短期連載作品連載中

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343マロン名無しさん:2007/01/25(木) 23:06:04 ID:???
やべー
もう少年誌のレベル越えてる!
344マロン名無しさん:2007/01/25(木) 23:44:10 ID:???
サンシャイン60 キタ━━━━( ゚Д゚)━━━━ッ!!

あの絵は衝撃的だな。
なんとなく猿の惑星の最後を思い出した。
345マロン名無しさん:2007/01/26(金) 00:11:09 ID:???
カーチャン
346マロン名無しさん:2007/01/26(金) 12:04:30 ID:???
カチャーンもう亡くなってるんだろうな…。・゚・(ノД`)・゚・。
347飛ぶあらすじ書き:2007/01/27(土) 22:05:16 ID:???
夏への扉の巻(1/2)

今日も外は吹雪が吹き荒れている。学校から出たボクは、周りの目を気にしながらシェルターの中に進む
奥にはみっちゃんがふくれっつらをしながら待っていた。せっかくの二人きりなのに、一日二食だからお腹が空いてムードが台無しだ
するとみっちゃんが超巨大なオニギリを見せてくれた。でもせっかくのオニギリだけど、みんなに内緒でボクが食べるわけには…
「思いちがいしてるんじゃない ボクが一人で食べるんだよ これ」 ひ、ひどいや!! みっちゃん!!
まあ、冗談なんだろうけどさ。でも一人で食べるのは大きすぎるから二人で一緒に食べよう

ひとごこちすんで、オサムは回想する。このシェルター内で生活していた一ヶ月の事を

あの時、先生は倒れ、泣き喚く児童たち。振動が収まって我先に外へ出ようとするタローたち
外は危険だと、押しとどめるサトルとオサムを跳ね除け、タローたちは出口へと向かうが、瓦礫で出入り口が埋まっている
すごすごともどってきたタローたちを見て、サトルはホッとする。出入り口はおそらく他にもある。今は危険だが……
苛立ちをオサムにぶつけるタロー。突き飛ばされオサムが壁に激突すると、いきなりシェルター内の電源が作動した
ついでに空調設備を作動させるサトル。灯と新鮮な空気で落ち着いたタローが、いつまでここにいるのか尋ねる
それに対し、最低二週間は必要だと断言するサトル。そして、みなで手分けしてシェルターを調べる事を提案する
シェルター内には、食料棚、床下には生徒全員分のベッド。トイレに水のみ場、そしてカラオケマイク?
どうやらマイクではなくガイガーカウンターらしい。その時先生が目を覚ました。サトルは説明書を片手に向かう
サトルから手渡された説明書を元に先生はてきぱきと指示を出す。やはり非常時でも先生は頼りになる存在だ
そして、一通り済ませた後、余裕を持って、2週間の倍の一ヶ月ここで滞在することを決めるのだった
348飛ぶあらすじ書き:2007/01/27(土) 22:07:18 ID:???
夏への扉の巻(2/2)
 

一ヶ月間、先生のもとでみんながんばって暮らしていた。でも今は思い出に浸っている場合でない
みっちゃんを促してみんなの下に戻ろうとするボクらの前に扉がある。この扉を開けてからずっとつらいことだらけだった
いうなれば「冬への扉」、いったいいつになったら「夏への扉」が見つかるんだろう
ああ、夏への扉、というのはハインラインが書いたSF小説の題名で、その中に出てくる猫のピートはとても寒がりや
だから、いつも冬になると、夏への扉を探してるのさ。そうボクたちもピートみたいに手探りで夏を探す努力をしなくちゃ
「今度夏が来たらいっしょに海へ行こう」
「うん ボクが泳ぎ教えてやるよ  カナヅチじゃいっしょに泳げないもんね」
「せっかくカッコつけたのにこら〜っ それは言わない約束だろ」
 
その時――― ボクらの昇る階段の向こうに確かに   見えたんだ―――
 
夏への扉が
349マロン名無しさん:2007/01/28(日) 06:30:03 ID:???
「夏への扉」!
小学生なのにこれを読むとは、読書好きだったのかな。
350マロン名無しさん:2007/01/28(日) 18:18:35 ID:???
というか、オサムにしろサトルにしろ大人すぎ、タローとかの方が年相応に見える
そもそも、小学生の分際で恋人といちゃつくな!!
オレなんて未だに彼女いないのにorz
351マロン名無しさん:2007/01/28(日) 18:42:33 ID:???
カワイソス・゜・(ノД^)・゜・
352マロン名無しさん:2007/01/28(日) 18:51:48 ID:???
そういえば、ハインラインといえばガンダムの原作者だっけ?

実は宇宙人の侵略戦争とかの伏線か、今回のは
353飛ぶあらすじ書き:2007/01/29(月) 22:01:57 ID:???
探検…失われた世界への巻(9号シェルター編)(1/2)
 
巨大なシェルターに潜入するボクとサトル君。内部は広いが酷く損傷しているみたいで、ボクの前にも瓦礫が落ちてきたり
正直今すぐにでも帰りたいんだけど、サトル君に引きづられて奥へ進む
ここは博物館地下のシェルター。どうやら混乱を避けるため今まで秘密裏に建造されていたらしい
その建設費用はおそらく50億から100億円。ボクらのシェルターが8億から10億だから、数倍から十倍以上の差がある
大掛かりな冷却装置があったり、十分な仕掛けが生きているようだから、生存者はいるかもしれない
だけど先へ進む僕らの前には天井を突き破るトラックと熱風でどろどろになった壁に埋まっている死体の山
やっぱり、もう帰りたい…… そんなボクとはちがいサトル君は前へ進み続ける。そしてついに扉が現れた!!
そもそも、ボクらがどうしてここにいるかというと、話は昨日にさかのぼる

その日、先生が提案したのは本格的な冬が来る前に、生存者を探すことだった
とりあえず、関東には十ヵ所設置されている民間のシェルターのうち、近隣のS市とO市、そこに3つのシェルターがあるという
例えわずかな可能性でも、子供達だけでいるよりは大人を発見できた方が有意義だ、と言い探索隊を出す事を決定
そして誰が言うまでもなく、サトルとオサムがそのメンバーに抜擢された
10月14日、二人はスクーターにのって、線路上を走行。3日分の食料を持って、まず一つ目博物館のシェルターへ向かう
そして、ついに二人はそのシェルターの扉の前までたどり着いたのだ

せっかくついたというのに、扉は固く閉ざされたまま。どうやら内側からロックされているみたいだ
ショックで落ち込むボクたちだったけど、ロックされている、ということは生存者がいる、っていうことだ!!
それに気がつくと同時に、中から物音が聞こえ、そして扉が開き始めた

354飛ぶあらすじ書き:2007/01/29(月) 22:02:49 ID:???
探検…失われた世界への巻(9号シェルター編)(2/2)
 
ドアが開くと中からものすごい匂いを放ちながら汚水があふれ出てきた
そして、人の姿が!!  も の 凄 い 形 相 の 男 があらわれた
その恐怖の表情に怯えたまま何もできずにいるボクたちに、倒れこむその男の人
うめき声を上げ、背中から何本も鉄パイプのようなものを生やし、汚水につかり、そして死んだ……
でも、本当の恐怖はそんなことではなかった。だってボクらの目の前の扉の中では……

 
生 存 者 が 、お 互 い に 殺 し 合 い 、血 の 海 と 汚 水 に 埋 も れ 、全 員 死 ん で い た
 
ボクとサトル君は一瞬で理解した
ここで争いがあったんだ
食料を求めて血で血を争う戦いが
 
大の大人がどうして、というボクの疑問にサトル君が答えてくれた。ここはまだ未完成で食糧の備蓄が十分ではなかったと
中にいた人たちもおそらくここでシェルターを作っていた建設作業員たちだ
食料もなく、冷却装置も利かず、汚水と食糧難に見舞われたこの人たちは……
さっきの人は唯一の生き残りだったけど、それでもサトル君は廃人だったと言う
このなかでボクたちの想像もつかない悲劇が繰り広げられた、と
 
そして、ボクたちは次のシェルターへ向かうことにした
 
〜続く〜

355マロン名無しさん:2007/01/29(月) 22:30:48 ID:???
また少年誌のレベル越えてる残酷描写だな
356マロン名無しさん:2007/01/29(月) 22:33:54 ID:???
ここだけ絵のタッチが違うyo?
357マロン名無しさん:2007/01/29(月) 22:40:47 ID:???
うわぁ・・・俺子供の頃にこれ読んだら絶対トラウマになってるわ
358マロン名無しさん:2007/01/29(月) 23:06:01 ID:???
凄いなー。
一瞬北斗の拳のページかと思っちゃった。
359マロン名無しさん:2007/01/30(火) 23:13:58 ID:???
これ場所的には埼玉だよね。
O市は大宮市だと思うけどS市ってどこだろう?
360マロン名無しさん:2007/01/31(水) 00:14:29 ID:???
>>359
一番に思いつくのは「草加せんべい」の草加だな
361マロン名無しさん:2007/01/31(水) 00:47:52 ID:???
そうか。草加か。
しかし言っちゃあなんだがあまりシェルターが必要なほど発展してなさそうなイメージがあるな。
362飛ぶあらすじ書き:2007/01/31(水) 23:00:56 ID:???
探検…失われた世界への巻(6号シェルター編)
 
9号シェルターを後にした途端、さっきまでやんでいた雪が降り始め、ボクらはスクーターを押しながら雪道を進む
もう日本にはボクらしか生存者がいないかも…… そんなボクの不安に、可能性があるならと元気付けてくれるサトル君
道に散乱する死体の中から、なにやら日記帳を発見したみたいだ
そして、ボクらは「大○駅」前まで到達した。この近くに6号シェルターがあるみたいだけど
だけど、やっとの思いで到達したシェルターの入り口には、巨大な鉄骨が突き刺さり大きな穴が開いていた
確かめるまでもなく、この中に逃げた人は熱風で……  くそっ この役立たずシェルターめ!!

諦めて先へ進む二人だったが、東京方面へ進むとガイガーカウンターが反応し始めた
どうやら、まだ東京は放射能が残留しているようだ。その時、サトルの耳に何か物音が聞こえてきた
その音は機械音だ。誰か人がいるのか、と喜び音源の方へ駆けて行く二人だったが、現実は無情だった
そこはオートメーションの機械が動き続ける工場だったのだ。虚無の空間にねじを巻き続ける機械の手
二ヶ月前ならその滑稽さに大笑いできただろうが、いまのオサムには悲しさを誘う光景でしかなかった

まだ一日目だとサトル君は励ましてくれた。だけどごめんよサトル君。今日ボクが消極的なのはみっちゃんと喧嘩して……
昨日、屋上で探索に出ることをみっちゃんに告げたら、明菜の真似をして怒られた
みっちゃんがボクを案じてくれることはわかるけど、この探索はとても重要なことだから、とボクも引き下がらず
結局、見送りにもきてくれなかったんだ。そのことはサトル君も気がついてたみたいだけど、あえて誤魔化すボク
そして、お弁当を食べようとふたを開けるとそこには
 
                    オサムごめんね
                   毎日お祈りしてるから
                    元気で帰ってきてネ
                                みつこ
ちくしょう…やってくれる… 涙でよく読めないじゃないか…
 
みっちゃん、ボクは必ず帰るよ
363マロン名無しさん:2007/01/31(水) 23:39:52 ID:???
オサムうらやましすぎ
俺なんて未だに彼女いないのにorz
364マロン名無しさん:2007/02/01(木) 00:07:55 ID:???
>>363
イ`。核戦争下の極限状態に陥れば愛が芽生えるかもしれないから
それまで待つことだ。俺もなorz
365マロン名無しさん:2007/02/01(木) 01:01:32 ID:???
恐怖の大王が降ってくるまで待つかorz
366マロン名無しさん:2007/02/01(木) 20:01:16 ID:???
さて、大宮のシェルターはどっちも壊滅か
すると、後一つのシェルターにおそらく新キャラがいるんだろうな
367マロン名無しさん:2007/02/01(木) 20:08:08 ID:???
みつこのメッセージって
ゴマで書いてるんだよね
あの字数の多さありえなさすぎw
368マロン名無しさん:2007/02/01(木) 20:15:18 ID:???
>>367
実はご飯に直接マジックで書いてあって、食べれないオサムがひもじさと悔しさから涙を流してるのかもしれん
>>みっちゃん、ボクは必ず帰るよ(そして復讐してやる!!)
369マロン名無しさん:2007/02/01(木) 20:48:58 ID:???
>>368
鬼だな、そのみつこ
370マロン名無しさん:2007/02/01(木) 20:57:47 ID:???
頼むから、蠅の王みたいなお話はやめてくれよ
なんかこの作者、その手の小説が好きみたいだから怖いんだけど
371飛ぶあらすじ書き:2007/02/02(金) 21:58:35 ID:???
核のボタンを押したのは…!?の巻(1/2)
 
ボクたちは最後のシェルターのあるS市へ向かっていた。だけど途中でガイガーカウンターが反応しだした
S市へ行くにはS山を迂回していかなくてはならない。だけどサトル君は、ついでにU市に立ち寄ろうと言い出した
なんでも前に拾った日記から戦争の原因を探るべくU市のコンピュータ会社IBNへ学者が向かったという記述があったらしく
ほかにも県の中枢でもあるU市には放送局や新聞社もあるから、もしかしたら戦争の原因が掴めるかもしれないらしい
残り少ない食料のことを心配するボクにサトル君は、できることはやっておこう、と強引にU市行きを勧める
なんだかなぁ
そうしてやってきたU市。ここにも生存者は居そうにない。まずは放送局だ
そこには死の寸前まで情報を流そうとしていた人たちの遺体と、アナウンサー用の原稿が残されていた
『関東に三つの悪魔舞い降る』
その記事からすると、関東に3発も水爆が落ちたらしい。ショックを受けるボクとは対照的にサトル君は機械をいじっていた
無線機をもってかえるつもりらしいけど、電気もないしEMP効果で壊れて動かないんじゃ……

だけどサトル君は平然と、部品集めが目的だといい、電気も将来的には風力発電を開発すると言い出した
4年生のアキラがハムの資格を持っていて、サトル君に進言したらしい
シェルターの無線を修理できるよう部品を集めてきてほしいと

二人は次に新聞社へ向かうが崖で到達不可能だった。しかたなくコンピュータ会社、IBNへと向かう
壊滅しそうなビルに怯えるオサムとは裏腹に、強引に内部へ進むサトル。ある部屋の土砂がどけてある床から隠し通路を発見する
まるで何もかも知っているように隠し通路を降りて、下の情報をつかさどるメインコンピュータルームへたどり着くサトル
そこにあった死体の顔をなぜか確認するサトルの真意をオサムはまだ掴めていなかった
372飛ぶあらすじ書き:2007/02/02(金) 22:00:13 ID:???
核のボタンを押したのは…!?の巻(2/2)
 
周りを調べてみると、なんとコンソールに『ナポレオン』の血文字が遺されてた
どうやらこれがキーワードらしいとサトル君は平然とコンピュータを操作する
するとそこには、核戦争にかかわるメニューが現れ、その指示通りディスクをセットすると、核戦争の発生原因を発表し始めたんだ
『ケース1 欧州および中東での軍事紛争が元での使用 九月二日時点で核戦争を起こすほどの緊張関係ではなかった
『ケース2 人為ミス、機械故障、マニアによるハッキングでの誤爆 核兵器使用の安全機構の設定上、想定外
『ケース3 米国のSDIに対するソ連の悪魔の選択 SDIはSLBMや長距離巡航ミサイルに有用ではないので選択する意味がない
『ケース4 ……
 
なんだかわからない説明をするコンピュータに苛立ちをぶつけるサトル君。ついにここも倒壊しそうな雰囲気になってきた
どうも、現時点では核戦争になった理由はないらしい。実際起こっているじゃないかと怒りをぶつけるサトル君に
『答えは軍事関係ではなく、自然現象かもしれないということだ

コンピュータのはじき出した結論とは、核攻撃に対する報復装置が誤作動したことらしい
その原因は、なんと、『 隕 石 』 だった。隕石を核ミサイルと勘違いしたどちらかの国が、それにたいする報復として発射
そして、世界は核の炎に包まれた可能性が一番高いという
(ボクたちの平和な世界はいつ核戦争が起こっても不思議じゃなかったんだ)
感慨にふけるサトルだったが、ついに本格的な倒壊が始まった。だがサトルはある死体の前から動こうとしない
強引にオサムに引きずられ間一髪助かる二人。オサムはサトルに理由を問いただす
それに涙ながらに答えるサトル。あの死体はサトルの叔父の技師。今回の冒険は本当はその叔父の安否を確かめる為のものだった
謝るサトルをオサムは慰める。ボクがキミの立場なら同じ事をしてると思うよ、と
「だから これからは何でもボクに言ってくれたらいい ボクはどこへでもついていくよ」
「オサム…うう…ありがとう……」
二人はお互いに友情を確かめ合い、そしてまた先へ進むのだった

373マロン名無しさん:2007/02/03(土) 23:06:20 ID:wf6GLYjP
ほー。隕石か。
しかし報復システムで打ち合ったってことは米ソは崩壊かねえ。
374マロン名無しさん:2007/02/04(日) 12:59:36 ID:???
うーん。ドラマチック。
しかしサトルはともかく、よくノボルまでEMP効果なんて知ってたな。
375マロン名無しさん:2007/02/04(日) 14:06:18 ID:???
>>374
オサムですよ、オサム
376マロン名無しさん:2007/02/04(日) 15:50:19 ID:???
あ、ほんとだ。
みんな三文字のカタカナで似たような感じだからつい間違えてしまう。
377マロン名無しさん:2007/02/04(日) 17:55:52 ID:???
こんな人の自由質問にちゃんと答えられるコンピューターはいくらIBN(IBM?)でもないだろ。
21世紀頃になったらわからないけど。
378マロン名無しさん:2007/02/04(日) 19:20:04 ID:???
>>377
でもコンピュータの描写ってみんなこんな感じだと思う。
379マロン名無しさん:2007/02/04(日) 20:53:00 ID:???
>>374
核の冬を生き延びようと思ったら自然に話に出て覚えるんじゃない?
380飛ぶあらすじ書き:2007/02/04(日) 21:59:46 ID:???
傷だらけの勇者たちの巻
 
吹雪が吹き荒れる埼玉第八小学校。何時ものように子供達が働いている。喧嘩を諌めるノボル。屋上の雪下ろしをするタロー
そして、男子に混ざって雪下ろしを手伝うみつ子。どうやらオサム達が帰還した時一番に発見できるよう志願したらしい
そのころ、サトルとオサムはついに最終目的地であるS市まで到達していた。被害のようすを写真に収めるサトル
そして二人はスクーターを降りて都市部を探索し始める。熱で溶けたアスファルトやロマンポルノの看板の先には公民館があった
地図の上だとこの先にシェルターがあるはずだと、勢いよく駆けて行く二人。しかしシェルターは瓦礫に埋まっていた
鉄パイプを手に取り、音によって内部に呼びかけるサトル。だが反応がない。諦めかけてその場を立ち去ろうとする二人
だが、その時、地下の奥深くから何かを叩いたような微かな反響音が聞こえてきた

ボクとサトル君は夜までかけて地面を掘り進んだ。必死になってやっとシェルターの出入り口を発見
だけど、その入り口は高熱で溶接されていて、手持ちの道具ではびくともしそうにない

人力じゃどうにもならないよ、と泣くボクに、サトル君はバイクでひっぱる事を提案したんだ
ロープをバイクと入り口にくくりつけ、サトル君はバイクのスロットルを全開にして走り出す
だけど、びくともしないでバイクの方が転倒する始末。だけど、サトル君は傷だらけになってもやめようとはしない
サトル君は言うんだ。明日やろう、では何もできない。子供だから、では通用しない、と

明日、もしここが開いても生存者が生きていないかもしれない。だから今日これを必ず開けるんだ
そういいきるサトル君の言葉に力強い希望を感じて思わず泣けてきちゃった。だからボクも協力するよ
そして、数時間の格闘の後、ついにシェルターの入り口が悲鳴を上げはじめ、ボクたちは感じていた
戦いの終わりが近い事を
 
勢いよく外れ上空に舞い飛ぶシェルターの出口。ついに開いた入り口に駆け寄るボクらが目にしたものは、想像もつかない
意外なものだった
 
続く

381マロン名無しさん:2007/02/05(月) 01:29:29 ID:???
いいところで終わるなあ。

二人の悲壮な決意とか、魅せるのがうまいね。
実はこれ結構名作じゃない?
382マロン名無しさん:2007/02/05(月) 11:03:59 ID:???
1960年10月5日、氷山が原因で第三次世界大戦が勃発し、
人類最後の日となるところだった。
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Ballistic_Missile_Early_Warning_System

警告システムのレーダーがキャッチした、
「アメリカに向かって移動中の攻撃物体(ミサイル)」
とは…月だった。

レーダーは月からの反射を受け、
地球から月までの距離を3000mileで割った余り、
2200mileを「ミサイル」までの距離として報告したのである。

しばらくの間、グリーンランド基地のメンバーは、
氷山が海底ケーブルを切断したため、
アメリカ本国と連絡が取れなかった。
383マロン名無しさん:2007/02/05(月) 21:46:28 ID:???
のび太の海底鬼岩城もこんな世界になりかけたんだな
384飛ぶあらすじ書き:2007/02/06(火) 22:01:07 ID:???
希望の帰還・前編(1/2)
 
やっとの思いで開けたシェルターの中にはまだ学校に通う前の幼子の姿しかなかった
溢れる臭気。満足に換気もままならない状況で憔悴しきったその様子に疑問を抱くサトル
導かれるままにシェルター内部を探索した二人の前に、二人と同い年ぐらいの少女が現れた
ユウ子と名乗った彼女がどうやらここで一番年長らしい
彼女に病人がいるかどうか尋ねるサトル。だが、そこにいたのは病人ではなく衰弱した8人の赤ん坊だった
そもそもなぜここには子供しかいないのか、という問いにユウ子は九月三日、その日何があったのか話し始める
 
その日、彼女は風邪で、彼女の妹はもともと体が弱かったので二人で学校を休んで家にいた
すると、午前10時ごろ、外が騒がしくなり始めた。道行く主婦に事情を尋ねるとシェルターの警報が作動したらしいとのこと
そこで、妹カオルとペットのジローとともにシェルターへ向かった。最初は近くの子供達だけしか来ていなかったが
やがて、赤ん坊を連れた主婦達が入ってきて間一髪ドアが閉まり…… 世界が大変なことになったことがわかった
五日ぐらいはなんとか大丈夫だったのだが、ミルクの不足で一週間目、一人の主婦がミルクを探しに外へ出て行って
戻ってこなくなり、やがて不安と栄養不足から母乳さえ出なくなる母親が、一人、また一人と外へ出て
結局、誰一人戻らなかった…… しかも、諦めて外へ出ようとしても公民館が倒壊し、生き埋めに…
 
気丈にも話し続けるユウ子にサトルは、こんな時は泣いてもいいんだよ、と諭す
それを聞いて、やっと涙を流し始めるユウ子であった

そうこうしているうちにサトル君の指示の元、医薬品やミルクが集められ、換気が行われみんな元気を取り戻してきた
ただひとり、クミちゃん、という赤ん坊をのぞいて……
今夜が峠だ、と語るサトル君。必死の看病に周りの子供達も固唾をのんで見守る。長い長い夜だった
誰も一睡もせず生後間もない一人の赤ちゃんの顔色に一喜一憂した
そして、朝日が昇り……
385飛ぶあらすじ書き:2007/02/06(火) 22:02:02 ID:???
希望の帰還・前編(2/2)
 
ニコッ
クミちゃんは最期の笑顔とともに息を引き取った。泣き崩れるみんな。サトル君も寄り道したことを悔やんでいるようだ
でも、泣くな…
クミちゃんはようやく苦しい世界から抜け出して、ママの待っている世界へ旅立ったんだ
これから先いろんなことがある…だから泣くなみんな…
このことを…今夜のこの事をしっかり胸に刻み込んでおけ!!
 
早朝、小さなお墓が作られた。ユウ子ちゃんはクミちゃんに、あなたのおかげで地上に出られたと感謝していた
そして一同はサトル君先導の元、ボクたちの学校へと進み始めた
赤ちゃんも含めて27人、帰途についたボクらの前に、空高く舞い飛ぶ凧の姿があった

先生が道に迷わないように目印としてあげていてくれたようだ
 
疲れ切った僕らを迎えてくれたのは
あたたかい あの―――
「お〜〜〜い 帰ってきたぞ〜〜〜!!」
あの一年生の歓声だった
 







386マロン名無しさん:2007/02/07(水) 20:54:30 ID:???
戻って来れて良かったなぁ…
387マロン名無しさん:2007/02/07(水) 23:10:51 ID:???
ちょwww視界がぼやけてきた・・・
388マロン名無しさん:2007/02/07(水) 23:22:10 ID:???
結構長いこと旅してたような気がするなあ。
数にしたら3、4話ぐらいだっけ?
389飛ぶあらすじ書き:2007/02/08(木) 22:00:55 ID:???
希望の帰還・後編(1/2)
 
帰ってきた二人に学校中の生徒が出迎える。タローはオサムにプロレス技をかけ、ノボルはサトルを胴上げする
しかし、サトルは冷静に赤ちゃんを紹介する。急遽育児室を作り対応するが、タローは不満たらたらだ
やってきた子供達を足手まとい扱いするタローをみつ子が突っ込み、犬の飼い主を探してくるよう命令する
いやいや犬をつれて保健室にいくとそこには病弱な犬の飼い主、カオルが寝ていた
思わず一目ぼれしてしまうタロー。これからこの漫画はこの子とオレのラブストーリーだ(そんなわけない)と喜ぶ
お互いに自己紹介しだしたところでカオルの体調が悪化。後は先生に任せ赤ちゃん用のミルクの調達に向かうタローだった
 
食料庫では、ノボルがサトルとオサムに現在の備蓄状況を説明していた。思った以上に汚染されて無い食料は少ないらしい
灯油も水も残り少ない。明日からは食料調達にすべての労力をさこう、というサトル
そんな二人に今はひとまず休むようノボルは言って、自分は新入生用の着替えを持っていくのだった
サトルの能力に感心しながらもできる事をしようと決意するノボル。育児室に集まる新入生徒に挨拶をする
人懐っこい態度に徐々に警戒を解く子供達をつれて、着替えに向かうノボル。そこではじめて言葉を発する子供達
この子達の今までの境遇を慮りながら、ノボルはみんなの力になることを誓うのだった

 
そして、休息をとったサトルは皆を集めて探検の報告をする
7号シェルターの住人だった子供達を紹介。カオルを見て目がハートマークなタローに呆れるみつ子
赤ちゃんの世話や、年下の子供達の面倒を見る事を指示するサトル。そして、灯油が無いから薪暖房を提案する
さらに、生活をまかなうため勉強を中止し、食料調達と水を確保するための井戸を掘る事を提案
最後にハムの資格を持つアキラに機材をわたし、風力発電の設計図を見せる
それを見て、みんなの心に希望の光が湧いてきた
「しばらくは学校に閉じ込められそうだけど…無線で交信できれば…地方でほそぼそとくらしてる人たちと励ましあっていけるんだ」
サトルの激に一同が応じ、その日の会議は終了した
390飛ぶあらすじ書き:2007/02/08(木) 22:02:17 ID:???
希望の帰還・後編(2/2)
 
夜、みんなが寝静まっている中、一人食器洗いをしているのはみっちゃんだ
そんなみっちゃんにボクは今日始めて声をかける。未だに気まずいままなんだけど
そして、お弁当ありがとう、おいしかった、といってその場を立ち去ろうとするボク
そんなボクにみっちゃんが声をかけてきてくれた
 
「ケガせず帰ってこれてよかったね」
 
僕は何も言わず、胸元にあった手紙を差し出す。それはボクの母さんが、ボク宛に書いてくれた手紙だ
ボクの母さんが生きていてくれたことをよかったね、と言ってくれるみっちゃんに、ボクは告白する
 
「いつか ここのくらしがおちついてきて余裕が出てきたら」
「ボクは…山梨の方へ母さんを…たずねて行くつもりなんだ…………    その時…」

 
「その時 君が一緒に来てくれたら」
「うれしいんだけど……」
 
みっちゃんは涙を流しながら、それでも何も言わず僕の手を握り
そして、お互い何も言葉を発せずに
 

二人はいつまでもお互いの顔を見つめあっていた
391マロン名無しさん:2007/02/09(金) 00:47:12 ID:???
それってプロポーズじゃん
392マロン名無しさん
しかし実際、子供だけの大所帯じゃかなりきついだろ。
低学年なんかよくパニック起こさないな。