ある家庭がお化け騒ぎで騒然としている。
飼っている動物がなにかしでかしたらしく、即日捨てられてしまった。その動物とは…タヌキ。
#43 変身!ポンポコポン の巻
晶がタヌキを目撃したと騒いでいる。タヌキって食えるんだろ?と涎を垂らす克也と広。
ちなみにタヌキうどんにタヌキは入ってません。あしからず。
珍しいペットが流行っている事だし、無責任な飼い主が捨てたのだろうとぬ〜べ〜。
ここで久しぶりにリツコ先生が登場。
発情した犬さながらのぬ〜べ〜はリツコ先生にイヤらしい思いを巡らせる。顔に出てるぞ。
その背後に、気らしきものを発する小さな影があった。
影の発した気が固まり、形を成す。その姿はなんとぬ〜べ〜そっくり!
リツコ先生が廊下でぬ〜べ〜に遭遇した。授業はどうしたの?
と、何を思ったのかぬ〜べ〜は嫌がるリツコ先生に襲い掛かり、ひん剥いてしまった。
教室で授業中のぬ〜べ〜のもとに、ジャージに着替えたリツコ先生が乗り込んできた。
リツコ先生は先程の仕返しとしてぬ〜べ〜を殴り飛ばす。もともと見損なってたが、更に見損なったと。
いつかやると思ってたと生徒も納得。だが待て、ぬ〜べ〜はずっと教室にいたじゃないか!
昼。リツコ先生に決定的に嫌われてしまったぬ〜べ〜はやけ食いでもしたい気分だ。
用をたすぬ〜べ〜の背後に、またしても先の影が…
呆れる生徒達の目の前で、ぬ〜べ〜は配膳前のおかずを一人でばくばくと平らげてしまった。
いったん教室から出、またすぐに戻ってくるぬ〜べ〜。怒った生徒達からリンチを喰らってしまった。
先程からの仕打ちにムシャクシャして、素っ裸で走り回りたい気分のぬ〜べ〜。と、背後から悲鳴が。
見ると、素っ裸の自分が、爽やかに、か〜ぜもないのにぶ〜らぶらあ、と走り回ってるではないか!!
ぬ〜べ〜は慌てて「地獄先生ぬ〜ど〜」を止めに入る。
騒ぎを聞きつけて顔を出すリツコ先生の眼前に飛び込んできたのは、ぬ〜ど〜のナニ。
ナニはびたっとリツコ先生の顔面にヒット!リツコ先生は気絶し、ぬ〜ど〜は溶けてタヌキになってしまった。
先程からの騒ぎはこのタヌキがぬ〜べ〜に化けていたようだが、何で裸のぬ〜べ〜なんかに…
ヤマイモヤマイモとうなされるリツコ先生の顔に何かが付着している。
白くねっとりとしたそれはどう見てもエクトプラズム(霊媒物質)です。本当にありがとうございました。
エクトプラズムとは、例えば霊媒師が口や鼻から出す白い煙のような物体で、霊力によって形づくられる
粘液状の物質だ。自由に形が変わり、その成分の多くはタンパク質で爪とよく似た素成らしい。
先程のタヌキはこのエクトプラズムで全身を覆って変身する能力を持っているようだ。
ぶんぶく茶釜などの昔話に登場する化けダヌキもこれと同様かも。
タヌキは臆病で弱い動物なのでこの能力で身を守っていると考えられる。
という訳でタヌキ狩りが始まった。どうやらあのタヌキは近くにいる人の思考に反応して変身しているようだ。
タヌキを見かけたら何も考えるなとぬ〜べ〜からのアドバイス。
おかげで、普段ろくな事を考えていないのがばれてしまった。
教室のロッカーから物音がしたので覗いてみると、タヌキがエクトプラズムを吐いてスタンバっていた。
改めて何も考えないように指示をだし、タヌキを捕まえようとしていると間の悪い事に
リツコ先生がこれを目撃して怖がり出した。リツコ先生の思考を読み取り、エクトプラズムはお化けになる。
巨大な一つ目入道。これがリツコ先生の考えるお化け。恰好はダサいがパワーは強い。
リツコ先生が「お化けは怖いもの」と考えている限りタヌキは暴れ続けるだろう。
ぬ〜べ〜は力ずくで撃退すべく鬼の手の封印を解いた。すると入道は霧散した。なんで?
鬼の手を見たリツコ先生がショックで気絶、思考停止したので変身が溶けたようだ。
ようやくタヌキを捕まえ、タヌキうどんにしてやると息巻く広。だからタヌキうどんにタヌキは入ってないって。
タヌキは人に慣れているようなので、校内で飼って変身しないように徐々に教え込む事にした。
それよりリツコ先生の誤解を解かないと。でもまあ、女はリツコ先生だけじゃない、ゆきめさんもいるし。
と、生徒から励まされぬ〜べ〜も釣られて「あんな女ベロベロバ〜だ」と口走ってしまう。
これを受けて変身したタヌキを、またも間が悪く目を覚ましたリツコ先生が目撃。
決定打となってしまったのでした。