>>897修正
「落ち着けよクーフェイの
↓
「落ち着けよクーフェイの姉さん。」
書き忘れすみませんでしたm(_ _)m
900 :
マロン名無しさん:2007/04/09(月) 00:35:30 ID:S42xGwUP
そろそろ次スレの時期か
テンプレとかどうする?
テンプレは今のままで良いと思うよ
さて、あと3Partほど投下すれば
まとめサイトに載るかな、張り切って投下するか。
自分で載せればいいじゃん。ウィキだからだれでもいじれる。
てかすでに載ってましたwww
うはwwwおkwwwww
905 :
葱魂:2007/04/09(月) 20:57:06 ID:???
「葱魂」第二訓投下します
「―ということじゃ」
「何が『―ということじゃ』だタコジジイィィィィ!!!」
「タコジジイィィィィ!!!」
「誰がタコジジイじゃァァァァ!!!」
「命の恩人に何やってんだアンタはァァァ!!」
・・・今僕、ネギ・スプリングフィールドの目の前ではなんと言ったらいいのか分からない光景が広がっています。
今日の夜、学校の見回りをしていた僕は世界樹の方から光が見えたので言ってみると、そこには木で出来た戦車のようなものがあって、中にはお爺さんと20代後半ほどの人、僕より5,6歳ほど年上の人の3人の男の人に、
明日菜さんと同じぐらいの年の女の子が1人、あと豹と同じぐらいの大きさの白い犬の計4人と1匹が気絶していました。
僕はとりあえず20代後半ほどの人−後に聞いた名前は坂田銀時さん−がひどいケガをしていたので応急処置として治癒の魔法をかけた後、
一番初めに気が付いた僕より5,6歳ほど年上の人、志村新八さんに話しを聞きました。
でも新八さんは江戸がどうしたとか、よくわからないことを言っているので、とりあえず学園長に連絡をとって坂田さんの手当てをした後、
学園長と二人で他の三人、新八さんと女の子−神楽さん−とお爺さん−平賀源外さん−から話を聞いて、あと魔法で新八さんの記憶を除いてみたら、学園長は「彼らはワシらとは違う異世界から来たのじゃろ」と言いました。
もちろん言われた3人はとても混乱していましたが−神楽さんに至っては学園長に掴みかかっていました−、しばらくすると現状を受け入れたようでした。
906 :
葱魂:2007/04/09(月) 20:57:55 ID:???
その後もどうやって記憶を除いたのかということやどうやって銀時さんの怪我の治療をしたのかということから僕や学園長が魔法使いであることを知るとまた混乱していましたが
−神楽さんに至ってはまた学園長に掴みかかっていました−、これについても異世界に来たことに比べればまだ分かることだと納得したようでした。
その後銀時さんが目覚めて少しした後学園長室でほかの3人と同じような説明をしたら―――冒頭のようなことになったわけです。
・・・ところで神楽さんはさっき納得したのに何でまた学園長に掴みかかってるんでしょうか?
「と、とりあえず落ち着いてください、銀時さん!!」
「つーか神楽ちゃんまで何で掴みかかってんのォォォ!!!」
とりあえず新八さんといっしょに、銀時さんを半ば無理やり落ち着かせてしわってもらいました。ちなみに源外さんはやれやれという感じで僕たちを見ていました。
907 :
葱魂:2007/04/09(月) 20:59:35 ID:???
第二訓 人の悪口にはしっぺ返しが来るから気を付けろ
「しかしまだどこか信じられんのう、幕末に黒船ならぬ宇宙船が現れた世界など・・・」
「僕もです、宇宙人って本当にいたんですね」
「信じられないのはこっちだァァァ!!異世界に魔法使いだあ!?俺らはどこぞやの憂鬱な小説のキャラかっつーの!!世界を大いに盛り上げるための坂田銀時の団結成かっつーの!!」
「だが銀の字よ、お前体2箇所ばっか穴開いてたってのに、今じゃほとんど治っちまってるじゃねえか。こりゃ本当に魔法でも使ったとしか思えねえだろ」
と源外は言う。
そう言われてみて銀時は気が付いた。流山との戦いの中で彼は流山に体の2箇所を貫通される大怪我を負っていたにもかかわらず、今はほとんど傷は無い。これはネギが応急処置として治癒の魔法をかけた後、治しきれなかった部分を学園長の魔法によって治したためである。
「・・・まいったなーオイ」
事実を認めたのか、銀時は頭を抱えつつ言う。
「銀ちゃん、これから私たちどうするアルか?」
神楽が言う。
「そうですよ銀さん、僕らこの世界のことなんてよく分かりませんし、元の世界にに戻る方法も分かりませんし」
新八も言う。
「なあジーさん、何とかならねえかな」
とりあえず銀時は源外に聞いてみる。
「俺が知るかよ。機械修理か何かで稼げないかと思ったが、どうにもこっちの世界のことが分からないとどうしようもねえよ」
詰まる四人。そこに助けの手が差し伸べられる。
908 :
葱魂:2007/04/09(月) 21:00:43 ID:???
「むう、君らが良かったらここにおらんかの?」
学園長が言う。
「「「「・・・え?」」」」
思わず4人そろって聞き返す。
「君らの記憶を見てみたが、君らの世界とワシらの文明レベルは一部を除いて大して違わんようじゃ。
ワシが判断するに君らがこちらの世界で暮らしてもそこまで不便することは無いと思うのじゃ。しかし君らはこの世界にワシら以外の知り合いはおらんじゃろう。だからこの麻帆良学園で生徒か教師か何かとしておらんかということじゃ」
「い、いいんですか!?」
新八が思わず大声を上げる。
「うむ、こうなったのも何かの運命じゃ。君もかまわんの、ネギ君」
と、隣で何か考え事をしているようなネギに話しかける。
「は、はい!!僕も何か出来るなら協力しますよ!!」
突然話しかけられて驚いたのか、ネギも思わず大声をあげる。
「オイオイいいのかジーさん、もしかしたら俺らは実は宇宙を叉に駆ける海賊王かもしれねーんだぞ」
銀時が冗談で言ってみるが、学園長は少し笑いとばして言う。
「そんなことはあらんよ若いの、新八君の記憶を見る限り君は自分の芯を通す人間のようだし、何よりワシにはわかるわい。
一見濁って見える君の目の中が本物の侍の目をしているのがの」
「ジーさん・・・」
銀時は少し考えると、口を開いた。
「あんがとよジーさん、アンタの提案受けさせてもらうわ。あんた一見ただのタコジジイだと思ったが本当はいいタコジジイだったんだな」
「世話になるアルよ、タコジジイ」
「だから誰がタコジジイじゃァァァァ!!!」
「アンタら結局タコジジイに落ち着くんかいィィィ!!!」
「お、落ち着いてください学園長!!」
とりあえずネギが学園長を抑えて、新八が銀時と神楽にツッコミを入れている間、源外は一つ疑問を抱いた。
909 :
葱魂:2007/04/09(月) 21:02:10 ID:???
「なあ近右衛門殿、俺らがここで世話になるとしても、俺らは何をすればいいんだ?」
「おお、そうじゃなあ。たしか源外殿は機械に長けておるらしいのお」
「ああ、確かに俺は江戸一番の発明家って呼ばれてたがよ。それがどうした?」
「ならば麻帆良大学の工学部におったらどうじゃ?あそこなら好きなだけ源外殿のしたい研究ができるぞ。もし良かったら源外殿専用の研究室も用意するがの」
「マジかい!そいつぁありがてえや!!」
思わず源外は膝を打つ。
「じゃあ新八君はどうするかの?もしよかったらここの高校に籍を用意するがの」
そう言われた新八は少し考え、答えた。
「あの、せっかくですが、もし良かったら警備員あたりの仕事はありませんでしょうか?」
「ふむ・・・別にかまわんがそれはまた何でじゃ?」
意外な新八の頼みを不思議に思い、学園長は尋ねる。
「いや、見ず知らずの僕たちを助けてくれた上に、ここでお世話してくださるのは、何か悪いと思いまして、もし僕に何か出来ることは無いかなと思いまして」
そんな新八の申し出に感心したのか、学園長は頷くと
「うむ、それならば用務員として何かいろいろとやってもらおうかの」
と答えた。
「ありがとうございます!」
と答える新八にうむ、というと学園長は神楽と銀時に目を向ける。
「さて、お嬢ちゃんと若いのじゃが、とりあえずお嬢ちゃんは麻帆良学園の女子中等部に入ってもらうがよいかの?」
「しかたない、お前の生徒になってやるヨ」
「なんで上の目線からなんだよアンタはァァァァァ!!!」
「で、クラスじゃが・・・」
「あ、あの・・・」
「ん、どうしたネギ坊主」
いつの間にかネギに対する呼び方を決めたのか、銀時が話しかける。
「学園長、もし良かったら神楽さんのクラスは僕のクラスにさせてもらいませんでしょうか?」
「むう、別にかまわんがのお。よいのかネギ君?」
学園長がネギに聞く。
910 :
葱魂:2007/04/09(月) 21:04:39 ID:???
「はい、今のところ中等部の先生の中で事情を知っているのは僕だけですし」
「うむ、確かに正論じゃな。嬢ちゃんは何か希望はあるかの?」
「別に異存は無いアルね。ただ食券を1年分欲しいアルよ」
「「止めろおォォォォ!!アンタが1年分の食券をもらったらこの学園の財政が破綻するゥゥゥゥゥゥ!!!!」」
すかさず銀時と新八の鋭いツッコミが入る。神楽の鉄の胃袋と無限の食欲のことを考えると食券1年分というのはいくらになるか想像につかないものであった。
「しょうがないアル。じゃあ半年分に譲歩してやるヨ」
「聞いたことねーよそんな傲慢な譲歩!!そもそも譲歩する方じゃねーだろアンタ!!」
「で、若いの、おぬしにはネギ君のクラスの副担任をしてもらおうかの」
「「「オイィィィィィィ!!!!!」」」
すかさず3人の突っ込みが入る。
「他の3人には希望を聞いといて俺の時は何も無しかコラァァァァァァァ!!!!」
「学園長さん止めておいた方がいいですよ悪いことは言いませんから!!!銀さんは無気力で卑猥で金に汚くて、何よりこんな死んだ魚みたいな目をしてるんですよ!!世界で最も教育者って職業からかけ離れた人間ですよ!」
「銀ちゃんが先生になるぐらいなら定春が先生になった方がまだましアル!!銀ちゃんみたいのが教室に入ってきたら即刻警察消防保健所その他諸々に通報されるアルよ!!」
「お前らどういう意味だコラァァァァァァァ!!!」
といったツッコミ(新八と神楽の銀時に対するツッコミに対する銀時のカウンターを含む)が続出する。しかし学園長は笑みを浮かべ、切り返す。
911 :
葱魂:2007/04/09(月) 21:06:17 ID:???
「大丈夫じゃよ新八君に神楽ちゃんや。今はまだ春休みじゃし時間もある、心配せんでもこの若いのは教師に慣れるじゃろ。ネギ君はどうじゃ?この若いのが副担任に来るのに不満かの?」
「え、は、はい、いや僕は銀時さんが別に副担任になることに不満なんて・・・」
「じゃあ決定じゃの。若いの、おぬしを麻帆良学園中等部3-Aの副担任に任命するぞい」
と銀時に告げる。
「ちょっと待てオイィィィィィ!!!!何?俺の意思や意見とかは無視!?
俺にも一応人並みの権利とかがあるんですけど別に何もしないで学園内をぶらぶらしてるんじゃなくて何か新八みたいに警備員をやったりもしよかったら購買か何かで働いたりもしようかなーとか思ってたりするんですけどそういう意見や主張は無視!?」
と銀時が声を上げる。
「大体おぬしさっきワシのことをずっとタコジジイよばわりしてたじゃろ!それで権利は喪失したわ!!」
「何だそりゃ神楽だってさっきからタコジジイ呼ばわりしてたじゃねーかこのタコジジイ!!!」
「だから誰がタコジジイじゃァァァァ!!!」
「アンタらいい加減にしろォォォォォ!!!」
この言い合いが30分ほど続いた後、結局最終的に銀時はネギが担任を務める麻帆良学園中等部3-Aの副担任に、新八は麻帆良学園の用務員に、神楽は麻帆良学園中等部3-Aの一員に、源外は麻帆良大学工学部の非常勤講師となることに落ち着いた。
あと定春に関しては銀時たちが責任を持って買うことを条件に専用の犬小屋を作ってもらうことに決定した。
ちなみにこの間神楽は机の上にあった煎餅を勝手に食べ、源外は銀時と近右衛門の口げんかをやれやれという感じで眺め、ネギは本日いろんなことがありすぎたことに疲れてうとうとしていた。
912 :
葱魂:2007/04/09(月) 21:08:12 ID:???
「ああ、大切なことを言い忘れていたわい」
一応これからのことが決定し、銀時一行が一応の本日の宿である職員寮の一部屋にとまるために行こうとした時、学園長が声をかけた。
「何だタ・・・ジーさん」
「今タコジジイって言おうとしたじゃろ!!まあええわい、実は魔法に関することなんじゃがな」
「ああ、大方魔法を他人にバラすなって辺りのことだろ」
銀時の返事に学園長は頷く。
「そうじゃ。よくわかったのう」
「そりゃそうだろ、普通に考えてこういったことは隠すことだろ?」
「うむ。その代わりこちらも君らが異世界の人間ということは秘密にしておくからの。ネギ君、職員寮まで送ってやりなさい」
「はい、学園長」
そう言って銀時一行とネギは職員寮に向かって行った。
「・・・ふう」
一人になった部屋の中、学園長は今日のことを考えた。自分たちとは違う異世界。今でもその存在は信じられても、未だどこか実感が湧かなかった。
しかし彼らが真っ直ぐな芯を持つ、「侍」の心を持った人々であることは自分にも分かった。彼らならばここにいても大丈夫であろうと確信がある。
そこまで考えると、学園長は机から鏡を取り出した。
「・・・・・・ワシ、そんなにタコに似とるかの?」
長っ!!!
914 :
葱魂:2007/04/09(月) 21:09:07 ID:???
以上です。
未だにギャグは寒いし口調とかもおかしいところがあると思いますが温かく見守ってもらえれば幸いかとorz
オラ、何だかワクワクしてきたぞ〜
>>905 GJ!!タコジジイに吹いたwwww
>>893 モンスターを撃破した鉄人は一回り空を旋回すると地上にゆっくり降りてくる。
鉄人が着地すると、衝撃で道路には大きな亀裂が入り、陥没していた。
もはや周囲の人々は騒ぐ事をやめていた。鉄人28号の鬼神の如き強さは、人々を沈黙させるには十分であった。
「派手はデモンストレーションだね」
そう言って、近付いてくるのは白いスーツを着こなし、煙草を吸っている中年の男。
その隣にはおしゃれな服装をした赤毛の少女が居た。
「貴方は……」
突然の問いかけに、警戒した表情を見せる正太郎に白いスーツの男は笑顔で答えた。
「ああ、自己紹介が遅れたね、僕は高畑・T・タカミチ。悪いんだが職員室に来てもらえるかな?」
図書館島の地下、流れる滝の行き着く所、その場所に廃墟弾は存在した。
水面にその体を突き出して存在するそれは、人の言い知れぬ不安と恐怖を駆り立てる。
そんな遺物を見張る一組の男女、刀子とガンドルは廃墟弾を眺めていた。
「はぁ……」
「どうかしたんですか、刀子先生」
「こんな物が見つからなければ、彼氏とデートできたのになぁ〜って」
「そんな事考えていたんですか……」
「いいじゃないですか!私が何を考えようと……まったくこんな物造った人を恨むわ」
『そうカ、なら廃墟弾は貰っていくネ』
「誰だ!!この声は……まさか」
ガンドルが声の主が誰であるかを直感した直後、図書館島の地下に爆音が響き渡る。
目の前に現れた『物』に刀子は絶句し、ガンドルは叫んだ。
「なんだこの化物は!!」
『廃墟弾は私が有効活用するネ、ではお二人さん、廃墟弾は頂くヨ!!』
正太郎が連れられてきた職員室には正太郎、敷島博士、大塚署長。
タカミチ、学園長、ネギ、明日菜、刹那、木乃香が居た。
正太郎が自分達に何が起きたのかを話すと学園長は現在の状態を説明した。
今は2003年である事、現在は学園祭の期間中である事、そして魔法の事。
全てを聞かされ正太郎たちは困惑した、しかしそれが受け入れるべき現実である事だけは理解していた。
「魔法ですか……信じられません」
「そりゃそうじゃろう、敷島さん貴方は科学者じゃから信じられんのも無理はない」
学園長が髭を擦りながら答えると敷島は、苦笑いをして言った。
「ええ、でも信じるしかない。それしかないのでしょうね」
「何でワシらが未来になぞ……何故50年も先の世界に!?分からん!!何故だ!!どうしてなんじゃ!!」
大塚は混乱と不安がピークに達し、思考能力を失いかけていた。
「考えられるのは、そうバギュームだ。廃墟弾の中にあるバギュームが世界樹の出す魔力と反応してタイムスリップを引き起こした」
「博士……でもそんな事がありえるんでしょうか?」
「魔法だからね、何が起きても不思議はないさ」
正太郎の疑問に複雑そうに敷島は答えた、それを見た正太郎も困惑の色を浮かべる。
そんな正太郎を見ると木乃香が突然ある提案をした。
「なぁ正太郎君、うちとデートせえへん?」
「ええー!?」
その時、職員室にいる者は時間が一瞬止まったように感じていた。
続く
修正です。
×『そうカ、なら廃墟弾は貰っていくネ』
「誰だ!!この声は……まさか」
ガンドルが声の主が誰であるかを直感した直後、図書館島の地下に爆音が響き渡る。
〇『そうカ、なら廃墟弾は貰っていくネ』
突如図書館島に響く少女の声、ガンドルと刀子は警戒して武器を構える。
「誰だ!!この声は……まさか」
ガンドルが声の主が誰であるかを直感した直後、図書館島の地下に爆音が響き渡る。
間違いすいません(T T)以後気をつけます
>>918 何、人間間違いはあるって、気にするな、
ココが堕ちる前に投下しとこうかな。
920 :
マロン名無しさん:2007/04/09(月) 22:59:35 ID:S42xGwUP
今のスレタイだとスレの内容分かりにくい気がするからちっと修正案
1、ネギま!クロスオーバー小説スレ3時間目
2、ネギま!&好きな作品クロス小説スレ3時間目
3、ネギま!×好きな作品SSスレ3時間目
4、ネギま!と好きな作品クロス小説スレ3時間目
5、魔法先生ネギま!コラボ小説スレ3時間目
どれがいい?
ネギまVS他作品コラボスレ3時間目
922 :
マロン名無しさん:2007/04/09(月) 23:08:53 ID:S42xGwUP
なんか対とかVSってほど別作品と戦ってない気がするんだが…
>>920 3
METAL GEAR YUNA
Episode 1「眠っていた赤狐」
Part 18
「ハァ、ハァ。」3-Cの教室のドアの前で、
ソリッドは立っていた、両手を膝に当てている、
「まったく、なんだったんだ一体、
もしかして本当に銃持ってるのがバレたか?」
息を切らしながらもセリフを吐くと、
ソリッドは3-Cのドアを開け、中に入ろうとした、
「ソリッドさーん、お待たせしました!」
クーフェイを足止めしていたはずのネギが走ってきた、
ちゃんと肩にカモも居る、一見すると戦った痕跡は無さそうだ、
「ネギ、どうしてココに、
クーフェイを足止めしていたんじゃ?」
「ええ、でも楓さんが気絶させて連れて行ったので。」
「・・・そうか。」
「では、入りましょうか、ソリッドさん。」
「そうだな。」
二人は会話を終えると、ドアを開け、教室に入っていった、
METAL GEAR YUNA
Episode 1「眠っていた赤狐」
Part 19
一方ハリーはと言うと、3-Aの教室の天井裏に居た、
一円玉程の穴が開いており、そこからアスナと
このかを監視していた、現在3-Aは国語の授業中だ、
「こちらハリー、異常は無ねぇ。」ハリーは
超小型通信機でオタコンに10分事に定時連絡
をしていた、今現在アスナとこのかは普通に授業を
受けている、こうして見るとどっかの組織に
狙われているなんて信じられないほど、
普通の女子中学生にしか見えない、
その頃、楓は何者かの気配をキャッチしていた、
気配は天井からした、教師が黒板をむいた時に
天井にクナイを投げた、クナイは回転しながら
天井に突き刺さった、かなり深く刺さっている、
よく見ると1mほど近くに1円玉程の穴が開いていた、
「・・・手ごたえなし、勘違いでござったか?」
楓はそうつぶやくと授業に集中した、
が、教師を天井に突き刺さっているクナイを発見し、
授業どころじゃなくなった、
ハリーは楓の殺気をいち早く察知し、
クナイが刺さる前に右に転がって避けていた、
先ほどまでハリーが居た所には、
クナイが深く突き刺さっていた
「ハリー、大丈夫かい?ハリー!」
「こ、こちらハリー、ちょっと危なかったが
ターゲットの二人に異常はねぇ、死ぬかと思った。」
「ハリー、一体何があったんだい?」
>>917 「……って何であんたは、この流れでそういう話になるのよ!」
最初に覚醒した明日菜は木乃香の発言に突っ込まずに入られなかった。
「だって正太郎君元気ないし、それに可愛ええし♪」
「あんたねぇ……後半のほうが本音でしょ」
木乃香の回答に今度は呆れて、明日菜はタメ息を付いてしまう。
正太郎も苦笑いをしていたが、すぐに笑みを浮かべて言う。
「お気持ちは嬉しいです、でも僕にはやらなければならない事があって」
「何なのやらなきゃいけない事って?」正太郎の言葉の意味をネギは尋ねた。
ネギの疑問に正太郎は俯き加減に答える。
「まだ廃墟弾が何所かにあるような気がするんです。あのひとつだけではない気がするんです」
「……そうあるんじゃよ、今ここにのう」
学園長の突然の発言は正太郎たちを凍り付かせた。
特に正太郎は、この世の終わりとでも言わんばかりの顔で学園長に詰め寄った。
「どういう事ですか!廃墟弾がこの時代にもあるんですか!?」
「ついさっきじゃよ。図書館島という場所の地下で発見された。下手に手は出せんし困っておるのじゃ」
「学園長さん現在の状況は?」敷島博士は真剣な眼差しで尋ねる。
「湖に突き刺さっとる状態ですじゃ。今は見張りの者をおりますわい」
「湖ですか。よかったそれは好都合だ、廃墟弾は水中では効果を失うんです」
「博士殿それは本当ですかな!?」学園長は期待の眼差しで敷島を見つめている。
「ただそれなりの威力はありますから人間が解体するのは危険かと……」
敷島の言葉で、今度は落胆の表情を学園長は浮かべた。
落ち込んでいる学園長を見て、正太郎は安心してくれと声をかけた。
「大丈夫ですよ学園長さん。そのための鉄人です」
「鉄人28号で解体してもらえるのかのう!それはありがたい!」
「あの……」学園長が話し終えると遠慮気味に刹那は手を上げた。
「なんじゃね刹那君?」
「あの学園長……鉄人28号ってあのロボットの事ですか?」
「おやおや知らんのかね?歴史の教科書に出とるはずじゃが?」
「学園長、今は鉄人28号については教えていないんですよ」
そっと耳打ちをするようにタカミチは学園長に言った。
それを聞くと学園長は、敷島に目配せをし、敷島はそれに頷く。
「正太郎君……話してもいいかな?鉄人の事」
「ええ皆さんがこうやって親切にしてくださっているんだし、話さないのは悪いと思います」
「そうだね、これから話す事は戦争から60年も経っているこの時代の人には、信じられないかもしれない。
でもこれは真実の話なんだ、全て戦争という不幸がもたらした事なんだ……」
敷島がその先を話そうとすると職員室のドアをノックする音が聞こえた。
失礼します、と大人しい声で断りを入れて二人の少女が入ってきた。
「あの……あっネギ先生!」
職員室に入ってきたのは宮崎のどかと綾瀬夕映の二人であった。
「す、すいません!お取り込み中だったんですか?」
「いやのどか君何でもないよ。用があるのかい?よかったらこっちに座らないか」
タカミチはのどかと夕映に手招きをしながら言った。
その直後……。
「入るぞ……なんだお前等、こんな所で何してる」
チャチャゼロを頭に乗っけたエヴァンジェリンが職員室に堂々と入ってくる。
またその直後に今度は背の高い少女と背の低い色黒の少女が尋ねてきた。
「皆こんなとこで何やってるアルか?」
「何か賑やかそうでござるなぁ〜ではちょっと混ぜもらうでござる」
さらに「あっネギ……」「小太郎君…」
少々落ち込んだ様子の小太郎も職員室の集団に混じった。
結果的に職員室はネギ、正太郎、小太郎、明日菜、刹那、木乃香、のどか、夕映、エヴァ。
古菲、楓、タカミチ、学園長、敷島、大塚の計15人がたむろする空間になっていた。
何故こうなったのか?全員職員室にちょっとした用事ができたそうである。
「学園長、彼女達は……」
敷島が困惑の声を上げると学園長は「彼女等もその道の者じゃよ」と言った。
「で?敷島博士何か話すんじゃなかったのか?」
エヴァは椅子に座り、肩肘を突き、偉ぶった様子でそう言った。
「私の名前を知っているとは驚きだね」
「あんたはその道ではかなりの有名人だったからな」
「そうなのかい?じゃあ話そうか、鉄人28号について」
そう言って敷島は鉄人28号が何故生まれたのか?全ての始まりを語り始めた。
「太平洋戦争末期、その時日本は敗色が濃厚でね、形勢逆転を狙って鉄人計画をスタートさせたんだ。
だけど鉄人の開発は一進一退でね、27号機まで満足な成果を得る事が出来なかったんだ。
しかしある日、鉄人の開発者である金田先生の元に奥様とその息子さんが空襲で亡くなったと言う知らせが届いた。
それを聞いた金田先生の心中は狂わんばかりだった……それから先生は以前にも増して鉄人の開発にのめり込んだ。
男の子が生まれた時にと用意していた、正太郎の名前を28番目の鉄人に付けて、我が子を育てるように大切に作り上げたんだ。
そして完成したのがもう一人の正太郎君、鉄人28号。
だけどね金田先生は、敵国に鉄人の開発場所の情報を与え、空爆させたんだ。
その理由は今でも分からない、だけどこれだけは分かる、金田先生が鉄人をどれほど愛していたか……。
でもね、鉄人は空爆を生き延びて、10年の月日が経った後、巨大砲弾に載って東京に飛来したんだ。
どんな攻撃にも耐えうる鉄の鎧に身を固め、計り知れぬ力で居並ぶ敵を叩いて砕く。
決して倒れる事もなく死ぬ事もない、ただひたすら操縦者の意のままに戦う不死身の兵士。
海であろうが、空であろうが、戦う場所を選ばない、ただ勝利する事のみを目的とした完全なる兵器鉄人……鉄人28号。
だけど正太郎君は鉄人を兵器でもなく道具でもない、おなじ名前を持つもう一人の自分として大切に接しているんだ。
そして今の正太郎君と鉄人が居るんだよ」
敷島が話し終わった時にはその場に居るほぼ全員が悲痛な顔をしていた。
そんな経緯で鉄人が作られたのかと、金田博士がどんな想いで鉄人を作ったのかと痛感させられていた。
その後を引き継ぐように正太郎が話し始める。
「廃墟弾も父さんの造った兵器なんです、生物を殺さずに廃墟だけを造り出す。
その父さんは鉄人を開発していた南方の島で亡くなりました、母さんも僕を生んですぐに……
僕は父さんと母さんに会った事はありません、でもやっと兄さんを見つけたんです。
でもその兄も廃墟弾を搭載した大鉄人から日本を守るために……」
やがて正太郎は涙を流し、歯を食いしばり、そして強い眼差しで自分の思いをぶちまける
「もう…もう…もう僕は父さんの造る廃墟を!造った兵器を見たくないんです!!」
正太郎はその言葉を言い終えると涙を拭い笑顔を見せた。
しかしその笑顔とは対照的に正太郎以外の全員が涙を流し、中には号泣している者もいた。
事情を知っている敷島と大塚も沈痛な面持ちで正太郎を見つめていた。
「なんかすいません……変な事を話してしまって」
そう申しわけなさそうに正太郎は言った。
「ううん…正太郎君も苦労したのね」
明日菜は涙を拭いて正太郎に笑いかける。
その他のメンバーも涙を拭い、正太郎に微笑みかける、ただ一人を除いては。
「ネギどうしたのよ?」
明日菜が心配して声をかけるとネギは首を横に振って笑ってみせた。
「何でもありません、大丈夫です」
「そう……」
……ピリリリリ
「おや電話かのう」
学園長はそう呟くと懐から携帯電話を取り出して通話ボタンを押した。
「もしもし、さようワシじゃ……何じゃと!?廃墟弾が盗まれた!!」
「何ですって!」正太郎は叫び、そして鉄人のリモコンを持って職員室から飛び出した。
次回予告
正太郎「こいつはギルバート、サターン、VL2号!?」
ネギ「すいません、じゃあ僕達は亜子さんの所に行ってきます」
タカミチ「その方向には…まずい!ライブ会場がある!」
大塚「なにぃ!ライブ会場は満員だと!?」
ガンドル「あんな物、人間の勝てる相手じゃない……」
でこぴんロケットのライブ会場に迫る怪ロボット3体、廃墟弾を手に入れた超鈴音。
復活する怪ロボット軍団、そして鉄人28号を奪うために葉加瀬がある作戦を仕掛けてくる。
正太郎「飛べー!!鉄人!!」
鉄人28号「ガオ――!」
次回
第2話『ライブ会場の危機』
超鈴音「行くネ!オックス!!」
ごめんなさい容量480KB超えましたね
次スレ立ててきます
スレタイは3と4の間を取って
ネギま!×好きな作品クロス小説スレ3時間目でいいですか?
935 :
マロン名無しさん:2007/04/11(水) 21:53:35 ID:eklPXl4A
埋め
職人乙&GJ。スレ立てもGJ&乙
>>930 第2話「ライブ会場の危機」
「ちょっと正太郎君!!」
明日菜の言葉を皮切りに職員室にいた面々が正太郎の後を追う。
しかし正太郎は、明日菜の言葉など耳に入らない様子で、一心不乱に廊下を走っていた。
「正太郎君!図書館島の場所は知っているんですか!?」
刹那の言葉を聞いて、ついに正太郎は足を止めた。
「貴方の気持ちは分かります…でも焦っていては見える物も見えなくなりますよ?」
自分に向けて背中を見せる正太郎にゆっくりと近付いていく刹那、そして彼の肩にそっと手を置いて話を続ける。
「今は冷静になってください。図書館島の場所は教えます、でも私も付いていきます」
「でもそれは…これは僕と鉄人と問題です……貴方達を巻き込むわけにはいきません!」
「貴方の事が心配なんです、一人知っているんですよ…貴方そっくりの子を」
「……」正太郎は無言のまま鉄人のリモコンを握り締めていた。
そして数泊の後、正太郎はリモコンを握り締めるのやめて、深呼吸をする。
「分かりました。お願いします」正太郎は刹那に向き直ると微笑みを浮かべてそう言った。
正太郎の表情に、合わせるように刹那もまた優しい笑みを浮かべて答える。
「はい、今すぐ図書館島へ行きましょう」
その後、正太郎が心配という事で大塚、図書館島の案内役として木乃香が同行する事になった。
「……行っちゃいましたね正太郎君」「あいつなんか暗くて好きになれんわ」
ネギの呟きの直後に小太郎のぼやき、この言葉を聞くと静かに口を開く者がいた。
「坊や、お前の父親とあの小僧の父親は正反対だな」
皮肉を込めたような物言いをしたのは、エヴァンジェリンであった。
「マスター……それってどう言う意味ですか?」
「分からんのか?貴様の父親サウザンドマスターは英雄、ライトサイドの代表みたいなもんだ(性格は悪いがな……)
一方の正太郎はどうだ?あいつの父親は、はた迷惑な兵器ばかり造っていた狂気の科学者。
まさにダークサイドの人間、光と闇、陰と陽、表と裏。
父親から受け継いだ物も違う、お前の杖は人々を救ってきたサウザンドマスターの杖。
正太郎は圧倒的戦闘力を持つ化物と街一つ簡単に吹き飛ばす爆弾だ。
坊や、お前達は正反対だよ……むしろ小僧は(私に似ている気がする)」
(父親に負の遺産を残される想い…決して消える事のない罪……)
「あのマスター?むしろ何ですか?」
「お前の気にする事ではない、それにお前には一生理解出来んさ」
ネギは、その言葉の意味を聞こうとしたが、エヴァは踵を返して後ろ手を振り、何所へともなく去って行った。
明日菜たち数人と残されたネギは、俯き加減にエヴァの言った事の真意を考え始めた。
「僕には…理解できない……(正太郎君の気持ちを?それともマスターの……)」
「ネギあんたさぁ」
明日菜の呼びかけにハッと我に返ったネギは彼女の言葉に答えた。
すると……
「あんた、ここでボーっとしてると学園祭回りきれないわよ?」
「そうだ!!亜子さんの所に行かなくちゃ!じゃあ僕、亜子さんの所に行ってきます!」
「ネギ何所行くんや!?おい!」
突然走り出したネギを追うように、すぐ近くに居た小太郎も走り出す。
「まったくガキなんだから…(正太郎君ってあの二人に比べるとやっぱり暗いよね……)」
「……鉄人28号ですか(太平洋戦争末期に作られた不死身の兵士、全てを破壊する無敵の兵士…完全なる兵器)」
(やれやれ、問題が山積みだな。超君の事でも手一杯なのに)
明日菜、夕映、タカミチはそれぞれ思想にふけっていた。
正太郎の事、鉄人28号の事、超鈴音の事……問題が次々に巻き起こる学園祭。
次は何が起こるのか?それだけは全員が共通して考えている事柄であった。
職員室に集まっていたメンバーは、ネギが職員室前をあとにした数分後には解散し、何人かのグループに分かれて、広い校舎内の廊下を歩いていた。
「楓、何か重い話だったアルな」
「戦争の絡んだ話に軽い物など無いでござる」
古菲と楓は二人話しをながら廊下を歩いていた、このあと二人は重いムードを変えるため終始、馬鹿話に花を咲かせる事になる。
のどかと夕映もまた廊下を歩きながら話をしていた、しかし楓たちとは対照的にこちらは鉄人に付いての話をしていた。
「戦争中に造られた巨大ロボットが今の時代に来るなんて……本の中の話みたいだね」
「そうですね……でも正太郎君は随分と哀れです」
「そうだね…家族がいないんじゃ寂しいよね」この、のどかの言葉を否定するように夕映は首を振る。
「私が言っているのは、ただの機械にあそこまで肩入れする父親を持った事です」
「え?」夕映の言葉を聞いて、のどかは立ち止まる。夕映もまた立ち止まりのどかを見据えてから口を開いた。
「ただの機械に、それも人を殺すための兵器に自分の名前を付けられたですよ?
しかもそれを息子の代わりに造るなど……金田博士という人物は病んでいたんでしょう。
そんな話を聞かさせる正太郎君も可哀想でなりませんです、感情もないロボットを愛するなど……
不死身の兵士だか完全なる兵器だか知りませんが、そんな物を遺された正太郎君が哀れでならないです」
「でも正太郎君は鉄人の事、大切に思っているみたいだよ?」
「だからです、兵器なんかに愛着を持ち始めている時点で正太郎君は愛情に飢えているのでしょう。
本当に可哀想な子です……ネギ先生とは色々な意味で正反対です」
夕映の言葉に、のどかは寂しさと悲しさを覚え、二人はそれ以後言葉を交わす事なく、廊下を歩いて行った。
続く
>>937 ちょっとぉぉぉ鉄人28の作者さぁぁぁん!
新スレにも投下してくださいよぉぉぉぉぉ!
おねがいしますよぉぉぉぉぉぉ!
>>940 埋め終わるまではこちらでいいのでは?
もちろん定期的に保守しないと落ちてしまうので程々にしないとだが。
942 :
葱魂:2007/04/14(土) 18:38:45 ID:???
新スレ乙です。
予告代わりに小ネタを一発w
銀魂弟四十七訓×ネギま弟45話で
パーララパラララパラララー♪ パラ・・♪
楓「長瀬でござる オヤ? バカ?」
夕映「リーダーはつけるです!バカでもせめてリーダーはつけるです!」
あと1時間後あたりに弟三訓投下予定です
「銀さん、僕らこれからどうなるんでしょうか」
銀時と新八、神楽と源外に定春、そして彼らを送っていくネギが職員寮に向かう途中で、新八が銀時に話しかけた。
「オメーそりゃあ、とりあえず今のところ元の世界に返る方法が分かんねー以上なんとかこっちでやってくしかねーだろ」
と答える。
「とりあえずこっちの生活をエンジョイするアル」
「こっちで俺たちの世界に返る方法がわかればいいんだがなァ」
神楽と源外も新八に言う。
「あの、そのことなんですが・・・」
とネギが口を開く。
「どうしたネギ坊主、なんかいい甘い物の店でも知ってるのか」
「この事態にそんなこと言うわけねーだろアンタァァァ!!!」
「い、いや、元の世界に変える方法についてなんですけど、もしかしたら何か手がかりがあるかもしれない所があるんです」
新八のツッコミにビビリつつ、ネギは話を切り出す。
「何アルか? もしかしてハルケギニアへの行き方でも知ってるアルか?」
「これ以上別の異世界に行ってどーするつもりだアンタはァァァ!!!」
「いやあの、ここ麻帆良学園の図書館には世界中からすごい数の本や資料が集められてるんです。もしかしたらその中に銀時さんの世界に戻る方法が書かれてる本とかがあるかもしれません・・・」
言い終わる前に、ネギの体は前後に揺さぶられる。
「オイィィィィィ!!!そりゃ本当かァオイィィィィィ!!! なら早くどこにあるか教えてくれいや今から行くぞそこにィィィィィ!!!!」
「マジアルかお前戦乱の異世界ハルケギニアへの行き方知ってるアルかァァァ!!! 吐けェ吐くんだジョォォォォォ!!こっちには証拠がそろってるんだよォォォ!!」
とネギの首根っこ掴んで前後に揺さぶるダメ人間二人。
「い、いや二人ともちょっと落ち着いてくださいィィィ!!」
「何ワケわかんないこと言ってんだァァァアンタらァァァァァ!!!!!」
と混乱しながらもとりあえず二人を落ち着かせようとするネギと思いっきりツッコミを入れる新八。
「・・・これからどうなるかなあオイ」
と半ば達観した見方をしている源外。
結局この日、ネギは銀時ご一行を職員寮まで送って行った後自分の部屋に帰った。
ちなみに帰りが大幅に遅れたことに関して同居人である神楽坂明日菜と近衛木乃香に注意されたが、何とか途中で迷ったということにして切り抜けた。
ただし木乃香にはともかく、明日菜には多少疑問に残ったところがあったが。
弟三訓 よその家の食事はやけにおいしく見える
翌日
「・・・むう」
神楽坂明日菜は未だに昨日のネギの帰りが大幅に遅れたことに疑問を抱いていた。
道に迷ったには4時間も当初の時間から遅れたのは麻帆良学園の広さを考えても異常である。となるとやはり魔法関連のことなのだろうか?
「アスナーどうしたん?さっきからずっと何か考え事してるようやけど」
「え!? あ、ちょっと・・・いやなんでもない」
ちなみに今ネギは、学園長に呼ばれてこの場にはいない。
「そういえばネギ君昨日やけに帰りが遅かったなー、アスナ、何があったと思うん?」
「え!? いやーやっぱりアイツの言うとおり迷ったんじゃないの? アイツ何だかんだ言ったってまだお子ちゃまだし」
そうだ、やっぱり考えすぎじゃないだろうか。いくら何でもアイツはまだ10歳。この前も昼間なのに迷っていたし、夜ならなおさら迷うのは自然ではないか。にしても4時間遅れは少し異常だが・・・
そこまで考えていた時、電話が鳴った。木乃香がはいはいーと言いながら出る。
「あ、じいちゃん? え?アスナと一緒に学園長室に来てほしい?」
この言葉を聞いたとき、明日菜の中でよくわからないが嫌な予感がした。
そしてそれは的中することになる。
「おおわざわざすまんのう」
学園長室に来た明日菜と木乃香を待っていたのはネギと学園長、そして3人の人物であった。
その3人と言うのがまた個性的な人物であった。1名を除いて。
1人はここ麻帆良学園中等部の制服を着ている明日菜と同じぐらいの年齢の少女であった。頭はオレンジ色の髪をお団子頭にして纏めており、そばには彼女の物と思われる傘が置いてあった。
その隣には眼鏡と白衣、それにネクタイを身につけている20代後半ほどの男がいた。しかしこの男、死んだ目をしている上に身に着けている服もやけにだらしない。何か見るからにやる気がなさそうなオーラを発している。おまけに天然パーマであった。
その隣にいるのは明日菜より2,3歳ほど年上であろうメガネの少年であった。しかし何故いわゆる用務員ルックに身を包んでいるのか。何か地味だし。ああ、無論さっきの1名というのは無論この人である。
「なあネギ君、この人たちはどちらの人なん?」
「ええっと、こちらの人が新学期から3−Aの副担任になる坂田銀八さんです」
「「え!?」」
明日菜と木乃香の声が見事にハモる。当然の反応である。まさか目の前のだらしないという言葉を体言している男が自分たちの副担任になるとは思っても見なかっただろう。
「どういうことよネギ!新しい副担任が来るなんて聞いてないわよ!!」
「いやその・・・昨日決まったばっかりなんで・・・」
「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ 発情期ですかコノヤロー」
・・・瞬間、世界が止まった。
「女の子に何てこと言ってるのよアンタはァァァァァ!!!!!」
「なんだとコノヤローもう一回言ってやるよ発情期ですかコノヤローって」
「アンタねえそれ少なくとも教師が女の子に言う台詞じゃないわよ!!発情期って人をネコみたいに!!」
「そうですよ今のはどう考えても銀さんが悪いですよ!こっちの原作みたいに萌えキャラがそんなに存在しない作品ならともかくそっちの原作は僕たち私たちの夢の萌えキャラの詰め合わせ作品ですよ!
そんな中でそんな発言したら謝罪物ですよ!!」
「銀ちゃんいくらなんでもその発言は引くアル、せめて発情期じゃなくってさかりがついてると言うべきアルね」
「言ってること同じじゃねーかアンタはァァァァァ!!!!」
「あ、あのとりあえずアスナさんも銀八先生も落ち着いてくださーい!!」
「だいたいあんたみたいな死んだ目の先生いないわよ!!しかも何その格好!
まるでだらしないっていう言葉が人間になって歩いているみたいじゃない!」
「明日菜ーそんなに言わんでも・・・」
・・・とまあこんな感じの言い争いが約30分ほど落ち着いた後、新八の銀時に対する鼻フック投げが炸裂したことで収束した。
ちなみにこの銀時の偽名である「坂田銀八」という名前は学園長が日本の某人気学園ドラマにちなんで名づけたものであり、語呂もいいということから銀時も渋々了承した。
もっとも当の銀時は「銀八の八って新八の八じゃねーか!!なんでよりによってアイツと被るんだコラァァァ!!!」と言い、新八と小規模な喧嘩を起こしたのだが。
「でネギ君、こっちのメガネの人と女の子はどちらの人なん?」
と、とりあえず銀時−まあ偽名の銀八を使っているのだがめんどくさいので台詞以外では銀時に統一しておく−と明日菜の口喧嘩が一段落したところで木乃香は再びネギに聞く。
「ああ、こちらの二人は今度から用務員として麻帆良学園の中等部に赴任した志村新八さんと来年度から3−Aに転校する夜兎神楽さんです」
「ど、どうも」
「世話になるアル」
「「え!?」」
再び明日菜と木乃香の声が見事にハモる。さっきの副担任に負けず劣らずの衝撃である。
「いやネギちょっと・・・今の本当?」
「本当じゃよ、アスナちゃんや」
答えたのはネギではなく、学園長であった。
「じゃあじいちゃん、その子・・・神楽ちゃんは来学期からうちらのクラスに来るっていうことなん?」
「そういうことになるアルよ」
と木乃香の問いに問題の本人の夜兎神楽−この夜兎というのは神楽の天人としての人種名である「夜兎族」に因んでつけた偽名の苗字である−が返す。
「そーなん、これからよろしくな神楽ちゃん」
「・・・むう、よろしく」
と、にこやかに挨拶をする木乃香と、神楽が銀時の知り合いではないのかと思いながらも新しいクラスメイトに挨拶をする明日菜。とここで、明日菜が疑問を抱く。
「ねえネギ、この子が転校してくるのはわかったけど、どこの部屋に入るの?」
その言葉に何かいいにくそうな顔をしてネギは銀時と学園長を見る。
「ああ、そのことなんじゃがの、」
「神楽はお前らの所で世話になるそーだ」
「え!?」「えええええええええええええええ!?」
これは二人にとって本日3度目の衝撃であった。もちろんここまでの流れを読めば、上のせりふがそれぞれどちらが発したのかはわかるであろう。
「で、でも学園長!ウチの部屋はもう私とこのか、ネギもいるんですよ!別に神楽ちゃんがクルのが嫌とか、そういうのは全然ありませんけど、4人が1部屋ってのは・・・」
「別にいいしゃねーか、4人も40人も一緒だろ」
「一緒じゃないわよ!ウチの部屋に40人も入るわけないでしょ!!」
「大丈夫じゃよアスナちゃんや、部屋の方には空きがあるからの」
「どういうことなんじいちゃん?ウチらの部屋にはもう空きはあらへんよ?」
「ああ、そのことなら大丈夫じゃ。ネギ君の部屋の下のクローゼットを少し改造しての、神楽ちゃんにはそこに住んでもらうことになったんじゃよ」
「「ええ!?」」
これは二人にとって本日−もうこのパターンばっかりであるが−4度目の驚きであった。家の収納スペースに住むなんて、未来の世界のネコ型ロボットかお前は。
「でも学園長!それはいくらなんでも・・・」
「そうは言われてものう、これは神楽ちゃんから言い出したことだしのう」
「僕も別の部屋を用意した方がいいと思ったんですけど、神楽ちゃんがそっちの方がおちつくって・・・」
とネギと学園長が返す。
「まあコイツがいいって言うからいいんじゃねーのか?」
と銀時も言う。この一言が明日菜のカンにやけに触った。
「アンタねえさっきも言ったけどそれでも教師なの!?生徒の自主性とかそういう話じゃないのよ!第一アンタこの子と知り合いとかじゃないの?」
「そこまで面倒見れるかコノヤロー、いいかお前俺はなコイツの自主性がよりよい成長を促すと思って言ってるんだ、別にコイツの面倒を見るのが面倒だとかうるせーのがいなくなってせいせいするとかそういう本音を言ってるんじゃねーんだぞ」
「堂々と言ってるじゃないの!!」
「最悪だよアンタ!!!!」
ものの見事に明日菜と新八のツッコミが入る。
「ええいもう分かったわよ!4人でも40人でもいいわ!神楽ちゃんはウチのルームメイトよ!!」
「決まりじゃの、このかもかまわんの?」
「ウチも別にええよ、神楽ちゃんも歓迎するえ」
「良かったじゃねーか神楽、部屋の備品とか壊すんじゃねーぞ、金払うの俺なんだから」
「ということでお前らの所で世話になるアルよ、よろしくアル」
「アンタら少しは態度だけでも遠慮しろォォォォォ!!!!!」
ふう、とひとまず息をつく明日菜。だが、それからすぐに銀時を睨み付ける。
「でも私はあんたが副担任だなんて認めないから!!」
「私もお前が副担任なんて認めないアルよ!!」
「何で神楽ちゃんまで言ってるのォォォ!!!」
と新八がツッコミを入れた後、木乃香がある疑問を口にした。
「そういえば新八さんはまだ10代ぐらいみたいですけど、どうしてここで働いてるん?」