プロットを投下します。
仮題『保育園があぶない』(他、『もしも、保育園が…!?』『ゆりの花咲く季節に』)
curriculum.3 「新年度園児募集停止!?」
ゆりのは保育園で、新年度入園児の募集が始まった。
定員は40人。しかし、締切間近になっても、応募数は20通に満たない。
とても赤字減らしにつながらない。
そこで、妻沼は、募集締切日までに定員まで園児を確保してこいと保育士、理事長に命じる。
もしそれができない場合は、新年度の園児募集は停止となる。
なぜなら、今のままで希望者全員入れたとしても、赤字が増えるだけだからだ。
「そんな営業マンみたいなことをどうして」と、誰一人真剣にやらない中、
理事長の志郎だけが園児集めに必死になっていた。
徐々に、理事長としての自覚が芽生えて来たようだ。
締切日まであと三日。しかし、やっと5人が集まっただけ。
妻沼の言葉は冷たかった。
「がんばればいいのは学生時代までだ。結果を出さなければ意味がない」
落ち込んでしまう志郎だが、奈緒は、
「何もない状態で5人も集めたんだから、立派ですよ」と励ましてくれた。
そして、奈緒、楓が協力してくれて、さらに3人が集まった。
朋美とすみれは、文句ばかりで何もしない。
園長の美雪は、志郎、奈緒、楓の『理事長&妻沼』派に付くか、
朋美とすみれの反『理事長&妻沼』派に付くかの板挟みに悩む。
そんなさなか、よその保育園で、不祥事が発生。
入園辞退者が出る騒ぎとなった。
火事場泥棒のように園児の確保に成功する朋美とすみれ。
大いばりで妻沼に報告に向かった二人。
「そうか、お前らの勝ちだな」
そう言ったきり、口をつぐんで二人の顔を見ようともしなかった。
妻沼を見返せたと、鬼の首を取ったかのように喜ぶ二人。
だが、臨時ボーナスをもらってもおかしくない二人には、減俸処分が待っていた。
なぜか。
園児を集めろと指示を出したのに、締切三日前まで何もしなかった。
手柄は立てても、指示違反、職務怠慢は変わらない。
火事場泥棒で手柄を立てても報奨は与えられない。
朋美とすみれは激しい反感を妻沼に抱いた。
何とかして妻沼を追い出そう。妻沼の弱味を握りさえすれば…。
そして、妻沼の意外な事実がわかった。
それは…!?
<つづく>
(エンディングテーマ EXIT:EXILE)