>>322 「Y」は正規の文字じゃないから
公式には使っちゃ駄目なんだよ
イスンヨプのヨプの部分の字だな
高橋しんの「いいひと」をお願いします。
ドラマで見た程度の知識しか無いです。
>38 名前:マロン名無しさん :2006/10/23(月) 13:27:35 ID:???
>つまらんスレが立ってもすぐ消えていくから
>最初からやる気のない糞スレ乱立自体はいずれ厨が飽きて止まる
>一過性のような物だよ
>スレッドの数は話題性も関係してくるからDB関連作がどんどん世に出てる以上は
>DBスレはたち続けると思う
>こんな事もわからずDB関連スレにファビョってるアンチはまさに病気
DB厨ってマジ頭おかしいね。
この発言で最近の乱立騒動はやっぱりアンチじゃなく信者の仕業だと判明しました。
だって自分のお仲間のやった乱立行為に開き直っちゃってるもん。
「何か糞スレ乱立させてる厨がいるみたいだがつまらなきゃどうせ自然に落ちるだろ。
一過性だろうからこんぐらいで俺達信者全体を批判すんなや」要はこういう意味です。
そのうち落ちるだろうとはいえこれだけ糞スレを乱立させといて文句言うなとはね。
極めつけは最後の一行。自分達DB信者を批判してる板住人をアンチ呼ばわりし、
乱立の度が過ぎるから注意してる人達をファビョってるやつ扱い。
開き直りの次は普通に抗議してるだけの板住人に喧嘩腰で逆ギレかよ。
どう考えても頭が病気なのはDB厨だね。久し振りにここまでの自己厨を見たよ。
DBのストーリーは既出だぞ
>>299-300 コナン書いてたヤシです。レス頂けて嬉しいです。
あれから何巻か出ているのですが続きほったらかしですみません。
他にも途中でほかっちゃってるのがいくつか…申し訳ないです。
よしながふみ「ジェラールとジャック」を教えてください。
まとめの半熟英雄がおちよしひこの書いたやつだと推定して大雑把なものを投下してみる。
大筋としてはゲーム「半熟英雄」SFC版の序盤を漫画としてまとめたもの。
アルマムーン国当主の主人公、通称若。
親の代には代々伝わる不思議なタマゴの力で統一を果たすほどの立派な国だったが
長年にわたる平和な生活で若君はすっかり平和ボケ。つまみ食いが趣味のだめボンに。
そんな中突然現れたのが完熟軍と名乗る謎の集団。代表格の完熟クイーンと名乗る女性は
アルマムーン以外の国は既に征服済み、お前達も我々に従えと迫る。
そんなシリアスな展開にも「ねーちゃんええ乳しとりまんなぁ」と色ボケで返す若。
大臣に尻を叩かれつつ伝来のタマゴを使用、エッグモンスターを召喚。クイーンも同じく
黒いタマゴを使い、モンスターを呼び出す……のだが若の呼んだモンスターにあっけなく倒され
すて台詞を残して逃げていく。なりゆきに流されつつやる気のない若君と完熟軍との戦いが始まった。
基本はコメディーで、ボケボケで女好きのの若とツッコミ役の大臣、
自軍の花であり天然のヴィーナス将軍を中心に完熟軍の司令官レベルとエッグモンスターをつかった
ギャグバトルを繰り広げる。中にはバトルとは程遠い形で気づいたら倒してたり。
最終的にはゲームでは5話目にあたる完熟大魔王を倒し、エッグマンという
エッグモンスター達の象徴ともいえるキャラ(HP1で全く使えない)から
完熟軍がエッグワールドというエッグモンスターの住む世界に攻めてきたので助けて欲しい、と
協力を要請しにきた所に「そこって美人のねえちゃんいる?」という若のセリフで終了。
ところでまとめに「まじっく快斗」の補完とあるけどどの辺りなんでしょう?
自分に出来る部分があるならやりたいけど、まとめみても項目が見つからなかったので
どこからどこまで書けば良いのかわからなかったです。
話の展開で性愛描写がある漫画って結構あるし
♂×♂系の漫画も既に載ってるし(風と木の詩とかANIMAL Xとか)
成人指定エロ漫画じゃないなら別にここで扱ってもいい気もするけど
微妙な問題だね
別板行きに一票。
335 :
332:2006/10/31(火) 21:01:38 ID:???
>>333 いや、この作品は最初ビブロスから出版なんだよ。今は白泉で再発行だけどw
よしながは最近少女漫画描き始めたけど、基本はBL畑の人。
密林でのレビューではBL薄いとの評価になってるが…。
>>331 半熟英雄乙です。
>まじっく快斗
リクエストはこのスレの
>>25で、応えたのが
>>26ですねw
最初から書き下ろしても問題ないんじゃないかと。
>>331 ×ゲームでは5話目にあたる完熟大魔王を倒し
○ゲームでは5話目のストーリーで出てくる敵である完熟大魔王を倒し
それではまじっく快斗、概要を投下しときます。
単行本化されていないエピソードもいくつかありますがそちらは全く知らないので手付かずです。
黒羽快斗は天才マジシャン・黒羽盗一を父に持つマジックは上手いがごく普通の高校生。
幼馴染の中森青子は警察官の父・銀三がいて、正義感の強い女の子。
快斗の父は8年前に事故死しており、母親と二人で暮らしていた。
そんなある日、数年前に世間を騒がせていた泥棒「怪盗キッド」が久々に世に現れた。
銀三をはじめ警察官達がキッドを捕まえようと作戦を展開する中、快斗は自宅で
隠し扉を発見、そこで父の遺品と共に今話題のキッドのものと全く同じ衣装を発見する。
父親の過去に疑問を抱いた快斗は手がかりを得るべく白いタキシードを身にまとい、怪盗キッドが
予告状にしたためていた場所へ。そこで快斗は予告状のキッドと遭遇、相手はトリックを使い
警官達を翻弄するが彼はそのトリックを見事に暴く。男の正体は父親の付き人であり
幼い頃から快斗の世話もしていた人物だった。名前は寺井黄之助(じい こうのすけ)。
寺井は快斗を盗一と呼び、生きていたのですねと駆け寄る。
「8年前、貴方が殺されたと思い、貴方を殺した犯人をおびき寄せる為にキッドのフリをしたのです」
寺井は快斗にそう語った。驚く快斗は「オヤジは誰かに殺されたのか」と寺井につめよる。
勘違いに気が付いた寺井と混乱する快斗の元に、警官隊がやってきた。ともかくお逃げ下さいと言う
寺井に、快斗は高らかに答える。「ぼっちゃんじゃない、俺は怪盗キッドだ」と。
以上、導入部。
以降の大まかなストーリー展開と転機となるエピソード。
寺井の話も聞き、父親はかつての怪盗キッドであったことと
父親の死は事故ではなく何者かにより故意にもたらされた物だと知った快斗。彼は父の死の
真相を探る為に怪盗キッド(正確には二代目だが、その事実は警察たちには知られていない)
として生きることを選ぶ。その正体に感づき、快斗に惚れて自分のものに
しようとするクラスメイトにして魔法使い(本気で魔術を使います。箒で空飛んだり)の小泉紅子や
キッドを捕まえようとするイギリス帰りの高校生探偵、白馬探の追跡の手から逃れつつ
怪盗として着実に腕を上げていく快斗。途中、青子に正体を疑われる一幕もあったが
それでもなんとか日常生活と両立していた。
そんな折、快斗がいつものように宝石を盗み出したところ怪しげな電話がかかってきた。
キッド宛てのその電話は、これ以上我々の邪魔をするなというものだった。
疑問に思いつつも怪盗家業を続ける快斗。また別の宝石を盗んだ際に彼の前に
怪しげな人物が立ちはだかった。キッドを黒羽盗一と呼ぶその人物はキッドに実弾を打ち込むと
キッドが盗んだ宝石を持ち去っていった。
男は盗一を殺した組織に属する一人で、上からの命令でビッグジュエルと呼ばれる宝石の内
不老不死の力が手に入ると言われている「パンドラ」を探していたのだ。
盗一は組織の邪魔になるということで彼らに殺されたということらしい。
どの宝石がパンドラかは一目には分からないが、月にかざすと中心が赤く輝く。
だが男が持ち去った宝石はニセモノ。本物は快斗が懐で温めていた。
銃弾を辛うじて防いでいた快斗は男の話を聞いて父が殺された理由を知る。
そして組織よりも先にパンドラを見つけ出し、破壊することを誓うのだった。
以降、快斗は宝石しか手を出さないようになります。
また、彼の目的はあくまでパンドラの破壊なので標的が目的のものではないと分かると
盗まず帰ったり、一旦盗んで返したり。コナンでキッドがあっさり獲物を諦めているのは
この設定も関係していると思われます。が、魔法やらロボットやら出てきたりもするので
コナンとは完璧にリンクしているとも言い切れない部分も。
また同作家作品に出てくるヤイバの家にキッドが盗みに入る番外編もあったり。
時間が空いたら、個別エピソードを(覚えている範囲になってしまいますが)書きに来ます。
予約ではないので別に書ける方がおられたらばんばん書いて下さい。
>>335 ビブロスって成人指定だったっけ?
成人指定じゃないならここでいいと思う。
341 :
マロン名無しさん:2006/11/01(水) 16:45:34 ID:PtM3Qzxr
怪盗キッド乙!個別エピソードにも期待してます。
「週末は魔都ロンドン」をお願いします。
個別エピソードいくつかいきます。時系列無視につき注意。
・紅子登場編
クラス、学年問わず学校中の男の憧れの的である少女、小泉紅子。その正体は、魔女。
今日も彼女は男からちやほやされて良い気分。だがそんな彼女にもたった一人
心を奪えない人間がいる。それが怪盗キッド。
ある日のこと、紅子は快斗を次の自分の相手役にしようと彼に近づく。
ところが快斗はそれを一蹴。自分になびかない男はこの世で怪盗キッド一人だけであることから
紅子はキッドの正体を知り、持ち前のプライドの高さから自分の虜にしてしまおうと企む。
彼女は魔方陣と呪いをかけたチョコレート(惚れ薬的な効果があるもの)を使って
(多分仕事帰りの)キッドを罠にかけるが、キッドがチョコを口に含む寸前で雪が降りだし
魔方陣を覆い隠してしまった。結果、魔法の効果は消滅。悔しがる紅子にキザな言葉を残して
去っていくキッド。プライドだけじゃない、純粋な恋心をわずかに感じる紅子だが
魔女としての自分を捨てることはできず、切ない顔でその場を後にした。
・偽キッド編
クリスマスの迫った日のこと。快斗の前でキッドから予告状が届けられたと
ニュースが流れる。予告の対象となったのはあるデパートのツリーの頂上に飾られる予定の
宝石などをあしらった星の飾り。しかし快斗にはそんな予告を出した覚えは無い。
じつはこのデパート会社の社長、なかなかの小悪党。キッドの予告が来れば
客寄せパンダになるに違いないと偽の予告を自らだしたのだ。しかも星に保険までかけて。
予告当日、予想通り人のにぎわうデパートで偽のキッド(社員)が星を持ち去ろうとするが
あっさり中森警部に捕まってしまう。社員は「社長〜」と助けを求めるが
もちろん社長は知らん顔。と、そこに本物のキッド登場。
驚く社長に「クリスマスには奇跡がおきても不思議じゃないでしょう」と一言。
キッドは軽やかに星を持ち去っていくのであった…。
その後、快斗が参加したクリスマスパーティーの会場にあるツリーの最上部には
きらびやかに光る星が飾ってあったとかなかったとか。
・ロボット編
快斗は登校中に謎の老人に拉致されてしまう。老人はマッドサイエンティストで
自立型のロボを作るほどの人物。自分の作ったロボをより人間に近づける為だろうか
本物の人間の記憶などをロボに移植しようと偶然見かけた高校生=快斗を拉致ったのだった。
ところが記憶をコピーされたロボは暴走、自分は機械ではなく人間だと主張して
作り主たる老人を殺害(と思われるが、シルエットなので断定は出来ない)し
快斗を捕まえている研究室の時限爆弾を作動させて「オレが黒羽快斗だ」と言い残し去っていく。
快斗は怪盗キッド。その記憶を移植されたロボは自ら怪盗キッドとなって夜の街に舞う。
盗みを成功させて建物の屋上にいるロボの前に辛くも脱出に成功した本物のキッドが出現。
しかしロボには彼の行動を先読みして真似して動くプログラムが仕掛けており、キッドが
自分のトランプを発射する銃をロボに向けると逆に実弾入りの銃で打ち返されてしまう。
負傷した快斗だが、その機能を逆手にとって自らのこめかみに銃をむける。
ロボは自分を銃で打ち抜き、破壊した。快斗の銃がおもちゃであることを利用した作戦だった。
壊れる寸前のロボは快斗に言う。僕は死ぬのか。だったらやっぱり僕は人間だ。機械じゃない。
(壊れる=修理できる=機械、死ぬ=もう直せない=人間、ということらしい)
その発言を最後に爆発するロボ。複雑な思いを胸中に快斗はその場を後にした。
そしてやっと日常に戻れた快斗。しかし青子の様子が可笑しい。変に思い近づくと
「祝、カップル誕生!」といった事が書かれたくす球が割られた。
実は快斗は知らなかったが、ロボはきっちり学校にも通っていて
青子に「僕は君が好きみたいだ」と告白まがいのことを言ってくれていたのでした。ちゃんちゃん。
・青子とのデート編
ひょんな事から青子の父、中森警部に顔を見られてしまったキッドこと快斗。
はっきりとは確認できなかったものの、警部はキッドの正体が快斗ではないかと疑う。
そんな父親に青子は思わず「キッドは快斗じゃない、だって私はキッドが盗みを予告した日に
快斗とデートの約束をしてるもん!」と言ってしまう。
自分のウソを本当にするため、そして何より快斗の疑いを晴らす為に快斗をデートに誘う青子。
他ならぬ彼女からの誘い、了承した快斗だがもちろんその日は盗みの当日。
二人きりで遊園地での楽しいひとときを過ごすも、予告の時間は刻一刻と迫ってくる。
3D長編映画を見ることにした二人。快斗は青子が映画に夢中になっている隙に盗みに出ようとするが
青子は快斗に手錠をかけてしまう。青子が自分を疑っていることに気づく快斗。
身代わりの風船人形を残して、快斗は心の中で青子に詫びをいれながらキッドとして立ち去った。
そして駆けつけた予告場所。そこには案の定警部達。キッドはワザと捕まりそうになり
中森警部に自分の顔を見せる。ハットから覗いたその顔は――青子のもの。
彼は変装した顔を晒すことで、以前の快斗の顔もまた変装だと思わせることにしたのだ。
その目論見は見事に成功、くやしがる警部を後に、キッドは逃走する。
あとは映画が終わるまでに青子の元に戻るだけ。ぼろぼろになり、ジェットコースターから
ダイブしたりと大変な目に合いながらもなんとかばれずに帰ることができた。
やっぱり快斗はキッドじゃない、と一安心の青子だが、それはそれとして
快斗のどこかそっけない態度にちょっとヤキモキ。映画の後に売店で購入したアイスを食べながら
「快斗はまるでこのアイスみたい。だって冷たいんだもん」と呟く。
そんな青子の食べるアイスを横からひと舐めして、照れ隠ししながら快斗は言った。
「でもよ、アイスって甘いんだぜ?」
個人的に印象的な話だったので長くなってしまいました。
青山先生の漫画は1990年代あたりの物の方が好きです。
今回は以上で。あといくつか覚えてるエピソードを吐き出したら残りは別の方に丸投げさせて下さい。
平野耕太の「BE WILD!!」と「彼らの週末」を教えてください
348 :
マロン名無しさん:2006/11/04(土) 15:27:30 ID:SCuNrzOt
竹宮恵子「天満の血族」のあらすじをお願いします。
できれば10行くらいで(詳しくなくていいです)。
キャラのフィギュアを買うとおまけに付いてきたオフィシャルブックに載っていたと言う
「鋳薔薇マンガ-第6話テレサ編」をお願いします。
>>348 天馬の一族ではなかろうか。読んだ事は無いが。
天満の一族っつーと大阪商人しか思い浮かばない。
今井ひずる「カラオケ戦士マイク次郎」お願いします。
まとめサイト見れないんだが、どうかしたのかな。
お、本当だ
落ちてるっぽい
鯖が完全に落ちてるね。
レンタル元が落ちてる。
うわっ…初めてスレ来たからまとめ見たかったのに…何たる偶然('A`)ウヘァ
藍より青し まとめにもあったのですが、もう少し詳しくお願いします
結婚END?
みんなで色々ラブコメしたあと、花菱家の当主である祖父が遺書を残して病死。
その遺書には桜庭葵ちゃんを娶った者を次期当主と書かれていたからさあ大変。
薫君の義理の弟が次期当主を狙って葵ちゃんを誘拐。自分の妻になれと迫ります。
当然葵ちゃんは拒みますが、勘当されてる薫君よりはそいつの妻になれと桜庭家からも強要され板挟みの状態に。
そこを薫君が葵ちゃんを取り戻しにやって来て、二人でみんなを説得。
色々すったもんだの末二人の仲は漸く認められ、やっと結婚することに。
それから――。
薫君と葵ちゃんは普通のマンションに引っ越して二人でラブラブの結婚生活を。
ティナさんはアメリカに帰りました。
妙子さんやちかはそれぞれ進学。
お嬢様繭は何だかんだ言いながら薫君と葵ちゃんの二人の愛の巣へ頻繁に遊びに来ているようです。
おしまい。
>>358 すごいわかりやすいです
途中で読むの辞めちゃったので少し気になってました
ありがとうございました
360 :
名無し物書き@推敲中?::2006/11/13(月) 12:29:11 ID:Vt8gh9YB
越し
介錯の「鍵姫物語 永久アリス輪舞曲」をお願いします。
「くせになりそう」と「ミラクル☆ガールズ」をお願いします。
363 :
マロン名無しさん:2006/11/14(火) 18:19:01 ID:J6Q7qB9A
「土星マンション」と「たましいのふたご」をお願いします。
だいぶ期間が空いてしまいましたが『アンダーカレント』やります。
作者は豊田徹也、講談社アフタヌーンKCDX、全1巻。
・undercurrent(英)
1:下層の水流、底流
2:(表面の思想や感情と矛盾する)暗流
・本編
亡き両親の跡を継ぎ銭湯「月乃湯」を切り盛りする関口かなえは、婿養子の悟と平穏な生活を送っていた。
だが、ある日突然悟が失踪。失意のかなえは暫く銭湯を閉めるが、程なく再開する。
銭湯組合から派遣された堀という男を雇い、何となく同居する事になる。
堀は防火管理やボイラー技師資格を持つ即戦力の、寡黙で、どことなく不思議な雰囲気の男。
仕事に追われ、失踪事件に何の進展もなく、かなえと堀は食事と銭湯の後片付けを共にするだけの、奇妙な日々が過ぎる。
悟の事が気にならない筈もなく、毎日身元不明の死体や自殺者のニュースに目を走らせるかなえ。
そんな折、スーパーで学生時代のゼミ仲間・菅野に再会したかなえは、悟の事を打ち明ける。
調査会社に勤める菅野の夫のつてで安く調査を頼んだかなえは、探偵・山崎に会う。
山崎に悟の事を聞かれたかなえは、自分が本当は彼の事を何も解っていなかったのではないかと思い始める。
女性や金銭のトラブルもなく、夫婦仲も良好。両親とは既に死別している。手掛かりになるような日記や手紙も無い。
続く
人当たりも面倒見も良く、責任感があると思われていた悟。
しかし山崎は言う。
「話を聞いてる限り、僕には彼が自分の本質を周囲に見せまいとする隠蔽作業を続けていたという絵しか浮かばないな」
会った事も無いのに何が解ると反論するかなえに、山崎は更に言う。
「奥さん、人をわかるってどういう事ですか?」
2人で過ごした日々の中、いつもかなえばかりが喋っていて、悟は微笑みながら相槌を打つ程度であった事が思い出された。
とりあえず3ヶ月の期限を切り、調査を依頼したかなえは山崎と別れた。
その後、山崎からの報告で、かなえは自分が聞いていた悟の経歴が殆ど嘘であった事を知る。
かなえの知る悟は兵庫出身の交通遺児で、幼い頃から施設で育った。
だが実際の悟は山形の出身で、両親は2年前まで存命、高校を卒業するまで同居していたという。
そこから何があったのか悟は山形を去り、両親とは没交渉となり、会社員時代にかなえと知り合う。
かなえと同時期に親しくしていた女性の同僚がおり、彼女に持ち上がった横領疑惑を被って辞職後、関口家の婿養子となる。
辞職後の彼女と悟に接触は無い。
どれもかなえには初めて知る事実であった。
山崎を前にかなえは呟く。
「彼がどういう人間だったか、よくわからなくなってきてるんです。
彼は色んな事を話してくれたけど、本当に大事な事は話してなかったのかも…
時々、彼は私に何かを伝えたがっていたように思うんです。
ちょっとした表情とか間とか…沈黙とか、そういったものを私も感じてたと思います。
でも、日々の暮らしの中で、そういうものも顧みなくなっていたんですね…」
続く
一方、堀は月乃湯の近くに安アパートを借り、通いになったが、仕事がてらに夕飯はかなえ宅で済ます。
常連客はかなえと堀の仲をあれこれと詮索するが、本人達は至ってマイペース。
そんな中、常連客である美奈の娘・みゆが鞄を道路に残し、行方不明に。
幸いにもみゆは無事に保護されたが、恐慌する美奈や周囲の人々を見たかなえは、25年前の誘拐殺人事件を思い出し、倒れてしまう。
被害者の名は「さなえ」という、かなえと仲の良い女の子だった。
名前も年も顔も似た2人は、よく服の取り替えっこをして遊んでいた。
違うのは髪型ぐらいのもので、かなえはロング、さなえはショートだった。
最初に男に腕を掴まれたのはかなえだったが、助けを呼ぼうと大声を出したさなえが口を塞がれた。
かなえは走った。後ろから男の声が追いかけてきた。
「誰にも言うんじゃないぞ!言ったらお前を殺すぞ!!いつでもお前を見てるからな!!」
帰宅したかなえは、さなえの行方を尋ねる母親に「知らない」と答えた。
そうして、さなえの絞殺溺死体が遠くの池に浮かんだ。
その後、かなえは長かった髪を切り、さなえとそっくりになった。
本当は自分が死ぬ筈だったという想いに苛まれ、かなえは繰り返し同じ夢を見るようになった。
夢の中でのかなえは幼かったり、現在の姿であったりするが、いつも誰かに首を締められ、ゆっくりと水に沈められてゆく―――
堀に運ばれ、月乃湯の二階で目を覚ましたかなえは泣きながら言う。
「堀さん…私の首をしめて…私を殺して。お願い…」
堀は無言でかなえの額に乗せたタオルで彼女の涙を拭いてやり、かなえは眠りに落ちてゆく。
続く
暫くは堀が月乃湯を切り回し、2人はかなえの回復を待って散歩に出かける。
「みゆちゃん、昨日お風呂に来ましたよ。元気そうでした」
「そう…よかった」
見つめ合う2人。
「堀さんはどうして時々、そんな懐かしそうな目で私を見るの?」
「…そんな事はないですよ。気のせいです」
月乃湯へと戻りながら、かなえは言う。
「堀さん、一つ約束してほしい事があるんだ。
ここから出ていく時は、黙って出て行ったりしないでね」
そして相変わらずの日々の中、山崎から悟発見の電話が入る。
山崎のセッティングで悟と会うかなえの気持ちは穏やかだった。
久しぶりに見る悟は少し髪が伸び、薄く髭を生やしていた。
責めるでもなく、一番聞きたかった事を聞く。
「どうして黙って消えたの?」
「僕は子供の頃から大嘘つきでね、何の罪悪感もなくスラスラと口からでまかせが出るんだ。
外面がいいから始めの内は皆信じる。でも、おかしいと思う奴が1人2人出てくる。
一つの嘘をつき通すのに、更に10も20も嘘をつき続けなきゃならなくなって…
やがて破綻が来る。そしてその場から逃げる。ずっとこれの繰り返しだよ。
会社を辞めて銭湯の仕事に就いたのは、本当は会社にいられなくなったからなんだ。
会社の子の不祥事を僕が肩代わりしたように見せかけたけど、本当は僕が全部やったんだ。
ひどい男だろう?
なんでこんな男を信じるかって思うよね。
でも、人を信じさせる事なんて簡単なんだ。
僕はその人が何を信じたがっているか、何を言ってもらいたいかが手に取るように解る。
そしてそれを与える事ができる。
人は本当の事より、心地いいウソの方が好きなんだよ。
皆、本当の事なんか知りたくないんだ。騙されたがっているんだよ」
続く
長い告白の後、かなえは尋ねる。
「私の事もそう思ってたの?
結婚したのも、会社の嘘をごまかすためだけだったの?」
「もう僕には何が嘘で何が本当なのか、よくわからない。
…でも、君には本当の事を打ち明けたかった。
君に…助けてもらいたかった。
でも、どうしても駄目だった。何度も君に伝えようとしたのに、怖くて…」
「あなたは私に必死にサインを出していたんだよね。今となってはそれが解る。
私達、お互いの事、何にも解ってなかったのかもしれないね」
「そうだね…」
署名捺印した離婚届を送るからと席を立つ悟。
「まだ、どうして出て行ったのか聞いてないよ」
「…僕は嘘つきだからね。
君のことが本当に好きで、だから一緒にいるのが辛くなった
…っていうのでどう?」
かなえも席を立つ。
「最後に思いっきりひっぱたいていい?」
「いいよ」目を閉じた悟に、かなえは自分の巻いていたマフラーをかけてやる。
「風邪ひかないでね…
私達、もっと前にこんなふうに話せたら良かったね」
「うん…」
少し距離を空けて立ち、二人は互いに「さよなら」と言った。
続く
かなえが悟に会いに出かけて間もなく、堀は小さなボストンバックを提げてバス停へと歩いていた。
堀の将棋仲間でもある、常連客のサブ爺が話しかけてくる。
「この間の連れ去り事件、子供が無事で良かったのう。
…そう言えば昔、もっと酷い事件が起こった事があったなあ」
結局犯人は捕まらなかっただの、被害者家族はすぐに引っ越してしまっただの、被害者には5つ上の兄がいただの、つらつらと事件のあらましを語りながら、サブ爺は堀の後を歩く。
「それで、今頃何をしに来たんじゃね、お兄さん」
堀はさなえの兄だった。
バスを待ちながら、堀は告白する。
堀は特に何をしようと思ったわけではなかった。
さなえの事件後、母親はおかしくなり、一家は離散した。
この町には長らく来なかったが、仕事で訪れた時、かなえを見かけた。
すぐにあの時の女の子だとわかった。
さなえが生きていたら、こんなふうじゃないかと思った。
それからは何度かこの町を訪れて、かなえを見守っていた。
月乃湯の休業で悟の失踪を知った堀は、自分でも解らない気持ちのまま、かなえの下で働き始めた。
普段のかなえは事件を忘れているよいに見えたが、みゆの事件で、彼女もまた傷を負い、今も苦しんでいる事を知った。
素性を明かせば、かなえを更に苦しめる事になるだろうと、堀は黙って去ろうと決めたのだった。
「一人の女の子を挟んで繋がっとる二人だろう?
互いに苦しみをぶつけ合えばいい!傷ついたら泣いて、その事を伝え合えばよい!」
「僕がかなえさんにしてあげられる事は何もないと思います。
僕はここに来るべきじゃなかったんです」
「どうしても行くのか?」「ええ」
「そうか…それもまた人生。達者でな」
サブ爺が去った後、一人ベンチに座ったまま、堀はバスに乗れずにいた。
やがてボストンバックを持ち、月乃湯への道を戻り始めるのであった。
【終】
>>365 ありがとうございます。
長くなりまして、すみません。
おつですよ
考えさせられますな
乙ー
文学的やね