第62話「夢の先」
エドはリザから、アルはノックスから、イシュヴァールの惨劇を聞かされる。
ロイは大統領になったら、民主制に移行。軍備も縮小し、国家錬金術師制度も廃止する気だ。
まだスカーが近辺をうろついているとロイに伝言を残し、リザのもとを去るエド。
非道の経験もあってか、子供同士(メイとランファン)が殺しあうのは見たくないというノックス。
アルもノックスのもとを去る。すれ違いになることなく兄弟合流。
目的を果たしたその先にふと思いをはせる。アルは生身でアップルパイが食べたいと。
エドは…そこまで考えていなかった。とりあえずはお礼参りか。
そんなことを話しているととある事実に至る。
兄弟の錬金術が使えなかったあのとき、地上でもやはり錬金術が使えなくなっていた。
となるとそこで使えた二人こそが今は唯一の手がかり。
エドたちは明日の朝、ノックスのもとにいるはずのメイを訪ねることに。
そのころ牢獄では。マルコーに食事を持ってきたエンヴィー。
そのマルコーの頭が潰されている。壁には“VENGEANCE”の血文字が。
どうやらスカーに知られ殺された…とは欺ききれなかったようだ。
“父”が傍らに目をやると、合成獣が一匹足りない。
それまでの服を脱がされ、裸足にフードつきのコートだけでスカーに連れられるマルコー。
こんな格好では目立つのではという彼の心配は、スラムにおいては無用だった。
エドたちが来る前にノックスの家を離れたメイも合流。
賢者の石の製法を聞きたがるメイ。あれは人の持つものではないと制するスカー。
偽装のためマルコーの顔を潰し、兄の研究書を隠した場所へと連れて行く。
一人去り、二人去り…とうとうロイだけが残された部屋。まだ彼には隠し玉があった。
チェスの駒に仕込んでおいたメモを取り出すと、特別メニューをと飲み屋のマダムに渡す。
置物を磨き暇を潰す老いた中将・グラマン。メモには彼あての極秘回線が記されていた。
街中では、メイ(の連れたパンダ)の似顔絵を持って尋ねまわる兄弟の姿があった。
月間ヴォイスルーム
今年は甲子園見にいけるかな?ガンバレ白樺学園!!勝ち残っててくれ!!