幽☆遊☆白書連載中 5発目

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第86話 強者の論理!!の巻

会場中に耳を劈くほど戸愚呂コールが響き渡る中、戸愚呂チームが入場。
しかし現われたのは…鴉、武威、そして戸愚呂兄の3人のみ。5人目も、戸愚呂弟の姿も無い。
戸愚呂兄曰く、弟は大事な用があり、三人だけで相手するという。

ホテルに帰ってなお、幽助は眠っていた。
部屋には桑原に加え、陣・酎・鈴駒・凍矢もいる。
寝かしときな、と幻海。その時になりゃ、イヤでも起きてくるさ。
腰を上げ、幻海は外へ向かおうとする。 ──大事な用が あってな。
幻海は 「桑原 負けるんじゃないよ」 微笑と一言を残し、部屋を後にした。

両腕がちぎれ、見るも無惨に…魅土連邪は体の至る所が吹き飛ばされていた。
「さて…次は どこを吹き飛ばそうか…」
鴉は妖しげに 「そろそろ頭か…」 魅土連邪を見据える。
命惜しさに逃げ出した魅土連邪を 「見苦しい……」 飛んで追う鴉。
すばやく、鴉が魅土連邪の全身に手をかざすと──魅土連邪は、爆発した。
鴉の勝利。やはり注目すべきは、何よりも鴉の使った奇妙な技。
敵の体に妖気を送り込み、内部から破壊する技だろうか…。観戦していた蔵馬は推測する。

第2戦 武威vs鬼連邪。
身の丈はあろうかという剣、岩鉄斬剣を取り出す鬼連邪。
対して、武威は───どこから取り出したのか…自分以上に大きい、鉄の斧を、軽々と持ち上げている。
それは斧というにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。そ(ry
深い息が武威のマスクから漏れる。間合いを詰めれば、剣の方が早いと、鬼連邪はタカを括る。
試合開始。間合いを詰め── 「ボッ」 ── 一瞬。鬼連邪が剣を振りかざすよりも早く、
武威の斧が閃光のように鬼連邪の上半身を根こそぎに飛ばしてしまう。武威の…勝利。
何故これほどの者達が、戸愚呂に従っているのか。
「カンタンなことだ オレ達戸愚呂兄弟がもっと強いからだ」
戸愚呂兄が言い放つ。
「面倒だ 三人でこい 俺に勝ったら決勝はくれてやる」
1対3。阿架連邪、亜尾連邪、喪々連邪と戸愚呂兄での戦いとなった。