Fate/stay night 萌え統一スレッド104

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149マロン名無しさん
>>457
●東浩紀(あずま・ひろき)

 哲学者、批評家。
 今、論壇で「次世代」といったらこの東浩紀のことをさすが、そんなことより何よりオタ業界的には「SPA!」で泣きギャルゲー特集をやったり、
エヴァ騒動の頃サブカル雑誌にオタク論を寄稿していたり、「動物化するポストモダン」で「でじこ」を語ったり(「オタクから見た日本社会」というタイトルに
騙されて別冊宝島気分で購入し、後悔した人も多いのではないだろうか)している評論家といったら「ああ、あいつか」と思い出すのではないだろうか?

 この東クンの登場は、論壇、というより日本の現代思想業界(って、いっても何千部も出てない同人誌以下の市場なんだけど)ではちょっとした、いや
「大」ニュースだった。
 この辺の説明をすると長くなるのでさらっと流すと、今の日本の「現代思想業界」っていうのは太田出版の「批評空間」(まだあったっけ?)を中心に
展開していて、この「批評空間」って言う雑誌は浅田彰という15〜6年ほどまえの「ニューアカデミズム」という、広告会社が仕掛けた「現代思想ブーム」
(無論ファッションとしての)のヒーローだった男(若干二十代の京大経済学部助手時代にでフランス現代思想をチャート化した「構造と力」を発表、
続く「逃走論」とともにいわゆる80年代的スキゾ・キッズの人生読本として(笑)読まれていた)と、彼のパートナーである柄谷行人(文芸評論家で、
つい最近までナンバー1だった人)とのタッグ、そしてその取り巻きたちによって運営されている(件の「必読書150」のメンバーと考えてもらってまず間違いない)。

 で、この浅田グループはもともと「ニューアカ」という一過性のブームにのって出てきた人脈なので後継者がいない。
 ちょっとヘンな例えかもしれないが小浜逸郎にとっての宮崎哲弥や呉智英にとっての浅羽・大月コンビのような存在が居ないのだ。
 思想云々はともかく、「市場」を受け継いでくれそうな若手が、あのグループには居なかった。