>>132 すみません。最近諸世紀の出版事情を調べ直していたもので、現在使っていた希な諸世
紀を参照していました。この版は何年に出版されたかがわからないもので、確かにこの
本では全て大文字で書かれています。が一般的な諸世紀でないことをすっかり失念して
いました。申し訳ありません。
「シンボルの一文字が必ず大文字になる」と訂正します。私の手元には1568年リヨン版
のもっとも忠実な諸世紀の複写があります。それを調べ直しましたが、もし、effrayeu
rがシンボルならばRoy d'Effyrayeurとなります。つまり、王のRoyだけが大文字になる
のではなくeffrayeurのeもまた大文字で書かれるというのがノストラダムスのスタイル
です。
例えば、たま出版の諸世紀の第4章34篇を見てください。そこには au Roy Chyrenとか
かれています。その詩編の周辺でもそのようなスタイルを見ることが出来るはずです。
この版は1672年のロンドン版の再編集版のコピーで(複雑なんです)結構表記の変化が
多いので、すべてこの版で説明することはできませんが、私のいわんとすることはだい
たい分ると思います。
d'effrayeurは単体であるのではなく、Royに掛かっているという指摘ですが、掛かって
いるというよりも同等に書かれています。
恐怖の使者のeffrayeurと王のRoyはde=of,fromで繋がっていますが、一方をデクレヤル
とするとこれと王は対等に扱われるためのde=of,fromがないため、ノストラダムスのス
タイルを踏襲するならば Roy Chyrenのごとく、Roy Deffrayeurとなると思います。
>ちなみに、effrayer(原文ではeffrayeur)=「怯えさせる」の発音はカタカナに
>なりますが「エフレヤ」でいいと思う。はやとさん御紹介の「d'effrayeurは
>「ドゥファレエー(ル)」」というのは、本当かなと思ったりしますが。(質問A)