仲村佳樹作品妄想スレッドです。 SS職人随時募集中 全年齢向けでヨロ。エロはエロパロ(21禁)へ 妄想や未来予想などの話題でもOK 【暫定ルール】 ・荒らし、煽りは放置 ・転んでも泣かない ・sage推奨? ・970レスor480KB越え辺りでスレ立て ◆◆このスレの内容を本スレへコピペする行為は厳禁です◆◆
3 :
1 :2006/04/20(木) 03:28:52 ID:???
はじめて立ててみました。 間違いあったらご指摘、訂正お願いいたします。
乙!
そして保守
乙です。
スレ立て乙!! マロン倉庫なんてあったんだ。逝ってきます♪
保守を兼ねて 前スレ860の続きです。 少し長いです。
「さっきキョーコちゃんには『みんなで』食べに行こうって言ったけど、オレ達は行かないから。 リーダーにキョーコちゃんと二人きりになるチャンスあげるよ。」 二人きりか…。え…なに言って…? 「お、い…ちょっ…と? だ…駄目だっ…。 ふふ二人きりなんてそんな… まだはやいだろ!?いきなりキョーコちゃんと二人きりだなんて…!! オレ自分を抑えておく自信無いから!!!!! …って、ちが〜う!!!!! あー!!もうっ!!そうじゃなくて! 大体おかしいだろ!?急に二人も行けなくなるなんて。 『そういうことでしたら今度みなさん揃った時に、また改めて誘って下さいね』 って言われるだろう!!そうだろう!?」 オレは一気に捲し立てた。 「それもそうだな。やっぱり皆で食べに行こうか、慎一。」「そうだね、雄生。」 え?やけにあっさりと引き下げるんだな、おいっ。
雄生が言っていた店というのは、実はオレの行きつけの店なんだ。 どんなに仕事が忙しくても、週に一度は必ず通う。 お店の他の常連さんとも顔馴染みだ。 だからこそ、あの店にあえてキョーコちゃんを誘おうとは思わなかった。 なんか照れくさいじゃん…。 でもキョーコちゃんもハンバーグ大好きなこと知っていたら、思い切って誘っていたんだけどな… もしかしたら、もっと早くこの日を迎えていたかもしれない… 好きな子の好きな食べ物を知らなかったなんて…! なにやってんだ…オレ……。 「すみません、お待たせしました。」 更衣室で身支度を整えたキョーコちゃんが戻って来た。 淡い水色のノースリーブワンピース。 裾のきれいなフレアラインが華やかさを添えている。 そしてほんのりとピンクのグロスをつけて、プックリつやつやとした唇が…。 …………っ。ほんっと、かわいいな〜。
結局、食事は4人で食べることに。 キョーコちゃんとオレは、もちろん目玉焼きがのったハンバーグ。 雄生と慎一は…?なに食べてたかな? まぁ、いいや。 とにかくオレは幸せな時間を過ごすことができた。 目玉焼きハンバーグを想い、どこかのメルヘンの住人と化したり、 その存在を崇拝するかのように熱弁するキョーコちゃんを見た時も オレの心臓は持たなくなるんじゃないかってぐらいの早鐘を打ち続けていた。 そして、実際にハンバーグを目の前にして綻んだ顔のキョーコちゃんは、まるでメルヘン国のお姫様か妖精のような… とにかくめちゃくちゃ極上の笑顔だったんだ!!!!! しかもその顔で「光さん、とってもおいしいですね!」 な〜んて話し掛けられたりしちゃったよ!!! 早鐘を通りこして、よく止まんなかったな〜、オレの心臓。
会計を済ますと 「オレ達こっちだから。リーダーとキョーコちゃんはそっちだろ。じゃあ、お疲れさん。」 「リーダー、キョーコちゃんお疲れ〜」と言って二人は反対方向へ歩き始めた。 え?彼女と同じ方向なのはお前らで、反対方向はオレだよな… 「…光さん?光さんも私と同じ方向なんですね。知りませんでした。」 「…あぁ、実家がこっちなんだ…」 これは本当のことだ。 そうだよ!せっかくあいつらからチャンスをもらったんだ。 もちろん今日は実家には帰らない。後から自分のマンションに戻るんだけど…。 いいよね…?実家に帰ることにしておいても。 はぁ〜、それにしても本当にキョーコちゃんと二人きりなんだな〜。 まるで夢のようだ…。 なんて幸運な一日なんだろう!!
できることならもう一度キョーコちゃんの手に触れたい… そしていつか…キョーコちゃんと一緒に歩く時は、いつも手をつなぐようなスィートな関係に… 時々指を絡めたりなんかして…!! キョーコちゃんの手を見ながらそんなことを考えていた。 「光さん、あぶな」 はっと顔をあげた瞬間の出来事だった。 ――ガァ〜ン!!ン‥ン‥ オレは思いきり電柱と衝突して額を強打した。 あまりの痛さに耐えられず、その場に座り込む。 「だ、大丈夫ですか!!?」 真っ青な顔して駆け寄ってきてくれたキョーコちゃん。 大丈夫だよ、と言いたいけど声にならない。 答えるかわりに、オレは持っている力のすべてを振り絞って立ち上がった。 あ…、や…ばい…! 足元がふらつく。 ここで倒れるわけにはいか…な…い…… ――グラッ 「光さんっ!!」 キョーコちゃんが正面から慌ててオレの体を受け止めようとしてくれた。 彼女の温もりを感じたのを最後に、オレは意識を失ってしまったー――。
あれ…ここは… 事務所の…仮眠…室? ん〜?ええと… 「あー気がついたね。よかった。気分はどうかな?」 この人は確か…社さん。 「それにしても、びっくりしたよ〜 明日急な仕事が入ったから、車を路肩に停めて打ち合わせしていたんだ。 ふと窓の外を見ると誰かうずくまっていて よ〜く見てみると、君とキョーコちゃんじゃないか。 しかしあのまま倒れていたら危なかったね。 キョーコちゃんだけじゃ、どうしようもできなかったと思うよ。 蓮が君を支えるのが間に合って、本当によかった。 それから車でここまで運んだんだ。」 じゃあ意識を失う直前のあの温もりは キョーコちゃんのじゃなくて…敦賀さん? 「あ…ありがとうございます。すみません、ご迷惑をおかけしました!!」 うわ〜何やってんだ!!! 敦賀さんや社さんにまで迷惑かけて…。 それにキョーコちゃん…。
「…あの…最上さんは…」 「あぁ、キョーコちゃんなら、さっき蓮が(強制的に)送っていったよ。 君が目を覚ますまで帰らないって言っていたけど 明日も早いみたいだし、もう1時をまわっているからね。 君は今夜はここで休んで、朝一で医務室の先生に診てもらうといいよ。 念のため俺もこのまま隣りの部屋で休んでいるから なにかあったら声かけて。」 ー―はぁ…敦賀さんもだけど、 キョーコちゃん…。 もうどんな顔して会えばいいんだ…。 間抜けで情けない奴だって思われただろうな…はぁ。 キョーコちゃんと二人きりになる為に嘘をついたり、下心を抱いた罰なのかも。 オレってほんっとダメダメだ〜!!!!! ―――身も心もボロボロになったリーダーは このまま時間が止まってしまえばいいのに。 と心の底から思うのだった…。
18 :
追加 :2006/04/20(木) 13:16:00 ID:???
社さんの話では、敦賀さんと直接会えるのは明日以降になりそうだったので 社さんに頼んで、先に電話でお詫びをすることにした。 敦賀さんは「今日のことは気にしないで」と言ってくれたけど 最後に、オレの代わりにキョーコちゃんを送ってくれたお礼を言ったとき、間が一瞬あって 気温が急に下がったような感じがした。 気のせい…だよな? ――次の日 額に大きなこぶを作ってしまった為『きまぐれ』のプロデューサーには散々叱られ 気まで失ったことを知った雄生と慎一には、哀れみの目で見られ この世のすべての人に、笑われているような気さえする。
19 :
追加 :2006/04/20(木) 13:18:17 ID:???
とにかくキョーコちゃんにもきちんと謝ろうと、意を決して事務所に行ってみると 事務の人から、キョーコちゃんがオレのことを心配していて探しに行ったと聞かされた。 キョーコちゃんもオレのことを探して? …………。 なんだか少し気持ちが晴れてきたぞ〜 どこにいるんだろう。オレはここだよ。キョーコちゃ〜ん! オレの心の叫びが聞こえたのか 「光さ〜ん。」 なんと後ろの方からキョーコちゃんの声がした。 「おはようございます、光さん。 傷の方は…あ―やっぱり、まだ腫れてますね。 それにすみませんでした。私、光さんが気がつく前に帰ってしまって…」 「そんなことはいいんだよ!! ごめんね、キョーコちゃん。 オレがあんなドジやらかしたばかりに迷惑かけて、ごめんね… もう二度とあんなことないように気を引き締めて行動する!! 本当にごめんなさい!!!!!」
20 :
追加 :2006/04/20(木) 13:21:35 ID:???
「光さん、『ごめん』って3回言いましたよ。」 「あ、ごめ…。」 「ふふっ…!実は光さんに渡したい物があって… この傷薬、よく訊くんですよ。…憎たらしい奴にもらったってのが癪に障るけど。」 「え?」 「あ…いえ。とにかくよく訊くんです!もし良かったら使ってみてくださいね。」 「ありがとう、キョーコちゃん。」 キョーコちゃんがオレの為に傷薬を用意してくれた!! たくさん迷惑かけたのに嫌な顔一つせず、こんなオレに優しくしてくれて… ほんっといい娘だよな〜 オレってなんて果報者なんだろう!!!! ー―リーダーが事務所にいることをキョーコに教えて、一緒について来た雄生と慎一は あんなめに遭ったのに、もう完全復活している単純なリーダーを やはり生暖かい目で見守っているのだった。 おしまい
すごいすごい! 最近影が薄いリーダーだったけど、やっぱり彼はいいね〜。 神様、この蓮バージョンも読みたいです!
やたらと浮き沈みのあるリーダーになってしまいました。 沈んだまま放置じゃかわいそうかなと思い直して 追加でフォロー?してみました。
>>11 GJ!
リーダー可愛い奴だな。
ブリッジロックの他の二人も、なにげにおいしい役どころなのがオモシロス。
うはは〜! 面白かったです、GJ!! リーダーカワイス…
松からもらった傷薬がここで役に立つなんてGJ! ひそかにワロタww
GJ!!おもしろかったです。ブリッジリーダーがんばれ!
>>1 乙です。前スレ960です。スレタイ使ってくれてありがとう。
>>10 乙!やっぱりリーダー好きだぁw
>>1 も乙!でも関連スレに難民がないのは仕様?w
GJ! 私も蓮バージョン読みたいです。 しかし社さんイイ人だ・・。 一緒に医務室に泊まってあげるなんて・・。 社さん萌え萌え〜〜
神様リクです。 もう季節はすぎちゃったけど、番組の有志で花見企画があり キョーコのお重に感激するリーダーが見たいです。季節すぎちゃったけど・・・
皆様、GJありがとうございます。 蓮バージョンというか、後半に蓮視点で書いていた所が少しあったんですが 大魔王な蓮は、私にとってとても難しく途中で挫折していました。 なので今のところは無理そうです…でもいつか書けたらいいなと思います!
ポ・・ポエムは投下OKですか? 妄想しまくりで書いた人生初の詩なんですけど、なんだかすごく恥ずかしい・・・ブチブチ
どんなんか気になるじゃないか。 ↓投下どうぞ。
キョーコばりのポエム期待(笑)
社交ダンス選手権の キョーコ&蓮のウィンナワルツきぼん
いいね、それ。妄想出てきた。 芸能人やセレブ?のパーティーがあって、蓮のパートナーとして参加することになったキョーコ。 社さんのコーディネイトで素敵に変身したキョーコ。キョーコの美しさにみとれる蓮。 蓮と一緒にいるキョーコに、周りの女優やモデルが、誰あの娘?くやしい〜!(でも綺麗な娘…)ってなる。 その後、蓮とキョーコは、スゥイートな夜を…スマソ。
>35 1号の表紙を思い出した。
前スレ梅乙。 倉庫管理人さんも仕事速くてGJ。
ドレスを着た、綺麗で可愛いキョーコを見て、とろけそうな笑顔をした蓮が見たい。 >37 最後までいいスレだったね。
39 :
31 :2006/04/23(日) 02:10:22 ID:???
ではポエム投下します。 キョーコでなくて蓮ですが。
40 :
冬 :2006/04/23(日) 02:12:52 ID:???
コンクリートの狭間を余さず吹き抜ける風。 陽気な街を去りこの地につき、何度目の冬だろうか。 身も心も乾く寒さに慣れ、かつて熱く語った演技も今は贖罪の行為の一つになり、一つ一つの事柄を計算づくで完璧にこなすことも覚えた。 地平線に近くの、ビルの点滅する沢山の赤は、その形のまま凍てつき、蘇る悲しみをまざまざと照らす。 このまま東京で、彼をトレースし、いつか超える時のためにだけ、芝居をし続ける。 それまでは、一切の休息は必要ない。 擦り寄ってくるものたちは、安い、あまりに安い言葉を口にする。 しかしそれは全部嘘だ。 俺は俺を簡単に許すわけにはいかない。 「復讐するためよ。文句ある?」 軽すぎる志と好奇心で近づいてくる奴らに、いささかウンザリしていた俺は、ある意味印象強い動機を叫ぶその娘を見つめた。 が、その驚きもすぐに掻き消え、言い表せない怒りがわいてくる。 この世界を土足で立ち入る、傲慢さには吐き気すら覚えた。 「・・・この世界に、そんな動機でどこまで通用するか、見せてもらおう」 やってみろ。 そして甘かったと泣いて消えていくがいい。
41 :
春 :2006/04/23(日) 02:14:48 ID:???
ナイフでえぐるような冬の寒さは身体の芯まで到達し、侵食された。 食にも睡眠にも興味はなく、それ自体もあまり関心するものでもない。 今日も明日もスケジュールをこなし、完璧な『敦賀蓮』を演るだけのことだ。 だが、只一つ計算違いがあった。 「敦賀さん大丈夫です。そこまでやり抜くおつもりなら、マネージャーとして必ずお仕事を完遂させてみせます」 予想より風邪のダメージが大きく、不本意ながらも彼女のサポートは必須になってしまった。 熱で見る悪夢は、額を冷やす手で次第に薄らぎ、封印した遠い過去より、さらにまた遡る、ほんのいくつかだけ残る淡い思い出に変わり。 そこで一緒に生きた小さい女の子が、偶然にも彼女だと知った時、暖かく清清しい朝が来た。 「キョーコちゃん・・・ありがとう」 彼女の自転車の荷台で吹く風は光の速さで流れ、過ぎ行く景色はカラフルにきらめく。 かすかに感じた花の香りは、彼女から漂ってきたものかもしれない。
42 :
夏 :2006/04/23(日) 02:16:54 ID:???
あの頃のままの純粋無垢な女の子と、憎しみで歪み変わり果てた女の、両方を併せ持つ彼女は見事にその役を演じた。 俺は・・・自分の演技力の限界を感じ、その状況を打破する為にまた彼女の力を借りた。 そして、俺は病に侵された。 甘酸っぱい心はスローに、徐々に加速をつけて転がり膨らむ。 避暑の高原、夏木立の青葉に揺れる彼女の涙は、俺の胸で溢れこぼれる。 闇夜にも朝の靄にも、隠しておくことができない色は、輝き艶やかに誘う。 「大丈夫です・・・。心配しないでください」 震える声に、抱かれたい男No.1の役者は、たったひとつの言葉すらも失い、なす術を失った。 どこにいようと、自分には大事な人はつくれない。 気持ちはどれほど溢れても、それだけは守らなければならないこと。 だが。 俺には触れる資格が無いその肌に、他の男も気がついている。 「後輩の面倒をみる」 その大義名分だけでは、もう限界がそこまで来てしまっていた。
43 :
秋 :2006/04/23(日) 02:18:23 ID:???
俺の間違いだった。 俺の 間違いだった。 彼女が鶏の装束を脱ぎ、薄っすらとかいた汗をぬぐった瞬間、それに気がついた。 とり囲む男達の顔、にこやかに微笑みかえす彼女を見た瞬間、それに気がついた。 俺の、この無様で泥だらけのみっともない姿に、彼女は気づいてしまった。 目先の感情に翻弄されて、蕾から眼をそむけていた間、彼女の花は見事に咲き、色づいた果実を多くの男が求めていた。 「いよいよ明日がオンエアですね。私は、敦賀さんに追いつきたい一心でここまで頑張ってこれたんです」 紅い夕焼けのロビーで、よくわかった。 俺が 間違っていた。 このまま、君を他の男に渡すことは、できない。 できない。 ・・・どうしても。
44 :
再び 冬 :2006/04/23(日) 02:20:49 ID:???
今年の冬は、地上波にのった狂乱とも言える賛美の嵐が空に渦巻き、より俺には棲みにくくなっている。 舞い始めた雪に気がつき、天をあおげば、覆いかぶさる雲から灰色のそれが落ちてくる。 俺は、何万回目かの視線を景色の向こうに走らせ、そして初めて、駆けてくる彼女を見る。 赤いコート、赤い帽子、手袋にブーツ。 頬を高潮させてくる彼女が俺を見つけた瞬間、世界が覚醒する。 「敦賀さん、大変お待たせしました。遅くなってごめんなさい」 彼女の息を切らして吐く白い息は、グレーの重い空も、街も、木枯らしも、光り輝くものに変えていく。 両手を差し伸べ頬に触れる。 冷たく滑らかな感触は、俺が味わった何度目かの決壊を促す。 手に手を重ねて、はにかむ彼女の笑み。 あの時、君を壊さないようにするだけで精一杯の俺を、君は両手をひろげ受け入れてくれた。 君がそこにいた。 それだけで、何もかもが報われた。 堰を切った感情はおさまらず、腕の中に君を閉じ込め、口付ける。 何回目で、何十回目のキスで、この行為を止めて、この言葉を言おうか。 「春も、夏も、秋も、冬も。君と一緒にいたい。一緒にこの世界で生きていきたい」 と。 (終)
終わり。 昨日、酔っ払って萌え萌えながら書きまつた。 そんで今も酔っ払っていまつ。 (酔わないと書けないよー) 内容の一部に、知っている人は知っている有名な詩 八木重吉さんの『草に すわる』の 「わたしのまちがいだった/わたしの まちがいだった/こうして 草にすわれば/それがわかる」 の引用をさせて頂きました。 深いこの3行詩がとても好きで、蓮と重なっていたので。 不愉快に思われた方がいたら、申し訳ありません。
グッジョブ! なんというか、蓮の心情が自然な流れで変化していてすばらしい!
Gj! よかったです。蓮の心情描写がいい。
なんかポエムって新しいね〜。
>>35 今さらだけど突っ込ませて。
”社さんのコーディネイト”って、何で社さん…w
でもパーティのパートナーっていいね。
蓮のパートナーとしてというのがポイント。
最初から2人セットになってるとか、キョーコも招待されてて一緒にとかじゃなくて、
蓮が選んでわざわざ連れてくるっていうのに萌える。
【もしもマリアちゃんとひおう君がカップルだったら】 という設定で妄想お願いします。
「敦賀さん、私踊れないんです。踊れる人を選らんでください」 「大丈夫だよ」 で、パーティ会場のベランダ月光の中で、ボックスステップを教える蓮。 激しく萌えるような萌えないような。
「右、左、一歩踏み出して少し下がる」 「はわわ、足を踏んじゃいそうですっ」 「大丈夫、体重は俺に預けて?」 「は、はい」 「右手はここ、左手は腰ね」 身長差があるので、タイミングがズレる度にキョーコは蓮の胸に腰に体が触れ、足は絡まり気が気でない。 細い腰に添えられた蓮の腕が、恥ずかしくてまともに顔も上げられない。 「最上さん?緊張しないで背筋のばして…俺の方を見て?」キュラキュラ* 「い…いいやあのそれはっ…きゃ!」 蓮がわざと手を強く引いたため、よろけたキョーコは必然的に蓮の腕の中に飛び込む形になってしまった。(1号表紙) すでにボックスっていうかチーク入ってますが(汗)便乗妄想でした。失礼しました。
チークいい!萌え萌え〜。 初心者でもボックスできれば、ワルツできるし ジルバもおkだし、最後はチーク。 ソシアルと外れて来た気がするが 誰か芸能人の婚約パーティとかでダンスホール貸し切り、とか設定ならありそう。ムヒョ〜
>52 >誰か芸能人 マリアちゃんとひおう君の婚約パーティ。 主催者はローリィ。
>>53 二人ともお金持ちのお嬢様とお坊ちゃまだからね。
どんな豪華で大掛かりなパーティになるのか想像つかないな。
そもそもこの二人の組み合わせ自体が想像つかないけど
共通点は
家が金持ち、年上好み、いじっぱり、キョーコに会ってすぐ怨キョの洗礼をうける、もー子さんに投げられる等
結構あるんだね。
マリアちゃんとひおう君が婚約するくらいまで育つ頃、 蓮キョはまだくっついてないのかww
今すぐ婚約でも良いンジャマイカと思うんだけど、ダメ?
ああそっか!今でもいいのか。 >婚約 一般人と違うっぽいね、あの子達。 でも、マリアちゃん達が蓮キョの先越すのか…うん、蓮キョより進んでそう。
「蓮おにいさま、おねえさま。まだお2人何もやってらっしゃらないのね。 今時ピュアな関係って流行らないけど新鮮ではありますわね。私達には無理ですけどまあ頑張ってくださいませね」
60 :
前スレ970 :2006/04/25(火) 03:37:12 ID:???
今晩は、前スレ970です。 982-990さんの案で、ディズニーホテル一夜編を書きました。 でも、キスと抱擁描写→最終B、C(エチー)は描写なしだがありました、的な終わり方になっちゃったのですが これはエロの方がいいですよね。 ただでさえチューだけで、エロですものね私。 でもエロパロだとかなり微妙エロなんですよね。 お返事くだされば、明日以降に投下します。よろしくです。
>>59 私達には無理って…
「いやー!!マリアちゃん破廉恥だわ!!」
>61ワロタ。 >59マリアちゃんがこんなセリフ言うからには、今から10年後くらいの設定? キョーコ26、蓮30にして、まだ清い関係なのか…
>>前スレ970様 ぜひぜひ投下お願いします!! 嬉しい♪
┐(´□`*)┌
>>60 微エロだとやっぱりエロパロの方がいいと思う
全スレ970様の作品のは萌えさせていただいたんで是非投下よろ
内心ではエロに自信が有りそうなので、エロパロに投下したら?
>>60 性描写ないなら最初に注意書き入れとけばこっちでもいい気もするけど
むずかしいね。これといった目安もないし。
結局投下する職人の判断にお任せっぽいので好きなところにどうぞ。
ウキウキ o(^-^o)(o^-^)oワクワク しながら待ってます。
>>60 私はここでもオッケーだと思うんだけどな。
前回は萌えました!ありがとう。
60さんがお好きなとこにどうぞ。ワクワク楽しみにしてます。
お返事ありがとうございます。では移動します。 あちらでしたら微すぎますので、ちょっと書き直し考えさせてもらいます(エロは書けないので外しますが・・) スレ違いすいませんでした。
難民ででてたけど、社さんがキョーコを助けにくる妄想で萌え。
>70 仲間だ。 キョーコを助けた社さんに蓮が嫉妬するのも萌え。
馬の骨は社さんだと誤解して、 予想外の出来事に動揺→テンパり過ぎて本音をはいてしまう蓮を想像してワロタw
早く早売り日来ないかな〜。
今週末ぐらいかな。 いつもより早くてうれしいけど、その次がまた長いんだよね…
>>70 社さんも萌えだが
レイノに遭遇して怯えるキョーコ。
そこに蓮が間一髪で間に合ってキョーコを助けるともっと萌え。
蓮は時間的に間にあいそうな感じでもないんだよね。 なので、昼の部は社さんが守りに守る。 「京子さんのマネージャーの社と言います。今後の京子さんへ用事がありましたら全て私を通してください」 クラッシャーブリザードの笑みでレイノ追い払う。 で、夜の気が緩んだ時に、レイノ攻撃、そこで真打(蓮)が登場ってのが萌え。
キョーコの様子がおかしい原因がレイノと知り、レコーディングスタジオへ向かう社。 機材のある部屋の壁越しに"機械クラッシャー"の本領を発揮してもらおうじゃないか…www
「なんだおまえ?手袋外して。素手で何しようってんだ。ケッ」 レイノをかばうように、ビーグルのメンバーがズズ、っと社に向かって歩を進めた。 「彼女を襲いたいなら -----------オレの屍を超えていけ」 機具に向かって手をかざす社。 キーーーーーン!!! スタジオにあるありとあらゆる機械が一斉に異常な音を鳴らし始めた。 「うわあああやめろーーーー!!」 「その気になりゃあ、じかに触らなくったってクラッシュできるんだよ!!」
↑笑った。 本当、できそう(笑)
その気になればってw スゴイけど、 無意識にパワーを放出しちゃったら、どうするんだ? 普通の生活が大変そうだ。
キャーステキー社さん! ワロタ。
しかし、どーにか蓮がキョーコを助けられたとしても、 キョーコがレイノを怖がった理由が『自分が"欲望"の対象として見られてたっぽいから。』って知ったら さらに手が出せなくなった蓮がますます不憫なコトになりそうだ…(笑) …いや見たいけどw
いやいや、まだ気持ちを伝えるつもりはないだろうから、 むしろ新たなロックができていいんじゃないか。
しかしマジに社さんがキョーコと助けたとなれば 松はまるでイイトコなしだな。 挽回の余地ないんじゃ・・
た、助けて〜。発売日まで辛すぎて死にそう 誰か神様、お水をください
下らない書き込みするなよ…
(´・ω・)つo <カルシウム
(´・ω・)つ旦>85
ちょっと妄想。 怪談話をすることになった蓮。 あまりの怖さに気絶する人続出で公演中止。
>>90 ちょww
キョーコが松への恨みを語るのが一番の怪談話になりそうだな
>>91 オプションで蓮が付けば更に地獄が見れるんだね
>>90 に便乗して私も妄想。
ある番組に(番宣とか)揃って出ることになったキョーコと蓮。
会場が暗くなり、怪談話になる。こわくて思わず蓮の腕に抱きつくキョーコ。
でも暗いので誰も気づく人はいない。ちょっとドキドキしてる蓮。
>90- 怨キョ&怨蓮が舞い踊る舞台…w; にしても蓮って下から懐中電灯で照らすのが似合いそうだ… ヒーロー(多分)なのに…なんでだ(汗
または番組中、客席やカメラから見えないのをいいことに、手を繋ぐキョーコと蓮。 そんなバカップルみたいにはならないと思うから、条件つきで。 キョーコが緊張してるとか、例えばさっきの怪談話が終わったけどまだ怖い、とか。
おお、過去ログ更新されてる! 管理人様いつもありがとうございます!
蓮が写真誌にスクープ!見出しには“敦賀蓮に隠し子!?” 手を繋いで歩く蓮とマリアの写真が載っていた。 (マリアの顔にはモザイクがかけてあったが、知っている人が 見ればマリアと分かる) 親子かと書かれた理由は蓮が20歳に見えないからで、 蓮の年齢詐称疑惑も書かれていた。 この記事を読んだマリアは「何故、親子?どう見ても恋人でしょ!」 この記事を読んだ蓮は「何故、親子?俺ってそんなに老けて見えます?」 と二人とも驚きを隠せない様子だったとか…。 以上妄想でした。
>97 マリアちゃんのセリフ可愛い。 狼がレイノじゃなくて蓮ならいいのに。 蓮だったらお利口な犬みたいにおとなしい狼だな。 「僕の赤ずきんちゃんになって」「逃げないで、僕に食べられて」 ってね。訳わかんね、スマソ。 …みたいなことを他スレで書いたんですが、妄想の題材になりますか? または「赤ずきん、食べちゃうぞ」って冗談を言ってるふりをしながら、 実は本心で、ふっと真剣な表情を見せるとか。 これはどちらも付き合い出してからの方が当てはまるかな。 長々とスマソ。
>>97 グッジョブ!
本当のところ、蓮は自分が年相応だと思っているんだろうか…。
>98赤頭巾ネタは、今はタイムリー過ぎて…蓮キョでもなんとなく鬱…ごめん。
100ゲット。 もっとハッピーなお話が欲しい…。レイノめ…。
静かだな…
さて、解禁したし誰か来るかな... (0゚・∀・)ワクテカ
103 :
1/ :2006/05/03(水) 01:47:46 ID:???
「敦賀さんすいません。今日は寝室別にさせてください」 一泊の撮影の仕事を終えて、帰ってきた私はただいまもそこそこにお願いした。。 「どうしたの?」 もうパジャマに着替えていた敦賀さん、驚いて近づいてきたけど。 「風邪ひいちゃったみたいです」 手を振りはらって(ゴメン)、そのまま洗面所に直行、しばらく篭らせてもらう。 ・・・温泉の撮影と思って大喜びで受けたのはいいんだけど、2日で10数箇所も温泉をめぐり、入って撮影即移動と想像してなかったハードさで。 さすがの私も疲れて、風邪にやられてしまったよう。 タクシーの中では、さしこみまで来ていて、かなり辛かった。 我ながらよく帰ってこれたわ。 うー、このトイレ綺麗で気に入っているのに。 ・・・一緒に暮らしはじめてまだ一週間、明日は貴重な2人ともオフを合わせた日だったのに。
104 :
2/ :2006/05/03(水) 01:48:34 ID:???
やっとのことでトイレを出ると、敦賀さんがすぐ来てくれて。 「ベットまでいく?」 「オネガイシマス」 敦賀さん、私を抱き上げて運んでくれた。 「・・・身体がすごい冷たいよ。本当に風邪なの?病院いく?」 ベットに降ろしてお布団かけてくれると、心配そうに覗き込む。 「大丈夫です。多分胃腸風邪だと思います。寝ていれば治ります」 お布団の中で丸まって私は答えた。 「ごめんなさい。明日せっかくのオフなのに・・・」 「気にしないでいいよ。それより薬飲めるかな」 「今は受け付けませんので・・・。一度眠って試してみて、着替えもその時にします」 そう言って少しだけ無理して笑い、私は目を閉じた。
105 :
3/ :2006/05/03(水) 01:50:37 ID:???
次に眼を覚ましたときは夜の3時をまわっていた。 部屋は暗くてしん、としていた。 敦賀さんは眠ってしまったみたい。 当然よね。こんな時間だし。 寒くて寒くて堪らなかったんだけど、いつの間にか眠ってしまっていたみたい。 今は、なんとか身体も温まって、お布団はとても気持ち良い。 身体は少し汗をかいているし、着替えようかな。 起き上がったら頭がふわっとした。 熱が出てきたのかもしれないな・・・。 着替えようと思ってリビングに行くと、敦賀さんがまだ起きていた。 雑誌を読んでいたみたい。 「まだ起きてらしたんですね」 私が具合悪いから? ちょっと申し訳なくなって、謝る。 「起きた?具合どう?」 「大分良いです。すいません。着替えてきますね」 「薬出しておくよ」 新しい下着とパジャマに着替えながら、今かわした会話を思い出して、こそばゆいような恥ずかしいような気持ちになる。 暮らし始めた数日はすごい気を使って、どうにも落ち着かない気分が抜けなかったんだけど。
106 :
4/ :2006/05/03(水) 01:52:59 ID:???
ベットに戻ると、敦賀さんがお水と薬をもってきてくれた。 熱を測ると、38.3度。 うう。確かにフラフラする筈だわ・・・。 「熱出てきたね」 「はい。でも気分いいです。胃痛も治まったし、お水も飲めたし、こうなったらこっちのものです。明日は起きれます」 「無茶言わないように。明日の予定は全部中止」 「えー・・」 「えーじゃないの。でも楽そうだし、本当に良かった。さっきは救急車呼ぼうかと思ったよ」 ベットの脇に腰を下ろして、髪をなでてくれる。 「それはオーバーですよ」 「いや、本当・・・。お腹押さえてるし、・・・・もしかして流産?かと思ったし」 そ、それは、ありえないですよ・・・、と私は大いに焦り、敦賀さんは悪い冗談だったね、と微笑んだ。 「何か必要なものあるかな。言ってくれれば買ってくるよ」 「えと。ポカリもリンゴも冷蔵庫にあった筈だし、お薬もあるし、特にないです」 「今食べられる?」 「後でいただきます。ありがとうございます」 「そうか」 敦賀さん、そう言いながらごろりと私の隣に横になった。
107 :
5/ :2006/05/03(水) 01:56:11 ID:???
「あ、風邪うつります」 本当は、吐いて口をすすいだだけの自分の匂いが気になっているんだけど。 焦って身体をずらして移動する私に、敦賀さんも更に近づいて。 「うつったら、楽になるだろう?」 顔を近づけてくる。 な、何をするつもりですかっ。 「ダメです。ぜえったい、ダメです」 「君なら看病上手だし」 「ダメですっ」 「じゃ、ここに寝ているだけ」 「少ししたら、行って下さいね」 「・・・ハイ」 「敦賀さん子供みたいです」 すごく殊勝な返事に、思わず笑ってしまう私。 「邪魔だったら、向こうの部屋に行くけど」 「・・・いいえ、嬉しいです」 手を伸ばして、敦賀さんの手を自分の額にあてた。 「冷たいです。気持ちいい」 「・・・役にたたなくてごめんよ。おやすみ」 「充分すぎます。・・・おやすみなさい」 微笑んで、私は目をつぶった。 充分、です。 こうして傍にいてくれるだけで。 こんなに暖かくて、幸せ、です。
おしまい。 あえて本誌から思い切り外しました。 蓮がいない。不満だ。潤いがない。早くだせ・・・。 本当は風邪のの時に、相方にこんなことされたら、すっごいウザイんですけどね。 無理に甘くしてみました。
GJです!! 松も好きなんだけどやっぱり蓮が出て来ないと凄く寂しい ありがとうございました。
このスキにこっそり投下 9号のワンシーンなのですが、尚とキョーコが京都出身と言う事で(キョーコは違うかもだけど) 二人きりなら関西弁も出たりして…とちょっと悪のりしてみました。 こんなん京都弁ちゃうわ!と思ってもイヂメんといてね…<一応関西出身…(。。;) イメージはグ○コ『和ごころ』アイスのCM木村多○さんの話し方です。
111 :
1/2 :2006/05/03(水) 23:21:55 ID:???
ACT.86ラブストーリーは突然に〜Bメロ4〜 (未緒のメイクと衣装で尚の前に現れたキョーコ テラスのテーブルで曲を書いている尚を見下ろしながら) キ「-----…新曲って何…?(腕組みして) 今作ってるってどう言(ゆ)う事やの? レコーディングの途中やったんやろ!?意味わかれへんわ」 尚「…いいやないかっ 何(なん)やって!! それよか俺に仕事しろとか言(ゆ)う前に言うてやるべき奴いるんや ないか!!」 キ「は?誰の事よ」 尚「このドラマ主役女一人やないんやろーが」 (キョーコをキっと見上げる尚) キ「…!!」
112 :
2/2 :2006/05/03(水) 23:22:28 ID:???
尚「主役のくせに遅刻するとは何様や どうせホテルで寝こけとるんやろ 叩き起しいやっ」 (キョーコ、敦賀の名前が出て、思わず頬を赤らめながら) キ「…あんたと一緒にせんといてよ …つ…敦賀さんは今別の仕事でここには居(お)れへんのよっ こっちへ来(き)はるのは明日になるって言うてはったわ」 (腕組みをやめ、こぶしを握った両腕を下げる) 尚「っっっなんっって役に立たん男なんや…! 要らん時には居(お)るくせに!」 (忌々しげにドンッとテーブルを叩く尚) キ「…歯ぁくいしばりぃやショータロー…」 (キョーコ、右手のひらから怨キョ発動) お目汚し失礼しました。 そそくさ(;;)
京都弁のキョーコかわいい。でも、きりりとしてかっこいい感じだね。GJ!
和服で京都言葉操る蓮とかも勝手に妄想・・・ 方言最高!GJ!
>114 うわ、それ萌える。 京都弁の蓮イイ。それに着物も似合うだろうな。 体格あるし、きっとすごくかっこいい。
いいな〜方言!!GJ! キョーコ京都弁似合いすぎ! 着物の蓮もいいな…
キョーコと蓮の着物のツーショットっていい感じ。 蓮は頼りがいのありそうな若旦那風。キョーコは若奥様風で初々しい感じ。 蓮、タキシードもいいけど、羽織袴も絶対似合う。 キョーコも、ドレスと着物両方似合う。特にキョーコの着物は今時の女の子とは着こなしが違うだろね。
若桜のイメージw
妄想浮かんだ。 外国のパーティー(映画祭?とか)で、蓮のパートナーとしてキョーコが参加。(この頃の2人はもう付き合ってる) 蓮は洋装で、キョーコは着物。着物を着たキョーコの美しさが注目を集め、そのパーティーの話題となった。 「OH!Beautiful!」 「神秘的な美しさね!」 「蓮が羨ましいよ」 と賞賛の声。 …書いてて恥ずかしくなってきた。
(´・ω・)つ□<流れを読まずに新聞でーす 【京子、深夜密会で二股!?】 先日、敦賀蓮(20)との親密デートをスクープされた新人タレントの 京子(16)に早くも二股疑惑が生じている。 お相手は人気急上昇の歌手不破尚(16) 某日深夜、都内の交差点をふざけあいながら歩いている二人を週刊誌の 記者がキャッチ。 「最初は暗くてわからなかったんですが、大声で話をする若いカップルが いてなんとなく見ていたら不破尚と京子だったんです。 京子と言えば敦賀蓮との親密デートが発覚したばかりでまだ張っている所も 多いからまさかとは思ったんですが。」(芸能記者) お互いに名前を呼び合い、テレビでは聞かない不破の爆笑まで聞こえたそう。 その日は敦賀は地方ロケで不在。 不破も忙しいアルバムレコーディングの中休みとあって計画的な深夜密会か。 純情そうな顔をして芸能界のいい男を天秤にかけた新人タレント京子の 今後は波乱に満ちていそう。 お粗末様でした。妄想が止まらない。
>>120 うわリアル。いかにもありそうなスクープだね。GJ、GJだが…
ただ、キョーコの評判が悪くなりそうでこわい…。それだけが心配。
真面目な人や、蓮と松のファン、日本中の女を敵にまわすことに…ガクガクブルブル
次号展開の妄想。 「何もかもあんたのせいよ、ショータロー!!この疫病神!!」 キョーコの絶叫とともに怨キョ最強&最大数出現。 怨キョは合体し、巨大怨キョに。 キョーコ+巨大怨キョ VS レイノ+ナンパした幽霊 の闘いが始まる。 これより格闘漫画に路線変更。 誰も読まなくなりそう…。
みんなすごい想像力。
なんかこないだから、大好きなベーグルサンドが 「ビ ー グ ル サ ン ド」にしか見えなくなってくる病。
>>125 それ恐怖の犬料理では(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
蓮が沖縄のホテルバー?とおぼしき場所、モデル仲間と飲んでいる時に キョーコに電話していたけど、その前後のやりとりにちょっと妄想。 「レン、まだ彼女できないの?」 「あの頃はレンも○○だったのjに、どうした?」 「俺さっきナンパしたアノコと出かけるから」(1人退場) ・・・とかさ。 なかろうけどさ。
>>125 ビーグール→ビーグル→ベーグル。
次はグーグル?
>128 ツボったwwwww じゃあ最終的にはゴッゴルで。
ぐぐる が びぐる になるのかw
128です。
>>129 こんな感じでどうでしょう。
ビーグール→ビーグル→ベーグル→グーグル→ゴーグル→ゴッゴル
キョーコ、今回の件をきっかけにレイノの人形も作ったりして。
部屋にレイノのポスターも貼るのか? 大きさは レイノ>松 蓮のポスターは張る場所なし?
134 :
2/2 :2006/05/06(土) 21:16:49 ID:???
そんなもん張ったら毎晩悪夢だってばw
妄想ネタ、しばらくないですね・・・
・・・誰もいない隙にコソーリ投下。 11号後の妄想ネタです・・・。 初心者なのでお手柔らかにお願いしまふ・・・。 全6話。
137 :
1 :2006/05/07(日) 09:12:50 ID:???
―・・・逃げないんなら ・・・料理・・・始めるけど・・・・・・? そう言って首筋に添えられた手の冷ややかな感触に、キョーコはますます 動けなくなった。 レイノは口の端を吊り上げるように笑むと、キョーコの耳たぶに顔を埋め、 左手をゆっくりと、身体のラインを確かめるように撫で下ろしていった。 「―・・・あ・・・あんた、喰らいつくって言ったくせに・・・ なっ、何でこんなこと・・・するのよ・・・・・・っっ!」 必死で声を絞り出すと、レイノはふと、顔を上げた。 「・・・あぁ、それで命がどうとのか言ってた訳?・・・男が女を喰らうって言うのは、 こーゆーことを指すもんだけど・・・?」 「こ、こーゆーって・・・なっ・・・にする気よっ・・・!」 「・・・すぐ分かるさ・・・身をもって、ね・・・?」 言うや否や、レイノはキョーコの右手を掴んだまま、突き倒した。 思わずひざを付いたキョーコに圧し掛かり、掴んだ右手を 傍に立つ木の幹に押し付ける。 目を見開いたまま硬直するキョーコを嘲笑うように、再び首筋に顔を埋め、 左手をスカートの中へと滑り込ませた―・・・
138 :
2 :2006/05/07(日) 09:13:28 ID:???
ダークムーン撮影所の前に、一台のタクシーが停まった。 長身の男が降り、支払いをするマネージャーを置き去りに大股で撮影所へ向かう。 (・・・様子がおかしい・・・) いつもと違うざわついた雰囲気に、蓮は緒方を捕まえた。 「あっっ、敦賀君っ!ちょうどいいところにっっ!」 「何があったんです?様子がおかしいようですけど」 「そっ、それが・・・!実は京子さんが、ストーカーに追いかけられたまま いなくなってしまったんです・・・っ!」 「!!?」 「そこの窓から外へ出たことは間違いないんですが!」 キョーコを案内したスタッフも口を出す。 「・・・もしかしたら林の中へ入っちゃったのかも・・・」 勢い込んでの説明が終わらないうちに、蓮は林を睨み付けた。
139 :
3 :2006/05/07(日) 09:16:51 ID:???
「・・・っ・・・・っ・・・・!!」 ゆっくりと脚を撫で上げるレイノの手を感じながら、キョーコの頭は真っ白になっていた。 小刻みに震える身体を感じながら、レイノは獲物を追い詰める歪んだ快楽を存分に味わう。 と、そこへ。 「・・・てっっメエ、何してやがるっっ!!」 辺りに響く怒号に、キョーコは振り向いた。レイノは顔を埋めたまま、目だけをそちらに向ける。 尚は、ゼイゼイと荒い息をつきながら、目の前の光景・・・ ―キョーコに覆いかぶさったレイノ、たくし上げられたスカートから覗く、脚に置かれた手 ―・・・に、頭に血を上らせた。 「その汚ねー手で、俺のモンに触んじゃねえっっ!!」 その台詞に、キョーコはくわっと目を剥いた。 「だっっ、誰がアンタのモンなのよっっ!ずーずーしいにも程があるわっっ」 「おまっ・・・お前は昔から、俺のモンなんだよっ」 「アンタが捨てたんでしょーがっっ!なぁにを今更っっ!!」 状況を忘れて吼え合う二人に、禍々しい声が割って入った。 「・・・俺のモン・・・ね・・・」 ゆっくりと顔を上げ、レイノは青光りする目を細めた。 「・・・なら、尚更手を出さないわけにはいかないな・・・」 息を呑む尚と、再び硬直するキョーコの姿に、レイノは口を歪ませて笑う。
140 :
4 :2006/05/07(日) 09:18:36 ID:???
―ビッ―・・・! その場にはふさわしくない音とともに、キョーコのストッキングは引き裂かれ、 切れ端がレイノの手に渡った。 「っ・・・ぅ・・・」 声にならない悲鳴を上げて、キョーコの身体が傾ぐ。 「・・・おや・・・?どうやら赤頭巾ちゃんはおねむのようだね・・・」 「・・・っっ・・・めェ・・・・・・っ!!」 殴りかかった尚の拳を難なく避けると、レイノは押さえつけていたキョーコの手を 放して立ち上がった。 「今日のところは退散するよ。まだまだ、機会はいくらでもあるしね・・・」 手に残った布の切れ端に口付けながら余裕の笑みを投げかけると、 レイノは林の奥へ消えていった。 反射的に追おうとした尚だったが、キョーコをこのままにして行くわけにはいかない。 ぐったりと横たわったキョーコを抱き上げると、撮影所へ向かうことにした。
141 :
5 :2006/05/07(日) 09:19:11 ID:???
林に向かおうとした蓮は、ふと足を止めた。 木の間から、キョーコを抱いた不破尚が現れたからだ。 すぅっと目を細めて睨み付けた蓮に、尚は低い声をかけた。 「・・・よぉ・・・遅かったじゃねーか。遅刻だぜ?」 「・・・何があった?その子をどうする気だ?」 「何が・・・ね。ビーグールってなチンケなバンドのボーカルが、こいつを 追い掛け回してたんでね、連れ戻してきたって訳だよ」 「・・・ビー・・・グール・・・・・・」 「奴は、危険だ。こいつを傷つけることを楽しんでやがる・・・!」 黙り込んで冷ややかなオーラを出し始めた蓮を、尚は見上げた。 「・・・コイツは、誰にも渡さねー・・・あのヤローにも、アンタにもな・・・」 「・・・今更、よくそんなことが言えるな?あれだけこの子を傷つけておいて・・・!」 「今更、ね。たしかにそーかもしんねーけど、それは俺とキョーコの問題だ。 アンタには関係ないだろ?」 尚はそう言うと、息を呑んだように固まっていたダークムーンメンバーを 見渡した。緒方を見つけると、キョーコを抱いたままその傍へ寄る。 「すみません、今日は休ませてやってもらえますか? かなりショック受けてると思うんで・・・」 「・・・あっ・・・は、ハイっ・・・!」 「コイツのホテルの部屋、案内してもらえませんか?」 「あっ、私同室なので・・・!」 逸美が手を上げて進み出る。 「・・・待て・・・君は仕事があるだろう?最上さんは俺が預かる」 肩を押しとどめた蓮を、尚は冷ややかに見上げた。 「仕事よりこっちが優先だ。俺が助けたんだから、俺が責任持って コイツを安全なところへ連れて行く」 そして尚は、絶句する蓮を尻目に、逸美を急かしてホテルへと歩いていった。
142 :
6 :2006/05/07(日) 09:19:50 ID:???
「・・・どーも・・・もう大丈夫だから、アンタは仕事に戻ってくれ。主役だろ? 鍵はフロントに預けとくから」 「あ、じゃあキョーコちゃんのこと、よろしくお願いします」 二人が気になりはしたものの、確かに時間が迫っている。逸美は後ろ髪を 引かれながらも、現場へ戻っていった。 尚はベッドにキョーコを横たえると、備え付けのタオルを水で絞って キョーコの額に乗せた。まだ顔色が悪い。 「・・・・あのヤロー・・・ぜってー、許さねー・・・・」 ベッドの横に椅子を置いて座ると、尚はつぶやいた。 (―・・・コイツは、誰がなんと言おうと、俺んだ・・・誰にも、渡さねー・・・) 「―・・・・・・・ぅん・・・・」 キョーコが呻いて、思わず尚は身を乗り出した。無意識にキョーコの手を 握っている。 うっすらと、目を開けた。 「・・・・・ショー・・・ちゃん・・・?」 「!?キョーコ・・・っ!お前、大丈夫か!?」 「・・・ん・・・・・・」 それだけ言うと、キョーコはまた眠りに落ちていった。 ぼんやりと椅子に座り、尚はキョーコを見つめた。 (ショーちゃんって言った・・・昔のように・・・) ―自然と、吸い寄せられた。 眠るキョーコに口付けようとした、その時。
143 :
7 :2006/05/07(日) 09:20:30 ID:???
「・・・女性の寝こみを襲うのは、感心しないな・・・」 「っっ!!」 がばっと振り向くと、部屋の入り口の壁に寄りかかる長身の影。 「・・・なんで、ここに?」 「オートロックじゃないからね、ここは。よかったよ、お陰で犯罪を 未然に防げた」 「・・・ヒトを犯罪者みたいに・・・」 「今声をかけなかったら、現行犯だろ?で、いいのか?仕事へ行かなくて」 (そうだな、もう引き上げるか・・・こいつは、いけ好かねーけどよ・・・) レイノよりははるかに安全、と結論を出すと、立ち上がった。 「いつまでもここにいるわけにはいかねーからな、今日は帰る。 だが、これだけは言っとく。ビーグルだけはコイツの傍に寄せんな」 最後は噛み付くように言うと、尚は部屋を出て行った―・・・ 部屋には、蓮とキョーコの二人が残された・・・。
144 :
137 :2006/05/07(日) 09:25:07 ID:???
途中長すぎたところを2分割したので、7話になってしまいました。 ワタシ蓮キョ派なんですけどね、蓮が助けちゃったら対抗馬がいなくなるなあと思ったら 尚ばかりが出張った話になってしまい・・・ この後蓮決壊につながるといいなあと思いつつ。 では、お目汚し失礼しました〜!
ネ申キテター おいらも蓮キョ派なんだけど、かなり萌えますた GJ!!!!!!
GJです!神様。 私も蓮キョ派ですが萌えました。 この後きっと蓮キョ派にとってウマーな展開が待ってるハズ(*`・ω・´)
神様だー!!GJ!! なさそでありそなシチュエーションで激しく萌え〜
軽井沢ロケ編が始まった頃、ホテルの男湯と女湯が時間によって 入れ替わり、“蓮とキョーコがお風呂でばったり”というお約束の 話があるのではと期待していた。 無いな。
>>148 それテラ萌えるな。キョーコがのぼせてしまうのは間違いない…!
誰 か 書 い て く れ。
どこかの二次小説サイトで書いてあるの見たことある…(笑)
148シチュでキョーコは (ああ、どうして敦賀さんがここに!?ど、どうしたらいいのかしら 無言で出て行くべき?いや、でもやっぱり相手は先輩だし。敦賀さんって礼儀とか 重んじる人だし・・・) と心の中で悩んだ結果 (`・ω・´)「お背中流しましょうか!!」 と、旅館のサービスみたいな事しちゃうんじゃないかなーと思った私に恋愛小説は無理。
すっぽんぽんで礼儀も何も…w そんできっと蓮はずっと前屈みww とか151で思った私にもきっと甘シチュは無理v
>148 それイイね、ベタだけどすっごくイイ! 蓮がどんな反応するか気になる。
>>148 を読んであのAAしか思いつかなかった自分も負け組。
('A`) …
(ヽ/)
<●>
●
('A`)ノ ハッ !!
(ヽ )
<●>
●
(('A`) ハッ !!
( /)
<●>
● ●
(('A`)ノ ハッ !!
( )
<ω>
__[警]
( ) ('A`) <男湯って書いてあったのに・・・
( )Vノ )
| | | |
>>154 ワロタ。
ちょっと話ずれるかもしれないけど、以前にキョーコ、蓮の部屋で
お風呂入ったことあるよね。
今、そんなことあったらどうなるんだろう。
キョーコは鈍感で無防備だから、これからも蓮は苦労しそうだ。ギリギリのとこで抑制するんだろうね。
157 :
マロン名無しさん :2006/05/08(月) 00:39:49 ID:F4aaR3gc
あげときますね。
>>152 前屈みの蓮ワロス
キョーコ、体育会系…。
背中流しますなんてことになったら、蓮は確実に前屈みor鼻血ブーだね。
ふと思ったけど、蓮の背中、かっこいいだろうね。
蓮が出張ってこないマツキヨが読みたい。 普段は蓮キョ派なんだけどね。
>>151 それいいwwwワロスww
で、ネ申さまおねがいします!!!!
最近、キリンレモンのCMみてキョーコに重ねて妄想展開しちゃってるよ。 黄色ビキニ着て水浴びしてる感じがキョーコに意外と合う
自分はアネッサのCMで妄想している。 ごめんよ、エ○チャソ…。 これでss書こうかと思ったが、前に水着妄想ssあったからやめた。
住人というかスキビファンの萌カップリングの割合ってどんなもんなんだろうか…? 蓮キョ70% 松キョ20% モーコサンキョーコ(百合ではない)5% ブリッジリーダーキョ2% 社キョ2% その他1% くらいだろうか? 私は松キョ萌えのローリー好きです。
自分は緒方監督×ミルキちゃん萌えです この二人の絡みが読みたいよ〜
じゃあ自分はそのうちマリアちゃんが蓮キョカップルを応援する図萌え。
166 :
マロン名無しさん :2006/05/09(火) 18:03:22 ID:2ZutmOzf
蓮キョは報われる恋前提だけど、リーダーキョも すげー好きだよ、ただし報われない恋が前提 だけど。
>165-166 それって結局蓮キョなんじゃ・・・
自分は完全にカップルになる前がいいなあ。 苦悩する蓮(所により夜の帝王)、 しつこくちょっかいかけてはキョーコに邪険にされ続ける松、 あくまでも頑固に恋愛からは顔を背け続けるキョーコ・・・。 あえて言えば蓮キョだけどさ。
次号以降のストーリーを妄想してみました。 ネタのみで申し訳ないですが。 危ういところを松に助けられたキョーコ。 (その場面で「キョーコは俺のものだ」的な発言があれば、更に良し!) そのため、松が撮影現場にいることを監督もスタッフも黙認状態。 キョーコ自身も、松に助けられた、という負い目のために、いつものように 松に強気でいられない。 そこに蓮が到着。 傍から見ると、ラブベタカップル状態の松キョに内心で怒りMAXの蓮。 キョーコは蓮の怒りを敏感に感じ取ってしまい、その原因が自分にある (事前に蓮に気をつけるように言われていたのに、犬リーダー&松と 関わったこと。まさか蓮の嫉妬だとは考えもしない)と思ってしまった ため、萎縮してしまう。 蓮も加えての撮影が始まったが、キョーコは犬リーダーと蓮の両方が 気になって集中することができず、NGを連発してしまう。 そんなキョーコに蓮は冷たく当たるが、スタッフから真相(犬リーダー ストーカー事件)を聞かされ、態度を軟化。撮影中にさりげない演技指導をし、 キョーコを助ける。 キョーコも一旦は蓮の怒りが解けたことに安堵するが、フィルムチェック中に、 蓮に演技を「させられた」ことに気づき、落ち込む…。
GJ! ラブベタカップル松キョにちょっとだけ萌え。 嫉妬前回の蓮に激しく萌え萌え〜
GJ!松キョ派で蓮キョ好きの自分は前半に悶えたよ 一見バカップルな松キョ、むだに嫉妬する蓮、イイ!
では、私も次号以降の妄想あらすじ落とします。 完全蓮キョ、松は当て馬以下超情けない。 そしてマジレイプ未遂ありです。 不快になりそうな方は華麗にスルーして下さい。
173 :
あらすじ1 :2006/05/12(金) 05:37:55 ID:???
キョーコ、レイノ唇を奪われそうになる間一髪のところで、松がかけつける。 「お前・・・殺してやる・・・」 ニヤリと笑うレイノ 「俺はまだ何もしてないよ。それに彼女だって嫌がってない。合意の上だ」 「ぬ・・・ぬわにぃぃ??」 頭から湯気の松を無視してレイノ、キョーコにボソッと耳元でつぶやく。 「また会いに行くよ・・・」 あっさり引いて、帰っていく。 ガクガクブルブルのキョーコ、しばらく立てずにいるが、松の「大丈夫か、オイ」でキッとなって 「何いってんのよ!アンタのせいでしょうっ!!!」 弁慶の泣き所をガスッ、胸倉つかんでみぞおちをゲシッ。 「うわっ何すんだよっ!」 「アンタの女と思われているせいで、私は・・・」 突然キョーコ涙ボロボロ大量にこぼす。 松、それを見て固まる。 「・・・すまん」
174 :
あらすじ2 :2006/05/12(金) 05:40:06 ID:???
ヨレヨレながら現場に戻るキョーコ。 後ろからノコノコついていく松。 キョーコを休ませたほうが良いという松に、「やります」と主張するキョーコ。 「私はアンタみたいに仕事を甘くみてないからね・・・」 返事ができない松。 真っ青ながらも仕事を最後までやりぬくキョーコ。 キョーコの演技迫力に圧倒される松。 監督と、先立って到着した社に事情を聞かれる松。 「私が臨時のマネージャーですので、これからはご遠慮いただいてもよろしいですよ。松さん」 ブリザート気味の社。 「なにいってんだよ、俺がいないと・・」 「LMEは『京子』を全面的に守ります。私は社長から直々に任命されました。あなたは必要ありません」 君・・・松からもね・・・と胸の内でつぶやく社、深々と頭を下げる。 「京子を助けていだきありがとうございました」 しぶしぶながらも、キョーコの仕事に対する凄みに何かを決意する松。 「・・・もう一度、新曲作りなおさなきゃな」 ボソッとつぶやいて祥子とともに退場。
175 :
あらすじ3 :2006/05/12(金) 05:41:44 ID:???
夜にやっと到着した蓮。
すでにキョーコは撮影を終え、部屋に戻り発熱で寝込んでいる様子。
監督、逸美ちゃん、社から事情を聞き、怒り心頭。
「軽井沢の間はマネージャー兼任することになったよ。これからはスタッフも気をつけてあげられるだろうし、宝田社長がビーグルについて調べてみようと言ってくれた」
社になだめられて部屋に戻る蓮。
しかし落ち着かず、キョーコの無事を確認しようと部屋番号をコールする。
一方キョーコの部屋ではレイノが訪れていた。
妄想スレ3の706様「気配 【ビーグル関連ホラー風味】」参照。
ttp://maron-ss.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/maron2/patio.cgi?p=10 (←706様、突然許可もなく勝手に使い申し訳ありません・・・)
鍵とチェーンをかけるレイノ。
「な、な、な・・・どうしてここが・・・!」
キョーコ部屋中を逃げ回る。
蓮からのコールがつながる瞬間、キョーコは転んで電話をひっくり返す。
呼び出し音はならなかったため、キョーコは電話がつながったことに気がつかない。
「い、いやっこないでっ!!!」
カップを投げるが、レイノはひらりとかわし簡単にキョーコを床に押し倒す。
「赤頭巾ちゃんはちゃんと大人しく狼に食べられるものなんだよ・・・」
ニヤニヤ笑って馬乗りになり、キョーコの浴衣の帯を解くレイノ。
身動きできず、声にならない悲鳴をあげるキョーコ。
176 :
あらすじ4 :2006/05/12(金) 05:43:18 ID:???
その時、非常ベルが激しく鳴り響く。 騒ぎ出す廊下、ドアを誰かが激しく叩く。 「1階下で火事のようです、どなたかいますか?避難してください!!!」 「・・・ちっ」 レイノ舌打ちをし、意識を失ったキョーコをはなすと、廊下が静まったのを確認して部屋を出る。 裏階段に周り、部屋に戻ろうとしたとき、影から男が。 「・・?誰だ。不破じゃない」 と思った瞬間、ガスッ!と顔と腹を思い切り殴られ、下の踊り場まで転倒、意識を失うレイノ。 影の男は蓮だった。 レイノが動かないのを確認すると、蓮、キョーコの部屋へ向かう。 開いたドア、乱れた着衣のまま床に倒れているキョーコ。 黙って浴衣をなおす蓮。 そこへ松到着。 「キョ、キョーコ!大丈夫かっ!!」 が、蓮がキョーコを抱き上げているのを発見、動揺する。 「な、なんだお前、今更出てきてなんだよ。俺が面倒みるからよこせ」 無言で殺気をただよわせ、松を黙らせる蓮。 「・・・貴様も殴ってやろうか・・・・」 呆然とする松を尻目に、蓮退場。 「・・・なんだ・・・?あいつ・・まさかキョーコのことを・・・?」
177 :
あらすじ5 :2006/05/12(金) 05:46:15 ID:???
廊下で合流した社に、キョーコに個室を与えるよう依頼し、蓮はとりあえず自分の部屋にキョーコを連れて行く。 離し難くしばらく抱いていたが、やっとの思いでキョーコをベットに降ろそうとした時 「・・・敦賀さん・・・・」 意識朦朧のキョーコ、蓮の匂いを感じ、夢うつつでうわごとを言う。 「・・・・・!」 キョーコの瞼は強く閉じられたまま。 再び強く抱きしめる蓮。 社が部屋にやってくるまで、そのままキョーコをきつく抱きしめていた。 翌日、何故かビーグルは予定変更、東京に戻ったことを知ったキョーコはほっと一安心。 高熱にうなされながら、しっかりと仕事を予定通りこなす。 蓮と社のサポートも万全、途中ローリィマリアちゃんの応援もあり、元気を取り戻す。 夕方、キョーコは散歩道を歩いていた。 「色々あったけど・・・。何とかなって良かった・・・」 持ってきたコーンを取り出し、夕日にかざす。 色が変わりキラキラ光る。 「・・・敦賀さん・・・」 あの時、敦賀さんが助けに来てくれたおかげで、私は・・・。 小さい声でつぶやき、こっそりコーンに唇をよせるキョーコ。 その時、後ろから草を踏み分ける音がする。 驚き恐怖心で振り返るキョーコ。 そこには、夕日に反射した髪が金色に輝く蓮が立っていた。 「・・・!コーン・・・・!!!!」 キョーコは驚きのあまり蓮にそう呼びかけていた。
178 :
あらすじ6 :2006/05/12(金) 05:48:00 ID:???
翌日、ロケ現場にみたびやってくる松。 険悪な蓮、社、キョーコ。 遠巻きにスタッフと監督たち。 「おい、キョーコ、顔かせ」 顎でしゃくる。 答えるキョーコ。 「・・・悪いけど、ビーグルの一件が完全にかたがつくまで、アンタには一切関わるなと社長から厳命されたの。今後アンタとは話をしない。どこかで会っても、目もあわせないから」 ほへ?、という顔をする松、理不尽さを感じている様子。 「・・・そうか。まあいい、じゃあここで話すぜ・・・。新曲が完成したよ。これで必ず1位をとってみせるからな。そして・・・その時は」 松、蓮をちらりと見る。 「キョーコ、また一緒に暮らそうぜ。お前は俺のモンだ。お前は俺んとこへ来るのが当然だ」 「・・・な、なっっ!!!!」 絶句するキョーコ、どよめくスタッフ一同。
カッとなり一歩歩み出る蓮、無言で蓮を押さえる社。 フッと笑い、続ける松。 「・・・今までのことは、水に流してやるからよ」 「・・・は?」 「お前、前と比べたら可愛げがねーけどよ、ちゃんと反省したら俺も受け入れてやらんこともないってんだよ」 「はぁ??」 我慢できず、社の腕を振り払う蓮。 が、その時にはキョーコが既に怨キョを発生させていた。 「う、うわああっ??なんだなんだ???身体がうごかねえー!!!」 「あ、あんたってヤツは〜〜〜〜〜〜!!!!!!」 ロケ現場にはキョーコの怒号と、飛び交う怨キョと、恐怖にふるえる人々の声で大パニックとなった。 ・・・その後、キョーコへのラブバラードを歌い上げた曲は、松デビュー以来最大のヒットとなり、アイドル脱却への足がかりとなる。 ビーグルは何故か休養となり、しばらく沈黙を保つ。 「・・・くそっ、俺の顔を殴ったあいつは誰だ・・・絶対許さない・・・」 (顔に傷がつくとMP魔力が著しく低下する、まおう様レイノであった) 終わり
180 :
172 :2006/05/12(金) 05:51:41 ID:???
あらすじなのに無駄に長くなっちゃいました。 で、以下は一部だけ抜粋の妄想。 (これが書きたかったのであらすじだけ考えたwwww)
181 :
1/3 :2006/05/12(金) 05:54:52 ID:???
コンコン・・・。 ノックされたドアを開ける蓮。 ドアの外は社が立っていた。 「キョーコちゃんの部屋とったよ。俺の隣にした」 「ありがとうございます」 部屋に入る社。 「どう?キョーコちゃんは」 顔を覗き込む。 ベットで眠るキョーコは白い蝋人形のように動かない。 「まだ寝ています。もう少しここで休ませるか・・俺が今晩はそちらの部屋にいきますよ」 「そうだね。じゃあカギと荷物ここにおいておくよ。それとこれが解熱剤と鎮静剤。ミネラルは冷蔵庫にあるよな」 キョーコの傍らに座る蓮。 「・・・蓮。さっきの非常ベル騒ぎ、悪戯だったらしい。悪質なことに発炎筒まで炊いていたそうだよ」 「そうですか」 「俺にフォローできることはあるかい?」 「いえ、ありません」 少し間を置いて、蓮。 「・・・いや。・・・・もし、ヤツが首の骨でも折っていたら後のことは頼みます」 「く、首の骨ぇ?」 社はぎょっとする。 「そこまでやったのか?どこで?様子見てくるよ」 「いえ、構いませんよ。ほっとけばいいんです。・・・そのつもりでやったんですから」 蓮は顔をあげ、殺気を帯びた眼で笑う。 「・・・・」 社は初めて見る迫力に、ぞっと背筋を振るわせた。 「色々ありがとうございます。社さん・・感謝しています」
182 :
2/3 :2006/05/12(金) 05:56:08 ID:???
社が部屋を出ていき、ベットの傍らに座った蓮はしばらく無音のまま、キョーコを見ていた。 キョーコの浴衣は汚れて乱れ、顎は少し擦りむいている。 息をしていないような、静か過ぎるほど静かな時間を、蓮は動くことができずにただそこにいた。 あの時電話をしなかったら・・・。いや、沖縄が予定通り明日になっていたら・・・・。 そう思うと背筋が凍る。 キョーコの左手をそっととり、自分の額に押し当てた。 「最上さん・・・」 ひやりと冷たい指だった。 「う・・・ん」 その時、キョーコが身じろぎをした。 「最上さん・・・?」 そっと話しかける蓮。 ぼんやりと眼をあけるキョーコ、視界が定まらず、宙を漂う。 そしていきなり、意識が戻ったのか、はっと身体を強張らせ飛び起きた。 「い、いやっ!!離して!!」 蓮を思い切り突き飛ばし、ベットの向こう側に逃れようとするキョーコ。 「最上さん俺だよ?最上さん!」 両手をつかみキョーコを落ち着かせようとしたが、逆効果のようだ。 「いやあああっ!!!」 「最上さん!!」 大声で叫び、激しくかぶりを振ってよじれ暴れるキョーコを、蓮は思わず強く抱きしめた。
183 :
3/3 :2006/05/12(金) 05:57:35 ID:???
「しっかり見て!俺だ。大丈夫だよ、もう大丈夫だから!」 尚も手をつっぱねるキョーコを身体全体で押さえつつ、必死で叫ぶ蓮。 キョーコはまだ抵抗していたが、疲れて動きがにぶくなるとともに、少しずつ落ち着き、そして自分を抱いている相手が蓮であることに気がついた。 「・・・・・。つ、敦賀、さん・・・・?」 腕の拘束を少しだけ緩め、蓮はキョーコの瞳を見た。 「そうだよ・・・。ヤツはいなくなった。もう大丈夫だよ」 蓮はキョーコを再び強く抱き寄せ、髪に顔をうずめ声を絞り出す。 「無事で良かった・・・」 訝しげに眉を寄せて、呆然としていたキョーコも、伝わってくるぬくもりが嘘でないことを知ると、こわごわと両手で蓮にしがみついた。 「・・っ!・・・敦賀さん・・・・!!」 キョーコの涙があふれて蓮のシャツを濡らす。 細く冷たいキョーコの身体を更に抱き寄せ、蓮はいつまでもキョーコの髪を撫でていた。
184 :
172 :2006/05/12(金) 05:58:49 ID:???
終わり、と書くの忘れた。 お粗末様でした。 (確かに松のキャラの方がとても書きやすかったです・・・感想)
おはようございます。 そして朝から良いもの読ませて頂きました♪ GJ!!
GJ!MP魔力てwww
いいですね〜 GJ!! どきどきしながら読ませていただきました
蓮キョだけ読んでいたら、『松!貴様キョーコに何しやがったんだ?!』と、オツムが可笑しくなりました。 えへへ。
蓮キョのキスシチュを考えてみました。 1、キョーコが蓮を起こそうとしたら、寝惚けた蓮にキスされる。 2、寝ている蓮にキョーコがキス。 3、泣いているキョーコを泣きやめさせるためにキスをする。 本編でありそうなのは3かな。
>>189 3はノンナとミロノフセンセを思わせるシチュだw
3を試演…
>>172 GJです!自分前スレの706ですが、
こんな拙いモノを使って頂き、感激至極です。
書いたときは、何で後ろにいるんだよと自分で突っ込みましたが
レイノ君ならありえそうだ・・・orz
>>189 好きなシチュは1です・・・。
蓮キョならこんな王道も自分悶えますねきっと。
私も1かなあ。 ついでに、寝ているキョーコに蓮がこっそりキス、それでキョーコが起きちゃった も入れて。
蓮とキョーコに脳内変換できるような 小説(出来れば挿絵ナシがいい)か 映画(DVD出てるならドラマもOK)はないですか? 自分もかなり重症だ・・・
>>189 1かな。3はダメだぁ。
カップル成立してもいないのにキスはキモい…
カップル成立未遂(心情未確認)→3→カップル確定なら3もありかな。
>>194 最近流行りの純愛もので「今、君に会いにいきます」とか浮かんだw
あと「黄泉がえり」とか。前に「春の雪」とかも出てたよね。
まるで竹内結子ファンのようなラインナップだorz
実は意外に恋愛映画だった仮面ライダーファーストなんかもよぎったけど
あれは見る人を選ぶしなぁ。
特撮の約束事受け入れられないと馬鹿馬鹿しく感じるだろうし。
>>194 いい提案!あと、キョーコと蓮が共演するのにいい作品とかもいいよね。
>>194 海外の映画で古い作品だけど、
「マイフェアレディ」とかどうかな。
ヘップバーンのラブコメはいいよね。 サブリナとか可愛くて好き。 キャサゼタが好きなんでゾロ(一作目)とかエントラップメントなんかも。 ゾロは厩舎での剣戟シーンなんか魅せてくれそう。
いいねーマイフェアレディ。蓮だけじゃなく、ローリィにも置き換えられそう。 あと、あしながおじさんはどうかな。ちょっと年齢があれだけど、(12,3歳差)、蓮は老け役もできると思う。 それと、小説だけど、以前に読んだのでは、村山由佳の「Bad Kids」(だったかな)。 主人公の女の子と男の子がいて、女の子はキョーコで、蓮は主人公の男の子じゃなくて、 女の子が思いを寄せてたカメラマンの男。 ひどいやつで途中はアレだけど、最後の方で萌える。
「愛しているといってくれ」はどうかな。ずいぶん昔だけど。 トヨエツと常盤貴子の印象が強過ぎるか…
>>201 電車のシーンで
「キョーコ!!」
って叫ぶのかwwちょっと萌えるw
>>201 いや、いいねw
トヨエツ背が高いし、なんとなく蓮っぽいなって再放送みながら思ってた。
「プライドと偏見」を明治〜大正の日本を舞台に演じてる蓮キョとかいいな。
「はいからさんが通る」を蓮キョで。
はいからさんが通るは編集長の方が好きだからな…
「ここに地終わり海始まる」宮本輝 結核で幼少の頃から田舎の療養施設で育った女の子が 知らない男からポルトガルの岬の絵葉書をもらってそれを支えに頑張るという話。 あんまり有名じゃないけど、話の雰囲気がすごい良かった。 でも最後はハッピーエンドだったかな・・・?忘れた。 また図書館で読んでみようっと
ちょっと前にビデオショップで、古い映画の中に、E・ブロンテの「嵐が丘」の日本版を 見つけたよ。松田優作が出てたんで観てみた。時代は戦国時代より前かな?好きな女に対 する狂気の愛って感じで心に残ったよ。松田優作、最後は鬼になってた。 あんな感じのストーリーで蓮とキョーコ、共演しないかな。 気が向いたら観てみてっていいたいけど、ビデオショップにあんまり置いてないだろうな…。 どんどん話ずれてきた、スマソ。
「ラブレター」は?またまたトヨエツだけど。 または「冷静と情熱のあいだ」とか。 小説だったら、三浦綾子の「氷点」とか。 …有名で古いのばっかだな。
読んだ小説思い出しているけど浮気なし、二股ナシのハッピーエンドってあんまりないんだよね。 そうすると面白くないからか。 「ここに地終わり〜」はハッピーエンドじゃないけど、1年後の再会をお互い〜|だったと思う
吉本ばななはどれでもいい気がする
江國香織もいいと思うよ。
「氷点」いいね。でもちょっとダークムーンとかぶるかも。 そしてまた影でドロドロの役で落ち込むだろうなw 売れたら化粧品のCMに出させてあげたいもんだね。 クールなのとかわいいのとで2パターンとか。
やはりここは、高校教師でしょうww
高校教師、すごくいいね! 星の金貨はどうだろう?蓮は、大沢たかおの役かな。私は、竹野内豊の方に萌えたけど。 「世界の中心で愛をさけぶ」の大沢たかおと長澤まさみのシーンは、ちょっといい感じ。
蓮は二十歳なんだから高校生役もまだいけるはずなんだけど… どう考えても学ランはきつそうだなぁ
群馬が学生服着てるんだから蓮だって着てもいいじゃまいか。
学ランの蓮… 想像出来ない…
だから、群真でいいやん。
「バトル・ロワイヤル」はどうだ。 アクションありーの、ロマンスありーの。 怨キョ出まくりで違う意味で問題作になったりして。
だから群馬って何なんだよー。パプワくんのグンマのこと言ってるのかな? でも別にグンマは老け顔じゃないし…??
群真は仲村漫画『BLUE WARS』のキャラだよ。
そうなんだ、ありがとう。 でも違和感あろうが蓮の学生服姿見てみたいけどね。たぶん出てこないだろうな。
「リモート」って知ってる? ひきこもりのエリート警視に 婦人警官が携帯で指示されて 捜査するんだけど その気のない二人が 引かれていく展開が好きだ
>>223 光一と深キョンがドラマやったやつだっけ?
あれもいいけど、恋愛の部分が足りなくて自分なら発狂しそうw
>223 その設定いいね。 私、アンジェリーナ・ジョリーが出てたやつかと思った。 確か「ボーンコレクター」っていう怖いやつ。
白樺の木に背中を預けさせ、じっくりと値踏みする。 「不破の一番なんだろ?アンタ―」 冷たい視線が刺さる。 「…冗談…でしょ?」 声が震える。 『美緒を演じて乗り切る』 そんな考えが頭を過ぎる。 「私は、アイツに…」 グイと、顎をしゃくりあげられる。 「っ…や…」 近付いてくる、唇。 恐怖で小刻みに震える身体。 息が掛かる位のギリギリの距離― ザッと、地面を踏みしめる音。 「!!」 ギリッと睨み上げ 「この…野郎っ!」 ガッと、肩を掴んで問答無用に顔を殴る。 「―――っ!!」 唇から一筋の血が流れる。 松とキョーコを交互に見る。 「…ますます欲しくなったよ、赤頭巾ちゃん。」 そう呟いて、松を睨む。 「お前の大切なものなら、絶対に俺が奪ってやる。興が冷めたから出直すよ。」 ふわりと踵を返し、ガサッと茂みへ身を潜めていく―
放心して座り込んでいるキョーコをみて、軽く頭を撫でる。 「大丈夫か?何もされてないか?」 手をひらひらと目の前に翳して反応を見る。 ―ったく、俺様がこんなに走ってキョーコを探すなんて…… 初めての事じゃないか?―― 「…んたの……よ…」 ―絶対に泣かない。松の前では泣かないって決めてるから― 小さくて聞こえない言葉。 「なんで…あたしが…」 ふっと視線を松の手に移す。 レイノを殴った手は、腫れ上がっていた。 「ちょ…ショータロー…これ…」 慌てて手を握り、ショータローを見つめる。 ジワジワと痛む手。 「大丈夫だって…」 ―お前が守れた証だしな。ん?ちょうどいいか… キョーコを立たせる。 「でも…曲作るの…」 ―良い感じに運べる言葉を出すお前 「俺がレコーディングでここにいる間、お前の隣で守るってので、詫びてくれりゃいいぜ?」 「え!?」 腫れた手を見せて 「これじゃ、俺のレコーディングも暫く出来ねぇし。その間お前と一緒に居たっていいだろ? それで、アイツから守れるんなら…俺もムダな時間を過ごさなくていいし」 ワザとらしく溜息を吐く。 ―こうすれば、キョーコは陥落するって分かってるしな―
「・…っ…」 ―ショータローが私を助ける為にしてくれた事― 手の腫れが引くまでなら… 「でも…相談しないで決めるのも…・・」 少し考えるキョーコ 「俺も一緒にお願いしてやるよ。ほら、さっさと撮影所に行くぞ。」 グイと、腕を引かれるが、ズキっと小石が足に刺さる。 ―痛っ…― 「しょうがねぇな。暴れるなよ?」 ふわりと、お姫様抱っこでキョーコを抱える尚。 「い…いやー!!降ろして!!」 ―憧れのお姫様抱っこをなんで、ショータローなんかに!!― バタバタと暴れるキョーコ 「いやなら、お前の貧相な胸と密着する背負いとどっちが良いんだよ?」 ―それはそれで、俺としては良いが― 「貧相で悪かったわね!…このまま…お願い…シ・・マス」 大人しく、尚に抱かれて撮影所へ向かう。 ――― とりあえず、レイノ襲撃〜松と一緒 まで… 長くなりそう且つ、超ヘタレですみませんorz 続きは明日…上げれるようにします
神キテタ―――!! 松が男っぷり見せてますねっ。 この後は蓮到着でまたひと騒動あるのかな? 続きも期待してます〜GJ!!
おお、神が! 神様、明日も楽しみにしてますね〜 蓮の学ランは想像できない…。が、制服は見たいなあ。 白衣とか、オペ着とかの医者セットはもちろん、警察、消防とか。 海上保安官の白い制服もかっこいいだろうなあ。 って海猿見てたからなんだけど。
撮影所に戻ると、ワァッと安心の声が上がる。 「最上さん、大丈夫でしたか?」 まだ、不安そうに尋ねてくる監督。 ―スタッフの皆さんにこんなに心配掛けてしまったなんて・…― 「…悪いんだけど、しばらくはコイツと一緒に行動させて貰いたい。」 敬語を使わずに、真剣な眼差しで監督に言葉を向ける。 「また、万が一同じ事になったら、今度こそ取り返しが付かなくなる。コイツはまだ新人で マネージャーもいないから、余計に危ないだろうし…」 ちら、とキョーコと尚を見て 「分かりました。…でも、不破君も気をつけて下さいね。とりあえず、僕からもお願いします。」 にこにこと、毒気のない表情で尚を見つめ、無事だったキョーコを見て一安心する。 「監督・・その…」 「今日、演じれるなら今から始めますよ。駄目そうなら明日にしますから。」 笑顔できっぱりと宣言され、 「や・・やります!御迷惑をお掛けしてすみませんでした!!」 ひたむきに頭を下げて、周囲にも謝る。 ―ビーグルの所為でも、あたしが仕事をサボってしまって迷惑をかけたのは事実だもの― 撮影スタッフにも丁寧に謝罪していくキョーコ。 「…変らねぇなぁ…」 京都にいた時のキョーコと少しダブったように見える。 ―ま、アイツの成長を見てみるのもいいだろうし―
撮影は至って順調に運び、翌日昼下がり― 「はい、これ。」 百瀬さんがお昼のお弁当を2つ渡してくれる。 「あ…ありがとうございます。」 ―ショータローとの関係は…話せない…かも… 少し後ろ暗く、心配してくれる百瀬を見る。 「大変だけど…頑張ってね。」 深く追求はしないで、少し離れた距離で見ている人達。 ただ、仲が良さそうな2人に色々と噂が走る。 根も葉もない事― 不意に一台の車。 撮影スタッフの視線が収束する。 「遅くなってすみません。」 キラキラと笑顔を振り撒いて監督へ挨拶をする敦賀蓮― キョロキョロとキョーコを探す社。 そこで見たものは―? ――― 焦らして申し訳ない orz
弁当を開けて俺の目に飛び込んできた卵焼き― 「イラネェ・・」 いつもしていたように、キョーコの弁当に卵焼きを入れる。 「ちょ!…好き嫌いしないで食べなさいよ!!」 投げ入れられた卵焼きをショータローの弁当に戻す。 ―いくつになっても好き嫌いするなんて!― 腫れた右手で、食べ難そうにしているのを見る。 「…食べ辛そうだけど…」 負い目から来る義務感なのか―― ―面白ぇ…― 周囲を見渡すと見知った顔と、視線がかち合う。 「じゃぁ、食べさせてくれよ。」 聞いた言葉で、弁当のご飯に勢い良く箸が刺さる。 「〜〜っ!!じょ…冗談じゃ…」 右手をずいと押し見せる。 ―ホレホレ、さっさと従えよ―
―キーーーッ!!逆らえないって分かっててショータロー!! 「分かったわよ!やればいいんでしょ!やれば!!」 ズイと、つき返された卵焼きをお箸で掴んでショータローに渡す。 ―大人しくしたがって溜飲を下げるわけないでしょ!!― 「てめぇ…」 ガッと、鼻をつまんで卵焼きをスタンバイさせる。 数秒後、スウと口が開いた瞬間。 シュパッと卵焼きを押し込む。 「フンッ!」 口を開かせないように、頭と顎を固定。 ―て…っ…てめぇ〜〜― 「美味しい?ショータロー」 吐き出そうとしても吐き出せず、口の中で甘い卵焼きが踊る。 バッとお茶を掴み、一気に流し込む。 「ふん!」 多少気分が晴れたのか、ふと視線を泳がせる。 すると、視線の先に移ったのは―― 「ヒッ!」 ズンっと氷点下に突入しているのが一目で分かる敦賀蓮の姿― 嵐、突入― ――― どうにか、傍目ラブラブカップルに「魔王蓮」降臨到達 中だるみして申し訳ないっす。 書きながら上げているんで、どこまで続くか不明なのが申し訳ない orz
ヒュォォォと、ブリザードが吹き荒れるような瞬間氷点。 ―アイツが何故最上さんと?― 電話ではそんな話は無かったが…反芻しても答えはでない。 「社さん…少しいいですか?」 監督から呼ばれ、社さんとは離れてスタッフへの挨拶と差し入れをしながら2人を見る。 ―あんなに親しい仲にいつの間に?― 思えば思うほど周囲の空気が冷えていく。 ちらと、監督達を見ると、深刻な表情の社― 「…なので、お願いできますか?」 監督から伺うような表情。 「分かりました。」 頭を下げ、昼休憩を終えた2人に向かう社。 ―何が…?― 気になって付いていこうとするが、 「れーんー?現場の空気に馴染んでおいで。これは、お前が2人に話すことじゃないから。」 ―な…なんで…いつもなら、最上さんの事は何を置いても…― 更に面白くない空気を当てられすこぶる機嫌が悪くなる。 ふぅと、溜息を吐きながら2人の元へ向かう社。 ―キョーコちゃんも災難だなぁ…その元凶が近くにいて、否応なく否定できなくなってるのに、 気付いているのかなぁ?―
微妙に氷ついているキョーコちゃんを見る。 「どうも、LMEで敦賀蓮のマネージャーで社と申します。」 にこにこと営業スマイルを尚に贈る。 「や・・社さん…」 「今回のストーカーの件、監督から伺いました。で、最上さんのマネージャーを僕が兼任 する形で、LMEの社長からも許可を頂きましたので…」 ―そう来たか。ま、当然だよな― 「元凶である君と最上さんが一緒になる事が、更に危うい事を、理解頂けますか?」 ―子供の独占欲なら蓮が上だからね― にっこりと駄目押しを謀る。 伊達に笑顔で営業してるわけでもないし。 「最上さんは?」 ―社さんからの願っても無い言葉― 「OK。じゃ、コレは貸しで。」 コレと右手を見せてキョーコを見る。 「〜〜〜っ!さっきので差し引きゼロよゼロ!!」 力いっぱい叫び、尚の背中を見送る。 はぁと、安堵の息を吐き社を見る。 ―これで…魔王に春が来れば…― 淡い期待とは裏腹に事は進むもの―― ――― こ・・これで折り返しかなぁ… orz 続きは夜に…
きあぁ〜(≧▽≦)/ GJ!!乙ですぅ〜〜〜 夜が楽しみです 待ってますよぉ(*´д`*)
GJ!!GJ!!! 楽しみにしてますね!!
面白い!!仕事の疲れがふっとびますねv 続き待ってます。GJ!
そぉっと敦賀さんに近付く。 近付くたびに、チリチリと空気が冷える。 ―忠告を…守らなかったから…だよね。社さんから聞いてると思うし― それは仕方ないと思い、俯いていた視線を向ける。 「おはようございます、敦賀さん。」 キュラキュラと微笑む笑顔が、ダイヤモンドダストの様に痛く突き刺さる。 ―アイツと一緒にいて楽しそうだったのは何で?― プライドと衆目が邪魔してその言葉を聞けない。 そのもどかしさが余計に温度を冷やす。 ―さ…寒い……やっぱり…― 「あ…の…」 言いかけた言葉が、監督の声で消される。 「じゃ、撮影再開します。未緒が庭園でと嘉月対峙するシーン。」 バタバタと撮影の準備に取り掛かる。 スタッフとまじわり、林の陰から黒い服装の一人が目に入る。 ―い…嫌…― 気のせい、と括りたいのに、相手は自分を射抜くように見ている。 ―ショータローがいなくなった時を狙って?!― 恐怖心が煽られる。 ちらりと、蓮を見ても冷たい視線で見つめられている。 カチンッと撮影開始の合図を送られる。 その音が耳に入らない。 「−っ!」 台詞が言葉にならない。 リテイクを何度も繰り返す。 ―いつもの未緒じゃない―
誰しもがそう気付く。 「仕方ないですね。じゃぁ、先に嘉月と美月のシーンを。キョーコさん、少し落ち着いて 下さい。」 俯いて 「はい…すみません…」 ―もう…また迷惑を掛けて・・どうしよう…― 蓮と視線を怖くて合わせられない。 「敦賀さん…すみません。」 小さく告げると、 「君が、浮ついていると周囲に影響が出るって分かっている?」 「―ッ!」 冷たい視線で見つめられて息が止まりそうになる。 「迷惑だよ。」 突き放され、向けられた背中は振り返らない。 ―泣いちゃ駄目。集中できなかった自分が悪いんだから― 言い聞かせて、落ち着ける場所を探す。 「キョーコちゃん。大丈夫??」 ―子供の嫉妬の方がまだ可愛かったな― 思っていた事を訂正する。 「蓮の奴…ごめんね。」 「い…いいえ。私が…ちゃんと…っ・・」 言いかけて目元が潤む。 ―中途半端で敦賀さんを幻滅させた― その事実だけでもキツイ。 「キョーコちゃん…」 社が頭を撫でているのを見ていた蓮― ―― 夜といったのに、フライングしてしまいました。 ごめんなさい orz
不意に、言葉を漏らす。 「気に…ならないんですか?」 深刻そうな表情の百瀬。 ―不破と一緒にいた時の空気が何よりの証拠だ― 「何が?」 にっこりと、いつものように笑顔で本心を隠す。 ややあって、小さく溜息。 「…一昨日の電話の時、真っ青な顔で話していましたよ?」 思い当たる事― ―気になったから、仕事を切り上げて来たのに彼女は…― ちらっとキョーコを見て、 「昨日はストーカー騒ぎで、最上さん辛かったと思いますよ。」 「え?」 ―ストーカーって… 「それでも、ちゃんと仕事をこなしてきた反動が今日来たんだと思うけど…先輩としては、 何も言わなくても分かってるかと思ったんですけど…」 意味深に笑い、蓮を見る。 「…分かってないみたいですね。」 一瞬、視線が冷める。 事態を頭で整理しようとするが、自分の知らない間の事が補完できない。 「どうしてそれを…」 クスクスと笑い、真っ直ぐに見つめる。 「お仕事が上手く行かなければ、ここにいる皆さんが困るでしょう?今日は、敦賀さんが 困らせて最上さんを苦しめてしまうの?」 ―この子…は― 視線をみると、美月の時の眼差し。 無意識に作っている表情が崩れかける。 「そうだね…」 ―自分のエゴで仕事に支障を来す訳にはいかない―
撮影の合間の休憩。 いよいよ後回しにされた対峙シーン。 「最上さん…」 声を掛けられ、ビクリと肩が震える。 「…さっきは、ご免。君の事情を知らなくて…」 ―怯えるような、堪える視線で…俺を放さない気か・・?― ―謝らないといけないのは自分なのに…どうして・・?― 「私の方こそ、忠告を守れずに迷惑をかけて…さっきも…見かけてどうしても…気に なって・・」 ポツポツと、告げる。 ―言い訳だと感じられても仕方無い。でも、信じて欲しいもの…― 「周囲を気にしないで、俺だけを見て演じればいいから。すぐに分かるよ。」 小さく笑い、撮影に入る。 お互いに、冷たい視線を交わす。 「君の思い通りにはならないよ。」 未緒よりも残忍な表情。 ―もっと残忍に。相手を喰らう迫力を持てば…― 「…っ…」 ―いけない。飲まれては、圧倒されてはいけないのに…どうして・・―
「―っ…」 周囲が息を呑むような視線の交わり。 未緒が飲み込まれまいと食いしばって睨む姿― 台詞を交える事で台無しになるこの緊張感― 「カット!!」 終了という合図に、肩の力が抜ける。 ただ、数分のにらみ合いなのに― 「御疲れ様。頑張ったね。」 褒められたのか宥められたのか分からない言葉。 「す…すみません。」 小さく溜息をつき、 「色々と、頑張ったね。今回のロケは。」 似非紳士ではない笑顔を向けられる。 ―敦賀さん…怒ってない?? いつの間にか空気も暖かいし・・―
「カメラチェックします。」 小さいモニターで、さっきのシーンを見る。 画面を見て絶句する。 2人の演技― ―や…だ…― この感覚は前にもあった筈。 「このまま使いましょう。御疲れ様でした。」 監督の言葉に異を唱えても、これ以上の演技が出来るとも思えない。 その実力の差を目の前に突きつけられた。 ―悔しい…悔しい… 感情を殺して、俯いて堪える。 「キョーコちゃん?」 ―私は…まだ足元にもいけないの?― 一筋の涙が伝う。 「ど・・どうしたの?」 突然の事で、社がオロオロする。 グイと涙を拭い、 「いえ・・なんでも…お疲れ様でした!私先に戻ってますね。」 全てを振り切るかの様に走って行く。 ―どうすれば…?―
続きキテタ━━━━━Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
キタキタキタ━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━!!
248 :
226 :2006/05/16(火) 18:03:00 ID:???
レイノの問題丸投げで、無理矢理終らせてしまいました。 申し訳ないです。 ただ、落ち込んだ後の浮上作戦が思いつかなくて…orz 長々と拙いものを上げさせてもらってどうもです。 バレが来る前に…を最優先で書かせて頂きました。
GJです!お疲れサマです。
乙です!! ドキドキしながら最後まで読ませてもらいました
169です。 226様、ありがとうございますっ。 あんな拙い乱文をこんなに素敵に仕上げていただけるとは思っても おりませんでした。 先ほどから感涙が滂沱と化しております。 本っ当にありがとうございました。
神キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 萌え〜♪ 蓮様!
GJですっ・・・!何気に逸美ちゃんがイイ・・・! 萌えました、長文お疲れ様です♪ ・・・私も1コ投下させていただきます・・・ 蓮の告白編です。拙いですが、読んでやってください・・・。
254 :
1 :2006/05/16(火) 23:36:44 ID:???
「全くもう、ホントに君は頑固だね。何度も言ってるじゃないか、 君が好きなんだって」 「またその話ですか?もう聞き飽きました!」 「聞き飽きたって、酷いな。俺は本気で言ってるんだけど」 「騙してからかおうったって、そうは行きませんよっ。 あ〜、真に受けてうろたえる私を見て大爆笑してる敦賀さんが目に浮かぶわ〜」 ここはLME。とある大物女優にドラマの原作本を返すように依頼され、書庫へと向かう廊下である。 まっすぐ前を見てすたすた歩くキョーコの横を、蓮が並んで歩く。 「そんなに俺の事が信用できない?」 は〜、と大きなため息をついて、キョーコは頭をフルフルと振った。 「『芸能界一いい男』の敦賀さんがこの私を、なーんて事を真に受けて舞い上がるほど 私馬鹿じゃありませんから。もうちょっと信憑性のあるネタ考えた方がいいんじゃないですか?」 「ほお〜〜ぉ?」 (ひっっ・・・!) 突如沸き起こった暗黒のオーラを感じて、キョーコはそろりと蓮を見やる。 バン!と前方をふさぐように腕を壁についた蓮は、艶めか妖しい笑みを浮かべていた。 (いっ、いやあぁ〜ぁ!大魔王がっ!!こっっ、怖ぁ〜いぃ〜!!) 「どぉ〜〜しても、信じないんだね?」 「しっっ、信じられるはずないじゃないですか!そんな荒唐無稽なこと・・・」 「・・・そう・・・・」 真昼間から夜の帝王に変貌した蓮は、キョーコの耳に口を寄せた。 「・・・それなら俺にも、考えがあるよ?」 「かかか、考えって??」 「ナイショ。・・・なんとしても認めさせて見せるから、覚悟しとくんだね・・・」 そうささやくと、固まるキョーコを尻目に優雅に去っていった。 (あ、あの人・・・!!) 呼吸困難の魚のように口をハクハクさせながら、心の中で叫ぶ。 (私が引っかからなかったからって、怖がらせて楽しむなんて!なんて人なのっっ!?) 数冊の本をひねり潰すように握り締め、キョーコは固く誓った。 「絶対、ずぇえっったいに、私は負けないんだから!!」
255 :
2 :2006/05/16(火) 23:37:24 ID:???
それから2ヶ月。最初こそびくびくしていたキョーコだったが、その後の蓮は普段となんら変わらず そんな出来事があったことはほとんど忘れてしまっていた。仕事も順調で、忙しかったのだ。 本業はもちろんのこと、ラブミー部の仕事も意欲的にこなしていた。 そんなある日、キョーコは俳優セクション主任の松嶋と地下倉庫へ向かっていた。 「2年前10月の、新人発掘オーディションの書類を捜せばいいんですね?」 「そうなんだ・・・至急必要になってね。申し訳ないんだけど・・・」 「いえ、仕事ですからっ!」 妙に低姿勢な松嶋をいぶかしみながらも、キョーコはにこやかに答えた。 「・・・ここなんだけど」 倉庫を開けると、そこはダンボールの山・山・山。 「ひええっ、この中のどこかにあるんですか!?」 「多分この辺の一角だとは思うんだけど・・・ほんと、ごめんね〜」 一角とはいえ、5箱ほどはある。 「・・・いつまでに必要なんですか?」 「えっ!?えっと・・・できるだけでいいよ」 「・・・わかりました・・・」 やたらと恐縮する松嶋を見送って、キョーコはポケットから携帯を出す。 「今は10時20分かぁ。あら、ここ圏外なのね」 元通りに携帯をしまうと、ダンボールに向き直った。
256 :
3 :2006/05/16(火) 23:38:00 ID:???
「ふ〜、まるで宝探しね」 キョーコは大きく息をついた。お昼は松嶋が差し入れてくれたお弁当を食べて、 それ以外はほとんど休まずに探していた。 「今3時15分・・・今日中に見つかるかなあ?夕方にはきまぐれの収録もあるし」 再びダンボールに頭を突っ込んだところへ、ノック音が響く。 「最上さん?」 「ほへ?敦賀さん??」 「松嶋さんから伝言。ごめん、書類上で見つかったって」 「えぇ〜?頑張ったのに〜〜!!」 「ほんと、ごめんね?こっちのミスだから、スタンプはちゃんと押すから」 「・・・敦賀さんがですか?」 「代理で押すんだから、勝手にマイナスにしたりしないよ」 目の前で100点スタンプを押して、キョーコを促した。 「じゃ、行こうか」 「あ、でも散らかしたままで行くわけには・・・」 「いいからいいから、君には他の仕事があるんだよ」 「仕事ですか?ラブミー部の?」 「とにかく、早くおいで」 蓮はキョーコを倉庫の外へ押し出した。
257 :
4 :2006/05/16(火) 23:38:43 ID:???
「仕事って、どんな仕事なんですか?どこへ行くんですか」 「行けば分るよ」 「もー、敦賀さんそればっかじゃないですか!」 小さな会議室へつれてこられたキョーコは、恐る恐る中を覗く。中には二人の女性。 「キョーコちゃん、早く早く!間に合わないわっ!」 「やだ、なんでこんなに埃だらけなの〜!?」 手を取られて鏡の前に座らされたキョーコは、戸惑って蓮を振り返る。 が、すでに出て行った後だった。 「キョーコちゃん、動いちゃダメ!」 「な、なんなんですかぁ〜?一体何が始まるんですか?」 「いいから、いいから!早くっ」 自体を飲み込めないままメイクを施され、用意された衣装に袖を通すと女優『京子』が現れた。 「は〜、相変わらず化粧栄えするわねえ♪敦賀君、できたわよ!」 メイクさんが声をかけながらキョーコを廊下へ押し出す。 「ん、綺麗になったね。じゃ、行こうか!」 「行くって、どこへですか?」 「いいから、こっち!」 促されて歩き出したものの、何の説明もされない事に嫌な予感がむくむくと頭をもたげる。 「敦賀さんさっきからそればっかり!もういいです、訳分からないから私このお仕事、辞退します!!」 くるりと背を向けて地面に足を叩きつけるように足を踏み出す。 「仕事放棄は、感心しないな。プロ失格だよ?」 言いながら蓮は右腕をキョーコの腰へと伸ばし、優雅な仕草でキョーコの身体をターンさせた。 もう一方の手でキョーコの左手を取ると、 「さ、急ごう。みんな待ってる」 (いやぁぁ〜〜っっ!!) 上半身だけ見ればエスコート、下半身は踏みとどまろうと踏ん張るキョーコを引きずりながら、 蓮はロビーへ向かった。
258 :
5 :2006/05/16(火) 23:39:59 ID:???
目的地へ着いた途端。 バシャバシャバシャ!!無数のフラッシュに晒されて、キョーコは思わず仰け反った。 「・・・仮にも芸能人なんだから、カメラの前でそんな顔するんじゃないよ」 「こ、これは一体どーゆーコトなんですか・・・っ?」 引きつった顔で蓮を見上げたキョーコに、いや二人に、マイクが突きつけられる。 「お二人が熱愛っていうのは、本当なんでしょうか!!?」 (・・・は・・・っ?な、何・・・何のこと??) 「半分だけは、本当ですね」 混乱するキョーコを他所に、蓮はとろけるような笑顔で答えた。 「半分、といいますと?」 「俺のほうの分は、ということです。100%になるかどうかは彼女次第ですね」 (・・・なっ・・・!!) 「では、敦賀さんは京子さんのことを?」 「ええ、愛しています」 「な、な、何を言い出すんですか、いきなり!こんなところでっっ!!」 青ざめて叫んだキョーコに、蓮は笑顔を向ける。 「いきなりじゃないだろ?もう何度も何度も何度も、俺は君に告白してるじゃないか、 それこそ飽きるくらいに。信じてくれなかったのは、君だろう?」 「だっ、だからって、こんな・・・カメラの前で言うなんて!正気ですか!?」 「それだけ俺は、本気だってことだよ。皆の前で誓える位」 ここで蓮は真剣なまなざしでキョーコをまっすぐに見つめた。
259 :
6 :2006/05/16(火) 23:40:32 ID:???
「・・・キョーコちゃん・・・」 名前を呼ばれたことに、キョーコは息を呑んだ。 「どうしたら、君は俺を受け入れてくれるの?」 「わ、私は・・・」苦い息がこぼれた。 「私はもう、恋なんかしないって決めたんです。あんなに苦しい思いをするのは、 一度で十分ですからっ」 「俺は、裏切ったりしないよ?」 蓮はそっと、キョーコの頬に手を添える。大事なものに触れるように。 「俺は、君を泣かせない。不安にさせたりなんてしない。 君の過去も、かつて壊れてしまった心も全部、死ぬまで俺が抱きしめていてあげる。 君のその・・・素直なところ、夢見がちなところ・・・悲しみも情熱も憎しみも。君の全てを愛しているよ・・・」 「・・・っっ・・・!」 一杯に見開かれた、視界がにじむ。切なげに目を細めた蓮の姿が、勝手に溢れる涙でゆがむ。 「君を想うと、気が狂いそうになる・・・感情を押さえ込む事がこれほど苦しいものだなんて 思ってもみなかった・・・」 瞬きとともに、はらり、とキョーコの目から涙がこぼれた。 蓮の言葉の一つ一つが、キョーコの心に沁みこんでゆく。心の奥に凝った澱を、ゆっくりと溶かしてゆく。 「君さえ傍に居てくれるなら、他にはもう、誰もいらない・・・どうか、俺を受け入れて・・・」 『私を愛して』心の奥底の、長年の悲痛な叫びが昇華されてゆくのを感じながら、キョーコは呆然とつぶやいた。 「・・・私・・・で、いいんですか・・・?本当に?」 「俺は、君でなければダメなんだ。君が好きで好きでたまらない・・・もう、気が狂いそうなんだ。 心が引き裂かれそうなほど、愛している・・・」 だから―― 「俺と、付き合って欲しい・・・」 低く、静かに蓮は思いを伝えた。 「・・・は、い・・・よろしくお願いします・・・」
260 :
7 :2006/05/16(火) 23:41:52 ID:???
極上の笑顔をこぼして、蓮はキョーコに口付ける。 キョーコはうっとりと目を閉じて、その洗礼を受け入れた。 バババババシュッ その瞬間、無数のフラッシュが瞬いた。それまで固唾を呑んで見守っていた報道陣が 息を吹き返したのだ。群集は、我先にと二人にマイクを突きつける。 急に騒がしくなった事で、キョーコも我に返った。 (・・・いっっ、今私・・・っっ!!) 夢から現実に引き戻されて、すっかり頭に血が上ってしまったキョーコは、とっさに蓮を振り返った。 笑顔を振りまきながら質問に応えていた蓮は、そんなキョーコに気づくとその耳元に口を寄せて囁く。 「・・・言っただろう?なんとしても認めさせて見せるから、覚悟しといてって」 「!!?」 「・・・やっと、捕まえた。絶対に、離さないよ・・・」 (や、やられた・・・!) まんまと蓮に翻弄されてしまった自分に気づいてあえぐキョーコの額に ひとつ、口付けを落として、記者会見は終了した。
261 :
8 :2006/05/16(火) 23:43:14 ID:???
ふらふらとおぼつかない足取りで廊下を歩くキョーコ(とピッタリと横に張り付いた蓮)の前に 目にも鮮やかなピンクツナギが立ちふさがった。 「ちょっとキョーコっっ!一体全体、どういうことなのっ!?」 「もっっ、モー子さぁ〜ぁんっっ!!」 蓮が捕まえるより早く、キョーコは奏江に飛びつく。 「わっ、私にも何がなんだか・・・!」 「熱愛がどうの、記者会見がどうのって話を聞いて、お昼から何度も電話かけてるのに ちっとも繋がらないしっ!いつの間にそんなことになってたのよ〜!!?」 「ま、松嶋主任の依頼で地下倉庫で探し物をしてたのよ。そしたら敦賀さんが来て、 いきなり連れてかれて・・・私にも訳分んないのよ〜〜!!」 「地下?地下にいたの、ずっと?それって・・・」 えくえく泣いているキョーコの背後に立つ蓮を見上げた奏江は、言葉を飲み込んだ。 一見笑顔。だが、目は冷ややかに圧力をかけてくる。 (は、謀ったわね・・・!事前に私からキョーコに連絡が行かないようにっっ)
262 :
9 :2006/05/16(火) 23:44:18 ID:???
と、そこへ。 「蓮〜〜!キョーコちゃ〜ぁん!」 軽やかな足取りで、社が走ってきた。 「よかった〜、ほんと、よかった!!おめでとう蓮!おめでとう、キョーコちゃん!!」 「えっ、あっ、ありがとうございます・・・」 「ありがとうございます・・・社さんのおかげですよ」 「いやぁ〜、そんなっ!!でも頑張った甲斐があったよ〜っ。色々大変だったけどさ〜」 「色々って?」 「え?・・っと・・・まぁ、色々だよ!」 キョーコが尋ねると、社は言葉を濁してごまかした。 「・・・ところで最上さん、今日は何時に仕事終わるの?」 「えっと、夕方から1つ入ってるので・・・8時過ぎ、かな?」 「じゃあ8時半にここで待ってて。迎えに来るよ」 「え、何か御用ですか?」 あまりの鈍さに、奏江と社は頭を抱える。 「何って・・・デートに誘ってるんだけど?どこかで食事して、それからドライブでもどう?」 「デデデ、デートっ、です・・・か?」 「付き合い始めたんだから、普通の事だろ?どこか行きたいところある?」 「いっ、イエ・・・オマカセシマス・・・」 「じゃ、8時半にね。後で電話するよ」 「は、ハイ・・・」
263 :
10 :2006/05/16(火) 23:44:49 ID:???
「・・・社さん」 奏江は二人から目を離さないまま、声をかけた。 「ん?」 「・・・この度は方々への根回し、お疲れ様でした」 「ぅ・・・」 「ちなみに今日のキョーコの携帯の通じない地下室での仕事は、敦賀さんの差し金ですね?」 「う・・・い、いや、それだけ必死だったんだよ!」 奏江はふぅっと息を吐き出すと、ちらりと社に目を移した。 「敦賀さんに伝えておいて下さい。キョーコを泣かせたら、許さないって」 それだけ言うと、返事も聞かずに去っていった。 「・・・泣かせたら、かぁ・・・。蓮の場合、束縛しすぎて泣かせそうだな・・・」 つぶやいて、ハッと時計を見る。 「ま、マズイ!!蓮、もう行かないとっ!!」
264 :
おまけ :2006/05/16(火) 23:45:24 ID:???
この熱烈極甘な告白会見は、当然ながら全ての局で何度も繰り返し、放送された。 そしてここにも、放送を見ている一人の男−− 「うるあ〜〜!!!なっぁ〜にが、『君の全てを愛しているよ』だあっっ!!涼しい顔して クッセーセリフ吐いてんじゃねーー!!」 ローテーブルを引っ繰り返し、ティッシュケースをげしげし踏みつけて叫ぶ。 「あんな台詞がすらすら出てくるってことはあのヤロー、あっちこっちの女に 同じ事言ってやがるに違いねえっっ! キョーコもキョーコだ、うかうかと甘い言葉にノセられやがって!」 壁を殴りつけて、尚は呻く。 「芸能界一のイイ男サマは、欲しいモンはぜーんぶ手に入れる、ってか? どーせ飽きたらポイ捨てすんだろーよ、今までのイイ女どもみたいによー・・・」 ・・・ブチブチブチ・・・自分の言った台詞に更に頭に来て叫んだ。 「うっが〜〜!!!許さねえっっ!!あのヤローだけは、ぜってー許さんっ! 見てろよ、今に・・・」 (・・・・っがっはぁっ・・・!!) 感情の赴くまま、足元のクッションを蹴り飛ばそうとして、引っ繰り返ったテーブルの足に 思い切り脛をぶつけてうずくまる。 「・・・ぜ、ぜってー許さねー・・・絶対に、この俺が芸能界一の座から、引き摺り下ろしてやる・・・!!」 「見てろよ、敦賀蓮!!俺をコケにしたこと、必ず後悔させてやっからなーー!!」 真夜中の東京の片隅に、負け犬の遠吠えがいつまでも響いていた――
265 :
253 :2006/05/16(火) 23:48:22 ID:???
・・・長くなりすぎました・・・妄想が暴走しすぎて・・・ 公衆の面前でキョーコを口説く蓮と、大暴れする松を 書きたかっただけなんですが・・・。 お目汚し、失礼しました〜!
きゃー!!! 神GJです〜 蓮の強引なところもいいわ〜
あっははは!! 素敵すぎて顔がにやける(=´▽`=)GJ!! しかしこんなに派手に宣言しちゃって大丈夫かYO!って(笑) 松の吠えぶりもワロスw
>上半身だけ見ればエスコート、下半身は踏みとどまろうと踏ん張るキョーコを引きずりながら、 蓮はロビーへ向かった。 光景が目に浮かぶようだww GJ!!です
ぐ…ぐぐぐGJです!神様! めっちゃ萌えた(*´∨`*) 極甘な蓮(・∀・)イイ!
270 :
お花見ネタ :2006/05/17(水) 09:31:15 ID:???
えーっと…時期ハズレですが、投下します。 ぴしっと、お重の風呂敷を縛る。 「ん!…完成〜。女将さん、大将。板場を貸して頂いてありがとうございます。」 丁寧に頭を下げてお礼を言う。 自分たちの娘と思っている子は、いつでも甘えずに、折り目正しい。 「良いわよ。ウチのだって、キョーコちゃんのお料理楽しみにしてるんだから。」 ねぇ?と、伺うと新聞で顔を隠している大将。 「そ…そんな!大将の包丁細工と比べたら…っ」 いつでも、謙虚にして。 「ほらほら、お仕事に遅れてしまうよ?」 言われて慌ててお重を抱えていく。 「それじゃ、行ってきます!」 元気に飛び出していく後姿― スタジオでは― リーダーが地に足をつけているのが不思議な位、浮かれている。 「なぁ慎一…」 ちらりと視線をリーダーに送る、 「聞くな、雄生。四月馬鹿が今日になっただけだ。」 きっぱりと、リーダー・光の状態をそう揶揄する。 “そうだな”と、心の中で呟く。 今日は、番組収録後に夜桜花見が企画されている。 その花見にキョーコがお手製のお重を差し入れするというから― 「でもさ、慎一。今日一日だけでも、報われるようにしてやりたいよな。」 心からそう願う雄生。 「…」 キィと、スタジオのドアが開く。 「おはようございます」 元気良くスタジオ入りするキョーコ。
w(゚∀゚)w キター!! この表現が一番ぴったりであろう心境。 ―キョーコちゃん、今日も可愛いよなぁ…― 鼻の下を伸ばして、さらに空に浮かびそうな光。 「今日も頑張りましょうね!」 スイと、手を出されて握手を求められる。 ―つ…ついに手をつなぐ仲に!?― ドキドキしながら、汗ばむ手を、シャツの裾で拭い、スイと差し出そうとした時 「今日もよろしく、キョーコちゃん。」 ギュッと、慎一と握手している。 ―あれ?キョーコちゃんの手は俺じゃなくて??― ぽつんと、突き放された光の姿。 ―そんな姿を見て、雄生が涙ぐんだのは言うまでもない― ――― なんか、リーダーがやられキャラっぽい orz
ポンと、背中を叩かれ誰かと思うと、 「じゃ、収録頑張ってお花見しましょうね!」 にこにことそう告げられ、満面の笑顔― ―頑張れば、キョーコちゃんとお花見― 一緒にいれる時間を共有できる事が何より嬉しい。 「リーダー…浮かれてNG出しまくるかな?」 ニヤリと笑う慎一。 ゴスっとわき腹に肘打ちを喰らう。 痛みで蹲ると― 「…怒るよ?」 雄生の表情に戦慄― 滞りなく収録は進み、程よく日も落ちていた。 「御疲れ様〜。」 ―ニコニコしながら、光さんが尋ねてくる。 相変わらず良い人だなぁ― 「お疲れ様です。えと、お花見って…」 「うん、事務所の敷地内にある桜の木で良いって、社長からも許可貰ってるんだ。 だから・・」 ―えぇい!勇気を出せ光―
「一緒に、事務所まで行こうよ。」 「え・・?」 突発に言われて、少し考える。 「ほら、キョーコちゃんお重をこっちに持ってきてくれてたでしょ?それに、事務 所にとりあえず、仕事の報告とか終らせてから事務所でお花見にするから。俺たち もそういうルートで・・・」 慎一のフォローが入る。 「そうそう、お花見メンバーも俺たちだけだし、どう?」 ―同じ事務所の先輩だし…お待たせしてしまうのも申し訳ないわよね― にこりと微笑み、 「お願いします。」 と、答えると光さんがギュっと慎一に抱きつく。 ―仲が良いなぁ、いつも― クスクスと笑う。 「じゃ、支度したら出入り口で待っててね。車を回すから。」 「はい。」 挨拶をスタッフにしながら、足早に着替えに向かう。 ―こうして…集うのって…楽しい事なんだ― 今まで一人でいたから判らなかった事― 胸の真中が少し暖かい。 「ありがとう。」 小さく呟くキョーコ。
「ありがとうお前ら!!」 滝のような涙を零しそうなリーダー。 「はいはい、さっさと支度してキョーコちゃんを待とうな。」 宥めすかして、リーダーを後押しする。 手早く支度を済ませ、待ち合わせ場所へ― 数分くらいでキョーコちゃんが小走りでやってくる。 「わ…お…お待たせしてすみません。」 ぺこぺこお辞儀をして、謝る。 ―相変わらず、腰が低くて…可愛いなぁ…― これは3人共通で感じた事。 「いいよ、女の子って支度が大変だから。男はそういうのを待つのも好きなんだよ。」 慎一の言葉を聞いて、キョーコが目を丸くする。 「な、リーダー?」 話をふられ、コクコクと頷く光。 株を上げれるようにヨイショしてくれる2人。 ―仲がいいなぁ― 「ありがとうございます。」 3人の仲の良さで、移動中も苦ではなく、事務所に到着― 「じゃ、俺たちはシート引いて準備しておくから、リーダーは報告よろしく!」 ポンと、肩に手を置かれて2人っきりだと教えてくれる、 ―お前ら…っ…― 親指を立ててGJ!とやりたくなる。 「本当、仲が良いですねぇ。」 クスクスと小さく笑い、事務所内に入る。 この瞬間だけでも、幸せで満ち足りているのに― ―どうして、もっと笑顔が見たいって思うんだろう― ――― 花見になってない orz
「おねー様っ!」 キョーコへ飛びついてくる少女。 「マリアちゃん、どうしたの??」 視線を合わせるようにしゃがむ姿。 ―相手と話しやすい距離をちゃんととってるんだ― 「あのね、お姉様におじい様からプレゼントがあるのvきてきてー!!」 グイグイと引っ張って連れて行かれるキョーコ。 「え…え・・っ…」 そのまま連れ去られて、ぽつんと取り残される光。 ―…キョーコちゃんと一緒に事務所入りが出来ただけでもOKだよー めげずに頑張る光だった― ヒラヒラと鮮やかな花が夜の闇にほんのりと発光する。 レジャーシートを広げて、キョーコから預かったお重を載せる。 「あとは、キョーコちゃんが戻ってくれば良しと。」 社長からの差し入れであろうお酒と、照明器具。 「で、リーダーはキョーコちゃんに告ったか?」 直球勝負を喰らって動けない。 「つーか、不破との噂が立ち始めてるし…あっという間に綺麗になって高嶺の花になって も知らねーぞ?」 ―確かに、最近めまぐるしく綺麗になっているのはある。 でも、だからといって… 「リーダーはリーダーのペースで行くから大丈夫だろ?」 雄生が淡白に答え、事務所の入り口を見る。 「−っ…」 一瞬、目を奪われ言葉が掻き消される。 その視線の先を2人も追う―
闇夜にほんのりと発光するような姿。 一歩一歩近付いてくるその姿は、まるで映画のワンシーンの様で― 「お…お待たせしました。」 照れた表情で、小さくお辞儀する。 「すごく綺麗だ」 ポカンと口を開けてキョーコをまじまじと見つめる。 桜と並んでも見劣りしない。 ―いつの間にこんなに綺麗になってしまったんだろう?― 急に焦燥感に駆られる。 「社長が、花見するなら着物着ないと駄目だ。ってマリアちゃんに言付けたらしくて…」 ほんのりと薄化粧をしていた。 「桜が人になったらこんな感じかな?」 慎一がキョーコと桜を交互に見ながら感想を述べる。 草履を脱いで、レジャーシートの上に座る。 「じゃ、お花見しましょう」 にこにこしながら、お重の風呂敷を開ける。 カタンと、お重を開け、手馴れた手つきで取り皿に盛る。 「はい、光さん。」 すいと、差し出された取り皿。 「あ…ありがとう。」 ―新婚さんみたいだ― 頭の中が、キョーコと負けず劣らずメルヘンテイストになりつつある。 「はい、キョーコちゃん。」 紙コップにウーロン茶を注いで、キョーコに渡す慎一。 「ありがとうございます。」 「何に乾杯する?」 雄生が、どうしようかと考えていると ふと、リーダーが口を開く。 「桜と、今日現れた桜の精に…」 2人が目を見張るようにリーダーを見る。 ―俺だって、気の利いた事一つくらい言えるさ―
ちらと、キョーコを見る。 「「「「乾杯」」」」 4人で乾杯をして、お重の中身に舌鼓を打つ。 綺麗に彩られ、細工が見事な煮物。 三段目のお重には、俵のおむすび。 赤・緑・白と綺麗な色使い。 「ほんっと、キョーコちゃんの料理美味しいよ〜」 お酒が入っている慎一。 「うんうん。あ、キョーコちゃんお酒飲む?」 「い・・いいえ、未成年ですから!!」 ―うわー…慎一さん、お酒入るとこうなるんだ― 意外な一面に気付く。 ―3人ともお酒を飲んでいるから、ふんわりと漂うお酒の匂いに酔いそう…かなぁ? 「はい、キョーコちゃん。」 トンっと、紙コップを渡される。 「これは?」 「ファンタオレンジ」 シュワシュワと炭酸の泡の振動がコップに伝わる。 ―炭酸は少し苦手だけど…― 「頂きます。」 ぐーっと飲み干して、桜を見上げる。 ―綺麗。京都の桜も凄く綺麗だけど…― 嬉しそうな表情のキョーコ。
宴も良い感じに終え、片づけを始める。 桜の木に手を当てて、じっと花を見つめるキョーコ。 ―桜の精が、もう戻ろうとしているようで― 不意に近付いて、隣に立つ。 「光さん。」 気付いて、優しく微笑む顔が、とても眩しくて― 「また…こうしてお花見したいね、キョーコちゃん。」 「はい。」 鮮やかな花の色に負けないくらい綺麗な顔で― ―誰かの手で手折られるとしても…俺じゃ駄目かもしれないけれど・・ また、こうして一緒に見たいと。 俺の本心から、そう願うよ― ――― 途中からシリアスになってしまいました orz リーダーって報われなくても真摯な気がするんで… この後に蓮が登場するのを考えた方がいいのかなぁ・・
リーダーのほんわか話、GJですっ。 蓮の登場も待ってます!! 素敵話の後に恐縮ですが、バレが来る前に12号捏造話を投下させていただきます。 ――― 一人でウロウロするんじゃねーぞ ――― 去り際に尚が残した言葉が胸に去来する。 頬に触れられた手は獲物の味見をするかのように、さわさわとその輪郭をなぞる。 感じるのは嫌悪と、それに勝るの恐怖。 「不破もご苦労なことだな。 このレコーディング中に新曲を3曲作ってみせると宣言したというのに 赤頭巾ちゃんの警護とは……余裕のあることだ。 それだけあんたが大事だということか。」 「レコーディング中に曲を作る……? どういうこと……?」 レイノの言葉に引っかかりを覚えたキョーコは掠れた声で聞き直す。 「……不破のものは全て頂くと言っただろう?」 レコーディング中に仕事放棄をした尚。 それを責めずに、仕方がないと彼を庇ったマネージャー。 何かを仕掛けたらしいビーグル。 ピースを組み合わせてできあがったパズルの形は――― 「まさか、アイツの曲を……盗んだの?」 肩越しに振り返ったレイノの顔に浮かんだのは嘲笑。
「卑怯者っっ!!」 「それはどうも。俺にとっては最大の賛辞だな。」 「アイツは曲と詞の全てを自分で作っている。それだけ思い入れも深いのよ! アイツが自分の曲をどれだけ大事にしているか、それは私が一番よく知っている!!」 かつて自分のことも省みずに、ただひたすらアイツに尽くした。 一日中働きづめで……でも決して苦にはならなかった。 それはアイツが夢に向かって真剣に生きていたことを知っていたから。 その夢を私も一緒に応援したいと思っていたから……! 怒りに震えが走る。 先ほど感じていた恐怖心さえもかき消して。 「あんた達が尚に勝つことはないわ。」 「……なんだと……?」 「アイツのマネをして、アイツのものを盗んで……その先に何があるの? いつまでも不破尚の背中を追っていくつもり? アイツはそんなプレッシャーに負けるヤツじゃない。 後ろは振り返らずにいつも前を向いて、自分自身の力で世界を広げていく、 そういうヤツよ。」 「…………」 「はっきり言ってあげる。ビーグールが不破尚を越えることはないわ。 アイツは常にあんた達の上を行く!」 「……言いたいことはそれだけか?」 レイノが冷ややかな声を返す。
「あいにく、社長と俺とでは方針は同じでも最終目的が違うんだ。 『ビーグール』が不破尚を超えるということ自体に興味はない。 せっかく力説してもらったが、残念だったな。」 「……な………!」 動揺する気配のないレイノにキョーコは問題の根の深さを感じる。 「あんた、一体……」 「おしゃべりはここまでだ、赤頭巾ちゃん。 今どんな状況にあるのか、すっかり忘れているようだな。」 レイノの左手が腰から胸元へと動く。 「やっ……っ」 「やっぱり面白いよ、あんたは。不破のものにしておくには惜しい……」 「そこまでだ!」 キョーコの身体をなぶっていた手が、強い力で捻り上げられる。 「……来たか。」 「コイツは俺とは関係ないと言ったはずだ。つまらない手出しをするな。」 「俺も言ったはずだ。この女に関してはお前は関係ないと。」 レイノはキョーコの手を離すと共に、尚の手を振り払う。 「ここでお前とやりあってもいいが……どうやらタイムアウトだな。」 誰もいないはずの背後を振り返り、レイノはうそぶいた。 「だが、改めて宣戦布告だけはしておこう。この女は俺がもらう。」 「てめえ……!」 「じゃぁな、赤頭巾ちゃん。また……来る。」 両腕で身体を抱きしめているキョーコにレイノは不敵な笑みを残すと 森の中へと消えていった。
「キョーコッ、大丈夫か……?」 差し出される尚の手から逃れるように、キョーコは一歩後ずさった。 「キョーコ……?」 「アイツ……一体、なんなの? なんでアンタを狙うの? ミュージシャンとしてのアンタを潰すだけじゃない。 何か、違うことを考えている……。アンタ、あいつに何かしたの?」 「キョーコ。」 「どうしてあたしが巻き込まれるわけ? もうあたしはアンタとは関係ないのにっ。 あたしは、あたしの生き方を見つけたの! やっとあたしの居場所を見つけたの!!」 激するキョーコに尚は言葉を返すことができない。 「助けてくれたことは礼を言うわ。でも、もうあたしに係わらないで! アンタのことで翻弄されるのは、もうたくさん!!」 キョーコは踵を返すとロケ現場へと走り去っていった。
「巻き込むな、か……」 木々が鬱蒼と生い茂る森の中、一人残された尚は自嘲の笑みを漏らした。 レイノがキョーコを追っている。 その事実を知って、必死でキョーコを探し続けた。 窓から逃げて、どちらの方向に向かったのかもわからないまま、 やみくもに森の中を走り回った。 (もうヤツに捕まってしまったのか……?) 不安にかられる中、聞こえたのはキョーコの声。 ――― ビーグールが不破尚を越えることはないわ。 アイツは常にあんた達の上を行く! ――― それは光だった。 キョーコの居場所を示し、キョーコが無事であることを示し、 キョーコがレイノに屈服していないことを示す、一筋の光明。 そしてその言葉の意味するもの……それは正に尚を光の世界へと導いた。 ビーグールの脅威に脅かされていた自分をあっさりと開放してみせた、その一言。 「係わるなと言ってもそれは無理な話だ、キョーコ。」 尚は既に姿を消したキョーコに語りかける。 「お前は、俺のものだ……」
「京子さん! 無事ですか!?」 緒方監督とスタッフが息を切らしながら駆けてくる。 「ビーグールの彼と、不破くんは……!?」 二人の名前が出るということは、ある程度の状況を察しているのだろう。 キョーコは監督に心配をかけたことを申し訳なく思い、ペコリと頭を下げた。 「すみません、緒方監督。」 「いえ、キョーコさんが無事なら良いのですけど……。で、二人は?」 「帰りました。もうロケ現場に来ることはないと思います。 本当にお騒がせしてすみませんでした。」 「京子さん。」 緒方がいつになく厳しい口調でキョーコの名を呼んだ。 「僕が気にしているのは現場のことではありません。 あなたのことを心配しているんです。 何か問題があるようなら事前に僕に知らせてください。 例え大したことはできなくても、精一杯のフォローはさせてもらいますから。 くれぐれも一人で悩まないでください。」 「監督……」 「わかりましたね?」 「はい……ありがとうございます。」 小さい頃から苦しいことがあっても、人に話さない癖がついていた。 泣きたいほど悲しいときは、一人森の中で涙を零していた。 手を差し伸ばしても、握り返してくれる手がないことを知っていたから……… でも今は自分を気にかけてくれる人がいる。 心配してくれる人がいる。
――― どうした? 本当に今日は何もなかったんだね? ――― 突如、昨夜の電話の声が脳裏に蘇った。 優しくて思いやりのある、尊敬する人の声。 「会いたい……」 「ん? 何か言った?」 「い、いえ、なんでもないですっ」 ポツリと零した言葉をスタッフに聞かれ、手を大仰に振り慌ててごまかす。 (な、なんで私、こんなこと呟いちゃったんだろう。 ちょっと気が弱くなってるのかしら……きっとそうよね!) キョーコはふるふると頭を振った。 「京子さん、昼食を食べたら撮影に入りますが……大丈夫ですか?」 「はい! 大丈夫です!」 今は余計なことは考えないようにしよう。 女優「京子」……それが私の選んだ道。 私が私であるために、この居場所を守っていくために。 ――― いつまでも不破尚の背中を追っていくつもり? ――― レイノに向けた言葉……それはキョーコ自身にも跳ね返ってきた。 尚の影から脱しない限り、決して一人で立つことはできない。 「京子さん、出番です!」 「はい!」 キョーコは前を向き、歩むべき一歩を踏み出した。 以上です。 あとは、早く軽井沢に着いて、蓮ッッ!!……と叫びつつ発売日を待つことにします。
GJ!!GJ!!GJ!! 本編にそのままなりそうなストーリーvv 面白かったです!!
287 :
お花見 蓮 :2006/05/17(水) 19:25:01 ID:???
3人と別れた後― 綺麗な桜をもっと見ていたくて、着物姿のままでいたキョーコ。 ふわりと風にのって舞い散る花びら。 花と花の隙間から覗く月― 「綺麗―」 鮮やかで、儚くて― ジャリっと、砂を踏みしめる音を耳にする。 手には桜の枝を持っている。 濃紺の着物に身を包んだ人物― 「桜の精は、この枝には来てくれないのかな?」 ふわりと微笑む顔― 「つ…敦賀さん…」 ひらひらと花びらが舞い散る。 一片の花びらを手のひらに載せ、キョーコに見せる。 「ねぇ?君は、誰のために咲いた桜の精かな?」 ふわりと桜の枝をキョーコに渡す。 「私を愛しいと思ってくれる人の為に咲く―そんなわがままな桜です。」 くすりと笑う。 ―その眼差しが柔らかくて、少し誤解しそう― ―どこにも行かないで、俺の為だけに咲いて―
「もう…帰らなきゃ・・」 ざぁっと、花嵐が起きる。 思わず目を覆う― 「送っていくよ。」 その言葉を聞いて、首を振る。 ―君が消えてしまいそうで怖いくらい― ―貴方の求める答えが判らなくて怖い― 「いいえ、桜の精は風に運ばれていきますから。」 鮮やかに笑い、事務所へと消えていく― バードウォッチング中の2人。 「ん〜〜…蓮のオシが足りないようだな。」 「・・そうですねぇ…それにしても、キョーコちゃんかわすのが上手くなってきたなぁ…」 一呼吸して 「まぁ、何か変化あったら頼むぞ、社。」 「はい、社長。」 ―2人の気持ちはどこに――? ――― とりあえず、終了です〜 なんとなく、入れてみたかった2人 orz お目汚しすみません
289 :
253 :2006/05/17(水) 21:20:30 ID:???
おおっ、1日で神様がお二人もっ!!
GJ! GJですわっ!!どちらも・・・うっとり ww
>>267 >しかしこんなに派手に宣言しちゃって大丈夫かYO!って(笑)
はうっ!!その辺最後に蓮と社に語らせるつもりだったのに、書き忘れました(T-T)
い、今更ですが・・・
蓮の方がベタ惚れなのを殊更にアピールしたのは
1、新人の分際で蓮に色目を使った、等のキョーコへの誹謗中傷をかわす
2、京子ファンへ→キョーコに手を出すな
蓮ファンへ→キョーコを苛めたりしたら許さない と牽制する
の理由からだった・・・んですけど。
書き忘れたまま投下してしまいました・・・(´・ω・`)
GJ!! 桜の下で着物姿の蓮とキョーコ。絵になるなぁ。 面白かったです。
>>289 突っ込み入れたいくらいラブラブだーと思って書いた感想だったので
書き忘れなんてノープロブレムですよv
絵が浮かぶようなSSありがとうございます。また書いてください〜!
需要があるとはとても思えないモノを書いてしまいました・・・ まぁ、発売日前のツナギということで。 萌えナシの坊ネタです。興味ない方は、華麗にスルーしてください・・・。
とある夏の昼下がり、坊が蓮の控え室に遊びに来ていた。 「君も大変だね。この時期その格好は、キツイだろう?」 「しょーがないよ、これが仕事なんだからさ。それに便利な事もあるんだよ!」 坊は得意げに立ち上がると、翼でばっさばっさと蓮を仰ぐ。 「ヒトの格好じゃ、こうはいかないよね!」 「・・・確かに俺は涼しいんだけど・・・でも、君・・・」 力尽きて手(翼?)を床についてゼーゼーと息をする坊を、蓮は呆れたように見た。 「そんな分厚い着ぐるみで、そんなに激しく動くからだよ。ちょっと待ってて」 そういうと、控え室の隅にある小さな冷蔵庫へ手を伸ばす。 「ほら、ちゃんと水分は補給しないと。水とウーロン、どっちがいい?」 「・・・敦賀君、気持ちは嬉しいんだけど・・・」 渡されたペットボトルを悲しげに見て、坊はため息をついた。 「・・・これじゃあボクには飲めないよ・・・せめてストローがないと」 「あっっ、そっか・・・。ごめん、気が付かなくて。さすがにストローは置いてないなあ」 「あっ、でも君が撮影に入ったら、ありがたく頂くよっ」 ドスッ、ゴロゴロゴロ・・・ 安心させようと連に手を振って見せた拍子に、ペットボトルが転がり落ちる。 (わああっっ!!) 慌ててそれを追って、坊は椅子の下に頭を突っ込んだ。
(ん〜〜、もうちょっと!) お茶に手を伸ばしていると・・・ポスッとわずかな圧迫感を感じて、坊は振り向く。 「・・・敦賀君・・・ナニ、してるの?」 「いやぁ〜、かわいいお尻だな、と思って。ちょっと触ってみたくなったんだ」 (つっっ、敦賀さぁ〜〜んっっ?いたいけな少女のお尻を撫で回すなんて、 それが紳士のすることですかっっ!!) ・ ・ ・ (まぁ、分厚い鳥皮の上、下半身には大量の綿が詰まってるから、 あんまり感じはしないんだけど〜・・・中身は私だってことは知らないはずだし) その間にも、蓮は坊の短い尻尾を引っ張り、毛並みを撫でては揉んでみたりしている。 無表情なのが、わずかに怖い。 「・・・敦賀君、楽しい?」 「ん?いい毛並みをしてるね、とても手触りがいいよ」 「そ、そんなにシゲキされると・・・タマゴが生まれてきちゃうよっ」 「おや?君はメスだったのかい?」 「え、いや・・・どうなんだろ??でも名前が『坊』だから、オスなんじゃないかな・・・」 「へぇ、君坊って名前があるんだ。初めて知ったよ。 悩まなくても、君はどうみてもオスだろう?こんなに立派なトサカをしてるじゃないか」 「あ、そっか。オスとメスじゃ、トサカの大きさが違うんだ」 ふぅ、と息をついて蓮は尋ねた。 「・・・で?中身はオスなの?メスなの?」
「えっっ?・・・・・・・ナイショ♪」 きゅるん♪とポーズをつけて、坊はごまかす。 「どーしても、教えてくれないんだ?」 「だっ、だって・・・!君は、ボクが鶏だから心を開いてくれているんだろ?」 その言葉に、蓮は目を見開く。 「君は、他人に弱みを見せられない・・・でも、鶏相手なら見せられる。ヒトじゃないから。 ・・・違う?」 「・・・・・・」 「頭では人間だと思ってても、感覚的にはボクのことをヒトじゃないと思ってる。 なのにボクが人間だってことを目の当たりにしたら、きっと君はボクに本音を語れなくなるよ」 「・・・・・・」 「そしたら君は、悩みを打ち明ける対象がなくなってしまうんじゃないのかい?」 「・・・君は・・・だから、こんな暑い中仕事でもないのに、それを脱がないでいてくれたのか・・・」 柔らかな笑みを、蓮は坊に向けた。 「君の言うとおりだ。君の中身に興味はあるけれど、知ってしまったら俺は・・・ 君に今までのようには話せなくなるかもしれない」 あまりの神々しさに、坊は・・・いや、キョーコは言葉を失う。 「・・・ありがとう・・・君には本当に、感謝しているよ・・・」 「そ・・・そんな・・・ボクの方こそ、感謝してるんだよ!」 「え、俺何かしたっけ?」 「初めて会ったとき、僕はクビを宣言されて落ち込んでただろ?でも君のおかげで 立ち直る事が出来た。あの時は、ありがとう。ずっとお礼を言いたかったんだ」 コンコン ノック音とともに、社が顔を出した。 「時間だって。行ける?」 「あ、はい!・・・じゃぁ、またね?」 「うん、仕事頑張ってね!また遊びに来るからさ!」
(坊、か・・・中身は見ないとは言ったけど、どんな人が入ってるんだろう?) 撮影の隙に、蓮はぼんやり考えた。 (俺より年上って事はなさそうだよな) 嫌いだからいじわるしたという子供っぽさは、年上とは考えにくい。 そして次に思い浮かんだのは、『落とせ・・・!』と凄んだ坊の顔。 (中学生以下じゃ、あんな事は言わないだろうし。高校生以上の・・・男だよな、あれは) 後は・・・? (着ぐるみの仕事を首になったりしてたことから考えれば、売れてはいない・・・ となると、見当もつかない・・・か) 自分の知らない、10代後半の少年という結論に達して、蓮は苦笑した。 (そういえば、彼とのやり取りはまるで、ドラマでよく見る学生の男友達の会話みたいだもんな。 俺自身はそういう経験はなかったからなあ) くすくすと笑い出した蓮を、社は訝しげに見上げる。 「どうした、蓮?」 「いえ、なんでもありませんよ」 (・・・これが、友情ってヤツか・・・。なるほどね) 心が浮き立つのを感じて、そっと息を漏らした。 (俺にとって、彼は大事な友人・・・いや、友鳥なんだ・・・)
297 :
ラスト :2006/05/18(木) 16:19:56 ID:???
その頃、その『友鳥』は・・・ラブミーユニフォームに着替えて、 もらったウーロン茶でのどを潤していた。 「ふ〜〜、生き返った!・・・でも、そんなに気持ちがいいものかしら・・・?」 脱ぎたてほやほやの坊の身体をひっくり返して、お尻を撫でてみる。 「・・・そんなに感動するほどのものかなあ?手触りが悪いとまでは言わないけど。 う〜ん、やっぱり敦賀さんは謎の人だわ・・・」
・・・改行ヘタすぎでした・・・読みにくかった方申し訳ないです・・・。
GJ!かわいいですね〜(*´∨`*)
GJ!蓮がかわいい!
・・・後、けなすわけではないのですが
>>295 初めて会ったのは、テンテコマイの時では??と思いました。
すみません。。。
前屈みになっている坊のお尻を撫でている蓮…… うーん、想像してしまうww GJです!!
GJ!タマゴが生まれるてワロスwwww
GJ!!
面白かったです。坊の前では素を見せる蓮、いい!
>>300 坊をクビ=天手古舞いの時だよ。
304 :
292 :2006/05/18(木) 20:01:56 ID:???
あら、思ったより受け入れてくださったようで嬉しいです☆
>>303 フォローサンクスです!
間違えたかと、ドキドキしました・・・。
蓮って、「坊」って名前は、知らないよね?
GJ! 素な連がたまらん 「坊」って名前はまだ知らないはずだよ
蓮キョで日本版「ロミオとジュリエット」見てみたいな。
松田優作と薬師丸ひろ子の「探偵物語」とか、角川のアイドル映画って 楽しそう。 飛鷹くん相手に「ボクの女に手を出すな!」とか。 これはモー子さんのがいいのかもしれないけど、キョンキョンにイメージ近いのは キョー子(おっと)だと思うし。
スチュワーデス物語を地でやって欲しいw 「お前はのろまなカメだ!!」 「きょ、教官〜(泣)」とか。
薬師丸ひろ子といえば「セーラー服と機関銃」「ねらわれた学園」 「時をかける少女」は原田知世だっけ? 蓮とキョーコで「時をかける少女」なんてどうだろう? 神木隆○介君を見るたびに飛鷹君を思い出す。
間違えた!神木隆○助だった。
スキビキャラでシンデレラ シンデレラ:キョーコ 王子:蓮 継母:上尾君子(2巻参照) 姉:モー子さん 姉:松内瑠璃子 魔法使い:マリア
馬車がいないよ
スキビキャラで彼方から イザーク:蓮 ノリコ:キョーコ ・・・後だれがいたっけ・・・・
イザークでとっさに思いついたのが種… 吊ってきます…
スキビキャラでエースをねらえ! 岡ひろみ:キョーコ 宗方仁:蓮 お蝶婦人:百瀬逸美 藤堂:ブリッジリーダー 緑川蘭子:モー子さん あとはキャラの名前思い出せなくて書けない。
スキビキャラで悪魔の花嫁 ディモス・・・蓮 美奈子・・・キョーコ
ローマの休日やってほしい。日本じゃ設定に無理があるけど。
レイノって芸名だと思うから、本名はなんていうんだろう。
スキビキャラで、Oh!myダーリンv シンちゃん:蓮 ひかる:キョーコ 小土居くん:松 園子:モー子さん 話の重さはともかく、この設定がめちゃくちゃ萌えるんだが。
>>317 ローマの休日いいね。蓮キョにぴったりな感じ。
王女と記者もいいけど、王子と女記者にしてもいいなと思った。
>320 王子と女記者いいね。 原作とは違って、ハッピーエンドになりそうだね。
今日WOWOWでプリティーガールがあったなー あれって、王子とアメリカの大学生の恋愛映画だっけ?
>322 観たことないけど、お姫様の話じゃなかったっけ。違ってたらスマソ。 「ミスティ」っていうビデオを観たよ。天海祐希、豊川悦司、金城武の3人が出てきた。 ああいう感じの作品もいいなぁ。でも、ちょっとエロいし、暗いし、ここでは受け付けない人もいるかもしれない。 蓮だったら、豊川悦司、金城武の役、両方できると思うけど、トヨエツの方やってほしい。 トヨエツの、ヒロインを見つめる目に惚れてしまいそうになった。私もあんな風に見つめられてみたいよ。
>>323 役柄的にトヨエツ→レイノ、金城→松なイメージだ。。
>324 なるほど。私も、役のイメージ、性格からしたら、 金城の役(育ちがいい)→蓮、豊悦(荒々しく野生的な男)→松、 になるんだけどね。でも、私、蓮萌えだし、トヨエツにも萌えたんで、 私は蓮にトヨエツの役をしてほしい。
>>322 >>323 「プリティー・ガール」
平凡だが自分の意思で夢を追う女子大生が、身分を隠してアメリカに
留学してきたデンマーク皇太子と恋に落ちるラブ・コメディー
と番組豹には書いてましたよ。
>>326 あらすじ読んで「星の王子 ニューヨークに行く」を思い出した。
スキビ風にすると「妖精の王子 京都へ行く」かな?
>「妖精の王子 京都へ行く」 ナイスなタイトルだ!誰か書いてくれる神はおらんかのう
>326 サンクス! 何か、他の話と勘違いしてたらしい。
王子といえば、今回の話、レイノとのやりとりで、 「王子なんてこの日本にいるもんか!」小さく手書きで言ってたね。 今のキョーコと昔キョーコのギャップを改めて感じたよ。 王子さまなら、妖精王子がいたのにね。
「プリティ・プリンセス」希望っす!
妄想浮かんだ。 口紅のCMで、キョーコと蓮が共演。 ポスター撮りでのポーズは、2人の唇が重なるか重ならないか、スレスレのとこで寸止め。 っていうの。
何を間違ってかレイノをコーンだと勘違いするキョーコ。 無理あるよなぁ…。
いっそのこと、CMシリーズで蓮・松・レイノの三部作希望 口紅・下着・靴 それぞれに合いそうなのを当ててパロってみて欲しい…
―朝霧の立ち込める深い森の中― 朝露を浴びて目覚める幻想世界の生物達。 日の光を浴びて光る羽根。 「おはよう。」 「おはよう。」 交互に挨拶をして、森を羽ばたく。 そんな日常の一角― 古い大樹の門。 その奥に構えられている城。 妖精と謳われる彼らの君主が、そこにいた― 「おはようございます。王様。」 謁見に訪れる多くの妖精― 「おはよう、諸君。」 輝かしい羽根を広げ、臣下達をぐるりと見渡す。 「諸君達も知っていよう。今日から妖精祭りだ。人間界から、素質のある相手を一週間以内に この世界へ連れて来る。人間界の空気の汚れは辛いだろうが…新しき仲間のために―」 フェアリーフェス 妖精の世界で行われるお祭り。 人間を連れてきて、自分たちの世界の食べ物を食べさせることで、縁を作る― 王様の命を受けて、それぞれが羽ばたいて行く。 「蓮、お前はどうするんだ?」 朝露を指に纏わせて遊んでいる姿を見る。 「ついでに、人間世界を知って来い。」 「でも…」 幼い王子はまだ、この世界以外を知らない― ふわりと風を送り、城から追い出す。 有無を聞く前に「愛」を受け取れと、風の流れで聞こえてきた。
サァァァっと水が流れる音。 パタッと頬に当たる草露。 「…ここ…は?」 見慣れない場所。 それでも外気はまだ汚れてはいない― ガサガサと、草むらから音が聞こえてくる。 「−っ!?」 ビクリと、身をこわばらせる。 ここで初めて会う人間は誰なのだろう― ザァッと草むらから抜け出て現れて来たのは―? ――― 焦らしてすみません。 続きは仕事明けに書かせて貰います orz
おお、GJ! 妖精の王子、可愛い童話みたいな話だね。楽しみにしてます。 >334 香水も入れてー。 口紅、下着、靴を3人に割り当てるなら、下着は絶対蓮じゃないと。レイノは危険すぎる。 下着姿のキョーコにドキドキする蓮を見てみたい。仕事じゃなかったら、絶対決壊。 ってか、蓮、本当は、下着姿なんて自分以外の誰にも見せたくないって思うかも。 蓮はどれもいいな。 松もどれでもいいけど、キョーコの方で許せるのが靴くらいじゃないかな…。 レイノも靴くらいだったら安心。でも、キョーコの足を触る手がエロそうで危険。
レイノがどれになったとしても、周りにスタッフがいるから、大丈夫だとは思うけど。
でも
>>332 みたいな設定だったら、隙をついてキスしそう。
・・・CM妄想、レイノ浮かびました・・・口紅編ですけど。 書き終わったら、投下してもいいでしょうか・・・?
鬱蒼とした森の中 朽ち果てかけた、重厚な石造りの城 オレンジ色の日差しの差し込む広間―― 終焉の明かりに照らされて、古めかしい椅子に一人の少女が座っている。 色の褪せた古風なドレスに身を包み・・・その目は、目隠しをするように 布が巻かれていた。 少女はぴくりとも動かない。 コツ、コツ・・・ 奥から足音がして、捻じ曲がった階段から黒いマントを翻した青年―レイノが 現れた。後ろを向いたままのキョーコの横に立つ。 つつ・・・とキョーコの首筋を撫でてあごを捉えると、くっと顔を 向けさせた。 レイノは中指でキョーコの唇を撫でる。触れたところから、紅く色づく。 セピア色の世界の中で、そこだけ鮮やかに。 硝子のように何の表情も見えない瞳を伏せて、レイノはキョーコの首に 顔を埋めた―― キョーコの手から、口紅が落ち・・・ ――色褪せない、口紅―― テロップが流れ、商品の映像に切り替わった。
(きっっ、気持ち悪いぃぃ〜〜!!) レイノに口付けられた首を、ゴシゴシ擦るキョーコ。 (ちょっと、唇なぞるまでで終わりじゃなかったのっっ!?) ぎっ!とキョーコはレイノをにらみつけた。 レイノはその視線に気づくと、禍々しく嘲笑う。 (わざとだーー!!、嫌がらせよ、これは絶対!!) しかし他のスタッフは、レイノのアドリブを褒め称えこそすれ、 誰もキョーコに共感してはくれなかった・・・。
・・・お粗末さまでした・・・スルー推奨でお願いします・・・。
レイノ口紅編GJ!不覚にもレイノにちょっと萌え。CMの雰囲気いいね。 唇奪われなくてよかった。首筋なんてかわいいもんだ。
GJ! このCM見たいなぁw
いや、カッコイイよ!このCM!! とってもGJです。
そこは、いつも私の場所だった― ただ、泣く為に必要な。 「…あなた…」 ただ、潤んだ私の目にその子の背中から、うっすらとした羽根が見えた― 「妖精?」 単純にその言葉が出てくる。 絵本で見ただけの存在だけど― その子は困ったように少し微笑んでくれた。 「…あなた、名前は?」 “本当の名前”は縁を結んでからでなくてはならない盟約― 突然現れた女の子にどう対応したらいいか判らない。 羽根は隠していたのに、何故この子は僕を妖精と呼ぶんだろう? でも、この子の目に浮かんでいる涙は見ていたくない― そうだ! 思いついて、地面を蹴って宙返りをして見せた― 名前を聞いちゃいけないんだと、その子を見て思った。 聞かれて困った時の自分の顔と似ていたから― その子と目があって― ――― >339さん GJです〜!!
ふわりと小さな風が起きたと思った。 軽々と宙返りをして見せてくれた、その姿。 しょーちゃんよりも綺麗で、頭の中が真っ白になっちゃった。 ぽかんと口を開けて僕を見ている姿がなんか、可笑しくて― でも、涙が無くなったから― 「すごーい!!凄い!」 もう、すごいって言葉しか頭になくなってた。 「凄くないよ。」 小さく笑って、その子を見る。 「あたし、キョーコ。妖精さんの名前は…えっと…ん…−っと…」 一生懸命に考えたけど浮かばなくて…ふと一つの名前が浮かんだ。 「コーン!妖精さんの貴方をそう呼んでいい??」 泣き顔から一気に満面の笑顔でその子から言われて、嫌とも言えず頷いた。 すっと手を差し出されて、 「よろしくコーン。」 「…よろしく、キョーコちゃん。」 小さい手が その暖かさが 僕の知っている世界とは違う事を、初めて知った―
突然現れて、突然いなくなるコーン。 昨日、今日と一緒に遊んだけど、楽しくて。 2人でハンバーグ帝国の王様と会ったり。 でも、時折悲しそうな表情をするのはどうして? 怖くて聞けなかった。 「明日もここにいるの?」って… キラキラと水面が月光を反射する。 その水面の上へふわりと浮かぶ。 「このまま…ここに居続けるのは…無理なんだ…」 月光蝶を指にとまらせ、 「父上からは?」 託された言の葉を浮かべる。 「明日の夜、月の雫で戻れと。契約はまた次があると―」 視線を伏せる。 契約― フェアリーフェス… 妖精が悪戯をして子供を攫い、自分の世界の食べ物を食べさせ、妖精世界での生活を強要 する事― 「僕には…出来ない。」 小さく呟き、まだ見えない夜明けを見つめた― ――― 序章だけで翌日UPになりそうです orz
ドキドキしながら、いつもの川原に向かう。 今日も…いてくれるよね?? 言い様の無い不安― お母さんに振り向いてもらえるかどうか、伺っていた時に似ている気持ち― 草むらを掻き分けてくる音。 「キョーコちゃん。」 「コーン!!」 お互い、安堵の溜息― それがどこか可笑しくて― 2人で一緒に声をそろえて笑ってしまった。 「もう…泣いていない?」 確認をするように、キョーコちゃんの目元を見る。 泣いた跡がなくて安心する。 「うん。コーンが居てくれるから泣かないの。」 しょーちゃんの前では泣けなくて…でも、コーンは凄く安心できるから… キョーコちゃんの眼差しが少しだけ痛くて―
ポケットから、輝石を取り出す。 「これ…キョーコちゃんに…」 日に当てるとキラキラと色を変える輝石。 「わぁ!キレー」 角度を変えてキラキラ変化する色を楽しむその顔が― 変らないで欲しいと思う気持ちはなんだろう? 「これは、悲しみを吸い取ってくれる石なんだ。だから、キョーコちゃんが僕がいなくて も大丈夫なように、それを託すよ。」 キラキラしてて、すごく綺麗な石をコーンがくれたのに…どうして、そんな悲しい事を言 われるんだろう? 「もう、帰らないといけないんだ。だから、覚えておいて。僕がキョーコちゃんにその石 を託した意味を―」 ザァァァッと風が踊る― 目を覆ったらもう、コーンがいなかった― 「コーンッ!!どこぉ?…コーンッ!!」 手にはコーンから貰った石が残されて― 神聖な空気を纏う井戸の中― 水面に浮かんだ月へ飛び込む― 「また…会えるといいな…」 キョーコちゃんが、お母さんに嫌われていてもキョーコちゃんには、好きな人がいる。 ツキンと、胸の奥が少しだけ痛かった― きゅっと、握り締めた輝石。 「僕は、嬉しかったんだ。ただ、それだけを知ったんだ。」 一滴の涙が輝石を濡らした―
352 :
335 :2006/05/21(日) 18:24:21 ID:???
序章終了です。 本編は明日に行きます orz ほんっと申し訳ありません。 改行のエラーって、何行で引っかかるのか他の神様教えて下さい(泣
GJ! こういう、小さな恋(?)っていいな。
GJ!!
>>341 のCM話し読んでいておとぎ話の姫を模したCMも面白いかもと思った。
例えば靴は人魚姫、口紅は白雪姫、下着は思いつかないけど。
三人の王子に会えるし、これならキョーコもOKしそうだし。
眠り姫とシンデレラもいいな。 キョーコ姫は、蓮王子以外は拒否しそうだ。 >3人の王子
妖精王子GJ! 私もあの頃は、妖精とかおとぎ話に憧れてたような。 子供って、純粋で、見えるものすべてがキラキラしてるんじゃないかなって思う。 いいなー子供時代。
靴がシンデレラ、口紅が白雪姫で、下着は人魚姫。香水が眠り姫なら…如何だろう? 蓮・松・レイノ・リーダー(笑 もしくは、4本目のCMは視聴者の投票で決まるとか(笑
時は流れ― 人間界の歪みが妖精界へも影響を来し始めていた― 「…蓮…いい加減、盟約を果たして来い。」 呆れた様に従事の社に促される。 毎日毎日同じ事を繰り返して。 「だからお前は半人前だって揶揄されるんだよ。」 はぁ、とわざとらしく溜息を吐く。 逃げたいけれど、逃げ道は何処にも無い― 「…俺は半人前だよ。人と妖精の―…」 ギョッと周囲を見渡し、蓮を睨む社。 “この国の地雷” 「おーまーえーはー…そこで、お前はどっちかを選べる選択肢を忘れてるんだぞ?」 わしわしと頭を撫でられる。 これはこれで、説教の仕方らしい。 「僕も、蓮もその選択肢をまだ選んでいない。人であるか、妖精であるかを。」 答えの無い事―。 人でありたいと願えた時は瞬く間に過ぎてしまった。 それ以上に望むものなど無い― 「その石の片割れ持ってる相手が盟約の候補者なんだろ?」 ビシッとネックレスに絡ませている石を指差す。 一度だけ、フェアリーフェスに参加して、帰ってきた時に大切そうに握っていたもの― 「王様に話したら、暫く人間界で生活してみたらどうだ?って言われているし…」 ちらりと、蓮を見て溜息を吐く。 「…れーんー?」 真っ直ぐに、冷めた視線で睨まれる。 「俺たちみたいに小さい頃の記憶を糧に人間は生きれない。それは…わかっているよな?」 言い諭されるが、心には響かない。 あの頃の記憶だけで生きていても良いと思っているのに―
なんだかんだと理由を付けて人間界へと到達。 「ふー…まだ、京都は綺麗な場所だね、蓮。」 大気の汚れ方がまだ緩やかで、僅かに神々の息吹が聞こえる。 「・・・」 不機嫌そうに睨み返される。 王様にまたもや、有無を言わさず「行け」と言われた― そして、社の計画をすんなりと受け入れ、人間としての真似事をしなければならない― 「盟約をしろとは言わないが…中途半端なままじゃ、王様になるにしても困るだろう?」 ふわりと空に紋章を描くと、バサバサと物がふって来る。 「えーっと…カードに身分証明に…印鑑と…財布に…」 妙に人間界に馴染んでいる社― 「それは?」 「…王様にお願いして、人間として生きる事を選んだ場合の保険を作らせて貰っていたん だよ。あの人は人間から妖精に転化した人だから。」 物を確認して、用意していた鞄に仕舞う。 「それで、あの人の私物関係を譲渡して貰う形で俺が所有している訳。」 パラパラと手帳を捲る。 自分よりも、社の方が事情に詳しい事に少しだけ焦る。 「それだけ、蓮が自分の殻に閉じこもり続けた証拠だよ。」 ずばりと言われて返す言葉すら見つからない。 自分なりに、人と妖精との間の生まれだと、聞かされた時はショックだった― でも、それとは別に社が全く別の人に見えてしまう。 「準備はこれでよし。暫くはホテル住まいで良いかな。」 すたすたと決められているかの様に、旅館へと向かう。 向かう道すがら、自分の見た景色から遥かに変化を遂げた世界に戸惑いを受ける― ここに…まだ彼女はいるのだろうか――?
いくつの月日が流れたんだろう―? あの別れから― 願いを思えば思うほど、自分の手から離れていく辛さを知った。 悲しみを吸い取るこの宝物に幾度となく助けて貰った。 気が付けば、王子様を信じられなくなる程、私の心は純粋なものを無くし、成長した― 彼は、元気なのだろうか――? 「ただ今戻りました―。」 旅館の裏口から挨拶をする。 「お帰りなさい、キョーコちゃん。」 口々に挨拶を返して貰う。 女将さんの御好意でここに預けられている私― しょーちゃんは女将さんたちの反対を押し切って出て行ってしまった。 私が止めることなんて出来なくて― 「キョーコちゃん、今日は離れにお客さんがいるから、お茶を点ててくれる?」 パタパタと女将さんが言付けてくれた。 「判りました。」 何時の間にか私が女将さんの跡を継ぐ事が暗黙の了解になっていた― 何時かはここに戻ってくると、その一つを信じて― カタンと、制服をクローゼットに仕舞う。 「どうして…簡単に手放せるの?」 いつも問う事― 答える相手がいないと判っていても― ――― 京言葉がわからないので、標準語です orz 見逃してください。 続きは夜か明日になります。 書ききってから上げるのがやっぱり、ルールでしょうか?
個人的にはどっちでも良いとは思うが、 いつも漏れなくコメントに入っている orz が気になる。 いっそorz神と呼びたい位だ。 びくびくする位なら最初から全編投下にすれば?
そんな事にまでケチつけるんだすごいね。
人にどうこう言う前に
>>361 が我慢してりゃいーじゃん。
自己中乙
orzは私も少し気になってた。 新規書き込みじゃなくてSSの続きにあるから ファンタジーの雰囲気に合わなくてもったいないと。私見ですけど。 投下は、断りなしに途中放置されるんでないならすきでいいと思いまし
実は私も・・・。 本文の合間合間にコメント入ると なんか冷めるというかなんというか。 投下完了後にコメント入っているのは、嬉しいんだけどね
365 :
358 :2006/05/22(月) 20:13:01 ID:???
コメント有難うございます。 次から気をつけて書かせて頂きます。
個人的にはどっちでもいいけどSSはSSで区切って コメントはレスを改めてくれると、すっきりして もっといいと思う。
さわさわと風に踊る笹。 「戻ってきたよ。長い間、ありがとう―」 にこりと、笹の精が微笑んで蓮の頬に口付ける。 「王子に良き縁を。彼女へ祈りを。」 ふわりと姿を消していく。 「ふー…ここなら大丈夫だろう?」 離れであまり干渉されない場所。 何より、人との交わりが少ない― 「ま、当分はここを拠点にして彼女を探せばいいさ。」 慣れた所作でパラパラとリーフレットを見る。 座布団を見て、どういうものなのか判らず、ジーッと凝視する。 「ここでは、それが椅子の代わりだよ。」 「…え・・?」 人間世界の知識を一生懸命頭で探るが、答えが出ない。 王様との勉強で少し聞いた事があるようなもの― 「こう座るんだよ。もしくは、こうして足を組んだ感じで―」 座り方をレクチャーしていた時― 「失礼します。」 可愛らしい声が部屋に聞こえてくる。 「はい。」 カラッと、襖を開けられて対面する。 「本日は当館、瑞翠苑へお越し下さり、誠に有難う御座います。私、お客様の世話をさせ て頂く、キョーコと申します。お茶をご用意させて頂きますね。」 柔らかく微笑まれ、2人は「お願いします」としか言えず―
シュンシュンと、釜から沸き起こる音― 目の前で繰り広げられるお茶が出来るまでの過程― それが珍しくて食い入るように見る。 お茶を点てて、スイと蓮の前に茶椀を渡す。 「どうぞ。」 にこやかに微笑む顔が、昔に見たあの顔に近くて― 出されたお椀をどうすればいいのか、少し伺うように社を見る。 「あ…すいません、無調法者で申し訳ありません。どう飲めばいいか、彼に説明して頂けますか?」 障りなく、キョーコから説明を乞う。 「いえ、作法はお気になさらずに。海外からお越しで?」 柔らかく蓮を見る。 「え・・えぇ。日本語の勉強をして話せるのはいいんですが、こちらの文化や作法などが全く判らないもので…」 流暢な日本語― 見た目からして日本人そのものだと思うのに、違う― 「堅くならないで、お茶を飲むという事だけを楽しんで頂ければよろしいですよ?海外か らお越しの方には、そう説明させて頂いていますので」 ゆっくりと茶碗を持って、グイとお茶を飲む。 新緑の鮮やかな緑にふわりと薫る茶の匂い― 自然に近い事が何よりも有り難い。 懐紙で小さく茶碗と唇を拭う。 「お味は大丈夫でした?」 茶碗を受け取り、社へのお茶を点てる。 「え…はい。とても・・美味しくて…」 リィンと耳に響く音。 彼にしかわからないその音が、一つのものを求めて鳴く―
「どうぞ。」 社に茶碗を差し出し、視線をはずさない蓮を見る。 「如何なさいました?」 視線を感じ、蓮に声を投げる。 忘れた事など無い、彼女との思い出― 「いや…小さい頃に知り合った子に貴女が似ていたから―」 似ていたんじゃない― でも、この場はそういうしか無くて― 「そうですか。」 「ごちそうさまでした。」 卒なく茶碗をキョーコに返し、片付ける様を見る。 「キョーコさん…もし良かったら京都の観光を彼と行って欲しいのだけど…お仕事がある と無理・・ですか?」 やんわりと伺うように尋ねてくる相手― なんだか断る方が悪い気にさせられる。 「女将に相談させて頂いてもよろしいでしょうか?明日は休日ですし、少し混むかもしれ ませんけど…」 小さく笑い、相手を見る。 「申し訳ないですが、お願いします。」 深々とお辞儀をされて恐縮する。 「では、また夕食の頃にお伺い致しますので。」 にこやかに微笑んで茶室から下がる。 何故か判らないけれど、胸の奥が昔感じたように熱い気がした―
>>342 です。皆様GJありがとうございます!!
ちなみにレイノ編は元ネタとなった歌がありますが・・・(分かる人には
まるわかり)ご了承ください〜!
で、懲りずに香水編書きました。
>>354 読んでのおとぎ話の姫です・・・が、せっかくなのでちょっと意表をついて。
リーダーとのシンデレラ、香水編です。
あ、最後になりましたが、妖精王子、メルヘンですね〜☆GJです!!
キラキラと星の煌く、宝石箱のような夜空。輝く銀盤。 森の中に浮かび上がるような白いお城を、ため息をついて眺めた少女。 ツギハギだらけの汚れたドレスに、茶色く染まった三角巾。 箒を動かしていた手を止めて、キョーコはもうひとつため息をついて うつむいた。 ――ワタシモ、ブトウカイヘイケタライイノニ―― 誰かの気配を感じて、キョーコは顔を上げる。 そこには、魔法使いの青年がいた。黒いフードをかぶって、手には杖。 にっこりとキョーコに何事かを話しかける。 手を祈るように組み、目を輝かせて少女は光に訴えた。 光は頷くと、ひざまずいたキョーコに呪文を唱える。 杖の上部についていた星の、天辺を回す。それは、香水だった。 キョーコを包み込むように振りまかれた、香りと光のベール。 その瞬間、キョーコは煌くドレスをまとった、世にも美しい姫君に―― 笑顔で裾を翻し、かぼちゃの馬車へとはしるキョーコ。 すぅっと画面が空に向けられ、テロップが流れた。 ――甘くて爽やかな香りの魔法 今夜、貴女にも――― ・・・キョーコちゃんとシンデレラ風のCMっていうから、楽しみにしてたのに・・・ 王子じゃないの?オレ・・・ 滂沱の涙を流すリーダーの姿を、メンバーが気の毒そうに眺めていた。
お粗末さまでした・・・ 蓮はどうにでもなりそうだけど、松のはCMになりそうにないなあ。 どうしてもキョーコ威嚇→ジャレ合いになってしまうよ・・・orz
ぐっと、自分のネックレスの石を丸め込むように握る。 痛みを堪えるような、嬉しさをかみ締めるような― 言い知れない心の衝動― その変化をただ見ているだけの社。 「…見つけたんだな―」 小さく呟き、手帳を捲る。 何気なくテレビのスイッチを入れる― 無機質な箱から極彩色を放って、音が響く。 「!?」 突然の事で目が白黒している蓮― その姿が滑稽で、小さく笑いをかみ締める。 「これは、人間が慣れ親しんでいる娯楽の道具。テレビっていうんだよ。王様の所にも あっただろ?あっちは映像は出ないけどさ。」 淡々と人間界の道具などを説明する社をこれほど頼もしく思えた事は無かった―
「で、これ。」 コトッと、携帯電話を差し出す。 「電話…か?」 ようやく社の話について行く。 うん、と頷いて 「こっちの世界ではコレで連絡を取り合うんだよ。ちゃんと、俺の電話番号を入れてある から。」 「蝶は…」 言い諭す様に 「いいかい?ここではここの道理を通さなければ、異質な者と見なされてしまうんだよ。 悲しい事だけれどね。今回が丁度いい機会だから、従事として言わせて貰うよ。」 スゥと空気が張り詰める。 「今回で、多分僕も蓮もどちらかの道を選ぶと思う。もし、人である事を選ぶのなら、今 この時点からこの世界に溢れている“彼らにとって当たり前のもの”を使えるように。」 妖精として得た力を人間に転化する際、適応力に替えれる事を教えずに。 それも自分の力である事は変わりない。 けれど、頼らずに生きる術を持たなければ誰もが成長できない―
パンと、手を叩き、 「以上。どちらの道でも僕は蓮を忘れないよ。」 常に最悪のケースを想定して、それ以上にならないようにブレーキを掛ける。 それが、自分に任された事だから。 「判った。有難う―」 真っ直ぐに視線を返し、お互いの気持ちを交わす― ―例え、お互いの道が違う方向へと向かおうとも―
戦場のような調理場― 「離れの食事、お願いします!」 二膳分の食事を積んで、すり足で歩いていく。 毎日こなしている仕事― 「…あれ?…他のお客さんと違う・・?」 料理がどことなく違う事に気付く。 他のお膳の記録を辿ると、どうしても肉や魚の部分が違う物になっていた― 「失礼します。」 お膳を下ろして、お辞儀をする。 「お食事のご用意に参りました。」 スイと立ち上がると、黒髪のお客様と目が合う。 つい、恥ずかしくて視線を反らす― 「ありがとう。」 ニコニコとこちらの手際を見守るお客様― あ…お茶席でのお返事をしなくちゃ… お膳を並べて、お客様2人に対面する。 「女将から許可を頂きましたので、明日はお客様の観光のお手伝いをさせて頂きますので。」 恥ずかしくて小さくお辞儀をする。 お客様から、こんなお願いされるのも初めてだし― 「ありがとう。明日の朝、ロビーで待ち合わせでお願いします。右も左も判らなくて御迷惑を お掛けしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。」 「いっ…いいえ、こちらこそ。不慣れな案内になるかもしれませんし…」 う・・わー…こんな風にお客様に気を使わせては申し訳ないじゃないの〜 絶対、徹夜してでも観光スポットのベストルートを決めなくちゃ! 心の中でガッツポーズをして決意を固めた。 「では、ごゆっくり」 なんか、2人の取り巻く空気が凄く優しくて・・でも恥ずかしくて、慌てて出てきちゃった― あの人…昔どこかで見た気が―― トクンッと、胸の奥から小さな想いが目覚めを待つ―
時を知らせる道具は取り払われた空間。 そこで黙々と食事を済ませ、外気に身を纏わせる。 「さて…僕はお風呂に行ってくるから、人間の文明の器機に慣れておくんだよ。」 いそいそと浴衣を持って、浴場へと向かう社― 「少しだけ、君の力を貰える?」 笹の精に呼びかけ、痛まないように丁寧に一葉摘む。 おもむろに口元へ運び、唇へ重ねる。 小さく、細く息を吐いて、糸の様に細く柔らかい音へと息吹を繋ぐ。 悠久をはせる神々の軌跡へリンクするように― 柔らかい月光の中で、その姿が外界から切り離されたような錯覚すら覚える。 渡り廊下を歩いているキョーコに、小さな音色が届く。 突然、瞳から零れる涙― 悲しいような、切ないような― ひび割れた心に注がれる一滴の清水。 「…れ…?…なん・・で・・・」 頭の中で走馬灯の様に駆け巡る幼少の思い出― 頬を伝い、胸の奥が火傷をする位熱くなる。 離れに視線を移すと、淡い光を纏う姿― この季節に蛍はいない― なら、何で発光しているのだろう?
ソロソロと離れへと向かい、 「失礼します。」 小さく伝え、襖を開ける。 瞳を閉じて、笹の葉で草笛をしている姿― 月光に照らされ、キラキラと光る輪郭。 “前にどこかで”そう思うが、思い出せない― 胸の、首元まで出かかっているのに判らない。 このもどかしい気持ちはなんだろう? 悔しくて涙が零れ落ちる。 目の前に彼女がいるのに、名乗れない自分の非力さに悔しくて― この手を伸ばせば、きっと抱きしめて、流れ落ちる涙を止められるのに― “距離が縮まらない” それは、自分と彼女の立場の様で、突きつけられた事実。 ぐっと手を握りしめて堪える― 「お…お膳をお下げしますね…」 涙を自分の指で拭い、お膳を重ねる。 カチャカチャと、器が振動で音を奏でる。 「君は―…いつからここに?」 不意に、沈黙が耐えられなくて言葉を継ぐ。 小さく自嘲的に笑うような、曖昧な表情で 「幼い頃から…ずっと。小さい頃から仲居さん修行していたんですよ。」 悲しみを堪えるその顔が、一度も忘れた事のなかったあの顔で― グイと、思わず腕を引いて、自分の腕の中へ閉じ込める。
突然の事で、何が起きたのか判らなかった― 足元でガチャンと、お膳が鳴る。 ぎゅっと、力をこめられた、私を包む腕。 「あ…の…?」 お酒で酔っている訳じゃないのは判るけど… しょーちゃんにすら、こんな事された事はなかったのに。 何故だろう? どこか懐かしい気分になるのは。 このまま、彼女を攫ってしまえたら良いのに― 何も考えずに連れ去ってしまえたら― 幼い頃に縁を結んでいれば… 今ほどそれを切に後悔する事がなかった。 ただ、この手に閉じ込めて置きたかった。 長い間の距離が少しでも縮まるように―
「あ…の…っ…」 グイと、腕で押しのけようとすると、手に何か堅い物が触れる。 ネックレスの輝石― 人工の光では紫色で輝いていた。 アメジスト―かな? 輝石の種類をなんとなく頭で浮かべて、距離をとろうとする。 「あ…ごめん。…決してやましい事があったとか…そう事じゃなくて…」 一所懸命に言葉を探りながら、抱きしめた事を弁明する姿― でも、嫌な感じがしなかった。 「…心が悲鳴を上げていそうだったんだ―」 ぽつりと呟いた言葉― “どうして、この人は真っ直ぐなんだろう” 思った事をそのまま相手にぶつけられる、この強さが少しでも私にもあれば― 「ごめん…」 困惑した表情を、私が浮かべていたからかな。 力なく、俯かれてしまった。 「…失礼します。」 お膳を持って出て行く。 ―見えない糸はまだ繋がらない―
>>GJですー。 久々の長編ネ申降臨で萌える萌える。 続きをwktkしながら待つ楽しみ(・∀・)イイ!
↑変なトコにレスアンカーだけ入れちまった…_| ̄|○
絶え間ない息吹の目覚め― 「おはよう。」 朝露を纏いご機嫌なダンスを踊る妖精達。 朝陽のリングに一日の祈りを捧げた― 「ここは、まだ綺麗だね。」 「おはよう、王子。今日も良き日になりますよう。」 小さく指に口付けを交わす― いつしか数を減らしつつある妖精達― 「蓮。」 呼ばれて振り向くと、社の姿。 にこにこと笑みを浮かべていた。 「今日の観光は、お前とキョーコちゃんで行っておいで。僕はやらないといけない事があ るからね。」 ずん、と重い空気が蓮を襲う。 逆らう事の出来ない威圧感。 「…」 口を開こうとするが、人差し指で静止される。 「ここで、お前が動かないのなら、僕が彼女と縁を結んでいくよ?大切にする気持ちは判る けれど…見ていてもどかしいよ。」 ふー、と溜息を吐いて周囲を見る。 自然に囲まれていると言ってもここ以上の物は望めない― 「判っているよ。…ただ…あの子が…」 ぽす、と頭に手を置かれ 「だから、今日は2人で居る事。従事からのお願いだ。」 わしわしと頭を掻き撫でられ、ガンバレと小さく聞こえた声。 穏やかな陽射が庭園を照らす―
ロビーで新聞を読みふけり、到着を待つ― 「お・・お待たせしました。」 2人の前に立つ― 「じゃ、よろしく頼みますね。キョーコさん。蓮、また後でな。」 肩を叩いて、すたすたと出て行く社― 「お願いします、キョーコちゃん。」 にこりと微笑まれて、ドキッと胸が高鳴る― こんな事、数年も起きたことが無かったのに。 やっぱり…昨日の事があったから…― 「こちらこそ、不慣れな案内かもしれませんけど…えっと…」 確かさっきは“蓮”って呼ばれていたけど― 呼び方に戸惑っているのに気付き、 「敦賀って呼んで欲しいな。」 そう返してくれた。 旅館から出て、お決まりの観光コースを巡ろうかと考えたけれど… 「敦賀さんは、どういう所に行きたいですか?」 一応、用意してきたガイドブックを差し出してみる。 京都に来ると、目的の場所目掛けて観光する人が多いのになぁ… 人並みに、観光の名所案内なら出来ると、自負しているが― 「…自然が多いところ。」 「は?」 今まで、そんな希望を出した人はいなかった― 素で、思いっきり聞いてしまう。 「ごめん。…あんまり人が多いところとか、ビルとか苦手なんだ。」 休日の今日は、どこの観光場所もごった返す― 少し悩んだのち― 「私のお気に入りで…いいですか?」 伺うように尋ねてみると、小さく頷いてくれた。 ―当り障りなく、御苑の緑地・嵯峨野へと向かい、ゆっくりと日が傾き始める―
さわさわと、川の流れる音を聞いて、川べりの石に座る。 休憩として、のんびりとお茶を飲んでみる。 「楽しかった…ですか?最後に、こんな川になっちゃいましたけど…」 観光名所としての有名どころではなく、ただ自然に近い場所で、相手は満足できたのかが疑問で― 「いや…俺が行きたかった場所もここだったし…」 「敦賀さんって…自然とか好きなんですか?」 ぼんやりと景色を見つつ、そんな事を聞く。 「んー…というか…無機質なものが苦手でね。人がざわざわしているのも駄目で…自然の …―そう、昔見た景色と変っている事が怖くてね。」 困ったような、どういい繕えばいいのかを凄く迷った表情で告げる― 今も、変ってしまった事を認識する事が怖い― 「キョーコちゃんは?」 不意に質問を返されて、少し間があった― 「自然っていうか…昔、小さい頃に不思議な出会いがあって…それが少し引っかかるよう な―」 カチッと、心の鍵が外れた気がした。 そうだ。ずっと引っかかっていた答え― 「キョーコちゃん?」 「な…懐かしいなぁって…ここで出会って、ここで別れて…―」 胸の奥がチリチリと熱い― 「ここは…敦賀さんが来たいって言いましたよね?」 どうして気付かなかったんだろう― 彼は目印をずっと持っていたのに― ネックレスとして、自分の目の留まる位置に。 「コーン…なの?」 上ずった声―
…彼女になんて言えばいいのだろう? 隠しつづけて、こんな形で気付かせて― 「ごめんね、キョーコちゃん。」 何に対して謝っているのかさえ、自分でも判らない。 だけど、自分の中で、“もう駄目だ”と決定されていた。 ふわりと、彼の背中に見紛う事なく、輝く羽根があった。 「妖精」だと、幼心に驚喜した。 だけど…成長した今は―? 王子様なんていないと言った今の私は―? きゅっと、ポケットに仕舞ってある輝石を握る。 「困らせてごめんね。あの頃の俺は、君がお母さんに振り向いてくれなくても、君には支え となる相手が居たから― 一緒に過ごせただけで嬉しかったんだ。」 大人なのに、どこか少年のままの表情。 ネックレスの輝石を握り、俯いた。 「だけど…今の君は―?」 返された言葉は心に刺さる。 こんなに重い痛みはない―
愛して欲しいなんて、怖くて言えなかった。 私じゃ駄目なの?と聞いて、必要ないといわれるのが怖かった。 じゃあ、今目の前にいる人は―? 「私は…っ…」 グルグルと回る思考― ふわりと、目の前で空に浮くコーン。 その眼差しがとても、悲しそうで― 「…っ・…」 気休めの言葉なんか言えない。 ちゃんと真正面からぶつかってくれていたのに… 最初から、初めて会った時から― 「…名前…教えて…っ・…コーンじゃなくて…」 本当の名前を教えて欲しいと願う彼女― どうしてそんなに、悲しそうな顔をしているの? 「…言えない…キョーコちゃんを縛る訳にはいかないよ。」 名前という拘束がなければ、名前を教えて、そんなに悲しい顔をさせないのに― 「妖精はね…縁を結んだ相手でなれば、名前を教えてはいけないんだ。」 知らない間に、自分の声が震えている−
コメントしづらいことこの上ない…いつ終わるのか、予告もないし。 平気で何時間か空いたりするし。 作品が良くても読む気が萎える……orz
389 :
387 :2006/05/23(火) 22:21:30 ID:???
うーわー…申し訳ないです とりあえず、次は明日上げます。多分、完結すると思います。 本当すみません
>389
謝ることないよー。
今までコメント書いてなかったけど、ずっと読んでたよ。
私は気長に待ってる。楽しみにしてます。
>>371-372 リーダー香水編GJ!
素敵な魔法使い!自分だったら、王子よりも魔法使いに恋するかも!素敵な魔法をかけてくれるし。
キョーコ、ホッペにちゅーくらいしてあげたらよかったのに。
松とは確かに難しそう。甘々な設定だったらキョーコが嫌がりそうだよね。
プロモの天使はうまくいってたから、その時みたいにプロ意識を持って取り組むのかな。
今日宮崎あおいの「初恋」つー映画の試写会行ってきたんだが、途中から 主人公とその初恋の相手がキョー子と蓮に脳内変換してしまった。 三億円事件の犯人は女子高生でした。な話で、ヒロインは母親に捨てられて 伯父の家に居候で居場所がないヒロインと、権力者の父親に反発している ヒーローの構図がなんともでした。 公開前なんでこれ以上は書いちゃダメだと思うけど、なかなか切ないいい話 でした。
最近、観たい映画ないと思ってたけど、「初恋」、>391のコメントで興味持った。観に行くよ。 蓮とキョーコに変換してみよっと。
393 :
CM:蓮編 :2006/05/24(水) 01:28:13 ID:???
質素な服に身をやつしたキョーコ(白雪姫)が森の中、 お遣いから帰る途中で転んでしまう。 ころんと脱げてしまう木靴。 キョーコの華奢な足にはどうしても合わないのだ。 小人達の家まではまだまだ遠いのに… 木靴に触れて途方に暮れたキョーコの前に立つ長身の影。 座り込んでしまったキョーコの前に跪き、 そっと足を取って小さい華奢な赤い靴を履かせる。 キョーコが立ち上がってみると、 その靴は自分の足にぴったりだった。 喜びながらも戸惑うキョーコ。 見知らぬ人から貰い物なんて… それにこの靴で森の中を歩いたら汚れてしまう。 貰えません、と首を振るキョーコに優しく笑う蓮。 キョーコの手を取って抱き上げ、 「こうすれば靴は汚れないよ?」 にっこり笑った蓮とはにかんだ笑顔のキョーコ、 お城へ向かってフェイドアウト。 …エンドロール(?)には 邪魔するのが間に合わなくて ハンカチ噛んでる瑠璃子ちゃん(継母)w
勝手に続けてゴメンw; レイノ:口紅:眠り姫(?) リーダー:香水:シンデレラ …ときたようなので、 では蓮:靴:白雪姫で挑戦しますた〜 しょーもなくてごめんw; …誰か松:下着:人魚姫の組み合わせをお願いできませんかえ?v
>>390 371です。コメント、ありがとうございます〜☆
余りの反応のなさに、ちょっと凹んでました ww
妖精王子さん、ごめんね。流れぶった切って変なところで
投下してしまったよ・・・orz
連の白雪姫、素敵です☆抱き上げる蓮様がもう・・・!!
で、松の人魚姫書いてみました。
・・・下着を松に任せるのは嫌だったので、靴ですが・・・。
396 :
CM不破編 :2006/05/24(水) 06:34:44 ID:???
蒼く透明な光を抱き込む夜の海 細い三日月の仄かな明りを浴びて―― 翠銀の魚の尾と、長くたなびく月光と同じ色の髪の人魚。 暗く冷たい岩に座って、透明な泪を絶え間なく流す。 小さな瓶を握り締め 声にならない、悲しみを堪えるように そして浜辺に、美しい姫君が現れた。 白い足が、ゆっくりと華奢な靴に差し込まれる。 人魚の尾と同じ色したその靴は、キラキラと星屑のように瞬いて キョーコは遠くに見える、煉瓦の城を見上げた。 そして迎える、最期のとき。 もの言いたげな、それでいて冷ややかな視線を投げかけ、 王子は隣国の姫の、細い腰を抱く。 手で顔を覆ったキョーコの横を、尚は無常に通り過ぎた。 キョーコの手から、優美な短剣が滑り落ち 高く澄んだ音を奏でる。 そして人魚は、海へと消えた。 泡となって――跡形もなく。 残された靴が、静かに淡い光を放ち ブランド名が、波間の中から浮かび上がる――
(こ、こ、こ、このオレ様を呼んでおいて、出番これだけかよ!? ほんの3秒だけじゃねーかぁっっ!!しかも何だよ、この展開!! オレへの当てつけか〜〜!?) 「尚ぉ〜〜ちゃん!!」地団太を踏む尚の腕にぶら下がったのは、 隣国の姫君役の美森。 「悪者役だから受けるの悩んでたんだけど、やっぱりやってよかったぁ〜☆ 私尚ちゃんのお嫁さんになれるんなら、誰に憎まれてもいいもんっっ!!」 うっとりと陶酔する美森とよろけた尚の横を横切る一人の影。 「お疲れ様でしたー」 キョーコに軽蔑の視線を投げられて、尚は固まった。
お題が被ってしまいましたが・・・。 蓮のも書いたのですが、白雪姫のほうだと被ってしまいますね。 眠り姫でも書いてみたのですけど〜・・・眠り姫だけ投下しようかな? でも、ごめんなさい、下着ではおとぎ話にならんので(というか その時代だとコルセットだからCMにならないと思うので) 勝手にお題を変えてしまいました。チークとマニキュアに・・・。 それでも呼んでくださる方、いらっしゃいますか〜〜?
華やかに彩られた室内。 気持ち良さそうにうたた寝をしている王子(松)。 古めかしい長椅子に横たえている姿を、ドアから見つめている人魚姫。 音を立てずにそぅっと室内に入る。 ゆっくりと人魚姫が近付き、王子の上に乗る。 近くにあった帯で丁寧に両手首を拘束する。 重みに気付いて目を覚ます。 「どう…した…?」 顔を撫でようと腕を上げようとすると、拘束されている事に気付く。 妖艶な眼差し― 人魚姫がドレスのファスナを下ろし、お腹のあたりまでドレスを脱ぐ。 「−っ。」 胸を寄せて、王子のシャツを寛げる。 クスクスと笑いながら、艶めいた顔で王子を見つめる― ―誘惑 人魚姫(マーメイド)― テロップとともに、着用していた商品が写される―
400 :
撮影直後 :2006/05/24(水) 07:47:13 ID:???
撮影後 「…御疲れ様でした。」 さっぱりと挨拶をしてスタスタと出て行くキョーコ。 がっちりと拘束された両腕。 「てめっ!…これ解けよ!!」 (キョーコのクセにトップアイドルの俺をこのままにするだと?) 聞こえない振りをして過ぎようとした時、撮影時に気付いた事があった。 「お前…その胸…上げ底だろ!?」 (巨乳スキーな俺なら判る!アレは違うと) ズンッと、空気が重くなる。 「ごめんなさぁい。ちょっと待ってて下さいねぇ〜」 跨る必要はないけれど、跨って無防備なお腹に膝を入れる。 「フンッ!」 頭が白く突き抜ける痛みで気を失いかける。 (仕事じゃなければ、こんな事断ってたわよ!下着のCMだって聞いて余計にショック だったのに、よりにもよってこんな松で!!) 先ほどの膝で大分気持ちが楽になる。 するりと、帯を解き始める。 「ショータロー…あんた、いつまでもトップアイドル気取りしてるけど…そのうち飽き られるわよ?」 (はっ!俺様が飽きられるなんて、この世界ではあり得ねぇ!) 声が上手くでない代わりに視線で答える。 「そう…あんたのそのお腹…大分、ハリがなくなってきてるじゃない。」 ビシッ!と何かが割れる音― クスクスと笑い、 「トレーニングサボったツケが来たのかしらね?」 ひらひらと帯を空に投げて、スタスタと背を向けてスタジオから消えていくキョーコ。 (お…俺様が、あのキョーコに言い返せずに終るなんて…覚えてやがれ!!)
401 :
399 :2006/05/24(水) 07:51:57 ID:???
勢いで書いてしまいましたが… 松が嫌な方には大変申し訳ないです。 皆さん素敵すぎて堪りません。 もっと腕を磨いて半年ROMってから出直してきます
>>399 さんGJです〜!
松のやられっぷりが(・∀・)イイ!!
遠い距離。 立っている距離よりも、彼が地面の上に浮かんでいる事に対しての距離を感じる― ポケットの中で握り締めていた輝石。 「これ…は?…」 手のひらに持ち、彼の前に差し出す。 キラキラと光を受けて輝きを増す。 ―約束の証として渡したもの― 「これは、貴方との縁にはならないものなの?」 ボロボロと熱い涙が頬を伝う。 繋がりを断とうとする彼を繋ぎとめたくて― 「これが…これがなければ…私は…何も出来なかった…今の私だって…」 緩く首を振る― 「俺がいなくても、君は―」 グイと腕を掴まれて目を見開く。 手のひらに零れ落ちてくる涙が熱い― 「貴方と会って、貴方から貰ったこの石がなければ…今…っ…」 真っ直ぐ視線を合わし 「今こうして…ここに…・・貴方の前に…いなかっ…」 声が嗚咽にしかならない― ―狂おしくも幼い恋心 突きつけたif そう、それは自分にも同じ事が言える訳で―
「ごめん…」 とめどなく溢れている涙を指で拭う。 「…また…いなくなってしまうの?」 答えられない― 真っ直ぐに見つめるその眼差しが、あの頃とリンクする。 「ここに…俺の入る場所はある?」 すいと、胸の前に手を翳す。 恋心ではないと、判っていても― 「…っ…」 ―恋はしないと誓った。だけど、この涙はそれ以外で零れている物だと思えなかった。 頷き、まっすぐに見つめる。 ―彼女の心の中に、入る場所があっても…きっと― 「あ・・っ・・貴方…勝手・…だ…」 グイと目元を拭う。 ―私だけに聞くのはずるい。貴方の心を何一つ聞かせてもらえて無い― 「…一緒に居たいと…願うのは…罪…?」 ゆるく首を振る。 同じ気持ちだと思う。 一緒に居たい。 だが、選べない― 「じゃ…どうして?」 「好きだよ、キョーコちゃん。」 額に口付ける。 ジャリと、地面に足をつけ、そのまま抱きしめた―
405 :
403 :2006/05/24(水) 19:27:56 ID:???
す…すいません orz 事情により10時以降に続きを載せます
>>399 さん
そうか、下着はそういう手が・・・!GJです!
ドレスを脱ぐってことは、この時のキョーコの足は人間バージョンですね?
>>394 さん
>>341 >>371 >>396 の者です。
レイノは眠り姫ではございませんです〜。おとぎ話のお題が出たのは
投下の後だったので。レイノ編は、谷山○子の「王国」という曲が元になってます。
なので王国編ということにしてください。
眠り姫は「王子様のキスで目を覚ます」なので、後ほど蓮王子でと
思ってます〜。
流れぶったぎりで、すみません。 中○明菜の「セカンド・ラブ」をキョーコ視点で聴いてます。
腕の中にある温もりが、懐かしい― 懐かしいと感じる理由は…… 記憶を辿って答えに到達した時、俺の目の前が滲んで見えた。 ―あぁ…そうか…― 俺は、彼女の手から人の温もりを、愛しさを教えて貰ったんだ― つぅと頬を伝う涙。 ―人間になる事を許して貰えるのだろうか?― 「お願い…」 頬に手を翳して真っ直ぐに見つめられる。 「私を必要と言って―」 零れ落ちる涙― 誰にも言ったことのなかった言葉。 哀願するように、祈るように告げるその想いが痛いほど理解できた。 「キョーコちゃん…」 ぎゅぅと、抱きしめた腕の力を込める。 耳元へそっと、小さく囁く言葉。 それを聞き取って、綺麗な笑顔を見せてくれる彼女― ―もう 躊躇いは無かった―
ポケットに仕舞ってある小さな包み紙― 転化する為の薬が入っていた。 何も言わずに、それを飲み込む。 ズンッという重圧に襲われ、目まぐるしい情報が頭の中を駆け巡る― 今まで知りえなかった人間としての知識・常識が脳に焼き付けられる衝撃― さわさわと、川の流れる音― 「やっと…道を選べたんだね。」 ヤレヤレと聞こえてきそうな声。 「あ…の…」 意識を手放して膝枕されている蓮を見る。 ひらひらと手を振り、 「ご心配無く。彼の今後の身の振りとか全部手配してあるから。君は君のままでいてあげ て。大丈夫だよ、彼は人間として目覚めて君と新しい道を行くんだから。」 すらすらと事情を述べられる。 浮かぶ疑問。 「じゃあ、貴方は?」 小さく笑われ、 「僕も転化してしまったからね。大切な華を見つけたんだ。だから、彼の社会的な面倒は 僕がみるから。失っていた部分を、今から補ってあげて。幸多からん事を―」 背を向けて、自分の行くべき道へ向かう社―
膝枕で相手の暖かさを知れる事に気付く― 「ねぇ…蓮。…貴方とずっとこうしていたいと思うのは、間違い?」 うっすらと、苦悶する表情で目覚める蓮。 小さく笑い、 「おはよう、王子様。」 もそもそと起き上がり、キョーコを見る。 そして、自分自身を― 「貴方が私だけの王子様で、私が必要とするのが貴方しかいない事を忘れないで。」 一筋の涙。 「蓮。貴方が好きなの―」 「…キョーコ…」 お互いを確かめるように抱きしめる― さわさわと、姿は見えない妖精達が、ワルツを奏でて月夜に祈りと言祝ぎを捧げた― ―彼らの行先に幸多かん事を―
411 :
335 :2006/05/24(水) 22:36:47 ID:???
長々と書き散らして申し訳ありませんでした orz やっと完結しました。 皆さんに色々と迷惑をお掛けしたりで…目も当てられない自分の対応のヘタレさに涙が… 無理矢理こじつけて終らせてしまいましたが…楽しんで頂けたなら幸いです。 お付き合い下さって、誠にありがとうございました。
お疲れさま〜ゆっくり見守ってました。 たまには優しいメルヘンもええなあvと思いました。 京都行きてえ…(笑)
GJ&長編乙。 幻想的な感じがよかったです。
素敵な作品をありがとう。 余韻を残す文章に脱帽です。
>>393 蓮、靴、白雪編GJ!かわいい絵本みたい。
キョーコかわいらしいねぇ。ころりってフレーズとか。
>>396 松、靴、人魚編GJ!
いい雰囲気。美しい情景が浮かんでくるよ。
この人魚姫キョーコ、観てみたい。
>>399 松、下着、人魚編GJ!
キョーコセクシー。このCMで世の男をとりこにして、蓮をやきもきさせてほしいW
松はドキドキしなかったのかな?松をやりこめるキョーコ、ナイスW
妖精王子おつかれGJ!
ハッピーエンドだけど、元の世界には戻れないさみしさもあって、でも幸せな話だね。
ラストの幸せな2人がいいな。
職人さん達がたくさん来てて嬉しい。みんなGJ!
妖精王子、最後までじっくり読ませていただきました。 GJです!! ちょっと切ない感じが良いですね
4通り(口紅、下着、香水、靴)×4通り(蓮、松、レイノ、リーダー?)×シチュエーション(白雪姫、眠り姫…)
=16通り以上!おぉ、いっぱいある!
シチュエーションは、童話や昔話以外に、現代とかでも色々と考えられるし、
色んな組み合わせができて楽しいね。
アイデア、ネタを提供した人もナイス!
>>398 チークやマニキュアもいいなぁ。
書いて下さるなら読みたいです。楽しみにしてます。
化粧品とかだとキャッチコピーが欲しいね 「吸い寄せられる その唇」ってかんじの。
キャッチコピー考えるの楽しそうだね。 >吸い寄せられる その唇 吸い寄せられるのは誰だろう。蓮かな。 下着だったら「ふんわり包む、羽のような柔らさ」とか?…ちょっとセンスないけど。 かわいい下着を着たキョーコの背中に天使や妖精の羽を付けるとか。 実際のCMで同じようなのあった気がするけど。 黒とか、セクシーで子悪魔的な下着の場合は、こうもりの羽とか。
>「ふんわり包む、羽のような柔らさ」 “ふわふわまおまお”を思い出した私は負け組 orz
森の中― 木々にうずもれるような形で、小さな小さな家がある。 そこへ、ドレスが所々破けている女の子が逃げ込んだ― (誰だろう?) 小さなベッドを寄せ集めて眠り落ちている女の子。 扉の隙間から覗く― (わぁ、綺麗と、口元を手で覆う) コツコツと、眠っている女の子に近付いた― そろそろと寝顔に触れようとする。 不意に、視線を胸元へうつす― ―スノウ・ホワイト 乙女の輝き― 可愛くフリルのあしらわれた商品―
「御疲れ様でした〜」 ニコニコと微笑むキョーコの姿。 (あれ?…俺、小人?王子様になれずに小人な訳?) 撮影の影でメンバーの2人がくぅと、涙を堪える仕草。 「御疲れ様、光さん。すっごく可愛いですね〜」 悪気も無く感想を述べる。 落ち込む隙などどこにも無く、ただ褒められた事に嬉しさが増す― 「キョーコちゃん、やっぱりお姫様が似合うね。」 真っ直ぐに思った事を口にして、顔を赤らめて出て行ったキョーコちゃん。 いいんだ、端役でも君と一緒にいれたから―
423 :
421 :2006/05/25(木) 11:17:21 ID:???
突発で、しかも短くてすみません orz リーダーとキョーコ白雪姫 商品名はそのまま当ててしまいました 浮かばなかったんです…商品名 妖精へのコメントも多数ありがとうございます。
CMに複数の女優が出るパターンがあるじゃないですか。 ポッキー四姉妹とか。 あんな感じでモー子さん、キョーコ、瑠璃子ちゃん、ポチリ、百瀬さんとか 出てくるCMはどうでしょう。 女の子の共演も和気藹々と楽しそう。
>>424 いいね!
資○堂のシャンプーのCMで女優さん5、6人出てるのがある。
あんな感じでどうだろう?
順位がかなり下なのでageます。
428 :
427 :2006/05/25(木) 21:41:27 ID:???
700番台だったのでageたらトップ近くまで順位が上がってびっくりした。
>>421 さん
GJです!やっぱりリーダーは王子様にはなれないんですね(^^;
>>417 さん
ではお言葉に甘えさせていただいて・・・
蓮キョのチークCM 白雪姫編落させていただきます〜!
明るい木漏れ日の彩る新緑の森 萌黄色の葉から朝露が転がり落ちて、涼やかな音を立てる。 柔らかな若草の上に、投げ出された細い腕。傍に転がる、齧りかけの林檎。 すっと影が差し込んで、黒い尖り靴の女性の足先が割り込んだ。 ばさりと落ちる、くすんだ色のマント。 美しい口元が嘲笑うように歪められ―― 雲の切れ間から、後光のように差し込む陽光 森から響く、無数のすすり泣く声 どこまでも透明な泉を囲うように、森中の動物達が集まっていた。 ウサギとキツネと、鳥、栗鼠、ネズミ・・・それら全ての視線の集まるその先に 泉に張り出した岩の上に、氷の棺が置かれてあった。 雲からまっすぐに伸びた光を受けて、透き通った棺は七色のきらめきを放つ。 その中に横たえられたキョーコの姿は、色とりどりの花に彩られて。 棺の最も近くには、7人の小人達。覗き込んでは涙を流す。 血の気の失せたキョーコを哀れんで、小人のマリアが森の奥へと駆けて行った。 やがて戻ったその手には、淡いピンクのバラが一輪。 花の部分だけを手のひらに載せ、小人仲間に差し出した。 小人達はバラの上に手をかざす。 そこに生まれたまばゆい光が、視界の全てを包み込む―― 光の収まったマリアの手のひらには、ころんと転がる桃色のコンパクト。 マリアが白いパフでキョーコの頬を撫でる。 ふわり、と音が聞こえるかのように、キョーコの頬が薔薇色に染まる。 肌はみずみずしく輝く。それはまるで、生きているかのように。
さらさらと木々がざわめいて、風が死者のための唄を奏でる。 それに誘われるかのように、木々の間から一人の王子が現れた。 棺の中の、美しい姫君に心奪われ跪く。 やがて王子は、小人達に深々と頭を下げた。困惑して顔を見合わせる小人達。 そして彼にうなずき返すと、蓮はふわりと微笑んだ。 蓮はキョーコを抱き上げた。花びらも一緒に掬い上げられ、ハラハラと舞い遊ぶ。 連れていた白馬にキョーコを乗せた途端、馬が戦慄いた。 何の抵抗も見せずに落ちるキョーコを、蓮が抱きとめたその時。 けふ・・・と仰け反った口から転がり落ちた、林檎の欠片。 キョーコの睫毛がわずかに震え、そしてゆっくり目を覚ます。 黒曜石の瞳に写った、蓮の顔。 花びらの舞うその中で、キョーコはこぼれるように微笑んで 蓮はキョーコを、抱きしめる―― その光景は徐々に遠ざかっていき、金の額縁に縁取られた1枚の絵画となる。 ――薔薇色の未来を夢見る貴方のために――
「モーござあぁ〜〜んぅ〜〜!!」キョーコが奏江に飛びついた。 「ひどぉ〜〜いぃ〜〜、モー子さんがイヂワルな継母役なんてぇ〜〜」 「しょーがないでしょ、そーゆー役なんだからっっ!」 「でもぉ、私なんかよりモー子さんのほうがずっと美人なのにぃい〜〜!!」 「お后だって美人なのよ!!それにアタシは嫌よっ、いっくら黒髪ったって 白雪姫なんて柄じゃないわーー!! いいから離しなさいよっ、抱きつかないでよ、も〜〜!!」 ずりずりと奏江に引きずられているキョーコを、蓮は苦笑して眺めていた。 (・・・相手役は俺なんだけどな・・・)
長すぎて分割になってしまいました・・・。
マリアちゃんは芸能人ではないのですが・・・他に思いつかなかったので
特別参加です。こちらはキョーコメイン、後日投下予定の眠り姫編は
蓮メインとなります。・・・どっちにしてもキョーコは寝っぱなしですけど〜。
>>427 さん、ありがとうございました☆
435 :
427 :2006/05/26(金) 00:18:47 ID:???
>>430 GJです。よかったです。
マリア、芸能活動しないのかな?モデルとかいいと思うな。
>>421 リーダー、下着、白雪編GJ!小人リーダーかわいい。
>君と一緒にいれたから
もう胸キュン。
>>417 です。
>>429 、チーク、蓮、白雪編GJです!
チーク、白雪姫のイメージにぴったりのアイテムだなぁ。
綺麗な生き生きした世界で、とても絵になる話でした。
それに、キョーコ、蓮、モー子さん、演技派の3人が共演のCMって、みごたえありそう。
GJです。 それはそうと、王子ってーとカボチャパンツをどうしても想像してしまう 蓮のカボチャパンツ・・・ 萎えー・・・
沢山の神様が降臨していて吃驚。そしてGJ!です。 CM編まだまだ色々生まれそうで良いですね〜!! 妖精王子もとても良かったです!! 私も妄想ネタですが、今号表紙見てキョーコが松とバンドやってたら PVで蓮キョ共演ってならないかな〜・・・とか考えました。 もちろんキョーコがメインボーカルで蓮との絡み多数。 ・・・あまりに突飛過ぎてネタにもなりませんね、スミマセンorz
すみません、最近のCM新作ラッシュに興奮して作ってしまいました。 蓮と松の両バージョン…しかもおとぎ話じゃないし、これ。 初心者が調子ぶっこいてすみません! 神々の新作までのつなぎにしてください。
時代を感じさせる日本家屋。いや、屋敷といった方がいい。 中は薄暗く、どの部屋のふすまもぴったりと閉じられている。 まるで予期せぬ来訪者を、頑なに拒絶するように。 背の高い洋装の男が、額にかかった黒髪を掻き上げながら廊下を進む。 板張りの廊下は艶やかな光を帯び、歩を進めるたびわずかに軋んだ。 男の後ろ、廊下の突き当たりを、赤い着物が通り過ぎる。 ショーットカットの黒髪。無表情だった口元が微かに和らぐ。 気配を察して振り向いたとき、赤い椿の花びらがひらりと床に落ちた。 花びらの落ちたところまで、やや足早に廊下を進む。 左右を見やると、右の角に古典柄の着物の袖が消えたところだった。 そしてまた、廊下に椿の赤い花びら。男はそれを拾い上げ、唇まで寄せる。 そして瞼を閉じる。香るのは花びらか、少女の残り香か。
追いかけっこ。横からのロングショットで二人を交互に映す。 少女の目元から上は見えない。 男は「待って」と叫んだようだった。少女は懸命に走りながら振り返る。 が、その拍子に転んでしまった。着物の長い裾を踏んでしまったためだ。 男は少女に歩み寄る。膝を折って、少女と目線を同じくした。 振り袖で顔を隠した少女は、警戒と威嚇のまなざしを男に向ける。 外からの光が、ちょうど少女の後ろから差し込んだ。 男は着物の袖を手にとって口づけをする。ふわりと漂う香り…。 商品は新作のコロン。 主張しすぎない、日本古来の奥ゆかしさをテーマにしたという。 少女は一瞬で頬を赤く染めた。目が見開かれ、潤む。 そして男が手に取っている方の袖を、力いっぱい引き寄せた。 袖は大きく弧を描き、その影になって、少女は一瞬男の視界から消える……。 目を開けたときには少女はもういない。 変わりに残された、椿の花。拾い上げると花びらが幾枚か舞い落ちる。 男は目を伏せたまま、椿を胸に引き寄せ立ちあがる。 目のアップ。鋭い眼光……。 『逃さない、その香り』
「つ、つつつ!敦賀さん!!もうこのカット終わりましたよ!いい加減離してください〜〜っっ」 「ん、もうちょっと」 着物の袖にキスするシーン。夜の帝王全開のまなざしに、キョーコは本気でたじろいだ。 涙目になりながらも思い切り袖を引っ張るが、蓮に掴まれているのため「ビンッ」と布が張る。 そこで監督の「カット!」の声が入った。後で袖が綺麗に宙を舞うシーンとつなぎ合わせるので、 蓮が手を離さずとも問題はない。ないのだが。 (もうちょっとって!いつまでそんな子供みたいな駄々をこねているおつもりですか〜!) 声に出せば絶対キュラキュラフラッシュ決定の叫びをなんとか喉の奥で抑えていると、 「もうちょっとだけ…君の香りに酔っていたいんだ。……駄目かな」 「……っっ!!」 蓮がすいと顔を寄せ、耳元でささやいた。他の誰にも気付かれない声で。 キョーコはもう声も出ない。口をパクパクさせていると、蓮はようやく手を離す。 赤い袖が、するりと音もなく床に落ちた。蓮が極上の笑みを浮かべながらキョーコに手を差しのべる。 「さ、立って。次のシーン、行こうか」 (敦賀蓮!テメー、今キョーコに何言いやがったー!?ってかそんな顔近づけてんじゃねー! キョーコ!お前もなに惚けた顔してやがるんだこのーー!!) 二人の様子が気が気でない、次の出番を待つ男が一人。やはり心の内で叫んでいた。
同じ日本家屋の古びた屋敷。薄暗い板張りの廊下。閉じられたふすま。 またも招かれざる来訪者が訪れる。眉を寄せ、途方に暮れたように足を踏み入れる。 茶髪にピアス。銀の装飾品が襟元からちらりとのぞく。 白いシャツの袖をひじの上まで乱暴にまくりあげ、「誰かいないのか」と声を荒げる。 彼の後ろには、古典柄の赤い着物の少女。青年はそれに気付かない。 黒髪のショートカットがふわりと揺れた。少女は青年の背後に歩み寄る。 表情の見えないカメラワーク。口元だけが、妖しく笑う。 少女の指先が「トン」と青年の背に触れた。だが青年が振り返った先には誰もいない。 また背後に気配を感じる。振り向くと、廊下の奥に着物の少女。
青年は追いかける。少女は軽やかに逃げる。 見失ったと思うと後ろを駆けていく。まるで宙を舞う蝶のように。 青年の顔は焦りに曇り、少女の口元は心底面白そうにほころぶ。 少女を見失い、青年は床に落ちた椿の花の前で、疲れてへたり込んだ。大きく溜め息をつく。 椿の花を拾い上げる。鼻先まで漂う香り…。 いつの間にか後ろまでやってきていた少女は、そんな青年の頭を指先でこつんと小突いた。 驚いた表情で振り返った青年を、得意げに見下ろす少女。 新作のコロン。奥ゆかしさだけが女性の美点ではない。 強さをも兼ね備えた、現代を生きる女性達に。 一陣の風。椿の赤い花びらが舞う。 青年の目がくらんでいるうちに、少女はまたしても姿を消した。 漂う花びらと、残り香。焦燥感に眉を寄せる青年。 廊下の角で、そんな青年を背に少女は微笑む。妖しく艶めいた唇。 少女の手には、すくい上げられたような椿の花びら。それらを口元にやり、瞼を閉じた。 『つかまえて、ごらんなさい』
「テメー、キョーコ!!今、本ッ気で小突きやがったな!?」 「うるさいわね!そのくらいで倒れてんじゃないわよ、バカショー!」 NG連発の「キョーコが不破尚の頭を“軽く”小突く」シーンもなんとか撮り終え、 二人の追いかけっこの撮影へと移る。(着物が乱れるので後回しになっていた) 映像だけで、音はあとから入れる。それをいいことに二人好き勝手喋っている。 「だいたいなんで(敦賀連は捕まえられるのに)俺は捕まえられねー役なんだよ!?」 「あら、あんたにはそれくらい情けない役がお似合いよ!」 「おまえだってお似合いだろ!あやかしの役?とどのつまり座敷童じゃねーか!」 「なんですってぇ!?」 そんな二人の口喧嘩は、端から見ていればじゃれ合いに他ならない。 「仲いいな〜、不破尚とキョーコちゃん」などという囁きがスタッフの間から漏れ聞こえる。 (ああ〜〜、抑えろ、蓮!!気温下がってるって!表情固まってるって!!) 二人の様子と、隣の担当俳優の様子が気が気でないマネージャーが一人。 彼の悲痛な心の叫びを受け取れるものは、誰もいなかった。
447 :
コロンCM :2006/05/26(金) 05:04:02 ID:???
以上です! 気がついたらこんなに長くなってしまいました… 「お姫様シリーズなら、かぐや姫とかいいかも〜♪」 とか妄想膨らました挙げ句が座敷童でごめんなさい。
ギィィと、重くドアが開く。 部屋の中には、使わなくなった物が置かれていた。 ゆっくりと、興味を示しながら部屋を見る。 壁の一角に黒い影があるのに気付かずに― コツ、コツと、一つ一つを見て回る。 目的の物がないという顔をしながら。 ゆらりと影が姫に近付く。 その気配に気付いて身じろぎ― 近くにあった糸車の針に指が触れる。 苦悶した表情を浮かべ、倒れこむ。 ドサッと、影が抱きとめる。 小さく冷酷な瞳で見つめて。 ふわりと黒い羽根が舞い落ちるなか― ―誰もを嫉妬させる desire― テロップが流れ、ストラップレスのブラが写る
「意外と…柔らかいんだね、赤頭巾ちゃん。」 さわさわと、肩を撫でられ、ババッと離れる。 ぞわりと寒気が体を襲う。 (この手つきのいやらしさは何よ!?) まじまじとレイノの姿を見る。 「魔女っていうか・・マクベスの魔女よねぇ…」 (ぴったりだわ。誰が推薦したのかしら?) 視線が気になるのか、気を引きたいのか、少し高圧的に― 「君が望む王子様になれって?」 鼻で笑うように言われるが― 「あんたが王子様になったら失笑どころか爆笑だわ。」 (日の光を浴びたら溶けそうだもの!) 下着姿を見せる訳じゃなかったから、事務所もOKだしたんだし… 「じゃ、御疲れ様っ!」 スタスタと歩いて行く― その後姿を見つめる。 ―魔女は、嫉妬してこの手からは離さないよ?―
450 :
448 :2006/05/26(金) 07:43:48 ID:???
あっ…あとは蓮を投下すれば下着シリーズ…終われるかなぁ・・ orz お目汚しすみません。
神々おつかれさまです〜 どれも撮影風景画目に浮かぶほど幻想的!
おお!!色んなverのCMが!! どれも楽しく想像できる物ばかりヽ(´ー`)ノ GJです。
ふわふわと、白いドレスを翻してお城の階段を駆け上がる。 後ろを振り向きながら。 少し止まっては駆け上がり、後ろをじっと見る。 「ふふっ…」 カツカツと、二つの靴音が響く階段。 距離が縮まりつつある。 パシッと、手を掴まれる。 捕まえられると観念したように見つめる。 「追いかけっこはお終いだよ、シンデレラ。」 ―ベッドの上― 後ろからファスナーを下ろされる。 するりと、ドレスを脱ぎ捨てて― 手を頬に翳され、片手でしなやかにシーツに縫いとめられる姿― ―たった一度のプリンセス・ディ― テロップが流れ、商品のボディスーツが写される
「シンディ、このまま脱がせても良い?」 夜の帝王炸裂で見つめられる。 「だ…だだだっ…駄目です〜〜!!」 力一杯叫び、蓮をにらむ。 (こっ…この人は〜!直ぐにからかうんだからっ) ふと、抱き起こされた後に、首筋にキスをされた。 「!?」 ピクンと体が跳ね、そろそろと見つめる。 「もう、魔法が解けてしまった?」 (あぁ…もうからかえないな。そんな顔させたら―) こっそりと耳元へ 「俺だけの魔法で閉じ込めたいよ」 そう囁き、御疲れ様と言い、社の元へ― (??敦賀さんって魔法使いじゃないわよね…?何?どういう…?) ―いつまでも俺だけの魔法で君を―
455 :
453 :2006/05/26(金) 19:14:37 ID:???
下着編終了…というか・・
拙くて申し訳ない。orz
>>429 &440さん
GJ お疲れ様です。
素敵すぎて夢に出てきそうです
下着蓮Ver萌えっ!!! 超萌えっ! 続きを是非エロパロに・・・w
457 :
430 :2006/05/26(金) 20:45:06 ID:???
>>453 さん、下着シリーズ乙です!
萌えました〜っ!!蓮ってば、スタッフの前でっ!!
でも誰も止められないんだろうなあ、蓮相手じゃ・・・ww
>>441-447 さん、情景が目に浮かんできます・・・!
繊細な描写と美しい日本語が脱帽ですよ〜!!
かぐや姫もいいですね・・・あ、いかんいかん、また妄想が暴走しそうだ・・・。
>>438 さん、カボチャ・・・私も書いてて思いました orz
しかも白タイツ・・・蓮にそんなもの着られた日には、泣くに泣けません。
でもリーダーなら着こなしそうな気もします ww
では、ラストの蓮キョマニキュアCM、眠り姫Ver落させていただきます。
目の前に立ちはだかったイバラの壁。 棘だらけの蔦は複雑に絡み合って、辺りに暗い影を落としている。 目を見張るほどの巨大な満月の光の中、城の五本の尖塔が荊の森に 埋もれていた。 蓮はスラリと剣を抜き、祈りを込めて白刃を掲げた。その刹那― 冷ややかな光を受けた荊の壁が、ざわざわと音を立てて道を開ける。 城へと続く直線の道に、蓮は足を踏み入れた。 かつては生きていた人間の、石像たちの前を横切り 錆びついた鎧の戦士の横を通り過ぎ 厚く埃の積もった闇の廊下を、蓮はためらいも見せずに歩いてゆく。 等間隔に空けられた、小さな窓の蒼い月明かりを頼りにして。 そして辿りついた突き当たり、大きな扉をゆっくり押し開ける。 豪奢な扉は、ギギと耳障りな音を立てて蓮を迎え入れた。 古びて黒ずんだ緋絨毯の敷かれたその部屋の、奥には絹のベッドが置かれ 見上げるほどに大きな窓から、白銀の月光が燦々と降り注ぐ。 蓮はゆっくり、歩み寄った。 ベッドに横たわるのは、消え入りそうなほどに儚く美しい姫。 永い永い眠りについた、伝説の少女―― 百年の月日はキョーコの美貌を些かも損なわせることもなく
そして蓮は、眠れるキョーコの上にかがみこむ。 繊細なガラス細工に口付けるように、そっと吐息を合わせた。 口付けられた所から徐々に、雪色の肌が象牙色へと替わってゆく。 足先・指先まで到達し、その先にはつややかな桜貝の色が灯る。 長い睫毛を震わせて開けた瞳に映り込むのは、美しい王子の姿。 キョーコはかすかに微笑んだ。 ゆっくりと腕を持ち上げ、蓮の頬に手のひらを当てる。 蓮の黒髪に、華やかなピンク色が映えて―― もう一度、蓮はキョーコに顔を寄せた。そのまま画面から外れ、 蓮の髪とキョーコの手だけが映されて。 真っ黒になった画面の片側に、3本のマニキュアが浮かび上がり ブランド名が、輝く金の文字で刻まれてゆく・・・ 見えない万年筆で書かれるように――
撮影が終わったそこには・・・頭から湯気を出してうつむくキョーコと、 照れながらも緩む口元を手で押えて天井を仰ぐ蓮の姿があった。
461 :
458 :2006/05/26(金) 20:50:25 ID:???
なんだか王子というより騎士チックな蓮でしたが・・・。 とりあえず全員分書き終わったので、これにてROMに戻らせていただきます。 読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございました☆ 皆様のステキなCM、楽しみにしておりますので〜(^^)ノシ
キュララのCMの監督さんの名前を誰か教えて下さい orz ここで聞いてはいけないかもしれませんが…
463 :
マロン名無しさん :2006/05/26(金) 22:11:32 ID:+L0e+VS1
黒崎潮監督ではないでしょうか
>>441 、蓮コロン、
>>444 、松コロンGJ!
和風もいいね!和風って何だか官能的。
キョーコの着物姿、綺麗だろうな。
>>448 レイノ下着GJ!
高級感があっておしゃれなイメージだね。
セクハラだけど、レイノの手つきがイイ。
>>453 蓮下着GJ!
大胆だな、蓮。でもそこがイイ。萌えました!
>>458 蓮マニキュアGJ!
撮影後の2人の初々しさに萌えた!かわいい。
GJ!
みんな発想がいいねぇ。
お茶のCMでモックンが出てるやつ。あれを蓮と京子でやってほしい。 あの夫婦愛が堪らない(*^д^*) 「あの人はいいお茶が作りたいだけなんです。」って。
>>465 宮沢りえと共演しているやつだよね?
京都弁だし凄くいいと思う。
自然な蓮キョ好きだ
>>465 いいねぇ。「あの人」って呼び方が、くうっ(^д^)萌え、って感じだ。
初めてSSなるものを書きます。 妄想やあらすじを書くばかりで、いつも職人さんに読ませてもらってるので、私もたまに は何か書いてみようと思いました。 日頃から文章書くのがが苦手で、話になってないかもしれませんが、それらしいのが出来 上がったので、投下してみます。 蓮、口紅CM、現代風です。携帯からなので、読みにくかったらすみません。
薄暗い部屋。ソファに2人の男女。 男はソファに横たわり、女はスリップドレスを着ていて、男の上にいた。 男のシャツの胸元は少し開かれて、少し乱れている。 男の手は女の髪、そして頬に触れる。 引き寄せられるように、男の唇が女に近づく。 2人とも恍惚とした表情をしている。 2人の唇が、触れるか触れないかのところで止まる。 クラクラして、酔ってしまいそう 魅惑の唇 2人が口づけをする寸前に2人が画面から外れ、女を抱きしめる男の手が写る。
〜撮影後〜 撮ったCMを見て、スタッフからほぅと感嘆のため息。 女性スタッフなどはうっとりとしている。 社:「これは、蓮に心奪われる女性がまた続出するな」 スタッフ:「女にすっかりまいってる感じがすごくいいですよ。さすが。 敦賀さんにあんな表情されたら女はイチコロですよ」 蓮はキョーコを見る。 半分は演技じゃなかった。 …あれは、あの娘が引き出した表情だ。 あれが撮影じゃなかったら、我を忘れてしまいそうだ。 君にすっかり酔ってる。 スタイリスト:「キョーコちゃんもすごく綺麗ねぇ」 スタッフ:「キョーコちゃん、色っぽいなぁ。壮絶に美しいよ。」 画面を見てドキドキしていた。 私…こんな表情してたんだ。すごく恥ずかしい…。 蓮に、また、自分の新しい面を引き出されてしまった。 …敦賀さんにはかなわないな。 …でも今は、悔しいというよりも、ちょっとこわい。 画面には、私の知らない私がいた。
改行エラーで手間取ってしまいました…orz 蓮、口紅CM、現代風、これで終わりです。 読んでくださった方、ありがとうございました。
GJ!寸止め萌えー(*´Д`)ハァハァ
こないだ、ビデオショップで、江角マキコと豊川悦司が出てる「命」を見かけた。 黒いシャツを着た豊悦を見て、蓮って実際にいたらこんな感じなのかなって思った。 江角マキコも綺麗だった。 ジャンヌダルクの「マリアの爪痕」を聴いて、キョーコのCMのイメージにいいとか思った。 もう末期症状。
>>469 を書いたものです。
CMのその後の妄想が浮かんだのでついでに。ストーリーにはできませんが…。
前提.あのCMは、蓮とキョーコの美しさ以外に「2人はキスをしたのか」
という話題でもちきりだった。
妄想が3つあります。
1.キョーコは番宣で、あるトーク番組に出演。その番組には松も出演していた。
蓮と共演した口紅のCMについてきかれるキョーコだが…。
「しっしてません〜」顔を赤くして否定するキョーコ。
キョーコの応えに安心するものの、キョーコの反応が気になる松。
2.蓮は雑誌の取材があった。
キョーコと共演した口紅のCMについてきかれる蓮だが…。
「ご想像にお任せします」女性キラースマイルで答える蓮。
この雑誌は、松も取材を受けていた。
松は知らずに雑誌を開き…蓮のインタビューを目撃する。
3.蓮とキョーコは番宣で、あるトーク番組に出演。その番組には松も出演していた。
共演した口紅のCMについてきかれる2人だが…。
さあどうする?
顔を赤らめるキョーコの反応が気になる松。
…以上です。つたない文章ですみません。
「私も蓮にキスされたい」という女性が続出し、口紅は大ヒット。 …って、私、スレッドストッパーになっちゃいましたか?(・д・); 妄想を1つ。 蓮、探偵の役とかもいいな。 キョーコは探偵と恋に落ちる役。しかし、女(キョーコ)には、ある秘密が…。 といった感じで。黒蜥蜴とかもいいな。
開口一番にこう始まった。 「いいか!?俺のCMはアートだ。お前さんがただカメラに向かって笑うだけじゃ面白く ないんだよ。」 ビシッと、黒崎監督に駄目出しを喰らうショータロー。 「それなら、自分の専属のカメラマンにでもポスター撮って貰って来い。」 ばっさりと切り捨て、スタッフを見回す。 やれやれと、口に出し、 「いいか!?これはお前さんが主役のCMじゃねぇんだよ。判るか?よーく考えろよ。」 休憩と言い、ドカッとパイプ椅子に座る。 ショータローを見据えて。 おろおろする祥子― “初めて面と向かって駄目出しされて…大丈夫なの?” 監督は、アイドルに俳優レベルを求めているように感じる― 共演の相手はまだ姿を現さない。 しかし、それについては監督は何も言わなかった― ガンッと、空き缶を控え室の壁に蹴り上げる。 「っざけんなよ!?天下の俺様がなんで…っ…」 そう。 共演の相手も挨拶にすら来ない状態で―
ざわざわする収録現場― 金色のウィッグに青のカラーコンタクト。 真っ白いドレスを着て優雅にバロック調の長椅子に座っている。 「ほぉ〜…良いじゃねぇか。」 うんうんと頷き、変身した様を見る。 「俺のCMがどういうものかはわかってるよな?」 確認をとるように聞いてくるのが可笑しくて― 「監督のCMはアートですよね?視聴者に制限された時間でアピールしなければならない」 クスクスと笑いながら監督を見る。 「共演の相手がヘタレだからな。お前さんが揉んでやってくれよ。セッティングはお姫様 と従僕な王子様って感じで― 俺が欲しいものをお前さんなら理解して貰えると思ってる からな。」 ずらっと並んでいる靴達を見る。 「これ、全部新製品ですか?」 確認するように問うと、 「いいや、これらはスポンサーの既製品で、そいつが新製品だ。」 そいつと指差された靴― 「じゃ、監督…靴を目の前に並べて下さいね。従僕に選んで頂きます。」 にっこりと微笑み、「従僕」になる相手を考えた― キィと収録現場に戻り、バロック調の椅子に座っている相手を見る。 「?」 あんな奴アイドルで居たか? 心当たりがない。 「納得できるかどうかはわからんが、共演者が揃ったから始めるぞ。スタンバイ―」 見向きもせずにそう言われる。 「いいか、お前さんはそこにある靴をお姫様に履かせろ。それだけでいい。」 きっぱりと役目を言われ、プライドが邪魔をする。 ちらりと共演者を見ても、何も言わない。
不機嫌そうなシンデレラ― 選んだ靴を跪いて足に履かせる。 (残念でした) 片足で履かされた靴を緩め、靴飛ばしの要領でポーンと明後日の方向に投げる。 「て・・っめ…」 めげずに違う靴を履かせる。 扇子を開き、小さく笑われる。 「これじゃないの。」 これも同じく投げ捨てられる。 どこかで聞いた事のある声― 「良いぞ、シンデレラ。」 クツクツと笑う。 10足のうち6足を投げられ、やる気ゼロな王子様― (キツすぎたかしら?) 悪戯に微笑んで、自分から立ち上がる。 サラサラと衣擦れの音を響かせて、自分から靴を履くシンデレラ― 満面の笑顔のワンショット。 ―ワガママ シンデレラ― キャッチコピーと共に、鮮やかに微笑むシンデレラと、跪いている王子様
規制?
「OK!俺の作品に答えてくれたな。」 わしわしと頭を撫でられ、満面に褒められた― 「あっ…ありがとうございます、監督。」 聞いた声の答えに気付く。 「キョーコか!?」 「何よショータロー?今更気付いたの?」 呆れた様に言われ、居なかったように監督に向き直る。 「お疲れ様でした。これからも期待に応えられるように頑張りますねっ!」 嘘偽りのない真っ直ぐな解答を貰い、満足そうに頷く。 「お前さんも演技の仕方を教えて貰ったらどうだ?ん?」 ニヤニヤと含みのある顔をされ、むかむかとする。 ―俺だけカヤの外かよ!?― 「まぁ、なんとか使えるからいいけどよ。駄目だったら別の相手に頼むつもりだったんだ よなぁー?」 挑戦的な瞳― だが、逆らえない。 監督を敵に回してはならないという、事務所からの命令― ―絶対に乗り越えてやる―
481 :
476 :2006/05/29(月) 08:45:00 ID:???
松やられっぱなしで終わりました orz なんとなく、黒崎監督ならいじれそうだったんで… 名前教えていただいてありがとうございます〜
規制じゃなかったね。
割り込みごめんorz
>>476 さん
GJ!
本編でもこのくらいの展開あったらいいのにな〜w
松をギャフンと言わせてやってほしい。
視聴率NO.1のトーク番組への出演依頼― ドキドキしながら返される質問に答えていく。 何故か、同席しているのが松。 「そうそう、あのCMが凄い反響を呼んでるって聞いたんだけど…」 にやりと意味深な笑みを浮かべられる。 (や…やっぱり…) 必ず突きつけられる質問。 「やっぱり、しちゃって、差し支えあるからギリギリで終りなの?」 赤面しながら、 「いっ…いいえ!!してませんから!!本当に皆さんの期待を裏切ってしまいますけどっ!!」 力いっぱい否定する姿。 ―俺だけにわかるアイツの嘘をついたときの癖― 眉間に皺― 当り障りのない会話をしてオンエア終了―
グイと、人目のない場所で腕を引く。 「なによ?アンタに何かを言われる筋合いは何一つ無いわよ?」 きっぱりと自分の用件を切り捨てられて尺に障る。 「お前―」 眉間に指をさし、 「嘘付く時、ココに皺が寄るんだよな?つまり、したって事だろ?」 あけっぴろげに言われて口を思わず開けてしまうー (何?たかがCMなのになんで尋問されなきゃいけないのよ!?) 「何よ?・・例えあたしがCMで敦賀さんとキスしていようがアンタには関係ないでしょ!?それとも、あたしはアンタの所有物だって言いたいわけ!?」 (いつもいつも私を所有物扱いしてた訳だし。冗談じゃないわよ!) 「あたしはあたしの意思で行動しているの!アンタの枷が外れて自由なの!判る?」 バンッと壁に両手をつけられ逃げ場所を失う。 「じゃあ、俺が今ここでお前とキスしたらチャラにしてやるよ―」 ムカムカといいようのない感情が胸を支配する。 ブツっと何かが切れた音が聞こえるー 「っざけんじゃないわよぉぉおお!!」 怨キョが松を取り巻きその場に立ち尽くすだけの松― 怒りMAXの怨霊のすさまじさは経験した者にしかわからないと言う―
485 :
483 :2006/05/29(月) 22:43:26 ID:???
マロンが人多すぎでなかなか入れない orz とりあえず妄想ネタを書かせて頂きましたが― 期待に答えれるかは不明ですね orz
>>483 乙ー!
IEとかで見てるのかな。
サーバ引越しかなんかの影響ですよ。専ブラ推奨。
>>483 GJ!焦れる松かわいい。いじめたくなるかわいさ。キョーコに軽くあしらわれてワロス。
結局、蓮とキョーコがキスしたのか、謎なままなのもいいね。想像の余地があって。
キョーコの癖を言い当てた時ドキリとしたよ。本当はどっちだろうね。
小田○正の「Yes-No」「愛を止めないで」を蓮視点で聴いている。 「伝えたいことがあるんだ」「woh woh」もいい曲。
ここの妄想と外れるかもしれないけど、スキビキャラを動物でイメージしてみた。 キョーコ:多数(やっぱり女優だから)。 猫(名前知らないけどグレーの気品ある猫、または茶色か白い子猫)、 豹(戦闘モード)、バンビ、小犬、うさぎ(魔王におびえる) モー子さん:黒豹、スリムな黒猫 蓮:やはり多数。(行儀の良い、育ちの良い)犬、黒豹、狼(野生的なとこ)、 ライオン(帝王、魔王) 松:トラ猫、そのうち虎に化けるかも。またはチーター。 レイノ:狼、蛇、キツネ リーダー:愛嬌のある犬、ハムスター、りす 逸美ちゃん:気品のある犬、綺麗な鳥 祥子さん:綺麗な犬 美森:りす
美森ちゃんは名前の由来もあるから犬(ポチ)も入れとくれ。 モーコさん黒ヒョウぽいね。
キョーコ:兎 蓮:狼 松:狐 ってのをどっかで見たなw 最近の展開だと狼はレイノだね
キョーコもちょっとキツネっぽいね。 蓮は、行儀良い犬みたいな狼だ。 松やレイノの図々しさを分けてあげたい…。
>488 後ろ2つは手元にないけど「Yes-No」「愛を止めないで」両方ともいい歌だよね。 自分なんかサビ2過ぎたというのに、いまだ「ラブストーリーは〜」を蓮視点で聴いてる。 ただ小田○正さんは自分的に蓮の声質イメージが違うのが・・・。 独断と偏見で言うと、声質は矢沢○吉 歌では山○まさよし「One more time One more chance」に萌えている・・。
あーそれから 玉○の「悲しみにさよなら」とか桑○の「白い恋人たち」とかにも萌え。 バラバラな上に年代がわかる古い歌でスマソ
>>493 山崎○さよしだったら「僕はここにいる」「灯りを消す前に」「セロリ」もいいよ。
パシャパシャと、シャッターを切る音が室内に響く。 「や〜…反響が凄いって聞きましたよ?」 ニヤリとした表情を見逃さなかった。 ―きっと、いつもの― 「例のCM―2人とも艶っぽくて…」 小さく笑う。 その表情が見たことないくらい柔らかくて― 「やっぱ、キスしちゃっているのかな?」 見据えて尋ねられる。 「そうですね・…」 クスリと笑い、鮮やかに微笑んで見つめられる。 その表情の変化に胸が高鳴る記者。 「あんなに綺麗な表情をされたら、男としてはどうします?」 悪戯に尋ねる言葉。 「そ…それは…」 CMの時の表情― 「魅力的でしょう?だから…ね…」 クスリと笑う声。 ガタンとテーブルが音を立てる。 「え!?じゃ…」 キュラキュラと笑顔を振りまいて一言。 「ご想像にお任せします。」
月末のTV局― パラパラと雑誌を捲る。 ―確か― パラリと捲った先に視線を運ぶと―? “アノCMはやっぱり!?” 魅惑の口紅と共に、抱かれたい男No1に突撃インタビュー! 壮絶に殺意の沸く見出し。 わなわなと震え、 「っざけんなぁああああ!!」 うらぁああと、雄たけびを上げながら控え室の壁に雑誌を叩きつける。 内容を読んだかどうかは、定かではない―
498 :
483 :2006/05/31(水) 11:28:31 ID:???
やはり松はヤラレキャラにしかなれませんでした orz
GJです。
>>489 松、トラ猫・・・確かにシマシマな気はするけど、生態的には
ライオンのほうが近いかも。メスに餌取らせて、何もしない ww
オス同士で戦う以外は、だらだらしてるから。
百獣の王では、ないけどね♪
実際トラ猫になってたもんな。あれにはうっかり萌えた。
GJ!松はそれでいいんだよ、それでこそ松。 雑誌投げつける松のリアクション、ナイス。
蓮のイメージだけど、私のイメージは、曲、声質でいうならB'zだな。 松はビジュアル系。 ここのスレでも誰か行ってたように、ジャンヌダルク。あと、TMレボリューション。
>>503 私もほぼ一緒だ。
ただ、松のイメージ、ジャンヌダルクのka-yuのMysteriousの頃が一番しっくりくる。
ちょっと妄想。 レストランを舞台にしたドラマに蓮とキョーコが出演。 ギャルソン役は蓮。シェフ役はキョーコ。 昔のドラマ「王様のレ○トラン」な感じ。
>504 へー私、その曲は聴いてないな。聴いてみる。 ジャンヌダルクは、蓮のイメージに合う曲もあるね。夜の帝王向きのやつ。 >505 蓮のギャルソン姿、萌。 今やってる「おいしいプロポーズもいいね」 シェフと社長の息子。ドラマでは男の方が年下だけど、年齢設定をちょっと変えて。
あと、竹内結子が出てた「ランチの女王」もいいね。 蓮は、四兄弟の中では次男役かな。
ランチの女王は今、再放送してるね。 蓮がシェフ役するとしたら、キョーコに手ほどきしてもらうのかな?
>508 いいね。キョーコが蓮に手ほどきするなんて、普段ないことだし、新鮮だね。
手ほどきいいね。 ダクムンごっこ再来って感じで。蓮のマンションで特訓。 お約束の手切ったりがあると良し。
不謹慎だけど、どっちが手切った方がオイシイだろう。 蓮とキョーコ、2人で料理するのもなかなかいいね。新婚みたいで。
蓮のマンションのキッチンに並ぶ2人。 ガチャン! 「ッ!!」 「大丈夫か!?切った?…見せてみて」 「だ、大丈夫です…って…きゃあ!!?」 キョーコの左手を取った蓮は、人差し指に出来た小さな切り傷に唇を寄せると 滲んだ血を舌でペロリと舐め、そのまま指を口に含んだ。 やっぱりキョーコがやった方が面白そうな(笑)
蓮が怪我したらキョーコに手当てしてもらって 手が触れ合ってそれだけでも蓮はドキドキしそうだね
更に手当てしてもらった指を見る度、キョーコに思いを馳せてそうだw
えーと…突発で料理の手ほどきをうける蓮の話でもいきますか??
516 :
515 :2006/06/02(金) 20:09:30 ID:???
はぁ…と、数え切れないくらい溜息が出る。 隣に社さんがいるのに、躊躇いもなく悩んでいる表情を出してしまった。 「れーんー?」 この声掛けはマズイ。 取り繕うように、いつもの笑顔を繕う。 「なんですか?社さん。」 ビシッと、眉間を叩かれる。 突然の事で声が出なかった。 どことなく空気が冷たい― ―地雷を踏んだのだろうか―? 「お兄さんに隠している事があるだろう?」 ズイと迫ってくる。 マズイ。 かと言って、相談したところで解決するものではない― ふと、廊下で見知ったピンク色のツナギ― 目を見張り、後ろ姿を追いかける。 「蓮!」 質問から逃げられたと思い、追いかける。 パシッと、手を掴んで相手を止める。 「えっ!?つ…敦賀さん!?」 相手を確認してキュラキュラな笑顔― (まっ…まぶしっ!…何!?何!?なんなの!?) 不必要にフェロモンを放出した笑顔が自分の心に槍となってプスプスと刺さる。 「君の今夜の時間と身体を貸して欲しいんだけど―?」 にっこりと微笑まれ、その言葉を隣で聞いていた社と社長の顔が満面の笑顔― (に…逃げられない。すごく逃げれないわ…) 心の中で怨キョがガスガスと地面を叩いているのを感じていた―
517 :
515 :2006/06/02(金) 20:16:06 ID:???
ガシャン―と、重苦しくドアが閉じられる。 それは自分の気持ちと同じで― 「で…二度目のお誘いを頂いて…私は何をしたら…?」 少し困ったような、躊躇ったような表情― それが、どことなく可愛い感じに思えた。 「敦賀さん。早くしないと時間がなくなってしまいますよ?」 少しだけ意地悪をしてみようとした。 そう、いつも自分がされていた事を仕返しに。 じーっと見つめると、観念した様に告げた。 「料理を…教えてもらいたいんだ。」 心なしか顔を赤くして。 (う…わー… こんな敦賀さん初めて見るかも…) ドキリと胸が高鳴ったが、言われた言葉を反芻する。 料理を教えて欲しい… 「敦賀さん、自炊でもするんですか?」 それはそれで敦賀さん自身の健康にも良い事だと思う― 「今度のドラマでね…料理を作らないといけないんだ。」 そっぽを向いて、いじけているような表情を浮かべて。 しかし、別撮りで行う事があるのに何故―? 「新開監督なんだ、このドラマ―」 ポンと、納得したように手を叩く。 つまりリアルを追求すると料理を役者本人が作る方向へと― 「で、簡単に出来るものを教えて欲しいんだ。」 恥ずかしさから前髪を悪戯にいじる。 (初めて見る仕草ばかり) クスリと笑って敦賀さんを見る。 「…真剣にお願いしているんだけど―?」 「ごっ…ごめんなさい。」 とりあえず、目の端に止まった冷蔵庫に近付く。 「じゃ、冷蔵庫の中に何が入ってるか―」 ガチャリと扉を開けると―
518 :
515 :2006/06/02(金) 20:27:34 ID:???
ヒュォォォォォと、冷蔵庫から送られてくる冷気が顔に当たる。 (あ…まずい。絶対に怒られる) ドリンクストッカーにはミネラルウォーター 目の前は冷蔵庫の内装のプラスティックトレイが内臓電灯で反射する。 「つーるーがーさーん!!」 振り向いたときには、予感的中― くわっと怒りを露にされる。 「前にも言いましたよね!?健康管理は大丈夫なんですか!?も〜…」 小さく溜息を付き、そのあとに柔らかく微笑む彼女。 その表情は自分だけに見せて欲しいと思うのに― 「じゃ、適当に買って来ますから、お米を研いでおいて貰えますか?」 (あ…でも、お米も無いのか) と、小さく呟くのを耳にして― 「一緒に買い物は…駄目かな?」 近場に開いているお店は無いし、重いものを持って夜道は歩かせられない。 伺うような視線を彼女に送ると― 「判りました。その代わりドラマで作る予定のものを教えて下さいね。」 柔らかく笑顔を返され心が躍る―
519 :
515 :2006/06/02(金) 20:30:31 ID:???
申し訳ない。 少し上げるのに時間が掛かりそうです。 買い物編は必要でしょうか?? 需要なければはしょります。
GJ! 続き楽しみにしてます。買い物編も是非ともお願いします!
ネタが出たのが今日なのに、仕事が早いなあ、GJです! 蓮カワイス。買い物編もできたら読んでみたいです。 続き楽しみにしてます。
522 :
515 :2006/06/02(金) 21:09:45 ID:???
深夜に買い物籠を持ってスーパーを徘徊― きょろきょろと珍しそうに見回す敦賀さん。 なんていうか…生活感がないから、俳優の敦賀さんなんだと認識するような… コレはコレで有りというか…籠持っていても様になるのは何!? 時間帯的にお客さんもあまりいないから騒動にならなくて良いものの― 「えーっと…イタリアンって漠然としてますよねぇ…」 思ったことを口にしながら、色々と考えてみるけど… 「敦賀さん、自炊したことってないですよね?」 思いついてジャガイモを籠に入れる。 人参・ピーマンをひょいひょいと入れて確認をとるように見つめる。 冷蔵庫の中を見れば判っているけど、聞いてみないと― 「外で食事か、コンビニが多いから…」 言葉を濁してそっぽを向く。 (あ…いじめすぎた・・かな?) ちょっとした表情の変化だけど、空気が変った。 「じゃ、簡単に出来て見栄えの良いものにしましょう」 ピザ用チーズ・トマトケチャップ・コンソメブイヨン・バター・鶏ささみ キャベツ・オリーブオイル・キュウリ・シメジ・スパゲティー 思いつく限りに籠に入れる。 調味料のコーナーやレトルトのコーナーなど、コンビニとは比較に鳴らないくらいの量。 見たことのない物が多いのか、敦賀さんがきょろきょろと視線を回している。 (そういえば…) ふと回想すると、敦賀さんが自分で買い物に来る事がなければ、当然スーパーに足を運ぶこと もないわけで― 「敦賀さんが今食べたいものって何があります?」 良く母親が子供に問う質問― きゅっと、小さく手を繋がれ、キュラキュラとした笑顔を注がれる。 「…スパゲティ」 どことなく含みのある声だったけど― ―君をずっと食べていたい―なんて…言えないじゃないか―
523 :
515 :2006/06/02(金) 21:42:29 ID:???
再びマンションへ戻り、キッチンに2人で並ぶ。 自分がキッチンに立つという違和感がなんとも言えなくて― 「手を洗って、ジャガイモ・人参・玉ねぎの皮を剥いて下さいね。」 ポンと、皮剥き器を渡されたが、どう剥いていいのか判らない。 「包丁で…剥きたいんだけど?」 確か本格的な人は包丁だった筈。 それを聞いて小さく笑われる。 「包丁に慣れていないからまだ駄目ですよ。」 こうして…と、皮の剥き方を見せてくれた。 刃を皮に当てて滑らせるだけでジャガイモの皮が剥けるのに驚いた。 「包丁に慣れていないと、ジャガイモの身がにんにくの一かけらになってしまいますか ら。」 意味が判らなかったが、料理上手な彼女が言うのならその通りなんだろう。 しゃりしゃりと小気味良い音を立ててジャガイモの皮を剥き終える。 「次は人参ですよ。ジャガイモと同じ要領ですから。」 小さな笑い声が聞こえるだけで、皮の剥く音が響く。 パタパタと調味料を並べ、スパゲティを茹でるお湯を沸かす。 「じゃ、玉ねぎは茶色い皮を剥いて下さいね。全部剥いちゃ駄目ですよ?」 悪戯っぽく言われている気がするが、料理に関しての知識が足りない自分には有り難いア ドバイス。 「剥き終わったら、包丁でピーマンのヘタの部分を切って下さいね。」 ピリピリと茶色の皮を剥いて、剥き終わった玉ねぎをまな板の上に乗せた。 「じゃ、ここを切って下さい。」 スイとピーマンのヘタの部分を指で包丁で切るように教えて貰う。 ピーマンを押さえて切ろうとした時―
524 :
515 :2006/06/02(金) 21:44:22 ID:???
「つ・・敦賀さん、包丁を使う時は指を丸めて下さい。猫の手みたいな感じで―」 「え?あ・・そうなんだ。」 全然知らない事を丁寧に“こう”と見本を見せて教えてくれる真摯な先生。 「手、切ってしまいますから。」 サクッと、ピーマンのヘタを切る。 「じゃ、中の種を取り除いて下さいね。」 パラパラとピーマンの種を取る。 言われた事を黙々とこなして行く。 パンと手を叩かれ、 「じゃ、材料を切りましょう。」 ジャガイモを半分に切り、平べったくなったほうを下にして細く切って行く。 「こんな感じで、火の通りやすい様に―あと、手は猫の手ですよ?」 クスリと笑顔で言われて、自然に自分の顔も緩んでいく―
525 :
515 :2006/06/02(金) 21:51:19 ID:???
すいません。 やっぱり間があきます。 続きは明日になります。 申し訳ない orz
>525
2人に何かいいこと起こりそうな予感がしてドキドキワクワク。楽しみにしてます。
遅レスですが、
>>483 、
>>496 さん、
469です。私の妄想をストーリーにしていただきありがとうございます。うれしいな。
GJです!
松が言ってたキョーコの癖からして、蓮とキョーコは、本当にキスしたのかなと想像して萌えました。
松もかわいかったです。松が嫉妬してると気分いいなー。これからもどんどん嫉妬してほしい。
面白かったです!
突然ですが昔にこのスレで途中まで投下されていた 電車はどこかで運行されていらっしゃるのかな? あの時事情もよく知らず、サイトの行き方も見つけられずで 無念の涙を飲んだのだが、さっき昔のスレを読み返していて 思い出したんだよ・・・今はリンクつながってないし。 どなたか詳細ご存知な方ヒントでもよいので教えていただけない でしょうか?デートの直前までしか話知らんのでどうなったのか 知りたいのです・・・
クマー?
529 :
マロン名無しさん :2006/06/03(土) 05:54:40 ID:cmvIh/Rw
>>528 いや、マジで事情知らない人かもよ。
パスもらってた自分でも途中で見失ったし。
>>527 書き手さんの意向により2内で電車の話題は出して欲しくない
そうです。ので、申し訳ないですが、その件の詳細は勘弁して
くださいね。
ふーん(・c_・`)
531 :
515 :2006/06/03(土) 16:16:19 ID:???
トトトンと、小気味良く音を立てる彼女の包丁。 トントンと不慣れな為か、不規則な音を立てる自分の包丁。 ジャガイモと人参は切った後に水の入れたボールに入れる。 「どうして、水の張ったボールに?」 「ジャガイモはでん粉が浮き出てきて、炒めるときにフライパンにくっ付いてしまうんで すよ。だから、水にさらして下処理です。人参は灰汁が出ますから、同じように。」 玉ねぎを切った時、不意に目に痛みが走る。 「−ッ…?」 包丁を入れるたびに痛みが続き、潤んだ視線が包丁の矛先を間違えた― ジリジリと痛みが熱を持つ。 「敦賀さん!?」 異変に気付かれ、押さえている指を隠す。 じわりと不快な広がりを手のひらで感じながら― 「…手…切りました?」 目の痛みで潤んでいた所為か、余計に心配させているような… 「き…切って…」 視線を隠している手に向けられて観念する。 「ごめん…」 小さく溜息を聞いて、呆れられているのかと戸惑う― 手をつかまれ、切った指をまじまじと見られる。 不意に― 切った指が彼女の唇にいって―… 「−ッ!?」 柔らかい感触が指でも判って、そのまま悪戯な笑顔を浮かべて― 「消毒、しましょうね。」 にこにこと言われては、嫌とは言えない― ―そういう事は俺が君にしたかったのに…―
532 :
515 :2006/06/03(土) 16:42:45 ID:???
キッチンからリビングへ移動して、救急箱を持ってくる。 「…まいった…」 小さく敦賀さんが呟いたのを耳にした。 少し顔が赤いけど… 「多少の失敗は付き物ですよ。この指だと動かし難いでしょうから、今日は助手でお願い します。作り方とか、メモに書いておきますね。」 ペタリとバンドエードを貼る。 パタパタとキッチンへ戻り、途中になっている料理を作る。 「スパゲティを茹でて貰えます?」 たっぷりお湯の入っている鍋。 パラパラとお鍋に入れてたのを確認して、 「オリーブオイルを少しいれて下さいね。吹き零れ防止に。」 フライパンでジャガイモ・人参・ササミ・ピーマン・玉ねぎを手早く炒める。 ふわりと油の香り― 言われた言葉に対してすぐに行動する姿― 大人な敦賀さんじゃなくて、本当に素なのよねぇ… 軽くフライパンのものに火が通ったらコンソメブイヨンを水で溶いたものを加えて煮立た せる。 その間に、茹でたスパゲティのお湯切りをする。 「必要ないお鍋はシンクに置いてスパゲティ用のフライパンにシメジとバターと玉ねぎを 入れて炒めて下さいね。」 木ベラを渡して、手つきを見る。 「多分、基礎が判れば直ぐに作れるようになれますよ。」 純粋にそう言って敦賀さんを見ると、小さくはにかんだような顔― (う…わ…) 何ですか、この乙女心を擽る笑顔― 心臓に悪いわ…もう…―
533 :
515 :2006/06/03(土) 17:14:33 ID:???
手早く料理を作っている姿が可愛くて。 料理を覚えるよりも、そっちに視線が行ってしまう。 レンジでふんわりと香ばしい香りが漂ってくる。 「和風スパゲティと、鶏ササミとジャガイモのピザ風炒めとレタスサラダで完成です。」 ガチャッとレンジを開けてグラタン皿を取り出すと、チーズの匂いが踊る。 見栄えのする置き方を教えて貰って、一通りを理解した。 こうしてどれくらい、彼女の食事を食べていられるのか―? ふと沸いた疑問。 不安が胸に棘となって刺さる― 「敦賀さん、お食事にしましょう。大分遅くなってしまったけど…」 にこりと微笑まれ、その闇が消える。 不ぞろいな野菜の切り口に自分でもヘタだと、口に出してみると、クスクスと笑う君の 笑顔が可愛くて― 「でも、そうやって知らない事を覚えて自分の物にしていくのは、すごく大切な事ですよ ね。」 柔らかく、すんなりと人があまり言わないことを言うから余計に― 気をつけた方が良い事や、簡単に出来る料理のレシピ等、呼吸をするように紡いで見せ る料理話。 ―愛しさが心を捕らえる―
534 :
515 :2006/06/03(土) 17:26:07 ID:???
カチャカチャと食器を片付けて、2人でコーヒーを飲んで一休憩― 「こんな遅くにごめんね。」 ソファに凭れて、改めて言われて時計を見る。 AM2:00 「いいえ。参考にして頂ければいいですし。」 事前に連絡はしておいたけれど、さすがにこの時間では― 「隣の部屋、自由に使ってくれていいから。今日は泊まって行って。こんな時間には さすがに帰せないよ。」 心配する眼差しが、とても痛く理解できて― 「すみません。」 謝るしか出来なくて― 「謝らないといけないのは、俺の方だから。ワガママで引っ張りまわしてごめんね。」 逆に謝られて― 視線を合わすと何か気まずい感じになって…沈黙が耐えれない― 「わっ…私、隣の部屋で休ませてもらいますっ!!」 逃げ道へと走る― 「おやすみ。シャワーとか好きに使っていいからね。」 小さな笑いが部屋に落ちた― 不意に、自分の指のバンソウコウ― 「このまま閉じ込めて置きたいのに…」 切なる願いは空のまま―
535 :
515 :2006/06/03(土) 17:29:06 ID:???
手当てイベントと、回想イベント…盛り上がりに欠けてるような… とりあえず、オチもヤマもなく終了です orz 後日談、どう考えても浮かんできません。 長々とお待たせして申し訳ありませんでした。
530です。 誤爆していました すいませんorz
GJ!! スパゲッティー食べたくなりました。 蓮かわいい。
GJ! キョーコが指に口づけ、このパターンもあったんだね。 ニヤニヤしてしまった。 お泊まりにも萌え。
GJ!
面白かったです!二人のやりとりに萌えました。
自分
>>514 なので回想ネタ入れてもらって嬉しいです。ありがとう。
GJです! 面白かったです。 キョーコに手当てしてもらいたくて、わざと手を切る蓮を想像。 あと、読んでいて蓮が主夫役やったらこんな感じかな?と思いました。 もちろん妻役はキョーコ。家事が出来ない夫にいろいろ教える妻。 そして主婦より主婦らしくなる夫。 自分で書いててなんだけど、こんな蓮は見たくないや。
主夫まではいかなくていいけど、料理がうまいのはいいな。 蓮は何でも器用にこなしそうだね。その気になったらますます上達するんじゃない? 例えば、食べさせたい人(キョーコ)ができたら、キョーコのために作るとか。 キョーコは「おいしい…料理でも敦賀さんにかなわないの(泣きベソ)」 ってことになるとか。
料理は愛情だね。 蓮の料理、最初は下手でも、キョーコのためにおいしいものを作ろうとどんどん上達して いく過程を想像するとほんわかする。
お料理編GJです!面白かった〜 つーか、蓮かわいすぎ!!!!! かーーーわーーーーいーーーーーいーーーーーー
ロケ最終日にキャスト、スタッフ全員で花火大会やりそうだ。 線香花火で誰が一番落とさないでいられるかとか。 そういえば、蓮は花火やったことあるねかな? ねずみ花火にびっくりしそうだ。
タクシーにあったのはゴーヤのマスコット? 蓮沖、縄土産でもプレゼントすればいいのに慌てて帰ってんだろうな。 ゴーヤストラップとかないのかねw
>>545 ゴーヤーマン知らない?それをちょっと変えた感じ。
縄土産。ごめん、変な想像しちゃったよ。
547 :
545 :2006/06/06(火) 20:51:23 ID:???
>>546 読点の場所が・・・いやけして怪しい土産では・・・orz
魔王にすごまれて逝ってくる
キョーコに「そっちはどう? 縄土産買ったんで楽しみにしてて」 …とメルする蓮。受け取るキョーコ。 …ごめん、バカな妄想したorz
蓮はキョーコにゴーヤーマンストラップをプレゼント。 軽井沢から帰って坊にもゴーヤーマンストラップをプレゼント。 2つもゴーヤーマンストラップを持つはめになったキョーコ、 ひとつは電話に付け、ひとつはコーンの入れ物に隠していたが うっかりそれを蓮に見つかってしまう。 どうなるゴーヤーマン!! スマソ、ゴーヤーマンと連呼してみたかっただけだ。今ははんせry
吹いたwww
ゴーヤーマンの他にゴーヤーマンハニー(ゴーヤハニー?)、 ゴーヤーマンベビーがあるというかいるみたいよ。
ゴーヤ―マン=蓮 ゴーヤーマンハニー=松 ゴーヤーマンヘビー=レイノ と、勝手に頭で変換しちゃったよ。
>>552 志村ー!ヘビーヘビー!
ゴーヤーマンはマジ怒りするとスーパーゴーヤーマンに変しry
554 :
551 :2006/06/07(水) 07:57:27 ID:???
ゴーヤーマンハニーは女の子。書かなくてごめん。
555 :
552 :2006/06/07(水) 08:03:16 ID:???
いや、判ってて言ったんだ ハニーが松でピンク色の戦闘服着てたらニヤニヤできるじゃないか
沖縄土産ならかぼっちゃマンも忘れずに。 レイノはかぼっちゃマンでいいよw
ハニーは緒方監督が似合いそうだ。 悪役には黒崎監督。
いつの間に話が特撮?になってる。 悪役は蓮でキョーコとは敵同士なんだけど、お互い惹かれあってる というのがいいなぁ。で、真の敵というか悪役はローリィ。
ローリィじゃ倒せるのか不安w
カレー好きなコメディ担当あたりに社さんを推薦。
社さんには冷凍ビームと電気製品クラッシュという必殺技があるしな。 悪か正義か微妙なところだ
蓮----小技:キュララスマイルでトゲを刺す。必殺技:魔王の眼力ビーム。対キョーコには夜の帝王化で混乱させる。 嘘を見抜く力も優れ勘も鋭い。また理屈での応戦でも強力と思われる。 松----ひたすら本能で突き進む野生動物タイプ。頭脳戦にはからっきし弱く知能犯にはなれない。 口喧嘩勝負に至れば恥をかく可能性高。殴り合いの喧嘩ではやや強い可能性あり。 社----小技:電気製品クラッシュ。必殺技:冷凍ビーム。データ収集に余念なし。 レイノ---超能力を操り特殊なオーラで相手をフリーズさせる。 ただし魔道師タイプには通用するがそれ以外には全く通じない。体力なし。 キョーコ--怨キョを操り怨・恨・憎など負のオーラでは最強か。ただし空想妄想が激しく戦闘中に逃避する可能性あり。 弱点:レイノオーラ。蓮のスマイルから身を守るには怨キョの消耗大。 緒方--癒し担当。必殺技:笑顔で無言の圧力、相手の戦闘力を気付かれないうちに奪取。 ローリィ--勘・洞察力・個性に優。行動予測が難しいため防御も困難。同類の仲間多数。 最強は誰だ?
1.ローリィ 2.蓮 3.キョーコ ってところかな? ただし、キョーコが上目遣いでウルウル攻撃をかませば 2位と3位は入れ替わるかもしれん。
ローリィが最強だろうね。 ローリィに対抗できるのはマリアと大将ぐらいかな?
ローリィVS大将?! テラオソロシス。というよりシブすぎるwww 対決原因もいまいち不可解w
おやぢの美学で対決。
大将は包丁一本で回復も攻撃もこなすから、赤魔導師系かな。 マリアちゃんは旅の途中で手に入るペット。 育成次第で能力が決まる。
まあしかし今号のスキビは後半全部野郎ばかりだったな……
おっさんばっかりのクレパラよりは 一応若い男子ばかりでよかったじゃまいかww
蓮にはすごい悪役やってほしい。 浦○直樹の「モン○ター」のヨハンみたいな悪役。
嘉月は悪役?未緒はいじめ役?
572 :
マロン名無しさん :2006/06/09(金) 23:32:53 ID:czT2M/PC
バイキンマンとかw
>570 ヨハンは知らないけど、蓮、悪役もハマり役そうだね。地(魔王)でできそう。 悪役の蓮もかっこいい、とかいってファンが増えたり。
「砂の器」みたいな影のある役やってほしい。今でもダクムンでやってるけど。 蓮って、実力派俳優と言われてるけど、現実にいるとしたら、芸能界でどういう位置づけかな。 松田優作みたいに伝説になる俳優になるんだろうか。
子役もやっていて実力派俳優…えなり君?
えなりは違うだろう。 子役時代は無名くらいでないと。
子役っていうのかな、蓮は。 俳優を始めた頃は、14、15〜歳くらいにはなってたんじゃない?
でも、10歳で父親を超えられないと 悩んでんだよね?
浅野忠信は?十代の頃は無名だったし。 そういえば、彼の祖母?が外国人で子供の頃金髪だったらしいね。
父親を超えられないというのは、役者としてとは限らないよ。 父親は役者じゃなくて、他の分野での偉い人かもしれないし。 小さな頃から偉大な父親の影に隠れてしまい、○○の息子としてみられ、 個人として見てもらえなかったとか。 どんな分野であれ自分を成長させたいと思っていて、それがたまたま役者だったのかも。 私は10歳よりもうちょっと大きくなってから、自分の道(役者)を見つけ、 アメリカで役者修行してたのかと思った。
>>577 9巻の「お前の愛の演技は嘘臭え!」のときに、
日本で俳優始めて4年余りって言ってたよ。
日本での活動は15〜16って事だよね。
子役ではないね。
そしてその前には外国のどこかで俳優を・・・?
582 :
578 :2006/06/10(土) 20:01:44 ID:???
>>580 ただ、いまのところ蓮の父親は保津周平説が有効だから。
10歳の頃悩んでいたのを考えると、保津父親説は無いかなとも
思ったりする。
>>581 4〜5年前からなら、子役ではないね。それに、日本で子役してたら、絶対バレそうだし。
子役してたとしたら、アメリカかな。アメリカっぽい。
>>582 私は、小津さんが蓮の父親とはこれっぽっちも思わなかったよ。
こことか、本スレ見て知ったくらい。言われてみればそういう考えもあるな…って感じ。
11巻ACT.64 P111?を見て、10歳頃にはすでに子役やっていた と思ってたよ。もちろん海外で。
585 :
584 :2006/06/10(土) 21:22:47 ID:???
書き忘れ。 親が俳優で、まわりに較べられたりして悩んでいたのかと思ってた。 連投すみません。
子役してたら、ちゃんとした大人がついてないと危ないよね、特にアメリカは。 親はついてたのかな。
マネージャーいたとか。
昔の蓮は飛鷹君みたいだったとか?
>>584 あの監督は外人ポイよね。でも10歳頃からやってたなら
「4年余り」じゃなくて「演技始めて10年・・・」って言い方
するんじゃないかと。
海外での活動は短いような気がする・・・。
子役でクビ→しばらく役者を離れ、その間グレてた という可能性もある。 妄想か推論なのかわかんなくなってきたなw
妄想を投下します。文章がおかしいかもしれないけど…。 携帯からなので、読みづらかったらスマソ。 次々回の妄想です。
軽井沢に着き、事情を知った。 緒方監督:「そんなことがあったので、京子さんの出番は後に… 京子さんは出ると言ってましたけど、休んでもらっています」 あの娘にもしものことがあったら…。 あの娘は1人でどんなに心細かっただろう。 傍にいてやれなかった自分が悔やまれる。 彼女の元へ向かう。 「私、大丈夫です。ご心配をおかけしてすみません」 ちっとも平気じゃないのに、いつも、そう言って強がる。こんなときにも。 …俺では駄目なのか?君の心の支えになれない? 胸が苦しい。まるで、胸に冷たい石を抱えているみたいだ。 “…俺にだけは、心を開いて、打ち明けてくれ、寄りかかってくれ” 心の底から渇望する、強い、激しい思い。 …求めては、望んではいけないのに。 …もう駄目だ。 彼女を前にして、もう気持ちを抑えることはできない。 彼女を引き寄せ、抱きしめた。
遠い空の下でも、君のことをずっと考えていた。 君の元へ向かう時、君への思いの強さを改めてはっきりと自覚した。 君がどんなに大切か、君を失ったら、俺は…。
敦賀さんにぎゅっと抱きしめられる。 「ぁあの、敦賀さん!?」 「…よかった」 「え?」 「無事でよかった…」 「…側にいてあげられなくて、1人にしてごめん」 …あれ、なんだか涙が出てきちゃった。おかしいな。私らしくない。 なんだか、すごくほっとして…。 …涙が出てくるのは、敦賀さんの腕の中が大きくて暖かくて、すごく安心するからだ。 …ずっとこうしていたいなんて、 思っちゃいけないのに。 もう少しこのままでいたい。
ぎゅっと、敦賀さんの私を抱く腕に力がこもる。 トクン、トクン… 敦賀さんの心臓の音がする。 その時、心の中にある、気づきたくなかった思いがふと顔を出す。 自分の呼吸と心泊数、体温が一気に上がっていくのがわかる。 敦賀さんみたいな素敵な男の人に抱きしめられたら、 こうなってしまっても…ううん、違う、そうじゃない。 心と体は正直だ。 はっきりと気づいてしまった。 頭で抑えこもうと思っても、私の中に抑えられない気持ちが潜んでしまった。 そう、感じていた。
以上です。 言い忘れましたが、流れをぶった切ってすみません。 このまま話を続けてください。 最後に、 蓮の決壊、早く来い。
GJです。 キョーコも自分の気持ちに自覚。本誌でも早くそうなってほしい。
>>597 レスありがとうございます。
>>595 で妄想を追加します。
その時、ドアをノックする音。
松がキョーコを心配して様子を見に来たのだった。
2通りあります。
1.ドアに向かうキョーコ。ドアを開ける。
「…ショータロー」
「…よぉ」
そこに、蓮が出て来る。
2.「俺が出るよ」ドアに向かう蓮。ドアを開ける。
そこには松が。2人は向かい合う。
そこにキョーコが。
↓
三つ巴発生。
以上です。どうしても、松を絡ませたくなるんだよな…。
お粗末でした。
>>598 (・∀・)イイヨイイヨー
そういう状況ならどっちにしても
蓮はにっこり嘘吐きスマイルと巧みな話法で松を撃退しそうな気がするw
最近そんなちょいブラックな蓮が降臨してないから見たいのぉ。
これから投下したいと思います。1レスです。
敦賀蓮。 密かに流行を作る男。 彼が買った商品、手にした商品はあっという間に売り切れ。 口コミで広がり、流行となる。 本人はそのことを知らない。 「敦賀さんが着てるTシャツ、今、はやってるブランドのですよね? 流行に敏感なんですね」 キョーコに言われ、蓮は着ているTシャツを見る。 「そうなんだ、知らなかったよ」 「はやりといえば、広○苑ブームだそうですよ」 密かに流行を作る男、敦賀蓮。 本人はそのことを知らない。
604 :
601 :2006/06/11(日) 23:06:19 ID:???
題名入れ忘れました。すみません。 密かに流行をつくる男 です。 以上です。失礼しました。
>>602 GJ!!いいオチのつけ方ですねv
でもレス全体が目に入った瞬間、何を思ったか
「広○苑ブランドのTシャツを着た蓮」というとんでもない誤解をしました…
わけわからんww
>>606 大きく筆文字で「広○苑 乙」と書かれたTシャツを着てる蓮を想像しちゃったジャマイカww
最近意味のない日本語のTシャツ着た外国人がたまにいるしな。
595の > トクン、トクン… で867思い出してしまいorz
>609 ??? 867って何?
>>607 今日「クケ」って書いてあるTシャツ着た外人さんがいたよwww
「アキバ系」ってのを着たギャル(死語)もいた。
そこで てんてこ舞い と書かれたTシャツですよww
○○高等学校 メガネ部 と書かれたジャージを着た女子高生を見た。 こういうの売ってるんだね。 そのうち、ラブミー部と書かれたつなぎ売り出したりして。
私達が普段来ているTシャツの英語のロゴとかも、外国人から見たらかなりおかしいらしいしね。
>>614 豊天商店で出している奴かも
前に同人誌ってロゴの入ったバック売ってたし
>610 867って何? 不倫主婦ハルナのことだと思われ。 モサヨ漫画が好きらしい。 分かってしまった自分もorz。
豊天のキティコラボのラインナップみてたら、なんか変なの降ってきたので書き逃げ(笑)
「あ、敦賀さん、おはようございま…って…な、なんちゅーTシャツ着てるんですか!?」
「これ? 最近流行ってるからって勧められたんだけど…変?」
「どこのショップですか、敦賀さんにきてぃ焼酎Tシャツなんて色モノ勧めるのは!!
つか社さんも何で気がつかないんですか!! って…アレ?」
「…ハイ、実は俺も強要されました…」
「あ…あきばキティだし…え、強要?」
「おお〜、いいところに最上君!! 君にも用意しておいたぞ!! さあ受け取りたまえ!!」
(やっぱりこの人が犯人だったか…)
「ちなみに君と琴南君はキティ部Tシャツだ。マリアもお揃いだぞ♪」
「うっ…また断りにくい攻め方を…つかキティちゃんに罪はないし…うーんうーん」
ttp://item.rakuten.co.jp/crewz-mart/c/0000000179/
ちょwww蓮このスレじゃ妙なTシャツばっかり着てるwww
ただでさえ、Tシャツ自体似合わなそうなのにw
想像して禿ワロタw
すごく馬鹿な妄想が浮かんだ。 バウリンガル→犬語翻訳幾 ミャウリンガル→猫語翻訳幾 レンリンガル→蓮翻訳幾(キョーコのみ使用可能) 蓮翻訳幾ってなんだよ。
発売日まであと数日・・・というところで何なんですが、 14号から先の妄想書きあがったので、投下します。 駄文なうえに長くて恐縮ですが・・・暇つぶしになれば幸いです。 全10話予定。
626 :
14号妄想 :2006/06/15(木) 21:03:20 ID:???
レイノは尚の拳を何とか避け、次に飛んできた膝を辛うじて受け止めた。 ゼイゼイとした息を無理に整え、不敵に笑ってみせる。 「・・・OK・・・なら取引だ。今日のことは公にはしない。それでいいんだろう?」 「へっ、怖気づきやがったな?なさけねーな、自分が不利になった途端」 「あいにく俺にはマゾっ気はないんでね。それにここで俺を叩きのめして 動けなくした所で、回復してから駆け込まれればアンタの負け・・・。 それとも俺を殺して、殺人犯にでもなるか?」 「・・・・・・」 すいっとそっぽを向いて、レイノは言い放つ。 「少なくとも彼女にとっては、ここで取引しといた方がいいと思うけど?」 反論できない尚の様子を見て取って、レイノはコートを翻した。 「じゃ、そーゆーコトで」 「・・・その約束、破んじゃねーぞ・・・」 呻くような低い声で、尚はレイノの後姿に声をかけた。 「もし、この話が表沙汰になったら・・・その時こそ二度と芸能人できねーカオに してやるからな・・・覚えとけよ」 「ふ・・・別に俺にとっては楽しみが先に伸びただけだ。まだまだいくらでも 機会はあるからな」 唇の端を吊り上げて、微笑ってみせる。 「せいぜい、姫君をお守りするんだな」 そう言い残し、レイノは去って行った。
「だーっっ、キョーコのやつ、この俺様を置き去りにしていきやがった!!」 林の中で尚が叫んでいる、その頃―― 「い、いいんですか京子さん?不破君きっと探してますよ〜?」 「いいんですっ!元はといえばアイツのせいなんですからっっ!」 しきりに後方を気にする緒方をよそに、キョーコはずんずん歩いていた。 「本当ならもう撮影に入ってたはずなんですからっ!あの馬鹿共のせいで 思い切り滞っちゃってるじゃないですか!!はやく戻るべきです!!」 「で、でも・・・あの勢いじゃ、下手したら暴行してますよ!? そんなことになったら・・・」 緒方は青ざめて、頭を抱えてしゃがみ込む。 「かっ、監督っ!ここで考えたって、仕方がないじゃないですか〜」 「でも・・・」 うりゅ、と大きな目を潤ませて見上げる緒方に・・・ うっ、とキョーコは後ずさった。パキ、と小さな音が鳴る。 「い゛・・・ったぁ〜〜!!」 「だ、大丈夫ですか、京子さん!!やっぱり靴なしで歩くのは危険ですよっ。 やっぱり僕が背負っていきますってば!」 「い、イエ、大丈夫ですからっっ。一人で歩きます」 背中を見せてしゃがみ込んだ緒方に、キョーコはブンブンと頭と手を振る。 (この儚げな監督に私が乗ったら、絶対潰れるわーー!!) と、そこへザザッと音がして――
物凄い勢いで、尚が現れた。 「てめー、キョーコっっ!よくも俺様を置いて行きやがったなっ。何の断りもなく!!」 「ふんっ、どうやって断れって言うのよ!!大声で叫べと?それとも 森の小鳥さんにでも伝えてもらえって?」 「おっっまえ〜〜、俺のこと馬鹿にしてんだろ!!」 「馬鹿を馬鹿にして、何が悪いのよっ」 慌てて緒方が割って入った。 「不破君、ビーグールの彼とはどうなったの・・・?」 「えっと・・・いちおー、痛み分けということで。公にはしないと約束させました」 「えっっ、本当!?」 緒方は胸をなでおろし、キョーコは肩の力を抜く。 「・・・よかったぁ〜、一時はどうなることかと・・・」 「ところで、何で二人してこんなところで座ってんだ?」 「それが、京子さん靴履いてないから足怪我しちゃって。僕が背負っていくって 言ってるんですけど・・・」 「・・・・・・」 尚は無言で緒方を眺め、そしてキョーコに向き直った。
「キョーコ」 「なっ、何よっっ」 「今回の件は、オレのせいだ。オレがあいつを押さえ込めてれば、こんなことには ならなかったんだ。・・・本当に悪かった」 「・・・な、ナニ・・・気持ち悪いんですけど」 「う、うるせえ、黙って聞け!・・・だから今回オレには、お前をきちんと 送っていく責任があるんだ。だから大人しく運ばせろ」 「そ、そうですよ、京子さん!ここはお願いするべきです!!」 緒方も尚の意見に賛同した。 「それにこれ以上足を怪我したら、撮影にも差し障りが出るし・・・」 その一言が効いたらしく、キョーコは不承不承頷いた。
緒方は、キョーコを抱えて歩く尚について歩きながら、そっと尚の顔を伺い見た。 キョーコを探して必死になっている姿を思い出す。 (もしかして不破君って、京子さんのこと・・・? でも、確か敦賀君も、だよね・・・。京子さんは、どうなんだろう) 視線を、キョーコに移す。これ以上はないほどの不機嫌そうな顔。 (敦賀君のことは「尊敬」って言い切ってたし。不破君とは親しそうではあるけど、 好ましい感情ではなさそうな・・・。うーん、分らないなぁ・・・) これから、どうなるんだろうと、ふうっと息を吐く。 (でも、ちょっと面白そう・・・)と考えたところで、思わず足を止める。 (こ、この三つ巴にさっきの彼まで乱入してきたら・・・!?) 恐ろしいことになりそうな、予感がする。 「そういえばお前、背中そのカントクに閉めて貰ったのか?」 「ちっっ、違うわよっ!自分でやったわよっっ!」 「ヘェ〜〜、てっきり忘れてんのかと思った」 「っっ!監督が上着を掛けてくれて思い出したのっっ!」 冷や汗を流す緒方を尻目に、二人はいつもの如く言い争っていた。
(い、一体何が起こっているんだ・・・?百瀬さん達に聞いても要領を得ないし・・・) おろおろと周りを見回していた社の耳に、遠く喧騒が聞こえた。 しばらくしてドアが開き、緒方が入ってくる。 「皆さん、お待たせして申し訳ありませんでした。不破君、京子さんをこちらへ」 「ちょっとっっ、いつまで抱えてるのよ!ここはもう屋内よ、早く降ろしてよっっ!」 「もーちょっとだから大人しく待ってろ!屋内だろうが何だろうが、 怪我した足で歩き回んじゃねえっっ!」 喧騒の原因が入ってきた途端、撮影所内は息を呑んだように静まり返った。 社も、むろんその内の一人である。 (な・・・んだ、あれっっ!不破が、ストッキングビリビリのキョーコちゃん 抱いて・・・!?な、何があったんだあっっ!?) 頭から血が引いていくのを感じながら、社の頭は混乱していた。 (も、もし蓮がこの光景見たらどうなるか・・・!!っていうか、どう報告したら いいんだよ・・・!) 正に最悪の事態に、社は気を失いそうになった。 尚は示されたソファーに、キョーコを座らせる。その間に、緒方は救急箱を抱えて 戻ってきた。 「・・・おい、いくら破れてるとはいえ、ソレ履いてたら治療できないんだけど」 「なっ、なんでアンタに治療されなくちゃならないのよ!! それにこんな人前で脱げるわけないでしょっっ」 「ふ、二人とも落ち着いてっっ!その点に関しては、足首の辺りで ハサミで切ってしまえば大丈夫ですから」 受け取ったハサミで、キョーコは鼻息も荒くざくざくとストッキングを切り落とす。 そこで、社は我に返った。 (と、とりあえず不破をキョーコちゃんから引き離さねばっ!) 「あ、治療っ、俺にやらせて下さいっっ!!」
「や、社さん〜〜?いらしてたんですかっ?敦賀さんも??」 手を上げて進み出た社を、キョーコは驚いて迎えた。 「や、俺だけ先に着たんだ。蓮に、なんかこっちの様子がおかしいから 先に行ってくれって言われて。蓮は今日の夜にはこっちに着くよ」 「え、合流するのは明日だって聞いたんですけど」 「予定詰めてもらってね。ところで何があったの?なんかスゴイ事になってるみたい だけど・・・」 手早く包帯を巻きながら、社はキョーコを見上げた。 「え?う〜ん・・・た、大したことじゃあ、ないです・・・よ?」 言葉を濁すキョーコに、ひとつため息をついて社は思う。 (後で緒方監督に聞いてみようか・・・) と、そこへ。 社に救急箱を奪われた尚が、ずいっと顔を出した。 「おい、アンタ!!何で割り込むんだよっっ!」 「何でって、同じ事務所の人間だからね。それに前にもキョーコちゃんの足 手当てしたことがあったし」 それまでのほんわかした雰囲気を一転、尚に冷ややかな視線を浴びせる。 「君もそろそろ、自分の仕事に戻った方がいいんじゃない?キョーコちゃんには 俺が責任持ってついてるから」 「・・・アンタ、敦賀蓮のマネージャーだよな?コイツに付いてられんのかよ」 「今は蓮はここにはいないからね。さ、ここは大丈夫だから。 さっき君のマネージャーらしき女性が、その辺うろついてたよ?」 「そーよ、ショーコさん今頃困ってるわよっ!!早く帰んなさいよっ!」 「だーーっ、分ったよ!帰ればいいんだろ、帰れば!! いいか、これからは絶対一人になるんじゃねーぞ!追われたら人がいるところへ 逃げる!!わかったなっ!!」 言い捨てて、尚は足音も荒く撮影所を出て行った。
数時間後―― コンコン、とドアがノックされて、社はドアを開ける。 「待ってたよ」 「・・・すみませんでした、色々と・・・」 ここはホテルの部屋。廊下に立っていたのは、今到着したばかりの蓮だった。 「よほど疲れたんだろうな、今はぐっすり眠ってるよ。キョーコちゃんは 撮影に出るって言い張ったんだけど、監督が押しとどめたんだ。足の怪我に障るからって」 言いながら蓮を部屋に迎え入れ、自身は廊下へ出る。 「じゃあ俺はこの辺にいるから。できるだけキョーコちゃん起こさないでやってくれよ」 そういい残して、ドアを閉めた。 蓮はゆっくりと、ベッドに近づく。キョーコは美緒のメイクのまま、すうすうと 寝息を立てて寝ていた。意外なほど、安らかな寝顔。 蓮はベッドの端に腰掛けて、キョーコの髪に指を絡めた。 そのままサラッと髪を梳く。 わずかに震えた睫毛に、蓮は手を引いた。 (起こしちゃった・・・かな?) 「ん・・・」キョーコはひとつ息をついただけで、起きる様子はない。 そっと、頬を撫でる――
はらわたが煮えくり返るという経験を、初めてした気がする。 怒りのあまり気が狂うかと思った・・・蓮は携帯が軋むほどに握り締めて 新幹線のデッキで社からの報告を聞いていた。 ――ビー・・・グール・・・―― 決して、許さない。卑劣な手段であの子を傷つけた―― どうして、やろうか。 俺が傍にいたなら、守ってやれたのに。指一本触れさせやしなかったのに。 壮絶な後悔と怒りの念に、蓮は青光りする目を細めた。 そんな蓮の視線は、ふとキョーコの口元にとまった。みずみずしくつややかな唇の、 わずかな隙間から吐息が漏れる。 蓮の瞳に、微かな熱が灯った。無意識に、吸い寄せられるように、顔を寄せる――
「―・・・ん・・・ふぅ・・・」 唇の触れ合う、その寸前。キョーコが身じろぐ。吐息がかかって、蓮は我に返った。 反射的に目を見開いて身を起こす。 (・・・なっ、にを・・・!俺、は・・・何をしようとしていた――・・・?) 同時に胃の辺りに鈍い、染み入るような痛みを感じて口元に拳を当てる。 ・・・胃の中に、何かある。それは、鉛のように重く苦く身体の中を汚染していく。 侵食されるその痛みは耐え難いほどに大きくて――蓮は腹部を手で押さえて 崩れ落ちるように身体を折った。 「・・・っっ・・・つ・・・」 ずるり、とベッドからずり落ちて床に膝をつく。 (息・・・っが・・・できな・・・) 余りの苦しさに、酸素を求めて眉根を寄せても肺は機能しようとはしてくれず、 堪えるようにベッドに額を当てた。 (くぅっ・・・ぅ・・・) 胃の中の『何か』がゆっくりと鎌首をもたげる。口から何かが飛び出してきそうな 錯覚に陥って、ぎりっと唇を噛み締めた。突き上げるようにこみ上げてくるものを、 全力で押さえ込む。 「ぐ・・・く・・・っっ」 口元に手を押し付け、胃を押さえた手は白くなるほどにシャツを掴んで、 蓮は耐えた。
(ダメだ・・・ここで開放するわけには行かないっ・・・) 突き上げてくるのは、怒り狂った化け物の心の叫び。 内臓を食い破って外へ出ようとする『何か』は、本当の自分。 自分と同じ顔をした怪物は、世界の全てをメチャクチャに破壊させろと叫んでいる。 (・・・ダ・・・メだ・・・ここで負けたら・・・っっ) 恐らく本当に、見境なく壊して回るだろう。目に付くものは、なにもかも。 そしてきっと、この子のことも。 きっと、傷つけるなんて生易しいものではない。 手に入らぬのならば、と。無垢な彼女を引き裂いて踏みにじり、 狂気の渦でこれ以上はできないほど、壊して汚してしまうかも知れない―― (・・・それだけは、絶対に・・・!!) どれほどの時間が経ったのだろうか。 荒れ狂っていた怪物が、徐々に静まってくる。蓮は大きく息をついた。 のろり、と立ち上がり切なげにキョーコを見る。 ゆっくりとベッドに背を向けて、洗面所の閉じた扉に背を預けた。 (俺は、どうすればいいのだろう・・・) 天井を仰いで、目を閉じる。 恋愛をする気はないと言いながら―― 俺以外の誰かが、彼女に触れるなんて許せないなんて・・・ 都合がいいことばかり、考えている。 人を愛することが、これほど苦しいものだったとは―― 答えも出せず、蓮はいつまでも立ち尽くしていた。
638 :
625 :2006/06/15(木) 21:13:54 ID:???
うーん、蓮を決壊させる予定だったのに・・・ グズグズになってしまいました・・・ワケワカラン(T-T) 蓮は好きだけど書きにくいなあ、松は非常に書きやすいのに。 大変お粗末さまでした。
>>625 おーGJ!よかったよ。
蓮の中から侵食していた社さんが出てくるんじゃないかと心配したw
640 :
625 :2006/06/15(木) 21:51:44 ID:???
ぎゃふん!途中1話抜けてるうっ!! す、すみません、3と4の間に次のを入れて読んでください・・・orz
「えっっ、ちょっっ・・と、何するのよーーっ!!」 いきなり抱き上げられて、キョーコは悲鳴を上げる。 「っと、暴れんじゃねぇっ、殴るなコラ!!」 「ぎゃーー!嫌ぁあっ、なんで私があんたなんかにお姫様抱っこされなきゃ ならないのよっっ!!は〜な〜せ〜〜!!!」 怨キョを撒き散らし、大暴れするキョーコ。 「うがっ、何だコレ!?〜ってえっ、髪引っぱんなよ!!ハゲたらどうしてくれる! おい、あんま暴れると落しちまうだろうがっ!大人しくしてろよっ!」 「い〜や〜あぁ〜!!」 キョーコに思い切り顔を押しのけられて、尚は一瞬腕の力を抜いた。 急に重力に引かれる感覚に襲われて、キョーコは思わずしがみつく。 キョーコを落すことなく抱え直した尚は、真剣な目でキョーコを見下ろした。
642 :
625 :2006/06/15(木) 21:54:49 ID:???
ほんと、ゴメン・・・読みにくい(T-T)
GJ!! 蓮が息が出来なくなった時、パニック障害になったのかと心配しました。 蓮が決壊したら、本来の蓮が出てくるのかな。
GJ!! 私は蓮がイザークみたいに変身しちゃうかと思って焦ったよw
GJ&ドンマイ(笑)
近所のスーパーに沖縄物産店が来ていて、ゴーヤーちゃん (ゴーヤーマンもどき)のストラップとか売っていたので、 思わず買いそうになった。 大雨で沖縄の人が心配。大丈夫だろうか。 スレ違いごめん。
ラフテーとゴーヤチャンプルくいてー
今日は晴れて超暑かったよ〜@沖縄 ゲターさんの様子からだと、蓮は沖縄からは脱出して 軽井沢には入った(だけ)ぽい……? すごい顔緩んでそう(笑)
ごめんなさい!! スレ間違えました!!百年ロムります…
仲村先生、誕生日おめでとうございます。
仲村先生おめでとう! 体に気をつけて、これからも良い話を描いてほしいね。
>>625 遅レスですがGJ!!
松とキョーコほんとにそんなやり取りしそうだ。
松にキョーコ抱えられるのか心配だけどw
しかしプリンセス緒方可愛いなぁ…w
654 :
625 :2006/06/18(日) 11:59:13 ID:???
GJ下さった方々、ありがとうございました ww 10話といいつつ、12話になってしまいましたが・・・。 火曜日が待ち遠しくてなりません(T-T)
あげますね。
あげるな。どれだけ下にあったって落ちないんだから。
>656 すみません。下の方にあると落ちるんだと思っていました。 あげてしまい、すみません。
私もsage過ぎて日があくと落ちると思ってたよ…。
>>657 ドンマイ
>657 どんまい。 早く、今号読みたいね。
もう、現時点での妄想が尽きた感があるな。 早く次号読みたいね。
初心者さんが多そうだから貼っておくね。 >comic6サーバは 800超えたら 700スレッドに圧縮 圧縮の時は最終レス日時の古いスレから落とされるため、 板内でのスレの順位は無関係。 よってsage進行のスレでも、最終レス日時が新しければ 落とされることはない。
657じゃないけど知らなかったよ。 教えてくれてありがとう
>661 本誌より妄想は本当にそんな感じだね・・・。 パラレルや企画物で1ヶ月くらい遊ぶしかないかな。
蓮キョで… 目的もなくドライブデートしてて気が付いたら京都のコーンとの思いでの場所に着いてて蓮が素性話してまったり。 窓の外の雲を眺めていたらこんな光景が浮かびましたww でも二人にはこんな暇な時間ないかな〜
今回のコミクス表紙見ていて思った。 夏に向けて日焼け止めでもスプレーでもいいんだけど露出の多い服装で キョーコがCM出てるとする。 それを見た松がキョーコに 「お前、アレは偽乳だろう。」 「んなっ!失礼ね!自前よ!!」 「いや、俺にはわかる。お前があんな大きいわけあるかっ!!」 「きー!!うるさいわね!あっち行ってよバカショー!!」 っていう会話を蓮が聞いてブリザードになればいいの。
>日焼け止めでもスプレーでも スプレーの日焼け止めってのがあるんだ〜 ってオモタヨ_| ̄|○ スマソ
いや本当にあるよ、日焼け止めスプレー。 667さんのはそういう意味ではないだろうが。 どうでも良い突っ込みスマソ
単行本の裏表紙と後ろ折り返しって、懸賞カードの全体図かな? 確かその時は折り返し部分しかなくてみんな萌え萌えしてたような。
蓮とキョーコが共演。キョーコは蓮が演じる主役を誘惑する役。 もし、こんなのやったら蓮はすぐ決壊しそう。
まぁDMで京子の名前が売れることはほぼ確定として次にやる仕事は何だろうね。 次にやる仕事で成功すればスターになれると思うんだ。 DMが木曜10時ドラマだから、次の仕事は金曜9時あたりの少し明るめの 一話完結ドラマと睨んでみる。
本格女優路線に向かっているのにグラビアはズレちゃうんじゃ。 ピンでのCMも見たいがまだ無理かね。
松とのCM プロモはすでに済みなので。 蓮がやきもきして面白そうw
次は映画とか。 蓮とまた共演。監督はたれ目の…名前忘れた。
新開監督?
そうそう、新開監督。 蓮とキョーコが共演する映画やドラマのストーリーでも妄想しとこうかな。
小ネタでもいいから妄想素材がないと一ヵ月半がすでに程遠い。 番組放送時期だとファッション誌で対談とかよくあるね。
TV誌の表紙でレモンを持つ蓮と逸美ちゃんと京子とか。
今度はレモンに魔法をかけるわけですね
683 :
3日間 :2006/06/22(木) 02:43:47 ID:???
「はい。お疲れ様です。社さん、どうしたんですか?へ?食中毒?大丈夫なんですか?」 仕事から帰ってきた蓮は、柔らかいソファに腰を下ろし、ホッと一息つこうとしていたが、社からの電話がそれをさえぎったのだった。 「それで、大変申し訳ないんだけど3日間入院することになったんだ。」 社は日ごろから他人――しかも大人気で、メディアでひっぱりだこの俳優――のスケジュールを管理し、ずっとハードな仕事を毎日こなしてきたのだから体調を崩しても仕方がなかった。 「そうなんですか。俺のことは気にしないで治すことに専念してください。お大事に。」 社は「ありがとう。早く治すよ」と言い、電話を切った。 「三日間か…」蓮はスケジュール帳をパラパラとめくっていた。 社が電話を切るとローリィは満足げな表情でグラスの中で黄色に輝くウィスキーを口に含んだ。 「明日から3日間は最上君も特に仕事が無いようだし…『代マネだって以前やったことあるし、君を頼ろうと思うんだ』って言えば大丈夫だろ」 ローリィと社はニヤリと微笑むとキョーコに電話をした。 「もしもし、あ、社さんですか。こんばんは。え!?大丈夫なんですか!?え!?私がですか!?」 その口調を聞くだけでキョーコがどれほど慌てふためいているか想像がつく2人は笑いを堪えていた。 「(あ〜〜〜〜笑っちゃいそう!!)…いや、さわらさんから君の明日からの予定を聞いたら仕事もないみたいだしさ。しかも、キョーコちゃん以前蓮の代マネやってくれただろ?だからあいつの扱い方も分かっているし、久しぶりに、ラブミー部員の仕事としてどうかな?」 「そうですね…敦賀さんのお食事のことは日ごろから気になっていましたし(それに間近で敦賀さんの演技も見れるし!!)務めさせて頂きます!」 「本当!?ありがとう!!よろしく頼むよ。蓮は明日、9時に事務所に来てるから」 「分かりました。あの、社さん、早く元気になってくださいね。お大事に」 キョーコの最後のセリフに少し罪悪感を抱きつつ、社は満足気だった。 「お疲れ様。社君。では、あの2人の明日からの3日間に…」 「乾杯!」
684 :
3日間 :2006/06/22(木) 02:45:40 ID:???
翌朝、キョーコは久しぶりにラブミー部員のツナギに着替えて、蓮の到着を待っていた。 「久しぶりだなぁ。この服着るの…」 ―――そういえばモー子さんは元気かしら…きっとモー子さんのことだからますます演技に磨きをかけてより一層美しくなっているに違いないわ!! キョーコが妄想の世界に一人で浸っている姿を見つけた蓮はキョーコに近付いてきた。 15m…モー子さんと喫茶店でお茶してて… 13m…モー子さんがチーズケーキで私がショコラなの〜! 11m…「最近、奏江と会ってなかったから気になってたの!」 9m…「キョーコも最近ドラマの撮影で忙しそうだし。お互い順調だしいいことよ」 7m…「あっキョーコってばケーキぼろぼろこぼしてるわよ」 5m…「あっ本当!」 3m…「もう相変わらず何やってるのよ〜」 1m…なんて言いながらお茶するのよ〜♪ん??? 「おはよう。何してるの?こんなところで」 現実に戻ったキョーコは声にならない悲鳴をあげた。 「え?君が代マネ?」 蓮は複雑な心境だった。 ダークムーンの撮影を通してますますキョーコへの気持ちが強くなり、どうしていいのか分からないのにそのキョーコと3日間一緒にいるなんてとんでもないことだった。 「最上さんもダークムーンで有名になってきたことだし、もし一緒にいると変に勘ぐられる事も増えると思うんだ。だから、一緒にいるのはまずいと思うし、今回はお断りするよ。」 「で…でもっ」 「でも…?」 「敦賀さんのお食事のことはとても気がかりで…代マネが無理ならせめて夕ご飯の用意だけでもダメでしょうか?少しでも私、敦賀さんのお役に立ちたいんです。」
また明日投下します。
おー気になる 3日間の中の人w
萌え展開のヨカーソ wktkで待つ。
ワクワク。面白くなりそう。楽しみに待ってます。 関係ない話だけど、キョーコが蓮に「(顔を赤らめて)…好き」 とか言ったら一気に決壊するだろうね。好きな人は作れないと言ってても。 そんなにうまくいかないのはわかってるけど。
続きを楽しみに待ってます。 蓮と飛鷹君の共演がみたいな。 どうすれば身長が伸びるか蓮に尋ねる飛鷹君。
どうすれば共演者(モー子さん狙い)を落とせるか蓮に指導を請う飛鷹くん。 しかし蓮は共演者キラーの自覚がないので笑ってスルー。
691 :
3日間2 :2006/06/23(金) 01:19:27 ID:???
上目遣いで見つめてくるキョーコの姿に蓮はたじろいだ。 「夕ご飯の用意ぐらい自分でできるよ。じゃ。」 蓮は馬鹿にしたような顔でキョーコにそう言い放ち、事務所の奥へ進もうとした。 しかしキョーコもそこで引き下がる女ではない。 「どうせ敦賀さん、夕ご飯といっても作るの面倒臭いからってコンビニ弁当とか食べてるんでしょ。」 「うっ」 痛いところをつかれた蓮は足をとめざるを得なかった。 「やっぱり。もう、日頃からそんな食生活ばかり送っていたらまた風邪引きますよ!」 「君には関係ないだろ」 「関係なくても気になるんです!言わせてもらいますけど、もしまた風邪ひいたらどうするんですか?」 「ひかないよ」 「前もそうおっしゃってて風邪ひいてたじゃないですか」 「うっ………」 「夜にお邪魔して、夕ご飯を用意するだけですから…ダメですか?」 キョーコは寂しそうな顔をして蓮にそう言った。 またしてもキョーコの上目遣いの視線にぶつかった蓮はキョーコを直視できなくなっていた。 ――ここで突き放しても彼女は食い下がるに決まっているし、だからと言って彼女を傷つけるような事も言えない… 諦めた蓮はバッグの中をまさぐりながら 「じゃあ、よろしく頼むよ。」 と言うとカードをキョーコに渡した。 「ああああのっこれは何でしょうか」 口をぱくぱくさせながらキョーコは蓮に尋ねた。 そのキョーコの姿を見た蓮は可笑しそうに笑いながら 「俺の部屋の鍵だから。それ。一緒にいるとまずいから最上さんは先に入って食事を作ってて。 この3日間は俺が家に帰るの10時頃ばかりだし先に食べててくれていいから」 と言い、事務所へ入って行った。
692 :
3日間2 :2006/06/23(金) 01:22:17 ID:???
キョーコは蓮の後ろ姿をボーっと見つめていたが両頬をペチペチと叩き、とりあえず事情を松島主任に話して、経費を出してもらおうと俳優部門のフロアへと向かった。 キョーコの話を聞いた松島は 「事情は社君(てか社長)から聞いているよ」 と苦笑し、必要経費と蓮の3日間のスケジュールが書かれているメモをキョーコに渡した。 「ありがとうございます!」 深々と頭を下げるキョーコの姿を見て、松島は自嘲した。 キョーコが部屋を後にすると、松島は大きく溜息をついた。 「社長の遊びに付き合うのも大変だね……」 『最上さんは、代マネはしないけれど蓮の家で夕食を作ることになった。 彼女は今日から3日間、夕方〜夜まで蓮のところにいるよ。』 松島主任からこのメールを受け取った社は、即社長に連絡し、メールの内容を話した。 社長も社も「これはもう《作戦B》を決行するしかない」と電話で笑いあっていた。 キョーコは事務所の更衣室で制服に着替えると、事務所をあとにし、午後からの授業に出たのだった。 夕方、授業を終えたキョーコはその足でスーパーに行き、3日分の食材を買って蓮の家へ向かった。 ――今日は白ご飯に味噌汁と鰤大根とだし巻き卵と酢の物よ! キョーコは蓮が帰ってくるまで時間がたっぷりあるから余裕だと思っていたが思わぬところで足止めをくらってしまった。 台所は蓮仕様で何かにつけて背が高く、収納棚から鍋を出すのには大変苦労したのだった。 ――以前ダークムーンごっこの時も大変だったのよね。 そういえばあの時敦賀さんに助けてもらって、初めて…… キョーコは自分の唇を人差し指でなぞってみたが、ハッと我に返り首を横に振ってあの時の事を忘れようとしていた。
昨日から流れ豚切り投下ですみません。 また後日続きを投下します。
最近は小出し投下がメジャーなの?・・・ 最初は気にしてなかったけど 本誌でも焦らされてるので心が狭くなったのかな私
乙。 じゃあ自分は本誌のおかげで焦らしプレイに慣れてきたらしいw
続きを楽しみにしてますw
適度に投下されるなら小出しもいいんじゃない。 本誌再開を待たされる身としては、長く楽しめた方が嬉しいわ。 っつーことで続き待ってます。
自分は何日も続かれると他の神様の投下がどうなのかなと思ったりもする。 でもそれほど密度高いわけでもないし 3日間の中の人は毎度じゃないし(多分)、許容の範囲かなと。
私も楽しみにしてます。 ところで自分は書き終えた後に一度に投下派なんですが 少しずつ投下のほうがいいんでしょーか・・・? 読みにくいのかも〜、とか時々思います。 連載型の場合のほうが、感想もたくさんもらえてるような・・・?
>>699 少しずつがいいってことはまずないと思うが
投下に関しては、職人さんそれぞれ事情があるからね。 連載や少しずつ投下なら、いつぐらい投下予定とか予告してくれれば、 他の職人さんが投下しやすいかな?と思う。
読みやすいSSを書くために
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/7-10 やってはいけない
■スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆する■
校正が満足にできない、中途書き込み等がおこりがち、割り込みをされることが多い、
住人から見るといつ投下が終わるのかわからないと、勧められる点が何一つ無い。
SSはワードやメモ帳などの文書作成ソフトで書いてローカル保存し、誤りが無いか
きちんとチェックし、その時投下する分は完成させてから一気に書き込むことが望ましい。
一応ローカルルールなんじゃないかな。
意図的に日付をばらして投下するのも面白いけど
あらかじめ何日で終了とか予告ぐらいしたほうがいいんじゃない?
704 :
699 :2006/06/24(土) 21:31:55 ID:???
なるほど・・・じゃあ、今までどおり一挙投下形式で行きます。 一応17号妄想ネタがあるので、3日間の中の人さんのが 終わったころにでも・・・。
キャッチフレーズコンテストに応募する? ちなみに、私は応募しない。
先生が自分の考えたキャッチフレーズに絵を描いてくれるなんてことは ファン冥利に尽きるなあと思うけど、実際は考えつかないなあ… でも仲村スレ住人が採用されたら祭りかな…と密かに期待。
3日間の中の人、
>>704 さん、楽しみにしてます。
私も妄想ネタがあるので、そのうち投下しようかな。
出来は保証できないかもしれませんが…。
>>702 自分も一気に投下型なんだけど、それでもすごくためになった。
前の人の投下後どれくらい待機したらいいかとか。
ちょっと迷ったりした時があったし。
他のレスも参考に読みます。ありがとう
あの〜 妄想ができあがったんですが、 投下途中の方を待ってから投下したほうがいいでしょうか? 本誌とも関係ない、ドラマのパロディです。
数時間ならともかく数日とか開いたりしそうだったら あいだに投下してもいいんじゃないかね。 いつ来るかわからないし。 あいだが開いたら、どこの続きかわかるようにしてもらえればいいと思う。
そうですね。 それではもうしばらく様子を見ます。 704さんの作品も読みたいですし。 もしも何日間か間があくようでしたら 場つなぎに投下します。
妄想素材不足ですよ 投下きぼん(*´Д`)ハァハァ
714 :
710 :2006/06/25(日) 16:44:50 ID:???
すみません。 明日からしばらく仕事で忙しくなるので、投下できるうちに投下してしまいます。 つたない文章ですが、三日間の人や704さんがいらっしゃるまでの 暇つぶしにでもなれば幸いです。 全15話くらいです。 「アテンションプリーズ??」
715 :
710 :2006/06/25(日) 16:45:43 ID:???
「不破くぅん?ちゃんと一発でOKでるように、一生懸命演ってよね?」 「うっせーな!分かってるよ!お前こそ緊張でガチガチなんじゃねぇのか!」 キョーコが今主演しているドラマ「アテンションプリーズ??」に、ショータローの出演が決まったのは一週間前の事だった。 キョーコ演ずるキャビンアテンダント岬ようこの初フライトに、芸能人不破尚が乗り、 ようこは仕事中にも関わらず、サインをねだってしまうというシーンだ。 ショータローの出演を聞いたときには、何でよりによってサインを欲しがるシーンなのかと、 キョーコは監督を恨んだりもした。 しかしそこは女優。本心は隠して立派に演技しようと決意して撮影に臨んだ。 そのはずだったのだが・・・
716 :
710 :2006/06/25(日) 16:46:36 ID:???
「はん!私はアンタと違ってねぇ、ずっと演技の勉強をしてるのよ! 一緒にしないでちょうだい!」 本人を前にするとだめだ。 ショータローが現場入りした瞬間から、キョーコの戦闘モードがONになってしまった。 まわりのスタッフが関わり合いになるのを避けて離れていくのにも二人は気づかない。 「俺が言ってるのは演技の事じゃねぇよ!その制服!お前が実はちょっと憧れてたの、 知ってるんだからな!」 「・・・・・・!!」 キョーコは真っ赤になって制服を見下ろす。 お姫様の次に憧れていた職業。というか、制服。 自分ではなかなかだと思っているのだが・・・。 「制服が泣かないように、せいぜいお上品にするこったな」 うははははと、ショータローが小ばかにしきった顔であざ笑う。 「・・・・ショータロー、歯をくいしばりなさいよ」 キョーコが火の玉(怨キョの化身)を憎き相手に投げつけようとした、 まさにその時。
717 :
710 :2006/06/25(日) 16:49:21 ID:???
「最上さん。準備は出来た?」 「つつつ、敦賀さん!!おは、おはおはようございます!」 パイロットの衣装を着た敦賀蓮がやってきた。 白いシャツに紺色のネクタイ。金色の飛行機を模したネクタイピン。 ウイングマークが左胸に納まる姿が様になっている。 蓮とはダークムーン以来の共演なのだ。 蓮はレギュラー出演ではないので、久々の共演にキョーコは緊張してどもってしまった。 そして、キョーコがこんなにも緊張する理由はもうひとつある。 「すごく似合ってるのに、ね」 蓮がそっと側に近寄り、耳元でささやいてくる。 「あ・・・ありがとうございます。敦賀さんもすごく・・・素敵・・・です・・・。」 真っ赤になってキョーコが答える。
718 :
710 :2006/06/25(日) 16:50:03 ID:???
ダークムーンの撮影半ばから、蓮はこうやって恥ずかしいことを度々言ってくる。 蓮のキョーコへの態度は、誰の目から見ても明らかに特別で、 他の共演者に接する態度とは全く違うのだがキョーコは気づかない。 蓮は紳士だから誰に対してもこうなのだと、頑なに信じているのだ。 「おいキョーコ!なにヘラヘラしてるんだよ。」 二人の様子を見て面白くないショータローはくってかかった。 「あぁ、君もいたのか。軽井沢以来だね。今日はよろしく頼むよ。」 キラキラスマイルで蓮は余裕の笑顔を見せた。 なんだかやりきれない悔しさを抱えたショータローは、怒りの形相で隅のほうへ走っていってしまった。 「くす・・・行っちゃったね。それじゃ、そろそろスタンバイしようか、もうすぐ時間だ。」 「はい!」 二人は監督のもとへと向かった。
719 :
710 :2006/06/25(日) 16:50:40 ID:???
「皆様、機長の岸田です。当機は高度29000フィートを飛行中です。 狭い機内ではありますが、ごゆっくりおくつろぎください。 本日はご搭乗いただき、誠にありがとうございます。」 低いがよく通る蓮のアナウンスが流れる。 キョーコ扮するようこはドリンクサービスを行っていた。 「お客様、お飲み物はいかがでしょうか?」 「コーヒー。」 ショータローが澄ました顔で注文する。 「かしこまりました。 って、もしかして!不破さん!?不破さんでしょう! 私大ファンなんです!サインください!!」 いきなり騒ぎ始めるようこ。目はハートマークになっている。 「あぁ・・・いいけど。」 「ありがとうございます!!」 「お客様、ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんでした。 岬さん?」 先輩CAが騒ぎに駆けつけ、ようこをひっぺはがす。 「何でですか先輩っあともーちょっとだったのにぃ!」 「いいからこっちへいらっしゃい!失礼いたしました。」 「不破さあああ〜ん!」 ようこは未練がましくショータローに手を伸ばす。
720 :
710 :2006/06/25(日) 16:51:34 ID:???
「カット。OKです。」 監督の声がかかった。 キョーコの目からハートマークは消え、冷めた目でショータローを見る。 「・・・アンタもーすこしマシな演技しなさいよね」 「うるせーな。俺は自分の役なんだから普通でいーだろーが普通で」 ショータローはそう話しながらも、心では別の事を考えていた。 先ほどのキョーコのあの目。 昔はあれをいつも見ていた気がする。 自分を求めるあの目がひどく懐かしくて、 彼は失ったものの大きさに捕らわれていたのだった。 ショータローは何かしたくなった。 キョーコの記憶に残るような、何か。 自分の事を、キョーコがずっと忘れないように。
721 :
710 :2006/06/25(日) 16:52:57 ID:???
「はいはい、キョーコちゃん、不破君。もう1カットいくよ。」 監督に促され、カメラの前へ再び出る二人。 次は、ようこが先程頼まれたコーヒーを、 ミーハー心を出さずにキャビンアテンダントらしく渡すというシーンだ。 「お客様、お待たせいたしました。コーヒーでございます。」 「おう。」 にっこり微笑むようこ、もといキョーコにショータローはニヤリと笑いかける。 (なにこの笑み!台本ではこれで終わりのはずよ?!) 「サンキュ・・・」 ショータローが嫣然と微笑んで、コーヒーを持つキョーコの手を、 両手ですっぽりと覆い、キョーコの指先にキスをした。 キョーコがリアクションする前に、監督の声がかかった。 「カーーーーット!はいOKです!」 「・・・こっの、ばかショーーーーーー!!!」 怨キョ動員数NO.2位の迫力をもってショータローを退け、 キョーコは走って楽屋へと戻った。
722 :
710 :2006/06/25(日) 16:53:53 ID:???
「なんなのよなんなのよなんなのよ!?あ〜〜〜!鳥肌が立つぅぅぅ!」 楽屋に備えられている洗面台で、両手をごしごし洗う。 「なによ!一緒に住んでいた時には手すら握らなかったくせに!」 言ってしまってから、ふと気づく。 「わたしって、本当にアイツのなんだったんだろう・・・」 家政婦だった。それは分かっている。 偶然とはいえ、本人の口からそう聞いたのだ。 しかし、彼は私の気持ちにちっとも気づいてくれていなかったのだろうか。 何年も一緒にいたのに? とめどなく、想いが溢れてきて涙が出そうになる。
723 :
710 :2006/06/25(日) 16:54:28 ID:???
コンコン 「最上さん、いる?」 扉ごしに、蓮の声が聞こえる。 あわてて顔をぬぐう。 泣いているところを見られたりしたら、どう誤解されるかわかったものではない。 鏡で涙のあとが消えていることを確認し、キョーコは扉のほうを振り返った。 「はい、どうぞ」 「おつかれさま。」 蓮が楽屋へ入ってくる。 ショータローとのシーンを見ていたのに、穏やかな表情だ。 絶対何か言われると思っていたのに。 俳優として、あのリアクションはないと思うよ。とか。
724 :
710 :2006/06/25(日) 16:55:01 ID:???
「君にね、渡したいものがあるんだ」 「へ?私に、ですか?なんでしょう??」 突然言われてとまどうキョーコ。 「魔法。」 「魔法?」 蓮はキョーコにどんどん近づき、あと一歩というところまでやってきた。 片手をキョーコの目の前へと持ってきて、続ける。 「目を閉じて」 「敦賀さん?」 「いいから、俺の言うとおりにして」 なにがなんだか分からない。 今さっき撮影を終えたばかりで、急に敦賀さんが楽屋に現れて、 魔法をくれるという。 それとも、今見ている映像そのものが幻想なのか。
725 :
710 :2006/06/25(日) 16:55:52 ID:???
疑問に思いながらも、キョーコは目を閉じた。 ふわりと、両手が包まれる。 ショータローのときとは違って、なんだか暖かい。 つかの間の安らぎをキョーコは感じていた。 両手はそのまま上のほうへと持ち上げられ・・・ 「消毒」 敦賀さんの唇が触れたのが分かった。 驚いて目を開ける。 そこには、コーンに口づけをしていたときと同じ表情を浮かべた蓮がいた。 「つつつ、敦賀さん!??」 「なんてね」 にっこりキラキラスマイルを浮かべる蓮。 これはエセ紳士スマイルだ・・・まずい。 キョーコがそう感じた瞬間、ブリザードがふってきた。 「軽井沢で懲りたんじゃなかったかな。男にあんまり隙を見せるものじゃないよ」 「すみませぇぇぇん」
726 :
710 :2006/06/25(日) 16:57:36 ID:???
あとはいつもの二人のやりとり。 嫉妬を抑える蓮に、本心をごまかすキョーコ。 二人の想いは繋がっているのに、自分からお互いに壁をつくる二人。 そんな二人のこの演技は、一体いつまで続くのだろうか。 それは、スレ住人の全員の謎、 答えは仲村さんだけが握っている・・・。 以上です
>>710 GJ!
13巻の戦闘機前の書き下ろしカットとビミョーにシンクロして蓮にテラ萌エタ(*´Д`)ハァハァ
GJ!!! 爽やかに読めて楽しかった〜。 機長の蓮萌え。続き気になる〜 しかし演技畑になると松の情けなさが更に際立つなw
GJ! 蓮かっこいい。 制服姿の蓮に萌え!
投下していいのかな。 私も来週からあまりここに来れそうにないので…。 蓮とキョーコの共演ネタです。
…酷い女だ、私。 人の彼氏を取ってしまった。いろんな人達を裏切って、傷つけた。 あきらめようとした…だって、彼は、私の兄だから…。 私達は血が繋がっていない。母が私を連れ、義父と再婚した。兄は義父の息子だ。 小さい頃は「わたし、おにいちゃんとけっこんするの!」いつもそう言ってた。 でも成長するにつれ、それは難しいことだとわかってきた。 血が繋がっていなくても、世間的には、私達は兄妹。 兄だって…私を妹として見ているに違いない。 私は、兄への気持ちを心の奥底にしまいこんだ。 思いを告げて兄を失うくらいなら、このままでいい、そう思った。 兄が、同じ大学の女の人と付き合い出したと聞いた時には、部屋で1人泣いていた。 私も兄を忘れるために、他の男の子と付き合おうとした。でも、駄目だった。
誰もいない家。 私は高校の男友達を連れて来ていた。 私は、彼が以前から私を好きなことを知っていた。 「…キスしていい?」彼が私に聞く。 「いいよ」私は目を閉じる。 彼の喉がコクリと鳴った。 彼の顔が近づく。 微かにドアの音がして、ふと目を開けると、視線の先に兄がいた。 その瞳は燃えるようだった。私を貫く、強い、激しい瞳。 いつも優しい兄。兄のこんな瞳を見るのは初めてだった。 目が離せなかった。 今はもう、お互いの気持ちに気づいてしまった。 もう、元には戻れない。
私達の恋は許されなかった。 私達の恋は、色んな人達を傷つける。あきらめようとした、だけど…。 兄は、1人でこの家を出ようとしていた。 私をもう愛していない、と嘘をつく。嘘だとすぐわかる嘘。 本当は、私を連れて行きたいのに。 もう2度とここには戻らないから。家族も友達も、今までの暮らし を全て捨てて、全て失うことになるから。 だから、私のために、私を連れて行くことをためらっている。 「お願い、私も連れて行って」 「洋子…」 何があっても、あなたと一緒ならこわくない。 あなたを失うことの方がずっとこわい。 彼は、私の決意がわかったのだろう。小さく頷いた。 「…洋子…愛してる」 「…兄さん…明…」 彼が私を抱きしめる。 もう、離れない。
監督:「カット!OKです」 社:「お疲れ、2人とも」 蓮&キョーコ:「…お疲れ様です」 社:「…あれ、2人とも暗いよ?(ラブシーンでこの反応?)」 キョーコ:「いや…何だか演技をまだ引きずってしまっていて」 社:「まあ、ラブストーリーとは言え、暗い話だしね…(照れるとか、そういう反応を 期待してたのにな。蓮も何か考え込んでるし)」 しばらくして普段の2人に戻ったけど。 蓮が何か言って、キョーコちゃんがクスクス笑ってる。 …やれやれ。どうなるんだろうね、この2人は。 蓮:芝居の中では、君は俺の恋人。…だが、幸福を感じるとともに、不安を感じる。 (君のあの洋子は、演技?それとも…誰かを思っている? 君は誰かに恋をしてるのか?) 彼女への気持ちがますます強く、激しくなっていく。 それに比例して強くなる、不安と焦燥感。 キョーコ:芝居の中では、敦賀さんは、私の恋人…。 (これは、演技。私のこの気持ちは本物じゃない。 私の中の洋子の明への気持ちがそうさせるだけ) そう、自分にいいきかせる。 でも、私の思いは、日が経つにつれ、どんどん大きくなっていく。
以上です。明(蓮)側の心理描写も書こうと思ったのですが、洋子(キョーコ)側だけになりました…。 スキビと外れた陳腐な話になってしまったかもしれませんが、ご容赦下さい。
>>710 GJです!!
やっぱりこの3人絡むと、楽しい・・・ww
キョーコ&蓮の制服、見たい〜!!
>>731 GJ!
蓮、妹とはいえ人の部屋覗いちゃダメだよ・・・?
3日間の方、いらっしゃらないですねぇ・・・
待ってまーす!
GJ!! どちらのSSも偶然にも役名が「ヨウコ」だ…
わざとかと思ったよ<よーこ もしや偶然だったりするの?
739 :
738 :2006/06/25(日) 23:01:06 ID:???
言い忘れた。GJ!
>>710 >>731 さん乙です。
職人様含めスレ住人の皆様、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
水曜日にまとめて投下します。
>>710 GJです!
機長の蓮かっこいい。あんな機長がいたら、CA達の憧れの的ですね。
空港に行って、飛行機に乗りたくなっちゃった。
731です。レスありがとうございます。
>>736 書いてませんが、あれは、洋子の部屋ではなく、リビングということで…。
学校をさぼって男を連れ込んだと。
明は、大学が早く終わったということで…。
大胆な洋子…。
742 :
731 :2006/06/25(日) 23:16:44 ID:???
3日間の中の人!すごく楽しみにしてます。 名前は偶然です。>洋子 そういえば、アテンションプリーズのヒロイン、ようこだったんですね。 気づかなかった。観てるんだけどな。 連続書き込みすみません。
GJ〜!! さっきから「機長」が「縦長」に見えて仕方ない…。
744 :
736 :2006/06/25(日) 23:34:37 ID:???
>>704 です。
3日間の中の人さん、水曜日投下なんですね。
終わったころにでもと思ってたのですが、間があるので、
明日次号妄想ネタ投下させていただきます〜。
稚拙ですが、蓮キョ共演の映画ネタです。 時は明治、貧しいながらも作家を目指す青年がいた。 「じゃあな、これから先生の所に行くんだ。」 そこで彼は桜の下で舞う美しい少女と出会う。 「あなたは…誰?」 惹かれあう二人…だが… 青年は永遠に続くと思っていた。 少女は自分に残された時間はあと僅かだと知っていた。 主演 敦賀蓮 京子 新開誠士監督最新作 『散華』 今春公開 一応予告編みたいな感じです。拙くてすいません。
おお〜いいね。 和風のしっとりとした雰囲気。 ストーリーも映像も美しそう。GJです〜。
キョーコは着物ですね(*´д`*)ハァハァ
>746 うっわっっっ!!! まじ見たい。読みたい。内容書いて〜。 GJ! てか今日は職人さん大賑わいで嬉しいっす
すっごく変な話なんですが、投下していいんだろうか…。 キョーコ&モー子さんネタです。 苦手な方は、スルーの方向でお願いします。
今度、モー子さんや敦賀さんと共演することになった。 一応、主役なんだけど脇役っぽい。 横恋慕する役なのよね、私。 モー子さんに。 つまり、 キョーコ→モー子さん って感じ。 それで、モー子さんは敦賀さんに片思いをしていて、私は、モー子さんのために敦賀さんに近づくんだけど、 敦賀さんへの嫉妬やら憎しみやらの感情でぐちゃぐちゃになって、心とは裏腹に敦賀さんを誘惑したり。 それで、 キョーコ→モー子さん→敦賀さん→キョーコ ってなる。 モー子さんには、あんな男やめなさい、とか言ったり。なんて話だろ。 何だか複雑だけど、 「私、この役なら素でやれる、多分。だって、モー子さんのこと大好きだから!」 「やだ、気持ち悪いこと言わないでよっ」 「モー子さん、冷たい〜」 「そんなにひっつかないでよ、暑い」 そんな怪しげな女子2人を見ている男2人。 蓮の肩をポンとたたく社さん。 「…何ですか。」「いや…」 琴南さんがライバルか…。強敵かもしれない。
以上です。 変な話ですみません。 職人の皆さん、上手ですね。GJです!
>>750 もGJ!
この調子だと1ヶ月半乗り切れそうな気がしてきたよ( ´∀`)
お預けを食らって皆さん妄想が加速してますね。 イイヨイイヨーー
14号の回想シーンで監督がキョーコに添えた手の位置が 腰より下…てかおし…りy ゲフゲフッ やはりファスナーは監督が上げたのか…
そうか監督って男だttうわやめてごめんなswセdrftgyふじklp;@:「
757 :
704 :2006/06/26(月) 20:59:25 ID:???
>>750 さんGJです!
賑わってますね〜♪えっと、予告どおり
17号妄想投下してもいいでしょうか?
>>702 さんの張ってくれたルールでは
24時間程度空けたほうが・・・となってるんですけども〜。
予告してたんだから大丈夫じゃないかとオモ
759 :
704 :2006/06/26(月) 21:09:58 ID:???
ありがとうございます☆ では投下します〜。 全6話予定です。
「キョーコが居るだろう・・・出してもらおうか」 その瞬間、蓮はキョーコの隠し事を悟った。 (コイツが絡んでいたのか・・・!!) 固い顔で目を見開いていた蓮は、クッと目に力を込めた。 「・・・何をしに来た・・・?」 「何を?キョーコを助け出した俺が様子を見に来んのは、当然のことだろ?」 馬鹿にしたように鼻を鳴らして、尚は蓮の背後に声をかける。 「おい、キョーコっ!」 ビクッッ!! 社と共にムンクの叫びポーズで固まっていたキョーコは、我に返った。 尚はちらりと蓮に視線を走らせると、聞こえよがしに続ける。 「お前、つい数時間前に貞操奪われそうになったくせに、 何ノコノコ男の部屋に上がりこんでんだよ」 「てっ、てっ、貞操って・・・奪われそうになったのは唇よっ! それだって奪われたわけじゃないわっっ!!」 「服半分脱がされてたくせに、何そんな生ぬるい事言ってんだよ。 ヤツがキスの一つや二つで満足すると思ってるのか? それに助かったのだってこの俺のお陰だろーが」 「な・・・っ・・・っ!!」 (なんて事いうのよぉ〜〜っ、よりによって敦賀さんの前でっ!!) キョーコはそろりと蓮の顔を伺った。 (おおお、怒ってるぅ〜〜!!)
(て、貞操ってどーゆーコトだよっっ! しかも脱がされかけたってぇ!?聞いてた話と 全然違うんだけど・・・っ!!) 尚から次々と発せられる不穏な言葉に驚愕していた社は、 鋭い視線を感じて視線を上げた。 蓮の殺気立った目は、どういうことだと問うているのがはっきり分かって 社は思い切り頭と手を振る。 (知らない!俺は何にも知らないぞっっ!!何も聞いてないっっ・・・!) 青ざめて痙攣したように否定する社を見て、蓮は尚に向き直った。 「・・・それは、どういうことだ・・・?」 「どういうこと?なんだ、何も聞いてねーのかよ?」 にやり、と口の端を歪めてみせる。 「ストーカーが誰なのか、知っているのか・・・?」 「知ってるも何も、同業者だよ。ビーグールってバンドのボーカル、 レイノって奴。 軽井沢へ入ってからずっとキョーコを追い回した挙句、 林ん中で襲い掛かってやがった。凄いカッコにさせられてたなぁ、 背中のファスナーは下着が見えるほど下げられて、 ストッキングはビリビリで」 言いながら、目に不穏な色が混ざる。怒りの炎―― 「あげくにキョーコは固まっちまって逃げようともしねーし・・・ オレが止めなきゃどうなっていたか・・・」 そこまで言うと、尚はあわあわと慌てふためいているキョーコに声をかけた。
「ああ、そうだ、キョーコ!ヤツからの伝言だ」 「・・・な、何、よ・・・」 「ヤツの今の目的は、いかにキョーコに自分を恨ませるか、だそうだ。 キョーコは自分が磨いてやる、この世でお前に相応しいのは 自分だけだとか訳わかんねーこと言ってたぞ」 「・・・は・・・?何それ、訳分かんないんだけど?」 「さぁな。理解できねーけど、お前に執着してるってことだけは確かだな。 とにかく気をつけろよ、くれぐれも。絶対一人になんじゃねーぞ。 何しろヤツは、常識の通用する様なまともな相手じゃないからな」 尚は、鋭い視線で蓮を見上げた。一瞬、火花が散る。 どす黒い怒りのオーラを身にまとう蓮を嘲笑するように、唇の端を吊り上げた。 「んじゃ、邪魔したな」 尚は、踵を返した。 「ちょっと、待ちなさいよっ!」 「んあ?」 尚はキョーコに呼び止められて、足を止めた。半分だけ、振り返る。 「な、何で私がこの部屋にいるって知ったのよっ?」 「ああ、カントクに聞いた。心配だから様子を見にっつったら、あっさり 教えてくれたぜ?なんせ俺は今回の立役者だから」 じゃあな、と言って、尚は自分の部屋へ帰っていった。
(――あれだけ言っておけば、みすみすキョーコにヤツを 近づけたりはしないだろ・・・――) 実際は、蓮到着の噂をホテルのロビーの客から聞きつけたのだった。 そして緒方に部屋を聞いた。 自分はキョーコの傍にはついてはいられない、 だから蓮に頼みたいのだと言って、聞き出した―― キョーコと敦賀蓮の距離を縮めるようなマネなど、本当はしたくない。 が、今はそんなことを言っていられる状況ではなかった。 どう考えたって、ジャンルの違う自分よりは、共演者の方が ガードしやすいのだから。 (ま、やっと敦賀蓮の鼻をあかしてやれたし) 初めて見る余裕のない蓮の姿に少しだけ溜飲を下げて、尚は息を吐いた。 (敦賀蓮との決着は、とりあえず後回しだ・・・先にヤツを片付けてから・・・) キョーコは自分のものだと、尚は今でも感じている。 だが同時に、そうではないことも分っている――頭では。 その意味での一番の強敵は、蓮なのだということも分っていた。 それは、本能的に。 だがそれ以前に、レイノは危険人物で・・・先に排除しなくてはならない。 蓮も、そう思うはずだという確信が、尚にはあった。
ドアを閉めて、蓮はキョーコに向き直った。大魔王のオーラを纏ったまま。 押し殺した低い声で、問いかける。 「・・・どういうことか、事情を聞かせてもらおうか・・・? 洗いざらい、全部ね・・・」 (ひ、ひぃぃ〜〜!も、ものすごく怒ってるぅ!!) 怯えたウサギのように縮こまるキョーコを、社がかばった。 「れ、蓮!!キョーコちゃんは被害者なんだからっ! 昼間怖い目に合ったのにお前まで怖がらせてどうするんだよっっ!! 怒る相手が違うだろっっ!!」 蓮を叱りつけると、社はキョーコに微笑んだ。 「事情、話してくれる?俺たちが聞いていたよりずっと深刻な事態な様だし、 これは社長にもちゃんと報告して、事務所として対応すべき問題だと 思うんだ」 「は、はいっ・・・!えっと、そもそもあのビーグルはショーの事を・・・」 キョーコは全てを語る。 手帳にメモを取りながら聞いていた社は、ところどころ質問をしながら 話を聞き終えると、部屋を飛び出していった。 社長に報告するために。 宝田社長ならば、必ず叩き潰してくれるだろう。
部屋に残された二人の上に、気まずい沈黙がのしかかった。 うつむいたキョーコに、蓮はひとつため息をつく。 「・・・さっきはごめん・・・」 「え?」 思わぬ台詞に、キョーコは顔を上げる。 「ひどい八つ当たりだ・・・社さんの言うとおりだよ。怒ってるのは 君へじゃないのに・・・」 「いっ、いえっ!!私もアイツに助けられたこと、言えなくて・・・」 だって、とキョーコは唇をかむ。 「あんなに憎んでる相手に助けられたなんて、言い難くて・・・。 それに今日遭ったことも話すべきか迷ってたら、その前にアイツが・・・」 「・・・そう・・・」 蓮は椅子に座ったキョーコの前に膝をついて、顔を覗き込んだ。 慈しむような目で微笑む。 「・・・ごめん・・・それも、不破の話題になるたびに怒っていた 俺のせいだね・・・」 蓮は手を伸ばして、さらりとキョーコの髪を梳いた。 「今日は本当に、辛い目に遭ったんだね。これからは俺が守るから、 俺の傍から離れないでいて・・・。それから」 両手を伸ばして、キョーコを抱きしめる。 「言い難いかも知れないけど、今度こういうことがあったら―― 困ったことがあったら、すぐに俺に話して欲しい。俺に出来ることなら 何でもするから。迷惑かもとか、心配かけたくないとか言わないで欲しい・・・。 何も知らされない方が、ずっと辛いから」 「つつつ、敦賀、さん・・・っ!?」 頭に血が上って暴れようとするキョーコを抱く腕に、少しだけ力を込める。 「・・・約束するまで、離さないよ・・・?」 まだ見ぬ敵を睨むように、目に蒼い炎を灯して、蓮はつぶやいた。
766 :
704 :2006/06/26(月) 21:18:58 ID:???
・・・決壊できませんでした・・・。社さんいるし。 これ書いてて、頭の中ではこんな状態で焦りました〜。 尚の口撃!「つい数時間前に貞操の危機に―」 キョーコは、青ざめた! 社は、驚愕した! 蓮は、驚愕した!怒りのオーラを纏っている! ・・・ドラクエ風? ともかく、お粗末さまでした〜。
767 :
746 :2006/06/26(月) 21:29:29 ID:???
遅くなりましたが投下します。 小野は先輩である大山を探していた。 大山が尊敬してやまない師である篠塚の家にもおらず 徒方に暮れていると近くの草むらから話し声がする。 不審に思い、茂みから覗くとそこには大山と 大山の頭を膝に乗せ楽しそうに微笑む着物姿の少女がいた。 淡い水色に桜の柄の着物を着た少女は 桜の化身と見紛う程に美しく 小野はしばらくの間ぼうっと見惚れていたが ふと我にかえり大山に声をかけようとした。 だが二人の仲睦まじい様子に気が引けて そのまま立ち去ったのだった。
768 :
746 :2006/06/26(月) 21:37:17 ID:???
「カット!光君。良かったよ。」 光は新開から声をかけられても まだキョーコに見惚れていた。 「いいなぁー敦賀さん。俺もキョーコちゃんに膝枕してもらいたいよ…。」 近くで撮影見学していた慎一と雄生が涙を流したのは 言うまでもない。 上手くまとめられなかった…。長々と失礼しました。
なにこの豊作期。
みんなGJ。楽しませてもらってるよ。
>>766 ドラクエワロスww
蓮 は サタン の 視線を はなった!
レイノ に 40 のダメージ!
ショー に 30 のダメージ!
キョーコ に 50 のダメージ!
やしろ は にげだした
やしろ すばやいw 蓮は騎士系かなぁ。サマになりそう。 キョーコは…シャーマン系。怨キョが…。 モー子さんは剣士。カッコよさそう。 松は魔術師。魔道士。ジャラジャラしてそうな感じが。レイノもこっち系。格好が。 社さんは奇術師。対電化製品。 ポチリは僧侶系。ローリィは踊り子。緒方監督は姫。 リーダーは町人その1(井戸の近くをウロウロしてる人) あ、武闘家がいない。
リーダーNPCかよ(哀) ほんとすごい豊作。 ネ申の皆様GJです!!!!!!
>>760 GJ!続きはこんな話になるのかなーって仲村さんの画で想像しちゃったよ。
最後の面白すぎW
>>767 膝枕している着物姿の綺麗なキョーコと、膝枕されてる和装の蓮を想像して萌えた。GJ!
リーダーかわいいね、甘えたいけど甘えられない、子猫みたいなかわいさ。
すごい豊作期。みんな妄想が膨らんでるねー。楽しい。
17号妄想、楽しませていただきました! 蓮を煽る尚が楽しかったです〜〜。 私も続編妄想を書いていたのですが、704さんの内容と被ってはと思い投下は控えていました。 読ませていただいたところ展開が違うので、明日にでも書き込みしますね。 内容は決壊前までです。
774 :
760 :2006/06/26(月) 22:45:04 ID:???
>>773 是非是非!楽しみにしております〜♪
>>770 武道家、ミルキちゃん希望!華麗なる女戦士 ww
そーいう話も楽しそうですね!
どなたかゲーム詳しい方に書いていただきたい〜!!
感想くださった方、ありがとうございました☆
「おお レイノよ ショーにまけてしまうとは なさけない・・・」
わあ、ほんとに豊作v
17号妄想はまさにありそうな展開ですね。
そう!!怒りの矛先はキョーコちゃんに向けちゃダメだよ!と
思っていたので、書いてくれた
>>760 さんGJです!!
17号妄想すごくよかったです! 私も変な決壊より自分を抑える大人な蓮を期待してたので 読めてうれしかったです。 きっとキョーコを子供扱いして距離をとることで 理性が保てるのではと思ってました。 でもそれが蓮自身の首をしめることになる・・ という展開を希望w(妄想)
スキビ本スレでブラ話が出てたので軽く妄想。 弾みでブラの話題になったキョーコとモー子さん。 キョーコが合ってない安物のブラを着けていることを知って、呆れながら専門店に拉致。 きゃーきゃー騒ぎながらジャストサイズのブラを購入。 ひんぬーコンプレックスのキョーコが谷間ができたー!と大喜びするキョーコと頭を抱えるモー子さん。 なんてね。
>>778 キョーコww
さらにこんな風に女友達と買い物するのが夢だったと涙を流しそうだな。
本屋に行ったら、「スーツ男子」という本を見つけた。 スーツが似合う芸能人とかを紹介してる。 スキビの世界にこの本があったら、一位は蓮だろうな。
>>780 それって「メガネ男子」の続編? ←こっちは社さんっぽい(芸能人じゃないけど)
ブラ話に便乗妄想。
水着(13号表紙のビキニ)でグラビア誌を飾るキョーコ。
意外にある谷間に赤面する蓮と、そんな彼をニンマリしながらいじる社さん。
そしてビキニがワイヤー入りであることを見抜いてツッコむ松に、
「だからなんでアンタはデリカシーってもんがないのよーーーー!!」と怨キョ乱舞なキョーコ(笑)
皆様GJです!ブラにメガネにネタも豊作ww
豊作期に便乗で投下してみたいと思います。
>>760 さんに触発されて、軽く三つ巴な感じです。
783 :
1/4 :2006/06/27(火) 21:04:12 ID:???
「蓮、お疲れ。じゃあよろしく頼んだよ、お二人さん。」 「お疲れ様です。社さん、社長によろしくお伝えください。」 軽く返事をして別れを告げ社は遠ざかっていった。 「敦賀さん、お疲れ様です。次の仕事まで少し時間があります。お昼にしましょう。」 ペラペラと手帳を捲りながら隣を歩いているキョーコが言った。 久々に蓮の代マネをすることになったのである。 午後から社長に呼ばれた社さんと先程簡単に引継ぎを済ませ、午後の予定を確認しているようだ。 食べれる時にちゃんと食べないと駄目ですよ、なんていつもの調子を取り戻している。 半日くらい一人で大丈夫ですとは言ったものの、あんなことがあった後で目の届く範囲にいてくれて正直安心である。
784 :
2/4 :2006/06/27(火) 21:06:06 ID:???
チン 「…」 「よぉ…」 駐車場へ降りたエレベーターの扉が開いた瞬間、凍りついた空気を割ったのは扉の先にいた尚だった。 「おまえ…だからその格好はどうなんだって前も言ったじゃねーか。」 「な、何よ、あんたなんかにとやかく言われる筋合いないわよ。」 どうやら尚は、ピンクつなぎがどうしても気に食わないようだ。 「だいたいなんで撮影でもないのにこいつといるんだよ。」 「私は…」 「最上さんは、」二人のやり取りを見るに見かねた蓮が口を開いた。「社長に呼ばれたマネージャーの代理をしてくれているんだよ。」 「へー…、こいつに世話されなきゃなんないなんてあんたも…」 「おはようございまーす!」異変に気付いた祥子さんが車にロックをしながら走ってきた。と同時に失礼しますとだけ添えて、尚を引っ張り先程のエレベーターで局内に昇って行った。
785 :
3/4 :2006/06/27(火) 21:07:01 ID:???
「つ、敦賀さん、どうしちゃったんですかぁ〜」 先程の尚との怒鳴り合いとは打って変わって困惑の声を出している。車に乗り込むと即座にキョーコを自分に引き寄せ抱きしめていたのだ。 「もう、やめないか?」 「…敦賀さん…?」 「復讐とか、そういうのはもう…。今は仕事に…演技の勉強を一番に考えられないかな。ああやって、彼と口論してる姿も見ている人が見れば仲が良いようにも受け取れるし慎むべきだよ。」 一息ついて蓮が続ける。 「君が有名になった時に、もしかしたら、意識してなくても彼を見返すことが出来るかもしれない。それじゃ駄目かな。」 「…はい…。考えてみます…。」
786 :
773 :2006/06/27(火) 21:07:39 ID:???
昨日予告していた17号の妄想です。 「崩壊」全9話…になると思います。
787 :
4/4 :2006/06/27(火) 21:08:17 ID:???
―――どうしたんだろう。 またアレをやってしまって大魔王降臨かと思いきや抱擁(ぎゅう)されるなんて…。 そんなこと考えてたせいだけど、すごく曖昧な返事だったかな…。 ―――本当は自分のためだった。 もう誰にも執着して欲しくなかった。 先輩面した台詞を並べたけれど、本当は…。 背中に回していた片手を少しだけ持ち上げ、頭を軽くポンポンと撫でて彼女を座席に戻した。 適当な返事をして怒られるんじゃないか…と内心ビクビクしていたキョーコは安堵の感を覚え口元が緩んだ。 自分を見つめる瞳は不思議そうに輝いていて、何かが壊れてしまいそうな衝動を抑え、体を向き直してエンジンをかけた。 「さてと、何か食べたい物はあるかな。」 おしまい
788 :
773 :2006/06/27(火) 21:09:16 ID:???
ごめんなさい、リロードしてませんでした! また後ほど投下します。 中断してしまってすみませんっっ。
789 :
782 :2006/06/27(火) 21:10:44 ID:???
以上でした。お目汚し失礼致しました。
誤字脱字大目に見ていただけると幸いです。
では!
>>786 さんに期待!!
次から次に妄想が(*´Д`)ハァハァ
791 :
786 :2006/06/27(火) 21:41:59 ID:???
>>782 さんGJです!!
蓮・キョーコ・尚が揃うとやっぱりワクワクしますね。
ダッシュする祥子さんが目に見えるようだ……
それでは先ほど失礼した続編妄想いきます〜〜
792 :
崩壊1 :2006/06/27(火) 21:42:58 ID:???
蓮は恐れていた。 過去の己を悔いるが故に。 自分には幸せになる資格がないと、呪文のように言い聞かせて。 しかし彼女は確実に彼を侵食していた。 無防備な笑顔で、邪気のない優しさで……彼を追い詰めていた。 彼は心の奥底で気づいていた。 彼女という存在にがんじがらめに縛られている自分を。 決壊の日はすぐそこまで来ているという事実を。 ―――だからこそ、彼は恐れた。
793 :
崩壊2 :2006/06/27(火) 21:43:48 ID:???
「キョーコが居るだろう?出してもらおうか」 ―――不破尚……なぜ、彼がここに?――― 「キョーコを出せと言ってんだけど?聞こえねぇのか?」 「……ああ、失礼。あまりに不躾な訪問に驚いてね。返す言葉が見つからなかったよ」 動揺を瞬時に隠し、蓮は巷に“温和”と称される微笑みを浮かべた。 「…不破君……だったね。わざわざ部屋を訪ねてもらうほど、君と俺とは親交がなかったはずだが…?」 柔らかな口調とは裏腹に放たれる言葉に含まれているのは確かな棘。 「…アンタに用はねえんだ、ひっこんでろよ。おい!キョーコ!!いるんだろ、そこに!!」 「ちょっと!!敦賀さんになんて口のきき方するのよ!バカショー!!」 尚の傍若無人な言葉にカッとなり、身を乗り出そうとしたキョーコを蓮が右腕で制した。 「あのなよっちい監督に聞いた通りか……やっぱりここにいたんだな。 来いよキョーコ。軽井沢にいる間は俺がお前の傍にいてやる」 蓮の背後にキョーコの姿を確認した尚は、彼の存在を無視してキョーコに話しかけた。
794 :
崩壊3 :2006/06/27(火) 21:44:23 ID:???
「なんであたしがあんたにの傍にいないといけないのよ!冗談じゃないわ!!」 「もちろん冗談なんかじゃない。お前、今日何があったか忘れたわけじゃないだろうな。 俺が助けに行かなかったら今頃どうなってたと思うんだ」 「そ……それはっ……だ、だいたいあんたがさっさとビーグルを撃退しないからいけないんじゃないの! とばっちりを受けたのはこっちの方だわ!!」 「だから俺がお前を守ってやるって言ってんだ。アイツは昼間のことを公表することはやめたが、 お前を手に入れることに関しては諦めたわけじゃない。危険だってことに変わりはねぇ。 だが、ヤツも俺がお前の傍にいれば簡単に手を出すことはできないだろう」 「あんたが傍にいれば大丈夫だなんて、そんな保障がどこにあるのよ! あれだけあんたを敵対視してたヤツなのよ!?返って危険だわ! 第一あんな狂犬、そう簡単に話なんかつけられるわけがないわ!一体どうやってっ…」 「……こうやって」 尚はニヤリと笑うと右手で拳骨を作り、開いた左手に向けてパシリと音を立てて叩いてみせた。
795 :
崩壊4 :2006/06/27(火) 21:45:03 ID:???
「……アンタ、まさか……暴力を……緒方監督にメリットがないからやめろって言われてたのに」 「メリットがあろうとなかろうと、実際ヤツは黙ることになったぜ?」 「…!」 「こんなとこで話していても仕方がねぇな。ほら、来いよキョーコ!」 「ちょっと、やめっ」 「ってっ……!」 一歩前に踏み出し、キョーコの腕を掴んで引き寄せようとした尚の手を蓮が払いのけた。 「…ナニすんだよ」 「あいにくここは俺の部屋でね。部屋主の許可なく大事な客を連れ出すことは許さない」 剣呑な目つきで凄む蓮に、尚もまた怯む様子もなく睨み返す。 「いや〜〜〜ん、怒ってるぅぅぅ〜〜」 キョーコの肩から怨キョが一匹、二匹と姿を現し、クルクルと男達の周りを踊り始めた。 しかし楽しげな怨キョ達とは裏腹にキョーコの顔色は青みを増すばかりである。 (つ、敦賀さん、やっぱり怒ってるわよね。もうっ、バカショーときたらどうしてこう常識知らずなのかしらっ!! ううん、それよりも……鋭い敦賀さんのことだから、今の言い合いで昼間のことについて何か察したに違いないわ! ど、どうしよう!!このままでは大魔王降臨だわーーーっ!!)
796 :
崩壊5 :2006/06/27(火) 21:45:46 ID:???
「……最上さん」 「は、はいぃぃぃぃっっっ!!!!」 蓮からの突然の呼びかけにキョーコは飛び出さんばかりの心臓を抑え、引きつった声で返事をする。 この世の終わりとばかりに蒼白な顔で震えているキョーコをチラリと横目に見て、蓮は深い溜息をついた。 「本音を言えば不破君にはこの場ですぐに帰って欲しいところだが、今日起きた出来事を説明してもらうには 彼の存在は不可欠のようだ。彼も当事者なんだろう?」 「は……はい……」 蓮は感情を押し殺すかのように右手をギュッと握り締めた。 「不破くん、君と最上さんの話を聞いていると『もう終わったことだから』と簡単にすませられる問題ではなさそうだね。 事務所がで対応をする必要があるかもしれない。中で詳しいことを説明してもらおう」 「なんで俺がテメェの言う事なぞ……っ……ぁぁああああああっっっ!!!!!!」 否定の言葉を発しようとした尚に、辺りを漂っていた怨キョ達が怒りの表情もあらわに一斉に飛びかかった。 「まさか断ろうなんて言うんじゃないでしょうね〜〜!」 「これ以上敦賀さんを怒らせて大魔王化したらどうするつもり〜〜っ」 「そんなことになったら、めいっぱい呪ってやるぅぅぅ」 「生きて帰れると思わないでよ〜〜〜」 既に恒例となりつつある怪奇現象の前に、尚が屈服したことは言うまでもない。
797 :
崩壊6 :2006/06/27(火) 21:46:24 ID:???
「……ということなんです……」 レイノとの確執を尚が、ストーカー事件の詳細をキョーコが説明し終えると、部屋の中に静寂が広がった。 (ビーグールのレイノ……なんて酷いことを!キョーコちゃんが無事で本当に良かった。 しかし……やり口が汚すぎる。こんなやり方がまかり通ると思うなよ…) 社の膝の上に置いた手に力がこもる。 自分があと30分早く軽井沢に着いていたならこの事件は防げたかもしれない…… そう思うと悔しさが更にこみ上げてくる。 (蓮……どうする?) (…敦賀さん……) 一通り話し終えたキョーコが恐る恐る蓮を見上げると、そこにあったのは何を考えているのか察することが できない“無表情”の顔。 (怖いよぉぉっ) 尚を見張っていた大量の怨キョ達は、話が真相に近づくにつれて冷えていく場の空気に怯え、全てがキョーコの 元に戻っていた。 (ただでさえアイツが係わっていると敦賀さんの機嫌が悪いのに、今回はこの騒ぎのせいで撮影スケジュールを 遅らせちゃったんだもの!個人的な怨恨で皆に迷惑をかけるなんてプロ失格だって怒ってるわよね。 嘘までついたあげくにこの状況って……ど、どうしよう〜〜〜) 様々な想像を巡らせてガクガクブルブルと震えているキョーコ。 その様子を尚は無言で見つめていた。
798 :
崩壊7 :2006/06/27(火) 21:47:14 ID:???
「社さん」 張り詰めた沈黙を破り、蓮が社に声をかけた。 「これは本人同士の話し合いで済む事件ではありませんね。会社としての対応が必要でしょう。 LMEとアカトキ、そしてビーグール・レイノの所属している事務所……」 「ああ」 「不破君のマネージャーにも事のあらましを説明して、今後の対応策について打ち合わせをして おかなければなりません。お願いできますか?」 「もちろんだ。不破君、君のマネージャーと話をさせてもらえるかな」 「……かまわねぇよ。だが、キョーコは一緒に連れて行く」 「それは許可できない」 「なんだと?」 蓮の言葉に、尚がギッと彼をねめつける。 「最上さんの顔色を見てみろ。……よほど昼間の出来事が辛かったんだろう。 君はまた同じ話を彼女にさせるつもりか…?」 事件の詳細を説明をしている間、キョーコの顔色はどんどん悪くなっていった。 傍らに座って話を聞いていた尚の目にも、はっきりと見てとれるほどに。 「……わかったよ」 尚は小さく舌打ちをすると椅子から立ち上がった。 これ以上彼女に辛い思いをさせることは、さすがに尚とて避けたかった。 もっともキョーコの顔色が真っ青なのはストーカー事件を思い出したからではないのだが…… それについては語らない方がキョーコの身のためというものだろう。
799 :
崩壊8 :2006/06/27(火) 21:47:54 ID:???
「おいキョーコ、お前は隙が多すぎるからな。俺がいなくても気ィ抜くんじゃねえぞ」 「なっ、余計なお世話よっ。アンタに言われたくないわ!」 「誰が言おうと同じだ。また襲われたくなかったらしっかり肝に銘じとけ!」 尚は真剣な眼差しでキョーコに言うと、社を促してドアへと向かった。 蓮もまた二人に続いて入り口へと向かい、扉を開ける。 「社さん、お疲れのところすみませんが宜しくお願いします」 「気にするな、蓮。俺もキョーコちゃんのことが心配だしな。彼女のこと…頼むぞ」 「はい」 社は眼差しで念押しをし、蓮はそれに小さな頷きで返した。 「不破君、行こうか」 「…………………………ああ、いいぜ」 尚の返事に奇妙な間を感じて、廊下に出た社は背後を振り返った。 彼の目に映ったのは冷笑とも言える不敵な笑みを浮かべた尚の顔――― その表情は社の心に何とも言い知れぬ不安感を生じさせた。 「おい、行くんだろ、あんた」 「あ…ああ」 胸の内にざわめくものを感じながらも、しかし尚の気が変わらないうちにと社は足早に歩き出す。 廊下の奥にあるエレベーターへと向かう二人を、蓮は乾いた視線で見送っていた。
800 :
崩壊9 :2006/06/27(火) 21:49:07 ID:???
「手を出すなよ。アイツは俺のモンだ」 扉を押さえている蓮に、尚はすれ違いざまに囁いていた……彼への牽制の言葉を。 独占欲と優越感に満ちた、自信に溢れた一言。 それは蓮の張り詰めた想いを刺激し、無表情の仮面をも剥がす威力を持っていた。 蓮は取っ手を強く握ると、外界を謝絶するかのように力を込めてドアを締めた。 カチャリ…と鍵を閉める音が、手元で無機質に響く。 その音と同時に胸の奥で抑えていた何かが切れたことを、蓮は意識した。 椅子に座って俯いていたキョーコが、蓮が戻ったことに気づいて顔を上げる。 怯えを含んだ彼女の瞳は、次の瞬間、驚愕の色を映し出した。 「敦賀……さん……?」 名を呼ぶキョーコに蓮は艶やかに微笑む。 彼の作り上げた虚像“敦賀蓮”ではなく、真実そのままの彼の顔で。 彼が恐れたもの、それは既に崩壊していた――― 以上です。 決壊後の蓮はどういう行動をとるんだか……。 スキビ再開まで妄想を楽しみます〜。
>>791 GJGJ!
冷静に見せかけて二人きりになったとたん崩壊してたなんて…(*´Д`)ハァハァ
>>760 >>782 >>792 GJ!このペースなら8月まで生きていける(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
803 :
760 :2006/06/27(火) 23:17:29 ID:???
>>792 GJです!挑発的な松&静かに決壊してる蓮ナイス〜!
>>782 すばやく松を止める祥子さん、目に浮かびます〜!!
そして唐突にぎゅうする蓮に萌えました ww
あっっ、名前消し忘れ・・・orz それにしても皆様妄想爆発ですね☆ このペースが8月まで続くといいけど〜! といいつつ、もいっこネタがあります・・・。 妄想が暴走してるのはワタシか・・・。 皆様の降臨ペースが落ちてきたころにでも、投下させていただきます。
決壊通り越して崩壊!!崩壊!!! しかし個人的に怨キョ登場の華麗さがツボだったりww GJです!!!!!!! 次の妄想もテカテカしながらお待ちしております。
今日は3日間の中の人くるかな??
3日間の中の人さん、来ないですね・・・
蓮のキッチンは何度か使った事があるものの、まだ勝手が分からないところもあり、キョーコの料理はかなり手間取った。 それでも蓮が帰ってくるまでかなりの時間があり、結局キョーコは学校の宿題も仕上げることができた。 ――そろそろ敦賀さん、帰ってくる頃かしら。 キョーコがちょうどそう思った頃、ガチャと玄関の開く音が聞こえた。 「ただいま」 蓮はドアを開けると思わずそう言い、自分の言ったことに照れていた。 「お疲れさまです敦賀さん」 キョーコの笑顔を見ると蓮は安堵の表情を浮かべた。 「夕ご飯の準備できていますけどいかがですか?」 グ〜〜〜〜〜 「す…すみませんっ。」 お腹を押さえ、顔を真っ赤にして謝るキョーコを見て、思わず蓮は笑みをこぼした。 「最上さん、待っていてくれたんだね。ありがとう。ご飯にしようか」 キョーコは蓮の神々スマイルを至近距離で目の当りにし、死にそうになっていた。 ――呪われし女の私には、このヒトのこの笑顔は毒だわ!! 「事務所の先輩の家にあがらせてもらっている上に、先にご飯を食べるなんてできませんよ〜」 そう言った瞬間キョーコは自分を取り巻く空気が一瞬で凍りついたのを体感した。 蓮が先程までとうって変わって嘘・毒吐き紳士スマイルになっていたのを見てキョーコは震えあがった。 折角頑張って作った夕ご飯を自分の失態(?)の所為とはいえ、無言で食べるのはキョーコにとって悲しかった。 食後、キョーコは隣で皿洗いを手伝ってくれている蓮に恐る恐る尋ねた。 「あの…敦賀さん…私がここにいるの、やっぱり迷惑ですか?」 不意打ちを食らった蓮は狼狽えていた。 「なんで、そんな事を?」
「だって敦賀さん、怒ってるから…明日は敦賀さんに喜んで頂けるように頑張りますから…ダメですか?」 キョーコは悲しそうな顔で蓮を見つめた。 思わぬところで追い詰められてしまった蓮は色んな衝動を押さえようと必死だった。 「………」 蓮が何も答えないので、キョーコも無言になってしまった。 どうすれば自分の気持ちを隠しつつ、キョーコに嫌われない自分を演出できるか蓮は必死に考えていた。 キョーコが自分と一緒に食事をしたくて待っていたわけではなかったから怒っている なんて死んでも言えない。 「片付け手伝って下さってありがとうございます。もう、そろそろ帰りますね。 タクシー代も事務所から頂いてますので敦賀さんはどうぞゆっくり休んで下さい」 「いや……送っていくから――あ、ちょっとごめん。 ハイ―――こんばんは。え、そうですけど、はい、え…――――― ええ、そうですね……そうします。分かりました。 ありがとうございます。失礼します」 蓮は電話を切った後、深くため息をついた。 「あの、何かあったんですか?」 蓮の狼狽え様を見たキョーコは不安気に尋ねてみた。 「今の電話、松島主任から。君がこのマンションに入っていく姿を撮られてて、その事で今、交渉中なんだって。 で、君が今出ていくのは非常にまずいからこのままココに待機してなさいってさ」 キョーコは突然のことに混乱し、何回も蓮に謝っていたが、ようやく落ち着きを取り戻し、再び深く頭を下げた。 「敦賀さん…本当に…ごめんなさい…」 「仕方ないよ。とりあえず落ち着くまでココにいなよ」
「…ありがとうございます」 「とりあえず、下宿先のお家に電話をしておいで」 「ハイ…」 キョーコが電話している間どうしようか蓮は真剣に悩んでいた。 ――どうすればいいのやら…また彼女への気持ちが育ってしまう… 蓮がうなだれている間に、キョーコはだるま屋に電話し、2人から外泊の許可をなんとか得ることができた。 電話を切った後、キョーコは大きくため息をついた。 ――敦賀さんを怒らせた上にまた迷惑かけたし…どうしよう… 結局その日の夜、キョーコは蓮の家で一晩すごした。 翌朝、蓮は水を飲もうと台所に向かうと、そこには昨日、蓮が貸した部屋着を着て、朝食をつくっているキョーコの姿があった。 「おはようございます!敦賀さん!もうご飯できますから!」 「おはよう。」 蓮の素っ気ない反応を見て、キョーコは傷ついた。 ――敦賀さん… ふふ、朝日が眩しいわ…このまま私を焼き尽くせばいいのよ。 朝ごはんを食べ終えた蓮は身支度をすませて出て行った。 一方キョーコは、外に出ることができないので、朝食の片づけを済ますと夕食のカレーの準備を始めていた。 ――カレーは一度ねかすと美味しいのよ! まぁ本当は昨日の夜からねかすのが一番なんだけど… 敦賀さんにちょっとでも喜んでもらいたいし、今の私に出来ることってこれぐらいしかないしね。 キョーコがカレー作りに専念している頃、蓮は事務所のエレベーター前で大きなあくびをしていた。 蓮は寝不足だったのだ。
キョーコの誤解を解くための手立ても思いつかないうえに、触れようと思えば触れられる場所に彼女がいるのだから、いつも冷静な蓮が眠れなくなるのも仕方がないことなのかもしれない。 蓮が眠そうに目を擦り、伸びをしていると、松島主任とバッタリ出会った。 「おはようございます。松島さん」 「おはよう。昨日の写真の件だが、今日中に解決する事はまずないからもう一晩最上さんを置いてあげてくれないか?」 松島主任は申し訳なさそうな顔をして蓮に言った。 蓮は紳士スマイルで「いいですよ」と笑って答えた。 松島主任は変な悪寒を感じつつ、午後の移動の合間に事務所の受付に寄るよう伝えるとその場を離れた。 エレベーターに乗った蓮はまた一晩生殺しにあわないといけないことを思い、エレベーター内の人たちにも聞こえるぐらい大きなため息をついた。 なるべく今日は遅く帰れたらいいのに、と思う日に限って、撮影は調子よく進んだ。 午後、大幅に時間が空いたので、蓮は昼食をとった後、事務所に向かった。 事務所の受付に行くと、女性社員が「松島主任からです」と言い、大きな紙袋と手紙の入った封筒を蓮に渡した。 女性社員は好機に満ちた目で、蓮が封を切って手紙を読む姿を見ていた。 「いつまで写真の交渉の件が長引くか分からないので、最上さんの着替えなどを入れておく。 大変迷惑をかけてすまない。」 蓮は手紙を封筒の中に戻すと、荷物を持って事務所を後にした。 ――昼間、突然帰ってきたら彼女、ビックリするかな? 蓮はクスと一人で笑うと、車を自宅に向けて走らせた。 蓮が「ただいま」と玄関をあけると、美味しそうなカレーの匂いが蓮の鼻を刺激した。 ところがキョーコの返事はなくどうしたのかと部屋を探すと、キョーコはリビングのテーブルに頬をくっつけて眠っていた。 どうやらキョーコはカレーをねかしている間に眠ってしまったみたいだ。 蓮はキョーコの寝顔を覗き込むと、幸せそうな顔をしてすやすやと眠っている。 「可愛いな」と思い、蓮はキョーコの髪にそっと触れたが、すぐに手を離した。 ――これ以上近付いても……
蓮は自室に松島主任からの紙袋を置くと、マンションを去った。 蓮が午後の残りの撮影を順調にこなしている頃、キョーコは高校の勉強の予習に取り組んでいたが、あまりはかどっていなかった。 キョーコは昨日の蓮が怒りを露にしたときのことを考えていたのだ。 ――なんであのタイミングで敦賀さん怒ったのかしら… あの時、私が言ったのも本心だけど、一人で食べるご飯より二人でご飯を食べる方が絶対美味しいだろうと思って待っていたんだけどな… でもそんなこと恥かしくて言えないじゃない!! キョーコは首を横にぶんぶん振ってテキストの文字に向かい合おうとしていた。 午後の撮影も早々と終わり、蓮は7時の時点でキョーコに8時頃に帰ってくる事を伝えた。 ちょうど夕食の準備ができたとき、玄関がガチャリと音を立てた。 「ただいま」 「おっお帰りなさい敦賀さん!」 蓮はキョーコの慌てる様を見て、ふっと笑った。 キョーコは蓮が穏やかな反応を見せたので驚きつつも、少しホッとしたのだった。 ――もしかしてもう怒ってないのかも!! しかし、キョーコの期待も虚しく、蓮は夕食の時も皿洗いも終始無言だった 「ぁあのっ敦賀さん!何か私に不満とかあったらおっしゃって下さいね」 キョーコは、皿洗いを済ませて手を拭く蓮に思い切って話し掛けた。 ひどく寂しそうな顔をしたキョーコを見た蓮は慌てて 「君に不満なんか―――うっ」 否定しようとしたが急に腹を抱えその場に屈みこんだ。
「敦賀さん!?大丈夫ですか!?」 キョーコはとっさに屈んで蓮の顔を覗き込んだ。 そして、二人の目が合った瞬間、蓮はキョーコの腕をグイと引っ張りキョーコを自分の体に引き寄せ、抱きすくめた。 「駄目じゃないか。騙されたら…やっぱり単純だね、君は」 ――ええー!!ななな何!? キョーコは不敵な笑みを浮かべる夜の帝王に捕まり、動くことができなかった。 「折角だし――」 蓮はそう言ってキョーコの唇を指ですぅっとなぞり、キョーコの顎を優しく撫でた。 キョーコの体はビクッと反応した。 「前の続き、しようか」 キョーコの耳元で蓮は低く囁いた。 キョーコは蓮の声と微かにもれる息で耳が熱くなるのを感じていた。 「目、閉じて」 キョーコは恐る恐る目を閉じた。 ――どうしよう!私ってばドキドキしてる! 前の続きってあの、あの時のよね。 このままだったら私、敦賀さんと… 蓮は耳元から顔を離し、キョーコの顎をクイと持ち上げ――― 何もせずただじっと素直に目を閉じているキョーコを見ていた。 キョーコがじっと動かないのを見ていた蓮は堪え切れずに吹き出した。 「ぶっ…くくくっあーもう我慢できない!!ハハハハハハハハ!」
キョーコから体を離し蓮はゲラゲラと笑いだした。 一方蓮の突然の笑い声で目を開けたキョーコは、最初、呆気にとられていたが、少しずつ現状を理解し、怒りに震え上がった。 蓮はひとしきり笑ったあと、キョーコの怒りで歪む顔を見て、クスと笑った。 「何がおかしいんですか!!!」 今にも噛み付かんばかりの勢いで怒りを露にするキョーコに、蓮はとりあえず謝った。 「いや、ごめん。悪かったと思ってるよ」 「じゃあなんであんなことをしたんですか!!」 蓮はため息をふーっと吐いて、苦笑した。 「お仕置きだよ、最上さん。 昨日から思ってたんだ。夜中、男の人の家に入るものじゃないのにって。 その事を身を以て教えようと思ってね。 男なんていつ狼になるか分からないんだから。 軽井沢のときのこと忘れたわけじゃないだろう? もっと自分を大切にしなくちゃ。」 笑いを堪えつつ、蓮はキョーコに話した。 ――それにしてもひどいわよ!! 夜の帝王にせまられたら誰でも動けなくなるわよ!! 私一人でドキドキして… 結局また敦賀さんの演技に振り回されただけじゃないの… 蓮はじっと下を向いているキョーコの肩にポンと手を置き優しく話しかけた。 もちろんキョーコが跳ね上がらんばかりにビクっとしたのは言うまでもない。 「そうそう、松島さんから君にプレゼントがあるんだって」 そう言った蓮は寝室へ行き、例の紙袋をとってきた。 「なんですか?これは」
「君の着替えらしいよ。とりあえず開けてみれば?」 キョーコは蓮に促されて紙袋を開けて中に入っているものを見た瞬間歓喜の声をあげた。 キョーコの好みを見抜いているような服ばかりが4着も入っていたからである。 さらに底には下着や部屋着も入ってあり、キョーコは喜びを通り越して申し訳ない気持ちになっていた。 「松島さんにお礼を言わなくちゃ……あの、敦賀さん――」 「松島さん、こんばんは。今日はありがとうございます。 最上さんにかわりますね。」 蓮はキョーコに携帯を渡すと風呂の用意をしに行った。 蓮の携帯を借りて長く喋っているので、あまり長くは喋れなかったが、キョーコは誠意をこめて礼を言った。 それが松島の良心を痛めつけたのは言うまでもない。 キョーコがひたすら礼を言ってくるのを電話口で聞いていた松島は「これは全部社長の罠なんだ!!」と言いたくて仕方なかった。 キョーコは電話を切ると、松島からもらった服を嬉しそうに見ていた。 風呂の用意ができた蓮はキョーコが服を見ている後ろ姿を見て思わず笑みをこぼした。 「最上さん」 蓮が突然話しかけてきたので思わずキョーコは心臓が飛び出しそうになった。 「な…なんですか?」 「お風呂、沸いたから入っておいで」 「いえっ!昨日も私が先に入らせて頂きましたし! それに私片付けるものが色々あるので。どうぞ敦賀さんお先に。」 「じゃあお言葉に甘えようかな」 蓮が風呂に入っているころ、キョーコは改めて先程の「夜の帝王事件その2」を思い出していた。 ――また…私ドキドキしてた。 こういうことに免疫がないから?それとも…――?
キョーコは自分が思いついた事を首を横に振って否定した。 その頃蓮も風呂で自分がさっきしたことについて考えていた。 ――あんな言い訳であのコは納得してくれたのだろうか。 それにしても一度触れると癖になりそうで怖いな… 蓮はため息をつくと風呂からあがった。 風呂に入るよう伝えるとキョーコはさっそく新しい部屋着を持って風呂へむかった。 翌朝、蓮は味噌汁のいい香りで目を覚ました。 「おはようございます! ご飯できてますので」 「おはよう。最上さん、昨日はよく眠れた?」 「ええ、おかげさまでよく眠れました」 ――ほとんど眠れなかった……… からかわれてとはいえ、敦賀さんに触れられた時の事を思い出すと眠れなかったのよ!! 朝食を済ますと蓮は身仕度をし早々と出ていった。 キョーコは朝食の片付けを終わらせてソファに腰掛けて、昨日の事を再び考えていた。 ――そういえば軽井沢の時は大変だったわよね。 でも、私は誰の家にも行くわけじゃないわ。 敦賀さんのところだから―― でも好きとかじゃなくて 敦賀さんは尊敬し信頼している先輩だもの! キョーコは首を横に振ってため息をついた。 そしていつのまにかそのまま眠ってしまった。
ごめんなさい ここまでしか推敲が間に合いませんでしたorz また日曜日に投下します。 職人様、住人の方々、ご迷惑おかけしてすみません。
3日間の中の人!GJ! なんと、社長の陰謀だったとは。面白くなってきた。 ローリィナイス、どんどんやっちゃって♪
三日間の中の人、GJ! 面白いです。 間が開くけど、これはこれで連載SSという気がして、いいのかもしれない。 出来たら最初に前に投下した部分への>>アンカーを付けて頂けるとありがたいです
>蓮が貸した部屋着 ってナンデスカ?禿萌なんですが。
こういう場合の定番としは ぶかぶかのシャツとかじゃないんでしょうか(*´Д`)ハァハァ
パジャマ半分こじゃない?
たて半分?
ちょwwいつからコントにwww
三日間の中の人GJです!! 癖になりそうって自分で感じてる蓮イイ! 蓮てスキンシップ好きそ〜 ところで豚切るけど、松って歌番組でどんなトークするかな? うたば○見てて、どんな扱いされるのか気になってみた。
>>825 きまぐれのトークは別として??
三日間の中の人GJ!!
こういう連載形式もいいね、日にち指定&ある程度まとまっての
投下だから、細切れって感じは全然しない。
事務所総出での蓮キョ大作戦 ww
蓮!沖縄土産のゴーヤーマンはまだあげないのか! と思いながら読んだ私が通りますよ。 土産を買う余裕もなかったか・・。
土産買ってるけど忘れてるのかもよ。 プチ妄想。あるブランドのポスター撮りで、共演することになった蓮とキョーコ。 赤いドレスを着たセクシーで大人っぽいキョーコに、洋装をちょっと着崩した感じの蓮。 ソファに横たわる蓮に、馬乗りになる形。向き合う形の2人。キョーコの生足がチラリ。 うまく説明できないな。 あと1つ。蓮の家に来たキョーコ。眠ってるキョーコの頬にキスする蓮。 以上です。
>>828 さんのプチ妄想を肥大させてみたので初投下してみたいと思います。
ポスターじゃなくてCMなんですが。
赤いソファの上。 長い黒髪の女は気だるそうに横たわる男の足の間に膝を付き、 手は胸板の上に乗せて自らの体重を支えている。 胸元は大きく開き、足には大胆にスリットの入った深紅のドレス。 男はスーツ姿ではあるがシャツのボタンは2つほど外され、 髪も少し乱れ、ネクタイも大きく緩められて捩れている。 女は細長い菓子をくわえ、妖艶な表情で男に迫る。そのもう一方の端を男の口へ… 「はいカットーーッ!」 監督の一声で撮影現場には慌しさが戻った。 「よかったよー!じゃあふたりとも次の衣装に着替えてー」 ここはCMの撮影現場。 お菓子のポッ○ーのCMで蓮と共演、と聞き、 どんな爽やかなCMかと思いつつ現場にやってきたキョーコだったが、 用意されていたのはセクシーなドレス、イメージはパーティ帰りの艶っぽい恋人、らしい。 最近ことさらに蓮を男として意識しないようにしていたキョーコにこれは大打撃ではあったが、仕事とあっては仕方ない。 しかも蓮相手の仕事。手は抜きたくないし何か吸収したいと思ったのも事実だった。
「敦賀さんすみません、わたし重かったで---痛ッ」 キョーコは長い髪のウィッグを付けていたのだが、それが蓮のネックレスにひっかかってしまったらしい。 「最上さんどうした?」 「す、すみません、髪がひっかかっちゃったみたいで。 ちょっと待ってくださいね、すぐに取りますから…と、あれ…」 髪がひっかかったせいで蓮の胸元からも離れられず、しかし手は付かないと倒れこみそうな無理な体勢、 それで髪を取ろうにもなかなかうまくいかない。早く離れなければ、とキョーコはますます焦った。 「別に急がなくてもいいよ。これはこれでなかなか---いい眺めだし?」 顔をこわばらせて蓮を見たキョーコは、その顔が"夜の帝王"のものだったことにますます顔を硬直させた。 「っ!!い、い、いいえっ!すすすすぐに取らせていただきますから少々お待ちくださいませ!」 思いがけない状況に気持ちを悟られまいとつい男の顔で迫った蓮だったが、 キョーコの慌てふためく姿に思わず吹き出してしまった。 「ちょっと敦賀さん、からかわないでください!こっちは必死なんですから」 すねた顔に再び蓮は笑いをかみ殺した。 「ご、ごめんごめん、あんまり慌ててるもんだからつい。 貸してごらん、取ってあげるから。重くないから手は付いてていいよ」 その時スタッフたちは、カットの声がかかったにもかかわらず2人に近寄りがたいものを感じ 離れたところからゴキュリと生唾を飲んで2人を眺めていた。 「な、なんなのあの妖艶な敦賀さんは…あの仕草、あの表情、さすが抱かれたい男ナンバー1だわ…」 「まったくね…キョーコちゃんも妙に色っぽいし」 「女の子って化粧でああも変わるんだなぁ。あのふたり意外と絵になってるよ…」 そんな声を聞きながら大きく深いため息をつく男がひとり。 「ほんとだよまったく…気付いてないのは本人たちばかりってね。 さっさとくっついちゃえばいいのに、まったくお兄さんは嘆かわしくて見てらんないよ…」 社はブツブツ言いながらドアを開けて出て行くのだった。
以上です。ポッ○ーの口移し、ってことなんですがわかりにくかったらすんません。
ポッ○ーネタはちょくちょく話題にあがっていた気もするので
ありがちネタでなんかかぶってないか心配ですが。
カツラだから痛くないだろうよ、ヅラごと取っちまえよ、というツッコミはナシの方向で頼む。
蓮の髪型はチェリーを加えていたあのカットのイメージでどうでしょ。
>>828 さんに感謝。
今、書いてるところなんですけど、萌えない話は投下しても良いのでしょうか? 萌話がよければ、今書いてるものは闇に葬りますが・・・。
是非読みたいです。 お願いしますー
836 :
828 :2006/07/01(土) 07:08:47 ID:???
>>829-831 GJです!私の小さな妄想を素敵な話にしてくれてありがとう!
いい眺めとかさらりと言っちゃう夜の亭王にモエス。
亭王が亭主に見えた_| ̄|〇
間違えた。 亭王→帝王 だね。夜の亭主って一体…
834です。 本当に萌要素はないので、萌話希望の方はスルーしてください。 6レス程あります。
ついにこの日がやってきた。 そう今日はLMEの株主総会の日だ。 ここの総会の後の懇親会はすごいとネットの掲示板によく載っているからつい買ってしまったのだ。 えーっと・・・・。受付はあそこか。ってあそこでいいのか? 見たくないものを見てしまったような気持ちだ。 なんでピンクのつなぎが受付をやってるんだ?・・・・視界に入れたくない・・・。 だが、あの関門を突破せねば!! 「お忙しいところありがとうございます。出席カードはお持ちですか?」 その格好でなんでノー天気にしてられるんだ? 一体ココはどんな会社なんだ?? いや、一応は知ってる。なにせ京子ファンだからな。 今日、彼女は懇親会にゲストで出席するって書いてあったから仕事を休んでまで来たんだし。 さてと、やっとあのピンクつなぎから開放された。と思ったら、「こちらへどうぞ」って何でコスプレ??? ピンクつなぎの受付にコスプレの案内役。 なんなんだ???普通の会社だよな?
「えー。本日はお忙しい中お越しくださいましてありがとうございます。」 やっと普通の人がいた。さっきまでが異常だったんだよな。うん。 「ただいまより株主通常総会を開始いたします。まず始めにLME社長 ローリィ・宝田よりご挨拶申し上げます。」 −ラテンの音楽に合わせて踊り子さん登場− な・・・なんだ!? あのクルクルしてる人たちって・・・・。さっき社長の挨拶って司会者さん言ってたよな? 『ようこそ。株主総会へ!社長のローリィ・宝田です。』(←重低音ボイス) あれが社長?!確かにある意味スゴイ・・・・。 あれでよく社長をやってるな。 あの社長さっきから愛が何たらとか語ってるけど、一体・・・・。 やっと総会は終わったけど、気分的に疲れてきた。この会社本当に大丈夫か? 受付・案内・社長。どれもマトモとはいえないような。 懇親会もこんな感じか?京子を見たら帰ろうかな。
「ふらふらしてるみたいだけど大丈夫?」 ん?さっきまで隣の席にいた人か。 「あ、はい。大丈夫です。ただ、あの社長にびっくりしたもので。」 「あー。あの社長ね。毎回いろんなことをしてくれるから楽しいんだよね。普通とは違うし。」 「いつもあんな感じなんですか?」 「そうだよ。しっかし、今回の受付はすごいよね。去年は普通に事務の人だったけど、今年は琴南奏江と京子なんだもん。」 「えー!!!ホントに?」 「そうだよ。見なかったの?」 「いや。だって、あの目の毒になりそうなピンクつなぎは出来るだけ視界に入れたくなくて見てなかったんですよ。」 「もったいないねぇ。ま、この後の懇親会でも見れるからゆっくり見ればいいよ。出席するんでしょ?」 「はぁ。まぁ、その予定ですが・・・。」 「ここまで来たら懇親会も出席しないともったいないよ。」 なんだかんだと懇親会に出席するハメになったが、そんなに楽しいものなんだろうか?
「総会に引き続き、懇親会にようこそ!存分に楽しんでください。」 あの〜、ここって日本ですよね? フロアの真ん中で社交ダンスを踊ってる人って何なんですか? さっき以上に気が遠くなってきた。 京子は見たいけど、ここにいても場違いのようだ。 「お飲み物いかがですか?」 陽気に声をかけられて・・・・。 「って、京子ちゃん?!」 「あ、はい。あの、さっきからちょっとぼーっとされてるみたいだから声をかけたんですけど、大丈夫ですか?」 「え?あ、うん。大丈夫。さっきの総会での社長といい、そこのダンスの人たちといい、なんか別世界に来たようで、頭がついていけないみたいなんだ。」 「あー。それで。初めての方ならそうでしょうね。私も初めてのときはあっけにとられましたもん。これは社長の趣味ですから気にしないでください。しばらくすれば慣れると思いますよ。」 「・・・社長の趣味なんだ。ところで京子ちゃんはなんでピンクつなぎなの?」 「これは私の所属するセクションの制服なんです。最初の頃はイヤだったけど、慣れれば作業するのに楽でいいですよ。」 「キョーコ。そろそろこの後の準備に行くわよ!」 「うん。分かった。この後ね、私とモー子さん・・・じゃなかった。琴南さんの特技の披露があるんです。良ければ見ていってくださいね。」 行っちゃった。京子ちゃんって気さくな子だなぁ。 あー!写真を一緒に撮ろうと思ってたのに忘れたーーー!!! 後でチャンスがあったらお願いしてみよ。
『ここでLMEの大型新人2人の特技を披露いたします。まず、こちらの会場にいらっしゃる方の中で、何か本をお持ちの方がいらっしゃいましたら貸していただけないでしょうか?内容はどんなものでもかまいません。』 誰か差し出したようだ。文庫本みたいだな。 『ありがとうございます。こちらの本を琴南奏江に10分間で暗記してもらいます。そして暗唱をしてもらいます。琴南が本を読んでいる間に、京子による、桂剥きを披露させていただきます。』 桂剥き?大根のツマか? 確かあれって、1人前の料理人じゃないと出来ないんだよな。 『はじめまして。京子です。大根でバラを作ります!』 ・・・・・・・。・・・・・・・・。 すごい!確かにバラに見える。 京子ちゃんってまだ、17くらいだったよな? 『いかがだったでしょうか?懇親会終了までこちらに飾っておきますので、後ほどゆっくりとご覧ください。 そろそろ、10分経ちますね。それでは本を貸していただいた方に特権として、琴南さんにどのあたりを暗唱してもらうか決めてもらいましょう。どの当たりがいいですか?』 『えーと、それじゃぁ、64ページからをお願いします。』 『64ページからですね。琴南さん。64ページから暗唱をお願いします。会場の皆さんはこちらのスクリーンをご覧ください。琴南奏江がこれから暗唱するので、間違っていないか確認をお願いします。』 <<朝一番には冷ややかでひっそりと・・・・。>> ・・・・・・・。淀みなく暗唱してる。ホントにいま覚えたものか? 一字一句間違えずに暗唱してる・・・。人間技じゃねーな。 『はい。ありがとうございます。皆様いかがだったでしょうか?新人による特技の披露でした。』
ふぅ。今日はいろんな意味で疲れた。 しっかし京子ちゃんは気さくでいい子だったなぁ。ますますファンになったよ。 来年の総会はどんなことをやるんだろう? 来年も絶対に行くぞー! −LMEの総会は何が起こるかわからない− −1度行ったらやみつきになる− そう、総会マニアの間では囁かれていた。 こうしてまた1人、LMEの虜をつくったのは言うまでもない。
834です。 某プロダクションの株主総会の話を聞いていたらLMEなら・・・と、ふと浮かんでしまったもので書いて見ました。
>834タソGJ!!!!! リアル投下遭遇〜 いやいや、久しぶりのピンクツナギと久しぶりのモー子さんで十分萌えですたよ…(*´Д`)
>834タン面白かった! やべぇそんな株主総会なら 株主優待とかもスゴそうだwww 権利確定日だけLME株買うwwww
面白かったよww キョーコにも今後熱烈ファンがつくのかね。 マニアックなファンも現れるかもしれんw
つくと思うよ。 特にプロモの天使と未緒が同一人物だと広まれば。 前に作品内2ネタでアンチがフラフラ転んでったけど リアルにありうると思う。
>>834 さんGJです!
こんな株主総会だったら行ってみたい・・・!!
おもしろい視点ですね、よかったです☆
>834 GJ!! 萌えは確かにないけど、すっごく面白かった。 こういう第三者からの話もいいね。株主総会ってのがかなり自分のツボ。
855 :
804 :2006/07/02(日) 08:48:24 ID:???
SS投下ペースが落ちてきたようなので、 投下します。 レイノが出てくるので、嫌いな人はスルーしてください。 ここで会ったが百年目、レイノVerです。
「はーい、今日も始まりましたやっぱきまぐれロック、 本日のスペシャルゲストはぁ〜! ビーー、グーーールーー!!」 (い、いや〜〜!やっぱり着ぐるみ越しでも会いたくなぁいぃぃ〜〜!!) 「えっっ、今日のゲストって、ビーグルなんですかっ!?」 収録の2時間前。打合せで初めて、キョーコはそのことを知った。 「ビーグルじゃなくて、ビーグール。ビーグルじゃ、犬でしょ」 スタッフの突っ込みなど耳にも入らない様子で、キョーコはガタガタ 震えだした。 「あ、あの〜〜・・・私、今日辞退するわけには・・・」 「ああん?なんか言ったか?」 「イ、イエ・・・ナンデモアリマセン・・・」 「とにかく今日はスペシャル生番組だ!くれぐれも!!進行の妨げに なるようなことはしないように!!」 そもそもキョーコにいい感情を持っていないプロデューサーが言い分を認めて くれるはずもなく、キョーコはしゅ〜ん・・と縮こまった。 (な、なんでよりによって私のレギュラー番組に出てくるのよ!! 断れないじゃなぁい〜〜!!) 「ききき、きっと大丈夫よね!こんな分厚い鳥皮被ってるんですもの! とにかく今日は、大人し〜く、地味〜にしてるのよ、キョーコ!! 絶対、気づかれないように・・・!」 坊の着ぐるみの前でぶつぶつつぶやくキョーコを、スタッフ達は 遠巻きに眺めていた。
と、一応覚悟は決めたキョーコだった・・・が。 黄色い声援と共に華々しく登場したビーグール、その先頭に立つ レイノを見て、キョーコはやっぱり恐怖に震えていた。 とはいえ気づかれる様子もなく、収録は進行していく。 「デビューのきっかけって、やっぱりスカウトですか?」 「いえ・・・普通にデモテープ送って聞いてもらって・・・」 (ん?どっかで聞いたような・・・?) 「この番組、御覧頂いたことあります?」 「ないですね。TVあんまり見ないので・・・」 (おっ、応答までショータローと同じ・・・!?この人たちっっ・・!!) ゴゴゴ・・・と怨キョを発動しそうになって、キョーコは 慌てて怒りを押し込めた。 (い、いけないいけない、あの男に気づかれちゃ・・・!!?) 視線を感じて振り向いたキョーコは、冷ややかな目で坊を見ている レイノとばっちり目が合ってしまった。 (!!!・・・まま、まさか、気づかれ・・・た?) 坊の中で青ざめて息を呑んだキョーコだったが、 すぐにすいっと視線を外されて、息をつく。 「坊っ!坊っ!!ネタマゴ持ってきて!」 「あっ、すすすみません!今持ってきます!」 光に小声で促されて、キョーコは我に返って、慌ててネタマゴを取りに下がった。
ぷきゅ、ぷきゅ・・・という坊の足音が遠ざかる中、 番組は滞りなく進んでいた。 「そういえばレイノさんって、霊感がとても強いとお聞きしたんですけど」 「そうなんですよー、レイノ君てば生身の女には興味ないらしくて いつも美人人妻の幽霊とかナンパしてるんですよ〜」 「ゆ、幽霊ですかぁ!?今生きている女性では、気になる方は いないんですか?」 「そんな、レイノ君に釣り合う女なんか、そうは・・・」 メンバーの発言を遮って、レイノは妖艶な笑みを浮かべた。 「いえ・・・いますよ・・・」 「おお〜、衝撃発言!!どんな方なんですか?」 慎一が勢い込んで尋ねると、レイノは尖った爪を頬に当てて応える。 「人知を超える凄まじいオーラをまとった・・・どこまでも荘厳で 美しい・・・だからこそ、何としても手に入れたい。そんな、女性ですよ・・・」 言いながら、丁度カゴを抱いて戻ってきた坊に、ちらりと視線を流した。 「す、スゴイですねー、レイノさんにそこまで言わせるなんて! きっと絶世の美女なんでしょうね〜〜!!」 盛り上げるブリッジロックを尻目に、ビーグールメンバーはひそひそと 顔を寄せ合う。 「・・・なぁ、そんな女いたか?心当たりある?」 「さぁ・・・?レイノ君が執着してたのって不破の女くらいしか思いつかないけど」 「でも、まさかアレじゃないだろ?荘厳で美しいって全然違うじゃん」 「だよなぁ・・・」
その後は何事もなく進み、番組は後半へ入った。 (よかった・・・気づかれずにすみそうね。このVTRとこの後のミニライブには 坊は必要ないし、坊のコーナーではビーグルは出てこないし) 後は帰りさえ気をつければ・・・!とか考えながら、 キョーコはゲストに出したお茶のカップをお盆に戻していた。 「・・っ!!?」 全てお盆に載せて振り返ったキョーコの前に立ちふさがる黒い影。 (え・・・?) そろぉ〜り、と視線を上げると・・・ 「・・・やあ、久しぶり・・・軽井沢以来だね・・・」 (ひっっ・・・!!!) 「あれ、二人知り合い?」 のんきに声をかける光を無視して、レイノは坊に手を伸ばした。 指の背で、坊のクチバシをなで上げる。 「会いたかったよ・・・キョーコ」
ガシャガシャン! 「わあぁっ、坊っ!!どうしたのっっ!?」 思わずキョーコが取り落としたお盆を、光は驚くべき(意外な)反射神経で 受け止める。 固まってしまったキョーコの耳に口を寄せて、レイノはささやいた。 「もったいない・・・折角の綺麗な背中を、こんなもので隠すなんて・・・」 つ・・・と坊の背中に指を這わせる。 反射的に飛びのいたキョーコに、ふっと感情の読めない笑みを投げかけて レイノは自分の席へ戻っていった。 (ややや、やっぱり気づかれてた・・・!あの男、本当に 超能力者・・・?なんて卑怯なの、おかしな力使ってストーカーするなんて!!) スタジオの隅で座り込んで暗雲を背負ったキョーコに、光が話しかける。 「坊、大丈夫?何かあったの?様子が変だよ」 心配げに覗き込んだ光を見上げたキョーコは、ぺこりと一礼して お盆を受け取った。 「もーちょっとで終わるから、頑張ろう!」 邪気のない笑顔を向けられて、キョーコはこくりとうなずく。 (いい人だな・・・光さん。ビーグルの後だと余計に心が和む・・・)
「あれー、キョーコちゃん、まだ坊脱がないの? 頭だけでも取ったら?」 収録が終わっても坊の衣装のままのキョーコに、雄生は声をかけた。 「あ、後で脱ぎますっ!お気になさらず〜」 翼をバサバサ振って応えたキョーコは、そっとつぶやく。 (・・・素顔でビーグルと会うのは、絶対イヤ・・・!) 「キョーコちゃん、お疲れっ!」 またも暗雲を背負ったキョーコに、光が屈託のない声をかけた。 「ねね、これからメンバーとご飯食べに行くんだけど・・・ やっぱりこの後予定入ってる・・・よね」 「是非っ・・・!ご一緒させて下さい!!」 毎度のようにダメ元で誘った光だったが、身を乗り出しての間髪入れずの返答に 思わず飛び上がる。 「えっ、いいの?本当に??夢じゃなくて??」 「あ、ご迷惑でしたか・・・?」 「そんなことっ!全然っっ!!な、何が食べたい?」 飛び上がらんばかりに浮かれるリーダーを、メンバー二人は物陰からそっと 眺めていた。 「たかが食事に誘えたくらいであんなに喜ぶなんて・・・」 「高校生じゃあるまいし・・・リーダー、不憫・・・」
「キョ、キョーコちゃん?やっぱり知り合いだったの?」 「知り合いなんかじゃありませんっ!!あんな男っ!」 物凄い形相で否定するキョーコにまた一歩近づいて・・・ いや、光の目の前に立って、レイノは冷ややかに見下ろした。 「知り合いだよ・・・だから、キョーコを渡してもらおうか」 そのあまりの禍々しさに、全員が金縛りにあったように凍りつく。 キョーコの腕を掴もうと、レイノは手を伸ばす。 と、その時。 「・・・誰が渡すかってんだ・・・!」 レイノの手首を掴んだ者がいた。 「ショー・・・っっ!!」 「・・・・・・・・」 いつの間にか現れた尚が、レイノの腕をひねり上げる。 「あんた、何でここに・・・!?」 「新聞見てたら、キョーコの出るハズの生放送のゲストがコイツらだって 書いてあったから、様子見に来たんだよ」 「・・・また、イイところで・・・。まぁ、いい。今日のところは 大人しく引き下がるよ」 言ってレイノは、腕を取り戻した。 「じゃぁ、また・・・赤頭巾ちゃん・・・」
すみません、順番間違えました orz こちらを先に読んでください・・・
「スミマセン、お待たせしちゃって」 「ううん、全然っ!!じゃあ行こっか!!」 完全に地に足の着いていない光と並んで歩きながら、キョーコは胸を 撫で下ろしていた。 (よかった、一人にならなくて済んで・・・。ここから一人で帰らなくちゃ ならなかったとしたら・・・) スリラー映画のように、逃げ惑う自分とどこからでも現れるレイノを 想像して、キョーコはガタガタブルブル震えだした。 「キョーコちゃん、顔色悪いよ?大丈夫?」 「だっ、大丈夫ですっっ!早くここ出ましょう!私、ハンバーグ 大好きなんですっ!!」 「ヘェ・・・キョーコの好物って、ハンバーグなんだ・・・」 (ひっっ・・・!!) 唐突に背後から聞き覚えのある声が響いて、キョーコはとっさに ブリッジロックメンバーの陰に隠れた。 「ままま、待ち伏せしてるなんてヒキョーよっっ!」 「卑怯、ね・・・それは、オレにとっては最高の褒め言葉だ・・・」 ニヤリ、と笑って、レイノはキョーコに一歩近づく。
(はあぁぁ〜〜。た、助かった・・・!) レイノが行ってしまって、ほっと胸を撫で下ろしたキョーコを 尚が見下ろしていた。 「おら、行くぞキョーコ!」 「へ?行くってどこへよ?」 尚の唐突な台詞に、キョーコは眉をひそめた。 「帰んに決まってんだろ!いつまでここにいるつもりだ」 「今日は事務所の先輩達とご飯食べに行く約束してるのよっ! アンタこそさっさと帰れば?」 「おっまえ〜!ついさっき助けてもらっておいて、何だその言い草はっ!」 「き、今日は一人じゃないんだし、何とかなったわよっ!」 「何とかァ?その頼りなさそーな奴らに、なんとかしてもらえると 思ってんのか?あのビーグル相手に??」 はっっ!と心底馬鹿にしたような尚の顔を見て、キョーコはますます 頭に血を上らせる。 「しっつれいなこと言うんじゃないわよ!皆アンタより年上なのよっ!!」 「俺より年上だろうが何だろうが、そいつらがあのヤローと対抗できるとは 思えねーな。いいから来い、俺様が家まで送ってやる!!」 「だぁれが、アンタなんかに!!いいから帰れ〜〜!!」 呆然と事を見守る石橋3人の前で、二人はいつまでも吼えあっていた。
866 :
856 :2006/07/02(日) 09:06:48 ID:???
・・・またやってしまった・・・すみません〜(T-T) あ、犬メンバーの登場したあたりは立ち読みで 済ませてしまったので言葉遣いとか違和感あるかもですが、 スルー推奨でお願いします。 ・・・蓮出せなかった・・・坊=キョーコだって知らないから。
>>866 GJ!面白かった〜
光さん、不憫!不憫過ぎる光さんに萌え
GJ!! 正直ブリッジロックは連載時は印象ないんだけど、 皆のネタで改めて読みたくなったよ(笑)
GJ!! 光リーダー、ほんの少しの間だけでも夢見られてよかったねw 不憫リーダー&そっと見守るメンバー、好きだー。
GJー! 可哀相なポジ界永遠のヒーロー光タンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
>>866 GJ!もし助けに来たというか
逃げる途中で会ったのが蓮だったらエライ事になっただろうな。
1 坊=キョーコがばれる
2 レイノと蓮が遭遇
3 大魔王VS超霊能力者 どっちが最強?!決定戦勃発
勝者にはキョーコが与えられます。てな感じで。
海猫って小説を読んだ。何だか奥様方に好かれそうな話だけど。 キョーコがヒロインで、蓮がキョーコの義理弟役(キョーコの旦那の弟。 キョーコに思いを寄せる)っていう設定いいな、ってちらっと思った。 ちょっと官能的な場面があるけど。そこはもうちょっと抑えた感じで。 実際、伊東美○で映画化されてるね。
海猫良いね。 ただ官能的なシーンを考えると、蓮が伊藤〇咲役の方が良いかも。 キョーコが義理の妹で蓮の事が好きなんだけど姉を思って身を退こうとする役。 姉役がモー子さんだったらキョーコの演技にリアリティ出そうだ。
海繋がりで海猿もいいな
>>873 その視点も面白いね。
ただ、原作ではその兄弟、憎しみ合ってるんだけど…。キョーコ(の役)を間に挟んで。
キョーコのしょーもない実弟の役は松にぴったりだ。
>>874 海猿もいいねー
>>875 憎しみ合ってるとは知らなかった。
映画の番宣でちらっと見ただけだったから
単に兄弟の間で一人の女を取り合うだけかと思ってたよ。
早とちりしてスマソ
>>876 いやいや、そっちの話も面白そうだし。
海猫、私も映画は観てないけど、小説の方が良いと思うな、やっぱり。
蓮は指揮者役が似合いそう。
かっこいいね、指揮者。 プチ妄想。 若き天才マエストロ。 ある時、彼は、天涯孤独な少女に出会う。 少女にピアノ(orチェロorバイオリン)の才能を見いだしたマエストロは、 少女の才能を伸ばそうと彼女を引き取った。 いつしか、マエストロは、彼女の才能とは無条件に彼女を愛するようになる。 2人の関係は、例えて言うには、○ースをねらえ!の○ろみと○ーチみたいな。半分スポ根のような。 っていう妄想。
ダメだ電柱指揮者しか想像できねぇ…orz
ハルモニアってドラマ思い出したよ。 キンキの片割れが主演で、原作は小説だったかな。 難病で人形のように言葉も体も不自由だけどチェロには天才的なヒロイン。 主人公は彼女を指導する音大生で、だんだん彼女に惹かれていって・・・ カリスマ演奏者の真似しか出来ない彼女に自分の音を弾かせようとする。 超能力っぽい要素もあって、なんだか好きだったよ。結末はちょっと悲しかったけど
私は三上博史主演のドラマ「それが答えだ!」を思い出したよ。 三上は指揮者役で、田舎の学校の吹奏楽部の指揮をして自信を 取り戻す話だったかな?
確かそんな感じ。指揮者は俺さま過ぎて干されてたんじゃないかな。 今は指揮者と言うと、自分はのだめ思い出すけどね。 なんかあの辺のフジのドラマ繋がりで古畑に出る蓮やキョーコ思い 浮かべてしまった。 キョーコは役柄がつくだろうけど、蓮はSMAPやイチローみたいに そのまま「犯人・敦賀蓮」でキャスティングされてそう。 ってなんか既出な妄想のような…
マンハッタンラブストーリーのマスター役を蓮にやってもらいたい… とゆーのはダメ?
蓮には制服を着てほしいなあ。 警察とか自衛隊、パイロット、医者もいい。 あ、自衛隊のパイロット(?)っぽいのは、もう着てたな。
ドラマ版喰いタン高野みたいな、カッコいいはずなのにどこか違うんですけど、なぼけ役蓮と 可愛くて明るくて騒々しい引っ掻き回し兼ツッコミ役キョーコでライトコメディとかおもしろそう。 掛け合いで話が進むドタバタチックな感じで、あんまり恋愛色出さないで、でも仲良く見えたり。
ドラマ版喰いタンといえば、助手の女の子の名前がそれこそ京子ちゃんだったから自分も妄想したよ。 名前の漢字違うかもしれないけど。
蓮が医者で、キョーコがナースとか。お似合いじゃない。
「キョーコ君、汗。」 「は、はい敦賀先生!!」 「キョーコ君、メス」 「はい!!……って先生それは私の手です。」 「あ、ごめんごめんついうっかり。」 「…ってそこは私の足ですが。」 「ん?何の事かな。」キュラキュラ☆ 松(患者)「は、早く手術しろ〜!!」 しまった蓮がおバカさん…
ちょwwそれコントwww
ちょww蓮、どこに手おいてるんだよww面白い 蓮とキョーコが医者とナースだったら、あうんの呼吸でうまくいきそう。
名探偵(蓮)とその助手(キョーコ)というのもいいかも。 今まで一人で気ままに事務所をやってきた蓮だが、ある日、蓮の名探偵ぶりに 惚れ込んだ(何かの事件解決後)女の子が転がりこんでくる。 「私を助手にして下さい!」 最初は渋っていた蓮だが、いくつかの事件の解決に、キョーコは 助手としてかなり活躍した。 時にはキョーコの洞察力に舌をまくこともあった。 こうして名コンビが誕生した。
>>892 じゃあ同じパターンで殺し屋とその助手。
映画のレオンみたいな。
転がり込んできた役立たずなうえにメルヘン思考な助手にうんざりしていた殺し屋だが
その能天気で前向きな心にやがて荒んでいた心が解放され(それどんなもっこりry)
やがて互いに愛情が芽生え始めた頃、
殺し屋は最近自分を付け狙っている犯人を追い詰める。
海辺の倉庫に追い詰め対峙した相手は・・・愛する助手だった。
彼女はかつて大切な人を彼に殺され、その復讐を果たそうと彼のもとに転がり込んだのだった。
事情を把握した殺し屋は、ピストルを構える彼女の向かって両手を広げ目を閉じる。
「いいよ、君に殺されるなら本望だ」
女は震える手で泣きながら発砲する。
・・・痛みがない?
殺し屋の後方で男が倒れていた。
894 :
893 :2006/07/06(木) 10:23:34 ID:???
あ、倒れてた男=殺し屋を狙っていた男 って意味ね。説明不足スマン。 実は女が殺してもらおうと依頼してた男かもしれん。
結婚詐欺師役の蓮と婦警役のキョーコというのはどう?犯罪者と婦警の恋。
その逆もいい。蓮が捕まえる役。 怪盗キョーコと刑事の蓮とか。
つまり蓮がとっつぁ〜ry
恋愛とは無縁な(薄味?)、こういうコメディみたいな話とか、渋い話もいいね。
プリメ4がベースとなってるものが1本ありますが・・・。 あと、プリメ2がベースのものも妄想中です。 投下したら引くかなぁ?
迷ったときはすぐ投下w
プリメって何? わかんないけど、せっかくだから投下してみたらどうだろう。
>900 お言葉に甘えて投下準備をしますね。 >901 プリメとはプリンセスメーカーというゲームです。 パソコン専用ゲームだったものを家庭用ゲームに移植されています。 「プリンセスメーカー」で検索すればいくつかヒットすると思いますよ。 早ければ明日、遅くても日曜日には投下しますね。
話豚切りでスマンですが 3日間の話はどうなってるのかなぁ・・・ 気になって毎日覗きにきているのだが・・・
>904 すっかり忘れてた。
このスレももうすぐ終わっちゃうね。早いなあ。
>>904 、3日間は面白かったね。
妄想連鎖が起こるとスレ消費が早いからねー でも足かけ5ヶ月ってそんなに早いほうじゃないよね 今月中に次スレに遷るくらいのネ申降臨きぼん(/_-)/
ダクムンの打ち上げって豪勢だろうなあ。 ビンゴゲームで家電とか商品券とか飛びかう中、お金はかけられないからと 精巧な手作りキャラ人形(呪い抜き)を提供するキョーコ。 場違いかなと思いつつもそこそこ受けてホッとする。 で、未緒人形が蓮の手に渡ってどぎまぎとか。 まあ何提供しても、蓮が何とかして手に入れてしまいそうだけど。
医者と患者はどうだろう。医者が蓮で、患者がキョーコ。 妄想。 蓮はキョーコにプロポーズする。 2人は両思いだけど、キョーコは、自分は蓮の重荷になる、と身を引く。 でも最後には、蓮の積極に心動かされ、プロポーズを受ける。 結婚式。 キョーコは綺麗な花嫁になる。(蓮はキョーコをお姫様抱き) 2人はとても幸せだった。 でも、幸せな新婚生活は長く続かなかった。 ある朝、蓮が目覚めると、キョーコは蓮の傍らで、二度と目覚めない、 深い眠りに落ちていた。 眠っているキョーコの顔はとても美しかった。 終 悲恋になってしまった。
ダクムン後のプチ妄想 ドラマ「Dark Moon」の役柄で見せた今までにない一面と高視聴率によって、 さらに押しも押されぬ人気俳優になる蓮。 そんな男を好きになりそうな感情を根性で抑えるものの、微妙な態度を 取ってしまいそれが気に触った蓮にかえって追い詰められるキョーコ。 「何か隠してない?(キュラキュラ☆)」 「ななな何も!(やっぱり嫌われてる〜)」
流れ読まずに投下。 けっこうレス消費しちゃうかもしれない上に拙い文です。
ここはとある高校。今日この学校はいつもと違った目的で使われていた。 ドラマDark Moonのロケが行われているのだ。 話題のドラマの撮影とあれば野次馬が溢れ返っている… かと思えば、外部の人間はシャットアウトされ、今日限りのエキストラ以外は いつもと同じ顔ぶれの中、撮影は行われていた。 校庭では部活の風景。いかにも学校という空間。 自分の通う高校以外の学校がめずらしいのか、出演シーンを終えたキョーコは学校探検をしていた。 ふと、この校舎の裏にちょっとした林があることに気づいたキョーコはそこへ足を踏み入れる。 学校に居ながらにして緑があるこの学校が気に入ったようだ。 緑に染まった空気を思いっきり吸い込み、てくてくとその林の中へと入っていった。 すると、 「―――――っ」 なにか音がする…歩みを止め、そちらの方に意識を向ける。 やっぱり何か聞こえる。 ―はっ!!ひょっとしてここの妖精!?それとも森の動物たちかしら!?― …ここは森ではない。けれどメルヘンな世界へと飛んだキョーコはスキップをしながら その音がする方へと向かっていった。
ピタ、とキョーコの足が止まった。 「これは…猫の鳴き声?」 メルヘン世界から引き戻されたが、その鳴き方が気になり猫の姿を探した。 視界に入ってきたのはガムテープで封をされた段ボール箱。 まさかと思い、鳴き声がするその箱のテープをベリっと剥がす。 「にゃぁー」 そこにはまだ生まれて1ヶ月も経っていないんじゃないかという子猫が1匹震えていた。 薄汚れて震えるその様子から捨てられたんだと容易に想像がついた。 見向きもされずに捨てられて、鳴くしかなかった子猫の姿は母親とキョーコの関係を彷彿とさせる。 母親にショータローの旅館に預けられ、泣いて引き止めても無駄だった自分。 「そう…お前も置いていかれたの…?」 子猫に問いかけるキョーコの瞳は悲しみと苦しみが宿っていた。 そっと手を伸ばし触れようとしてみるが、子猫は更に身を強張らせてしまった。 ―人間に捨てられたから…人が怖いのかしら― その姿に今度は大好きだったショータローに捨てられて、誰も愛すものかと決めた自分が重なる。 「そう、あなたは私なのね」 ふっと自嘲気味に笑った。痛みをこらえているかのような表情だった。 子猫は隅で震えながらもキョーコをじっと見つめている。
キョーコはもう1度子猫に触れようとしてみた。 怖がらせないように、子猫の下からゆっくりと触れる。 子猫はびくっと体を震わせたが、優しく何度か撫でてやるとごろごろと喉を鳴らした。 抱いてみようとしたが、両手を伸ばすと子猫はまた怯えてしまう。 ふと伸ばした腕の時計が視界に入り、ロケの終了時間が近いことに気づく。 ―この子猫…置いていけない― キョーコは飲食店であるだるま屋に居候の身で飼うことはできないが、どうしても置いていけなかった。 ひょっとしたらスタッフの中で飼ってくれる人がいるかもしれないと思い、子猫を連れていくことにした。 怯えたままの子猫を強引に抱いて連れて行くのは憚られたキョーコは 「おいで」 と両手を広げてみせる。子猫はキョーコの顔と手を見比べながら迷っているようだ。 「おいで…?」 もう1度優しく声をかけてみるとおずおずと躊躇いがちにキョーコの手へと近づいてきた。 そのまま腕に抱こうとしたが、今度はもう怯えていない様子だった。 「にゃぁ」 キョーコの腕の中で見上げて鳴く子猫の姿に 「あなたは強いのね」 と呟いた。愛なんて信じることができないキョーコは子猫がとても逞しく感じられた。
少し重い心のまま、スタッフのところへ行こうと立ち上がると 「居た!最上さん!!」 こちらへ走ってくる蓮に気づいた。 「もうすぐロケ終わるのに姿がないからどこにいるのかと思ったよ」 息を弾ませてそう告げる。どうやらキョーコを一生懸命探していたようだ。 「すいません…自分の高校じゃない学校がめずらしくて…」 先輩に探させてしまったと思い、謝罪を口にするキョーコ。 と、蓮はキョーコの腕の中にいるものに気づいた。 「最上さん、この子猫は―?」 「あの、ここに捨てられてたんです… なんだかほっておけなくて誰かスタッフに飼える方が居ないか探そうかと思ったんです。」 本当は捨てられた子猫が自分みたいで置いていけない、そんなことは言えなかった。 「そう…」 ふわっと笑顔を急に向けられて、キョーコは固まってしまった。 ―だから、この笑顔は心臓に悪いって…― 「じゃあ急いで戻って聞いてみよう?」 その言葉で元に戻ったキョーコが「はい!」と頷くと2人は駆け足で戻っていった。
「うちはペット禁止だから」 「子供がまだ小さいから」 「もううちはペットいるから」 「猫アレルギーなん…だ……ふぁっくしゅんっ!」 蓮と2人でスタッフに当たったがこんな答えが返ってくるばかり。 はぁーっと思わずため息が漏れてしまう。 そんなキョーコの様子を見てか、子猫が腕の中で「にゃー」と鳴いた。 「どうしようね?」 子猫に聞いてもしょうがないのだが、そう子猫に話しかけてみる。 「にゃー…」 じぃっと上目遣いでキョーコを見上げる子猫に蓮はいつかのキョーコを思い出した。 ―そういえばこの子猫なんだか最上さんに似てる…?― どこが似てるのかわからないがなぜかこの子猫とキョーコが重なってしまう蓮。 1度そう思うとこの子猫まで他人には渡したくないなどと思ってしまう。 気持ちを伝えるつもりがない以上行き場がなく募っていく想い。 自分でも呆れてしまう独占欲にため息をついた。 そんなことを考えてる蓮の横でキョーコと子猫は最後のスタッフにも振られてしまった。 「ほんと、どうしよう…」 置いていきなくないが貰い手が見つからなくてはどうしようもならず、ため息が漏れてしまう。 子猫をじいっと見つめて悲しみを瞳に宿らせるキョーコ。 堪らずに蓮は 「…最上さん、その子俺がもらってもいい?」 と口にした。
「えぇ!?あのっでもっ敦賀さんはお忙しいですし…」 「なんとかなるよ、最近はペットシッターってのもあるみたいだし。」 そっとキョーコの腕の中の子猫を抱き上げる。 「それに…ほっとけないんでしょ?」 本日2度目の極上スマイルとあまりに優しい声に顔が赤くなるのをキョーコは自覚しつつもコクリと頷いた。 そんなキョーコを見て蓮はふっと微笑む。 こんな2人の様子は、傍から見たらとてもただの先輩後輩には見えない。 今日は現場にいない良子さんがいたらまたひがみそうな光景だった。 「でも、ペットシッターと言いましてもお金かかりますし… 暇な時間にこの子の世話をしに行ってもいいですか…?」 思わぬキョーコの申し出に蓮は戸惑う。確かにペットシッターはお金もかかるだろう。 キョーコに来てもらえれば助かるのだが…これ以上想いが募ることを避けたい蓮には辛い申し出。 返事をできないでいると、 「それにこの子にも会いたいですし…だめですか?」 じぃっと上目遣いで見つめられる。 「にゃぁー…?」 子猫までキョーコと同じ様に見上げてくる。見上げてくる2つの視線。
身長差がある以上上目遣いになるのは当然だが、キョーコ視線は心に毒だと感じ、ぱっと顔を背け口元を手で隠す。 ふぅーっと溜息をつき、早鐘のように鳴っている心臓を落ち着かせてキョーコに向き合う。 「じゃあ…お願いしようかな」 ぱっとキョーコの顔が明るくなる。 「ありがとうございます!!」 子猫の喉をくすぐりながら 「これからよろしくね、シンディ!」 「…シンディ?」 どうやらこの子猫の名前はキョーコの中で決められていたようだ。 「どうしてシンディなの?」 「今はこんな風に汚れて灰色ですけど、この子は絶対きれいな白猫だと思うんです! 洗ってあげたら灰かぶりって呼ばれてたシンデレラ(プリンセス・シンディ)が魔法で綺麗になったみたいになりますよ。 だからシンディなんですっ!!」 目を輝かせながら力説し、メルヘンの国に旅立とうとするキョーコ。 ぽかんと目の前のキョーコを見ていた蓮だが、キョーコが何を思ったか理解すると 「ぶっ…っっ!!」 と噴出した。蓮の笑い声に現実に引き戻されたキョーコは 「あぁ!敦賀さん、笑いましたね!?ひどいぃぃ!!」 と抗議してくるキョーコ。 「ごめんごめん、あまりに君らしい発想だったからつい、ね。じゃあこの子の名前はシンディにしよう?」 昔と全く変わっていない純粋さを微笑ましく思いながら子猫を撫でる。 「よろしく、シンディ…?」 本日3回目の極上スマイル。 ―君に似たこの子はどれだけ愛してもかまわないからね。― そんな蓮にキョーコは ―敦賀さん、子猫キラーにもなれるわね― なんて考えていた。
以上です。 拙い文章を吐き出してしまった (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル お目汚し、失礼しました。
>>919 GJー!
ぬこかわいいよぬこ(*´Д`)ハァハァ
>>919 GJ!
ぬこ様かわゆ〜
>>909 神様、もう少しだけ… を蓮キョで妄想してた
これエイズ感染を重視してキスシーンは何度も撮ってしっかり見せてたんだよね。
GJ!ぬこかわいい。
森の中の物音、普通の人は警戒するだろうに、キョーコは妖精と思うとこにワロス。
蓮よかったね、キョーコとの接点が増えて。おいしい展開に。
当人にとっては、嬉しいのと困るのと半々かな。
>>921 年齢も役のイメージも、蓮とキョーコにちょうどいいね。
あれって、エイズだからキスシーンを意識してたの?
確かに当時は、あんな激しいキスして大丈夫だろうかと思った。
仲間由紀恵も出てたけどかわいかったね。
じゃあ反対に、患者とナースの恋。患者が蓮で、ナースがキョーコ。 時代は昭和初期。 胸を患った蓮と、キョーコが、恋に落ちる。 蓮は賢く、聖人君子の様な男だった。 自分も病気なのに、周囲の人々を思いやり、気遣う心を忘れない。 蓮は、長く生きられないと宣告されていた。 それでも悲観的にならず、強く、毎日を過ごしていた。 そんな蓮を好きになるキョーコ。そして蓮も、美しく聡明で、心優しいキョーコに惹かれ ていくのだった。 両思いなのに、お互いの気持ちを知らずにいる2人。 蓮は、自分はキョーコを幸せにできないと、キョーコを遠ざけた。 しかし、キョーコへの思いはますます強くなっていく。 キョーコも、自分は蓮に好かれていないと思いこんでしまった。 2人の気持ちはすれ違う。 だが、ある時、キョーコは、それが蓮の本意ではないことを知る。 私は敦賀さんの傍にいたい。敦賀さんのためじゃなく、自分のために。 愛する人と、死ぬまで一緒にいたい。 キョーコは蓮の元へ向かった。
思いが通じあい、2人は結婚した。蓮は退院し、2人でささやかに暮らす日々。 2人は幸せだった。 しかし、蓮の命はいつまであるかわからない。 次第に蓮は、死ぬことが怖くなっていった。。 今まで自分は、この世に未練がなかったのだ…。 君と出会って怖くなった。 君を残して死にたくない。もっと君を愛したい。 他の男に君を渡したくない。 聖人君子の蓮は消えていた。 キョーコに執着し、不安になり、キョーコの自分への愛を疑ってしまうこともあった。 そんな蓮をキョーコは強い愛で支え、最後に蓮は、心の平静を取り戻した。 蓮は、最愛のキョーコに看取られ、この世を去った。 キョーコのお腹には、蓮との愛の結晶がいた。 あなたに愛されたという証があるから強くなれる。 一生懸命生きるわ、この子と一緒に。 愛してる。 終 やっぱり悲恋。 長、プチ妄想のはずが、どうしてこんなことに…。
GJ!!! 激しく萌えた・・・。 本格的に書いてほしいです
>>923 全米が泣いた。・゜・(ノД`)・゜・。
お、レスがきてる!ありがとう、嬉しいです。
本格的に書きたいけど、私の文才では、あらすじやプチ妄想で精一杯です…。
>>923-924 蛇足(撮影秘話)をちょろっと投下します。
映画撮影が進むにつれ、敦賀さん、顔色が悪くなってきて、痩せたみたい。
役作りとは言っても心配…。ちゃんと食べてないんじゃないかしら。
ただでさえ、空腹中枢が麻痺してるというのに…危険だわ。
社さんも私も心配して、ドクターに診てもらおうかという話が出てきたくらい。
〜蓮の部屋〜
「大丈夫だよ」
「大丈夫じゃありません!」
「このままじゃ、本当に入院してしまいます」
「…少しでもいいから、何か食べてください…」
とうとうキョーコは泣き出した。
映画のシーンで、ヒロインが夫に隠れて泣くシーンがあるが、あれは本気で泣いているのだ。
やつれた蓮を見て、蓮が本当に死んじゃうんじゃないかと思ってしまうのだ。
キョーコが泣き出したのを見て、さすがの蓮もおろおろした。
「ごめんよ、心配かけて。ちゃんと食べるよ」
「本当?約束ですよ?」
「約束する」
キョーコは泣き止み、ぱっと嬉しそうに微笑んだ。
「今、作りますね。何がいいですか?」
台所に向かうキョーコ。すらりと伸びた、キョーコの美しい後ろ姿を見る。
その姿は、愛する夫に献身的に尽くす、映画のヒロインそのままだった。
そんなキョーコと一緒にいると、蓮は、映画の1シーンのような、
キョーコが自分の奥さんになったような、幸せな錯覚をしてしまうのだった。
以上です。
また長いわ。キョーコちょっとうざいかな…。
>>927 ふたりとも役にのめりこんじゃうってな性格だからそれ(・∀・)アリ!!
萌え萌え〜〜〜・・・。 その調子で、どんどん長く発展キボン・・・
やっぱり、休みが長いと、ここもひっそりとするね。
あと3週間か…長すぎる。
妄想不足ですよ(;´Д`) なんか小ネタないかのぉ。TVでも見ながら萌え材料を探すがなかなか見つからん。
今日、オーラの泉があるね。 キョーコが○ーラの泉に出たら、何て言われるんだろう。 私の予想:ピンク(メルヘン思考)に黒いオーラ(怨キョ) キョーコは役によって変わるかもね。 アドバイスもらって、少し、柔らかくなるかな、キョーコ。 その他の人の予想 蓮:赤(情熱)と青(冷静) 松:黄色(ひょうきん)、赤 社さん:青 ローリィ:金、紫 キョーコ以外はスタンダードなオーラ(ピンクや黒ってあんまり聞かない)。 他にも、オレンジ、緑、シルバーとかあるらしい。
しまった、ふせ忘れたよ。 >○ーラ ついでに モー子さん:赤、青 マリアちゃん:赤 祥子さん:青、紫 レイノ:黒、青
>>933 を読んで「冷静と情熱のあいだ」に出る蓮を妄想しました
>>935 いいね、それ。イメージにぴったりだね。
相手役はキョーコかな。
話豚切りで投下。 萌えが不足してますが、 長文&駄文で失礼します。
「すぐに済みますから」 雑誌のインタビュー取材の後、忘れ物をしたと言って、助手席に社を残して蓮は事務所へと舞い戻った。 それはすぐに使うものではないし、今後使う予定も限りなくなく、 どうせなら明日の朝にでも取りにくればいいものだが、 社内社外問わず神出鬼没の社長に見つかるとどうにも具合が悪い。 ひと気の全くなくなったミーティングルームへ、足を忍ばせ、 ソファーの隅に挟まっていたリボンのついた小さな包みをとり上げると、ほっと吐息をつく。 「あったか……はぁぁ。俺も何をやっているんだか」 胸ポケットへそれをしまい込むと、蓮は軽井沢ロケ現場へ駆けつけた時以来の全速力同様、非常階段を 掛け降りる。行きは思わずエレベータに飛び乗ってしまったが、今の精神状態では 社内の人間と、特に宝田社長とは、あまり顔を合わせない方が得策だろう。 非常灯ほどの明るさの中、慣れた足取りで二段三段とすっとばす。 途中手すりを軸に、踊り場をぐるりと飛び越え、その勢いのまま残りの階段を降りようとして、 障害物にぶつかりそうになった。
「危ないっ」 障害物が咄嗟に人間であると判断して、身を投げ出した。 前のめりになった相手の前方へと回り込み、その体を右腕で抱え込む。左腕は手すりをしっかりと掴んで、 二人分の体重を支えきった。 「大丈夫? 君、怪我はない? 急いでたとはいえ、ご、め……? え。」 蓮は『女の子』の感触に戸惑った。薄闇で背後からではあるが、わかってしまった。 甘くて、柔らかくて、また触れたいと焦がれたその身体が腕の中にあり… 「最上、さん?」 振り返った彼女の表情に狼狽する。 常夜灯に、涙が反射していた。 「どうした。どこを痛めた? 」 抱き上げると、キョーコは目を丸くし、ぶんぶんと首を横に振った。 「ふへ? つ、敦賀さん! だ、だ、大丈夫です。わ、私ちょっと考え事をしてて、それで、それで、 平気ですから、は、は、早く、お、下ろしてくださぁぁーい」 思いのほか元気な声に、そしてさほど深い意味はないだろうが彼女の拒否反応に、蓮は憮然としながら キョーコを階段の上に座らせた。 「こんなところで何をしてたの? また何か落ち込むようなことでもあったのかな」 背中を丸めて黙り込むキョーコの隣に腰掛ける。 「あ、う、その」 彼女の手には『コーン』はないので深刻なことではないだろうが、薄暗い場所で一人考え事をするほど 何を悩んでいたのだろうか。深入りしてはいけないと思いつつ、それでも素知らぬ振りができるほどの 度胸も、彼女に嫌われる覚悟もなかった。 「また誰かが君を付け狙っているのなら、事務所にも相談しなければならないし、俺も出来うる限り 協力するよ」 他の何よりも優先してとは口が裂けても言えない。 「い、いえ、今回は身の危険には及びませんので、……あ、いや、身の危険なのかも、う、あ」 考えあぐねているキョーコに、蓮は冷ややかな視線だけで問うた。 「ほほほほ本当です。そそそそんな大したことないんです! キスシーンなんて!」 「キス、シーン?」 何を言われたのか一瞬わからなかった。
「あ、あの、敦賀、さん? 本当に大丈夫です、よ? だって『きまぐれロッ…』」 キョーコは慌てて自分の口を両手で塞いだ。危うく蓮には知られてはならないレギュラー番組名を 口にしてしまうところだった。それにドラマや映画でのキスシーンではなくて、コントでの キスシーンに悩んでいたとは今更付け足すこともできない。坊の姿で、ブリッジロックのリーダー光と キスしてどつくという場面で、鬼のプロデューサーから駄目出しを出されたのだ。 色気がないと。 キョーコからしてみれば、コントで、しかも坊の姿でどう色気を出せと? と凄み返したいのだが、 新人とはいえ自分も役者の端くれ、要求された演技を出来ない自分に腹を立てていたのだ。 敦賀さんだったら、呼吸をするようにこなせるだろうにと。 「最上さん。『きまぐれろっ』て何?」 なんて耳ざといと青ざめながらも、キョーコは答える。 「き、気まぐれにでも、キスの練習しようかなーと考えまして、あはははは」 非常に苦しい言い訳に、冷や汗を流しながら、反射的にのけぞる。 蓮の表情がだんだんと険しくなってきたからだ。 「気まぐれに練習? キスしたことないって言っていたのに?」 声のトーンが低い。 「練習相手が誰かいるのかな」 「つ、つ、敦賀さん?」 「……俺が教えてあげるって言ったのに、ね?」 背中に手を回され、腕をとられ、顔が間近にせまり、キョーコは再び混乱に陥った。 動悸に目が回る。 「つつつつつつつ敦賀さぁん」 キョーコがじたばたと手をのばした先で、びりりと紙の破ける音がして、階段へ小さな金属音が響いた。
「あ」 キョーコが落ちたそれを息を呑んで見つめると、蓮も彼女を抱く力を弛めた。 「ご、ごめんなさい。敦賀さんのですよね?」 蓮の胸ポケットからは、破けた淡いピンクの包み紙が覗いている。 「贈り物ですよね? どなたかへの。本当にごめんなさい。あの私弁償します」 キョーコはしゅんと俯いた。 蓮は銀色に輝くルージュを拾い上げると、苦笑した。 「いいんだ。君にあげる。きっと似合うよ。キスの練習相手も腰砕けになるくらい」 「き、キスの練習相手なんて本当にいませんから! それに…ふぇ?」 キョーコの顎を軽く押さえ、取り出したパールピンクの口紅を、小さな唇にのせる。 息が触れるほど彼女が間近にいる。 「ほら、思ったとおり、最上さんにぴったりだろう」 「そそそそそんな頂けません、明日同じものを買ってきますから」 「受け取って。俺が『悪ふざけ』をしたのが原因だし、確か最上さんもうすぐ誕生日 だったはずだろう? 社さんに聞いてるよ。ちゃんと手渡したかったんだけどね。 これ、最上さんにどうかなと思って」 「え。そ、そんな、あ、有難うございます。すごく嬉しいです。絶対一生大切にします!」 満面の笑みに、蓮はまた抱きしめたくなる衝動を拳を握り締めてとどめた。 胸が苦しくなって、天井を仰ぐ。 「最上さん。今日の仕事はもうないんだろう? 夜道は危ないから送っていくよ」 「はいっ」 本当は自分が一番危ないんだろうけど。 肩を抱いてエスコートしそうになる手を引っ込め、冷静になれと目を瞑る。 今度はキョーコと並んでゆっくりと階段を歩き出した。
翌朝。 社長室に呼び出された蓮は、にまにま顔のローリィを前に、昨夜のキョーコ以上にうろたえていた。 「れぇーんー? 何だ。つまらん奴だな。元気溌剌、気分爽快で、 首筋にはパールピンクのキスマークでも付けて来るかと期待してたのによ」 「…………え。いつから……見てたんですか」 「おいおい、俺もそこまで暇じゃねぇよ。なあ、社」 横に目をやると、社がにこにこと頭を掻いている。 「……社さん」 ああ、社長ばかりではなかった。 昨夜車内で、蓮とキョーコを見てはきゃあきゃあ騒ぐ彼を思い出し、頭を抱えた。 本当に油断できない……。 一番危険なのはこの二人だと、蓮は重いため息をついた。
い、以上です。 大したオチもつかずすみません。 当初は光リーダーとキョーコのキスシーンを考えていたのに……何故。
GJ!
>>943 リーダーはそのポジションだからもう運命としかw
てか
> 本当は自分が一番危ないんだろうけど。
にワロスw蓮ww
GJ!! 階段を颯爽と駆け下りてる蓮と、 キャーキャー言ってる社さんに萌えw
スキビの最強ヒロインは緒方監督、準ヒロインは社さん。
誰もいない隙にコソーリ投下。 プチCMネタです。お目汚し御免! 春は 桜 夏は 紫陽花 秋の 紅葉に 冬は 一面の雪景色! もっともっと沢山知りたい、京都の景色。 次の休みにはどうぞ京都へ…… 「おこしやす」 (着物を着たキョーコがお辞儀する) J○西日本
終わりです。 イメージとしては 着物、浴衣を着たキョーコが有名な神社、仏閣を散策してる感じです。 四季に合わせて四バージョン。 CMを見た蓮が着物姿のキョーコに赤面する妄想も 浮かんだのですが、自分の文章力では無理でした……。
ドアを開けたらそこに尚が!! という今回の衝撃の場面を 尚ではなくローリィに変換妄想してみました。 違和感ありませんでした。
>>950 禿ワラタwww
確かに違和感ぜんぜんないな。
驚きの方向がまったく違うから、違和感ないとは思えなかった。 ローリィならキョーコの助け船にもなってくれそうだけど
>>952 うん、まあベクトルは違うんだけどさw
ローリィでもキョーコと蓮の表情は同じだろうと思ったんだw
ドアを開けたらホテルの廊下でワイングラス片手にゴージャスな椅子に座ってる奇抜な衣装のローリィ、まで妄想した。
>>947-948 キョーコの着物いいね。
そのCMが観光局かなんかのCMだったら、日本人だけじゃなく、
日本好きな外国人の心も掴むかも。
「OH!キモノ!ビューティフルね!」って感じで。
>>954 そして手の甲やほっぺにチューされて固まるキョーコの図。
なんか背後から冷たい空気を感じて固まる社さんの図。
>>955 キョーコがどこかの国の親善大使とかになって、何かのセレモニーに着物で登場する。
その国の著名人(役者、歌手、スポーツ選手、監督、etc)に、「OH!ジャパニーズガール、ファンタスティック!」
って感じで誉められる。ちゅーされたり。僕と付き合わない?とか言われたり。
または、観光局のCMを見て「君に会いたくて日本に来たよ」というイケメン外国人が現れる。
まあ、現実にはありえないけど、漫画だからオッケーということで。
957 :
947 :2006/07/13(木) 23:17:39 ID:???
おお!妄想の連鎖反応。 954さんや955さん、956さんの イメージガールというか親善大使みたいな感じだと 多分ポスターが色んな所に貼られてるだろうから それをみた蓮が破顔してると妄想。 誰かかいてくれ……
圧チュい
>>955 見たいな……
最近ボニーピンクのパーフェクトスカイの
歌い出しがキョーコの心情に聞こえてくるよ……
保守ついでに。 2人がラブラブになったときを妄想しようっと。 キョーコが料理とか洗い物をしているときに、後ろからキョーコの体に手を回す蓮。 耳とか首にチュッてしたり。
>960 身長差があるから無理があるか。 2人でのんびりしてるときに変更。 キョーコが本を読んでるときとか。
>960 リビングでテレビを見ているときに 後ろ抱っこしてキョーコの髪の毛をふんがふんがしている蓮。 猫だっこして匂い嗅いでるようなイメージね。
呪いの蓮人形とキョーコ人形を使えば そんなラブラブな光景がいち早く見れるかもと マリアちゃんに頼みたくなる。
今のマリアちゃんだと蓮と自分のラブラブを祈っちゃうよー
蓮は愛情表現が外国人っぽいイメージだな。実際外国に住んでたし。 蓮はスキンシップ好きそう。傍目(日本人)から見たら、照れちゃって見てられないかも。 キョーコも大和撫子タイプだから慣れてなくて、蓮の愛情表現に照れるかも。
>>962 なんつーか、
巻頭カラー見開きでそんなのやられたら
おいら萌えすぎて禿げあがってしまいそう(*´Д`)
自分は13巻カバーの切れ切れになってる「髪くりくり」でも禿げ萌えたぞ。 あれ一枚の絵だったんだよな? あんな絵がストーリー内で拝める日は・・・まあいいや妄想でカバー。
ぜひキャッチコピーコンテストで実現させてくれ…
もう締め切られたよorz
( ̄〇 ̄;)ソウナノ!?
どなたか難民でスレ立ててくれないだろか… 投下したいブツがあるんだが。
>>971 難民って、避難所スレを再建するってこと?
dat落ちしちゃったから、連載再開が近付いた頃にまた建てよう、って
話になってたみたいだけど。
予告文なら本スレにあったけどそれ以外かな。 本スレで相談したらいいよ。難民で立てる時期をどうするか話題になってたし。
難民よりこっちの次スレの方が先かな 980がスレ立てでおk?
おk!
↓スレ立てお願い。
リョカイ たててくるー(`・ω・´)
981 :
980 :2006/07/18(火) 22:07:56 ID:???
>>980 おつかれ〜 つ且
このスレ、充実してたね。楽しかった。
>>980 乙です!
さて、梅るか〜。
実はピアノが弾けるキョーコとか萌える。んで、蓮に教えるとか。
キョーコの蓮の演技テストの際の言動を考えるとピアノを弾けるとは思えないけどねぇ キョーコにはピアノが弾けるよりも琴が弾けたりお花生けたり和のことに関して精通していてほしいわ。
>>986 琴!! それは萌えだー
あとは日舞とか? でも日舞は仲居さんや女将修行のスキルじゃないよね
お花は当然アリだろうけど
LMEカルタ大会でもあったら優勝しそうだな。 燃えさかって必死に勝ちにいきそうだw
日舞するキョーコ なんかいいね
そうなると対抗馬はモー子さんだな 子どもの頃に一生懸命覚えた(恋の歌もあったりするし)キョーコと 暗記力抜群のモー子さん 穴馬で、なんとかキョーコと対戦したかったブリッジリーダー 蓮は何気に不参加(ニホンゴ弱いから)
結局「3日間の中の人」はどうなったんだろう・・・ 消えちゃったのかな
じゃあ日本語弱いことを知っているローリィによる画策で蓮キョペアということで<カルタ大会 キョーコも蓮が日本語弱いことを知っているから自分ひとりで勝つ気満々。 リーダーは手が重なり合うだけで喜びそうなので対戦相手にしてあげてw
カルタならともかく、百人一首だと一枚も取れそうにないな。<蓮 松もリーダーもとれないかw 参戦できるのは、キョーコとモー子さんくらい
賞金or賞品は? と言いつつの梅
>>993 キョーコとモー子さんの一騎打ちの凄さに、完全に引いてる
男性陣・・・となりそうな。
松とキョーコがペアになるというのも、それはそれで面白そうだw
勝負つかずキョーコとモー子さんのふたり優勝。 てっきり賞金がもらえるものと思っていたら 「社長による特別プランな一日をプレゼントーー!」 遊ばれることを察したモー子さん、キョーコに優勝を押し付け逃走。 このスレ的には蓮とのデートってことで萌え。
うめネタ 小田○正の「緑の街」の歌詞の内容が、キョーコのコーンへの気持ちと 蓮のキョーコへの気持ちが入り混じっている感じ。 蓮キョに当てはめて聴いてるから、そう思うだけなんだろうな。
姪っ子(年長さん)が週末遊びに来てて 「おーきなくりのーきのしたでー♪」とか一生懸命歌ってる姿ですら 妄想がほとばしる自分はもう末期orz (チビキョーコにしても低年齢杉なはずなんだけどな…)
>>998 とうもろこしを英語でなんというか教えて叫ばせるんだ
↓1000ドゾー
サンキュー 5度目の1000(σ・∀・)σゲッツ
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