【再び】ネギま!いじめスレその1【吹雪の谷】

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907マロン名無しさん:2006/05/07(日) 11:36:40 ID:???
>>906
なめんな
908マロン名無しさん:2006/05/07(日) 11:42:21 ID:6P2I5tO7
続き

桜子「せんせーほりあいって何ー?」

新田「お、椎名、かわいい顔して興味あるのか?ほりあいってのはな、男同士でヤッてることだ」

桜子「はぁ?パルそんなの読んでたのー?うぁきもい」

ゆーな「有り得ない…」

パル「なんでそんなことおっきな声で言うんですか…」

新田(けっこう収穫もあったしな、そろそろ)

「悪かったな、早乙女。よしっ検査はここまでだ。じゃあな諸君。はっはっは」

―パタン
909名無しかわいいよ名無し:2006/05/07(日) 11:49:28 ID:???
パルは赤丸ジャンプにでたとゆう理由でイジメられるべきだろうw
910マロン名無しさん:2006/05/07(日) 11:55:22 ID:6P2I5tO7
続き


一同「シーン…」

ゆーな「てかパルが書いてたのって普通のマンガじゃなかったの?」

美空「ほんとどんな趣味してをだよ」

ちう(びくっ、あっ、あたしじゃないか)

美砂「何か臭うと思ったら腐臭だったか。きもいんだよゴキブリ」

桜子「ははっ☆美砂うまーい、触覚あるしねー」―グイッ

パル「いたっ、何すんのよっ。髪引っ張らないで」

桜子「ゴキがしゃべんなよ。はいつくばってろばーか。きゃははははは」
アスナ「趣味なんか人それぞれじゃん」

このか「せやせや」

ゆーな「いやきもいって」
まきえ「趣味の限界越えてるしぃ」

美砂「家ひきこもってろよ、学校くんな!」

パル「…」
ゆえ&のどか「パル…」
円「美砂、桜子…」

続く
911マロン名無しさん:2006/05/07(日) 11:58:30 ID:???
あげちゃってすみません。まだトリップつける自信がないので。一応IDだけ。

ここからパルいじめをやろうと思っています。新田は別にメインではないです。
912マロン名無しさん:2006/05/07(日) 11:59:14 ID:???
続きが気になるよ。
GJ!
913マロン名無しさん:2006/05/07(日) 12:43:01 ID:???
またチアがいじめ役か…w

グッジョブ!
914マロン名無しさん:2006/05/07(日) 12:52:07 ID:???
この新田なんか懐かしい…GJです
915マロン名無しさん:2006/05/07(日) 15:38:40 ID:??? BE:54386922-
                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   < Yとネウロまだーーーーーーーー!!? >
   ☆      ドムドム |_ _  _ _ _ _ _ _ _ _ |
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
         ドチドチ!
916マロン名無しさん:2006/05/07(日) 15:38:59 ID:???
そろそろ次スレ立てない?
オレ、立てらんない。携帯だから。
917マロン名無しさん:2006/05/07(日) 15:40:25 ID:???
こんな低速なのに立ててどうすんだよ。
>>970あたりでおk
918マロン名無しさん:2006/05/07(日) 17:37:45 ID:??? BE:203949353-
          スコココバシッスコバドドドンスコバンスコ  _∧_∧_∧_∧_∧_∧_
            从 `ヾ/゛/'  "\' /".    |                    |
       ?? ≡≪≡ゞシ彡 ∧_∧ 〃ミ≡从≡=< Yとネウロまだぁー?!!    >
.          '=巛≡从ミ.(・∀・# )彡/ノ≡》〉≡.|_  _  _ _ _ _ ___|
.         ゛=!|l|》リnl⌒!I⌒I⌒I⌒Iツ从=≡|l≫,゙   ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
          《 l|!|!l!'~'⌒^⌒(⌒)⌒^~~~ヾ!|l!|l;"
.          "l|l|(( (〇) ))(( (〇) ))|l|》;
           `へヾ―-―    ―-― .へヾ    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


919マロン名無しさん:2006/05/07(日) 18:02:10 ID:???
>>918
今日で黄金週終わりなんだからさ、今日くらいまたーりしてもらおうぜ
920Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 18:10:48 ID:???
アキラ編〜ファイナルステージ〜

ネギ「ラステルマスキルマgもがふが
楓「危なかったでござる…」
ゆーな「はぁ!?なんなのコイツら…」
ぴんぽんぴんぽんぴんぽーーん!…ガチャッ!!
柿崎「ゆーな入るよー!ってなにこれ…」
ゆーな「遅いよ柿崎ー!見て!コイツらうちでパーティーやろうと
    してんだよ!マジうぜぇんだけど!」
柿崎「ぎゃははっ!欧米か!!」
アキラ「……」
ゆーな「おい、てめぇ黙ってないではやく片付けろや!あぁ!?」
柿崎「……」
ゆーな「聞いてんのか!?おらっ!こいつ!!」
どがっ!!どすっ!…
アキラ「うっ!!ごめん、ごめんゆーな…ひっぐ…」
ネギ「ぐっ…やめてください!明石さん!!」ガシッ!
ゆーな「離せっ!はなせっつーのてめー!!」
ぎゃーぎゃー

いいんちょ「…おやめなさい!」
921マロン名無しさん:2006/05/07(日) 18:18:24 ID:???
>>920
欧米かってそんな事言う芸人いたような…
922Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 18:28:51 ID:???
アキラ編〜ファイナルステージ〜

しーーん…
アキラ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
ゆーな「!!なんだいいんちょ!裏切ったのか!?えぇ!?」ギリッ!!
柿崎「……」
いいんちょ「…なんて…醜い顔なのでしょう…」
アキラ「……」
スッ…
くー「アキラ…」
ネギ「明石さん…あなたはアキラさんの手首の傷を知っていますか…?」
ゆーな「…あー知ってるよ!だからどうした?クク…
    なんで死んでねーんだろなこいつ!しぶといやろーだ!」
くー「アキラ…っ…」ぎゅっ…
ネギ「……あなた達はぁあぁ!」
ズゴゴゴゴゴゴ…
ゆーな「何!?この風…?」
柿崎「ゆーな!!もういいって!!」
ネギ「!?」……ひゅるるる〜
柿崎「…こんなつまらないことで呼ばないでくれない…?」
ゆーな「…え……?」
柿崎「私もう帰るわ…」
がちゃっ…
ゆーな「え、ちょ…置いてかないで!」
ったったったがちゃ!!
923Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 18:41:19 ID:???
新章…ガンドルフィーニ先生のプライベートレッスン編

――11月、朝
ちゅんちゅん…たったったった…

ネギ「あ、ガンドルフィーニさん!おはようございますー」
アスナ・刹那・このか「おはよーございまーっす!」
ガンドル「おやおや…おはよう」
たたたた…
ガンドル「ははは…ネギ君達は相変わらずだなぁ…おや?」

ネギのハンカチだ…どうやら落としてしまったらしい

ガンドル:じーーー…くんっ…
    「…ネギ…君…」

どうでしょうか…ガンドルフィーニはゲイではなくバイです
かわいければ性別は関係ないという設定にしました。
924ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 18:41:51 ID:???
裏切りキター
等価は十時ごろ
925マロン名無しさん:2006/05/07(日) 18:48:51 ID:???
>>923
何を始める気だ貴様wwwww
926Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 18:50:30 ID:???
ガンドルフィーニ先生のプライベートレッスン編

―職員トイレ
じゃーー…
ネギ「ふぅ…よーしがんばるぞー!…あれ…?無い…」
ガンドル「はい…ネギ君…落としてましたよ」
ネギ「あ!が、ガンドルフィーニさん!ありがとうございますー♪」にこっ
ガンドル「……」じーー…
ネギ「?どうしたんですかー?授業に遅れますよー」
ガンドル「あ、い、いや、ますますナギさんに似てたくましくなってきたね
     ちょっとおっちょこちょいですが…ふふふ(かわいいなぁ…)」
ネギ「そうですかー…?(?どうしたんだろう)そ、それでは失礼しますー」
ばたむっ!たたたた…
ガンドル「ネギ君の…使った後のトイレ…」くんっ…


つづく
927マロン名無しさん:2006/05/07(日) 18:52:27 ID:???
勘弁してください
928Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 18:57:38 ID:???
ごめんなさい!
一応女生徒もいじりますんで!
数学科の教師という設定です

バイセクシャルの有名人:アンジェリーナ・ジョリー、R.E.M.のボーカル
のマイケル・スタイプ
929マロン名無しさん:2006/05/07(日) 19:26:44 ID:???
斬新過ぎて怖い
930Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 19:46:15 ID:???
ガンドルフィーニ先生のプライベートレッスン編

―5時間目、数学
ガンドル「…では 5x+3=3x−7 この問題を…」
じーーっ…
ガンドル「(ニコッ…)刹那君、前にでてやってくれ」
刹那「ぇ…あ、はい…」
しーーん…
刹那「(えーと…3を右に移動させて…あれ?マイナスになるのか?えーと…)」
ガンドル:じーーーー…
刹那「…(うわぁ…ものすごく見られてる…間違ってるのかな…)」
ガンドル「…(刹那君…ちょっと胸が大きくなったな…うんうん)」
刹那「…できました…」
ガンドル「ほーう…」
このか「あやー、せっちゃんおしいおしい!」
刹那「…え?あ、え!?…うそ?どこ…!?」
一同「あはははははは!」
ガンドル「(これが…萌えというやつなのかな…)ははは!はい、いいぞ
     席についてー」
刹那「そんなー…」
ガンドル「答えは…"−5"だな。おしいなーマイナスをつけ忘れてるぞー」
刹那「は、はい…すみません…」かぁぁ…
ガンドル「(キュン…)いいんだよ、こうして間違えてくれたほうが勉強に
     なるんだから」


まだまだ穏やかに進みますんで安心してくださいー
931マロン名無しさん:2006/05/07(日) 20:09:02 ID:???
>>924
ネウロまってるよ〜
932マロン名無しさん:2006/05/07(日) 20:21:50 ID:??? BE:856586197-
穏やかにって・・・あと70レスしかないよ( ´Д`)
どうすんの?
933マロン名無しさん:2006/05/07(日) 21:12:23 ID:???
次スレは>>970がよろしくね。
934Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 21:45:22 ID:???
ガンドルフィーニ先生のプライベートレッスン編

きーーんこんかんー…

G「…では、今日はここまでにしよう…あ、刹那君、あとで
  生徒指導室にくるように、ではおしまい」
刹那「は、はい」

ざわざわ…

このか「せっちゃん…?気ぃつけてーな…」
刹那「え?なぜです?」
このか「ガンドルフィーニ先生…あまりいい噂聞かないんよ…
    なんか持ち物検査とか言うて体触られたりした生徒知ってる…」
刹那「そ、そうなんですか…?そんなことする方には見えないですが…」
このか「ほならええんやけど…」

そして昼休み…
935Y ◆AN26.8FkH6 :2006/05/07(日) 21:49:53 ID:???

後は頼みましたよ…ネウロ×ネギ君
936マロン名無しさん:2006/05/07(日) 21:55:14 ID:???
アキラ編ってもうfinしちゃったの?
937マロン名無しさん:2006/05/07(日) 22:04:22 ID:???
Yです。アキラ編はまだちょっとかかりそうですね…
明日から学校ですのであまり書けなくなるかもしれません…

アスナ奴隷、腐臭のするパル書きの人も楽しみにしています!
938ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:28:47 ID:???
ガラッ
担任であるネギ・スプリングフィールドが教室に入ってくる。
ネギ君はこのクラスの真実を知らない。いや、ネギ君だけではない。桜咲刹那も何故かこの事を知らないのだ。
聞く所によると、このかが土下座までして超に頼んだらしい。
自分は裏で好き放題やっているくせに、隠す所はちゃんと隠す。
だから私はあいつが嫌いだ。
いや、このクラスであいつの事を好きな奴なんていないだろう。

「実は昨日、近衛木乃香さんがお亡くなりに…」
え?
私は自分の耳を疑った。
木乃香が死んだ?死んだ死んだ死んだ芯だ新だ臣だ秦だ信田死んだ
ハは刃羽覇HA把ha
ざまぁみろ。天罰が下った。あの女狐につ、ついに…、ついにぃぃ天罰がぁ!

私は奥から込み上げる笑いを必死に押え付け、悲しみにうちひしたような顔をしてみせた。
周りを見ると、クラス全員が悲しそうな顔をしていた。
それを見ていると吹き出しそうになったので、必死に泣いている振りをして両手で顔を隠す。
おそらくクラスの大半は、心のなかで腹を抱えて大笑いしているだろう。
特に見ていて面白かったのは朝倉だ。
笑いを堪える事ができず、肩が思いっきり震えていた。
939ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:30:11 ID:???
みんな笑っている。みんな喜んでる。なのに…
何であんただけは喜んでないの?
「えー、葬儀は二日後に行います。」
酷い事…いっぱいされてたじゃん…。
「原則的にこのクラスは全員参加です。用事のある人は、放課後までに僕の所に言いに来てください。」
ねぇ…、そんな悲しい顔しないでよ…。笑ってた私が惨めじゃん…。
「では、ホームルームを終わりにします。」
ねぇ、まき絵…。どうして…
「起立、礼。」

ホームルームが終わった。

「ね、ねぇ、チャオリン。あのさ、面白い話ってさ…、もしかして…。」
桜子はネギが出ていくなり、突然血相を変えて超に問いただした。
桜子の笑顔は消えていた。何ヵ月ぶりだろう。笑顔を纏っていない桜子を見たのは…。
「なにを言うカ。私はおかしすぎて笑いを堪えるのが大変だったネ。」
超は桜子ばりの笑顔を向けて言った。
あの二人を見ていると、突然さっきの桜子と円を思い出してしまった。
桜子は先ほどと立場が180度変わってしまったのだ。
「全然笑えないよ…。」
桜子は超から目を逸らした。先ほどの威勢はどこに消えたのか…
すると超は懐から何かを取り出すと、それを隣りにいた桜子の顔に押しつけた。
940ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:32:17 ID:???
黒く、L字型の物体、引き金…それは紛れもなく拳銃であった。
おもちゃか本物かは分からない。ただ言える事は、銃口は桜子の右目を捕らえている。
「どうしたネ?そんなに怯えて。」
超は満面の笑みなのに対し、桜子は今まで見せたことのない絶望感溢れる顔で超を見つめている。
「あ、これ実はエアガンネ。私が本物持ってるハズないヨー。」
超は笑顔で言っているが、本物だろがエアガンだろうが眼を撃たれて無事ですむはずがない。
桜子の目には涙が溜まってきている。
「冗談ネ。笑うヨロシ。」
超の顔は既に笑顔と呼べるものではない。
…あれは、恐怖の塊だ。
こんな状態で笑えるはずがない。
床に涙が落ちる。
クラス全員が桜子にベクトルを向けている。
「笑え!!」
超の人差し指に力が入る。
「い、いや、イヤーーー!!」

カスン…
何も起こらない。超はエアガンからマガジンを取り出すと、
「しまった。私としたことが弾を入れ忘れてしまったヨ。」
と、わざとおどけて言って見せた。
「あ、ああ…。」
桜子の顔は涙でグシャグシャになっていた。
「…で、何で桜子サンは何で泣いてるか?」
先ほどの笑顔とは真逆といっていいほど冷たい顔。
一瞬、教室が凍り付いた。
だから私はこの女が怖いのだ。
941ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:33:14 ID:???
ガラッ
教室に入って来たのは円だった。
手には、幼稚な縄跳びを持ち、顔はタコの様に真っ赤である。
「縄跳び…借りて来た。」
円がどれだけ恥をかいたのか容易に想像できる。
彼女は縄跳びを乱暴に放り投げると、自分の鞄を持って教室を出ていってしまった。
「しかし、困ったネ。せっかく円サンが恥かいて借りてきたのに使うアテがないヨ。」
超は縄跳びを拾いあげると、縄跳びをどうするか真剣にかんがえている。
キーンコーンカーンコーン
「あ、もう一時間目が始まるネ。仕方がない、後で考えるヨ。」
超は乱暴に縄跳びを腕に巻くと、さっさと席についてしまった。
他の生徒も超が席に座った途端、我に帰り、自分の席に座り始めた。
ただ一人を除いて…

ガラッ
「起立、礼。」
一時間目は数学。数学の担当は瀬流彦先生だ。
「よーし、それじゃあ教科書56ページ開いて。」
なんて爽やかな笑顔なんだろう。今のこのクラスには彼の笑顔は似合わない。
「おい、桜子!先生来てんだろ!早く席につけよ!」
突然、床に座り込んで泣いていた桜子に罵声が浴びせられる。
言ったのは美砂。美砂はまるで汚いものでも見るかの様に桜子を睨み付けている。
942ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:36:26 ID:???
「ん?どうしたんだ椎名?」
瀬流彦先生も泣いている桜子に気付いた様で、桜子の元に駆け寄った。
「あーあ、授業中断しちゃった。ふざけんな。」
桜子に浴びせられる罵倒。
「お、おい、みんな…。」
瀬流彦先生は罵倒の嵐にどう対処していいか分からずあたふたしている。
瀬流彦先生はあまり生徒達を纏めたりするのが苦手だ。
なので数学の時間では高い確率でなにかしらの騒ぎが起きる。
こう言ってしまっては失礼かもしれないが、私から言わせれば瀬流彦先生は教師に向いていない。

バンッ!!
突然、長谷川さんが立ち上がり、美砂を睨み付ける。
「うるせぇな…殺すぞ?」
ゾクッ!!
背中に寒気が走る。眼鏡の奥が殺気で満ちている。
「な、なに偽善者ぶって…」
ギロッ
「ぎ、ぐっ…。」
美砂の最後の抵抗も虚しく散り、クラス全体が静まり帰る。
「先生、続きを。」
長谷川さんは桜子を立ち上がらせると、そのまま桜子を背負って教室を出ていってしまった。
か、かっこいい…
でも、なんで今まで目立つことを避けていた長谷川さんがなぜあんな事を…
しかも桜子なんか…

あの後授業は流れる水の様にスラスラと進み、あっという間に一時間が終わっていた。
943ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:37:07 ID:???
そして午前、午後ともにあっという間に過ぎ、やっと放課になる。
帰る時も私は独りだ。
登校の時とは違い、沢山の生徒が一斉に登校するので朝よりは賑やかだ。
部活は辞めてしまった。私は部活へ行くのが怖い。もしかしたら私も千鶴さんの様に…
私ってネガティブだな…

―電車、出発しま〜す。
電車が走る。席に座れなかった私は吊り革に掴まって窓から見える景色をずっと眺めている。
家も森もトンネルもあっという間に過ぎて行く。
こんな地味な風景を見るのも、私の数少ない楽しみの一つ。
…嫌になる
「ねーねー、ちょっと眩しくない?」
「カーテン閉めようよ。」
こうして私の数少ない楽しみも簡単に奪われていく。
…本当に嫌になる。

―ご乗車、ありがとうございます。
ワイワイガヤガヤ
みんな、楽しそうに電車を降りていく。
彼女たちが羨ましい。
本当は私もアキラやまき絵たちとクレープ食べたり、電車の中で他人の迷惑など気にせず騒いだりしたい。

「え?」
私は自分の目を疑った。私の家の前にはまき絵が下を向いて誰かを待っている。
どうしよう…。なんで部屋の前なんかに…
私はどうすればいいか分からなかった。
私はまき絵と話したくない。でも、
944ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:40:14 ID:???
『お、おはよう裕奈。』
…どうしよう。
これ以上足が前に進まない。
わたしは…どうしたら
「裕…奈?」
「!!」
気づかれた!私は急いで自分の部屋に入ろうと、まき絵を突き飛ばそうと手を伸ばす。
ガシッ
伸びた手はまき絵に掴まれ、私の抵抗虚しく簡単に捕まってしまった。
「―!」
私は頭に血が上り、無理矢理手を振り払うと、逃げるように自分の部屋に入っていった。
「ハァ…ハァ…。」
頭が痛い。胸が痛い。なんで自分に正直じゃないんだろう。
嫌だ。こんな自分が嫌だ。
せっかくむこうから来てくれたのに、結局私は自分の事しか考えてない。
「…裕奈。私、知ってるんだ。裕奈って怯えてるんだよね。あのクラスに…。」
「!!」
外からまき絵の声がする。
私はまき絵に全て見透されていのだ。
「私も気持ち分かるよ。私もこのかに何回も嫌な事されたし…。私もあのクラス怖いしね。」
まき絵はなにが言いたいのか。私にはまだ分からない。
「でも、私さ。このかが死んだの聞いた時…、笑う事ができなかった。イジメられてて…嫌いだったのに…。
やっぱり…、たとえ相手がどんなに憎い人でも…、その人が酷い目にあってたら…私、笑えないよ。」
945ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:41:17 ID:???
やっぱりまき絵は優しすぎる。
人を気遣う暇などないはずなのに…
「いや、そんな事は今どうでもよくて…、つまり私が言いたい事は…、裕奈…独りで無理しないで。」
「!!」
え?それってどういう事?
「私ね、いつも裕奈を見てたんだ。でも裕奈って時々すごく寂しそうな顔してるよね。
そんな裕奈見てるの、私ね…嫌なんだ。」
「…」
「だからさ、少しは恐れないで私たちを…」

気がつけば私はまき絵を抱き締めていた。
目からは自然に涙が落ちていく。
「ごめん…、ごめんね。まき絵…。」
「ううん…。」
まき絵の体はとても柔らかかった。私の心の中の穴が満たされていく。
私は久しぶりに、人とまともに話をした。


「しかし、あなたが美砂サンを怒鳴りつけるとは思わなかったヨ。長谷川サン。」
「いや、別に私はあいつが嫌いなだけだ。」
誰もいない体育館の中。
千雨がバスケットボールをドリブルする音だけが体育館に響き渡る。
「まあ、そんな話はいい。今日は何をすればいい。」
千雨はバスケットボールを構えると、目の前にあるバスケットゴール目掛けて投げつけた。
ボールはゴールのカゴに当たり、地面に落ちる。
946ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:43:04 ID:???
「これを探ってほしいネ。」
超は袖から一枚の写真を取り出すと、それを千雨に差し出した。
「フン…。」
千雨は写真を見ると、それを大事そうにポケットにしまい、さっさと体育館から出ていってしまった。
「…頼むよ。長谷川サン。」
超は先ほどまで弾んでいたバスケットボールを拾うと、選手並みの綺麗なフォームでボールを投げる。
ボールは綺麗に弧を描き、ストンとゴールのなかに吸い込まれていった。
947マロン名無しさん:2006/05/07(日) 23:46:45 ID:???
wktk
948ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/07(日) 23:52:07 ID:???
朝倉「第二部もそろそろ終わりに近づいてきましたー!果たして裕奈とまき絵は!?そして超は一体なにを考えているのかー!!」
さよ「皆さん、次回は第二部最終回です。楽しみに待っていてくださいね。」
千雨「誰も待ってねーよ」
俺「(´・ω・`)」


Y氏乙
ゆーながどうなるか気になる。

あとできれば誰かこのスレのまとめサイトを…(まだ早いか…)
949マロン名無しさん:2006/05/07(日) 23:56:25 ID:???
すごく…よかった!乙です><!
まとめサイトつくるかな
950マロン名無しさん:2006/05/08(月) 00:07:15 ID:???
ネウネギグッジョブ!
面白くなって来たヨー!
ワクテカ

まとめについては…どうする?
俺もまとめときたいと思ったが…
wikiでも作ろうか?
951マロン名無しさん:2006/05/08(月) 00:15:43 ID:???
昔はこんなのもあったのさ…↓
http://www.wikihouse.com/negimaizime/
952マロン名無しさん:2006/05/08(月) 00:16:18 ID:???
桜子が・・・大前が・・・orz
953マロン名無しさん:2006/05/08(月) 00:57:31 ID:???
どんどん面白くなっていく……GJ!!
954ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/08(月) 08:15:29 ID:???
チュンチュン
「裕奈…、そろそろ…。」
いつもと同じ朝。でも昨日とは違う。
…とても清々しい。
「アキラ…ごめんね。」
「え?」
「…よーし!早く朝ご飯食べて学校行こうか!」
「…うん。」
私は今、幸せだ。私の周りには大切な仲間がいるから…
私は正直、あのクラスが怖い。でも仲間がいれば…乗り越えられそうな気がして…
「キャアアアアアア!!」
「「!!」」
亜子の声…。まさか…まさか!
私はパジャマのまま部屋を飛び出し、隣りの部屋に駆けつけた。
ドン!ドン!
「亜子、亜子!どうしたの?開けて!」
私は必死だった。頭には、嫌な言葉ばかり浮かんでくる。
ガチャ
「亜子…」
「ま、まき絵が…」
『お、おはよう裕奈…。』
『独りで無理しないで。』
そんな…
まき絵は足を縛られ、天井に吊されていた。
おそらく死んではいない。問題なのは、足を縛っている縄。
「ね、ねえ…、あの縄って…。」
紅い色をした縄。縄の端にはプラスチックの棒が取り付けられている。
「昨日、円が借りてきた…。」
私はその場で崩れ落ちた。奴は私を逃がす気はないようだ。私は怒りとともに恐怖を覚えた。
せっかく私と関わったばかりにこんな目に…。

ごめん…まき絵…
955ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg :2006/05/08(月) 08:16:11 ID:???
まき絵は入院した。
命に別状はなかったが、念のためという医師の寛大な処置の結果だ。
私は…もうどうすればいいか分からない。
どうすれば…いいか…

ガチャ
「あ、裕奈。」
まき絵は満面の笑みで私を迎える。
「まき絵。見舞いに来たよ。」
それに釣られて私も出来る限り笑って見せた。
私は見舞いに買ってきたフルーツをテーブルの上に置くと、私はまき絵が寝ている隣りに座った。
「ねぇ…、まき絵。…ごめんね。」
「え?」
「私の…せいだよね。…私がいけないんだよね…。急に…まき絵と仲良くしたり…するから。」
私の目からいつの間に涙がポロポロと落ちていく。
「あいつらに…目をつけられて…。ごめんね。本当に…ごめんね。」
私はまき絵に謝る事しかできなかった。そしてまた元に戻そう。昨日の夢から覚めて…。

「私ね…。こんな事されるよりね…。裕奈と…仲良くできない事のが…辛いんだ。
え?
「たしかに裕奈と仲良くしたことで、こんな事になったのかもしれない…。けど…私、後悔してないよ。裕奈と仲良くできた事。だって私裕奈の事、大好きだから…。」
まき絵は涙を流しながら私に笑って見せた。
「まき絵…。」
手をつなごう。一生放さず手を握る。
例えどんな事があろうとも、私はこの手を放さない。絶対に…
956ネウロ×ネギ ◆QrbEOfF/sg
終わり。続きは夜。