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424マロン名無しさん
福井から雲隠れ、その後

91年10月13日付朝日新聞東京朝刊、及び翌日の読売新聞東京朝刊によると、
9月初めに、東京都内で「新潟産コシヒカリを産地直送」「食糧事務所の
承認を受けた特別栽培米」の誘い文句と共に、「62円切手10枚を郵送すれば
試食米2キロを送る」と書かれたチラシが配られた。
チラシの主は、新潟県南魚沼郡六日町の「新潟村おこし生産者米穀出荷協同農場」
を名乗っていた。
425マロン名無しさん:2006/02/01(水) 19:13:29 ID:???
ところが9月末には、「切手を送ってもコメが届かない」という苦情が殺到。
食糧庁は販売中止を求めるとともに、調査に乗り出した。
結果、この業者は、7月初めに行方が分からなくなった福井県鯖江市の
「村おこし米作共同農場」の代表者と同一人物。
食糧事務所の承認も受けておらず、六日町の農場も実在しなかった。
チラシの住所はアパートの一室で、人の気配はなく、「11月20日から販売開始」
と書かれた張り紙があるのみ。電話も留守番電話が答えるだけ。

指導に対し、この業者は「米を送るのはやめる。切手も返す。」と返答。
一部は切手を返送した。だが業者が送ったお詫びの葉書には、米の値段と
新たな連絡先が書かれており、販売再開の可能性ありと食糧庁は警戒している。

この業者は「おいしい米を仲介しようとしただけ。指導には従う。福井の件は
食糧事務所にニセ米だといって潰された。食糧事務所に責任を取って貰いたい」
と話している。
426マロン名無しさん:2006/02/01(水) 19:14:09 ID:???
更に91年10月22日の朝日新聞東京夕刊によると、
結局切手は一部しか返還されず、利用者には「返金不可能になりました。
誠に申し訳ありません」と書かれた倒産を知らせる葉書が届いた。
食糧事務所は再度返還を強く求め、業者も「誠意を持って応じる」と返答。
更に一部が返還されたが、利用者は千人を超えると思われ、
まだ大半が切手を返還されていないと見られる。

福井での前例があるため、消費者団体は、葉書は返還をあきらめさせる
狙いがあるのでは?と警戒している。

葉書についてこの業者は、「事務所を閉めたのではっきりした方が良いと考えた。
返金はできないと思っていたが、請求が殺到したので、借金をして返している。
まだ返金が済んでいないのは全体の1割ぐらい」と話している。

以上。