(o^v^o) ぱにぽに de 学級崩壊 (*゚∀゚*)
くるみ「最近、姫子の奴ちょっと調子乗りすぎだと思わない?」
玲「確かにな」
6号「糞キャラオブ・ジ・イヤーです」
都「いっぺんハブってみる?」
/ `ヽ
/ ,. -- ── -- 、 ヽ うぅ・・・
/ -‐ ¨ ´ __ \ 、
r ´ r ´  ̄ ___ ..」 \ ハ ひっくひっく・・・
| └ ¨,.´ ̄-- ──‐ -- 、 \ }
l ,. ´ ___ ヽ ヽ カズマさんに会いたいます・・・
V´ ,ィ7フ T ¨ ̄ 7 ハ7ハNトTハュ、ヽ 、
ヽv/ / / 7ニ.V  ̄_ニス ハハ7 } ボクの大好きなカズマさん・・・
ノイ1 ハレィrJト ィfrJトNN|! l
i | ハ .⊂⊃ソ ヽ⊂⊃i| i|i ト、_ノ あの激しい戦い、僕もテレビで見ました・・・
| lイ ! /// { //// l! l|i ト
. 、 iハiト、 ノイk! ハ 両手を握りしめてカズマさんを応援していました
ヽ / l ヽ、 ─- イl个、__..ノ
メvル'´ 1、 ,. '´ N ハハ! あれからカズマさんはどうなったんですか?
レへ..__,. ´ V´
__ レT ヽ、 お腹を空かせていませんか?
, ィ‐‐ァイ{´ / >-、
/ ,':::::/ `` ー- 、 ___..イ,ィ´:::::/ `ヽ、 とても心配で夜も眠れないます・・・
. / /::::/ /:::::::::/ ヽ
ファニ・テラカド(スクライド) 主人公カズマに強い憧れを抱く少年
アニメ板に帰れ
悲劇はここから始った
これは単なるイジメじゃ?
姫子カワイソスwww
一条「それはいけませんよ。学級委員としては聞き捨てなりません」
玲「一条・・・」
都「あんたの口からそんな意見が出るなんて・・・」
一条「姫子さんが一緒にいたほうが、私達が賢そうに見えてお得です」
本編では見たくないけどここだったら見たい・・・
これは学級崩壊じゃなくて単なる姫子いじめだろと
姫子カワイソス
誰もツッコまないので敢えて言う。
くるみはどこだ。
ららる〜ららる〜らら・・・・・
r ⌒ヽ
(´ ⌒`) ポッポー !
l l
カタカタ ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. (・∀・ #)< 糞ウニメは終わったんだよ!!!!
_| ̄ ̄||_)_\____________
/旦|――||// /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . |
|_____|三|/
15 :
マロン名無しさん:2005/12/31(土) 16:38:40 ID:47jGaI1p
ウニメっておいしいのか?
極端なグロや暴力に走らなければ良スレになるかも
167 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/11/24(木) 19:38:35 ID:/ZT1R4GI
姫子はベッキーやクラスメート全員から無視されたらどういう反応をするんだろう
涙をポロポロ流してトイレで泣いてそうだ
171 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/11/25(金) 00:06:13 ID:5f5d7Gv7
>>167 きっと苦笑いで汗たらしながら
「あれー?み、みんな今日は元気ないのカナ〜?」
とかいいつつ机に座って、泣かないようにしながら漫画でも読むよ。
なんだかほんの少し虐められて追い込まれる姫子が見たくなってきたから困る。
姫子「玲ちゃん用って何?」
玲「姫子って最近、調子乗ってウザいんだよねー」
姫子「マ!?調子なんか乗ってないよ!」
都「ホント馬鹿みたい」
6号「姫子さんは嫌われ者オブジイヤーですね」
くるみ「目立ちやがって…さっさと消えてしまえ!」
姫子「み…都ちゃんや6号さんまで!?」
一条「学級委員の一条です。姫子さんは一度、痛い目に遭ってあったほうが良いかもしれませんね」
姫子「マホ?!」
玲「じっとしてろよ姫子。都、腕押さえとけ」
都「OK」
姫子を羽交い締めにする
くるみ「いい気味」
姫子「ちょっと!何するの!やめて!離して!マー!!」
玲「まずは、6号アレ持ってきて」
6号「はい玲さん。玉ねぎです」
姫子「!!!!」
玲「この玉ねぎで…」
姫子「やめてー!!!」
結局彼女の最後は?
ごめん。此処に至って読んでてへこんできた。俺はもうパス。
ビシッ!
玲の右腕にギターのピックが当たり、玉ねぎが落ちる
?「何してんだよ、橘。片桐嫌がってんだろうが。それに・・・」
都に近づき腕をひねり、姫子を引き寄せ、4人から距離をとる
?「お前もだ、上原。全く・・・こんなことしてっから成績があがんねぇんだよ」
都「何よ、いきなり女の子の腕をひねって
?「黙れ。言い訳なんか聞きたくない。それとも何だ、これがスキンシップとでも言うのか?
どうあがいてもイジメだ。恥を知れ」
一条「関係ない人はお引き取りください、藤巻さん」
藤巻「ふっ、関係ないとは心外だね、学級委員の一条さん」
くるみ「私を無視するな!」
藤巻「あ、いたのか・・・わりぃわりぃ、悪かったよ、百瀬」
くるみ「字が違うー!」
藤巻「突っ込むのはそこかよ」
新展開きたこれ!
続けるところまで続けますね・・・
6号「藤巻さんは部外者オブジイヤーですね」
藤巻「鈴木さん・・・あんたの言葉を拝借させてもらおう・・・今のあんたは
ミジメ・オブジ・イヤーだな。あんたはそんなことをする人じゃなかったはずだ」
6号「藤巻さんは私の何を知ってるんですか」
藤巻「鈴木さん・・・あんたはそんなすす汚れたことなんか知らない人だ・・・
それ以上何かしてみろ、もう良い子じゃいられなくなるぞ?
それでもいいのか?」
橘「藤巻、6号を惑わすな。それに・・・」
藤巻「それに何だ、橘、宮本先生に言ってこっちが不利になる状況にしろと
言うのか?浅はかだな・・・それでもC組の魔女と言うのは看板倒しか?」
一条「藤巻さん・・・」
不意に一条の姿が消え、藤巻の頭上からピアノ線が首に一直線に向かってきた!
藤巻の首にピアノ線が巻きつき、一条が藤巻を吊り上げてとどめを刺そうとしたところに
姫子「マー! 藤巻くーん!」
姫子が藤巻の腰に抱きつき吊り上げられるのを必死に食い止めようとしているではないか!
藤巻「か・たぎ・り・・・」
橘「一条!くそっ、藤巻め・・・ならばこれでどうだ!」
何と橘が一条を引っ張って支援している
くるみ「私もよ、玲!」
桃瀬も橘に引っ付き引っ張っている
藤巻「(苦しい・・・2対3か・・・俺、旅立つのかな・・・)」
そう思って必死にしがみついている片桐の表情をみる
姫子「藤巻くーん、がんばってー! エグッエグッ」
片桐は泣いていた。必死に自分を救ってくれている藤巻を何とかしたいと思った純粋な涙だった。
それが藤巻のズボンを濡らし、少しづつではあるがずり落ちてきそうになってきている
状況であったとしても誰が片桐を攻められるのか。
6号「・・・・・・!」
その時、6号が片桐にしがみついた。
橘「なっ・・・!6号!」
くるみ「・・・・・・!!」
都「えっ!?」
それは一条を引っ張っていた橘、桃瀬、それに上原でさえ、目の前の状況を疑った。
一条「なぜ・・・」
それは一条も同じだった。
片桐を陥れる・・・その策略で、一番裏切りとは無縁な6号が裏切ってしまったのだから。
バタッ!
藤巻「・・・!いてて・・外れたか・・・」
一条はその状況に一瞬思考が停止してしまい、ピアノ線を持っていた腕も当然力を失った。
藤巻「そうだ!これで・・・」
藤巻は急いで一条、上原、桃瀬、橘を、今まで巻きついたピアノ線で両腕を縛り、上履きを取り、床に座らせた。
藤巻「そうだ、片桐さん・・・」
藤巻は呆然としている姫子に耳打ちした
姫子「マホッ?!いいの、やっちゃって?」
藤巻は姫子の鼻先にびしっ!と親指を立てる
一条「私のトレードマークが・・・」
藤巻「あぁ、よろしくな。鈴木さんは・・・そうだな、教室に誰か来ないか見張っていてくれる?」
6号「はい、わかりました」
藤巻「うん、期待してるよ、鈴木さん・・・いや、6号さん」
6号「・・・!!!はい!」
不意に藤巻に6号と言われて顔が朱に染まった6号であった。
とりあえず、まずはここまで。
必ずグッドEDにする。
いじめ、かっこわるい。
オヤスミヨイオトシヲ
やっぱり俺も姫子が虐められるのなんて見ていられないわ・・・
最後にベッキーが助けにくるなら可。逆も可。
いじめがテーマの話であってもいじめられっぱなしで
終わりが救いがなかったりすると気持ち悪いしね
金八先生も最初の1〜6話ぐらいまではストレス溜まる展開だけど
生徒と本音でぶつかりあうことでそこからだんだん
打ち溶け合っておもしろくなったりするしね
ただここ最近の金八は1月ぐらいまでツンツン状態が続いてたり
するからつまんなくなってしまった・・・95年がピークだった。
33 :
マロン名無しさん:2006/01/01(日) 14:31:31 ID:IqkrIoHf
姫子って虐められたら数日ともたずに不登校になりそうだ。
しかも、普段のあの元気はなまる印の彼女に限って、家では片親の寂しさに
うちしがれてたりな。
打ちひしがれる
な
玲「姫子、これがなんだか分かるか?」
姫子「マホ?化学とかで使う試験管だよねー?玲ちゃん、今から実験でも始めるのカナ?」
玲「ククク、そうだな。実験と言えるかもな。」
姫子「!!?」
いきなり姫子の背後に現れ、彼女を後ろから羽交い絞めにする都と、
姫子の足を片足ずつ自分の脇にがっしりと掴む6号とくるみ。
体の自由をすっかり奪われた姫子の前に、冷淡な微笑を浮かべた玲が
腕組みして仁王立ちに見下ろしている。
姫子「マホッ!?ど、どうしたのカナ?プロレスごっこにしては
みんな顔が何だか怖いヨ?」
あくまで平静を装った姫子の問いを完全に黙殺する4人。
玲「くるみ、6号、姫子の足を広げてくれ」
姫子「え?え?」
ゆっくりと開脚される姫子。制服のスカートからは普段の能天気な彼女に
似つかわしくない艶かしい太ももと白い下着が晒される・・・
>>29から。
藤巻「さてと、手早く始めるか・・・それじゃ、片桐さんよろしく」
姫子「了解マホー!」
勢いを取り戻した片桐にはなぜか後光が差しているように見えた
それが自由を奪われた4人には末恐ろしく感じていた
姫子「さーて、最初は・・・都ちゃんからいっちゃおー!」
そう宣言した片桐は飛び掛るように上原の靴下を脱がせにかかった
都「ち、ちよっと、何考えてるのよー!って寒ーい! ガクブル」
片桐は上原の靴下を一瞬で脱がせ藤巻に手渡した
藤巻「オーケー、次よろしく!」
姫子「次いっちゃうよー!一条さーん、覚悟してねー?」
そういうと一条に飛びかかり靴下を脱がせ、さらに羽織っているカーディガンのボタンを取り、だらしなくはだけさせた
一条「一体この行動に何が・・・スコシサムイ」
藤巻「ありがと、片桐さん。こちらもやっておかないとな・・・」
藤巻は携帯とデジカメを取り出し、撮影準備を始めている
そして一条に巻きつけられたピアノ線はまだ余裕があった
くるみ「ちょっと、なにしようとしてるのよ!」
藤巻「ギロッ!!(くるみを睨みつける)」
くるみ「はううっ・・・!コワイヨー」
玲「くるみ・・・おい藤巻、一体何をするつもりなんだ」
橘は怒気を含めて藤巻に話しかけた
しかし藤巻には何も聞こえないのか、橘の言葉を無視し、片桐を呼び寄せ耳打ちした
姫子「・・・えーっ、それはマズイでしょちょっとー」
藤巻「大丈夫・・・片桐さん、俺の言うとおりにして、そんな危ないことはさせてないでしょ?」
姫子「うん、わかった・・・それじゃ・・・」
片桐の目が再び生気を帯びてきた
それを見た橘は少し焦り出していた
玲「クソッ、ベッキーは何をしてんだよー、手首にピアノ線が食い込んで痛いったらありゃしない」
姫子「お次は、地味・・じゃなくてく〜るみちゃん、いってみようかー!」
くるみ「キャアアーッ!!こないでぇー!!」
片桐は桃瀬に競歩で近づき、唯一のシンボルであるオーバーニーソックスを脱がしにかかった
姫子「マホー!くるみちゃんじたばたしないでヨー!脱がせられないじゃなーい!」
くるみ「やめてー!寒いのいやー!ジタバタジタバタ」
藤巻「・・・ったくしょうがないなぁ・・・6号さん」
6号「はい藤巻さん、廊下には怪しい人は来てませんよ・・って何ですか?」
藤巻「片桐さんを手伝ってよ、彼女、抵抗しているから」
6号「はい、わかりました、それでは・・・」
6号は桃瀬に近づき、片桐とともにオーバーニーソックスを脱がせた
桃瀬は抵抗を続けたがいかんせん2人がかりではそれも空しく、素足になってしまった
くるみ「うぅ〜寒いよぉ〜ガクブルガクブル」
藤巻「2人ともありがと、6号さんは持ち場に戻って宮本先生が来たら知らせて」
6号「はい、ありがとうございます」
姫子「さて・・・あとは玲ちゃんだけだね」
藤巻「そうだな・・・ラストだし一気にいくかな、片桐さん」
玲「この変態!いい加減にしろ!!おい姫子、いい加減目を覚ませ」
姫子「何言ってんの玲ちゃん、私は正常ダヨ?」
藤巻「俺もこういうのは好まないんだが、君らにはこの方がいいんじゃないか、と思ってね
さぁ・・・いくよ!」
藤巻と片桐は目線で合図し、橘のストッキングに手をかけて、一気に足首までずり下ろした!
まずはここまで。
佳境だ。
もしかして書きながら貼ってる?
メモ帳とかにまとめておいて一気に貼った方がいいカモ
ところで藤巻ってダレカナ?
43 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 00:02:25 ID:wblqN9Ms
ぱにぽにに全く登場しないキャラを出されてもわからん
せめて男キャラは犬神か修にしたほうが感情移入しやすいから
その点はマイナスだな
しかし、姫子がイジメられるという発想の話はなかなか興味深く
いい話だと思う(っていうかよ考えついたな)
ある意味、一流脚本家をも上回るといっても過言ではない。
話が飛躍してるのにはマイナス・・
点をつけると60点だな
次の話は某ドラマにあやかって
くるみを学年一の人気者にする話なんて面白そうだがな・・
ネギまにもこういうスレあったな。
V I P に
人_,、ノLiノ! . ,,illllli, ,,, ,,, ,,iil
/ ,,illlllllllll, .,,iiillll lllll llll|
は ぎ { . . ゙!lllllllllllli、 .,,iilllllllllll lllll llll!
は ゃ ヽ/ ゙!llllllllllll、.,,illlllllllllllllll l!!゙ '゙゜
は は > ゙!llllllllll,,illllllllllll!゙°
は は / ゙!lllllllllllllllll!゙’
は は { ,llllllllllll!゙°
は は > ,illllllllll!゙` ,,
は は ( ,illllllllll゙ .,,,,iiilll
/ . llllllllllll,,,,,,iiiillllllllllll ,,,,,,,,,
/ . llllllllllllllllllllllllllll!!!゙lliiillllllllllll
⌒∨⌒ ゙!lllllllllllll!!!!゙゙゙~,,iilllll!!゙゙llllllll′
 ̄ lllll!!゙゜ ,llll
エイリアン部下「艦長、私達の出番は無いんですかねw?」
エイリアン艦長「んんっー、そーかそーか」
エイリアン部下「艦長!なっ、なに読んでるんですか?」
エイリアン艦長「あぁっ、コレ!返さんか!」
エイリアン部下「ぎ、銀河同人誌じゃないですか、コレ!、、、一条恥祭り?」
エイリアン艦長「あの娘らしくってねぇ、、まさかアソコからハトを出すなんて、もうっ。。。」
エイリアン部下「か、艦長、、、」
エイリアン艦長「ほーら、ここなんておマタ開いて 『水芸です・・・』 とかやってるしぃ。。。」
エイリアン部下「か、艦長、、、」
デゲデデンデーン♪
47 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 08:02:08 ID:M7ulNbNp
おもしろくないヨ♪
藤巻は作者自身だろう
きんもーっ☆
49 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 09:31:52 ID:U5p3q7+F
ずたぼろで目も虚ろな姫子をキボン
俺は今の展開でいい感じ
51 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 17:29:27 ID:wblqN9Ms
この話の感想
読んでてだるくなる。
藤巻が善キャラなのにうざく感じる。
6号の気が変わるのが速すぎ
こういう話は最初とことん姫子がいじめられて後から仲良くなっていくという話の作り方のほうが格段面白い。
よってこの話はつまらない。
確かに微妙
早くココロを閉ざせ姫子
てゆーかなんで姫子がいじめられてるのかさっぱりわからんw
二人は橘のストッキングを見事なタイミングで足首まで下ろした
そして・・・
藤巻「さてと、橘にはもう一工夫、と・・・」
玲「うぅ・・・屈辱だ・・・ッテマダナニカヤルノカヨ」
藤巻「ハイハイそんなにかかりませんからね・・ってはいおしまい」
なんと橘の足首をピアノ線を使って机に片方ずつ括っていたのであった
姫子「器用ダネー、玲ちゃん、これならストッキングも延びないしいいと思うよ」
玲「あぁ姫子・・・感心するところはそこじゃないと思うぞ」
橘は藤巻が何をしようとしているのか読めていなかった
普通の男ならもっとひどいことをしようとするというのに、こいつはヤバイと思うことは
ほとんどしてこない・・・一体何が目的なんだ・・・
藤巻「さて・・始めるか・・・片桐さん、上原さんを起こして頂戴、後、君の携帯も貸して」
姫子「了解マホッ」
片桐は上原を起こし、藤巻に携帯を渡した
携帯のレンズを上半身を起こした上原に向け、ボタンを押す
ピッ
藤巻「撮影開始、っと、最初は背中、次は正面だな」
ピッ、ピッ、パシャッ
そして撮影が始まった
藤巻は上原の撮影を終えると、一条と桃瀬を起こすよう伝えた
片桐は満面の笑みで藤巻を手伝い、順調に撮影を行っていた
桃瀬はカメラを向けられると何を思ったのか目線を作ってるが、軽く流した
その時桃瀬が「る〜る〜る〜」と歌っていたのも、C組の日常のことだったので
無視して片桐と2人でオーバーニーソックスを履かせた
撮影を終えた3人は後ろから横1列に椅子に座らされた
両手は椅子の後ろに回されている
3人の靴下と上履きは片桐と共に履かせていた
くるみ「何かさ、どうしてこうなっちゃったんだろうねぇ」
都「私にだってわからないわよ」
一条「こういう状況で性的な試みを全くしてこないなんて藤巻さんは異常です」
くるみ「一条さん、目をつけるところが違うわよ・・・でもそうよね、普通だったら何かしらのリアクションを取るはずよね」
都「性的不能?まさかねー」
一条「なきにしもあらず、ですよ、私の靴下も綺麗に履かせてもらいましたし、カーディガンもほら、ボタンをしてもらって元通り・・紳士ですね」
くるみ「どこがよ・・・両腕を縛るところで成立してないと思うわよ」
都「それだったら終わったあとこうして椅子に座らせてるのは?」
そう上原に問われると桃瀬は言葉が詰まった
3人も実際に彼の行動が理解できていなかった
藤巻は後ろで座っている3人の会話を耳にしつつ最後の橘の撮影の準備をしていた
彼もどうしてこのような行動を取っているのかわかっていない所があったが、自分の中で線引きというのを決めていた・・・目的はあくまで片桐をいじめさせない事、だから過度の撮影はしないように、と
藤巻「・・・最後だな・・片桐さん、橘さんを起こしてあげて」
姫子「了解マホッ」
片桐は橘の上半身をゆっくり起こし、その合間に藤巻は橘の背後に回った
背中まである髪がYシャツに広がっていてまるで生き物のように見えた
そして3度シャッターを切り、正面に回る
橘「なぁ藤巻・・・私らはどうなるんだ」
藤巻は橘の言葉を無視してシャッターを切った
藤巻「別に・・・どうもしないさ・・・今後、片桐をいじめよう、と思わなければの条件つきだけどね」
そう答え、携帯を操作する
橘「もし、また行動に移したら、お前はどうするつもりだ」
そう橘は反論したとき、藤巻は橘の顔に接近しこう言い放った
「その時は それなりの 代償を 払って もらうだけさ」
橘は藤巻の目の奥底に狂気を垣間見たような気がして手に汗をかいたような感じを覚えた
玲「・・・そうか」
藤巻は瞬時に橘から離れ、眼鏡を付け直し、足首のピアノ線を解く
そして片桐を呼び寄せストッキングを元に戻し、3人が座っている前に橘を移動させ、着席させた
藤巻「さて、と・・・一応これで終わりだな・・・多分」
都「多分、って何よ、多分って」
一条「それは私たちが姫子さんに妙な気を起こさないように、ということですか」
くるみ「妙な気って言うのも何かおかしいと思うけど、つまり姫子をいじめるなってことでしょ」
玲「そういうことだろ、藤巻」
藤巻「ご名答、そういうこと」
玲「でもよく考ええてみろ、こっちが姫子をいじめた証拠なんてないんだぞ、こっちがお前を逆に悪者扱いにすることだって出来るんだからな」
橘はそう言って唇の右端に笑みを浮かべ、眼鏡を光らせた
藤巻「なるほど、その手があったか・・・でも
6号「藤巻さん、宮本先生が見えました・・あ、こっちに来ます」
藤巻「うん、いいタイミングだ、なら説明しましょ、証拠というのをね」
対する藤巻はなぜか落ち着いていた
いざとなれば4人でベッキーを味方につけて2人を悪者扱いにして、あわよくば転校させることも考えているし、新聞部の手腕を持ってすれば十分可能だろう
しかし、なぜこの男はここまで落ち着いていられるのか・・・橘には不思議に思っていた
そう考えているうちに宮本先生が教室に入ってきた
先生が入ってきて目にした光景は
・男子生徒が姫子の手を握っている
・一条、桃瀬、上原、橘がなぜか自分の席ではないところに着席している
宮本「おい、これはどういうことなんだよ、説明してくれ!」
くるみ「ベッキー、こっちに来て外してよ〜」
宮本「あーわかったわかった、そっち行くから待ってろ」
先生は桃瀬の後ろに回ってみると、何と後ろで透明な糸で縛られていた
藤巻「宮本先生、結び目がありますからそこからたどれば簡単に取れますよ」
宮本「おう、そうかそうか・・・って・・お前は誰だ!」
藤巻「そんなことより早く解いてあげたほうがいいんじゃないですか?」
都「ベッキー話し聞いてるんだったら早くしてよー!」
宮本「はいはいわかったから・・・よっと・・・おぉ、簡単だな」
先生は結び目をたどって糸を引っ張って4人の腕を開放した
一条「・・・ちょっと失礼します」
宮本「おい一条どこへ行くんだ?」
一条「・・・我慢できません」
宮本「・・・そうか、急げよ、一条にも聞きたいことがあるからな」
一条はドアを開けてトイレへ駆け出した
宮本「・・・で、姫子をいじめられそうになったからお前が止めた、と・・そういうわけだな、藤巻」
藤巻「まぁ、そういうことですね」
そして先生は事の顛末を聞きだしていた
くるみ「でもさーその後の撮影はどんな意味があったのよー」
都「そーよそーよ!あんな恥ずかしい格好までさせて!」
玲「全くだな、あの撮影の意味がわからん・・ベッキー、こいつこそ問い詰める必要があるんじゃないのか?」
宮本「おいどうゆうことだよ撮影って」
藤巻「いや、等価交換というものですよ、先生・・いじめっていうのは生半可な止め方ですと、報復される恐れがありますしね、今の状況ですとまた片桐さんにその手が伸びる可能性がありますからね、それを防ぐために、ですよ」
宮本「藤巻、お前の言い分が正しくてもカバーし切れんぞ、第一、姫子をいじめた証拠が私にはわからんし・・・何かあるのか?」
一条「そうですよ宮本先生、彼には証拠はありません・・・彼こそ断罪させられるべきです」
一条は藤巻の方向に親指をビシッ!と突きつけた
姫子「ベッキー待ってよ!藤巻クンは何も悪くないよ、私のことを必死で助けてくれたんだよ!?藤巻クンちょっと来てよ」
片桐に手を引かれて先生の近くに来る藤巻
そして片桐は藤巻の首をさわった
藤巻「!!!いつっ!!!」
なんと藤巻の首には細い赤い筋があった・・・それは一条にピアノ線で締められた跡だった
宮本「おい、大丈夫か?・・・これは本物だな」
6号「姫子さんと私が藤巻くんを助けたんです」
藤巻「あぁそうだ、先生、これ、見ます?」
痛む首を押さえつつ自分の携帯を操作し、先生に話しかけた
そう言われて先生は藤巻の携帯の画面を見る
宮本「・・・!!・・・お前ら・・・」
先生はその画面に言葉を失った
そこには片桐が上原に羽交い締めをかけている場面が移っていた
藤巻「もうひとつありますよ?ほら」
携帯を操作し、次の写真を見せる
羽交い絞めされている片桐を助けることもなく取り囲んでいる桃瀬、一条、そして鈴木が橘に玉ねぎを渡している場面だった・・・そして片桐は何やら叫んでいる様子が見えた
それを見た先生は藤巻の携帯を奪い、4人に携帯の画面を突きつけ叫んだ
宮本「お前らこれでも何もないというのかよ!!姫子がかわいそうだろうが!!ウウッ・・・」
4人は携帯の画面をみて言葉を失い、先生の叫びと涙に打ちひしがれていた
しばらくして橘が片桐に声をかける
玲「すまない姫子・・・本当に、悪かった」
それだけを言うのが精一杯だった・・・そして
くるみ「ごめん・・・」
一条「本当に申し訳ありませんでした」
都「ごめんなさい・・・」
6号「ごめんなさい姫子さん・・・」
他の4人もそれぞれに謝罪の言葉を口にする
宮本「どうだ姫子、こうして謝ってるんだし、許してやれよ」
そう言って片桐を見上げる先生
姫子「うん・・・わかった」
そうしてこの騒動も終わりを告げた
宮本「そんじゃ、もう下校時間は過ぎてるから早く帰れよ」
姫子「ベッキーもね」
片桐がそういうと他の5人の笑いが聞こえた
良かった・・・どうやら元に戻ったみたいだな・・・そんな感じで藤巻は周りの情景を見つめていた
宮本「あ、藤巻、携帯返しておくから忘れるなよ」
藤巻「ありがとうございます」
そういって携帯を先生から受け取った
玲「・・・じゃぁ帰るか」
そう橘が切り出し、全員が帰り支度を始めた
くるみ「じゃぁねーベッキーまた明日ねー」
そういって桃瀬が教室を出た
他の4人もそろって教室を出ていった
藤巻もピックと玉ねぎを拾ってピックをコートのポケットに、玉ねぎをバックに詰める
姫子「じゃぁベッキー、帰るねー」
藤巻「それじゃぁ先生さようなら」
宮本「あぁ、気をつけて帰れよ」
そういって2人も教室を後にした
校門を出て2人で帰り道を歩いていた
姫子「大丈夫?まだ首痛い?」
藤巻「あぁ、マフラー巻いてるけど痛いよ」
姫子「ねぇ、どうして藤巻クンは私を助けてくれたのカナ?」
藤巻「どうしてって・・まぁ、あんな場面見せられちゃったら助けるしかなかった、というのが本当のところ
かな・・・それもあるし・・・何よりも片桐さんだったからかな・・・?」
姫子「・・・えっ?それホント?」
藤巻「うん・・・そうだね・・・そうだよ・・・あの笑顔を、どうしても守りたくて、守りたくて・・・しょうがなかったんだよ」
そう言葉を一言ずつかみ締めるように藤巻はつぶやいた
その言葉は確かに片桐に聞こえていた
藤巻「ほんとはすぐにでも助けてあげたかった・・けど・・一条さんがいたし、
何よりも橘さんがいたから・・怖かったんだ・・今でも自分が何であんなことをしたのかわからないんだよ・・・後で何をされるか・・そう思ってためらってたんだ・・けど片桐さんに玉ねぎを突きつけられていたのを見て、もう我慢できなくて・・・」
そしてコートのポケットからあの時投げたギターのピックを片桐に見せた
藤巻「こいつを投げたんだ・・・自分でも上手く行ったのが信じられないよ」
片桐はピックを見つめ、体の奥底が暖かくなるのを感じた
姫子「ねぇ藤巻クン、これもらって・・・イイカナ?」
藤巻「あぁ・・イイヨ。右手出して」
そうして片桐の右手にピックを握らせた
姫子「えへへ・・・宝物ダヨ・・・」
そういって片桐はピックがある右手を包むように握り締めた
そしてそれを見ていた藤巻は不意に片桐を正面から抱きしめた
67 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 21:28:57 ID:vExOlao/
頼むからやめろ。だんだんだるくなってくる
姫子「!!!藤巻クン・・・」
藤巻は何も言わず、最初こそ力を入れていたが、ゆっくりと力を抜き、背中と髪を抱きすくめる
そして、片桐自身を表すアホ毛に手をかざし、ガラス細工を扱うかのように優しくなで上げた
そんな様子に片桐は藤巻に全体重を預けていた
そしてしばらくして視線が絡む
2人は何も言わず瞳を閉じ唇を合わせた・・・
しばらくして片桐が口を開いた
姫子「ねぇ・・家よっていかない?まだ首が痛いんでショ?」
藤巻「そうだね・・・けど、片桐さんはいいの?」
姫子「いいのっ!それとも藤巻クンは嫌ナノカナ?」
そう上目遣いで見つめられた藤巻・・何かこのまま帰りたくない感情が藤巻を支配していた
藤巻「あぁ、いいよ、案内してくれるかな?」
姫子「ヤッター!マホマホマホー!!早くいこー!!」
そういって藤巻の手を引っ張る片桐であった
姫子「それじゃぁねーまた明日マホー!」
藤巻「うん、また明日ね」
そしてドアを出て携帯を見る・・・相当な時間になっていた
藤巻「あぁ寒いなぁ、早く帰ろ・・・」
そうして早足で帰宅した藤巻であった
そして翌朝 1−C教室
玲「おはよう姫子」
くるみ「グッモーニーン!」
一条「おはようございます」
都「おはよう」
6号「みなさんおはようございます」
姫子「おっはよーみんなー、今日も元気マホー」
昨日のことなど無かったかのような日常が教室に戻ってきた・・・そして
藤巻「・・・ふぁぁ、眠いなぁ・・・」
そうして自分の机にかばんを置き、寝息を立て始めようとする
その姿を見た片桐は近くまで駆け寄り手を握った
藤巻「!!!何だよ、片桐さんか・・・おはよう」
姫子「うん、おはよう、藤巻クン」
そういうとすぐにいつものように橘らの輪の中へ戻っていった
あぁ、昨日のことがすべて夢のような感じだったな・・・そう藤巻は思っていた
そうこういしているうちに宮本先生が入ってきた
宮本「よーし、みんないるか出席を取るぞー、席につけー!」
そうしてまた桃月学園の日常が動き出す
奇妙な焦燥と緩やかな鼓動を走らせて。
<終わり>
正直、もう本当に強引に切り抜けているところが多いと自分でも感じている。
たっぷりと不快感を与えるのが多いかもしれなかったけど、本当にごめんなさい。
それでは、失礼いたしました。
72 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 21:33:20 ID:vExOlao/
途中で恋愛に発展させんな
乙彼。
意外に楽しめたよ
74 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 21:39:45 ID:wblqN9Ms
漫画ではこういった作品を自慰漫画という
どういうことかというと
書き手の自己満足で相手がきっと面白いと思ってくれるであろうという思い込みで書かれた漫画の事。
現在では、ドカベンやテニスの王子様なんかが該当する。
こういった作品は万人に支持されないということは覚えて置くように
75 :
マロン名無しさん:2006/01/02(月) 21:41:58 ID:vExOlao/
というかはじめの姫子がはぶられるって設定が消えちまったじゃねえか
姫子がソフトな虐めにあうSSキボン
姫子は軽い虐めでも結構ガックリ来てしまうかもしれない
まあアリだな
玲「じゃあ、姫子のことを一日とりあえずはぶってみるってことでいいんだな?」
6号「はい、そうしましょう。」
都「まあ姫子にはいい薬じゃない?」
一条「そうしましょう。・・・・そうしますか?」
玲「・・・できれば一条は関与しないでくれ。ややこしくなるから。」
一条「そうですか。ではわたしはかげながら皆さんを見守っています。」
そういうと一条はドロンと消えてしまった。相変わらず良くわからないやつである。
姫子「おっはよーーー!みんな!!今日も元気かな!?」
教室のドアがガラっとあくと姫子がいつもの調子で入ってきた。
ここでいつもならみんなからもなんかしら反応があるのだが、今日に限って反応ゼロ。
「マホ!?みんなどうしたのカナ!?元気ないのかな!?」
しーん・・・
「あっれ〜・・玲ちゃ〜ん。きょうはどうしたの!?元気ないみたいダヨ!?」
「うるせぇーなぁ・・。そのテンション高いのうざいんだよ姫子。」
「なぬ!?れ・・玲ちゃん!どうしたの!?いつにもましてそのSなオーラは!?」
「ちょっと静かにしてくんない?勉強の邪魔なのよね。」
「み、都ちゃんまでぇぇぇ!!」
「騒がしい生徒オブジイヤーです。」
「6号さん!?ちょっと6号さんそういうキャラじゃなかったよねぇ!?」
みんなは一通り姫子を蔑むとまた沈黙が訪れる。
「マ・・・マホ・・・・。」
(´Д`*)ハァハァ
明らかにおかしいクラスの雰囲気。
姫子は不安を隠せない。
(ハッ!?もしかして今こういうのが流行ってるのカナ!?
こういうダークな空気が流行っちゃってるのカナ!?)
ついつい現実逃避に走る姫子。
というかダークな空気が流行るってなんだ。
(マホ!そうだよね!まさか私がはぶられてるわけじゃないよね!)
というわけで姫子は脳内で勝手に自己解決するのだった。
「ららる〜らら・・・」
それにしても純粋に忘れられてるくるみのがかわいそうじゃないだろうか。
「よし!おまえら、ホームルームを始めるぞ!」
チャイムと共にベッキーが入ってきて教壇に立つ。
「おーし、出席とるぞ〜」
そういうと名前の順に出欠を確認していくベッキー。
(!?マホ!?みんな元気に返事してるヨ!?ダークな空気が流行ってるんじゃないのカナ!?
思い違いだったのカナ!?)
今更気づく姫子。そもそもそんなものは流行らない。
(これは・・・私も元気に返事するべきなのかな・・・!?)
決断の時がせまる。
>>81 やばい・・・姫子の痛みが通じてきてだんだん快感になってくる
続きをば!
・・・・それが遅刻の理由か?
ダメカナ?
ドぅぁワメダヨぉ!
このスレワロタwww
うはww嗜虐心そそりまくりw
とりあえず藤巻がどうとか書いてたオナニー野郎は死ね
つまらなさ過ぎる
もちつけw このスレで苛めるのはぱにぽにキャラだけにしてくれw
マ i)
ホ γ'´ ̄ ヽ
! ハハ/)
レiノ^ヮ^ノノ Ωカワイー
(つ∧/つ
く_/_|_|〉 マ
ヒ!ヒ! ホ
80続き
(い・・いや、ここで元気に返事したら私だけ文句いわれそうカナ・・。
あえてダークにいったほうがいいカナ・・・。)
姫子、それは自分がはぶられてることを認めるようなものではないだろうか。
「片桐姫子〜。」
「はぁい・・・。」
「ひ、姫子!?どうした?元気ないぞ!?」
いつもなら無駄にハイテンションな返事が返ってくるだけに動揺を隠せないベッキー。
「え?い、いや!そういうわけではないよベッキー!」
「そ、そうか。じゃあいいんだけどな。」
「う・・・うん。」
やっぱりダークにいかなくてもよかったカナ・・・
とかおもいつつ姫子が腰掛けると、
「ウザ・・・(ボソ」
「!!れ・・・玲ちゃん・・・!」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
横から痛烈な一撃をかまされる。
つらい。正直つらい。
「うう・・・・。」
独り涙していると今度は、
「うわ、泣いてる。きも・・・。(ボソ」
「うっ!」
都から痛恨の一撃がはいる。
いじめられてるよ、こりゃあ間違いなく私いじめられてるよ。
ようやく事態の深刻さを把握する姫子。
一方玲たちは、
(こりゃあおもしれ〜な〜。あのハイテンションな姫子がこんなに落ち込むなんて・・・。
まあ明日になったらドッキリでしたって言っておくか。)
と気楽に考えていた。
(マホ・・・。私はどうすればいいのカナ・・・(泣き))
93 :
マロン名無しさん:2006/01/03(火) 15:07:34 ID:JZM/GKh4
wktk
94 :
マロン名無しさん:2006/01/03(火) 15:14:19 ID:N+5ayZzd
あの皆さん漏れ同人書こうと思ってるんですが誰かいいネタ書いてくれませんかね
うちうじんのエロエロ光線でみんなエロエロに
92続き
「マホ・・・私、みんなに嫌われるようなことしたのカナ・・・。うぅ・・。」
普段がハイテンションなだけに落ち込むときはとことん落ち込む姫子。
「もし・・・もしこのまま孤独な学園生活送るようだったら・・・
うう・・・死んだほうがましカナ・・・。」
ベッキーが淡々とホームルームを進める中、姫子はますます悲観的になっていく。
そんな落ち込む姫子に玲がとどめを刺す。
「さっきからうじうじうじうじ・・・そんな死にたいならとっとと死んじまえよぉ。」
「がーーん!!」
(マホ・・・私・・・そこまで嫌われていたのカナ・・・。)
姫子、甚大なショック。一方玲と言えばほんの軽い気持ちで言ったつもりだった。
そんななか、ホームルームが終わる。
(・・・・・・・、もう駄目だ、辛すぎるよあたし・・・。)
ひとりふらりと教室の外に出る姫子。
「ん・・・?あいつ辛くなってにげだしたかぁ・・・。」
玲が独り言のようにつぶやく。それをきいた六号が、
「もうやめてあげましょうよ。みてられません。」
「そうだなぁ、ちとはやいがあいつがかえってきたらやめにすっか。」
「はい、そうしましょう。みんなにもそう伝えておきます!」
授業がはじまる。しかし姫子はかえってこない。
「・・・・。そうとうショックだったかぁ・・・。まあそのうちくるだろ。」
この時点では誰も姫子のことを気にとめなかった。
三十分・・・。しかし姫子が来る様子は無い。
「さすがに心配だな。・・・おい、だれか姫子のことしらないか?」
玲があたりをうかがうと今まで一切動きの無かった一条が口を開いた。
「姫子さんなら、さきほど屋上で投身自殺をしていましたよ。」
「・・・・・・・・は?」
あまりの衝撃に一瞬言葉の意味を理解できない。自殺?自殺ってあの自殺?
「おま・・・!!それがほんとうなら・・なんで・・・!」
「わたしは関与するなといわれていたので。」
「・・・・!!」
「自殺のさまをかげながら見守っていました。」
「・・・・・!!ほ・・・本当・・・なのか・・・。」
「した、覗いてみますか?」
「・・・・・・・・・・。」
それ以上玲は言葉を紡げなかった。姫子が死んだ。それも、自分のせいで。
そう、自分のせいで。
あの元気な姫子が自分の世界から消える。消える、消える、消える・・・。
考えられない、頭がはじけそうだった。
「わ・・・私は・・・・・、そんな・・・つもりじゃ・・。」
「まあ嘘ですけどね。」
「!!!!」
「ショックで体調壊したのか、今は保健室です。」
「・・・・・・・・・・・・。」
それ以上玲は言葉を紡げなかった。
完
100げと
姫子は自殺が似合う
102 :
マロン名無しさん:2006/01/03(火) 19:42:49 ID:JZM/GKh4
103 :
マロン名無しさん:2006/01/03(火) 19:43:27 ID:JZM/GKh4
たまねぎ食わすぞ!
続けたほうがいいすか?
姫子を落とすところまで落とす覚悟があるのなら
まあほんとは自殺エンドだったんだけどかわいそうだったから、嘘オチにしたんだが・・・。
さすがに自殺は辛すぎるからこれぐらいでよい。
じゃやっぱこれで完でいいかな・・・。玲たちはもういじめんのやめで合致させちゃったし。
姫子「マホッ!?ここはどこ?目の前にあるのは大きな黒飴なのカナ?」
♪あーたーらしいー朝がきた〜
姫子「おや、お目覚めのラジオ体操がきたヨ?私どうなっちゃうのカナ?」
これは期待w
じゃ次はA組で
>>109 お疲れノ~~
ただし、オリジナルキャラは相当な減点になるので注意を。
え?おりキャラ出してないと思うが・・・。
その後のエピソードを書いてくれよ
気になって眠れない
じゃあ書くけど、いじめがないぞ?
ならいらん
というか、玲たちが姫子をいじめないで合致させちゃったからどうあがいてもいじめられないんだ。
すまんな。
虐められてどんどん暗くなってく姫子を見てみたい
122 :
マロン名無しさん:2006/01/04(水) 00:03:22 ID:95mycbp9
じゃあつづきは無理だから新しくもっとダークに作り直すか
C組 田園の 極限の姿を見たい
虐められてる姫子を見て見ぬ振りできずに
誰もいない所で影から励ますも見つかってしまう6号さん。
そしてその次の日いじめの対象が姫子から6号さんに代わり
怜に6号さんいじめを強要されて足を震わせながらうろたえる姫子を見てみたい。
なんか結構ネタ出しやすそうだな。
誰でも虐められそうだし。
Ωキモス
玲をイジメるのは無理カナ?
129 :
マロン名無しさん:2006/01/04(水) 03:08:30 ID:fjECH892
ムリだよ♪
誰か玲イジメるの書いて
とりあえず厨思考でイジメの種になりそうな要因を挙げるか
空気読まず騒がしくてうざい
姫子 鈴音(しかもデカイ)
ちょっと頭いいからって人を馬鹿にした目で見やがってムカツク
ベッキー つるぎ
いい子ちゃんしやがってムカツクんだよ糞が
修 6号
むしゃくしゃするから気晴らしに弱そうなので遊ぶか
メソウサ タヌキ 来栖 宮田
てめー浮いてるって気づいてねーのか?思い知れや!
南条 芹沢 メディア ベホイミ ズーラ
教師
五十嵐(偉そうでムカツク) ジジイ(体臭、ギャグツマンネ) 早乙女(視線がエロい)
反撃が恐ろしそう。安全圏か?
一条(ぁゃιぃ) 玲(C組の魔女) ヤンキー(ケンカは売られてもいじめは無さそう)
何ともいえない
綿貫(いちおう諜報部) 都(ただのガリ勉で明確に優等生ではない)
乙女(暴れそう) 双子(手を出しづらい?)
お前らあんま調子のんなよ
俺の姫子を苛めたりしたらどうなるかわかってんの?
ボデイを蹴り飛ばしてエアロバキバキにぶっ壊して終了だから
俺は中学高校とブラスバンド部にいただけだが、
女子がいかに嫌いな相手でも表面だけ仲良くする名手であるかはわかった。
何で部活中はあんなに団結してにこやかにしているのに
いざ下校時間となれば小集団ごとに「OO嫌い」「OO調子こいてる」とか
陰口を叩き合えるのだろうか?
まあ正面衝突しないためのガス抜きと思えば理解できる範囲の事ではあるのだが。
ぱにぽにの登場人物達も実は冷戦状態にあったことがあるのかもしれないな。
都あたりは公言している不満以外にも色々と含むところがありそうだし
ジジイも近頃は酒量が増えてるんじゃないだろうか。
ベホイミは・・・私生活の方が活き活きとしていたりしてな。
家と学校でキャラが違う奴ってけっこういるしな。
そういや地味は明らかに女子に人気がありそうな犬神と幼な地味なんだよな。
地味はごく普通に接しているつもりでも他の女子どもからみたら
馴れ馴れしいと映ってしまって軽くいじめられていたりしてな。
あまりカメラが回らないように裏で手を回されていたりとか・・
C組だからギャグで済んだものの机に花瓶置かれたり
普段の素行も良いほうじゃあないしな。
ゴミ拾いの回を見る限りではくるみの世間受けはいいみたいだから
杞憂であってくれればいいんだが・・
乙女が鈴音のちょっかいに耐え切れなくなって登校拒否になる
もしくは絶好を言い渡して、それでも危機感を見せない鈴音に業を煮やした
桃月学園の生徒たちが鈴音を糾弾するというネタを思いついたが眠いから
いったん寝よう。
それはいいかも。
普段ブルーな所や影が見えない、姫子鈴音が自殺寸前まで追い込まれる話はなんだかとても興奮する。
じゃああえて六号さんをいじめて自殺までおいこむ・・・
でかこうとおもうんですがどうでしょ?
いや、6号は復讐者にこそ相応しい
じゃだれがいい?
141 :
マロン名無しさん:2006/01/04(水) 10:37:57 ID:F8CZ96N4
C組の範囲でオレ的いじめられキャラ順位
6号→都→姫子→一条→くるみ→玲
くるみと玲(特に玲)は確実にイジメルキャラ向きだから除外。
やはり理想は6号か都だろう。
けど、オレは敢えて一条をいじめられキャラにすることを推奨するが。
6号さんのパシリがエスカレートして万引きまでに発展して逮捕
一条の場合、物理的な暴力でしか痛めつけることができないだろなw
一条さんがいじめられるの見てもあんまり面白くないんじゃないか?
そもそも一条さんをいじめること自体が難しすぎる
せいぜいレイー○されたあとにゴミ箱に捨てられる姿しか思いつかない
じゃあここは鈴音でかこうか?乙女に見捨てられて号泣→自殺(とまではいかんか)
まあ自我崩壊あたりまで。
書きやすいの書いてくれれば俺は構わない
「だから押すな!馬鹿!」
「え〜?」
乙女の頭をいつものようにぐりぐりぐりぐりする鈴音と、それを振り払う乙女。
いつもと寸分かわらぬやりとり。むしろいい加減あきないのかこいつら?と思わせるほど
見飽きた光景だった。
「・・・・・・・・・。」
登校しながら、たまたまその二人のやりとりをみかけた玲は考える。
(うん、おもしろそうだなこれは。よし、これでいこう!)
そしてその日の昼休み
「だからお前は、ちょ、こら!人の本勝手に読むな!」
「いいじゃ〜ん、本もかしてくれないいじわるちゃんにはチョ〜ップ!」
ばきぃ!
「いったぁぁぁあ!」
また鈴音が乙女にちょっかいだしているようだ。玲はその光景を廊下で眺める。
(ちょうどいいな。よし!)
がらっ!
「ん?」
急に教室のドアが開いたので乙女たちの意識が玲にむかう。
「おい、鈴音。乙女をちょっとかりるぞ。」
「いいよ〜。」
「私はモノか!!」
無理やり玲は乙女の手をとるとそのまま廊下に連れ出す。
「な、なんだよ。」
「おいお前。鈴音に仕返ししたいと思わないか?」
wktk
いいねー
がんばって
>>144 無抵抗なのがつまらなくてエスカレートするうちに死亡なんて展開が浮かんできたわけだが……
148続き
「仕返し・・・。ま、まぁそりゃやられっぱなしでくやしいけどさ、あいつ怪力だし。」
「んなことはわかってる。要は精神面をせめるのさ。」
玲のめがねが怪しく光る。不気味だ、かなり不気味だ。
「でもあいつ能天気な性格してるし・・・。」
「そういうやつに限っていがいとじわじわ効くもんさ。すでにうちの姫子で実証済みだ。」
「お、おまえら姫子になんかしたのか!?」
「ん〜、まあ少しだけな。」
やばい、こいつやばい。純粋に玲に恐怖を抱く乙女。が、鈴音を一度ぎゃふんと言わせたい気持ちもある。
「わかった。やってみるよ。具体的にはどうするんだ?」
「よぉし、腹を決めたか。じゃあこっちだ。」
そういうと玲は乙女をC組に引っ張っていった。
「あ、連れてきた?」
「ああ。都、作戦決行だ。」
どうやら都、玲、乙女の三人で鈴音の精神面を攻めるらしい。なにをするつもりだろう?いじめ?
、と乙女が考えていると
「いいか、作戦内容はこうだ。」
そして昼休みが終わる___
「あ、乙女ちゃん。何やってたの?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「こらぁ無視しないの!無視するようないけない子はチョップだぞぉ。」
「は?ふつうに痛いからやめてくんない?」
ぴたっ
「・・・・・・・・・・乙女ちゃん?」
「前から言おうと思ってたけどチョップにしたってなんにしたってうざいんだよ。
もうかかわんな。」
「え〜?そんなこといわないでよぉ〜。」
普段と変わらぬ調子で返事をする鈴音だが、内心乙女の変貌っぷりにかなり動揺している。
そのためか、それともただの癖か乙女の頭を指でぐりぐりぐりぐり・・・
「やめろっつってんだろ!うぜえなあ。」
「・・・・・!」
しかし乙女は普段のように振り払うのではなく、純粋に怒りに満ちた目で鈴音を見つめるのだった。
「う・・・ごめん・・・。」
そんな乙女に、つい鈴音は謝礼の言葉が出てしまう。
(おいおい!鈴音が謝るなんてはじめてか!?これはいいぞ!)
一方乙女は、心のなかでガッツポーズ。
体育の時間___
鈴音は不安だった。ひょっとして乙女は自分とペアを組んでくれないのではないかと思ったからだ。
「え?やだよ。身長的にバランス悪いだろ。というかお前が嫌いだ。」
そして案の定、鈴音は乙女に断られてしまうのだった。
「えぇ〜?嫌いなんて・・乙女ちゃんとあたしはいつも一緒だったじゃ〜ん。」
笑顔をひくつかせながら鈴音がいう。声が震えている。自分でもわかった。
「だから、てめえがしつこいからだろ?ともかくお前はあたしにかかわんな!」
「・・・・・・!!」
結局ふたりはその後交わることなく体育が終わる___
そして放課後、いつも乙女と一緒にかえる放課後。
「乙女ちゃ・・・・」
「あ、あたしはこいつらと帰るから。」
そういうと扉から玲と都が入ってくる。
「え・・・、乙女ちゃんたち仲よかったっけ?」
「ああ、少なくともお前よりな。」
「そんな・・・・・。」
口がひらっきぱなしの鈴音に玲が止めを刺す。
「それにしても、お前きづかなかったのか?ずっと乙女はお前がいやだっていって泣きついてたんだぞ?」
「え・・・・・・!!」
少なくとも昔は親友だと思っていた。きっと今回嫌われたのは自分の度をこえたちょっかいのせいだろうと。
しかし、玲によって過去すらも否定された。今の鈴音にはなにもない。
「昔から・・・・・・、ずっと・・・・・。」
「よし、乙女、都かえるぞ。」
そして教室に鈴音独りのこし、三人は去っていく。
鈴音のなかで、何かが音を立てて崩れていった・・・。
もうちょい重い台詞まわしにしようと思ったのですが、自分でつらいんでややソフトにしました。
とりあえず終わりです。
次はベホイミか?w
べホイミは純粋にいじめをうけいれて閉じこもりそうなのでNGw
やはり玲をイジメて
いやいや考えたけど無理
160 :
マロン名無しさん:2006/01/04(水) 17:48:04 ID:F8CZ96N4
南条あたりは面白そうだが・・
南条は犬神と絡ませることになりそうだが、動物愛に逃げてひきこもるのが目に見えるので無理だ
やはり芹沢か?w
南条がいじめられ役で犬神がいじめ役でどうだろう?
それはいけそうだが、かわいそうだな・・・・。もともと友達らしい友達がいないし・・。
あ、164は>162ね。
犬神ひとりにスルーされる南条・・・鈴音と状況だぶるな・・・。
てゆーかもう芹沢と南条くらいしか面白そうなのいないな
いや6号、くるみとかいけるんじゃないかな。
おまいらベッキー忘れてまんがなw
はうはうで終わりそうで怖い
170 :
1:2006/01/04(水) 18:09:48 ID:???
もしネタに困ってるのなら
この際イジメ抜きでのはちゃめちゃストーリーでも構わんw
書こうにもみんなが反対するから書きにくいだろw
>>167 すでに原作からして少しいじめられてるからなぁ
・・・・・と思ったが冗談抜きのガチでいじめられるくるみを見たくなってきた
>>168 誰もベッキーの名前をださなかったのがこのスレの住人の優しさ
じゃああえてベッキーでかこっかなw
・・・いややっぱやめよう・・・。
一条さん以外ならみんな面白くなると思うよ
メソウサによる復讐劇とかw
にしてもいじめ系はどうにもダーク要素が強くて笑いがだせんな
魔法少女時代のベホイミをガチいじめしたら面白くなると思う
ぜひ誰かかいてください。俺は文才ないから無理です
小学校編でベッキーいじめ
↑没wかきにくい
綿貫か宮田か二階堂で誰か書いて
>175じゃあ、メソウサの復讐劇かこうとおもうけどいい?
ていうかアニメくるみは普通にいじめられキャラなんだが
南条はいじめられキャラだと自覚してるし、クラス全員とそれなりに絆がある。
なにより大金持ちなのでなんとでもなりそうな希ガス。
「おい、メソウサ。ジュースかってきてくれ。」
「は、はぁい。」
玲がメソウサにお金を渡す。
「あ・・・・。」
チャリン・・・。しかし無情にも小銭はメソウサの手から滑り落ちていく。
「もてません・・・・。」
「ったくつかえないなあ。おーい六号。」
「すいません・・・。」
場面は変わり放課後___
「じゃあみんなで玲の店に飯食べに行くか!」
ベッキーが勢い込んで言う。
「はい、そうしましょう。おなかぺこぺこオブジイヤーですから。」
「マホ!玲ちゃんの料理食べてみたい〜!」
みんなで盛り上がって楽しそうだ。ぜひ自分も仲間に入れてもらおうと思うメソウサ。
「あの、僕も行っていいですかぁ?」
「いや、おまえは箸もてないから無理。」
「あ・・・・・。」
しかし玲の一撃で断念。
「じゃあ行くか!」
「おーーう!」
結局みんなはメソウサをのこして教室を去ってしまった。
「うう・・・。みんなひどい。でも僕が箸もてないからしょうがないのかな・・・。」
いつものメソウサであればここで独り悲観的になって終わりだったであろう。
しかし、今日のメソウサは違った。
「いや、僕がいつもこんなんだからいけないんだぁ。よし!僕、がんばってみんなに復讐するぞぉ!」
あまり復讐者がいうような台詞ではない台詞を吐いてメソウサは立ち上がる。
というかここで復讐を思いつくこと自体、何かずれてる気もするが。
メソウサには無理な話だな・・・
メソウサ復讐計画 VSベッキー
「たのもぉ〜〜〜!」
ものすごく頼りない声でメソウサがベッキーの研究室の戸をたたく。
まずはベッキーに復讐をする気なのだろうか。
「あ?なんだメソウサか。なんだ、相談にでも来たのか。」
「はい、C組の皆さんに復讐したいのですがどうすればいいでしょう?」
「・・・・・・・・・。」
ベッキーに相談してどうする。
「いや・・・お前本気でいってるのか?」
「はい!僕は前までの僕とはちがうんですぅ!」
「そうか・・・。で、それをC組担任の私に相談してどうするんだ?」
「・・・・・・・・・・・あ!」
「お前なんにもかわってないな。」
復讐計画初日から断念しかかるメソウサだが、ここで負けるわけには行かない。
「そ、そぉですぅ。僕は宮本先生に復讐します!」
「ほう・・・・。やってみろ。」
「うぅ〜〜〜〜〜〜〜〜、てい!」
ポカッ
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
ばきぃぃぃぃ!!
「あ〜〜〜〜れ〜〜〜〜。」
ベッキーにおもいっきり反撃のフックをくらい、部屋から放り出されるメソウサだった。
「ふう・・・まああいつの考える復讐なら皆たいしたことないだろ。」
でしょうね。
188 :
マロン名無しさん:2006/01/04(水) 20:29:57 ID:F8CZ96N4
つーかメソウサの復讐なんて怖くない・・
189 :
マロン名無しさん:2006/01/04(水) 20:46:54 ID:ZiTee5EC
姫子記憶喪失ネタは?w
記憶を失った姫子はごく普通の美少女で淑女になってそうだが
なにこの良スレw
187続き
メソウサ復讐計画 VSくるみ
「今度はもっと計画をたててやらなくちゃだめだぁ。ようし、やるぞぉ。」
ひとり復讐の計画を練るメソウサ。なんだかかわいそうな人、いやウサギである。
「あれ?メソウサ、なにやってんの?」
そこに背後からくるみ登場。
「あ・・ああ!くるみさぁん!」
急な出会いに激しく動揺するメソウサ。小心すぎである。
復讐者としてもうすこしくらい肝座らせたほうがいいのではないだろうか。
「ん?なにしてんの?」
(ああ・・・もうだめだ。くるみさんにはここでぶっつけで挑むしかない。)
なにがもうだめなのかさっぱりわからないが、メソウサは勝手に自分をおいこむと
ここでくるみに復讐を決行することを決意する。
「く、くるみさぁあん!」
「ん?なに?」
くるみの名を叫ぶとメソウサはオレンジの皮を取り出す。
「えい!」
「え?」
が、
ぽと・・・
「もてません・・・・。」
「・・・・・・・なにがしたかったの?」
メソウサ頑張れ。下着泥棒とか盗撮もいいぞw
いざとなったらロボウサにかわってもらえw
196 :
マロン名無しさん:2006/01/04(水) 21:22:25 ID:wNzljQEC
行け!行け!メソウサがんばってこーい
原作もスクールデイズ化すればいいのに
このスレはドSな奴ばっかりだなw
200げと
11月13日(金) 曇り
13日の金曜日。とうとう私を本名で呼ぶ人はいなくなりました。
目の前で宮本先生が出席簿の私の名前の部分を修正液で消してます。
上から「6号」と書いて私に見せてきました。連絡簿や下駄箱の名札もやられました。
もうこの学校に鈴木さやかという人間はいません。
私は6号です。
――
元ネタを知らない人は知らないままの方が幸せかもしれませんw
. ||
マ ( || ホ
./⌒||^ヽ
.(/‖ ̄ ヽ
| |`.,,_,,〃
| | 〈
凵.ヽvv入
∪〃ハヽゝ
^T TT´
| ||
「 「 |
し'し'
ぱにぽに信者だけどこのスレ萌え
>>202 死しておなマホっとしてるあなたの姿に拍手喝采
193続き
メソウサ復讐計画 VS一条
「うう・・・またしても失敗だった・・・。今度こそは成功させるぞぉ!」
二度と失敗してもくじけないメソウサ。たしかに前までのメソウサと違う気がするが
根本のところで変わっていない気もする。
「よし、次のターゲットは一条さんだぁ。」
一度失敗したターゲットはさりげなく諦めてるところもメソウサらしい。
「今回はちゃんと計画もたてたし、完璧だぞぉ。一条さん、いつでもこぉい!」
「呼びましたか?」
「はああううう!!」
突如背後から一条登場。
「い、いつからいたんですか〜・・・?」
「昨日からです。」
「なんで〜・・」
普段から一条とかかわっていれば十分予測できる事態だったが、
それでも一条の行動は不可解で理解しがたい。
「私に復讐するんですか?するんですね?」
「えっと〜・・・い、一条さん!」
「なんでしょう?」
「これを・・・。」
そういうとメソウサはパイを取り出す。おや、メソウサが物をもててるとはどういうことか?
「今回は粘着テープをつけました!」
「そうですか。」
「えいぃ!」
そういうとメソウサはもってるパイを思いっきり投げつけた!
・・・・が
「とれません・・・・。」
「当然です。」
206 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 11:59:53 ID:fXttBGlz
>>205 本当にわろった。よく考えるな〜コノ物語。
>>201 元ネタを求めてぐぐってみたら、すでにこのスレが補足されていた……
208 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 12:35:04 ID:6Hje5qBz
つまらないよ、メソウサのギャグ飽きた
>208じゃあやめとくわ。スレの主題からもずれてるっちゃあずれてるしな
210 :
1:2006/01/05(木) 15:06:10 ID:???
>>205 メソウサ好きにはたまらん
ぜひとも全生徒をコンプリートしていただきたい
じゃあ書いてほしい人いるみたいだから書くか。
205続き
メソウサ復讐計画 VS都
「考えて計画たてたけどダメだった・・・。今度はちゃんと実験してみないと。」
二度三度と立て続けに失敗したメソウサ。失敗するたびに前進しているようでしていない。
「よし、これなら大丈夫だ!がんばるぞぉ。」
今度こそ大丈夫なのだろうか、メソウサは小さくガッツポーズをとって立ち上がる。
「ターゲットは都さんだぁ。よし、やるぞ〜。」
そして昼休み___
「み、都さぁん!」
「あ、メソウサ。ちょうどいいわ。ベッキーよんできて。」
「そ、そんな手にはのりませぇん!」
「は?」
はじめから都にそんな手もこんな手もないのだが、メソウサである以上仕方ない。
「これでどうだぁ!」
そういうとメソウサはマジックを取り出す。なるほど書用であるマジックなら粘着テープでくっつけても何の問題も無い。
「あなたのそのだだっ広いおでこに”肉”って書きます!」
「はぁ!?」
安っぽい、いや今までも安っぽかったがそれ以上に安っぽい。
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・とどきません。」
「計算にいれろよ。」
復讐しようとしてことごとく失敗するメソウサwww
失敗させないと話的につまんないからしゃ〜ないww
216 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 17:27:34 ID:6Hje5qBz
>>210 「お前がつまらん」って別につまらん事言ってないが、何か?
口喧嘩が弱くろくな悪口が思い浮かばない癖に歯向かうんじゃねえよ!
217 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 17:31:14 ID:6Hje5qBz
/  ̄ ̄ ` ' 、
, r‐‐' `' 、
i⌒l! / / ヽ、
| ´| / / ヽ \
| | // ` \ \ ヽ
,l |/' / ヽ ヽ ヽ
,r| ├ァ / /ハ ', ', 〉
/ | |⌒'、 ‐/|, /|! | ノ ,ィ | /
/ ! | ト、l | > 、' | //レ、_ノl /
{ ´ | ヽ { }ヽィ /{_ノ ! ´ j/
ヽ |(二)´ ⊂⊃
', ト 、{` ̄ア´_. イヽヽ
ハ |ヽ. `丁´ヽ | l ' ゙、
/ ヽ | ∨、::〉l '| l ',
/ | ヽ | |、 l::| |∨_ノ |
/ | ハ |ヽ/| .|::| | / |
>>210 ファック ミー!!
>216
sageてから言おうか
>>217 おおおお犯してもいいんですか?(*´Д`)
>>216 釣りだろうが、そんなこと言うお前自身がつまらないってことだろ
とりあえず空気読めない6Hje5qBzはスルーで
ファックミー ワロスw
>>217 じゃあまずは俺のお年玉を存分に舐めしゃぶってもらおうか
225 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 18:46:50 ID:6Hje5qBz
>>217 これは
>>210自身が自分に言ったということを前提で言っただけだ。
誤解されたくないからいっとく
スルーしたってどうせこのスレ見るんだろう?
見てくれるだけでオレは構わん
>>225 スゴイ、どんなことを経てそんな思考を身に付けたんだ
228 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 19:02:51 ID:6Hje5qBz
パソ中のヲタクには難しい理論だったかな?
いやそれ理論じゃなくて屁理屈。
6Hje5qBzの必死さにワロタ
232 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 19:13:43 ID:6Hje5qBz
こんなことで笑えるなんて幸せな連中だな。
それ以前にスルーするんじゃなかったのかな?
結局、リアルの世界では誰にも相手にされないから
構ってほしい気持ちはわからがな
構ってほしいのはお前だろw
さみしいからってネットで喧嘩売ってもむなしいだけだぞwww
234 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 19:20:46 ID:6Hje5qBz
オレは「スルー」してくれても構わないと以前書いただろうが
バカの為にもう1度言うぞ、「構ってもらわなくても構わない!!」
>234 | じゃあ書くなよ、邪魔だから!ほかスレたてて一人でやってくれ!
└─y───────────────────
,. -──- 、r-- 、 / /
__r‐、_/ ,. `'ー┴- 、 / / ,.r‐、
l:::::::ノ / l l ヽ 、 `ヽ、 / / / ノ
{_;:イ::} l / \ / | ヽ \ ヽ /'"´) ヽ‐ ''´ /
|::| ハ/ _,イ{尤ト| /レ! 〉 ノ / 、/ _, -'´
/|:::l二| ` |:ゝリレ'´托ト、} /| / / ノ!:. ヽ {
/| |_:_|´ | `ー' じ レ゙||/ { ヾ!:. ` ー─---
ヽf゙ ̄` _ マ. | | i ,r 、 .. __
{ ヘ { /´ } ノ | /!/丶 \
`'' ヘ { ノ ,.イ ゙、 / ヽ __. -‐ヘ \
_,.ィソ> 、 ,.二´r< | __\/ \/ヽ `ヽ __ )
ラ´ /;;;;;/ |/  ̄ ̄ ̄ ̄ // _ \ ム
> /⌒/ | ̄ イ´ / ノ <o\__ >゙
/ / / / ノ __ _二\/
// l /{ フ /'´
このスレが崩壊してどうするよwww
>234それはつまりレストランでちんこだして、警察に捕まったときに
「俺は見てもらわなくても構わない!」
って言い訳してるのと同義。つまりワロス
つーか話し戻そうぜ
こんなバカに付き合ってたららちあかね
だな。ちんこまるだし馬鹿はほっといて小説かくか。
書いとくれ
というかメソウサネタがつきそうだが、そろそろまた誰かいじめる系に戻す?
戻すか
でも誰をはぶるん?
それは決まってない・・・。というかハブって面白そうなやついるかなぁ〜
宮田なんてどうよ
・・・あいつは素直に受け入れてしまいそうだ、いじめを
俺は魔法少女ベホが見てみたい、
う〜ん、べホは地味にひきこもりそうだな。
というか親友キャラのいないキャラだといじめられたときの打撃が少なく
書きにくいんだよなぁ
たまねぎに頭をぶつけ、記憶喪失となってしまった姫子は、
あのベッキーや玲たちを辟易させたマホっぷりがすっかりなりを潜め、
C組一の淑女としてその後の学園生活を送ることになる。
勉学に励んだり、2年に上がると生徒会会長を務めたり、少女雑誌への投稿が
新人賞をとって騒がれるなど、忙しくも充実した毎日を送る。
元C組の面々は、大切な友人として姫子に対する態度を変えなかったものの、
時々、抱きつくこともなく淑女スマイルで挨拶する彼女を見るたびに
寂しい気持ちになったりもした。
―そして、季節は春 元1−C組の面々も桃月学園から旅立とうとしていた。
6号「姫子さん、とうとう記憶が一度も戻らなかったですね」
都「うん。寂しいけど、それでも姫子は私たちの姫子なんだよね」
玲「ああ。こんな事は本人には照れくさくて言えないけどな」
くるみ「こんな時ぐらい素直になりなよ。玲が姫子の事一番心配してたものね」
玲「なッ!!そ、そんなこと・・・」
都「それがあるんだなぁ。」
くるみ「ほら、ベッキーと姫子が校門のとこで待ってるから行こ」
校門前
ベッキー「それにしてもお前がまさか東大に受かるとはな。大したものだ」
姫子「これも宮本先生のご指導のおかげです。本当に有難うございました(ペコリ)」
ベッキー「うぅ・・・そんなお別れみたいな事ゆうなぁばかぁ・・・グス(涙)」
続くかな?(・ω・)
↑なんかおもしろそうなやつやってるからいじめネタは書かなくていっかw
なんだよコレw
>255が、しかしまだ誰を書くか決めてないんだわw
この際全パターンを書き尽くせw
これもありだな
つまり玲や一条も書けと??w
この二人は肉体的に痛めつけられる方が・・・・
まぁ色々考えてみるけど、おもしろくなければかけてもしょうがないしな〜。
一条もかww?
そう、一条は返り討ちが考えられるのでいじめきれない話であれば作れるが。
つまり周りのみんなの猛攻を一条が一人でさばききる話・・・みたいな。
>>237 あるあるww
>>252 激 し く 萌 え た
ついに姫子の秘められし才能が開花したかw
ある日の放課後・・・C組おなじみのメンバーがクラスで固まって話し合いをしている。
しかし、一条の姿は無い。
「たしかに一条は謎よね。」
都が腕を組みつついう。
「ああ、こっちが驚かされっぱなしだからな。一泡吹かせたいと思うだろ?」
例によって発案は玲だった。めがねの奥の瞳が怖い。
「マホ!一条さんに一泡ふかせる〜♪Ωおもしろそ〜♪」
「そうですね。一条さんは驚かされる人オブジイヤーですから。」
姫子も六号も玲の考えに賛同を示す。
「よし!じゃあみんなで協力して一条にぎゃふんといわせてやろう!
ただ相手は一条だ!ぬかるなよ!?」
「おう!!」
「みんなでがんばりましょう。」
「ああ・・・・!え?」
いつのまにかみんなの輪のなかに一条がいた。
「あ・・・・・・」
しまった、と玲は頭を抱える。そう一条はこういうやつだった。
驚かされる人オブジイヤーだった!
「ではお手並み拝見といきます。また明日。」
しかし、とくに怒るでもなく一条はその場を去る。
「ほう・・・。真っ向勝負か。おもしろいじゃないか。」
玲もここまでなめられて引き下がるわけには行かない。決戦は明日だ!
「ららる〜・・・」
・・・・・・・・・・・・・・。
くるみどんまい。
おっしゃ!キタ
>>269ちなみに「みんなでがんばりましょう」の台詞は一条の台詞。
ヨシハジマタ!
一条は敵に回したくないな
274 :
メソウサ:2006/01/05(木) 21:32:32 ID:???
都が那落に落ちることを見たい・・・
>>269続き
決戦は明日、そう断言しその日の夜はみんなでメールや電話で
計画を練りあった。もちろんその間、一条から無言電話や「バランスです」
と書かれたメールが幾度となく送られたのはいうまでも無い。というかすでに精神戦でみんな負けていた。
そして今日_____
「一条からの精神攻撃もあってみんな参ってると思うが、だからこそその苦しみを糧にして
みんながんばるんだ!」
玲が言う。みんなもこくこくとうなずく。」
「マホ!そうだよ!私なんてメール74回も送られてきたんだから!」
「・・・・わたしは102回ですぅ。」
「みんな苦労してるな。ちなみにあたしは341回だ。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
玲の苦労を知るとそれ以上みんな自分が何回とかは言えないのだった。
がらら
「皆さんおはようございます。」
「・・・・来たか。」
wktk
>>276続き
「よし!いけ六号!」
玲が一条のほうを指差して叫ぶ。
「は、はぁい!」
六号は玲の指示を受け一条のもとへ。そして扉の近くにある紐思いっきりひく!
ばしゃああああああああ
紐をひくと上にあった大量の水の入ったバケツが落ちてきて、中の水がぶちまけられた!
「はっ!」
しかし、一条は一声発するとなんなく大量の水を受け止める。
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・なぁ。」
「マホ?」
「水って受け止められたか?」
「そうだっけ?」
謎だ。
「甘いです。」
一条はそういうと受け止めた水を玲たちのほうへ投げ飛ばす。
ぶしゃああああああああああ
「・・・・・ほ、ほぉ〜〜、さすが一条・・・・。や、やるじゃないか。」
「バランスです。」
続き続き!
280 :
マロン名無しさん:2006/01/06(金) 10:10:47 ID:4QC4yFyV
人間離れしているぞ!!
黒姫子による学園征服劇キボンヌ
おまえら書いてるのは俺一人なんだからせかすなw
283 :
メソウサ:2006/01/06(金) 11:07:28 ID:???
>283文才があってもつづきは書かせないぞw俺のネタだからな。
あっ上のnameは気にするなよ
ファック ミー!!
ヤンキーはいじめとか嫌いそうだな
>>281 オチはベッキーが止めるよう説得するでケテーイ
続きまだー
今日中にあと一個は仕上げる・・・と思う
一条さんはフォースの使い手か
>290ジェダイより一条さんのがツヨス
一条さんならメイス・ウィンドゥにだって勝てる
293 :
マロン名無しさん:2006/01/06(金) 19:50:18 ID:DGg754lV
くるみをだせ〜〜〜〜〜〜!!
くるみは地味に一瞬出す。
>295マジレスすると、かつて一条はメイスのパダワンでフォースの何たるかを学んだ。
だがそのうち自分のがメイスより強いことに気づき、メイスに隠れてフォースの暗黒面を学ぶようになる。
しかし、そのフォースの暗黒面は自分が小学生のころ保健体育で習った内容と一緒だったので、
あっさりきりすて再びジェダイのもとへ戻ってくるが、シスのもとに一時期でもいた一条を認めるわけにはいかず
メイスは一条と対決することになる。しかし、一条の攻撃の前に敗北。以来、メイスの頭の髪の毛はなくなってしまった。
よって一条はアニメ版のメイスなんかよりはるかに強い。
298 :
292:2006/01/06(金) 22:18:53 ID:???
>>295 そうそうクローン大戦の勇次郎なみに強いメイス・ウィンドゥのことねw
あと
>>296は俺じゃないよ
話がそれてしまったが乙女がいじめられる話見てみたいので誰かお願いします
乙女はもっと人気が出てもいいキャラだよな
>>278続き
「よし、次の作戦で行くぞ。」
先ほどの水攻撃はまるで通用しなかったので、別の作戦で行くことにした玲たち。
「にしても理解しがたいわ。水を受け止めるなんて・・・。」
都がうなりながらいう。
「気にするな。一条だ。」
「そうね。」
その一言でかたずけられる一条はやっぱりすごい。
「で、次は?」
「ふ・・・。飛び道具だ。」
「え?」
そういうと玲は手元にあるスイッチをぽちっとな。
するとなんということであろう。廊下の壁という壁から穴が!そして目の前を歩く一条を狙う!
「あ、あんたどこでそんなの作ったの!?」
「企業秘密だ。」
玲も一条に負けてないんじゃないだろうか。
「よし、いけえ!」
玲のその一言で、穴という穴からするどい針が一条に向かって飛ぶ!
・・・が
「リフレク!」
「え?」
ごめん、玲負けてた。
そう、針は全部玲たちのほうに跳ね返ってくるのだった。
誕生日4月2日
血液型A型
ちょっとやりすぎて失敗したな
そこまでいくともうぱにぽにじゃない
ベホイミいじめてくれよ
一条はあくまで人間だしな……
あと針千本はリフレク不可だ
そもそも一条さんっていじめられるようなキャラじゃないし
それにいじめて面白くなるキャラでもないしな。難しすぎるだろ
ガラッ
くるみ「みんなおはよー
…しーん
ドアを開ける前までは騒がしかった教室が静かになった
くるみ(な、なに…?どうしたんだろう
姫子「あれー?ドアが勝手に開いたよー!?どうなってんのカナー?玲ちゃん!
玲「…さぁ?私にもわからん。すまん6号、寒いから閉めてきてくれないか?
さやか「桃月学園七不思議オブジイヤーですぅ
なんの不満もなくドアを閉めに行く良い子の6号
くるみは何がなんだかわからずその場から動くことが出来なかった
ピシャン
ドアが閉まるといつも通り騒がしくなる教室
くるみの脳裏には不気味に微笑む6号の顔が焼き付いていた
307 :
マロン名無しさん:2006/01/07(土) 13:01:39 ID:EYAoddrz
tuzukiwo
くるみ虐めじゃなくて世にも奇妙な展開かもしれん
姫子「たまねぎが憎い」
力が欲しいか?
姫子「憎い、たまねぎが」
汝、欲しよ力を
さすれば与えよう
姫子「マホーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
310 :
マロン名無しさん:2006/01/07(土) 19:31:43 ID:xsYoKP1b
>302.304正直俺の力不足だった。すまん。一条が超人キャラなため、どうも物語がオーバーになってしまう。
半年ROMってくるわ
311 :
マロン名無しさん:2006/01/07(土) 20:54:35 ID:ok6YH/8T
>>201の元ネタは絶望の世界かと書いてみる亀テスト
そんなのみんな分かってるだろ。
>313そう言ってくれると助かる。
原作嫁。アニメとはまた違う面白さがある。
>315そりゃ全く読んでいないわけではないお。たしかに俺の小説は基本アニメだが。
原作はすこしほのぼのしすぎてアニメよりわらえんかった。俺が求めているのは笑いだ。
俺が原作信者なせいもあるスマソ
鈴音と乙女のがよかった
>318今更ながら感想ありがとう。立ち直れたらまた頑張って面白いのかくわ。
もういいから修行してこいや
321 :
マロン名無しさん:2006/01/08(日) 12:58:53 ID:W14T72S7
>>321 くるみなら有り得るが、
せいぜいリスカにしてくれよw
>>322 リスカじゃ目立てませんよwwこれの小説をだれか書いてくれないかなぁ
>>321 んーと、これは
画像¥猟奇フォルダと
画像¥アニメ¥ぱにぽに¥くるみフォルダの
どちらに入れればいいんだろう。
325 :
マロン名無しさん:2006/01/08(日) 16:21:41 ID:wg57t5DA
メソウサの復讐劇を書いた人、漏れの同人のシナリオにさしてもらっていいですか?
>325エロ同人?
327 :
マロン名無しさん:2006/01/08(日) 16:34:53 ID:7xixqNbA
人少なくなったな
書かないから
まあどう見てもクソスレだったのに結構良スレになったじゃないか
「何で私は地味なんだろう・・・うう・・・」
「髪型を変えても気づかれないし・・・」
「バイト先でも名字が誤植されてるのに気づかれないし・・・」
深夜、独り部屋で地味について悩むくるみであった。
思春期に思い悩むのは青少年によくあることではあるが、
くるみは「自分が地味であるという根拠は何か?」
「他との比較と類推」「傾向と対策」「なにかの陰謀じゃよー」など、
思いつく限りの事を紙に記し始めている。
地味を克服するためでさえ地味に努力をしてしまうのが、くるみのくるみたる所以である。
しかし、地味な努力の末に出た結果は「解決策無し」であった。
「ちっくしょ−!兄貴にさえ家庭的っていう個性があるのにー!」
そして、憤懣冷めやらぬくるみは禁断の陰謀論に手を伸ばすのであった。
「誰かが、誰かが私を陥れたんだ!きっと!」
「許せない!私に地味のレッテルを張り付けた奴!」
もはや出発点を見失い、自分以外の誰かに責任転嫁し始めるくるみ。
「私を最初に地味だと言った奴!そいつに復讐してやる!」
「!!あいつだ・・・」
「こんな人気の無い所に呼び出して・・・何の用ッスか?」
ふだんそれといって縁の無い模型部の部室に呼び出されたベホイミ。
彼女を呼び出したのは―
「悪いねー、急に呼び出してー」
―くるみである。
「で、さっそく本題に入るんだけど―」
くるみの話の大意はこうである。
「ある相手に復讐したい。そのためにベホイミの助力が必要である」
「それはわかったッスけど何で私を頼るッスか?
そういう後ろ暗い事は頭数が増えれば増えるほどリスクも増えるッスから
やらなきゃいけないにしても1人でやることをおすすめするッス」
ベホイミは乗り気ではなかった。
くるみとは知らぬ仲でもなく、自身の力量に自信を持ってもいるが、
その「ある相手」が不明であり、結果的に身内を売る事になりかねないし、
玲や一条、メディアという決して手を出してはならない人物もいる。
ではなぜ彼女は「その相手」について尋ねもしないで立ち去ろうとしているのか?
(これ以上つきあっていたら、乗らざるを得なくされる)
彼女の本能がそう告げていた。
(あの眼は、危険だ)
(戦場で上官や味方を後ろから撃つ時にする、ギラギラした眼だ)
(最悪1人でやることも計算に入れて、その上でより上手く目的を達成するために、
最少人数で最大の効果を上げられるよう考えたうえで私を勧誘しに来たんだ)
彼女の本能は危険を見事に察知し、彼女の理性はくるみの意図を見抜いた。
しかし、それは天性の才ではなく、地味に地道に研ぎ澄ましてきた成果である。
地味によって到達できる次元の力で、地味の化生、くるみを出し抜く事は出来ない。
ベホイミの背後から、シャランラーと音がした。
「帰るのはこれを見てからにしてくれないかなぁ?」
二人のほかに、模型部部室にたたずむ者がいる。
模型部部長の岡本誠である。
彼と模型部は、くるみの復讐の対象である「ある相手」とその宿敵によって
少なからぬ被害を受けている。
彼がその2人に対して恨みを持つのは、くるみの逆恨みと違い正当だといえるだろう。
だから、くるみは難なく彼を味方に引き入れる事が出来た。
くるみが彼に求めた事とは、人払いをして無人になった部室の提供と―
シャランラーと再び音がする。
「それは!」
現在ではヤフオクでも滅多に手に入らない昔の魔女っ子グッズであった。
「これは兄貴が五十嵐の部屋を掃除させられた時に引き取らされた物なんだけど、
まさか役に立つ機会が来るとは思わなかったなー」
「・・・ふっ、わ、私はそんな物につられて協力したりは、し、しないッスよ・・・」
「あれー?私まだ取引しようとか何も言ってないのにー?」
「!」
もはやベホイミはくるみのペースに乗せられつつあった。
(まだ大丈夫―!魔女っ子は魔法少女に似て非なる存在!
反射的に振り向いてしまって動揺しているのを治めれば・・・)
「いらないんだー?じゃあ燃やしちゃおっと。岡本先輩、着火用具貸してねー」
(大丈夫・・・声付き魔女っ子人形が燃やされたくらいで私は動じない・・・)
「ボヤになったら大変だからこの金属製の箱の中で火種に火をつけてー。
せっかくだから他にも燃やそう」
くるみはそう言うと、バッグから桃色や黄色で構成された服やステッキを取り出し始めた。
「!!それは!」
「これー?私が昔買ってもらった魔法少女変身セットー。
今は人形に火が移るまでの火種くらいにしか使えないけどねー」
「ま、待つッスよ!話を聞くッス!」
「その「ある相手」について聞きたいッス!だから早まった真似はよすッス!」
「ん〜火ってなかなか点かないんだね〜」
「桃瀬さん!」
「あ、点いた!」
火は瞬く間に広がり、10年近く前に放送していた魔法少女の変身セットを包んでいった。
「キャー!」
柄にも無い声色で悲鳴を上げ、箱の中の諸グッズをかき集めるベホイミ。
くるみは、あえて地味になって過ごしているベホイミにも、歪んだ感情を向けるに至っていた。
そのため、味方に引き入れる前に、自分が精神的優位に立つための儀式と兼ねて、
彼女の心を痛めつけるようなこの仕掛けを岡本と共同で用意したのであった。
「なんてことを・・・あれ?燃えてない・・・?」
衣類が発火しない程度の低音で燃焼する火薬を、
特殊な光の屈折をするコーティングをした箱の中で燃やすと、
一見力いっぱい燃えているかのように見える仕掛けである。
箱はともかく、火薬のトリックを見抜けなかったのは完全にベホイミの手落ちである。
「その気になってくれたんだ?ベホイミ」
「・・・」
「仲間の印としてそれはプレゼントするからさ!」
「あ・・・あ・・・」
半ば放心状態のベホイミであった。
「大事にしなよ?じゃないとバチがあたったりするかも?」
「はは・・・そうだな・・・」
もはやベホイミ式敬語も使えなくなっている。
当面ベホイミはくるみに対しては強く出られないだろう。
「じゃあ、私が誰に復讐したいのか教えるね!あんたと同じD組の・・・」
335 :
331:2006/01/10(火) 05:58:57 ID:???
文の精彩を欠いてきたように思うのでしばらく休憩。
書きながら送信はやはり問題があるな。
続きはまとめて今日の夜に書きます。
wktk
wktk
百合
340 :
マロン名無しさん:2006/01/10(火) 19:54:43 ID:uSC6DZ/P
初めて地味って言ったやつが好きな俺は見ない方がいいかな?
俺も好きだが絶対見る
さて、まだかな と
4人目の人形劇団員もいじめる話しだったら勘弁
ぱにぽに学級崩壊アンソロジーとか出たら欲しいけど
厨房、工房対策として18禁に…
この分だとベホは利用されるだけ利用された挙句最終的に(´Д`*)ハァハァ
「おはようございま〜す。綿貫さん」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
ゆっくりと歩いて登校して来たのは来栖柚子であった。
「おはよう。いつも通り早くに来てくれたわね」
「どうかしたんですか?」
「いえ、気にしないで。それより早く教室に行かない?」
「えー?まだ全然余裕だと思いますよー?」
「いいから!今日は「あの子」と接触するとまずいの!巻き込まれるの!」
鬼気迫るものがある綿貫に半ば連れ去られる形でこの場を去る来栖。
それから数10分後、遅刻ギリギリで走り来る、はしたない生徒が若干名現れた。
「てめーデカ女!なに朝から買い食いしてやがんだよ!しかも半分寝ながら!」
「あむあむ。すぴー」
「あう〜、また目覚ましかけ忘れてた〜」
「何だか徒競走みたいで楽しいのカナー?」
「こちらB。どうやらこれが最終ラインみたいッス。どうぞ」
「「あの子」がいないねー?来ませんでしたじゃお話にならないなー」
模型部室内でベホイミが送ってくる映像を見るくるみ。
「あいつはたまに遅刻するッス。何でも着ぐるみの調整が―」
「それならもう引き上げよっか。あんたと同じ教室だし。遅刻するのも割に合わないし」
「・・・無人撮影機能をONにしておくッス」
なるべく広い範囲が映るよう角度とかを調整した後に、屋上を立ち去るベホイミ。
2人はそれぞれの教室へ向かった。
それから30秒もしないうちに、「あの子」が駆けてきた。
「あぶねーあぶねー。ロボ子ヘッドを家で念入りに磨いてたら運ぶ手間を忘れてたぜー」
「芹沢め!また遅刻しおって!けしからん!」
「いやー、あはは、説教なんて面白いものじゃないからこの辺で・・・」
「いいや!DAT落ちするほどやるぞい!」
「ベホイミちゃん、今日も平和ですねー」
「いや、今だけだ・・・」
「ボソ・・お昼休み、玲さんが新聞部に来て欲しいそうです・・」
「!」
午前中、C組でもD組でも特に大きな動きは無かった・・
そして、昼休み、新聞部部室にて・・
「何で呼び出されたかはわかっているな?ベホイミ・・」
「・・・」
「私も、学級委員としてクラス間のいさかいは見過ごせませんので」
「あ!お茶を入れますねー」
幸いにして、くるみと組んで狙うことになった相手こそ危険人物では無かったが、
こうして3人に尋問されている状況になってはそれも意味が無い。
「ああ、勘違いするなよ?別にお前らの邪魔をしようってわけじゃない」
「は?」
「本来なら好きにやらせるつもりだったんだが、今のくるみは異常だからな。
度を越さないように一応釘を刺しておきたかった。
もっとも、本番では監視させてもらうし、場合によっては止めにも入る」
「バランスです」
「どうぞー。セイロン茶が入りましたよー」
「それじゃあ、邪魔どころかむしろやる事自体には賛成してくれるって事スか?」
「生きてる以上、ガス抜きは必要だろ?度を越したら毒だけどな」
「バランスです」
「それにさー、
あいつがキャンキャン泣いてるとこ、見てみたいじゃない」
そして、放課後がやって来た・・
「最終調整は問題なく終了、後は役者の登場を待つのみッス」
「見物客が多いと、何としてもやり遂げなきゃって気合が入るよねー」
実際、諜報部が不干渉を決め込んだ今、
玲、一条、メディア、くるみ、ベホイミら5人の用意した舞台を阻止できる者などいない。
一度幕が上がれば、くるみが満足するか他の4人が止めに入るかしなければ幕は下りない。
「あれ?一緒に帰ろうと思ったのに来栖ちゃんがどこにもいないよー」
「芹沢さん」
「?」
「一緒に来てもらうッス」
「ブリキマン!?人を誘うにしては怪しすぎんぞ!」
「いいから来るッス」
「私を捕まえられたらついてってやるよ」
「!待つッスー!!」
10分後、演劇部部室前
「どうやら見失ったようッス・・・」
「ジャジャーン!ロボ子参上!とりゃあ!」
「くっ!逃げたのは着替えるためッスか!」
「これならお前にも勝てる!」
さらに10分後・・・
「ハァハァ・・・ブリキマンめ・・・今日はやけにいい動きをするな」
「そっちこそ、ここまで動けるとは計算外だったッス!しか・・」
決めようとした所で、転がってきた缶ジュースに足を取られたベホイミ。
「体温ですニャ」
「よし!今のうちにあそこへ移動だ!本気で戦うにふさわしいあそこへ!」
あそこ
「あ、ロボ子じゃない。一杯やってかない?」
「何だ、くるみかよ。人気が無いからって学内で酒はまずくない?」
「だいじょうぶ。ノンアルコールビールだから」
「じゃあ私ももらおうかな。喉かわいてさ」
「今日はロボ子専用のイスを用意しましたー」
「ずいぶんとごついねー。噛んだりしない?」
といいつつもイスに腰掛け、350ml缶を次々と空けていくロボ子。
「さすが原子力駆動だけあってすごいねー」
「いや、意味わかんないし」
「せっかくだからスイーツも食べない?」
「杏仁豆腐に、桃に、マロンケーキを用意しました」
メディアがテーブルの上に今述べたデザート類を並べてゆく。
「うわ!これは気がききすぎだろ。何かこわいなー」
「ちょっとー、それは無いでしょー」
飲み食いしつつ楽しげに語らう2人。
「しかしベホイミの奴遅いなー。ヒントはやったはずなのにー」
「私呼んでくる」
「では私は空き缶を捨てて来ますね」
「それは悪いよ。ここは私が・・・」
ガチャッ
「いいからロボ子は座ってなよー。今日はロボ子の日なんだからさー」
ロボ子の座っているイスから拘束具が出てきて、腰と肩を固定する。
「おいおい。手が込んでるなー」
ロボ子はすっかり上機嫌になっていた。
だから30分放置されても「遅いな」くらいにしか考えなかった。
そして1時間が経った頃・・・
「どうしよう・・・トイレ行きたくなっちゃった・・・」
日が陰り始め、さすがにロボ子も不安になってきた。
「どうしよう・・・本当にまずいよ・・」
模型部部室のドアが開き、部屋に明かりが点く。
ロボ子の顔にも明るさが戻り、ドアの方を見る。
「いやーごめんねロボ子ー。遅くなっちゃってー」
「・・・すまないッス」
「いやいや、来てくれたからいいよ」
遅れた事を謝るにしては深刻な表情のベホイミを前に、芹沢は困惑する。
先ほどはパーティー気分で気づかなかったが、くるみの様子もおかしかったのだ。
確かにくるみは社交的な性格ではあるが、
あそこまでハイテンションでは無かったはずだ。
異変に気づき始めた芹沢をよそに、くるみは未だ明るく話を続けようとする。
「じゃあ、パーティーを続けようかー!いえーい!」
「あのー」
「あれー?あれから結構経つのに減ってないねー?」
「いやー実はウランが漏れそうでさー。一旦ほどいてくんない?」
「それは大変だー。私たち被爆しちゃうよー」
「ああ。だから早いとこ、拘束を解いてくれ・・」
「ちょっと待っててね」
「じゃーん!ウラン運搬用のバケツを持って来ましたー!」
「ハア!?」
思わず聞き返した。
語気も次第に荒くなってきている。
ようやく芹沢は、「今日のくるみはおかしい」と考え至った。
「おい。鈴音みたいにボケて見せてるつもりか?
悪いけどお前には似合わないし笑えねーから、私を自由にしろ」
くるみは一瞬目つきを鋭くすると、再び微笑を取り戻し、言った。
「ダメだよロボ子ー。ウランを学校のトイレに流したら大変だよー。
桃月全域が被爆しちゃうんだからー」
「何をわけわかんない事言ってんだよ!
それにバケツじゃどっちみち臨界事故になるだろーが!」
2人の押し問答は数10分続いた。そして・・・
「うう・・・だから、私のウランは大丈夫なウランで・・う・・」
「あれ?もしかしてメルトダウンしそう?」
「ああそうだよ!だから早・・うう・・大声出すと・・きつ・・」
「だからねー?ウランは安全になるまでの半減期が長いから
特別な場所に隔離するために特別な入れ物で運ばなきゃさー」
「うう・・」
「ほら見ろ!私は人間だ!」
たまりかねてロボ子ヘッドを外し、顔を見せる芹沢。
「ええっ!!」
過剰に驚いて見せるくるみ。
「ロボ子は人間だったの!?」
「お前馬鹿にしてんのか!?」
「じゃあウランは!?」
「出ないよ!残念だったな!」
「じゃあ、何が出そうなの?」
「何が出そうかって・・・その・・」
言いよどむ芹沢。
トイレに行くのを我慢していることから紅潮している顔が一層赤くなる。
傍若無人でよく着ぐるみを着て所狭しと暴れまわるような芹沢だが、
根は純情なのでこの手のネタには弱いのだ。
「ト、トイレに行きたいんだよ!それでわかるだろ!」
「はっきり言ってくれないと私わからないな」
「わかれよ!」
「わかんな〜い」
「私に何か恨みでも!何が不満だ!くるみ!」
「別に〜、私は脳まで地・味!だからはっきり言ってくれないとわかんないだけ」
くるみの微笑は、いつしか見下すような笑みへと変わっていた。
「お前そんな昔の事を根に持ってたのかよ」
ハッとする芹沢。そういえば知り合ったばかりの頃にそんなことを言った気がした。
「そう。私はそんな昔から筋金入りの地味なのです」
「わかった!謝るよ!ごめんくるみ!」
「なめてんのか?」
「!」
「謝れば、何もかも無かった事に出来るとでも思ってるのかよ?」
芹沢の腹に足の裏を合わせ、痛くないように、しかし衝撃は伝わるようにして蹴るくるみ。
「アッー!」
「一度ついたレッテルは一生ついて回るんだよ?私は一生地味と呼ばれるよ、きっと」
「あんたにも何か嫌なレッテルで苦しみ続けてもらうからね」
端から見ているベホイミでさえ、逃げ出したいと思えるほど、今のくるみにはスゴ味がある。
今や芹沢は、降り注ぐ恐怖感にさえ耐えなければならなくなったのだ。
「ところでさ?あんた、自由になってどこに行きたいんだっけ?」
「・・・?」
「ど・こ・に、行きたいのかな?」
「ト、トイレに・・・行きたいです」
くるみのスゴ味に威圧され、本能的に敬語を使い出した芹沢。
もはや気丈な芹沢茜の姿は、顔からも、姿勢からも、見出せない。
今の彼女は、6号からも、来栖柚子からも、宮田晶からも、
果てはメソウサからさえも弱々しく見えるだろう。
「で?トイレで何すんの?」
「・・・・・・」
「黙ってちゃあわかんないなー?」
「・・・用を・・足します」
「へー、用を足す、ねえ。追試組なのに難しい言葉を知ってるんだねー」
「・・・うう・・」
芹沢は、泣いていた。
原因は彼女にもわからないまま、ただ泣きたくなり、泣けてくるのだった。
「もう少し簡単に言って」
「・・かん・・たん・・に?」
「そう、「お」から始まる言葉で、一条さんの妹くらいの子でもわかるのがあるでしょ?」
「・・お・・・っこ」
「は?キコエナーイ」
「・・し・・こ」
「だから聞こえないって」
「お・・しっこ・・します・・したいです・・」
「もっと元気に!茜!頑張って!」
「トイレにいったら!おしっこを!します!」
「全く関係ない話だけど、ここで茜ちゃんがおしっこ漏らしたらどうなると思う?」
ごめん、マジメな話なのに「アッー!」がツボったwwww
オチをどうしようか非常に悩んでいます。
今日は帰省してた実家から札幌のアパートまで電車の旅をせにゃならんし。
気分が落ち込んだら芹沢の運命にも陰がさすな。
これはGJ!
時間はかかってもいいので頑張ってくれw
いろんな話みてきたけどやっぱくるみがこうなっちゃう話が一番いいな
358 :
マロン名無しさん:2006/01/11(水) 19:56:11 ID:gTNYRveW
GJ
芹沢さんはカワイソスだがつづけてくれ
続きが楽しみで仕方がない…。
GJ!!!!
360 :
続投:2006/01/12(木) 02:00:01 ID:???
「え・・?え・・?」
状況が飲み込めない、いや、くるみの言う意味がわからない芹沢。
「前あんたとドジラが大暴れしたときには玲の新聞に載ったよね?写真つきで」
「!」
「そういやそんなこともあったな」
別室から高みの見物を決め込んでいる玲。
「まだ止めに入らないのですか?」
そして一条。
「止める?見てて楽しいのはこれからじゃない」
「楽しい・・ですか?」
「ああ、芹沢が弱って泣くなんて滅多に見られるもんじゃないぞ」
「・・・」
「やめて・・・何でもするから許して・・」
最悪の事態を避けるべく、許しを乞う芹沢。
「メディアもベホイミも・・お願いだから助けてよ・・」
ただ佇むベホイミと、テーブルの後片付けをしているメディア。
「・・それはできないッス・・ごめん・・」
くるみの手前、せめて自分は手を出さないくらいしかできないベホイミ。
だが、
「いいですよ」
ふと手を止めて、メディアが応じた。
「お前何のつもりだメディア」
くるみがメディアを睨み、問いかける。
「だって、かわいそうじゃないですか?こんなところでおしっこ漏らしちゃうなんて」
「・・・!」
「チッ・・ベホイミ!やれ!そいつを止めろ!」
「だから、バケツにさせてあげましょう」
「え・・?」
またも状況が飲み込めなくなった芹沢。
もっとも今回はメディア以外の全員の動きが止まったのだが。
「助けてくれるんじゃなかったの・・?」
「ええ!一回出しちゃえば後はすっきりしますよ」
「あは!あははははは!そういうこと〜♪それもいいかもね〜」
おかしくてたまらないという勢いで笑い続けるくるみ。
「バケツは先ほどのを使いましょう」
くるみに視線で催促され、無言でベホイミがくるみにバケツを手渡す。
「茜、今までいじめててごめんね。もう我慢しなくてもいいから」
「ひ・・・」
「さ、二人とも、茜がいつでもおしっこできるように準備してあげてよ」
「はい」
二人は同時に返答した。1人は明るく、もう1人は悲愴な声で。
「いや・・!やめて!・・・きゃああっ!」
必死に抵抗する芹沢だが、メディアとベホイミが相手では万全でも勝ち目が無い。
スパッツとパンツを完全に脱がされるまで時間はかからなかった。
芹沢の下半身が完全に露出され、あまさず3人に見られてしまった。
羞恥心の限界が来たのか、足をばたつかせる抵抗もやめ、ただ泣きじゃくる芹沢。
「あ・・・うう・・・」
「茜・・・もう泣かなくてもいいのよ?すぐにすっきりするんだから」
「すっきりしますよー」
「あれ?でもこれはー」
「ですねー」
「すっきりする前にさっぱりしたほうがいいかも。
ロボ子スーツは綺麗にするのに自分の体のお手入れはなってないなんてダメだよ」
362 :
続投:2006/01/12(木) 02:03:44 ID:???
下半身、特に股の間を念入りに綺麗にされた芹沢。
その間も、芹沢には刻一刻と限界が近づいて来ており、
また、くるみとメディアも、わかっていて敢えて刺激するような事をした。
そして、その度に芹沢は鳴き声とも嬌声ともつかない声をあげた。
「はい!茜のクリーニング完了!」
「芹沢さんはクリーンオブジイヤーですね」
「こら!人のネタを使わないの!」
「んぁ・・・はぁ・・はぁ・・」
苦痛にあえぎながら、それでも尿をもらさずに済んでいる芹沢を見てベホイミは思う。
(おかしい・・・絶対におかしいよこの二人・・・
ここまで念入りに追い詰める必要がどこにあるんだ・・?
そもそも何でメディアまで乗り気になっているんだよ・・・?)
「ベホイミちゃん!」
「!?!?・・何だよ、おどかすなよ」
「綺麗でしょう?」
「ああキレイキレイ」
「ねえ?二人は海外で傭兵をやってたんだよね?」
「そうッスけど・・・それがなにか?」
「ねえベホイミちゃん。軍隊でもお掃除は大切ですよね・・・・おトイレとか」
「お前まさか!」
「軍隊ではトイレを完璧に綺麗にしましたよ〜っていう証明のために
トイレの水を飲むんだよね?
なら茜ちゃんも綺麗にしたんだから大丈夫ってことだよね?」
「・・・・・・何がッスか?何が言いたいッスか?」
もう完全に勘付いてはいるものの、一縷の望みにかけて問い返すベホイミ。
「ベホイミさぁ〜、茜ちゃんのあそこ、舐めてくれない?」
363 :
続投:2006/01/12(木) 02:29:39 ID:???
「な、何を言い出すッスか!」
今度はベホイミの顔が紅潮し出した。
「大丈夫!汚くないってことは私とメディアが保証するから」
「安心して決行なさってください♪」
「に、人間はトイレとは違うだろー!」
「そんなー、せっかく2人で綺麗にしたのに・・・」
「しょんぼりしちゃいます・・・」
2人を正視できず、俯くベホイミ。
「あっ!?い、痛い!」
「え?」
俯いていたベホイミが視線を戻すと―
「お前がトイレ以上の汚物だから大恥かいちまったじゃねーか!」
くるみが芹沢の左腕の肉を思いっきりつねりあげていた。
「あうっ!ひゃっ!や、やめ、て・・痛・・」
「うるせーな!誰が喋っていいって言った!?」
「今度は顔の方も綺麗にしないといけませんかね?」
メディアが薄ら笑いを浮かべる。
「!」
反射的に身構えたベホイミだが、すぐにくるみを止めに入った。
「やめるッスよ!それはやりすぎッス!」
「じゃあ、舐めてくれる?」
尋ねながらも、くるみの手は芹沢の腕を離そうとはしない。
「それは・・・わかったッス!舐めるッスよ!だから芹沢さんから手を離すッス!」
ベホイミは覚悟を決めて芹沢の脚の間に屈みこみ、太ももの間へと首を向けた。
そしてその末端に舌を這わせ始めた。
(大したこと無い!今まで越えてきた死地に比べれば大したことは無いさ!)
少し涙を流しながら、ベホイミはくるみの言いつけをやり遂げた。
しかし、度重なる苦痛、刺激に、とうとう芹沢の堪えてきたものは臨界点を迎えた。
乙です
原作とかアニメで6号さんがパシられてるとことか
普通にいじめ描写に見えちゃうのおれだけかな
落とし穴掘るなど密かに復讐してるがw
バケツは単なるネタかと思っていたが伏線だったのか…。
すげぇな(`・ω・)
>>364 まあかわいいイジメって感じで別に嫌悪感は感じないな
忘れてあげよう
藤巻w
「「出る・・・出ちゃう・・!」
「ま、待つっスよ!急には立てな・・」
「いいこと思いついた。茜、ベホイミの口の中にションベンしろ」
「・・・!?」
「今度は何を言うっスか!?もう勘弁して欲しいっス」
「そういやあんたバケツマンでしょ?ならバケツの代わりにおしっこを受け止めてもいいじゃん」
「女は度胸!何でも試してみるものですよ」
「でも、でも・・・」
嫌がるベホイミに業を煮やし、くるみの態度が硬化する。
「やれよ!グダグダ文句言いやがって!自分の立場わかってんのか!?」
「!サーイエスサー!!」
強い命令によってベホイミにスイッチが入ったようだ。そう遠くない過去に自ら作ったスイッチが。
「ずいぶんと懐かしい目をしますね。ベホイミちゃんたら」
メディアは感慨深げにそれを見た後、すぐにいつもの笑顔に戻った。
鋭い目つき以外は無感情な表情になったベホイミが準備を完了したようだ。
「さあ、長く苦しかった時間はおしまい。解放されなさい!」
「やだよ・・こんなの・・あ・・・」
もはや言葉にも力は無く、少しずつ溜まりに溜まったものを出し始める芹沢。
「あ・・・はぁぁ・・・くぅ・・・」
「とても気持ちよさそうですね」
「私も気持ちよくなりたいなぁ。温泉にでも入って」
「ふぅ・・・」
「終わったみたいですよ」
「みたいね・・・ってアハハハハ!何だよベホイミその顔!」
芹沢が出したものを全て口内に収めた事により、ベホイミの頬は膨れていた。
「磯部みてーな顔になってるよ!眼鏡もかけてるから紛らわしーし!」
その一言に、それまでは崩れていなかったベホイミの顔が悲しく歪む。
「よし、それはそうと、出されたものを茜に返してやりなさい。口移しで」
はい、と何の感慨も見せずに頷くベホイミ。
「え・・?」
精神の平衡が乱れ始めた芹沢には手早い理解も抵抗も出来ない。
「リサイクルだよリサイクル!」
「限りある資源は大切に、ですよ」
「茜から出てきたんだから茜に返すのが筋ってもんじゃない?
うちの兄貴が分別には厳しくてさ〜、アルミとか」
「・・・あ〜?え・・・?」
言葉を聞き取れはしても、意味を理解できない芹沢。
「もういいや。やりなベホイミ」
無言で行動を起こすベホイミ。
芹沢の手首はロックされ、芹沢は首を動かす程度の抵抗しか出来ない。
「やめてよ・・ベホ・・やめ・・むぐっ!?」
しかしベホイミは芹沢の頭を両手で押さえ、口付けを強行し、そして―
「うぐごっ?んー!!んー!!」
芹沢の口を開かせ、芹沢の出したものをそこへ流し込む。
「鼻押さえてやれよー。受け取り拒否食ったら汚れちゃうよ?眼鏡とか」
「ん・・・ん・・・んぱっ!!はぁはぁ・・・ゲホッ!!」
突然の出来事ながら、気管につまらせることも無く飲みきった芹沢。
「少し眼鏡に水滴がついたっス」
「では私が綺麗にしてあげますね♪」
ベホイミの眼鏡を取り外し、ハンカチでレンズを拭くメディア。
「悪いな。手間を取らせ・・・うっ!?」
磨いた眼鏡をポッケにしまって、ベホイミに口付けをするメディア。
「うみゅー!!何をする!」
とっさに振り払い、メディアに対しては感情的に応ずるベホイミ。
「綺麗にする、私はそう言いましたよ。
さあ、お口の中をきれいにしてあげます・・・」
「やめろよー!」
「でも、もう捕まえちゃいましたから・・・」
ここまでの経緯によって消耗したベホイミではメディアに抗えない。
メディアの舌が、ベホイミの口内の至る所に触れ、心さえもかき回す。
そしていつしかベホイミは抵抗をやめ、メディアにされるがままになっていった。
眼鏡を奪われ、揉み合いで髪留めも外れたベホイミは赤面し、瞳も潤みはじめていた。
くるみは面白くない。
今のベホイミは完全に地味では無くなっているし、むしろ、
今は上の立場であるくるみから見ても可愛らしく、きらめいて見えるのだ。
「はぁ・・はぁ・・・」
そんな彼女は、ふと拘束されたままの芹沢茜に目を向けた。
こちらは先ほどからの流れで、体に巡り始めた感覚に身を委ねていた。
(メディアもベホイミも気持ちよさそう・・・
私もこいつで遊んでみようかな・・・・)
くるみはそう考え始めていた。
「ねえ芹沢・・・」
「!何だ・・何・・ですか・・?」
おぼろげな意識の中、警戒して一応敬語を使って見せる芹沢。
「口の中・・・気持ち悪くない・・・?」
「あ・・の・・うん、大丈夫。味とか・・わかんないし・・・」
「でも、気になるでしょ・・・?」
「うー、いや、その、はい、そうです・・・?」
どう答えていいやらわからず、言葉を濁す芹沢。
「私が綺麗にしてあげるよ・・・」
「!?」
くるみは、見よう見まね、見えない部分を想像力で補って、
芹沢に口付けをし、舌に舌を絡ませていった。
もはや、芹沢からの抵抗は、無かった。
GJ!!
続き楽しみにしてます^^
すばらしいです。GJ。
続き楽しみです。
くるみのヤマジュニストっぷりが楽しいなw
「こりゃあ、止める必要も無く綺麗にまとまりそうだな。
あの分だと、もうくるみも芹沢への恨みが晴れただろう」
「そのようですね」
別室で、送られてくる画像と音声を楽しんでいる玲と一条。
「ひとつ質問なのですが・・・玲さんはどういう状況なら止めに入ったのでしょうか?」
「流血沙汰。血っていうのは後に残るものだからな。
後始末に困るし、もうそれぞれ元の関係には戻れなくなる」
「・・・」
「後は、もしくるみがこれをネタにして芹沢を脅迫するつもりなら
芹沢を助けなくちゃいけなくなるかな」
「玲さんは随分とそういった心理にお詳しいのですね」
「私も度を越さない程度の楽しみは知っているつもりだ。
だからくるみがやる分にも頭から止めはしなかったのさ」
ニヤリ、と笑う玲。
「さっきはお楽しみでしたね。私達」
「・・・その事にはもう触れるな」
「もう、ベホイミちゃんったらかわいいんですから〜」
「や〜め〜ろ〜よ〜」
仲良くじゃれあっている2人。
「ちょっと、やりすぎたかな・・・」
こちらは打って変わって静かな2人であった。
芹沢はぐったりとしており、くるみは気だるそうに芹沢を見ている。
「メディアにつられてあんなことしてたら何だか冷めてきちゃったし・・・
こいつも私の恐ろしさを身に染みて知っただろうから後はいいか・・・
はぁ・・・今日はこの辺で終わりにすっか・・・」
そうつぶやいた後で、くるみは芹沢の拘束を解いてやった。
全ての拘束が解かれたとき、くるみに見えないところで、芹沢の口元に笑みが浮かんだ・・・
>>381 おぉ〜!! なんかすごい
続きが見たいです 楽しみにしてます^^
ウホッ♥
384 :
マロン名無しさん:2006/01/14(土) 18:45:58 ID:hrQpt7Ui
あげてしまった。すみません。
386 :
マロン名無しさん:2006/01/14(土) 20:21:03 ID:U5jWmXsy
いつのまに神が降臨していたのか
次の降臨に期待。
イイヨイイヨー
恨みって、原作の初登場のロボ子が
姫子
「バカ」
玲
「地味」
くるみ
「も っ と 地 味」
のこと?
続きはもちろん芹沢さんの復讐だよな!
楽しみだ。
「犬神、また一条さんの妹と遊んでいたのか」
「・・・付きまとわれているだけだ」
「はむはむ」
「・・・また、昼飯を取られたのか?」
返答の代わりに、犬神の顔が曇る。
「ほら、食えよ」
「手作り弁当・・・あいつの分、か?」
「もう・・・食べてくれる奴はいない・・・
わかっていても作っちまうんだよな・・・・・・」
「習い性に入る、か・・・」
「ぷい・・・」
「君のせいでも、一条さんのせいでもないよ
元々はあいつのまいた種だ。だから気にしなくてもいい・・・」
「ぷいっ♪」
「こら、おかずだけを食べられては私が困る!」
「前言撤回、少しは気にしろ・・・」
離れたところから3人を見つめている一条は、あの日のことを回想していた。
ベホイミとメディアが去ったのを見計らって、彼女はくるみの前に姿を見せた。
「一条、あんた、見てたのは知ってたけど何で今さら・・・」
「ここまで好き勝手に楽しんでおいて
そのまま帰るっていうんですか?それは無いでしょう?」
一条はスタンガンを取り出し、くるみをしびれさせた。
「これでしばらくは動けません。さあ、芹沢さん、もう気絶した演技はやめてよろしいですよ」
一条はそう言うと背中を向け、好きにしてよい、と合図を出した。
これが一条の手落ちであった。
背を向けたことにより、彼女は芹沢の瞳に宿る光が尋常ではないことに気付けなかった。
一条の言葉どおり、すぐに立ち上がり、くるみに向き直る芹沢。
「もう逃げられない・・・らしいですよ・・・くるみさん」
あくまでも優しい声で、そして穏やかな笑みを浮かべながら近づいてくる芹沢。
「・・・ぁあ・・・う・・くぅ・・・・」
しかし、頭が混乱したままのくるみにとって、それは一層の恐怖を駆り立てるものでしか無かった。
芹沢は何かを蹴飛ばしてしまったのか、ガン、と音がした。
バケツで、あった。
「そういえば結局このバケツは使われませんでしたね?」
くるみに肩を貸し、かつて自分が座らされていた椅子に座らせる芹沢。
つづいて、自分がされたように、下着を脱がし、くるみの下半身を外気にさらし始めた。
「だから、あなたが使ってください・・・」
「えぇ・・?は・・?」
「出すんですよ・・・おしっこをね」
「!」
完全に立場が逆転したのを悟ってか、表情に怯えが浮かぶくるみ。
「さあ、いつでもどうぞ?」
準備をし終え、笑みを浮かべる芹沢。
その笑みは何らの暴力性も威圧感も感じさせないが、それがかえって恐ろしかった。
「あぁ・・・あぁ・・あ!」
手間を取らせずに放尿したくるみだが、する、というよりも、漏らすといった方が近かった。
「こぼさずに全部入りましたね。偉いです♪」
バケツと椅子を見比べて、上機嫌に答える芹沢。
「あー、でも、こっちの後始末はしないといけませんねー」
くるみの下半身の濡れている部分を指でなぞり、その指を口に含む芹沢。
「!」
「あぁ、おいしいなぁ♪バケツからまとめて飲んだら、
どれくらいおいしいか、知りたくありませんか?」
「や・・めて・・、そんなの飲みたくない!」
思うようにならない体に何とか力を入れ、声だけでも拒絶の意を示すくるみ。
「ええ、飲ませませんよ?これは私が飲みますから」
「は?」
くるみは信じられないという顔をした後、芹沢に問う。
「あ、あんた・・・私のこと恨んでないの・・・?」
「恨むだなんてそんな・・・むしろ・・惚れました!」
芹沢はそう言うと、バケツの中身を一気に飲み干した。
「くるみさんのは私のよりもおいしいなぁ♪さ、また綺麗にしてくださいよ〜」
瞳を潤ませながら、くるみに顔を近づける芹沢。
「いやぁあぁ〜〜〜!!」
「なあ?一体どうなってるんだ?」
一条より遅れてきた玲は、状況をつかめないでいた。
「・・・私は芹沢さんに復讐をさせてあげようと思ったのですが・・・」
一条は珍しく動揺していた。
「これでは復讐ではなく、愛の応酬です」
「・・・芹沢に何が起きたんだ・・・?」
芹沢の舌が、くるみのそれにからみつく。
くるみは動揺としびれによって抵抗らしい抵抗が出来ない。
「彼女の中で何かが目覚めたのでしょうか?」
「・・・だろうな」
「でも・・まあ、これはこれで・・・」
「復讐は次の復讐を呼ぶだけだし、平和的に解決できてよかったのかな?」
「よくなぁ〜〜〜い!!」
くるみは、体に自由が戻るまで、芹沢のなすがままにされた。
それは何らの危険も暴力も伴わないものではあったが、
くるみは、こんなことなら根性焼きでもされた方がましだと思いはじめていた。
回想を終え、一条は修の妹、くるみの方へと視線を向けた。
あの日以来、くるみの生活は、変わった。
「くるみさま、茜は今日もお弁当を作ってきました。
どうぞお召し上がりください」
学園内では常に、新感覚被虐系百合少女へと変身を遂げた芹沢茜につきまとわれているため、
くるみは、もう何日も、兄の作った弁当を食べていない。
そして、彼女につきまとうのは芹沢だけではない。
「私が芹沢さんと過ごす時間を返してください!」
いつに無く芹沢にそっけなくされたために感じた寂しさを、
恋心と勘違い、いや今となっては本物の恋に変化した来栖柚子もそうである。
「お2人はリリアンオブジイヤーですね」
「乙女も仕込めば、あれ位かわいくできるのかな?」
「うるせー、そんときは本気で抵抗すっからな!」
「揉め事があったと聞いたが、雨降って地固まる、じゃな。
巷に雨の降るごとく、我が心にも雨ぞ降る・・・」
「ランボーっスね」
「ヴェルレーヌじゃ・・・」
周囲の者たちは微笑ましく見守っている。
くるみは・・・二度と地味な少女には戻れなかった・・・
芹沢との百合カップル疑惑がある以上、どうしても目立ってしまうのである。
喫茶エトワールもまた、くるみを追ってきた芹沢が働き出して以来、
「百合ウェイトレスが見られるのは喫茶エトワールだけ!」のレッテルを貼られ、
ロマンあふれる萌え喫茶へと変わってしまい、寂しがる猫や疫病神見習いが続出したという。
「くるみさんは地味ではなくなりましたし、芹沢さんもくるみさんを恨んでいないのですから
これはこれで良かったというべきでは無いでしょうか?」
「これにて一件落着!」
一同「よよよい、よよよい、よよよいよい!」
くるみ「あ〜れ〜」
おまけ
【問題】
今日も芹沢茜が手作り弁当を持ってきて食べるようせがんでいます。
くるみはどうすればよいですか?
│
├ 1.【いらない、と冷たく突き放す】
│
│ [まちがい]
| 冷たくすれば寄り付かなくなるだろうと早合点してはいけません。
| そもそも芹沢はいぢめの過程で新しい世界に目覚めたのですよね?
│ 一種のプレイと勘違いし、かえって喜ばせるかもしれません。。
| ↑
│ ココがポイント!
├ 2.【本気で怒り、弁当を床に叩きつける】
│
│ [まちがい]
| それは既に3日前に通過した道ですが、端的に言って失敗でした。
| 芹沢さんは一瞬悶えた後、嬉しそうに弁当の中身を犬食いし始めました。
| どう見ても絵的に問題があります。本当にありがとうございました。
| これ以上、より高次元の世界へと到達してしまうと取り返しがつきません。
| ↑
│ ここがポイント!
└ 3.【ありがとう、と言い、おいしくいただく】
[せいかい]
やっぱり2人とも幸せになってこそ、ですよね。
仲良く食事をしているだけなら怪しい関係には見えません。
ゲーム理論でいう共存共栄関係を貫くのが一番です。
>>397 4 あきらめる
乙です♪地味×芹沢もイイですね
素晴らしい作品をありがとう。
>>397 GJ
すばらしい作品でした。
意外な最後でしたね。
次はベホイミが姫子にマキシマムダサイと言われたことを逆襲する話を書いて。
いじめ…かと思いきやいつの間にか百合に
でもこの流れ、嫌いじゃないぜ
玲がいじめられる話が見たいっす!
ところで漫画サロン版はどれくらい過疎になるとスレが消されるんだ?
俺も色々ネタを思いついたが風邪がひどくなってきてかけそうに無いぜ。
>>405 6日以内に書き込みがあればなんとか生きていける
>>406 情報サンクス。
では6日以内に風邪を治して思いついた下記のネタをかきますね。
1.6号さん以外の雑用メンバー(都、ベホ、メディア、修など)が長期欠席し、
その分の負担が6号にのしかかり、それでもがんばる6号の精神が異常をきたす話
2.鈴音や双子ウゼーとついにキレた修が、あくまで自分は手を汚さずに、思わせぶりな態度と
周囲に加工した情報を流布することで、彼女達の交友関係や日常を破綻させていくような話
3.ベホとメディアの傭兵時代の関係で、2人もしくはどちらかに怨恨を持った集団が学園を占拠。
生徒も教員も巻き添えを食い、洒落にならないことになる。
「3人人質に残ったら他のは逃がしてやってもいい」「メディアの居場所を密告するなら助ける」
など、命をかけた選択や思いもかけなかった裏切りが桃月学園を揺らす。
3はスレ違いくさいし、軍事知識はハリアーが垂直離着陸できることくらいしかないから
言ってみただけって事で。
1.←俺にはとてもこんなシチュは思いつかん・・・脱帽だ。
とりあえず1と2に期待
思い切りスレ違いだが
>3.のテロリストに対して立ち上がる!みたいな友情直球ストーリーが見たくなった。
鈴音やベホイミ等の活躍でいいとこまでいくんだけど、
最後は結局やられちゃいますよ、と。w
2希望
>>410 ごめん、まさか全角なら大丈夫だと思いこんでたんだ・・・。
しかもよりによって・・・・・。
1希望
>>404 まあ読んでみたいが玲がイジメられる姿は想像できない
あと誰が玲をイジメるのか?仕返しが恐そうで誰もイジメることなどしないだろう。
玲は無理だな
うん、無理だ
ハブり続ければ多少効きそうだが
アニメ版の玲は役割上当たり前のことを大げさにしゃべるので
馬鹿っぽく見えることが多い。
「一条は恋をしているかもしれない」「今更焦っても仕方ないだろ?運を天に任せるよ」
周りがなるほどと納得するから話が進んでいくわけで、もし周りが
「は?何こいつ当たり前のこと言ってんの?」という態度をとれば玲はボケたりできないから
全く会話に入れないと思う。
でも面白みはないよね
なるー
玲も原作の1巻ではベッキーを虐めたことを攻められて
たじろいでいたから案外攻められるのに弱いのかもしれない。
誰か玲がイジメられる話を書いてくれ。是非読んでみたい。
だから・・・
学園祭前日の深夜、元気だけが取りえのC組の面々もさすがに連日の徹夜は応えたのか、
口数少なく各自の作業を黙々と進めていた。そんな彼女らが時折冷たい視線を送るのは
準備を手伝わずに漫画を読む姫子その人だった。彼女の机にはマンガ本だけでなく菓子類の袋も散乱しており、
時折一人ウケ笑いの声が教室中に憎憎しく響いてくる。
・・・・姫子のせいでクラスの士気を下がる・・・・
とうとう、人一倍任務感の強い都が痺れを切らして、
足を机に乗せて椅子に寄りかかってマンガを読みふける彼女の前に立つと言ってやった。
都「姫子ッ!みんなが頑張って準備してるのにあんただけ怠けてるってどういうことよ!」
姫子「ねぇねぇ、そんな事より明日のキャンプファイヤーΩ楽しみだよねー!
ファイヤーダヨ!フォークダンスダヨ!?
他校の男子とマホッと黄色いバカンスかもよー!!?♥」
この無責任すぎる態度にキレた都は、姫子からマンガ本を取り上げると
彼女の前でビリッと真っ二つに破ってゴミ箱に捨てた。
姫子「マホッ!!?あたしの命の次に大事な漫画になんてことするのさーッ!?」
都「あんたは、クラスの友情よりも漫画が大事なわけ?みんな、あんたの事怒ってんだかんね!」
姫子「フンッ!なにさ!」
逆ギレした姫子はいきり立ち、クラスメートが連日睡魔や疲労と戦いながら築き上げた
展示物を次々に蹴散らし始めた。クラスメートの悲鳴とともに、あまりに無残に崩れ落ちていく数週間の成果、みんなの尊い思い出。
くるみ「あんた酷すぎ!!あたしたちの想いまで踏みにじるなんて!!」
玲「今度という今度はさすがの私もフォローしきれないな」
一条「イッペン死んでみますか?」
都「もう許さないんだから!」
暴れまわる姫子に向かって、作業道具を持ったクラスメート全員が襲い掛かかった。
6号の手にはどこから持ってきたのか金属バットが握られている。
――こうして、C組集団リンチは夜明けまで続いた。
夜明け前の鳥の鳴き声に、ようやく正気に戻るC組面々。
その輪の中央で、悲鳴も抵抗もせずにぐったりしている姫子。
顔は蒼白で身動き一つしない・・・・
C組のみんなが尋常じゃない事態だと気付くにはそう時間はかからなかった。
くるみ「ど、どうしよう・・・」 今にも泣き出しそうなくるみ。
玲「瞳孔が開いちまってるな・・・」 冷静に現状を分析して自分で怖くなる玲。
一条「チーン」 両手を合わせる一条。
都「うそでしょ!私はこれからいい大学に入っていい企業に入って・・・・・
それなのに、こんなアホのせいで人生設計滅茶苦茶になるなんて!!」取り乱す都。
騒然となるC組。夜が完全に明ければ学園の生徒や教師たちが登校してくる。
もし、事実を知られたらC組全員が無事では済まされなくなる・・・
震える声を抑えながら玲がみんなの前に一歩出た。
玲「私に考えがある。みんなが犯罪者にならずに住む現時点で最良の方法だ。みんな耳をかしてくれ。」
9時ごろになって教室の様子を見に姿を現したベッキーは教室の惨状に驚く
ベッキー「なんだよこれは!まるで廃墟じゃないか!」
くるみ「ベッキーには言ってなかったっけ?C組の展示物は戦争の悲惨さを伝えるオブジェ作りに変更したんだよ?」
ベッキー「それにしたって・・・・」
クラスメート全員の顔を見回すが、誰もが笑顔で返してくる。
首を傾げながらも「まいっか」と溜息を付いて受け入れるベッキー。
ベッキー「ん?ところで姫子はどこにいった?誰より学園祭を楽しみにしていた奴が欠席とは考えられんが」
玲「ああ、姫子ならなんでもベッキーを驚かすとか言って、昨夜から学園のどこかに隠れているらしい。
あいつなりの趣向らしい」
ベッキー「はぁ〜・・・どうしようもない奴だな。んじゃ、朝の会は終わり!お前ら、くれぐれもハメを外しすぎるなよ、解散!」
・・・・・
こうして一見何の支障も無く、
学園祭はクライマックスのキャンプファイヤーを迎えた。
ベッキー「姫子の奴、驚かすとか言って、結局現れなかったじゃないか」
この最後のイベントには桃月学園の生徒だけでなく、他校の生徒も参加が可能だ。
桃月には、この学園祭で出会えたカップルは幸せになれるというジンクスが代々伝えられている。
輪を作った生徒たちは炎で顔を煌かせて、出会いの予感に酔いしれ、これから始るダンスを待つ。
彼らは知らない。
その中央で燃え盛る、高く組まれた木組みの内部に、
昨日まで馬鹿みたいにまぶしい笑顔をしていた一人の少女の亡骸があることに
薄ら笑いを浮かべるC組のメンバーを除いて・・・・・。
姫子は一人だけサボるような悪い子じゃないから困る
よく考えられるな〜
作家になれんじゃないか?
秋山「なんか生臭・・・鈴音何食ってんの!?」
白鳥「スペアリブだよー。C組のくるみちゃんがあっちで配ってたの」
483 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 21:59:34 ID:OO+eKwbK
>>476 前半はお気楽コメディ
後半からはいかにも大月アニメらしく
姫子→性的虐待によるトラウマ池沼であることが判明
玲→メンヘル
くるみ→兄と近親相姦
六号→いじめられている(便所の床を舐めさせられる)
都→エヴァでいうとアスカみたいになる
一条→母親との愛憎劇が苛烈化
ベッキー→自殺未遂
最後は抽象的なわけのわからん描写で終わり
>>429 6号もショッキングだが玲はメンヘルかい・・
>>432 久々に萌えた。こういう見たことがあるのに
何度見ても萌えて抱きしめたくなるのがショート姫子なんだよな。
このスレはそんな姫子をいじめてるけど困らない。
こんな良スレがあったのかw
玲をいじめたいんだったら一条さんVS玲をやるってのはどう?
逆にくるみを持ち上げまくるのはどうか。
ベッベー「この問題わかるやつー?」
くるみ(うっわー。当たりませんように)
玲「確かくるみはこの問題できるよなー?」
都「そういえばそんなこと言ってたわね」
くるみ「え、え?」
ベッベー「本当かくるみ?凄いなぁ、この問題はかなりレベル高いんだが」
玲「さ、くるみ。やってごらん」
逆に地味ベホイミを持ち上げまくるのはどうか。
ジジイ「この戦闘機わかるやつー?」
ベホ(うっわー。あれは爆撃機っスよ〜!でも当たりませんように)
芹沢「確かベホちゃんはこういうの詳しいよなー?」
何条「そういえばそんなこと言ってたわね」
ベホ「え、え?」
ジジイ「本当かのベホイミ?凄いのぅ、この問題はかなりレベル高いんじゃが」
メディア「さ、ベホイミちゃん。やってごらんなさい」
>>428 南条さんのペットを食ってるのかと思った……
南条「モー子、モー子?」
晶「……やっぱり本当の事を話した方が……」
芹沢「いいんだよ。晶ちゃんだって南条のペットにはヘキエキしてただろ?」
ベホイミ「まあやっちまったもんは仕方ないッス」
メディア「可哀相ですけど、食べてあげるのも供養ですよ」
白鳥「でももろいもんだねー、鈴音チョップ一発で死んじゃうなんてねー」
そして11年後、芹沢は劇団の練習中に何もないところで転んだ。
さらに1年後、芹沢は自宅で家族が見守る中死亡した。クロイツフェルト・ヤコブ病であった。
438 :
428:2006/01/20(金) 21:39:46 ID:???
解ってると思うけど
ベッキー「姫子、姫子?」
鈴木「……やっぱり本当の事を話した方が……」
上原「いいんだよ。6号さんだって姫子の態度にはヘキエキしてただろ?」
橘「まあやっちまったもんは仕方ないだろう」
一条「可哀相ですけど、食べてあげるのも供養ですよ」
桃瀬「でももろいもんだねー、ちょっと蹴っただけで死んじゃうなんてねー」
そして11年後、ベッキーはレストランでスペアリブを注文した。
さらに1年後、ベッキーは突然自殺してしまった。なぜか。yesかnoだけで答えを当ててください。
でしゃばったことして巣万個
439 :
437:2006/01/20(金) 21:46:02 ID:???
>>438 オカグロエロますか?
まさかそう返されるとは思ってなかったw
>>437 しかし芹沢だけっていうのが意味深だなwww
>>438 アンタもしかしてフェースガード虜でも読んでたか?
>>441 ちょくちょく読んでたけどこんな話しあったっけ?
>>442 アンビリーバボー体操部編で出てきた。
フェースガード虜3巻だ。
>>443 コミックスを立ち読みしたのはおぼろげに覚えてる・・・
たしか細長いのと組んで双子の男と戦ったんだっけ?
どこで何が出てきたか接点がわかんないけど
連投スマソ
ああ、海がめのスープのことか。あれは虜じゃなくてオカ版で知りましたw
ねえねえ、ボクって言ってみて?
ボク
(;´Д`) ハァハァ
449 :
407:2006/01/21(土) 01:52:45 ID:???
風邪が治ったのはいいが、熱に浮かされたのか
2の修ネタを発展させた猟奇エロゲーチックなネタを考え付いてしまった。
桃瀬修は、周囲の人間からのストレスを日ごろから感じていたが、ついに抑えきれなくなってしまった。
静かなる怒りによって、今や修はその人格までデスノートの主人公並みに冷酷に変えていた。
しかし、怒りはいずれ静まるものであるため、プレイヤーは、修が正気に戻るまでに
出来るだけ早く、かつできるだけ巧妙に、より多くの人間に制裁を加え、怒りを解消しなければならない。
報復の掟1.自ら手を下すのは、他人に容易に悟られ、当人との間に遺恨を残すゆえ下策。
あくまでも、情報操作と裏工作で他人を不幸へ追い落とすべし。
報復の掟2.あまりに悲惨な結末をもたらしてしまうと、正気に戻った後の修が自殺する。
相手に与える不幸は正気の修が見ても耐えられる範囲にとどめよ。
報復の掟3.決して悪意を悟られるな。報復が終われば待っているのは日常の生活。
修に何らかの黒い疑惑を残しては報復した意味さえ無くし、日常が崩壊する。
修の能力値
謀 略:人を謀る力。地道に策を練ると上昇し、一度策を実行すると少し下がる。
信 用:人に警戒されない力。交流を図ると上昇する。策実行で少し下がる。
技 能:小道具を用意する能力。これを高めておくと色々便利。
体 力:活動すると消費され、寝ると回復する。自作自演罠では大幅に減る。
怨 恨:黒修の活動源。これが0になるにつれて修は正気に近づき、派手なことを出来なくなる。
罪悪感:報復を重ねるたびに上昇し、一定値を超えると正気に戻った後にBADエンド。
レベッカ宮本 知能:S 悪知恵:A 体力:D 根性:C 友好:B 恨み:C
片桐姫子 知能:C 悪知恵:B+体力:C 根性:B 友好:B 恨み:C
橘玲 知能:A+悪知恵:S 体力:A 根性:A 友好:B 恨み:C
桃瀬くるみ知能:B 悪知恵:B 体力:A 根性:B 友好:S 恨み:B
一条さん 知能:B 悪知恵:S 体力:A 根性:S 友好:C 恨み:C
上原都 知能:B 悪知恵:B 体力:B−根性:B 友好:B+恨み:C
鈴木さやか知能:B 悪知恵:C 体力:C 根性:B 友好:B 恨み:C
五十嵐先生知能:B+悪知恵:A 体力:B 根性:S 友好:A 恨み:A
柏木優奈 知能:C 悪知恵:C 体力:C 根性:B 友好:A 恨み:B
柏木優麻 知能:A 悪知恵:B+ 体力:A 根性:B+友好:A 恨み:A
来栖柚子 知能:B 悪知恵:B+ 体力:B 根性:A 友好:C 恨み:C
早乙女先生知能:C 悪知恵:C 体力:S 根性:A 友好:B 恨み:C
白鳥鈴音 知能:A+悪知恵:S 体力:S 根性:S 友好:A 恨み:A
秋山乙女 知能:C 悪知恵:B 体力:A 根性:B 友好:B 恨み:B
綿貫響 知能:A 悪知恵:B 体力:B 根性:B 友好:B 恨み:C
犬神つるぎ知能:A+悪知恵:B+ 体力:A 根性:A 友好:A+恨み:B
芹沢茜 知能:C 悪知恵:B 体力:A 根性:A 友好:B 恨み:C
ベホイミ 知能:B 悪知恵:A+ 体力:S 根性:B 友好:B 恨み:C
南条 操 知能:B 悪知恵:C 体力:C 根性:C 友好:B 恨み:C
メディア 知能:B+悪知恵:A+ 体力:S 根性:A 友好:B 恨み:C
宮田 晶 知能:C 悪知恵:C 体力:C 根性:B 友好:B 恨み:C
知 能:いわゆる頭のよさ。これが高い相手は騙しづらい。
悪知恵:機転や第6感の強さ。罠や策にはめる難易度。
体 力:体の打たれ強さ 相手を選ばないと死亡したり
根 性:心の打たれ強さ これが強い相手ほど耐える
友 好:修との友好度。高いほど修を信用してくれるが、罪悪感も比例。
恨 み:黒修がその人物に持っている歪んだ感情。高いほど派手な制裁を実行できる。
BADエンドパターン
A、怨恨の感情は晴れるが、修の悪行は学園中に知れ渡り、楽しかった日常は帰ってこない。
B、正気に返った修が、犠牲者と被害の多さからの罪悪感に耐え切れず自殺する。
C、ベホイミや玲の逆鱗に触れ、正気に戻る前に倒される。
D,くるみや犬神に異変を見抜かれ、お祓いされる。
E、自分の仕掛けた罠で自滅。
GOODエンドパターン
A、特定のキャラを精神崩壊させ、ほぼ奴隷のように従順にさせる。
B、全キャラに制裁を加え、黒修が修の体を乗っ取り、桃月の暗黒時代到来。
C、修は正気に返ったし、悪事もばれていないから安心して元の生活に
テックジャイアンに乗ってたスタジオメビウスのゲームに毒されすぎたな。
どっちかっていうと新世界の神になりたがるのは都な希ガスw
>>450 くるみの友好Sってだけでハァハァするだろ
鈴音、玲、犬神、メディア、ベホ、五十嵐、優麻の順に手ごわいわけだが、
ちうか鈴音って反則じゃね?
あと宮田はスライムかなんかですか?
>>450 >鈴音
あずぽにヴァージョンかよ!!!
でも確かに追試はいつも免れてるんだよな・・・
>>456 とりあえず待ち受けにしたもっとないカナ?
>>449 このゲームのCGは全て集めたぜ!!
【レアCG紹介】(収集が難しいCG)
レアCG1:自宅にてくるみの一人エッチ
レアCG2:犬神が南条を図書室で強姦しているCG
レアCG3:保健室での姫子と玲の絡みCG
磯部「べ、ベホイミちゃん、ボクからホ、ホットミルクのさささ差し入れをどどどどどうぞ!」
ベホイミ「んもう、なんっすか?今見張り中で忙しいんすけど」
磯部「べべべベホイミちゃんがコ、コココレを飲んだらかかか帰るから」
ベホイミ「気安くちゃん付けで呼ばないで欲しいっす」
ベホイミ「クンクン、それになんすか?この栗の花みたいにな変な臭いは?」
磯部「あ、ああそれはね疲労に効果のある薬草がブレンドしてあるんだよ。」
ベホイミ「胡散臭いっすねー」
磯部「みみみ宮本先生が調合したんだよ、ホホホホントだよ!ハァハァ」
ベホイミ「それならいいけど・・・・この臭いは好きじゃない」
磯部「一気飲みしないで、ちゃんと味わってくれって言付けだよハァハァ」
ベホイミ「そうっすか?分かったっす。」
500げと?
>>397遅レスだが面白かった。まさか、くるみ×芹沢がここまで萌えるとは・・・。
GJです
くるみは何気に誰とカプってもいけそうだ。
EDOっ子だからなw
>>450 鈴音がくにおくんの小林的存在に見えてしょうがない
誰も459に触れないのかw
ベホが危ないというのに
あずぽにWM24対戦カード
第8試合:あずぽに王座戦(ヘルインアセル戦)
(あずぽに王座)一条vs桃瀬くるみ
第7試合:シングル戦
榊vs神楽
第6試合:シングル戦
滝野智vs水原暦
第5試合:タッグ王座戦(フェイタル4チーム戦)
(タッグ王座)メディア&べホイミvs秋山乙女&綿貫響vs片桐姫子&橘玲vs芹沢茜&来栖柚子
第4試合:シングル戦(特別レフェリー:桃瀬修)
柏木優麻vs柏木優奈
第3試合:シングル戦
ズーラvs白鳥鈴音
第2試合:シングル戦
春日歩vs6号
第1試合:シングル戦
上原都vs南条操
WM24試合結果
第1試合:シングル戦 ○南条操vs上原都●
第2試合:シングル戦 ○6号vs春日歩●
第3試合:シングル戦 ○ズーラvs白鳥鈴音●
第4試合:シングル戦(特別レフェリー:桃瀬修)
柏木優麻vs柏木優奈
Winner:柏木優麻(13分13秒、ムーンサルトプレスからフォール勝ち)
【詳細】
桃瀬修を巡っての姉妹対決。試合が始まるとお互いの手の内を分かっているのか
優麻の攻撃を優奈はかわし、また優奈の攻撃を優麻はかわすなど、こう勝負を展開
試合が終盤に差し掛かると優奈は優麻をフェースバスターで潰すと、チャンスと見て
トップロープに上るがそこをなんと桃瀬修が邪魔をする!足を引っ掛けられた優奈は
そのままマットに落下、そこを優麻がトップロープからのだいぶ攻撃でピン。
試合終了後、してやったりの優麻は修と優奈を見捨て仲良く退場していった・・
第5試合:8人タッグ王座戦
Winner:メディア&べホイミ(29分26秒、来栖からマジカルドロップでフォール勝ち)
【詳細】
10月に2年ぶり2度目のタッグ王座に輝いた最強コンビのべホイミとメディア
WM24の防衛戦まで危なげなく王座を守り続け最強の名をほしいままにしたが、今回は
今までの防衛戦で戦った3チーム相手に防衛しなければならない。試合は、トルネード形式
なので毎回8人が入り乱れて乱闘。フォールすれば相手が阻止するなどの一進一退の
攻防となる。29分もの死闘は全員がリング内外で倒れているのを必死で立ち上がり、
近くにいた来栖を必殺技で沈めて勝利。ほとんどの参加者が立ち上がれもしない中
べホイミとメディアは自力で立ち上がり大喜びしながら退場していった
メイン3試合結果
第6試合:シングル戦
滝野智vs水原暦
Winner:水原暦(20分44秒、パイルドライバーからフォール勝ち)
【詳細】
これまで12度という最多のタッグ王座に輝いていたあずまんが最強タッグの2人。
時は流れ2月、2人は互いの強さを競い合い衝突が耐えなくなっていた。WM24で2人の
初のシングル戦が決定!決して仲が悪くなったわけではない、ただどっちが強いかを知りたい。
試合前に握手を交わしあう2人、勝負が始まると互いの事をすべて知り尽くしている2人は
お互いの攻撃を巧みにかわしていく。会場からはどちらにも大声援が飛び交う。
12分経過時、暦が智を持ち上げ、パイルドライバーで沈めようとするが暦が涙を流し
マットに叩きつけようとしない。智が技から脱出すると、智は暦に詰め寄り「全力でかかって来いよ!」
と暦を炊きつける。そこから2人の本当の真剣勝負が始まる。さらにヒートアップした2人の勝負は
暦が今度こそパイルドライバーで智を沈め勝利!試合後2人は抱き合いながらお互いの健闘を称えあった
第7試合:シングル戦
榊vs神楽
Winner:榊(23分37秒、ダイヤモンドカッターからフォール勝ち)
【詳細】
最大のライバル榊を倒したい一心で試合を申し込んだ神楽。今年は初のあずぽに王座にも
輝いて大活躍だった神楽だが、今までの榊戦の勝敗は3勝9敗と屈辱的なものになっていた
WMという大舞台で脅威の10連勝無敗を達成している榊を倒すことが神楽の最終目標であった・・
試合は空中技の神楽にグランド技の榊とタイプの違う2人の見所ありまくりの試合展開に
終盤になると倒れる榊にトップロープから540プレスを狙うがかわされて不発。榊もダイヤモンド
カッターを何度も狙うが何度も神楽は返す!最後は神楽から5度目のチャレンジでようやくダイヤモンドカッター
を決めた榊が勝利。WMで負けなしの11連勝を記録!神楽は後一歩のところまで追い詰めながらも敗れた・・
メイン戦:あずぽに王座戦(ヘルインアセル戦)
(あずぽに王座)一条vs桃瀬くるみ
Winner:桃瀬くるみ(37分25秒、レッグドロップからフォール勝ち)
【詳細】
C組の内部分裂、これの全ての原因はくるみの行動にあったと指摘した一条。去年のWM23での2人の勝負
は前回大会のベストパウンドにも選ばれた名試合。試合後にはC組で最高の絆で結ばれたはずだった・・
しかし、2人の仲は11月、くるみを裏切り一条が王座に戴冠した時から確執が生まれたのだ
一条はヒール化し、ことあるごとにC組の仲間割れをくるみのせいにして襲い掛かる。ついにはWM24出場も
危ぶまれるほどの怪我にも追い込んだ。くるみはWM前に奇跡の復帰、試合をヘルインアセル戦にし、一条を倒す
ことを宣言。「去年とは違う、今年は一条さんを血の海に沈める!」と言うくるみ。そこに一条が登場すると
2人は衝突!「去年は私に負けて涙流してませんでしたか?」と一条はくるみに言い捨てる。「今年も同じ目にあってもらいます、でも去年と違うのはあなたが負けても私は決して手を差し伸べない事です」と一条はジト目で吐き捨てた・・
試合が始まるとくるみは今までの恨みを全て一条にぶつける。リングには赤い鮮血が流れ、周囲には凶器が散乱まさに壮絶な地獄絵のような試合を繰り広げた。最後はくるみがレッグドロップを決めて勝利。
去年は王座に飢えていたくるみを勝利した一条が諭し、ベビー転向したくるみ。感動的な試合となった。
しかし、今年は一条の言ったとおり、どちらも負けたものの手をさし伸ばさなかった・・
くるみは金網の中でぐったりする一条を見捨て、ベルトを高々に掲げた。10度目のあずぽに王座に輝いたくるみ
であったが観客はどこかさびしい2人の試合の結末に塩らしくなってしまうのであった・・・
ジジイ「プロレスネタを理解できるぱにぽにファンは少ないというのに
長文で書き込んでしまった。正直スマンカッタ」
あずまんがとぱにぽに版のレッスルマニアか・・・
本当に実現してたら、メイン戦と7試合目はかなり見ごたえありそうだなw
あずぽに・・・某サイトのバトロワ思い出してしまったジャマイカ_| ̄|○
あずぽにロワイヤル
優勝者:レベッカ宮本、秋山乙女、早乙女、春日歩
都が・・俺の都が・・・ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!!!!
オレのくるみは悪役だったんだぞ
それにくらべれば都はまだマシだ
くるみは、おもいっきり人殺しだったからな・・。
最後は自分を取り戻したけど。
鈴音も悲惨だったな・・・。
あずぽにロワイヤルの一条の性格っておかしくなかったか?
あんな乙女ちっくだったか?
くるみは実は姫子と五十嵐先生の2人しか殺してなかったりする
犬神と南条の方がたくさん殺してたな
でも、くるみの方が殺しのインパクトが強かったのは確かだ
あずぽにロワイヤルに来栖が出てないのは何で?
なんかそれはそれで怒りが沸々と沸いてくるような・・・。
>>476 俺の姫子なんてここで虐められたり殺されたりしてるんだぞ。
あずぽにロワイヤルでも姫子はすぐ死んだよな
俺の綿貫だって首チョンパだぞ
俺の6号さんだって・・・うぅ
あずぽにロワイヤルはぱにぽにのキャラだけでいい。
実際、一番かわいそうなのはメソウサだったりする
できればぱにぽにキャラだけのバトルロワイヤルが読みたい
一条さんが全滅させて終了な気がしてならない
>>490 あずぽにのほうでは一条は一人も殺してなかったぞ
本当はガラスの心を持つ乙女なのさ
ほんと一条さんは恋する乙女って感じだったな・・・。
だが誰も殺さなくても誰にもアニメ版一条さんは殺せないだろう。
漫画版ならさらっと死んでいそうだが。
そのあずぽにだかを読んだことは無いけど
もちろん姫子は「やめようよこんなこと」とか言ってる間に殺されるんだよな?
躁鬱に狂うに決まってるじゃないか
495 :
マロン名無しさん:2006/01/26(木) 22:53:29 ID:IxHiWS9j
リンク貼ってくれ…
頼む…
ん?あずぽにってwebで読めるもんなの?
web以外何で読むの?
紙媒体で出版されてるとでも?
ベッキーを狙う悪の組織の手先が姫子だったら面白いのになぁ
スパイラルのひよひよにはショックを受けた
マ i)
ホ γ'´ ̄ ヽ
! ハハ/)
レiノ^ヮ^ノノ Ωカワイー
(つ∧/つ
く_/_|_|〉 マ
ヒ!ヒ! ホ
「姫子さん、もう一つ聞いていいかな?・・・魔法少女どこへやった?」
「・・・君のような勘のいい生徒は嫌いだよ」
ベホイミダサ発言も仕組まれてたのか
糞スレ
姫子さんは1番にならない、自分の能力を見せないことが
静かに暮らすのに必要だと知っているのです。
植物のように静かに暮らしたいわけですね
506 :
鈴木さやか:2006/01/28(土) 21:42:43 ID:???
―季節は春
姫子さんが私たちの前から姿を消して一ヶ月が経ちました
あの事件で命を狙われ重傷を負った宮元先生は
3−Aの皆さんの熱心な介抱もあって
今ではリハビリができるまで回復しました。
ただ、春の陽気にすら心を閉ざしたままで、
精神的なリハビリにはまだしばらく時間がかかりそうです。
学園で誰よりも先生に近かかった姫子さんが
まさか工作員だったなんて・・・・・
???「あれ、ってことは今C組で一番頭悪いのって・・・私?」
>>507 アニメでは偏差値が62ある一条さんも原作ではあまり成績が良いほうではないらしいが。
ちなみに玲が80、くるみが55、都は52。
501それどこの鋼?
504それどこの吉影?
ここは1年C組
このクラスは天才ちびっ子教師ことベッキーが毎日愉快な仲間達とドタバタをくりひろげている楽しいクラス・・・だと勘違いしている人が多いのではないだろうか実際は違う。
確かにチビと仲良くしている奴もいるがクラスのほとんどがあいつを快く思っていない正直親たちも担任を換えろと学校に直訴したことだってある。
では、なぜこれが表ざたになっていないかというと、ひとえに魔女と奇人のせいである。
あいつらに本気で睨まれたらハゥハゥどころじゃすまないことを皆知っている。
そのため俺たち(モブキャラ)は陰口をコソコソ言うくらいのことしか出来ない
しかし今日は違った。
なぜだか知らないがチビの保護者達が次々と車で連れいかれてしまったのだ。しかもデコに桃という字・・・
「すぐに戻るからそれまで自習な!」チビはそう言い残して行ってしまった。
「あぁ〜うぜ〜また自習かよ」
危険人物がいないので教室で思いっきり皆不満を口にしていた
「そういえば未知のウィルスとか言ってなかったっけあのガキ」
「あ?聞いてなかった。そんな馬鹿なこと話してたの?」
「らしいよ。感染者はデコに桃って出てくるらしい」
「まじでw?」
「マジマジwww」
「うゎハジぃ〜w橘とかの写メ撮っときゃよかったw」
すると一人がハッとしたように言った
「あのチビ黙らすなら今じゃねぇ?」
ま、アニメで全員同じ顔にされりゃあ頭にもくる罠。
でもモブに近しい存在であるユカチカの方が嫌われそうだが。
イイヨイイヨー
521 :
マロン名無しさん:2006/01/29(日) 21:54:34 ID:A6gM3l5/
原作103話
???「そうだ!交通事故に見せかけて殺っちゃえよ!」
>>521 考えはじめるとかなりドツボにハマるな……
答えはすぐわかったけど入れるのに手間取った。
っていうかなぜぱにぽにスレに投下されたのか気になる
誤爆ではあるマイカ総老師
FFZの前につくものなんてあるか?
DC
すぐぴんと来たけどFFZ○○じゃないからわからんかったカモー
ファイナルファンタジーセブンアドベントチルドレン
ダージュオブケルベロスファイナルファンタジーセブン
くるみ×芹沢の絡みがもっと見たい
磯辺×くるみキボンヌ
メソウサの続きマダー?
【あずぽにプロレスキャラクター紹介】
≪あずぽに王座≫ ≪IC王座≫ ≪タッグ王座≫
レベッカ宮本 0回 0回 0回
片桐姫子 0回 2回 1回(都)
橘玲(現あずぽに王座) 1回 3回 0回
桃瀬くるみ 10回 0回 1回(一条)
一条 5回 2回 3回(くるみ:1、一条妹:2)
上原都 0回 0回 2回(姫子:1、6号:1)
6号 1回 0回 1回(都:1)
白鳥鈴音(現IC王座) 4回 1回 0回
秋山乙女 0回 11回 2回(綿貫:1、宮田:1)
綿貫響 0回 4回 1回(乙女)
ズーラ 2回 0回 0回
芹沢茜 2回 1回 1回(来栖)
べホイミ(現タッグ王座)4回 0回 2回(メディア)
メディア(現タッグ王座)3回 0回 2回(べホイミ)
南条操 0回 0回 0回
宮田晶 0回 0回 1回(乙女)
柏木姉妹 0回 0回 8回
来栖柚子 0回 0回 1回(芹沢)
≪あずぽに王座≫ ≪IC王座≫ ≪タッグ王座≫
美浜ちよ 0回 0回 0回
春日歩 0回 3回 0回
滝野智 0回 0回 12回(暦)
水原暦 0回 1回 12回(智)
榊 5回 4回 0回
神楽 1回 5回 0回
かおりん 0回 0回 0回
【数々の伝説】
桃瀬くるみ 史上最多のあずぽに王座戴冠
一条 2年間の王座防衛歴(WM2〜WM4まで)。史上初の王座グランドスラム
秋山乙女 初代IC王座!史上最多のIC王座戴冠
ズーラ 初のヘルインアセル参戦。あずぽにレスラー最低敗北記録
芹沢茜 史上初全ての王座を同時保持!史上2人目の王座グランドスラム
べホイミ 2年間のタッグ王座保持(メディアとタイ)
メディア 2年間のタッグ王座保持(べホイミとタイ)
柏木姉妹 初代タッグ王座!
滝野智 史上最多のタッグ王座戴冠(暦とタイ)
水原暦 史上最多のタッグ王座戴冠(智とタイ)
榊 初代あずぽに王座!初のヘルインアセル参戦
漂流教室ネタはアニメにもあったな
ほしゅ
ゴミ収集車に巻き込まれる6号さん
それなんてチョコラータ&セッコ?
>>331からのくるみが芹沢に復讐して百合られる話を
漫画化しようと目論んだが俺には画力が全く無いのに気付いた。
絵の練習\(^o^)/スルカ
あげ
ベキ「どういう事です五十嵐先生・・・桃瀬・・・あなた達いつからグルだったんですか?」
五十嵐「最初からよ。私がA組の担任になってから・・・
ただの一度も彼以外を助手だと思ったことはない」
ベキ「あなただって知ってるはずです。6号はあなたに憧れてた。あなたの役に立ちたいと
それこそ死に物狂いで努力してやっと良い子になったんですよ・・・・・・・それを・・・ッ!」
五十嵐「知ってたわ。だから私が彼女を車の助手席に乗せたのよ
自分に憧れを抱く人間ほど御しやすいものは無い・・・・
憧れは理解からもっとも遠い感情だよ」
ベキ「五十嵐先生。私はあなたを殺します」
五十嵐「あまり強い言葉を使うなよ・・・弱く見えるぞ」
五十嵐先生が4様か
【あずぽにレッスルマニア25】どこよりも早く対戦カード紹介!!
メイン戦:あずぽに王座戦 (王座)神楽vs滝野智
第8試合:ストリートファイト戦 6号vs五十嵐美由紀
第7試合:シングル戦 一条vs榊
第6試合:シングル戦 桃瀬くるみvs桃瀬修
第5試合:IC王座戦 (王座)柏木優麻vs柏木優奈
第4試合:6人タッグ戦 レベッカ宮本&片桐姫子&橘玲vs美浜ちよ&春日歩&水原暦
第3試合:シングル戦 白鳥鈴音vs秋山乙女
第2試合:シングル戦 綿貫響vs芹沢茜
第1試合:タッグ王座戦 (王座)べホイミ&メディアvs谷崎ゆかり&黒沢みなも
夢の祭典あずぽにレッスルマニアを体感せよ!!
あずまんがはもういい
あずまんがは飽きた
凄い豪華な試合だな・・桃瀬兄妹の対決なんて
6号と五十嵐先生の試合は現実だとありえないぞ・・
神楽と智・・・・ついにこの2人が・・・
お互いに似ているイメージの人と争えば良いのに。
滝野智 VS 片桐姫子 とか
橘玲 VS 水原暦 とか
レベッカ宮本 VS 美浜ちよ とか
五十嵐美由紀 VS 谷崎ゆかり とか
似ているのがいくつあったりするが。
【あずぽにレッスルマニア25】試合結果!
第1試合:タッグ王座戦
(タッグ王座)べホイミ&メディアvs谷崎ゆかり&黒沢みなも Winner:谷崎ゆかり&黒沢みなも
≪詳細≫今年のWM25は初戦からべホイミ&メディアの登場に観客が沸いた。
相手のゆかり&にゃものタッグも完璧にべホイミとメディアを攻略。今まで彼女ら
に匹敵するタッグチームは現れなかった。試合はゆかりとにゃもの合体技がべホイミ
に直撃!みごとカウント3を奪って、王座移動!初戦から名勝負が繰り広げられた
今年のWMは次の試合へも弾みをつけてくれることを期待されるのだった。
第2試合:シングル戦:芹沢茜vs綿貫響 Winner:芹沢茜
第3試合:シングル戦:白鳥鈴音vs秋山乙女 Winner:白鳥鈴音
第4試合:6人タッグ戦
美浜ちよ&春日歩&水原暦vsレベッカ宮本&片桐姫子&橘玲
Winner:美浜ちよ&春日歩&水原暦
≪詳細≫元々は玲と暦の確執により起こった試合。やがて他の2人を巻き込んでのタッグ戦
が行われる事が決定した。試合は割とクリーンな試合展開になる。最後は暦が玲を
パイルドライバーでマットに叩きつけ、勝利!ベッキー達は悔しそうにしながら退場していった。
第5試合:IC王座戦
(IC王座)柏木優麻vs柏木優奈 Winner:柏木優奈
≪詳細≫ついに完全決着がつく柏木姉妹の遺恨対決。半年前の屈辱を晴らすために
姉に真っ向から挑む優奈。試合はお互いを知り尽くしあった2人の技の読み合いが続き
好勝負を展開。最後は優奈が優麻をフォールし勝利!優奈は初のIC王座戴冠!!
ここまでICとタッグの2つの王座が移動。果たしてあずぽに王座も移動してしまうのか・・
次回はついにメイン4大シングル戦の結果発表。乞うご期待!!
あれ?いじめスレじゃなかったの?ここ
プロレスネタは他にスレ立ててやれよ・・・
玲がいつもより怖い目玉シールでベッキーをビビらしていじめるが恐怖のあまりベッキーはおもらしをしてしまう。
姫子は後始末とベッキーの着替えを手伝うが途中で欲情してしまいベッキーを襲うストーリー
学級崩壊してないな
人格崩壊しそうな展開ならなんでもOKさwww
563 :
マロン名無しさん:2006/02/08(水) 23:41:49 ID:hR70/kUZ
姫子「ベッキー、一つ聞いていいカナ?私のマンガどこへやった?」
ベッキー「・・・お前のような勘のいいガキは嫌いだよ」
ベッキーのがガキだろw
「くるみちゃーん、今日はくるみ割り人形を持ってきたんだよ〜。
見てくれるカナ〜?」
返事をする間もなく手を引っ張られ連れてかれるくるみ。
たまには姫子のくだらない事にも付き合ってもいいかな。
そう思う事にした。
場所は体育倉庫。不思議には思ったが特に気にはしなかった。
「姫子ー。こんなとこにあんの?」
「マホホ〜。くるみちゃん、くるみっておいしいよね〜
さぁ人形さんガンバレ〜」
そこにはいつも見慣れた鈴木さやかがいた。
いつもと違うのはハンマーを持っている事ぐらいだ。
「…人形って…ただの6号じゃない
でも肝心のく ゴッ
じわじわと赤くなるくるみの額
(え……?私いまなぐ ゴッ
ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ ゴッ
「うふっ」
そういや、黒修はもう忘れられてるのか?
くるみ割り6号さん
ぱにぽにのロダに
飛び降り自殺を図るくるみ
目立つために己を傷つけるくるみ
を貼ったのは誰だ。
そしてそれに萌えてしまっている俺
GF1月号のプラチェを見たときから
このネタ多分出るなと思ってたら……
>>568 ぱにぽにのロダってどこ?
ググっても見つからないんだが
>>571 半角二次元板のぱにぽにスレのテンプレにあるから
自分で探してきな
ストレスの腹いせに都が万引き→姫子に目撃される→放課後呼び出し
→首を締めてぬっころす→校舎脇に埋める→半年後雨で土が流され悲惨な状態で発見。
駄目だ、漏れの中では都の鬱ネタだと必ず姫子が死ぬんだ
姫子スレがここっぽい流れになってるな
死なない程度の鬱ネタ誰かヨロ
バッドエンドでいいから
姫子スレで同人誌が出そうですよ
949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/10(金) 20:45:52
女子トイレの個室に入れられて、上からホースで水をかけられる姫子
謝っても許してもらえない
ずっとずっと掛け続けられる
そして放置。
風邪を引いて1週間入院した。
その他いじめられエピソード満載の同人誌出そうと思うがどうか
虐めるのは結構だがその影で支えになってくれる人がいるとか救いが無いとキツイ
>>577 女のイジメは精神的にもっとキツイ
人格否定というより虫けら扱いさね
ベッキーを屋上から落としたらいきのこるか試したい
>>580 過激過ぎるんだよ
_, ,_ パーン !
( ゚д゚) ∧,,∧
⊂彡☆)))・ω・`)
582 :
@自治スレにて板設定変更議論中:2006/02/11(土) 01:04:58 ID:wv65UYSa
あずぽに並みに鬱なスレだな
>>566 黒修、優麻とのみ親しくし始め、優奈が話しかけてきても「今忙しいから」とスルー
優奈、急にそっけなくされたことから生じた寂しさを恋心と勘違い
優奈、優麻の振りをして修に接触
黒修、気付いていながら優麻として扱うも、「いつもより素敵な気がする」と口説く
陰から見ていた本物の優麻(無論黒修が仕組んだ)、愕然とするもその場は黙って去る
柏木家にて姉妹の修羅場が発生
姉妹仲にはヒビが入り、疎遠になる姉妹
黒修、256の経験点を獲得!
というのを思いつきはしたが、「女はこんなので乗せられるほど馬鹿じゃあねえな」と
思ったので原稿は凍結中。
俺が無駄に精密さにこだわる、きんもーっ!な男ですまん。
女のいじめは男にはわからんから俺には書けない
人が減ったな…
588 :
マロン名無しさん:2006/02/13(月) 17:47:49 ID:1aDOCHoN
昔のくるみ×芹沢みたいな神文書ける人、降臨しないかな〜?
frfekerkjek
relrerle
leww;lewe;lew;
;rlrkeke
fg,fd,derklr
>>590 正直修がイケメン過ぎてやらないかなんだけどwwwwwww
姫子が適当で困る
被虐芹沢が非常に気になったw
いろいろあって修と優奈が付き合いだす。
優麻は恋にやぶれてしまう。
しかしある日、優奈はデートの待ち合わせ場所に向かう
途中で交通事故に巻き込まれる。
修と優麻が病院に駆けつけたとき、優奈はすでに
顔に布をかぶせられてる状態だった。
その場に崩れ落ちる修に優麻はこういった。
「これは優麻ちゃんよ、私のふりをして桃瀬君に近づこうとしてたの」
その後、優麻は優奈としての生活を歩む。
とまあこんなものを思いついたが流石に無理があるな。
なにその薔薇乙女
みんなよく思いつくなー。
俺も試しに書こうとしたが、
話の都合で登場キャラがみんな原作より2歳年とってるし
名無しで回想のみとはいえオリキャラは出てきちゃうし
そもそも学級崩壊してないし展開もありえなさすぎるし
きわめつけはWordで30ページ近くになっちゃって全然短くまとめられないし
その割に読み返してみても面白くないしもうグダグダ。
>東京都江東区の小学校で飼育されていたウサギをけり殺したとして、
>警視庁は少年3人を動物愛護法違反などの疑いで逮捕した、と発表した。
>少年らはウサギをボール代わりにサッカーをしており、「面白半分でやっていてエスカレートした」などと供述。
>発覚を免れるため、ウサギの死体を重しと一緒に袋に入れて運河に捨てていたという。
>3人のうち2人は同小学校の卒業生。
>別のバイク窃盗容疑で逮捕された仲間の少年もその場にいたが、
>同小でウサギの飼育係だったため、涙ながらに仲間の行為を止めようとしたことから、動物愛護法違反での立件は見送られた。
>ウサギは児童らが「ゆきのすけ」と名付けて可愛がっており、
>行方がわからなくなってからは児童らがポスターを作るなどして捜していた。
この記事を見て
「お金なら出すから!」と止めるが、金で解決する態度が却って火に油を注いだり
『じゃあお前を蹴ってやるよ!』と言われ首を縦に振る事が出来ず胸を締めつけられたり
押さえ付けられて見せつけられる虐殺に唇を噛んだり
血が制服ににじむのも構わず死体を抱えて絶叫したり、
月明かりの下メソウサの死体を抱いて虚ろな目で川に歩み入る南条さんを思い浮かべた。
599 :
マロン名無しさん:2006/02/16(木) 21:23:30 ID:/q7KvzEd
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)<藤巻まだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
あと598を誰か小説化してくれ
600はもらう!
藤巻がものすごくツボった
藤巻ロメン
603 :
マロン名無しさん:2006/02/17(金) 11:35:57 ID:xtiAxHFR
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < 藤巻じゃなきゃヤダヤダー
`ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ
_, ,_
〃〃(`Д´ ∩ < 小説だけじゃヤダヤダ
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( つД´) < 映画化してくれないとヤダー
`ヽ_ ノ ⊂ノ
ジタバタ
∩
⊂⌒( _, ,_) < ヤダよー…
`ヽ_つ ⊂ノ
ヒャック...ヒャック..
⊂⌒( _, ,_)
`ヽ_つ ⊂ノ zzz…
604 :
マロン名無しさん:2006/02/17(金) 21:45:31 ID:PMnnOLs0
ぱにぽににはあれだけ個性的なメンツがいるんだから
一人ぐらい高校デビューのやつが居そう。(ベホイミ以外)
俺的には姫子や芹沢がそれっぽいと思うが。
本当の姫子は閉鎖病棟に入院していて、
箱庭療法をしているという最終回を思いついた
現実はベッキーというお子様天才教師もいなければ
不思議系委員長もいない
ただそこには桃月学園を模した模型と
姫子が作り上げた妄想しかないというオチ
それなんて勝手に改蔵?
608 :
マロン名無しさん:2006/02/18(土) 09:58:32 ID:dv3MRBp4
>>598 そんなことになったらベッキーも泣くだろうから
平成の世に蘇った必殺ぱにぽ人が黙ってないぞ。
藤巻もまさか自分がこんなに有名になるとは思わなかっただろうな・・・・
藤巻マンセー!!
>78 >80 >92 >98-99で、姫子が本当に死んでしまい、
言いだしっぺの玲が、迫害されるというのはどうだろう・・・・?
姫子を死に追いやった罪悪感で、反撃もできなかいとか。
ベッキーに憎まれる玲か・・・我が子に怨まれる母親っぽいな・・・
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < 藤巻じゃなきゃヤダヤダー
`ヽ_つ ⊂ノ
藤巻藤巻うるせぇんだよ!ガ板にスレ立ててやれ!
あんまり頭に来たから新ネタ書き込んでやる!
アマチュア無線の勉強ほっぽって書くんだからこれで落ちたらお前らのせいな!
「あ〜、どうしてこんなに暑いのカナー?玲ちゃん何とかしてポー」
「寄るな暑苦しい。仕方ないだろエアコンが壊れてるんだから・・」
ある夏の日、桃月学園1年C組は、エアコンが壊れた状況で、
午後の授業を迎えようとしていた。
「暑いー、こういうときは都ちゃんが何とかすべきー」
「都は例の教授と遺跡の調査に行ってる」
「誰でもいいから何とかしてー・・・そうだ!6号ちゃん!」
「・・・? 何ですか姫子さん」
「エアコン直して!」
「ええ?それは無理ですよぅ。私、エアコンには詳しくありません」
「えー、なんだよー。使えねーなー、ブー」
「・・・すみません」
「いいんだよ6号。こいつの言う無茶に付き合ってたら体が持たない」
「いえ、姫子さんのお願いは聞いてあげたいんです」
以前姫子がくれたリボンを、今も6号は大切に身につけている。
そして、それ以上に、姫子のことを大切に思ってもいる。
姫子の願いであれば身を粉にしても叶えてやりたい、
誰にでも分け隔てなく献身的な彼女が、大切な相手にそう思うのはごく自然なことだった。
「・・・私、やります。何とかエアコンを直せるようになってみせます!」
「イイヨイイヨー♪ ガンバって6号ちゃ〜ん」
こうして、悲劇の幕が上がった。
玲が6号に対してなした警告は、そう遠くない未来に実現する。
615 :
614:2006/02/19(日) 03:27:11 ID:???
「はい姫子さん。直りましたよ」
「やったー!これで涼しくなるよー。ありがとう6号ちゃーん♪」
「・・・すごいな6号は。2日で何とかできるのか?」
「ええ、放課後に桃月図書館まで行って電子回路とかの専門書を読んでみたんです」
「読んでみたんですってお前・・・」
「もちろんある程度の目星をつけて借りて帰りましたよ?
他にもネットで軽い部分を調べましたし」
「なんだかよくわかんないケドー、6号ちゃんはえらいってとこでFA!」
「えへへー、姫子さんにそう言ってもらえるとうれしいです」
「よーし、ベッキーにも教えちゃおーう!」
「ええ、そうしましょうか・・・」
姫子は6号の手を引き、ベッキーの研究室へと向かう。
そして、教室には玲が残された。
「6号の足取りがいつもよりおぼつかない気がしたが・・・
気のせいか・・・気のせい・・だよな?」
「へー、芸達者なのは都だけじゃ無かったんだなー」
「でしょー?私も驚いたカモー!」
「そこは素直に驚けよ・・・ふぁああ〜〜」
「ベッキーのあくび、可愛いー!!!」
「昨日は急に教授から古文書の解読以来があって夜遅くなったんだよ・・・」
「へー、徹夜しちゃ、おっきくなれないのに可哀想カモー!」
「徹夜はしてない!天才だぞ!夜の2時までには解いた!」
「ムキになってもベッキーは間違いなくかわいいー!!!」
「結局抱きつくかー!暑いんだ離れろー!」
じゃれあう2人をよそに、6号の顔色はよろしくない。
(私は・・・天才じゃないから・・・エアコンを直すのに2日徹夜して勉強しなくちゃいけなかった・・・
姫子さんに本当の意味で認められるには、これからもがんばらなくちゃ・・・!)
「なにこのSS・・・私の出番が無いよ・・・」
くるみは言った。
「何よ!私なんてスレを通して今までろくな出番も無くてよ!」
「少なくともこのスレで1番容量を食ったSSの主役さんが言うことじゃないねー」
「別に構わないのだが、私の出番も全く無いな」
「出番が無いってことはいじめに関わりが無いってことだから・・・」
「いいことなのかもしれないよね姉さん」
「塞翁が馬、じゃな」
「俺も全く出番が無いぞ」
「お前はしょうがないだろ体育教師。セクハラいじめくらいしかやれること無いくせに」
「俺が黒化して暗躍する話はいつ書かれるのか」
「私が精神崩壊する話は今書かれているもので間違いないようですね」
「はうー、私、出番は欲しいけどいじめられるのはイヤですー」
「諜報活動中に捕まって拷問を受けるというのは・・・やっぱパス」
「私が拷問を受けてたら、助けに来てくれますか?」
「拷問だと・・・?(モワモワ・・・)お前本当にやらしい奴だな!」
「ふーんだ。私はそう遠くない将来にまた主役の座を得て、目立ってやるんだから!」
「増長する者には制裁を、ですね。ではお好きなようにどうぞ」
「くるみさま〜、こんなところにいらしたんですか!」
「あんたは芹沢!しかも百合化した後の!」
「茜はさびしゅうございました。ああ、懐かしい香り・・・」
「ちょっ・・・急に抱きつくなぁっ!」
「いやぁ、恋の花咲く季節ですニャ・・・」
「あぁ・・僕がリベンジする話が自然消滅してしまったぁ・・・」
「次回はこいつがうんこ漏らす話です!」
「ギャー!!」
617 :
マロン名無しさん:2006/02/19(日) 06:07:16 ID:odLKqaxW
ただ六号さんが疲れただけじゃねーか
学級崩壊はどこへ行った
>>617 自分でも書いてから気付いた。
いつも前振りが長いと叱られるんだよな。
これから徐々に6号さんが壊れていく予定だが
なるべく短く収まるように推敲するんで命ばかりはお助けを。
619 :
マロン名無しさん:2006/02/19(日) 08:28:37 ID:odLKqaxW
>>618 まだ続きあるのか、早とちりごめんorz
このスレ見てるけどキャラ殺すのだけはやめてほしい(’A`)
いや、殺すのもありだよ。
話が重いな…
622 :
マロン名無しさん:2006/02/19(日) 09:35:59 ID:tbBnACB+
アニメの都は素で鈴と仲悪そう・・・
623 :
マロン名無しさん:2006/02/19(日) 10:44:33 ID:nQ2sFAk3
殺すのはちょと重くなり過ぎるからボツ。
99みたいなオチなら可。
殺してから、そこからの二次災害的な(いじめ殺した犯人が逆に責められる)話を・・・・
ベッキーも容赦無い実行犯で使えそう
メソウサマダー?
626 :
6号続き:2006/02/19(日) 20:26:36 ID:???
「6号ー、ちょっと手伝ってくれよー」
「はい、構いませんよ乙女さん」
「最近あちこちで6号が引っ張りだこになってるな・・・」
「私は帰ってきたけど、メディアもベホイミもまだいないし、
なんでか人手がいるみたいで6号さんみたいのは狩り出されちゃうのよ」
「修君や一条さんは大東亜生徒会会議に出るのに中国まで遠征だったカナー?」
「何だその怪しい会合は・・・それに行ったのは熱海だ」
「いずれにせよ談合の香りがするわね・・・どこから出た金よ・・・」
生徒会前、乙女と6号が歩いている。
「ったく、生徒会も出掛ける前に仕事くらい片付けていきやがれってんだ
鈴音も桃瀬にホイホイ頼まれて、自分はサボりでやんの」
「コピー紙やインクの替えを入れれば良いのですよね?」
「ああ、って6号お前大丈夫か?目の下のクマがすごいぞ」
「大丈夫ですよー」
「コピー紙もずいぶん重そうに持ってるし、休んでるのか?」
「昨日も1時間ほど寝ましたから大丈夫ですよ」
「私の10分の1も寝てないんだー。それっ!気合だー!!」
不意に現れ、思い切り6号にチョップをかます鈴音。
「あ―」
倒れる6号。
6号が目を覚ますと、そこは保健室のベッドの上だった。
「あ、起きたか?6号」
「わたしは、いったい・・・?」
「あいつが思い切りぶん殴ったから倒れちまってたんだよ。
ま、疲れがたまってたんだろ。そんなんじゃ邪魔だから休みな」
「邪魔」乙女は普段から口が悪いのだが、疲労と鈴音から受けた打撃によって
弱りきった6号の心身には、こたえるものがあった。
627 :
6号続き:2006/02/19(日) 20:27:32 ID:???
「わたしは、じゃまなんですか・・・?」
「は?」
「わたしは、じゃまなんですか?」
「おい6号・・?なんだかいつものお前らしくねーぞ」
「いつもの・・・?わたしのなにをしっているってんですか?
びーぐみのあなたが?りぼんをくれたわけでもないのに」
「ハア?意味わかんねーよ。もっとはっきり、わかるようにしゃべれよ。
薄らボンヤリした声でしゃべりやがって」
つい鈴音に応対するときの癖で、喧嘩腰になる乙女。
「だから・・・わたしは、みなさんのいうようにおてつだいをして・・
それでじゃまだなんていわれるのは、おかしいとおもって・・・」
6号は、自分は積極的に人に関われないので、人から助けを求められた
ときは積極的に応じたかった。それなのに邪魔だと言われてしまうのは悲しい、
と言いたかったのだが、心身ともに消耗していたためうまく言えず、
体育会系ではっきりした物言いを好む乙女をいらだたせることになった。
「ハア?手伝ってやってんのに文句言うなってか?
恩着せがましいこと言いやがって!てめーなんか一生休んでろ!!」
「やすむ・・・?いっしょう・・・?」
乙女が乱暴に閉めていった扉を見つめながら、
6号は乙女の残していった言葉を反芻する。
そして、彼女のぼんやりした視線は、部屋中をさまよい、
保健室の備品置き場の棚に止まる。
そこには、果実類のほか、ベホイミとメディアが予備用にこっそり置いていった
泥水濾過器などのサバイバルグッズがあったが、あるものが特別6号の目を惹いた。
「この・・ないふ、よく、きれそう・・、ああ・・やすまなくちゃ・・・わたしは・・・」
陽を受けて光り輝く刃は、6号の薄らボンヤリした瞳さえも映し出していた。
wktk
6号怖杉wwww
それなんて学校のであった怖い話
かまいたち
つきこもり
GJ!
続きが読みたい!
631 :
ムスカ宮本:2006/02/20(月) 01:13:02 ID:v3Ppe9E+
ムスカ、行っきマース。
sageろ
ま た ム ス カ 宮 本 か
姫子には小学校の頃からの幼馴染で将来の結婚を約束した男がいたが事故で死んでしまう
姫子はロングだった髪の毛を切る
ある日ベッキーが姫子がいつも薬指に空き缶のキャップをはめてるのをみて没収してしまう
それは実はその男からもらった婚約指輪代わりのキャップだった
ショックで姫子は学校の屋上にその男がにっこり微笑んでいる幻覚を見て
そこへ行こうとして飛び降りそうになって玲やベッキーにとめられる
ベッキーはキャップのわけを知る。
男が死んだ夜、一条さんですら涙ぐんで優しく姫子を抱いたという話を聞き
「辛いことがあったら先生にいうんだぞ!」と泣いてあやまる。
そして姫子の夢の中に入る回でその婚約者に出会いみんなで結婚式を挙げる
なぜか一条さんが神父になっている。
目が覚めたら姫子のキャップが結婚指輪に変わっている
玲「ちょっと一条を懲らしめてやるか」
玲「おい一条、おまえうざい、とっとと消えろ」
一条「そうですか。では」
窓を開けて外へ飛ぶ…グシャッ
玲「一条!?」
遥か下の校庭を見下ろすと、血まみれになった一条が静かに目を閉じて二度と動かなくなっていた…
636 :
マロン名無しさん:2006/02/20(月) 13:32:43 ID:mFkiAzSg
>>635 過激過ぎるんだよ
_, ,_ パーン !
( ゚д゚) ∧,,∧
⊂彡☆)))・ω・`)
637 :
マロン名無しさん:2006/02/20(月) 17:46:21 ID:D5VW/9dB
>>636 実は人形なんじゃん?
あるいは別の一条人形が倉庫から目覚めるとか
TOSHIYUKIの偽名か
都が玲を殺すにはどうしたらいいんだろう。
玲の方が身体能力が高そうなので悩む。
金を落としておいて、拾うためにしゃがんだところに石を落とすとか
鞄で殴って(都の鞄には教科書や辞書がたくさん詰まっているだろう)
倒してからボコろうかと思ったが……
南条さんから毒をもらったり、教授やベホメディから銃器をもらって使った方がいいかな。
でも銃はなかなか当たらないというしな……
帰り道待ち伏せしてナイフで刺す
まあ都は玲よりも勉強を邪魔してくる姫子を殺しそう
ナイフは奪われる危険性が怖いなぁ……
動けなくなってからの滅多刺しや、蘇生しないように頸動脈を切る時には便利だけど。
姫子はウザいだろうけど、殺すまで憎むのは玲かなと思って。
同じクラスに自分より成績がよくて運動もできる、スタイルもいい奴がいるなんて。
玲は味方が一人もいない状態で陰口とかの精神に来る陰湿なイジメに弱そうだ
教師含めた学年全員で無視するだけで3日で登校拒否
それいいな。
都が留学中にそれやって、帰国した都に泣きつくと。
で、都が頭をなでたりしてやって、ほのぼの微百合展開を繰り広げ。
ラスト1ページは
口の端でにやりと笑う都
凄絶な表情で笑う都
暗転して玲の背中を刺す。画面は真っ黒、効果音のみ
効果音が「むにゅっ」
玲はベッキー含めて皆で避けたりよそよそしくしたりしてればいいんじゃね?
ベッキーだけでも効果は高そうだ。
「もう…本名で呼んでくださいオブジイヤーです…」
ある日、6号は学校を逃げ出し、姿を消した…
長く電車に揺られ、気がつくと東海道線の小さな駅で降りていた。もうここで飛び込んで死のう…
夜の闇の中、かすれた駅名板には「ろくごう」と書かれていた。
「…こんな名前の駅で死ぬなんて…しかももう終電はでてしまいましたオブジイヤーです」
「6号さんが自分の名前と同じ駅で飛び込むのはまさに見ものマホ(笑)」
「おまえは本名で呼ばれる資格はないゴミ以下の存在だ」
「あたしより地味って感じよね〜あはは」
「…死んでください」
「ほら、もうすぐ夜行が通過するからさっさと死になさいよ!」
「鈴木って誰だ?まあいいや出席簿から削除だな」
グルグル幻聴が6号の周りを取り囲み、いつしかホームから線路上に横たわっていた…
「わたしはわたしは…6号ではない…オブ…ジイヤーです…」
遠くで踏切が鳴りはじめる。徐々に夜行列車のジョイント音が近づく
うっすらと月明かりに照らされてムーンライトという文字が見える
「次に生まれ変わる時は…これくらいインパクトの強い名前なら
6号とか…呼ばれないオブジイヤーです…」
直腸に突っ込まれた電源コードで感電死してビクビク動いてるレベッカ。
理科室の機器かなにかならAEDレベルの電圧を出せると思うがどうかな。
湯あたりして脱衣所で気絶して、掃除に来た仲居さん(女子大生バイト)に全裸を見られるジジイ。
焼きが足りなかったので焼き足していたら本が面白くて読み入ってしまい、気づいたらケーキが焦げていた南条さん。
都に吹っ飛ばされた机と壁に挟まれて、首が折れてねじれてあらぬ方向を向いてる6号さん。
姫子が贈ったリボンは衝撃でほどけかけていたが、姫子が駆け寄った振動で完全にほどけてしまい、その上に6号さんの鼻血が垂れて染みを作る。
よく見ると折り重なるように死んでいる不良の爪が二人の身体を繋ぐように6号さんの肝臓を貫通している。
ガラスに突っ込んで首切断でもいいかも。
>>649 なんだその小学生の読書感想文みたいなタイトルはwww
今更ながらの感想だが芹沢がくるみに虐められる話が面白かった。
特にオチがワロス&救われた。
カンケリ大会で姫子が壊れて暴走する話は需要あるかね。
なんか長くなっちゃって全部で20レスくらい消費しそうだけど。
グロなし、鬱なし、人死になし。
最後は普通にグッドエンドっぽくて後日談が少々長い。
658 :
マロン名無しさん:2006/02/22(水) 04:18:20 ID:dv3YfOPq
おk頼む
660 :
659:2006/02/22(水) 05:34:09 ID:???
冗談だぞw
661 :
657:2006/02/22(水) 05:50:50 ID:???
んー、人が少ない時間帯に宣言したのはまずかったかな。
とりあえず2名分OKの返事貰ってる(んだよね?
>>659-660)っぽいので、
冒頭から姫子が暴走し始める辺りまで載せてみることにする。
662 :
657:2006/02/22(水) 05:53:42 ID:???
桃月学園の校庭の隅、暗い体育倉庫の中。3人の少女が息を潜めている。
「まったく、カンケリ大会リベンジなんて生徒会の連中何考えてんだ?」
小声で不平を言ったのは1年B組の秋山乙女だ。
「どーせ前回、味方の裏切りとはいえ負けたのを根に持ってんだろー?生徒会のプライドってヤツじゃね?」
1年D組の芹沢茜は、やれやれ、という風に言った。
「でもこういうのって、ちょっとワクワクするよねー。」
授業やテスト以外の学校行事が大好きな、1年C組の片桐姫子は嬉しそうだ。
彼女達3人に1年A組の柏木優奈と1年D組の宮田晶を加えたいつもの追試組5人は、
実力テストの追試免除を賭けた生徒会主催のカンケリ大会に参加させられ、追っ手から逃れている最中である。
誰にも捕まることなく、ベッキーこと1年C組担任のレベッカ宮本が守るカンを蹴ることができれば
追試が免除されるというゲームだ。前回も同様のカンケリ大会が行われ、追試組の殆どは何らかの形で捕獲されたものの、
生徒会側の1年C組学級委員・一条が何故か突然裏切り、辛くも追試組が勝利を収めた。
生徒会がそれを気に入らなかったためかどうかは不明だが、
今回もまたリベンジと称して追試免除争奪カンケリ大会が開催されたのである。
「今回は前回の件で一条が外されてるからなー。もう裏切りは期待できないって事か…。」
乙女がやや悲観したように言うのを聞いて、芹沢は悟ったような口調で言った。
「まあ、いいじゃん。どうせあって元々の追試なんだし、
上手くすれば免除になるんだからおいしい話だと考えて気楽に行こうよ。」
「おおー、茜ちゃんいい事言うねー。」
姫子は賛同したが、乙女は芹沢にツッコんだ。
「追試があって元々って…お前反省してないだろ…。」
「そういう秋山だって…またここにいるって事はそういう事なんだろー?」
芹沢はニヤッと笑いながら答えた。暗い体育倉庫の中でもお互いの表情くらいはかすかに分かる。
「まーな。」
芹沢の顔を見た乙女もまた、ニヤリと笑った。
663 :
657:2006/02/22(水) 05:55:35 ID:???
「それに、前回はカンを目前にして罠に引っかかっちまったからなー…。
こっちとしても、リベンジしたい思いはあったんだよな。」
「ほほー、秋山、なんだかんだ言ってやる気満々じゃん。…まぁ私もだけどな。
この前は落とし穴に落とされたからな。今度こそ私の足でカンを蹴ってみせる!」
「私も負けないゾナー!よーし、3人の内で誰がカンを蹴るか勝負ダー!」
「分かったから少し声のトーン落とせ片桐…。」
そのやる気を勉強の方に回せば、そもそもこんなゲームに参加しなくても済むのだが、
そうしないのがこの3人である。それがまた魅力でもあると言えなくもない。いや、言えないか。
「と、やる気を出したはいいものの…。偶然とはいえ同じ倉庫に5人中3人が集まっちまうとは…。
これで外で張られてたらアウトだな。いきなりグデグデな展開だ…。」
乙女が再び悲嘆にくれる。すると、
「心配無用。」
芹沢がいたずらっぽく笑っておもむろにトランシーバーを取り出し、呼びかけた。
「こちらSER。KRS、応答せよ。」
『こちらKRSです、SERどうぞ。』
「校庭の体育倉庫周辺を確認されたし、どうぞ。」
『校庭体育倉庫周辺、現在異状なしです、どうぞ。』
「了解。」
芹沢はトランシーバーをしまった。姫子が目を輝かせて言う。
「マホー!茜ちゃんエージェントみたいでオメガかっこよかったよー!」
「芹沢、今のはなんだ…?」
乙女が怪訝そうな顔で訊くと、芹沢は得意満面で答えた。
「ああ、A組の来栖ちゃん。この前は向こうが優麻をスパイとして送り込んできたから、
今回はこっちもスパイを送り込んだんよ。」
「お前…気楽に行こうとか言ってたクセにとことんやる気満々じゃねーか…。」
さすがに乙女も呆れ顔だ。
「よし、じゃあ、早速外へ出よー!」
「あぁ、ちょっと待て、姫子。」
芹沢が呼び止めるのを聞いて、姫子と乙女が振り返る。
「いいもん見つけたぞ。これ持ってこうぜ?」
664 :
657:2006/02/22(水) 05:57:57 ID:???
芹沢は倉庫の奥から何かを引っ張り出してきた。その手に握られているものを見た2人は一瞬言葉を失った。
「お前…また物騒なもん持ち出してきたな。」
鈍い輝きを放つ3本の金属バットだった。それを見た姫子は怯えた表情になる。
「ダメだよ茜ちゃん!いくらリーチ、威力、そして携帯性のどこを取っても申し分ないからって、
それで人を殴ったりするなんてKOOLな行為は犯罪だよー。ひぐらしが大号泣だよー。」
「何ワケの分かんない事言ってんだ姫子…。本当に殴ったりするわけないだろ?
威嚇用だよ。向こうも金属バット持ち歩いてる人間にはそうそう近寄って来ないだろ。」
「なるほど…万が一の時は適当に振り回せば振り払えるかも知れないしな。」
そこで納得する乙女。それが傍目にどう映るかは、この際関係ないらしい。
「なんかこんなの持ち歩くのは気が進まないカナー…。変なモードに突入しちゃうカモ…。」
珍しく不安げな態度を見せ、消極的になる姫子だったが。
「大丈夫大丈夫、人殴ったりしなきゃ問題ないって。さ、行くぞ片桐。」
この時、この金属バットが惨劇の引鉄になろうとは、
誰一人として―それを引き起こす本人ですら予想だにしなかったのであった。
金属バットを手に持った3人は、慎重に周囲を確認しながら中庭を通過する。姫子が不安げにつぶやく。
「ねぇー…やっぱりこの金属バットって危なくないカナ?」
「まだそんな事言ってんのかよ、片桐。」
乙女がたしなめる。
「観念しろって。それに振り回さなきゃ危ないことなんてな…。」
姫子のほうを振り向いた芹沢は驚愕した。姫子の背後に実行委員の男子生徒が接近していたのだ。
このままでは捕まってしまう。
「姫子ー!後ろ後ろ!」
「え?えぇぇえ!?」
芹沢の叫びに驚いた姫子は、ワケも分からずバットを持った右手を振った。
ぶん、と、バットが風を切る音が響く。
「あぁっ!」
乙女と芹沢は惨事を予感して思わず叫んだ。
665 :
657:2006/02/22(水) 06:00:13 ID:???
「ひいぃっ!」
男子生徒はとっさにしゃがみこんだ。その頭髪を姫子のバットが掠める。
バットの先端はそのままの勢いで回り続け――中庭に面した校舎の窓ガラスのうちの1枚に接触した。
その瞬間、轟音と共に窓ガラスは四散し、大量の破片が飛散していく。
そのわずか一瞬の世界を、姫子はスローモーションで捉えていた。
バットを持つ手に伝わる感触、終わりの瞬間を告げる音、輝きながら散っていく破片…。
姫子はその世界に、これまでにない何かを感じていた。
「あっちゃー、やっちまったか。」
「姫子、大丈夫か!?…あと、そこのお前も。」
男子生徒は、あまりの出来事に気を失っていたが、怪我はしていない様子だった。
「どうやら2人とも怪我はないみたいだな…。しかしどうするよ、これ…。」
「ルールには『窓を壊すな』なんてなかったし、後で謝っときゃ大丈夫…じゃないかな…多分…。」
少し焦った乙女の言葉を聞いた芹沢が、自分を納得させるように言った。
「いいんかい、それで…。まあとにかく、人に当たらなかったからよかったものの…気を付けろよ、片ぎ…。」
乙女が言い終わるか終わらないかのうちに、再び破壊音が響いた。
驚いた2人が目をやると、そこにはさっき砕け散った隣の窓ガラスもバットで打ち砕いた姫子の姿があった。
「おい!ちょっと、姫子何やって…。」
芹沢の声に耳も貸さず、姫子は大きく振りかぶって3枚目の窓ガラスに襲い掛かった。
唖然とする2人の目の前で、彼女はその後も次々にガラスを手にかけていく。
6枚目の窓が素通しになったところで、ようやく我に返った2人が姫子を止めに入る。
「こら、やめろ片桐!」
「何考えてんだお前!」
ようやく自分達の声に反応して振り向いた姫子の顔を見た乙女と芹沢は、心の底から恐怖を覚え戦慄した。
喜怒哀楽が激しく、いつも快活な表情の姫子。しかし、今の彼女の顔に浮かぶ笑みは歪みきっており、
その瞳の輝きは明らかに狂気の色を帯びていたのだ。普段の面影は、微塵もない。
「ひ、姫子…どうしたんだ?」
芹沢が体と声を震わせながら尋ねる。姫子は、不気味なほど静かに一言だけ言った。
「…オメガキレイ…カモー…。」
666 :
657:2006/02/22(水) 06:05:38 ID:???
そして、姫子はまた窓ガラスに向けてバットを振り下ろし始めた。連続して響く終末の音。
追っ手側の生徒達も異変に気付き始め、中庭に向かい始めた。
「と、とにかくやめろ片桐!」
既に20枚近い窓ガラスが犠牲になっていた。
何とか止めようと、乙女が姫子を羽交い絞めにしようとする。
しかし、いつもの姫子からは想像も付かない強い力で振り切られてしまう。そして――
「ジャマする人は許さないカナー…!」
乙女に向かってバットを振り下ろす。
「ヒィッ!」
ギリギリのところで回避する乙女。姫子のバットはそのまま地面に叩きつけられた。
ガコォン、と、鈍い音が響く。
「…地面は壊れないしキレイじゃないし、面白くないカモー…。」
つまらなそうに呟いた姫子は、視線を乙女と芹沢に向ける。
「そう言えば…窓ガラス以外にもキレイなものはあるのカナー…?例えば…生き物…人間とかって…どうなのカナ…?」
その言葉が何を意味するのか、追試組の2人でも理解するまでにそう時間は掛からなかった。
「ちょっと試してみたいカモー…。」
姫子は鼻歌交じりにバットを振り回しながら、じりじりと2人の方へ向かってくる。
あまりにも狂った、異常な光景に、2人の目に涙が浮かぶ。
「や、やばすぎるよ、これ…と、とりあえず逃げるぞ秋山!」
「お、おう!」
「逃がさないよー…逃がさないのカナー…!」
姫子は虚ろな声で呟きながら、バットを片手に2人を追い始めた。
悪夢のような時間の始まりだった。
667 :
657:2006/02/22(水) 06:13:19 ID:???
とりあえず、ここまでで…。
実際に貼り付けてみると思った以上に長い。
一旦全部構成しなおさないとだめかも…。
おもろい!
ちょっとずつでもいいので期待してます。
>>667 GJ
オモシロイから続き期待
ガンバレ
670 :
マロン名無しさん:2006/02/22(水) 14:29:39 ID:IXSTe9K9
べホイミ「それにしてもその格好はなんだ、メディア。メイド服なんてあからさまに媚びた服着やがって…」
メディア「あらべホイミちゃん、これは私のお気に入りですよ♪」
べホイミ「おまえには元軍人の誇りはすっかり消えうせたんだな…
戦いだけでなく、人生のあらゆることに命をかけていたおまえはどこへ…」
メディア「あら?私は今もあらゆることに命をかけてますよ♪」
べホイミ「へー、それならお前がメイド服着てることにも命をかけてるというんだな?示してもらおうか」
メディア「わかりました♪」
メディアはトカレフを懐から取り出した。そしてこめかみに当て…
一瞬だけ、目を開けた。淋しい色をした戦士の瞳、唖然とするべホイミの姿がうつり…
乾いた破裂音が一度鳴った。ゴロリとメディアは体を横たえ、二度と目を開かなかった。
銃を取り出してわずか二秒、流浪の戦士のあっけなさすぎる最後であった。
メディア。・゚・(ノД`)・゚・。
いくら命かけるってもあっさり逝きすぎじゃ…
674 :
671:2006/02/23(木) 01:04:51 ID:???
たけしの「ブラザー」って映画で
「ここに事務所出せないなら兄貴の面子が立たないので死にます」と言って
「じゃあ死んでみろよ」→「はい」→パン!って拳銃自殺
というシーンを思い出しながら書いた
675 :
マロン名無しさん:2006/02/23(木) 08:02:42 ID:2kkU4m8k
>>671 ちゃんと訓練受けてるんだし自ら戦力減らすようなことをしないと思ったのは俺だけか?
Winnyつこうた企業、個人、公務員の流出リスト
・アフラック宮崎県内販売代理店 (顧客情報564人分、氏名,性別,生年月日,住所,電話番号,証券番号,契約内容等のうち数項目がランダムに流出)
・CSKシステムズ (同社主催イベントの案内送付先、286社528名分の名刺情報、氏名、部署/役職名、勤務先住所、電話FAX番号、メールアドレス)
・日本航空(JAL) (100人分の個人情報を含んだ関係者名簿、国内16空港とグアム空港の空港制限区域へ入るための暗証番号ほか)
・JR西日本 (副操縦士の個人PCより、同社神戸支店社員285名分の個人情報の他、旅行商品を利用した顧客2名の氏名と電話番号)
・静岡県内ドコモショップ (顧客情報300件、個人情報93件、法人207件、名前、住所、企業名称、担当者名、携帯電話番号など)
・桃月学園 (教職員と生徒の個人情報・住所・氏名・自宅電話および携帯番号等。身体測定結果など健康記録もあり。約300件)
[仁義なきキンタマ] レベッカ宮本のドキュメント.zip cea2842d1af7d7429db8d3312a2a778
548 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar 投稿日:2006/02/23(木) 01:38:29 ID:SsWufOHr0
今日も刑務所見つからなかった
新しい人向け。
桃月学園
[仁義なきキンタマ] レベッカ宮本のドキュメント.zip cea2842d1af7d7429db8d3312a2a778
ちびっこ先生がアレな自作小説も書いてます。【まんこ】 (レベッカ宮本) でも放流中
549 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 1:47:09 ID:lqf8arn70
>>548 ワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwww
「わたしは鳥になりたい」マジ?ポエム?なんだよwwwwwwww
550 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 1:56:01 ID:lqf8arn70
こんなんじゃ碌な大人になれないな
選民思想ウザ
551 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 2:02:45 ID:lqf8arn70
このガキむかつく
いくら幼女でも萌えん。毛唐のくせにマンコひんむいてやるぞごら
552 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 2:14:34 ID:lqf8arn70
>>551通報したからな!先生だぞ!先生だぞ!!
553 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 2:23:13 ID:lqf8arn70
>>552 本人キター!!!記念カキコ
ワロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
554 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 2:24:58 ID:lqf8arn70
ああ…担任だ…
ここで色々しゃべったら私もネット界では地味を脱出できそうだな。何でも聞いておkだよ
554 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 2:27:43 ID:wiuKK23e0
>>549-554が同一IDである件について…
555 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar :2006/02/23(木) 2:32:59 ID:wWQR47We0
>>554ってひょっとして同じクラスカモ〜…えーっと名前思い出せない
556 名前:rei :2006/02/23(木) 2:36:14 ID:Tggi90Ed0
ベッキーと一緒に退学だな。く○み
>>671 長編の合間合間にこんな短編があるといい息抜きなるね、とチラシの裏
ベッキーがnyで落とした無修正動画をドキドキしながら見ているのを想像した。
くる○そうまでして目立ちたいかw
「おい、芹沢!何だあれは!お前があんなもん持ち出すからだぞ!」
「何だよ、秋山だって賛成したじゃんか!大体あんなことになるなんて予想できないっつーの!」
乙女と芹沢は口論しながら逃げる。もはや2人にとっての敵は生徒会側の人間ではなく、
後方からバットを振り回しつつ迫ってくる、味方であったはずの、同じ追試組の姫子であった。
彼女は手当たり次第に周囲のものを破壊しながら追いかけてくる。
校舎の壁、自販機、ベンチ、教師の車…。ありとあらゆるものがそのバットの餌食になっていく。
その様を振り返りつつ、芹沢が疑問を口にした。
「何であんなことに…!?」
「多分だけど…1枚目の窓を割った時に、何かに目覚めちまったんじゃねーのか?」
乙女の推測に芹沢が聞き返す。
「何かって…『破壊の快感』とか、か?」
「そんな感じだ。そしてその『破壊欲』が今向いてる先が…。」
「…私らってことかよ…!」
刹那、芹沢は背後に異様な気配を感じる。咄嗟に姿勢を少し前傾させると、
背後から風を切る音が聞こえ、後頭部から背中にかけてスレスレを何かが通過した風圧を感じた。
「うわあぁっ!」
背筋が寒くなる。嫌な汗がどっと吹き出る。振り向かなくても分かる。姫子は、すぐそこにいる。
運動が苦手で体力がなく、マラソンの途中で倒れ、バスケの試合中に動けなくなるような
普段の姫子と同一人物とは思えないほど、今の彼女は速く、強かった。
「強い欲望が、今の姫子をここまで動かしてるってことなのか…?」
と、その時、芹沢は姿勢を前傾させた関係で崩したバランスを修正しきれず、転倒した。
「痛っつぅ…。」
「芹沢!やべーぞ!」
乙女の声にハッとなる。姫子が大きく跳躍しながら振りかぶって、
まさに自分にバットを振り下ろそうとしている。
恐怖に顔を引きつらせながらも、右手にまだ握っていた自分の金属バットを両手で掴み、咄嗟に上前方に掲げた。
金属同士が強くぶつかり合う、硬質で甲高い音が鳴り響く。芹沢の両腕にビリビリと痺れが走る。
「くぅっ…!これが…あの、姫子の力…?」
痛みと恐ろしさに、涙が零れ落ちる。何とか強引に押し戻す。姫子はその勢いで一旦後方に跳んだ。
しかし着地地点の地面に乗って砂に足をとられ、姫子はそのまま滑って転倒した。
「ラッキー!今のうちだ、芹沢!」
「ああ!」
芹沢は瞬時に立ち上がると、再び乙女と逃走を開始する。
「2人とも、待てー!」
姫子もすぐに立ち上がると、またバットを振り回しつつ2人の後を追う。乙女が毒づく。
「くそー、片桐のくせにしぶとすぎんぞ!」
ふと芹沢はあることを思いつき、トランシーバーを取り出すと怒鳴るように言った。
「く、来栖ちゃん!ベホちゃんとメディアちゃんの居場所は!?」
もはやコードネームで呼ぶ余裕もなかった。
『え?え?SER、どうしたんですか!?』
「いいから早く教えて!マジでやばいんだ!」
『は、はい…その2人は今、西棟の1階にいます!』
「了解っ!」
『了解っ!』
芹沢の一言を最後に、通信は切れた。
親友の声色に尋常でないものを感じた1年A組の来栖柚子は不安で仕方なかった。
何が起こっているのかを聞きだすことは出来なかったが、
とにかく何らかの異常な事態が発生していることだけは確からしかった。
「芹沢さん…大丈夫かなぁ…。」
そう呟いたところに、生徒会側からの連絡が入った。
『全員に告ぐ!異常事態発生!片桐姫子が金属バットで校内のあらゆるものを破壊しながら暴走中!
皆さん注意してください!なお、秋山と芹沢は片桐に追われ…う、うわぁぁぁぁ!来たぁぁぁぁ!』
叫び声の後に、何かが砕け散るような大きな音が響き、通信は途切れた。
「ひ、姫子さんが暴走…?破壊…?芹沢さんもそれに巻き込まれてるの…?」
「ふえー、みんなどこなのー?」
柏木優奈は一人、泣きそうな声を上げながら東棟の1階を彷徨っていた。
連絡を取ろうと他の追試者の携帯を呼び出しても、誰一人として応答しない。
「みんな、もう捕まっちゃったのかしら…。」
心細さのあまり涙目になる。おまけに、先程から何かを叩き壊すような音が絶え間なく続き、
しかもだんだんと自分に近づいている様に感じられるのが、優奈の不安を一層煽るのだった。
「怖い…でもいつまでも怯えてるわけにはいかないわ…一人でもがんばらなくっちゃ!」
気合を入れ直したところで、後ろから声が響いた。
「柏木ー!」
乙女の声だった。ようやく仲間に会えるという安堵感から、自然と顔がほころぶ。
しかし、振り返ってすぐ、その表情は凍りつくことになる。
必死の形相で走る乙女と芹沢の後方から、歪んだ笑みを浮かべ、金属バットをまるで
身体の一部のように操る姫子が、廊下に存在するあらゆる物を残骸へと変貌させつつ迫ってきているのだ。
優奈は先程から聞こえていた音の正体を理解したが、目の前の光景がどういうことなのかは飲み込めなかった。
ただ、本能的に危険だけは察知し、恐怖で足がすくむ。
「ボーっとするな!逃げろ!死ぬぞ!」
芹沢の声で我に返った優奈は、乙女・芹沢と共に姫子に追われる身となった。
「おー、優奈ちゃんも仲間入りかー!こりゃー壊し甲斐があるねー!」
「こ、これはどういうことなのぉ!?2人も金属バット持ってるし…。」
優奈が泣きながら問う。
「威嚇用にバットを持ち出して…そしたら姫子が『破壊』することに
快感を覚えたらしくて…今は私たちがその対象なんだ!」
芹沢の言葉に、優奈は今の姫子が正常な状態にないことを改めて思い知らされた。
「ところで柏木…お前、本当に『優奈』なんだろうな?」
乙女が疑惑を露骨に表わしながら優奈に問うた。前回のカンケリ大会では、優奈の双子の姉・柏木優麻が
優奈に扮装してスパイ活動を行っていたという事実があるため、乙女が慎重になるのも無理はなかった。
「今回は本物です…。電話しても誰も出ないから凄い心細かったんですよぉ…!」
「ごめん、出られる状態じゃなかったから…。」
「それは分かったけど…。」
「でも晶が出ないってのは何でだ?あいつもう捕まっちまったのか?」
「そんなのは後だ、秋山。もうすぐ西棟、あの2人なら何とかしてくれるかもしれない。急ぐぞ!」
西棟1階で、1年D組のベホイミとメディアは待機していた。
「姫子さんが暴走してるって言ってましたけど、大丈夫でしょうか?」
メディアの問いに答えるベホイミ。
「さっき被害の様子を確認してきたが…酷いものだった。あれは普通の人間に出来ることじゃない。
身体的にも、精神的にも…な。今の姫子さんは、つまりそういう状態ってことだ。」
「…下手に追い掛け回すより、待ち伏せて体力を温存し、近くに来たら一気に叩く。そういう作戦ですか。」
「ああ。もっとも、その間に被害が増大するリスクはあるが…。
下手に追って体力を消耗でもして結局止められなかったら、それこそ目も当てられないからな。」
「…来ましたね。」
足音と破壊音が近づいてくる。姫子に追われて、乙女、芹沢、優奈の3人が姿を現す。
「いた!ベホちゃーん、メディアちゃーん!」
芹沢が2人の名を呼ぶ。
「姫子を何とかしてくれー!今のこいつを止められるとしたら2人しかいないんだ!頼むよ!」
懇願するように言う。戦場上がりと噂され、抜群の身体能力を持つベホイミとメディアなら、
或いは姫子を止められるかもしれないと芹沢は考えたのだ。
そうこうしている間にも、姫子は周りの全てを金属バットの餌食にしていく。姫子が通り過ぎた後の校舎内は、まるで廃墟だ。
予想以上の惨状に、ベホイミとメディアは息を呑んだ。
「これはひどい…。わかったっス!ここは私とメディアに任せるっスよ!」
「姫子さんは私たちが絶対に止めてみせます!」
「ありがとう!頼んだよ!」
「気をつけろよ!」
「お願いね!」
逃げる3人が通過したのを見計らって、ベホイミとメディアが姫子の前に立ちふさがった。
「あれー?どうしたのカナ、ベホイミちゃんとメディアさん。そこをどいて欲しいカナ?
それとも…ベホイミちゃんたちが『キレイな世界』を見せてくれるのカナ?」
「ワケの分からないことを言わないでほしいっス!これ以上学校を荒らされる前に、
ここで元の姫子さんに戻ってもらうっスよ!」
次の瞬間、姫子のバットがさっきまでベホイミが立っていた場所にめり込んだ。
ベホイミはすんでのところで交わした。姫子はなおもバットを振りかざし、さらに2人に襲い掛かる。
「ベホイミちゃん、姫子さんの、この状態は…。」
「まるでバーサーカーだな…。気をつけろメディア。2人がかりでも苦戦は必至だ。
同級生だからといって油断や手加減をすると、こっちの身が危険に晒されるぞ!」
「ええ、分かっています…本気で行きます!」
「人間相手の実戦は久々だな…あの頃を思い出す。行くぞ!」
「えへへー、ベホイミちゃんたちはガラスよりキレイなのカナ?楽しみカモー!」
戦いの幕が開いた。ベホイミとメディアは校舎の外に飛び出す。
屋内での戦闘は被害増大の恐れがあるための選択だった。姫子も2人に続いた。
戦闘開始から間もなくして、ベホイミとメディアは既に焦りを感じて始めていた。
手加減不要の言葉通り、2人とも全力でかかっているのに、姫子を捕獲するどころか触れることすらままならない。
バットを軽々と目にも留まらぬ速さで操り、そのリーチによる遠距離攻撃もさることながら、
近距離にまでも巧みに対応してくるので、うかつに近寄る事ができないのだ。
それでも僅かな隙を突いて動きを拘束しようとしたり何発か食らわせることは出来たが、
姫子は、前者の場合には異常に強い力で振り切り、後者の場合はたとえそれで吹き飛ばされようとも
ゾンビのごとく何度でも起き上がり、向かってくるのだった。
そもそも、もう長時間暴走しているはずなのに彼女には疲れた様子すら見受けられない。
一方で自分達は確実に体力を消耗しつつある。2人は、戦場ですら感じた事のない恐怖と絶望に襲われつつあった。
「こんな事って…。一体どうすれば…。」
そう呟いた一瞬の隙に、ベホイミのメガネがバットの先端に持っていかれた。
「くっ…!」
「ベホイミちゃん!」
「もう余裕がない、メディア。次で何とか決めるぞ!」
「はい!」
しかし、姫子の攻撃を避けて後方に飛びずさり着地した瞬間…戦いは意外な形であっけなく幕切れを迎えた。
「…!しまっ――!」
乙女と芹沢は、別方向からカンを攻めるべく優奈と別れた後、
疲れを少しでも癒すべく2階の空き教室に潜んだ。ずっと全力で走って逃げていたので、
2人とも息が上がってしばらくはまともに話せなかった。
ようやく落ち着いてきたころ、乙女が芹沢に尋ねた。
「芹沢…あの2人…大丈夫なんだろうな…?」
「…素手で熊を倒したという噂がある…。メディアちゃんは侵入者の腕をへし折ったし、
あの2人に勝てるヤツは世界中探してもそうそう居ないんじゃないかな…。」
「そうか…なら何とかなるかもしれないな…。」
「ああ…さて、少し落ち着いたし、そろそろ行こうか。」
芹沢がそう言って立ち上がった瞬間、彼女らがいる教室の窓の外に人影が映った。
そして、けたたましい音と共に窓ガラスが粉砕し、人が転がり込んできた。
それは、まぎれもなく片桐姫子だった。
「な…片桐!?嘘だろ、ここ2階…。」
「そんな…ベホちゃんとメディアちゃんがやられた!?」
2人の表情に驚愕と絶望が入り混じった色が浮かぶ。
「マホホー…やっと見つけたよ2人とも…。
ベホイミちゃんたちは『キレイな世界』を見せてくれなかった…。
やっぱり2人じゃないとダメカモー。さぁ、見せてくれるカナ?」
乙女と芹沢の顔が恐怖に歪む。少し休んだとはいえ体力は限界に近づいていたが、
もはや生命の危険から逃れようとする本能だけで、2人はまた走り出していた。
689 :
風呂入ってて浮かんだ:2006/02/24(金) 01:43:51 ID:7GSAbGKz
ベホイミが目を覚ましたのは戦場だった。塹壕の中でうたた寝してしまった彼女を揺り起こしたのはメディア。
警戒するベホイミにメディアは溢れんばかりの太陽のような笑顔で言う。これまで戦った事は何度もあったけど、今回は同じ部隊じゃないですか……
最悪の敵が、今はもっとも頼れるパートナーだ。ほっと胸をなでおろしたベホイミは
襲いかかる敵兵をメディアとの絶妙のコンビネーションで倒していく。
「……相変わらずいい腕だな」「あなたも」メディアの銃弾がベホイミの横10cmを掠め、後ろから近寄ってきていた敵兵の頭を撃ち抜いた。
「お前が味方で良かったよ」「私もです」
「さ……早くやっつけて帰りましょう」「ああ」
しかし、鉄兜の下から現れた敵兵は橘玲だった。愕然とするベホイミ。
そして襲い来る第二陣を指揮しているのは姫子なのだった。
690 :
操作パネルが足側で:2006/02/24(金) 01:46:10 ID:7GSAbGKz
この地域はかつてメソウサ教の聖地だったのだが一条戦争のおり、猫神教徒が奪取して800年間支配し続けてきたのだ。
ところが、15年前よりメソウサ教大司教レベッカは北の大国宇宙人連邦の支援を受け聖地奪還を旗印に桃月に攻め入った。
西の大国エトワールは猫神教を支援し、桃月戦争がはじまった。
戦争は10年も泥沼状態だが、要衝を攻める事はお互いに出来ない。
長期にわたる戦争は桃月地域のみならず宇宙人、エトワールをも疲弊させ、経済力による南条財閥の支配はより確固たるものとなっていた。既に世界の通貨の18%が南条家のものとなり、衣食住遊に情報の殆どが南条財閥によって提供されている。
無論武器とてその例に漏れず、銃弾から戦闘機に至る殆どが南条財閥の製品だ。そして、南条財閥は販売条件としてお互いに要衝を攻撃しない事を厳命した。決め手を欠き延々と続く戦争がますます南条の支配を磐石としていく構図である……
メソウサ教徒も猫神教徒も死を恐れない。聖戦で死んだ者達は死後、不老不死と永遠の富を得ると信じられている。
「メソウサ様ララルー!」「メソウサ様オブジイヤー!」
諸手を上げて特攻してくるくるみや6号はベホイミの機関銃の前に散って行った。
「うう……くるみさん……6号さん……」
頭を失ったくるみの首からは認識表と、メソウサ教のイコンと、そして兄修の写真入りのロケットがもつれ絡み合って滑り落ちていった。
6号は姫子教区長から拝領したリボンを抱えるように死んでいた。
691 :
追い焚きしにくいのが困る:2006/02/24(金) 01:47:00 ID:7GSAbGKz
「……くるみさん! 6号さん! すまないッス!」
「うわっ!」「び、び、びっくりオブジイヤーです……」
うとうとしていたベホイミに急に大声で名前を呼ばれ、くるみと6号は身をすくめて飛び上がった。
「いただきっ!」
くるみの動きが止まったところを、すかさず芹沢がボールを奪いそのままシュートを決める。
C組、D組合同の体育授業中である。どうやら見学中に眠ってしまったらしい。
「……生きてる?ッスか?」
「死んでたら飛んだり跳ねたりしないと思うよ」ユカが言う。
くるみはしばらくベホイミと芹沢を交互に見ていたが、考えるのは後回しにしてプレイに集中する事にしたらしい。
中学MVPの矜持がある。バスケでやられてばかりというわけにはいかない。
「おい!」「え?」
芹沢のパスは振り向いた南条の髪をかすめて宮田の後頭部を直撃した。
「はうはぅはぅ……」「宮田さん! しっかり!」「お……おーわりーわりー……大丈夫……か?」
「平和カナー」
姫子のアホ毛のてっぺんから、てんとう虫が飛び立っていった。てんとう虫は太陽に向けて飛翔し、そしてその影はまばゆい光に溶けて消えた。
(……ああ……そうッス。今の私は元魔法少女の女子高生なんス……)
ベホイミは再び眠りに落ちていった。
(戦場の事は懐かしいおもいでッス……)
692 :
入浴剤は森林の香り:2006/02/24(金) 01:49:23 ID:7GSAbGKz
辺り一面に、血と硝煙と土、そして腐肉の匂いが立ち込めている。
姫子の死体にはカラスがたかり、既に骨とアホ毛だけになってしまったが、衛生兵は恭しく柩に納めた。
ロボコ式甲冑に身を包んだ赤毛の女が姫子の柩に口づけてからベホイミ達に大音声で叫ぶ。
「私はメソウサ様の偉大なるしもべ、デコ騎士団長聖騎士上原都だ! 愛する同胞姫子を殺したものよ、騎士の誇りに」
「うるさいですね」
都の頭を、無情にもメディアのライフルが吹き飛ばす。南条のライフルは鋼鉄の兜を紙のように撃ち抜いた。
「21世紀の今になって騎士の誇りなんて、流行りません」
「あ、ああ……そうだな……」
ベホイミはそう頷いたが、さっきまで見ていた夢の中で拳を振り上げくるみに声援を送っていた少女の顔が、直方体の兜を被った敵将の顔にダブって仕方がなかった。
693 :
洗濯には残り湯を使おう:2006/02/24(金) 01:54:00 ID:7GSAbGKz
>>657 GJ! 続きに超期待です。
書き込みが一段落付いたみたいだったので俺も駄文書いてみました。
690-691が書けて幸せ。
694 :
マロン名無しさん:2006/02/24(金) 02:14:26 ID:GFvi2nuS
GJですー
イイヨーイイヨー
お試し投下
「おい一条、」
「…はい。なんでしょうか?」
「放課後、体育倉庫へ来い」
放課後、玲に呼び出された一条は体育倉庫へと向かう
「こんな場所に呼び出して、私に何か用…」
「やれ」
ゴスッ!
「!」
鈍い音と共に倒れだす一条、後頭部からは噴水のように血が噴出している
「あっ・・・れれれ玲ちゃん!やややりすぎたカモ〜!!」
鉄パイプを握り焦った様子を見せる姫子、
「大丈夫だよ姫子、一条だから ほら見ろ」
玲は立ち上がろうとする一条を指差す
「立ち上がっていいなんて言ってないんだけど!」
そう言うと玲は助走をつけ脇腹に蹴りを入れる、
「…!!」
脇腹を蹴られ屈えこむ一条
苦痛のせいか表情に歪みがある
ここまで投下
696 :
マロン名無しさん:2006/02/24(金) 04:35:07 ID:GFvi2nuS
>>695 やりすぎだよ><
玲ちゃんがただの鬼畜じゃないかwww
芹沢いじめたときに言ってただろ、流血沙汰はダメだって
鬼畜好きのおいらにはイイヨイイヨー♥
俺的には流血沙汰は勘弁・・・カナ
続けてくれ
PA年 NI月PO日 NI曜日
今日から桃月学園での教師生活がはじまる
あろうことか初日から遅刻してしまうとは…
ええい行くしかない、そう思いながら教室のドアをあける
…!!!
上方からの無数の刃物がレベッカの髪をかすめる
C組の人達「へろー!ベッキ〜〜^^」
>>695 何かしらのオチがあるなら期待出来るが
只いじめるだけなら勘弁な?
風呂の人のは夢オチなのか?メディアが黒くて背筋寒くなったが
1月6日 フーセツ
全身硬ッてハウハウ
何トカキャンプ場迄ト思フモ
姫子ヲ捨テルニシノビズ,
死ヲ決ス
オカアサン
アナタノヤサシサニ
タダカンシャ 一アシ
先ニ オトウサンノ
所ヘ行キマス
何ノコーヨウモ出
来ズ死ヌコトヲ
オユルシ下サイ
ツヨク生キテ下サイ
玲ナドニイロ
イロ相談シテ
玲
イロイロアリガタウ
メソウサノコトオネガイ
手ノユビトーショウ
デ思フコトノ千分
ノ一モカケズ
モーシワケナシ
ジジイ クラスノコト
タノミマス
704 :
マロン名無しさん:2006/02/24(金) 23:08:56 ID:ECmreSY9
お父さん、お母さん、私は馬鹿でした、おゆるし下さい
玲ちゃん 私の分まで 幸福にお過ごし下さい
C組のみなさん。私のわがままを今迄ゆるしてくれてありがとう
一条さん おせわになりました
メソちゃん だいじな耳返せなくて ごめんね B 姫子
姫子ト死ヲ決シタノガ 6:00
今 14:00仲々死ネナイ.
漸ク腰迄硬直ガキタ.全シンフルヘ,姫子モHERZ, ソロソロクルシ. ヒグレト共ニ凡テオハラン
クルミ,一条,6号,都ヨスマヌ,ユルセ,ツヨクC組ヲタノム
(二枚空白)
サイゴマデタゝカフモイノチ
教エ子ノ辺ニスツルモイノチ
共ニユク.
我々ガ死ンデ
死ガイハ水ニトケ,ヤガテ海ニ入リ,
魚ヲ肥ヤシ,又人ノ身体ヲ作ル
個人ハカリノ姿
グルグルマワル
(五枚空白)
玲ちゃん 本当にありがとう 姫子
ジジイ二カンシャ(18文字読み取れず) 宮本
姫子
メソチャンヨリ 耳カリ ポケットニアリ
宮本
五十嵐センセイニジュース代借リ、三本分。(以下白紙)
桃月山メソウサの皮使用ロープ切断事件
200x年2月2日。
桃月山東壁を登攀していた桃月学園1年C組の桃瀬くるみが、
山頂直下で50センチほどスリップ。その途端、岩に掛っていたメソウサ皮ロープが何のショックもなく切断され、
桃瀬くるみは1500メートル落下し墜死する。
事故発生時使われていたロープは、それまで普及していた麻製のロープより数倍強いとされ、急速に普及し
始めていたメソウサの皮使用のロープ。くるみの兄である桃瀬修は、5年の歳月を掛け、メーカーとそれに癒
着した学者達によってメソウサ皮ロープは切れないと結論付けた再現実験が偽であると証明、メソウサ皮ロ
ープは角ばった岩に致命的に弱いという真実を社会にさらす。その後この件がついに国家機関を動かして、
登山用ロープの強制力を持った安全基準を公布させた。
この事件は小説化され、直木賞を受賞。さらに大江健三郎に次ぐノーベル文学賞を獲得。NHKのドラマにもなり
くるみと修の仲良く寄り添う墓を訪れる観光客は今も絶えない。
一方事故原因となったメソウサの墓は荒れ放題である。
「…一生の不覚っス…。」
校庭の隅の落とし穴の中で、ベホイミは己の不甲斐なさを呪い続けていた。
ご丁寧にも落とし穴の中にトリモチを仕込んでいたので、身動きが取れなかった。
「自分達で仕掛けた罠の場所を忘れちゃうくらい追い込まれてたんですね、私達…。こんな事、初めてです。」
同じ穴の中で、メディアが呟いた。彼女も大きなショックを受けてはいたが、
ベホイミの落ち込みぶりはそれより酷かったのでひとまず慰める側に回っていた。
「でも、穴に落ちた私たちに気付かず、姿を消したと思い込んで
どこかへ行ってしまうあたりが、かろうじて姫子さんらしさを留めてましたね。」
話題を替えようとするメディアだったが、ベホイミはそれには反応せず、ただ涙をこぼしながら呟いた。
「これで被害が拡大したら私達の責任…止めるって…約束したのに…もう…皆に合わせる顔がないっス…。」
「…あの姫子さんは本当に強かったわ。止められなかったのは力不足だったけど、
やれるだけのことはやったんだもの…きっと…みんな分かって…くれ………ううっ…。」
気休めの言葉をかけていたメディアからもついに嗚咽が漏れる。自分達の無力さが悔しくて仕方なかった。
「うう…みんな、ごめんなさい…っス…ごめん…なさ…い…ごめ…。」
ベホイミは、悔し涙にまみれて謝罪の言葉を口にし続けていた。深い穴の中で、2人は静かに涙を流し続けた。
カンを守る天才少女教師ベッキーと、サポート役の1年B組白鳥鈴音、
そして生徒会役員の1年A組桃瀬修は、
他の追跡者からの情報を聞きながら裏庭に置かれた空きカンを監視していた。
「姫子が暴走してるって、どういうことなんだ?桃瀬。
金属バットを振り回してるとか…何かの間違いじゃないのか?」
先程入った連絡の内容に、ベッキーは困惑していた。
「俺も詳細は…ただ、かなり被害が出ているという情報なんですが…。」
廊下から、外にいるベッキー達に窓越しに言う修。そこに通信が入った。
『こちらD班、メディア・ベホイミ組。すみません、姫子さんに逃げられました…。
今の姫子さんは非常に危険です、絶対に手を出さないでくださいー!』
メディアの悲痛な声だった。これまでの情報に半信半疑だったベッキー達も、
この報告によりようやく事態の異常さを認識し、愕然とした。
「おい、どういうことなんだ!?あのベホとメディアのコンビがやられるなんて、
それじゃもう他の人間には手の出しようがないじゃないか!」
「もしこっちに来たら…白鳥さんのチョップじゃダメかなぁ…。」
「ウース、鈴音チョップ、いつでも繰り出せまーす!鈴音テレパシーもあるよー!」
「いざとなったらそれに頼るしかないのか…。」
悲観的になるベッキー。修はどうしたものかと頭を抱え、窓枠に顎を乗せるようにして
廊下の壁にもたれかかった。それとほぼ同時に、背中に2回衝撃が走った。
「あー、乙女たちだー!」
衝撃の正体は、1回目は芹沢茜、2回目は秋山乙女だった。
「お、俺を踏み台にしたぁ!?」
「バカ、名ゼリフ吐いてる場合じゃねーよ!」
「鈴音、ベキ子、茶髪!お前らも逃げろ、マジで殺されるぞ!」
修の背中をジャンプ台にして裏庭に飛び出した2人はもはや半泣きだ。
普段気の強い2人が滅多に見せる事のない状態に、いよいよベッキーたちの動揺も大きくなる。
そして、色々なものが壊れる音と共に、破壊の亡者と化した姫子が姿を現した。
ベッキー達は戦慄した。担任のベッキーですら未だかつて見たことのないような、
歪んだ表情を浮かべ狂気のオーラを放つ姫子がそこにはいたのだ。
「こ、これは一体…?姫子…?」
「まずい!先生、早く逃げましょう!」
修が窓枠を飛び越えて外に出る。次の瞬間には、その窓枠は姫子のバットによって無残にも変形した。
右に左に身体を躍らせながら、一瞬で全てをなぎ払うように壊していく姫子。
ガラスが割れる音、壁が崩れる音、アルミサッシが歪む音。あらゆるものの断末魔が響く。
殴られた消火器が中身を噴出し、もうもうと白煙が上がる。
その光景に呆然としているベッキーを小脇に抱えて、修は逃げる。
「そういえば白鳥さんは!?」
修が振り返ると、あろうことか鈴音は、無謀にも姫子を追いかけていたのだった。
「こらー、学校を壊す悪い子にはお仕置きしちゃうぞー!」
その様を見た乙女が叫ぶ。
「ダメだ、鈴音、逃げろぉぉ!」
「鈴音チョーップ!」
乙女の警告も意に介さず、鈴音が右手を大きく上げ、姫子の頭めがけて力いっぱい振り下ろした。
しかし、その手が目標を捉えることはなかった。空を切る鈴音の右手。
「え?あれ?」
さすがの鈴音も戸惑う。姫子は、この時点で既に鈴音の背後に回りこみ、バットを振りかざしていたのだ。
「後ろだ、鈴音!!」
乙女は警告するが、それは届かなかった。
「ジャマする人は許さないカナ。私に『壊れる瞬間』を見せて償って欲しいカナー!」
姫子が振り下ろしたバットは、ごっ、という鈍い音を立てて鈴音の頭部に命中した。
そして―鈴音の大きな体が、ぐらり、と傾き、そのままその場に倒れこんだ。その光景に、乙女が絶叫する。
「嫌ぁぁぁぁ、鈴音――――――!!」
「白鳥さん!」
「…とうとう人的被害が…。」
ベッキーが唇を噛んだ。
「あれー?なんか期待したほどキレイじゃないカモ…どうしてカナ?」
姫子はバットと鈴音を交互に見やりながら、釈然としない表情で呟いている。
その様子を見て、ベッキーは、姫子の身に起こっていることを大体把握した。
「壊れる瞬間だのキレイだの…。そういうことか、あのバカ…このままじゃ…。」
「おい、秋山。しっかりしろ、秋山!」
芹沢の呼びかけにも、乙女はおぼろげな反応しか示さない。今はゲームの都合上敵に回ってこそいるが、
同じクラスの鈴音は、彼女の一番の親友でもあった。その鈴音が、目の前で姫子の餌食にされた。
それは、耐え難い光景だった。やがて、乙女が口を開いた。
「許さねぇ…よくも鈴音を…てめぇ、絶対に許さねぇ!!」
怒りに燃えた乙女が、芹沢やベッキーが制止するのも聞かず、
自らも金属バットを手に姫子に向かって突進していく。姫子もまた、こっちに向かってくる。
「乙女ちゃーん、見せてくれる気になったのカナ!?」
「ふざけた事抜かしてんじゃねー!」
乙女がバットを突き出す。姫子はそれをなぎ払うように自分のバットを振った。
金属音が響き、乙女のバットが吹き飛ばされる。だが…。
「マホ!?」
バットが飛ぶと同時に、乙女もまた跳んでいた。姫子にバットを叩かせたのは、
姫子のバットを低い位置に持っていかせるのが目的だったのだ。
「喰らえぇぇ―――――!!」
そのまま、姫子の顔面に跳び蹴りが炸裂する。姫子は数メートル吹き飛ばされ、
仰向けになって地面に横たわった。
「おお!やった!」
修が歓声を上げる。着地した乙女は、姫子を一瞥してから、倒れている鈴音の元へ駆け寄った。
「鈴音!おい、しっかりしろ、目を覚ませ鈴音ぇぇ…!」
泣き声になりながら鈴音にすがりついた乙女の瞳に、希望の色が差す。
「…生きてる…!」
鈴音は気を失ってこそいたが、微かに、しかし確かに呼吸をしていた。弱々しいながら、脈もあるようだ。
「…ったく…この…化け物女……良かったぁ…鈴音ぇ…。」
だが、喜びの涙を流す乙女の平穏な時間は、長く続きはしなかった。
「秋山!後ろだ!」
ベッキーが叫ぶ。いつの間にか起き上がった姫子が、乙女の背後に立っていた。
「痛いなぁ、酷いよ乙女ちゃん。」
頬をさすりつつ暢気な口調で言う姫子。口でこそ痛いなどと言っているが、その実、
乙女の会心の蹴りなどは今の彼女にとって「ちょっと強いツッコミが入った」程度の認識でしかない。
「それにしても、鈴音ちゃんまだ壊れてなかったんだねぇ。だからさっきはキレイに
見えなかったのカモー。地面といい、これだから壊れにくいものはイヤなんだよねー。」
「てめぇはぁ…!」
激高した乙女は立ち上がりながら姫子を睨みつける。そんな事もお構い無しに、彼女はからからと笑って言う。
「やっぱ乙女ちゃんの方が壊れやすそうだよねー。さぁ、乙女ちゃんの『壊れる瞬間』はどんな『世界』カナ?
どうかガラスよりも『キレイな世界』を私に見せてちょーだい!」
乙女に向けて襲い掛かる体勢を整える姫子。乙女は回避しようとしたが、迂闊に避けると
傍に横たわる鈴音にバットが当たりかねないと考え、ほんの一瞬だけ躊躇した。
それが致命的なタイムラグとなり、姫子が両腕を振り下ろし始めた時には既に間に合わなくなっていた。
これまでか――!目をつぶって身構える乙女。しかし…
「姫子、お前はこれでも被ってな!」
芹沢の声。乙女が目を開けると、姫子の頭には演劇用のウサギ型被り物「ウサ美」が前後逆にはめられていた。
いきなり視界を奪われた姫子はさすがに混乱し、乙女に振り下ろしたバットを途中で止めざるを得なかった。
「芹沢!これは…!?」
「目と耳を塞げば動きを制限できるかと思って取ってきたんだ。今の内に離れろ!」
走り出そうとする2人。その時であった。姫子と2人の間に小さな人影が割って入った。
「秋山、芹沢、よく頑張った。後は私に任せろ!」
「ベキ子!?」
「何やってんだ、ベッキーも今の内に逃げろ!」
「お前らは下がっててくれていい。私は姫子を説得する!」
「先生、無茶だ!」
修が叫ぶ。気が付けば、他の生徒も集まってきており、彼らからもベッキーを制止する声が飛ぶ。
「うるさい、静かにしろ!…ベホとメディアがやられ、白鳥のチョップとテレパシーも
使えなくなった今、もはや実力行使での制止は無理だ。現に、秋山の蹴りも無効だった。
ならば、言葉で説得するしかない。そして…それが出来るのは、担任の私しかいない。
私が逃げたら…姫子を止めてやれる…救ってやれるヤツがいなくなる!」
一同は押し黙る。天才少女・レベッカ宮本に、全てが託された瞬間だった。
「白鳥が生きていたという事は…まだあの中で…『いつもの姫子』が必死に抵抗し、
力を加減させた可能性がある。…完全に飲み込まれる前に…救い出す!」
711 :
マロン名無しさん:2006/02/25(土) 01:57:42 ID:gp8tLYr8
うまく流血シーンをスル−してるね
長い…とりあえず姫子の暴走はもう少しで終わる予定です。
鈴音が死んでないのはご都合主義的な感じですが、
個人的に「ぱにぽに」キャラを死なせるのはあまりにも心が痛いので
自分の文章では人死になしの方向で行きます。
あくまでも自分のこだわりなので、他の方はどうぞお気になさらず、
ご自分の好きな作品をお書きになってくださいね。
ワクテカしながら待ってます
714 :
マロン名無しさん:2006/02/25(土) 03:20:24 ID:2F0b6oGE
>>712 流血シーンを上手く避けて、キャラが死ぬこともない
だけど状況はいつ死ぬかわからないような危ない状況
素晴らしい、まさに学級崩壊
715 :
マロン名無しさん:2006/02/25(土) 13:14:37 ID:qq19v2iz
姫子が少年バット並の体裁きだな
このスレって学級崩壊というより学校崩壊じゃね?
感想くださってる皆さん、ありがとうございます。
どうにも文章力に難があるためか簡潔にまとめられず、
長々と続いてしまって申し訳ない。
もうしばらく駄文に付き合っていただければ幸いです。
>>716 気付かれたー!
自分の作品の場合、学校が物理的に崩壊しかけてます…。
ベッキーが姫子の方を向き直ると、彼女はようやく「ウサ美」を外して一息ついたところだった。
彼女はベッキーの姿を見ると、歪んだ笑みを浮かべたまま嬉しそうに話しかけてきた。
「あ!ベッキー!聞いて聞いて!私ね、何かが『壊れる瞬間』の世界のキレイさに気付いたんだー。
でもさー、いろんな物を壊してみたけど、最初に壊した窓ガラスよりキレイなのってなかなかないんだよねー。
それでさ、今度は物じゃなくて『生きてるもの』が『壊れる瞬間』を見たくなったんだー。
特に『人間が壊れる瞬間』とか、きっとスゴイと思うんだよー。オメガナイスアイディアっしょ?」
口調はいつもの姫子だが、語る表情とその内容は正常とはかけ離れている。周囲の者は皆背筋が凍るような思いだった。
「そうだ、ベッキーの『壊れる瞬間』も見ていい!?ベッキーオメガ可愛いから可愛い世界が見られるカモー!」
それまで黙っていたベッキーが、ようやく口を開く。
「ふざけるなよ。目を覚ませ姫子。そんな世界が、美しいわけがないだろう!」
「えー。ベッキーは見たことがないから分かんないんダヨ。一度見れば分かるって。
じゃあほら、私のバット貸してあげるからさー。」
「いらん。お前は…一瞬の快楽のためだけに学校をこんなにして…
あまつさえ人の生命すら手にかけようというのか?
お前はどれだけ人の気持ちを踏みにじれば気が済むんだ!?」
「人の気持ち?踏みにじる?」
姫子がきょとんとした様子で聞き返す。
「ああそうだ!みんなの大切なものを…学校を滅茶苦茶にしやがって!
その上、人の生命をも奪い取ろうとする…その人の積み上げてきたものも、
未来も、周りの人の思いも全て無視し、たった一つの生命を。
それが人の気持ちを踏みにじる行為でなくて何だというんだ!
白鳥が殴られたことで秋山が怒り、涙を流したのは何故だと思う!?
…そんな風にして得られた世界が、本当に美しいわけがあるか!
いい加減に目を覚ませ!元のお前に戻れ!帰ってこい!!」
ベッキーは、目の前にいる姫子を説得すると同時に、どこかにいる「いつもの姫子」に呼びかけるように言う。
一気にまくし立てるベッキーの迫力に気圧されたのか、姫子に明らかに動揺の色が浮かんだ。
「う、…うるさいうるさーい!キレイなもんはキレイなんだーい!
あんまり分からないこと言うと、本当に叩き壊しちゃうぞー!」
姫子は両腕を持ち上げ、バットを頭上に掲げる。
「やれるもんならやってみろ、このオメガバカ!もう一つ言ってやる!
お前の『破壊』が何を生み出すのか、そうやって快楽を得続けた先に何があるのか、考えてみろ!」
「先に…ある?」
「今のお前の『破壊』は、代わりに新しい何かを生みだすことも、その希望もない!
わずか一瞬の快楽の後に残るのは、失われたものへの救いようのない悲しみと痛みと絶望だけだ!
『一瞬』のためだけにそんなものに満ちた世界を作り出して、お前はそこで生きていくつもりか!?
お前は、本当にそんな世界を望んでいるのか!?思い出せ、姫子!!」
歪んだ欲望の濁流に飲み込まれそうな「いつもの姫子」に、ベッキーは必死で救いの手を差し伸べる。
その救いの手が、姫子の頭の中で何度も反響する。
彼女の脳裏に、情景が浮かんだ。自らが破壊しつくした残骸と、屍だけの世界。
何も生み出されず、何も残らない世界。それでも破壊する対象を―快楽を求めて彷徨う自分。
「…うああああああああああああああ!!」
突如、姫子は絶叫した。恐怖とも、悲しみともつかない、様々な感情が入り混じった、形容しがたい声色だった。
そのまま、彼女は掲げていたバットを一気に振り下ろす。ベッキーは思わず目を閉じる。
その瞬間、瞼の裏に姫子の姿が映った。
欲望の流れに逆らって、自分が差し伸べた手をガッチリと掴んでくる、「いつもの姫子」の姿だった。
「ベッキー!!」
「ベキ子!!」
「先生!!」
風を切る音に続いて、衝撃音が鳴った。
恐る恐る目を開けるベッキー。姫子のバットは、彼女の立つすぐ隣の地面に直撃していた。
そして、姫子の手からバットの柄が滑り落ちる。乾いた音を立てて、バットが地面に転がる。
そのまま姫子は膝を付くように崩れ落ち、前方にうつ伏せに倒れこんだ。
「姫子!」
ベッキーが慌てて抱き起こしてみると…姫子は大きないびきをかいて眠っていた。
彼女の体力の限界を大幅に超える運動を繰り返していたので、一気に疲れが襲ってきたらしい。
それはまた、彼女を異常なまでに突き動かしていた歪んだ欲望が消え去り、
いつも通りの片桐姫子に戻ったことをも示していた。
「…おかえり、姫子。…まったく…手をかけさせやがって…。」
穏やかな微笑みを浮かべてそう呟くと、ベッキーもその場にへたり込んだ。
「ベッキー!」
「ベキ子!大丈夫か!」
芹沢と乙女が駆け寄る。ベッキーは2人の方を振り向くと、
「こ…腰が抜けて……立てないー…。」
情けない声を上げた。
「…ぷっ。」
「…ぷはっ。」
さっきまでのベッキーとのギャップの大きさに、思わず乙女と芹沢は笑い出す。
「ははははは!ベキ子、ダセー!」
「みっともねーなー!あはははは!」
観衆からも一斉に、盛大な拍手と笑い声が沸き起こった。
「な、何だよー!お前らこっち見るなー!笑うなー!!」
ベッキーは真っ赤になり、顔を覆いながら喚いた。
何はともあれ、片桐姫子の暴走劇は、ここにようやく幕を閉じたのであった。
「みんな何に拍手しているの…?芹沢さんと秋山さんは大丈夫だったのかしら…。」
優奈は、校舎の陰から中庭の様子を窺いつつ呟いた。
「いずれにしても、姫子さんは止まったみたいね…。今ならカンはがら空き。この隙にいただきよ!」
そう、まだカンケリ自体には決着が付いていないのだ。勝者となるべく、優奈がカンに駆け寄ろうとした。
その瞬間、足首に妙な感触があって、彼女の世界は180度反転した。
突如響いた悲鳴に、驚いた一同は辺りを見回した。
「おい、あれ、柏木か?」
乙女が指差す先には、逆さまになって木からぶら下がる優奈の姿があった。
前回乙女が引っかかったのと同タイプの罠だった。ベホイミとメディアの仕掛けたものである。
「あ、そうだ!まだこっちは決着付いてねーじゃん!行くぞ、秋山!」
優奈の姿を見てカンケリのことを思い出した芹沢がいち早く駆け出す。
「おっと、出し抜かれてたまるか!」
乙女も負けじと猛ダッシュする。
「しまった!お前ら、あの2人を止めろー!」
ベッキーが周囲の人間に指示を飛ばす。皆一斉に2人を追い始める。本人は腰が抜けているので、
「桃瀬、連れてってくれ。」
「はいはい…。」
「今度こそカンはもらったー!」
乙女と芹沢が同時に叫んだ。と、その時、カンに近づく人影が現れた。
「晶!?」
「晶ちゃん!」
どこに隠れていたのか、今まで姿を見せなかった宮田晶だった。
「えーい!」
カンのそばに駆け寄った宮田は思い切り勢いを付けて右足を振った。
が…さすが天下のドジッ子、見事に空振りだった。
そのまま勢いあまった宮田は後ろにすっ転んで尻餅をついた。
「ふえっ!」
「さすが晶…期待を裏切らないヤツだ。」
しかし、奇跡が起こった。ほぼ空振りではあったが、ほんの僅かにつま先がカンを掠めていたのだ。
そしてぐらついたカンは…小気味よい音を立てて倒れた。
「「「「あ。」」」」
乙女も、芹沢も、そして追いかける生徒達も、全く同時に同じ言葉を発した。
「あー!倒れたー!やった、やりましたー!私たちの勝ちですね!追試免除ですよー!」
大喜びの宮田に、乙女、芹沢、そして修に抱かれたベッキーが近づく。
3人とも一見笑みを浮かべているが、しかし背景には何やら怪しげなオーラが漂っている。
「あれ?皆さんどうしたんですか?」
「あーきーらー…!」
「みーやーたー…!」
「あーきーらーちゃーんー…!」
「ふぇっ!?皆さん、何で怒ってるんですか?あぁぁ、先生は敵チームだけど、ほら、
芹沢さんと乙女さんは仲間じゃないですかぁ。あぁ、もしかして携帯をD組の教室に忘れちゃって
取りに行ったついでにちょっと休憩してたらうっかりこんな時間まで居眠りしちゃったからですか!?」
宮田は焦って、言わなくていいことまで自ら暴露した。
「へー…晶ちゃん寝てたんだ…。私たちが必死で逃げてた間も…。」
芹沢があくまでも穏やかな口調で言う。
「あ、あれ!?ヤブヘビですか!?」
「おーまーえーはー…私らが大変だったってのに…今更出てきておいしいところだけ持っていきやがってー!」
乙女はワナワナと震えている。
「せっかく守ってきたカンなんだからもっとカッコよく決めろー!あれじゃアホくさくて悲しくなるだろーがー!」
ベッキーが喚く。
「ふっ、ふぇ〜、ごめんなさ〜い!」
「そんな事より、誰か私を助けてー!頭に血がー!」
宮田の泣き声と優奈の叫びがこだました。その声で、鈴音が目を覚まし、むくりと起き上がった。
「あー、よく寝た。痛っ。あれー、このタンコブ何だろー?あれ?ねーねー、カンケリはどーなったのー?」
こうして、カンケリ大会リベンジも前回に続き追試組の勝利に終わった。
だが、追試組も、そして生徒会側も、それどころか1年生全員、
テスト休みを思い思いの形で過ごすことは叶わなかったのである。
724 :
657:2006/02/25(土) 16:43:37 ID:???
この後更に後日談があったりしますが、とりあえず一旦ここまでで。
暴走編で姫子を説得するベッキーの言葉はだいぶ無理にひねり出したので
詭弁だらけの可能性大ですがどうかお目こぼしを。
姫子なら詭弁でも止まってくれそうだし…。
どう説得するのか楽しみです
もう説得終わっててウボァー
727 :
マロン名無しさん:2006/02/25(土) 20:17:12 ID:ubhqjtMZ
…このチェンメを受信した瞬間、あなたは催眠にかかりました……
あなたが死ぬ時のサインは時計の鐘の音です。この音を聞いたらあなたは自分で自分を狂い殺します。
ネクタイで自分の首を絞めたり、フォークで自分の頭を何回も突き刺したりしてネ。
この催眠をとくにはネ、9分以内に自分の最も愛している人●人にこのチェンメを送るしかないんだ。
さあ、あなたは自分の最も愛する人に送れるカナ??送らなければ、あなたが死んじゃうんだよ。
フフフ…さあ、急いで!!9分以内だよ。あと少ししか時間はないよ。自分が殺されるカナ??
それとも、最も愛している人が死んじゃうのカナ…??あなたはどっちカナ…??
↑姫子から送られたメール
728 :
マロン名無しさん:2006/02/25(土) 20:50:47 ID:wVN6rTY8
姫子はそんなに複雑な文章は書けない
なつかしいベッキー!
おわかれの時がきました。わたしはいよいよ出げきします。
この手紙がとどくころは、沖なわの海に散っています。
思ひがけない玲ちゃん、くるみちゃんの戦死で、ベッキーを一人のこしていくのは、
とてもかなしいのですが、ゆるして下さい
もうプロペラが回っています。さあ、出げきです。
では片桐姫子は征きます。泣くなよベッキー。がんばれ!
732 :
マロン名無しさん:2006/02/25(土) 21:57:01 ID:cozWZECD
日記調すごくおもすれーww
ageてしもうた
南条操は弁当の昼食を終え、コーヒーの豊かな香りを胸いっぱいに吸い込みながらデザートの包みを開いた。
彼女ご自慢の乳牛のミルクで作ったチーズをふんだんに使ったレアチーズケーキだ。
飼料にも万全の注意を払っているのでBSEの心配はないし、WHOも乳は安全だと発表している。
今回はチーズ作りは傘下企業に任せたが、いずれは自分でチーズから作ってみたいというのが、動物と料理をともに愛する彼女の密かな野望である。
口に入れると滑らかに溶けて、濃厚な乳の味が口中に広がった。
学食の物としては上々のコーヒーをブラックで含むと溶け合い、アイリッシュコーヒーの味となって消えていく。
コーヒーで洗い流された舌はまた白雪のように清らかになり、チーズケーキの感動を精神に受け止める。今回も満足のいく出来だった。
「な、な、な、南条さーん!」
そんな南条の優雅な昼食を、クラスメイト宮田晶の叫びが中断した。
「あら、どじっ子」
宮田は何もないところで転び、学食のテーブルに突っ込んだ。醤油とソースが混ざり合い渾然一体となって彼女の頭から滴り落ちていく。
「……どうしたのよ、そんなに慌てて……」
「はうはう……ふぇ〜ん……」
「ほら、まず顔をお拭きなさい」
南条は醤油ソースが自分に及ばないよう恐る恐る手を伸ばして宮田の顔を拭ってやる。
「ありがとうございますー……あ、おいしい」
「……で? 何が、いったいどうなったんですの?」
「あ! そうだった! 南条さんのペットが」
「私の、愛する、可愛いペットがどうしたの?」
「みんなを襲ってるんですぅ!」
「みんなを襲ってるんですの…… って、ええ!?」
クマをも倒すメディアだったが、ゾウの前には為す術がなかった。厚い皮膚は攻撃を通さず、圧倒的な質量に踏みつぶされてしまった。
脊椎をはじめ胴体部の骨が折れる音がして、口から血液や未消化物が混じって噴き出した。おそらく即死だろう。
ベホイミは見捨てて走る事しか出来なかった。そのベホイミも潜伏していたブラックマンバにかみ殺された。
ズーラの駿足も動物には敵わなかった。持久力を併せ持つオオカミが統制の取れた群で追跡すると、しばらくは地の利を生かして逃げたズーラもやがて追い詰められて待ち構えていた最速のチーターに食い殺されてしまった。
黄色と黒にうごめいているのは都の死体で、全身にたかったスズメバチの為にそう見えているのだ。その横をベッキーを飲み込んだアナコンダが這っていく。
早乙女はマウンテンゴリラの豪腕によって鉄筋コンクリートの壁に叩きつけられた。
五十嵐は二日酔いの苦しみから逃れる事を願っていたが、その願いはヤギによって叶えられた。その代わりもう酒を飲む事もできないだろうが。
プールではワニとピラニアが互いに協力し譲り合って奥ゆかしくオオサンショウウオを食べている。
ジジイは由香と千夏を逃がしてからライオンの行く手に立ちはだかった。教師生活ももう長い。こんな終わり方も悪くはないだろう。ただ、高校卒業時のあの約束を守れなかった事が無性に気になった。
「秋山……君はやっぱり秋山の姉なんだな」
ハムスターをたたき落とす乙女に、犬神は弟勇気の姿を見た。
「は? 何言ってんだお前は!」
「太刀筋が秋山と同じだ」
「私は勇気の師匠だからな、まだまだ負けねーぜ…… そういうお前こそ、道場やめたらしいが腕は鈍ってねーな!」
犬神は正確にリスを叩き落とす。
「ところで、鈴音の奴はどこ行きやがったんだ? こーゆー時こそ役立てよなアイツ!」
「修も見当たらん……」
二人の会話は、イエネコが襲いかかってきたので中断された。イエネコとはいえ一度獣性に目覚めれば立派な肉食獣だ。
はたして木刀がわりのホウキの柄でどこまで持つものだろうか。
「……と、言うわけなんですぅ」宮田は涙ながらに身振り手振りを交えて語った。
「そんな……いつも大人しくて人懐っこい私の可愛いペット達が!」
南条はなかば放心状態になって呟いた。
同じクラスになってしばらくたつが、いつも大仰で芝居がかった南条がこんな顔を宮田に見せるのは初めてだった。
「もしかしてこれってオメガピンチなのカナ?」
しばらく水を打ったように静まり返っていた学食だが、姫子の言葉が口火を切って騒然となった。
「ヒィィィ……僕、食べられちゃうんでしょうか……」
「おい動物女、お前自分の動物くらい管理しておけよ!」
「だって……だって……いつも大人しくていい子達なのに……」
「芹沢さん、私……怖いです……」
「来栖ちゃん……」
『何があっても私が守る』そう言いたかったが、芹沢には震える来栖の手を握り返す事しかできなかった。来栖の手は少し汗ばんでいた。
「た、助けてくださいオブジイヤーです!」
6号が学食に飛び込んできた。それを追ってきたのは彼女とそれほど変わらない大きさのヒョウである。
「ヒョウ太郎!」
だがしかし、名前を呼ばれたヒョウ太郎は急に大人しくなり、6号の顔を舐めてから南条にじゃれついた。
続き突入してきた10匹ばかりのオオカミも、南条を認めるや整然と南条の前に整列した。
ルール
1.南条さんが視界に入っていれば動物達は大人しくなります。南条さんが視界に入っていないと暴れます(ゾウなど巨体動物に注意!)
2.南条さんの声が聞こえれば動物達は大人しくなります。声が聞こえなくなると暴れます。
3.南条さんの着衣を嗅がせると動物は大人しくなります。ただし、使い過ぎると南条さんが恥ずかしい事に!
4.動物達は声が聞こえる限り南条さんの命令に従います。
5.ただし、マイク越しの声だと南条さんの声だと理解できずに従わない動物もいます。
6.南条さん以外が殺そうとすると反撃してきます。
7.殺そうとすると南条さんが悲しみます。なるべく殺さないようにしましょう。
8.動物を全員大人しくさせればクリアです! がんばれ。
>>695の続き
注意
※流血シーン多し
※作者は文才無きヘタレ
「マー!玲ちゃんやりすぎだよ〜!」
「大丈夫だって言ってるだろ姫子!」
「も…もう帰りたいカモ…」
泣きそうになる姫子、
しかし玲は許すはずもない
「あっそう、帰りたければどうぞ〜 その代わりこの写真が学園中に広まるかもしれないけど」
玲は写真をピラピラと姫子に見せる、写真には姫子にとってヤバイ一面が写っている
これが学園中に広まれば姫子は学校へは居られなくなるだろう
「うぅ……それだけは勘弁してほしいカモ〜…」
「わかればよし」
「な…ぜこんなことを……」
「うん?」
一条は腹を押さえつつ顔を上げる
後頭部からは血が流れ表情は歪みかかってる
玲は一条に近づき髪を引っ張り上げた
「前々からウザイんだよ、人を何度も脅かしやがって」
「私も悪気でやってる訳ではありません 」
「だったら尚更だ!」
顔面に膝蹴りをかます、一条の鼻からは鼻血が噴出し
口からは血の混じった涎と共に折れた歯が床に落ちる
「もうやめてよ〜 玲ちゃ〜ん!」
姫子は見るに耐えず泣き出してしまった
「なに言ってんの?これからよ、これから」
姫子の悲願を嘲笑うかのように返し
玲は俯けに倒れてる一条の左肩を踏み左腕を軽く引っ張り上げた
「な…なにするのカナ?玲ちゃん?」
「なにすると思う?」
「マ…ホ?」
涙を流す姫子の頭に萎れた【マホ】と言う文字が浮かぶ
「こうするんだ」
ゴキュ!
「!」
玲は足と腕に力をいれそのまま力強く腕を引っ張り上げる
一条の肩から何かが外れたような音がした
740 :
メル欄:2006/02/26(日) 03:12:47 ID:???
肩を外せば腕を動かす事もできない」
不気味な笑みを浮かべながら一条を見下ろす
姫子は涙をボロボロと流し硬直していた
「おい!姫子!」
「はははいぃ〜!」
「右肩を外せ」
「できないよ玲ちゃん…」
「なぜお前を呼んだと思う?手伝ってもらうためだろ?」
「で…でもぉ〜」
「やれ!」
「できな」
「やれ!」
「できないよ玲ちゃ」
「いいからやれ!さっきは鉄パイプで殴っただろ!」
玲の気迫に押されやらざるおえなくなった姫子
ここで逃げ出したら写真が絶対にばら撒かれる
選択肢はなかった
姫子は一条の右肩を踏み右肩を軽く引っ張り上げる
「ごめんね、一条さん」
「い…いん…です……姫子…さ…ん…」
死にかけた様子で一条は喋りだす
「これ…は……夢だ…と…思って…くださ……」
「ゴタゴタうるせぇーんだよ!」
玲は一条の後頭部を頭を踏みつけた
姫子が鉄パイプで打った部分をグリグリと…
「い…ぐ……」
今に悲鳴を上げそうな一条、一条の目からも
涙が流れだす
「おい、とっとと外せ」
「夢?」
姫子の頭に一条の言葉が浮かぶ
「これは夢?夢オチ?」
「んなわけねーだろ!早くしろ!」
「マホー!これは夢だったんだー!」
「もういい!どけ!」
玲は姫子を押し倒した
「マッ!!」
姫子は体育用具に頭をぶつけ、そのまま気絶してしまった
「ったく、役にたたねー奴だな」
「ご……めん…なさい…」
「あん?」
悲痛な声が聞こえた、
「肩を……外さないで…」
あの一条が涙を流し命乞い、恐怖に怯えきった表情で
これがあの一条だとは思えないその光景に玲のS心が疼いた
「そうだよ…、私はこんな一条を見たかったんだよ」
玲は再び一条の髪をひっぱり上げる
「もう一回言ってみ?」
「ご……ごめんなさい……も…う……乱暴しないでくださ…い…」
「フフ…フフフ」
一条の命乞いが玲のS心をさらに擽る
「じゃあ三回回ってワンって言え、そしたら許してやらない事もない」
「は…い……」
一条は外れてない右手で這い上がるが
「ほれ」
「!」
玲は一条の右手を軽く蹴り一条はバランスを崩し再び倒れた
「どうした一条?回るんじゃないのか?」
「回りたいのですが…邪魔をしては回れません」
「私が邪魔をした?なんのことだ?」
「………」
「おい一条!」
「バランスです」
一条は元の普通の真顔で意味のわからない返事をした
「やっぱり一条は一条だな」
玲は思いきり一条を蹴り上げた
「さっきの面はどうした!あぁ?」
次に顔面を蹴り上げる、しかし一条の表情は変わらない
「はやく見せろ!さっきの面をよぉ!」
玲は鬼のような面で一条を何度も何度も蹴り上げた
しかし一条の表情は固定されてるかのように変わらない
「仕方がないな一条…」
玲はそこにあった先端の尖った鉄パイプを取りだした
「死に直面すれば…」
今の玲は狂っている、玲の頭の中にはさっきの命乞いを一条のことしかない
その先端を一条の首に向け
「恐いだろ?一条?」
「夢ですから恐くありません」
っと意味のわからない事を言う一条に玲は吹っ切れた
「このぉ!」
玲は一気に一条の首に鉄パイプを突き刺した
一条の首からは血が噴出し広がっていく
「一条が悪いんだからな…ハ…ハハハ…ハハハハハ!」
玲は笑い続けた首から血を流し続ける
一条の死に様を見ながら
「ジャスト一分です」
「ハッ!」
そこには死んだはずの一条が無傷で立っていた、
「いい夢は見れたでしょうか?」
いや、後頭部からは血を流している
「マホー!一条さん大丈夫ー?」
「平気です、これくらい明日になれば治ってますから」
気絶してたはずの姫子もいた
「なっ…一条…私に何をした?」
「夢を見せてもらいました」
「夢…?」
「夢です」
「流石一条だ」
玲はその意味を把握したらしい
「ついでですが姫子さんの写真も焼かせてもらいました」
「玲ちゃんひどいよー!写真で私を脅迫するなんてさー!」
「なっ…!?」
玲はポケットを探ったが……
「ない…」
姫子の写真はなかった
「っと言う事は……夢オチ?」
「夢オチです」
「どこからどこまでが夢だ?」
「助走をつけて蹴り上げた所から私の首に鉄の棒を刺した所までです」
「なぜ私の夢を知ってる!!?」
「夢の中に入り込んでました、姫子さんの役で」
「なっ…!」
「つまり貴方の夢の中にいた私は私でなく姫子さんが私だったのです」
「マホホー つまり一条さんは夢の中で私を演じてたって事カナ?」
「そうです」
「………」
「信じがたいようですが本当です」
「しかし、このオチでは納得できません」
「へっ?」
「あれだけ私を好き勝手にしといて、このまま終わろうと思ってるのですか?」
「所詮は夢だろ」
「確かにあれは夢です、しかし私にも感情はあります」
「もしかしてお前、怒ってる?」
「怒ってます、一部始終を姫子さんの視点で見てますので」
玲は気付かなかった一条が眉を尖らせてることを
「これからどうするつもりカナ?一条さん?」
微笑ましく姫子は言う
「少しくらいキャラを変えて仕返しでもしましょうか?」
「ちょっと待て!夢だったんだろ? なんて言うか ほら 一条には何もしてない訳で…」
「貴方が姫子さんを指示して私を鉄パイプで打ったのは現実です」
「あっ」
確かに後頭部からは血が流れてる
「『助走をつけて蹴り上げた所から私の首に鉄の棒を刺した所までです』ってさっき言いましたよね?」
「いっ!?」
「私も写真で脅されたけど それって夢カナ?」
「現実です」
「マホホー…私も少し腹が立ってきたカモー…」
姫子は殺気だて目を赤く光らせていた
「そうですね、私もそろそろ堪忍袋が……」
一条もまた姫子の倍殺気だて赤く目を光らせる
「ま…まずい…!」
殺気に気付いた玲は逃げようとドアまで走る
「…逃がしません」
体育倉庫のドアが大きな音を立て閉まった
「しまった!」
「閉まりました」
「マホッ 流石一条さん」
「さてどう仕返ししましょうか?」
「う〜ん、夢と同じ事したらどうカナ?」
「首に鉄パイプ以外の事はどうでしょう?」
「それにケッテ〜イ!」
「決定です」
目を光らせながら徐々に近づいて行く
二人は指をボキボキと鳴らしながら……
「玲ちゃ〜ん、お仕置きタイムだヨ?」
「いっぺん死んでみますか?」
「ヒッ!」
〜翌日〜
いつもの朝、学園の教室ではいつもどおりベッキーは出席確認をしていた
「橘玲〜」
しかし返事はない
「玲はどうした?」
「橘は交通事故で全治二ヶ月だそうです」
「そうか一条…って一条 今呼び捨てにしてなかったか!?」
「……気のせいです」
「気のせいだよベッキー♪」
「ムッ…、姫子が言うなら…ってちょっと待て!担任の私が知らなくてなんで一条が知ってるんだ!?」
「メールが来ましたので」
「……そうか」
ベッキーはなんの疑いを持たず出席を続けた
玲がどうなったか、それを知るのは一条と姫子だけである
おまけ
宇宙
「我々は凄まじい物を見てしまった…」
「ええ…艦長…私は何度も吐きそうになりましたが……」
「な〜に、これくらい大したことなかろう」
「(何度も逃げだそうとしたくせに!!)」
「それより少し疑問があるのだが…」
「疑問…ですか?」
「夢の中の姫子ちゃんは一条さんなはずだろ?」
「ええ…なにか問題でも?」
「おかしいと思わないのか?どれも演技にしてはうますぎるし……涙までながしてる」
「夢の中だから都合がいいんでしょう」
「あともう一つ疑問があるのだが…このシーン」
『マッ!!』
「一条さんは気絶しているはずだぞ?」
「それも……演技ですよ!演技!」
「ちゃんと聞いてよー!ネーッたらネーエェ!!」
「し…しまった……艦長!落ち着いてください!…誰か鎮静剤を!」
5分後
「っで、あと疑い深い所は?」
「あとは特にぃ〜…」
「ないのですね、艦長」
「いや、沢山あるぞ」
『夢?』
『これは夢?夢オチ?』
『んなわけねーだろ!早くしろ!』
『マホー!これは夢だったんだー!』
「このシーンと」
『おい!姫子!』
『はははいぃ〜!』
『右肩を外せ』
『できないよ玲ちゃん…』
『なぜお前を呼んだと思う?手伝ってもらうためだろ?』
『で…でもぉ〜』
『やれ!』
『できな』
『やれ!』
『できないよ玲ちゃ』
『いいからやれ!さっきは鉄パイプで殴っただろ!』
「この場面のシーンも…」
「全部の姫子は一条さんの名演技ですよ!艦長!何度も言わさないでください!」
「いや、名演技なのが疑問なんだよ 」
「だったら証明する場面を見せてあげますよ オマケを長引かせないでください! 艦長!」
『ご……ごめんなさい……も…う……乱暴しないでくださ…い…』
「これは夢の中の一条さんが命乞いをしてるシーン…」
「背後にいる姫子さんに注目してください」
「あっ!!」
「気絶なんかしてないんですよ元々! だってカメラ目線で手を振ってるじゃないですか!」
終わり
駄文を並べてしまいました
これで失礼します
乙
ちょwwwwwwなにこの予想外な展開www
カンケリ大会翌日。抜けるような青空の下、桃月学園ではその爽やかさに似合わない作業が行われていた。
「うぅ〜…体中が痛〜い…。やっぱり、金属バットはまずかったかなー…。」
芹沢がガラス片を箒で掃きつつ体をさすりながら言った。
「そもそもの言いだしっぺが今更何を…。痛てて…。」
乙女がチリトリを持ちながら言う。芹沢ともども、全身筋肉痛である。
この日は本来ならテスト休みのはずだったが、姫子が破壊の限りを尽くした
校内の後始末を行うため、結局1年生全員が駆りだされて掃除する羽目になったのだった。
「この壁、アスベストとか大丈夫なんだろーな…。こんなの業者にやらせろよ…ったく。」
崩れた壁を見ながら愚痴る乙女。その隣で宮田が泣き言を言う。
「ふぇ〜、せっかくカン蹴ったのに〜。」
「うるせー!大体蹴ったっつーより、かすったのがたまたま倒れただけじゃねーか!」
狙っていたカンを宮田のカス当たりに持っていかれた乙女は、まだ少し根に持っていたのだ。
「はうっ、ごめんなさーい乙女さーん…。」
「まあまあ、それくらいにしてあげようよ秋山さん…。」
そばで作業していた優奈が乙女を諌めた。
「でも晶ちゃん…ホントにおいしいところ持ってったわよねー…。
話は変わるけど、晶ちゃん、今度モデルやらない?優麻ちゃんが作った『スゴイ』服があるんだけど…。」
「あ、あの、どんな風に『スゴイ』んですか…?」
「ちょっと過激ってところかしら。刺激な視線が集まるくらい、ね。
スタイルいい晶ちゃんならきっと似合うわー。」
「ヒィィィィ!」
にへら〜、と笑う優奈に怯える宮田。その様子を乙女と芹沢は白い目で見ていた。
「お前も根に持ってるんじゃねーか、柏木…。」
「自分が着たくない服を着せるつもりだな…頑張れよ、晶ちゃん…。」
「皆さんは色々言うけど、私は芹沢さんが無事だったから、それだけでもう十分です。」
いつの間にか芹沢のそばに来ていた来栖が、嬉しそうに笑う。
「あ、来栖ちゃん。昨日はスパイ役ご苦労さまー。」
「いえ。芹沢さん、身体が痛いなら、終わったらマッサージしてあげますよ。」
「あー、ありがとー来栖ちゃん。是非お願いするよ。」
「全身余すことなく揉みほぐしちゃいますよー。」
「そ、その言い方はなんか微妙に誤解を招くような…。」
「仲いいなー、お前ら…。」
笑いあう芹沢と来栖を見ながら呟く乙女の背後に、大きな人影が立ちはだかった。
「よーし、じゃあ乙女は私がマッサージしてあげるー!」
どこからともなく現れた鈴音だった。姫子にバットで殴られた彼女だったが、
結局奇跡的にタンコブを作っただけで済んでいた。
「出たな、不死身のデカ女。だが断る。」
「えー、なんでー。」
鈴音が膨れる。
「お前は加減ってもんを知らんだろーが。お前にマッサージ頼んだ日にゃ全身複雑骨折でもおかしくないからな。」
「えー、ひどーい。」
鈴音がますます膨れる。
「じゃーせめてここだけはマッサージしてあげるー!」
鈴音は乙女の首に腕を回してがっちりロックすると、乙女のつむじ…通称「ゲリツボ」を連打し始めた。
「う、うわっ、やめろ大女ー!!」
「良いではないかー良いではないかー。」
「お前らも十分仲いいと思うぞー。」
芹沢は2人の様子を面白そうに眺めていた。
「…ベホイミちゃん。いつまでも悔やんでいても仕方ないわ…。」
「…でも…。」
ベホイミは未だに前日のショックから立ち直れずにいた。姫子を止めきれず、
結果的に皆を危険に晒す時間を長引かせてしまった事。それがベホイミにとって一番辛かった。
一足先にかろうじて立ち直ったメディアが慰め、励ます。
「皆さんも分かってくれたし、もういいじゃないですか…。今回の事を糧にまた強くなりましょうよ。」
「…うん…。」
「さ、元気を出して。帰りにまたエンジェルエイドボムに寄りましょ。
可愛いメイドさんを見ればきっと心も癒されますよー。」
「…ああ…。」
「それに、甘いものを食べれば元気も出ますって。」
気のない返事ばかりしていたベホイミは、そこでようやく、まともに言葉を発した。
「…本心はそっちだろ。だから丸顔になるんだって。」
「えー!誰が丸顔ですか!?」
そのメディアの反応を見て、
「…クスッ。」
ベホイミが笑った。
「…フフッ。」
それを見たメディアも笑った。2人は声を上げて笑い始めた。しばらくの間、ただ笑い続けた。
ちょっと笑いすぎて、2人の目からは涙がこぼれ落ちた。
廃墟のようになった校舎内で、いつものように談笑する生徒達。
それはそれで異様な光景ではあったが、ベッキーのツッコミは別のところに入った。
「だー、もう、うるさい!お前らくっちゃべってばっかいないでちゃんと掃除しろー!」
「先生だって、指示出してばっかりで自分はやってないじゃないか…。」
ギャピー、と喚くベッキーに冷たい視線を投げかける修。
「いーのいーの、私は監督だからいいのなのー。」
「監督なら手本を見せてください…。」
「子供だからよく分かりませーん。」
「本当、殴っていいですか…?まあとにかく、校舎はボロボロだし掃除ははかどらないけど、
みんなのノリがいつもみたく平和なのは、それはそれでいい事じゃないですか。」
「それはそうかもしれんが…。それより桃瀬、やっぱりさぁ、あのやり方はちょっと考えた方がいいと思うぞ…。」
顎に手を当てて修が頷く。
「うーん、そうだなー。とりあえず次回からはバット禁止にしないと。」
「そーじゃなくって、そもそも追試免除カンケリってのをやめろって言ってるんだー!」
「えー、だって盛り上がるじゃないですか。」
「だからなんで盛り上げる必要があるんだよ…。」
「たまにはいいじゃないですか。」
「だから何がどう『いい』のか、それが聞きたい。」
議論はまとまりそうになかった。そこに2人分の人影が歩み寄った。
「よー、ベキ子。昨日は大役ご苦労さん。」
「あー、秋山に芹沢か…。お前らもご苦労だったな。」
ベッキーは、いつものようにかったるそうに言った。
「何だ、いつものだらしないベッキーに戻ってるじゃん。
昨日は珍しく天才っぽいっつーか、先生らしくてカッコよかったのに。」
「だらしないとか珍しくとか言うな芹沢!…まあ、あれは頭脳が姫子のままだったからよかったよ。
ちょっと小難しそうなこと言ってやったらすぐに混乱してくれたからな。」
大きな溜息をつきながらそう言うベッキーに、修が訊いた。
「ところで、片桐さん本人は暴走中のこと覚えてないんですよね?」
「ああ、そうみたいだったな。」
「覚えてない、か…。良かったのか悪かったのか…。」
乙女が複雑な表情をした。
「まぁ…良かったんじゃん?下手に覚えてて自己嫌悪になったりしたら可哀相だろ。
元はと言えば無理にバット持たせた私らも悪いんだし…。
ベッキーはあいつに今回の事件をどう誤魔化して伝えてあるんだ?」
「ん、いや…昨日のうちに事実をありのまま、全部伝えといたよ。」
芹沢の問いに対するベッキーの返答に、一同は驚いた。
「ちょっ…そんな事して片桐がショックでどうにかなったらどうするんだよ!?」
詰め寄る乙女を制しながら、ベッキーが冷静に返す。
「考えてもみろ。ずっとひた隠しにされて、後で何かの拍子に事実を知ったとしたら、
そっちの方がよっぽどショックがでかいだろうが。」
「でも…伝えた時、姫子はどんな様子だったんだ?」
「やっぱり、相当のショックを受けてた。…軽く1時間は泣き止まなかったからな。
でも…あいつはお前らが思ってるよりずっと強いんだ。あの時だって、私が差し伸べた手――言葉に、
姫子は凄まじい欲望の流れに逆らってしがみつき、帰ってきた。私の言葉はキッカケに過ぎない。
戻ってきたのはあいつの意志だ。最後の最後で自分を見失わなかった、あいつの強さだ。
それを見込んだからこそ、私はあいつに事実を全て伝えた。泣き止んだ姫子は、私に聞いてきたさ。
私はどうすればいいの、みんなにどう償えばいいの、ってな。」
「先生は、何て答えたんですか?」
修の問いに、ベッキーは一呼吸置いて答えた。
「…『自分のしたことに自己嫌悪に陥るだけでそのまま逃げるのなら、それこそ最悪の裏切りだ。』
―ヒントとして、それだけ言っといた。だけどあいつは力強く頷いて、ニッコリ笑って応えてくれた。
だからもう大丈夫なはずだ。それでも、あいつに何か耐え難いことが起こったら…
その時はまた、必ず私が救いの手を差し伸べてやるさ。私の…大切な教え子だからな。」
そう言うとベッキーは、にこやかに笑って見せた。
「立ち直り早いな、片桐も。ま、それがあいつらしさ、あいつのいい所、か。」
乙女が白い歯を見せて笑った。
「ホント、今回は珍しく先生らしいことやってんなー。」
「だから珍しくって言うな芹沢ー!」
そんなやりとりを尻目に、修はぐるっと辺りを見回してから言う。
「でも、その割に片桐さん来てないみたいだけど…。やっぱり立ち直れてないんじゃ…?」
「茶髪、お前考えすぎだよ。片桐だぞ?もっと単純に行こうぜ。」
乙女が笑いながら、修をたしなめるように言った。
「そーそ。私らですら酷い筋肉痛なんだ。あいつの普段の体力を考えれば、大体想像つくだろ?
大方、来るのに通常の3倍くらい時間がかかってるってとこじゃね?」
「…それはそれで考えなさ過ぎと言うか、単純すぎないか?」
ニッと笑う芹沢を見て、呆れたように言う修だったが…。
「桃瀬、今回ばかりはその2人が正しいみたいだぞ。ほら…。」
ベッキーの言葉を受けて、校門の方を向く一同。ショートカットに、目立つアホ毛のシルエット。
重い身体を引き摺るように、ぎこちない動きで、非常にゆっくりと歩んでくる一人の少女がいた。
「片桐さん…!」
「遅せーぞ片桐ー!」
「い、いやーゴメンゴメン、身体じゅうマキシマム痛くって歩くのが大変で、
来るのに通常の3倍くらい時間かかっちゃったよー。」
「そんな身体で掃除できんのか、姫子?無理しないで休んだ方がよかったんじゃねーか?」
「いやー、でもベッキーと約束しちゃったからねー。逃げないって。いつも通り元気に来るって。ね、ベッキー?」
そう言ってベッキーの顔を見る姫子だったが。
「足手まといになるから帰れ。」
姫子の言葉を一蹴するベッキー。
「え――――――!?」
「あはは、冗談だよ。でもホントに大丈夫か?」
「もっちろん!任せ…いだだだだ痛いいたいイタイ!!」
ポーズをとろうとした姫子は、身体を突き抜ける激痛に絶叫した。
「やっぱ休んでろお前…。」
「あ!姫子だ!みんなー、姫子が来たよー!」
たまたま通りかかった1年C組の桃瀬くるみが姫子の姿を発見し、声を張り上げて
他のクラスメイトを呼ぶ。姫子の元に、あっという間にいつもの面々が集まった。
「もー、こんな事してー。自己嫌悪でもう学校に来ないんじゃないかって心配したんだぞ、マジで。」
「ま、その様子じゃ杞憂だったみたいだがな。それにしてもお前、派手にやったもんだなー。」
「みんなであんたが来るの待ってたんだからね!わざわざ休み潰して来てあげたんだから、感謝してよ!」
「姫子さんは人騒がせさんオブジイヤーですぅ!」
「姫子さん、無事生還ですね。無事生還ですか?」
くるみが、橘玲が、上原都が、6号が、そして一条が各々の言葉を姫子に投げかける。
一つとして同じ言葉はなかったが、そのどれもが姫子の事を思って
発せられたものであるという一点で共通していた。囲まれた姫子は照れながら笑う。
「えへへ…みんないろいろゴメンね。そして…ありがとー!」
他のクラスの生徒達も、姫子が来たとの話を聞きつけ、その様子を見に続々と集まってきた。
突如、どこからともなく繰り出されたチョップが姫子の頭にめり込んだ。
「えへへー、昨日のお返しなのだー!」
いたずらっ子の顔をした鈴音が立っていた。
「これでおあいこだーい!」
「こら鈴音、お前空気読めー!」
ケラケラ笑いながら走り去っていく鈴音の背中に乙女がツッコむ。
「おい、姫子大丈夫か?」
「うん、大丈夫…玲ちゃんの胸で休ませてもらえれば…。」
次の瞬間、姫子の頭に、もう一発がお見舞いされた。
「…今更だけど、ウチの学校、変なヤツばっかりだよなー…。」
姫子とその周りに集う生徒達の様子を見た芹沢が、どこか感慨深げな様子で呟いた。
「お前が言うか?…ま、でも…そうだな…。すごく変で…そして強いヤツばっかりだ。」
ベッキーは万感を込めて言った。
どこまでも晴れわたった空。桃月学園の上空には、いつも通りの生徒達の笑い声が、いつまでも響いていた。
760 :
657:2006/02/26(日) 07:20:48 ID:???
ようやく終わりました…。
無理矢理全員救われるエンドになってしまったけど、
やっぱり、その後日のことを考えると
姫子の暴走が止まるだけでは終わりにしたくなかったので…。
崩壊しきらないでギリギリ戻ってくる感じなのでスレ違い気味ですが…。
とにかく、長々と大量にレスを消費したわりにありがちなオチで申し訳ありません。
読んでくださった皆様には心よりお礼を申し上げて、名無しに戻りたいと思います。
ありがとうございました。
このスレにザジちうスレ以来の衝撃を受けた。
ふj(ry以外のすべてにクオリティーを感じた。
763 :
ムスカ宮本:2006/02/26(日) 14:13:46 ID:3mX2Fc5U
俺が荒らせば学級崩壊。
764 :
マロン名無しさん:2006/02/26(日) 19:01:00 ID:+U+7C3c6
765 :
ムスカ宮本:2006/02/26(日) 19:53:18 ID:3mX2Fc5U
ほう?自演だと。
766 :
ムスカ宮本:2006/02/26(日) 19:54:21 ID:3mX2Fc5U
あえて言おう、ブゥスカ君は私の知り合いであると。
767 :
マロン名無しさん:2006/02/26(日) 20:05:47 ID:+U+7C3c6
その連レスがうぜーってんの
某スレでもくだらねーリア厨発言しやがって
いいから半年ROMってこい
MGワードに登録しとけ
769 :
ムスカ宮本:2006/02/26(日) 20:27:30 ID:3mX2Fc5U
NGだよ
770 :
マロン名無しさん:2006/02/26(日) 20:30:45 ID:+U+7C3c6
だからもうくんなって
半年ROMれの意味も知らんのか。
もう腐れ厨は書き込むな
いいか書き込むなよ
771 :
ムスカ宮本:2006/02/26(日) 20:32:27 ID:3mX2Fc5U
naruhodoこれが学級崩壊なのか。
見えない人には声をかけてはいけません
マホマホマホー
地味な人には声をかけてはいけません
776 :
マロン名無しさん:2006/02/26(日) 22:40:47 ID:NVC2+gPq
>地味な人には声をかけてはいけません
そいつは無理な相談だ。くるみに声をかけられないじゃないか。
いいからそいつに構うな
// , ´ `ヽ、 丶
.// / / ヾ ヽ li
l l lハハ人 ハヘル ||
い l、 `'' ,l ノl
\ l、 .(´・ω・`) //|(
ノ i ゝ イ lヽゝ
ーフ l l` - ,,__,, イ .l /,,ヽ、
∠-''入_Vリイ l`ヽノ.人ゝ ̄
,ni´ |へ| `in、
339 名前:メディア◆CnBAPuwG3A [] 投稿日:2006/2/26(日) 22:46:57 ID:f1D1RdpWO
皆さん、
ご報告があります。
本日22時09分に
べホイミちゃんは長い長い
宿敵と最後まで必死に
闘い、弱音の一つも吐かず。家族に見守られる中、永い旅に旅立ちました。
今まで家族同様に支えてくださった皆さんに本当に感謝の気持ちで一杯です…ごめんなさい、もう少し時間をください
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/06/01(水) 16:38:44 ID:QE3e/5IY0
最近調子が悪く、
病院に行きたくても、会社が忙しく中々行けなかったっす
でも余りにも酷い状態だったから魔法のパトロール最中に行って来たっす・・・
そしたら癌だって・・・マジでアホかって感じっす
今日はそのまま魔法少女をぽっぽだして来た所っす・・・
「もうちょっと早かったら何とかなった・・・」
って馬鹿医者に言われたっす、まぁ余命半年って診断されたっす・・・
15で処女で、マジで沢山やりたい事もあったっすのに
未練たらたらっす、マジで・・・・
だから君達には私と同じ様にはなってもらいたくないっす!
私の分も一杯楽しんで!一杯幸せになって欲しいっす!!!!
ゴメンっす、意味不明なこと言ってるっすわたし・・・orz
787 名前:べホイミ ◆CnBAPuwG3A [] 投稿日:2005/06/03(金) 18:00:38 ID:tSIT08Qr0
本当に本当にお前らさんくすっす!
やっぱ私死にたくないっす、死にたくない!死にたくない!死にたくない!
やりたい事も、欲しい物も、見てみたい物も一杯あるっす!
今から始めても遅い位に沢山沢山沢山あるっす・・・・
何より人間界のみんなが悲しむ顔なんか見たくねぇっす!
ジジイ先生とか姫子さんが私の事気遣って明るく振舞ってくれる姿を見るのが辛いっす・・・
そして私が死んだら周りの人間が今よりもっと悲しむ・・・・・・・
私は本当に馬鹿な魔法少女っす、人間界の病気で死ぬなんて・・・
人間界を救いたかったし、これからもっともっと魔法少女したかった
私は特に手間の掛かる魔法学校の生徒だったから尚更っす、
すまん、今だけ弱音を吐かせてくれっす、すまんっす
死になくないっすウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
ごめんっす
姫子「マホ…もうだめ…面接190万社落ちてとうとう東日本の会社は中小零細含め全部落ちちゃった…
きっと西日本もダメだな…わたしは社会に必要とされない人間。マホ…首つるしかない…うう」
一条「落ち着いてください姫子さん。私も奇行が過ぎて一度も受かってません。
私はみごと日本国内の全ての会社約314万社にことごとく落ちました。無職です。イエイ(例の黒塗りの目で)」
玲「わたしは…貧乏だしコネもないし大学いけずに高卒だから、派遣プレス工やって指を全部飛ばしてしまったな」
姫子「玲ちゃんかわいそう…」
くるみ「私地味だし鬱病になってもう人生終わった…ららる〜」
6号さん「口癖と積極性のなさのせいで面接70万社落ちたオブイジイヤーです…
関東甲信越・東北地方の会社は全滅オブジイヤーです」
ベッキー「おまえら、私は文科省の圧力でクビになって無職だ!二度と教壇もアカデミックな職にもつけん!
日本の会社じゃちびっ子先生や飛び級なんて年齢制限でアウトだ!もう人生終りだ!」
都「私も資格浪人や公務員浪人を何年もやって既卒になったわよ!悪かったわねニートでえええ!!!」
メディア「私も教授の助手ですが、任期付なんですよね〜要するに…フリーター。はーい人生終わってます♪」
芹沢「演劇部→売れない劇団員って…フリーター以下だよな…
かといってもう普通の会社じゃ働けないよもう70万社落ちたよちくしょおおおおお」
べホイミ「面接で無愛想といわれたので魔法少女やったら塩まかれた。どうすればいいんだよ!」
南条:退学。その後人畜共通感染症で脳をやられ痴呆化
メソウサ:すでに自殺
オオサンショウウオ:密漁に遭い殺される
悲惨すぎる・・・
アニメで玲が姫子に強制ぱふぱふやられるとかなり恥ずかしがってたので
皆で玲を取り押さえる
↓
姫子が優しく、そして獣のようにぱふぱふ
↓
玲は恥ずかしがるも身動き出来ずに羞恥地獄
↓
皆で勃起乳首を指摘してからかう
↓
玲「らめぇ。・゚・(ノД`)・゚・。」
な妄想が止まらない。誰か書いて
玲「中2まではCカップ♪中3からはFカップ♪ボイン伝ボイン伝ボインでんでんででんでん
姫子「玲ちゃんのおっぱい、ちょっとしこり(乳首のこと)があるのカナ〜」
一条「にゅうがんです」
玲「。・゚・(ノД`)・゚・。」
一条「νガンダムです」
一条「…いきなりの告知は患者に不安を与えますからね」
789 :
マロン名無しさん:2006/02/27(月) 15:47:52 ID:gDus/IWh
782と783は神杉
残念なのは学級崩壊が全くといっていいほど関係ないとこかな
むしろ人生崩壊…
ジジイ「ほっほっほっ、ワシの世代は宮本先生や生徒諸君に支えられ年金満額で豊かな老後じゃよ」
>>750遅レスだがなかなか面白かった。なんか鳳凰幻魔拳を思い出したw
一輝VSサガあたりを
ぱにめたる・じゃけっと
これは、憲法が改正され、自衛隊が軍隊として大手を振って歩けるようになるような
近未来のお話である。
この世界での日本は、自前の軍隊を持てるようにはなったものの、完全に合法に
海外派兵や戦闘行為が行えるようになり、職業としてのリスクが大幅に上がったため、
自衛隊から新軍への移行を拒否し、退職した者が多かったことや、また、少子高齢化の続く
日本の後難を案じて、ある実験的な政策が実施された。
それは、全国にある高等学校のうちから何校かを選りすぐって、擬似的な徴兵を行うのである。
期間中の成績優秀者には、軍の士官候補生、下仕官候補生、新兵卒としての道も開かれている。
なお、両院を通過するための頭数を揃えるため、あまりにも節操無く議員を集めたため、
ジェンダーフリー系の思想を持った議員も多数、内閣や各省庁の中枢部に入り込み、、
女子学生の野営訓練、格闘術訓練、なども大いに取り入れられることとなった。
とにかく、ぱにぽにのキャラで軍隊的ないじめ描写をやったら面白いんじゃね?
という思いつきで必死こいて理屈をこねてそれっぽくしてみただけなので、
細かいことを気にしたら負けかな、と思ってる。モシモボ。
宮田 晶: 体力最下位 学力落第 総合最下位
柏木優奈: 体力下2位 学力落第 総合下2位
片桐姫子: 体力落第 学力最低 総合下3位
芹沢 茜: 体力及第 学力落第 総合下4位
秋山乙女: 体力優秀 学力落第 総合下5位
鈴木さやか 体力落第 学力及第 総合下6位
以上の6名は、学力、体力、総合力の面で他の人員と行動するにそぐわないため、
特別鍛錬コースを受講して、速成的に能力の向上を図るように務めること。
なお教官は、現役の傭兵であるベホイミ女史(陸軍曹長待遇)に一任する。
鳥取の砂丘を駆ける影が5つあり、その後ろを1つの影と、
メイドインジャパンの4WDがゆっくり追っていた。
「1号、いの1番に脱落っスか?そうまで自分の優位性を誇示しなくてもいいんだぞ?」
「ハァ・・・ハァ・・ごめんなさ・・・ハ・・・」
晶たちは、総合成績の下の順から番号をつけられ、呼ばれていた。
晶=1号、優奈=2号、姫子=3号、茜=4号、乙女=5号、6号=6号と言った具合である。
「軍隊では集団行動が重要になる。優秀な1人についていけないようでは困るし、
誰か1人が足手まといになるようでも困る。
貴様達は運命共同体なのだ!1人欠けても行動に支障が出るっス!」
ベホイミは、荷台のクーラーボックスから何かを取り出し始めた。
「おい3号!これが何か言え!」
「・・はい、それは梨です。今鳥取砂丘に居ることから察するに、
それは20世紀梨ではないかと思います」
ようやく教官との接し方を学び始めた姫子が答えた。
「正解だ」
もはや誰も、この梨が自分達に対するデザートとして与えられるものだとは
思っていない。しかし、そのことと、今直面している渇きの問題とは別である。
誰もが、この梨を食べたいと思っていた。
「1号、喜べ。貴様はこれを食べても良いぞ」「・・・え?」
「1号は持ち前の乏しい体力と、夏の日に干上がった池のカエルの糞ほどにもない
精神力をフルに活かして、既に消耗しきっているっス。休養が必要だ。ほら、早く食え」
「え・・・はい・・・?」
晶は手渡された6つの梨を見た。人数分の梨である。
だが、今の晶にはその事を理解できる余裕が無かった。
皮もむかず、芯も取らず、ただむさぼりついた。
2つ、3つ、4つ、と飲み込み終え、満足感を得る頃には、もう取り返しがつかなかった。
気がつくと、人数分あったであろう梨は残り2つで、残りの5人はまた走らされていた。
「貴様らはまだ余裕がありそうだからこの付近を4週して来い!
もっとも、1号が梨を食い切ったらやめてもいいがな・・」
日が沈み、落第組の面々に短い安息の時が訪れる。
配給された自分の分の飲料水を飲んでいる晶に、2つの影が近づく。
「ねえ?水、おいしい?晶ちゃん・・・?」
「ど・・・うしたの?優・・奈ちゃん・・だよね?」
「もちろんそうダヨー!」
なぜか姫子が答える。
(よかった・・・ちょっと様子が変だけど・・・みんな怒ってるかと思ったよ・・)
「バカじゃないカナー?優麻ちゃんは優秀だからこんなところにいないじゃんー!」
姫子は笑みを浮かべて、晶を見た。砂にまみれた、疲れた笑みだった。
「んっ・・!?」
不意に正面から圧し掛かられ、身動きが取れなくなる晶。
「晶ちゃん・・・?どうして平気で飲めるの・・・?お水・・・」
「・・・ン・・ン・・・・!?」
姫子が晶の両足を押さえ、優奈がマウントポジションの姿勢で晶に組みかかっている。
ただそれだけのことであり、状況は先ほどと何ら変わってはいなかった。
そう、晶の口には飲料水の入ったペットボトルがついたままであるのだ。
「・・・ンンーッ!!ガッ!!・・・ハ・・・?」
優奈の左手は晶の額を押さえつけ、右手はペットボトルを晶の口へ、
口内へ、気管の近くまでへと押し込んでいた。
「晶ちゃんは・・1人で梨を全部食べて・・・水も私達の何倍ももらってさ・・・、
私達が走ってる間もね!笑ってたよね!!」
「ン・・ガッ・・!ガ・・・」
このままでは呼吸が出来ない。
必死で振り払おうとする晶。
「オヤオヤー晶ちゃん、急に元気になってきたねー?
昼間からそれくらい元気だったら皆が幸せだったのにね〜」
「ギャボ・・・!!ガボ・・・!!・・ウ!」
手と足とを総動員して足掻く晶。
「そうだよ晶ちゃん、酸素が欲しかったら必死になってもがかなきゃ!
私達はみんなそうして来たし!そうするべきだったのに!」
「いけない子だもんねー、晶ちゃんは〜、1人だけ楽チンさんだもん〜」
「ほらほら!昼間みたいに!もっと幸せそうに飲んでよ!!」
優奈は、完全に晶に優越した今になっても、決して笑っていなかった。
加虐する側であるにも関わらず、今にも泣き出しそうな顔で、晶を圧していた。
「・・お前ら何やって・・・!!おい!やめろ!」
狭いといって差し支えないテントの中の騒ぎを聞きつけて、芹沢茜が、来た。
「やめろ!よせよ!こんなことしちゃ駄目だろ!?」
芹沢は体力の方では及第点をもらっているので、2人をすぐに晶から引き離せた。
そして、明らかな怒りを身にまとって、2人に対峙していた。
(―あ・・助かった、の?・・・私、は?)
「全くこんなことして何考えてんだ!」
「あ〜あ、芹沢さんったらよい子ちゃんなんだから」
姫子が言った。だが―、
「水がもったいないだろうが!私にくれよ!こんな事するくらいなら!」
芹沢茜の言は、姫子と優奈が想像だにしないものだった。
「あはは!あははははははは!!」
砂の大地にふさわしく、優奈は、乾いた笑いでそれに応じた。
そして晶は、途絶えてゆく意識の中で、確かにこの声を聞いて、一夜の眠りについていった。
796 :
ぱにめた:2006/02/28(火) 07:08:01 ID:???
明くる日も、また明くる日も、宮田晶は足手まといであり続けた。
疲労の蓄積は、各人同程度であるが、もともとの体力に問題があった。
そして、6号には献身的な行動力、乙女には高い運動能力、芹沢には
苦難を乗り越えるガッツがあり、姫子には第6感があり、優奈は手先が器用、と
いった具合に晶以外の5人には得意分野があり、落第組といえど、
教官に認められる能力があったが、晶にはそれが無かった。
そして、落第組のみでの活動に区切りがつき、最優秀組を除いた
大部分の桃月学園1年と合流する日が来た。
「都ちゃんに一条さん、久しぶりカモー!」
「あたしもいるってこと忘れんなよ?撃ち抜いたろか?」
「あれ・・・姉さんは?」
「優麻さんでしたら、修さんや犬神さん、玲さんと一緒で最優秀組です」
「今頃は兄貴達、インド洋あたりにでもいるんじゃない?」
「鈴音も最優秀組かよ。世の中おかしいぜ」
「・・・そーよね。おかしいわ」
都だけが、暗い表情をしていた。
「都ちゃんはどーかしたの?」
「都は本当に頑張っててね。優麻に勝ってれば最優秀組だったのよ」
「はうー、久しぶりにちゃんとした屋根のある部屋で寝られる・・」
「あの・・晶ちゃん・・・?」
「・・・・優奈ちゃん・・・」
「この間は・・ごめんね?」
「・・悪いのは、私でしょ?」
「そんなの!あれは私と姫子ちゃんが・・・」
「・・・・・・・・あ、上原さん、こんにちは」
「・・・気に入らないわね、アンタ。負けがこんでるくせにヘラヘラしてるなんて」
ハートマンww
798 :
マロン名無しさん:2006/02/28(火) 16:50:04 ID:8q85wMrD
ベホイミが活き活きしてるなwwwww
メディアは出てこないのかな?
どこか遠くで 子供たちの笑う声がする。
マホッ…とても楽しそうだ。きっとなにかいいことが あったのだろう。
人はだれでもみんな なくのはきらいだし
それをみるのもきらいだ。だからできるだけ人前では笑っていたいものだ。
わたしは バカだから 今までいろんな人に
迷惑をかけてきたしいろんな人に世話になってきた
今となっては遅すぎるが とてもありがたいと思っています
もう昔のように C組のみんなの顔を見ることが
できなくなると思うととても悲しくなります
でも短い時間だったけど いろんな人たちに会えて本当に楽しかった
今まで迷惑かけっぱなしで すみませんでした
最後にひと言ありがとうと いわせてください。
800 :
ぱにめた:2006/02/28(火) 21:52:48 ID:???
一方そのころ、最優秀組は本当にインド洋にいた。
最優秀組は、学力、体力、総合力の面で、軍の要求する士官候補生の力量を
充分に有しているとされるため、落第組の「底上げ」とは違い、「付加価値」を
つけるために米軍と合同で極秘の訓練を受けるのであった。
「しかし、訓練の内容に守秘義務が課せられるって云うのはなぁ・・」
「いいじゃない。私達が一番、徴兵任期満了報奨金を多くもらえるんだから」
「・・桃瀬、私達の中でも最優秀の者にはさらに金一封が与えられる。
お互い気をつけよう。この橘に」
「優奈ちゃんは元気でやってるかな?」
「乙女と同じ落第組だよね?なーんかコントみたいなノリで楽しくやってたりして」
「いや、それはない」
「断言しちゃったよ?どゆこと?玲ちゃん」
「私達の教官は今のところ、米軍や日本軍の正規将校だったが、
落第組のそれは、傭兵上がりだからさ。ああ、現役だったかな。
ゲリラか傭兵用の訓練だろうから、あいつらは死ぬ思いだと思うわ」
1人、会話に入って行けていない者が居た。
それにいち早く気付いた玲は、その者に話を振った。
「おい、南条、お前どうしたんだ?」
「橘さん、あの、私・・・」
「さっきの犬神が言ってた事を気にしてるのか?そんな、私はお前に手は出さないさ。
教習終了まで、仲良くしよう」
「・・・本当、ですの?」
「ああ、約束するよ。(徴兵逃れは出来なかったものの、親のコネで体力面では
一番楽な最優秀組に潜り込んでいるような奴に、気を回すだけ損だからな・・・)」
玲は、南条に対して、笑みを持って応えた。
場を戻して、最優秀以外の合流組の宿泊する施設。
2段ベッドが3つ並んだ部屋に、優奈と晶と都がいた。
「知ってた?私はベホイミ教官から、あんた達の合流中の素行について
報告するように言われてるのよ?一応ここでは私が一番成績が上、だからね。
もっとも、それは私が最優秀組の選考に漏れたからなんだけどね・・・
どっかの誰かさんに負けちゃったから・・・・」
「・・・ま、負けた・・・?」
「そう、柏木優麻っていうんだけど・・・あんた知ってる?」
「・・ええ?し、知ってますよ」
「そういや、あんた、顔が似てるねぇ・・・あいつに」
「は、はい、に、似てますよね・・・」
「不思議だね・・・?」
「ハ、ハイ、不思議です・・・」
「アハハハ」
「・・・・?・・・あ、あはは」
しばらく2人は笑っていたが、都が優奈の頬を張る音で、それは終わった。
「何がおかしいのよ!?双子でしょ!?あんた達は!似てるどころか
同じ顔じゃない!ああ、頭に来るわ!2人そろって私を馬鹿にして!」
「い、痛い・・・」
「都ちゃんやめて!」
「ふーん、あんた、かばうんだ?」
「都ちゃん!」
「あんた、落第組みでは集団の和を乱しっぱなしだったんだって?ねえみんな」
いつの間にか、落第組が全員、揃っていた。
「ああ、それと私とあんた達は7人1組の部屋だから、騒いでも誰も来ないわよ」
803 :
ぱにめた:2006/03/01(水) 01:30:36 ID:???
落第組の6人は、全員都の前に正座させられた。
今後のことを考えると、都には逆らえない。
「宮田に、優奈に、姫子に、芹沢に、乙女に、6号か。
何つーか、まとまりのない集まりよねー」
「・・・・・・・」
全員が、都の一挙手一投足に目を集中していた。
ベホイミ教官との付き合いによって、
大きい権限を持った人間が何をするかを、身に染みて知ったからだ。
「にしても、アンタ達は随分と気の抜けた顔をしてるわね。
そんなんだから落第組になんかなるのよ」
「何だと!」
「都!」
身を乗り出して都を睨みつける2人。
「秋山乙女、芹沢茜、反抗的、と」
「え・・・!」
「嘘じゃないのよ?私がアンタらの素行報告者っていうのは。
あーやだやだ、本当に何もわかってないのねあんた達は。
ベホイミ教官はキツめにしごいたみたいなこと言ってたけど、
この期に及んで自分の立場も理解できていないなんて、
こんな奴らと同じ空気を吸ってると思うだけで死にたくなるわ。
あんた達って生きてて恥かしくないの?」
「都さん、それは言いすぎですよ。私達をそんな風に言わないでください」
珍しく6号が非難の色を見せた。
「ああ、6号や姫子は別よ。友達だもんね私達・・・」
都は、その後も芹沢と乙女を煽るように落第組を罵り続け、
その一方で、6号や姫子といった旧C組の面々にはフォローを入れ続けた。
しかし、それは気遣いから為された事ではなく、あくまで、
この後行われる都が楽しむための催しへの下準備に過ぎなかった。
都の、落第組への暴言を挟んだ今後の日程や生活についての注意の説明が終わり、
夕食の時間になった。当面の間夕食は各部屋単位で届けられるようだ。
そんな中、都と6号と姫子は、部屋から離れてロッカールームに居た。
残ったメンツには、ちょっと出て来るとのみ言い渡してある。
軽く見回りについての業務説明を受けた6号と姫子は、
今日の見回り担当であり食事も就寝も別行動の都を残して、部屋へ戻った。
「戸を閉め切っているのに、いい匂いがしますね・・・」
「私達も早く戻らなきゃ、食べられちゃってるカモー」
3人だけの集まりでは都が優しく接してくれたため、2人の顔色は明るい。
「って、本当に私達の分が無いヨー!」
「は?何言ってんだ?都と一緒でたくさん食ってきたんだろ?」
「えー?食べてないよー。ただのお手伝いだったよー」
「ただの手伝いで小1時間かかるってのか?おめでてーな」
「物品の管理の説明オブジイヤーでした」
「でもさー、私達もう全部食べちまったぜ」
「缶詰でも干し肉でもないちゃんとした料理を食べるのは久しぶりだったから・・・」
「贅沢を言えば、もっとたくさん食べたかったよね」
結局4人が悪びれた様子も謝罪の姿勢も見せないまま、就寝時間になった。
しかし、6人部屋に急に7人で泊まることになったため、1人あぶれることになった。
今日は都がいないのだが、都用のベッドには名札や私物が置いてあり、使えなかった。
そこで2人組になって寝る必要があるのだが、その場の空気では、
6号と姫子がそうするべきであると既に決まっていた。
(テントで、砂まみれになって、寝袋に包まってなら我慢できたけど・・)
(シャワーを浴びられて、こんなに暖かいベッドにいて・・・、
おなかが空いて寝られないなんて・・・、みじめオブジイヤーです・・・)
「グスッ・・、グスッ・・・」
どちらのとも知れないすすり泣きの声が起き始めた。
「・・・おい、私らが悪いって言うのかよ?これ見よがしにすすり泣きやがって」
805 :
ぱにめた:2006/03/01(水) 05:28:06 ID:???
「グス・・・」
2人は答えない。
それは、今の頭に血が上ったような乙女をこれ以上刺激したくないと思ったためだ。
しかし、その選択がいけなかった。
「どうやら、そうらしいな・・・・」
頭に血が上った人間は、刺激してもいけないが、無視してもいけないのだ。
普段以上に出し抜けな質問をしてきた場合には、明確に否定しておかないと、
とどまりを知らずにエスカレートしていってしまうのだ。
ベッドを降り、6号と姫子のベッドへと向かおうとする乙女。
そして、芹沢も起き上がり、ベッドを降りた。
「止めるなよ・・・?芹沢」
「・・・いや、私も同じ気持ちだ。こいつらが癪に触って仕方ない」
そして、2人は毛布を剥ぎ取った。
「食ってないにしてもだ。どうせ私達の悪口を言っていたんだろ?
C組だけで集まってたんだからよ。ああ!?それなら一食抜かれても文句言えないよな?」
乙女が6号に掴みかかりながら、言った。
「悪口だなんてそんな・・グス・・言ってませんよおっ!」
「言う割に言葉が強いな。普段の6号らしくなくて、何だか必死って感じだぜ?」
「そんなっ、言いがかりオブジイヤーです・・・」
「姫子も・・・言ってたよな?上原と一緒に私達の悪口を」
芹沢は姫子に食って掛かった。
「言ってない・・・違うの・・・違うもん・・・・・グスッ」
「じゃあ何でお前らだけで上原に呼ばれるんだよ!?見回りの説明とかなら
私達全員にした方が効率いいだろ!上原は頭いいんだから気付くだろ!?」
「「そう思うだろう?お前達も・・・・」」
乙女と芹沢が、まだ様子見をしている段階の優奈と晶に呼びかける。
806 :
ぱにめた:2006/03/01(水) 06:46:47 ID:y9YF1oU+
「起きてるんだろ?じゃあ、答えろよ?」
「何を・・・・?」
「晩飯食ってるときに話したろ?C組連中がグルになって私達をいじめてるんだって!」
「そもそもおかしいじゃねーか!調査して報告なんて綿貫の方が得意だろ?
何で上原が私らの監査をやるんだよ?ここでいちばん多いのはC組だしよ!
これで何も裏で動いてないって考えの方がありえねーだろーが!」
2人の言い分は、推測の域を出ず、完全に言いがかりといってよいが、
一条さんが統合委員長を、都が監査委員長を、くるみが清掃委員を、ベッキーが監督官を
それぞれ務めているこの施設内で、C組が最大の勢力を持っているのは事実であった。
「でも・・・・それは無いんじゃない?」
「そうだよ、2人は落第組でしょ?久々に会って早々悪巧みなんて・・・」
晶と優奈は平常心を保っていた。
この2人は大人しい性格の持ち主であるので、都に煽られても、あまり頭に来ていなかった。
それよりも、泣いている6号と姫子に対する同情心の方が強かった。
「・・・・そうか。お前らもか」
「優奈は姉貴が最優秀組だもんな〜、心の底じゃあ、私達とは違うんだって、
巡り合わせが悪かっただけで、本当はもっと良くやれるんだって思ってるんだろ?
だから私達の事を仲間だ、とは思ってないってわけだ」
「晶も鳥取では私達についてこれなかった。必死に足掻いてる私らを見て
「何必死になってんの?」って笑ってたんだろ?水飲みながらさ?」
芹沢と乙女は、怒りの矛先を優奈と晶にも向け始めた。
「違うよ!そんなこと思ってない!」
「じゃあ証拠を見せろよ!そうだな、優奈、宮田、それぞれ6号と姫子を殴れ」
「え?」
「殴れないならお前らも敵だって事だ」
「そんなムチャクチャな・・・」
優奈と晶まで意に沿わないことを言い出したため、芹沢と乙女はいよいよ頑なになっていった。
「敵だから・・・・そう、お前らも殴る」
「そうだな、それがわかりやすくて・・・いい!」
ついに反抗者には漏れなく暴力を振るうという宣言がなされた。
実際、学力不足のみで落第組に落ちた2人は、野営訓練の成果を活かせば
4人が相手でも余裕で勝てるのだ。
「暴力は・・・いけないと思うわ・・・・・?」
そういう判断が出来ない優奈は、まだ2人を言葉だけで抑えられると思っている。
「言うことを聞けよ!」
ついに我慢しきれなくなった乙女が、優奈を拳で殴りつける。
幸い血は出なかったが、殴られた部分は確実に腫れるであろう。
「ッアァアア!!・・・いたい・・・いたいよ」
「もう一発欲しいか?嫌なら6号を殴れよな?」
「私達がいいって言うまでだぜ?」
優奈が6号に歩み寄る。
「グス・・・やめて、優奈さん!やめてください!」
いつもの優奈ならば、身を呈してでもかばったであろうほど、6号は哀れに懇願する。
しかし、ケンカ慣れしていない優奈は、暴力によって平常心を失っていた。
「6ゴウちゃん?これからナグらせてもらうけど、ごめんね?ごめんね?ごめんね?
ごめんね?ごメんね?ごめんね?ごめんね?ごメンね?ごめんね?ごめんね?
ゴメんね?ごめんネ?ごめんね?ごめンね?ごめんね?ゴめんね?ごめんね?
ごめんね?ゴメンね?ごめんね?ごめ・・・・・・」
声に合わせて、優奈は6号を殴る。どこを殴るのか意識もせずに。
「もういい!もういいって!優奈!聞こえてんのか!?」
「え?私・・・・」
優奈が我を取り戻したとき、そこには、鼻血を垂れ流しながら、声を殺して泣いている6号がいた。
「ま、別にいいけどな。そんな奴どうなろうと・・・」
乙女は、6号に気をとめず、すぐさま晶と姫子へと視線を向けた。
「・・・私は殴りません。こんなの、間違ってます・・・絶対」
6号の惨状を見てなお、晶は恐怖に負けず、自分の意思を失わなかった。
「じゃあ、殴るぞ?姫子、お前が殴れ。お前が宮田を殴ったらお前だけは許してやるよ」
808 :
ぱにめた:2006/03/01(水) 06:48:19 ID:???
パン、と良く響く音がした。
そして、晶の頬には後れて痛みもやって来た。
「ひ、姫子ちゃん・・・?」
「ご、ごめんね晶ちゃん・・・、私あんな痛いのはイヤなの・・・。
イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、
イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、
イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、
イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの、
イヤなの、イヤなの、イヤなの、イヤなの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
言うたびに姫子は晶の頬を張る。
「いた、いた、痛いよ、やめて、やめ・・・て・・・グス・・・」
晶は泣き出していた。
「これで、終わりね・・・」
優奈がまだ熱を持った手をもう片方の手で押さえながら、安堵の息を漏らす。
「・・・・姫子、お前ひどい奴だな」
だが、乙女と芹沢は、まだ終わらせるつもりなど無かった。
いや、終わらせる気を無くした、といった方が正確であった。
「宮田はお前をかばってたのに、その宮田に往復ビンタかよ・・・
お前本当に人間か?赤い血が流れてるか?ひどすぎだろ、それは・・・」
「・・・何それ・・・?やったら助けてくれるって言ったのは乙女ちゃんでしょ?」
姫子は焦点の合わない目を乙女か芹沢に向けている。
「真に受けることかよ?だからってかばってくれてる相手に暴力かよ?」
「何よそれ!」
芹沢に掴みかかろうとする姫子、しかし実力の差は明白だった。
「お前弱すぎだな、ハハハ。これじゃあ仕方ないな」
「仕方ないって・・・何が!?」
組み伏せられながら、姫子が問う。
「こんなに弱いんじゃあ、C組だけで徒党組んで陰口叩くしかないよなって事さ!」
芹沢はまだ、6号と姫子が都とグルであるとの疑いを捨てていなかった。
「あ・・・切れちゃったカモ・・・私の中で、決定的な・・・何かが・・・・」
とりあえずここで一区切りです。
しばらく忙しくなりそうなので続きはしばらく書けません。
次スレに移行するまでには間に合うようにしとうございます。
あとメディアの出番はこれからあります。
つまんないよ
811 :
マロン名無しさん:2006/03/01(水) 12:36:37 ID:IWISBAkI
>>809 なんつーか普通に怖いwwww
姫子がまたバットの時みたいになったらwwww
>>809 ・・・C組で怒らせたら一番恐いのは姫子なのではないかという疑惑w
前フリがマキシマム長い上に、作者の文才はゼロを通り越してマイナス。
ただ思いつきで書いてしまった駄文長文雑文乱文ですが、どうぞお許し下さい…
姫子「なんかひまだな〜」
ベキ「ああ、ひまだな〜」
一条「ひまですね」
桃月学園1年C組。教室内では都を除くいつもの面々がいつもの様に、ひまだった。
玲「なんか・・・ここは本当に教室なのか・・・?」
玲がぼやく。そういいながらも、玲自身も机によりかかってだらけてはいるが。
くるみ「ねぇ、ねぇベキえもん。なんか暇つぶしの道具だしてよ〜。天才だろ〜」
ベキ「仮にも私は先生なんだぞー。そんな道具持ち歩くか〜。そもそも天才とそれの何が関係あるんだ?」
いつもならここでベッキーの語尾に感嘆符(!)がつくのだが、このだらけた雰囲気がベッキーのやる気無さを最大まで引き出してしまっている。
姫子「ひ〜ま〜死〜ぬ〜」
姫子でさえもいつものテンションはどこへやら。ある意味瀕死の状態だ。
玲「そんなに暇は困るのか?」
一条「見ての通りです。特に姫子さんは暇を通り越して辛そうです」
一見普通そうに見える一条だが、実際そうでもなかった。一条の目が『ジト目』から変わらない。
と、ここで玲が何か思いついたようだ。かすかに悪巧みのオーラが漂うが、それにはまだ誰も気付かない。
玲「なら、ちょっとしたゲームをしてみないか?暇つぶし程度にならなると思うが」
即座に反応を示したのは姫子だ。瀕死状態からは今の一言で脱することができたのだろう。
姫子「おー、さすが玲ちゃん!暇じゃなくなるなら何でもオッケー!」
6号「橘さんは姫子さんの命の恩人オブジイヤーですね」
ベキ「なんか企んでないか、玲?それで、なにをやるんだ?」
玲「これだ、これ」
そう言うと玲は、ポケットから、手の中に納まる程度の大きさの箱を取り出し、差し出す。
814 :
813:2006/03/01(水) 13:16:14 ID:???
玲「大富豪ってトランプゲームしってるだろ?」
くるみ「・・・・・・」
玲「なにかあるのか、くるみ」
くるみ「えー、なんか玲にしては普通だなーって」
一条「同感です」
それを聞いた玲は明らかに不服そうな表情だ。
玲「暇つぶしがほしいんじゃなかったのか?」
姫子「もー何でもいいからさー!はやくやろーよー」
ベキ「いやまて、姫子。玲が普通に何かを提案するとは思えないぞ。もしかし
て、賭けかなんかか?」
早くゲームがしたくてうずうずしている姫子をよそに、ベッキーはいたって
冷静である。
玲「お、ベッキーは勘がいいな。まぁ、賭けは賭けだけど、お金は賭けないよ」
ベキ「?どういうことだ?」
玲「大富豪のルールは知ってるだろ?」
一条「相手より強い札を捨てていって、早く手札をなくした人が勝ちという、
アレですね」
玲「そうだ。だが、このゲームが普通のトランプゲームと違うところは、
ゲームの結果によって大きな優劣の差が出るというところだ」
ベキ「あぁ、1位が大富豪でビリが大貧民になるやつか」
玲「ああ、そうやって主従関係を作るゲームだってことだ」
くるみ「それとこれとどういうかんけいがあるんだよ?」
ここまで来て、玲の悪巧みのオーラが一層増した。色でたとえるなら、黒。
それももの凄い色だ。一拍間を置いた後、玲は答える。
玲「だから、それを実際にやるんだよ」
815 :
813:2006/03/01(水) 13:18:36 ID:???
ベキ「うっ・・・。それって・・・」
一応天才であるベッキーは、その言葉の意味を推測し、即座に身の危険を察知
したようだ。
玲が、今度は反対のポケットから出した財布に入っていた、数枚の紙切れを
取り出し、ぴらぴらと振って見せた。
くるみ「あー!それ・・・!!」
くるみが反射的に飛びつくが、玲はなんの抵抗もしないので、次の瞬間紙切れ
はくるみの手の中にあった。
姫子「んー?なにが写ってるのカナ?」
くるみ「・・・やっぱり・・・」
ベキ「どうしたんだ、くるみ。なにか書いてあるのか?」
今だニヤつく玲の前に、紙切れを手にしたくるみを中心とした小さい人の
カタマリが出来上がる。
くるみ「・・・・・・」
ベキ「・・・これ・・・」
姫子「おー、くるみちゃんカワイー!」
一条「写真ですね」
そう、それは数枚の写真だった。くるみがバイト先でなんとなく着てみたメイド服で
『ららる〜』している写真から始まり、ここにいるメンバーの、いつだれが
どこでどうやって撮ったか解らない写真。しかも、数をめくっていくほどに犯罪に
近い写真に変わっていき、またそれにつれてベッキーたちの顔色をどんどん青くなっていく。つまりは、本人たちにしては学校にばら撒かてほしくはない写真だ。絶対に。
ベキ「ちょ、これ!どういうことだ玲!」
玲「いや、だからこういうこと。この写真、返してほしいだろ?」
そういうと玲はくるみの手から写真をひょいと取り上げた。青い顔のベッキー達とは裏腹に、玲は非常に楽しそうである。というか絶対に楽しんでいる。
玲「だから、大富豪するんだよ」
816 :
813:2006/03/01(水) 13:20:40 ID:???
姫子「れれれれ玲ちゃん!それに勝てば写真は返してもらえるのカナ!?」
玲「そうだな、勝てばだな」
ベキ「でも、それで負けたやつはどうなるんだよ?・・・学校中にばら
撒かれるのか・・・?」
玲「いや、そんなことはしないよ。でも、負けたやつにはペナルティが
必要だよな」
一条「だから、主従関係ですか」
玲「その通りだ、一条。大富豪は大貧民の写真を手に入れる。その間、
大貧民は大富豪の奴隷となってあらゆる命令に従わなければならない。
期間は来週の月曜から5日間。これでどうだ?降りたい奴とかいるのか?」
くるみ「そりゃ降りたいに決まってるけど・・・」
全員、降りたいに決まっているのだが、誰も降りようとはしない。いや、
降りることなどできないのだった。なぜなら、写真は玲が持っている。
ここで降りるといっても、それで脅されて結局やることになるのがオチだから。
姫子「か、勝てばいいんだよ!勝てば!!マ、マホー!オメガ頑張るゾナー!!」
ついに姫子が壊れてきた。しかし、全員この一言でやる気になったようである。
一条「その息です、姫子さん」
くるみ「そ、そうだよ。勝てばいいんだよね!なーんだ。ビックリして
損しちゃった!」
ベキ「やるしかなさそうだな・・・」
6号「ザ・バトルオブジイヤーです」
しかし、ここで少し玲の顔が曇った。
817 :
813:2006/03/01(水) 13:22:20 ID:???
玲「だが・・・一つだけ困ったことがあるんだ」
ベキ「どうした?気が変わったのか?」
玲「一条の写真だけは手に入らなかったんだよ」
そう、これだけはどうしようもなかったのだ。ストーカーの能力だけは群を
抜く諜報部の力をもってしても、神出鬼没の一条の写真だけはどうしても手に
入らなかったのである。
一条「・・・では、これを」
そういうと一条は、胸ポケットから数枚の写真を取り出して玲に渡した。
玲「これ・・・」
それは一条の、人に見られては困るはずの写真。しかもどれもベストショットだ。
くるみ「こういう写真って普通自分で持ってるものなの・・・?」
ベキ「いいのか、一条?お前だけでも抜けられるんだぞ?」
一条「私だけ抜けるのはずるい気がしますし、スリルを味わってみたいです」
玲「・・・・・・」
だが、玲はなぜか神妙な顔つきをしている。
くるみ「玲、どうかしたの?」
玲「なぁ、この写真・・・おかしくないか・・・?」
くるみ「そりゃ一条さん自分でこんな写真持ってるのは不思議だけど、写真自体は
どれも綺麗に撮れてるじゃん」
玲「こんな写真でも綺麗に撮れてるとか言うのか・・・?いや、ちがうんだ。
そこじゃない。綺麗に取れてるのが問題なんだ」
姫子「どうしてカナ?綺麗に撮れてちゃいけないのカナー?」
ベキ「そうか・・・!一条が自分で持ってたってことは、自分で撮ったん
だよな・・・。なのに、自分が写ってるっていうのはおかしくないか!?」
玲「な、なぁ一条・・・。この写真、どうやって撮ったんだ・・・?」
玲は、一条に恐る恐る尋ねる。
しかし、一条はそれが当然のように答えた。
「バランスです」
818 :
813:2006/03/01(水) 13:23:36 ID:???
ともしてやることになった大富豪。しかも一回きりの真剣勝負だ。この勝負で
来週の自分の運命が決まる。
引きが良かったのか、意外にもくるみが好調だった。
くるみ「スペードのジャック!どうだ!」
玲「くるみ、意外とやるな・・・」
ベキ「あと一枚!?嘘だろ?」
そう、今の手で残りの手札は1枚。ブッチ切りのトップだ。
くるみ(次の番でわたしの勝ちよー!私の奴隷はだれかなー?)
先ほどまでのテンションとは裏腹に、今のくるみは自信満々である。なぜなら、
残りの手札は2枚以上出さなければならない状況にならない限り、次の番で
確実に出せるカード。
姫子「マ゛ー!!」
そんなくるみとは裏腹に、さっきまでは壊れたテンションで盛り上がっていた
姫子は今にも泣き出しそうなほどだった。
姫子「・・・パス・・・」
当然一向に姫子の手札が減る気配はしない。
くるみ「これでどーだー!!」
そして、ついにくるみの番。勢い良く渾身の一枚をだす。
819 :
813:2006/03/01(水) 13:24:51 ID:???
そう、くるみは今の一枚であがった。だが、肝心な事を忘れていることには
気付いていなかった。
ベキ「・・・・・・」
くるみ「ららる〜。私が女王様〜」
玲「なぁ、くるみ、ちょっといいか?」
くるみ「え?なに?」
ベキ「ああ、大切な話だから良く聞けよ」
くるみ「え?え?どうしてどうして?」
玲「今お前が出したカードを見てみろ」
そう言われると、たった今あがりのガードをだした机の上に目を向ける。
そこには、一枚のジョーカー。全てのカードのなかで、一番強力なカードだ。
くるみ「でも、一条さんが出したのってスペードのエースだよね?ジョーカー
で勝てるでしょ?」
ベキ「たしかにな。でも、残念ながら、最後に出してあがってはいけない
カードってのがあるんだよ」
くるみ「・・・・・・え?」
くるみのなかで、今までの気分は全て吹き飛び、変わりに不安が渦巻く。
玲「ジョーカーも、そのカードの一枚なんだ」
くるみ「・・・・・・ええぇ!?・・・そ、そのカードを出してあがっちゃった
時は・・・?」
最悪の場合を想像していても、まだ一縷の望みにかけていた。大富豪ではなく
なるぐらいだろう、と。
玲「無条件で大貧民に決定だ」
くるみ「・・・・・・!!?」
その望みさえも、たった今崩れ去る。
そしていとも簡単に、大貧民は決定してしまっていた。
820 :
813:2006/03/01(水) 13:27:23 ID:???
一応、ここまでが前フリです。長いですw
これからが本番(?)です。いじめまくりたいと思います。
821 :
813:2006/03/01(水) 13:40:40 ID:???
週があけて、月曜日。学校への道を、肩を落としてとぼとぼと歩く人影が一つ。
くるみ「・・・はぁ・・・」
くるみの足取りは重く、顔色は悪い。その理由は、もちろん先週のゲームだ。
くるみ「みんな、忘れててくれないかなぁ・・・」
あれだけ盛り上がっておきながら、それを忘れる事がないだろうと解っては
いるが、そんな望みをもらさずにはいられない。
永遠にこの通学路が続けとも願ってみたが、もちろんそんなことは叶うはずも
なく、しばらくすればくるみは校門の前に立っていた。
くるみ「・・・しょうがないか・・・。うん、たった一週間の辛抱だし、
がんばろう」
わざわざ声に出して発した言葉が、少しの気力を生み出した。そのわずかな
気力を振り絞り、くるみは校門をくぐる。
だが、くるみはこのとき知らなかった。この一週間で、自分がどれほど
追い込まれる事になるのかを。それこそ気力など尽き果ててしまうほどに。
822 :
813:2006/03/01(水) 13:43:32 ID:???
1日目―1年C組
ガラガラと音をたて、くるみは教室の扉を開いた。見回せば、すでにいつもの
面々は揃っている。
くるみ「お、おはよ〜」
クラスからはこれといった反応が無い。まぁ、元から地味なくるみはこれが
いつもどおりだ。
くるみ「玲、おはよ・・・」
玲「おぉ、大貧民か。先週の、もちろん覚えてるよな?」
くるみ「・・・・・・うん」
大富豪のゲームで、ビリになったのはもちろんくるみだが、大富豪である
主人役は、玲だった。
玲「ならいい。・・・それと、今からおまえは私の事を『さん』付けで呼べ」
まさに暴君と呼ぶに相応しい。しかも、話している内容は随分なものなのに、
顔は常に笑顔なのだ。
くるみ「・・・はい・・・」
玲「それと、喉が渇いたな。なんか飲み物買って来い」
くるみ「え?・・・でも、もう授業が始まっちゃうし・・・」
玲「なぁ?おまえ、今私の奴隷だろ?なら主人の言うことはしっかり聞くのが
仕事じゃないのか?」
顔は笑顔でも、言っている内容が変わることは無い。今の玲の言葉はくるみに
選択の余地を与えなかった。
くるみ「・・・・・・わかりました」
玲「解ればいいんだよ、解れば」
くるみは玲から小銭を数枚受け取ると、少しでも早く戻ってこようと小走りに
教室を飛び出した。
823 :
813:2006/03/01(水) 13:46:15 ID:???
1日目―続・1年C組
たった今くるみの出て行った扉が、ガラガラと音を立てて閉まる。後には
楽しくてしょうがないというような表情の玲と、C組の面々が残った。
姫子「れ、玲ちゃん。ちょっとやりすぎじゃないカナ〜・・・?」
ベキ「あ、あぁ。なんかくるみが可哀想だったぞ・・・?」
姫子とベッキーが作り笑いで玲に話しかける。一応写真は返してもらったものの、
玲が持っていた写真があれで全部とは限らないのだ。今のくるみと玲のやり取り
を見ていたらなおさら、無駄な接触を避けたいと思うだろう。
玲「ん?いや、あのくらいで丁度いいだろ?私だってたまには息抜きしたいんだ」
そう、玲にとってはこんなことは息抜きの一環に過ぎない。
824 :
813:2006/03/01(水) 13:46:45 ID:???
一条「でも、くるみさん相当参ってたみたいですよ」
ベキ「初日の朝からあんな調子じゃ、5日も身体が持つかどうか・・・」
玲「大丈夫だろ。あいつ身体は丈夫そうだしな。それより、こんなのはまだ
序の口よ、序の口。ベッキーとかも何か頼みごとがあったらくるみに頼めば
いいよ。普通のパシリだと思えばいいだろ?これで6号も少し休めるだろしさ」
6号「気を使ってくれて、ありがとうございます」
6号はこんなときでも素直だ。玲がどんなひどい事をしようとしていても、
それが自分の事も気にかけてくれるなら、それはそれで嬉しいのだ。
ベキ「まぁ、頼むから程々にしとけよ。こんなのが問題になったりしたら、
くだらなくてしょうがないからな」
玲「本音はそこか、ベッキー」
ベキ「わたしだって色々あるんだ。だから、頼んだぞ」
玲「わかったわかった。気をつけるよ」
ベキ「ほんとうに頼んだぞ・・・」
玲は口ではそういっていたが、頭ではそんな気は微塵も無かった。当初なら
普通にパシリ程度で終わらせるつもりだったが、たった今、玲にとっての
『いい考え』が浮かんでしまったのだ。
玲「・・・・・・」
それを実行に移す計画を、一人で静かに思案する。玲の周りに、再び黒いオーラが
微かに漂い始めた。
825 :
813:2006/03/01(水) 13:48:04 ID:???
その日の夜―くるみの自室
くるみ「はぁ〜・・・今日は疲れた・・・」
結局、あの後も何度もパシリに使われ、くるみはへとへとに疲れていた(なぜか
命令してくるのが玲だけではなくなっていた)。しかも、命令されるごとに、
玲が言葉で蔑んでくるのだ。それも、回数を追うごとに過剰になってきた。
くるみ「でも・・・6号さんって、結構大変だったんだ・・・」
自分がどれだけ大変だったかを考えるのは段々辛くなってきたので、少し考え方を
変えてみようと思った。
くるみ「あと4日・・・。6号さんなんて、毎日こういう風に頼まれ事ばっか
されてるんだもんね・・・。あと4日くらい、どうってこと無いか」
じぶんよりも辛い人がいると考えた方が、まだ楽だった。まぁ、当の6号本人
にしてみれば、それが当然という捕らえ方であって、大して辛いというわけでは
なかったが。
すっかり疲れてしまっているのもあり、その日にくるみはいつもより数時間
早く眠りについてしまった。
826 :
813:2006/03/01(水) 13:49:29 ID:???
その日の夜―桃月駅前
玲「おぉ、一条。早かったな」
一条「待たせては悪いですから。・・・それで、直接会って話したい事とは
なんでしょう?」
今から数十分前、玲は一条を呼び出していた。お互いの家は知らなかったので、
駅前ということになったのだ。
玲「あぁ・・・。実は、一条に協力してほしいことがあるんだ」
一条「くるみさんのことですか?」
玲「さすがにいい勘してるな。その通りだ。もうちょっとくるみで遊べないかと
思ってな」
一条「・・・内容にもよりますが・・・。多分、協力できることなら協力できる
と思いますよ」
玲「本当か、一条!助かる」
一条「・・・・・・それで、私に協力してほしいこととは・・・?」
もはや、黒いオーラを纏うのは玲だけではない。面白いもの見たさで、乗り気の
一条にもその影は見え隠れしていた。
玲は、一度ニヤリと笑うと、ゆっくりとその問いに答える。
玲「ああ、実は―――」
姫子が切れたら…
無言のままアゴを少し上げて前に突き出し、目を見開いたまま視線を見下す姫子。
ヤクザやチンピラが「ああん?なめてんのか?」と言いながら見せるあの顔貌。
そこに普段のマホ娘の姿はどこにもなかった。
右手には斧でたたっ切られた玲の首、左手にはくるみの頭を髪の毛で掴んでいる
くるみ「やめて!!姫子…お願いだから…痛いっ…」
姫子「うるせえな」
ベッキー「お願いだから姫子席につけ!マホとかカモーとかいつもの口癖でしゃべってくれ!!」
くるみ「姫子、許して!おねが…グジュバベ」
くるみの首が270度回転する。骨と軟部組織を同時にすり潰した音がして、彼女の命は途絶えた。
地面にぼろきれのように突っ伏すくるみの死体。姫子はサッカーボールのように蹴飛して死体を土下座の形にさせる。
その頭をグイグイと何度も踏みつける
姫子「おら、謝れよ、私によ、ああ?地味のくせに前に出るんじゃねーよ。おまえはダメ兎と一緒にウサギ小屋にいればいいんだよ」
ベッキー「やめてくれ姫子!!」
イスが宙を舞い、ベッキーの頭部に接触する。
…この瞬間、天才ちびっこ先生としてのベッキーの人生は終わった。
6号「先生!!」
頭部から血を噴出しながら、もんどりうって黒板に衝突する幼い体。
姫子「私がいつも馬鹿やってるからってなめやがっておまえら全員殺してやる殺してやる」
828 :
813:2006/03/01(水) 13:52:11 ID:???
2日目―体育館裏
くるみは放課後、人影の少ない体育館裏に呼び出されていた。もちろん相手は玲だ。
今度は何を言われるのだろうかと、内心ビクつきながらも体育館裏へと向かう。
目的地に着くと、そこには既に玲がいた。腰ほどまであるアスファルトの壁の
ようなものに座っていたが、くるみの姿を確認するとそこから立ち上がった。
玲「おそい」
くるみ「ごめんなさい・・・玲さん・・・」
既にこの二日間で、くるみの玲に対する敬語は定着している。これは玲が命じた
わけではなく、自然にそうなったのだ。
玲「くるみ。あんた、私の奴隷だよな?何でも言うこと聞いてくれるんだろ?」
くるみ「・・・はい」
玲「ならさ、頼みがあるんだよ。今読みたい本があってさ、それを明日までに
持ってきてほしいんだ」
なんだ、ただのパシリかとくるみは思ったが、実際はもう少し厳しい内容だった。
玲「けどさー、私、今あまり金持ってないんだよね。だからさ、本屋行って、
とってきてくんない?」
829 :
813:2006/03/01(水) 13:54:59 ID:???
くるみ「え・・・?それって、万引きしろってこと?」
玲「まぁ、そうなるな。けどさ、私の奴隷なら、何でも言うこと聞いてくれる
んだろ?」
ポケットから例の写真数枚をぴらぴらとふってみせながら、先ほどと同じ言葉
をなげかける。
くるみ「で、でも・・・」
玲「じゃぁ、くるみは明日から学校に来れなくなっちゃうな」
その言葉の意味するところは一つだった。言う事を聞かないのなら、この写真
すべてを学校中にバラ撒く。
この写真が玲の手中にあるかぎり、くるみに選択肢はいつも一つしかない。
くるみ「わ、わかりました・・・」
玲「ほら、これが本の名前だ。よろしく」
そう言うと、はやく行って来いとでもいうかのように、くるみに小さな紙切れを
渡す。そこには、最近話題の本の名前がかいてあった。
それだけ手渡すと、玲はさっさと歩きだし、すぐに背中は見えなくなる。
後に残ったのは、呆然と立ちすくむくるみの姿だった。
830 :
813:2006/03/01(水) 13:56:50 ID:???
2日目―駅前の本屋
本屋についてからもう何十分も、本屋の中を行ったり来たりしている。
くるみは、今まで一度も万引きなどしたこと無かった。兄に影響されてか、
根は意外と真面目なのだ。
くるみ「・・・はぁ〜・・・」
これで何度目の溜息だろうか。取って来いとは言われたものの、実際やるのは
当然気が引けた。だが、明日もって行かなければ、本当に学校に行けなくなるだろう。
玲なら、冗談抜きでやりかねない。
ここで、ふとくるみは思いついた。自分が金を出して買っていってはどうだろうか。
そうすれば問題ないだろうし、ばれることもない。実際取るにしても、先ほどから
異常なほど対して広くない本屋の中をうろうろしているくるみは、明らかに店員の
注意をひきつけてもいた。
金欠ではあるが、しかたない。万引きをしてつかまってしまっては、どちらにしろ
学校には行きづらくなるだろうし、家族やベッキーに迷惑をかけてしまうだろう。
だからくるみは、それを最善の策だと思い、本をレジまで持っていった。
本人は九死に一生を得たような気分だ。だが、そんな自分を黒い瞳が先ほどから
ずっと見つめていることには、くるみは気付かなかった。
くるみはまだまだ甘かった。
831 :
813:2006/03/01(水) 13:58:02 ID:???
3日目―1年C組
体育の授業のため、ほとんどの生徒が出払った教室。そこに、体操着姿の
玲とくるみ。
くるみ「玲さん・・・これ・・・」
玲「おお、くるみ、持ってきてくれたのか」
玲は、待ってましたとばかりに笑みを一つ浮かべる。
くるみ「じゃぁ、わたし、行ってもいいですか?」
だが、玲はまだ離さなかった。
玲「なぁ、くるみ。この本どこで買ったんだ?」
くるみ「え!?・・・何言ってるの、玲さん。これは駅前の本屋で取って
きた本だよ・・・?」
一瞬意表を突かれたが、なんとか誤魔化す。危うく引っかかってしまうところ
だった。
玲「ふ〜ん・・・。じゃぁ、あんたも同じ本買ったんだ」
832 :
813:2006/03/01(水) 14:00:41 ID:???
くるみ「・・・・・・!!」
今の玲の言葉は、単にくるみを引っ掛けようとして言った言葉ではない事を示していた。
玲「私昨日なんて言ったか覚えてるか?本を買って来いって言ったか?なぁ!?」
くるみ「う・・・ぁ・・・言って・・・ません・・・」
玲はくるみの上履きをグリグリと踏みつけていた。一方のくるみは、買ってきた
ことがバレたことと足の痛みで、まともな思考が働かなくなっていた。玲が完全に
主導権を握った。
玲「次はちゃんと言った事をやってきてくれるよな?次にこういうことが
あったら・・・わかってるな?」
くるみ「は・・・はい・・・」
玲「これでつかまっても私が困る。次は違う店にいけよ」
くるみ「わ・・・かり・・ました・・・」
玲はここでやっとくるみを解放する。だが威圧感は保ったままだ。そして
今度は違う本の名前の書いた紙切れを手渡した。まるで最初から、こうする
ことを予定していたかのように。
玲「こんどこそ、たのんだぞ」
くるみ「・・・・・・」
今のくるみに、断ろうという考えは微塵も浮かばなくなっていた。
833 :
813:2006/03/01(水) 14:02:18 ID:???
3日目―学校付近の本屋
こんどこそ、くるみは指定された本を何の躊躇いもなくとった。
今のくるみからは、躊躇いを感じる気力さえ消え去っている。
じぶんでは、初めてにしてはうまくやれたと思う。店の中でも自然に
できたし、店の外に出るときも別に焦りもしなかった。ここまでくると、
追い込まれたもののなせる業だろう。
だから、罪悪感などはもはや感じもしなかった。
834 :
813:2006/03/01(水) 14:05:11 ID:???
4日目―体育館裏
再びくるみが放課後に体育館裏に呼び出されると、玲はこの前と同じ場所に
座って、昨日渡した本を読んでいた。この前と同じく、くるみの姿を確認すると、
本を閉じて立ち上がる。
玲「今度は、ほんとにとってきたのか?」
くるみ「・・・・・・」
くるみは、無言のまま鞄の中から本を取りだし、差し出す。しかし、玲は
それを受け取ろうとしなかった。
玲「・・・・・・お前、万引きなんてしていいと思ってるのか?」
さすがにこの言葉に、くるみはうろたえる。
くるみ「・・・!ぇ・・・でも・・昨日もおとといも・・・わたしに本を
とって来いって・・・玲・・・さんが・・・・」
自分の意見を述べるも、段々と言葉に自信を失ってくる。
だが、玲はそんなことで納得するわけがない。
玲「ふぅん。自分が犯罪を犯したのに、それを私のせいにするのか?大体、
どこにそんなこと本気でやる馬鹿がいるんだよ。おまえ、頭おかしいんじゃないか?」
くるみ「じゃぁ、わたしどうすれば・・・!」
気付けば玲の視線が、一瞬で冷酷なものに変わっていた。
まるで、くるみそのものの存在自体を蔑むような目だ。
835 :
813:2006/03/01(水) 14:09:50 ID:???
玲「返して来いよ」
くるみ「ぇ・・・?」
玲「店まで行って、返して来いよ。万引きしましたすいませんって。
物を取ったってことは泥棒だぞ?それでいいわけないだろ?今すぐに
でも、この本持って行って来い。これは命令だ」
玲の目は冷酷であったが、内心、これ以上ない快感を感じていた。誰かを蔑み、
痛めつけることによって生まれる快感は、玲にとって最大の娯楽だ。
玲「まったく・・・奴隷のブンザイで最悪なヤツだな。まぁ、所詮は奴隷だから
仕方ないだろうけどな」
くるみ「・・・・・・」
玲「私の言うことが聞けないのか?おい!」
そう言うなり、玲は先ほどから黙って動かないくるみを突き飛ばした。なんの
反発も無しに、その場に倒れこむ。地面にに膝をぶつけて、右膝からは微かに
血がにじんでいた。
くるみは自力で何とか立ち上がろうとしている。一瞬、ここでもう一度蹴り
倒そうかと思ったが、お楽しみはとっておくことにした。まずは、くるみを
店まで向かわせるのが先決だ。今のくるみの状態なら、一度歩き出したら
真っ直ぐ本屋まで向かっていくだろう。
自力で立ち上がったくるみに、玲は静かに言葉をかける。
「さぁ、いってこいよ。・・・早く行ったほうがいいんじゃないか?」
数枚の写真をひらつかせて。
836 :
813:2006/03/01(水) 14:12:48 ID:???
4日目―学校周辺の本屋〜
くるみは、半ば放心状態のまま、本屋まで向かって行った。先ほどまでは
今までにない屈辱を感じていたが、今はそんな感覚さえも麻痺している。
気付けば目の前は本屋だった。
店員にかろうじて理由を話すと、中の部屋まで連れて行かれた。しばらく待って
いると、店長の名札をつけた人がやってきて、いきなり怒鳴られてた。中年の
オッサンだった。なんと怒鳴られたかは聞き取れていない。
万引きした理由などを聞かれたが、友達に言われたからだとは言わずに、
適当に思いつきの理由をいってみた。
とうぜんながら家に電話をかけられた。親が来るのかと思ったら、兄貴が
来て、相手が申し訳無さそうになるくらいペコペコ謝ってくれていた。
自分から返しに来て、反省もしているようなので学校や警察には連絡しない
でおきますよと店員の人に言われたときは、少し安心した。ベッキーに知られ
るのはやっぱりイヤだったから。
兄貴と一緒に家まで帰ったけど、結局何も言ってこなかった。だけど、
気を使ってくれていることはわかったし、それがありがたかった。
837 :
813:2006/03/01(水) 14:15:42 ID:???
親が家に帰っても何も言いに来なかったのは、多分、兄貴が気を使ってくれたんだろう。
そんな事を考えていたら。気付くと風呂で泣いている自分がいた。たった4日しか
経っていないのに、今まで我慢していられたのが嘘のように感じる。その代わり、
涙はなかなか止まらなかった。
泣きつかれて、少しスッキリした気分で部屋に戻ると、携帯にメールが来ていた。
『明日学校にはきなよ』
文章自体は簡潔で、励ましているかのような内容だったが、そのメールからは
それ以外の、なにか心の奥底から恐怖のようなものを感じた。
差出人は、『橘 玲』画面にはそう、うつっている。
支援いるか?
839 :
813:2006/03/01(水) 14:19:34 ID:???
5日目―教室のない階の女子トイレ
次の日には何とか登校することができた。というより、行かざるをえなかった。
日に日に弱っていくくるみに、姫子やベッキー、6号は心配して言葉をかけて
きてくれたりしたが、作り笑いで『大丈夫』といっておいた。まわりから見て、
どう見ても大丈夫じゃないことと、それに玲が絡んでいることはわかったが、
ベッキーたちも下手に手出しはできないのだ。少なくとも、今日までの辛抱だ。
誰もがそう思ってあまり関わらないようにしていた。
そして、今日もまた玲に呼び出された。場所は女子トイレ。それも、教室が
ない為に人がほとんど来ない階にある場所だ。
くるみは何か悪い予感を感じつつも、命令に従い、休み時間に女子トイレへと
向かう。
そこには当然、玲がいた。昨日と同じ、冷酷な目つきだ。だが、今日はなぜか
眼鏡をはずしている。
玲「大変だったみたいだな」
くるみ「・・・なんで・・・しってるの?」
玲「そんなこと奴隷のお前に教える必要はないだろう?」
その言葉は、これ以上くるみに喋る権利はあたえないと言われたも当然だった。
なので、玲が用件、いや、命令を下すのをうつむきながら待っていた。
しばらく待っていると、玲が近づいてきた。また突き飛ばされるのかと思ったが、
今回はそうではなかった。くるみの耳元に顔を寄せ、何か耳打ちをしようとしている
体勢になる。こうなると、うつむいているくるみの視界には、玲の肩しか入らない。
玲「・・・・・・くるみ、悪かった・・・・・・」
840 :
813:2006/03/01(水) 14:26:52 ID:???
くるみ「・・・・・・!!!」
玲が呟いた直後に、前進に衝撃が走った。そのままうつ伏せに膝から倒れる。
玲の方を向いて何が起きたのか確認したかったが、身体が、どうあがいても
動こうとしない。
そんなくるみに、玲は自分からしゃがみこんできた。朦朧とする意識の中、
玲を良く見てみると、手にはスタンガンが握られているのもわかる。
くるみは、信じたくなかったが、この状況なら間違いなく一つの結論にしか
たどり着かない。。玲が自分をこのスタンガンで感電させたのだと。
玲「気分はどうだ、くるみ」
それはそれは楽しそうに、玲は尋ねる。だが、くるみには答えることすら
おぼつかない。
くるみ「な・・・ん・・で・・・?」
玲「理由なんて無いさ。ただ単にお前がウザイだけだ」
そういうと立ち上がった。首程度なら動かせるようになったくるみの視界が、
その姿を追いかける。
玲「おい、お前ら出てきていいぞ」
そういうと、いつから隠れていたのか、バタバタとトイレの個室という個室から
C組の一般生徒達―ボブキャラ達が男女数名でてきた。
玲「なぁ、くるみ。こいつらも色々とストレスが溜まってるみたいなんだ。
何で俺たちは全員同じ顔なのか、何で私達には出番が無いのか、
お前みたいな地味なヤツが出れるのは不公平じゃないか、とかな。
だからさ、それを発散させてくれよ。大丈夫だ。少し痛いだけだからさ」
玲がそういうと、ボブキャラ達はじりじりとくるみに近づいてくる。
その姿は、まさに不気味以外のなにものでもない
くるみ「・・ど・・・・・・して・・・」
玲「ん?なんだ、くるみ」
くるみ「・・ど・・う・・して・・・・玲・・・」
自分の名前がくるみに呼ばれた途端に、玲の態度は一変した。
841 :
813:2006/03/01(水) 14:31:23 ID:???
うぉ・・・
気づけばなんかすごい量になってた・・・
しかもまだかなり量あるし・・・
ちょっと休憩します
842 :
マロン名無しさん:2006/03/01(水) 15:19:22 ID:p6sftYXK
ひどすぎる・・・
でも面白い
続き楽しみにしてます^^
843 :
813:2006/03/01(水) 16:44:24 ID:???
玲「おぃ・・・奴隷のブンザイで主人を呼び捨てかよ・・・?おい!!」
そう叫ぶと、うつ伏せのくるみの脇腹に一発蹴りを入れる。くるみは痛さに
身をよじらせようとするが、未だに麻痺したままの身体は、それすらも許さ
なかった。
玲「ったくよ!お前がそんなに偉いのか?え!?」
くるみ「・・はぅっ・・・・!・・・ぅぁ・・・はぁっ・・・・!」
更に数発立て続けに蹴り付ける。その度に、ドスッ、ドスッという鈍い音と共に、
くるみの口から、声にならない声がこぼれた。それが玲にとってはたまらない
快感となって、心の奥底を刺激するのだ。
玲「そんなに偉いんなら立ってみろよ。ほら、立てっていってんだろ!?」
くるみ「はぁ・・・・ぁ・・・・はぁ・・・・」
続けて背中を踏みつけ、体重を乗せた。これでは立てるはずも無く、
呼吸さえも難しくなってくる。今度はか弱い呼吸音と共に、くるみは涙を
流していた。
くるみ「たす・・・・て・・・くだ・・・・・さぃ・・・」
玲「・・・・はぁ・・・?」
くるみ「たす・・けて・・・くださぃ・・・・玲・・さん・・・」
必死に命乞いをして玲の踏みつけていない方の足にしがみ付くくるみ。
そんなくるみに、玲はふと足の力を抜き、手を差し出した。
844 :
813:2006/03/01(水) 16:47:03 ID:???
玲「・・・ほら」
くるみ「あ・・・りが・・・と・・・」
くるみはその手に必死にしがみ付く。だが、途中まで引き上げられた身体は、
いきなり支えを失い、先ほどまで自分がうつ伏せ涙を流していた床に叩きつけ
られた。玲が、腕を振りほどいたのだ。
くるみ「・・・あぅっ・・・!」
玲「気安く触るな、奴隷が」
そう言うと、くるみを残して扉に歩き出す。
玲「お前ら、もうやってくれていいぞ。だけど、なるべく腕、足、頭は
やめといてくれ。痣が残ると後々困る。やるなら腰とか背中とかが
いいだろう。それに男、脱がせても下着だけは残しておけ。こいつも
女だ。あまり行き過ぎても後で厄介だからな。まぁ、障害に残らない
程度にしてやれよ」
そう言い残し、玲は女子トイレを後にする。
丁度扉が閉まった瞬間から、中から鈍い衝撃音と、それに混じってくるみの
苦痛に悶える声が響き始めた。
玲は胸ポケットからいつもの伊達眼鏡を取り出し、かける。そして歩き始めた。
最後の仕上げに向けて。
845 :
813:2006/03/01(水) 16:50:10 ID:???
5日目―続・女子トイレ
最初に数発蹴られた後、ホースから水をかけられた。服も脱がされた。そして
再び打撃の雨。ボブキャラ達は決して喋らないので、打撃が身体のいたるところに
衝撃を与える音と、時折くるみの口から発せられる
「っ・・・!・・くはぁっ・・・!」
といった痛みに耐える声だけがトイレの中を満たしている。
しかし、いつしか声も上がらなくなり、痛みに意識が朦朧となり、やがては
失神してしまった。
846 :
813:2006/03/01(水) 16:50:44 ID:???
再び意識が戻ったときには、ボブキャラ達は既にその場から退き、トイレの
真ん中にくるみだけが放り出される形になっていた。脱がされた服が少し
乾いているのに、身体がびしょ濡れなのは、恐らく気絶した後も、水をかけ
られたからだろう。
痛さに顔をゆがめながら立ち上がり、洗面台に手をかける。鏡を見ると、
身体のあちこち痣ができていた。特に肩や脇腹はひどい。
何度もよろめきながら、服を着る。全く、何て情けない姿なのだろうか。
ようやく服を着終え、壁にもたれかかっていると、トイレの外から靴音と
誰かの話す声が聞こえてきた。
847 :
813:2006/03/01(水) 16:57:27 ID:???
?「結局、くるみさんは午前の授業に来ませんでしたね」
?「ああ、だけどくるみだから問題ないだろ。ベッキーだってそんな気に
かけてなかったしな」
声からして、最初の声が一条、後の声が玲だろう。くるみの胸に、恐怖と不安
が渦巻き始める。
一条「ええ、くるみさんですからね。はっきし言って、あんな人はC組に・・・
いや、学校にいりません」
くるみ「・・・・・・!!」
くるみは、一条の口から出た言葉が信じられなかった。というより、信じたく
なかった。くるみを邪魔だと思っていた人は、玲だけではなかったという
事実が突きつけられたのだ。
玲「ああ、実のところさ、あいつ、クラスの連中の殆どからウザがられてるんだよ」
それは先ほど証明されたばかりである。ボブキャラとは言えど、クラスメイト
には変わりない。ということは、気にかけてくれていたと思っていた姫子や
ベッキーでさえもくるみの事が好きではないことも否定できなくなる。
くるみは、人間不信に陥っていた。
一条「殺しましょうか?」
玲「おいおい、そこまでやるとヤバイだろ。・・・まぁ、死んでほしいのは
確かだけどな」
そこでトイレの扉が開かれた。鉢合わせとなった1人と2人の間で、
しばらく時間が止まる。
848 :
813:2006/03/01(水) 17:03:06 ID:???
最初に口を開いたのは玲だった。
玲「なんだ・・・まだいたのか、くるみ」
くるみ「・・・ト・・・なの・・・?」
玲「聞こえないぞ、くるみ。もっとハッキリ言ってくれ」
くるみ「ホント・・・なの・・・?」
一条「何が、ですか?」
くるみ「一条さんも、みんなも、わたしのこと嫌いだって・・・。
わたしなんて死んだ方がマシだって・・・」
玲と一条はお互い顔を見合わせる。
一条「・・・えぇ、本当ですがなにか?」
玲「ああ、できれば今すぐ死んでほしいな」
くるみ「・・・・ぇ・・・」
くるみは、それ以上口を開けなかった。少なくとも、今まで友達だと思って
いた相手に、全てを否定されたのだ。だが、2人はまだやめない。
玲「なぁ、自殺する気とか、無いのか?本当に視界に入るだけでウザイんだが」
一条「そういえばこの階の上は屋上でしたよね?・・・どうです?みんなのために
死んでみませんか?くるみさん。お葬式には行ってあげますから」
玲「こいつにそんな勇気あると思うか?あるわけ無いだろ?まぁ、こんなヤツに
何期待したって無駄だ、無駄」
一条「いや、そんなことはもとからわかっていましたよ?ですが・・・あまり
にも気分が悪いもので・・・。視界に入るだけでこんなに気分が悪く
なる人は初めてです」
くるみ「・・・・・・!」
849 :
813:2006/03/01(水) 17:05:21 ID:???
そこまで聞くと、くるみは走り出した。2人はもちろん止めはしない。黒い
笑みを浮かべながら見送るだけだ。
玲は、携帯を取り出すと、誰かにかけ始めた。
玲「ああ、私だ。・・・・・そうだ。・・・・・後は任せた・・・」
一条「『彼』、ですか?」
玲「そういうことだ。・・・そろそろクライマックスだな・・・」
一条「そうですね。楽しみです」
そういうと、2人も屋上への階段へ向かい始めた。あれだけくるみにダメージを
与えたのだから、急いだ方がいいだろう。やはりさいごは見届けておきたいものだ。
そんなことを考えながら。
850 :
813:2006/03/01(水) 17:08:13 ID:???
5日目―屋上
さっきのは、本当にショックだった。
もう、誰からも嫌われてるのだったら、生きてても仕方ないだろう。というより、
これ以上生きていく気力が全くといっていいほどないのだ。
だから、死ぬことにした。
死ねば、こんな苦痛をこれ以上味わうことも無くて済むし、体中の激痛も辛い。
早く楽になりたかった。
手すりから身を乗り出し、確実にコンクリートに直撃できる場所を見定める。
よし、ここでいい。間違いなく即死できそうだ。
今のくるみには、殆ど未練というものが無かった。ただただ、みんなその方が
いいから。早く楽になりたいから。その一心で飛び降りようと思っていた。
手すりを跨いで、向こう側に渡る。まだ後ろ手に手すりはつかまったままだ。
あぁ、なんか、ホント最後までみんなに迷惑をかけて終わるんだな、私は。
そんなことをふと思った。そんな事を考えると、昨日の、ペコペコ謝り
まくっている修の姿が浮かんだ。
(悪いな、兄貴。こんな駄目な妹でさ・・・)
ペコペコ頭を下げる修の姿が脳裏から離れないまま、いよいよ手すり
から手を離す。
(みんな・・・さよならだ・・・・)
身体の重心が、徐々に徐々に前に傾き始めた。
851 :
813:2006/03/01(水) 17:12:48 ID:???
(あぁ、これで死ねるんだ。やっと楽になれる。きっとみんなもよろこんでく)
?「おぃっ!!」
くるみ「わっ!?」
いま、死へと向かっていた体が、いきなり現世―手すりの内側に連れ戻された。
そこには、何故か
修「くるみっ!お前何やってんだよ!」
くるみ「あ・・兄貴?」
そう、くるみの兄である修が腕をつかんでいた。
くるみ「じゃ、邪魔しないでよ!私今から死ぬんだから!」
修「なに言ってんだよ・・・!」
気のせいか、くるみには修の顔が赤くなっているように見えた。何故だろう。
くるみ「わたし・・・邪魔なんだって・・・死んだ方がマシなんだって・・・
だから・・・」
修「この愚妹が・・・!・・・そんなこというなよ・・・!」
くるみ「・・・え・・・?」
くるみは、この一瞬の出来事を理解出来なかった。なぜなら、それは普通の
人間なら理解できない状況に陥ったからだ。
852 :
813:2006/03/01(水) 17:14:23 ID:???
修が、くるみの唇に自分の唇を押し付けた
つまりは、兄が妹にキスをしたのだ。通常なら理解してはいけない。
しばらくその状態でいたが、やがて修はくるみを解放する。
くるみ「ぇ・・・?どうして・・・?」
先ほどから、疑問符ばかりを使っているような気がするが、これは、今日一番。
いや、今まで生きてきた中で一番の疑問だった。もちろん、玲にスタンガンで
撃たれた時以上に。
修はというと、顔が真っ赤だった。くるみと目を合わせている事さえも辛そうだ。
くるみ「・・なん・・・で・・・」
そこまでいうと、くるみは気絶してしまった。
水をかぶったまま放置されたおかげで、高熱を出していたのだ。
修は慌ててくるみを抱えて保健室まで走っていった。
>>808 こんなとこで止めないでくれ、続きが気になるじゃないか。
>>813 このままだとバッドエンド?
どう落とすかが気になる。
854 :
813:2006/03/01(水) 17:15:11 ID:???
5日目―屋上の物陰
一条「満足ですか?玲さん」
玲「あぁ・・・。なんか、私たちが仕組んだとはいえ・・・すごかったな・・・」
一条「ええ、すごかったです」
玲「すまないな、一条。こんなことに付き合ってもらっちゃってさ」
一条「いいえ。それ以上の収穫がありましたから。・・・楽しかったです」
玲「楽しかった・・・か・・・。まぁ、そうだな。くるみには悪いが、
楽しませてもらったよ」
一条「写真、楽しみですね」
2人は、玲の手の中のデジカメを見つめる。
玲「あぁ、これな・・・。早く現像してしまおう」
一条「よろしくお願いします」
くるみと修のキスシーンのベストショットを、見つめる。
855 :
813:2006/03/01(水) 17:16:20 ID:???
一条「そういえば、くるみさんはどうするんですか?」
玲「あいつの兄貴が保健室まで連れて行ってくれるだろ」
一条「いいんですか?多分、制服がぬれていれば・・・
保健の先生に着替えさせられますよ?」
ここでやっと、玲は一条の言葉の意味を汲み取った。少し焦る。
携帯を取り出すと、素早く修の携帯をダイヤルした。
玲「・・・早く出てくれよ・・・」
先生にばれてしまっては、全てが台無しなのだ。こういうことは、
秘密裏に行わなければならない。
それは、玲だけでなく一条や、修でさえも解っていたことだった。
856 :
813:2006/03/01(水) 17:19:21 ID:???
5日目―学校内
いや、くるみが本当に飛び降りようとしたときは、本当にビビッた。
修も、実は例の大富豪で負けていたのだ。
そして、主人である例が下した命令は、
屋上でくるみが飛び降りようとするから、それを止めてキスをしろ
という、とんでもないものだった。
しかし、最初自分は、たかをくくっていたのだ。罰ゲームの本来の目的は、
橘玲の変な趣味に合わせてくるみをキスをするというところで、くるみも
ゲームで負けていたことは聞かされていたから、あくまで飛び降りの真似・・・
というか、単なる演出をくるみにもさせているのかと思ったのだ。
しかし、実際はそんな軽いものではなかった。自分が屋上の階段を上りきった
ときには、既にくるみは手すりを乗り越えているところだったのだ。
自殺を試みようとしている相手に接する術など、普通の人間は持っていない。
だから、修もどうすればいいのかわからなかった。とりあえず、刺激を
あたえないように静かに近づいていたら、いきなり手すりから手を放しだした
ときは、本当に必死だった。
残りの距離を一気につめ、思い切りくるみの腕を引っ張ったのだ。おかげで、
くるみは死なずにすんだし、自分も人死にを目撃しなくてすんだ。
857 :
813:2006/03/01(水) 17:21:12 ID:???
だが、問題はそれからだったことに気付かされる。
視界に、物陰に隠れる橘玲達を発見した瞬間に、自分がどういった経緯で
ここに居るのかを思い出したのだ。瞬く間に顔は赤くなり、ゲームに負けた
自分を呪った。だが、それを帳消しにしてもらうには―写真を返してもらうには、
今しかチャンスが無い。
そこで、一思いにキスをした。
自分の妹に。
顔から火が出るという表現を、産まれて初めて身にしみて痛感させられた瞬間
だった。
だが、不幸というのは重なるもので、次なる不幸がまた訪れる。
何故かくるみの身体は湿っていて、顔は真っ赤。そして案の定、倒れた。
額に手を当てると案の定、高熱。
全く、今日ほどついてない日は無かった。
と、突然ポケットから振動が伝わってきた。携帯が着信している。くるみを抱えて
走っている今、電話に出る気は無かったが、一応誰からかを確認する。しかし
そこには『橘 玲』の表示が。
これは予想外だ。だがこの場合はなんとしてでも出た方が良さそうだ。
858 :
813:2006/03/01(水) 17:22:34 ID:???
修「もしもし!?」
玲『おい、ちょっと走るのやめろ!』
修「なに?聞こえないぞ」
玲『走るのをやめるんだ!』
修「あ、あぁ」
玲『これから、くるみは保健室じゃなくて衣装部に運んでくれ』
修「はぁ?なんで?」
玲『いろいろあるんだ。そこまで運んでくれれば、後はこっちで何とかする!』
修「・・・わかった。切るぞ」
携帯をしまう時に、くるみが少しずり落ちてしまったので、もう一度担ぎなおす。
すると、制服の背中部分が少しめくれ、なぜ玲が焦っているのか解った気がした。
そこには、無数の痣があった。他にも、数箇所にあるのは確認できる。
それに玲が絡んでいるのは、ほぼ間違いない。だが、この状態のくるみを
他の人間に知られてしまうのはまずいことはわかった。
くわしい理由は、橘玲に後でじっくり説明してもらう必要があるようだ。
だが、とりあえずくるみを、衣装部まで運ばなければ。
身体の向きを変えて、修は再び走り出す。
859 :
813:2006/03/01(水) 17:27:05 ID:???
5日目〜―くるみ夢の中〜
くるみは、熱にうなされながら、随分夢をみていた気がする。
だが、その夢のどれも必ずといっていいほど兄の修が出てきて、決まってキス
をしてくる。
それほど、あの出来事は衝撃的だったのは間違いない。
6日目―くるみの自室
気づくと、目を覚ましていた。
結局どのくらい寝ていたのだろうか?気付けば外は明るく、自分も制服姿では
なくなっていた。そもそも、ここは学校ではない。
あの時と、全ての状況が変わっていた。今は全く死にたいなんて思わないし
(みんなに嫌われるのは辛いけど)、もうひとつ、明らかに何かが自分の中で
変わっていた。だが、それは何か自分でも分からない。
しかし、その疑問は命の恩人の登場によってあっさり解決する。
860 :
813:2006/03/01(水) 17:30:15 ID:???
修「お、起きたか・・・」
そんな声と共に、くるみの兄である修が、たった今あけた扉から今くるみが
寝ていたベッドのところまで歩いてくる。手には小さなどんぶりと、その中には
たぶんおかゆが入っているのだろう。
修「全く、お前も馬鹿だよな。本気で自殺しようとするなんてな」
くるみ「・・・・・・」
修「・・・なぁ、いまからさ、一体何がどうなってこうなったのか、全部説明
するから、ちゃんと聞いてろよ」
くるみ「・・・・・・」
くるみは何も答えない。だが、修は続けた。
何から喋っていいか迷ったが、適当に話していくことにした。
くるみだけではなく、実は自分もゲームに負けていたこと。一条と橘玲はグル
だったということ。
くるみが嫌いだと言ったことや、みんなに嫌われているというのは嘘だと
いう事(ボブキャラ達はただのストレス発散の為に利用)。そして、修がキスを
したのは橘玲の命令だったこと。この罰ゲーム自体が、それに向けたシナリオ
だったこと(もちろん一条と橘玲が女子トイレに歩いてきたのは偶然などでは
ない)。
とりあえず、このくらいだろうという所まで、全て話し終えた。
861 :
813:2006/03/01(水) 17:31:47 ID:???
修「まぁ、俺がお前にその・・・キスしたのも、本気じゃないんだ。まぁ、
許してくれ」
くるみ「許すも何も・・・」
ここでやっとくるみが口を開いた。
そして信じられないことに、次の瞬間、くるみは修に抱きついてキスをしていたのだ。
くるみ「私が・・・好きになっちゃったから・・・」
修「・・・・・・!!」
修はこの状況に愕然となる。まさかくるみが本気になってしまうとは。
とりあえず、この状況から何とか抜け出さなくてはならない。逃げるなら
今しかないのだ。
くるみ「ねぇ、兄貴。も一回やっていい?」
もちろんこの『も一回』というのはキスのことだ。
更に修の気は動転する。数歩後ずさると、机の角に脚をぶつけた。
修「と、と、とりあえず、お前はそこのおかゆを食って寝とけ!わかったな」
痛みをこらえながら早口にそう言うと、そそくさと退室してしまった。という
より、逃げた。
くるみの部屋のドアを後ろ手に閉めて、修は一人溜息をつく。
修「おぃおぃ・・・どうすんだよ・・・」
こういうときの修は、弱かった。
862 :
813:2006/03/01(水) 17:34:26 ID:???
それから数日後。
玲「それにしても、こんな形で納まるとは意外だったな」
教室の窓際で、玲はしみじみと言う。
一条「橘さんでも予想できませんでしたか?」
玲「こんな事、誰が想像したってこの結果には行き着かないだろ。
・・・けどまぁ、最終的には私も楽できたわけだし、いいんだけどな」
実際、玲はこの事態に感謝しているのだ。罰ゲームの五日間が終わった後、
どう後始末をつけるかは色々計画を立ててはいたが、それらそ全て省略する
ことができて助かっている。
玲「それに、まさか『あの写真』を使うことになるとは思わなかった」
一条「色々計画を練った甲斐がありましたね」
噂をすればなんとやら。そんなことを話していると、教室のドアがいきなり
ひらくなり、本人がずかずかとこちらに歩み寄ってくる。
玲「どうした、桃瀬。なんか用か?」
修「用か?じゃないっすよ!!なんですか、これ!」
そういって突きつけたのは新聞部発行の、桃月学園新聞だ。真ん中に、デカデカと、
くるみと修の『あの写真』が飾られている。もちろんトップ記事はくるみと修の
兄妹熱愛関係疑惑についてだ。しかも、情報提供者のひとりに『百瀬くるみ』と
本人の名前まで載っている。
玲「それがどうかしたか?」
修「どうかしたかって・・・。なんで勝手にこんな記事かいてるんですか!」
玲「だってほら・・・。くるみの許可取ったし・・・」
修「橘さんだってくるみが今おかしいのは知ってるでしょう?」
玲「だからじゃないの。こんなおいしいスクープそうそうあるもんじゃないからね」
修「く・・・・。俺の人生が・・・」
一条「自殺しますか?」
修「一条さんも何てこと言うんですか!?しませんよ!」
玲「で、昨日は何もされなかったか?」
それを聞かれると、決まって修の顔色は悪くなる。
863 :
813:2006/03/01(水) 17:42:49 ID:???
最初のキスから始まり、くるみは何かあるごとに修に近づいて何かを
たくらむようになったのだ。
キスをされた次の日は、朝起きたら修の部屋のベッドの中にくるみがいたし、
この前は風呂にまで侵入してこようとしたのだ。何しろ家は同じだから、
やろうとすればいくらでもそんなことできてしまうわけである。
修「・・・昨日はセーフだった」
玲「なんだ。残念だな」
一条「残念です」
修「残念とか言うなよ・・・」
玲「まぁ、くるみを悲しませてやるなよ」
修「一生恨んでやるからな・・・」
玲「どーぞごかってに」
一条「最初にキスをされてから、何かいいことはありましたか?」
修「まぁ、くるみがじぶんで弁当を作るようになったことか・・・」
しかし、そんなことを言ってはいられない。ここはC組だ。ということは、
くるみがいないという保障はない。案の定、騒ぎを聞きつけたくるみが、
修に向かって走り出していた。
くるみ「兄貴〜!待て〜!!」
修「やべッ!」
皮肉にも、修は逃げるのには慣れていた。いや、慣らされていた。くるみの姿を
確認すると、即座に逃げの体勢に入りクルミとは反対の方向に走り出す。
玲「まぁ、これで良しと使用じゃないか」
一条「ですね。見ていて楽しいです」
くるみ「まって〜」
6号「ハッピーエンドオブジイヤーです」
修「どこがだー!!!」
864 :
813終了:2006/03/01(水) 17:48:15 ID:???
はぁ・・・やっと終わりました。てか長すぎですね。
こういうのも漫画で言う『自慰漫画』になるのかなと。
・・・いや、それ以下かorz
無駄に長い文章、本当にゴメンナサイ。
こんな無理やりなオチになってしまいましたが、お許し下さい。
他の方の書いた文章が大変参考になりました。というより、パクリましたw
無駄に長い文章、本当にゴメンナサイ。
こんな無理やりなオチになってしまいましたが、お許し下さい。
乙。
次は純愛物にチャレンジ汁!
俺も純愛物を希望。
867 :
マロン名無しさん:2006/03/01(水) 19:06:52 ID:VdIxv7Ba
>>864 テメーはすごすぎてもう何も言えねぇ!!
姫子「ところで純愛物となるなら次スレのタイトルは『ぱにぽにのくるみと修に全力で萌えればいいんじゃね?』になるのカナ〜?」
ぱにぽにのくるみと修に地味に萌えればいいんじゃね?
か
ぱにぽにの伴と磯辺に全力で萌えればいいんじゃね?
869 :
マロン名無しさん:2006/03/01(水) 20:02:47 ID:J9tfhxrI
ぱにぽにの芹沢と来栖に熱く萌えればいいんじゃんね?
もわすれずに
>>864 玲やり過ぎ
懲らしめてやりなさい
マジで玲いじめが読みたい
>>870いくらなんでもくるみがかわいそうなんでなんとか玲に復讐をしてもらいたいと
思う。ってことで玲いじめは俺も読みたい
くるみ「じゃあ今日は皆で割り勘ねー」
ファミレスでの文化祭の打ち上げも終りをむかえ、C組のいつもの面々は席を立ちめいめい財布を取り出していた。
玲「あっ…」玲の財布には、五円玉が三枚。
玲「ごめん…私金がないわ…」
くるみ「あ、いいよいいよ」
玲「ごめん」
玲(くっ…貧乏はつらい…)
皆が金を出し合ってるのに自分だけは払わない
玲「まああとで返すよ」
気さくを装って言葉を発し、明るくクールに…とやりたいところだが
その日の玲はひどく疲れていた
「ん…なんだこの空気…」
なぜか全員よそよそしい。ん?何かあったのか?
どうした。金ならあとで返すって言ったじゃないか。
そのまま外へ出てもその空気は消えることがなかった。
いつのまにかくるみと姫子がヒソヒソと話をしている。
「…いつもいつもだよねー、ホント嫌」「マホ、貧乏って嫌いダヨー」
いつもなら「おい」と姫子のアホ毛を引き抜くところだが、今は文化祭の疲れが玲のその気力を奪っていた。
(…)
いつのまにか少し離れて歩く玲。くるみ達はこれからきれいな一軒家やマンションに帰るのだ。
対して自分は…
…河原に建てたトタンとベニヤの小屋
「…負け」
その言葉が玲の人生そのものだった
>>872 ゴッドグッジョブ!
ぜひ増水して小屋が流れる展開を希望したい。
そのファミレスは南条系列で、芹沢あたりが株主優待券とかせしめて
演劇部の打ち上げに使ってるなんて妄想した。
「おーやべーやべー、ドリンクバー飲み過ぎちゃったよ。おなかタプタプだーウラン漏れるー。
え゛……トイレ使用中!?」
で、ハンバーグとアイスを一緒に食べるためにやってきた映研御一同様。
「だってパンもご飯も一生懸命作ってる人がいるじゃないですかー」
「だからって両方食べなくてもいいんです! それだからぽっちゃり系なんですよ」
「うう……来栖ちゃん」
「新入りならドリンクバーの飲み過ぎでトイレ行ってますよ」
>>872 普段いじられてるキャラがやられてもあんまりだけど
いじめキャラが逆の立場になるというのは非常にイイ
特に精神的に追い込んでいくのが
玲「私をいじめるのは不可能!私は落ち度無しの完璧超人!」
妙子「・・・」
玲「早く降参したらどうだ」
犬神「いや、先にお前の家やエンゲル係数を見せろよ」
玲「私の家計の秘密は、最大限守ってあげたい」
姫子「ボンビーなんじゃねえの」
玲「どのようにして、その先入観を打ち破る事が出来るのか。本当に悩ましい」
南条「いつも帰る先が違うって事は屋台暮らしか?私「別荘」を4件持ってるぞ」
玲「この一方的な攻撃。この風景。こんなところに実家の写真を出したらかなわないと感じるのは当然」
都「だったら完璧超人なんて言うなよ」
玲「一言聞いただけで貧乏だと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為」
6号「先月からパシリの料金が未納だよ。早く払え」
玲「どのような条件をクリアすれば、真性な庶民と認める事ができるのか、知恵を貸してください」
宮本「おまえが完璧超人って言ってるんだろうが」
6号料金取ってんのかよw
>>872 くるみの時よりもっと凄絶だ...
貧乏は知り合いだけ分かる。
>>865-867 純愛物か・・・漏れにそっちの技能はなさそなのでパスしま><
マジでスマソ。
>>498 まったく関係なき余談だが、あずぽにロワイアル始めて見て、くるみの
死ぬとこでマジ泣き・゚・(ノД`)・゚・
くるみいじめを書いた漏れが言うことではないか・・・
面白かったが、二度と読み返す気にはなれなかった
あずぽにロワイアルでググっても、ちっとも引っかからないんだけど
全文字カタカナでおk・・・って上のほうにも書いてあったよな・・・?
882 :
マロン名無しさん:2006/03/02(木) 18:05:48 ID:bZjZetzn
桃月学園のそばを流れる川の中州、葦原をくぐりぬけていった先に玲の家はあった。
飛び石伝いに十メートルくらいの流れを渡ると、泥色に染まったブルーの屋根の小屋の玄関にたどり着く
…玄関といえないような代物だが。
入口を塞ぐしけったベニヤを横にどけ、玲はその場で靴を脱ぎ中に入る。
足元はホームレスから奪った青いシートをひいただけの床。河原ゆえに石でゴツゴツしている。
その中のやや高めのでっぱりが、玲のソファだ。
「さて…と、フナでも釣るかな…」
玲はトタンをくりぬいただけの窓からポイッと釣り糸を放り投げる。窓の外はすぐ川の流れだ。
釣竿を買う金などないので手で直接糸を持って釣り上げるのだ。
向こう岸には立派な釣竿を持った釣り人が怪訝な顔でこちらをみている。
「フフフフ…釣竿なんて邪道なんだよ。手で釣るのが通の釣り方なんだ」
玲は小声で釣り人に向かってつぶやく。
だがこの日だけは、自分自身に向けてもそうつぶやく心地だった。
「ヤーイ、メガネコジキー」
ガン、ガン、と硬いものがトタンに当たる音がした。
玲はすぐさま釣りを中止し、長い髪を振り回して表に飛び出した。
「こおおらああああ!!」
小学生の男の子が6人、釣りをしてる流れとは小屋を挟んで反対側の流れの向こう岸から
石ころをガンガンぶつけていた。
「おーっ、俺壁に当たった!」「よーしつぎは窓から中に投げこもうぜ」「じゃ俺はメガネコジキのメガネ!」
ちくしょういつものガキだ。この距離じゃ手のひらの目玉出しても見えないだろう。
「こおらあああ、てめええらゆるさああん」
ワーワーと騒ぎながら小学生たちはあっというまに逃げていった。
「くそお、乞食だとお…あいつら…」
確かに玲は乞食ではない。でも玲は、それに等しい生活を送る人生しか経験したことがなかった。
「そろそろバイトの時間だ」
今日は釣果なしか…さっさと糸をあげて、制服のまま家を出る。
新聞配達で必死になって貯めた金で買った桃月の制服2着。寝間着も普段着もこれオンリーである。
役所に撤去されないように…窓やドアに厳重に南京錠をかけ、また飛び石伝いに葦原まで流れを渡り土手に登る。
今日もいつもの中華料理屋のバイト、そして午後11時からは道路工事の交通整理のバイトだ。
「今日も寝れないな…」冷たい風が吹く土手道をロングの髪をなびかせながら歩いていく。
中華料理のバイトを終え店の玄関を開けると雨が降り出していた。
「あちゃ…警備員のカッパはむれまくってやなんだよな…」
まあ、穴だらけで屋根が機能してない自宅よりはぬれる心配がないからラッキーというべきか。
「前向き…人生前向きだ…」
無限に流れるヘッドライトと排気ガス。クラクション。トラックの運転手の罵声。耳をつんざくアスファルトの破砕音。
黄色と黒の縞々模様と白く怪しく光る蛍光コーン。深い蒼の制服に身を包む自分。
「やあ…玲さん…」
ナヨナヨとした人工音のような高音域の声がした。メソウサだった。
「おたがい頑張りましょう…」メソウサも同じ現場に配置されていたのだ。
「ベッキーさんに少しは役に立てといわれたので…ええ、旗振りだけなら両手でつかめばホラ…アッ」
お約束のとおり両手の間をするっと抜けて手旗が落ちる。
玲「旗じゃなく手を直接ブンブン振れ。そうすれば旗はイラン」
メソウサ「あ、そうですね。こんな僕でもできる仕事があるなんて感激です」
玲「…」
自分の将来に思いをはせる玲。
雨足がだんだん強くなってきていた。
時計の針が0時を過ぎる頃、すでに道路を走る車もなくなっていた。
雨は土砂降りとなり、案山子状態の玲の体温を奪いつつあった。
「車があれば…腕を動かすからあったまるのにな…」
トラックのヘッドライトがむこうからやってきた。久々に誘導を行う。
「ねえちゃん、橋が洪水で通れなくなってんだけど、抜け道はないかな」
運転手が窓から身を乗り出して玲に聞いた。
「えっ…」
警備員の制服のまま、いつのまにか真っ暗な土手に来ていた
あたりは消防車やパトカーの赤色灯だらけ。
土嚢をつんだ迷彩色のトラックの間を抜けると、今にもあふれそうな黒い流れがそこにあった。
「…!」
ドーッと流れる悪魔のような流れ。
葦原も飛び石も…中州自体が完全に消滅していた。
玲の全財産と、唯一の家とともに。
「きみ、危ないから離れなさい!」
自衛隊員に両手をつかまれひきずられる。
「いやだ…嫌だいやだいやだいやだあ、なんで、なんでなんで…」
足をばたつかせ、その顔は涙を雨が流し、雨を涙が流していた。
玲はいつものクールさと理性を忘れて、やまない雨を降り注ぐ真っ黒な夜天を呪った。
一夜明けて、玲は乞食になってしまった。
土手の上にひざを抱えてじっと座る。
夜明けとともに川はいつもの流れを取り戻し、あの中州も見えていた。
…だがもう、自分の家はなかった。
自分に残ったのは、メガネ。
それだけだ。それが自分の全財産だ。
今日からいい橋の下を探さなくちゃ。駅のほうがいいかな。中華料理屋に居候するか。
…とにかくもう、みっともなくて学校には通えないな。
こんな姿、姫子やくるみなんかにとても見せられない。
さて、まずは通行人に金を入れてもらうためのいい空き缶をさがすか。
「あーっメガネコジキだー」
「おいメガネコジキの家がなくなってるぞー」
「アハハハハハコジキだーコジキーだ」
玲の腰に石が当たる。
「…」
玲はじっと川の流れを見ていた。
「メガネコジキ!メガネコジキ!」
「メガネコジキ!メガネコジキ!」
小学生たちは合唱のように一斉に声を上げた。
玲「…」
川のせせらぎが透明な空を反射して鏡のように自分の影を映していた。
「メガネコジキ!メガネコジキ!」
「メガネコジキ!メガネコジキ!」
「メガネコジキ!メガネコジキ!」
「メガネコジキ!メガネコジキ!」
子供達の声は徐々に大きくなり、調和の取れた和音のように見事に重なっていった。
水面に映る自分の影が揺らめき、泡がコポッとはじけた。
影が見えなくなった。
玲は自分の身がその和音に引き込まれていくのを感じた。
自分は操り人形だ。
これは私ではない。私の体を借りて何かがやっていることだ。
コンクリートのきな臭い匂い、赤く広がる血の海。
自分の両手に抱えられたコンクリートブロック。
飛び出た脳髄すらもそれで叩きくだく。
声もなく壊れた六体の幼い人形。その血は川の流れに合流し、果てしなく広がる海に達する。
そして水蒸気になり、雲を作り、雨となり、洪水となって自分の家を押し流すのだ!
「私は橘玲だ。こんなことをするわけないじゃないか。姫子より冷静で、クラスのリーダー。
なんてったってクールだ」
「あははは、私は今から少女Aだ。少女QじゃなくてAだあああ、あはははは」
頭からつま先までヘモグロビンで染まった一人の少女が深紅に塗られたロング髪をふりまわし
限りなく蒼い空に白く輝く冬の太陽に向かって叫んだ。
GJ!
勃起してきた
889 :
マロン名無しさん:2006/03/02(木) 21:19:10 ID:P6HdhEJM
東京拘置所。面会室。
「243番、はいります」
いつものクールな、しかし低めの声が狭い部屋にひびく。
駅の窓口のような小さな穴のたくさん開いたガラスの前に座る。
「玲さん、髪形変えましたね」
「ああ」
目の前には一条。相変わらずのいつもの雰囲気をただよわせている。
玲はトレードマークの長い髪をすでに切っていた。今は姫子とくるみ(長い髪バージョン)の中間の長さだ。
一条「今日はあなたが学校に忘れてきたのを届けにきました」
玲「…すまない」
一条はいくつかの小物やノート、シャーペンなどを玲に渡した。
玲「…ありがとう」
一条「いえ、学級委員として当然のことをしたまでです。
玲さんの存在はC組の皆さんの間ではなかったことになってますので」
玲「…。当然だな…」
一条「宮本先生は学校を辞められ、キャリアに深い傷がついてしまいました。
あなたのせいで桃月学園の評判は地に落ち、三年生は推薦入試や就職で落ちる人が続出。
桃月学園の生徒教職員全員がひどく迷惑しています。今年の入試も倍率が下がり、学園の存続自体が
危ぶまれるところまで行きました。なんとか私の頑張りで乗り切りましたが。
実を言うとわたしもあなたには会いたくありません。学級委員ですので嫌々来ました。
これで最後にしようと思います」
玲「…」
玲はシャーペンとノートを見つめる。
「1年C組 橘 玲」と記されたノート。数学で出された宿題が計算途中で終わっていた。
玲「なあ、一条…私はどうしたらいいんだ?」
891 :
マロン名無しさん:2006/03/02(木) 21:53:43 ID:P6HdhEJM
>>890 そこに至るまでの経緯がわからんとなんかこえーよwww
一条「そのノートに猟奇文章でも書いたらどうですか、好きなんでしょう、玲さん」
玲「…!」
断片しかみつからないあの時の記憶。ただ残っているのは血の匂い。
腹が減っていたので飛び出た脳髄を食べていたところを取り押さえられたところしか覚えていない。
なんであんなことを?
腹が減っていたから。私は貧乏だから。食べ物がなくて腹が減っていたから。
それだけだ。私は高カロリーのタンパク質を必要としていたのだ。おいしい血液と
大脳、中脳、小脳、脳幹、視床、脳脊髄液が栄養不足の私が生きていくのに必要だったから!
一条「それがあなたの本性ですね。貧乏はほんとうに嫌です」
まるで自分の思考を読み取られているようだった。
貧乏という言葉が脳を貫いた。玲は下を向いてプルプル震えた。
一条「でも今は三食出ているでしょう?暖房も効いてるし、立派なコンクリの家に住んで
よかったですね。もう人肉を食べなくてもいいんですよ」
何も声にならず、ひたすら獣のようなうめくようなすすり泣きをはじめる玲。メガネに涙の池が溜まる。
一条「いつまで泣いてもしょうがないですよ。死んだ子供達の家族に比べれば気楽な悲しみなんですし
6人も。なんてひどい人なんでしょうあなたは」
玲「ど…どうすればいいんだ…」
一条「小説でも書いてヒットさせて償ったらどうですか、某少年死刑囚のように。 猟奇小説じゃ非難ごうごうでしょうけど」
玲「…私はあのとき操り人形だった…人形が食したんだ。貧乏で…貧乏でなければ…
私は貧乏に負けてしまった…」
一条「いいえ、あなたは自分に負けたんですよ。これからはできるだけゆっくりしてください
あなたは日本犯罪史に名前を残してしまったのです。外へ出ても貧乏になってまた食べたくなるだけです。
ね、クールな玲さん」
橘 玲…もとい少女Aには、現行の少年法の最高刑の無期懲役が求刑されていた。
昨今の厳罰化の流れに伴い、仮釈放はどんな模範囚でも20年以上先である。
なお最高の収容年数は、終戦直後に玲と同じ十代で逮捕され、現在もなお収監されている者である。
一条「立派な家に住めてよかったですね」
面会時間が終り、職員が腰紐を引いて奥のドアへと玲を連れて行く。
一条はいつもの無表情で席を立ち、振り返ることなく静かに面会室を出て行った。(終)
蟹張キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
895 :
マロン名無しさん:2006/03/02(木) 22:14:09 ID:P6HdhEJM
あぁwwww上の話と繋がってたのかwwww
それにしても玲カワイソス
896 :
書いた人:2006/03/02(木) 22:24:25 ID:???
今思いついた文章www
それでこのレベルなのか……
すごいな。俺もがんばろう。
クオリティ高けーwwww
板違いになるが、河原でからかってた子供達に食べ物や小遣いを恵んでもらう代わりに
子供の幼い好奇心の的にされてイタズラされるナイスバディ玲ちゃんとかいいなあと
言い出しっぺの法則
設定をこんなに変えてもキャラクターが巧く動くから
ぱにぽにってすげえと思った。
それがへっきーの狙いだったのか…
人肉ww
文章力凄いな。作品に引き込まれた。
くるみカワイソス…
結局玲の目的は?ドSなだけか?
とりあえず友情に亀裂入りそう
>>893 スゴ杉。鳥肌が立った・・・
>>879 こうは言ってみたものの、ちょっとした修とくるみの話を思いついてしまいました。
板違いになる気がしますが・・・ちょいと投下してみます。
反応によって、明日あたりに一気に投下してみるかなと・・・
こんなのじゃ駄目だこのクソボケがァ!!
とか思った方は遠慮せずに言って頂けるとありがたいです
※再注:正直、作者は純愛物なるものを知りません。えぇ、全く。
そんなヘタレが思いつきと感覚で書いた文章です。お許し下さい。
数ヵ月後―桃月学園
あの時―修がくるみにキスをさせられて、くるみが修にキスをしたときから
随分経ったが、状況は何も変わらず、いまだに兄は妹に追い掛け回されていた。
くるみ「兄貴〜!」
修「・・・・・・!!」
すでに修はくるみから逃げることに慣れきってしまい、逃げるときにいちいち
焦りの言葉を発することもない。
一番の問題だった家でのくるみのあらゆる行為(例によってベッド侵入、入浴乱入
など)は、いたるところに鍵を取り付けられたことで歯止めがかかっている。
もちろんそれらを取り付けたのは修であり、それなりの苦労もした。親に理由を
聞かれたときも、『くるみが時々、自分が中にいるのを気付かずに開けてくる事が
あるから』と答えただけでは納得してもらえず、最終的には『俺もそういう年頃
なんだよ!』と無理矢理に切り抜けなければならなかった。(当然『くるみが俺を
求めて追っかけてくるんだ助けてくれ』などと言えるはずも無い。)
一方、くるみは依然修を追いけけ続け、隙さえあらば飛びつかんとしている。
だが、ただ単に兄のことが好きだと感じるだけならまだマシなのだろう(かと
いって認められるかどうかは別として)。マズイのは、今のくるみは全くそれ
に対して違和感を感じていないことだ。よって学校などの人前で平気で抱きつ
こうとしてくるし、自らそのことを記事にしてもらいに行こうともする。おかげで
修の休まる時間は、確実に減っている。
修自身も、一体いつまで自分がもつのか、とても不安だった。
だがそんな、くるみが目立てるような異常な日々は、突然あっけなく終わりを
迎えることとなった。
908 :
907:2006/03/03(金) 16:02:57 ID:???
くるみ「こら〜!逃げるな〜!」
修「・・・はあ・・はあ・・・」
まだくるみは諦めずもせず、こちらに向かって廊下を爆走してくる。それに
比べて修の方には、徐々に、だが確実に体力の限界が迫ってきていた。
では修の運動能力が無いのかといえばそうでもないが、毎日追われ続ける身で
ある為に、精神はすり減ってきている。だがくるみはというと、女子の中でも
かなり運動は得意なほうだし、それに今は異常とも言える欲望が彼女を突き動か
していた。運動能力がほぼ対等なら、精神力が上の方が勝つ。現にくるみと修
との差はどんどん縮まり、あと少しで追いつかれそうになっていた。
と、ここで修はいきなり走る方向を変える。そこは階段であり、それを下に
降りていく。
修には1つ案があった。
くるみは、過去に数回、他のなにかに夢中になっているときに普通は転ばない
ような場所で転んでいた。ドジというか・・・間が抜けているというか・・・。
とにかく、気が散っているときのくるみは、非常にコケやすい。足場が悪ければ
なおさらだ。それを修は利用しようと思ったのだ。とりあえず転んでくれれば、
自分は逃げるなりどこかへ隠れるなりする事ができる。だから、わざわざ階段に
逃げたのだ。
修自身が焦ってコケる可能性もあったが、そんなことも言っていられない。
そんな事を考えながら階段を降りる修の背後には、すでにくるみが追いつかんとしている。
909 :
907:2006/03/03(金) 16:11:35 ID:???
修(ヤバイ・・・追いつかれる・・・)
くるみ「あっ!」
修「・・・!?」
だが、神は修に見方をした。いや、したのだろうか?
くるみは修の作戦通り階段で躓き、走っていた反動もあって勢い良く宙に舞う。
そこまでは良かったが、後が悲惨だった。
くるみ「・・・キャッ!」
修「・・・ぐはぁ!」
ダイブしたくるみは、すぐ下の修を巻き込みながら転げて行ったのだ。物理的に、
落下物に人の足で追いつくのは難しい。よって、修はくるみの下敷きにされてしまった。
修もさすがにここまでは考え及ばなかった。
くるみ「いったぁい・・・」
修「・・イテテ・・・クソ・・・」
身体を起こそうとするが、階段から落ちた上に、くるみの衝撃吸収マットの役割も果たしていたので、
上がらない。しばらく身体自体を動かすのは大変そうなので、とりあえず上の
くるみをどかすことにした。
くるみの下敷きになっている右腕と、比較的損傷の少ない左手で、くるみを
押しのけようとする。だが、その瞬間、下敷きになっている方の腕に、やわらかい
感触が伝わってきた。
910 :
907:2006/03/03(金) 16:12:14 ID:???
くるみ「きゃぁ・・・!!」
いきなり情けないような悲鳴を上げて、くるみは身体を起こす。なんだ、自分で
起きれるんじゃないかとのんきに修は考えていたが、次のくるみの発言に違和感
を覚えることになる。
くるみ「あ、兄貴!どこ触ってるんだよ!」
通常の状態なら、この発言は妥当なものだと受けられるだろう。
修「ぁ、あぁ。わりぃ・・・」
だが、異常なくるみと数ヶ月も接してきた兄―修は、その違いに一発で気付く。
さっきまでのくるみなら、修が動けないことをいいことに、抱きつくなりキスを
するなりしてきただろう。だが、実際は自分の胸を触られてそれに明らかな拒絶を
示した。風呂にまで侵入してこようとした女のすることではない。
くるみが、元に戻った。
修はそう確信した。
911 :
907:2006/03/03(金) 17:01:25 ID:???
とりあえず、前フリここまで。
やっぱ駄目カナ・・・
914 :
マロン名無しさん:2006/03/03(金) 18:20:36 ID:H7n21eYH
>>893 玲に感情移入した...
思う存分妄想。
いい仕事してますね〜
917 :
マロン名無しさん:2006/03/03(金) 21:04:41 ID:KsApkWpP
872あたりから893あたりの玲を見ると
「 お 前 ふ り か け ど う し た ん だ ! ! 」
って姫子か6号にキレそうなイメージが浮かんだんだが気のせいか?
ベホ「新感覚癒し系魔法少女のベホイミっス!」
妙子「・・・」
ベホ「早く癒されたらどうだ」
優麻「いや、先に魔法少女のコスチュームを見せろよ」
ベホ「私の変身後の秘密は、最大限守ってあげたい」
姫子「マキシマムダサイんじゃねえの」
ベホ「どのようにして、その先入観を打ち破る事が出来るのか。本当に悩ましい」
くるみ「半端な時期に転校生ってことは出たがりか?私「地味」と4回以上言われてるぞ」
ベホ「この一方的な攻撃。この風景。こんなところに変身後の姿を出したらかなわないと感じるのは当然」
伴「だったら魔法少女なんて言うなよ」
ベホ「一言聞いただけで傭兵上がりだと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為」
磯辺「また精神安定剤が飲みたいよ。早くくれ」
ベホ「どのような条件をクリアすれば、真性な者と認める事ができるのか、知恵を貸してください」
宮本「おまえが魔法少女って言ってるんだろうが」
「だーかーらー、違うって言ってんだろ!」
「違わないでしょ!」
乙女と鈴音が本気でケンカをしているようなので、1−Bの教室には、
あれよあれよという間に見物人が集まってきた。
「止めなくていいの?」
「もうちょっと静観しよう。滅多に見られるもんじゃないし」
言いながら、新聞部の備品のデジカメを回す玲。
「このデカ女!」
「このチビ!」
「んだと!?」
「やんのか、あー!?」
「この様相は、一触即発オブジイヤーですね」
「しょうがない、ここは同じクラスの私が・・・、
こら、あんたたち、もうやめなさい」
「デカ・・のうsh@@ふじこpえhぢあえご!」
「ちびっ子!fhsfひsgfスジャータ・・・めふぃsg!!」
綿貫の制止も聞かず、2人の言い合いはさらに加熱する!
「あーもう、聞きなさいよ!この!」
「うっさいよ響ちゃん!」
「そーだ!名字が綿貫なら自分の体の綿でも抜いてろ!デブ!」
世界が静止した。モノクロトーンの空間が綿貫を中心に広まっていった。
「そう、このときはまさかあんな事態にまで発展するとは誰も思っていなかったのでした。
学級委員の一条です。では、引き続き本編をどうぞ」
「綿貫さんも加入しちゃったよ・・・」
鈴音と乙女は素で強いのだが、綿貫も全身の脂肪を燃焼させかねない勢いで
真っ赤になって人間離れした動きを披露しており、3つ巴の争いは激化していた。
「ベホちゃんとメディアちゃんを読んだらどうでしょう?」
「ベホイミなら『護身が完成したっスから、もはや危うきにはたどり着けないっス』とか言ってた」
「メディアは教授との打ち合わせがあるらしく帰っちゃったよ」
「要するに2人ともバックレたってことか・・仕方ない・・・ここは生徒会の俺が」
「あんたは鈴音を止めて、仲良いから素直に話を聞くかも・・・」
「・・・だといいんだが。じゃあ行くぞ上原」
今度は修と都が止めに入った。
「よせよ白鳥!何があったかは知らないが、いつものお前らしくないぞ!」
「響もよしなって!諜報部員でしょ?冷静になりなさいよ!」
だが、それがいけなかった。
「うるせーぞ、デコ子にデコ男!」
「そうよ!あんたらは2人で励んで日本にデコの一族でも繁栄させてなさいよ!」
再び世界が静止した。
一瞬で都の耳は赤熱化し、修も思わず軽く勃起するほど頭に来てしまった。
「「なんだとコラー!!!」」
「またケンカの面子が増えちゃったよ〜!」
「どういうわけか煽りのレベルが急上昇中のようだな・・・
うかつに近寄ると私達も危ない」
それでもカメラを回し続ける玲。
「あーわかるわかる。私も心に爆弾抱えてるから」
教職だけど楽しんで眺めている五十嵐先生が玲に相槌を打つ。
(・・・貧乏ネタと年増ネタを振ったら危ないってことカナー?)
「「な ん か 言 っ た か ・ ・ ・ ・ ? 姫 子 ・ ・ ・ ・ ?」」
「どう見ても心の中で考えていただけなのに読まれてます。本当に勘弁してください」
922 :
マロン名無しさん:2006/03/04(土) 11:49:02 ID:R8Y45r2y
すげーいい。
続けておk
がんばって
>>921修も思わず軽く勃起するほど頭に来てしまった
何やってんだ修w
925 :
924:2006/03/04(土) 14:47:34 ID:???
南条操別宅は小金丼市の静かなしずかな緑の中に建っていたが、そのじつ地下では阿鼻叫喚の地獄が繰り広げられていた。
「おい南条、これは……」
「あら? 貴方も興味津々だったのではなくて?」
「あれは冗談だ!」
そう、学食まで移動する間の、ただの軽口だったはずだ。
『ベッキー美味しそうだよねー』『あー、そーだな。豚みたいに丸焼きとかなー』
『玲ちゃんもいい匂いでおいしそー』『……姫子お前こそ頭からバリバリ食ってやろうか』
「なんで……こんな……」
「心配ならなにも要らなくてよ。もともと身元がない子だから」
南条はQちゃんを撫でながら言った。
「橘さんに選んで頂こうかしら……どの子がよろしくて?」
玲と目が合った少女が、必死な目で救命を訴えてくる。東南アジア系の顔で、年頃は玲と変わらないだろうか。両手両足は繋がれ、口にも猿轡が施されている。
「ワタクシとしては処女膜にサッと火を通してお醤油で食べるのが好きなのだけれど……片桐さんは胎児をお母さんごと丸焼きにしたのが好みだったかしら?」
「うん! 子宮ごとお皿に乗せてねー、羊水をからめて塩をちょっと付けて……ウマー!」
料理ができない姫子はもっぱら食べるのが仕事だ。
南条パンがポイントシール10点で毎月二千名、合計六千名様にプレゼントしているマイセンを模した食器セットの大皿をナイフとフォークで叩きながら待っている。
「ウフフ……Qちゃんはその食べ終わったあとの子宮が好きなのよね」
「あーそーだったねー。私の手から食べてくれるカナー。オメガ楽しみカモー!」
「お塩は控えめにしてね。Qちゃんには毒だから」
「オッケーカナー!」
926 :
924:2006/03/04(土) 14:51:28 ID:???
「……勘弁してくれ……」
玲はうわ言のように呟く。地面が崩れて揺れるように感じる。もっとも、この家は周囲の家が倒れるような地震でもびくともしないが。
いつのまに後ろに下がっていたのか、屠殺台に背中が当たった。屠殺台は綺麗に洗われ磨かれていたので、玲の一張羅に血やリンパが付く事はなかった。
「まさか」
姫子の演奏が止まり、「玲ちゃん逃げる気じゃないよね?」 声が冷たく響いた。
「そうなの? 橘さん」南条の瞳はあくまでも優しい。
「貧乏くさいセリフは好きではないのだけれど……見てしまった以上、このまま返すわけにはいかないというのはわかるわよね?」
Qちゃんに向けるのと同じ瞳で玲に微笑みかけている。
「まあ、初めてではしり込みするのも仕方ないわね。片桐さんもそうだったもの」
「やだなー南条さん。私はそんなヘタレじゃありませーんー、ブーブー」
南条は姫子の言葉を無視して続けた。
「では下ごしらえや料理は私がするから、橘さんは屠殺だけしてもらおうかしら」
玲が答えられずにいるうちに、さっき目が合った少女が屠殺台にくくり付けられ、玲には日本刀が手渡された。
「頸動脈をズバーッ!と切るんダヨー」
姫子は嬉々として、南条は相変わらずQちゃんを撫でながら見守っている。
ここまで知ってしまった以上、もう逃げられないだろう。逃げてチクったところで握りつぶされるのがオチだ。
それに、この子は身元がないと言っていたではないか……
「……許……せ……っ!」
玲の刀がうなりを上げて少女の首を斬り飛ばした。
「おおー、頸動脈だけで良かったのに首ごといっちゃうなんてすっごーい」
「さすが第十八代村正の手になるワタクシの守り刀ですわ。いい切れ味」
それから先の事は、覚えていない。
927 :
924:2006/03/04(土) 14:55:23 ID:???
気がついたら玲は豪奢な椅子に座り、人肉フルコースを前にしていた。
「いっただっきマッホー」
(姫子……お前はこんなもん食うような奴だったのか……?)
面を上げて、上目づかいに姫子の方を伺う。
(旨そうに食ってやがるな…… そんなに旨いのか?)
腹が減っていた。いい匂いがする。身体がなんだか熱かった。
目の前の料理にフォークを刺す。姫子と南条の視線が玲を刺す。
(わかってるよ……食えばいいんだろう? 仕方ないんだよな。ああ仕方ないんだよ。なんかあっても南条がもみ消してくれるさ。
それに秘密を共有すれば見返りもあるさ。大学だって行けるかもしれない……)
口に入れる。程よい脂とホロリとほぐれる適度な固さの肉繊維、豊かな肉汁が口の中一杯に広がった。
「……う……うまい……」
こんなに美味な物を食べたのは初めての経験だった。
あとはもう、嵐か洪水のように完食してしまうだけだった。
「あはははは……ははは…… うまい! うまいよ! 姫子がはまるのもわかる!」
「でっしょー!」
玲の姫子に対する視線からは優越感や軽蔑が今やすっかり失われ、その代わりに尊敬と敬虔が混じっていた。
(ありがとう……姫子)
だがしかし、そんな気持ちも長くは続かなかった。
まな板の隣に無造作におかれている、今日のお肉。
その生首は、
「 !!!!!」
玲は言葉にならない声をあげた……
暗がりで良く見えなかったその顔は、
くるみだった。
928 :
924:2006/03/04(土) 15:15:07 ID:???
「……どう? 面白い? オメガ面白かったカナ?」
読み終わるや、姫子がキラキラ輝く瞳で訊いてきた。
「面白いとかつまらないとかそういうレベルじゃないわね……」
予習を中断させられて無理矢理読まされた都だったが、読み終わると怒りはもうどっかに行っていた。
「そっかー、そんなのチョーエツしちゃってるカナー?」
「してないわよ……」気の抜けた声でそれだけ言って、机に倒れ伏す。
知り合いをネタにするのはやめろと言う気力ももはやない。
「6号さんはほめてくれたよ?」その場でクルリと一回転する姫子。
「6号さん……」6号がどんな顔でそう答えたのか、なんとなく想像がついた。
「エヘヘー、玲ちゃんや南条さんにも見せてあげよーカナ」
「それはやめといた方がいいと思うわよ」玲は怒るし、南条は泣くだろう。
「そだねー本にしてからの方がいいカモねー。漫研だとダメだからね、個人誌で出しちゃうよー!
夏コミ完売カナー、ウハウハカモー!」
姫子は都から受け取った原稿を丁寧に揃えて、捧げ持って遠くを見るような目をした。
「漫研だと駄目なの? 学校の生徒を題材にしてるんだから漫研の方がいいんじゃないの?」
「漫研だと18禁の原稿は載せられないんダヨ。学校から補助もらうから」
「ちょっと待って、18禁って……姫子あんた16歳でしょ?」
「………………あ」
姫子の手から力作の原稿が落ちていった。都は言葉の代わりにため息を吐いて拾って渡してやる。
放課後。いつものように南条がうさぎ小屋をのぞくと、そこにはいつもの二人、メソウサとくるみに加えて今日は姫子も隅で仲良く座っていた。
南条は入り口にキャベツとニンジンの細切りを置き、無言で家路に付いた。
声をかけないのが優しさだと、そう思ったけれど、その一方でそれは自分が人との距離をうまく取れない事の言い訳だと彼女は思っている。
とっぴんぱらりのぷー。
929 :
907:2006/03/04(土) 15:56:15 ID:???
文章を書いているうちに、話がまとまらず、ただのエピローグっぽくなって
しまいました・・・ですが、せっかくなので投下してみます・・・
楽しみにしてくれた人が万が一にでもいた場合。大変申し訳ないです。
次の日の桃月学園新聞の片隅に、『兄弟愛に亀裂!?原因は不明』という小見
出しが載っていた。
修「なぁ、こういう書き方やめないか?」
玲「ん?なんで?」
修「どう考えてもマズイだろこの記事!橘さんの基準は週刊誌か何かのか?」
一条「面白突っ込みですか。なかなかやりますね」
修「大体、少なくとも俺はくるみの事が好きではなかったんだからさ・・・。
これじゃどうみたって勘違いするだろ・・・?」
玲「え?違うのか?」
心の底から困ってる修に対し、玲はとぼけて答えてみせた。もっとも、口元は
ニヤけていたが。
修「本気で怒りますよ・・・?」
玲「悪い悪い・・・。でも、よかったじゃないか。もう追われることは無さそうなんだろ?」
一条「くるみさん、すごい変わりようでしたね」
玲「これで安心して眠れるな」
修は1年C組の教室を見回すが、そこにくるみの姿は見えない。修が入って
くるや否や、どこかに行ってしまっている。
修「あぁ・・・助かった・・・のかな・・」
しみじみと、呟いた。
930 :
907:2006/03/04(土) 16:00:12 ID:???
ウサギ小屋で、くるみは一人膝を抱えていた。
くるみがここにいるときは、必ずといっていいほど自分が地味なことに悩んで
いるときだったが、今回は違う。
なんともベタな話ではあるが、くるみは階段から落ちた衝撃で、壊れてずれて
いた部分が全て元に戻っていた。だが変わったのは、常識を判断する感覚と通常の思考。
つまりは、今まで自分がしてきた事の記憶、感覚、その時の感情ですらも、
何一つ欠けてはいない。
当然の事ながら、くるみは己の異常性に気付く事となり大きなショックを受けた。
きのうなどは、1人でずっと部屋に閉じこもっていたほどだ。
よって、今のくるみの行動は昨日までそれとは全く逆の形を取っている。
修を完全に避け、顔を合わせるのも辛い。それはもう、恥ずかしいとかどうとか
いう事ではなく、完全なる自己嫌悪だ。今現在の常識的な思考基準とかけ離れた、
異常な欲望にただただ突き動かされ続けていた自分の姿。そんな自分を認めたく
は無いが、その記憶はハッキリと残っている。
だから修がC組に入ってきた時も、反射的に身体が動いて教室を出ていた。
それまで一緒に話をしていたベッキーや姫子には悪いが、まぁ許してくれるだろう。
くるみ「・・・はぁ・・・」
ここでひとつ、大きな溜息をつく。
くるみ「・・・なんでこんなことになっちゃんたんだろ・・・」
いつものくるみならここで責任転嫁でもしかねないが(実際玲と一条の
せいなのだが)、今はそんな気力さえも残っていなかった。
それに、気になることがもうひとつ。なにかが、くるみのなかで違和感を
与えていた。それは今感じているショックのせいではないことはわかるが、
いまいち明確な何かはわからない。心の支えを失ってしまったような・・・
とにかく、そのモヤモヤとしたものがくるみをますます落ち込ませているのだ。
今はただ、それら全てが時間とともに薄れることを待つしかなかった。
931 :
907:2006/03/04(土) 16:05:11 ID:???
修は、一人窓の外をぼけっと眺めている。
あれから数日が経ち、気の休まる時間が増えた修は徐々に気力と活力を
取り戻しつつあった。
だが一方で、一抹の寂しさを感じてもいた。
修(いくらなんでも、変わりすぎだぞくるみ・・・)
いまだに、修とくるみの顔を合わす時間は一日にほんのわずかなものだった。
しかも、顔色がよくなる気配が一向に無い。
まがりなきにも、修とくるみの血は繋がっていて、双子といえど修は兄だ。
面倒見の良い修は、妹の疲れた姿を見るのは当然楽しくないし、何とかして
あげたいと思う。もうこうなってくると、くるみが元に戻ってよかったとも
言えなくなってきた。少なくとも、数日前までは満面の笑みで修に接して
いたのだから。
それに、正直言って落ち着かなかった。修にとって、くるみに追われ続ける
毎日というのは日常化してしまっていたのだ。たとえそれで疲れることは
あっても、それによって一種の落ち着きを手に入れていたことに、修は気づ
かされつつある。だが、それを認めてしまうのが怖かったし、立場上そんな事
を認めるわけにもいかなかった。
だから、こんな考えは意識の中から封じ込めた。不安ごとは一つで十分だ。
932 :
907:2006/03/04(土) 16:07:20 ID:???
一条「どうしました?元気が無いみたいですよ」
はっとなって振り返ると、すぐそこには一条の姿が。一体いつ入ってきたの
だろうか。
修「え?そうか・・・?」
一条「顔色が悪いです」
いわれてみるまで気がつかなかった。たしかに、今の自分の顔色がいいとは
思えない気がする。
一条「そんな顔をしていては、到底くるみさんを元気になんて出来ませんよ」
修「・・・!」
まったく、この人のことは良く分からない・・・。だが、一条の言っている
ことは少なからず間違ってはいなかった。
修「なんだよ。少しは反省してるのか」
一条「・・・えぇ、まぁ。私も人間ですから。それでは」
それだけ言うと、一条は教室の出口へといってしまう。本当に反省して
いそうで意外だった。
そんな後姿を見ながら、修はふとつぶやく。
修「でもまぁ・・・くるみの為に、笑ってみるか・・・」
933 :
907:2006/03/04(土) 16:16:06 ID:???
くるみは一人、今日もウサギ小屋でひざを抱えている。
くるみ「はぁ・・・」
いつもの溜息。だが、徐々に溜息の頻度は減ってきていた。
それは、数日前に玲に相談に付き合ってもらってからだった。
玲「ちょっといいか、くるみ」
くるみ「・・・ぇ?」
その日もウサギ小屋に篭っていたクルミに、突然玲が話しかけてきた。
いったい何なのだろうか。
玲「・・・なんかもう、ほんとにボロボロだな・・・」
かつてくるみをいじめた相手から出る言葉だとは思えなかったが、その口調は
かなり深刻そうだ。しかもいつもは通り過ぎて言ってしまうだけのウサギ小屋
の中にまで入ってきて、自分の横に腰掛けている。本当に心配してくれている
ように感じられた。
くるみ「・・・うぅん。大丈夫・・・悪いのは私だしね」
玲「・・・・・・」
この言葉に、玲は黙ってしまう。兄である修に対しての言葉だったのだが、
玲にはそれが皮肉に聞こえてしまったようだ。
くるみ「ぁ、いや、そういうことじゃなくてね・・・なんというか・・・」
玲「なぁ、くるみ」
くるみ「なに?」
くるみは、友達といるときは極力明るく振舞うことにしている。今も疲れを
必死に隠しながら話そうとていた。・・・実際、隠せてなどいなかったが。
玲「まず、その明るく振舞うのはやめろ。隠せてないから。それと、ベッキー
も姫子もかなり心配してるんだ。無理にではなく自然に接して欲しいとも
言ってたな。それにくるみ。私たちが仕掛けたことで言うのは変だと思う
が・・・そんなに気にすることもないと思うぞ。くるみがその・・・修の
ことを追いかけていたときは、少なからず地味じゃなかったんだからさ」
934 :
907:2006/03/04(土) 16:17:48 ID:???
それを聞いて、くるみは少し心が休まる。そういえば、そうだ。学校内でも
目立ったことをしていたのだから、間違いなく地味ではない。こんな事で気
持ちが楽になるところは、くるみらしかった。
そんな例の話を聞いているうちに、くるみは徐々に考え方がプラスに動いて
くるようになるの自分でも感じられた。玲は、相手の気持ちをどん底まで突き
落とすのもうまいが、相手の気持ちを上げることもうまい。
くるみ「そだね・・・ありがと、玲。私もちょっと頑張ってみるわ」
玲「だから頑張んなくてもいいんだって」
くるみ「あ・・・そっか・・・」
玲「お前な・・・」
くるみ「・・・・・・はっ・・・ぁははは・・・」
玲「・・・・ふふふ・・ふっ・・・ふふふははは」
気づくと、くるみはなぜかおかしくなって笑っていた。自分もなぜ笑っている
のか分からなかったが、玲もつられて笑い出す。
くるみと玲は笑っていた。
あの頃から、なんとなく吹っ切れた気がする。徐々に症状も軽くなってきてい
るし、もうすぐこのウサギ小屋からも出られそうだ。
・・・だが、元に戻ったあの日から感じ始めていた心の違和感は、時間がたつ
ごとに広がっていっている。
何かがもの足りない。心が、何かを求めていた。それなのに、頭はそれを考え
ることを否定している。まるでそんなものは無いと言い張るかのように。必死
に隠そうとしているかのように・・・
935 :
907:2006/03/04(土) 16:20:47 ID:???
それからさらに数日がたった。修は今、厚さ数ミリの紙の束と格闘している。生徒会の仕事の一つで、プリントをまとめなければならないのだ。しかも締め切りは近い。
修「・・・ふぅ・・・」
ここで仕事に一区切りがつく。少し休憩にすることにした。だが、休憩と
いってもただ腕を休めて窓の外を眺めるだけだったが。
空をぼけっと眺めていたら、思考が勝手に動き、考えないようにしていた事に
意識が向く。しかしそれに、修自身は気づいていない。
最近、くるみは徐々に元気を取り戻しつつあるのが分かった。くるみも修を
あまり避けなくなっていたし、確実に顔を合わせる時間も増えている。顔には
出さないが、それが修にはたまらなく嬉しかった。
もうくるみは自分を追っかけてはこないが、今の自分にはそれで十分だ。その
ことを考えている間は、それだけで落ち着くことが出来る。
くるみがただそばにいてくれれば、それでいい。
と、そこまで考えたとき、廊下から靴音が聞こえ、思考が元に戻される。
その直後の修は、2つの驚きを隠せなった。
一つ目は、廊下にくるみが立っていたこと。
二つ目は、今時分が考えていたこと。
一つ目の驚きは、すぐに解消されることとなる。
くるみ「あ、兄貴か・・・忘れ物しちゃってさ」
そういうと、くるみ自分の教室―1年C組に向かって歩いていった。
問題は二つ目だ。おちついて、今自分が考えていたことを整理するが、どうし
ても落ち着くことが出来ない。
いや、実際には結論には行き着いているのだ。
俺は、妹であるくるみのことが・・・
936 :
907:2006/03/04(土) 16:23:08 ID:???
しかしここまで考えると、どうしてもその結論を否定してしまう。いや、否定
せざるを得なくなる。こうして修は完全に混乱しきっていた。自分で勝手に、
思考の無限ループにはまっていた。
くるみ「ねぇ」
修「うぁっ!」
くるみ「きゃぁっ!」
くるみに突然話しかけられた驚きのあまり、修は大声を出していた。それに
さらに驚いたくるみも、小さな悲鳴を上げる。
修「な、なんだ、いきなり・・・」
くるみ「もう・・・こっちがびっくりしちゃった・・・。」
修「忘れ物はもう取ったんだろ?かえらなくていいのか?」
くるみ「いや、今日はバイトもないし・・・ひまだから、ちょっと手伝って
あげようかなって」
くるみにしてはやけに珍しい事をいう。
くるみ「邪魔なら帰るけど・・・」
修「あ、いや、助かる。ちょうど締め切りが近くて大変なんだよ・・・」
ここでやっと修はまともな会話を返す事が出来た。
くるみは机を動かしはじめる。
修「?なにやってんだ、くるみ」
くるみ「兄貴、素人にこんなの一人で書かせる気?」
修「あぁ、わりぃ。気がつかなかった」
向かい合わせになるように、机をくっつける。そして当然、くるみは向かい
側に座った。
適当な指示を出すと、それに習って腕を動かし始める。だが、そんなくるみを
修は直視する事が出来ない。
937 :
907:2006/03/04(土) 16:25:56 ID:???
一度気づいてしまうと、もうどうしようもないのだ。その事以外にもう何も
考えられない。
考えないようにしていた思いが、すべて波のように押し寄せる。いまは、
本気でくるみの事を愛おしく感じていた。たとえそれが妹でも。
そんな事を今のくるみに言ったら、いったいどんな反応を返されるのだろうか?
この間までのくるみであったなら、喜んで抱きついてキスでもしてくるだろう。
だが、今のくるみは、常識というのをしっかりとわきまえている。だからこそ
自己嫌悪にも陥るし、こうして今目の前にも座っているのだ。
俺は、一体どうすればいいのだろうか?
ただなんとなく、声をかけてみた。兄貴といつまでもギクシャクしているのは
嫌だったし、そういうのは弱かった。だから今、机をはさんで向かい合っているのだ。
つい最近まで追いかけ続けていた相手と、向かい合っている。
なんだか、妙な感じだった。なんとなく・・・どきどきする感じ。
しかしくるみもまた、ここではっとなった。間違いなく、どきどきすると感じた。
だが、いったい何に?兄貴が自分にキスをしてきた事を思い出して?そんなの
私が壊れる前の話だ。自分が今までやってきた事が恥ずかしくて?いや、それは
もう吹っ切れつつある。
それともう一つ。兄貴といるときは、あの心に感じる違和感をまったく感じなかった。
まるで、心が満たされる感じ。
938 :
907:2006/03/04(土) 16:27:30 ID:???
やはり・・・自分は・・・
だが、ここまで来て、考えるのをやめた。もし、いま自分が壊れているだけ
だとしたら。もし、またこの感情から目が覚めたら。その事を考えると、
体の奥底から恐怖を感じる。もう、あんな思いはしたくない。
そこまで考えたとき、くるみに声がかかった。
修「なぁ、くるみ」
くるみは顔を上げる。兄貴はというと窓の外を眺めながら話しかけていた。
修「ちょっとさ・・・よくよく考えて、俺も気が変わった」
くるみ「ん?何のこと?」
修「ほら、くるみがこの前言ってだだろ?なんか償いがしたいみたいな事」
くるみはこちらを見つめてくる。修は正面からくるみを見ることが出来ずに、
窓の外を向いたままだ。
くるみ「ああ、うん。でも、そのときはそんなのはいいからとか言って
なかったっけ?」
修「言ったな。だから、気が変わったんだよ」
939 :
907:2006/03/04(土) 16:31:32 ID:???
くるみ「え?何?どゆこと・・・?」
くるみはさらに身を乗り出す。そんなくるみの方を今度こそ向くと、修は立ち
上がりくるみに近づく。
そしていきなり、修の唇をくるみの唇へと重ねた。
それは、いつかの様に突然実行した。ただ、違ったのは自分を突き動かしたもの。
修は、あれこれ考えた末、自分の思い自体を受け入れる事にした。
まがりなきにも、修がくるみに対して持った感情は本物だったし、なにより
このごに及んで歯止めが利かなくなっていた。
気づいたら、既に唇を重ねていた。
そのキスは前に自分からキスしたときよりも長く、暖かく、甘かった。
一度唇を離す。
修「ごめん、くるみ」
くるみ「・・・・・・」
修「俺さ、おかしいみたいなんだよ。自分の妹を好きになるなんてな。しかも、
くるみが元に戻った後に好きになるってさ、本当にバカだよな・・・」
くるみ「・・・・・」
修「だけど・・どんだけ馬鹿なやつだと思われてもいい。変態だとも、頭が
おかしいと思われてもいい。ただ・・・今日だけ、いや、今だけでいいんだ。
くるみに付き合ってやらなかった俺が言うのも傲慢だけど、今だけ、
俺のわがままに付き合ってほしい・・・」
くるみ「・・・・・・」
修「・・・・・・」
くるみは黙ったままだ。自分は下をうつむいているので、くるみの表情を確認
することは出来ない。
やっぱり駄目か。当たり前だ。普通ならこんな考えは通るわけが無い。実際
自分も拒絶し続けたのだから。
その時、ゆっくりと、くるみの口が開いた。
940 :
907:2006/03/04(土) 16:36:20 ID:???
いきなりだった。瞬きをした間に、もう目の前に兄貴の顔があった。そんな感じ。
一瞬で頭の中が真っ白になって、すぐに何も考えられなくなる。
ただ、そこにはこの瞬間が一生続けばいいのにと思う自分がいた。
もう、焦ることはなかった。戸惑う事もなかった。兄貴も同じ考えなら、別に
そんなこと気にするような事じゃない。バカ兄妹だと言われてもかまう事はない。
実際それでいいのだ。この瞬間が永遠に続くのなら、どれだけ自分が罵られ
ようともかまわない。そう思う。あぁ、やはり私は病気なのだろうか?
しかし、そんなひとときも終わりを迎える。兄貴が唇を離したから。
しかも、直後にはあろうことか自分をけなし始めていた。それが先ほどまで
自分が考えていた内容と驚くほど似ていて、やはり兄妹なんだなと痛感する。
それがそこはかとなく面白くて、体から力が、ふっと抜けた。
兄貴が一通り話し終えてから少し間をおいて、今度は自分の答えをいってみることにする。
くるみ「・・・わたしだって、同じだよ。というより、多分病気だね。でも、
私も兄貴が私を想うのと同じくらい兄貴の事が好きだから。・・・今
だけじゃなくて、この先も、ずっと、ね」
修「ほん・・・とう、か?くるみ」
くるみ「私が嘘突くと想う?これでも兄貴の妹なんだよ?」
修「は・・ハハ・・とんだバカ兄妹だな」
また自分が考えた事と同じことを言っている。
くるみ「私はバカでも何でも構わない。だから・・・」
そう言って、今度は立ち上がる形でくるみから唇を寄せる。今度はなかなか
離れなかった。
やっと修を解放して、寄りかかりながら修の胸に顔をうずめる。
そんなくるみに対して、修は優しく肩を包んだ。
くるみ「今度は、絶対に元に戻さないでね」
太陽は既に傾き、赤い光となって学校を、道路を、照らしている。
その道の真ん中を、二人の兄妹が仲良く歩いていた。肩を寄せ合い、
手を握り合いながら。
そんな光景を眺める、手すりに寄りかかる2つの人影を、西日がうつし出している。
響『こちら001。2人は校門を出ました。追跡しますか?』
玲「いや、いい。今回の任務はこれで終了だ。ごくろうだったな」
そういうと、玲はイヤホンマイクをはずす。ストーカー技術に長けた諜報部は、
ある程度の情報と交換で、既に手なずけてあった。
玲「結局、私たちが関わるとこういうオチになってしまうのか」
一条「これでいいんでしょうか?」
玲「あぁ。ベッキーの頼みはとりあえず達成した事だしな」
玲と一条がここにいるのは、訳がある。
くるみが記憶をなくしてから数日後、ベッキーはくるみのあまりの惨めさに
耐えられなくなり、学級委員の一条に何とかしてくれと泣きついたのだ。
一条はくるみをあんなふうにしてしまった事に少なからず自分が関与している
ので、ベッキーがそれを知らないとしても断る事が出来なかった。そこで、
一条は一人では難しいと玲にも援護を求めたのだ。玲はくるみの件に関しては
特に何も感じていないようだったが、以前に一条にあった借りを返すためにと
快諾してくれた。
そして、2人が元気付けの薬に選んだのが修。それがどう影響したのか分から
ないが、結果としてこのような事態の一部始終を目撃することになったのだ。
2人が下を見下ろすと、そこにはくるみと修が手を繋いで歩いているのが見える。
玲「なんか・・・まぶしいな・・・」
玲が呟いたのは、屋上を照らす光に対してか、それとも2人の後姿にか。
一条「えぇ・・・まぶしいですね。・・・うらやましいくらい・・・」
玲「ん?一条、何かいったか?」
一条「はい?なんでもないですよ?」
玲「そうか、ならいいんだが」
一条「・・・玲さん」
玲「なんだ?・・・・・・!」
そこに、先ほどまで別の場所で繰り広げられていた光景が再現される。
横に振り向いた玲が、一条にキスをされていた。
しばらくして、一条のほうから離れる。
玲「・・・・・・。どうした、一条」
最初はさすがに驚いたようだった玲も、口調はいつものクールさを取り戻して
いた・・・顔は真っ赤ではあったが。
一条「・・・玲さんがカッコイイと思ってしまったので、キスをさせて頂き
ました。迷惑ですか?」
いたって普通な口調の一条はもう柵に寄りかかる体勢に戻っている。その表情
は陽の光によってよくわからない。
さすがの玲にも、なぜ一条が自分のことを好きになったのか分からなかった。
確かに一条と玲が共に行動する時間は増えてはいたが、意外なことには変わり
がない。
玲「・・・フフッ・・・結局、私たちも、あの2人と変わらないじゃないか」
一条「・・・私たち、ですか?」
玲はいたって冷静な感想を漏らしていた。そんな言葉に反応を示し、一条が
玲のほうに向きなおる。
その顔が玲には赤く見えたのは、屋上を照らす光のせいか、それとも・・・・・・
全てを知るのは、4人を見下ろす赤い太陽だけだった・・・
・・・ちなみに、修の取り付けた鍵は、まだ取り外していない。
ただ、今度はくるみの進入を妨げるためではなく、くるみと修がいる部屋に
邪魔が入らないために使われている・・・・・・
以上です。もうめちゃくちゃですね・゚・(ノД`)・゚・
既に純愛物とかいう設定は残っているか怪しいですし・・・
それに加えて、今回もかなり無理やりなオチ(?)・・・
やはりここまでがリア厨の限界か・・・orz
一条「自殺しますか?」
「えぇ、是非」
944 :
マロン名無しさん:2006/03/04(土) 17:00:07 ID:R8Y45r2y
>>928 漫画オチとか夢オチのほうがやっぱり後味が良い特に猟奇は。ナイスな展開乙。
>>921 普通に良作しかも面白いと来たもんだ。とりあえずワクテカしながら待ってる
母「姫子〜。おきなさーい、遅刻するわよー。ほーら!お母さんも忙しいんだから!!」
姫子(う〜ん・・・。なによ、忙しいんなら起こしてくれなくてもいいのに・・・。どうせ学校行っても、また・・・・・)
私の名前は『片桐姫子』。高校1年生。
なぜか私はいじめられている・・・。
そのイジメのせいで、私はいつも一人・・・。友達なんかできやしない・・・。
自分でもイジメられる理由すら全くわからない。どうせまた今日もいじめられるんだ・・・・・。
私は教室に入った。すると、みんなは無言になりシーンと沈黙した教室の中・・・・。
すると、イジメのリーダー的存在の『橘玲』が来た。
その仲間、『桃瀬くるみ』、『上原都』も来た。私はどきどきしていた。すると
玲「よぉー。姫子。元気かー?」 と、言いながら近づいてきた。私は、こう返事をした。
姫子「元気だよ・・・。」 すると
くるみ「おやおや?何だ?その返事は?もっとさー、奴隷は奴隷らしくしてよ♪」 と言われた。 私は言い直した。
姫子「すみません。元気です・・・・・。」すると 都「よーし、じゃまた後で★」私はやっと開放されたと思った。
しかし、コレだけで一日のイジメは終わるはずもないのだ。
昼休み
また有希たちが近づいてきた。
玲「ねー、姫子、今日の学食美味しそうじゃない??」姫子「えっ、あっ、そうですね・・・・」
くるみ「んー、コレでも十分美味しそうに見えるけどさー、コレ入れたらもっと美味しくなるよ?w」
そして、私のスープの中に消しゴムのかすを入れ始めた。
姫子(えっ!なんでこんなことするの!?やめてよ!!なんで私だけが・・・)
玲「あー!マジおいしそー♪ねー、食べてみてよっ♪」姫子「えっ、でっ、でも・・・こんなのだべられませんよ!!」
都「何っ!?なんか文句でもあるわけ?!」姫子「・・・・いいえ・・・。何でもありません・・・・。
くるみ「ねー、ならさー、早く食べてくれる??w」姫子「・・・・・。」
くるみ「ほーらっ!」その時、無理やり私はそのスープを飲まされた・・・。
姫子「ゴホッ・・・・・ゲホッ・・・・」玲「あー、おもしろーいwねー
姫子、おいしーい?w」姫子「え、ええ。お、おいしいです・・・。」
是非、修×くるみの続編を
乙女を虐めてやりたいのだがいいネタが浮かばない(´・ω・`)
949 :
マロン名無しさん:2006/03/04(土) 18:10:22 ID:R8Y45r2y
ヒント:鈴音×乙女+aで早乙女
主犯やっぱりメガネ
おい乙女なんか最近調子に乗り過ぎでないのかコラ?って感じ。
「ちっちゃくなーれ、ちっちゃくなーれ」
「おおおおい鈴……うぎゃっ! やぶはっ……おげっ…… ヴチュブチャ」」
鈴音のハンマーが振り下ろされるたび、乙女の身体はつぶれ、ひしゃげて、小さくなっていった。
「よいしょー!」
あとに残ったのは厚さ2センチほどの肉塊だった。
鈴音は手の甲で汗をぬぐい、スポーツドリンクの500ml缶を開けて一息に飲み干す。
日差しの下ですっかり温くなっていたが、温度が体温に近づいた事で吸収は良くなっていた。
「五臓六腑にしみわたるー」
「……というわけで絵にしてみただけどどーカナ?」
姫子の力作に、レベッカは満面の笑みとともに答えた。
「ダメダヨ♪」
953 :
マロン名無しさん:2006/03/04(土) 23:25:15 ID:uUDssFhJ
>>952 だるまベッキー・・・
鬱になったorz
>>952 久しぶりに ワ ラ タ w
センスあるな作者ww
955 :
マロン名無しさん:2006/03/05(日) 00:10:54 ID:wFZMXCbZ
この手のスレを見て思ったこと。
日常なんて簡単に崩せるものだと。
犬神 「おまえだ、いつもいつも脇から見ているだけで生徒をもてあそんで!」
ジジイ 「勝てると思うな、悪魔の子!」
犬神 「許せないんだ、俺の命に代えても、体に代えても、こいつだけは!
分かるはずだ、こういう老いぼれは生かしておいちゃいけないって
分かるはずだ、みんな、みんなには分かるはずだ!」
南条「焦り過ぎですわ。だからいけないの」
宮田「老害がいるんだよ。その時はどうすればいいの?」
犬神 「俺の体をみんなに貸す!」
南条「それでいいのよ、犬神君……」
メディア 「現実の世界での生き死にに拘るから、一つのことに拘るんです」
芹沢「やめろッ!」
犬神「まだそんなことを言う!」
来栖「芹沢さん、どいてください!」
ベホイミ「そうだ、お前には分からない」
メディア「今は、犬神さんに任せましょう」
芹沢「やめろよ。一応、アレでも先生だろっ!?」
犬神 「21世紀という時代にはいてはならない男だ。分かってくれ、芹沢」
ベホイミ 「なんでそう、頭だけで考えるんスか……そんなんじゃ疲れるばかりっスよ」
芹沢「だって……そうしないと、内申書が……」
来栖 「犬神さんが見ているものを見てください。誰とだって、すぐにこうして分かりあえるんです」
芹沢「本当?」
来栖 「はいっ!」
ジジイ 「犬神が、どうしたんじゃ! ワシの知らない毒電波でも受信しているいうのか?」
犬神 「分かるまい! 教職を遊びにしているジジイには、この俺の体を通して出る力が!」
ジジイ 「体を通して出る力? そんなものが、ワシの年金を上げてくれるのでもいうのか!」
メディア「犬神さんは、その力を表現してくれる技を持っています」
一条さん「メガネビームですね?」
ジジイ 「メガネビーム!?」
犬神「まだ、抵抗するのなら! うおおぉぉぉぉぉ!」
ジジイ 「ミゼット動け、ミゼットなぜ動かん!?
うおっ! うおお、うおおぉぉっ! ミゼット、なぜ動かんのじゃっ!」
犬神 「こ こ か ら い な く な れ !!」
957 :
マロン名無しさん:2006/03/05(日) 00:22:36 ID:+IODSxxt
>>955 だがそんな事にも気がつかないDQNが多いんだよ、と語ってみる。
あと、だるまベッキーは続きがあるなら見てみたい。
めでたく950を越えた訳だが……
このペースだと容量オーバーせず使い切れそうだけど次スレはどうする?
立ててくれ
>>952 このシリーズぶっちゃけ好きだ
背中にぞぞぞっとクるものがある・・・
エロパロのようにSSの保管庫作ったほうがいいと思うのだが。
みんな凄いな
どこからネタが湧き出てるんだ?w
海に臨むホテルの一室。
シャワーの音が止まってしばらく経っているけれど、扉はまだ開かない。名は体を表すが如く、犬がおあずけを食らっているようだと思った。
持ってきた本はあらかた読み終わってしまったし、テレビも東京とはだいぶ違っている。
テーブルのバナナを剥いて口に運ぶ。スウィートルームでこそないが上等な部屋だからなのか、宿泊客がオーナー一族だからなのか、各所に気配りが行き届いていると感じる。
何度目だろうか。バスルームの扉に目をやると、ノブが下がって、その先に私がいても当たらないようにゆっくりとした速さでドアが開いた。
「お待たせ、雅」
「ううん、大丈夫です、操さん」
扉が開いて彼女が出てきた途端、部屋の空気が変わるのは、最上級のシャンプーやボディソープの香り以上に、彼女自体の魅力のせいだと思う。
窓からの夕日が操さんの金髪にキラキラと反射して、とても綺麗だった。
「あなたの髪……とても綺麗よ」
「ありがとうございます。操さんもとても綺麗です」
中学校から伸ばしはじめた髪は、憧れの桃月学園に入学する頃には操さんと同じくらいの長さになっていた。
もっとも、操さんのように綺麗な縦ロールには、残念ながらできなかった。
そのかわり、今では私は操さんの輝く金の髪を一番近くで触る事ができる。撫でる事ができる。
幼い頃の私は、色々なものを溜め込んでは爆発させ、はじめて操さんと出会った時にも暴走状態で大変迷惑をかけた。
私が溜め込んだエネルギーを暴走ではなく、正の行動力エネルギーに換えられるようになったのは高校の頃だった。
操さんと動物園に行った帰り、台風で電車が止まったせいで泊まったホテルで、操さんが私の気持ちを受け止めてくれたのと同じ頃なのは、偶然じゃないと思う。
>>947 これ以上続けようとすると、エロパロ化してしまう危険性があると考えるのは自分だけ?
それとも、エロくても鬱になれば何でもありか?
>>968 ネタ×→こじつけorz
俺の場合だけどね・・・
操さんは大学在学中から南条財閥を継ぐための修行の一貫として会社を興した。
南条財閥との関わりを持たない状態でも経営は順調で、時々『財閥に戻らないでこのままやっていこうかしら』なんて冗談を言う。
契約交渉の出張にあたり、荷物持ち兼秘書兼雑用係として日給五千円で雇われたのが私こと犬神雅だが、それは建前で、私を旅行に連れて来てくれたのは明らかだった。
「明日は一日オフだから水族館に行きましょう。イルカさんに餌をあげられるんだって」
「ガイドブックで読みました。楽しみですね」
「ええ……でもその前に…… ここに猛獣がいるみたいね」
「やだ操さん……その猛獣はもう首輪をつけられてるじゃないですか」
「こんなふうに?」
操さんの手が私の髪をくぐりながらうなじにたどり着いた時、携帯電話の着メロが鳴った。
桃月学園1年D組がバンドを組んで音楽祭で披露したのがはじまりで、来栖柚子監督の『ロボ子とメカドジラ』の主題歌として芹沢茜さ
んが歌った『ピーチムーン・ラブ』 私の一番好きな曲だ。
「ごめんね雅。
もしもし、上原さん?」
上原都さんは操さんのお友達で、一足早く長者番付のメンバーだ。
十九歳の時に『勉強しない勉強法』を出版し、翌年には五十万部のベストセラー。『続・勉強しない勉強法』『上原都式ドリル』と大ヒットを飛ばし、『努力しない成功法』でついに百二十万部を売り上げた。
「あら……そうなの? なんだか寂しいわね。……ふふ、わかってるわ。それじゃ、また……」
「上原さん、お元気でしたか?」
「ええ。予定より早くお金を返してくれるそうよ」
「上原さん、すごいですもんね」
上原さんは操さんから二千万円借りて、自らの成功ノウハウを世に広めるため『上原都塾』を設立した。会員は日本と東南アジアで三百万人に達し、インドやヨーロッパへの進出も決定している。
電話は切れたが、そのままさっきの続きをするのは恥ずかしくてテレビを点ける。
「あ、桃瀬さん出てますね」
桃瀬くるみさんは上原さんの高校時代の同級生で、今を輝くトップアイドルだ。その彼女が来栖柚子監督の映画で主演するという事で話題になっている。
「あら雅ったら……桃瀬さんなら最近毎日見掛けるじゃない。それにしても……」
「派手な衣装ですよね」
U−MANAブランドの衣装を身にまとったその姿は一言で表すなら『派手』になる。どのように、どれくらい派手かというと…… 筆舌に尽くし難いという言葉が相応しいだろう。
チャンネルを変えるとバスケットボールの試合を中継していた。そういえば衛星放送は全国共通だ。
対戦しているのは南条財閥が背中に出資している東京ピーチムーンと、札幌リークツナ。
ピーチムーンの主将は秋山乙女さん。二メートル近い長身を活かしたプレイで日本を金メダルに導いた名プレイヤーだ。
彼女の身長を十七歳から急激に伸ばしたのは白鳥鈴音さんの秘孔技術によるものだという。その鈴音さんは望ちゃんのお姉さんと一緒にスロベニアにいるという話を望ちゃんから聞いた。
そうだ。望ちゃんへのお土産、何がいいかな。
「雅。犬神くん……元気かしら」
少し湿りけを帯びた声で操さんが訊いてきた。テレビを消して答える。
「ええ。毎日メールが来ますよ」お兄ちゃんはおじいちゃんの祖国ドイツで動物の研究をしている。
「そう。良かった」
「操さん…… まだお兄ちゃんの事が?」
操さんは首を横に振る。私の大好きな金の髪が揺れる。
「私が好きなのは……」私の首輪を繋ぐ鎖が耳元で囁かれる。
「あなたよ。雅」
白いベッドの上で、紅い夕日の中。金と銀の髪が混ざり合う。
「あのー、いいですか?」
6号鈴木さやかさんが右手を挙げた。
「何よ、いいところなのに。……早くおっしゃい」
「これって学級崩壊じゃなくて、キャラ崩壊じゃないですか?」
画面が止まり、亀裂が入った。
その亀裂は電光の如く疾く広がり、見る見るうちに桃月学園は崩壊していった。宇宙人達のテクノロジーをもってしても、この惨事を止める事はできなかった。
「……崩壊してしもうたのう」
「ええ、跡形もなく……」
「うー飲み過ぎたー頭いてー」
こんな時でも五十嵐は二日酔いだった。ジジイと早乙女は二秒ほど顔を見合わせてから咳払いをして、また崩壊した校舎に目をやった。
「大丈夫ですよ!」
その時、レベッカ宮本が、年相応の明るさで言った。
「学校は建物じゃない…… 生徒と先生と……ひとの繋がりです。場所なんかどこでもいいんだ。私達がいれば!」
レベッカの声に、呆然と瓦礫を見ていた一同が立ち上がった。
「そうだ……」
「俺達の」
「私達の」
「みんなの」
「桃月学園はこれからだ!」
駅前のファーストフード、三階禁煙席にて。
私が観葉植物や通行人を見るのにも飽きてきた頃、映研部長はようやく読み終えたようだった。
「これでいいかしら?」
「はいー、とってもすっごくいいと思いまーす」
「本当に? あなたの事だからまたつまらないと言えずにそう言ってるんじゃないの?」
「そんな事ないですよー」
「ならいいけど。じゃあこれで完成という事で……」
『演劇部映研合同作品作ろうぜ作戦』のあとも、私は個人的に頼まれて映研の脚本を書いていた。
「いい? くれぐれも、あなたが書いた事にするのよ?」
「はーい大丈夫でーす!」
「お願いよ。私達ふたりの秘密だからね」
表向きは麻里亜の脚本という事になっている。バレたらいろいろと面倒な事になる。
仕事量が二倍になったのは少し辛かったが、それ以上に対立する二つの部が私の脚本を演る、私のてのひらの上で踊るのが楽しかった。
「お疲れ様でした。なにか食べますか?」
「そうね。桃月見バーガーのサラダセットをアイスコーヒーで。シロップとクリームは要らないわ」
「わかりましたー! じゃあ買って来ますねー」
麻里亜の背中がレジカウンターに向かう。角を曲がる前に歩を緩めるのが円とは対照的だ。
そのおかげで、ちょうど曲がってきた眼鏡と、メイド服と、犬パペットの三人組にぶつからずにすんだようだ。知り合いだろうか、会釈
して列に向かう。
「『私達ふたりの秘密』……か……」
でも私にも、彼女にも、お互い秘密はもうひとつある。
(……そうよね? 真尋さん)
あなたは、気付かないふりをしているけど。
生徒会と映研で手が放せない麻里亜の代わりに妹のふりをして私に会いに来ていたから気付いても言えなかったのだろうけど。
中学の時の事だ。中学の演劇部では学区内の小学校で出張公演していたのだが、私がはじめて脚本を書いた劇が、その演目に選ばれた。
今思えば不出来な脚本だった。つまらないと口に出して言う事は教師に禁じられているのだろう、耳にする事はほとんどなかったが、
居眠りしたりよそ見したりする子が多かった。人手不足で私も役者で出ていたので、反応をダイレクトに感じて辛かった。
円が激怒していたのは身長で負けた事もあるだろうが、そんな子供達の態度のせいでもあるだろう。
そんな中、熱心に、真剣に見てくれるひとがいた。
それが真尋さんだった。
去年の入学式で麻里亜を目にした時は夢かと思った。あのひとの妹と一緒に劇を演りたかった。
でも、麻里亜はあろう事かあの映研に行ってしまった。
(馬鹿ね)
私の脚本なんかじゃ、映研を崩壊させたりなんてできっこない。
もしうまく映研が崩壊して廃部になって、万が一麻里亜が演劇部の門を叩いてくれたとしても、
円は絶対に麻里亜と一緒に演じたりしないだろう。
それに、麻里亜は真尋さんじゃない。
それでも。麻里亜が、真尋さんに少しでも私の話をしてくれたら。
こうして入れ代わってる真尋さんに、私の大好きな演劇の話を聞いてもらえたら……
それで、私はよかった。
真尋さんが戻ってくる前に、ノートパソコンの液晶画面に、くちびるを撫でた指で書く。
麻生真尋さんに捧げる
と。
>>968 実際の事件から連想する事もあるし、マンガやアニメを読んでて思いつく事もある。
いつもそんな事を考えていれば夢に見たりもするし。
心の奥底に澱んでて、それが湧き出てくるのかも……
「どうですか? 先輩」
「うん……そうね……」
学級委員というよりも図書委員としての意見を期待されている事を理解してか、大森みのりはしばし考えてから口を開いた。
「詰め込み過ぎて、肝腎の内容が無いかしら…… 好きなキャラを全員出したいという気持ちは伝わるのだけれど……」
「それに」みのりの言葉が終わるや朝比奈英里子が続ける。
「百合ばっかりで鬼畜もいじめもありませんね。仮にも猟奇スレなんだからしっかりしてもらわないと!」
額に青筋を立てて立ち上がり机を拳で叩く英里子に、雪絵は微笑んで言った。
「そうね、皆殺しにすればいいのにね」
「そこまでは不要です」雪絵の言葉に毒気を抜かれた英里子は顔をしかめて座り直す。
「大丈夫だって、心配いらないわ」
「何が大丈夫なんですか」
「きっと次スレでは口では言えない程のものすごい方法でいじめ倒してくれるわ」
「は?」
「とんでもない程のドMの朝比奈さんも安心ね」
朝比奈がなにか叫んだが、雪絵は無視して会場を見回した。由香と千夏も姿勢を正しタイを締め直す。
「では今回は今スレの内容を元に各自書き込み内容を考えてきてもらって、早急に次スレで書き込みましょう」
「それでは今回の書き込みはこれで終了とします」
みのりと雪絵の挨拶ののち、委員長達は帰途についたり、部活に行ったり、会議室から各自思いおもいの場所へ散らばって行った。
そんな中、みのりは定位置に座ったままなにか考え込んで動こうとしない。
「どうしました、先輩?」
雪絵が問うたのでみのりは顔を上げて訊いた。
「……百合って何?」
z
雪絵?由香?英理子?
981 :
マロン名無しさん:2006/03/05(日) 20:20:31 ID:9THtj4L5
>>981 ということは原作に出てるキャラ達か。
アニメしか観てなかったので気付かなかったよスマソ。