るろうに剣心連載中 巻ノ九

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348マロン名無しさん
第百三十九幕 「高笑い」

門を突き破って闘場に飛び込み、志々雄の額に牙突を打ち込む斎藤。
その一撃は通じず、足の怪我に反撃を受ける。額の包帯の下に仕込んだ鉢金を見せる志々雄。
十年前、額に不意打ちを食らい昏倒したところに火をつけられた。
同じ轍を踏まない様、ここだけは重点的に固めてある。斎藤に止めを刺そうとする志々雄。
言った側からまた油断か?隙を見せた志々雄に斎藤は牙突零式を放つ!!
だが志々雄は体を捻って零式を躱し、斎藤の肩口に四指を突き刺す。油断?これは余裕というもんだ。
突き刺した手に着火し、紅蓮腕で斎藤を吹き飛ばす志々雄。斎藤は爆発を受け気を失う。
斎藤が倒された瞬間、志々雄に襲いかかる左之助。志々雄の顔面に二重の極みを叩き込む。
しかしその一撃も志々雄には通じない。かかってくるなら、この如何ともし難い実力の差を
ちったあ埋めてからかかって来い!!志々雄に殴り飛ばされ、左之助は頭から血を噴き出す。
「く… そ…」
「糞はお前等だろ」
剣心達を全滅させた志々雄の高笑いが響く。時計を気にしながら止めを急かす由美に、
少し勝利の余韻に浸らせろと言う志々雄。だが、止めも勝利の余韻もまだ早い。闘場に蒼紫が姿を現す。

「おっと… ………すっかり忘れていたぜ 確か『負け犬』が一匹まだ残っていたな…」