∧ ∧
/ ヽ‐‐ ヽ
彡_,.ィ^' ‐、 _,,.ヽ
彡. `‐-‐"^{" `リ
彡 ( .`~l~
彡 ヽ |
彡 ヽ l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ` ( o o)\ < ぶひひん、見ろ、
>>1がゴミのようだ
/ __ /´> ) \____________
(___|_( /<ヽ/
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ヒl ( \
\二)
,. .‐:'´: ; : : : r、_、_;._:`丶、 }
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rt.冖7ー、: : : : :Z ,'イ: / l/ ヽ:ヽ /
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!:|:.:.:.:!l:! } ` T_7_´ ヽ:.:.:.:.l:|:.:.:ハリ' 異議あり!
l:l!:.:/ ′_,∠>;く | く:.`ゝ }:.:.:.:l|:.:/:r'
l|/ / }:.:.ヽ、‐-、 ' `Y^´:.:.:.:.:|://
'r く_ ´「´:.:.\ ノ:.:.:.:|:.:._リ'′
>>1
乙。
6 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:01:55 ID:???
ネギ・スプリングフィールド 主な配役 ボボボーボ・ボーボボ
立派な魔法使いになるため麻帆良学園の教師を勤める。
ある日、世界を混沌に陥れようとしている暗黒軍の存在に気づき、仲間たちと戦う決意をする。
暗黒軍を壊滅寸前に追いやった父、ナギ・スプリングフィールドに憧れている。
得意呪文は風と雷。
一応主役なので、ボーボボ役として抜擢された。
7 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:10:44 ID:???
近衛木乃香 主な配役 ビュティ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
普段はおっとりしているが、かなりハードなツッコミをする。
実は極東最強の魔力の持ち主であり、高度な治癒呪文が使えるらしい。
木乃香とビュティの声優が同じ人なので、ビュティ役として抜擢された。
8 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:19:16 ID:???
犬上小太郎 主な配役 首領パッチ
ネギの親友にしてライバルでもある、狗族と人間のハーフ。
三度の飯よりも戦いが大好きな戦闘狂で、素早い動きの肉弾戦が得意。
武器はクナイとマギステルソード(長ネギ)だが、
自身を液体化する札を持っているというウワサも……
最近は那波千鶴との絡みが多い。
彼の行動が一つ一つハジけているので、首領パッチ役として抜擢されるが、
時々天の助ポジションに付く場合もある。
9 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:29:03 ID:???
桜咲刹那 主な配役 ヘッポコ丸
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
京都に伝わる神鳴流の剣士で、実は烏族と人間のハーフ。
武器は自分の身長より長い刀『夕凪』。
木乃香と幼馴染で、普段から彼女の側にいながら護衛をしている。
特定の人に髪を下ろされると、烏族としての本能が暴走するらしい……
木乃香がビュティなので、刹那をヘッポコ丸役にしてみたら、意外にもピッタリの配役だった。
10 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:37:11 ID:???
神楽坂明日菜 主な配役 なし
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
バカ力を持つ強気娘で、いつもネギの面倒を見ている。
左右の眼の色が違い、高畑先生から貰った鈴で髪をツインテールに束ねている。
魔法を無効化する力を持ち、武器はハマノツルギ(ハリセン)
最初はネギを連れて帰るためについて来たが、傷ついたコリンズのために暗黒軍と戦うことを決意する。
高畑先生のブロマイドを大量に持っているというウワサあり。
基本的に彼女の役はフリー。
首領パッチのようにハジケる時もあれば、ビュティのようにツッコミを入れたり、天の助のように悲惨な目にあったりもする。
11 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:45:10 ID:???
アルベール・カモミール 主な配役 ところ天の助,田楽マン
ネギの使い魔であるおこじょ妖精。
かなりのお調子者で、よく被害にあう。(大半は自業自得)
仮契約の魔方陣を結ぶことができる。
主なポジションは天の助や田楽マンといった裏切り役。
12 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:53:01 ID:???
雪広あやか 主な配役 首領パッチ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
クラスの委員長であり、「いいんちょ」と呼ばれてる。
極度のショタコンで、なぜか木乃香を嫉妬する面あり。
戦闘に加わった時の彼女の実力やいかに?
基本的にパチ美役として登場する。
13 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 10:58:25 ID:???
絡繰茶々丸 主な配役 ソフトン
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
エヴァンジェリンの従者であるロボ。
最近はネギに恋心を抱く形跡あり?
暗黒軍の手により操られていたが、ネギによって呪縛が解かれる。
よく某メイドロボと間違えられるため、ソフトン役に抜擢された。
14 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:04:35 ID:???
チャチャゼロ 主な配役 田楽マン
エヴァンジェリンの初代従者である女の子型ロボット。
残忍な性格で、漢字とカタカナで喋る。
原動力はエヴァンジェリンの魔力であるため、普段は動けない。
しかし、暗黒軍の力により再び活動を始めた……
マスコット系キャラなので、田楽マン役に抜擢されるが、あまり酷い扱いはされないらしい。
15 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:11:53 ID:???
那波千鶴 主な配役 女性キャラ(女装も含む)
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
泣きボクロが特徴のマイペースな性格だが、時折怖い面も見せる。
クラス一の巨乳で、中学生とは思えぬ発言をする。
当初はレズ疑惑があったが、小太郎の絡みによりその疑惑も解消されたハズ……
ネギの戦いに思わぬ所で登場する事から、神出鬼没キャラと認定された。
女装キャラが出てきたら、配役は那波千鶴ということで。
16 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:17:28 ID:???
朝倉和美 主な配役 首領パッチ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
報道部であり、クラス第四位のバストの持ち主。
サービス男に興味を持ち、その正体や行方を探っている。
首領パッチはサービスマンに写真を撮っているので、一応首領パッチ役にした。
17 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:21:20 ID:???
綾瀬夕映 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
魔法使いを目指していおり、ネギに恋心を抱く。
ネギ一行に加わろうとするが、逆に敵に操られてしまい断念する。
今後もサブキャラとして登場する予定。
18 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:23:07 ID:???
宮崎のどか 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
普段は前髪で素顔を隠しており、ネギに恋心を抱く。
ネギ一行に加わろうとするが、逆に敵に操られてしまい断念する。
たぶん、サブキャラとして登場する予定。
19 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:28:04 ID:???
相坂さよ 主な配役 つけもの,河童etc……
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
約六十年前に絶命し、自縛霊となる。
暗黒軍主催のクイズ番組に参加するが、司会者に門前払いされる。
果たして彼女に栄光の光が射す日が来るのだろうか……
色々な意味で活躍するで、注目すべし
20 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:30:46 ID:???
柿崎美砂 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
チアリーダー三人組の一人。
サブキャラとして固定。
21 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:32:16 ID:???
釘宮 円 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
チアリーダー三人組の一人。
見た目は結構普通。
サブキャラとして固定。
22 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:35:11 ID:???
古 菲(クーフェイ) 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
中国拳法の師匠としてネギを指導している。
サブキャラとして固定する予定。
23 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:37:45 ID:???
早乙女ハルナ 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
漫画研究会所属。
発言一つ一つが、ネギたちを動揺させる。
サブキャラとして固定。
24 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:39:18 ID:???
椎名桜子 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
チアリーダー三人組の一人。
口を大きく開けている。
サブキャラとして固定。
25 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:42:55 ID:???
超 鈴音(チャオ リンシェン) 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
学年トップを成績を誇り、数々の部活を所属する天才少女。
その素性は謎に包まれている。
教師採用試験では試験管を勤めた。
ちなみに『扇風機であーとする大会』にて一位をとっている。
サブキャラとして出したのは失敗だったかな……
26 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:47:06 ID:???
長瀬 楓 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
語尾にござるをつけるのが特徴の、甲賀の忍者。
竜宮真名と並ぶ巨乳の持ち主。
サブキャラとして固定されるが、とある戦闘にて登場させる予定。
27 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:49:57 ID:???
鳴滝風香&史伽 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の双子の女子生徒。
姉は風香で、妹は史伽。
かなりの悪戯っ子
セットでサブキャラとして固定。
28 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:52:02 ID:???
葉加瀬聡美 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
眼鏡っ子で、あだ名は「ハカセ」
研究以外に興味は無いらしい。
一応サブキャラとして固定。
29 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:54:08 ID:???
長谷川千雨 主な配役 未定
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
普段は常識人だが、裏の顔は天才ハッカーにしてネットアイドル。
現在の所、彼女のポジションは未定。
30 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:56:04 ID:???
村上夏美 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
そばかすとスタイルが悩みの演劇部員。
千鶴とセットで登場させる予定。
31 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 11:58:13 ID:???
四葉五月 主な配役 サブキャラ
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
料理の達人で、根がしっかりとしている。
ちなみに『扇風機であーとする大会』で三位を受賞している。
一応サブキャラとして固定。
32 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:01:37 ID:???
ザジ・レイニーデイ 主な配役 サブキャラ?
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
普段は無口の謎多きピエロ。
メインとして出すべきか、サブとして出すべきが一番悩むキャラ。
(クロ高ネタだったら活躍できるが……)
サブキャラとして出すべきか検討中。
33 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:05:48 ID:???
明石裕奈 主な配役 未定
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
バスケ部所属。
配役は未定。
34 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:07:20 ID:???
大河内アキラ 主な配役 未定
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
水泳部所属。
寡黙で冷静な性格。
配役は未定。
35 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:08:59 ID:???
和泉亜子 主な配役 ???
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
サッカー部マネージャー
先輩の告白するがフラれる。
ネギ青年バージョンに恋心を抱く。
配役は○○○○
36 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:10:48 ID:???
佐々木まき絵 主な配役 ???
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
新体操部所属。
天真爛漫だが、貧乳。
ネギの事が大好き。
配役は○○○○○○○○
37 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:14:20 ID:???
竜宮真名 主な配役 ???
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
巫女にしてガンマン。
ビジネスに厳く、報酬があればどんな仕事も引き受ける。
かつてパートナーと共に世界を廻っていた。
配役は○○○○
38 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:18:38 ID:???
春日美空 主な配役 ???
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
シスターで、魔法使い見習い。
逃げ足専用のアーティファクトを持つ。
配役は『あのキャラ』を予定しており、さらにめんどくさがり屋な性格である事が決め手となった。
39 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:22:03 ID:???
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル 主な配役 未定
ネギが担当する三年A組の女子生徒。
見た目は十歳の少女だが、
かつて闇の世界から恐れられていた魔法使いにして、真祖の吸血鬼。
得意呪文は闇と氷。
登校地獄の呪いにより、ネギたちの戦いには参加できないハズだが……
40 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:25:13 ID:???
アーニャ 主な配役 軍艦
ネギと同期卒業生の少女。
ロンドンで占い師を目指していたが、
組織を内部から潰し、ネギと戦うために暗黒四天王となる。
得意呪文は不明。
ネギの親友なので、軍艦役に抜擢された。
41 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:27:52 ID:???
サーティ 主な配役 スズ
アーニャの側近である十七歳の少女。
ネギま!の世界では超能力者で、テレポートを得意とする。
最初の頃は赤松キャラを出そうと思い、スズ役をサーティに抜擢。
42 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:30:04 ID:???
高畑・T・タカミチ 主な配役 サブキャラ
ネギのクラスの前担任。
気と魔力を融合させた技を得意とする。
再登場の可能性あり。
43 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:34:26 ID:???
サービス男 主な配役 サービスマン
白い布を被っただけの男。
時々出てきてはサービスをする。
実は魔法使いであるというウワサも……
その正体やいかに!?
44 :
キャラ紹介:2005/11/03(木) 12:35:22 ID:???
謎の黒マント 配役 ???
一時期ネギたちを監視していた謎のキャラ。
黒マントを身に纏っている。
その正体はネギがよく知る人物らしい……
45 :
コラム:2005/11/03(木) 12:39:55 ID:???
ネギが使用する魔法 その1
戦闘用魔法
1.魔法の射手
2.風花 武装解除
3.風精召喚
4.眠りの霧
5.風花 風塵乱舞
6.雷の暴風
7.白き雷
8.???
9.上位古代語魔法
46 :
コラム:2005/11/03(木) 12:49:37 ID:???
ネギが使用する魔法 その2
続・戦闘用魔法
1.雷の斧
2.雷の手刀
3.雷の天馬
4.風の飛翔
5.風の如意棒
6.風の裁き
7.風雷の旅路
47 :
コラム:2005/11/03(木) 12:56:42 ID:???
高畑先生のブロマイドの末路
No.5 これに気をとられクラス最下位となる。
No.7 コーヒーをこぼしてしまい台無しになる。
No.12 乾燥機によってクシャクシャになる。
No.13 灰になるのと引き換えに、ネギを生還させる。
No.19 ゲル男の体液で溶かされる。
48 :
コラム:2005/11/03(木) 13:01:51 ID:???
ネギが使用する魔法 その3
聖魔法
1.聖魔法融合(現在未使用)
2.聖魔法装甲
3.聖魔法領域
まずは120限目〜122限目の話を少し改訂して出します。
__ _._
,v,.'´ .iヘ`くv.`
<<)ミ(リ リ))〉 バサッ
, '^ ーノj、(l゜ー゜ノ、‐' ヽ バサバサッ
ノ , リノj/ノ⊂k卯iつ ))jソi
('"´ ( (^ く/_|〉 ノ ) ノ
し'ノ
__ _._
,v,.'´ .iヘ`くv.`
<<)ミ(リ リ))〉 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
, '^ ーノj、(l゜ヮ゜ノ、‐' ヽ < 魔法先生ネギま!始まるよ。
ノ , リノj/ノ⊂k卯iつ ))jソi \______________
('"´ ( (^ く/_|〉 ノ ) ノ
し'ノ
__ _._
, '´ バ `ヽ # ,v,.'´ .iヘ`くv.`
l リハリ))ヾ# <<)ミ(リ リ))〉
般(l ゚ ラ゚ノ # , '^ ーノj、(l゜ー゜ノ、‐' ヽ
⊂)_k£ltつ‖ ノ , リノj/ノ⊂k卯iつ ))jソi
L__i__l ('"´ ( (^ く/_|〉 ノ ) ノ
し' し' し'ノ
, '´ バ `ヽ __ _._
l リハリ))ヾ . .,v,.'´ .iヘ`くv.` ゴスッ
般(l ゚ ラ゚ノ ミ..:|!| <<)ミ(リ リ))〉
#####++⊂⊂[| ) ∵ノj、(l ゚д ゚ノ、
L__i__l彡 /U /つ
し' し' ( ノ ノ
「何ですか―――!この出だしは―――!」
「新しいと思ってついゴボォッ!」
ネギにしては珍しい、暴力的なツッコミであった。
>>50の続き
「いいじゃない、たまには新しい事したって・・・・・・」
読む人がいかに続きが読みたくなるような、面白い出だしを考えること。 それはマンガ,小説,コラの共通事項。
神楽坂明日菜は、自分なりに面白い出だしを実行しただけだった。
「だからやめようて言うたんよ」
しかし、親友である近衛木乃香は彼女の出だしに疑問を持っていた。
それでも、実行するという彼女の意地なのか、無計画なのかの言葉に最後まで止める事が出来なかった。
「そうですよ、新しい、新しいって何でもかんでも、新しいのに拘ればいいってものじゃないんです」
彼は教え子に向かって、微笑み
「いつも通りでいいじゃないですか」
, '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ
l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ
般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ
※⊂) ̄(つ※ ⊂)メ iつ , '´ y`ヽ ⊂リ/ ) )つ (IIエWWつ
く/_|〉 lL__」 |__|_三|_.| ○(.ヽv|) ノリj∨jハ
し'ノ しソ `|_*|′ し'ノ し'ノ
魔 __ 法_ 先__ 生
┌‐┘ └ 、┌┘ ̄ロロi‐┘ └‐┐i´`i
└─‐‐っ )!‐┐ .┌┘!‐┐ ┌‐┘! .!
,,-''"´, ァく┌┘ .└┐i‐┘ └‐┐l i
く ,ィ K >‐┐ ┌ァ!-!─ ─‐li´o`i,
`´└┘ `´ └‐,!'´ _ __lゝ_.ノ
i ( ) |
!、 ` ノ
`‐--‐''´
120時限目 クイズだマホ!マホホ〜イ!アホ毛じゃないよ!チャチャゼロだよ!
「あ、新しい・・・・・・」
新時代の日差しを浴びるかのように、二人は新しい出だしに眩しさを感じた。
>>51の続き
, '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ , '´ バ `ヽ
l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ l リハリ))ヾ
般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ 般(l ゚ ラ゚ノ
※⊂) ̄(つ※ ⊂)メ iつ , '´ y`ヽ ⊂リ/ ) )つ (IIエWWつ
く/_|〉 lL__」 |__|_三|_.| ○(.ヽv|) ノリj∨jハ
し'ノ しソ `|_*|′ し'ノ し'ノ
コスプレをする五人のネギたち、少年の概念を捨てた彼らは、容姿は少女その者だった・・・・・・
――これ以上は話が進まないので、ネギネギガールズ・完
「ね、ちゃんといつも通りやらないと話が進まないでしょ」
「すみませんでした」
明日菜と木乃香は深く頭を下げ、今日も一日いつもの日常を送ろうとした。
「ネギ先生、ネギ先生」
だが、いつも通りでないで出しは、いつも通りでない日の始まり。
「あっせっちゃんや」
ネギたちの日常。それはネギが教師の仕事に就きながら、『立派な魔法使い』を目指し、
「待っててな、今、開けるえ〜」
拳法や魔法の修行をしながら、偉大なる父、ナギ・スプリングフィールドを探す事が彼らの日常。
「ネギ先生! 大変です!」
だが、そんな日常には、もう一つ別の顔が存在する。
「どうしたんですか? 刹那さん。そんな血相変えて」
それは裏の世界からやって来た者たちとの戦い。
「あ、暗黒軍の基地を見つけました! この麻帆良学園で!」
暗黒軍との戦い。それが彼らのもう一つの日々。
>>52の続き
「な・・・・・・」
暗黒軍の基地がこの麻帆良学園にある。その言葉にネギは、
「なんですって〜」
どこからともなくうどんを出し、七味唐辛子のフタを開け、中身全てをうどんの中へとぶち込んだ。
「刹那君、もし君がウソをついてるのなら、僕は七味たっぷりをうどんを食べるけど、本当なんだね」
「は、はい・・・・・・」
彼女の目に、ウソのかけらが無いと確信したネギは、
「わかりました、ウソをつかず正直に話したご褒美です。行きますよ、アスナさん」
それ以上の言葉を告げず、刹那に七味唐辛子の瓶を渡した。
「良かったわね、刹那さん」
「ああ、待ってな〜ウチも行く〜」
「刹那さん、場所は?」
「こっちです、ネギ先生」
別に移動式の基地ではないが、走るネギに刹那も先導して走る。
「おう、ネギ」
突如犬耳が特徴の少年が、ネギの横へと降り立った。
「コタロー君、今日は楓さんとの修行じゃないの?」
「ああ、でもお前ら敵と戦いに行くんやろ! 顔に書いてるで」
小太郎のとんちが効いた返答にネギが慌てながら自分の顔を確認している。
相手は暗黒軍、しかもこの麻帆良学園で堂々と基地を建てているという荒業に、どんな罠が待っているのか検討もつかない。
だからこそ、今の刹那にとって小太郎は嬉しい誤算だった。
そんな彼女の思わぬ誤算と言えば、基地ヘ向かっている所を同じクラスの雪広あやかに目撃された事だった。
>>53の続き
基地は体育館だった。
しかも、扉には油性ペンでかかれた紙が貼ってあった。
暗黒軍第二十六部隊基地
基地の外見に言葉が出ない彼らを監視する男女は、その部屋の暗さに絶妙といえる微笑を浮かべた。
「ふっ、スピット様の言うとおり、奴らがやってきたな、ミカン」
「ああ、自ら死地へ出向いたとも知らねーで」
男は部屋の暗さが明るく感じる程の黒いタイツを身に纏い、
ミカンと呼ばれた女は、その口調と合う、ショートカットと男物のシャツ,短パンを着飾っていた。
「で、奴らをどうしますか? 隊長代理」
男は振り返りながら第26部隊隊長代理に尋ねる。
『ケケケ、奴ラヲバシバシ痛ミツケロ、撲殺サイコー』
顔部分まで伸ばした短めの髪、手縫いされて作られた衣服を身にまとう女の子型の人形が叫んだ。
「ふっ、この人形に、帝王様の力を与えて正解だったな」
「ああ、そうだな。お陰で第26部隊基地が再び稼動したしな」
男とミカンは高々敷く笑い続ける。
基地の秘密を知らずに、ノコノコと入るネギたちに対して。
>>54の続き
突如歓声が基地全体に轟く。
「な、何や」
木乃香が観客席を見渡すと、全てが人、人に埋まっていた。
その数は二千人を軽く超えるほどに・・・・・・
「はい、今週も始まったで〜クイズ『ダークネス・ブレイン』司会はワイ、笑いの伝道師、笑師春樹やで〜」
長い髪を束ね、サングラスを掛け、とても司会者に相応しくないチャラチャラした恰好をした男が熱狂する。
「さあ、今週の挑戦者は、この四人です」
司会者の合図と共に、クイズの挑戦者が木乃香の眼目に映る。
「あれ?ネギ君、コタ君、アスナ?」
見間違いは無かった。司会者の横に立つ四人のうち、メガネをしたインテリ系高校生を除けば、全て見覚えがある顔だった。
「さあ、これからこの四人の自己紹介に入るその前に――」
司会者がその『五人目の挑戦者』に笑顔で、
「幽霊、あんさんは帰れ」
その言葉に観客は単なるジョークだと思い、会場中大きな笑い声が響いた。
だが、『五人目の挑戦者』だけはそれをジョークだと受け入れず、ショックを受ける。
ネギの隣に立っていた相坂さよだけが――
「うっ、うっ、うぐっ」
さよは初めて、見えないほうマシだったという気持ちになり、悲しみを抱きながら、基地を後にした。
すみません。続きはまた後日で――
57 :
マロン名無しさん:2005/11/03(木) 18:32:32 ID:VEw69Jhc
うはwww乙wwwww
魚雷先生が誰か見ものだな
58 :
マロン名無しさん:2005/11/05(土) 00:31:35 ID:0SSfOGhm
まき絵は3バカ文明の一角?
59 :
マロン名無しさん:2005/11/05(土) 20:33:06 ID:2R44asuJ
さよがつけものってことはビービビの子供に今頃とり憑いてるのか?
60 :
マロン名無しさん:2005/11/05(土) 20:34:43 ID:2R44asuJ
亜子が黄河文明 まき絵がインダス文明 龍宮がメソポタミア文明と予想
エヴァ様は多分魚雷先生だなww
>>55の続き
「麻帆良男子高等部一年八木君。以上が今週の挑戦者4人やー!」
ネギ、アスナ、小太郎、そして四人目のインテリ系高校生の紹介を終え会場の熱気がヒートアップし始める。
四名の挑戦者が席につき、これから出る難問に挑む。
「さあ、まず第1問」
司会者がポケットから1個の白タマゴを取り出し、
「この卵を電子レンジに入れると、どうなるやろぉか?」
4人は思い思いの解答をフリップに書く。
ネギ ―― 光る
アスナ ―― ゆでタマゴになる
小太郎 ―― 鈴鹿
八木 ―― 爆発する
「さあ、4人の答えが出揃った所で、実際に答えを見てまひょ」
司会者が微笑みながらタマゴを電子レンジの中に入れ、あたためを押す。
レンジ内のタマゴがゆっくりと回りながら、電子レンジの熱を受ける。
明るく照らすレンジ内部では何事も無く、明かりが消える。
そして、司会者が正解へと続く扉をゆっくりと開ける――
中にはタマゴが無く、代わりに無精髭の男と七三分けでメガネの男が立っていた。
「どうもー荒七メガネ(仮)です〜」
そのデコボコ漫才コンビと四人の解答を照らし合わせても一目瞭然、
「残念〜」
彼らをからかうかのように会場から間違いのブザーが鳴った。
>>61の続き
「第2問」
司会者の合図と共に、一体の生物が召喚される。
∧__∧
(; ̄_ ̄)
( )
| | |
(__)_)
「この生物の鳴き声を当ててください」
ネギ ―― ニーニー
アスナ ―― ゲールゲルゲル
小太郎 ―― サラダバ
八木 ―― オマエナーモ
「おおっ、またもや答えが分かれてもうた、では実際に泣いてもらおか」
∧__∧
(;@ヮ@) ドッアオーン!
( )
| | |
(__)_)
「またまた残念〜」
司会者が手を残念そうに広げ、間違いのブザーが再度鳴る。
八木はなるほどと頷きながら、その答えをノートに書き写した。
>>62の続き
「第3問。この納豆を食べて食べて〜」
ネギたちは司会者の指示通り納豆を食べる。
不正解のブザーが会場を木霊した。
この行為にアスナの細い堪忍袋の尾が切れた。
「って何よ、さっきから訳のわからない問題ばっかじゃない!こんなクイズ、こんなクイズ――」
息を大きく吸い込み、
「何度だって受けてやろうじゃない!」
笑顔で司会者に返した。
「はい、消えたー」
ネギが床を軽く叩きながら言った。
「では、気を取り直して最終問題やで〜、『旅立ち』という言葉を全員協力で表現せんかい〜」
司会者がテンションを最高潮に上げる。
彼らも司会者に負けじと『旅だち』を表現する。
どこにあるかわからない。でもきっとどこかにある遠い場所。
線路を沿って車輪が回り、定期的に蒸気の響きが、大きな入道雲へ向けて送られる。
外国の少年は煤だらけになりながら、汽車を動かす炉に石炭を注ぎ込む。
汽車は2、3台の車両と共に決められた道、そして先の見えない道を走り続ける。
その道から生まれる景色を眺める狗族の少年と眼鏡の高校生、そして中学生の少女。
少年の髪から突き出る耳から、土地一つ一つの囁きを感じ取る。
彼の目を包むレンズに、無限に広がる世界を映し出される。
彼女の二つに束ねた朱色の髪が、窓からやってくる風と共に踊る。
それぞれの物語を心に描きながら、彼らの当ての無い旅は続く――
>>63の続き
「元気でや〜」
木乃香がネギたちを見送ると、突如司会者の口から不気味に笑い声が聞こえた。
「くっくっくっく、作戦通りやで〜」
「貴様、まさか!」
刹那は敵の企みを察知したようだ。
「悪いな〜少しでも戦力を分散させたかんや〜女二人とオコジョ一匹なら余裕で倒せるで〜」
司会者の口調は元に戻っていたが、その口から残酷な宣言を発していた。
「司会者〜司会者〜」
到着の汽笛と共に、汽車が笑師春樹の前に停車した。
「終点司会者でございます〜」
マイクを持った車掌が、乗客と司会者に伝える。
――あてのない旅の中で、あんさんは何を見てきたのか。
負けを覚悟した笑師は、最後の言葉として少年に向かって問う。駅としてか扱われていない自分からの最初で最後の頼みとして――
「ラス・テル マ・スキル マギステル 風の精霊よ、貴君との旅を心に残し、誰にも語らない制約を――」
車掌が駅へと告げる返答。解答者が司会者へと送る答え。
「――雷の精霊よ、貴君との思い出を心に残し、感動に満ちた物語を――“風雷の旅路”」
それは誰に語ることのない、純粋な物語。
「いい旅を、してきたんやな・・・・・・」
風と雷の道が車掌と駅を交差させた。
「あの人がいたから・・・・・・この魔法が使えた」
ネギはそのインテリ高校生を見ながら微笑んだ。
高校生も当然と言わんばかりに、微笑み無しで返す。
だが、彼らはまだ知らない。この暗黒軍第26部隊基地の秘密を――
『ケケケ、戦闘サイコー』
次回へ続く?
65 :
マロン名無しさん:2005/11/07(月) 13:33:40 ID:WX3m+1+2
> ∧__∧
> (;@ヮ@) ドッアオーン!
> ( )
> | | |
> (__)_)
少し痛い
121時限目 暗黒軍第二十六部隊基地の秘密
一般社会や魔法界、闇の世界や異界を影から暗躍する裏の世界が存在する。
それを建国する者はその世界に暗黒帝国という名を付けた。
いつしか、そこに住まう者たちが組織を組み、兵隊のように裏から侵攻する彼らを、人は暗黒軍と呼ぶようになる。
彼ら暗黒軍は混沌の力を使い、陰ながら世界に不吉の福音を鳴らす。
その力は持つ者の心が邪悪であればある程、量が多く、それを蓄える器も大きい。
暗黒帝国初代帝王は暗黒軍を気づき上げたとき、巨大な器を持つ部下を集め、下の者たちを仕切る権利を与えた。
各隊長たちは邪悪なる器を持ちて、基地の稼動、部下の配置を図った。
しかし、瓶に水を注げばいつか溢れてしまうように、無理に基地の設備を大きくしたり、部下の数を増やせば自身の負担にも繋がる。
だが、逆に言えばその者の器が広ければ広い程、その者が仕切る部隊は究極の強さを誇る。
そして現在、一体の人形の器が、一つの基地に最高の地位と力を与えた。
>>66の続き
『ふん、笑師を倒したぐらいでコップの水を全部流したと思うな』
スピーカーから会場全体に流れる謎の声に、ネギたちは顔を上げた。
だが、ネギたちの視線は大きく快音がした扉へと変える。
「はぁはぁはぁ・・・・・・ようやく追いつきましたわ」
会場の扉を開き、腰まで流れる金の毛髪、全ての者を仕切る双眸、美の女神とも言える体系で外からの明かりを影にするその姿は、三年A組委員長雪広あやか。
『さあ、出て来いラジオちゃん!』
「ネギ先生と一緒に何を、あわわっ」
あやかの姿勢が崩れるほどの地鳴りの後に床がひび割れ、それが出てきた。
『やっぽー、ラジオちゃんなのだー』
ラジオちゃんと名乗るそれは巨大な正方形の体の正面にブラウン管が搭載され、
仕上げとして上部分に顔がついたテレビのような、いやテレビそのものだった。
『驚いた?‘ラジオちゃん’なのにテレビだと言うこと』
自分の姿を自覚するそれが、ネギたちに感想を尋ねる。
だが、今の彼らは思わぬ乱入者の登場にそれどころではなかった。
「ええっ、あなたテレビなのに‘ラジオちゃん’なんのですの? 名づけ親の顔が見たいですわ!」
製作者に不満をぶつける乱入者を除いては。
>>67の続き
『さー、さー、ディレクターやスタッフさん。彼らを私の中に入れて頂戴』
ブラウン管から仮面をつけた男たちが数名、召喚される。
「よし、手筈どおり奴らをラジオちゃんの体内へ連れ込むぞ、抵抗するなら引きずってでも入れるんだ!」
プロデューサーらしき男が、部下たちに命令を下す。
彼らの目的はラジオちゃんの中へと連れ、核である‘彼’と戦わせる事。
「はい!」
部下たちはそれぞれの作戦で、ネギたちを邪悪なる機器へと誘い込もうと立ち向かう。
「うぐぐ……このっ、このっ」
ディレクターが桜咲刹那の腕を掴み、引きずろうとするがビクともしない。
「?」
ちなみに彼女は連行されているという自覚すら持たない。
「やん、触ったらアカンで」
「いてっ、いてっ」
カメラマンは、近衛木乃香のトンカチつっこみを喰らう一方。
「好きな曲は?」
「ハッピーマテリアルです」
「ほ〜新曲ですね」
レポーターはネギにインタビューをしている。
各々が懸命に行動する中、一人の少年が連れ込まれようとしていた。
少年の名は、村上小太郎。
後に、偽名である事を知る。
>>68の続き
「すごい勝負が待ってるよ〜」
「ホンマか? ホンマか!」
「メロンも食べ放題だよ〜」
「ウソついたら、承知せんへんで!」
アナウンサーの言葉が首輪のように、小太郎の欲望を締め付ける。
小太郎も紐で引っ張られるように、アナウンサーに連れられてゆく。
そして、彼女も彼らの術中へと嵌る。
「君をメディアの世界へ、デビューさせたい」
「何、その臭いセリフ?」
神楽坂明日菜は、最初のうちは断っていた。
「出来る。君は無限に輝く原石だ」
「触らないで!」
明日菜は、威掛法で強化した手で、仮面のADを引っぱたき、その衝撃で彼の仮面が剥がれた。
一瞬、明日菜の鼓動がフリーズした。
「はは、元気があっていいな」
数々の人生を歩んできた眼、手入れが面倒な無精ひげ、整った顔立ちに明日菜の鼓動が再起動する。
「ついて来て、君を輝く宝石にしてあげるよ」
明日菜好みのオジサマ顔をするADが再び、明日菜に手を差し伸べる。
「は、はい……」
まるで高畑先生の香りがする彼の言葉に、明日菜は頬を朱に染めながら、その手をとった。
>>69の続き
小太郎と明日菜がラジオちゃんの中へと入った。
罠に嵌った仲間を助けるためにネギが刹那に向かって、
「刹那さん、僕はこれからアスナさんとコタロー君を助けに行きます。三十分経っても戻らなかったら、警察か学園長を呼んでください」
そしてネギは駆け出し、ブラウン管の中へ飛び込んだ。
「ネギ先生! 私もついて行きます!」
事情を知らない乱入者も、ネギの後を追った。
「よし、俺たちの仕事も終わりだ! 行くぞ!いい番組を全国民に届けるために」
プロデューサーとスタッフたちはラジオちゃんへと召還した。
「くっ、貴様切り刻んでやる!」
刹那はラジオちゃんを斬るために鞘を引き抜こうとするが、
『ダメなのだー、アタシを壊すと中にいる人たちも巻き添え喰らっちゃうのだー』
何!?という叫びを抜いた代わりに、鞘を握る手を止めた。
『あ、そろそろニュースが始まるのだー、ポッチとな』
ラジオちゃんは人質がいる事をいい事に電源を入れた。
二人の男女が暗黒軍のマークをバックに映し出された。
刹那たちはそれが一目で、暗黒帝国直属のニュースだと察知する。
『カオスニュースの時間です』
『では、最初のニュースから』
『僕たちピンチです』
彼らの顔が怯えに変わると共に、カメラがズームアウトされ、四人の男女が彼らに杖、ハリセン、長ネギ、殺気を向けている場面と化した。
木乃香とカモがその四人の正体を認識すると、
「せっちゃん、ネギ君たちテレビに出とるえ!」
「うらやましいッスな〜兄貴たち」
「いや、もっと他に言うことあるでしょ!」
刹那は木乃香とカモの発言に疑問を感じ、ツッコミを入れた。
>>70の続き
「くっ、君たちの要求は何だ?」
男性キャスターは、頬に杖の圧迫を感じながら問う。
その問いに別の少年が苛立ちを込め、返答し、
「ああ、要求やて? 俺らの要求はこの番組を乗っ取ることや!」
女性キャスターを蹴りとばす。
画面が切り替わり、ふんどしをしたクマの着ぐるみが「しばらくお待ちください」と言っている場面が数秒間続いた後、
「ネギとアスナのニュース・トゥ・ニュース」
スーツを着たネギと明日菜が映し出された。
ネギが挨拶をし、ニュースを読み始める。
「七月二十日にまほらマートで強盗が入りました。これがそのときの映像です」
, '´ バ `ヽ
l リハリ))ヾ . ゴスッ
般(l ゚ ラ゚ノ ミ..△ △
#####++⊂⊂[| ) ∵(゜д゜ ノ、
L__i__l彡 /U /つ ←店員
し' し' ( ノ ノ
「って僕じゃないですか〜」
「あんたってホント、マヌケね〜」
アスナはお茶目さを込めて、ネギにデコピンをした。
>>71の続き
『次は、七月二十一日のパレードにて、まほら祭で発表された新型自動車の映像です』
┌┬┬┬┐
―――┴┴┴┴┴―――――、
/.  ̄ ̄ ̄//. ̄ ̄| || ̄ ̄ ̄||| ̄ || __________
/. ∧// ∧ ∧| || ||| || /
[/____(゚_//[ ].゚Д゚,,) ||___||| || < 新車デス
||_. * _|_| ̄ ̄ ∪|.|. |ヽ. _|| \__________
lO|o―o|O゜.|二二 |.|麻帆良精神病院 ||
| ∈口∋ ̄_l__l⌒l_|_____|_l⌒l_||
 ̄ ̄`ー' ̄ `ー' `ー' `ー'
__ _._
,v,.'´ .iヘ`くv.`
<<)ミ(リ リ))〉 パッシン!! )
ノj、(l#゚.ヮ゚ノ、 , '´ バ `ヽ
/ノ⊂k卯iヽ .)) ☆ .リハリ))ヾ
( ( く/_|∪ノ ) 般(l ゚ ラ゚ノ
し'ノ几 ⊂)_k£ltつ
//|ヽ彡彡 L__i__l
/ノ / |ヽ\彡 し' し'
V ヽ/V V V V
『ってこれ、救急車じゃん!』
『すいませんでしたー』
「何だ、このニュースは――――!」
刹那は会場に訴えかけるようにして叫んだ。
>>72の続き
『お次はスポーツコーナーです。雪広さーん』
『はーい、雪広あやかのスポーツコーナーでーすっ』
ネギの呼びかけに華麗に答えたあやかが、まほらスポーツ新聞を大きく開いて、閉じる。
拡大もせず、それをひたすら繰り返し、最後は常識的な挨拶で締めくくる。
『以上、スポーツニュースでしたわっ』
「よーわからんわ」
新聞をただ開くだけの行動に、木乃香は不満を投げつけた。
と同時に、ある疑問が浮かんだ。
「ん? そーいえばコタ君どうしたんやろ?」
「言われてみれば確かに……」
『では台風の状況を見てみましょう。現場の村上君ー』
画面がライブ中継へと切り替わる。
豪雨と暴風が渦巻く海岸へと。
『はぁぁぁいっ、今台風はゲホッゲホッ、関西地ほっ、を通ってぼほっ』
強風が小太郎を襲い続け、
『あさあっ、ての十時ごろっ、には関東にせっ……うわああああっっっ――――――――!』
突風に飛ばされた小太郎は、荒れ狂う海へと落下した。
画面が元のスタジオへと戻る。
『どうやら、大丈夫なようですね』
『そうね』
「いやいや、大丈夫ちゃうえ!」
「そうですよ、飛ばされましたよ! ネギ先生、アスナさん!」
『ふむ、そなたたちはやりすぎじゃ!』
ネギたちの暴走に、我慢の限界を達した‘彼’の怒声が飛んだ。
>>73の続き
「我はラジオちゃんの核であるブラウン官。そなたたちの捌きを与える者」
ブラウン官と名乗る、神父服を身に纏い、髪をマッシュヘアに短くそろえたゴツイ感じの男が高い声で語る。
「そなたたちは、知らない。この暗黒軍第二十六部隊基地の真実を」
「真実?」
「ふむ、神に誓って語ろう。だが、その前に“託宣の碧”」
男は十字架を掲げ、無詠唱呪文を唱えると、そこからまばゆい緑色の光が放たれた。
一人の少年と少女が倒れる音がしたのを、ネギとアスナが気づく。
「コタロー君!」
「いいんちょ!」
ネギは同じ年の親友に、アスナが同じ年の悪友に駆け寄る。
「安心しろ、神の言葉により全身を麻痺させただけじゃ。何せその者らは元々仲が悪いからな」
「アスナさん、あの神官意外と強いですよ」
ネギは信頼する少女に告げ。
「ええっ、わかったわ」
アスナは信頼している少年に答える。
「さて、そなたたちは暗黒軍とは帝王様を筆頭に最高幹部、四天王、そして各部隊の面々で組織されている事をご存知だな」
ネギたちの行動が目に入らないかのように、男が組織の説明を始めた。
「そして、各部隊は一、二、三のように数字が小さいほど強力な部隊であり、最後の二十六はここだ」
すると男の顔に不気味な笑みが浮かび、
「だが、それは昔の話だ。今はこの第二十六部隊は、第一部隊いや、四天王と同格である!」
「なんだってー!」
自分の精神となる操り人形の糸が全部切れる程の衝撃を受けた。
笑みを崩さないまま、男の言葉は続く。
「そなたが互角に戦った四天王の一人であるアーニャ様でさえ、ここでは隊員レベルである。さらにここの隊員は会場にいる二千人。私の言っている意味が解るな?」
ネギの操り人形が床に叩きつけられ、木っ端微塵となった。
今は自分たちよりも、外にいる木乃香たちが危ない。
先ほどまでふざけていた少年の表情が一変、生徒たちを助ける表情になる。
「アスナさん! 急いでコイツを倒しますよ!」
「ええっ!」
明日菜も少年と同じ線上に属する、親友を助ける顔へと変わった。
>>74の続き
ブラウン官は十字架を掲げ、
「おっと、そうはいきませんぞ、テレビィ・ラジオウ・スタジオン 青き光よ、心の窓の開放を。“懺悔の蒼”」
十字架から、青い光が放たれた。
その光にネギとアスナは、不愉快ながらも神々しさを感じた。
「“懺悔の蒼”は互いの秘密を告白する呪文。さあお前たちが互いに言えない秘密を言うのじゃ」
「懺悔します……」
ネギが告白をする。
「三十一番、ザジさんと」
ネギは出席番号一番から三十一番の生徒の名を書き続ける作業も終焉を迎えようとしていた。
「よし、二十九枚目完了。さて最後の三十枚目はアスナさん……あれ? あれあれ?」
ネギが新品のハガキを探そうとするも一枚も無く、
「どうしよう……。締め切り今日までなのに……ま、いっか、さて早めに消印押してもらおうっと」
悩んだ末に、二十九枚のハガキを持って郵便局へと向かった。
「僕は人気投票で、アスナさんには入れませんでした」
「なんですって!」
明日菜はネギに対する怒りを発するが、
「さあ、次はあなたの番ですぞ」
「懺悔します……」
青い光が、明日菜の憤怒を中断させた。
>>75の続き
アスナが告白をする。
彼女はネギの写真が貼ってある紙にペンをなぞっている。
ント! 丶  ̄ヽ‐- 、 /ニ
//ハ| 、_ 、ヽ、丶 ヽ ヽ /ニ
/// /ィ トー、ニュ、_`, `i 丶ヽ /ニ7
/,ィ .i 〃 ',. トヽ, ヽヽ. ', ',', `ト,\ /ニ7
. 〃7 j i,' __ ', l!ヽ丶‐- 、_', !ト、 !. '、ヾ /ニ7
/ !ソ| |'´ ,..、ヘ \ュヾ,`、ヽ ! .i! ミトヽ /ニ7
. ' i,'l.! ト,i f:i! `! 化ト,ヽ丶├ ト, ト! /ニ7
|! lト ト|!ヽィ‐、__r ,ヽ-' リノ.ノ‐' 'マ. /ニ7
! ', キ"" ' ` '""" u ヶi7 ,>/.ニ7'
\ 「'´ヽ /|7、i ン .ニ7'
丶-',.ィ' ´ / !ハ.ト、.ソ'´ 7/
まいご
ネギ・スプリングフィールド 8さい
「担任を迷子にしました」
「ひどいよ、アスナさん!」
「あんただって、人のこと言えないでしょ!」
互いの秘密を知った二人は互いをいびり合う。
もう二人の間に信頼という言葉は無い。
ブラウン官はその不気味な笑みを一層に増していた。
>>76の続き
「ネギくん、アスナ! ケンカはあかん。素直になりぃ」
画面内でケンカをする二人に木乃香は必死で呼びかけるが、
「お嬢様、今はそれどころではないようですよ」
「あわわ……」
刹那の真剣な顔とカモの怯えた顔が、木乃香はそれどころではないと察知した。
――女二人とペット一匹、楽勝だな
――うっひょー、あんなかわい子ちゃん勿体ね〜
――あいつらウザいからさっさと倒しましょ
観客席からの宣告が、次々と木乃香たちに伝わってゆく。
「一体何人いるんだ? 本当にこいつら全員アーニャレベルなのか?」
幼馴染の夕凪を持つ手が震えているのに木乃香は自覚する。
そして彼女たちは、恐るべき隊員たちのレベルを知る。
窮地に陥るネギたちを傍観する男とミカン。
「ついに、俺たちが上に立つ日が来たな」
「ああ、全てはこの器のおかげでな」
男とミカンは感謝する。
暗黒軍第二十六部隊基地の強さを秘密にする価値までに増大した器。
少女型の人形、チャチャゼロに。
『ケケケ、惨殺、惨殺♪』
次回へ続く?
122限目 excellent
木乃香たちは窮地に陥っていた。
目の前には二千人の隊員たち。すでに数名が逃げ道を防ぐ形で彼女たちの前に立っている。
後に彼女たちは知る。彼らの恐ろしさは想像を絶する者だと。
「フフフ、俺たちは暗黒軍第二十六部隊退隊員でもあると同時に」
/ ̄ ̄ ̄ヽ、
|(6ーB-B.| _____
/ ̄ ̄ ̄\ ____ |::::|ヽ .」 イ ノ´ ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ ( (((((((^))))))´ `ヽ.ヽ| .(=)/ (# ノノノノノノノノ
( 人____)..|ミ/ _=_| ノノノノノメノ十ノノ/\;;;;;;;;;/\( ノー◎-◎|
..|ミ/ ー◎-◎-)(6ー[¬]-[¬] ノ ー□-□-|リ (彡彡) つ`|
(6 (_ _) ).| 、」 |\ゝ ∴)`_´(∴)ゝボーボボ 彡彡彡) ∀ノ
_|/ ∴ ノ 3 ノノ\ (ー)/ ...|ゝ、___.イゝ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄).` ̄´ヽ、
(__/\_____ノ ..\__/ |_| ) .| ノ三三三三)金色 ))
/ (__‖ ||)ノ| GA | | ネギま命.||三三ミ|.(6-⊂⊃⊂⊃ //
[]__ | | シャナ命ヽ | .| | ||::::<彡| |. ・・ ( .|..|
|] | |______).|三|□|三三(_)____|_):::::::::ノ彡ゝ.. (д)ノ、 ̄ ̄(__)
\_.(__)三三三[国])..|:::::::::::::::::::::/ \::::::Y::::/\::::::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、\\
/(_)\::::::::::::::::::::| |:::::::|:::::::::| ̄ ̄ ̄ ̄|::::::| ̄ ̄ ̄|E) ぱにぽに一筋 (ヨ)「 ̄
| EG ..|:::::::::/:::::/ .|:::::::|:::::::|さくら |:::::|.ポケモ.|::|________|´|...|
..|____|::::::/:::::/ |:::::::|:::::::|.. | ̄| ..|:::/___.へへ__\||||||||
(___[)__[) (__(___|_____|_|___|(___(_|_)__)_))
「オタクでもある」
>>78の続き
「我々オタクは――」
「神鳴流奥義“斬岩剣”」
桜咲刹那が放つ床を抉る程の斬撃が、オタクの一人を切り裂く。
「ふむ、今のは“居合い切り”ですな。冒険の序盤に必須であるが、五%の確率でかわされ、対処法としては複眼を用いて――」
しかし、オタクには傷一つつくどころか、逆に刹那の技を自分なりの解説を始めた。
「バカな、効いていないだと」
「ひゃ〜何言うとるんやろ〜」
眼前の現実が、刹那と木乃香に別々の恐怖を与えた。
「では、お遊びはここまでにして、全員でかかりましょう」
観客席の隊員たちが一斉に、木乃香たちを襲う。
邪悪なる歓声とBGMに、ある者は華麗に飛び出し、ある者は足をバタつかせながら降り――
ステージは約二千人の隊員たちの鮨詰め状態と化した。
「う、動けん」
(確かに、こいつ等全員、アーニャレベルのバカだ)
思った以上に予感が的中した刹那は、隊員たちの恐ろしさに苦虫をかみ締めた。
>>79の続き
一方、テレビちゃんの中では、ようやくネギと明日菜の口喧嘩が終わった。
しかし終わっただけで、明日菜はネギに対する信用を放棄していた。
「ふん、あんたなんか、私一人で充分よ」
「アスナさん……」
「ん? まだ何か言いた――」
明日菜は再び口喧嘩に持ち込もうと振り向き、絶句した。
決して見間違いでは無い。明日菜の色違いの双眸に、ネギの体が塵と化してゆくのが映りだしている。
「ごめんなさいアスナさん。実は僕、闇からの使者だったんです。あの神官さんの祈りで、僕はもうじき塵になります」
「えっ、そうなの!? これってうれしい誤算? 誤算?」
敵の一人がやられるのを見て、ブラウン官は驚いている。
「ふん、何言ってるのよ、そうやって私の気を引こうたって」
ネギの下らない行動に、明日菜がデコピンをする。
その軽い衝撃で、ネギの額が砕け、それに連鎖するように、顔にヒビが入ってゆく。
しかし、ネギは泣くことも怒ることも無く、笑顔で明日菜を見つめる。
「ネ、ネギ!」
明日菜が少年の名を言うと同時にネギは散った。
あとには、小さなメガネしか残らなかった。
明日菜はネギの形見を拾い上げ、
「ウソ……よね。ネギ! 隠れたてないで出てきなさいよ! ネギ! ネギ―――!」
彼女はその言葉を繰り返した。
もしかしたらひょっこり出てくるかもしれない。笑顔で「冗談でした」と言うかもしれない。
叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫んで、叫び続けて――
明日菜の肩から、小さな手の感触がした。
>>80の続き
小さな手の主はイギリス人で、年は十三くらい、短くそろえた黒髪にそこから見え隠れするデコ傷、そして分厚い丸眼鏡が特徴の青年だった。
明日菜は人目で、正体に気づき、希望を込めて、青年の名を尋ねる。
「あなた……ネギでしょ」
青年は微笑みながら頷き、
「明日菜さんから貰った、タカミチのブロマイドNo.13のおかげで、僕は生還しました」
灰になりつつある高畑先生の写真を、明日菜に見せる。
「僕は地獄から蘇りし魔法使い、ネギスプリングフィールドマークVサード三号だ」
「スリーが三つじゃと――!」
ブラウン官は青年の名前に驚く。
「犬上小太郎ハイパーマックスZも手を貸すで」
明日菜の目の前にある液体から、小太郎の声が聞こえてきた。
「ふう、あのオッサンの魔術を喰らう直前に『液体化の札』のおかげでしばらくは動けるで」
小太郎の顔がついている液体がこれまでの経緯を語った。
>>81の続き
「さあ、僕の新しい力でお前を倒す」
ネギは黒のローブから、先端が少し変形した剣を取り出し、魔力を込める。
(すごい、これが復活したネギの力……)
一度は消滅したのに、別の姿となって復活を果たし、さらに強さを増している。
(あいつ、私より早く前を進んでいる。いつかお父さんに追いつくために……)
急激な成長を遂げる少年の背中を見て、明日菜は思う。
(私も――私も、あいつの後を追わなきゃ、私だって――)
自分も、前に進む。ネギのように行かなくても、それでもネギと一緒に前に進みたい、いや進まなければならない。
「ネギ! いつもあんただけ、強くなって! 私も、私も負けないわよ――!」
明日菜の体から魔力と気を込めた力が吹き出した。
>>82の続き
(アスナめ、すごい力に目覚めやがって……)
明日菜の波動を受け入れるかのように、液状の小太郎が明日菜に飛びつく。
小太郎は明日菜の体を強く、豪快に包み込み。
,″ ,' ,|! |! _,.`,ヽ ' ,.`,ィ三、ヾゝ i',-、ヽム. ヽ
′ i l| ! イ _,.ュヾ:, '´ひリi ' l i トミリ,ハ ',. ゙、
|.l| i|! ト,{マハ 丶、 ゞ‐'′| / う ./ マ , `、
l| l !.i トミ ` ; イ:ァ' ', ', ゙、
! ! i liヾ. -一' ,.' !、 ゙、ヾ, `、
ヽ!.`,|ト 、 ,.ィ_r====ュ,ム. ' , ゙ 、
,.-'三当=ーイ」| .〃 __ 冫∨、 `、
|| _,.rヾ、、_ ,!l,'/' ´  ̄`ヽ、ヤ, ヽ, ヽ
,rjj.」 __ヽ. |∨'ヤハ7ヾ , ヾ,゙ , ヽ. `、
,. ',´l| ,rャうヽ| ゞ-' |i ', \ ヽ
,' //i 、 ゞ' 、 _, !゙、 ':, ヽ ゙ 、
i .!,' , ‐' ´ i `、.゙、 ヽ. `、
明日菜を女戦士へと誘う鎧(小太郎の顔つき)になる。
「さあ、行くわよ! 即効であんたを倒す!」
女戦士からの予告撃破に、ブラウン官が凍りついた。
だが、隊員たちの圧迫は確実に木乃香たちを追い詰めていた。
「た、助けて、お父様―――!」
木乃香の精一杯の叫びが、
「呼んだかい? 明日香」
「ううん、呼んでないよ。お父さん」
市長であり、二児の父である男の耳へと届いた。
次回へ続く?
やはりボーボボをSSにするのは多少無理があるのか、わずかに痛々しい部分があるのな
旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦/⌒ヽ旦旦旦旦旦旦旦旦旦
⊂二二二二二二二二二二( ^ω^)二二二二二二二二⊃ お茶が入りましたおー
| /
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
∩ ダシャーン
ミ //
ミ ⊂'ヽ ∩ // \
ミ \\\\_,,,,,,,,/ ∠ /
\\\\ .,''.,':.',, .,':.',, .,': l .,':.',,|[]].,':...,
ガッ ) \\ ).,':.',,:.',, []] .,':.',,.,':.',,.,日 .,':.',,.,':.',, /
凵@ ⊂二二二、___ヽ \_,,..ノ /[]].,':',,:',[]]/[]]\[]].,':.',,|[]].,':.',, _ .,':.',,]]/ 日.,':.',,.., . ..,,,;:[]]
おいw
ネギま!のバトルはボーボボ並み! 魔法世界用語集
No.7 最終戦争(ハルマゲドン)【西洋魔術】
修羅の軍勢よ、地獄から来たりて、我に従え。“最終戦争”
アーニャがネギを倒すために使用した召喚呪文の一種。
詠唱の直後に軍隊に電話をするので、明らかに魔法ではない事がわかる。
しかし、電話一本で軍隊が駆け付けて来る事から、別次元の意味で恐ろしい呪文と言える。
123時限目 デーモン化計画
【前回のあらすじ】
木乃香たちはオタク集団の圧迫により窮地に陥っていた。
「助けて、お父様―――!」
ミカンは上機嫌だった。
ネギの仲間である女二人とオコジョ一匹が、圧迫により命が途絶える。
それが完了すれば、ネギは間違いなく動揺するだろう。
相手が千の呪文を持つ魔法使いの息子だろうとも、隙さえあれば倒すことなどたやすい。
そして暗黒の苗を刈り取る者がいなくなった功績を称え、麻帆良学園という敵の巣穴に所属する第二十六部隊は最高の名誉が与えられる。
彼女にとって千載一遇の好機。現在計画通り順調に物事が進んでいる。
賞与が与えられたら何をお願いしようと考えながらトイレへと向かい、まずはトイレを綺麗に改築しようと思いながら扉を開け、
絶対に改築しようと思った。
床に大きな亀裂が入っていた、定期的な響きと共に亀裂が大きくなり――
「ふう、やっと着きました」
巨大な顔が現れた。
アニメに出てくるような巨大ロボットの顔に、怪物を食いちぎるための牙には男の下半身がはみ出てきた。
さっきの声はこの男だとミカンは確信する。
と同時に上機嫌な気持ちを踏みにじられた。
「ドウェラ、ドウッピン!」
奇妙な掛け声と共に、短パンだからこそ可能な大きなとび蹴りを、男の下半身目掛けて喰らわせた。
「イタッ、何です? 何がぐわっ」
上半身がロボットの口内にあるせいで、男は何が起こっているのか理解できてないようだ。
それでもミカンは体育館シューズの靴底で、男の腰を、膝を、踵を、そして急所にダメージを与える。
「うるせぇ! 俺がせっかくいい気分だったのにそれをブチ壊してやがって! このゲンドウ気取りがぁ!」
苛立つ気持ち全開で、男を傷め続ける中、後ろから肩をたたく感触を察知した。
>>88の続き
「何だ! 殴られてぇのかぁ!」
「サービス」
今から一秒前、ミカンは蹴りだけでは収まらない苛立ちを拳で補おうとした。
相手は誰でもいい、仮に味方でも自分の暴行を邪魔する方が悪いのだと。
一秒後、ミカンは白い布を纏った男のそれに活目する。下着も貞操帯ではない下半身に、彼女は二秒間冷凍状態と化した。
「ぎゃ嗚呼ああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
二秒後、氷山が倒壊するほどの悲鳴を残し、ミカンは気絶した。
「すみません。助かりました」
ロボットの牙から解放された眼鏡で痩せ型の男が、サービス男に礼をする。
「普通に乗り込めと言っただろ、全く」
「はい、ですがそれはそれです。早く木乃香を助けに行かないと」
眼鏡の位置を調整し、近衛詠春はサービス男と共に女子トイレを後にした。
>>89の続き
ラジオちゃんの中では、子供教師と女子中学生が新たなる力を手にし、暗黒軍所属の神官を追い込んだ。
子供教師はネギスプリングフィールドマークVサード三号という別の名を持ち、額の傷を隠す黒髪に、丸眼鏡の容姿となり。
女子中学生神楽坂明日菜は、液体化した狗族の少年を己を守りし鎧へと変えた。
自棄になったブラウン官は全ての魔力を十字架に込め始める。
「“神罰の紅”」
ごつい手に収まる十字架から赤い光が細長く伸び、
「うおおおお!」
全身を込めて、明日菜に攻撃を始めようとする。
「何やあんなヘナチョコな棒は?」
鎧に付いている顔が余裕を浮かべ、
「そんなもん、避けたらぁ」
赤い鑓を軽々とかわした。
「ぐはっ」
紅き魔力の源は鎧を貫通することなく、明日菜の腹へと打撃を与える。
「さあ、どっからでもかかってこんかい!」
「…………」
敵を挑発する鎧に対し、それを装備する明日菜は一言も喋らない。
「くそお、くそおおお!」
挑発に乗るようにブラウン官の攻撃のペースが速くなる。
「とっ、はっ、ほいっ」
小太郎は掛け声を出しながら、紅の鑓を避け続け、
「ぶっ、ごほっ、かはっ」
明日菜は嗚咽を発しながら、紅の鑓を受け続ける。
避ける、打たれる、かわす、当たる、回避する、命中する。
二つの対比する行為を繰り返すうちに、
「あっ! もう時間切れや、今回は初めての液化さかい、しばらく眠るから堪忍してや」
敵の攻撃を全て受けなかった小太郎は鎧モードを解き、明日菜の体から離れると少年の姿へ戻り、休眠モードへと移った。
敵の攻撃を全て受けた明日菜は、痛みを抱えながら、鎧の裏切りをいつか晴らそうと決意するのであった。
>>90の続き
「アスナさん、アスナさん!」
ネギ三号が負傷した明日菜に声をかける。
体に大きなダメージを追っているが、致命傷に至っていないようだ。
ネギ三号は怒りを抑えるように無表情でブラウン官を見つめ
「お前に一言言っておく、このドアの先には何があるのか、さあノブを回して飛び出そう。ドアの向こうに待っているのは草木が茂り、動物たちが踊り歌う草原か、欲望と技の音階が響く大人の遊技場か、小さな運命的な出会いがあるゴミ捨て場なのか――」
永遠に続くかのような詩をブラウン官に語り始めるが、その時間は僅か一分足らずに末文を迎えた。
「――そしてブラウン官がたどり着く世界。それは地獄へと続く墳墓だ!」
最後の宣告を終え、詠唱を始める。
「エク・マム パ・トナム エクパーム 全てを燃え滾る処刑の炎、熱波の王が放つ天壌の吐息を、我が拳に宿りて敵に裁きを。”焔の鉄槌”」
ネギ三号の黒髪が撥ね上がり、傷を紅く照らす火炎が手に宿る。
「はぁぁぁっ!」
中国拳法で鍛え上げた紅蓮の拳が、ブラウン官の灰色の修道服目掛けて打ち込まれた。
「ぐわああああああ!」
迸る火炎を全身で浴びながら、ブラウン官は倒れた。
「僕の拳は灼熱のごとく、闇の壁を砕き、悪に痛撃を与える」
(決めゼリフもあるんだ……)
ネギ三号の決め台詞に明日菜はビックリしていた。
>>91の続き
「ふっ、我を倒したぐらいでここからは出られんぞ」
ブラウン官の通告で明日菜はどよめいた。
「そんな! 早くこのかたちを助けないといけないのに」
「大丈夫です。変身呪文を使って脱出すればいいのです」
ネギ三号の言葉に明日菜は同様が収まったと同時に疑問が湧き出た。
「へ、変身って、アンタそんな魔法できるの?」
「はい、この姿なら簡単な変身が可能です」
明日菜の疑問に答えながら魔力を杖に込め始める。
「ただしこの呪文は莫大な魔力が必要なので、使ったら元のネギ・スプリングフィールドに戻ります」
魔力に比例するかのように黒髪から角らしきものが二本生えてくる。
「まさに一石二鳥な呪文ですよ」
笑顔で言うと同時に、二本角の間から火花が立ち始める。
「エク・マム パ・トナム エクパーム 掟に縛られし我が体よ、常識の外から一歩だけ踏み出す事を許したまえ、変化の王が許す姿に生まれ変われ――」
詠唱時間に比例するように、二本角から発せられる魔力が爆発する。
「すごい、あの角から発せられる魔力。今までとは比べならないほどに強い……」
明日菜は驚きに見とれている。その魔力がネギ三号の全身を包みこみ、体を作り変えてゆく、
「何この角? 邪魔」
事は決してなかった。
「必要ないの!?」
「“聖魔法小変身(マギステル・メタモルフォーゼ)”」
暴走する魔力が部屋全体を包み込む。
『あれ、なんだろ? 何が起こってるのだー?』
ラジオちゃんは視界を体の中へと替えようとして、
「ウゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
大きな爆発と共にラジオちゃんは消滅した。
>>92の続き
, ",/ ) ,__ ´"ー--、ー、
l゙ ,i´ ヽ、 l ,リ ,广) ケ `;;;;;ヽ
l゙ l゙ ,,,,,,__, `./'''i" ゙‐'~ `~リ
l゙ | __,゙,l´ ┴_、 ,,r'
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゙l ゙l、  ̄ _,‐ ゙l `、Z´ / 「"
゚i、゙l, ‐" / ,,,rl、 ゙'-,ヽ、
`''r,,ー-、,,,,,,,,_,,,/|`゙レィ'ーt、 ` 、_t_
`゙"''''''''"゛ | ヽ`!,,_ _,〕
, ‐'´:::::::::::::"''‐、,_:::::.γ´ ~ノ二三.i.,.,.,.,、- '_,,メ`ヽ::::::::_,, -‐'':::::`' 、 ~ '' 、
ノ/::::::::::::::::::::::::::::::::::~::i _,ノ,,-‐''~´γ''"~ ̄メ/´f`'i'' ~:::::::::::::::::::::::::::`' 、 '`ヽ
メ´_,i::::::::::_::_,::::::::::::::,,, -‐、' / .t -‐''~'´_`'‐ //:ゝ.,_ /‐- ,,:::::::::::::::::::::::::::::::::i 〈
// 'ー '´ /:::`ッ‐-'´'ー' _i ./::ゝγ´‐iヽ`ヽ.r'-;;__ゝ`,_.ー'`ヽ_::::_:::_i7,,::-‐-ゝ, 〉
/.i:::::::_) r‐-‐''゙:::レ'ヽ.:.〉',二 .i_ノゝ,_i:::::::::::`''‐-‐"'ゝ. ´て´:i.i `i i
メノ:::::::::´"´::::::::::::_:::ゝ:::/´, ‐'' .i. /~`ヽ_::::::::::::::::::::i/'"`::::::i ゝ、 'i i
t´::::::::::::::::::::, - 、/~'' .(´`ヽ, / ., ‐,´ソ ` ‐ ,::::::::::::::::::::::::::i i i.i
):::::::::__:::::::i i` ヽ/ γ´ i' ヽ, ‐ - 、::;;_i、,,_ ヽ リ
羊に属する頭に蝙蝠の翼と野獣の爪、そして長く伸びた尻尾。誰が見ても答えは一つしか無かった。
「デーモンになった――――――!」
軽く飛び跳ねただけ体育館の天井を突き破るほどの大きさに、明日菜は自分でもありえないほどの叫びを発した。
>>93の続き
巨大な悪魔はその爪で、オタクたちをなぎ払い、その翼でオタクたちを吹き飛ばす。
オタクたちはあれよあれよと、出口へと向かって走り出す。
恐るべき存在に彼らは仲間や、他人や、敵など構うことなく、ただ己一身で逃げ惑う。
ほとんどのオタクが逃げ出す中、悪魔オタクの男だけが求めていた者を眺め付ける。
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
( U 人____)
|ミ/ ー◎-◎-)
(6 U (_ _) )
__| ∴ ノ Д ノ 目に焼き付けよう、この光景を……
(__/\___U__ノ
/ ( )) )))
[]___.| | 悪魔命 ヽ
|[] .|_|______)
\_(__)三三三[□]三)
/(_)\:::::::::::::::::::::::|
|デビチル|:::::::::/:::::::/
(_____);;;;;/;;;;;;;/
彼は決して忘れることはない。悪魔が暴れたその日を――
次回へ続く?
>>92の訂正
事は決してなかった。
↓
わけではなく、言葉の直後に、自身の手で両方の角をへし折った。
思いつきでこんなの書いてみた。反省はしていない
月詠 「ウチは関西呪術協会に雇われた月詠です〜
あんたら全員ウチが相手してあげますえ〜」
カモ 「オラァー!!!」
月詠 「あ、しもた」
カモ 「ハッハッハー!!!この刀を傷つけちゃうぜ!!!
いいのか!?いいのか!?刀は商売道具だろ?命だろ?」
月詠 「いや、刀は刀です〜返してくれます?」
カモ 「・・・・・・・・・あ うん・・・」
このか「刀に対しても無関心なんやな・・・」
月詠 「ウチはこの京都で生まれて京都で育ちました〜
せやから京都を脅かす関東魔法協会のあんたらを
許すわけにはあきまへん〜いきますえ〜!ウチの胸は燃えとりますえ!
京都はウチが守りますーーー!!」
ザク ザク ザク ザク
このか「いやアンタが斬り刻んどるえ!」
そして10分後
このか「斬りすぎやーーーー!!!」
月詠 「ウチも予想外&hearts;」
カモ 「うわっヤバイ!ここも崩れるぜ!!」
アスナ「ネギ!こんな時こそアレよ!」
ネギ&アスナ&カモ「 五 条 大 橋 !!」
刹那 「確かにここ京都ですけど!!」
カモ 「刹那の姉さん!!このままじゃ落ちちまう!
早くオレ達の上を渡ってヤツを倒すんだ!!!」
刹那 「そんな・・・ネギ先生やアスナさんの上なんて渡っていけません!!!」
ネギ 「じゃあカモ君の所まで渡ればいいんじゃないですか?」
刹那 「わかりました!」
カモ 「納得しちゃった!おかしくない?今の会話」
グシャッ
月詠 「さぁ先輩、はよう勝負を始めますえ!」
ふみふみ
このか「ネギくん!!」
ネギ 「痛み・・・そして快感&hearts;」
ズバッ
月詠 「!」
刹那 「ネギ先生にそれ以上触れるな。お前の相手は私がしてやる
待ってて下さいネギ先生!今助けますから!」
ネギ 「教師を始めて早半年 ボク こんなにやさしくされたのは初めてです&hearts;」
刹那 「神鳴流奥義 斬岩剣!!」
ザンッ
ネギ 「こんなに痛いのも初めてです!お姉ちゃーーーん!!」
アスナ「刹那さんは戦っているというのに・・・あたし達にできることはないの!?」
カモ 「歌いましょうぜ」
ネギ 「光る風をー追い越したらー」
アスナ「君にきっと会えるねー」
カモ 「新しい輝き」
ネギ&アスナ&カモ「HAPPY READY GO!」
ザバーン
リョウメンスクナノカミ「我の眠りを妨げるのは誰じゃー?」
このか「スゴイの呼び出してもーたー!」
アスナ「取り乱さないで!こんな時のために「IT's My Life」を練習してきたでしょ!!」
カモ 「ワンダーフルでーす!」
アスナ「It's My Life」
ネギ 「逃さーないぞ!ドーキドキ」
ゴゴゴゴゴ・・・
このか「かえっていくえ!!」
〈未完〉
>>96-99 GJ!
ネギがSになってるのにワロタ。
僕もこれに負けないくらい面白いSSを書きたいと思います。
ネギま!のバトルはボーボボ並み! 魔法世界用語集
No.8 光の巨大矢【西洋魔術・攻撃呪文】
来たれ、光の精霊、一つになりて敵を貫け。”光の巨大矢”
光の矢を一つに纏めて巨大な一本の矢にした呪文。
本来なら、複数の魔法の矢を一つに纏める場合は“集束〜”の後に、矢の属性と数を唱えるのが基本だが(本編97時間目参照)
アーニャはあえてそれを別の呪文“光の巨大矢”として詠唱をすることで、巨大な矢を作る事に成功した。
124時限目 魔法大戦
「大変だ!ミカン 隊長と副隊長が」
暗黒軍は第四代帝王を筆頭に最高幹部、暗黒四天王そして数十の部隊から成り立っている。
部隊編成は特殊部隊を除けば、二十六の部隊を持つ。
「おおっ、ようやく隊長と副隊長がネギ・スプリングフィールドという七にも満たないガキを倒したのか?」
これは先代の暗黒軍は第二十六以降の隊がたった一人の男の手により消滅した事による名残。
ちなみに第一部隊、第二、第三の順で信頼されることから第二十六部隊は必然的に信頼とは縁もゆかりも無かった。
「ち、違う。俺たち第二十六部隊が隊長と副隊長が……返り討ちにされた……」
組織全体の信頼を覆すために第二十六部隊長・ぎひょう、副隊長・ベリアルは、独断でサウザンドマスターの血筋を持つ少年、ネギ・スプリングフィールド倒滅のためウェールズへと向かった。
それは西暦二〇〇〇年冬の出来事だった。
「なっ……冗談きついぞ、そんな嘘に俺が笑って許すと思うか?」
この件をきっかけに第二十六隊の信頼が最低レベルまでに落ちる。
愚かな野望を抱き、当然のごとく失敗に終わった部隊として……
「ミカン、副隊長の身柄だけは保護できたらしい。だが組織としての活動はもう……」
そして暗黒軍第二十六部隊は隊長行方不明、副隊長不在のまま、麻帆良学園という名称を持つ敵の巣穴へと遷された。
>>102の続き
話を現在へと戻す。
デーモンになったネギは地獄絵図を描きつつあった。
「あ、あれってまさかネギ先生?」
「ちょっ、ホンマにネギくんなん? ネギくんなん!?」
一本一本が鋭く伸びた爪が亀裂を彫り、鋼鉄よりも硬き翼を羽よりも軽く、羽ばたかせ人体という材料を周りに散らばせる。
蛇のように滑らかに龍のごとく激しく振り回し、血渋きの芸術を床に塗りつける。
「この魔力の波動、ネギ先生に間違いない……」
「ネギくん! 何か言うて、どないしたらそんな姿になれるん?」
自らの作品を、世界全体に向かって伝るべき咆哮が、会場全体を揺らし、
最後の仕上げとして、無数の牙が連なる口から、大きな楕円形の物体が吐き出された。
「なっ、卵を産んだ!」
「せっちゃん、あれって魔法? 魔法であんなん出来るん?」
人間一人が入れるほどの体積をもつ卵に大きなヒビが入り、一人の男が出てきた。
「暗黒軍第二十六部隊隊長。ぎひょう参上」
「敵が生まれた――――――!」
男の自己紹介に、刹那は驚愕の表情を上げた。
>>103の続き
「おめでとうな、無事に生まれて……」
だが、木乃香だけは違った。
驚愕もせず、恐怖もなく、あるのは感涙。
そして刹那は木乃香の涙にさらに驚愕を増した。
「ホンマ良かったわ〜良かったわ〜」
「どうしたのですかお嬢様、いくらなんでもつっこむ所ですよ! ネギ先生の口から敵が出てきたのですよ!」
木乃香の表情が変わった。彼女らしくないふてくされた表情へと
「……うるへー、ウチの勝手やろ。ボケ」
「このちゃんがグレた!」
刹那は自分でも驚くほどのしかめ面をした。
なぜこんな事態に陥ったのか、それは木乃香の精神が度重なる状況の変化についてゆけず可笑しくなかったからだ。
理性が壊れ、本能のみが活動を続ける状態として……
,.'´ `ヽ ガッ!
i Lllノリリ)」〉
| l `ヮ´ノ | |
とノ本能\ | |
し'ノ /ノ 人 ,.'´ `ヽ
/ < > i Lllノリリ)」〉∩
_/ // | l´Д`ノ|/
(_フ彡 理性 /
>>104の続き
「このちゃん、目を覚ましてっ」
刹那はショック療法として、木乃香の頬を叩いた。
「痛ーい、せっちゃんがぶった〜」
ビンタされた頬を押さえながら、木乃香は泣きじゃくる。
「あっ、痛かった?」
成果が出ずオロオロする刹那が意識を取り戻した雪広あやかに気づき、
かまうなそのまま続けろ。という仕草で刹那に伝える。
「んやと! このメス豚!」
しかし、合図に気づいたのは木乃香の方だった。
「あかんやろ! あかんやろ!」
「ぎゃあっ、ぎゃあっ」
どこから取り出したのかわからない巨大な金槌を、あやかに何度も打ち続ける。
「さあ、トドメやで!」
木乃香の指示通り、ネギが巨大な尻尾を勢いよく振り被り、
「ぐぼあああああああああああ!」
ノックアウトされたあやかは遠く彼方へと吹っ飛ばされた。
当然この仕打ちに納得しないのが、神楽坂明日菜である。
「ったく、いい加減にしなさいっ!」
明日菜は巨大なハリセンで木乃香の頭を叩き、その勢いで大きく飛び上がり、羊顔をしたネギの顔に叩く。
すると木乃香とネギの周りから魔力の波動が勢いよく吐き出された。
「あ、あれ? ウチどないしたん?」
「良かった。明日菜さんのおかげで元に戻りました」
木乃香は理性を取り戻し、ネギは悪魔から十歳の少年へと戻った。
>>105の続き
「ネギ・スプリングフィールド、貴様に食われて早三年、今こそ決着をつけてやる!」
「まさか僕のお腹の中に三年もいるなんて、でも僕は三年前とは違う、今ここで魔法大戦を申し込む」
突然の宣言にぎひょうは一瞬考え、承諾の合図をした。
「な、魔法大戦」
「せっちゃん知ってるん?」
「ええ、名前だけなら聞いたことがあります。確か西洋と東洋が共同して作られた決闘だと」
「何だ? 魔法大戦? 面白そうじゃん」
刹那と木乃香の会話に一人の女子中学生が入ってきた。
「あ、朝倉?」
明日菜は、大抵の男が振り向く程のスタイルを持つ女子中学生の名を呼ぶ。
「よっ、アスナもネギ君たちと一緒に暗黒軍と戦うなんてすごいね〜」
「それはどうでもいいのよ、どうしてアンタがここに?」
「さよちゃんから聞いたんだ。あと私が探している男の臭いがプンプンしてるしね」
「男?」
明日菜は誰と訊ねようとするが、
「おおっ、魔法大戦の準備が出来たようッス」
「ネギ、負けたら承知せんへんで!」
カモと小太郎の声で、顔先をネギへと変えた。
>>106の続き
ネギとぎひょうは互いを視線を集中させる。
「はああああああああ!」
二人の体から噴出す気と魔力がぶつかり合い。
「行くぞ!」
先手を取るネギに、明日菜の緊張が急速に速度を上げる。
「二輪車!」
「なんの、黒い宝石!」
ネギは原付二輪車、ぎひょうはどす黒い宝石を掲げた。
「へ?」
と同時に、明日菜の緊張が止まった。
「水晶ドクロ!」
「クライムモンスター!」
「絵本牛若丸!」
ぎひょうに顔に笑みが浮かんだ。
「ふっ、やはりそのコンボか、だったら俺はアイテム・なしミルクでその絵本を無効にする」
「しまった、電撃コンボが! くそっ、アイテム・肉まん!」
ネギが焦る中、ぎひょうは携帯の倉庫を取り出す。
「そして、最後に倉庫を出して、三馬鹿コンボの完成だ!」
「だったら僕は、スペシャルアイテム・手ぬぐいだ!」
最後の切り札としてネギが手ぬぐいを二枚、頭に乗せる。
「バカな手ぬぐい二枚だと、くそっこっちにはスペシャルアイテムが無い、くそっ」
ぎひょうは舌打ちしながら、ネギに攻撃を仕掛ける。
「さとうーりなーっ!」
ネギは掛け声を発しながら、ぎひょうに立ち向かう。
二人の対戦相手は交差し、決着がつく
「く、俺の十点負けだ」
ぎひょうはわずかな差に敗北し、
「危なかった、もし原付の二輪車じゃなかったら……」
ネギは最初に出した二輪車に感謝をした。
ぎひょうって、KYO?
>>107の続き
ネギとぎひょうの戦いに、刹那、木乃香、明日菜は何が起き、どう決着がついたのかさっぱり分からず、ポカンとするだけだった。
「兄貴が手ぬぐい使ってなきゃ、俺たちも巻き沿いを喰らってたッス」
「ああ……」
「そうなんですか!」
オコジョと狗族の少年を除いては。
「はよグラサンかけぃ、次は命が無いで!」
狗族の少年、犬上小太郎が全員にサングラスを渡す。
「さすが小太郎の兄貴!」
「わかったわ!」
オコジョのアルベール・カモミール、朝倉和美がグラサンを装備し、
木乃香はグラサンを投げ捨て、
刹那はグラサンのフレームを折り、
明日菜はグラサンを足で踏む砕いた。
「せっちゃん、分かる?」
木乃香は、一応刹那に解説を求めようとしている。
「……いいえ」
「ふーん。せっちゃんも分からん事もあるんやな〜」
刹那はネギとぎひょうの戦いを見つめる。
「真紅、真紅〜」
「芹沢、芹沢〜」
今の刹那には、一つの名詞を連呼している二人の男が逆立ちをしながら、ヨーグルトをフォークで食べている理由を説明できない。
一ヶ月前、彼女は剣と幸せ、両方手にすると決めた。
そのためのステップとして、どんな勝負も技も解説できる人間になろう。
例えそれがきっかけで、バトルおたくと呼ばれようも……。
刹那は勝利のポーズをとるネギを眺めながらそう誓った。
>>109の続き
「さあ、最終勝負だ!」
「こい!」
絹の着物をボロボロにしながら、ぎひょうが最後の勝負に打って出る。
ネギはポケットから丸眼鏡を取り出し、
「メガネ〜……セグラス!」
眼鏡を勢いよく縦にした。
「なっ、あれはファイナルスキル“セグラス”」
普段の彼から有り得ないほどの驚愕する小太郎。
「くそっ、俺もセグラスを買いに……ああっそやと間に合わへん! どないしよどないしよ」
精神的パニックに陥り小太郎は周りをウロウロする。
ぎひょうもネギの行為に覚悟したかのように全力でぶつかろうとする。
「こ、来い!」
だが、ネギは丸眼鏡をポケットにしまい、ぎひょうの体を鷲掴みにした。
「なっ? かけないのかセグラスを?」
その疑問をぶつける時は二人の周りに空気の渦が巻きついていた。
「セグラスは掛けると理性を失う。だから使わない」
その返答を言うときには空気の竜巻が二人を浮かばせていた。
「くっ、俺はセグラスを使うに値しない敵だったのか」
その返事を口にするときには既に二人の体は床へ向かって突き進もうとしていた。
「“風の飛翔”そして“地獄落下”」
自らの呪文を利用して繰り出される技で、二人は地面へと激突した。
>>110の続き
「ネギくん」
激突の勢いで舞った塵が収まり、木乃香たちが近づく。
ネギが勝利していると信じて。
衝撃の中心には四本の足が床から芽を出しているようだった。
「相打ちじゃん!」
「相打ちじゃありませんよゲホゲホ、アスナさん」
咳で塵を吐き出しながら床からネギが顔を出した。
「勝ちましたよ」
ネギは笑顔で明日菜たちに言う。
だが、戦いは終わりではなかった。
『くっ、よくも帰還したばかりのぎひょう隊長を倒したな! こうなったらこのマシンでお前たちを破壊してやる!』
入り口から向かい側のステージから四本足のマシンが現れた。
マシンの頭部にはネギたちに向けられた巨大な砲台が一つ。
そしてその上に立つ男の白い布の中から、ネギたちの前に堂々と向けられた砲台が一つ。
「変なの乗ってますけど!」
刹那はマシンの上に乗る男に指摘し、
「きゃああああああああ!」
木乃香は悲鳴を上げながら視線を男から背け、
「見つけた! サービス男!」
和美は目的の男に写真を取り始める。
「よくも、ぎひょう隊長を……こうなったら出番だ、隊長代理!」
男は第二十六部隊隊長代理であるチャチャゼロに命令する。
『ケケケケ、奴ラヲ殺スカ、楽シソウジャネーカ!』
興奮するチャチャゼロは貰った暗黒の力を開放した。
次回へ続く?
age
待ち
837 :マロン名無しさん :2005/12/01(木) 14:19:04 ID:???
大麻帆良祭で声優の交代発表。以下の様になる。
01番 相坂さよ 草柳順子 02番 明石裕奈 芹園みや
03番 朝倉和美 榎津まお 04番 綾瀬夕映 かわい乙女
05番 和泉亜子 細田なな 06番 大河内アキラ 羽桜涼子
07番 柿崎美砂 三咲里奈 08番 神楽坂明日菜 北都南
09番 春日美空 西田こむぎ 10番 絡繰茶々丸 かわしまりの
11番 釘宮円 まきいづみ 12番 古菲 みる
13番 近衛木乃香 涼森ちさと 14番 早乙女ハルナ このかなみ
15番 桜咲刹那 一色ヒカル 16番 佐々木まき絵 金田まひる
17番 椎名桜子 茶谷やすら 18番 龍宮真名 児玉さとみ
19番 超鈴音 桜田えり 20番 長瀬楓 深井晴花
21番 那波千鶴 矢口樹里 22番 鳴滝風香 友里杏
23番 鳴滝史伽 桜川未央 24番 葉加瀬聡美 島香麗子
25番 長谷川千雨 青山ゆかり
26番 Evangeline.A.K.McDowell カンザキカナリ
27番 宮崎のどか 高柳香帆 28番 村上夏美 如月葵
29番 雪広あやか 大波こなみ 30番 四葉五月 鷹月さくら
31番 Zazie Rainyday 木村あやか
ネギ・スプリングフィールド 朝倉鈴音
125時間目 ちゃちゃちゃチャチャゼロ
サービス男が砲台を白き布で隠した。
見すぎと言わんばかりの不愉快な表情で、
「ちっ、サービスタイムは終わりか」
朝倉和美は舌打ちと共に、デジカメのシャッター連打を止めた。
サービス男が乗っているメカが大きな四足で、ネギたちの前に迫る。
「隊長を倒したはずなのにまだ活動できるなんてどういう事だ?」
ネギは焦っていた。
暗黒軍基地は隊長の力があって、設備が機能し始める。
だからこそ第二十六部隊隊長であるぎひょうを倒したことで、力が供給されなくなりこの基地は事実上の機能停止になる。
だが、目の前にある兵器がその事実を覆していた。
『奴らを片付けろ! 隊長代理』
ネギは覆された事実を矯正させる答えを導き出した。
なぜ、ぎひょうは今日まで自分の腹の中に閉じ込めていたはずなのに、基地は機能し続けたのか。
基地の動力たる核。暗黒の力を発する器。主となるコアを破壊したにも関わらず、平然と機能し続ける基地。
そして三年前の自分でもあっさりと倒した敵(実際は仲間たちとの協力あってこその勝利)が、アーニャ程の強さを持つ隊員を引き連れることが出来たのか。
隊長代理。確実のぎひょう以上、いや足元にも及ばない敵がこの基地を動かしている。
サービス男が股を広げ、再び砲台をセットし、
朝倉和美は興奮しながら、デジカメのシャッターを押し続けた。
>>116の続き
マシンの砲台がネギたちに標準を合わせる。
「下がって、このちゃん」
桜咲刹那が神鳴流剣士として、幼馴染として近衛木乃香を庇う。
『発射!』
砲台からの砲弾が爆風と共に粉々に砕いた。
砲台そのものを。
中で爆発した砲台は先端を失い、もはや砲弾以前に物を放射することすら不可能に見えた。
だが、出入り口としの機能は消失しておらず、
『ケケケケ、砲弾ヲ逆ニシテミタラ面白イナト思ッタガ、予想以上ダッタナ』
砲台跡から一体の人形が顔を出した。
黄緑色の人工髪、小さな耳飾をつけた少女型の人形に、ネギたちは認識があった。
三年A組出席番号二十六番エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの初代従者、チャチャゼロ。
『人形使い』と呼ばれた彼女が魔力で操る、残酷趣味丸出しの人形。
しかし、現在では機動燃料たる魔力が無く、自分では殆ど動けない状態である。
繰り手無きマリオネットがなぜ平気で発射口から顔を出せるのか、平然とマシンの外から抜け出せるのか、堂々とネギたちの前に立てるのか。
そんな彼らが一つだけ手にした答え。
『俺ハ暗黒軍第二十六部隊隊長代理ニナッタゼ』
今のチャチャゼロは、ネギたちの敵であること。
>>117の続き
チャチャゼロがネギたちの宣告をする。
『ケケケケ、オ前タチノ体ヲ見テミロ』
「何や!」
「何も起こってませんよ」
小太郎とネギが自分の体を確認する。
だが、そこには傷も無ければ、呪いの印とかも無い。
ましてや服の千切れすら無い、本来の姿。
『ソウダ全ク持ッテ健康ナ体ダ、親ニ感謝シロヨナ。俺ハソウ言イタカッタンダ』
小太郎は親という言葉に、心の像を杭で深く刺された。
人間と妖狼からの申し子、実の肉親から存在を放棄された捨て子。
生き残るためにありとあらゆる仕事に手を染めた過去、最高の好敵手と巡り会えた現代。
友と一緒に悪魔と戦い、得た勝利。友との誓いを胸に強敵と戦い、打ちつけられた敗北。
もし、親が自分を捨てなかったら。もし、親が自分を愛してくれたなら。
小太郎は拳を握り締め、
「俺は、自分を貫いたる、何があってもや!」
親という存在に拳を向けた。
>>118の続き
ネギは親という言葉に、心の像に衝撃を与え、活動を上げた。
生まれたすぐに自分の下を去った父親。
今までずっと父の幻影を追い続けた日々。
父を求めた欲望のせいだったと自分を責めた雪の夜。
自分を助けてくれた父親からの贈り物。
少しでも追いつくために、必死で猛勉強した学校生活。
夢への第一歩として、足を踏み入れた学園都市。
時には叱り、励ます乱暴者の女子中学生。
世話焼きで、笑顔を絶やさない大和撫子。
強く華麗なる、白き翼を纏う女剣士。
長き時を経て、教えを伝える吸血少女。
真っ直ぐな目で見守ってくれる、本好き図書委員。
密かな気持ちを胸にしまう、自分と同じ背丈の女の子。
そして、自分という存在を認めてくれる教え子たち。
再び巡り会えた父。それは時計の長針が十回、秒針が六百回動いた間だけの幻想。
どんな巨大な力で波しぶきを立ててもいつかは収まる、決して永遠ではない時間。
でも、その姿、言葉、拳、想いは幻想では無かった。そして、永遠だった。
父親がいたから、父が歩いてきた道を必死で追いかけたから。
ネギは手を胸に当て、
「父さん、ありがとう」
親という存在に言葉を送った。
>>119の続き
チャチャゼロがマイクを手に持ち、
『ジャア親トノ絆ヲ改メテ確認シタトコロデ、歌ヲ熱唱シヨウゼ!』
「おう!」
ネギと小太郎もマイクを持つ。
二人と一体の合唱が始まった。
「愛するあなたのこと 守らずにはいられない〜♪」
突如サービス男が、木乃香の前に立ち上がり、
「目覚めた熱い魂真っ直ぐに届けたい――っ!」
歌詞を言いながら、白い布の内にある熱い魂を木乃香に見せる。
「ひゃあ!」
「見上げた空を曇らせるほど 命は今、燃えてる〜♪」
サービス男が、木乃香に向かって大きく飛び上がり、
「楽しむように炎の中飛び込んでいくっ!」
不気味な笑みを浮かべながら、股を広げる。
「ひゃあああ!」
木乃香はサービス男が飛ぶ姿を眺めながら、悲鳴を上げた。
>>120の続き
『心ガイツモ求メ続ケタ ヒトツダケノ真実〜♪』
サービス男は腰を上下にくねらせ、
「振り向く風にその答えを感じている!」
叫びながら腰ともに布を捲りは閉じを繰り返す。
「ひゃあああああ!」
布か吹く風の答えを知った木乃香が叫び続ける。
「力より強い絆 お互いを信じれば〜♪」
二人と一体のコーラスにサービス男のテンションも最高潮に増し、
「暗闇の中に一筋の光が見えるはずだからぁ――!」
「ひゃあああああああ!」
白き布にある暗闇から顔を出す一筋の明かりに、木乃香は漆黒の驚喜を発っした。
>>121の続き
「愛するあなたのこと 誰よりみつめていたい〜♪」
曲も終わりを向かえ、最後の仕上げとしてサービス男は、刹那を見つめながら、
「目覚めた熱い魂――もう二度と――」
助走をつけ、高くジャンプして、
「眠らな――――い――」
刹那の顔に白き布を纏わせ、眠ることの無い熱き魂を刹那に捧げた。
刹那は両手でサービス男の両足を掴み、足に力を入れ高く跳ね上がり、
「神鳴流奥義“浮雲・流水車”」
技を語り、体重を前へと倒し、空気を水に見立た水車のごとく回り続け、サービス男を床に叩きつけた。
床から軽い振動と同時に、鈍い音がした。
無言で立ち上がる刹那、無言で倒れてるサービス男を確認した木乃香が、
「せっちゃん、ナイスファインプレーや〜」
とびっきりの笑顔で、GJポーズをした。
>>122の続き
一方、暴発して機能停止したマシンから男が出てきた。
全身に黒いタイツを着込んだ姿は、漫画にあるのような謎の影だと勘違いするほどだった。
「いててて、くそあの人形め〜ゲホゲホ」
もし、自分が装着しているタイツが爆発に耐えられる魔術タイツでは無かったらと思うと、腹の虫が治まりきれなかった。
タイツ越しから見る男の視界にはその場を動かない白い布の男、歌い終わったかのような爽快感に浸る基地の器と赤髪の少年、剣士に抱きつく少女。
そして、呆れながらアルバムを整理するツインテールの女だった。
男はふと、彼女もアルバムに興味を持った。誰の写真が写っているのだろう。
慎重に女の背後に回りこみ、女が持っている写真を覗き込むと、
三十代近い男の写真が写っていた。標準的な眼鏡に、細かく生えた髭の男。
女は笑顔でその写真を見つめる。
次に視線をアルバムに移す、
「なっ……」
思わず声を上げてしまった。
アルバムに入ってる写真すべてが同じ人間だった。
三十代近い男の写真、写真、写真。
自分の写真ならまだわかる。だが、女とは性別も年齢も容姿、容貌全てが別物で同一人物。しかも一枚一枚が違う場所、違う姿である事が不気味さを増していた。
「ん? あんた誰?」
声に気づいた女の左右色違いの双眸が、黒い姿を照らした。
>>123の続き
「あんた、高畑先生のブロマイドコレクションに興味あるの?」
女が立ち上がり、男の顔に近づける。
「あるの? ないの? どっちなの?」
動物を威嚇する顔に男の心拍数が不安としての上昇を始める。
「はい、あります……」
男はとりあえず、そう答えた。
一瞬の間、
女の不機嫌な顔から一変、
「じゃあ、この神楽坂明日菜様が集めたブロマイドコレクションを解説してあげるわ」
笑顔へと変わった明日菜が、機嫌よく写真の一枚を取り出した。
「まず、これが高畑先生のブロマイドNo.6、私がここに来たころの若かりしころの先生よ、昔も今も素適よね〜」
「は、はあ」
「次にこれがNo.31 ただ立っているだけのいたって地味な写真だけど、地味には地味なりの……」
饒舌で延々とした説明が続くなか、男は一枚の写真に気づいた。
それは観客席をバックに水の上に立つ姿。
男はアルバムからその写真を取り出し、明日菜に見せる。
「ああ、これ? これは最近手に入れたNo.89、まほら武道会でネギと戦っている最中の写真ね。いやーこの時の高畑先生ってすごく強かったなー」
明日菜の説明に耳など入らなかった。水の上に平然と立っているこの男は只者ではない。
自分たちはやはり敵の巣穴へと左遷されたのど、改めて屈辱をかみ締めていると、
横からの手がその写真を引ったくり、
「ふざけんなや――!」
手で写真破る音がした。
>>124の続き
「あーっ!」
明日菜が破れた一枚のブロマイドに気づいた。
「小太郎、よくもNo,89を〜」
当然犯人である小太郎へと怒りが向けられる。
だが、次の小太郎の言葉が男に動揺させた。
「ちゃうんや、確かにブロマイド破ったんは俺や、でもそれは全てコイツに脅されて……」
右腕で目を押さえながら、左腕で男を指した。
「あとな、さっきの小太郎アーマーの件もコイツに脅されて……うわーん」
このガキの泣き方は明らかに嘘泣きだ。第一自分はそんな事した覚えは無い。
「嘘だ、コイツが勝手に……」
男は法螺を否定す
「へぇ、アンタがやったの」
るが、明日菜は憤怒の顔で男を見た。
「さっきの返事もそういう作戦だったのね……アデアット」
明日菜は持っていたカードを武器に変える。
それは、自分の背丈を越える大剣。
男はなぜかその剣に恐怖した。自分は魔力を込めた装備をしているのになぜか……。
答えはプレッシャーともう一つあった。
彼女には魔力を無効化する力を持っていた。
もう一つの答えに気づくときには男は剣の舞に体を刻まれた頃だった。
自分の役目を終えた小太郎が、ネギと戦う敵へと向かう。
「さて、あの黒タイツは明日菜に任せて、俺はあのハジケリストと戦うで!」
残忍な暴走人形チャチャゼロの下へ。
次回へ続く?
なんじゃこのチャチャゼロはァァァァアァァl!!!!
こんなのやってられ
ます。
はい、消えたーと言いたいところだが、やってられるんかい。
アゲ
129 :
マロン名無しさん:2005/12/06(火) 14:29:41 ID:H80BJ3ex
ネギま!のバトルはボーボボ並み! 魔法世界用語集
No.9 聖魔法装甲(マギステル・アーマー)【聖魔術・防御呪文】
雷風の鎧よ、我に装着し、力と誇りを。”聖魔法装甲”
雷の精霊と風の精霊たちの間に代々伝わる幻の鎧を装着する聖魔術。
それは波状の厚紙を同じ茶色の厚紙でサンドし、ボディにはみかんと書かれている。
どう見てもダンボールです。本当にありがとうございました――と言いたいが、
風と雷の加護を受けているため、見かけによらず敵のあらゆる攻撃にもビクともしない丈夫な鎧である。
かつてサウザンドマスターも、この鎧を愛用してたらしい。
____ .》
|____|〃
|(l ゚ ラ゚ノ |〃
⊂| ̄ ̄ ̄|つ
|みかん|〃
し' し'
マギステルアーマー装着時のネギ
しまった、上げちゃった。
126時限目 平然たる心の持ち主
「ネギ、そいつはハジケリストやで!」
小太郎が会話対象に忠告する。
ハジケリストという言語対象であるチャチャゼロが、
『ケケケ、俺ノハジケヲ喰ラエ』
自分の“空想法”をネギと小太郎の脳内へ送った。
# # # # #
wwww
_,,'´ ,、 `ヽ
\ヘ从从从从
△从@ヮ@ノ △ 職人手作リ、俺ノAAダゼ!
‖⊂/ 介 ヽ⊃‖
/___ゝ
∪∪
# # # # #
「うぐっ!」
「かはっ!」
送られたイメージの衝撃に、ネギと小太郎が激痛を訴えた。
「はぁはぁ……やるやないけ、戦いはそれでこそ面白ないんや!」
「ふわぁ〜まだ終わらへんの?」
闘争渦巻く彼らの戦いを、木乃香は欠伸をしながら見ている。
小太郎も負けじとチャチャゼロの心に“空想法”を送った。
>>131の続き
# # # # #
そこは家具などがきちんと整理された、一般的な女子中学生の部屋。
犬耳の少年がクッションに腰を下ろし、語る。
「夏美姉ちゃん、正直に言ってくれへんか」
目の前にあるドンブリに向かって。
「俺の事、化け物やと思ってるやろ」
醤油色のスープが少年の顔を映し出す。
「子犬が急に男になったり、変なおっちゃんと互角に戦ったり、夏見姉ちゃんと同じくらいの女子中学生を簡単に空へ飛ばしたり……」
即席の麺が、スープを滲みこませながら漂っている。
「……何か言えや! 夏美姉ちゃ――」
少年は割り箸を分け、麺の上のナルトを掴み、我に返る。
「すまん、暴力や何も解決出来へんよな……」
二本の棒に挟まれたナルトが再びスープの底へと沈んだ。
どう見てもラーメンです。
本当にありがとうございました。
by 犬上小太郎
# # # # #
チャチャゼロの体が、一瞬倒れかける。
『ケケケ、ソウ来ナクッチャ』
しかし、一気に体制を立て直した。
>>132の続き
「次は僕だ!」
ネギは息を吸い込み、頭の中でイメージする。
思い描いた世界、それは筋書きが無く、理屈も、常識も、ロジックも無い非公式の空間。
そのハジケた空想を相手の心に送り、精神的ダメージを体へと変換させる“空想法”。
先生として、また魔法使いとしての概念を捨て、ハジケリストへの一線をネギは踏み出す。
「はっ!」
ネギが放った波動が、会場全体を包み込んだ。
# # # # #
赤髪の少年が前に立ち、深く礼をする。
「以前の戦いで、国光師匠に教わった技の一つに“風の如意棒”という技がありましたが、技名を“風の伸槍”に変更いたします」
息継ぎをして、再び謝罪の言葉を述べる。
「それとぎひょうの戦いで、僕は『セグラス』を使おうとしましたが、『セグラス』と言うネーミングはイマイチ捻りが無かったので、使用しませんでした」
次に名称の訂正をする。
「今度使用する時は『セグラス』を『セラグス』と名称を変更いたします。これからも、皆様にこのスレを楽しんでいただくように誠意を尽くしたいと思います」
最後に蛇足を述べる。
「ちなみに『セラグス』を使用しますと理性が崩壊するのは本当です。さらに小太郎君の行動の様に、味方までも巻き込んでしまいます」
赤髪の少年は再度、四十五の角度で頭を下げた。
# # # # #
「うっ、ぐあああああっ」
刹那は全身で激痛を感じた。
「しまった、刹那さんのツボでしたか!」
ネギは自分の未熟さに戸惑った。
>>133の続き
生徒たちを巻き込まないためには、“空想法”に慣れている者との協力が必要だ。
少しでも、自分の力をカバーする親友が。
「小太郎君、ダブルで行くよ!」
答えは即決していた。
「おう!」
小太郎もその答えに賛成した。
# # # # #
娯楽を求めた人間たちが、数多の工事を伴い作成された遊戯施設を貸切にして、それが行われていた。
子供用のグラブを両手で握り、ネギは視線をワイングラスに集中する。
目標は丘の奥、追い風がネギの背中を押し込むとそれが合図となり
「ネーギーまっ!」
グラブの衝撃に押され、赤きワインが入ったグラスが丘へ向かって弾き飛ぶ。
ワインは横回転の勢いで揺らぎ、かつ一滴も零すことなく、丘を越え、目標地点であるテーブルへと降りをはじめ、テーブルの上へと滑り落ちる。しかし、落下の勢いは赤ワインを二三滴グラスの外へ飛んだ。
テーブルの横に立つ小太郎がそれを確認し、
『二三滴零れました。失格です』
スピーカーで、丘の向こうのネギに失格を伝える。
「やっぱり難しいなー、テーブルマナーゴルフ」
その『テーブルマナーゴルフ』の奥深さに、ネギはため息をついた。
# # # # #
バランスを崩したチャチャゼロは、仰向けに倒れた。
>>134の続き
『ケケケ、ヤッパリ戦闘ハコウデナクチャ』
チャチャゼロは立ち上がる。
だが、先ほどのようにあっさりしてはおらず、木製の足をふら付かせながらの直立だった。
「チャチャゼロさん」
ネギが少女型の人形に問う。
「どうして、あなたは暗黒軍に入ったのですか?」
敵としてではなく、師匠との修行での組み手相手として。
「あなたは悪人であることに誇りを持っていることは知っています」
ネギは彼女の気持ちを知っている。
「ですが、師匠はそれを望んでいるのですか? チャチャゼロさんは師匠の従者ですよね?」
だからこそ問う。彼女と同じ主に仕える自分のクラスの生徒を思いながら、
「チャチャゼロさんも、本当はこんな事をしたく無いんですよね」
自分との戦いを望まなかった、機械仕掛けの生徒を思いながら。
『……』
チャチャゼロは、人形其の物として何も答えない。
「それは、そいつが隊長代理だからだよ」
黒いタイツの男が答えた。
>>135の続き
黒いタイツの男はボロボロだった。タイツも破れ、地肌から血が滲み出し、黒をさらに漆黒に染めていた。
「麻帆良祭で、世界樹から奇妙な魔力が発せられ、そのエネルギーを利用して、暗黒的な器や道具がいるかと思って探知をしてみた」
男は力を振り絞り、チャチャゼロを指差す。
「そしたら、その人形を見つけた」
だが、口だけは、真実を告げ、罵倒を発せられる口だけは簡単に動かすことが出来た。
「そいつは主の魔力供給が無いと、自分から動けないくせに毒舌だけは一人前の木偶の棒だったんだよ」
その事情はネギたちも知っている。だが、最近では主であるエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが作った魔法空間で動けるし、世界樹の魔力が最高潮の時でも動けることが出来る。
つまり、魔力またはそれに近いエネルギーの供給さえあれば動けることが出来る。
「だから俺たち暗黒軍第二十六部隊はそいつに暗黒の力を与えた。するとどうだ」
男の顔に不気味な笑みが浮かび、
「基地はフルに活動、俺やミカン、二千名の隊員たちが強力な力を得たってもんだ」
勝ち誇るように、高々しく叫んだ。
「つまりそいつは俺たちを栄光へと導くための『マリオネット』なんだよ!」
マリオネット、その名詞にネギたちは凍りついた。
今の彼女は表面は残虐を望んでいるが、見えない悪の糸に操られた人形に過ぎないと。
「ようやく帰ってきたぎひょう隊長も目の前で倒された! もうこの基地は首の皮をその人形で繋いでいるに過ぎない!
男の暴言は会場全体と騒音と化している。
「だから我が隊を持続するためにその人形が必要なんだよ! そう俺たちは親切な部隊だ! くだらない主に縛られて、ロクに動けもしない人形を効率よく使っている――」
その声が、小太郎のアクションによって停止した。
「うるへぇ、黙れぇ!」
気づいたときには男は投げ飛ばされ、壁に叩きつけられていた。
小太郎の思惑で、明日菜の手に掛けられた男は、小太郎の手によりトドメを刺された。
>>136の続き
「コタ君……」
男が叫ぶ間、木乃香は始終を観ていた。
小太郎が黙って男のタイツの首を掴み、投げ飛ばす所を。
「ったく、少しは他人の気持ちを考えろよ」
けっと唾を吐くしぐさをしながら、
「お前の叫び声のおかげで、ディグランが寝付けへんやんけ」
ペットであるモグラの下へと戻った。
「サービス風、サービス風」
サービス男が身に着けている布を仰ぎ、モグラにそよ風を送る。
「いいね、いいね」
朝倉和美もそれに合わせて、デジカメのシャッターを押す。
「ペットの方なんや……」
木乃香はあははと苦笑いをする。
「あいつが私情以外で、あんな事するわけ無いでしょ」
明日菜も当たり前の事だと、木乃香に告げる。
『マッ、頑張レヤ』
チャチャゼロは何事も動じない様に、ネギを励ます。
「ゼロちゃん、強えな〜」
木乃香は、その平然たる心の持ち主に笑みを浮かべた。
次回へ続く?
次回予告
千鶴が呪術で、小太郎を苦しめます。
127時限目 悪友百人出来るかな?
チャチャゼロは退屈な表情を浮かべていた。
『アア〜ツマンネ〜オ前ラ何カ面白イ事ヤレ、ソシタラ暗黒軍脱退ヲ考エテヤル』
退屈なあまり、突然の頼み(命令の方が近いが)にネギが困惑した。
いきなり何かをやれと言われて何をすればいいのか分からない。
「ふーん、じゃあ私の出番ね」
だからこそ彼女の行動が、ネギをさらに困惑させた。
携帯を取り出し、誰かに電話をかける彼女、朝倉和美は数秒にも満たない交渉の末、ありがとの礼を述べて電話を切る。
和美の行動は、ネギにとって安心と不安のジレンマ状態であった。
理由は約三ヶ月前の修学旅行二日目に遡る。
自分の素性が和美にバレたその夜、和美はカモと共にネギの唇を生徒たちに奪うというイベントを企てのだ。(決して肝試しを装ってではなく)
だからこそ唐突にイベント企画を発案し、咄嗟にイベント準備をこなす和美の進行能力は、ネギを板ばさみ的気持ちへと落とす。
そのような事を考えてる間にスタッフが疾風のように現れ、ゲートやテーブルといった物の設置を神速な作業でこなし、作業を終えると突風のごとく去っていった。
「それでは、第一回、『悪友たちの宴』を開催します」
制服から上下がピッタリとした司会者チックの衣装に着替えた和美が元気よく、タイトルだけでも奇妙さを感じるパーティーの開演を伝えた。
>>139の続き
「では、今回の男性ゲストの一人目どうぞ」
和美の呼びかけに合わせ、ゲートのカーテンが横開きをする。
背は木乃香より小さく、横は木乃香の倍以上あるメガネから覗くジト目、そして分厚い唇のオタクらしき男が座っていた。
「ボクの名はみっちゃんと呼んでください。趣味は婦警さんのコスプレです」
自己紹介をするみっちゃんの視線が木乃香の方に向いていることに気づく。
みっちゃんの分厚い顔が赤みを増した。
「……」
『ケケケ、アル意味大物ダナ』
ネギは、木乃香の清らかな心がどれだけ汚れるのかと心配するのに対し、チャチャゼロは笑い声を上げた。
「イキナリですが、男性ゲストが二人目で終わりです。でも大丈夫、最後は戦闘系ですよ〜メギドさんどうぞ〜」
カーテンが開く、ネギがメギドという男を凝視する。
「ライオンみたいな人が出てきた――!」
ネギが思わず叫ぶ程の男は獅子の鬣、獅子の牙、獅子の瞳、しかし体系は人型に近かった。
和美はそんな姿など気にしないのか、平然とメギドという名のライオン男にインタビューする。
「メギドさんの愛読書はゲットバッカーズとサムライディーパーですが、メギドさんから一言」
百獣の王の口が開き、威厳ある声を発する。
「我が名は獄炎のメギド。偽りを滅ぼし、真実を求める者」
「何だか凄い事言ってる――!」
『オオッ、決闘ニ最適ナ相手ジャネーカ』
虚偽無き偉大なる自己紹介に、ネギは再度驚愕する一方、チャチャゼロの機嫌が、絶好調に達した。
「次の女性ゲストは……」
(変な人じゃありませんように、変な人じゃありませんように)
ネギは必死に祈り、和美はその名を呼ぶ。
「麻帆良学園中等部三年A組、那波千鶴さんと村上夏美さんです」
カーテンからネギの生徒である二人の少女が出てきた。
「ほっ、良かった。まともな人で」
『オ前、バカダロ』
ネギの反応に、チャチャゼロはテンションを下げた声で指摘した。
>>140の続き
「それでは、各自自己紹介を終えたところで、互いの親睦を深めるためトークをしましょう」
チャチャゼロを筆頭に、ネギ、明日菜、木乃香、刹那、小太郎、千鶴、夏美、みっちゃん、メギドを十名がそれぞれも相手に話を始める。
「それではBGMは私朝倉和美で、『シンデレラになろうよ』」
「オレンジ色の空を見上げて、揺れてるブランコ私も♪」
みっちゃんが木乃香に近づき、唾を飛ばしながら自分の趣味を語る。
そんな語りを他所に、木乃香は相変わらず刹那にベタベタしている。
「誰も誘えないままで、待ってるだけじゃダメなのよ♪」
千鶴は持ってきたレーズンを小太郎に渡す。
小太郎が千鶴の行為を拒否するのに、夏美は恐れを抱く。
「怖がりな一番星、雲に隠れないで♪」
ネギは明日菜に話を求めるが、何の反応も無く困っている。
その明日菜はと言うと、写真に移りし教師がここに来ることを高畑先生のブロマイドNo,10に想いを込めている。
「輝けるよ、信じてlike a star、光の数だけみんながヒロイン♪」
チャチャゼロは、メギドに対して剣を翳す。
メギドもそれに答え、魔力を開放する。
「そう、Girls, be ambitious、心を脱いだら、夢をみせて、ぜんぶ見せて、シンデレラに――」
『ウルセェ――! 決闘ニ集中出来ネーゾ!』
司会者の歌にチャチャゼロがキレた。
「……ゴメリンコ♪」
和美は反省の態度無き言葉で、謝罪した。
>>141の続き
「互いの親睦を深め合った所で、風船割りゲームをしましょう」
和美は二人ずつペアを組み、片方は風船を持ち相手の風船を割り、もう片方はパートナーの風船を守ったり、相手チームの邪魔をするルールを述べる。
「ペアは異性でも、同性でも構いません。さあさあ早い者勝ちですよ〜」
「せっちゃん、頑張ろな」
「は、はい」
木乃香は何の迷いも無く刹那と組む。
「そんな〜」
「……」
ショックを受けたみっちゃんに同情したのか、メギドがみっちゃんの肩を叩き、みっちゃんもペアに同意する。
「アスナさん」
「ちっ、しょうがないわね〜」
明日菜は舌打ちしながら、タロット風に逆位置で持っていた高畑先生のブロマイドNo,10をポケットに入れた。
No.10『運命の輪』の逆位置の意味も知らすに。
「小太郎く〜ん」
千鶴は笑顔で、ペアを組もうと小太郎に寄るが、
「組もうか、夏美姉ちゃん」
小太郎が真っ先に自分ではない同居人と組むのを見ると、
「……あら? 私たち余ったわね」
一体の人形を見つけて、
『アア、別ニ誰デモイイゼ』
「わかったわ」
チャチャゼロとペアを組んだ。
表面上は笑顔のままで。
>>142の続き
チャチャゼロは風船を持ち、千鶴はサポートに廻る。
「それでは、ゲームスタート」
和美が試合開始を宣言して5秒。
「さあ、風船を割らせてもらおうかぁ!」
小太郎が長ネギをを持ち、チャチャゼロに飛び掛る。
『ヘッ、ヤレルモノナラヤッテミロ!』
チャチャゼロもその無謀な挑戦者に刃を向ける。
「レーズン!」
「かはっ」
小太郎がダメージを受ける、
千鶴のパンチで。
「はあっ!」
不意の攻撃に、小太郎は足を支えにして、なんとか持ちこたえる。
「へっ、今のは効いたぜ。だがこれが一つの戦いや、いくら千鶴姉ちゃん言う手も手加減はせんで」
余裕の笑みを浮かべる小太郎に、千鶴は笑顔を絶やす事無く告げる。
「あらあら? 小太郎君は自分の置かれた状況に気づいてないようね」
「ん? 何やそれ……」
小太郎は千鶴の言葉の意味を知った。
>>143の続き
「何や、動けへん……!!」
額面通りの言葉だった。小太郎の足がまるで棒のように突っ立ているかのように、一歩も動いていない。
そして、小太郎は気づく。自分の足元にレーズンが散らばっている事に。
さらにレーズン一粒一粒が線となり、陣となって、小太郎の周りを囲んでいた。
「レーズン陣に入ったら最後、あなたのエネルギーはどんどん奪われるわ」
千鶴は笑顔のままに、レーズンを媒体とした呪術の解説をする。
「安心しなさい。最初は苦しいけど、後で楽になるから」
「や、やめてな……ちづ姉……」
小太郎の助けも空しく、千鶴は指を組み、
「もう遅いわ、私を選ばなかった罰よ。レーズン、レーズン、レーズン、レーズン、レーズン」
一つ単語を連呼し始めた。
「あが、あぐ、がああああああぁぁあぁああぁぁぁぁあああ!!!!!」
小太郎はもがき苦しんでいる。決してふらつく事も無く、倒れることもなく、人柱としての叫び。
「あわわわわ、始まった。ちづ姉のお仕置きが……」
夏美は恐怖で腰が抜ける。腰についている風船の揺れが彼女の恐怖を表している。
「レーズン、レーズン、レーズン、レーズン、レズーン、レズーン、レズーン、レズーンのレズーンのためによるレズーンのためのレズーン」
「アッ、アア、アアアア――」
千鶴の興奮が増し、小太郎は甲高い声を最後に気絶した。
『……』
獲物を取られたチャチャゼロは退屈そうに、怯えている無抵抗の少女の風船を割った。
>>144の続き
それからの戦いは要約せざる終えないほどの恐怖であった。
メギドの足元にヒビが入り、獄炎の熔岩流へと落ち、
刹那は嗚咽を吐きながら、背中の羽を蒸しちぎるような仕草を続け、
明日菜は高畑先生のブロマイドNo.6,46,74の三枚が真っ白になるのを見ながらパニックになり、
それら全て、千鶴のレーズン陣へと足を踏み入れた影響であった。
ちなみにチャチャゼロは、ただ三つの風船を割ってゆくだけだった。
「え〜……優勝、千鶴&チャチャゼロペア」
和美は見てはいけないものを見たかのような表情で結果を告げる。
「我が心、レーズンのままに」
千鶴は敗者の手向けの言葉を送る一方、チャチャゼロは大して満足感を得られなかった。
告白タイムにて、みっちゃんが木乃香に婦警服を着てほしいと頼み、刹那が木刀で峰打ちをするなどして、時間はあっという間に過ぎ、
「色々とありましたが、これにて第一回『悪友たちの宴』を終了します」
和美の企画は終幕を迎えた。
『ケッ、全然面白クネーナ、コレナラ暗黒軍ニ入ッテタホウガマダマシダ』
当然の結果としてチャチャゼロは満足していなかった。
「えっ、そんな、じゃあ次は何をすれば……朝倉さん」
ネギはもう手段は選べないと感じ、再度和美に頼む。
「ええっ、じゃあ次はえーと……」
和美は頭を抱えながら、次のイベントの考察を練る。
『アー、オ前ラノクダラネエ遊ビハアキアキダゼ、モット刺激テキナモノヲ頼ムゾ』
「うーん、うーん」
「朝倉さん、さっきのように被害者が出ることだけは勘弁してくださいよ」
ネギも危害を加えることなくチャチャゼロの起源を取るために、和美に釘を刺す。
しかし、
「ああ、もう我慢出来ないわ!」
神楽坂明日菜は既に我慢の限界を達していた。
>>145の続き
明日菜が苛立ちを覚えながらチャチャゼロの前に立つ。
「さっきから、面白いだの、つまらないだの、我侭ばかり言って、あんたなんか誰も相手にされる価値の無い人形よ! あんたはずっとエヴァちゃんにも、茶々丸さんにも、誰からも相手にされなきゃいいのよ!」
彼女の悪癖が始まった。
怒りが頂点に達すると、物事に対し自分の感情に入れながら喋る、雨にも風にも負けない以前に逆らってしまう逆上癖。
それが悪癖だと証明する様に、チャチャゼロの顔が、凶悪的な感情を一層に高める。
『何様ノツモリダテメー、俺ガソンナニ相手サレル価値ノ無イ人形ナノカ?』
「そんなこと言ってないでしょ! 話を聞きなさい!」
明日菜はチャチャゼロの発言を思いっきり否定する。
「言うてたよな」
「はい、確かに」
木乃香と刹那は、明日菜の今までの発言を確認しあう。
「よく聞きなさい、刹那さんは自分自身との生まれつきの運命と立ち向かう事で剣と幸せを両方選ぶことにした」
明日菜の叫びは止まらず、
「エヴァちゃんも、望まない力を手にしながらもそれから逃げずに必死で生きてきた。でもあんたは違う、楽しみを人に押し付けて、自分から楽しみを求めない。思ったことある? エヴァちゃんから魔力の供給無しで、自分から動きたいって」
『サア、ドウダカ? 元々俺ハ御主人ガ作ッタ人形ダシナ。御主人ノ在ルガママニ、動クダケダ』
彼女の返答に、明日菜は少しだけ興奮を抑え、
「そう、だったら、私と一対一で勝負しなさい」
彼女に決闘を申し込んだ。
>>146の続き
「あんたがやっている事が本当に自分自身の幸せのためなのか、じっくりと見させてもらうわ」
『ハッ、サシデ勝負カ? ソレモマタ面白イ』
チャチャゼロが繊維生地から、小刀を二本取り出す。
「アデアット」
明日菜が手にしたカードから光が放たれ、ハリセンへと変わる。
一体の人形と、一人の女子中学生がお互いに構えて、
『ケケケケケケケケ』
「はぁぁぁぁぁぁぁ」
己の剣を振りかざす。
友情パワー
, '´ バ `ヽ ∩∩ |`ゞ'⌒`く! ドフッ
l リハリ))ヾ |,,゚‐゚) 从ノリl从ノリヾ ' .‥ ∵ ・ . ,,'´ ,、 `ヽ
般(l ゚ ラ゚ノ |⊃ ⊃ ,ハノ_リ_゚ o゚リ、 ヽ, \ヘ从从从从
,.'´ `ヽ ,v,.'´ .iヘくv γ´ ̄ソζ⌒ヽ ’,;∴.'∴.`:,;从@Д@ノ !!
i Lllノリリ)」〉 <<)ミ(リ リ))〉 ノリ√ヽヾ)リ| ,;' . ,. ', /⊃ 介 ヽ⊃
| l ゚ ヮ゚ノ| ノj、(l ゚Д゚ノ、 d| ゚ -゚ノl i’,∴;. ‥ /___ゝ
γ´⌒^ヽ γ´⌒^ヽ、 , ' ,ノハヽ !∴' . ∪∪
J ,/´从、 ハ///^llヽ / ノノノ ハリ
ノ从l.゚_-゚从 'ノリ ゚ ー゚ノ ノ )リ ゚ ヮ゚ソ|
八人と一匹の力が、チャチャゼロを跳ね飛ばす。
その反動により、彼女のボディから大量のどす黒いオーラが漏れ出した。
>>147の続き
明日菜は、決闘に敗北し仰向けに倒れるチャチャゼロを見つめる。
暗黒の力を失ったチャチャゼロは、行動不能寸前と化していた。
「孤独は罪よ、一人で勝てるわけ無いでしょ」
明日菜の言葉にチャチャゼロは最後の力を振り絞り、体を軽く起こす。
『ナンダヨ、真祖ノ初代従者ナンダゾ〜ハウハウハウ……』
彼女に合わない言葉を残し、床から倒れこむ音が響いた。
「ちびっこ先生口調やな」
木乃香は慌てず、叫ばず、冷静に、澄ました顔でツッコミを入れた。
唐突に会場が揺れだした。
「ヤバイ、基地が倒壊するッス」
カモに驚きに合わせて、会場を抜け出すネギたち。
当然チャチャゼロを抱えながら。
暗黒軍第二十六部隊基地は、爆発と共に壊滅した。
「基地ってホンマに爆発するんやな〜」
今度はいつもの調子で感心する。
「いや、そうでしょうか?」
刹那はそんな木乃香を指摘した。
>>148の続き
建物の屋根から炎上を続ける会場を眺めながら、近衛詠春とサービス男は語り合う。
「どうやら、私の取り越し苦労でしたね」
詠春はホッとすると同時に、取り残されたような気持ちを抱く。
「だから心配しなくて言っただろう」
白い布からの声の重みを知る詠春は気持ちを切り替える。
「木乃香、父さんはいつでもお前のことを見守っているよ」
もう親の助けは必要ないという、子供の自立への一歩として。
サービス男は補助として、すでに行動していることを詠旬に述べる。
「これ以降は、ネギたちの監視は俺が務める。お前は関西と神鳴流を頼むぞ」
「ええ、全てあなたに任せますよ」
詠春はサービス男に信頼を込めて、自分のすべきことを心を焼き付ける。
直後、詠春の心配の種が別の花壇へと向けられる。神鳴流という花壇に。
「それにしても彼女が心配だ。仕事のためとはいえ、今度は暗黒軍と手を組むなんて……それに、彼が生きていたとは……」
二つの種の後者について、サービス男が呟く。
「まさか暗黒四天王の座に就いているとはな。さっそく基地に乗り込んで調査をしてみるか」
サービス男の足が屋根から離れ、富士山の方角へ向けて飛び立つ。
その姿を、今だに鳴き続ける相坂さよが見ていることにも気づかず。
次回へ続く?
ネギま!魔法劇場 vol.4 雪広あやか相談所
「さあ、少年。何かお悩み事でもありますか」
麻帆良学園都市の片隅に存在する小さな小部屋。
「……」
学生たちが足を運ぶ街路地を眺める事が出来る大きな窓ガラス。
「あら、そんなもったいぶらなてくも」
その窓ガラスは外側から、金髪の女子中学生と黒髪の少年を映し出している。
「……」
腰まで伸びた髪を寄り直し、その相談所の応対者、雪広あやかが立ち上がり、
「うふ、ゲームなんてやってないで、もっと私を見て……」
携帯ゲーム機に自分の世界を閉じ込めている客人、犬上小太郎の肌に救いの手を差し伸べようとする。
「……」
手で手をはたく音。小太郎は無言で、救いの手を払いのけた。
「くすくす、怖い怖い。ますます相談に乗りたくなるわ」
あやかは動じることもなく、今日こそ彼の悩みを知ろうと試みる。
ここは雪広あやか相談所。
一人の女子中学生が、人生という穴へ落ちた年下の少年に、救いの糸を垂らすための空間。
小太郎は暇な時には、ひっそりとゲームが出来る環境であるこの相談所に入り、
その真意に気づかない雪広あやかが小太郎に向かって、既に序文から独り言と化している会話を続ける。
「 ―― 」
近衛木乃香は、そんな光景を窓ガラス越しで何度も見る度に、言葉も出ない気分になる。
良スレ
↓クリスマス前だけど出しておく
ネギま!魔法劇場 vol.5 雪広あやか相談所のクリスマス
空からの白い妖精たちが、街路地を銀世界へと変え、恋人たちが賑わう聖なる雪の夜。
「寒くありませんか? ネギ先生」
雪広あやかは氷の結晶を瞬時に溶解させる程の、情熱を供給していた。
ぬいぐるみに。
「今宵は相談所を休業してのクリスマス。一緒に楽しみましょ」
子供教師を模したぬいぐるみは、無言であやかの腕に圧迫されている。
ウキウキしながら、普段は悩める少年の言葉を聞くために設置した相談所を通り過ぎようしたあやかの足が静止した。
最初は街中のネオンとは違う光が相談所を照らしていたから、次に窓ガラスからゲームをしている少年の姿が見えたから。
あやかはぬいぐるみを持つ両手の内の右手を口に当てた。
(この子は、愛する家族、心からの親友、大切な恋人をそっちのけで私の相談所へ……)
一途な少年の気持ちに、あやかの心が揺れた。それが自分の妄想を崩壊させ、現実へと引き戻すきっかけとなる。
「……ふん、ぬいぐるみのくせに何様、あんたなんかで私の心が癒せませんわ!」
空想の素材を投げ捨て、あやかは本当の情熱を少年に与えるため、相談所の扉を開く。
「ああ、こんなお寒い中、わざわざ来てくださって申し訳ありません。さあ、少年。何かお悩み事でもありますか」
「じゃま」
あやかの粉雪が混じったコートの温もりを、少年はその一言で払いのけた。
その日は赤き人が幸せを送る聖なる一夜。しかし、全ての人々がそれを幸せだと自覚するとは限らない。
ここにもまた、一人の女子中学生から見捨てられたぬいぐるみが、それをせつない雪の重みだと感じていた。
154 :
マロン名無しさん:2005/12/20(火) 11:39:00 ID:z992ZFJd
このスレが立って、約一ヵ月半経過してるのに、未だにスレ保管(以下略)
155 :
マロン名無しさん:2005/12/22(木) 15:52:10 ID:bMDtb7+k
約一ヶ月の充電期間を経て、ボーボボ第二部スタート
僕からしたら非常に長い一ヶ月だった。
156 :
マロン名無しさん:2005/12/25(日) 01:36:32 ID:ek+cTYZE
>>155 第2部は新キャラが増えて初期に戻った感じですね。
気が早いけどガ王の役は誰がやるんだろう?
高音? 愛衣?
158 :
マロン名無しさん:2005/12/26(月) 22:51:55 ID:Umj/IP5o
四葉五月
>>157 ガ王の扱いにつけもの臭を感じたので相坂さよ
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
ネギま!のバトルはボーボボ並み! 魔法世界用語集
No.10 解除の壷【浄化呪文】
魔法の壷よ、壷に入れし者の呪いを解きたまえ。”解除の壷”
ネギが、ぬいぐるみにされてしまった木乃香を元に戻そうと使用した呪文。
対象者を壷(ミキサー)に入れ、呪文を詠唱してスイッチを押す。
数秒間、壷(ミキサー)内部から聖なる風が刃となり、呪いそのものを切り刻んで、浄化する。
そして壷(ミキサー)のフタを開けると、中から煙とともに呪いをかけられる前の姿を現す。
……ハズだったが、当のネギは治癒呪文はあまり得意とは言えず、ただぬいぐるみがボロボロになっただけだった。
『宮崎のどかの印象をボーボボのみんなに聞いてみました!!』
ボーボボ「基本的にはいらない」「のどか?豚の餌に用はねーッ!!」
ビュティ「別にいなくてもいいかもしれないね!」「いてもいいけど、いなくてもいいっていうか。」
ドンパッチ「のどか?誰だっけ、それ?」
田楽「宇宙のゴミになって欲しいのら〜!」「地球上には必要ないのら。」
魚雷「興味ナシ!!!」
ただのアンチのどかだろ?