最終話 地球規模
独歩「おかしなことだぜ」「最強目指す者同士…」
「いつでも会える距離にいながら」「一度も立ち合ったことがない」
刃牙の視線が一瞬下を向く。独歩の足先がうずいている。
刃牙「「そうですね」と―――――」「言うと同時に蹴りが飛んできそうだ」
言われて左手で右足を押さえる独歩。続くセリフに目を丸くする。
刃牙「俺は地上最強を目指しちゃいない」
19:50 東京ドーム
誰に言われるともなく集う猛者たち。
刃牙「親父がもし地上最弱の生物なら」「俺は二番目に弱い生物でいい」
独歩が聞いたそのセリフは、誰ともなく伝わっていた。
さて、刃牙一人しかいない漆黒のグラウンド。固唾を飲んで見守る猛者たち。
地上最強の生物・勇次郎を前にするイメージが、刃牙のみならず彼らにも見える。
時計の針は、20:00を指していた。
同日・同時刻 タンザニア・セレンゲティ国立公園
百獣の王の前に立ちはだかり、威圧する勇次郎。
正面の物ではない殺気を捕らえ、振り向いた時、そこには不敵な笑みを浮かべたサムワン海王。勝者サムワンッッ!
「バキ」完 to be continue next week 「SOME ONE KAIO サムワン」