「あんたの病気のことは黙っててやる!! そのかわり……一発やらせろ!!」
「え〜と え〜と……」「何を?」……ズルッ
Look at ME!!
夜 公園(承前)
きゃあ!! きゃあ!! ドサッ
いいいいいけないわ池田君許されないわよこんなこと「なぜ?」
え〜〜とえ〜〜とだって私は教師だしあなたは生徒だし「それがどうした?」
きゃ〜きゃ〜教育者というのは神聖な職業で「興味ないね 他には?」
私今そんな気全然ないのよだからダメ!!「うるせえっ!」
秘技スカートめくり。ワンピースの下には勿論何も穿いて無い。
え〜とえ〜と池田君は未成年だから青少年なんとか条例に
ずずっ ずびっ ぐしゅぐしゅ ずるずる ぐずっ ずるっ
桜井先生は涙と鼻水にまみれていた。服は半ば脱がされ胸が見えている。
このままやっちまうのか?できるのかオレ?これでもしうまくできなかったら
シャレにならねーぞだいたい普通の経験だって全然ねーわけだしあっそういや
避妊具なんて持ってねーぞ外に出すだけじゃやばいんだっけやっぱ……
ガサッ 振り向く二人。
「警察呼びますか?」清水委員長である。。
「だめ〜〜!!」あわてて両手でバッテンマークを作る桜井先生と生徒池田だった。
「そうですか」清水はそれ以上何も言わずに去っていった。
「あいつはガチガチに固いヤツだから絶対ただじゃすまねーぞ」
今度は池田君もまずいんじゃ…
「オレのことなんかほっといて自分の心配しろよ 教師やめたくねえんだろ」
ごめんね池田君あたし自分のことしか考えていなかった教師失格だわ・・・・・・
謝罪を続ける桜井だった。
やりたい盛りなんだもの我慢できなくなるの当然よね変な挑発しちゃってごめん
なさいね先生気にしてないから・・・・・・
池田はまずコケて、それから怒鳴った。「そんなんじゃねえ!!」
「オレがあんたを襲ったのはなあ・・・」
あんたの教師という仮面をはがしてやりたかったからだ、と池田は言った。
それでひとまず落ち着いた。
でも・・・桜井は言った。「清水さん なんでこんな時間に公園にいたのかしら」
清水は家の窓から池田の二輪車を見かけ、自転車をキコキコとこぎつつ追いかけ、
公園の入り口でそれを発見したのだった。
昼 教室
英語Tの授業が行われていた。中年男性教師のぼそぼそとつぶやくような授業を
真面目に聞いているのは清水くらいのものである。無理もなかった。教室は
夕べ商店街に出現した痴女「けっこう仮面」の噂でもちきりだった。
噂話など我関せず、今日はここまで、とつぶやくと中年教師はけっこうな量の宿題を
出した。「明日までに」巻き起こるブーイング。清水が立ち上がった。「先生」
本日はみんな、明日提出の美術の宿題で手一杯です。明後日にしてもらえませんか。
中年教師はにべもなく言った。「美術の宿題はやらなくていいです」
結構よろこぶ生徒たち。「まあいいか」「先生がいいって言ったんだから」
「おい清水! ちょいと話がある! 体育館の裏までツラかしな!!」池田であった。
「なんて陳腐なセリフなの 自分で言ってて恥ずかしくない?」
「う うるせえなあっ」
「面倒くさいから屋上ですませましょう」
放課後 階段横
「で 彼女なんだって?」池田にささやく桜井先生。
「『あなたの説明では到底納得できません もう一度弁明のチャンスを与えます
それでダメなら職員会議に報告しますからそのつもりで』全部本当のこと
言ったんだけどなあ・・・」
へなへなと崩れ落ちる桜井だった。「また切れちゃうかも」
夜 清水自宅。
美術の宿題をやっている清水の耳に二輪車のエンジン音が聞こえる。池田だった。
「いったいどこへ連れて行くつもり? 池田君は宿題終わったんですか?」
ブオンブオン きいこきいこ
「いいから黙ってついてこいよ! 納得のいく説明をしてやる」
ドッドッドッ きいこきいこ
「なあ! やっぱり後ろに乗れって じれったくてしょうがねえぜ」
きいこきいこ
「結構です ほら 早くしないと 宿題がたくさんあるんだから」
チリンチリン♪
夜 公園
「またこの公園ですか? この公園になにがあるというのです?
こんな所に来たって何も・・・・・・」
ガサッ うははははは きゃ〜 うわ〜
うははははははは! きゃ〜きゃ〜
「・・・・・・何をしているのあの人は?」
「・・・・・・だから病気なんだってば」
くるっ うはははは 清水の頭をつかみあげる桜井先生(全裸)。
「私は不可能を可能にする愛の女神様!」清水の頭から手を離す。
「これであなたの昨夜の記憶はすべて消えました!!」
「これでもうあたしも池田くんも安全です! よかったね!」うははははは
池田は小声で清水に話を合わせろと呟いた。だが清水は女神に突っ込みを入れた。
「昨夜の記憶は消えても今夜の記憶は残ったままですが」
「私は不可能を可能にする愛の女神様!」清水の頭から手を離す。
「これであなたの昨夜の記憶はすべて消えました!!」
「これでもうあたしも池田くんも安全です! よかったね!」うははははは
池田は小声で清水に話を合わせろと呟いた。だが清水は女神に突っ込みを入れた。
「昨夜の記憶は消えても今夜の記憶は残ったままですが」
桜井の目が吊り上った。「やはり目撃者は消さねばならないようね」
池田はこうなるとどうなるかわからんから、と清水に逃走を勧めた。
「嫌です」池田の指示にはなぜか逆らう清水だった。
「私は何も悪いことをしてません なんで逃げなくちゃならないの」
その間にも桜井先生は全裸のままガッチャガッチャと音を立てフェンスに登った。
「いい度胸ね! 誉めてあげる!」
フェンスの上で立とうとする桜井だった。震える足はM字開脚。池田は後ろを向いた。
「せめてひと思いに楽にしてあげるわっ!」バッ!!
桜井先生はフェンスの上から清水目がけて飛びかかった。
池田は呆れてそれを見ようともせずその場を離れようとしていた。「もう勝手にして」
2話 おわり