【ハレンチ】ネギま!萌え党カルメン’77【パンチ】
>>141 突然上空の亜子が震えだした。
亜子「血・・・血だ・・・」
エヴァ「どうした和泉、ひるむな。」
裕奈「にゃ?」
亜子は地上に降りてうずくまった。
亜子「血・・・。血は嫌い・・・」
エヴァは亜子のプロフを思い出した。
エヴァ(ちっ、こいつは例の事件以来血は駄目だったな。
下手したら魔法が解けて、しかも他のやつらにも
影響を与えるかもしれん)
エヴァはその小さな肩に亜子を担いだ。ちょっとよろけたが、
きちんと立ち上がった。
エヴァ「おい、私は一端席をはずすが、そのあいだ抜かるなよ!
お前たち!」
エヴァは亜子を自宅に運んでベッドに寝かせると震えるその身体に
毛布を掛けた。それからハッと我に返った。
エヴァ(おいおい、何やってるんだ私は。だいたい、この役立たずのせいで
計画が狂ってるんじゃないか。ったく)
>>143 エヴァは戦場に戻った。
ネギは、アキラに押されており、ネカネも裕奈とまき絵の二人を
相手にやっと互角の戦いをしていた。
エヴァ(坊やの相手はアキラ一人で十分だな、あとは厄介なあの女を・・・)
エヴァ「おい、まき絵、明石、降りて来い、3人でフォーメーション組むぞ」
エヴァはまき絵と裕奈とスクラムを組んだ。
ネカネ「いったい・・・!何をしようっていうの」
エヴァはニヤリ( ̄ー ̄)と笑うと変なポーズを取った。
まき絵と裕奈もそれにならう。
裕奈「赤い指輪はパパとの絆・・・」
エヴァ「この世に闇がある限り・・・」
まき絵「天に向かって大開脚ーーー(ハァト」
3人「エヴァンシスターズ参上!!」
エヴァ「ふふっ。1人抜けてポーズがイマイチ決まらんが、
こうなったら貴様の負けだ。覚悟しろ」
ネカネは身構えた。両者の間に沈黙が流れる。
頬を汗がつたう。
>>144 エヴァ「行くぞ!トライアングル・サンドウィッチ!」
エヴァが、姉の前に飛び上がった。しかしそれは陽動だ。
まき絵「くらえー私のタンブリング・フープ!」
エヴァに気を取られたネカネはまき絵が放ったクロスの輪を
かわすことができない。身動きを封じられてしまう。
裕奈「それっとどめだぁ!スリーオンスリー・フィニッシュ!」
ネカネ「ぐふッ・・・」
裕奈が放った紅の妖球をまともにくらって、さすがのネカネも
バッタリとその場に崩れ落ちた。
ネギ「お、お姉ちゃんっ…!」
ネギ(僕のせいだ…僕が不甲斐ないせいでお姉ちゃんが――)
ネギは倒れた姉に駆け寄ろうとした。
しかし・・・!
>>145 ネギの前にアキラが立ちはだかった。
アキラ「ふふっネギ坊主、真空中では水は球を描く、
この意味がわかるかな」
そう言ってアキラは手のひらを上に挙げ、その上にサッカーボール大の
水球を造り出した。
ネギ(どうしよう、た、助けてよアーにゃん、木乃香さん…)
アキラ「くらいなっ!サークリング・アクア・ディッシジョン!!」
ネギ「うわぁ!」
ネギは倒れた。沈み行く景色の中で姉の方を見やった。
ネギ(僕は、お姉ちゃんを守れなかった、それにみんなも、
担任として失格だな。きっとタカミチにしかられ…)
ばたっ。
エヴァ「くくく、あっけないな」
突然悪寒がした。背後で何者かが立ち上がったのだ。
エヴァ「な、何者だ!」