ピグマリオ連載中

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720あらすじ2:2005/11/28(月) 00:01:57 ID:???
 ここから物語りはクルトパートとオリエパートに分かれながらも同時に進んでいきます、
分かり難いかもしれませんが二人の話を並べてお話しましょう。
       
          クルトの場合                                     オリエの場合
 クルトは砂漠を抜けた先にある村の、医者の家に寝かされ看病されていた。           オリエは砂漠を抜けた先にある村で、ギルガドールの上から、
 どうやら砂漠を抜けたところで力尽き、この村の人に助けられた様子。             クルトを探していました。
 クルトが目を覚ますと側でレオンが心配していました、そして今までの経過を          その途中、家の外から中を覗いている気になる子がいたので、
話します。                                         ギルガドールの上から、こんばんは、と話しかけました。
 その時、俄かに医者の家が慌しくなります、どうやら急患のようす。              女の子は空から話しかけられたのでびっくりします。
 運ばれて来たのは トニオ という青年、しかしかなりの重症らしく、             女の子は最初オリエを警戒しますが、いい人と分かると、
頭に巻かれた包帯から血がにじんでいる、そして足は骨折していた。               姉が今年の「生贄」に選ばれてしまった事を話します、
 トニオは周りの制止を聞かず、行かなきゃならない、と叫びます、               オリエは詳しい事情を尋ねました。
721あらすじ3:2005/11/28(月) 00:02:56 ID:???
どうやら マリア という恋人を救うため今すぐ動けなきゃならないらしい、          「お姉さんには恋人がいるの、強くてやさしいいい人なの、
しかしもちろん骨折した足では一歩も歩けない。                        母さんが死んでから姉さんはその代わりに家族の面倒をみて苦労ばかり
 クルトが医者にこの事態の訳を聞きます。                          それが、やっといい人と結婚して幸せになれると思ったのに・・・
「今年の生贄が決まってな、                                 姉さんが生贄に決まっちゃったんだ」
 山に住み着いてる怪物に一年に一度娘を差し出さなきゃならないんだ、             女の子はお姉さんの不幸に涙を流しました、
 さもないと田畑の収穫がふいになるような砂嵐が町を襲うんだ。                そして「計画」をオリエに話します、
 その今年の生贄が、あいつ(トニオ)の恋人なんだ」                     それは自分がお姉さんの身代わりになり、お姉さんを救うというもの
                                              オリエは驚きながらも冷静に現実的に女の子を諭します。
 町の人たちは何とかしてやりたいと話し合うが、                       女の子はオリエの話を聞くと、でも、でも、と涙を見せます。
だれも前向きな意見は出さない、そこでクルトが自分がその怪物をやっつける、          それを見たオリエは代わりにあたしが行ってあげる、と女の子と約束
と言います。                                       「少なくともあなたよりは怪物に慣れているから、
 町の人たちは最初クルトをただの子供だと思い、相手にしませんでしたが、           そのかわり剣を一振り手に入れてね・・でもばれるかしら、
722あらすじ4:2005/11/28(月) 00:04:04 ID:???
クルトが広場の彫像を軽く持ち上げ怪力を見せると、どんと胸を叩き、              あたしの背じゃ」
怪物退治を任せるようもう一度言います。                           家の中を覗くと、そこにいたお姉さんは大人の女性だった、
 もちろん今度は何の異論もなく承知する町の人。                       しかし、それなら大丈夫と、女の子は一粒の実を取り出します。
 医者はクルトに、それならもう一つ頼みがある、と言います、                「まあ、綺麗な葡萄色の実・・・これは?」                                  
それはクルトに「トニオの代わり」を演じて欲しい、というものです、             「うん、夢の実っていうの」
しかしクルトは子供、トニオは大人、どうするのさ、と医者に聞くと、              それは博識なオリエでも始めて聞く実の名前でした。
クルトに葡萄そっくりの実を一つ与えます。                          女の子はそれをオリエに食べてみるよう勧めます、
 クルトは手渡された実をみて、これは何かと訊ねます。                    じつは女の子が使おうとこの村の長老の所から、
「夢の実と言ってこの村に古くから伝わる不思議な実だ、                    こっそり持ってきたものらしい、オリエはそれをパクッと口に入れます                    
 子供にしか食べられないけどな」                             「これはこの村に古くから伝わる不思議な実よ」
 クルトは夢の実を食べます、「でもどこが不思議なの?」                   おいしそうに実を食べるオリエ、「でもどこが不思議なの?」
「その実を食べると、しばらくの間だけ・・・大人になれるんだ」               「その実を食べると、しばらくの間だけ・・・大人になれるのよ」
 クルトは体が焼け付くように熱くなり、その体が変化して行くのを感じた。          オリエは体が焼け付くように熱くなり、その体が変化して行くのを感じた。
 
723マロン名無しさん:2005/11/28(月) 03:03:10 ID:???
工夫してくれたのはわかるんだが……俺の画面だと改行されちゃって
すごく読みにくいよ。
724マロン名無しさん:2005/11/28(月) 04:07:26 ID:???
あまり関係ないけど、虹って、本来円形なんだよな。地面に隠れて
下半分が見えないだけで。
725マロン名無しさん:2005/11/28(月) 19:56:30 ID:???
ごめん、私も読みづらい^^;
IEを全画面表示でやっと読みました。

726マロン名無しさん:2005/11/28(月) 23:07:14 ID:???
オリエがエロくなるのか・・・
もしや精霊オリエと神の色以外そっくりになるとか?
どっちにしろ今後の重要な伏線になりそうだな。
727あらすじ1:2005/11/29(火) 00:00:41 ID:???
第八十三話
 町外れの森の奥にある、丸太造りの祭壇、ここで毎年怪物に娘を生贄に出している、
そして今年の生贄に選ばれた マリア がここへ運ばれてきた、運んできた村人はすまんマリアと懺悔すると逃げるように去っていった。
 ベールをかぶったマリアは静かに怪物が現れるのを待つ、そしてしばらく後、ついに怪物がその姿を現した。
 それは歳を重ねて妖力を得た大蛙の怪物だった、大蛙はマリアを飲み込もうとその大きな口を開け、襲い掛かる。
 マリアは用意していた一振りの剣を使おうとしたが、転倒した隙に岩の裂け目に剣を落としてしまう、
絶体絶命に思わず悲鳴を上げるマリア、そこへ一人のたくましい青年剣士が現れマリアを抱き上げると、大蛙から距離をとった。
 マリアは青年に、トニオなの?と聞くと、青年はそうだよ、と答えた、
そしてトニオは勇敢にも大蛙の怪物へ戦いを挑む、トニオはよほど怪物と戦い慣れているのだろう、
大蛙の攻撃を避けると死角から大蛙の頭に飛び移り生物共通の急所である脳幹に杭の一撃を見舞うと、大蛙は人ほどの大きさの中蛙に縮んでしまう。
 中蛙は、長くて唾液でぬめる触手のような「舌」でマリアを絡めるとその女体を縛り上げる、
悲鳴を上げるマリア、そこへトニオが剣で舌を切り、返す刀で怪物の額に剣を突き刺す、
中蛙は再び縮みだし、今度は普通の蛙の大きさに戻るとそれっきり動かなくなってしまう、どうやらこれで蛙の怪物をやっつけたようだ。

 これで生贄騒動もおわり、君も無事でよかったとトニオは言い、恋人マリアと共に歩いて町に帰り始めた。
 マリアは助けてくれたトニオにどきどきする。
728あらすじ2:2005/11/29(火) 00:01:57 ID:???
その夜は、やけに雲の多い夜だった、だから満月だと言うのに辺りは暗い、トニオとマリアは手を取り合うほど近くにいるのに、
お互いの顔を見ることが出来なかった・・だが・・この夜、一瞬だけ、月が二人の姿を照らし出してくれた。
 マリアは見る、そこに立っていたのは長い金髪を伸ばす凛々しい青年、広い胸板、大きな手、太い肩、逞しさと気品を併せ持った男。
 トニオは見る、そこに立っていたのは長い黒髪を伸ばす清らかな女性、白い首筋、細い指、華奢だが女性としての曲線に満ちた女。

・・・漫画の中では二人の姿が月に照らされた時点で「ネタバレ」してるので、あらすじでもここでばらしましょう、二人はなんと大人になったクルトとオリエなのです。

 クルトとオリエはお互いの事に気付かず、勘違いしたまま、お互いの姿に今まで感じた事の無い「新たな感情」を芽生えさせてきた、
特にクルトはオリエの大人の体に興味津々、唇や胸元をちらちらと見て、どきどきします、しかし何故どきどきするのか分からないクルト。
 クルトは心の中で自分に問いかける。
(どうしてしまったんだ、母さまよりも美しい人はいないと思っていたのに・・・)

 そして二人は村の近くまで帰ってきました、本来なら喜ぶところだが、二人はこれでお別れと思うと悲しくなってくる、
クルトは、この手を離したくない!と強く心の中で思った。
729あらすじ3:2005/11/29(火) 00:02:30 ID:???
 オリエも同じ気持ちのようだった、その目に涙を流している、しかしクルトより自制心が強いのか、
「もう行かなきゃ・・あたし行くわ。
 今夜は助けてくれてありがとう・・・感謝の・・キスを・・」
 オリエは目を閉じると体を近づけ、あとは男を待った。
 月が、再び明かりを灯してくれる、クルトはオリエの腰と背中に手を回し、胸の中にそっと抱き寄せると、感謝を表すための・・永いキスをした。

 その夜、クルトはレオンの待つ医者の家に戻ると何故か泣いた、レオンがどうしたの?と訳を聞くが、クルト自身にもこの感情が何なのか、今は分からないようだった。
 そして朝、町を歩いているとクルトとオリエがばったり再会する(もちろん子供の姿で)
しかし再会の喜びが無い、二人ともなにか呆けているよう。
 そのとき広場の方から「英雄トニオとマリアの凱旋だ」と声が聞こえると、そちらへ走り出すクルトとオリエ、
そこで本物のトニオとマリアを見た二人は、お互いにあの夜見た人と違う事に気がつく。
 しかし二人とも、あの夜、初めての胸の高鳴りを感じた人が隣にいるとは気がつかなかった・・そして気付くことなく、再び旅を再開するクルトたちだった。

 夢の実は一夜の夢を見せただけなのかもしれない、だが、その夢でクルトとオリエは、お互いに「一つの季節」を終えた。   つづく
730マロン名無しさん:2005/11/29(火) 01:42:45 ID:???
代理を立ててたトニオとマリアは、後で話のつじつまを
あわせるのが大変だろうな。
村人とか、武勇談を聞きたがるだろうし。
731マロン名無しさん:2005/11/29(火) 04:42:56 ID:???
つーか、少なくともトニオはホントのこと言えよ。
人の手柄を自分のものにしちゃうなんて、褒められたことじゃないぞ。
732マロン名無しさん:2005/11/29(火) 11:54:09 ID:???
一応みんな知ってるけど、マリアには言わないであげような、となってると思うw
少なくともトニオ側は、医者とか町の人みんな知ってるわけなので。
でも恋人が助けに来てくれた方が嬉しいやんw(マリア替え玉だけど)
733あらすじ1:2005/11/30(水) 00:00:29 ID:???
第八十四話
 片時も忘れた事は無い、母ガラティアからのメッセージ。
「クルト、虹の谷へお行き・・そこにつくまでの旅の間にお前の星を輝かせる人を見つけなさい・・
 それがお前の道を開き、導く事になるでしょう・・そして、「ピグマリオ」を・・」
 
 だが、クルトはまだその意味を理解していない、ピグマリオの意味も分からなければ、虹の谷もまだ見つけていない、
そして星を輝かせる人もまだ・・・クルトにそれらが分かる日が来るのだろうか。

 舞台は「海」それも大きな海原から話は始まる。
 時刻は夜、気象は嵐、波高し、その海面を割って大きな「神」が姿を現す、そしてその向かいに前に立つ神と瓜二つの姿をした神が現れる、
海に現れた二人の神、どうやらこの海の神は兄弟らしかった。
 しかし兄弟神の仲はかなり「悪い」ようだ、顔が合うなり言い争い、そして取っ組み合いの喧嘩を始めた。
 兄神の名は ポセイドン 弟神の名は ネプチューン 

 大海に面した漁師町ではこの海神の喧嘩により漁が中止になっていた、その漁師町の一軒にクルト達一行がたまたま居合わせ、
嵐が過ぎるのを待っていた。
734あらすじ2:2005/11/30(水) 00:01:15 ID:???
イリューズとタロスの使徒コンビもたまたまこの海の近くに来ていた、ただこちらも仲が悪い。
イリューズ 「どこまでついてくる気!?あたしの後をつけないでよ!」
タロス   「だ!誰がお前の後なんか・・だいたいクルトを倒すにはお前の力では無理だ」
イリューズ 「ほっといて!どうしてあたしに口うるさく付きまとうのよ」
 その二人の前に突如メデューサの「影」が現れた。
 メデューサはイリューズに、クルトが谷に近づく前に倒せ、と命じる、そしてそれだけ言うとメデューサは消えた。
イリューズ (メデューサ様の「直接命令」・・何と言う事、あたしがあの子を手にかけるとは・・)
タロス   「イ・・イリューズ、あの子は只者じゃないぞ、あいつの力はそれを目の当たりにした俺たちが他のどの使徒よりもよく知っている・・・
       よ・・よければ・・お、おれが・・手伝おう・・・・・か?」
イリューズ 「私を見くびるな、あの子の魂は私が奪ってみせる!」
 イリューズがクルトの所へ向かい、その後をタロスが追った後、岩陰からアスナスが現れ、飛び去る使徒二人を馬鹿にしたように含み笑う、
どうやら先ほどの「メデューサ」はアスナスの見せた幻影らしい。
 しかし、どうしてこんなまねをするのかという、アスナスの真意までは今は分からない。

 漁師の家ではクルトが嵐を起こす海神を、ぼくが何とかしてあげようか?と吹いていた、漁師の夫婦は笑って取り合わない、
それにクルトはカチンと来た、味方だと思っていたオリエもおよしなさい、などと言う、クルトは言う。
「あーオリエも無理だとおもってんだ」
 しかし冷静で博識なオリエは、海神は嵐の後必ず大漁を約束してくれる、神も反省している、とやさしく教えた。
 そのオリエに対し、クルトは立ち上がるなり思い切り怒鳴りつけ、オリエより自分の方が正しいと主張するのだった。
735あらすじ3:2005/11/30(水) 00:01:50 ID:???
海の底に消えない「光」がある、海神の王国のシンボル「真珠の塔」だ。
 ポセイドンとネプチューンの兄弟が喧嘩別れした今でも、それぞれの城と暗い海底を優しく照らしていた。

 喧嘩を終え、自分の城に帰ったポセイドン、しかし半魚人の家来が慌てて、城に岩が飛んできて城がめちゃめちゃだと報告する。
 喧嘩を終え、自分の城に帰ったネプチューン、こちらも城に岩が飛んできて城は破壊されてしまった。
 どちらもこんなまねをするのは海に一人しかいない、と兄弟のところへ向かう、ふたたび海神の兄弟は取っ組み合いの喧嘩を始めた。
 その様子を陰で見ていたのはイリューズ、彼女は「クルト」に変身して海神兄弟の前に姿を現すと、
岩を妖力で飛ばし、海神の城をさらに破壊した。
 
偽クルト 「ポセイドンもネプチューンも自分が海の王だと大口を叩く割にはだらしない バカ だな」
 (漫画上の表記では、バカ の部分だけ文字が大きくなっています)
海神兄弟 「何だと小僧!さてはわしらの城を壊したのは!?」
偽クルト 「へー城だったのか、目障りな岩の塊があるので片付けるつもりだったんだ」
海神兄弟 「ぬ・・っ わしらにそんな口を利くお前は・・何者だ」
偽クルト 「ぼくを知らないの、善なる神アガナードの孫、ステファンとガラティアの息子、ルーンの国の皇子、クルトだ!」

 貴様たち二人を退治に来た、と海の神に向かいタンカをきるイリューズ・・・果たしてどのような「策」をクルトに仕掛けようとしているのか!?   つづく
736マロン名無しさん:2005/11/30(水) 00:13:02 ID:???
うわあ、嫌な展開だ……。
偽物の製で本物がこまるのって、あんまり好きじゃないな。
737マロン名無しさん:2005/11/30(水) 00:20:15 ID:???
この手はアガナード(語り部)の時にも使って失敗してるよな。
ポセイドンとネプチューンも神様なんだから、一発で見抜かれるんじゃないの?
738マロン名無しさん:2005/11/30(水) 01:19:49 ID:???
それにしても、海神の名前がギリシャ神話とローマ神話そのまんまだな。
アガナードやユリアナやペレはオリジナルっぽいのに。
つーか、ローマ神話の神はギリシャ神話の神の名前だけ変えたものだから、
同じ神じゃん。
739594:2005/11/30(水) 21:36:20 ID:???
語り部の時に来なかった誤解ネタが今使われたか。
先想像するだけでストレス貯まるわ。
740あらすじ1:2005/12/01(木) 00:00:53 ID:???
第八十五話
 海神達に、お前たちを「退治」に来た、と挑発する偽クルト。
 怒った海神はマグロなどの魚たちにこの子を懲らしめさせようとするが、
しかし逆に魚たちは妖力で生きたまま分解され殺されてしまう、
後に残るのはまだピクピクと動く、内臓などを出したままの魚たち。
 本気で怒った海神の兄弟は三又の槍を装備、偽クルトと戦闘に入った。

 海神の本気の戦闘が始まったため、海も陸も大荒れに荒れていた、
漁師やオリエは無事、嵐がやむように願っていたが、
一人クルトだけは腕を組み、嵐の海をにらみつけていた。

 海の中では海神が偽クルトに押されていた。
 自分たちの神を助けようと半魚人が加勢に入るが、半魚人の大半は返り討ちにあい殺されてしまう。
 偽クルトは海神たちに言う。
「さあどうした、鈍間で愚図の海の王たち!こんなに海の民が苦しめられているのに手も足も出ないのか。
 死んで行く魚たちを見るがいい、それはそのまま愚かなお前たちの行く末だ。
 この海は、ぼくが支配するぞ!」
 
 この言葉を聞いて、海の神の兄弟は「力を合わせて」偽クルトに体当たりの攻撃をした。
 陸では特大の地響きと津波の嵐が発生する。
741あらすじ2:2005/12/01(木) 00:01:25 ID:???
クルトはもう我慢できない、と言うとギルガドールに乗り沖へ向かう。
 海の中では偽クルトが逃げ回っていた、さすがは「神」、兄弟そろえばその戦闘力は使徒より遥かに上らしい、
偽クルトはぐずぐずしてるとこちらが危ない、と思った。
 そこへ本物のクルトが登場、偽クルトは素早く小魚の姿に変身すると、
海神から救って下さいとクルトに助けを求めた。
 小魚の話を信じたクルトは海神をますます許せなくなる。
 その時、海神の三又槍がクルトを捉え、海面の上まで吊り上げられた。

 クルトと海神の話は食い違い、双方関係が悪くなる、そこへオリエとレオンが戻ってきたギルガドールに乗り、
海神とクルトに争いの訳を話して欲しい、と頼みに来る。
 海神はオリエと話し合う冷静さがあったがクルトにはそれが無かった、
クルトは自分を捕らえる海神の手を蹴り上げるとさらに追い討ちのパンチを見舞う。

 海神のピンチに家来の半魚人が群れで来た、
クルトはその群れに向かって大地の剣を元の大きさに戻したのだった、
・・・これが、後にどのような事態を招くのか、この時のクルトは考えもしなかったのである・・・つづく
742マロン名無しさん:2005/12/01(木) 02:18:28 ID:???
なんか、わざわざニセクルト作戦をしなくても
同じような展開になったんじゃねーの?
743マロン名無しさん:2005/12/01(木) 10:28:11 ID:???
ちょっとクルトにドキュソ臭を感じてしまった…
子供だからしょうがないんだけど…
相手は神様だし、オリエには甘えているように見えるし…
744マロン名無しさん:2005/12/01(木) 20:47:21 ID:???
偽クルト、むちゃくちゃ強いじゃん。
神様とタイマン張って勝てるのかよ!
745マロン名無しさん:2005/12/01(木) 23:59:50 ID:???
いや、三つ叉の矛を押し返しただけだろ。それはそれですごいけど。
あとはだいたい雑魚。メデューサの使徒なら不自然な強さじゃない。
まともに闘ったら勝ち目はないだろう。
746あらすじ1:2005/12/01(木) 23:59:54 ID:???
第八十六話
 クルトの命令により、巨大な姿に戻る大地の剣。
 大地の剣は海底を照らしていた、海の王国の象徴とも言うべき「真珠の塔」を跡形もなく破壊し、
それを形作っていた真珠は広く四散した。
 ポセイドンとネプチューンは飛び散る真珠を見て青冷める。
 大地の剣は、平穏な海底を切り裂き、跡形もなくその地形を変え、
海の生き物を巻き添えにした。
 クルトは余りの惨状に腰を抜かす、海底は見るも無残なほどに斬り壊され、水は汚く濁り果ててしまった。
 海神はまず海の濁りを吹き飛ばし、水だけは綺麗にする事が出来た、ただその他の物はもう戻らない、
そしてこの悲劇の主犯であるクルトを岩で出来た檻に封じた。
 海神は海をめちゃめちゃにしてくれた剣がユリアナ所蔵の大地の剣だと気付く、
海神は大地の剣にクルトを封じるよう命じた、クルトの入る岩の檻に張り付く大地の剣。
 そして海神はクルトの額に海でも呼吸が出来る、海の鱗、というアイテムをさずけた。
 大地の女神のために、クルトを殺しはしない、そのかわり終身刑を言い渡す、残る一生その岩の隙間で暮らすがよい、
とクルトに海神の判決が下った。

 被告人クルトの自己弁護の一部を記載します。
「そっちが仕掛けてきたんじゃないか!いきなり大勢で襲い掛かってきて。
 そりゃこんな事になるなんて思わなかったけど・・・仕方なかったんだ!!
 僕にはやることがある!一生ここで暮らすわけには行かないんだ、出せっ!」

 クルトの旅の同伴者オリエが海に潜りクルトに言います。
「理由はともかく、大地の剣を使わず話し合う事が出来たはずよ・・
 それをしなかったのはクルトがいけないわ」
 どこまでも優しく心配するオリエ、そのオリエにたいしクルトは。
「ちがう、ぼくは悪くない!向こうが悪い!」
 と、心配して来てくれたオリエに向かって怒鳴り散らし、わめき倒し、
一方的に海神の方が悪いと聞くに堪えない暴言の連続を続けるクルト。
747あらすじ2:2005/12/02(金) 00:00:34 ID:???
クルトが側にいてはまともに話も出来ない、
海神はオリエを息のできる海面へつれてきて、そこで話を聞いてあげた。
 オリエからクルトの旅の理由などを聞いた海神、しかし許せぬ、と告げる、
なぜなら海の平和にとって一番大事な「真珠の塔」を破壊してしまったからだ、
この真珠の塔の「抑え」が効いて海魔も好きに出来ずにいたが、それがあの子に破壊されてしまった今、
海は再び暗黒の時代を迎えるやも知れない。
 クルトの罪の重さにあらためて震えるオリエ、しかし勇気を振り絞り、
クルトの代わりに私が罰を受けると、身代わりを海神に持ちかけるが、海神の答えはノー、
それなら真珠を集め、塔を元に戻しますとオリエは言った、その目には涙があった。
 
 海神は再びオリエを連れて海に潜った、そして荒れ果てた海底の世界を指差して言う。
「この広い海の国のどこに散ったか分からない、あの無数の真珠をお前が探し出すと言うのか!」
 オリエは海神を見つめ、やります、とはっきり答えた。
 海神はオリエを放し、不快そうにオリエを睨み付け言う。
「海上の人間はなんと・・子供ですら口が達者だ。
 あきれ返ってものも言えぬわ・・さっさと海上へ戻れ」

 そらから何日かたち。
 海の世界では、海の王と海の住人との復興作業が続いていた、
海神の力でも城の修復だけでもいつまで掛かるか分からない、それに怪我人の看護もある、
海がもとの姿に戻るにはまだまだ時間がかかりそうだった。
 そこへ報せが海神の耳に入る、なんとあの「真珠」が丘の上に集まりだしていたのだ、
まさかとは思うが・・あの口の達者な人間の女の子が気になる海神。

 真珠を集めていたのはオリエだった。 
 オリエは広い海の底をひたすら真珠を探して潜り続けた、
息がつまり目がくらむ、それでもなお潜らなければ真珠を見つけることは出来なかった。
 一粒、そしてまた一粒。
 オリエは顔が海水の冷たさに真っ青になってもクルトの名を唱えながら潜っていった。

 その努力する姿を笑うものがいる、
メデューサの使徒イリューズ・・クルト幽閉の仕掛け人、彼女に手には例の「真珠」があるのだった。  つづく
748マロン名無しさん:2005/12/02(金) 02:49:59 ID:???
確かに安易に戦って大地の剣を使ったクルトが悪いな。
しかし、子供にあんな強力すぎる武器を与えたユリアナにも
責任の一端はあるような。
これがもとで、海の神々と大地の神々の仲がこじれたりとか
するのかな。
749マロン名無しさん:2005/12/02(金) 05:10:37 ID:???
クルトよ、お前はそんな奴だったのか? 幻滅したぞ。
でも、頭に血が上ると回りが見えない性格は公式設定っぽいからなあ。
今回はそれが最悪になったパターンだな。
750マロン名無しさん:2005/12/02(金) 10:38:15 ID:???
しっかりしてるし、いろんな経験積んできてるけど、まだまだ子供だしねえ。
それを言うなら、オリエの方が大人だよね。
751あらすじ1:2005/12/03(土) 00:00:33 ID:???
第八十七話
 海の底の底、光も届かない海底深く、オリエは真珠を探しに潜っていた。
 子供の身には限界に近い深度、いや限界を越えているかもしれない、
そんな死すら予感させる危険な深さ、しかしオリエは真珠探しのダイビングをやめようとはしなかった。
 海面に戻った時オリエはレオンに語った、クルトのために何かしてあげるのが嬉しい、と、
ちなみにレオンは海に潜ることが出来ないようだ。
 オリエは休憩とも言えないほどのささやかな時間、ギルガドールの上で過ごすと、
再び真珠を探しに海に潜った。
 オリエは疲れていた、眠る時間も惜しんで海に潜る、それがもう何日も続いていた。
 それでも水晶の力に真珠の場所を教えられると、少しでも早くたくさんの真珠を、と、
息の続く限り懸命に探すオリエだった。

 オリエの様子を半魚人が見ていて、主である海神に報告した。
 一方、クルトは大地の剣に封じられた岩檻の中で、海神に逆恨みの言葉を吐き捨て暴れていた、
そこへオリエが面会に来る、そのオリエにクルトは性懲りも無く。
「オリエ、ここから何とかして出られないかな、ぼくはこんな所で捕まっている訳にはいかないんだ。
 旅を続けなきゃ・・ねぇ、大地の剣はずせない?この岩どこか崩せないかなぁ・・中からじゃびくともしないんだ」
 そんなくだらない長話に律儀に付き合う優しいオリエ、自分はクルトと違い息が苦しいのにクルトの心配ばかりをしていた。
 オリエは暴れるクルトに自分の気持ちを分からせようと手を伸ばすが、
クルトは汚い豚でも見るかのようなさげすんだ目でオリエをにらみつけると、
さわるな!の怒号とともに例の怪力でオリエの手を容赦なくひっぱたく・・だがこの程度で今のクルトの暴力癖は治まらない、
最後はオリエに背を向け、息が苦しいのに必死にクルトにメッセージを伝えようとがんばるオリエをわざと無視してやったクルト。
 オリエが去った後、もはや信用できない愚図なこの女の子に恨みの言葉をぶつぶつとつぶやくクルトだった。
752あらすじ2:2005/12/03(土) 00:01:11 ID:???
「勝手な事いって!、ふんっオリエには分からないのさ、レオンと海の上で待ってるだけだから・・
 ぼくがこんなひどい目にあってても平気なんだ。」

 実はこの様子を海神たちは見ていた、そしてオリエの献身の理由が理解できなかった。
 一方イリューズは手に入れた真珠を砕き、海魔と呼ばれる化物を呼び覚まし、自らの下僕としていた。
 クルトは半魚人から、オリエが真珠を集めているという話を聞いた。
 その時、海神のもとへ、海魔がよみがえりこちらに向かっている、との報告が入った、
すぐに迎撃体制に入るよう半魚人にスクランブルを発令する。
 そういえば、この時オリエはどこにいたのだろう・・そういえば海魔が蘇った場所とあの子がいた場所は近かったはず、
もしや、クルトを助けるためオリエが真珠を砕き海魔を差し向けたのでは・・?
 海神の兄弟がオリエを疑っていた、その時、何故かクルトを封じていた岩が砕け散り、
中からクルトが出てきた、そして涼しい顔で海神兄弟の一人を投げたおす。
 クルトは小さくした大地の剣をつかむと、海のどこかへと泳いで行った。

 そのころオリエはイリューズに捕まっていた。
 イリューズは海魔の上でポセイドンとネプチューンの殺害を予告する。   次回へ続く
753マロン名無しさん:2005/12/03(土) 10:57:14 ID:???
うわー。クルトひどすぎ。
いくら子供とはいえ、主人公がここまで嫌なヤツになるのも珍しい。
754マロン名無しさん:2005/12/04(日) 19:41:45 ID:???
クルトは当分閉じこめとけ!と思ってしまった。
でも、そうするとオリエが大変なんだよな('A`)
755マロン名無しさん:2005/12/05(月) 23:39:22 ID:???
しかし、ポセイドンもネプチューンも、そんな大事な塔なら城ほっといて先に真珠集めりゃいいのに……
オリエひとりにやらせんなよ
756マロン名無しさん:2005/12/11(日) 01:53:48 ID:???
保守
757マロン名無しさん:2005/12/11(日) 10:24:56 ID:???
すごいところで次回へ続くだなw

保守保守。
758マロン名無しさん:2005/12/13(火) 20:32:29 ID:???
あれ?
作者急病?
759マロン名無しさん:2005/12/13(火) 23:55:36 ID:???
きっと取材旅行中なんだよ。
760マロン名無しさん:2005/12/14(水) 13:29:10 ID:???
作者の身になにか不幸でも起こったのかもしれん
761マロン名無しさん:2005/12/14(水) 21:23:27 ID:???
1部から2部の間に比べたらこのくらいどうということはない。
WJならもう復帰せんだろうが。
762マロン名無しさん:2005/12/17(土) 07:33:34 ID:???
保守
763マロン名無しさん:2005/12/20(火) 21:03:17 ID:???
保守2.
764マロン名無しさん:2005/12/24(土) 21:39:52 ID:???
                  _,,,.,、、、、、、...,,_
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オオクワの小説はオンディケンゴル・ゾーナマハ・ソルツ・クェックェッテル・ガンデニオン
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    ヽv.,_  .ノ      ,,v-|   ″ },  ..r>  .}         .}
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        .) .¨''ーv,_「     .¨'''.¨ア¨^''-、 `¨′  .___,,,,,,.〕,、、、v-ト冖'^¨
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         \  .ノ          .|       .^'''ーv. ノ  ノ
          ._,ェ、レ‐     ‐------─-------   .,ノ゙'ーvr′
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                    ⌒^'''〜-------ー冖¨′
765マロン名無しさん:2005/12/28(水) 13:18:23 ID:???
ビューンは今頃どこで何してるんだろうな。
766マロン名無しさん:2005/12/28(水) 22:17:28 ID:???
気になるところで続くになってるな
767マロン名無しさん:2006/01/01(日) 09:53:01 ID:???
バッコス最強
768マロン名無しさん:2006/01/05(木) 03:50:21 ID:EbtXPMUe
保守あげ
769マロン名無しさん
アスナスはエルゾの分身
当たったら神扱いしてくれ