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第二百七十八話ネタバレ
其の九 海に吹く風
決着はついた。まだやるかよと問うとらに、流は今度こそ完全にやられたことを示す。
わしとこれだけやるんだから、おめえも人間のワリにゃやる方。言いながら千切れた手を繋ぐとらに、
流は聞いた。おまえは…負けたコトがねえのかよ、とら…
ねえよ…獣の槍は別だがよ。わしは自分の力を出しおしみしなくていいのよ。
ちっぽけな人間の世界だけで何をつけあがってたんだよ。そう言われて、流は笑った。かなわねえなァ、とら。
「オレはもうちょっと早く戦っときゃよかったんだなァ…おめえとよ。」
そして、流はうしおへの伝言を頼む。自分が根っからの悪党で、
白面の側に寝返ってとらを真剣に殺そうとしたから…完璧にぶっ殺してやったと。
「あがいてあがいて、見苦しくくたばっていったってよ…」
流の様子を見て、とらが尋ねる。うしおに流が言った言葉はみんな嘘だったのか。
(「おめえならきっと… 望んだ数だけな。」)
流は言う。本気だったと。本気すぎて…うしおの目をまともに見られなくなっていったのだと。
こんなヤツがいたのか…こんな世の中であんなヤツがいていいのかよってな……
「オレは…バカなコトをしたんだよなァとら…でもよ…
白面の側にでもまわらねえと…オレは…うしおや…おまえに……」
18 :
2/2:2005/07/26(火) 00:03:04 ID:???
今度は流が聞く。さっきのケンカに、うしおの言葉を気にして手を抜いたのかと。
なんでわしがそんなメンドーなコトしねーとならんのよ。その声は、海に吹く轟音と紛れ…
反応を見せない流の態度に、聞いてなかったと判断したとらが繰り返そうとした時。
流が、呟いた。
「ああ…なんだ… 風 が … や ん だ じ ゃ ね え か … 」
より強く吹き付ける風の中、風がどうしたのかとらは聞き返すが…その後の呼びかけにすら、流は答えなかった。
「ちくしょう… だ か ら 弱 っ ち く て キ レ エ な ん だ よ … 人 間 は … 」
そして、とらは勢いを付けて真上に飛び上がる。
衝撃で割れ落ちる窓のガラスが、まるで涙のように流の亡骸に降り注いで…
その決着を知らないまま。
うしおを乗せたウンディーネは、自衛隊の潜水艦より早く、ついに岩柱の側まで辿り着く。
ついに…ついに来たぜ、母ちゃん… 今、行くよ。
死んだ…?
風が……やんだか…………。
とらも流兄ちゃんのこと好きだったんだなァ……うしおや真由子の次くらいに好きな人間だったのかも……。
思いっきり風が吹く中、流の風だけは止まったか。
流を見取るとらが素敵すぎる、ガラスを割って飛ぶのも素敵すぎる。
>「ああ…なんだ… 風 が … や ん だ じ ゃ ね え か … 」
このコマの流れの表情がすごすぎ。
「風が…やんだじゃねえか」の時の流兄ちゃんの顔、とっても満足げで、安らかだった。
もうそこ見ただけで涙がぶわーと…
本当に殺したのか…
でも、うしおがこれを知ったら…
>流は言う。本気だったと。本気すぎて…うしおの目をまともに見られなくなっていったのだと。
>こんなヤツがいたのか…こんな世の中であんなヤツがいていいのかよってな……
うしおに言ったあの言葉が嘘の心から生じたのではないというのが救いだな。
合掌
ああ…流兄ちゃん……
【風が】ああ…流【やんだ】
【とらに】秋葉流追悼スレ【見取られ】
流兄ちゃん追悼【裏切り者の末路w】
流 死 亡 確 認
やっぱ人気あったんだな、追悼スレがいっぱい立ってる。
ただ泣いた
マジで死んだのかよ・・・
これちょっとさすがにやばいぞこれちょっと
>>本当に殺したのか…
ある意味とらは流を救っのかもしれん
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/. |:: | | ::|
|.... |:: |ああ…なんだ… | ::|
|.... |:: |風が…やんだじゃねえか…| ::|
|.... |:: | | ::|
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シクシク
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なんか、流兄ちゃんは裏切ったのが悪いんじゃなくて、
それをこの土壇場までできなかったことの方が悪いように思えてくる。
風が吹く前に決着までついてれば、もしかしたら何とか生き残って、
互いにわだかまりが解けた状態で最終決戦に臨めたのかも‥‥
「おめェもいつかぶっ殺してやるからな」
この台詞がまさか本当に実行されることになるとは…
流兄ちゃんは……満足出来たんだろうか……。
とらのちくしょうっていう台詞が、全てを表してる気がする。
硝子の破片が降り注いでいたのは、とらの手向けか、藤田の追悼の仕方だったのか。
あーん!流様が死んだ!
流さまよいしょ本&流さまF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…天才薄命だ…
・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代は秋葉流だ!」の葉書きを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんなとらごときに殺られるなんてっ!!
金票と差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・
私はあのおそろしく歪んだ彼が(たとえ全裸でバイク乗っててもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
流さまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のハゲッ!!え〜ん・゚・(ノД`)・゚・
強風と流のセリフとの対比…悲しいよ流エェーー!!
本当にこれで良かったのか、
本当に流は救われたのか、
まだ迷っている俺がいる…。
流は救われた……でももっと他に救い方があったはず……。
白面が余計なこと言わなけりゃ、流兄ちゃんは味方のままでいてくれたんだろうな。
そして白面との戦いで本気出して風がやむ可能性も少しはあったかもしれないのに……。
根は別に悪い人間でもないのに、
こういう生き方、死に方をしなければならないのは悲しいな…
そして、流をそうまでさせてしまった白面は心底狡猾な奴だ
まあ、真由子のいるだろう場所にミサイル打ち込ませようとしたんで
個人的には全面的に許せはしないけど…
話はしてなくてもカムイコタンで顔合わせているんだし、
顔見知りの年端もいかない女の子を犠牲にしようとするのは、ねえ…
白面は狡猾ですよ。
ああ、狡猾ですよ。
全部のコマの流の表情がヤバイ。本気だったさ、のところとか。
>「ああ…なんだ… 風 が … や ん だ じ ゃ ね え か … 」
>「ちくしょう… だ か ら 弱 っ ち く て キ レ エ な ん だ よ … 人 間 は … 」
もう、ね、白面の馬鹿やろおお・゚・(ノД`)・゚・
流が満足して逝ったのだけがせめてもの救いだ。
あのガラスがとらの涙に見えて仕方がない。
ギャグを除いて初めて見せるとらの涙なんだよ・゚・(ノД`)・゚・
>>26 >流 死 亡 確 認
号泣してたら鼻水吹いたw
白面との戦いが終わったら、流は大戦犯として歴史に名を刻むことになるんだろうか・・・・
厚沢さんの責任よりはマシ
>「ちくしょう… だ か ら 弱 っ ち く て キ レ エ な ん だ よ … 人 間 は … 」
この「キレエ」は嫌いと綺麗の二つの意味があると思っているのは私だけですか、そうですか。
>「ちくしょう…」
ここのトラの血が心なしか涙に見える
流もとらも大人だなぁ。潮が介入すると絶対有り得ないやりとりだ。
流は潮にはなれないだろうけど、流は流で充分過ぎる魅力持ってたのに……。
しかし流、白面の誘いが無くてもこうしてたんだろうか?
これが流の生き方だったんだろうな・・・。
「もっとこうすれば・・・」「あのときこうしていれば・・・」っていうのは流に限らず、現実に生きる
俺たちだって同じで、人間ってこんなもんなんだろうな・・・。
ギリョウさん、金票さん、徳野さん・・・、もっと上手い生き方はいくらでもあったんだろうけど、
そうしなかったし出来なかった。
藤田はそういう「人間の業」のようなものを描くのがうまいよなぁ・・・。うまいけどさぁ・・・。
少年誌でこんな神展開、理解してくれるんだろうか・・・^^;
十郎、徳野さん、さとりを思い出した。
必死で生きたからこそ、戦って死んだんだ
>>44 厚沢さん、責任感の強そうな人だから
全てを知ったら自害しそうだ・・・
・うしおととらの事(白面打倒の切り札であり、勇の恩人でもある)
・岩柱と其処にいるお役目の事(須磨子は潮の母であり、真由子は勇の友人)
・偽ジエメイは白面の使い
流が「手を抜いたのか?」と聞いて、とらが「んなめんどーなこと…」って
答えてる時、流がなんか微笑んでるところも印象的だったな
流は「とらの奴、まーた人間くさく意地張ってるぜ。囁く家でもそうだったよな。
けど、抜いてないって言ってくれてありがとな」
って思ってたのかな(つД`)
今日は風が強くなりそうだ…
馬鹿は死ななきゃ直らない・・・
馬鹿野郎が・・・
流兄ちゃん……。
これで、これで本当に良かったのか?
ああ、でも、あの今までの狂気が全て抜けたような安らかな顔を描かれるとなあ……。
満足する、死なんだろうな、これはきっと……。
それにしても白面は本気で狡猾だな。
でかい台風がむかってきてる
台風が過ぎたら「ああ・・・なんだ・・・風が・・・やんだじゃねぇか・・・・」と言うつもり
流が事切れて、とらの表情を隠すように風が吹く
そして次ページの見開き
この空気の変化を描くのが本当に神掛かってるよな藤田は
流がまだ生きてる間はまだおちゃらけた雰囲気もあったのに
流は全然アキバ系には見えないな
潮は蒼月って感じだし
麻子はいかにも中村って感じだし
真由子はいかにも井上(ry
ここでナゾナゾ:井上さんの家の商売はなんでしょう?(真由子ンちにあらず、井上さんの家)
耳鼻咽喉科?
>>47 闘わなかったかもしれんが、いつか破綻してたかもしれんし
ずっと空虚さを抱え、飄々とした人間のふりをして生きていったかもしれん。
けど、多分満足して死ねはしなかったろう。
ふ・・・また―――聞こえてきやがる・・・
いつも耳の奥で聞こえる風の―――音・・・
いつからだろう・・・
風の音が――聞こえてきたのは・・・
高校の時、修学旅行の班分けで一人だけ余った時だったか・・・
中学ン時、本気で書いたラブレターが磔にされた時だったかよ。
小学校ン時、給食が食べれずに一人で居残りさせられた時からかもしれねぇ・・・
喪男の中でも、真性の才がある奴にしかならんと言われてる・・・
包茎、童貞のまま三十路になった時時からかもな・・・
そうさ・・・
とにかくオレはガキの頃から何でもダメだった・・・
すぐにわかったけどよ・・・オレは回りのヤツらと違うんだってな・・・
(お宅の坊ちゃんはちょっと変です)
(ゆくゆくは精神病棟ですな)
(えろォい犯罪者になるんじゃないかしら)
(なんたってキモヲタだもの)
(アキバサントコに比べたらうちは出来が良くてねぇ)
(まったく救われるわ)
オレがどんなに努力しようと・・・いつも勝ってるのは他の奴だった・・・
そんな中でオレはいつか・・・テメーに一つの結論を出した・・・
「オレは・・・本気を出しちゃいけねぇんだ・・・・・・」
そうすりゃオフクロが・・・まわりのうるせえくちばしに疲れちまっておかしくなることもねえ・・・
『努力』なんてねえ。
『達成感』など感じねぇ。
負けねえ。
悔しいこともねえ。
嬉しさもねえ。
思い切り何かをすることもねえ。
なぜなら――オレは何にもできないから。
何にも出来ないからオレは―――
「人生ってヤツを・・・・・・楽しんじゃいけねえのさ」
弱いから嫌い(綺麗?)って流は殺すつもりじゃなかったのに死んじまった畜生だから人間はヤワだから嫌いなんだよってことか
とらがここまで素直に本音を言ったのは初めてのような気がするな・・・天邪鬼な奴だけど
「白面の側にでもまわらねえと…オレは…うしおや…おまえに……」
の次なんて言おうとしてたんだろ?
色々考えられそうだけども
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マロン名無しさん:2005/07/26(火) 21:33:28 ID:D4aSlY5M
流がこうして死ぬのと、周りに嫌がらせを受けながらも息子が生きている事、
流のお袋にとって、どっちが幸せだったんだろうか?
とか考えたらちょっと虚しくなった。
しかし、月輪って三廻部一族の専売特許じゃなかったのかよ?
御免、ageちまった。
然も三廻部の専売特許は月輪じゃなくて「孤月」だな。
多分母親は流のこと嫌ってるんじゃないかな
流は母親にも距離おいてそうだし
少年誌なのに「うしおととら」は「死」が重いな・・・
ありがちな「生き返るんじゃないの?」なんて思わせぶりなところがカケラも無い。
さっきまで軽口叩いたり、逆上したり、鍛え上げられた肉体で闘ったりしていた「秋葉 流」という男は
もう確実に動くことも、話すことも無い骸になっちまった・・・。
藤田作品は、命は唯一で死は取り返しがつかないってことをしっかり描いているよ・・・。
これからも藤田には、死んだ登場人物が実は生きてましたなんて作品は描いて欲しくないものだな
>死んだ登場人物が実は生きてましたなんて作品
どの漫画のことかね?
男塾だろ?
だいじょぶ!
来週から流はジエメイばりに幽霊キャラで大活躍するよ!
「死んだ登場人物が簡単に生き返りました」だったら
ドラゴンボールとかキン肉マンが当てはまるな