仲村佳樹作品ss

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1マロン名無しさん
仲村佳樹作品妄想スレッドです。
SS職人随時募集中
全年齢向けでヨロ。エロはエロパロへ(ただし21禁)

暫定ルール
・荒らし、煽りは放置
・転んでも泣かない
・sage推奨?
2マロン名無しさん:2005/05/08(日) 01:26:07 ID:???
関連スレ
仲村佳樹 スキップ・ビート! ACT.14(本スレ)
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/gcomic/1113378288/
【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ【クレパラ】(21歳未満閲覧禁止!)
tp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087532046/


ルールなどは適当に。
駄スレは放置。
3マロン名無しさん:2005/05/08(日) 01:30:13 ID:???
>>1
乙です
4マロン名無しさん:2005/05/08(日) 01:39:57 ID:???
どうでもいいが関連スレ間違えた・・・orz
【スキビ】仲村佳樹作品のエロパロ 2【クレパラ】(21禁)
tp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114938225/
5マロン名無しさん:2005/05/08(日) 01:40:10 ID:???
>1
乙です!
6マロン名無しさん:2005/05/08(日) 04:42:57 ID:???
>1
乙鰈〜
あとはネ申光臨マチ
7マロン名無しさん:2005/05/08(日) 08:25:10 ID:???
>>1
乙華麗!
8マロン名無しさん:2005/05/08(日) 11:06:19 ID:???
>1
乙彼!
そして保守
9マロン名無しさん:2005/05/08(日) 12:08:35 ID:???
>>1
乙です。
10マロン名無しさん:2005/05/08(日) 15:15:12 ID:???
>>1
乙カレー
ホッシュ・ホッシュ!神様、何時来てくれるカナー?
11マロン名無しさん:2005/05/08(日) 16:38:38 ID:???
>>1乙〜
ここはピンクほど判定きつくなさそだから
ゆる〜く保守ってればいいよね
12マロン名無しさん:2005/05/08(日) 17:28:28 ID:???
乙です。
13マロン名無しさん:2005/05/08(日) 22:12:50 ID:???
>>1
乙〜
14マロン名無しさん:2005/05/09(月) 00:39:19 ID:???
このスレは「>>1乙」だけで1000を目指すスレとなりました
15マロン名無しさん:2005/05/09(月) 07:44:45 ID:???
↑つまりSS以外のレスには必ず「>>1乙」を入れろとorz
16マロン名無しさん:2005/05/09(月) 08:34:22 ID:???
>>15
SSにも1乙をどこかに組み込んでみろ、ということかもよ。

「私は芸能界1乙女と評判のキョーコリンよウフ」とかw
17マロン名無しさん:2005/05/09(月) 22:46:49 ID:???
>>16
一瞬見おとしてしまったくらい華麗w
そして>>1乙。
18マロン名無しさん:2005/05/10(火) 19:36:30 ID:???
>>1乙葉婚約おめ
19マロン名無しさん:2005/05/10(火) 23:39:28 ID:???
ひざまずいて「結婚してください」とは
キョーコの喜びそうなシチュだよね
20マロン名無しさん:2005/05/11(水) 01:26:08 ID:???
・・・みんなステキ☆
211:2005/05/11(水) 02:15:31 ID:???
で、できた!討ち死に覚悟で、一番乗りー!各々方、お目汚し御免!


―― 僕は世界一乙葉を愛しています!

夜のニュース番組の1コーナーでは、某タレント同士の婚約会見が行われていた。
「プロポーズはひざまずいて、指輪を手渡しながらだそうですよ〜。
 ロマンティックですよねー」
女性リポーターの口から、みょうにはしゃいだコメントとそれにまつわる
幸せエピソードが次々と語られ、画面からはピンク色のオーラがただよっている。

「どうしたの?ぼけっとして」
急に声をかけられて、思わずびくっと反応しながら振り向くと、
水差しとコップを手にした敦賀さんが、不思議そうにこちらを見ていた。
「い、いえ。なんでもないです」
あせりながらも、止まっていた手を動かし、食事の支度をすませる。
社さんからのSOSを受け、敦賀さん宅で夕食を作ることになった私は
買い物をすまし、敦賀さんの仕事帰宅時間にあわせておじゃますることにした。
敦賀さんのお家のキッチンも、もう何度か使わせてもらっているので
だいたいの使い勝手も分かって、支度も手早くすませる事が出来るようになっている。
とはいえ、その支度の最中にTVに見入ってしまうなんて……。
思わず、はぁ、と自責のため息が出てしまう。
222:2005/05/11(水) 02:18:26 ID:???
「何かあった?」
なにやら嬉しそうな顔で(なぜ?)敦賀さんが問いかけてくる。
「ほ、ほんとになんでもないです。さ、食べましょう!今日のしょうが焼き、自信作なんです」
いただきまーす、と無理やりに上げたテンションでおはしを手にする。
どこか納得いかない風にこちらを見ていた敦賀さんも、いただきます、と手をあわせて
食事にとりかかる。普段は食事に関しては無頓着だという敦賀さんだけど、
毎回残さず食べてくれる。
それがちょっと嬉しい、なんて、恥ずかしくて本人には言えないけど。
「あこがれる?こういうの?」
唐突な問いかけに、食事の手を止め、声のほうを向くと
そこには神々しいまでのスマイルをたたえた敦賀さんがいる。
「(うっ、心臓に悪いわ…)何がですか?」
たぶんバレバレなのだろうと思いつつも最後の抵抗を試みる。
「何がって、こういうプロポーズ。ひざまずいて指輪と一緒に、なんて
 女の子ならあこがれるんじゃないの?」
「そりゃ、まぁ。そうなんじゃないですか。世間一般のお嬢さん方には」
何を言っても心の内を見透かされているようで、つい顔が赤くなる。
「その、いわゆる世間一般のお嬢さんに、キミは入らないの?」
キュラキュラ笑顔でこちらに問いかけてくる敦賀さん。からかってますね……完全に。
「私には無縁のことですから。決めてるんです。無駄な期待はしないって」
TVから流れてくる、関係者のお祝いコメントを聞き流しながら、
口の中にサラダを詰め込む。うっ、ほおばりすぎた。
少し苦しげな私を見て、敦賀さんが水の入ったコップを差し出す。
お礼を言って受け取り、ごくごくと飲み干す。
あきれられてるだろうな、そう思って視線を移すと思いもかけず、
真剣な目でこちらを見ている敦賀さんがいた。
その視線の強さに思わずフリーズ。
え、なに、なんなの??何かしちゃいました?私……。
233:2005/05/11(水) 02:20:02 ID:???
「最上さん……」
そう言って、真剣な顔のまま私の正面を向いた敦賀さんは
突然私の右手をとって自分のほうに引き寄せた。
「??!!」
見つめられてるだけで、プチパニックだった私はさらにパニック状態。
そんな私の手の甲に軽く口付け、彼はこう言った。

「Will you marry me ?」

ど、どうして英語なんですか?じゃなくて、なんで???
混乱して頭は真っ白。真っ赤になって固まる私を見て
ブッ、と噴出したまま敦賀さんは手を顔にあてて笑いをこらえている。
「あ、悪趣味です!こんなからかい方するなんて!!」
真っ赤になって怒る私がますますツボに入ったらしく、
なんと涙まで浮かべて笑っている敦賀さん。
「もう知りません!」
そう言ってそっぽを向くと、さすがに申し訳なく思ったのか、
「ごめんごめん。ちょっと予行演習してみたくなってね」
そんなことをぬけぬけとささやいてくる敦賀さん。
いいかげんキレますよ、私?
「そんなことは私なんかでなく、意中の人にやってください!」
「だから、やってみたのになぁ」
そう言って楽しげに笑う、あなたの言葉のどこを信じろというんですか。
もう決めたんです。期待はしない。あこがれない。
でも、でも、どうしてこんなにドキドキするの!!
ああっもうくやしいっ。横でまだこらえきれずに笑い続ける敦賀さん。
いつか、いつか、ギャフンと言わせて見せるんだから!
24マロン名無しさん:2005/05/11(水) 02:28:19 ID:???
>>1さん
ナイスなスレありがとうございます!乙です!

勢いで書き込んでしまいました。こんなんが一番最初で申し訳ないです。切腹…。
マシュー好きなので、乙葉うらやましいぞー!かわいいカップルに幸アレ。
ネ申の登場を心より期待しております!
25マロン名無しさん:2005/05/11(水) 02:48:22 ID:???
>>21
ネ申キテター(゚∀゚)
GJ!GJ!GJ!GJ!ぐーーっじょーーーぶッッ
そんなこと蓮にされたら思わず「Yes..」って言っちゃいそうだよ(ノд`)・゚・
ごちそうさまでした!!(*゚∀゚)=3
26マロン名無しさん:2005/05/11(水) 08:05:31 ID:???
>>21乙!!
待ってたかいがあったよアミーゴ!!(*´д`)
いやアミーゴなんて言ったら失礼だ。まさに神! ネ申!!


そしてちゃんと一乙入ってるし(笑)
27マロン名無しさん:2005/05/11(水) 18:38:50 ID:???
エロパロスレの梅作品で非エロのやつ、
せっかくだからこっちに貼ったりしちゃダメかな?
28マロン名無しさん:2005/05/11(水) 18:47:57 ID:???
転載は反則だと思う。なんとなくだが。
最低でも作者に許可を得ないとな。
29マロン名無しさん:2005/05/11(水) 21:24:04 ID:???
非エロ内容でも21禁板の書き込み転載はダメでしょ。
わざわざマロンに来た意味無いよ。
30マロン名無しさん:2005/05/11(水) 22:09:27 ID:???
初めて書いたら何コレ?って感じになったんですけど・・。
勝手に投下しちゃいますね。

蓮×キョーコじゃ全然無いんで、スルーした方が無難かも。
一応、注意書きしましたからね。

31マロン名無しさん:2005/05/11(水) 22:34:34 ID:???
+      +
+   +  +  +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ドキドキワクワクテッカテカ
 (0゜∪ ∪ +   +      
 と__)__) +
32マロン名無しさん:2005/05/11(水) 22:49:49 ID:???
俺の名前は社 倖一(25)  超有名俳優の敏腕マネージャーである。(又の名をクラッシャー社)
 
現在、彼女イナイ暦3年である。
え?顔は悪くないのに、何故彼女が居ないかって?

担当している俳優のスケジュールが忙し過ぎるっていうのも一つの要因だけど・・。
最大の原因はコレかな―――――・・・?
オペ用手袋を着用しないと機械を破壊してしまう事。

奴ら(←機械)は俺の手に触れただけで、すぐに昇天してしまうんだ。(ひ弱な奴らめ・・)
おかげで免許もとれなかったよ(トホホ・・。)

元カノに「倖一さん、車も運転出来ないの〜?ダサーイw」とか言われるし。
部屋に入れれば「なんか、電化製品少なすぎ〜。っていうか何でTV壊れてるの〜?」
と言われる始末。で・・・いつの間にか振られてたって感じ?

女の子には興味あるけど、恋人が欲しいという気持ちは・・・・どうでも良くなったよ。
33マロン名無しさん:2005/05/11(水) 22:52:08 ID:???
そ・ん・な・事より!
今、俺が壮絶に気になっている事は、担当している俳優の恋の行方だよ〜♪

アイツはあんな恋愛百戦錬磨な顔していながら、超恋愛音痴だからなぁ。
お兄さん、手助けしたくなっちゃうんだよ。

で、今日もお節介かなぁとは思ったけど、彼女に(あ、彼女って言うのはラブミー部員のキョーコちゃんの事ね)
蓮の自宅まで夕食を作りに行ってくれるようお願いしておいたんだ。

今頃、蓮の奴 キョーコちゃんの手料理を食べながら破顔してるんだろうなぁ。

蓮の奴、友達少なそうだから二人の結婚式の友人代表スピーチは俺かもね・・。(←いきなり何を考えてるんろうね、俺)
仲人は社長に決定かな・・。(これは絶対だね)



社 倖一(25)   彼は担当俳優の恋愛を心配するより自分の心配をした方が良い事に
            早く気付いたほうがイイ―――・・・。
34マロン名無しさん:2005/05/11(水) 22:55:42 ID:???
32です。
変なの書いて御免なさい・・orz
訳の分からん変な規制にあって超アセリました・・フゥ。

35マロン名無しさん:2005/05/12(木) 00:16:24 ID:???
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1091893060/l50

このスレと同じ匂いをここに感じる
36マロン名無しさん:2005/05/12(木) 20:44:38 ID:???
>>1 >>21 >>32 乙です。

本スレで妄想している方々、何でも良いからココで小説として書いてくれないカナ・・。
次の発売日までのウップン晴らしになると思うんだがね。
37マロン名無しさん:2005/05/12(木) 22:55:53 ID:???
神キテター♪
>>32乙ですー。
38マロン名無しさん:2005/05/13(金) 00:15:39 ID:???
>36
本スレの住人はここの存在知らないとオモ…
39マロン名無しさん:2005/05/13(金) 21:15:08 ID:???
ここの存在を知っている人って少なそうだよね・・
sage推奨?だし。ひっそり生息ってやつですか。
40マロン名無しさん:2005/05/13(金) 22:10:33 ID:???
>>21 >>32 乙です。楽しく読ませていただきました。
>>36 文才がないので書けません。書けたら楽しいだろうなぁ。
41マロン名無しさん:2005/05/13(金) 23:44:07 ID:???
>>40
自分の妄想ネタ提供して神に書いてもらうという手もあるよ。
42スルー推奨:2005/05/14(土) 00:47:59 ID:???
「敦賀さんって、良い旦那様になりそうですよねぇ。」
彼女の思いがけない言葉に俺の思考回路は一時停止した。
それって、どう受け取ればいいのかな?最上さん。

「どうしてそう思うのかな?」と彼女に質問してみる。

「だって敦賀さん、何気に夕食の後片付けを手伝ってくださいますし・・・。(アイツと違って)」

「理由ってそれだけ?」

「それだけっていいますけどね、なかなか出来ない事ですよ。敦賀さんの奥さんになられる方は
幸せ者ですね。」

「・・・・じゃあ、最上さんは幸せ者だね」

「え”?何、冗談言ってるんですかぁ(怒)」

「・・・・・。」
43スルー推奨:2005/05/14(土) 00:49:38 ID:???
まぁ、予想通りの反応かな。少しは動揺してくれるかと期待したんだけどね。
でも、今の俺達の姿ってまるで新婚カップルそのものじゃないか―――・・・?

キョーコの作った夕食を食べ終え、二人で後片付けをしている最中だったのである。
もちろん、蓮のマンションで。
この今の現状を、急に意識してしまった蓮は口元に手を当てて黙り込んでしまった。

急に黙り込む蓮を見たキョーコは、”敦賀さんの反応って予測不可能だわ”
と思っていた。
ただ単に『新婚カップル』という考えに辿り着いてしまった事に照れていただけだったのだが・・。

44スルー推奨:2005/05/14(土) 00:51:35 ID:???
沈黙を打開すべくキョーコは口を開いた。
「敦賀さんの好みの女性のタイプって・・・確か『優しくて、芯のしっかりした女性』
でしたよね?前にTVでそう言ってるのを見ましたよ」
(あと、誰かは知らないけど16歳の現役女子高生の娘が好きらしいのよね・・・)

これを聞いた蓮は「はぁ――――――・・・。」と大きく溜息をついた。
心の中で「君の事だよ」と漏らしながら。

「???」という顔をしたキョーコは、未だ蓮の溜息の意味に気付かないでいる。

俺も恋愛には敏感な方じゃ無かったけれど、彼女も負けてないよな・・。
「アイツ」のせいか―――・・・。




人気俳優、敦賀蓮のマネージャーである社の脳内では、既に二人の結婚式まで
妄想してしまっているのだが・・・現実の二人はそれには程遠い状態にあった。
45スルー推奨:2005/05/14(土) 00:58:02 ID:???
甘い蓮キョが書きたかっただけなのに・・・orz
全然だよ・・。
46マロン名無しさん:2005/05/14(土) 01:04:08 ID:???
かわええw
47マロン名無しさん:2005/05/14(土) 01:21:53 ID:???
ほのぼのでGJ!
48マロン名無しさん:2005/05/14(土) 02:46:38 ID:???
>>41
その手があったね!気付かなかった。教えてくれてありがとうございます。
何か考えてみます。
>>42
おもしろかったです。激ニブのキョーコがかわいい&蓮、がんばれ。
49序 松キョ注意:2005/05/14(土) 19:18:56 ID:???
なんだか暗め。なおかつ松→キョものですが、置いてってもいいですか?
苦手な方は華麗なるスルーをお願いします。



不破 尚  余裕のキスシーン一発OK

歌手・不破尚(18)のオリジナルDVD映像作品「 remorse 」(10月8日発売)の
プレミア試写会が17日、都内で行われ、不破らが舞台あいさつを行った。
 作品は音楽を題材にした青春群像劇。主演の不破は、夢を求めて京都から上京し、
バイトをしながらバンドのボーカリストとして活躍する男性の役を演じた。
今回が初挑戦のキスシーンも、NGなしの1度で成功。
相手役は人気急上昇中の女優・京子(18)。
キスシーンを突っ込まれると「不破尚でなく、物語の役がやったので……」とクールな反応。
作品には「ジャンルは違えど、見た後に“良かった”と思ってもらえれば」と話していた。


参考記事 ://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050418-00000016-dal-ent
50:2005/05/14(土) 19:23:34 ID:???

「もうっ、さっさと離れなさいよっ」
カットの声と同時に、突き飛ばすようにしてアイツは俺の腕の中から出ていった…――。


総合プロデューサーのミルキちゃんから、今回の話が出たのは4ヶ月ほど前のこと。
「キスシーン?!なんだよそれ、そこまでやる必要あんの?」

ここ数年、音楽業界の流通形態もめまぐるしく変わり、音だけでなく、
それ以外のプラスアルファ。たとえばDVDによる映像特典、なども重要視されるようになった。
プロモーションビデオ撮影といえども、年々大規模になっていっている。
そんな流れの中で、次回作はCDではなくDVD作品として発表してみようという話に
なったのだが……。その中のワンシーンに、なんとキスシーンがあるという。

「なかなか面白い企画だと思わない?熱心なファンはショック受けちゃうかもしれないけど、
 インパクトもあるし、新しい層のファンも開拓できるんじゃないかと見込んでるんだけど」
そう言ってテーブル越しに微笑むミルキちゃん。
今日もミニスカートからのぞく足が綺麗だ…じゃなくて。

「だから、俺みてーな演技素人が、んな(こっぱずかしい)ことできねぇよ」
他に変えてくんない?ソファーの背もたれによりかかりながら、思わず天井を見上げる。
正直に言えば、楽曲製作以外の活動比率が増えるのは、あまり嬉しくは無い。
ただプロとして活動する以上は、より多くの人に聞いてもらう、知ってもらうための
努力も必要になってくるわけで。やり手プロデューサーのミルキちゃんにはいつも感謝してるけど。
しかしなぁ、なんちゅう企画もってくんだよ……。
51:2005/05/14(土) 19:25:01 ID:???
「それで、相手役なんだけど、京子ちゃんに頼もうと思ってるの」
「はぁぁぁあ?!!」
あまりの驚きに、思わずソファーから飛び上がる。
「ふふっ、予想通りの反応ね。きっと京子ちゃんも同じ反応なんでしょうけど」
余裕の微笑みを浮かべたミルキちゃん。心の底から楽しんでます、って顔してるぜ…。
そうだよ、あったりめーじゃん。俺とあのキョーコだぜ?!
つーか、アイツが受けるわけねぇだろ。こんな仕事。

「もう先方にはOKもらってるから。あとはあなた次第。どうする尚?」
そうだよな、俺さえ受けなければ……って、ちょっと待った。
今何か聞こえたような―――。

「先方って……。嘘だろ?!京子は受けたのかよ??」
動揺を隠せない俺に、ミルキちゃんはより深く微笑んでこう言った。
「ええ。LMEサイドとはもう話がまとまりかかってるの。個人的にも楽しみだわ。
 京子ちゃんが、今度はどんな姿を見せてくれるのか」
キョーコが受けた……。何を考えてる?
52:2005/05/14(土) 19:26:05 ID:???

撮影当日。

俺の役は、田舎から東京に出てきて、バイトをしつつミュージシャンの夢に向かって活動する青年。
まぁ、言っちまえばありがちな設定だが、今まではきらびやかに飾り立てた悪魔だとかシースルーだとかの
ビジュアル路線で通してきたから、逆に不破尚としては新鮮じゃないか、とのミルキちゃん見解らしい。
京都にいた時からそれなりの人気はあったし、上京してからも、すぐに事務所の社長に
引き立ててもらえてる俺の経験はあまり役に立ちそうにはないけどな(バイトの経験もねぇし)

そして……その青年の恋人役、京香がキョーコの役どころ。
昨年出演した、ドラマDARK MOONがヒットし(主演俳優が気にくわねーから見てねぇけど)
そこそこ重要ポジションにいた京子にも、注目が集まった。
――前作でも十分インパクトある役だったから、それを越えるなんてとうてい無理だと思っていたけど、
新しく生まれ変わった月篭りの象徴って感じで、すごいのよあの子。
そんなスタッフの評を楽屋で耳にしたこともある。

あのキョーコが?いつもふわふわ笑っていて、ショーちゃんショーちゃんって、うるさいくらいに
まとわりついてきて、地味で、普通で。それでいて俺のことしか見えてなかった、あのキョーコが?
芸能界にいるという事実にすら、今でも実感がわかないのに、女優、京子として、その確実な一歩を
踏み出したアイツ。誰よりも俺のことを知っていて、それでいて誰よりも俺がアイツのことを
知っているはずだった。それが……。なぁ、お前は今、なにを思ってる――…。
53:2005/05/14(土) 19:26:45 ID:???
「尚、ちょっとこっちにきて。打合せするから」
思わずスタジオの隅で考え事にふけってしまった俺を、ミルキちゃんが呼び戻した。
モニターと長机、椅子が数脚。数人のスタッフの中に…アイツも、いた。

目線があわさる。一時期は短くし茶色く染めていた髪の毛も、ドラマを機に黒く染め直したらしく、
今は肩のあたりまで伸びている。以前の、のばしっ放しのひっつめ髪とはまた印象が違うが、
それでも、やはり思い出させる。一緒にいた頃のアイツを……。

「京子です。よろしくお願いします」
まわりのスタッフはおろか、俺にまで礼儀正しく挨拶するアイツは、やっぱり俺の知らないアイツで。
前回Prisonerのプロモで共演したときは、もうちょっと分かりやすい態度だったくせに、
今回はまさに鉄壁。仕事以外はかかわるな!ってオーラしてやがるぜ。キョーコのくせに。

「おい」
やっぱり本人に確かめないわけにはいかなくて、少し気合を要しながらも、声をかける。
俺の声にぴくっと反応を見せるものの、思いっきり無視してきやがるし。
「おい!なんでここにいるんだよ。お前は」
まわりくどく言う必要もないし、そんな時間もないから思ったことをそのまま聞く。
そんな俺の言葉を無視して、アイツは新しく入ってきた監督やスタッフににこやかに挨拶を続けていた。

予想できた反応だが、ここまで露骨に無視されるのは癪に障る。
肩に手を置き、無理にこちら側を向かせると、バシッととたんにすごい勢いで払われる。
「触らないでよっ!言っとくけど、あんたのプロモだからこの仕事請けたんじゃないわよ。
 麻生さんや、黒崎監督に頼まれた仕事だから受けたんだから」
「へぇ、仕事に私情は持ち込まないってか?さすが、新鋭の演技派女優さんは違うんだな」
はんっ、と鼻で笑いながら仕掛けてみると、案の定肩をプルプル震わせながら、いつぞやのような
どす黒い気をあたりに撒き散らし始めるキョーコ。こうこねぇとな。
が、しかし、そんなこともつかの間で。あっさり怒りを静めると、すたすたと監督やミルキちゃんの
ところに行ってしまった。あれ…?
54:2005/05/14(土) 19:30:31 ID:???
今回の撮影監督は黒崎潮。主にCM業界で名をはせているらしく、
チンピラみてぇな外見とは裏腹に、なかなかの実力者らしい。
すでにもう何日か一緒に撮影をしているが、やたら命令口調なのが気にいらねぇ。
ミルキちゃんはその映像手腕にも満足してるみたいで、すっかり信望者になっちまってるし。
確か、キョーコのCMデビューはこの監督のだよな……。
世話になった監督と、プロデューサーのWプッシュで断りきれず、か。
けっ、相変わらず甘えーんだよ、おめぇは。情に流されてると、今に足元すくわれるぞ。

恋人同士役とはいえ、回想シーンが主になるため、一緒に映るシーンは少ない。
だから、俺達のシーンは今日一日のまとめ撮りで済ます予定になっている。
夢を追い、上京して、忙しさの中で変わっていく二人の関係。ちょっとしたすれ違いで、
想いが伝えられずに、離れそうになって、それでも離れられなくて…――。

なぁ、やっぱりどうして受けたんだ?思い出したくもないんじゃねぇのかよ。
あの頃のことなんて。さんざん利用して、ぼろ雑巾みたいにして捨てた俺のこと、恨んでるんだろ?

その後も、打合せ、撮影と穏やかに(信じられねーくらいに)事が運び、
あとは問題のあのシーンを残すのみとなった…――。

二人の暮らすせまいアパートの一室。スタジオにセッティングされた、
そんな風景をみながら、あの部屋はもう少し広かったな、と柄にも無くノスタルジックな気持ちになる。
隣にいるキョーコはぎゅっと奥歯をかみ締めたような表情で。
思うところはいろいろあるんだろうが、それを表には出す気配はまったくない。

「つーわけで、立ち位置と台詞さえ合わせてくれたら、
 あとは自然の流れでやってくれていいからよ。 本気でやるか、ふりだけにするか。
 まぁ、おめぇらで決めてくれ や。何とでも料理してやるからよ」
無責任とも信頼しているとも取れる言葉を残し、
チンピラ監督はひらひらと後ろ向きで手を振りながら、モニター前の監督席に戻っていった。
55:2005/05/14(土) 19:33:36 ID:???
おめぇらで決めろって…だから俺は演技素人だっつーの!
イライラしながら、横のキョーコに目をやると……。違う、こいつはキョーコじゃない。
そこには、京子でもなく、ましてやキョーコでもない別の女、京香がいた。

「スタート!」
監督の声が響くと同時に、スタジオに緊張感がみなぎる。
俺の役、ショウはその名のとおり、俺自身にあわせて設定してあるため、
演技力うんぬんは問われない。そのままやってくれればいい、と製作サイドからは言われている。
が、なんだ。この空気は。目の前にいる女、コレは誰だ――?

「もう……無理だよ。待てない。いつ帰ってきてくれるかもわからない。
 どんなに頑張っても頑張っても、どんどん遠くなっていって。眩しくなって。
 ……別れよ。ショウちゃんのこと、思い続ける自信なくなっちゃった…」
涙をぽろぽろとこぼしながら、肩を震わせる。
その存在が、たまらなく儚く、そして愛おしく思えて――…。

無言で目の前の彼女を抱き寄せる。台本にはそんな指定はない。
「お前がいるから…。俺はお前がいるから、頑張れるんだ。どんなに忙しくても、
 どんなにまわりに流されそうになっても。お前が待っててくれるから、
 帰れる場所があるから…はじめることが出来る。お前がいなくなったら俺は……」

演技ではなかった。心の底から出てくる声をそのまま音にして伝える。
俺を見上げてくる潤んだ瞳を見つめ、ほほに流れる涙をぬぐうと、俺はその唇にやさしく触れた。
今までにした、どんなキスよりも思いを込めて。
567 :2005/05/14(土) 19:34:56 ID:???

「カット!」

夢から急に覚めるように、意識をもとに戻すと、
腕の中のアイツはすでに俺から離れていた。
振り返ることもせず、モニター席に向かうあいつの後姿を見ながら、あの頃のことを考える。

傷つけたい訳じゃなかった。お前がそこにいて当たり前だった。
当たり前すぎて、気が付かなかっただけなんだ。

なぁ、お前の中に俺はまだいるか?恨みでも呪いでも、なんでもいい。
俺に対する想いが、お前の中で消えずに残ればいい。
それが消えないうちは、お前は俺のものだから。

57マロン名無しさん:2005/05/14(土) 19:37:27 ID:???
改行失敗で読みにくくなってしまいました。描写もしょぼくてすみません…。
蓮キョ派なんですが、あの記事読んだらむくむくとこんな妄想がw
なんとか形にしてみたかったのですが、玉砕…。
キョーコが何を思っているのか、私にもわかりません(オイ)
もっとリズミカールにこの二人のけんかとか、書いてみたいのに。
黒潮を出せたことが自分的に満足です。ではでは、失礼しました。
58マロン名無しさん:2005/05/14(土) 20:22:44 ID:???
キョーコが蓮にお弁当を渡すところをモー子さんが目撃。
という話を書いていただけないでしょうか?
神々の皆さま、どうぞよろしくお願いします。  
59マロン名無しさん:2005/05/14(土) 21:47:46 ID:???
58です。書き忘れてました!すみません。
>>49
おもしろかったです。
60マロン名無しさん:2005/05/14(土) 21:52:32 ID:???
>>57 GJ!!
つれない女優なキョーコに激萌。
61マロン名無しさん:2005/05/15(日) 00:50:56 ID:???
>58さんの言葉を受けて、チャレンヂしてみました。

「あの」セリフにまでは到達していないので
多分ご期待には添えないと思います。
あそこまで行くと落としどころがどうにも…ですので
スレ汚し申し訳ございませんが、生ぬるい目で見てください。
先に謝っておきます。正直、スマンかった。
62マロン名無しさん:2005/05/15(日) 00:53:26 ID:???
奏江視点ですー。


「真昼間なのになんでこんなに人が少ないのかしら」
普段なら忙しく人が行きかうはずのテレビ局なのにやけに人が少ない。
―いいえ、そんなことは関係ないわ、早く仕事に向かわなくちゃ
それにしても…やっぱりラブミー部経由で来た仕事には
このツナギで行かなくちゃダメなのよねぇ…はぁ。
あの二時間ドラマのあと、特に目立った仕事はなかったけれど
今日はドラマの仕事が入ってる。
632:2005/05/15(日) 00:54:16 ID:???
エキストラのようなものだけど、お芝居できるだけで楽しい。
こうやって少しずつお仕事が増えていけば良いな…
そんなことを考えながら歩いていると、
ふと見覚えのある姿で座っているあの子を見つけた。
「あの制服…やっぱりあの子よね、何やってるんだろ…」
姿がはっきり確認できるくらい近づいたら声を掛けようとしてふと前を見ると。
643:2005/05/15(日) 00:55:26 ID:???
っ…あれは…敦賀さんとマネージャーの…何だっけ?名前。

そんなことはどうでもいいわ。
嫌われてる、と言ってあの子を悩ませていた張本人のあの敦賀蓮が、
なんとあの子に近づいていってるじゃないの。
私は、なんだか見てはいけないものを見てしまったような気がして、
とっさに近くにあった柱に隠れてしまった。
柱から少しだけ顔を覗かせて、様子を伺っていると、
あの子はなんだかわからないけれど大きい包みを手に持っている。
654:2005/05/15(日) 00:56:34 ID:???
…マネージャーさんとはとりあえず普通に会話してるじゃないの。
嫌われてるなんて言ってたけど敦賀さんのほうもそんな風には見えない。
それに、あの後何も言ってこないってことは、現場でも上手く行ってるってことよね。
よかった…。
ものすごい形相をしていたから、
どんなに嫌われてるのかと思ったじゃないの、ほんとに。

…ん?待って、今は…平日の昼間よね。
制服着てるってことは、学校から仕事に向かう途中なのかしら?
それに、大体あの子敦賀さんと一体どんな話をしてるのかしら。
盗み聞きなんて悪いとは思うけれど、気になってしまうんだから仕方が無いわ。
こんな服着てコソコソしてるのも怪しすぎるけれど、私は思い切って声が聞こえるところまで
こっそりと移動してみた。
665:2005/05/15(日) 00:57:28 ID:???
「蓮―!たいへんだああっ、キョーコちゃんがああっ」
一つ前の柱に移動したとたん、マネージャーさんがものすごい勢いで敦賀さんの所へ
駆け寄ってきたので思わず心臓が止まりそうになった。
ただでさえピンクのツナギで盗み聞きなんてことをしてるのに、本当にビックリした。
…あの人…メガネなんかかけて理知的に見えるのに…動きがちょっとヘンだわ。
でも、そんなマネージャーさんの動きなんかよりも、彼が次に発した言葉に
私はもっとビックリした。

「今日午前中、学校さぼったんだってさ、蓮にお弁当渡したいためにっ」
676:2005/05/15(日) 00:58:53 ID:???
っな、なんですってー!?
あの子、高校に行けるってあんなに喜んでたのを、仕事でもないのに
さぼっただなんて!

…いいえっ、突っ込むところはそこではないわ。
お弁当って…手作り弁当をあの敦賀蓮に渡すために待ち伏せしてたってことよ!
こんなことを他の誰かに聞かれでもしたらとんでもないことになるわ。
私は動揺しつつも思わず辺りを見回して、誰も聞いてなかっただろうことを確認した。
よかったわ…今日は人が少なくて。
そして、ほっとすると同時に、今耳にした思いもよらない展開になんだかくらくらした。
だって…嫌われてるって言って、あんなに悩んでたのに、お弁当なんて…。
687:2005/05/15(日) 01:00:35 ID:???
「…私、少しでも何か敦賀さんの力になりたくて―…こんなことしかできないのが心苦しいんですけど…」

…もう何を見ても聞いてもビックリしないわ、と思いながら
また柱の影からそっと見てみると、敦賀さんがあの子に向かって
この世のものとは思えないほど甘やかに神々しく微笑んでいた。

「うれしいよ…」

っっっ!何あれ!
…あんな笑顔、テレビでも見たことないわ。
どう見てもあの子を嫌ってる風には見えない。
…嫌ってるどころか。完全に愛しいものを見る目だわ…。
698:2005/05/15(日) 01:01:41 ID:???
「信じられない…」

ふと、あの子が、敦賀さんを怒らせたことでドラマ出演をどうするか悩んでいたときに
話を聞いてピンときたことを思い出した。
私、あの子に「敦賀さん、あんたのこと好きなんじゃない?」って言ったっけ。
考えてみれば、温和と言われる敦賀さんが、今まで女性スキャンダルに無縁だったのは
言い寄る人全てに平等に接していたから、じゃないのかしら?

それもやんわりと牽制するように。
709:2005/05/15(日) 01:02:44 ID:???
だけど話を聞いていると、どうもあの子に対してそう接しているようには…思えないわ。
今の笑顔を見てもそうよ。
ドラマでのラブシーンだってきっとあんな表情、見せたことが無いと思う。
…それはつまり、あの子が敦賀さんにとって特別だっていうことじゃないの?
私が考えたことは、あながち間違いでもなかったってことね。
不破尚のPVにでたことで、あの子が嫌われてる、と思ったのは、
あれはやっぱり嫉妬だったのよ。
そう考えると辻褄が合う。嘘をついてまで隠そうとしたことももちろんだけど
復讐なんかじゃない、楽しそうな仕事だったから、ってことが気に入らなかっただけなのよ。
7110:2005/05/15(日) 01:03:39 ID:???
大体、穏やかと言われて有名な人が、例え本当に嫌っていたとしても
それを相手に悟られるようなことをするかしら。
他の人には優しいのに、なんて言ってたけど、そうやって区別されてることが
すでに特別扱いよ。
あの子、「飛鷹くんはモー子さんのことが好きなのよ!」
なんて、てんで的外れなことを言ってたくせに、
自分のことになると全然気がついてないみたい…。

…敦賀さん…お気の毒に…。苦労しそうだわ…。
7211:2005/05/15(日) 01:04:50 ID:???
たった今起こった衝撃的な出来事を反芻するように考え込んでいると、
ツナギのポケットに入れておいたケータイがぶるぶる震えだした。
いけない、さっさと移動しなきゃ遅れてしまう。
もう少し話を聞いていたかったけど、仕事に遅れては元も子もないわ。
私は、3人に気づかれないようにそっとその場を離れた。
あの子、自分が、あの敦賀蓮に気に入られてるなんて知ったら、
一体どうするつもりなんだろう?
他人事ながら、想像もつかなくて、つい吹き出してしまった。
…これからどうなるのか楽しみだけど、とりあえず、今日のことは見なかったことにしておこう。

―そうして立ち去った後に、さらに蓮の口から衝撃的なセリフが飛び出したことを、
奏江は知る由もなかった―…
73マロン名無しさん:2005/05/15(日) 01:08:06 ID:???
以上です。
それにしても、な…ながい…。
投稿するのってむちゃくちゃ恥ずかしいですね…。
くどくど読みにくくてすみませんでした。
私にもっと技術があったなら…、もっと上手く落とせただろうに。
それでは大変失礼しました。ROMに戻ります。
74マロン名無しさん:2005/05/15(日) 01:23:04 ID:???
GJ!
もし最後のセリフまで聞いてたら、
女優にあるまじきお顔になっちゃうんでしょうねw
75マロン名無しさん:2005/05/15(日) 01:52:29 ID:???
>>62-72 GJ!!
うわーたまりませーん(≧∇≦)
ちゃんとピンクつなぎ着てるモー子さんに萌え

しかし、あのシーンひとつでこんなにいろんな妄想が出来るなんてー。
こうなったらあとは
■マリアちゃんが目撃しちゃった場合
■ローリィが目撃しちゃった場合
■監督が目撃しちゃった場合

…どれもシチュ難しいよアミーゴ…orz
76マロン名無しさん:2005/05/15(日) 08:15:15 ID:???
58です。>>61さん、ありがとうございます。うれしいです。
読んでいてモー子さん以上にドキドキしました。
77マロン名無しさん:2005/05/15(日) 13:22:16 ID:???
>>61-73 面白かったです。
社さんへの手厳しさに笑った。動きがヘンとか。
さすがキョーコの友。
78:2005/05/15(日) 14:13:23 ID:???
発売まで、あと5日!ということで「敦賀蓮生殺し祭り」を脳内で開催してしまいました。
まちきれね〜な気持ちを発散させてください(リクに答えられず申し訳ない)



「ねぇ、せん――」
せい、という言葉は強引なキスでさえぎられた――…。

(?!―― 敦賀さん…っ)
熱くむさぼるかのようなその口付けに、何も考えられなくなる。
「美月……」
…その言葉は、頭から氷水をあびせられたように、私の心に突き刺さった。
なぜ?今は役のお稽古中で。この関係もごっこ遊びの中のこと。
なのに、どうしてこんなに痛いの……。

「最上さんっ?!」
気が付けば、はらはらと涙がこぼれてきて、敦賀さんの胸の中で固まっていた。
何か弁解しなければと思うのに、言葉を発することはできなかった。

「ごめんっ、ちょっと入り込みすぎた。やりすぎたな。ごめん……」
急変した私の様子に、敦賀さんがあわててあやまってくれた。
頭を優しくなでる感触で、少し冷静になる。
「ごめんなさい、敦賀さん。NG出しちゃいました」
精一杯頑張って、微笑みながらそう言う。涙はなぜか止まってくれない。
79:2005/05/15(日) 14:14:51 ID:???
「……最上さん」
ほほをなでる手の感触に驚いて、敦賀さんを見上げると
真剣な、そして熱いまなざしでこちらを見てくる、その瞳とぶつかる。
苦しげに、そして躊躇するような様子を見せてから彼はこう言った。

「キス…してもいい?」

予想外の言葉に目を見開く。それは……、美月に対して?
それとも……。涙はもう止まっている。
決意をこめた目で彼を見ると、ほほに添えてあった彼の手が首筋をなぞり、
再び口をふさがれた。
優しく、いとおしむかのような口付け。
どうして、こんなに優しいんですか。あなたは……何を想ってるんですか。

優しいその感触が離れてからも、余韻が抜けず、しばらくぼんやりとした頭で
そのまま敦賀さんの腕の中でじっとしていた。そっとその胸に頭を預ける。
だまって抱きとめてくれる、敦賀さんに少し甘えてみてもいいでしょうか。
80:2005/05/15(日) 14:16:47 ID:???
「はじめて……だった?」
気遣うような、申し訳ないような、そんな調子で敦賀さんから発せられた質問は、
ちょっと答えるのには気恥ずかしいものだったけれど、素直にうなずいた。
「ごめん……」
すごく悲しげに、あやまられて、あわててこちらの気持ちを告げる。
「いえっ、そんな。ちょっと驚きましたけど。いいんです。
 むしろよかったっていうか、その……」
言いながら顔が赤らんでいくのが分かる。でもきちんと伝えなければいけないと思った。

「えっ……」
私の言葉に、今度は敦賀さんが絶句した。おそるおそる顔をうかがうと……。
敦賀さんが赤面してる!あのどんな甘い言葉や言動にもゆるぎそうにない、
ポーカーフェイス、完全無欠な俳優、敦賀さんが!
思わずぽかんと口をあけて、まじまじと見つめてしまうと、
ゴホンと咳払いして、口元に手をあてて、目をそらしてしまうし。
そんな姿にもらい照れをしてしまって、ますます赤くなる。

「女優として働くからには、いずれはこういうこともあると思うんです。
 だから、ある程度覚悟はしていたんですが。その…やっぱり初めての時は、
 自分が納得できる相手がいいな、と思っていたというか。
 甘い考えだとは思うんですけど――。だから敦賀さんでよかったです」
たぶんどんなごまかしをしても、見破ってしまう人だから、そのままの気持ちを
まっすぐに伝えた。嬉しかった。確かにそう感じた気持ちを。
81:2005/05/15(日) 14:18:10 ID:???
「俺で……よかった?なぜ……」
そう静かに問いかける敦賀さんには、先ほどの照れはみじんも残っていなくて、
むしろ嘉月に感じるような切なさがただよっていた。

「だって、誰よりも尊敬している先輩ですから!」

いつか、あなたに追いつきたい。作品の中で、あなたの隣に並びたい。
そう決意をこめて、まっすぐに目を見つめて宣言した。

「そう、…か」
ぽつんとそうつぶやいて、微笑みかけてくれる敦賀さんの目が
今にも泣き出しそうなほどに、哀しく感じたのは、気のせい?

「いつか、やれるといいな。恋人同士」
「はい!まだまだ未熟者ですけど、頑張ります!」

嘉月をつかんで、ますます大きく、そして遠い存在になってしまうだろう敦賀さん。
その演技を誰よりも近くで感じていたい。
いつか、いつか必ずその隣まで。それまで、待っていてくださいね。
82マロン名無しさん:2005/05/15(日) 14:20:08 ID:???
生殺しっていう割には、いまいちロックのかかってない
敦賀氏になってしまいました・・・。ああ、早く本誌が読みたい。
どなたか一緒に生殺し祭り、いかがでしょうw
83マロン名無しさん:2005/05/15(日) 15:06:43 ID:???
生殺しキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
>>78-82 GJです!!
微妙にロックがゆるんでるところをキョーコの鈍さに救われてる感じでヨイです。
でもって、↑この流れって原作でも多分にありそなヨカーン。

しかし待ってる読者が生殺しだよな。
明日あたりバレスレにバレさん来ないかな…。
84マロン名無しさん:2005/05/15(日) 16:15:41 ID:???
せつなさ加減がGJ!!
生殺し祭りハラショー♪
85マロン名無しさん:2005/05/15(日) 17:02:13 ID:???
>>78 GJ!
生殺しと聞いて思い付くのは、
・キョーコが寝ちゃう
・キョーコが大胆な服を着ていて蓮がドキドキする。
くらいかな?
86マロン名無しさん:2005/05/15(日) 17:22:32 ID:???
では生殺し祭り便乗して美月視点でw

1/2
***
貴方に相応しい美月に・・・

***

嘉月先生の忘れ物を届けにお家を尋ねると、
先生はにっこり微笑って、ありがとう、
せっかく来てくれたんだしお茶でもどう?とおっしゃった。

憧れの先生の自宅にお邪魔できるなんて、
いいのかしら?後でみんなから嫉まれそう・・・
・・・だけど・・・せっかくご一緒出来るのだし・・・ね?
先生からも再度勧められて、
私はありがたくお邪魔することにした。

・・・って言っても、
まさか先生だけ立ち働かせるなんてとんでもなくて、
私も台所に上がりこみお手伝いをする。
落着かなくてせかせかうろうろしていると、
ふとした拍子に躓いてしまった。
87マロン名無しさん:2005/05/15(日) 17:23:18 ID:???
2/2


「危ない!」

・・・先生が抱きとめてくれた・・・
腰に手が廻り、私を支えてくれている。

「・・・すすっ・・・すいません!ありがとうございます!」

と、自分で姿勢を正そうとすると、
一瞬・・・ほんの一瞬。腰に廻した手に力が入り、
頭上で微かに奥歯を噛み締める音が聞こえた・・・

次の瞬間にはいつもの様に「大丈夫?」と微笑ってくれて、
私は今瞬間感じた疑問は夢だと思った。
気のせいだよね・・・でも頬が熱い・・・

私がちゃんと立ち上がったのを見届けると、
先生はふと背中を向けてお茶を取りに台所に戻ろうとした。
その広い背中に・・・私は・・・

本当に、つい。無意識に。シャツの背中を掴んでしまった。

「・・・先生っ・・・」
・・・どうしよう。なんて言葉をつなげればいいんだろう。

そして振り返った先生が一瞬見せた暗く熱い眼差しを
私は生涯忘れることはないだろう。

――そして先生は―――……
88マロン名無しさん:2005/05/15(日) 17:28:31 ID:???
・・・逃げてる最後でゴメンw;
お目汚しだと思って許されぃ・・・

ちなみにリクも考えましたが
■マリアちゃんが目撃しちゃった場合
 →現時点では想像がつかないよ・・・
  今だとマリアちゃんは愛と友情、どっちに転ぶんだろう?
■ローリィが目撃しちゃった場合
 →本誌はシリアス展開なのに、なんかローリィだと
  嬉し泣きで号泣しながら乱入する場面しか
  思いつかなかったので・・・ぱす・・・
■監督が目撃しちゃった場合
 →きっと乙女だ・・・

ごめんなさい、書けませんでしたorz
神をおとなしく待ちますorz
89マロン名無しさん:2005/05/15(日) 17:48:38 ID:???
78です。生殺し祭りに賛同してもらえてシヤワセ。
この調子で5日間乗り切るぞー!

>>88
耐える嘉月にシャツつかみな美月(そんなことしちゃったらアンタ・・・)たまりません。GJ!

>本誌はシリアス展開なのに、なんかローリィだと嬉し泣きで号泣しながら
 乱入する場面しか思いつかなかった

同意ですwというか、こういうローリィが好きなので早く帰ってきてほしいな。
90マロン名無しさん:2005/05/15(日) 18:53:55 ID:???
祭りだ祭りだワッショーイ!
  _  ∩ 
( ゚∀゚)彡 生殺し!生殺し! 
(  ⊂彡

>>78,86
GJ!!!!!
91マロン名無しさん:2005/05/15(日) 22:59:37 ID:???
敦賀蓮生殺し祭りに便乗しようと思ったのですが、
文章書くのは初めてです。展開が・・・('A`)
へたくそな文章イラネ( ゚д゚)、ペッって人は華麗にヌルーしてください。
921/3:2005/05/15(日) 23:06:19 ID:???
今俺の隣には、少し首をひねりながら、
机に広げられた教科書とノートを交互に見つめている彼女がいる。
顔をちらりと覗いてみると、眉間にはしわがよっている。
こころなしか頬が少し赤く染まっているようにもみえた。
彼女は勉強に集中してるらしく、
こんな風に覗いてることに全く気づかない様子だ。
俺は”先生”で彼女は”生徒” それだけの関係
それ以上のことを彼女に何か求めてるわけでもなく、彼女も俺に求めていないだろう。
というより、そういう事は求めるべきじゃないのだろう。
それなのに…彼女を見ていると胸の奥がざわつくのは一体―…?

「先生すいません、あのぉ…。」
よっぽど俺が難しい顔をしてたのだろうか、
彼女はとても申し訳なさそうに話しかけてきた。
「ん?」
「これなんですけど…。」
「どれどれ…あぁこの問題ね。これは―…」
932/3:2005/05/15(日) 23:08:14 ID:???
彼女は真剣に俺の説明を聞いていた。
説明を聞いているうちにそれまで曇っていた彼女の顔がみるみる晴れていき、
今では満面の笑みを浮かべている。
その笑顔がとても嬉しくて、なんだか恋しくて、愛しくて…

「なるほど〜!やっぱ文法はちゃんと覚えないとですね〜ありがとうございっ…!?」
思わず彼女を抱きしめていた。
最初は戸惑っていたようだが、抱きしめ返してくれた。
「美月…。」
「先生…。」
そう、俺は彼女の先生だ。しかし、溢れ出る気持ちを抑えることができない。
俺は一体どうしたら…。

そんな心のうちとは裏腹に、俺の手は自然と彼女の赤く染まった頬に触れていた。
そして俺の唇と彼女の唇が重なりそうに―…
943/3:2005/05/15(日) 23:09:22 ID:???
ジリリリリリリリリリリリ――!!
その時、ものすごい大きな音が聞こえてきた。
「あ゙〜〜〜〜っ!!大変です、敦賀さん!もうこんな時間になってます!」
「???も、最上さん、なに?この音は???」
「敦賀さんと芝居の練習したら絶対時間忘れちゃうと思って。
目覚まし時計もってきてセットしといたんです。
やっぱりやっといて正解でしたね。
ご飯ちゃんと食べないと、本番で倒れたりしたら大変ですから。
では、今から作るので少し待っていてくださいっできるだけ急いでやります!」

俺は料理を作ってる姿をただ呆然と眺めてることしかできなかった。

-END-
95マロン名無しさん:2005/05/15(日) 23:14:26 ID:???
(つд`)以上です・・・蓮&住人さんゴメンナサイ
自分で挑戦してみると、ネ申々の偉大さが今まで以上に身にしました・・・

もう少しで本誌発売〜〜長かった(`・ω・´)ノシ
96マロン名無しさん:2005/05/15(日) 23:21:11 ID:???
生殺しキタ―(゚∀゚)―!!
GJです!!

いやーこれぞ究極の生殺しw
切り替え速すぎなキョーコに禿萌
97マロン名無しさん:2005/05/16(月) 01:41:14 ID:???
>>91
GJ!ワロタw
98マロン名無しさん:2005/05/16(月) 09:13:54 ID:???
>>91 おもしろかったです。
「新婚さんごっこ」をしたら生殺しですよね?
神の皆さま、もしよろしければ書いてくださいませんか? 
99マロン名無しさん:2005/05/16(月) 15:41:36 ID:???
>>91 -94 GJ!
うわー目覚ましセットとか、ホントにキョーコのやりそうなことだー
ナイス生殺しだよアミーゴ!!

明日、明後日、再明後日、再々明後日……うずうず
10091:2005/05/16(月) 20:26:06 ID:???
みな様ありがとうございます〜
ほんとは松を生殺し原因に絡ませたかったのですが
キス寸前にTVスイッチONになって松orダクムン映像流れ出して
そのせいで生殺し&サタン降臨とか展開が強引過ぎて・・・
音声目覚まし時計で「ショウちゃ〜んおきておきて!」・・・もっとありえないorz
普通の目覚まし時計になりました・・・(ノд`)・゚・。

>>98
「新婚さんごっこ」いいですね!モエモエ(*´д`)
蓮耐え切れるかなw
101マロン名無しさん:2005/05/17(火) 00:14:58 ID:???
流れに逆らいクレパラを希望してみる。
102マロン名無しさん:2005/05/17(火) 01:51:12 ID:???
『東京クレイジーパラダイス』映画化決定!!
キャスト:
白神竜二…敦賀蓮
紅月司……京子

(…14歳でヤクザの組長、同居で男装の同級生に惚れる…って、どんな役なんだ?
 てゆーかさすがに中学生の役は無理があるんじゃ…)
頭をかかえる敦賀蓮(20)であった。

「大丈夫ですよ、この白神竜二って14歳だけど、ヤクザの組長なだけあって
 精神年齢かなり高いですから」
「って最上さん、原作知ってるの?」
「あれ、社さんが全巻持ってるからって、貸してくれましたよ?
 すっごくおもしろかったです」
「…なんで社さんが少女漫画持ってるんだ…」




……とゆーのを妄想してしまいました(笑)
でも蓮だったらどっちかってゆーと権左衛門役だよね。
103マロン名無しさん:2005/05/17(火) 01:55:38 ID:???
んじゃ竜二の役は松?
それはそれで血の雨見そうだ・・・w;
104マロン名無しさん:2005/05/17(火) 21:35:24 ID:???
バレ待ちの今が生殺し・・・
105マロン名無しさん:2005/05/17(火) 22:57:51 ID:???
バレ来てたよ
106マロン名無しさん:2005/05/17(火) 23:12:40 ID:???
ありがd♪
107呪い人形 1:2005/05/18(水) 21:35:10 ID:???
蓮はLME事務所のロビーを歩いているマリアを見つけ声をかけた。
「やぁ、マリアちゃん久しぶり。何か良い事でもあった?」
不意に声をかけられ驚いた様子を見せるマリアであったが、すぐに「蓮様だぁ〜♪」と
いつもと同様の態度を見せ駆け寄った。
「ごめんね、マリアちゃん。突然声をかけたりして驚かせちゃったかな?」

マリアが蓮を見て一瞬驚いたのには、実は理由があった。
念願だったキョーコお手製の「呪い人形」を手に入れる事が出来て上機嫌で
歩いていたのだが・・・・。
「これに念を込めれば、私と蓮様の仲はバッチリね、うふふ〜v」などと邪まな事を
考えていたものだから、急に声をかけられ慌てたのである。
ちなみにその呪い人形は、マリアの為にキョーコが新たに作ったものだ。
108呪い人形 2:2005/05/18(水) 21:37:05 ID:???
蓮はある物に視線を注いでいた。マリアが抱えている人形である。
「そのマリアちゃんの抱えている人形って、もしかして・・・俺?」

「ピンポーン!これ、お姉さまの手作りなの。蓮様にそっくりでしょう?」
マリアは嬉々として答える。
「お姉さまって・・・。最上さんの事・・・だよね?」

マリアは終始、お姉さまと称するキョーコの事を褒め称えて去って行った。

「まいったな・・・。」
まさかキョーコが自分の人形を作っているとは思ってもいなかったのである。
胸中複雑な想いを抱える蓮であったが、まさかそれが『呪い』人形であった事は
知らないでいた。マリアが賢明にもその事実を言わなかったのである。

隣に居る社は「へぇ〜。キョーコちゃんのお手製かぁ。良かったなぁ〜蓮!」
と意味深なんだか意味不明なんだかよく分からない事を言っていたが・・・。
蓮の耳には届いていなかった。
109呪い人形 3:2005/05/18(水) 21:38:26 ID:???
その頃――――――。キョーコは蓮のマンションで夕食の準備をしていた。
社から「予定が空いている時だけでいいから、蓮の食事の面倒をみてくれないかなぁ〜」
と頼まれていたのだ。しかし本来なら部屋の主であるハズの蓮がいなければ入る事は出来ない。
キョーコがここにいられる秘密は・・・『合鍵』。キョーコは蓮から合鍵を渡されていたのである。

夕食の準備を済ませ、蓮の帰りを待つキョーコ。「相手の帰りを待つ」という行為は、
昔の自分を思い出させるのには充分であった。
「アイツは私がいくら待ってても全然帰って来てくれなかったのよね・・・・。」とポツリと呟く。
でも敦賀さんはアイツとは全然違う!遅くなる時には必ず連絡を入れてくれるし・・。
110呪い人形 4:2005/05/18(水) 21:39:57 ID:???
突然何かを思い出したキョーコは、鞄の中から「ある物」を取り出した。
出てきたものは・・蓮そっくりの呪い人形。(傍目にはプリティード−ル)
人形を抱えながらキョーコは蓮から預かった合鍵を見つめる。

うーん。敦賀さんは「ずっと君が持っててくれて構わないから」って言ってたけれど・・。
敦賀さんの”好きな人”に誤解されちゃうわよねぇ・・・。やっぱり返したほうがいいわよね?
人形に向かって「私達、別に恋人同士って訳じゃないんだから―――・・・」と言うと
急に後ろから抱きしめられる感触に驚き振り返った。

「つっ、敦賀さん、なんで?何でいるんですかぁ〜〜〜?///////」
キョーコの態度を見た蓮は「俺が自分の家に居ちゃいけないのかい?」と苦笑い気味に
答える。キョーコは自分の考えに没頭し過ぎていて、蓮の帰宅に気付かなかったのだ。
111呪い人形 5:2005/05/18(水) 21:41:22 ID:???
キョーコは焦った。自分の手には蓮には絶対に見られたくない呪い人形。
そして敦賀蓮という男に抱きしめられているというこの現状。キョーコの頭の中はパニック状態である。

「最上さん・・・。寂しかったら俺が傍にいてあげるよ・・・。」蓮はキョーコの耳元で囁いた。
(いや〜〜耳元でささやかないでぇ〜〜//////)キョーコは声にならない声で叫んでいるが蓮の言葉は
まだ続く。
「・・・人形の俺じゃなくてね。」
「!!!」キョーコは人形が見つかった事を知り、焦って自分でも訳の分からない事を口走った。
「この人形、敦賀さんに差し上げます!!念じると願いが叶うんですよ!」

そして蓮を突き飛ばし、いきなりその場を逃走。つまり帰ったのである。
「え?ちょ、ちょっと最上さん・・・?」自分の姿をした人形を渡され、しばらくポカンとしていたが・・・。
人形を見つめ(少しは意識してくれたのかな?)などと考えていた。
112呪い人形 6:2005/05/18(水) 21:42:38 ID:???
帰宅したキョーコは別の(蓮の姿をした)呪い人形に悪態をついていた。
「・・敦賀さんのばかぁぁーーー」
初めこそは「打倒・敦賀蓮!」を掲げて人形を製作していたのだが、途中から別の気持ちを込めて
製作していた事にキョーコは気付いていない。

キョーコ自身さえも気付いていない本当の想い。
それは呪い人形だけが知っているのだが・・・。
「あ、鍵!返しそびれちゃったぁぁ〜。ぜっんぶ、敦賀さんのせいなんだからねぇぇ〜。」
などと未だに人形は悪態をつかれまくっていた。
113マロン名無しさん:2005/05/18(水) 21:46:04 ID:???
>>32-33 >>42-44を書いた者なんですが、また変なの書いてしまって
すいません!

日本語がおかしいと思うんですけど・・何処が変なのか分からないので
投下してしまいました。
114マロン名無しさん:2005/05/18(水) 23:31:40 ID:???
>>107-113
ノープロブレム!
甘酸っぱい感じがよかとですー。
115マロン名無しさん:2005/05/19(木) 00:59:41 ID:???
乙ですた〜♪
呪い人形ネタ新鮮でしたw
116マロン名無しさん:2005/05/19(木) 08:21:49 ID:???
地味に続いてるなここ
117マロン名無しさん:2005/05/20(金) 11:51:11 ID:???
呪い乙!
118マロン名無しさん:2005/05/20(金) 20:34:19 ID:???
最近ポルノのROLL聞いてると
蓮→キョの妄想が止まらない・・・でもssにならない・・・
どなたか同意してくれるカミサマはおらんものですかのぅ・・・
119マロン名無しさん:2005/05/20(金) 20:41:39 ID:???
ACT69.で足の怪我を治療するシーンは何気に萌えシチュだった。
蓮に脚フェチの気があったら辛抱たまらん状態だろうなw
120マロン名無しさん:2005/05/20(金) 21:41:49 ID:???
少女漫画板の本スレのレス見て、マロンに飛んできました。
どのssもすごく面白かったです。
い、今まで自分がこのスレの存在を知らなかったことにものすごく悔しさが、こ、こみ上げて(つД`)
自分マロン住人のはずなのに気づかなかったあー。

ところで、本スレが埋めの時期に来てますが、
もしもスキビの世界に2ちゃんがあったらネタで、
なにかご希望のシチュみたいなのがあったら教えてくださいませんか。ネタが思いつかな(ry
スレ違いだったらおとなしく引っ込みます…。
121マロン名無しさん:2005/05/20(金) 21:49:56 ID:???
人気歌手不破とキョーコは駆け落ちして同棲していた!とかいう週刊誌ネタとかどうでせう
122120:2005/05/20(金) 22:01:16 ID:???
>>121
ありがとう、助かりました。妄想膨らんできた。
123マロン名無しさん:2005/05/20(金) 22:04:16 ID:???
よけいなことかもしれないのでスルーしてね。
スレッドタイトル検索をすればそれに関する板がわかりますよ。
例えば「仲村佳樹」でタイトル検索すると板が3つ出てきます。
124マロン名無しさん:2005/05/20(金) 23:23:17 ID:???
11号やらここの神のssやらを読みつつ考えたものなので
もう今更かもしれませんが、せっかくなので
闇夜のどさくさに紛れて投下してみます。
12号読んで、すぐこういう方向に持っていってしまう自分を
愚かしく感じた。
チューしてほしいなーという自分の欲求の表れw

蓮視点です
1251:2005/05/20(金) 23:24:01 ID:???
「美月―」

ふと視線を合わせた瞬間。
美月ではなく、「彼女」のまっすぐな瞳に思わず吸い込まれ、
そして自分がそう感じるよりも早く、抱き寄せてしまっていた。

美月。リメイクドラマ「DARK MOON」で、俺が演じる「嘉月」の相手役。

「せ、先生?」
「いいから…」
1262:2005/05/20(金) 23:24:45 ID:???
腕の中で微かに震えながらおずおずと見上げてくるその表情に、
自分の中にある何かがはじけるのがわかった。

「っ…」

「先生」と言葉を紡ぐその唇に、そっと口付けた。
少し驚いて、それでも不意の口付けに一生懸命に応えてくる様子が
愛おしくて。どうしようもなく愛おしくて。
同時に、この子は演技でも、請われたらここまでやるのかと思うと
たまらなくなった。
この先、役者として成長していけば
キスシーンなんていくらでもついてくるだろう。
自分がそれを目の当たりにしたら、どうなるかなんて。

自分でもわかっていた。
1273:2005/05/20(金) 23:25:31 ID:???
風邪をひいたら泊り込んで看病してくれたり。
俺に元気がないと心配して、食事を作りに来てくれたり。
それが、彼女自身が思う仕事としての意識からきたものだとしても、
そして社さんの策略でも、もうどうでもよかった。
こんな世界で思いがけず、再会した「キョーコちゃん」が、
過去の自分である「コーン」との想い出をどんなに大事に思ってくれているか。
彼女は俺を「コーン」だとは知らない。
だけど―…俺は知ってしまった。

―今は、大切な人を、作るつもりはない。
精一杯彼女から目をそらしていたはずだった。
1284:2005/05/20(金) 23:26:31 ID:???
ただひとり、自分の中に住んでいた女の子が、
こんな風に今現実の俺の腕の中にいる。

その感情を、認めるわけにはいかない。
いくら自分に言い聞かせたところで、
…そんなことが無理なのは…よくわかっている。
こんなごっこ遊びでも、彼女が相手では、
この感情が、嘉月なのか自分自身のものなのか
区別することすら…もうできない。


「先生?」
1295:2005/05/20(金) 23:27:28 ID:???
「敦賀さん、って…呼んでくれないかな」
口付けている間の、ほんの一瞬、頭の中を廻った感情に苦しくなって
不意にそんな言葉がついて出た。
美月が嘉月を先生と呼ぶことの何が気に入らないんだか…。
役になりきれない自分のバカさ加減にげんなりしながらも、
ふと、社長から言われたことが頭をよぎる。
これが、社長の言う「格好悪い恋愛」なんだとしたら。
「休憩、ですか?DARK MONNごっこ」
戸惑いながらも美月として嘉月の口付けを受け入れていたものから
入れ替わった彼女自身の表情が、何事もなかったかのように
俺を見上げた。
「…ああ、休憩しようか」
あっけなく離れていく身体に名残惜しさを感じながら。
1306:2005/05/20(金) 23:28:36 ID:???
そうだ、突然にキスをしたことを謝らないと。
「最上さん、ごめんね。…ちょっとやりすぎちゃったね」
何事もなかったかのようにつとめてそう言うと、
彼女は、少しだけ頬を染めながら首を振った。
不破と暮らしていたんなら、多分初めてじゃないんだろうな。
たまらずに口付けてしまった自分を無理矢理赦すように言い聞かせた。
「いいえっ…ちょっとビックリしましたけど、…大丈夫です」
照れているのか、はにかむような表情を見せる彼女に
顔が緩みそうになる。
1317:2005/05/20(金) 23:29:17 ID:???
様子を伺ってみても、不意の口付けにもそんなに動揺していないようだし、
俺のことを、同じ事務所の尊敬する先輩くらいにしか思ってないんだろう。
嫌われるようなこともずいぶんやったような気がするし、
こうやって親身になってくれることすら、少し不思議に思える。
だけど、「キョーコちゃん」は、そんな女の子だった。
他人のことにも一生懸命で、真っ直ぐで。
今も、そういうところは本当に変わっていない…。
1328:2005/05/20(金) 23:30:17 ID:???
目の前で、彼女がほうっとため息をつく。
「あれが敦賀さんの嘉月なんですね、静かなのに、すごく情熱的。
ドキドキしちゃいました。ううん、今も、まだドキドキしてます…なんか、
嘉月に見つめられたら、もう苦しくて…」
ぼんやりと彼女を見つめながら、彼女の言葉を聞いていると
寂しさと安堵が入り混じったような奇妙な感情に、自分の心が支配されるのを感じた。
彼女がドキドキしているのは、嘉月に、であって、決して俺自身に、じゃない。

だけど、それでいい。
これは、俺の問題なんだから、彼女を巻き込むべきじゃあ、ないんだ。
あまつさえ…気持ちをわかってもらいたいなんて。
1339:2005/05/20(金) 23:31:20 ID:???
「そうだね…、俺も、なんとなくわかったような気がするよ…嘉月の気持ちが」
君のおかげだな…。何もかも。
嘉月の感情を手に入れられた微かな達成感。
同時に、加速度をつけて育ち始めている気持ちを押さえ込むことの苦しさも、
嫌というほど思い知らされた…。
それでも、また、気持ちに鍵をかけなくてはいけない。…無駄だとわかっていても。
13410:2005/05/20(金) 23:32:15 ID:???
「本当に、ありがとう…」
美月として、嘉月に真摯に向き合ってくれて。
「敦賀蓮」として、口付けたことに、気づかないでいてくれて。

どんなに苦しくても、こうなることが避けられない運命、なのだとしたら、
打ち明けられない気持ちを…押し殺すことができるうちは、
俺は、君のそばにいても、許されるだろうか―…

135マロン名無しさん:2005/05/20(金) 23:33:22 ID:???
以上、スレ汚し失礼しましたー。
それではROMに戻ります。
136マロン名無しさん:2005/05/20(金) 23:45:28 ID:???
GJ!!うわーせつねー・・・
・・・お願いだから本誌でもキス位は・・・
・・・いや贅沢は言わない、その手前までは・・・orz
137マロン名無しさん:2005/05/21(土) 14:42:43 ID:???
秘密のレッスン編で皆が望む展開になる可能性は低そうだな。
蓮が生殺し状態なんじゃなくて、妄想を止める事が出来ない自分達が一番の生殺し状態。
138マロン名無しさん:2005/05/21(土) 21:32:29 ID:???
>137
同意!! そうなんだよ暴走するんだよ妄想が
139マロン名無しさん:2005/05/21(土) 21:41:54 ID:???
そんな時にはここかエロパロスレで吐き出そうよ
アミーゴ―――・・・・・・

本誌がアレなんで妄想が止まらなくてもう大変w
140マロン名無しさん:2005/05/22(日) 00:17:16 ID:???
妄想とめられませんよね(*´д`)
キョーコって美脚だなぁ・・・
141マロン名無しさん:2005/05/22(日) 01:07:16 ID:???
>>125-135
とてもよかったです!
また来てください!!
142マロン名無しさん:2005/05/22(日) 16:11:08 ID:???
ご愛顧ありがとうございました














このスレはここまで                 です。。













thank you 2ch and...good bye 2ch world!!

143マロン名無しさん:2005/05/22(日) 17:00:29 ID:???
自分の妄想する様なLOVE展開にならない理由は
仲村センセとキョーコがB型人間だからなのか?と思ってしまった・・・orz
予測しない展開・行動をおこすもんだから。B型の人、ゴメンよぅ。変な偏見持ってて。
でも予想通りの展開にならないから、妄想が楽しいのかもしれないな。

新作SSが読みたいんだけど、誰か書いてる人いるのかな?
SSを書いた事がない人でも妄想を吐き出したい人は、どんどんチャレンジしてみてくれ〜。
144マロン名無しさん:2005/05/22(日) 17:04:35 ID:???
描いてみるまでどんな行動するか予想もつかない…
とゆーのは確かにありそな話だ(笑)
145:2005/05/22(日) 23:39:00 ID:???
YOU、たまった妄想吐き出しちゃいなよ!というお言葉に甘えて(誰もンなことは言ってない)
ためといたものを吐いちゃいます。社さんラーヴ。



「おはようございます!社さん」

朝の事務所の廊下に響く元気な声に振り向くと、やっぱり、キョーコちゃんだ。
出会いがしらにはいつも、元気な挨拶と、とびっきりの笑顔を向けてくれる。
「おはよう、キョーコちゃん。今日も元気だね」
つられて笑顔を返しながら、ワンピース姿も可愛いなぁ、なんて
ほのぼの考えていた時だった(けっして下心があるわけじゃないぞ!)

「あ…れ。ここ、ボタンほつれてますよ」

髪をかき上げた瞬間に、彼女に指摘され、あわてて見てみると、
確かに、右袖のボタンが今にも取れそうにだらしなくぶらさがっている。

「あー、ほんとだ。また暇な時間にでもなおすよ」

いくら男一人暮らしの身とはいえ、社会人として、身だしなみに気を使うのは当然。
ましてや、マネージャー業ともなれば、会社や、しいてはマネージメントする人物の
イメージにもかかわってくるわけで。そんな基本的なことがなっていないのは
ちょっと恥ずかしい。しかも、それを可愛い女の子に指摘されてしまうなんてね……。
思わず苦笑しながら(自業自得なんだけど)半端な状態のボタンを取り、
ポケットにでもしのばせよう、と手をやった。
146:2005/05/22(日) 23:42:52 ID:???

「私、なおしましょうか?」
――今ちょうど、ソーイングセット持ってますし。
そう言いながら彼女は、手に持ったかばんをがさごそとあさり始める。

「え、いや、そんな悪いよ」
正直ありがたくはあるが、仕事前の彼女にそんな雑用まで押し付けられない。
そう思って、手をふって拒否表示をしてみたものの、
「いいんです。すぐ出来ますから。私、こう見えてもお裁縫得意なんですよ!」
ガッツポーズをしながら、笑顔も可愛らしくはつらつとそう言ってくれる彼女。
そんな女の子を前にして、断れる男がいるだろうか(いや、いまい)

「じゃあ……お願いしちゃおうかな」
「はい、おまかせください!」
147:2005/05/22(日) 23:43:30 ID:???
そういった経緯で俺とキョーコちゃんは今、事務所の休息所のベンチに腰掛けている。

お礼がわりに、と自販機の飲み物を買ってきて前のテーブルに置くと、
「ありがとうございます」
てきぱきと手を動かしながらも、きちんと目を向け彼女が答える。
やっぱり礼儀正しいし、いい子だよなぁ。
それに、得意だと自己申告するだけあって、針使いもあざやかだ。
蓮が言うには料理もすごく上手らしいし……。
「キョーコちゃんって、いいお嫁さんになれそうだよね」
隣に腰掛けながら、思考の流れの中で思いついた言葉をそのまま伝えた。

「えっ!…つっ、あいた……」
「キョーコちゃん!大丈夫?」

俺にしてみれば、特に深い意味は無くつぶやいてしまった言葉なんだけど、
彼女を驚かせてしまったらしく、針先で左手のひとさし指をついてしまったらしい。
「大丈夫です。驚かせてしまって、すみません」
ドジですね、あはは――そう言って彼女は血のにじむ指を口元にやる。
「いや、こちらこそ。大丈夫?」
そう言ってハンカチを手渡そうと、ポケットに手をやった――、その時。
148:2005/05/22(日) 23:44:16 ID:???

ふいに後ろから現れた人物により、彼女のその左手はとらわれる。
しなやかで長い指がその手を絡めとり、形のいい唇がその指先に触れた――…。

「大丈夫?」

―――蓮、……たのむから気配消して後ろに立つのやめてくれないか…。
それに!いきなり女の子の指を口に含んだ挙句、とろけそうな微笑を向けるのもやめたほうがいいぞ!!

その突然の登場に心の底から驚きながら、思わず固まってしまった俺の隣で
真っ赤になったまま、さらに固まってしまっているキョーコちゃん……。
そうだよね、ごめんね…――俺が悪いよね。全部……。

「い、いきなり、何するんですかー!!」
はっ、とわれに返ったらしいキョーコちゃんが立ち上がって抗議の声を上げる。
その目にはうっすら涙すら浮かんでいる。あああ、蓮、キョーコちゃん泣かすなよ〜。

いや、ね、キョーコちゃん。弁護できる立場でも無いけど、
こいつもけっして悪気があるわけじゃあないんだ。
心の中で必死で言い訳する俺をよそに、真っ赤になって叫ぶ彼女に微笑みかけながら、
「うちのマネージャーが迷惑かけてたみたいだから。そのおわび。ね、社さん」
蓮は、ぬけぬけと涼しい顔でそう言った。
なんかもう……。俺のまわりの気温、いやに冷たく感じるし……。
149:2005/05/22(日) 23:44:51 ID:???
はい、そうです。その通りです。お前のキョーコちゃんにボタン付けさせたあげく
怪我までさせたのは、このバカなマネージャーです……。
泣きたい気持ちでうなだれながら、あらためて彼女に侘びを告げる。
ああ、タレントに怪我させるなんて…ほんとマネージャー業失格だよな。

「いえっ、そんな。社さんは全く悪くないです!もとはと言えば、私から言い出したおせっかいですし」
情けなくもしょんぼりとうなだれている俺を見たキョーコちゃんが、今度はあわててこう言った。
これ、出来ましたから……こんな状況下でも、きちんと仕上げてくれていたジャケットを
律儀な彼女はそっと手渡してくれる。天使に見えるよ…キョーコちゃん…――。
「ありがとう、キョーコちゃん。とても助かったよ」
精一杯気持ちをこめて、お礼を言うと、ちょっぴり赤くなった彼女が照れながら
たいしたことではないと言ってくれて、幾分かほっとした。

「社さん、そろそろ移動しないと間に合いませんよ。
 それと、最上さん。指、ちゃんと手当てしないとダメだよ」
眩しい笑顔を見せながら(キョーコちゃんはおびえてるけど)蓮がキョーコちゃんに声をかける。
その声に多少のトゲを感じるのは、きっと気のせいだろう。そう思いたい…。

「はい!おかげさまで血も止まりましたから、医務室でしっかり消毒してもらいます!」
ああ、そんな取り付く島も無い…。ちょっと同情気味に蓮に目をやると、
やっぱり……そんな落ち込むくらいならやらなきゃいいのに。
150:2005/05/22(日) 23:45:38 ID:???
「ありがとうね、キョーコちゃん」

かばんを手に事務所の奥に向かうキョーコちゃんに手を振ると、
振り返りながら、またも、とびっきりの笑顔を見せてこう言ってくれた。
「いいえ、どういたしまして!……敦賀さん…ありがとうございました」
左手をひらひらとかざしながら、ほんのり頬を染めて駆けていく彼女。
やっぱり…可愛いよな、キョーコちゃんは。
蓮のことも、なんだかんだでまんざらでもなさそうだし。
うん、やっぱり応援しちゃおう!

新たな決意を胸に、となりの担当俳優を見ると……
おやまぁ、めずらしい。赤くなって照れてるし。
お前でもそんな顔することがあるんだなー。さすがキョーコちゃん。

にやにやしながら、その様子を見つめる俺にようやく気がついたらしく、
「さ、移動しましょう。それに、どうしてああいう状況になったのか、くわしく聞かないと」
にっこり微笑んだそのきれいな顔が、今日ほど恐ろしく見えたことはないぞ……。

まぁ、こんな役得があるなら、不機嫌な俳優に付き合うのも悪くはないかと、
改めて袖を通したジャケットのボタンに目をやりながら、ゆるむ顔を抑えきれない自分。
馬の骨になる気はもちろんないけど(そんな命知らずな)
たまにはこういう、おすそ分け、をもらうのもいいかな。
151マロン名無しさん:2005/05/22(日) 23:48:46 ID:???
おお〜! 初生投下目撃!!
おもしろかったです。
このあとの社さんが気になるw
152145:2005/05/22(日) 23:54:41 ID:???
>>151
さっそくの反応ありがたや〜(書いてよかった)社さん、無事なんでしょうかねw

蓮がセクハラ風味なのは気のせいです(キッパリ)
何個か書いてみて、自分が意外と「キョーコ萌え」なことに気が付きました。

そこのYOU達も恥ずかしがらずに、妄想を開放して自分の萌え属性を探ってみよう!
(本誌が読者生殺し状態なので壊れ気味)
153マロン名無しさん:2005/05/23(月) 00:01:31 ID:???
GJです
マネージャーといえどもとりあえず牽制する蓮萌えw
おもしろかったー
154マロン名無しさん:2005/05/23(月) 00:08:38 ID:???
おぉGJ!
社さんがサタン蓮に凄まれないか心配だよw
155マロン名無しさん:2005/05/23(月) 00:44:27 ID:???
>>145
とってもおもしろかったです。
社さんにさえ、にらみをきかせる蓮。いいねぇ。
社さんじゃなくリーダーだったら
ものすごいプレッシャーをかけるんだろうな。
156マロン名無しさん:2005/05/23(月) 01:05:39 ID:???
>>145 GJ!!
うわ〜もう頬がゆるんでゆるんでたまらない(≧∇≦)
157マロン名無しさん:2005/05/23(月) 04:28:48 ID:???
深夜誰もいない時間を狙って書き逃げさせてもらいます。
文章能力皆無で読みにくい上になんか結構長くなってしまったので
へたくそな文章イラネ( ゚д゚)、ペッって人は華麗にヌルーしてください。
しかも流れ豚斬って松キョ(PV撮影後)です。
1581/5:2005/05/23(月) 04:32:42 ID:???
あと言い忘れましたがブラック(?)松です。



コイツは…誰だ――…?
物心がついたときから一緒に住んでいた最上キョーコと
今目の前にいるコイツとは別人のような気がした。
いや、そんなことはどうだっていい。コイツは俺のモンで俺だけが好きに扱える。
それだけ分かってれば十分だ。そんなことを考えていた時だった。

「はい、もしもし?・・・えっ敦賀さん!?」
一瞬俺は自分の耳を疑った。
キョーコは確かLMEで敦賀蓮の後輩だ。ということは…
どうやら俺の聞き間違いではないらしい
キョーコは今、あの憎き敦賀蓮と電話をしてる。
頭が真っ白になってキョーコが何を喋っているのか耳に入ってこない。
しかし電話をしているキョーコの姿を見るだけで
二人がそれなりに親しいことは一目瞭然だった。
1592/5:2005/05/23(月) 04:35:06 ID:???
「ちょっ、ちょっと!!なにすんのよぉぉっ!」
俺は無意識のうちにキョーコから携帯電話を奪い取っていた。
敦賀蓮相手に何を話したかは覚えていない。
何かテキトーにいって電源を切った。
――ブツンッ――
「なんてことしてくれたのよっ!あぁもう…お詫びの電話をし…
きゃっ!痛っ!離してっなにするのよっ!?」
俺はキョーコの腕を強引に引っ張って歩き出した。
「ちょっと来い――…」
離せだのふざけるなだの色々わめいていたが、
キョーコの言葉は全部無視してさっきまで使っていた楽屋の部屋に押し込んだ。

「もうっなんなのよ一体!」
「…。」
「黙ってないで何とかいいなさいよ!」
「……あの野郎とはどういう関係なんだよ。」
「…は?」
「敦賀蓮とはどういう関係かって聞いてんだよ!」
1603/5:2005/05/23(月) 04:37:00 ID:???
自分でもなんでこんなにイライラしてるのか分からなかった。
自分で自分の感情のコントロールがきかない。こんなことは初めてだ。
キョーコもそんな俺に戸惑ってる様子だ。
「つ、敦賀さんは事務所の先輩よ。」
「そういうことじゃねえよ!」
意図した事とは違う内容が返ってきたことに余計にイライラがつのり
俺はキョーコの肩を掴み思いっきり壁に押し付け、顔を近づけた。

「まさかあの敦賀蓮がただの後輩にわざわざ電話なんてするわけねぇよなぁ。
どれだけ親しいんだ?なぁ言ってみろよ。」
今度はちゃんと俺の聞きたい事を理解したみたいだ。
「特別親しいってわけじゃないわよ。敦賀さん食生活がよくないから
家にお邪魔してご飯作ったりしてるだけ。色々お世話になってるし、
本当はもっと色々してあげれたらいいんだけど
私にできることなんてご飯作る事くらいしかないのよね〜。」
1614/5:2005/05/23(月) 04:38:29 ID:???
ちょっと待て!何言ってるんだコイツは。ご飯作ったりしてるだけ…?
ふざけるなよ。お前にそういうことやらせていいのは俺だけのはずだ。
お前は俺のモンなんだから――…
「ちょっと!聞いてんの?あんたが話せっていうから話したんでしょ!」
どうやら俺が何の反応もないのを見て、俺が話を聞いてないと思ったらしい。
「答えてあげてんだからちゃんと聞いてなさいよ。
まったくもう…何回も言わせないでよ。敦賀さんとは――」

俺だってこんな事何回も聞かされたくなんかねぇよ!
いてもたってもいられず俺は自分の唇でキョーコの唇をふさいだ。
そしてそれはいつしか熱いキスになっていた。
キョーコは経験がないのか固まっていて俺のされるがままになっている。
そういう俺もこんなに余裕のないキスをしたのは初めてだ。
しばらくして唇を離したがキョーコは依然固まったままだ。
「おい、キョーコ!おいったら!」
全く呼びかけに反応しないキョーコにどうしたらいいのかと戸惑っていると
――バシーンッ――
急に右の頬にヒリヒリとする痛みが来た。
どうやら焦って考え込んでるうちに平手打ちされたらしい。
1625/5:2005/05/23(月) 04:45:57 ID:???
「おまっ…なにすんだよ!俺の顔に…!」
「なにするのはこっちのセリフでしょ!なんであんたなんかに私の…。」
「へぇ。お前もしかしてファーストキス?まぁそんなことだろうと思ったけど。」
それだけのことでキョーコは俺のモンだと確認できた気がしてふと微笑みがこぼれた。
「なっ…笑うなんて最低!このスケコマシ!!」
そう言い放ってってキョーコは走り去っていった。

俺は平手打ちされた頬をさすりながら
さっきまでキョーコが立っていた場所を眺めていた。

アイツは俺のモンだ。誰にも渡さねぇ。誰にも――…

-END-
163マロン名無しさん:2005/05/23(月) 04:49:11 ID:???
なんというか、色々申し訳ない・・・・・・
(´・ω・`)ノシお邪魔しましたっ
ネ申々の降臨心待ちにしています〜。
164マロン名無しさん:2005/05/23(月) 09:47:37 ID:???
>>163
GJ!
ガキンチョのわがままだねー、松
165マロン名無しさん:2005/05/23(月) 11:39:43 ID:???
良スレハケーン!!GJの嵐ハケーン!!
もっと前から知っていたかった…いやいや、今からでも参加させていただきます。
といっても文才ない自分では妄想をさらけ出すのは難しい…
あっちのスレでたまーに出てくる「鬼畜蓮」を
エロくなりすぎずに表現できる神はいらっしゃいますか?
あれが気になって気になって…
166マロン名無しさん:2005/05/23(月) 14:17:07 ID:???
あっちもこっちもネ申だらけ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
突然の賑わいに右往左往(笑)

>165 あ、それイイ!! 鬼畜かつ非エロ(微エロ?)な蓮に一票
でも難しそう…
167マロン名無しさん:2005/05/23(月) 17:56:41 ID:???
「ID」がにじんで「エロ」に見えたわけさ。
画像の粗さもそうだけど、その前に自分の脳内がピンク色なわけさ。
もうだめポ…
168マロン名無しさん:2005/05/23(月) 18:11:25 ID:???
ほんと良スレだなぁ〜。
神達のおかげで萌えが補完できて欲求不満が解消されますw

自分では書けないのでリクエスト。
前に本スレで、蓮の「理性に鍵をかける」→そりゃマズイだろってあったよねw
でも理性に鍵をかけた蓮が見てみたい。
アルコールか何かで理性がとんじゃって、キョーコにせまりまくる蓮。
誰か書いていただけないでしょうか?
169マロン名無しさん:2005/05/23(月) 22:59:41 ID:???
>>168
たしかスランプになって落ち込んで部屋でお酒飲んでる
シーンあったよね。そこにキョーコが訪ねてきて、、、
という感じ?私は書けないので、神の皆様よろしくお願いします。
170マロン名無しさん:2005/05/23(月) 23:15:29 ID:???
>165&166さま
そのレスで妄想が膨らみまくってしまったのですが
書き上がってみれば・・・これは鬼畜と違うよ・・・
・微エロ?・蓮キョは既に同居してます
とりあえずご笑覧くだせい・・・
1711/8:2005/05/23(月) 23:16:43 ID:???

怖い、怖いよう・・・どうしよう。
それもこれもあのバカショーがっ!!

たまたまバラエティーで一緒になっただけなのよ?
なのにあのバカが休憩時間に近寄ってきて。
そして更にたまたま敦賀さんから携帯が来て。
でもまさかこの状況で電話を取れる訳がないから
発信元を確認してすぐにしまおうとしたら、
何かを察したあのバカに携帯取り上げられて
勝手に電話に出られて暴言吐かれて。

・・・もちろんバカショーはその後ちゃんと〆といたけど、
それにしても。それにしても。
あの後敦賀さんに電話しても出てくれないし、バカショーが絡むと
敦賀さんはいつも瞬時に大魔王になってしまう。
あの冷ややかな氷点下怒りって、いつ遭遇しても怖いよ〜・・・
1722/8:2005/05/23(月) 23:17:12 ID:???

時計を見ればもうPM8時。
モー子さんに話を聞いて欲しくて待ってみたけど
この調子だと今日は直帰なのかな。
いつまでもラブミー部の部室でうだうだしてても仕方ないし
今日は確か敦賀さんの帰りは遅いはず・・・
明日どうやって敦賀さんをなだめようか考えよっと。
ふう。っとため息をつきながら、椅子から立ち上がったら。

「・・・もう、帰るの?」

だから、貴方はどーして気が付いたら背後に立ってるんですか・・・(泣
耳元で甘く低く凄まないで〜なんか寒いし〜〜

「・・・さっきのアレ、一体ナニ?
 出来るだけ近づくな、って俺があれだけ言ってるのに、
 なんで君は不破とよく一緒にいるのかな?」
「バラエティー番組でたまたま一緒になっただけです!
 私があからさまに嫌な顔してるのに、アイツが勝手に寄って来るんです。
 別にずっと一緒にいたとかじゃないですよ・・・そんな怒んなくたって・・・」
「君は俺が怒ってるという。なら・・・怒らせるようなことをしたと思ってるんだね?」
「・・・さっきの電話、きっとすごく不愉快だったと思うし・・・
 携帯獲られちゃうなんてホントうかつだったと・・・反省してます・・・」

・・・どんどん体感温度は下がっていく・・・もうどうしたらいいモノヤラ・・・

「・・・ふーん。じゃあ、態度で見せてくれる?君の反省。」
1733/8:2005/05/23(月) 23:17:42 ID:???

背後から腰に手を廻されて身体を軽く持ち上げられ、
有無を言わさず壁際に移動させられて。
背には壁、両脇には彼の腕、目の前には・・・大魔王(泣

「ねぇ、俺にどうやって見せてくれるの?君の反省?」
「・・・今ものすごく怖いので、出来れば可及的速やかに
 機嫌を直して欲しいんですけど・・・
 どうしたらいいのかサッパリワカリマセン(泣
 お手数ですが敦賀さんのご指示を頂けましたら幸いデス・・・」
「君は他人に反省の気持を見せたい時に
 相手にどーすりゃいいんだ、なんて聞くのか?
 それって余計に怒らせることになると思うんだが?」

・・・それは貴方が今まで謝っただけで許してくれたことなんて、
 一度も無かったからなのですが・・・

「・・・ぅうん?何だってェ?よく聞こえないなぁ〜」

「・・・まだ何も言ってません・・・!!チンピラのイチャモンですかっ!」

「その態度のどこが反省だって?」

「・・・だって・・・本当に、どうしたら許してくれるんですか・・・(泣」
1744/8:2005/05/23(月) 23:18:17 ID:???

「・・・じゃあ、君の可愛い顔でも見せてもらおうかな」

君は少し怯えて潤んだ目で俺を見上げる。
・・・そんな顔するから、もっといじめたくなるんだよ。
君は何も分っちゃいないんだろうけど。
俺は表情を緩めずに右の中指を君のふっくらした唇に当てた。

「・・・とりあえず、舐めて?」 

彼女はますます怯えの色を濃くしながら、
目を伏せてそっと唇を開いた。
少し強引に指を押し込むと一瞬だけ目を見開く。
でも、驚いていても歯は立てないんだね?

「・・・いいコだ」

途中からは加減しながら、指を根元まで君に埋め込む。
咽の奥までたどり着いた指に、君は少し苦しそうだ。
でも、まだその位じゃ許してあげないよ?
1755/8:2005/05/23(月) 23:18:45 ID:???

噎せさせない様にギリギリの力加減で抜き差しをする。
時々指で縮こまった舌を撫でると、
最初はおずおずと・・・その内自分から舌を絡めてくる。
生暖かい口腔が次第に君の唾液で潤っていく。

キスとはまた違う気持よさだろう?
苦しさは多少のスパイスだろう?
ここまで来ると、君の目には苦しさと・・・確かな欲情が灯っている。
もう口の中の指の動きしか分らなくなってる君に、俺は。



・・・ピピッ・・・



俺の左手の携帯のシャッター音に、君は我に帰った。

「・・・キョーコ、すごく可愛い顔をしていたよ?」
1766/8:2005/05/23(月) 23:19:18 ID:???

指をゆるゆると唇から抜きながら口の端で微笑んで見せると、
君は真っ赤になって抗議してきた。

「・・・なっなっな・・・なんてトコを・・・なんでそんな・・・?!?!」

「なんでって?君、俺の機嫌を直したいって言ってたよね?
 うん、これで直ったよ。
 こんなに可愛い君の画像が手に入ったんだから、ね?」

わざと写真を目の前にかざすと、
彼女は俺の携帯を取り上げようと必死で手を伸ばしてくる。

「やー!!なんですか、ソレ?!そんなのすぐ消してくださいーーー!!!」

「嫌だよ。・・・最近では一押しのナイスショットだな。
 ・・・ああ、そうだ。これ、不破にも送ってやろうか?
 コレを見たら彼も君のこと『色気が無い』なんて絶対に言えなくなるって」

「絶っ対に止めてくださーい!!!」
1777/8:2005/05/23(月) 23:19:50 ID:???

「やる訳ないだろ?・・・そんなもったいないことするもんか。
 じゃ、そろそろ行くね。キョーコ、明日の予定は?」

「・・・午前中は学校で、午後からドラマの収録デス」

「俺も12時前には帰ると思う。・・・じゃ、続きは後でね?」

触れるだけのキスをして満面の笑みを向けると、
君は真っ赤になって絶句していた。・・・本当に可愛いな・・・
・・・だから君をいじめるのは止められないんだよ。

部室を出たら後ろから彼女の怒号が聞こえてきた。
いつの間にか待っていた社さんがすこしあきれた顔で。

「蓮・・・お前の機嫌が直ったのならそりゃまぁ・・・いいんだけどさ・・・
 でもキョーコちゃんいじめるのもほどほどにしとけよ・・・?」

俺はそれには答えないでくすくすと微笑んでいた。
1788/8:2005/05/23(月) 23:20:52 ID:???

君は俺がなぜ不破の事で心底不機嫌になるのか知らないだろう?

君は多分気が付いていないけれど、
君の中で不破は「憎い男」って程じゃなくなっても、
復讐の気持がとっくに薄れた今になっても。
一緒にいた16年間で、今もなお「幼馴染」として・・・奴は君にとっての特別。

君に俺以外の「特別な男」がいるのが、俺には心の底から不愉快なんだ。
例えそれが恋愛感情ではないと分っていても尚、それでも・・・

でもそれは君に告げてもしょうがない事。
無意識の思いを指摘しても君は困惑するだけだろう?
ならば。告げる意味のない事は胸に仕舞って。

君を喜ばせて笑わせて、怒らせて捕らえて。
君の中の全てをどこまでも俺で一杯にしたい。
「特別な幼馴染」なんてその辺の有象無象と同じになるまで。

俺が居る底の無い深みに。
君も早く堕ちておいで――…
179マロン名無しさん:2005/05/23(月) 23:23:18 ID:???
・・・「鬼畜」ってさぁ。
嫌がろうが痛がろうが聞きゃしねぇ、だよねぇ・・・
これじゃ精々プチSMでしかないよねー・・・
ゴメンなさいこれが目一杯の一杯一杯。
真の鬼畜は描写できる神にお願いいたします・・・(TT)
180166:2005/05/23(月) 23:41:11 ID:???
ちょ、ちょっと165サン!! 165サンてば!!
かかか神キタよキタ━━━━(*゚∀゚*)人(*゚∀゚*)━━━━!!!
GJです! ゴチソサマデシタ!!
181マロン名無しさん:2005/05/24(火) 00:15:51 ID:???
キター!GJ!!
すげーエロい…
182マロン名無しさん:2005/05/24(火) 12:17:57 ID:???
GJ!!
>「・・・ぅうん?何だってェ?よく聞こえないなぁ〜」
今号のこのシーン気に入ってたんだよー
読めてうれしかったです
183:2005/05/24(火) 12:43:59 ID:???
アルコールで理性がとんで・・・・・・というリクを見て、自分なりに妄想を
ふくらませた結果、こんなのが出てきました。
鬼畜は、キョーコ萌え、蓮(&社さん)イジメスキーな私では表現しきれません・・・。
情けない系蓮でよろしければ、どうぞ。10レスくらいあります、スミマセン。




「さゆりさーん、この山菜漬け、すっげぇうまい!」
「こんな料理上手な女将さんがいる旅館があって、ツイてたよなぁ」
「ロケハンに来たときも、絶対ここでロケしようって言いあってたんだよな」
「なんだよそれ、映画の内容と全然関係ないし」

気まぐれな山の気候にも悩まされ、機材、スタッフ、キャストの移動等等、
少ないシーンながらも多大な労力を費やしたクライマックスシーンの撮影を無事終え、
私達はただいま、打ち上げをかねた夕食(宴会ともいう)の真っ最中。
大変だったロケに比例して、スタッフの羽目はずし度数もぐんぐん上昇。
まぁ、気持ちは分かりますけど……。あんまり飲みすぎないでくださいね。
こっそりため息をつきつつ、この旅館の女将、さゆりさんと一緒に苦笑いしながら、
広間に料理を運ぶのを手伝ったりして、私なりに楽しく過ごしていた。

……、はずだった。

184:2005/05/24(火) 12:44:32 ID:???
「京子ちゃん、こっちきて座ってなよ。華がないとさびしいよー」
めずらしくそんな軽口をたたきつつ、陽気にからんでくるのは、新開誠士監督。
どこぞの忘年会の酔っ払いオヤジですか、あなたは……。
「こちらはこちらで楽しんでますから、どうぞお気になさらずに」
にっこりと、煮物の小鉢を差し出しながら、防御線を張る。
バイトの経験で、酔っ払いの対応にもいくらか慣れているとはいえ、正直
あまり楽しいものでもない。とはいえ、ロケが終わった開放感、や
明るい体育会系のノリで構成されている、この映画のスタッフチームとの飲み会が、
イヤというわけでも、もちろんない。

某地方の山すそにある廃業したホテルの跡地で、今回のロケは行われた。
こだわりの新開監督らしく、出来る限りイメージに近い場所をと選ばれた、
本物の廃墟というだけあって、雰囲気バッチリ。バッチリ過ぎて、
ほんとうに怖かった……。ただでさえ、撮影現場には出やすいって聞くのに、
まさに確率100%な風情で、敵に捕らわれ、パートナーの助けを待つ、
という設定の役だった私は、半分本気で助けを呼んでしまったくらい。
キャスト待機用に、少し離れた場所のホテルも確保されていたのだけど、
現場に近く、天候回復待ちや、食事に貸切利用させてもらっていた
この旅館の居心地の良さから、宿泊に割り当てられていたスタッフ以外のキャストや、
果ては監督まで。いつのまにか、ここで大半の時間を過ごすようになっていた。
そういう私も、ロケ後、ホテルの部屋で一人で過ごすことがもの寂しく、
包み込むようなもてなしをくれる、料理上手な女将のさゆりさんや、
職人気質で無口だけど、笑顔の優しいご主人のあたたかさも好きで、
ロケ後半の数日はこちらに泊めさせてもらうようになっていた。
185:2005/05/24(火) 12:45:41 ID:???
「キョーコちゃん、こっちはもういいから。楽しんでちょうだい。ありがとうね」
ああっ、さゆりさん。そんな殺生な。優しい言葉も、今の私には人身御供になれと
言われているようなもの。置いていかないでー!
心の中で嘆きつつ、そろそろ逃げるのも潮時かと、開いている場所を探す。

「こっちこっち」
そんな私を目ざとく見つけて、手招きしてくれる監督。
にこやかなその笑顔、信じてもいいんですよね……。
そしてその隣には……――もう何杯目ですか、敦賀さん。
ビール、ウォッカ、ウイスキーなど、あらゆるビンに囲まれて(女将さん、用意よすぎです)
静かに飲んでいる、今回の映画の主役、敦賀蓮の姿もそこにあった。

「お疲れさん、京子ちゃん。まぁまぁ、一杯」
そんなお約束なセリフを言いながら、監督自ら、ビールをついでくれる。
昨年までは、未成年ですので、という断り文句も使えたのに、
二十歳になった今となっては、特に断る理由も無く……。
とりあえずお礼を言って一口飲んでみたものの、やはり自分はあまり強くないらしい。
せっかくの好意だし、もうちょっとチャレンジしてみようか。
でも、もしつぶれてしまって、迷惑をかけても……と考えていた姿は
思いのほか難しい表情にうつってしまったようで。
186:2005/05/24(火) 12:47:17 ID:???
「どうかした?京子ちゃん」
新開監督が心配げに私の顔を覗き込んでいた。
うっ。その笑顔が、無言の圧力に見えるのは、私の心がゆがんでいるせいだわ、きっと。
意を決して、ビールのグラスを口に持っていった、その時。
ひょい、とそのグラスを取り上げられてしまった。
驚いてそちらを向くと、敦賀さんが、そのビールを飲み干しているところだった。

「女の子に無理強いはあんまり感心しないですね」
神々しい笑みとともに発せられた紳士な発言に、まわりのスタッフ達も会話を止め注目している。
「誰が無理強いしたって?心外だなー。フェミニストといえば俺のことなのに」
その笑顔、あきらかに先ほどとは違ってます……監督。
「じゃあ、お前が代わりに相手してくれる?」
ほれ、と差し出したのは小さめとはいえグラスのふちまで並々と注がれたウォッカ。
監督、なにやってるんですか……。子供のようなその振る舞いに脱力したのは私だけで、
すでに酔っ払いだらけのメンバー達は、突如始まった飲み比べ合戦を口々にはやし立てる。
「俺にも注いでくれる?」
そう差し出されたグラスにおずおずと酒を注ぐと、監督はくいっと一気にあけてしまった。
にっ、と挑発的な笑みを浮かべた監督と目が合った敦賀さんが、今度は
まるで水でも飲むかのように、すっとウォッカを流しこんでしまった。
ああ、そんな体に悪い……。というか、強いんですね、お二人とも。って感心している場合じゃないし。
ただおろおろするだけの私をよそに、どんどん杯を開けていく二人と、
まわりで盛り上がり最高潮のスタッフ達…――。
社さん、しょうがないなーって感じに苦笑してないで止めてくださいよ!
ほんのり赤いってことは……、あなたもですか…。
187:2005/05/24(火) 12:51:06 ID:???
そんなこんなで、暴走する大人たちの宴をたかが小娘一人で止められるはずも無く、
気が付いたときには、べろんべろんな大人たちと、空の瓶が錯乱する部屋に
一人呆然とたたずむ状態になっていた。

「敦賀さん、敦賀さん、起きてください」
こっそり部屋に戻ってしまおうかとも思ったが、グラスを手にぼんやり座っている
敦賀さんの様子も尋常ではなく、このまま放置するのもどうかと思ったので
部屋まで誘導することにする。隣では新開監督がテーブルにうつ伏せで眠っている。
体痛くなっちゃいますよー、と心配しつつ、自分ではどうにも出来そうにないと
内心わびつつ、そのまま放置させていただくことにした。

社さん、どこー?かの人のマネージャー、社さんを探してみれば、
「社さーん、メガネとったらどんな顔してるの?見ーたーいー」
「ちょ、ちょっと困ります。駄目ですってば」
――衣装さん、迫り上戸だったんですね……。

とりあえず巻き込まれるのは上策ではないと、敦賀さんに視線を戻すと彼は
壁に寄りかかりなんとか起き上がろうとしていた。でも、足元ふらついてます……。
「大丈夫ですか?つかまってください」
なんだか、昔代マネをした時みたいだな、なんてことを思いつつ、
部屋までの階段をゆっくり上る。肩に置かれた腕が熱いのは、
前回は風邪の熱だったけど、今回は……。
まったく、敦賀さんともあろうお人が。何やってるんですか。
188:2005/05/24(火) 12:53:07 ID:???
それでもなんとか重さに耐え、用意されていた部屋のふすまを開き、
ひいてある布団に彼を寝かせようとした、その時だった。

急に自分にかかる重さが変わり、バランスをくずす。
気が付けば、布団の上に敦賀さんに押しつぶされる状態で倒されていた……。
こんなことまで、再現してくださらなくてもいいですってば!
以前、熱でもうろうとした彼が楽屋で倒れた時のことを思い出し、
あの時のように彼の下でもがいてみる。が、やはりびくともしない。
「つ、敦賀さん、のいてくださいー!!」
必死で訴えかけてみるものの、すでに半分夢の中の彼に通じるはずもなく。
だ、誰か助けてー!と心の中で叫んでみるものの、すでに休んでいるだろう旅館のご主人達や
社さん(大丈夫だろうか…)を当てにするわけにもいかず。
ましてや、こんなシーンを人に見られようものなら、どう解釈されるのか。
そんなことを冷や汗をかきながら考えていたら……そうよ、思いついた!

あの時は確か、この作戦でいけたはず!
ようやくたどりついた一縷の望みにかけ、私は敦賀さんに言葉をかけた。
「レイっ、いいかげんに起きなさいよ!!いっつもいっつも飲み歩いて!
 んもう、いいかげんにしないと水ぶっかけるわよっ!」
レイとは今回撮っている映画での敦賀さんの役名。裏の世界では有名なスイーパーで
なおかつ女好き、酒好き、だらしない、と彼本人の性格からは遠いキャラクターだ。
そして、そんな彼が生活をともにするパートナー、ミレイが私の役どころ。
恋人未満、でもお互いに大事に思っていて、レイの唯一のアキレス腱でもある彼女。
そんな彼女が、毎朝彼に向かって話すこのセリフなら、きっと!
敦賀さんを覚醒させてくれるに違いない!
189:2005/05/24(火) 12:54:40 ID:???
「うっせーな。だまれよ……」
きたっ。乱暴な言葉遣いに、彼の中のレイが反応したことを感じる。
よし、この調子で、前回のごとく動いてもらえばいいんだわ!
「だからっ、起きなさいってば。レイっ!」
勝気なミレイの性格を使わせてもらって、彼の肩をゆさぶりながら、
普段なら言えない様な強気な言葉もかける。
「ん……」
起きた?!期待を胸に敦賀さんの様子をうかがうと、やや体を持ち上げ、
こちらを見下ろす彼の瞳にぶつかった。
目……覚めました?
が、次の瞬間、再び私の体を押さえ込んだ彼は、耳元でこうささやいた。
「だから、うるせぇんだよ。……だまらねぇと、食っちまうぞ」
敦賀さん、人の耳元で低く甘くなにぬかしてんですか!って、これはレイか?
ってそうじゃなくて、息!首筋に息吹きかけないでください……!
より悪化していく事態に、血の気が引きながら、涙が浮かんだ目で恨みがましく見てみると……

―――ふざけないでください。

だから、私の上で熟睡しないでー!!
混乱する頭を必死で考える私をよそに、すうすうと寝息を立て始めた敦賀さん。
もう、もう知りません……。
動く気力のうせた私は、体に響いてくる彼の寝息になぜか安心してしまい(納得いかないけど)
いつしか意識が遠のいていった。


そして……
190:2005/05/24(火) 12:55:47 ID:???
「ん……」
窓から差し込んでくる光のまぶしさに、目が覚めた私は、とたんに感じる体の重みで
昨晩のことを思い出すはめになった……。いっそ、忘れていたかった……。
そんな願いもむなしく、寝入った時と同じ状態の彼は、今も眠っている。
さすがに、大男に何時間も乗っかられていては体が痛い。
「レイ…起きて。起きてよ」
やっぱり反応なしか……。

「レイ……蓮、起きて」

すると…――彼の目がうっすらと開き、まぶしそうに額に手を動かす。
そして、ゆっくりと視線をこちらに動かした彼は……。

「??!!!」
なんて顔してるんですか。世の敦賀蓮ファンが見たら泣きますよ……。
かなり動揺した様子で、固まっている彼を、みょうに冷静に観察している自分。
「え、俺……なんで?」
がばっと体を起こし、とたん頭に手をやり、痛みをこらえている敦賀さん。
あんな飲み方するから、二日酔いなんかするんですよ!
がちがちに固まってしまった体をゆっくりと起こしながら、敦賀さんの前に
まっすぐ向き合って座る。
191:2005/05/24(火) 12:57:54 ID:???
「覚えてらっしゃいますか?」

わざと抑揚をつけず意地悪気に、目をまっすぐ見て問いかける。これくらいは当然の権利です。
「……ごめん。新開監督と飲んでたのは覚えてるんだけど……」
「そうです!大の大人が、自分の限度も考えずに飲みあいっこしたあげく、
 後輩にこんな……。反省してくださいっ!」
ふくれ面を作ってそっぽを向くと、かなりあせった様子で彼も、
私に向き合って座る。そして、謝罪の言葉を繰り返した。
いやそんな、サムライみたいに、居住まいを正してあやまられても……。
かなり反省している様子の彼に、怒っているのがだんだん後ろめたくなる。
心から非を認めた人にそれ以上怒る必要はない、と教えてくれたのはこの人だし。

「反省、しましたか?」
「はい……」
やわらいだ声で伝えると、大きな体を前に縮めた彼がそう答える姿が、なんだか可愛く思えてしまって。
つい、噴出してしまった。笑いが止まらない。
「そんなに、笑わなくても……」
反論できる立場じゃないけど、とボソッと付け加えられた言葉が、さらに笑いのツボを刺激する。
「だ、だって。敦賀さん、かっこ悪いです」
うっ、と言葉に詰まった彼。
ふふふ、いつまでもいじめられてばかりだと思わないでくださいね。
日本一男前といわれる俳優さんの、一番かっこ悪いところを見られるなんて、
まぁ、ある意味貴重な体験だし。そう思って、なかったことにしてあげます。
19210:2005/05/24(火) 13:01:24 ID:???
すっきりした気持ちで、敦賀さんを見ると、深くため息をつきながら、
状態はかなり悪い様子。めずらしい。自己管理の鬼のような人が。
「お水持ってきます。まだ時間も早いですから、横になっててください」
そう声をかけ、立ち上がった。
「ごめん、大丈夫だよ。キミこそ、休んだほうがいいよ」
心配げな、いつもの敦賀さんの言葉に、ほっとするような、それでいてちょっと残念なような
気持ちをいだきつつ、部屋を後にする。
体をひと伸びさせ、朝の空気を吸い込むと、だるさも減り気分も爽快。
よしっ、撮影もあと一息頑張るぞ!
そうさわやかに決意した私を早速、二日酔いでうなる姿でがっかりさせないでくださいよ、監督……。

朝風呂につからせてもらい、綺麗に身支度をととのえて、
さゆりさんやご主人にお世話になったお礼を告げてロケバスに乗り込む。
まわりの人たちは皆ぐったりしているけど、自業自得です。まったく。
開いている敦賀さんの隣に腰掛けると、ちょっと驚いた様子で、
でもすぐ目を閉じ、窓辺によりかかっている敦賀さん。
東京までの数時間。隣でぐったりしているあなたをいかにからかえるか、
実はちょっと楽しみだったりするんです。その後ろで遠く景色をながめている社さん。
多少顔色が悪いけど、大人のたしなみとして、深くは追求しません……。
ややお酒くさい空気に包まれながら、バスは出発。


充実の地方ロケ、これにて終了。
193マロン名無しさん:2005/05/24(火) 13:06:37 ID:???
社さん、ごめんね……蓮キョツーショットに持ち込むには、しっかりものの
あなたは邪魔だったの…こんな私がほんとの鬼畜vなんてオチはいらないですか、そうですか…orz
ここに来るようになってますます妄想が止まらないw楽しいなぁ。
194165:2005/05/24(火) 13:29:36 ID:???
はいはい166サン!!166サン!!参りました参りました!!
鬼畜レーンキタ――― !!神降臨!!
GJ!禿しくGJです!!
しかもその後情けない系蓮までキタキタ――― !!
GJ!マジGJ!
神多すぎ、ここ…よっよだれが…
195マロン名無しさん:2005/05/24(火) 15:22:47 ID:???
GJ!!! 反省蓮かわええ〜 ホントここ良スレです
196マロン名無しさん:2005/05/24(火) 17:43:13 ID:???
旅館ネタキター------------(゚∀゚)!!!

実は「京都にロケに来たDarkMoon一行が熱狂しすぎたファンに追いかけ回され、
本来の宿泊先に泊まれなくなったので仕方なくキョーコが松の実家に案内する」ってネタで
なんか書けないかなーとか思ってたんですけど
松の実家でのキョーコの扱いがイマイチわかんないので書きあぐねてたり(^^ゞ
(そもそも旅館だったっけ?)

だれか書いてくれないかなーw
1975/5:2005/05/24(火) 18:53:06 ID:???
GJGJ〜〜!

>>196
松実家ネタいいねっ
ゆくゆくはキョーコを跡取り(?)にしようとしてたぐらいだからねぇ
松母とキョーコのやり取りを見た蓮の反応を見てみたい!
198マロン名無しさん:2005/05/24(火) 19:18:46 ID:???
5/5って・・orzなんだよいったい!
199マロン名無しさん:2005/05/24(火) 22:27:30 ID:IIimmMUU
170です。GJくれた方々ありがとうございました。
でもでも・・・こりゃお詫びせねば・・・
昨日、酔っ払って書いてて
「指なめとバードキスならエロじゃないよね♪」
今日読み返して・・・全然「全年齢向け」じゃナイよ・・・Σ(゚д゚lll)
初書きがエロの為感覚が麻痺してたみたいで・・・
マロンの皆様方本当に申し訳ありませんでした・・・以後気をつけますorz orz

>182さん
はい、ワタシもここツボりますたw
コメントもらえて嬉しいです〜

>183さんハラショーー!!GJ!!
貴方のおかげでワタシは本来はヘタレ蓮萌と悟りますた・・・
200マロン名無しさん:2005/05/24(火) 22:29:01 ID:???
さげてなかった・・・重ね重ねゴメンナサイ・・・orz
201168:2005/05/24(火) 23:55:41 ID:???
キタワァ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。. .。.:*・゜゜・* !!!!!
リクエストして良かった。thxです。
旅館ネタいい!社さんもいい!(社さんはおちょこ一杯で酔いそうだな)
蓮が可愛くて、可哀想wで萌え萌えです。

鬼畜蓮もツボりました。
微笑みながらいたぶる蓮萌え〜。
202マロン名無しさん:2005/05/25(水) 10:19:35 ID:???
キョーコがテレビ局で松と遭遇。松にせまられているところに蓮登場!
というのを誰か書いていただけないでしょうか?神の皆様、お願いします。  
203マロン名無しさん:2005/05/25(水) 17:43:36 ID:???
>>145-150の社さん視点のを読んでたら
無性に書きたくなったので、ついにやってしまいました。
実は初めてのSSなんで、読みづらいしあんまり面白くないですが
せっかくなので置かせてください。全部で7レスあります。↓
2041/7:2005/05/25(水) 17:44:17 ID:???
「ああ、いたいた。琴南さーん」
ピンクのツナギを来た長い黒髪の後ろ姿を見つけて、声をかける。

「はい…えーと確か敦賀さんの…」
「社です。マネージャーの」
覚えててくれたんだ、良かった。

「えっとですね、実は琴南さんにお願いがあって」
「はあ。何か?」
「えー、非常に言いにくいんだけど」
周りを気にして、ちょっと声を潜めて言う。

「携帯番号、教えてもらえないかな?」
「…はあ?」

2052/7:2005/05/25(水) 17:44:49 ID:???
☆☆☆

それは、数日前の夜のこと。

「あれ、キョーコちゃん携帯なってるよ」
ドラマ撮影の休憩時間。
熱心に台本のチェックをするキョーコちゃんの隣りに置いたバッグが震えている。
「あ、すみません社さん」
熱中してて気が付かなかったらしく、わたわたと携帯を取り出すキョーコちゃん。
彼女のこーゆー動きって、コミカルってゆーか、見てて飽きないんだよねぇ。

「こんな時間に…事務所からかな」
あわてて開いた画面。
見るともなしに、着信名が見えてしまった。

 『バカ』

見るなり、一瞬ものすごく不機嫌な顔をすると、そのまま携帯を閉じた。

「あれ、出なくていいの?」
「いいんです」
笑顔、というより苦笑を浮かべながら答えるキョーコちゃん。

「…『バカ』って、もしかしてあの『バカ』?」

2063/7:2005/05/25(水) 17:45:36 ID:???
ちょうど後ろに立っていて、同じく着信名を見たらしい蓮が
ささやくように言う。
ヤバイ、心なしか気温が下がってきたような気が…。

「…あの『バカ』です」

ため息をつきながらキョーコちゃんが答える。

「この前、麻生さんから電話があって。
 私の携帯番号バレちゃったみたいだっておっしゃって、もしかしたら
 掛かるかもしれないからって、あの『バカ』の番号教えてくれたんです」

あの『バカ』って…例の不破ってヤツのことだよね。
麻生さんって、親切だなあ。

「それで登録しといて、掛かってきたら無視しろと」
「それが…」

…?

「登録しなかったの?」
「ハイ」

なんでまた…。

2074/7:2005/05/25(水) 17:46:23 ID:???
「だって、モー子さんの携帯の番号も、敦賀さんのも社さんのも
 入ってるんですよ?
 そんな大事な携帯にあの『バカ』の番号入れるの、イヤだったんです。
 それに、麻生さんはああ言ったけど
 まさかあの『バカ』が私に電話掛けてくるとも思えなかったし」

蓮が、無言で微妙な表情をしている。
あいかわらずの彼女の警戒心のなさに気温さげつつも、あまりにも
彼女らしいその理由がかわいくて怒れない、て感じだな。
それとも「大事な」アドレスの中にちゃんと自分の名前が含まれてるのが
ちょっと嬉しかったんだろーか?(クス

…いや、問題はそこじゃなく。

「でも掛かって来た、と」
「ハイ」
「まさか、出ちゃったの?」
「ハイ」

あちゃー。
「だめだよー、キョーコちゃん、若い女のコが知らない番号に出たりしちゃ」
「だって、事務所の誰かからの緊急連絡かもしれないじゃないですかー。
 …そしたらあの『バカ』の声で。すぐブチ切って、速攻登録しました」

なるほどねー。

「…声聞いただけで、すぐ解った?」
蓮が訊ねる。
2085/7:2005/05/25(水) 17:51:36 ID:???
「忘れもしません。あんな『バカ』な声っ」
蓮の様子に気が付かないのか、プリプリと答えるキョーコちゃん。
あ、や、ヤバイよその返答は…。

案の定、また気温がじわっと冷えてきた。まままマズイ。

「きょ、キョーコちゃん、そーゆー時はね」
あわててキョーコちゃんの携帯を手に取る。
「着信拒否機能ってゆーのがあってね、電話帳でー」
ポチポチと電話帳から『バカ』の項目を呼び出し、着信拒否の設定をしてやる。

「あ、すみませ…」
「…や、社さん、手袋っっ」

一緒に携帯を覗き込んだキョーコちゃんの声にかぶって、
蓮のあわてた声がする…え…あああ!?

  …パチン。

突然、携帯の画面がブラックアウトした…。

☆☆☆


2096/7:2005/05/25(水) 17:52:17 ID:???

「…というわけで」

説明を終え、事務所から預かった新しい携帯を琴南さんに差し出す。
もちろん手袋してますよ。ハイ、2度と失敗出来ません。あーあ。

「手袋をするの忘れて、携帯をクラッシュさせ
 キョーコちゃんを泣かせてしまった責任を取って、
 彼女の「大事な」アドレスを集めてまわっている訳です」
「…はあ…災難でしたね…」
最初カナリ怪訝な顔をしていた琴南さんも、どうやら解ってくれたらしい。
あー良かった。

「でもさすがに仕事関係の番号だけしか無理なんだよねー。
 個人的な友達とか、さすがに知らないし…」
「あ、大丈夫ですよ」
ため息をつく俺に携帯を返しながら、彼女が微笑んだ。
2107/7:2005/05/25(水) 17:53:09 ID:???
「あの子、携帯と別にちゃんとアドレス帳持ち歩いてるから」
「アドレス帳?」
「ええ、ピンクの可愛いやつ。夢だったんですって」

えええー。

「てことは俺…ムダ骨?」
がっくりと肩を落とす。

「いや、ムダってことはないですよ。むしろあの子感激すると思うわ、たぶん」
「…ホントに?」
「ええ。他人に親切にしてもらうの、ものすっごく嬉しいみたいだから」
くすくすと笑いながら、琴南さん。

「…自分はかなりのお節介やきのクセして、ね」

そっかー。そうかもなー。なんとなく納得。

「それより、」

何か思い付いたらしく、悪戯っぽい笑顔を浮かべて、彼女が言った。

「ツータッチダイヤル登録しといてあげたほうがいいんじゃないですか?
 …敦賀さんの番号」


211203:2005/05/25(水) 17:57:06 ID:???
すみません、読み返してみたら、ヘタな上にうまくまとまってませんでした…orz
駄作で申し訳ございません。カレーにスルーしてください。
212マロン名無しさん:2005/05/25(水) 18:47:16 ID:???
>>203
GJです!!
本編でも松がキョーコに携帯を掛けてくるような気がする
213マロン名無しさん:2005/05/25(水) 19:46:45 ID:???
GJ!
社さん視点の話ってかわいくて好き♪
2141/9:2005/05/26(木) 02:47:01 ID:???
スイマセン、荒い文章で書き逃げです。
一応松実家ネタ。


最近スケジュールがきつめで疲れていたのだ。
だから、ロケバスに乗って3秒で熟睡してしまって。
宿の事なんて何も確認してなくて。
まさか。ここに来てしまうなんて。

・・・ショータローのご両親の・・・私が預けられていた、旅館。
どうしよう・・・どの面下げて、ここにいたらいいの・・・
それでもそしらぬフリも出来なかったし、
女将さんは化粧をしていても一目で私が分かったようだ。
見知った仲居さんたちは、全く気付いてなかったみたいなのに・・・

「女将さん・・・ご無沙汰して本当に申し訳ありませんでした・・・
 私のことが不愉快でしたら、私宿を変えますが・・・」

・・・俯いてしまった私に女将さんの手が伸びてきた。
・・・殴られても仕方ないかも・・・
ショータローと勝手に出て行ってから連絡一つもせずに
もう何年になるのだろう・・・

「・・・キョーコちゃん・・・よく元気で・・・無事で・・・」

抱きしめられた暖かさに呆然となっていると、
頬の辺りが濡れてきた。女将さんが小刻みに震えている。
女将さん・・・私にとっては母代わりだった人・・・

「女将さん・・・ごめんなさい・・・」
2152/9:2005/05/26(木) 02:47:32 ID:???

「・・・最上さん?」

振り返ると新開監督や敦賀さん、スタッフの人たちが
不思議そうにこちらを見ている。
・・・長話はしないほうがいい・・・今は。

「女将さん、お言葉に甘えて皆さんと一緒にお世話になります・・・
 後でお邪魔しますから、そのときにでも・・・ね?」

女将さんは黙って頷いてくれた。


夕食後、割り当てられた部屋で今後のことを考えていたら、
敦賀さんが尋ねてきた。・・・来るような気はしていた。
目ざとい人なのだ、この人は・・・
「・・・どういうことなんだい、って聞いてもいいのかな?」
「・・・ここ、ショータローのご両親の旅館なんです」
「・・・道理で・・・」
「最初は、殴られても仕方ないかも、と思ってたんですけどね。
 それ以上にひどい事をしてしまっていたようです・・・」
「・・・それが分る君なら、大丈夫だよ。」

この人には、事情を話してしまう方が早いだろう。
自分も不破尚も過去を公開していないから、
下手に人に話すとまずい事になる。
でも、この人は私と不破の事は最初から知っている。
口の堅い信用できる人だし、誤魔化しも効かない。
最初から巻き込んでしまう方が得策だろう・・・
私にだけ口の悪い、でも最後には結局親切な尊敬する大先輩。
私はどこかでこの人をひどく信頼していた。
2163/9:2005/05/26(木) 02:48:07 ID:???

こんこん。

「キョーコちゃん?入るよ?」
「・・・女将さん・・・どうぞ。大将まで・・・お仕事大丈夫なんですか」
「キョーコが帰って来たってのに無視出来るか・・・こちらさんは?」
敦賀さんは二人に軽く目礼した。
「LMEの同僚で敦賀と申します。キョーコさんにはいつもお世話になっています」
「そーかい・・・ちょっとこいつとゆっくり話がしたいんだが、席を外してもらえないか」

大将の申し出に、敦賀さんは意外な言葉を返してきた。
「申し訳ありませんが、それは致しかねます」
「・・・敦賀さん?」
「彼女は今LMEの看板女優の一人です。お二方とは親しい間柄と伺いましたが、
 会社の全く把握していない第三者とは、
 彼女を一人きりにして接触させる訳にはいきません。ご協力願います」

二人は、こいつは大丈夫なのか?と私に視線で問いかけてくる。
「・・・敦賀さんはショータローの事もご存知ですし、信用できる方です。
 外部に話が漏れることはありませんから・・・」
「ああ、アイツの事も知ってるのか。なら、まぁいいか・・・恋人なのか?」
「違いますよ、大将!私誰ともお付き合いなんてしてませんよ」
ふふっと笑うと、女将さんが心配そうに尋ねてきた。
2174/9:2005/05/26(木) 02:48:42 ID:???

「あれから、ショータローとはどうしてたんだい?」
「アイツ、こちらに連絡よこしてますか?」
「いや、出て行ってからは全然だよ。
 でもあの子はすぐにTVとかに出るようになってたから
 まぁ元気なんだろう、って思ってたけど・・・」
「私、こちらを出て行ってしばらくしてから、ショータローの所を飛び出しちゃったんです。
 彼に『お前は家政婦代わり』って言われて、すごくショックで・・・
 今ならあれはそう言われても仕方なかったかも、って思うんですけど、
 あの時には私ほんとに子供でしたし、彼しか見えてなかったので・・・
 それで見返してやりたい、と思ってLMEに入って、それでまぁ今に至ってまして」

「あの子・・・キョーコちゃんの有難味が分ってなかったのかね・・・
 今は何の付き合いも無いのかい?」
「うーん、仕事でたまに一緒になる位ですね。
 携帯位なら知ってますけど・・・今掛けてみましょうか?」
「いいのかい?」
「はい!」
あんまりショータローになんか掛けたくないけど、まぁ今ならいいか。

「・・・ショータロー?今いい?」
『なんだ、お前から掛けてくるなんて初めてだな。なんかあったか?』
「あったって言うか・・・ちょっと待ってね?・・・どうぞ、女将さん」
「・・・このバカ!!!元気なら元気ってだけでも連絡よこしなさいよ!!!」
『?!?お袋?なんでキョーコと一緒に??』
「仕事でこっちに来たついでに寄ってってくれたのよ!」
2185/9:2005/05/26(木) 02:49:29 ID:???

・・・あれから全然連絡してない、っていう割には、
女将さんとショータローはなんだか楽しげで賑やかに話している。
親子って、こうなのかな・・・いいな・・・
うらやましいな、と素直に思っていると、
静かに座っていた敦賀さんが訝しそうに口を開いた。

「・・・なんでアイツの携帯なんて知ってるの?」
「えーっと、そのー・・・(麻生さんとか)まぁ色々ありまして・・・
 私からは一度も掛けた事無かったんですけどね。」
「でも、アイツからは掛かってくるんだ?」
ぎ、ぎくぅっ(汗
「んで、君もつい出ちゃう、と」
ううっ・・・(滝汗
じろりと目を細めた敦賀さんに睨まれた。なんか寒いよ〜(泣

「意志薄弱だねぇ。昔はあれだけ復讐復讐って騒いでたのに・・・ね?」
「最近割かしどーでもよくなってきたんですよ!
 おかげさまで仕事が充実しててアイツなんて思い出す暇ないんです!
 敦賀さんこそ、昔っから復讐するだなんて莫迦か君は?とか
 散々人のこと馬鹿にしてたくせに!」
2196/9:2005/05/26(木) 02:51:08 ID:???

「・・・復讐?どういうこった?」
しまった!!大将のこと忘れてた・・・
「いえ、別に大したことじゃ・・・」
「キョーコ、お前に聞いてるんじゃねぇ。
 敦賀さんとやら、アンタは事情を知ってるって言ってたな?」

「ええ、そうですね。って言っても俺が知ってるのは多少です。
 彼女が高校も行かないで朝から晩まで働いてて
 それ全部不破君に貢いでたらしいとか、
 『地味で色気がない女』って散々馬鹿にしていたらしいとか、
 自分が売れてきたら彼女が家を出て行くように仕向けておいて、
 そのくせ彼女が芸能界で売れ始めてくると
 何かとちょっかい掛けてくるようになったらしい、とか。
 折に触れ『キョーコは俺のモノ』って放言していつも彼女と喧嘩してるとか。
 俺が知ってるのはこの程度ですよ?」

・・・敦賀さん。似非紳士スマイル全開で貴方は一体ナニを・・・(滝汗
2207/9:2005/05/26(木) 02:51:58 ID:???

「・・・そうか」
大将はぽつりとつぶやいた。
「まぁ、お前がショータローと付合いがあろうが無かろうが、
 お前も俺らの・・・娘だ。たまには顔を見せろ」
「・・・大将・・・」
「女将、お前のCMを始めて見たときにすごく嬉しそうにしててな。
 お前の方が消息が分らなかったから・・・
 元気ならそれでいい。また来い。」
「・・・はい!」

そうしているうちに女将さんとショータローの電話も終わったらしく、
「ここに居るうちはゆっくりしておいきよ?」
と言って、二人は部屋から出て行った。なんか嬉しいな・・・
あんなに暖かく迎えてもらえるなんて思わなかった・・・

「敦賀さん、お気遣い頂きましてありがとうございました!」
「・・・気にしなくていい。俺が君の様子が気になっただけだから」

大先輩に心配してもらったのがなんだかくすぐったくて
照れ笑いをしていたら。・・・携帯が鳴った。
2218/9:2005/05/26(木) 02:52:35 ID:???

「?・・・げ」
ショータローだ・・・無視しようっと。

今出たら、また敦賀さんの逆鱗に触れちゃう。
なんで敦賀さんがあんなに怒るのかよく分んないけど・・・
って思ってたら、ついっと携帯を取り上げられた。
?!敦賀さん??

『キョーコ、お前そこで何してんだよ!』
「お前は誰だ?キョーコに何か用か?」

『・・・お前こそ誰だよ』
「名乗らないヤツに名乗る必要は無いな」

『いいからキョーコ出せよ』
「今居ないよ。シャワー浴びに行ってる。
 ・・・野暮なマネはするなよ・・・?」

ぶちっ。・・・ツーツーツー・・・

「つっつうううっつ敦賀さん・・・一体今ナニを・・・?」

「ん?何か問題でもあった?」
2229/9:2005/05/26(木) 02:53:24 ID:???

・・・敦賀さん、そんな120%似非紳士スマイルって・・・不本意ながら
後からショータローに問い詰められるのはワタシなのですが・・・

「いや、婚約者とか言ってもよかったんだけど?
 それはまだ早いでしょう?」

・・・?!?早いも何もそんな事実は
全く持って綺麗さっぱりナニもございませんデスよね?

「さっき大将と女将さんからも君の事よろしく、って言われたし」

「それは意味が違うでしょーー、よくある社交辞令でしょーが!!」

「・・・多分違うと思うけどね?んじゃ、お休み」

・・・ショータローの番号は強引に着信拒否に設定させられてしまった・・・
あの人はなぜショータローのことだとやたらと怒りっぽいんだろうか?
変なの。でも、心配されてるのって・・・やっぱり嬉しいな・・・

「ありがとうございました。お休みなさい、敦賀さん」

あの人が最後に振り返った笑顔は、ひどく甘やかで優しいものだった――…
223マロン名無しさん:2005/05/26(木) 02:57:06 ID:???
・・・京都弁が分らないので、全部標準語で失礼w
でもキョーコのあの根が明るい性格見ると、
多分松おとん&おかんにも可愛がられてたんじゃないのかな?
・・・と思ってこんな感じにしてみますた。願望入ってるかも。
つーか、全く見込みの無い可愛くない子を
息子の嫁に仕込もうとは思わんだろう・・・多分(汗
内容無いのに長くてゴメンナサイorz
224196:2005/05/26(木) 07:30:21 ID:???
松実家ネタキター------------(゚∀゚)!!!
うわーうわーお願いしてみるもんだー。GJです!! ありがとございますー!!!

そして何気に関係者の域に到達してる蓮に萌え(笑)
225眼鏡の男 1:2005/05/26(木) 12:30:27 ID:???
「夏・・・だなぁ、蓮」

「・・・え?まぁ・・・そうですね」
突然の事だったので俺は適当に返事を返しておいた。

「心配だよなぁ・・・なぁ?蓮」

「・・・は?」俺には社さんの言っている事が理解出来ない。

「キョーコちゃんだよ!キョーコちゃん!!心配じゃないのか?蓮」

「・・・はぁ?どうしてそこで、あの子の名前が出てくるんです?」
俺は”あの子への想いならちゃんと自覚しましたよ”という顔をした。
226眼鏡の男 2:2005/05/26(木) 12:31:39 ID:???
しかし社さんは俺が思ってもみなかった事を口にし出す。
「夏だから薄着になるんだぞ。下が透けて見えるじゃないか。それを他の男に
見られても平気なのか?蓮」

「・・・・・・・」
俺は言葉を失った。一体何を考えているんだ、社さんは・・・。変態か?

「キョーコちゃん、可愛いから男共からいやらしい目つきで見られるんだろうなぁ。」

「・・・はぁ・・・」一体、俺にどうしろと・・・?社さんの思考にはついていけない。

「あ!そういえばキョーコちゃん、仕事で水着姿になったりしないのかなぁ?」

「・・・・・・・」
本当に何を考えているんだろう?この人は。しかし有り得ない話では・・・無いよな。
あの子が水着姿になる・・?他の男共の目に触れる・・?そんな事、考えたくもない。
俺はいい加減この話題から離れたいと思った。
227眼鏡の男 3:2005/05/26(木) 12:32:53 ID:???
「あぁーっ!?キョーコちゃぁ〜ん♪」
社さんがスキップをして彼女に近づいていく姿が見える。
・・・・社さん、あなた一体いくつだと思っているんですか?歳、考えてくださいよ・・・。
それはそうと二人は一体何を話しているんだろう?俺はゆっくりと二人に近づいていった。

「こんばんわ、敦賀さんv」
彼女は、はにかむような笑顔で挨拶をしてきた。どうやら学校帰りだったらしく制服姿だ。
俺も彼女の姿を見て自然と笑顔になる――――――・・・はずだった。

社さんの視線の先・・・。あなた一体彼女のどこを見てるんですか。
彼女の制服のブラウスの下が・・・・/////。
228眼鏡の男 4:2005/05/26(木) 12:35:29 ID:???
「最上さん、ちょっと!」
俺は強引に彼女の腕を掴み、二人きりになれる場所へと移動した。
社さんに”ついてこないで下さいよ!!”という牽制をするのも忘れずに。

社さんのおかげで、俺は彼女のどこを見て話せば良いのか解らずにいた。
彼女は不安そうに俺を見上げている。俺が怒っていると勘違いでもしているのだろう。

「最上さん、これ」俺は自分の上着を無理やり彼女に着せた。
とりあえずこれで目のやり場は確保出来たが、この先が思いやられるであろう事に
気付いてしまう。まさか彼女を閉じ込めるなんて事は出来ないし・・。

彼女は不思議そうな顔をして俺を見ている。
少しはこっちの事情も察してほしい所だが、とりあえず遠回しな忠告をする事にした。

「最上さん・・。眼鏡をかけた男には『特に』注意を払って近づかないようにしてね(キュラリ☆)」
怯えた表情を浮かべコクコクと頷く彼女。本当の意味は恐らく理解してくれていないだろう。
229眼鏡の男 5:2005/05/26(木) 12:37:15 ID:???
時間が来たので俺は彼女と別れ、マネージャーの元へと戻った。
しかしそこには”ふふりっ♪”と不気味に笑う社さんの姿があった。

「ど〜だぁ?蓮。やっぱり心配で心配で仕方無くなっただろう?」

社さん、あなたには言われたくないな・・・。

「あ!それからキョーコちゃん、女優業一本に仕事を絞りたいから写真撮影とかは断るってさ。
良かったな、蓮。水着の撮影も断るって事だぞぉ♪」
眼鏡の奥の瞳が勝ち誇っているように見える。

俺はマネージャーの黒い罠に嵌ってしまった事に気が付いた。
                               (終)  
230マロン名無しさん:2005/05/26(木) 12:38:33 ID:???
呪い人形を書いた者です。
通算4本目になるのに文章がうまくならない・・・。(汗)
しかも読み直してみると、なんだかうそ臭いように感じる。orz
でも書いてしまったので、そっと置いていきます。
分才無いのをヒシヒシと感じるので、これからは神様に
お願いして書いて貰おうかなぁ。
231マロン名無しさん:2005/05/26(木) 12:39:40 ID:???
リアルタイムミタ―
GJです!

黒い社さんw
すっかり遊ばれてるな蓮は
232マロン名無しさん:2005/05/26(木) 14:12:44 ID:???
GJ!!
毎度新鮮な切り口でびっくりですよアミーゴ!!
233マロン名無しさん:2005/05/26(木) 15:07:00 ID:???
とてもおもしろかったです。また書いてくださいね。
楽しみに待ってます。
234マロン名無しさん:2005/05/26(木) 15:11:25 ID:???
物凄い良スレだなぁここ…
ネ申様方ありがd!
235マロン名無しさん:2005/05/26(木) 21:12:46 ID:???
かろうじて 蓮→キョ な感じで9レスほど使って投下します。
会話文のみなのと、番組の司会者としてオリキャラ出てくるので、
苦手な方はスルーして下さいませ。

では。
236笑ってアミーゴ 1/9:2005/05/26(木) 21:13:42 ID:???
『網野 吾一アワー 笑ってアミーゴ!』はタレント・網野 吾一(アミノ ゴイチ)が
司会を務める、富士テレビ系列の平日お昼の生放送バラエティー番組である。

日替わりで訪れるゲストとのトークコーナーが人気。ゲストは最後に友人・知人を紹介し、
その場で本人に電話をかけてアポを取る。紹介された人物が翌日のゲストになるのだ。
網野の「明日来てくれるかい、アミーゴ?」という問いに、
スペイン語で「クラーロ!(=もちろん!)」と答えるのがお約束となっている。

--------------------
「じゃあ奏江ちゃん、そろそろお友達を紹介してくれる?」

観客:えぇ―――!?やだぁ!

「ふふ、ありがとうございます。えーと、同じ事務所で同期の京子を…」
「おっ、京子ちゃん!京子ちゃんといえば“未緒”だね(笑)」

観客:えっ―――…!? 未緒、怖ーい!!

「大丈夫ですよ、皆さん。来るのは“未緒”じゃなく京子ですから(笑) あっ、繋がった」
『モー子さぁ〜ん!! やっぱり私のことを大切な親友だと思ってくれていたのね!』
「この番組はね、友人・知人を紹介するのよ。分かる? 知人もありなの。
 電話をかけたからと言って親友とは限らないのよ。じゃ、網野さんに代わるわね」
『何よぉ〜、モー子さんの意地悪ぅ〜!!』
「酷いなぁ、奏江ちゃん(笑)京子ちゃんお久しぶり〜」
『あっ、お久しぶりです、網野さん。京子です』
「と言うわけで、明日のお昼なんだけど、大丈夫かな?」
『親友のモー子さんの紹介ですからね! 何があっても行かせていただきます!』
「あはは。相変わらず面白いなぁ。じゃあ、明日来てくれるかい、アミーゴ?」
『クラーロ!』
「じゃあお待ちしてまーす」
237笑ってアミーゴ 2/9:2005/05/26(木) 21:14:31 ID:???
「では。本日のゲスト。『DARK MOON』の本郷未緒役でおなじみ、京子ちゃんでーす」
「どうもこんにちは。お久しぶりです。 あの、ポスター持ってきたんですけど…」
「あっ。『DARK MOON』だね」

観客:きゃぁぁぁぁぁ!!
   欲しいぃぃぃぃ!!
   蓮―――――っ!!

「おいおい。蓮は居ないから。
 でもこのポスターいいよね〜。俺も好きだなぁ、これ。おーい、ちょっとこれ貼っといて〜。
 あっ、花束沢山きてるよ。『DARK MOON』スタッフ一同、カインドーさんに黒崎監督、
新開監督、あっ、松内瑠璃子ちゃんからもきてるね〜」
「みなさん、ありがとうございますっ!」
「それからねぇ、蓮からも…」

観客:きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
   欲しいぃぃぃぃぃぃぃ!!
   蓮――――――――っ!!

「だから蓮は居ないって!」
「うふふ」
「どうぞどうぞ、おかけください」
「失礼します」
「それにしても京子ちゃんの“未緒”はすごいね〜。
 俺、初めて見た時、怖くてトイレ行かれなくなっちゃったよ」
「やだ、人をお化けみたいに言わないでください!」
「いやぁ、あそこまでいけば、頑張ればきっと生霊出せるよ、京子ちゃん(笑)」
「もぅ!」
「いやいや、それくらい京子ちゃんの表現力が凄いって事。褒めてるのよ、俺」
「ほんとですかぁ?あまり褒められてる気がしませんが…(笑)」
238笑ってアミーゴ 3/9:2005/05/26(木) 21:15:42 ID:???
「ホントだって。でもさぁ、ドラマってこれが初めてだったんでしょ?
 とても初めてには見えないよ〜。演技の勉強はしてたの?」
「LMEの養成所では基礎かなりみっちりと勉強しましたね。今も通ってます。
 それとは別に、運よく撮影現場を見学できる機会があったので、
 先輩の演技を間近で拝見する事で、かなり勉強になりました」
「ふふふ。情報によると、その先輩ってのが蓮の事だって話なんだけど」

観客:え―――っっっ!?

「なんでも、蓮のドラマ撮影現場には京子ちゃんが常にいるとか(笑)」
「…話がなんだか脚色されてますよ、それ(笑)
 多分、代マネをした時の事が変な風に伝わってるんだと…」
「代マネ?」
「はい。以前、事務所の事情で敦賀さんのマネージャー業務を代理で担当した事が
 あったので、その時の事だと思います。でもあれって、数日間だけなんですけどね。
 その後すぐ『DARK MOON』で共演させていただいてるので…」
「な〜んだ。つまんなーい。俺としてはもっと色っぽい話を期待してたのになぁ。
 でもさぁ実際に蓮の演技は勉強になるでしょ?」
「そうですね。色々な俳優さんの演技から勉強させていただいてますが、
 拝見する機会が一番多いこともあって、敦賀さんからは物凄く…」
「ふふ。それって演技だけじゃないんじゃない?」
「へっ?」
「だって現場で拝見する機会が一番多いって、会う機会が一番多いって風にも
 受け取れるでしょ? だったら実はプライベートでも会ってるってのもありかなぁ、
 とか 思うわけよ、野次馬としては」

観客:嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!
239笑ってアミーゴ 4/9:2005/05/26(木) 21:16:17 ID:???
「もぅ!“現場で”って言ってるじゃないですか!
 網野さんは何でもそういう方向に話を持っていくんですから」
「あはは。まぁ俺も司会者という立場上、話を引き出さないとね(笑)
 っと残念、時間切れ。続きは後で二人っきりになって聞き出すとして、お友達を…」

観客:えぇ―――!? やだぁ! もっと聞きたぁーい!

「ふふふ。次の瞬間には皆さん『明日来れば良かった』って後悔しますよ」

観客:えっ!?

「『あぁ、なんで観覧希望日を明日にしなかったのかしら。わざわざ有給取って
 来たのに、よりによってこんなポッと出の新人がゲストの日に当たるなんて!』
 とか思うに違いないわ。ふふ。いいんですよ、正直に言って」
「きょ、京子ちゃん。なんだかどす黒いオーラを感じるんだけど…」
「あっ。すみません。(つい未緒モードが…)
 えっとですね。事務所の大先輩で、私が最も尊敬する俳優の敦賀 蓮さんを…」

観客:きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

「ほらね。言ったとおりでしょう。くっくっくっ」
「いやだから京子ちゃん、黒いオーラが…。あっ、電話繋がったみたいね」

『もしもし』

観客:きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!! きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
240笑ってアミーゴ 5/9:2005/05/26(木) 21:17:11 ID:???
「あっ、敦賀さん、お疲れ様です。京子です。今、お電話よろしいでしょうか」
『大丈夫だよ。相変わらず、ビジネスマンみたいな電話の話し方だね』
「失礼な! ビジネスマナーとして当然の対応ですよ」
『そうか。そうだね。じゃあ俺もこれから見習うとするか』
「もう! 馬鹿にしてますね!? じゃあ、今度テストしちゃいますよ?」
『楽しみにしてるよ。ところで、…なんだかすごいね、後ろの声が』
「誰のせいだと思ってるんですか。全部敦賀さんに対する歓声ですよ! 
 うふふ、でもさすがですね。なんていったって、抱かれたい男 No.1ですからね〜」
『君もそう思ってくれてるのかな?』

観客:きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
   抱いて――――――っ!!

「もぅ、また! 悪趣味な冗談、言わないで下さい。あっ網野さんに代わりますね」
『あぁ、じゃあまたね』
「もしもし、お久しぶり」
『ご無沙汰してます。お元気ですか?』
「おかげさまで。未緒の黒いオーラと会場の黄色い悲鳴にやられてるよ(笑)」
『未緒のオーラは目まいと動悸と身体の震えを引き起こすので、気をつけて下さいね(笑)』
「二人ともひどーい!!」
「えぇ、じゃあ俺、倒れて明日の収録来られないかも!?」
『じゃあ、明日は番組中止にしますか?』
「だめだめ!そんな事されたら、明日見に来る予定のお客さんが暴動起こすから。
 お願いだからちゃんと来て! 俺も這ってでも来るから(笑)
 ってことで、明日来てくれるかい、アミーゴ?」
『クラーロ!
241笑ってアミーゴ 6/9:2005/05/26(木) 21:17:59 ID:???
「いやもう、今日はほんと、すごい人。朝から局の前が。まぁ気持ちは解るよ。
 俺もコイツにだったら抱かれてもいいって思うから…って、んな訳ねーだろ!
 とにかく、抱かれたい男No.1の俳優・敦賀 蓮でーす!」

観客:きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!! きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

「どうも。網野さん、ご無沙汰してます」
「ほんと久しぶりだよな。まぁ、座って座って。もう花束多すぎるんで、以下略」
「皆さん、どうも有難うございます。…で、網野さんは何故ニヤニヤしてるんですか?」
「えっ!? いやぁ、京子ちゃんからも届いてるなーと思って」
「そりゃぁ、俺も昨日彼女に贈りましたからね。そのお礼でしょ」
「ふーん。(ニヤニヤ)まぁ、その話はこれからゆっくりとね、うん」
「なんなんですか、本当に」
「だってさぁ。初めてに等しいわけよ、お前をこーいう具体的なネタで
 弄れるってのは。 嬉しくって、そりゃ顔も緩みますよ」
「具体的なネタって?」
「とぼけちゃってぇ〜。京子ちゃんだよ、京子ちゃん。
 お前、京子ちゃんとプライベートで電話する仲だろ?」

観客:え―――――――っっっ!

「そんなことないですよ。業務連絡ぐらいですよ」
「嘘だね。お前、京子ちゃんの電話の話し方を『相変わらず』って言っただろ?
 って事は、昨日以前にも何度か電話でやり取りをして、その度にあの口調だった筈だ。
 お前の言う“業務連絡”なら、話し方がビジネス口調でもおかしくないのに、
 お前はそれを話のネタにした。という事は、ビジネス口調でない方が適切な電話、
 つまりプライベートな電話のやり取りがあるに違いない!」
「あなたは探偵ですか(笑) でも仕事の電話でも、部長と新入社員などでなく、
 同じ課の先輩後輩の仲なら、もう少しくだけてるでしょ? そういう意味ですよ」 
「くぅ。屁理屈こねやがって! だけど、ネタはこれだけじゃないぜ!   
 お前、さりげなく、と言うよりどさくさに紛れて自分に抱かれたいかどうか聞いただろっ!?」
242笑ってアミーゴ 7/9:2005/05/26(木) 21:20:00 ID:???
観客:嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
     私を抱いてぇ―――――!!

「嫌だなぁ、網野さん。京子ちゃんも言ってた通り、冗談ですよ、冗談」
「てゆーか、お前じゃなかったらセクハラで訴えられるぞ、あれ」
「大丈夫ですよ、誰にでも言ってるわけじゃありませんし」
「ほらな、京子ちゃん相手にしかそーいうこと言わないんだろ?
 しかも! 京子ちゃんが『もぅ、またっ!』って言っただろ?って事は
 お前はいつも、京子ちゃんにあの手の悪趣味な冗談を言ってるって事だ。
 どうだ、そうだ、そうに違いない!
 それになぁ、俺は電話を代わる直前にお前が『またね』って言うのを聞いた! しかと聞いた!」

観客:え―――――――っっっ!

「そんなの普通の挨拶じゃないですか」
「馬鹿だなぁ、お前は。普通の挨拶だったら、それこそ『代わります』『あぁ』だけでいいじゃん!
 それを『またね』って事は、だ。『また電話してね』とか『また電話するよ』
 とか『またご飯食べに行こうね』とか『また映画に行こうね』とか…」
「…網野さん、『またね』から妄想広げすぎですよ(笑)
 今日は妙にテンション高いですね。…もしかして、また夫婦喧嘩とかしました?」
「わぁ――――――っっっ!お、俺の話はどーでもいいんだよ!
 話をはぐらかしやがって!問題はお前だ、お前!
 そもそも、京子ちゃんだって昨日、『一番会う機会が多い』って言ってたぞ!」
「だからそれは、彼女も言った通り“現場で見る機会が一番多かったのが、俺の演技”って事でしょ。
 どこぞの怪しい週刊誌のように、話を捻じ曲げないでくださいよ(笑)」
「つまんねぇ―――!どーしてお前はことごとく恋愛ネタを潰すんだよ!
 俺がこう、些細なネタを一生懸命トーク向けのネタに面白おかしくアレンジしてるのに!
 トーク番組なんだから、話をこう、もっと広げろよ!」
「そんな何でもない事を色恋沙汰に無理やりアレンジしないで下さいよ(笑)
 大体、そんな風に自分の事をネタにされたら、普通誰も乗ってこないでしょう。
 いや、でもある種の才能ですよね、そーいうところ」
243笑ってアミーゴ 8/9:2005/05/26(木) 21:21:51 ID:???
「あっ。お前、俺を馬鹿にしてないか。世の中、まずは愛だろ、愛!
 どんな些細な仕草だろうと、何気ない言葉だろうと、俺はそこに愛を見出すね!
 愛があれば、年の差だって身分の差だって、関係ねーんだよ!」
「―――…っでも、年の差や身分の差…いや、そういうものも関係なく、
 報われない愛もありますよね」

「愛がすべて報われると思ってるから駄目なんだよ。
 報われなくても、愛そのものはそこにある筈だ。そもそも報われるってなんだ?
 自分の相手への気持ちに対して、それに見合う気持ちが欲しいって事だろ?
 自分の愛の見返りに、相手の愛を求めてるんだろ。それだけじゃ駄目だよ。
 気持ちが通じ合えばベストだけどよ。
 報われなくても、自分の中に愛があることで、心を豊かにできる筈だ。

 確かに報われない愛を抱え続ければ、つらいかもしれない。
 それでも。それを一生抱え続けていくって愛し方もあるんじゃねぇの?

 だからよ、愛があれば、年の差だって身分の差だって、関係ねーんだよ。
 自分の心の問題だ。違うか?

って。なんで俺がこんな真面目に恋愛論を語ってんだよ!
 おい、蓮!そもそもお前が変なこと言い出すからだぞ!」

「―――…」
「おーい、蓮?」
「あっ、いや、とても心打たれるお話でした。
 さすが業界一のオシドリ夫婦。だから早く仲直りを…」
「うっ、うるせ―――っ!俺のことはどうでもいいんだよ!って、また時間切れじゃねぇか。
 蓮、今日はこの後オールで飲みだぞ!逃げんなよ! はい、じゃあ友達紹介して」
「切り替え早いですね(笑)あんまり毎晩飲んでるとまた夫婦喧嘩に…
 って、クッション投げないで下さいよ、大人気ない。分かりました。もう言いません(笑)
 じゃあ、ドラマの中で俺の想い人を演じている、百瀬 逸美ちゃんを…」
244笑ってアミーゴ 9/9:2005/05/26(木) 21:22:46 ID:???
さて、その日の夜。

「で。どうなのよ。蓮。ホントのところはよぉ」
「なんですか、網野さん。そのチンピラみたいな口調は…」
「はっはっはっ。網野君の言うとおりだぞ、蓮。
 お前もそろそろ本音で話をしてみろ。社だって心配してるぞ」
「…だから、どうして、社長までいらっしゃってるんですか」
「ん?俺か?テレビを見ていたら、網野君が愛について熱く語っていたからな。
 甚く感動して、こうして馳せ参じたわけだ」
「さーすが、天下のLMEの社長! そうですよね、世の中、愛ですねよね、愛!!」
「そう。愛あればこそだぞ、蓮。
 お前も嘉月役で一皮向けたかと思ったが、まだまだ甘えなぁ」
「大体、お前は昼間のトークで俺様の愛の説教中、一瞬固まったよなぁ。
 年の差だの、身分差だのに拘ってるみたいだしよぉ…なんかあんだろ!?」
「いやだなぁ、そんなことありませんよ、網野さん」
「そうだ! 社さんなら何か知ってるんじゃないですか? ねぇ、社さん?」
「い、いや、お、俺の口からは、その…」
「ははは。社。それじゃあ『何かありました』と言ってるようなものだぞ」
「やっぱり何かあったなぁ! 蓮、吐け、吐けよ、このヤロー!!」
「―――…はぁ。どうしてこんな事に…」

まだまだ夜は始まったばかりなのであった―――…。

終わり
245笑ってアミーゴ :2005/05/26(木) 21:24:17 ID:???
以上です。長々と失礼しました。
246マロン名無しさん:2005/05/26(木) 21:44:57 ID:???
生投下始めて見た。網野=タモリで見てしまうので、蓮に対して「お前」とか言っちゃうのは
ちょっと違和感があるかも・・・でも、面白い。乙です。
247マロン名無しさん:2005/05/26(木) 22:44:02 ID:???
ぶっはーGJ!!! 禿ワラタ。
ウォーキングしながらケイタイで読んでてマジ吹きしてしまったよ
これじゃ怪しいヒトだ…_| ̄|○
とにかく乙!!!
248マロン名無しさん:2005/05/26(木) 22:51:14 ID:???
GJ!!

司会者テンション高いw
とても面白かったです
クラーロ!
249マロン名無しさん:2005/05/26(木) 23:35:03 ID:???
>>225 眼鏡の男の中の蓮へ
CMで水着を着るかもしれないし、学校の体育でプールに入るかもよ。(スク水)
まだ安心するのは早いよ。 なーんて言ってみたり。
無防備キョーコ、萌え。
250マロン名無しさん:2005/05/27(金) 00:41:25 ID:???
一日で神が3人も降臨してた!
もうウハウハ・・・(*´Д`)
251マロン名無しさん:2005/05/27(金) 01:24:56 ID:???
ネ申たちありがとう。
感謝感謝感謝
252マロン名無しさん:2005/05/27(金) 02:05:12 ID:???
ネ申様GJ!!!!
>>243の愛の説教(?)に蓮同様、激しく心打たれました。
ありがとうございます!!
253マロン名無しさん:2005/05/27(金) 07:59:07 ID:???
249です。書き忘れ。
神の皆様、ありがとう。
254マロン名無しさん:2005/05/27(金) 15:38:36 ID:???
リクエストして良いですか?
日焼け止めのCMにでたキョーコ
その水着姿のポスターを見た蓮と尚の反応
ってのを読みたいです お願い神様!!

255マロン名無しさん:2005/05/27(金) 22:46:20 ID:???
>254さん
こんなんでどーでしょ?
・松バージョン短くてごめんなさい
・蓮ニセモノでごめんなさい
それでもよければご笑納を・・・
256ショータローの場合1/2:2005/05/27(金) 22:47:14 ID:???

ふと、TV局に貼っていた新作のポスターが目に留まって。
いや、普段はそんなことないんだけどな?
俺は自分の作品の出来しかチェックってしないし。
でも、なんとなく、目に入っちまったんだ。

え、コレ・・・キキキョーコじゃねーか?

おま、そのビキニはナニよ?
「日焼け止め」?
あぁ、化粧品会社の宣伝なぁ、
あいつ喜んで受けたんだろうな・・・

にしても・・・スタイルいいのは認めるけどよ、
その小さい胸でよく受けたな?
・・・ん?ひょっとして少し胸大きくなったか?

・・・まさか、揉ませる男でも出来たのか・・・?
257ショータローの場合2/2:2005/05/27(金) 22:47:53 ID:???

*****


『キョーコ、ひょっとしてブラきつくなった?』
『えへ、敦賀さんのおかげです〜(ハァト』


*****


そこのバカップルいちゃいちゃしてんじゃねーーー!!!

・・・ついついポスターの脇の壁を殴ってしまって、
拳の痛さで我に返った。
・・・は、しまった・・・また妄想炸裂させちまった・・・
祥子さんや通りすがりの何人かが不思議そうにこっちを見てる。
やっちまった・・・こんなのカッコイイ俺様じゃないぜ。
いらねぇ恥かいちまったじゃねーか!
覚えてろキョーコ!!
258蓮の場合1/3:2005/05/27(金) 22:49:03 ID:???

社さんと事務所に行くと、椹さんとピンクつなぎ2人が
なんだか賑やかにしているのが見えた。
何かポスターを見てるみたいだ。

「ナニ見てるの?楽しそうだね?」

「ひぃっ・・・!!!つつつ敦賀さん・・・オツカレサマデス・・・(汗」
・・・?最上さんがいつも以上に硬直してる・・・?
片や琴南さんは、意味ありげにニコニコしてて・・・

「こんにちは、敦賀さん。この子こないだ化粧品のCMの仕事受けて、
 そのポスターが今日出来上がってきたんですよ〜
 ねぇ、結構可愛く取れてますよね?」

ぴら。目の前で広げてもらったソレは・・・ソレって・・・

「へー、水着だぁ〜しかもビキニ。キョーコちゃん可愛いよ!
 スタイルいいんだね〜」
「えー社さん、またそんなこと言ってからかって・・・
 私、胸ナイからすごく恥ずかしかったんですけど、
 担当さんが化粧品のサンプル一杯くれるって言うから
 つい受けちゃって(照照」

・・・社さん気を逸らしてくれてありがとう。
おかげで一瞬赤く火照った顔を
なんとか素に戻すことが出来た・・・
259蓮の場合2/3:2005/05/27(金) 22:49:56 ID:???

「そりゃまたずいぶん安いエサで釣られちゃってまぁ。
 でも、コレよく似合ってるね。可愛いよ。」

あ、最上さんが耳まで赤くなった。
他の人たちもなんだか上気して目を逸らしてる・・・
俺そんなヘンな事言ったかな?
「蓮、その笑顔は犯罪だから止めろ・・・」
社さん?それどういう意味ですか?

にしても、彼女結構スタイルいいんだな。
胸は小ぶりだけど形がいいし、腰も足も細っ。
いつもあんなに元気なのに、こんなに華奢なんだ・・・
まだ青い果実だけど、これからどんどん色づくんだろうな・・・
・・・って、何考えてるんだ、俺・・・

盛りのついたティーンじゃないんだから・・・
と、内心あたふたしながらポスターから目を逸らすと、
今はピンクつなぎの最上さんと目が合った。
まだちょっと顔が赤いままとぎまぎしてる。
ふーん、このツナギを脱がすとこーなる・・・
・・・ってだから!しっかりしろ、俺・・・
260蓮の場合3/3:2005/05/27(金) 22:51:03 ID:???

自分の邪な思考を逸らしたくて彼女から目を逸らすと、
今度は社さんのにやにや笑いが・・・なんか見透かされてるかも・・・

「キョーコちゃん、このポスター俺欲しいなぁ。ダメ?」
「え?どうしてですか、社さん?」
「だって俺キョーコちゃんのファン第一号だし〜
 これ、ホント可愛く取れてるし、ね?」
「なんかちょっと恥ずかしいんですけど・・・
 何枚かありますし、いいですよ(照」
「じゃあ、友達の分と2枚もらってもいい?」
「はいどうぞ、お友達にもよろしくお伝えくださいね!」

用事を済ませて事務所を後にすると、
社さんがさらにニヤニヤしながらポスターを指差した。
「・・・いる?」
迷うだけ迷ってから・・・俺は自分に素直になってしまった・・・
「・・・ください。2枚とも」
「え?俺の分まで持ってくの?」
「出来たら誰にも見せたくないんです」
「そんなこと言ったって・・・これから街中に貼られるのに・・・」
「一応、ささやかな抵抗ですかね」
「分かったよ、あげるよ。にしても・・・お前、あの部屋のどこに貼るの?」

・・・あまりにもアイドルのポスターが似合わない
自分の部屋を思い出して、俺は頭を抱えてしまった・・・
261おまけ。:2005/05/27(金) 22:54:40 ID:???

モー子さん&椹さん「・・・あれって・・・ひょっとして・・・」

キョーコ「敦賀さんの笑顔が怖い!怖すぎる!
      嫌味も言われないなんて普段より倍怖いよ〜(泣」

モー子さん&椹さん「・・・(この究極鈍感娘・・・)」


***
お粗末さまでした・・・
松であんまり書くことなかったわ
蓮が大魔王になってくれなかったわもう・・・orz
水着シチュってオイシイと思うんで、
他にも書いた人がいたらうぷキボンだよアミーゴ――・・・
262マロン名無しさん:2005/05/27(金) 23:03:50 ID:???
こ、ここの神の方々さワタシのウォーキングタイムを狙ってるのでつか?w
リアルタイムで(*・∀・*)ニヤニヤしてしまいました。GJですー。


中性脂肪の前に自分が萌え尽きそうだ…w
263254:2005/05/27(金) 23:16:45 ID:???
>255さん GJ!!
さっそくリクエストに応えてくれてありがとうございます!!!
読みながら気持ち悪いぐらいニヤニヤしてしまいました
ホントにありがとうです
264マロン名無しさん:2005/05/27(金) 23:28:01 ID:???
蓮が死ぬほど蓮っぽくないけど、逆にありだね!凄いニヤニヤしてしまった。
265マロン名無しさん:2005/05/27(金) 23:48:10 ID:???
ニヤニヤ・∀・

GJです!
ほんとに2枚もどこに貼るんでしょうかw
266マロン名無しさん:2005/05/28(土) 00:10:01 ID:???
ベッド上の天井とトイレのドアの内側w
267マロン名無しさん:2005/05/28(土) 02:12:17 ID:???
>255
GJ!
ニヤニヤさせていただきました。

自分もポスターでチャレンジしてみたけど、蓮の場合だけで力尽きた…
でもせっかく考えたので投下してみる。
国語力激貧なので読みにくさてんこ盛りです。多分無駄が多いんだよね…
ではサクッと流してやってください↓
268267:2005/05/28(土) 02:13:18 ID:???
"やかない あなたと 白いフラメンコ"

やや横長なポスターの上を、いまいち理解のできないキャッチコピーが斜めに走る。
その後ろには、奇抜な色をした日焼け止め「アミッサ」を手に
大げさなフラメンコポーズ(?)を決める少女が一人。
フラメンコの衣装を思わせなくもない、
胸元と腰の辺りが妙にヒラヒラとした真っ赤なビキニ。
水着のヒラヒラに隠されてはいるが、
こういった格好をするには少々貧弱な体つきである。
しかし無駄なお肉はついていないらしく、白く伸びた手足はスラリとしていた。
背景にはスペインを感じさせるものは何もなく、
何故か公園の砂場と赤いリボンを巻いたアヒルの大群が広がっている。
そこで白いバラをくわえて笑むその顔には、
一年前にドラマで見せた恐ろしさを微塵も感じさせなかった。
269267-2:2005/05/28(土) 02:15:02 ID:???
■蓮の場合(のみ)■

「道込んできたみたいだね、蓮」
助手席に座った社はそう言うと、首を伸ばして前方を見た。
確かに先ほどから流れが緩やかになってきている。
蓮はやれやれ…と小さくつぶやくと、
「でもこのまま直で向かえば間に合いますね」
信号に合わせてブレーキを踏んだ。
「せっかくまともに昼飯食べさせる時間ができたと思ったのに…」
ブツブツと言いながら社は肩を落とす。
「お前最近またちゃんと食べてないだろ。いつか本当にぶっ倒れるぞ」
「大丈夫ですよ、一応栄養は取ってますから」
蓮のその言葉に、一息置いてハァ…とあからさまなため息が続く。
「蓮…サプリメントというものはあくまで"栄養補助食品"なんだぞ。
どうしたら食べてくれるのかな、こいつ……またキョーコちゃんに助けを頼もうかなぁ」
沈んでいた表情から一転。ニヤリと楽しげに笑みながら、
社はゆっくりと蓮の方へ視線を向ける。
270267-3:2005/05/28(土) 02:15:45 ID:???
信号が青に変わった。
しかしついに本格的に混みだしたのか、
前方の車が動き出す様子はまったく見られない。
蓮はドアに寄りかかると、左手で軽く頭を抱えた。
「あの子だって忙しいでしょう。前のようにいちいち俺の食事を……社さん?」
社側から妙な視線を感じた。
「どうかしたんですか?」
社はこちらを見ていた。ものすごい目を見開いてこちらを見ていた。
でもどうやら自分を見ているわけではないらしい。
社の右手がヨロヨロとあがっていき、自分の方――窓の外を指差した。
その指の先を追う。
蓮の車が停まっている所はちょうど化粧品店の前だったらしく、
ガラス張りの壁にはいくつかのポスターが貼られていた。
その中でも一際目立つ一枚のポスターで視線が止まる。
271267-4:2005/05/28(土) 02:16:25 ID:???
"ありえない"
その一言しか思い浮かばなかった。ありえない。いろんな意味でありえない。
ありえないポスターの中でありえない格好でありえないポーズを決めるよく見知った少女は、
蓮の目にはありえないほど何故か楽しげに見えた。
「キョ、キョーコちゃんってこんな仕事もするんだね…」
何とも言えない顔をしながら何とも言えない感想を述べる社に、
蓮は平常心を保ちながら(実際は表情だけだが)答える。
「タレントですからね」
自分でも意味がわからなかった。
「でもあれだね、どんな格好しててもやっぱりキョーコちゃんって可愛いよね。
最近さらに可愛くなったよね」
どうやら復活してきたらしい社のフォロー(?)を聞き流しつつ、蓮は一人考えふける。
(さて、この件に関してあの子にどう伝えようか。仕事を選ぶことと一般的な感想。それと…)
それとあと個人的な感想も、ね。
前の車が動き出す。
今夜は楽しくなりそうだ、と蓮は少しだけ、
社に気づかれない程度にほんの少しだけ微笑んだ。
272267-5:2005/05/28(土) 02:18:03 ID:???
*************************

「お疲れ様でした〜」
スタッフに笑顔を向け、キョーコはスタジオを後にする。
マネージャーはとてつもなく具合が悪そうだったので、今日はもう帰らせていた。
「この後は仕事もないからお見舞いに…あっ」
視界の端に長い黒髪をなびかせた女性が颯爽と歩く姿が映る。
「あれはモー子さんだわ!モー子さーんっ!!」
叫びながら駆け寄ると、奏江と奏江のマネージャーがギョっとした表情で振り返った。
「もー!あんたももう子どもじゃないんだから、
でっかい声で叫ぶのはやめなさいよね!」
「ごめんなさい、嬉しくってつい」
マネージャーに軽く会釈し、奏江に向かってテヘッと舌を出す。
キョーコは奏江の手をしっかと握り、
「出先で会うのなんて珍しいじゃない?何か運命のようなものを感じちゃった」
キラキラと目を輝かした。
273267-6:2005/05/28(土) 02:19:31 ID:???
「はいはい。それより見たわよ、例のCM…いろんな意味で驚かされたわ」
「今日から流れるのよね、あれ。すごかったでしょ?
さすがの私も勇気が要ったのよね〜」
「街にポスター貼られてたけど、そっちもなかなかのものだったわよ。
いったい何だってあんな仕事受けたのよ」
呆れ半分、感心半分といった顔で奏江が尋ねる。
「…そこにはいろいろと複雑な事情があって…って、あれ」
視線を落とした先にあったトートバッグの口から、
点滅した携帯電話の青白いランプが見えた。
「誰から…留守電?2件も?…モー子さんって、今急ぎ?」
おずおずと奏江の方を見る。
「いいえ、今日はもう帰るだけよ」
「ホント!?じゃあ一緒に帰ってもいい?」
「いいけど…その前にその留守電聞いたら?急ぎだったら困るじゃない」
「うん、ちょっと待ってて!すぐ聞くから」
手でゴメンナサイという仕草をし、キョーコは携帯電話を耳に当てた。
すぐさまキョーコの表情が苦い顔に変わる。
274267-7:2005/05/28(土) 02:20:39 ID:???
(あの表情は…"バカ"からね)
留守電の声は、奏江にも内容が聞き取れるくらい大声で喋っている。
どうやら例のCMについてのようである。
キョーコは声の漏れ続ける携帯を耳から離すと
何のためらいもなく「えいっ」とボタンを押した。
(…消したわね)
再度耳に当てると、今度は表情が微笑に変わった。
うっすら頬が赤らんでも見える。
(あれは…敦賀さんかしら)
嬉しそうにしちゃって、と奏江まで顔が緩みかけたその瞬間、
キョーコの表情がピキッと固まり、そしてみるみると青ざめていった。
ゆっくりと携帯を下ろすその手は心なしか震えているようだ。
「ど、どうしたのよ…」
尋ねるとキョーコはグワッっと冷や汗を撒き散らしながら振り向き、
「モー子さんごめんなさい!私行かなきゃ!!」
言うやいなや、青い顔をしたまま猛スピードで走り去っていった。
「え、あ、ちょっと、え、え!?」
嵐が去った後のように静まり返った廊下に、
奏江と奏江のマネージャー(結局一言も喋らねぇ)が残される。
「なんなのよいったい…」

奏江がその疑問の答えを聞かされるのは、もう少ーし後のこと。
275267:2005/05/28(土) 02:23:38 ID:???
夜中に駄文失礼致しました…
明日読み返してびっくりするんだろうなぁ、自分。
ではでは、神の降臨お待ちしております。
個人的にあちらのスレの「通販」ネタで読みたいであります。
増え続ける健康器具…
276マロン名無しさん:2005/05/28(土) 02:34:04 ID:???
>>267 GJです!! 起きててよかったーあ。
なんかもうネ申大杉w
しかしすごいビジュアルのポスターだ。マジで一枚頂きたいw
277マロン名無しさん:2005/05/28(土) 06:06:17 ID:???
>>267 GJ〜!
蓮の電話の内容と向かった後のキョーコがどうなるのか激しく気になるよ・・(*´д`)
278マロン名無しさん:2005/05/28(土) 06:10:46 ID:???
亀レスですが、
>118 さん
激しく同意なのですが、自分もSSは書けなんだ。
チャレンジしてみましたが、『ROLL』のイメージかどうかも微妙に…

蓮のモノローグつーかポエムみたいになってしまったので、
苦手な方はスルーしてください。
279ROLL 1/3:2005/05/28(土) 06:12:20 ID:???
今の俺では、大切な存在は作れない。
だから、誰とも恋愛をする気はない。
今はまだ―――…

けれど。
どうしても溢れてくる、君への想い。
心に幾重にも鍵を掛けても、溢れ出してくる。

消し去らなければ。
溢れてくるのは、閉じ込めるという形で、
まだ心の中に想いを残しているから。
ならば。心の中から想いそのものを消し去ってしまえばいい。

追憶の過去も、夢想する未来も、すべて剥がし落とせばいい。
君との出会いを無かったことにすればいい。

けれど。
どれほど消し去ろうとしても、
心は君に辿りついてしまう。
瞳は君を探してしまう。

大切な存在は作れないというのに。
何も報われないというのに。
280ROLL 2/3:2005/05/28(土) 06:12:54 ID:???
そう。
君を愛していると認めたくなかったのは、
叶わぬ願いと解っているのに、
君にも愛されたいと願ってしまうからだ。

俺が君を愛している。
それだけで充分なのに。
報われる必要など、ないというのに。

…バカだな、俺は。

―――…すむセカイが…ちがうから

それでも。
今、君と俺は同じ空の下に立っている。

君は俺に笑いかけてくれる。
俺の信用を失いたくないと言ってくれる。
俺の力になりたいと言ってくれる。

それでいいんだ。それだけで充分なんだ。
今はそれで―――…
281ROLL 3/3:2005/05/28(土) 06:13:33 ID:???
―――…行かないでぇ

遠い夏の日、君の頬をつたう涙を止める術を持たない俺は、
せめて君の涙の数が減るようにと まほう をかけた。

―――…いまの まほうだよ

君は信じてくれた。笑顔を見せてくれた。
そして俺のかけた まほう を今でも信じていてくれたから。
とても愛おしいそうに、とても大切そうに、掌に包んでいてくれたから。

だからもう迷わない。

今はまだ
君を愛しているとは言えないけれど。
君に愛して欲しいとも言えないけれど。

―――俺は 君が 好きなんだ

いつか君に伝えられる日が来たら。
その時は
君に触れさせて。
君のぬくもりを、君の呼吸を、感じさせて。
君の苦しみも、君の悲しみも、すべて抱きしめるから。
282ROLL:2005/05/28(土) 06:18:15 ID:???
以上です。
本誌ではまだダクムンごっこ中ですが、
ダクムンごっこ終えて蓮が撮影に復帰するあたりの
心情をイメージしてみたのですが。上手く表現できてれば幸い。
283マロン名無しさん:2005/05/28(土) 07:49:07 ID:???
>279
切なくって良いですねえ。ほんとここは神が多い!!

さっきTV見てて思いついたのでリクエスト
石原さとみのポッキーのCMを蓮キョバージョンで読んでみたい
唇がくっついちゃいけないのにわざと失敗する蓮。
どうかどなたか書いて下さ〜い お願いしまっす
284マロン名無しさん:2005/05/28(土) 12:39:20 ID:???
>283
さっき、そのCM見た!見てるこっちがはずかしくなったよ。
ほんと、蓮キョで読みたい。
285118:2005/05/28(土) 13:19:54 ID:???
>278さん
ふぉおおお!
同意してもらえるだけでも嬉しいのに
なんちゅうステキなssを!ありがとうです(・∀・)ノシ
自分でも一応書いてはいますが、
いやほんとこちらの神の皆様のおかげで
次号までの長い道のりを耐えられます・・・w;
286マロン名無しさん:2005/05/29(日) 00:45:54 ID:???
>>285
書けたら是非見せてねー(ワクワク)
287マロン名無しさん:2005/05/29(日) 01:13:18 ID:???
蓮キョで某所からネタぱくってまいりました。
読み流しておくんなまし・・・
2881/5:2005/05/29(日) 01:13:50 ID:???

忙しくてなかなか会えなくて。
少し、強行突破してみた。

「・・・?敦賀さん?なんでまたココに?」
「そんなに俺が来ちゃ変か?」
「・・・かなり、変かも・・・」
「その仲居の格好、可愛いね」
「またそんな事ばっかり言って!嫌がらせですか!」

仕事帰りに話だけはよく聞いていただるまやへ行くと、
俺を見た彼女はえらくびっくりしていた。
・・・嫌がらせでわざわざ家の近くでもない飲み屋に寄るほど
ヒマじゃないんだけどな。でもここの料理、旨いなぁ。
君の料理にどことなく雰囲気が似てるよ。
君のバイト姿を見ながら、ゆったりと充電してる気持ちになる。
やっぱり来て良かったな・・・

冷の日本酒をするすると飲んでいると、
いつの間にか閉店時間になってたらしい。
客は俺一人になっていた。
2892/5:2005/05/29(日) 01:14:25 ID:???

店内の片づけをしながら
最上さんが俺の顔を覗き込んできた。

「敦賀さん?大丈夫ですか?
 ・・・随分ペース速かったみたいですけど・・・」

・・・せっかくだしね。少しカマでも掛けてみようかな。

「・・・ん・・・冷たいお茶もらっていい?」

俯き加減でぼんやりとそういうと。

「敦賀さん、大丈夫ですか?
 少し休んだ方がいいのでは?」

「・・・休むって?」

「とりあえず、私の部屋に来ませんか?
 落ち着いたらタクシー呼びますよ?」

「え・・・でもそれは申し訳ないよ・・・」

「いいですよ!いつもお世話になってるんですから!」
2903/5:2005/05/29(日) 01:15:17 ID:???

とりあえず、魚はエサに食いついてくれたみたいだ(ニヤリ
でもなぁ。大将がこちらを睨んでいる。
いきなり敵に廻すと後々やりにくいから、
ここはひとつ好青年を演出しておくか・・・

「あ・・・すいません。敦賀と申します。
 いつも最上さんにはLMEでお世話になっております」

「・・・こちらこそ、いつもウチのキョーコが世話になってるそうで」

「夜分にお邪魔して申し訳ありませんが、
 落ち着いたらすぐ帰りますので・・・」

「・・・まぁ、キョーコがあんな態度をとる事も珍しいからな。
 アンタにはよほど気を許してるんだろう・・・悪さはすんなよ」

・・・俺は、にっこりと微笑んで会釈した・・・
2914/5:2005/05/29(日) 01:15:56 ID:???

こうやって女の子の部屋に入るのも
随分久しぶりだよな・・・

「・・・なんで不破と俺のポスターが並べて貼ってあるの?」

「えーっと、それは・・・その・・・」

まぁなんとなく理由の見当は付くけど。

壁際に寄りかかりお茶をもらっていると、
君は手持ち無沙汰そうに視線を彷徨わせている。
少し深く俯くと、君は心配そうにそばに寄ってきた。

「大丈夫ですか・・・?」

君の右手が、俺の額に当てられた。
大丈夫じゃないよ、全然ね・・・
君がこんな間近に居て、平静な訳が無いだろう・・・
2925/5:2005/05/29(日) 01:16:53 ID:???

ぐいっと抱き寄せて君を胸の中に収めると、
君は真っ赤になって俺の頬を軽くはたいた。

「・・・敦賀さん?!ちょっと??・・・大丈夫・・・ですか?」

「・・・少し、寒いんだ。しばらくこうしててくれないか?
 ・・・多分、すぐ収まるから・・・」

「・・・分りました・・・」

君のぬくもりにほうっと大きく一息つくと、
・・・君はすでに眠っていた・・・早っ?!

あんな単純な男の嘘をすんなり信じるのも、
この状態でその寝つきの良さも、どうなんだそれは・・・

本当は多少なら悪さもしたかったけどね。
・・・まぁいいか。彼女の額に小さくキスを落とすと、
俺もなんとなくまどろんできた・・・
そういや結構疲れてたんだっけ。
彼女に会ってるうちは忘れてたよ・・・

携帯の目覚ましをセットして、
とりあえず今は眠ってしまおう。
明日君は俺を見てどんな顔をするんだろう。
真っ赤になってるのは間違いないだろうけど、ね・・・
293おまけ。:2005/05/29(日) 01:18:26 ID:???

「あら、まぁ・・・」
「・・・毛布でも掛けてやっとけ」
「そうだね・・・二人ともなんか幸せそうな寝顔だね・・・(フフ」

*****

285です。某所のお題でもエロにならなんだのでコチラへ。
すいません、いつもこんなんばっか書いてますです・・・
お目汚し失礼しますた〜ε=ヽ(;´Д`)ノ
294マロン名無しさん:2005/05/29(日) 01:25:50 ID:???
>>275
通販ネタいいね。
個人的に、ドラマの仕事で体を締めなきゃいけなくなったキョーコが
ジムに通うのはお金がかかるので、蓮の家の器具を使うという設定どですか?
(この設定、エロパロでもいけるかも)

295マロン名無しさん:2005/05/29(日) 01:27:31 ID:???
>>287
GJです!
ほのぼのでいいですね(*´∀`*)
ラブラブしてんのもいいが、こういうのも好きだ。
296マロン名無しさん:2005/05/29(日) 08:38:18 ID:???
>>287
某所でリクエストした者です。読めてうれしいです。ありがとうございます。 
297マロン名無しさん:2005/05/29(日) 09:03:38 ID:???
>>287
ああ、じんわりしてていいなあ(´-`)
大将とおかみさんにかかれば蓮も年相応の扱いってかんじ?(飲み過ぎだけどw)
GJです〜。

年相応に扱われる蓮、もっと読んでみたいなあ…(*´-`*)
298いつか―――・・・1:2005/05/29(日) 11:42:21 ID:???
眠る彼女の胸元に顔を埋ずめ赤い華を咲かせる。『君は俺だけのもの―――――・・・』


俺は今、想い人である彼女と共にベッドの上に居る。彼女の名前は最上キョーコ。
本来ならば単なる事務所の先輩・後輩という、つまらない関係に属するのだが
今は誰の目から見ても「俺と彼女はそういう関係」として映って見えるに違いない。

どうしてこんな事になったのか―――。時間は数時間前に遡る。

俺は彼女を送る為、下宿先である”だるまや”の近くまで車を走らせた。
「最上さん、着いたよ。」
しかし彼女からの返事は無い。
「・・・・・?」
どうしたのだろうと思い、助手席に座っている彼女の顔を覗きこんでみる。
どうやらグッスリ眠っていて俺の言葉が耳に入らなかったようだ。
彼女を起こす事も考えたのだが、こうも無防備に自分の居る隣りで寝られてしまうと
男として見られていないようで・・・悔しい。、どうしたものか・・?と、しばし考え
俺は『彼女を自分のマンションへ連れて行く』という結論を出した。
299いつか―――・・・2:2005/05/29(日) 11:45:35 ID:???
その時は純粋に”彼女の驚く顔が見たい”というだけの思いだった。
しかし彼女を自分のベッドに横たえた瞬間、その考えは見事に掻き消されてしまう。

―――彼女を自分のものにしてしまいたい―――

彼女のブラウスのボタンを少しづつ外していき、その白い肌に赤い印を刻んだ。
俺の想いを知らなかったとはいえ、君は無防備過ぎた。だから君が悪い―――・・・。

俺はいつの間にか彼女に責任を転嫁してしまっている事に気が付いた。
自分の犯してしまった過ちから目を逸らそうとするなんて・・・。
今更気付いても手遅れだとは思ったが、俺は自分の理性を総動員させた。

彼女は未だに夢の中―――。今、俺が味わっている苦痛に全く気が付いていない。
「自業自得・・・だよな」俺は自嘲気味に呟いた。

気を紛らわせる為に、彼女の前髪を弄びながら寝顔を見つめていると
ようやく起きる気配を見せてくれた。
300いつか―――・・・3:2005/05/29(日) 11:47:50 ID:???
「・・・んっ・・?つ・・るがさん?」
寝起きの彼女の姿を見て、俺の理性はまたも崩れ去る。
いつの間にか彼女を自分の腕の中に閉じ込めていた。

「おはよう。最上さん・・」
俺は彼女に軽く口付けをした。慌てふためく彼女の反応を予想していたのだが
寝ぼけているのだろうか?反応が無い。しばらく様子を見ていた俺は、背中に
彼女の腕が廻るのを感じた。

「え―――・・・?」俺は自分にとって都合の良い夢でも見ているのだろうか。
しかし俺にとってはさらなる夢のような出来事が起こる。

「大好き・・・」

確かに彼女はそう呟いた。
寝ぼけた状態での言葉とはいえ、彼女も俺の事を―――・・・?
多少は自惚れてもいいのだろうか・・・?
そんな事を考えていると、急に彼女はワナワナと震えだした。
どうやら今度こそ本当に覚醒したらしい。彼女は面白いほど顔面蒼白だ。

「・・・ぷっ・・・///」
彼女があまりにも物凄い顔をしていたので俺は思わず噴出してしまう。

301いつか―――・・・4:2005/05/29(日) 11:50:02 ID:???
俺のその様子を見た彼女は少々怒ったような顔をしつつも
「敦賀さん・・。この状態は一体・・・?(汗)」と間抜けな事を聞いてきた。

「ん?見た通り抱き合っている状態だよ。他に何かあるとでも?」
自分のしでかした行為は棚上げ状態。
俺の隠している事がバレるのは時間の問題だが、今はそんな事どうでも良い気分だった。
彼女の口から俺の事を好きらしいという言葉が聞けたから。

「本当に何もないですよね?」彼女は必死になって聞いてくる。
そんな彼女の言動に、俺の態度はいつの間にか意地悪なものになっていた。
「予行演習のつもりだったんだけど・・・。いきなり本番でも良かったかな?」
俺の言ったことを理解してくれたらしい彼女。顔が紅いのが見て取れる。
反応は上々。

「好きだよ、最上さん―――・・・」
俺はようやく始めの一歩を踏み出した。

いつか―――近い将来、君が俺のものになってくれる事を願って。
                                   (終)
302ごめんなさい!:2005/05/29(日) 11:51:50 ID:???
色んな意味でダメだーーー!すいません!すいません!
全くもって意味不明なもの書いた気がしてならないですが、一応頑張ったんですよ?
エロ風味になんか挑戦したものだから今まで以上にうそ臭い。
しかも眼鏡の男よりも先に書き始めたのに時間が掛かり過ぎ・・・orz
でも解った事があります。自分は鈍いキョーコを書くのが好きだという事が。
そして鈍いキョーコを見て溜息をつく蓮の姿を妄想するのが好きだという事が。
今まで自分は鬼畜な蓮が好きだと思ってたよ。

そこで神様にお願い!
蓮にある対決を持ちかけたキョーコが鬼畜蓮に返り討ちにあってしまう!という話を書いてください。
対決じゃなくてもいいです。鬼畜でさえあれば。鬼畜蓮読みたい・読みたい。
お願いします。
303マロン名無しさん:2005/05/29(日) 11:53:43 ID:???
>>298-301
GJ!!!!!!
萌えますた(*´д`*)
304マロン名無しさん:2005/05/29(日) 12:56:14 ID:???
>298
キョーコが寝ぼけて「大好き」・・・って・・・
モエモエ〜(*・∀・*)GJ!!
305マロン名無しさん:2005/05/29(日) 15:28:54 ID:???
ものすごく沢山神々が降臨されてる中、
練習用に初めて書いてみたSS投下させて下さい。
身の程知らずですが…。

しかもおそらく需要がない内容だと思います…。

306305:2005/05/29(日) 15:30:56 ID:???
どうしたらあの人にもっと近づけるかしら?
どんなに願ったってすぐに大人になれるわけがない
そんな事百も承知だわ
あの人は私のことをまるで妹のように可愛がってくれるけど
そんなのは嫌だわ
私はあの人の「特別」になりたいのよ
いつまでもパパに愛されてるママのように
私にとってあの人が「特別」なように―――…
ねぇ、どうしたら私あなたの特別な女の子になれるの?
教えて、蓮さま――――。


「ねぇ、お姉さま?年上の男性を誘惑するいい方法知らない?」
事務の仕事の手伝いをしているピンクのつなぎの少女―――最上キョーコは自身が所属している芸能事務所の社長の孫―――宝田マリアの質問に声を詰まらせた。
「ゆ………誘惑ってマリアちゃん!?」
「あっ、年上の男性って蓮さま限定ね。他の男なんかひっかけたってしょうがないもの。」
「まりあちゃん…なんの話を…」
不自然な笑顔で応対するキョーコにかまわずマリアは続ける。
307305:2005/05/29(日) 15:31:45 ID:???
「独身・一人暮らしの男は手料理で攻めろって事務所のおばさんたちが話してたけど、
私まだ小さいからパパに包丁を使うの禁止されてるのよね。
10や20の年の差なんて気にしないけどこういう時自分が子どもである事実には
辟易するわ。」
ため息を吐きながら近くの椅子に腰をかけるマリア。どう考えても小学生の言動ではない。
(相変わらず大人びてるというか、耳年増というか…。
それにしても独身男は手料理で落とせ、ね。…って、ええぇ!!?)
つい最近とある俳優の自宅に料理を作ったり、お弁当を作ったりしている自分の行動を振り返り
「私そんなつもりで料理作ったわけじゃ…」
と思わずつぶやいてしまい、キョーコはしまったと思った。
マリアがそれを聞き逃すはずもなかった。
「お姉さま、誰かに料理作ってあげたことあるのね??
ねぇねぇ!どんな方なの?」
すかさず興味津々の顔で聞いてくる少女にキョーコはしどろもどろになりながら答えた。
「えーーと……」
(さっき思い浮かんだのは敦賀さんだけど
そんなこと正直にマリアちゃんに言ったら、、、そ…想像するのも恐ろしいわ!!
他に誰かに料理を作った経験といえば…――)
キョーコの脳裏には別の男の顔が浮かんでくる。と同時にマリアは部屋の空気が黒く澱むのを感じた。
308305:2005/05/29(日) 15:32:33 ID:???
「むかぁ〜〜〜し、え〜〜と家庭の事情で知り合いの男に作ったこともあったけど、
そいつは私と同い年だからマリアちゃんの参考にはならないわ。
それにね、好意を持った相手に真心を込めて料理を作ったら
相手が振り向いてくれるなんていうのは紛れもなく幻想よ。」
にっこりと微笑んでキョーコは言い放った。
有無を言わさぬキョーコの背後に以前も感じたことのある不穏な気配を感じて
マリアは適当な口実を使い、その場を離れた。

(お姉さまって過去に何があったのかしら。いつも聞けなくなるのよね。
まぁ言いたくない事を無理に聞くような無粋な真似はしないようにしなくっちゃ。)
マリアは腕を組み、下を向いたまま廊下を歩き続けた。
「マリアちゃん!?」
グイッと誰かに腕を引っ張られてマリアは顔をあげた。
目の前には白い壁が迫っていた。
振り返ったマリアの瞳に映ったのは
「蓮さま!!」
満面の笑みを浮かべてその首筋に手を伸ばし、いつものように抱きあげてもらう。
「前を向いて歩かないと壁にぶつかるよ?どうしたの?」
「えへっ。ちょっと考え込んでたの」
心地よい蓮の腕の中でマリアは照れながら答えた。
309305:2005/05/29(日) 15:33:24 ID:???
「何を?」
「え〜〜とね、、、」
お姉さまの、といいかけた口を一旦閉じマリアは言いなおした。
「蓮さま?男の方って年下の女性と年上の女性、どちらに弱いものだと思う?」
「え?そうだなぁ。やっぱり人それぞれ違うものだと思うよ。
年上に憧れる人もいれば、年下に甘えられたいって思う人もいるし…」
(ってオレは何を真剣に答えてるんだ。)
「じゃあ蓮さまは?どっちが好き??」
「オレ?オレは…」
蓮の脳裏にはキョーコの顔が浮かんだが、蓮はフッと笑ってマリアに向き合った。
「オレは年は関係ないかな。その人自身が魅力的であるのなら年上とか年下とかは
関係ないんじゃないのかな?」
「ほんと??」
蓮の腕から降ろしてもらうとマリアは少し蓮から小走りで離れ、振り返った。
「蓮さま!私絶対にいい女になるわよ。
そこらの女なんか目じゃないわ。
今の自分に満足したりしないで、ずっと自分を磨き続けるわ。
ママよりも誰よりも輝けるようにね。
だから、楽しみにしててね。」
そこまで言うとマリアは走り去って行った。
310305:2005/05/29(日) 15:33:59 ID:???
残された蓮は少し呆然として
「まいったな。将来がこわいなぁ」
と微笑を浮かべてつぶやいた。

その日の夜、マリアがLMEの事務所にいると蓮のマネージャー、社が入ってきた。
「あれ?マリアちゃん。こんな時間にどうしたの?」
「おじい様を待ってるの。ちょっと聞きたいことがあるから。
まだお仕事終わりそうにないからこっちで待ってるの。
社長室なんて誰も来ないから暇なんだもの。社さんは?お仕事?」
「うん。ちょっと今日中に蓮に渡しとかないといけない資料があったから
取りにきたんだ。さっきから探してるけど見つからないんだよなぁ」
「蓮さまは?」
「あぁ、隣の部屋で仮眠取らせてる。
昨日ロケが長引いたからほとんど寝てないんだよ、あいつ。」
それを聞くとマリアは反射的に走り出した。くるっと振り向き
「起こさないように気をつけるから。」
社にそういい残し、蓮のいる部屋の前まで来るとそっとドアを開けた。
中に足を踏み入れ、電気のついてない部屋を見回すと、ソファに横になっている蓮が目に入った。
311305:2005/05/29(日) 15:39:45 ID:???
パタンとドアを閉め、蓮の眠っている傍まで足音をたてないように気をつけながら近づく。
相変わらず端正な顔立ちをしており、微かな寝息をたてている蓮をみてマリアは微笑んだ。
(こんな場面に遭遇することほとんどないものね。なんだか嬉しいな。)
ソファの前にしゃがみこみ、まじまじと蓮をみつめる。
さらさらと微かな風にもなびきそうな黒い髪、目を伏せていると一段とわかるほど長い睫毛、そしていつも笑みを絶やさない唇―――…。
(やだ…なんだかドキドキしてきた…)
愛しい男性を見つめすぎたせいか、マリアは顔が赤くほてるのを感じた。
(だって、眠ってる蓮さま見るの初めてなんだもの。
それにしても疲れてるのかな?全然起きそうにないわね。
なんだか意外な感じ。
隙のない蓮さまのことだから人が近づいただけで飛び起きそうなのに。)
その時、蓮にかかっている毛布がずり落ちそうになっているのに気づいた。
(風邪引いちゃうわ。ただでさえ空調が効いてるのに。)
掛けなおそうとして手に取った毛布は蓮の体温で温ためられていた。
(こんなことでドキドキしたりしないの!)
マリアは目を閉じて自分自身に言い聞かせ、動悸を止めようとするが、いつもと違う暗闇がなにか、今まで感じたこともない衝動をマリアに教えていた。
312305:2005/05/29(日) 15:40:53 ID:???
この部屋にはマリアと眠っている蓮の二人きり。明かりは窓から入ってくるネオンと月明かりだけだった。
毛布を掛けなおし終えると片手をソファに置き、もう一方の手で蓮の髪に触れる。
(ほんとにさらさらね。)
横向きに寝そべっている蓮を上から見下ろす形でそっと頭を撫でる。マリアはそのまま頭を下に降ろして無防備な蓮の横顔にキスをした。
マリアの長い髪が少し蓮の顔にかかったが深い眠りに落ちているからか微動だにしない。
(いつもなら蓮さまの子どもだからしょうがないって少し困って笑う顔が
見れるんだけどな。)
何の反応もないことに一抹の寂しさを覚えるとともに、マリアの視線は唇に移る。
(い…いけないかな?いけないよね。
寝込みを襲うなんて立派なレディのすることじゃないもの。
…でも、誰も見てない…)
ますます早打つ鼓動を抑えられず、マリアはそっと自分の唇を蓮のそれと重ねた。
すぐに離れたものの唇に蓮の体温や頬とは違う少し濡れた感触、蓮の吐息を直に感じて、
マリアはこれ以上ないほどに赤面し、熱い頬を両手で押さえてその場にしゃがみこんだ。
数分間うずくまっているとドアを軽くノックする音が聞こえた。
(誰か来たのかしら。)
一瞬大きく跳ねた心臓の音に気づかないフリをしてドアを開けると、
313305:2005/05/29(日) 15:41:36 ID:???
そこには自分の祖父・LME社長の姿があった。
「遅くなって悪かったな。それにしてもこんな暗いところで…
あぁ、蓮が寝てんのか。
最近いつもに増してハードスケジュールだからな。
で、オレに聞きたい事ってなんだ?」
自分の赤い顔を気づかれていないことに安堵し、廊下に出る。
蓮のいる部屋の扉を閉めるとマリアは祖父に向き合い言った。
「ねぇ、おじい様。ママよりも誰よりももっともっと素敵な女性になるためには
どうしたらいいと思う?
どんなタレントより女優よりもよ。」
「そりゃぁ、いい恋愛をするこった。
 いい恋愛は…」

その後も祖父の恋愛論を聞きながら、マリアは家路に着いた。
今日のことは自分だけの胸にしまっておこう。いつかちゃんと蓮を振り向かせられるようになる日まで。

314305:2005/05/29(日) 15:42:23 ID:???
「・・・ん、れん、蓮っ!!」
社の声で目を覚まし、体を起こす。
寝なれないソファで眠ったからか、体が少し痛い。
「あっ、すいません。本気で眠ってしまってたんですね。」
まだ少しぼうっとした頭をはっきりさせようと髪をかきあげながら話す。
「全然いいって。最近ハードスケジュールだったもんな。眠れたならよかったよ。」
(・・・)
眩しすぎる照明にまだ目が慣れないため、目をつぶると瞼の裏に女性のシルエットが浮かぶ。
(あれは誰だったんだ―――…?)
少し考えにふけってしまった蓮を訝しく思って社が訊ねてくる。
「どうした?蓮。」
「いや、さっき珍しく夢を見てたんですけど、見たこともない女の人が出てきたもんだから…」
「へぇ〜〜。そんな事いいながらキョーコちゃんだったんじゃないのーー??」
社が嬉しそうに聞いてくる。
(どうしてこの人は何でもかんでもあの子に結び付けるんだ…。)
「違いますよ。髪の長い、ウェーブのかかった女性でした。モデルみたいな体型の。
どこかでみたことがあるような、ないような、、、」
315305:2005/05/29(日) 15:43:00 ID:???
既に消えかかっているその女性のイメージを思い出そうとしたが、もうほとんどわからなくなっている。
「まぁそんなこともあるって。そんな気になるの?」
「いえ…別に。」
そういうと蓮は立ち上がり、その部屋を後にした。
その女性とはいつか会うことになる。
そんな予感を少しだけ感じながら―――――。



FIN
316305:2005/05/29(日) 15:50:07 ID:???
お…お粗末さまでした。
お目汚しすみません。
投下しながら気づいたんですけどムダに長っつ!!
文章も稚拙だし、精進しなきゃですね。

なんでマリアに焦点あてたのか覚えてないでつ。
好きなのはやっぱ蓮キョで本格的に三角関係になる蓮松キョーコをいつか書いてみたいです。

あと283のCMSSが私も激しく見たいです!!
誰か素敵神様おねがいいたします〜
317マロン名無しさん:2005/05/29(日) 16:00:11 ID:???
GJです!!

前々から言われているが、
マリアちゃんてキョーコと蓮がくっついたらホントどうするんだろw

このごろ投下がたくさんで豊作ですね。
神の皆様いつもありがとうございます。
318マロン名無しさん:2005/05/29(日) 17:15:07 ID:???
GJ!微笑ましく萌えました〜ヽ(´∀`*)
マリアちゃんローリィの孫でスーパーモデルの娘なんだからいい女になる要素満点ですね。
ただマリア→キョーコに脳内変換して読んだらもっと萌えました…。暗やみで蓮に夜ばいかけるキョーコ…。
305タンごめんなさい…orz
319マロン名無しさん:2005/05/30(月) 00:55:53 ID:???
>>118
亀レスですが、『ROLL』自分もかなりはまってます〜。SS書けたら投下してみますね。
今週中に落とせるかどうかという感じですので期待せずにお待ちください。
320マロン名無しさん:2005/05/30(月) 01:53:55 ID:???


WE HAVE A GOOD TIME!! THANK FOR YOU






















  このスレをご愛顧いただき


ありがとう                     ございました

321マロン名無しさん:2005/05/30(月) 03:54:33 ID:???
>>319
ワクワクしながらお待ちしておりますo(^-^)o
322マロン名無しさん:2005/05/30(月) 05:34:23 ID:???
>283 さんのポッキーのCM。
私も見た瞬間、蓮キョ想像したので、
チャレンジしてみましたが、私にチューは無理でした…_| ̄|○
視点がレス毎に変わってるので、読みにくいかも。
寸止めなCMSSもどきですが、よろしければ皆様どぞー。

※CM未見の方には解り難いかもしれません。ごめんなさい。
323冷やしてポッキー 1/6:2005/05/30(月) 05:37:41 ID:???
社は事務所内の自分のデスクでスケジュール調整に追われていた。
というのも、本日予定していた蓮とキョーコが共演するCMの打ち合わせが、
先方の都合で時間がずれ込んでいるのである。

先方から遅れの連絡は早い段階で事務所の方にあったものの、
事務所から社への連絡に不手際があり、社が事後処理に動いているのである。

とりあえず、先方への確認が取れた為、
応接室で待ちわびているであろう蓮に内線で連絡を取った。

「開始できるのは早くても1時間後の8時頃になりそうだよ。
 どうする、蓮。軽く食事にでも行くか?」

『…いえ。食事をするにも中途半端な時間なので…
 それよりも、どうせならCMの内容を軽く確認しておきたいので、
 このまま、応接を使わせてもらっていいですか?』

「それは勿論かまわないけど…。俺、調整作業ですぐにはそっちに戻れないぞ。
 お前、いくらなんでもそこで襲うなよ?」

『…何、言ってるんですか。じゃあ、何かあったら携帯へメールください』

…なんだ、ああは言っても、やっぱり邪魔はされたくないんじゃないか。
社は受話器を置いた後、ほくそ笑んだ。
社内の応接室なのだから、何かあったら今のように内線電話を使えばいい筈である。
それをわざわざ『何かあったら携帯へメール』と指定するという事は、
『内線でも携帯でも、電話によって邪魔されたくない』という事だろう。

「…あいつ、無意識にそういう風にしてるのかなぁ。意外とムッツリか?」
 でもまぁ、2人きりになれる機会も最近は中々ないから仕方がないか」

社は独り言つと、再び蓮のスケジュール調整に取り掛かった。
324冷やしてポッキー 2/6:2005/05/30(月) 05:39:22 ID:???
「…というわけだから。しばらく時間があるみたいなんだ。
 せっかくの空き時間に悪いんだけど、練習に付き合ってくれないかな?」
「練習…ですか?」

キョーコが何のことだろうというように首をかしげる。

「うん。恥ずかしながら、俺はポッキーゲームなんてやった事が無くてね。
 企画書を見る限りは、結構タイミングが難しそうだから。
 途中でポッキーを折ったり、落としたりしたら駄目なわけだし。
 撮影は始まるまでには、まだ時間があるけど、
 2人同時に自由な時間が取れるのもいつにあるか解らないからね」

「…そうですね。確かに、タイミングが難しそうですね。
 現場で何度もNG出すのもなんですし。
 ぜひ、お付き合いさせてください」

「ん。じゃあ、始めようか」

言いながら、蓮は打ち合わせ用に事前に用意されていたポッキーを一箱開けると、
中から一本だけ取り出して咥え、隣に座っているキョーコに顔を近づけた。
キョーコは蓮の顔の近さに急に驚いたのか、顔を赤らめながら、
おずおずともう一方の端を口に咥えた。
ふっと上目使いに蓮を見遣るキョーコと目が合い、
蓮は柔らかな微笑みで、軽くうなずく。

それを合図のように、二人はポッキーを食べ始めた。
325冷やしてポッキー 3/6:2005/05/30(月) 05:40:20 ID:???
―――…やだ、これって思ったより…敦賀さんの顔が近い…

そう意識した瞬間、キョーコは急に恥ずかしくなった。
そして、思わず目を瞑ると同時に下を向いてしまう。
勢いで、口元のポッキーが折れてしまった。

「きゃっ! ご、ごめんなさい!!」

自分で自分の行動に驚いたのか、キョーコは小さな悲鳴を上げながら、
すぐに視線を蓮に戻す。
蓮はいささか驚いたようだが、すぐに先ほどと同じ、柔らかい笑みを浮かべていた。

「大丈夫だよ。でも、このタイミングはちょっと早すぎるね」

君こそ、大丈夫だった? そう言ってキョーコを気遣うようにお茶をすすめてくれた。
キョーコは頬を赤らめながらも小さな声で「大丈夫です…」と答える。

―――…やだ、私。これは演技の練習なんだから。きちんとやらなくちゃ…

ぬるくなったお茶が、少しだけキョーコの熱を冷ましてくれるような気がしていた。
326冷やしてポッキー 3/6:2005/05/30(月) 05:40:50 ID:???
―――…やだ、これって思ったより…敦賀さんの顔が近い…

そう意識した瞬間、キョーコは急に恥ずかしくなった。
そして、思わず目を瞑ると同時に下を向いてしまう。
勢いで、口元のポッキーが折れてしまった。

「きゃっ! ご、ごめんなさい!!」

自分で自分の行動に驚いたのか、キョーコは小さな悲鳴を上げながら、
すぐに視線を蓮に戻す。
蓮はいささか驚いたようだが、すぐに先ほどと同じ、柔らかい笑みを浮かべていた。

「大丈夫だよ。でも、このタイミングはちょっと早すぎるね」

君こそ、大丈夫だった? そう言ってキョーコを気遣うようにお茶をすすめてくれた。
キョーコは頬を赤らめながらも小さな声で「大丈夫です…」と答える。

―――…やだ、私。これは演技の練習なんだから。きちんとやらなくちゃ…

ぬるくなったお茶が、少しだけキョーコの熱を冷ましてくれるような気がしていた。
327冷やしてポッキー 4/6:2005/05/30(月) 05:56:00 ID:???
「…じゃあ、もう一度やってみようか?」
「はい。すみませんでした。もう一度、お願いします」

そういって向かい合った顔は、既に女優としての“京子”になっていた。
蓮はキョーコの女優としての心の切り替えに感心しながら、再度、ポッキーを口にすると、
先ほどと同じようにキョーコの方へ顔を寄せる。
互いにポッキーの端と端を咥えながら、ゆっくりと顔を近づけていく。
蓮がキョーコの肩に手を置くと、それに応えるように、キョーコが腕がゆっくりと蓮の腕にすがってきた。
瞬間、蓮の鼓動が早くなる。

互いに薄く開いた唇。
なんとなく誘われているようで…

二人の顔が接近していく…
もう少し、もう少し――――…

キョーコの肩に置く蓮の手に少しばかり力がこもったその瞬間。

けたたましい振動音が、二人の身をすくませた。
マナーモードにした携帯が、テーブルの上で音を立てて震えていたのだ。

蓮はふっと微笑むと、咥えたポッキーに手を伸ばした。
蓮とキョーコの顔の距離は、蓮の大きく長い指がやっと一本入るくらいにまで近づいていた。
ポッキーを折るために少し力を入れた蓮の指が、キョーコの唇に少しだけ触れる。

あっ…、とキョーコが声を上げたような気がしたが、
蓮はそのままキョーコから身体を離して、携帯に手を伸ばした。
328冷やしてポッキー 5/6:2005/05/30(月) 05:56:58 ID:???
演技だというのに、動揺してみっともないところを見せてしまった。恥ずかしかった。
だから、蓮に『もう一度やってみよう』と言われた時は嬉しかった。
呆れられていなかったと安堵すると、今度こそしっかりやろうと演技に集中した。
けれど。
蓮の手が肩に置かれた瞬間に。
胸の鼓動が跳ね上がった。
ソファに座っているのに、力が入らない気がして、思わず、蓮の腕にすがってしまった。

『…何してるの、私…』

あのまま携帯が鳴らなければ、自分はどうしていたんだろう。
途中で止めることが出来ただろうか。演技が出来ただろうか。

ふと唇に指を当てる。
ついさっき、蓮の指がかすかに触れた唇。

『もしかしたら…』

心にある、くすぐったい気持ち。

『この感じって…』

“ささいな事に『幸せ』が伴えば…”

いつか自分が蓮に言った言葉を思い出していた。
329冷やしてポッキー 6/6:2005/05/30(月) 05:59:28 ID:???
受信メールを確認すると、社からのものだった。【お邪魔するよ】という件名に苦笑する。
【先方から連絡あり。あと15分ほどで到着との事。仕度しておいてね。 社】
現在の時刻を確認すると、時計の針は7時40分を差していた。

『ここまで…か』

【了解です 蓮】すぐに返事を打つと、携帯を閉じ、キョーコに向き直る。

「残念。練習はここまでだね。先方が間もなく見えるそうだよ。8時には着くって」
「あっ…、あの、じゃあ、私ちょっとお化粧を…」

顔を真っ赤にして立ち上がると、キョーコは逃げ出すように応接室を出て行った。
蓮は髪をかきあげながら、ゆっくりとソファにもたれる。

『最後はちょっとやられたなぁ…』

蓮は携帯を開きながら、自嘲的な笑いを浮かべた。

練習しようと言い出しのは自分。
半分は本気だった。やった事のないポッキーゲームなるものの、感覚を得る為に。
半分は冗談だった。あきらかにキスシーンもどきのシチュエーションで、キョーコの反応を見たかったのだ。

だが。―――予想外に、扇情的なシチュエーションだった。
キスを寸前で止めることなど、何も初めての経験ではなかったのに。
もどかしさ。焦り。薄く開かれた唇。そして。すがりつく腕。

『煽られた―かな』

ふと、最後に唇に指が触れた事を思い出す。その指を愛おしそうにもう一方の手で包むと、
蓮は胸の奥から温かいものがこみ上げて来るの感じて、ひとり静かに微笑んだ。
330冷やしてポッキー:2005/05/30(月) 06:01:21 ID:???
以上です。
途中、二重書き込み、申し訳ないです。
これ書くのに調べたら、ポッキーゲームって、元々はポッキーを皆が口にくわえ、
ポッキーからポッキーへと輪ゴムを渡していくというゲームだったんですね。
知らんかったです。

>283 さんのようなシチュも是非、読みたいです!
どなたか、お願いいたします〜
331マロン名無しさん:2005/05/30(月) 07:56:59 ID:???
283です
322さんリクエストに応えてくれてありがとう!!!
朝からいい物を読ませてもらいました。
かわいい二人に萌えました!!
332マロン名無しさん:2005/05/30(月) 08:02:38 ID:???
>>322 うひゃー!!!
CMまだ観てなかったので、ぐりこのサイト↓で観てから読みました
ttp://www.glico.co.jp/pocky/cm/index_p.htm
なるほど、なるほど。これはこのあとの撮影難航しそうだ(笑)
GJでしたー(≧∇≦)!!! あー頬がニヤけるー
333マロン名無しさん:2005/05/30(月) 11:13:59 ID:???
>322
後生ですから続き書いて下さいっ
練習したにもかかわらず撮影で暴走する蓮を!! 

ついでに青くなる社さんもお願い
334マロン名無しさん:2005/05/30(月) 11:41:08 ID:???
>333
私は見たくないかも…。(´・ω・`)ゴメンネ
335マロン名無しさん:2005/05/30(月) 14:09:03 ID:???
ゴメン!それ、自分も見たくないかも
336マロン名無しさん:2005/05/30(月) 15:13:08 ID:???
神が毎日のように光臨しているせいか
本スレよりも、コッチの方が盛りあがってる気がする。
祭り状態vv
337マロン名無しさん:2005/05/30(月) 18:45:30 ID:???
今、雨降ってるから思い付いたんだけど、
蓮とキョーコの相合い傘(愛々傘と書きたいな)
で歩く話を読みたい。身長差があるのでキョーコが
小判ザメみたいに見えるだろうなぁ。 
338マロン名無しさん:2005/05/30(月) 22:17:07 ID:???
どなたか飛鷹×モー子とか投下していただけると嬉しい
飛鷹くんは中学生くらいに成長して結構いい男(背ものびてる)になってて
モー子が無意識にときめいたりすると萌えるのですが
シチュエーション萌えはできるんだけど文章がかけない…
339マロン名無しさん:2005/05/30(月) 23:49:34 ID:???
>319さん
118です・・・あの曲良いですよねw
楽しみにお待ちしてます〜(・∀・)
340マロン名無しさん:2005/05/31(火) 21:17:47 ID:???
キョーコが愛のエプロンに出たら大絶賛の嵐だろうね
341マロン名無しさん:2005/05/31(火) 21:28:43 ID:???
>>340
余裕で特エプだな。
342マロン名無しさん:2005/05/31(火) 22:08:41 ID:???
キョーコと蓮、松がどっちの料理ショーにゲスト出演したら
蓮は自分で選ぶのが面倒くさくてキョーコに付いていって
松は二人とは別の方を選ぶ気がする
結果、松が喰いっぱぐれたりして…
343302:2005/05/31(火) 22:14:34 ID:???
302です。
>>254さんのリクに近い妄想が駆け巡ったので「水着姿のキョーコを見た蓮の反応」
というのを書こうかなぁと思ったんですけど・・。もう別の方が書いてしまってますよね?
誰か読んでみたいと思う方、いらっしゃいますでしょうか?
ちなみに社さん視点での蓮の反応。水着姿はポスターではなく雑誌の予定です。
344マロン名無しさん:2005/05/31(火) 22:16:27 ID:???
読みたい読みたい!!
ぜひお願いします♪>302さん
345302:2005/05/31(火) 22:25:48 ID:???
>>344さん。ありがとうございます。
早くて今週中。遅くて来週頭には書き上げるようにしますね。
346マロン名無しさん:2005/05/31(火) 22:34:11 ID:???
本スレで話題になってるスキビのクレパラverを読みたい。
誰かお願いします
竜=松「お前は俺のモンだ」
権=蓮「もっとサディスティックに愛してあげるよ・・・」
らへんが特に読みたい!
347マロン名無しさん:2005/05/31(火) 22:41:29 ID:???
>302さんへ
344さんではないですが、楽しみに待ってます。
348マロン名無しさん:2005/05/31(火) 23:07:23 ID:???
リクエストです。
社さんと祥子さん(でいいんだよね)の二人が
マネージャー苦労話というか愚痴話をする話
を書いていただけないでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。   
349マロン名無しさん:2005/05/31(火) 23:22:59 ID:???
>>302さん
待ってます!!(`・ω・´)

私は254さんのリクを見て松キョ日焼け止めCM共演ネタを思いついた
キョーコが松に塗ってあげるみたいな(*´д`)
肌ルックス・・・ビジュアル系・・・・
350マロン名無しさん:2005/06/01(水) 00:23:39 ID:???
リクとは微妙に外れてますが、
蓮=権、で妄想を広げて見ました・・・
3511/5:2005/06/01(水) 00:24:37 ID:???

きまぐれロックの収録の帰りに、やなヤツを見かけてしまった。

「キョーコちゃん、どうしたの?」

顔色を変えた私を見て、ブリッジロックの光さんが訝しげにしている。

「・・・なんでもないです・・・早く事務所戻りましょう?
 私バイトもありますしー」
「バイト?キョーコちゃん最近結構仕事増えたでしょう?大丈夫?」
「下宿先の居酒屋なんです!この頃あんまり手伝えなくて申し訳なくって・・・」
「なんかキョーコちゃんらしいね。無理しないで?」
「ありがとうございます!」
光さん相変わらずイイヒトだなぁ〜
私が下積みのときから、ずっとこんな感じ。根が親切なんだろうな。
3522/5:2005/06/01(水) 00:25:09 ID:???

「おい、キョーコ。そいつ誰だよ」

・・・振り返るとバカがいた。居る事忘れようと思ってたのに、ムカツクったら。
せっかく機嫌が直ったのに、話しかけてくるんじゃない!!

「・・・あんたに何の関係があるのよ、ショータr」

「その名前を口にするんじゃねぇ!」

「口にされたくなかったら近寄ってくんな!このバカショー!」

「俺のモンが勝手に男と歩いてていい訳あるかよ?」

「バカいってんじゃないわよ!
 今更アンタになんでそんな事言われなきゃいけない訳!?!」

「お前を好きに出来んのは俺の権利なんだよ
 お前は俺の手下。パシリ。だろ?」
3533/5:2005/06/01(水) 00:25:46 ID:???

気が付くと光さんがものすごく訝しんでいる。
「あ、あの・・・昔の知り合いなんです。ただのバカなんです。
 ・・・気にしないで下さいね?さ、事務所戻りましょうか」

「待てよ、まだ話は終わってねぇ!」

ふいにぎりっと腕を掴まれて、あまりの痛さに悲鳴も出ない。
離してよ!・・・が言葉になる前に、
別の腕がバカの腕を掴んで振りほどいてくれた。・・・?

「・・・敦賀さん・・・」

「女の子に乱暴なんて、感心しないね?」

・・・なぜ貴方がココに?

「ただの通りすがりだよ?」

だからにっこり笑ってヒトの心を読まないで下さい・・・
妖怪ですか、貴方は・・・

「・・・アンタにゃ関係ないだろう。
 俺とキョーコの話なんだからよ。」

あ、このバカショー!大魔王を刺激するんじゃない!!!

「・・・最上さんと君って、何か関係でもあるの?」

「ソイツは俺のモンなんだよ!昔っからな!」
3544/5:2005/06/01(水) 00:26:58 ID:???

・・・なんか・・・いきなり周囲が寒くなったんですけど・・・
そしてなんで私の肩をふいに掴むんですか、敦賀さん?

えええぇえ??
いきなり肩が生あったかくなったと思ったら・・・
なんで敦賀さんの顔が首筋にくっついてるんですか??
そんでなにか良く分らない鈍い感触が??
なんか見てる人みんな固まってるんですが、
一体ナニが起こっているんですか???

びっくりしてカチコチになってる私を正面で抱いて、
首筋に掛かる髪を掻き揚げて敦賀さんは言った。

「女は先に出会った男が手に入れるんじゃない。
 ・・・先に手を付けた男が手に入れるんだ」

「っなっ・・・なな・・・なんでアンタが・・・」

「蕾といっても薔薇は薔薇だよ。
 それを知らずに手放した君が今更吼えても
 説得力は無いんじゃないかな?」
3555/5:2005/06/01(水) 00:27:31 ID:???

理解できない成り行きで緊迫した瞬間、
敦賀さんはふっ・・・と、柔らかく微笑った・・・

「・・・なんてね。次のドラマの役柄風に言ってみたけど、どうだった?
 最上さんがヒロインなんだから、それらしくしてみてよ?」

「ええぇ?私まだその話聞いてませんよ〜?
 敦賀さんは一体どんな役なんですか、それ?」

「ヒロインを手に入れるためには、
 微笑みながら全く手段を選ばない、
 殺人鬼の鬼畜の役だよ?」

「・・・それ、似合いすぎていませんか・・・?」

「・・・ほぅ。君の中の俺のイメージ、ぜひじっくり聞きたいものだね・・・?」

・・・いやーーー、また地雷踏んじゃったーーー???

「じゃ、ゆっくり聞かせてもらおうか。では失礼。」

恐る恐る肩越しに振り向くと、
タマシイを抜かれて呆然としてる二人の姿が見えた・・・
光さん、絶対にびっくりしてるし後でどうやって言い訳しようかな・・・?
バカショーはどうでもいいけど。

でも、まずは手を掴んで離してくれない大魔王をどうにかしなきゃ・・・
・・・無理って言うのは経験上分ってるんだけど、ね・・・でも・・・
誰か助けて〜〜〜(泣
356マロン名無しさん:2005/06/01(水) 00:29:21 ID:???
会話ばっかの説明不足でスマソ・・・
光さんを出したのはただ単に私のシュミです(キパッ☆
スレの穴埋めにご笑納を・・・w;
357マロン名無しさん:2005/06/01(水) 00:38:35 ID:???
>>350タンGJ!
イイ(・∀・)!!萌えたよ〜
そしてリーダーはやっぱり報われない(つд`)・゚・。カワイソス・・・
358マロン名無しさん:2005/06/01(水) 00:46:59 ID:???
いやホント似合いすぎている…
GJ!
すばらしい
359マロン名無しさん:2005/06/01(水) 01:08:19 ID:???
>>350さん、すごい!すごすぎる!
すばらしい話を読めて幸せです。
360マロン名無しさん:2005/06/01(水) 01:57:18 ID:???
>350 GJ!! すばらしい。

蓮のイメージに近いと思った曲があったので書かせてください。
山崎まさよしの「僕はここにいる」です。
すみませんでした。
361マロン名無しさん:2005/06/02(木) 12:45:57 ID:???

「俺とアイツ、どっちが好き?」

「??唐突になんですか、その質問……」

「どっち?消去法でいいから」

「消去法って……」

「5秒以内に考えて。5、4、3、2…」

「え、ええっ?!そりゃ、敦賀さんに決まってます!」

「…1、0」

「んっ……。つ、敦賀さん!何するんですかっ!!」

「なにって、先手必勝」




と、ssにもなってないものを書き込んでみる。
嫉妬に燃える蓮が見たい〜。発売まであと数日の今が一番苦しいですな(悶)
362マロン名無しさん:2005/06/02(木) 15:39:29 ID:???
>>361 GJ!!
わはー 1レスだけのミニミニSSってのも良いものでつね☆
363マロン名無しさん:2005/06/02(木) 17:55:35 ID:???
>>361
GJ!
ショートものも大歓迎〜!!
そろそろ、ゲッターさん降臨かな?
364マロン名無しさん:2005/06/02(木) 20:03:18 ID:???
バレ来てたよ。
妄想が爆走しそう。
365マロン名無しさん:2005/06/02(木) 20:19:35 ID:???
バレ見ましたが
ほんとやばい

萌えすぎて死ねる
どうしちゃったんだ自分orz
366マロン名無しさん:2005/06/02(木) 20:54:48 ID:???
>365
この次の回でもっと萌え死する予感。
蓮、がんばれ。みんな応援してるよと言ってみる。
早く読みたい。
367302:2005/06/02(木) 21:08:55 ID:???
302です。
ネタバレを読んで萌え死にそうな所申し訳ありませんが、
「水着姿のキョーコを見た蓮の反応」が出来ましたので投下します。
テンションが下がってしまうかもしれませんので要注意ですよ!

368危険な紐水着 1:2005/06/02(木) 21:11:12 ID:???
出勤途中だった俺は、本屋の軒先に並ぶ雑誌に目が留まり足を止めた。
雑誌の名は「花と○め15 号」。なんと、蓮の想い人であるキョーコちゃんが
表紙であった。俺はそれを購入する為に1冊だけを手にする。蓮へのプレゼント用だ。

俺はレジへ行く前に、積まれている一番上の雑誌を裏に返しておいた。
後で店員に直されることは判っていたが、何となくそうしたい気分になったのだ。
なぜならその表紙のキョーコちゃんはピンクのビキニ姿だったのである。

キョーコちゃんも大胆な仕事を引き受けたものだなぁ・・。
これを見た蓮はどんな反応をするのだろう?とりあえず驚く顔を予想してみた。
369危険な紐水着 2:2005/06/02(木) 21:13:07 ID:???
事務所に着いた俺は、蓮の姿を発見し挨拶をした。
「おはよう、蓮。お前にいい物、持ってきてやったぞ。」
さて蓮の奴、どんな顔するかな?俺は早速、例の雑誌を渡した。

「お早うございます、社さん。・・・これは?」
蓮は雑誌の入っている袋を不思議そうに眺めている。

「まぁ、とにかく中を見れば判るよ。驚くぞぉ〜♪」
俺は蓮がどんな顔をするのか興味津々でドキドキ・ワクワク状態である。

「はぁ・・。じゃぁ中を見せてもらいますよ。」
そう返事をした蓮は、ようやく袋の中から雑誌を取り出した。

       いよいよ蓮の吃驚した顔が拝めるぞ!!!

俺は蓮の顔をじっくりと観察していた。しかし、これは驚くというよりも固まっているのだろうか?
例の雑誌の表紙を見ながら全く微動だにしない。蓮には刺激が強すぎたようだ。
『キョーコちゃんの罪作りぃぃ〜〜』などと考えていると、ようやく蓮は正気を取り戻したようだった。
370危険な紐水着 3:2005/06/02(木) 21:14:59 ID:???
「社さん。何故、彼女がこんな姿で雑誌の表紙に?」

蓮、お前大丈夫かぁ〜?と思いつつも俺は煽るような事を言ってみる。
「ん?そりゃ夏だからだろ。それよりも、キョーコちゃんって思ってたより胸あるんだなぁ。
大胆にもビキニ姿だぞ?しかも『ヒ・モ』シュルリとほどけちゃうんじゃないかぁ〜?」

「社さん。あなた、この場で俺に首を絞められたいようですね?」

しまった。煽り過ぎたか。・・・お前、目が笑ってないぞ。本当に首を絞める気だな?
俺は危機感を感じ後ずさりした。

「社さん。今日の最上さんのスケジュール、判りますか?」

「判る訳ないだろう?俺はキョーコちゃんのマネージャーじゃないんだから。
でも椹さんに聞いてきてやるから、ここで待ってろよ?」
俺は椹主任の元へと急いだ。
371危険な紐水着 4:2005/06/02(木) 21:17:16 ID:???
蓮の奴、キョーコちゃんに会ってどうするつもりなんだろう?まさか『俺の目の前でもう一度
あの水着姿になってくれないか?』なぁ〜んて事言う気じゃないだろうなぁ。
まぁ、今はとりあえず逆らわないほうが得策
だな、うん。という訳で自己完結をした。

椹さんによると彼女は今、事務所の何処かに居るらしい。
キョーコちゃんにとってはバット・タイミングだな、などと考えていると信じられない光景を
目撃してしまう。

蓮とキョーコちゃんが・・だ・抱き合ってるぅ〜?おいおい。いくらなんでも事務所ではまずいだろ。
ここは人目につく場所だぞ。人目・・・って・・・え?・・ここに居るのって、もしかして俺だけ・・?
キョロキョロと辺りを見廻してみるが・・・やはり他に人は居ない・・。
俺は驚愕のあまり「・・嘘だろ・・・?」と声に出してしまっていた。

それに気付いたキョーコちゃんが「あ!社さん」と声をかけてきた。
そういう抱き合っている場面で声なんかかけてこなくていいんだよ、キョーコちゃん。(涙)
俺は二人の前に出ざるをえなくなってしまった。
372危険な紐水着 5:2005/06/02(木) 21:18:59 ID:???
「敦賀さん、体の具合が悪いそうなんですよ。だからこうして私の体に寄りかかって・・・」

・・・え?ちょっと待ってよ、キョーコちゃん。俺の目には蓮がキョーコちゃんに抱き付いているように
しか見えないんだけど・・・。

「敦賀さん、『俺の目の届かない所で危険な姿にならないでくれ』とか訳の分からない事を口走る
んですよ?疲れているみたいですからスケジュール調整、ちゃんとしてあげて下さいね」

「は・・ははは・・」
俺は笑うしかなかった。蓮は疲れてるんじゃないよ。キョーコちゃん、君のセクシーショットにショックを
受けただけなんだ。とりあえず俺は、蓮をキョーコちゃんから引き離すために、そろそろ仕事の時間が
来る事を告げた。
373危険な紐水着 6:2005/06/02(木) 21:21:00 ID:???
「敦賀さん。今夜の夕食はスタミナのつく料理にしますね。それまで倒れないでいて下さいよ?」
キョーコちゃんは笑顔で蓮を見送ってくれた。君は本当に良い娘だなぁ。お兄さん、感激しちゃうよ。
と、そんな事を考えている俺のそばで蓮はポツリと呟いた。

「抱き心地良かったな・・・」

俺は耳を疑った。蓮、お前・・・キョーコちゃんの水着姿で受けたショックからもう立ち直っただろう?
呆れながらも仕事先である現場へと向かった。
374302:2005/06/02(木) 21:23:29 ID:???
廃品回収に出す為、本誌を縛り上げている時に思いついたネタです。
あの表紙を見た瞬間、衝撃を受けました。

ところで皆様。やはり下がっちゃいましたか?テンションが・・。
375マロン名無しさん:2005/06/02(木) 21:37:16 ID:???
っかー
GJですよ!!
テンション下がりませんよ
あまりに無頓着なキョーコ
蓮がなんだかかわいそうだw

ところで水着表紙
本誌読んでるのにそんな表紙があることすっかり忘れてて
ここで皆さんが話題にしてるのを見て
とっておかなかったことに激しく後悔しているところです
376マロン名無しさん:2005/06/02(木) 21:37:38 ID:???
>302
GJ!!!!!!
いいよいいよ〜 雑誌見て固まる蓮かわいい
あと、社さんに対してきついトコも
テンションあがったよ〜
377マロン名無しさん:2005/06/02(木) 21:39:14 ID:???
302さん、おもしろかったです!
テンション上がりましたよ。 
378マロン名無しさん:2005/06/02(木) 22:02:34 ID:???
302 GJ!!
コミックス10巻の表紙がこのキョーコの水着姿
だったりして。もしそうだったら、うれしいな。
379マロン名無しさん:2005/06/03(金) 00:08:43 ID:???
>>302
GJです!! 蓮の壊れっぷりに萌え〜(≧∇≦)♪
テンション上がりまくりですがナ
380マロン名無しさん:2005/06/03(金) 01:07:41 ID:???
コミック派なので水着表紙が分からず色んなサイト探しました。
なるほど。何となく表情からも色気が…。蓮も心配ですな。
381名字と名前:2005/06/03(金) 16:23:51 ID:???
思いついたので書きました。初めて書くので読みにくいと思います。
本当に申し訳ございません。読みにくい方はスルーしてください。

数分前に彼氏と彼女になった蓮とキョーコ。
お互いに相手に嫌われていると思っていたので、
両思いだと知ってうれしさのあまり泣いてしまったキョーコ。
キョーコを抱き寄せ、なぐさめながら
「恋人同士になったんだから、二人でいるときは名前で呼ぶようにね。」
涙を拭いながら蓮を見上げる。
「もし、名字を言ったら言う度にキスするからね。約束。返事は?」
「は、はい、敦賀さん」
にっこり笑う蓮。名字を呼んだことに気付き青くなるキョーコ。
「約束だからね」
「ちょっと待ってください!!それにはずかしくて急に名前を呼べませんよ。
それに、キ、キ、キスをしたかったら名字呼べばいいってことになりまんか!」
「そうなるね、最上さん。これで二回。」
やられた!ますます青くなるキョーコ。
「好きだよ、キョーコ」
と言って髪を撫でながら顔を近付けると、
観念したのか眼を瞑るキョーコ。重なる唇。
キョーコはキスをしたければ名字を呼べば…心の中でつぶやいた。
382マロン名無しさん:2005/06/03(金) 16:33:22 ID:???
361です。書いてみて神々の偉大さがわかりました。
皆様、本当に申し訳ございません。 
383マロン名無しさん:2005/06/03(金) 16:59:03 ID:???
ふふふそんなあなたも神ですよ
かわいくてイイ!!
384マロン名無しさん:2005/06/03(金) 20:24:41 ID:???
381です。間違って361と書いてしまいました。
361さん、すみません。
>383 
ありがとうございます。はげみになります。
385マロン名無しさん:2005/06/04(土) 02:12:56 ID:???
344です。
>302さんGJ!!
思わず昔の花ゆめ引っ張り出しますた・・・
ピンクの水着のキョーコ萌え・・・ありがd♪

>361さん、381さん
可愛いお話GJです♪
386:2005/06/04(土) 15:53:02 ID:???
6月だしウエディングドレスネタが書きたいなー、なんて思ってるところへ
本誌の萌え攻撃。たまらず、勢いでこんな話を書いてしまいました……。
せっかく萌え祭りのところ水さすようで恐縮ですが、お許しを〜。




荘厳なオルガンが響く教会で、神に誓いを告げる。
そして、銀色に光る指輪を君の薬指へ―――…。
これで……君は俺のものになるはずだった。

「ちょっとまった!!」

厳粛な雰囲気に不釣合いな、大きな声が教会内に響きわたる。
正面扉から堂々と突入してきた、招かれざる客に、参列者の視線が集中する。
着崩れたシャツの襟元に、汗を光らせた男は、息をきらせて近づいてくる。
「どういうつもりだ!」
こみ上げてくる怒りを抑えず、そのままぶつけた声にもかまうことなく、
男は隣の花嫁に一直線に向かってくる。

「……行くぞ」

強引に握られた手を君が振り払うものと、その瞬間まで信じていた俺はきっと
世界一愚かな男だろう…―――。

古い映画のワンシーンのように、愛しい人は背を向け、その男と駆けていった。
ざわめきが空間を満たす中、ただ、俺は立ち尽くすしかなかった……。
387:2005/06/04(土) 15:54:56 ID:???
「―――カット!!」

メインシーンを撮り終え、キャスト、スタッフ共々、一様に安堵の表情を浮かべる。
モニターをチェックすべく、式場の外へ出る。
静かな別荘地に建てられたこの小さな教会で、本日のロケは行われた。
木々の青葉を揺らし、夏の訪れを感じさせるさわやかな風が吹き抜けていく。
そんな場所で、この夏から放送の連続ドラマの冒頭のシーンが撮影されたわけだけど……。
こういう立場になってみると、けっこうキツイこの展開。

恋してやまない婚約者を、ようやくこぎつけた結婚式の日に他の男に奪われてしまう。
見る角度によっては、情熱的でロマンティック。
けれども、置いていかれる側はたまったものではない。
この後ドラマでは新たな出会いをし、傷を癒して新たな愛を得るストーリーとなるのだけれど……。
すっきりと澄んだ空気とは対照的な、後味のよくないもやもやとした思いを抱えつつ、
モニターが設置してある教会のテラスに向かう。
そこには、先ほどの逃げた花嫁、こと俺の愛しい婚約者殿もいた。
388:2005/06/04(土) 15:56:23 ID:???
「お疲れさまです、敦賀さん」
走りやすいようにと、スカートがひざ上の丈にデザインされたウエディングドレスを着た彼女は
ブーケを持ったまま、にっこりとこちらに微笑みながらあいさつをくれる。
先ほどまでその顔を覆っていた、白く薄いベールも今は上げられ、
少し潤みをおびた黒い瞳、つややかなピンク色の唇、デコルテから首筋へのラインもまぶしく、
思わず目をそらしてしまった。まったく、仕事とはいえ、心臓に悪い……。
「こんな形でウエディングドレスを着るとは思いませんでした」
こちらの心知らずの彼女は、嬉しそうに自分のドレスをながめている。
「楽しそうだね、最上さん」
思わずそうこぼすと、ぱっとこちらを見上げて、はいっとこれまたとびきりの笑顔で
答えてくれる…のはいいんだけど――…俺の忍耐力を試してるのか?君は。

「こういうお仕事してたら、いつか着られるかな、なんて期待してたんですけど、
 まさか走って逃げる役とは思いませんでした。しかも、こーんなにかっこいい花婿さんから」
ふわりと広がった、短めの丈のスカートをつまんで、はにかみながら
上目遣いにイタズラっぽく彼女は言う。
「嫌味?それは」
そんなふとしたしぐさすら正視できなくて、咳払いをして冗談めいた言葉を返す。
「まさか!今から怖いんですから、オンエア後が。日本中の女の子のひんしゅく買っちゃいそうで」
こうして彼女と軽口をたたいていると、先ほどのもやもやした気持ちも、知らない内に消えていて
胸の中をほんわりと、なにかは分からないけど、あたたかなものがあふれてくる。
まったく、君といると、自分の知らない部分がどんどん出てきて、とまどってばかりだよ……。
でも……こんな自分が嫌いでないのも確かで。
389:2005/06/04(土) 15:56:54 ID:???
「ザ・テレビレモンです!敦賀さん、京子さん、ポーズお願いします」
階段の下の芝生の上から、雑誌記者に声をかけられる。
夏の新ドラマ特集を組むらしく、今日は取材陣も賑やかだ。
急にかけられた声に、とまどっておろおろしている彼女がなんだか可愛らしく、
つい、からかいたくなってしまった。こんなガキっぽいところが自分にあると
気が付かせてくれたのもまた彼女。

ふわり、隣にいる彼女を抱きかかえて、カメラに向かって笑顔でポーズをとる。
「こんな感じですか?」
いわゆるお姫様抱っこ状態になった彼女が悲鳴を上げる。
声をかけた記者も、まさかこうくるとは思っていなかったらしく、一瞬呆けていたようだが、
気を取り直して、シャッターを切りまくっている。他の記者も、慌てて集まってきて
さながら結婚会見のような状態になってしまった。まわりのスタッフからはひやかしの声が飛ぶ。
「なにするんですか?!敦賀さん、おろしてください〜」
「どうして?せっかくお互いこんな格好してるんだし。記者さん達にもサービスしないとね」
「って、私ヒロインじゃないし、ドラマでもちょい役なんですけど!」
「だからこそ貴重なショットなんじゃないか。ほら笑って」
ほほを赤く染める彼女を笑顔で言いくるめ、しばらくこの感触を楽しませてもらうことにする。
390:2005/06/04(土) 15:57:26 ID:???
即席の短い撮影会を終え、ようやく床に足をつけた彼女はご機嫌ななめ。
どうしてかな。ウエディングドレスにお姫様抱っこ、なんてロマンチストな彼女なら
喜んでくれると思ったのに。
「そんなにお気にめさなかった?俺のお姫様抱っこ」
彼女の口から決定的な拒絶の言葉が出たらどうしよう、そんな小さな怯えも抱きつつ、
隣でふくれている彼女の顔をのぞきこみながら、問いかけてみる。
「そういうわけじゃありませんけど……。くやしいだけですっ!
 また敦賀さんにからかわれて、翻弄されて、あたふたしちゃって。
 隣で敦賀さんは涼しい顔してるのに、自分だけバカみたいじゃないですか……」

翻弄されてるのは、どっちだと思う……。仕事の現場だというのに、君の声が聞きたくて、
こちらを見て欲しくて、触れたくて――…。こんなふらちな感情をもてあます自分がいる。
この甘くも切ない想いが、君に伝わらないことが、こんなにも……苦しい。

「君だけじゃないよ……。俺も、思わず見とれた。君のその姿に。
 控え室から出てきたとき―――…心臓が止まるかと思ったよ」
きっと君は本気にはとってくれないから、本音を正直に伝える。
案の定、目を大きく見開いて驚いた表情をした彼女は、次の瞬間には
はぁ〜と大きくため息をついて、あさっての方向を向いてしまった。
こっちが精一杯の気持ちを伝えてるっていうのに、そのリアクションはないんじゃない?
「敦賀さん、私にならまだしも、そういう天然キザなセリフは控えたほうがいいですよ。
 あらぬ誤解を招いて、大変なことになっても知りませんから!」
あきれたように、俺に忠告してくれる彼女の表情は幾分かやわらいで、やっと
機嫌をなおしてくれたようでほっとする。でも……正直に気持ちを伝えただけなのに
どうしてお説教されなきゃならないんだろうか。いささか腑に落ちない。
391:2005/06/04(土) 15:58:28 ID:???
「本番ではどんなドレスが着たいの、最上さんは」
せっかくなおった機嫌をそこねないよう、話題を転換する。
「本番って、自分の結婚式ですか?……んー、……考えられません」
意外だな。きっと、きっちりと理想のウエディングドレス像を
思い描いているとばかり予想していたのに。
「お仕事で着られるだけでも、満足ですよ。こういうミニのドレスも可愛いですし」
彼女の表情にふと影を落とした、その思考の正体を探ってみたい気もしたが、
……彼女にとっても、自分にとっても気分のよいものではない気がしたので触れずにおく。

「君なら、どこかの国のお妃さまみたいな、すその長いドレスが憧れなのかと思ってたけど……。
 違った?」
うっ、と言葉をつまらせ、瞬時に赤く染まる顔が図星をさしたことを物語っている。
こういうところ、昔から変わってなくて可愛らしいんだよな。
「わ、悪かったですね!どうせ私はメルヘン世界の住人ですっ!
 フリルがひらひらした世界最長のすそのドレス着るのが夢なんです!悪いですかっ」
どうも、今日は意に反して彼女の怒りのツボを押してしまうらしく、何を言っても機嫌をそこねてしまう。
まいったな。でも、そういうドレスも君に似合うだろうね、きっと。

「俺も、そういうドレスのほうがいいかな。大切な花嫁さんが逃げちゃわないように……、ね」
腰に手をまわし、耳元でささやきかけてみると、君の顔はさらに真っ赤に染まっていく。
ドレスを着た君を想像する。きっと輝かんばかりに美しい。
そしてその隣には…―――。

――…かなわない、夢。ただ、今この時だけは、その夢にひたってみるのもいいだろうか。
392マロン名無しさん:2005/06/04(土) 16:01:35 ID:???
おそまつさまでした…orz
それにしても、素直になった蓮って書いてて面白い。
あとは大切な人が作れない理由がわかれば、むむ。
こんな調子で一ヶ月、続蓮&読者の生殺し祭り、を乗り切っていきたいと思いますw
393マロン名無しさん:2005/06/04(土) 16:03:10 ID:???
>353
その水着姿って13号の新刊案内に載ってるやつだよね?カラーで
394マロン名無しさん:2005/06/04(土) 18:05:24 ID:???
>>386
GJです!!
テレビレモンに激ワロタw
キョーコ、ミニドレス似合いそう
395マロン名無しさん:2005/06/04(土) 19:44:48 ID:???
393です
間違えました 385さんでした
396マロン名無しさん:2005/06/04(土) 20:01:58 ID:???
>>393
385さんではありませんが、水着姿は新刊案内に載っているやつであってますよ。
397マロン名無しさん:2005/06/04(土) 21:11:49 ID:???
今号の続きを予想して書いてくれる神様はいないかなぁ。
でも難しそうか。
398初・・・1:2005/06/05(日) 00:24:50 ID:???
・・・あれ?
頭もお尻も痛くない・・・
・・・・・・
・・・あ・・・この香り・・・
敦賀さ・・・・

「・・・ん?」
あれ・・・?
無理な体勢でひっくり返り、椅子と箱で体を強打すると思っていたのにどこも痛くない。
落ちる瞬間に思わずつむっていた目をそおっとあけると
敦賀さんの手が私の頭と体を守るように包んでかばってくれたことに気が付いた。
「す、すいませんっ、あの、わたし・・・敦賀さん?」
あわてて、起き上がろうとしたけれど、敦賀さんは私をしっかり抱きしめたまま身じろぎしない。
・・・まさか私をかばって怪我を?!
「だ、大丈夫ですか!?どこか怪我でもされたんじゃ・・・」
問いかけにも、答えが無い。
「つ、敦賀さん?」
ど、どうしよう?これって、代マネの風邪の時とおんなじ状況だわ・・・
んん?・・・と、いうことは・・・もしかして・・・

「せ、先生?」
ビクッ、と、彼の肩先が揺れた。
399初・・・2:2005/06/05(日) 00:27:34 ID:???

やっぱり、演技となると復活するのね敦賀さん・・・すごいわ・・・。
「ご、ごめんなさい・・・無茶なことしちゃって・・・あの、大丈夫ですか?」
「・・・いや」
少しかすれた声にはっとして見上げると、私を抱きしめたままゆっくり顔をあげた敦賀さんと目が合った。
いままでに見たことの無い眼差しで、こちらを見下ろしている。
・・・もしかして、美月への想いを演技してる・・・?
自分に向けられた視線ではないのに、思わずドキッとしてしまう・・・。
って、いえ、それよりも敦賀さんの体が心配だわ!

「えっ、あの・・・じゃあ病院へ、んっ・・・」
再度あわてて起き上がろうとした瞬間、敦賀さんの手に力がこもりそのままぎゅっと強く抱きしめられた。
同時に彼の唇が頬にそっと押し当てられ・・・
え、えええ?
な、なに?
呆然としている私の顔を、敦賀さんはもう一度至近距離から覗き込むと、瞳を伏せ、さらに近付く・・・・
「・・・・・・っ!」
ふ、えええっ?!

400初・・・3:2005/06/05(日) 00:29:48 ID:???
頬に落ちた柔らかな感触が、今度は唇に降ってきた・・・。
驚きで頭の中がショートしてる私は、されるがまま、彼の演技を受け入れていた。
美月への熱情を刻みつけるかのような口付けに、なぜかちりちりと、胸の奥が痛んでくる。
敦賀さん・・・美月に・・・好きな人に、こんな風にキス、するんだ・・・。

その口付けが首筋に移った時には、切ない気持ちがあふれてきて、たまらず、叫ぶ。
「駄目っ・・・!」
はっとしたように、敦賀さんの動きがとまる。
「せ、先生っ。わ、私はっ・・・!」
泣く気なんかないのに、涙が浮かんでくる・・・。




「最上さん・・・」
「ごめん・・・ちょっと、嘉月の役に入り込みすぎたみたいだ・・・すまない・・・」
そういいながら、敦賀さんは起き上がり、やさしく手をひいて私の体も起こしてくれた。
「私のほうこそ、すみません・・・私、敦賀さんのように演技に対する姿勢がなってなくて・・・自分が恥ずかしいです・・・」

401マロン名無しさん:2005/06/05(日) 00:31:16 ID:???
なんて馬鹿な真似をしてしまったんだろう、と思う。
彼女にふれた瞬間、気持ちがまったく抑えられなくなってしまった・・・。
彼女に泣かれなかったら、どうなっていたんだろう。
自分の意思がこんなに言うことを聞かなくなるなんて、思いもしなかった。

「これじゃ、敦賀さんの演技の相手なんてまだまだ無理ですよね」
・・・演技・・・・
彼女は、あくまでも、演技でキスをしたのだと思っている。
それで、いい。それでいいはずなのに、納得いかない自分がいる。
演技なんかじゃない、本当の・・・自分の彼女への想いを打ち明けたくなる・・・。
そんなことが、できるはずもないのに・・・。

「敦賀さん?」
彼女が困った顔で俺の顔を覗き込む。
「あの、私、大丈夫ですから!キ、キスは・・・初めてだったんで、あのちょっと、びっくりしたっていうか、あの・・・」
涙目をちょっと指でぬぐって少し笑ってみせる。
けなげな様子に、また、抱きしめたい衝動にかられるが、彼女の今言った言葉がそれを留めた。
「・・・は、初めて?」
「・・・・・・は、はい・・・・」
「・・・不破とは」
「いややあああああああ!!!!なんであんなヤツとキスしなきゃなんないんですかあ!!冗談じゃないです!想像もしたくないいいい!」

「そ、そう。」
間髪いれずに絶叫し、すごい剣幕の彼女に慄きながらも、ふいに、ふ、と笑みがこぼれる。
そうなんだ・・・。
ヤツとは、していないのか・・・。
402初・・・5:2005/06/05(日) 00:32:29 ID:???
「あ、何笑ってるんですか敦賀さん!もしかして、馬鹿にしてます?!どうせ私は色気の無い地味な女ですよ!相手になんかされてませんよ!」
「ん?ああ、ごめん。違うよ、いや、良かったな、と、思って」
「えっ?」
なにが?という顔をしている彼女にくすりと笑って立ち上がる。
「いや、なんでもないよ。さ、もう遅くなったから送っていくよ。今日はありがとう」
「え、でも、私、敦賀さんの役に、何も立てなくて・・・せめて夕食でも作らせて下さい。」
ひきとめたい気持ちを今度こそ押さえ込む。
今夜はこれ以上一緒にいたら、まずい・・・と思う。
「君のおかげで、嘉月の役はつかめたよ。充分にね」

必ず、以前の嘉月を越えてみせる・・・まったく違う、俺の、嘉月として・・・
403>398->402:2005/06/05(日) 00:39:13 ID:???
あああすみません・・・>>401は初・・・4になります。
初めて書いてみました・・・ので文も話も稚拙です・・・。
お目汚しすみませんです。妄想吐き出しすみやかにサササと去るー。
404マロン名無しさん:2005/06/05(日) 00:40:55 ID:???
うへぇ(*´Д`)

寝る前に来てみたら神キテタ━━(゚∀゚)━━!!!!
GJです!
やべー萌えますなーマジで
チャレンジしたもののわたしは挫折しますた
キョーコが…あまりにも蓮に頓着してないんですものorz
405マロン名無しさん:2005/06/05(日) 00:48:49 ID:???


WE HAVE A GOOD TIME!! THANK FOR YOU






















  このスレをご愛顧いただき


ありがとう                     ございました

406マロン名無しさん:2005/06/05(日) 07:22:49 ID:???
 
407マロン名無しさん:2005/06/05(日) 09:12:50 ID:???
神!すごい。
ぜひまた書いてください。待ってます。
408マロン名無しさん:2005/06/06(月) 17:37:32 ID:???
ガクトと米倉涼子の新しいCMを見て
蓮とキョーコを思い出しました
409マロン名無しさん:2005/06/06(月) 20:19:10 ID:???
フレンドパークにキョーコとモー子さんが
出演したら、パーフェクト+ダーツの商品
すべて当てるんじゃないかと思った。
410マロン名無しさん:2005/06/06(月) 20:39:19 ID:???


WE HAVE A GOOD TIME!! THANK FOR YOU






















  このスレをご愛顧いただき


ありがとう                     ございました

411>403:2005/06/06(月) 22:07:12 ID:???
サササと去るー。と言いつつ妄想吐き出しきれずまた来ちゃった・・・。
再度、お目汚しの予感!!
412夢・・・1:2005/06/06(月) 22:12:19 ID:???
「おまえみたいな地味で色気のねー女、誰が相手するかよ」
「ショーちゃん…」
「…っ!…な、泣くなよ、うっとうしい…」
「ショーちゃあん…」
苦手なんだ、こいつの泣き顔は…。
「置いていかないでぇ…ショーちゃん」
「ちっ、しょうがねぇな!…ほらキョーコ行くぞ!」
「…えへへっ、ショーちゃん大好きっ」
涙をぬぐいながら腕にまとわりついてくる黒髪のキョーコ。
あれ?こいつって…こんなに―――…


ポカンッと、誰かに頭をはたかれた。
「痛てっ!」
…控え室の椅子でうたた寝をしていたようで、目をあげると丸めた台本を持ったミルキちゃんがいた。
「なあに、尚。エロオヤジみたいににやけて。」

エッ、エロオヤジっ?この俺がっ?!ありえねー!!
「ひでーなミルキちゃん…」
立ち上がり、ミルキちゃんの腰に手をまわす。
ふふふ、と含み笑いをするミルキちゃん…なんか色っぽいよな…。
キスしようとする俺を押しとどめてやんわりとまわされた手をほどかれる。
「どうせ好きな女の子の事でも夢に見てたんでしょ。」
「なっ、あんな色気のねえやつ好きじゃねえっ」
ぷっ、くすくすくす…見透かしたようにミルキちゃんが笑う。
くそーシャクにさわるぜ。
あー夢見が悪いったらねー!!


「さ、時間よ。もしかしたら、今の夢が正夢になるかもよ?」

413夢・・・2:2005/06/06(月) 22:44:03 ID:???
ミルキちゃんにせかされて控え室を出たとたん、誰かと勢いよくぶつかった。
「きゃっ!」

「あ、悪い…って…」
ぶつかった拍子にしりもちをついて座り込んでいる女は…天使の格好をしたキョーコだった。

「しょーーーーたろおおおおおおお…あんたなのーーー」


―――っ!!!!!
こっこええええええ!こいつまたなんか出してやがる!
悪霊か?生霊か?
「お、おまえ、色気もねえ上に、そんな恐ろしげなもの操りやがって!最悪な女だな」
まったく、正夢以前の問題だぜミルキちゃん…。
「だったら、私の前に姿を現さない事ね!」
「なっ!好きでいるわけじゃねぇ!だいたい、ぶつかってきたのはお前のほうだろうが!それよりおまえ」
「近寄ったらこるろおおおおおす!!!」
「っ…」
来る!(キョーコ生霊が!)と身がまえたそのとき。


「あっ!」
瞬時に引っ込む生霊ども…
…なんだ?
振り返り、キョーコの視線の先を見る。
そこには――…

「敦賀さん!」

俺の最も嫌いな男がいた―――…。

414マロン名無しさん:2005/06/06(月) 22:59:03 ID:???
スマソ。403神にはこのスレに居ついて欲しいし
モエモエさせてもらってもいるんだが・・・
書き終わってから投下してくれた方が正直嬉しい。。。
415>>403:2005/06/06(月) 23:19:43 ID:???
はっ!!すみません!了解しました。
では、書き終わってからまとめ投下させてくださいー。
(書く方もその方がいいことに、今さら気が付いた…)
416マロン名無しさん:2005/06/06(月) 23:34:55 ID:???
>>403 GJ!!
萌え、ごちになってます!続き楽しみにしてます〜。
>>414
ヤサシイ人ハケーン。

それにしても良スレだなぁ・・・シミジミ
417マロン名無しさん:2005/06/07(火) 00:26:50 ID:???
>>403
ガンバレーガンバレーもひとつおまけにガンバレー
ワクワクテカテカしながら待ってまーす♪
418夢・・・3:2005/06/07(火) 01:26:24 ID:???
睨みつけている俺に気が付いた…はずなのに、シカトかよ!!!

俺の脇を通り抜け、廊下に座ったままのキョーコの手を取り助け起こす。
「最上さん?!どうしたの?その格好」
「あ、あの、天使の役なんです(あの馬鹿の)PVの受賞式があって…それでこんな格好を…」
キョーコの奴、何、頬そめてんだ?しかも、アイツにまじまじと見つめられてどぎまぎしてやがる。
なんか、面白くねぇな…。


「あは、へ、変ですよね…」
「いや、すごく、きれいだよ。似合ってる…」
「…ど、どうも…」
カーッと赤くなるキョーコ。

けっ!!!何言ってやがる!
そいつはなあ、そんな格好してたって悪魔の化身みたいなヤツなんだ。
「おい、お」
「ほらほら、尚もキョーコちゃんも急がないと!」
タイミングを見計らったかのようにミルキちゃんがせかす。
ちっ、と舌打ちをして、アイツの前で真っ赤になっているキョーコの腕をひっぱった。

「ほら行くぞキョーコ!」

419夢・・・4:2005/06/07(火) 01:29:10 ID:???
瞬間、キョーコをつかんでいた腕を振り払われる。

「…な?!」

同時に、トン、とキョーコの体がアイツの元へ引き寄せられた。
「つ、敦賀さん?」
「彼女に触るな。」
そう言うとしっかりとキョーコの肩を抱いてこっちを睨みつけてくる。
すがるようにアイツを見上げるキョーコの姿にカッと頭に血がのぼる。
「ふざけんなよ、ソイツは俺のもんだし、好きにしていいのは俺だけだ。ソイツに触ろうが何しようがテメエには関係ねぇだろ!」
「関係、ないって?」
くすり、と笑って俺の方に向き直る…周りが急に冷え切るような、そんな空気を放つ―――…。


なんだよ…なんだってんだ!


「そんなことは、彼女を幸せにできる男が言うことだ。」
「はっ…じゃあ、何か?アンタならソイツを幸せにできるとでも?そんな地味で色気のねえ女を相手にするとでもいうのかよ?!」


「ああ、そうだな」

「!!」

「少なくともお前よりはマシだろうな」
ククッと馬鹿にしたように笑い、さらに俺を見据える。
「…っ!」
言い返そうと口を開きかけたが、鋭く冴えた眼に威圧され、何もいえない…。

420夢・・・5:2005/06/07(火) 01:33:55 ID:???
「敦賀さん…」

奴の顔色を伺うように不安そうに見上げるキョーコ。
その瞳は涙で潤んでいるように見える…泣いている?なんでだ?!
それに気が付いたアイツの表情がふっと、変わった。

「それに…この子は地味で色気がないなんて、言えないな…」

くしゃっ、と頭を頭をなで、いとおしげに見つめる。
「受賞式だろう?頑張っておいで」
「…っ!はい!」


――キョーコお前、なんて嬉しそうに…そんな綺麗に笑うんだ…?

見たことのない笑顔に、キョーコだというのに思わず見とれる。

…いや、まてよ。あの笑顔には、見覚えがある。

そうだ、さっきの、夢だ―――…。
俺の腕にまとわり付いていた、夢の中のキョーコ…。
違うのは髪の色と、服と…笑顔の相手―――…。



「ちょっとっ、ちょーっと尚!しっかりしなさいよ!行くわよ!」


なんだよ、この最悪な気分は…どうすれば、いいんだ…?
取り返しの付かない何かが、俺の中で崩れ始めていた―――…。
421>>403:2005/06/07(火) 01:47:29 ID:???
のおおおおおっ。
ご迷惑お掛けしました。
別場所に書いているのですがコピペして書き込むときに直したくなり…一度一度が遅く…遅くなるとあせりが出始め…悪循環に。
反省。
>414さん416さん417さん、ありがとうございます。
こんな拙いものでも、みなさんのおかげで書いててすごく楽しかったです。
よかったら、また改善点感想などなど聞かせてください。ぺこり。
422マロン名無しさん:2005/06/07(火) 16:48:59 ID:???
GJ!!
蓮とキョーコ、ラブラブですね。いいなぁ。
423302:2005/06/07(火) 22:43:11 ID:???
「呪い人形」を投下した直後に続編を書いていたのですが、途中でやる気が無くなり・・。(汗)
とりあえず適当に仕上げたので、暇つぶしにどうぞ。

文章はいつもと同様に変ですけどね。

424勝ってみせるんだから 1:2005/06/07(火) 22:44:57 ID:???
「今日こそは絶対に勝ってみせるわ!」
キョーコは蓮の姿をした呪い人形に宣戦布告をしてLME事務所へと向かった。

実は先日、呪い人形を蓮に見られるという失態を犯してしまったキョーコ。
そのうえ蓮を突き飛ばしてその場を逃げ出してしまった為
(先日の出来事=敦賀蓮に負けた)という図式が成立してしまった。
勝負をして負けたという訳ではないのだが勝手にそう思い込んでしまっているのだ。

「敦賀さんがあんな破廉恥な行為をする人だったなんて・・・・・/////」
蓮に抱きしめられた事をじゅうぶん気にしているキョーコ。
しかし、恋愛感覚が斜めに歪んでいる為
「からかうんだったら他の人にしてほしいものだわ」などと蓮が聞いたら
がっかりしてしまいそうな事を考えていた。

425勝ってみせるんだから 2:2005/06/07(火) 22:47:04 ID:???
さて、どうやって敦賀さんに「ぎゃふん」と言わせてやろうかしら・・・・。
実際に蓮が”ぎゃふん”という言葉を使うとはこれっぽっちも思っていなかったのだが
自分が先日動揺してしまった程度には”驚き悔しがらせたい”という気持ちでいた。

蓮が事務所に立ち寄る時間は調査済みであった為、余裕で目的地に
到着したのだが標的である人物から先に声をかけられてしまう。
「・・・あれ、最上さんも事務所に用事?」

キョーコは固まった。まだ何も作戦を考えていなかったからだ。
えぇぇぇえ?何でこんなに早くから居るのよ、反則だわ!
反則・反則!レッドカードものよーー!!一応、心の声として叫んでいたのだが
思いっきり顔に出ていたらしく「何かな、その表情は?」と言われてしまった。

ふ・・・ふふふふふ。落ち着くのよ、キョーコ。敦賀さんに先手を取られたからって動揺しちゃ駄目!
精神統一、精神統一。(←心の声)

426勝ってみせるんだから 3:2005/06/07(火) 22:50:25 ID:???
「そういえば、先日のあの人形・・・」

げぇっ!?あの人形の話題はやめて〜〜!!(←あくまでもキョーコの心の声)

「最上さんの姿をした人形も作ってもらわないとね・・・」

「・・・は?」何の為にデスカ・・・?
まさか・・・私を呪う気じゃないでしょうねぇぇ、敦賀さん!

「受付に人形を飾る日が来るのが待ち遠しいよ。ね?最上さん」

「どういう意味ですか・・・?」

「結婚式の受付に新郎新婦の人形を飾るんだよ?」

「誰と誰が・・?新郎新婦・・・ですか・・?」

「ん?俺と最上さんに決まってるじゃないか」敦賀さんはクスクス笑っている。

「えーっと・・・」落ち着け!落ち着くのよ、キョーコ。悪い冗談に決まってるんだから!

「人形に念じると願い事が叶うんだろう?」

「あれは・・・」その場の思いつきで言っちゃっただけで・・・。

「俺は最上さんと一緒に暮らしたいんだけどな・・。その為に君に合鍵を渡しておいたんだしね?」

427勝ってみせるんだから 4:2005/06/07(火) 22:52:26 ID:???
敦賀さんの好きな人が16歳の高校生だって事は知っていたけれど・・・。
「・・・敦賀さんの好きな人って・・・まさか・・・私?」

「あれ、今頃気が付いたの?」敦賀さんは、まだクスクス笑っている。

私、大先輩である敦賀さんを呪おうとしたから罰が当たったのかしら?
はっ!?まさか人形による呪い返しじゃないでしょうねぇ?
なんだか敦賀さんにまた負けてしまったような気分になった。
428302:2005/06/07(火) 22:54:23 ID:???
いつも変なのばかり書いてゴメンね?アミーゴ達―――・・・。
429マロン名無しさん:2005/06/07(火) 23:46:14 ID:???
>>427
理性に鍵をかけた蓮キター。
430マロン名無しさん:2005/06/08(水) 01:36:01 ID:???
負けず嫌いのキョーコが可愛いw
GJ〜♪
431マロン名無しさん:2005/06/08(水) 03:30:23 ID:???
>398さんとかぶっちゃうのですが、本誌13号のネタです。
(>398さん、ネタかぶってごめんなさい)

チューも何もないですが、
キョーコにもドキドキしてもらいたいなぁと思って
ちょっくら書いてみました。

誰もいないうちにこそーりと
キョーコサイドと蓮サイドで計6レスお借りします。
432キョーコのハニートラップ 1/3:2005/06/08(水) 03:32:58 ID:???
己を待ち受ける運命―――
それは、硬く冷たい床の上に身を投げ出される…筈だった。
けれど。私の身体は、広く温かい敦賀さんの胸に抱きすくめられていた。

どうしよう。胸の鼓動が早鐘を打つ。息が上手くできない。
何かにすがりつきたくて、咄嗟に敦賀さんの背に腕を回し、シャツを掴んでしまった。

―――はっ! 私ったら何を…!?

私は自分の行為に驚いてその手を離そうとしたけれど、
私を抱きすくめる敦賀さんの腕に力が込められたので、そのままゆっくりと瞳を閉じた。

―――…あぁ、人ってあったかいんだなぁ

ぼんやりとそんな事を感じた。相変わらず、胸の鼓動は高鳴り続けているけれど、
敦賀さんの身体の重みがなんだか心地よかった。なんだか、恥ずかしいけど、安心する…。

―――美月もこんな気持ちになるのかしら…
―――憧れの嘉月に偶然にも抱きしめられたら、
―――こんな風に、恥ずかしいけど、嬉しいって…

―――ん!? 美月“も”嬉しい?
―――じゃあ、私“も”…嬉しいの?
―――という事は、私は敦賀さんに抱きしめられて、嬉しいの?
―――嬉しくて、こんなにドキドキしているの?

急速に顔が赤くなるのが自分でも解った。
だから思わず、敦賀さんの胸に額を押し当ててしまった。
敦賀さんの息を呑む気配がして、私は我に返る。

―――やだ、私、何をしているんだろう!?
433キョーコのハニートラップ 2/3:2005/06/08(水) 03:33:31 ID:???
「せ、先生、ごめんなさい! 大丈夫ですか?」

私は慌てて、美月に戻る。
私を抱いていた敦賀さんの腕の力が弱くなり、敦賀さんの身体が私から離れる。
同時に身体を包んでいたぬくもりも遠のき、私は少し寂しくなったが、
敦賀さんに合わせて自分も身体を起こした。

「―――本郷こそ、大丈夫か? 」

敦賀さんが、心配そうに私の顔を覗き込む。

「先生のおかげで大丈夫です。それより、先生の方が…」
「―――本当に?」

敦賀さんはそっと私の頬に手を触れようとして、
そして、寸前でその手を止めた。私は息を呑む。
嘉月だ。嘉月だから。美月に触れるのを躊躇ったんだ。
途端に私は泣きそうになった。悲しくて、悔しくて、寂しくて。

「…本郷? やっぱり、どこか痛むのか?」
「あっ、すみません。まだビックリしてて…」

私は慌てて取り繕う。

「先生のおかげで、怪我ひとつなくピンピンしてます。
 ありがとうございました」

悲しいのは美月。 大好きな先生に触れてもらえなかったから。
悔しいのは私。 またその場の思いつきで演じてしまったから。
じゃあ、寂しいのは誰? あの温もりを手放したくなかったのは誰?
434キョーコのハニートラップ 3/3:2005/06/08(水) 03:34:59 ID:???
「片付けたら、すぐにお食事つくりますから。
 今度こそ、先生はお部屋で休んでいてください」

さすがに2回も泣きそうになって、ばつが悪く、
敦賀さんを何とか部屋に追いやる。

ドアを閉めて、ひとりになった途端に
さっきまでの綯い交ぜの感情を思い起こす。
抱きしめられた時に、嬉しかったのは私。
ぬくもりが遠のいて、寂しかったのも私。

多分、この気持ちは、何かの前兆。
だけど、これはまだ不確かな物。
だから、今はそっと大事にしまっておこう。

そうして、私は大きく深呼吸をひとつした。
「まずは美味しいおかゆを作らなくちゃね」と呟くと、
張り切ってキッチンに向かった。
435蓮のハニートラップ 1/3:2005/06/08(水) 03:35:43 ID:???
「危ない!」と声を出す前に、身体が動いていた。
落下する彼女を受け止めようと腕を伸ばす。
気がつけば、床の上で、まるで彼女を組み敷くかのように、抱きしめていた。

―…これはやはり罰なのだろうか―

『抱きしめたい』という衝動を抑えるために、
彼女を手の届かない場所へ追いやったというのに。
今、彼女は俺の胸の中にいる。

―――参ったな…

多分、ここで彼女と目を合わせたら、さすがに俺の理性ももたないだろうと思う。
今でさえ、ギリギリだ。何とか、体勢を立て直さないと…
そう思った矢先に、彼女の腕が俺の背に回され、シャツを掴んできたので、
条件反射で俺は彼女を抱きしめていた腕に力を込めてしまった。

―――どうしろっていうんだ…

大きなため息が出そうになる。これは罰だ。そうに違いない。

―――“生殺し”っていうのは、こういう状況をいうのか?
―――それとも、これは“据え膳”というものか?
―――ならば“据え膳食わぬは男の恥”とかいう事か?
―――いや待てよ。“武士は食わねど高楊枝”だったか?

俺は冷静になろうと、先ほどから諺めいたものを思い浮かべる。
意味が合っているかどうかは、この際どうでも良かった。
とにかく、意識を彼女から遠ざけなければ。
そうこうしているうちに、今度は俺の胸に彼女の額が押し当てられるのが解った。
436蓮のハニートラップ 2/3:2005/06/08(水) 03:36:08 ID:???
思わず息を呑む。

―――最上さん…!?
―――これはOKのサインか? そうなのか? でも何がOKなんだ?

俺はいささか混乱しかけた。
しかし、続けて発せられた彼女の言葉で、急速に我に返った。

「せ、先生、ごめんなさい! 大丈夫ですか?」

―――そうか。彼女は美月を演じ続けていてくれるのか。
―――…何を期待していたんだ、俺は。

一気に力が抜けそうになる。
彼女を抱きしめていた腕を解き、そっと身体を離すと、
全身で感じていた彼女の温もりも遠のいてしまい、
もう一度抱きしめたい衝動にかられるが、なんとか抑える。

身体を起こしながら、俺も嘉月の顔に戻る。

「―――本郷こそ、大丈夫か? 」
「先生のおかげで大丈夫です。それより、先生の方が…」
「―――本当に?」

俺は手を伸ばし、そして彼女の頬に触れる寸前で、手を止めた。
嘉月なら、触れないだろう。

彼女がつらそうな顔をしたのは気のせいだろうか。
彼女自身の身体の痛みなのか、美月としての心の痛みなのか―――
437蓮のハニートラップ 3/3:2005/06/08(水) 03:36:31 ID:???
「…本郷? やっぱり、どこか痛むのか?」
「あっ、すみません。まだビックリしてて…」

彼女は美月を演じ続ける。
そして、「今度こそ、部屋で休んでいてください」と言われ、
俺は寝室に追いやられてしまった。

寝室に戻り、ベッドに腰掛けると、俺はじっと自分の腕を見つめた。
さっきまで、確かにこの腕の中に彼女がいた。
触れてはいけないものだったのに。
だけど。だからこそ、俺は“それ”を手に入れた。
触れてはいけないものに触れた衝撃を―――

「とんだ目にもあったけど…
 掴んだよ、俺の“嘉月”を―――」

力を込めて拳を握る。
夜が明ければ、審判が下る。
俺は自分の勝利を信じ、静かに目を閉じた。

おわり
438ハニートラップ :2005/06/08(水) 03:38:00 ID:???
以上です。
実は単純に「掴んだ、俺の“嘉月”!! 」と
ガラ亀テイストを書きたかっただけなので、
色気の無い話になってしまいごめんなさい。
439マロン名無しさん:2005/06/08(水) 06:19:29 ID:???
GJ!
こっちもあっちもネ申がキテルワァ・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!
440マロン名無しさん:2005/06/08(水) 14:12:48 ID:???
>431
GJGJ!!
本誌の方のキョーコもこれくらいドキドキしてくれたらうれしいわぁ(*´Д`)
441マロン名無しさん:2005/06/08(水) 16:57:45 ID:???
「お願いですっ!何かお役に立ちたいんですっ。追い出さないでください〜〜!!」

自宅に二人きり、という状況に耐え切れず、演技の練習を早々に打ち切り、
無理やり帰そうとする俺に、彼女は必死に抵抗する。

これ以上、この気持ちを育ててしまうわけにはいかないんだ。
女の子ひとりに、こんなにも自分の気持ちが乱されるなんて…―――。
名残おしい気持ちも少しはある。しかし、もう決めたことだ。
今日はこれで帰ってもらう!

そんな自分を、うるんだ瞳で見上げながら彼女はこう言った。

「お願い…敦賀さん……」

うっ、だから……その顔は…反則だろう……あああ、もう…。


どうする?つるがれ〜ん♪

演技の練習は計画的にv 無理のない恋愛を心がけましょう。



せっかくGJ!満載な流れの中、アホなカキコでごめんなさい……orz
上目遣いでウルウルしてるキョーコたん見ると、どうしてもあのチワワが浮かぶ…。
442マロン名無しさん:2005/06/08(水) 18:55:16 ID:???
>>441
わははGJ! くぅ〜ちゃん禿ワラタ
今回の蓮は自業自得だよなあ、ホントに。
443マロン名無しさん:2005/06/08(水) 20:52:15 ID:???
同じく禿ワラター!!
つか、はまりすぎw
444マロン名無しさん:2005/06/08(水) 21:43:30 ID:???
禿藁w
おーいろんなハニートラップが読めるのかー?と思ったらそう来たかw
445マロン名無しさん:2005/06/09(木) 01:35:23 ID:???
キョーコ=くーちゃんって・・・カワエエwGJ!

そして流れを豚切って、
とてつもなくどうでもよいものを投下・・・
いやね、リーダーに希望がある話が
1個位あってもよいよね?って思って・・・
・・・無理は分りきってるんだけど・・・(汗
4461/7:2005/06/09(木) 01:35:53 ID:???

一瞬、絵画を見ているのかと思った。
窓から入る初夏の風と光。
壁際のソファーで眠る子供のような寝顔の少女と。
自分の上着を少女に被せて、
近くの椅子に座ってゆったりと足を組んでいる長身の青年と。

でも、青年の目は絵画ではありえない強さで
俺に「何をしに来た?」と語っていた・・・



『お疲れ様です、敦賀さん。キョーコちゃん寝ちゃってるんですか?』

『うん、俺が来たときには熟睡してた。
 相変わらず危なっかしいコだよ・・・どうしたの?』

『いや、今昼休みだしキョーコちゃんいないかな、と思って。
 ちょっと渡したいものがあったんですよ。敦賀さんは?』

『・・・ちょっと彼女にお礼を言いたかっただけなんだけどね。
 あんまり平和に寝ているもんだから起こせなくて。』
4472/7:2005/06/09(木) 01:36:32 ID:???

・・・男の人の声が聞こえる。
どちらも結構、身近で聞いてる、声。


『そういえば、石橋君・・・だよね?最上さんと親しいんだ?』

『あ、彼女俺らの番組でアシスタントしてくれてるんです』

『へぇ、初耳だなぁ・・・なんて番組?』

『「やっぱ気ま


「ちょっと待ってーーーーー光さーーーん!!!!!」


・・・夢?夢でも見たの?
・・・目をこすって周りを見回すと。

・・・夢じゃなかったんだ・・・(汗

「最上さん?」
「キョーコちゃん?」

「あ、すいません。敦賀さん、光さん。寝ぼけてたみたいで・・・
 ・・・?あれ?お二人とも、どうしたんですか?」
4483/7:2005/06/09(木) 01:37:01 ID:???

目を覚ましたと思ったら、いきなり叫びだした彼女。
・・・いや、行動が突拍子もないのはいつもの事なんだけど。

・・・『光さん』・・・?
ふーん、名前で呼ぶほど、親しいのか・・・?

・・・俺の顔を見ると彼女は何かに怯えたかのように。

「あ、敦賀さんごめんなさい!上着お借りしてたみたいで・・・」

ありがとうございました、と彼女に掛けていた上着を俺に差し出すと、
上目遣いに俺を見上げる。いつも思うけど・・・その目は、反則だ・・・

「今日は結構風が入ってたからね。不用意に寝てると風邪引くよ?
 ・・・君にお礼を言いに来ただけだったから、
 起こすのも悪いな、と思ったんだ。・・・お弁当いつもありがとう。
 いつもは俳優部で受け取るだけだけど、
 今日は昼過ぎまでは君は部室で待機してるって聞いたから・・・」

「え?・・・ってことは、敦賀さんまだお弁当食べてないんじゃ?
 社さんどこ行っちゃったんですか?二人分作ってるのに!
 こんなとこでぼんやりしてるヒマがあったら、
 ちゃんと食べてください!!」

「・・・俺、今まで君の弁当残した事なかったろう・・・?」

「そりゃ、そうですけど・・・でも敦賀さんだし・・・」
4494/7:2005/06/09(木) 01:37:30 ID:???

「・・・信用ないなぁ」

「日頃の行いです!」

何か不思議な会話を交わしてる二人。
お弁当ってどういうことだろう?
それにしても、あの敦賀さんにこんな叱るみたいな物言いするなんて
キョーコちゃんって結構強気?っていうか大物??

「・・・そういえば、光さんはどうしてここに?」

二人から視線を向けられて、俺ははっと我に返った。

「いやね、貰い物なんだけど、これ女性用なんだ。
 俺じゃ使えないから、キョーコちゃんにどうかな?って思って」

「・・・いいんですか?光さん。彼女さんとか、他にあげる人いるのでは?」

「俺今彼女いないって〜(苦笑
 それに、俺の知合いだと君が一番似合いそうだな、って思ったんだよ。
 ・・・開けてみて?」

貰い物なんて嘘なんだけど。
こないだ、自分のトワレ買いに行ったときにふと目に入ったんだ。
試用の香りがすごく気に入って、・・・君に似合うと思って。

ごそごそと不思議そうに包みを開けている彼女を、
俺はにこやかに、敦賀さんは・・・心持ち憮然として、見ていた。
4505/7:2005/06/09(木) 01:38:05 ID:???

包装を丁寧に剥がすと箱から出てきたものは、
宝石みたいな形の薄い色の瓶。

「これ・・・香水ですか?」

「うん、そう。Wishって言うんだ。
 オーデトワレだから軽い感じの香りだよ。試してみて?」

勧められるままに手首に一吹きしてみると、
さわやかな甘い香りが漂った。

「・・・いい香りですね〜」

「嫌味がなくて付けやすそうじゃない?
 こういうさっぱり系のやさしい香りって、
 キョーコちゃん似合いそうだなーって思って、さ」

「私香水なんて初めてです・・・嬉しいんですけど・・・
 ホントに私なんかがもらっちゃっていいんですか?」

「俺も貰い物なんだから気にしないで?」

「・・・はい、ありがとうございます!」

光さんの気さくな微笑みに精一杯のお礼を言うと、
ノックの音が聞こえて。
「キョーコちゃん?リーダー来てない?」
・・・と、ブリッジロックの他の2人が
ドアから顔をひょこり、と出した。
4516/7:2005/06/09(木) 01:39:21 ID:???

じゃ、敦賀さん失礼します!キョーコちゃんまたね?
・・・と、ブリッジロックの3人は部室を出て行った。
光君を引きずるようにして・・・

「・・・イイモノを貰ったね?」
「・・・敦賀さん、なんで怒ってるんですか?」
「・・・怒る理由なんてないけど?」

しれっと言っては見たけど、君は変わらず訝しそうだ。

「ひょっとしてコレ、私が付けたら変ですか?
 光さんはああ言ってくれたけど、全然似合ってないとか・・・?」
「ん?そんなことないよ?・・・君によく似合ってる」

彼女に近づきWishを取って空中にさっと吹いた。
さっき吹き付けたのとは反対側の手首を軽く掴んで
甘い香りのする空気にくぐらせる。

「薄めに付けたいときには、こうするといい」

心持ち赤くなった彼女にそう言うと、社さんが呼びに来た。
もう一度お弁当の礼を言って部室を出たら、社さんが
「・・・お前、なんだか甘い香りがするな?
 キョーコちゃんの移り香かw?」と俺をからかう。
まさか、と苦笑しながら振り返って呟いた。

本当によく似合ってたよ・・・不愉快な位に、ね・・・

多分誰にも聞き取れない低さで――…
4527/7:2005/06/09(木) 01:39:55 ID:???

「リーダー、あそこに居てなんとも思わなかったの?」
「鈍いにも程ってもんがね・・・(汗」

何が?と、にへらっと笑ってかわしながら、
他の2人と次の現場に向かう。

そりゃね、なんとなくは分るよ?
でも、多分。
キョーコちゃんはそんな風には意識してない。
敦賀さんは、・・・自分の気持を伝えていない。
芸能界一イイ男がどうしてだろう・・・?
それが何故なのかは分らないけど。

でも、結局はキョーコちゃん次第だろ?
そりゃ見込みは薄いかもしれないけど。
見えていても気が付かないフリして、
キョーコちゃんがいつか。
俺の事意識してくれるようになったらいいなぁ――…
453マロン名無しさん:2005/06/09(木) 01:43:29 ID:???
・・・趣味に走ってスンマセンw;
早く蓮が松以外の男に向ける嫉妬が見たいな〜
どんなんかな〜ってな訳でリーダー再登場超キボン〜
飾ってないキョーコに目を付けた当たり、
君は女性を見る目があるよ!とかって肩を叩いてあげたい・・・
多分・・・きっと・・・まぁ100パー無理なんだけどw;
454マロン名無しさん:2005/06/09(木) 02:02:48 ID:???
>>445
GJ!!リーダーに幸あれ。
「Wish」愛用してるので作中に出てきて嬉しかったyo!!
455マロン名無しさん:2005/06/09(木) 07:27:43 ID:???
>>445
GJ!! 
自分もリーダースキーなので楽しく読んだ
朝からイイものありがd
仕事しながら思い出してニタニタしてそうw
456マロン名無しさん:2005/06/09(木) 15:03:18 ID:???
アイフルのCMを見るたびに>>441を思い出してしまうように・・・
上目遣いでウルウルしてるあのチワワを見ると、どうしてもキョーコたんが浮かぶ…。
457マロン名無しさん:2005/06/09(木) 18:34:42 ID:???
>445
GJ!! そういえば蓮とリーダーって同い年なんだよね
だからこういう対等な感じってあり得るかもね

ちなみにwishってショパールだっけ?アナスイだっけ?
458マロン名無しさん:2005/06/09(木) 19:27:30 ID:???
Wishはショパールだよ。
あのボトルに釣られて買ったんだど付けてみたらあまり好きな香りじゃなかったorz
バニラ?みたいな匂いが頭痛くなるんだよね。
キョーコだったらサムライウーマンとかの方が似合いそうだと思うんだが。
人の好みは色々だからねぇ。
459マロン名無しさん:2005/06/09(木) 21:37:00 ID:???
445です。リーダースキーが他にもイター(嬉
Wishは、香りもあっさり系だし(自分も使ってるw;)
なによりカタチと名前でチョイスしてみますた〜
キョーコならきっとカワイイ瓶のが好きだよね?とか思って。
香りならCK-oneとか形ならロリータレンピカとか
色々考えたんだけど、まぁ自分には手近だったの。
イメージ外してたらゴメソw;

リーダー→蓮は一応敬語、蓮→リーダーはタメ語で書いてみましたが
視点を1レス毎に変えて書いたんで
敬語も分り難いかも・・・もひとつゴメソ(^人^;
460マロン名無しさん:2005/06/09(木) 21:55:54 ID:???
GJ!! ほのぼのの中にも蓮の殺伐さがイイ

リーダーが「敦賀さん」呼ばわりなんで
しばらく同い年だということに気づかなかったw
Wishはキョーコの好きそうな形だー
「オデット」みたいのはないかと手持ちの本を見たけど
さすがになかったな…
461マロン名無しさん:2005/06/10(金) 03:46:05 ID:???


      WE have GOOD time thank you























                このスレのご愛顧

ありがとう     ございました

462マロン名無しさん:2005/06/10(金) 18:38:21 ID:???
Wishって、本誌のプレゼントコーナーのアレ?
初めて見たけど、確かにキョーコ好きそう(^-^)

ついでに誰かあの天蓋をネタにひとつ…(笑)
463マロン名無しさん:2005/06/10(金) 19:56:45 ID:???
キョーコはアナスイの新作香水なんかも好きそう。
なんたって妖精さん…。
464マロン名無しさん:2005/06/10(金) 22:08:38 ID:LQasBq01


      WE have GOOD time thank you























                このスレのご愛顧

ありがとう     ございました


465マロン名無しさん:2005/06/10(金) 23:03:34 ID:???
ローリィをネタに書いてくださる神はおられませんかのぅ?
466マロン名無しさん:2005/06/10(金) 23:23:41 ID:???
難しい…ローリィは難しい…
なんだか効果音だらけになりそうでw
でも読んでみたいかも(*´Д`)
あの人のあの人らしさを文字で表現できる神はいるかしら…
467462:2005/06/11(土) 01:01:46 ID:???
ごめん、プレゼントコーナーのはアナスイのシークレットウィッシュですた(´・ω・`)
463さんの言ってた妖精さんのやつ。

あと香りわかんないけど形だけで、ニナリッチのチェリーファンタジーとか好きそう
468441までの経緯 1:2005/06/11(土) 02:23:34 ID:???
リクにはからめられずで申し訳ないですが(私もローリィ読みたひ)、
441を思いついたときに書いた、前フリネタがあるので落としてもよかですか。
あのオチに持っていくがために書いて、書き終わった後、最後のシーンだけでも
成り立つことに気が付いた・・・orz 蛇足かもしれませんが、次までのつなぎに〜。




俺は今、最低の男になりさがろうとしている……――。

「いやあああ〜〜〜!!後生ですっ、敦賀さん!
 私、このままじゃ帰れませんーっ!お願いですっ、今度こそうまく演りますから〜〜!!」

必死に抵抗する彼女にかばんを持たせ、無理やり玄関先まで送り出し、
その場でひと悶着すること数十分。彼女の抵抗はなかなかにしぶとい……。
キミの責任感の強さも知ってるし、それに対する執念深さも知ってる。
それに、演技の練習に付き合って欲しいと頼んだのも俺だ。
だからこんなことが出来る立場ではない。ないのだけど……。

―――……たのむ、察してくれっ。
469:2005/06/11(土) 02:24:17 ID:???
話はこれまた数十分前にさかのぼる。

演技の練習に付き合ってもらうため、彼女に自宅まで来てもらった俺は、
途中予想外の展開がありつつも、順調に嘉月の感情をつかんでいた。
と同時に、このいわゆるお医者様でも草津の湯でも治せない、という
やっかいな病の恐ろしさも実感するはめになったわけだけれど……。

彼女にこの想いを告げる気はない。
たとえ……この心の内でどれだけ気持ちが育ってしまおうと、
それを彼女に打ち明けさえしなければ……くい止めて、なんでもないように見せ続け、
それまでの関係を保てると思っていた。その、自信があった。

だけど…――その自信は今、あっけなく崩壊しようとしている……。
あぁ、自分がこんなにモロい人間だったなんて……。

役の設定で、風邪を引いている俺のため、食事を作ろうとした彼女は、
寝室に俺を残し、ひとりキッチンで食事の支度をしてくれていた。
そこに響く、大きな金属音。
あわてて音の発生源のキッチンに向かうとそこには、
高い棚の中にしまっていた鍋をイスに登って取ろうとし、
そのまま激しく不安定な状態で、動けなくなっている彼女がいた……。
ごめん…そんな所にしまった俺がわるい……。
470:2005/06/11(土) 02:25:06 ID:???
とりあえず、彼女がぶら下がったままの、可動式の収納棚をささえ救出を試みる。
その時、事件は起きた。

「きゃあああっ!」
―――あぶないっ!

俺が手元を固定したことで気が緩んだのか、彼女がバランスをくずす。
床に落ちそうになる彼女を見て、考えるより先に体が動く。

触れてはいけないと、思っていた。
コントロールのきかない、今の俺ならなおさら……。
触れるつもりもなかった。なのに…―――。

彼女を衝撃からかばうため、自然抱きしめる格好になり床に二人で倒れこんだ。
髪の香りが、左手越しに伝わる腰回りのやわらかさが、体中に広がるぬくもりが、
俺の自制心をはげしく揺さぶる。
触れたい、もっと近くに、もっと……。
これは、嘉月の感情なのか?それとも……。
思わず彼女に触れる手に力がこもる。離さなければいけない。
でも……もう少し、もう少しだけ、このままで…―――。

「先生……」
この状態をどう解釈したのか、彼女の右手が俺の背中に触れるのを感じる。
その一点に意識が集中し、波のように熱さが広がってゆく。

「つ、敦賀さん、大丈夫ですかっ??ケガしてませんか!?
 すみません。私がドジなばっかりに大事な体を……」
しばらくそのまま固まってしまった俺を不振に思ったのか、役を作るのを止めた彼女は
心配げに俺をのぞき込む。彼女の手が俺の額に触れたその瞬間…――わかってしまった。

………ここにいるのは、嘉月じゃない。
471:2005/06/11(土) 02:25:59 ID:???
「きゃっ」
急に起き上がった俺に驚いた彼女が、小さく悲鳴をあげる。
そんなささいな声にすら、大きく動揺する自分の心が警報を鳴らす。
もう……限界だ。

「君こそ、ケガはない?……今日は来てくれてありがとう。
 俺なりの嘉月はだいたいつかめたから…今日はもう帰ってもらえるかな。本当にありがとう」
使いなれた笑顔の仮面をかぶり、それだけの言葉を一息に告げながら、
戸惑う彼女を助けおこす。衣ごしに伝わる体温すら、熱くてたまらない。

リビングに置かれた彼女のかばんを手にし、キッチンに立ち尽くしたままの彼女に手渡す。
俺のいきなりの言動に、あっけにとられたままの彼女と視線をあわせないよう、
押し出すように、出口に向かって連れ出す。

「ちょっ、ちょっと待ってくださいっ!!まだ、私なにもできてないです!
 そりゃ、敦賀さんの役作りの細やかさと、私の付け焼刃な演技に差があるのは認めますけど、
 それでも、何かお役に立ちたいんです!お願いします!チャンスをください〜〜〜!!」
彼女の役作りに関して、俺が不満をもったと思い込んだらしい彼女は、
必死で俺に懇願しながら、外に出されまいと抵抗する。
無礼な態度だとは十分わかっている。でも、今の俺にはこうするしか方法がない。
情けない話ではあるが……。
472:2005/06/11(土) 02:27:20 ID:???
「演技に関しては、私じゃお役に立てないのはわかりました…。残念ですけど……。
 でも、それならせめて、敦賀さんの食事の用意だけでもさせてください!
 これくらいしか出来ないのが本当に情けないですけど、お願いしますっ!
 せめてそれだけでもー!!」

玄関先に追いやろうとする俺の力を足でふんばりながら、最後の抵抗をする彼女。
気持ちは嬉しいよ、嬉しい。でも……たのむ。今日は帰ってくれ!

そんな俺の固い決意を突き崩すかのように、目を潤ませながら彼女は上目遣いでこう言った。

「お願いです……敦賀さん…」

うっ…。だから……頼む。その表情は…やめて…く…れないか?

一瞬力がゆるんでしまった隙を彼女が逃すはずもなく、俺の腕をするりと抜けた彼女は
キッチンに向かってダッシュしていた。
「すぐ、用意しますから!ソファーででも、休憩なさっててください」
そう振り返って告げる笑顔すらまぶしくて……そんな、自分がなおさら許せなくて……。

一日でこんなに症状が悪化するなんて……。これから…どうなるんだ、俺は……?

「はぁ〜〜〜〜〜」
もはや抵抗する力すら奪われた俺は、吐けるだけのため息をつき、その場にへたり込むしかなかった。
あの子には、かなわない……。
473マロン名無しさん:2005/06/11(土) 02:41:27 ID:???
ア○フルネタに笑ってもらえて嬉しかったです!サンクスです。
上目遣いに弱い、という弱点?は社さんとかに知れると面白そうだ。

タジタジ蓮スキーなので、ローリィに「障害があってこそ愛は燃えるもの!」
とかなんとかでわざと蓮の邪魔をしてもらって、逆にあおっちゃってほしいなぁw
(キョーコに悶々としてる蓮は遊びがいありそうだし)
474マロン名無しさん:2005/06/11(土) 10:11:44 ID:???
わーお GJ!!

蓮カワイスギw
上目遣いというよりも
こうなったら蓮の弱点はキョーコタンだなw
475マロン名無しさん:2005/06/11(土) 12:51:41 ID:???
まとめサイトとか作って欲しいなぁ・・・

と言ってみるテスト
476マロン名無しさん:2005/06/11(土) 15:17:59 ID:???
まとめサイトって何?誰か教えて!

と言ってみるテスト
477マロン名無しさん:2005/06/11(土) 15:41:06 ID:???
まとめサイトって鯖はヤッホゥとかでいいの?
全然更新できなくてもいいなら自分やっても…
って更新できなきゃ意味ねぇじゃんw

と言ってみるテスト
エロパロみたいなやつってことだよね
478マロン名無しさん:2005/06/11(土) 16:04:18 ID:???
>>477
ぜひ!

他のスレのまとめサイトは和塩に持ってるけど
SSの投下が多いスレだと作るのに根気がいるかも
479マロン名無しさん:2005/06/11(土) 20:28:24 ID:???
ローリィネタの文章を考えようとすると
「皆の者、撤収だー!」って脳内から去って行こうとする・・・orz
無理だ・・・自分には絶対無理だ・・・。
文章に出来る人現れるかな?
480マロン名無しさん:2005/06/11(土) 21:23:19 ID:???
まとめサイトってか、今までの投下作品をBBS使ってまとめてます。
よかったら、ドゾ。

http://www.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=noise
481マロン名無しさん:2005/06/11(土) 21:59:50 ID:???
>>480
GJ!!
( ´∀`)つ旦 ~
482477:2005/06/11(土) 22:02:37 ID:???
>480
おお、GJ!
じゃあまとめサイトはいらんね。
どんなもんかと試しに作り始めてみてたんだけど、
コミックスの色調にしたら殺人的に目に悪そうだったんだw
ラブミー色にしても殺人的だよな…液晶チカチカ…読めねぇ…
483マロン名無しさん:2005/06/11(土) 22:30:35 ID:???
>480
乙!
というか、HOMEにL-M-E.comというドメインがΣ(゚д゚lll)
484マロン名無しさん:2005/06/11(土) 22:36:22 ID:???
>480タン
あ、この感じいいですね(・∀・)
読む側からだとまとめサイトイイ!って思ったんですが、
書いてる側からだと
1レス毎に適度に区切りがある文章書くのと
1シートにまとまった文章書くのって
微妙に書き方が違うんじゃないかな〜・・・?
って思ってましたので・・・

>480タンのは掲載時の雰囲気にすごく近い気がしますです・・・
GJ!!

>477タン
乙!殺人的な配色・・・ぜひ見たいっすw
485マロン名無しさん:2005/06/11(土) 23:15:27 ID:???

  ∩_∩  
 (・(ェ)・)<481 イタダキマス 
 (゚つ旦O
 と__)__) 

>482
乙です。確かにコミクスの色だとヤバイかもw
今、まとめてるBBSも文字色がラブミー色なんですが読みづらいかもです。

>483
スキビファンサイト建設予定地なんですが、
この際 まとめサイト用にしようかとも・・・

>484
ネ申様側からの意見ありがdです。
このBBSだと参照数(見られた数)がわかるので
住人からどういう系統の話が好まれるかとかわかるかもです。


ちょっと休憩して、ちょっと前に書いてほったらかしにしてたの投下します。
486マロン名無しさん:2005/06/11(土) 23:16:09 ID:???
↑485=480です
487ラプソディー 1:2005/06/11(土) 23:18:38 ID:???
気がつくと、その姿を目で追っていた

“居るはずなのに”居ないと、その姿を探し

見つけると、無意識に笑っていた



俺は 今は大切な人を作らない



そう決めていた

それが一番だと思っていた

自分にとって、恋愛は必要なものではないと、そう思っていたのに

君に出会って俺は変わった

出会ってというより、そう 君に再会して・・・

488ラプソディー 2:2005/06/11(土) 23:19:45 ID:???
『最上さん、君 好きな人とか居るの?』
突然の問いに、彼女は目を見開きながら俺のほうを凝視した
そして、少し考えこむと
『そういう敦賀さんこそ、好きな人いるんですか?』
答えではなく、逆に聞き返してきた
まいったな、今の質問だけでも俺には無意識に出た言葉だったから
そんな風に聞き返されると返答に困ってしまう
いや、例え用意していた言葉だったとしても困っていたろう

『俺はいいから・・・君、いないの?』
彼女はなんだか不服そうに口を開いた
『いません。・・・・というか、作りません。』
そうなんだ・・と答えようとすると彼女は一言、付け加えた


『・・・・・・・今は・・・・・・・』

489ラプソディー 3:2005/06/11(土) 23:22:35 ID:???
意外だった。

最初の言葉は俺が予想していた通りの答え。
不破のことをひきずっている彼女からは、きっとこの答えが出てくるだろうとわかっていた。
意外だったのは、付け加えた言葉
『・・・・・今は・・・・・・?』
『それは、今後作るかもしれないってこと?』
『そうですね、かもしれないって事です。今は、そんなふうに思えないけど、私、ラブミー部になってから、少しずつですけど何かかわってきたんです。』
彼女はまっすぐに俺の目を見て、そう答えた

彼女らしい。

俺は、その答えに満足して自然とかおが綻んでいた
そして、彼女のウエストバックから、スタンプとスタンプ帳を取り出し、100点のスタンプを押す
『つ、敦賀さん?どうしたんですか?突然!私、まだお仕事してませんよ?』
俺の行動に驚き、あわてる彼女
『仕事なら、今のがそうだよ。俺の質問に答えてくれたでしょ?』
『そんなの仕事っていいませんよ!』
『黙って受け取る。そんなにいやなら、今からでもマイナス押そうか?』
その一言で、彼女はあわててスタンプ帳を俺からひったくった
それじゃ、といって俺は彼女に別れを告げ、タイミングよく現れてくれた社さんの下へ歩き出した
俺の背後で、彼女が呟いたことも知らずに

『ラブミー部になってからというより、あなたに出会ってから・・・なんですけどね・・』
490487〜489:2005/06/11(土) 23:24:24 ID:???
shameというバンド(もう解散して知ってる人少ないと思います)の
ラプソディという曲からイメージして書いた駄文でした・・。
491マロン名無しさん:2005/06/11(土) 23:45:35 ID:???
>>485
まとめBBS、SS、GJ!!!です。
何個か投下した者なので、ひそかに参照数が気になったりw

そして >>489 をみて、すっかりスタンプ帳の存在を忘れていた
自分に気が付く…orz
492マロン名無しさん:2005/06/12(日) 00:01:03 ID:???
>485

激しく乙&GJでした!

こういう形で見ると、
たくさん投下されてるんですね
ネ申に感謝
うーん、良スレだ
493マロン名無しさん:2005/06/12(日) 01:34:06 ID:???
>485
まとめBBS、乙です。
SS、Gj!!です。
494485=倉庫番:2005/06/12(日) 02:11:38 ID:???
どもヽ(´ー`)ノ倉庫番です。
とりあえず、SS移行完了しましたです。
今まで出ているリクエストなどのレスもまとめておきましたです。

移し漏れ
色が見にくい
2重投稿だ
その他、おかしな所
以上、ありましたらご指摘お願いしますです。

>ネ申の皆様へ
修正等できますので、タイトルなど修正したい所がありましたら
ご連絡ください。
495反抗期vs独占欲:2005/06/12(日) 03:20:24 ID:???
倉庫番の神様のすばやくも華麗な仕事っぷりに驚愕しつつ、拍手!
見やすくて、トップのモナーもかわええ…。素敵だ〜。ありがとうございます。
と言いつつ、早速お仕事ふやしてみたり。



「そのスカート…――短すぎない?」

仕事場への移動前、事務所で会ったキョーコちゃんに開口一番、蓮はこう言った。
いまどきの女の子ならそうめずらしくも無い、ひざ上丈のふわりとした花柄のかわいいスカート。
俺なんかは、むしろ彼女のすらりとした綺麗な足と健康的な雰囲気によく似合ってるなぁ、
なんて、思っちゃったくらいなんだけど…隣で眉間にしわを寄せている彼はお気に召さなかったらしい。

おかしいな、基本的にはなんでも良いところを見つけてほめていくタイプなのに。
それも、少なからず好意をもっているであろう女の子相手にならなおさら……。
なのになぁ〜。どうした、今日機嫌悪いのか?

「なにかな?その、またですか、って不満げな顔は」
とまどっているキョーコちゃんに、しつこく迫っていくし(表面上笑顔だけど、怖いよ蓮……)
じりじりと壁際に追い詰めていく様子に、いつぞやの挨拶指導を思い出す。
ああ、あの頃から密かにキョーコちゃんいじめが趣味だよなぁ、お前――…。

しかし、彼女もいつまでも追われるだけの、かよわき子羊ちゃんのままではなかったらしい。
496:2005/06/12(日) 03:21:29 ID:???
「最近の敦賀さん、まるで風紀の先生みたいですっ!この前も、帰宅時間や
 他のタレントさんへの接し方だとか、アドバイスしてくださるのはありがたいですけど……。
 子供じゃないんですから、もう少し信頼してくださってもいいんじゃないですか?」
きっ、と蓮を見上げながら、懸命に反論しているキョーコちゃん。
そんな上目遣いに潤んだ目で言っちゃ、むしろあおっちゃうだけだよ…とは言わないでおく。

「子供じゃないか」
「な、ひどいですよ!そりゃ、学生の身分ですし、この世界でもまだまだ新参者ですけど。
 身の回りのことくらい、自分で管理できますっ」

蓮…。内容的にはお説教なわけだけど、傍目には口説いてる風にしか見えないから……。
相変わらずの無自覚大王ぶりに、はぁとため息をつきつつ、彼なりのスキンシップを見守る。

「できてたら、言わない」
「できてます!」
「できてない」
「どこが、できてないって言うんですか!」
「君は無防備すぎる」
「なっ、いったい私のどこが無防備だって言うんですか!!」
「そういうところがだよ」
「そういうところって、どういうところですかっ?!」

「社さん、どう思います?」
「社さんはどう思います?」

唇が触れんばかりの勢いで言い争っている二人の様子を、マネージャーとして少しばかり
はらはらしながら見ていたら(だってここ事務所だし、人目が……)
急に二人から同時に話をふられ、固まってしまった。
ほんと、このユニゾンぶり。仲が良いというかなんというか……。
497:2005/06/12(日) 03:22:11 ID:???
「私だって、まがりなりにも一芸能人として、どこで誰に見られても恥ずかしくないように、
 意識して生活しているつもりです!もちろん、事務所やまわりの方々に、
 迷惑をかけることがないようにも心がけてます。それの、いったい何が気にさわるっていうんですか?
 年頃の娘を持った過保護なお父さんじゃあるまいし……」
「お父さんって……」
その一言はさすがにショックだったらしい。キョーコちゃんが俺にむかって必死に訴えてくる隣で
蓮が絶句する。あ〜あ、言われちゃったねぇ。

思わず、娘にお説教する頑固親父と化した未来の蓮を想像して(ありえないけどね)
我慢できずに噴出してしまった。

「社さん……」
「社さんっ」

もう、もう、おかしくてたまらないっ!
二人に非難めいた目で見られても、もう止められないよ〜。
だって…―――。

蓮、そういうのなんていうか知ってるか?独占欲だよ、独・占・欲!
これで無意識ってんだから、キョーコちゃんもかわいそうに……。

笑い続ける俺を半ばあきらめたように、隣でため息をつく蓮と、
ふくれたままご機嫌斜めのキョーコちゃん。
ほんと、お似合いだと思うんだけどな、この二人。

「つまり、いつも見える場所にキョーコちゃんが居ないと、不安なんだよな?蓮は」
なんとか笑うのを止めて、息を整えてまじめに言ったのに、
どうしてそういう驚愕した顔するかな、二人そろって……。
498:2005/06/12(日) 03:24:07 ID:???
「どうして、そういう結論にいたるんですか」
あくまで往生際の悪いこの俳優は、天然なのか演技なのか、まったく心外だというような
表情で言い返してくる。お前なぁ〜、肌の露出を嫌がったり、帰宅時間や
異性との接し方にまで干渉するなんて、嫉妬深い彼氏の図、そのものじゃないか?
なんでそれに気が付かないかな……。

「仕事がありますので、そろそろ失礼します!」
そうにべもなく、ぺこりと頭を下げた彼女は、不機嫌なまま事務所の奥に行ってしまった。
お前が素直じゃないからこうなるんだぞ。

「干渉したい気持ちも分かるけどさ、あんまやりすぎると、それこそお父さんポジションになっちゃうぞ」
「そんなにうるさかったですかね……」
気落ちした様子の蓮に、ちょっと言い過ぎたかな……とも思うけど、これくらいは言っておかないと。
つらいぞ、好きな女の子にお父さんみたい、なんて思われちゃうのは。
でも……ちょっと素直になってくれたみたいで、お兄さんは嬉しい。
しばらくは、この百戦錬磨に見せかけて恋愛音痴な、スーパー俳優にはらはらさせられそうだけど、
それもまた楽しい、かな。
にしても、キョーコちゃんも鈍いよなぁ……。頑張れ、蓮。

下がりきったテンションを仕事までにどう回復させようか、そう思案しつつ、
ガラス越しの空を見上げれば、東京は本日も晴天なり。

さぁ、今日も一日、はりきってまいりますか。
499マロン名無しさん:2005/06/12(日) 03:27:49 ID:???
アップするとき間違って最後のレスを消しそうになって変な汗かきました。
危なかった・・・。1レス目にはナンバー打ててないし・・・はう。
タイトルつけたほうが見分けやすいだろうなぁと、付けてみたんですが
どうもセンスないみたいです。それでは、失礼しました〜。
500マロン名無しさん:2005/06/12(日) 03:39:08 ID:???
倉庫番様乙!!
そしてネ申様GJ!!

社さん視線ほのぼのしてて好きだなぁ(´ー`)
501マロン名無しさん:2005/06/12(日) 07:31:11 ID:???
倉庫番様、乙カレー。素晴らしいです。
とても見やすくまとまってましたよv
過去に小説を7本投下しているのですが、アミーゴ達がどのような感想を持ったのかが
倉庫番様のおかげでなんとなく判りました。
やっぱりつまらなかったのね・・・。数字は正直だ・・・orz 転んでも泣きませんけどね。

これからまた小説を投下するのですが
>>302 またお前かよー( ゚д゚)、ペッ・・・と思われたそこのあなた!スルーの方向でお願いします。
502先走った予定 1:2005/06/12(日) 07:33:27 ID:???
彼女からの熱い視線を感じる――――――・・・
「何かな?最上さん。人の顔をジロジロと見たりして・・・。」物凄く気になるんだけど・・・。

「・・えっ・・?ただ単に敦賀さんは背が高いなぁ・・と思って見ていただけでして・・・。」

「なんだ・・。」そんなつまらない事か・・・。

「敦賀さんは幼少期から背が高い方だったんですか?」

「最上さん、俺に興味あるんだ?」何気に探りを入れてみた。

「まぁ、人並み程度には・・・。背が高いのはやっぱり遺伝なんですか?」

「さぁ・・どうだろうね?どうしても気になるようだったら知る良い方法があるよ。」
その方法を聞いたら君は驚くだろうけどね。

「あっ!もしかして敦賀さんの両親や小さい頃の写真を見せてくれる・・・とかですか?」

「・・・いや、違うよ・・・」
それだけは絶対に無いよ、最上さん。俺が『コーン』であるという事実はまだ知られたくないからね。
彼女にとって『思い出の中の俺』はどんな存在なんだろうか聞いてみたい気もするけれど・・・。
503先走った予定 2:2005/06/12(日) 07:36:06 ID:???
「敦賀さんの小さい頃かぁ・・。なんだか想像出来ないなぁ。」

そんな彼女の今の姿と幼かった頃の姿がダブって見えて俺は自然と笑みが零れてしまう。
「そう?俺だったら君の小さい頃の姿が想像出来るけどね・・。」
昔、会った事があるから・・・ね?キョーコちゃん。

「何なんです?その笑いは・・・。不気味ですよ。」

不気味って・・・それはちょっと酷いんじゃないか?と思ったが、話を元に戻すことにした。
「さっきの遺伝かどうかって話・・・。俺の小さい頃の姿が拝めて、尚且つ成長過程まで
バッチリ拝む事が出来る良い方法があるんだけど・・・聞いてみたい?」

「もちろん聞きたいです!(どキッパリ)」

聞かない方が君の身の為だと思うけど・・・。言っちゃうよ?
「君が俺によく似た男の子を産めばいいんだよ。そうすれば遺伝かどうかが判るから・・・」

「・・・は・・・?今・・何って言ったんですか・・・?」

やっぱり言わないほうが良かったかな?
「うん。だからね?俺にそっくりな子供を君が産んでくれれば長身なのが遺伝かどうかが判る上に
成長過程までバッチリ見られるって話なんだけど・・・。」
504先走った予定 3:2005/06/12(日) 07:37:49 ID:???
「な・な・・・なに・・言って・・・?//////」

「最上さん、俺の子供を産んでくれる気あるかな?」
まだ付き合ってもいないのに唐突すぎるかなとは思ったけれど・・・まぁいずれ産んでもらう予定ではいるし。

「つっ・敦賀さんのバカぁ〜〜〜/////」彼女は顔を真っ赤にしている。しかも涙目だ。

聞きたいって言った君が悪いんだよ?この際だからもう一つ希望を言っておこうかな。
「君によく似た女の子も欲しいんだよね。今から予約しておいてもいいかな?」
そう言った俺は幼い頃の彼女の姿を思い浮かべた。その瞬間――――――・・・


「お・お前ら、もうそこまで話が進んでいるのかーーー?!」

「「・・・えっ・・・?」」
俺と彼女は同時に声のした方へと顔を向ける。
そこには顔を青くして呆然と立ち尽くす社さんの姿があった。
505マロン名無しさん:2005/06/12(日) 07:40:25 ID:???
「頼む!誰か文章を添削してくれ!」という気持ちで一杯。
妄想を文章に変換するのって難しいよぅ。はぁ―――・・・。

それにしても・・・短い話だったな。
506マロン名無しさん:2005/06/12(日) 09:58:20 ID:???
倉庫番様
SSのまとめ、お疲れ様でした。
私の書いたSSもあってはずかしい&
ありがとうございます。
381でした。
507マロン名無しさん:2005/06/12(日) 19:38:23 ID:???




























このスレの               ご愛顧            ありがとうございました

508マロン名無しさん:2005/06/12(日) 21:45:22 ID:???
倉庫番様、乙&GJです♪
題名も分りやすくなってていいですね〜♪
あとふと思ったんですけど、
蓮×キョ、とか松→キョ、とか入ってると
もう一声分りやすくなるかも?と思ったんですが、
今後の格納にいかがでしょうか・・・?

さて、静かな内にそっと投下。本スレの
「松が絡まないと蓮キョが進まない」を見て妄想・妄想。
松→キョ←蓮、松が悪役&痛めの話なんで
苦手な方はスルー願います・・・(汗
509消毒 1/8:2005/06/12(日) 21:46:14 ID:???

もう深夜に差しかかろうとした時間帯に次の現場に向かうと
通路の反対側からいけ好かない組合せが歩いてきた。
キョーコと、敦賀蓮と、もう1人はマネージャーか?
なんかやたら親密なムードがどうにもムカつく。

・・・なんで芸能界一の(ピー)男が
そんな下っ端と親しげに歩いてんだよ。



「・・・よう、ご無沙汰だな」
「・・・なんでアンタがこんな所にいるのよ」
「まだ撮りが残ってんだよ。お前こそ何やってんだ」

「彼女が何してようが君には関係ないんじゃないかな?
 ・・・えーっと、不破君・・・だっけ?」

気が付くとキョーコのすぐ背後に長身の男が立っていた。
キョーコの肩に軽く手を掛け、
俺のことを冷ややかな目で見下ろしている。
以前は生ぬるくかわすだけだったくせに、ますます気に入らねぇ。
5102/8:2005/06/12(日) 21:46:51 ID:???

「敦賀さん、こんなヤツほっといて行きましょう?」

キョーコがヤツの腕を取って歩き出そうとした。
そうは行くか。確かめてやる。
キョーコの肩を引っつかんでこっちを向かせ、すっと間合いを詰めて唇を奪う。
一瞬のことだけど、効果は充分だった。

「・・・?!?!!ナニすんのよ、このバカショー!」
「っ・・・痛ってーな、蹴る事ねーだろ・・・」

真っ赤になって俺の向う脛を蹴り飛ばし、
俺だけを意識して怒るキョーコと。
瞬時にキョーコを取り戻して背後から腕を廻す奴と。

「・・・同意も無しに女性に乱暴狼藉とは感心しないね・・・」

・・・すげぇ威圧感だな。いつも温和って言われてるけど、
こんな冷たい表情もするんだな、敦賀サン?

「敦賀サンには関係ないよ?
 こいつは俺のモンだから、俺がどうしようと俺の勝手。
 ・・・昔からそうなんだよ。ずっとな。」
5113/8:2005/06/12(日) 21:47:19 ID:???

キョーコは変わらず目を吊り上げて怒り狂っている。
俺だけを真っ直ぐに見つめて。・・・背後の男を見もしないで。

「今更何言ってるのよ!今の私はアンタと何一つ関係ないのに!」

「本当に関係ないなら『憎い』なんて言わねーだろーがよ。
 ・・・ひょっとしてその様子だとお前今のファーストキスか?
 こんな業界飛び込んできても、相っ変わらずトロくせーのな。」

真っ赤になって絶句してるキョーコ。やっぱ図星かよ。
後ろの男を全く意識してないとこ見ると、
今んトコは付き合ってるとかじゃないんだな。
それだけ分かれば今日のところはこれで十分。

俺の事を絞め殺しそうな目で睨む女と
もう隠しようもなく絶対零度の表情で威圧してくる男を一瞥すると、
俺は「じゃあな」とその場を離れた。

この後のあいつらの揉める様が目に浮かぶようで、
くすくすと笑いが漏れた。
次に会う時が楽しみだな・・・
5124/8:2005/06/12(日) 21:47:46 ID:???

「敦賀サンには関係ないよ?」

その一言が胸に突き刺さった。
確かに彼女と俺とは何の関係も無いのだ。
俺の伝えられないでいる想いの他には・・・

不破が離れる背中をそれ以上見せたくなくて、
腕の中の彼女の向きを変えて目を覗き込む。

「・・・ごめんね?」

「・・・敦賀さんが謝る事じゃないですよ?
 全部悪いのはあのバカ。ほんっとムカつく!なんで今更・・・」

泣きそうな目で口をごしごし擦る彼女は、
それでも気丈に振舞うのだけれど口調が不意に揺れる。
色々と堪えているのだろう・・・

「女の子を狼藉者から守れないなんて
 エスコートしてる男の責任だよ。・・・本当にごめん。」

今まで口を挟めずにいた社さんが、
おろおろしながらも「大丈夫?」とハンカチを差し出した。
5135/8:2005/06/12(日) 21:48:15 ID:???

「大丈夫です!でも、みっともない所をお見せしてしまってごめんなさい・・・
 今日はもう遅いから送るって言って頂いてましたけど、
 私医務室寄ってから帰りますんでここで失礼しますね!」
「・・・医務室?なんで?キョーコちゃんどこか怪我でも!?」
「違います!怪我とかじゃないけど・・・消毒したいんです!
 一刻も早くマキロン塗って全部消し去りたいんですよ!
 あー、もー、ほんとにムカつく!!」
「・・・消毒、してあげようか、最上さん?」
「?敦賀さんマキロン持っていらっしゃるんですか?
 じゃあお願いします!」

「・・・了解」

俺が服から何かを取り出すそぶりをすると、
彼女の視線がそちらへ向かう。
その隙に俺は少しかがんで顔を近づけ、
彼女が気づいた時にはもう逃がさない距離にいた。

最初は、優しく触れて。
首の後ろに手を廻して彼女の頭を固定すると、
頬を優しくなでながら唇を嘗め。
抱きしめながらソフトに吸い、一度口を離すと、
彼女は、はふ、と口をあけて息を吸い込む。
その隙にもう一度キスして中へ忍び込んだ。
そっと、溶かすように舌を絡めて。
5146/8:2005/06/12(日) 21:49:35 ID:???

え・・・???

ふいに敦賀さんの顔が近くにあったと思うと、
・・・抱きしめられて、キスされて。
さっきのショータローの触れただけのキスなんて
比べ物にならない・・・深くて・・・甘い・・・

押し返したくて胸についていた手の力が入らなくなる。
身体から力が抜けていって、支えが欲しくてシャツを握って・・・

頭の芯がぼうっとなったまま
唇の感触しか分からなくなっていると、
混ざり合った唾液が溢れそうになって思わず飲み下した。
・・・それは喉からお腹へ流れ込んで不思議な熱さが広がっていく。

私、どうなっちゃうんだろう・・・

ふっと敦賀さんが離れていっても、
私はしばらく彼の腕の中で呆然としていた。

・・・今、一体ナニが・・・??!!?
5157/8:2005/06/12(日) 21:50:20 ID:???

「・・・っつっつつる敦賀さん・・・?!!
 一体何するんですか・・・??」

「ん?消毒だよ?」

「・・・こんな消毒の仕方がありますかーーー!!?!」

「古いキスはね、新しいキスで消すのが一番なんだよ?」

「っ・・・でもでも!後輩にこんなセクハラするなんてヒドイです!」

「セクハラって・・・じゃあ君、ファーストキス思い出す度に
 不破の事で怒ってるのって不毛じゃない?
 ・・・どうせなら俺のこと思い出してよ。
 それに・・・ちょっと気持よかったでしょ?(ニヤリ」
5168/8:2005/06/12(日) 21:52:40 ID:???

あまりといえばあまりな言い草に大爆発して怒ってる私と
性質の悪い笑いを浮かべている敦賀さんを見て。
社さんは・・・泣いていた・・・
小声)「・・・蓮・・・お前、それじゃ小学生だろ・・・(泣」

ああ・・・乙女のファーストキスをなんだと思ってるんですか、
バカショーも敦賀さんも・・・モテる男ってこれだから(怒
いっそ2人とも脳内から消毒したい・・・
2人とも強烈過ぎて無理、って分かってるんだけど・・・(泣

・・・そりゃね、もしバカショーとのキスだけだったら、
きっとずっとただ落ち込んで、泣いてただけだったかも・・・
ちょっとでも浮上したのって敦賀さんのおかげ?!って、
ちらっとは思ったけど・・・
悔しいから敦賀さんには絶対に言ってあげないんだから!
この意地悪大魔王の似非紳士め!
517マロン名無しさん:2005/06/12(日) 21:54:33 ID:???
なんかニセモノくさーですが、まぁ暇つぶしにでも。
ああやって一覧見てると感慨深いですね・・・
倉庫番様ありがd&仕事増やしてゴメソですw;
518マロン名無しさん:2005/06/12(日) 22:09:07 ID:???
ちょっと暇つぶしに書いてみたので2〜3レスSS投下します。
519518:2005/06/12(日) 22:10:32 ID:???
「はい、これあげるよ」
いけすかね−ヤローの手から何かがキョーコの手に渡される。
「なんですか?この丁寧にラッピングされた長方形の箱は…?」
「中、開けてみて?」
そいつに促される通りにリボンをほどき丁寧に包装紙を剥がしていくあいかわらず色気のねえキョーコ。
その中から出てきたものは…
「っき、キレ−−−イッ!!」
憧れのお姫さまを見ているかのように瞳を輝かせるキョーコ。昔っからキラキラしたものに目が無いんだよな。
「気に入ってもらえた?」
「どうしたんですか?このネックレス。しかもこのハート型のは宝石ですよね?」
「ピンクダイアモンドだよ。キョーコちゃんに似合うと思って。」
キョーコちゃんだと?このヤロー。
「こんな高価なもの頂けませんよ−」
「ほら、この前のお弁当のお礼だよ。キョーコちゃんがもらってくれないとごみ箱行きになっちゃうんだけどな」
なに悲しげな顔してるんだよ!!わざとらしいったらありゃしねぇ!!
「そういうことなら…。ありがとうございます。すごく嬉しい」
おい!!おまえも簡単に騙されてんじゃねーー!!そんなんだから俺について東京に来ちまうんだよ!!
520518:2005/06/12(日) 22:12:38 ID:???
「それ貸して?付けてあげるよ」
「やっ…自分で付けますぅ!」
な…なんだよこの甘ったるい会話は!!おいっそんな縁起悪そうなネックレス付けるな!キョーコ!!

「えへっ似合いますか?」
「うん。思ったとおりだ。すごくかわいい。」
そういうとあの男の手がキョーコの胸元で輝くネックレスにのび、そのままキョーコの首筋をつーっと通って顎に軽く触れると二人の顔は少しずつ近付き唇が触れそうに

「だ−−−−−−−っ!!!なにがすごくかわいいだあのヤローーー!!」


・・・・・。
俺は大声で叫んだあと我に帰ってまわりを見渡した。祥子さんが心配そうな顔でこっちを見てる。
「しょ…尚?もうすぐリハ始まるけど…大丈夫?」
「あぁ。」
頭がズキズキするぜ。なんであの嫌味な俳優、敦賀蓮とキョーコのラブシーンのことなんか考えなきゃなんねぇんだ。
だいたいあのキョーコを相手にする芸能人がいるかっつ−の。
俺はなぜかもやもやする気分を引きずりながら音楽番組の収録現場に向かった。
ほんとになんだってんだよ。ったく。


その頃キョーコは、というと椅子から落ちた拍子に受けとめようとした蓮に思いっきり抱きしめられてたりしてwww
521518:2005/06/12(日) 22:35:21 ID:???
518です。早く本編でも尚が絡んでキョーコの恋愛進んでほしいなぁ。今回のSSは絡んでないけどw
尚ってバカでいいなぁ
>>509〜517サマ
社さんの前で2回もキスされるキョーコ萌〜。てか嫉妬しまくりの蓮萌〜。
522マロン名無しさん:2005/06/12(日) 23:19:56 ID:???
ネ申がたくさん光臨してる
アリガタヤアリガタヤ
523マロン名無しさん:2005/06/12(日) 23:51:46 ID:???
>倉庫番様
モツカレ!倉庫のほうに>1のテンプレも格納しておいたらどうでしょう?
次スレ作るときに便利かも。
524倉庫番:2005/06/13(月) 00:20:08 ID:???
>ネ申 の皆様
オツカレ、グジョーブ!です。

>508
ご要望部分、修正しておきましたです。

>523
テンプレ、倉庫一番上の管理トピックスに格納しておきましたです。
ここ→http://www.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=noise&mode=view&no=59
525マロン名無しさん:2005/06/13(月) 00:34:07 ID:???
倉庫の参照数見て思ったけど、ここって結構住人多いね
526マロン名無しさん:2005/06/13(月) 00:40:44 ID:???
エロパロの点呼で58だったから、
その一部+本スレから流入、ってとこ?
住人結構マナー良しの大人だなぁ、って3スレ見てて思うよ・・・
仲村ファンって大人大目なのかね?(←年齢だけじゃないよ)
527マロン名無しさん:2005/06/13(月) 00:41:13 ID:???
いつの間にやら神様がいっぱい・・・幸せ・・・
更にまとめサイトまで・・・しかも仕事早いっすね。乙
今日は遅いのでもう寝るけど明日の楽しみが増えたw
神の皆様方、心からありがd
528マロン名無しさん:2005/06/13(月) 00:45:21 ID:???
やっぱ本スレで話題になってから少し増えたよね。

神の数も増えたと思う。
でもマターリとしてていい・・・
529マロン名無しさん:2005/06/13(月) 00:52:43 ID:???
現在本スレよりも活気があるような…
530マロン名無しさん:2005/06/13(月) 00:56:01 ID:???
本スレは作品が進まないことには盛りあがらないからね
特に次休みだし。
その点、ここの住人の妄想は止まらないからw
531マロン名無しさん:2005/06/13(月) 00:58:56 ID:???
9巻を読んだら、飛鷹くんの話が思い浮かんで……
アップしてもいいですか?
532マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:00:04 ID:???
約500スレ消費中、43作品か・・・
すごい数だね。
神様ほんとにありがとう!
いつも楽しみにしてますガムバッテ!
533マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:00:36 ID:???
>531
カモン!!!щ(゚▽゚щ)
534マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:01:34 ID:???
自分は何の抵抗もなく楽しませてもらってるが
こういうのが虫酸が走るほどイヤだって言う人もいるんだろうなあ
535マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:01:56 ID:???
しかも1ヶ月ちょいで、だからね〜
自家発電?w;

>531タン
カモーンカモーン(AA略
536マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:02:20 ID:???
わ、空気読めない発言スマソです

531さんカモーン
537ダクムン・飛鷹.1:2005/06/13(月) 01:05:04 ID:???
>533
ありがとうございます。
では、勇気をもってアップ。

ダクムン・飛鷹編.1

新しいドラマの仕事が決まった。
ダークムーンの主人公・嘉月の子供時代を演じる事になった。
家族を殺されたった一人、運良く生き残った子供。
復讐を糧として生きていく事になる、その始まりの役だ。
実力者俳優を集めた超話題作。
『俺の実力が認められたんだよ』と、家族も事務所も大喜びだった。
でも、俺の口からは溜息しか出て来ない。
貰った台本をパラパラと捲り、またも溜息をつく。
「奏江に会いてぇ………」

例のドラマの撮りが終ってからは、まったくと言っていいほど
接触する機会も、接点もなくなった俺だった。


538ダクムン・飛鷹.2:2005/06/13(月) 01:06:55 ID:???
嘉月子供時代のシーン。
その台本読み&打ち合わせも終わり、廊下に出た俺は、
松田(マネージャ)の姿が無い事に驚いた。
きちんと仕事をこなし、俺を待っている彼女の姿が見えず、
奏江も会えないイライラも募り、近頃口にすることも無くなっていた
“再起不能にしてやる!”を、松田に投げつけてやる!と
プリプリ怒りながら、松田の姿を捜した。

よく耳を澄ますと、廊下の曲がり角の先から松田の楽しそうな話し声が
聞こえてきた。
クソッ!誰と話してるか知らないが、一緒に怒鳴りつけてやる!!
ズンズンと怒りに任せて角を曲がった俺に、能天気な声がかかった。
「あっ!飛鷹く〜ん。おひさしぶり。元気だった♪」
黒髪ショートのぽやぽや笑顔。
「今度は、私と同じドラマに出るんだ。よろしくね♪」

誰だ、このなれなれしい女は?
539ダクムン・飛鷹.3:2005/06/13(月) 01:08:59 ID:???

『クスッ…そう。そうだったんだ。
先生、復讐の為にお姉さまに近づいたんだ…
フフフフフッ……』
黒いオーラを身に纏い、毒のある笑顔で未緒が、嘉月に迫っていた。
美月は知ってるのかしら。先生のお父様が、自分の家族を殺した事を…』
『……美緒ちゃん』
『よりによって自分の愛した男の父親が、
幸せのすべてを奪ったなんて知ったら、どう絶望するかしらね』
世の中すべてが呪わしいと、全身で物語っていた。


そんな美緒の演技を周りのスタッフ達は、大絶賛している。
「相変わらず凄いな彼女の美緒」
「俺、今回も鳥肌立ちまくり」
「普段は、あ〜んなに悩みなんてなさそうな子なのに、
役に入ったらあんな闇色のオーラが纏えるなんてすごいわ」

ケッ!なにが凄い闇色のオーラだ。
俺には判る。
あのオーラは、素だ。
元々、持ってるもんを出しまくってるだけだ。
なにしろ、あいつは黒い悪魔なんだからっ!


540ダクムン・飛鷹.4:2005/06/13(月) 01:11:24 ID:???
ド・ピンクのつなぎを着て、少しでも誤魔化そうとしているようだが、
あいつは悪魔だ。
俺の頭の中で、奴の悪魔の行為が次々と蘇ってくる。

「それでね。この間、モー子さんとカラオケに行ったのよ。楽しかった〜」とか
「私が作った、キョーコ人形を毎日持ち歩いてくれてるのよ〜♪」とか
「今度、二人でショッピングに行く約束をしたのよ〜♪」とか

とかとかとかとか…以下エンドレス

俺は、姿を見るどころか、声さえ聞けない日々を送っているっていうのに、
奴は奏江との楽しい日々とやらを惚気…違う!自慢しまくりだ。
奏江の実家は知っているが、用もないのに行くのはストーカーのようで
躊躇われ、会いたいのを我慢しているっていうのに、
奴は遠慮もなく“モー子さんが、モー子さんがっ”を連発していた。
そして、俺の反応をみるように
「羨ましい(ニヤリ)」と、笑いやがった。
(注:あくまでも飛鷹視点)
「う、羨ましいなんてあるかっ!!」
「へ〜。ほ〜。ふ〜ん。そうですかぁ」
訳知り顔で笑う、その顔が気にくわねぇ!!
541ダクムン・飛鷹.5:2005/06/13(月) 01:14:33 ID:???
「OK。カット」
その声で、今まで緊迫していた空気が一瞬にしてなくなる。
先程までは全身で拒絶していた美緒は、
嘉月と今はもう楽しそうに話している。
今度、親友と出かけるので、どこか良いお店を知らないかと、
敦賀蓮に聞いている。
抱かれたい男bPに、女子高生にお薦めのお店を聞く女なんて、
アホなのかあの女。
しかし、敦賀蓮も「そうだね〜」と真面目に考え始め、そ
れを黒い悪魔は期待に満ちた目で見つめていた。
芸能界いちイイ男と言われている男が、女子高生の人気スポットを
知っているわけが無いだろうがっ!
「おい!黒い悪魔っ!」

ゲインッ!

周りのスタッフがギョッとするのも気付かず、
奴はまたも俺に拳固をお見舞いしやがった。
「誰が、黒い悪魔よ」
そんな抗議は無視して、奴に視線を合わせた。
「そういう人気スポットは俺に聞け!
この間、そういう仕事をしたからな。詳しいんだ。
お前が、ど〜〜してもって頼むんなら、案内してやってもいいぜ」
「…………ふ〜ん。じゃぁ、お願いしよっかな〜(ニヤリ)」

だから、見透かすように笑うんじゃねーよっ

542ダクムン・飛鷹.ラスト:2005/06/13(月) 01:18:22 ID:???

俺が、最上さんとの楽しくも辛い時間を過ごしていると、
小さなモノが突然割ってはいってきた。
「おい!黒い悪魔っ!」
黒い悪魔!?
一瞬、自分の事かと思ったら、ゲインッ!と
ものすごい音がスタジオに響いた。
「誰が、黒い悪魔よ」
最上さんに拳骨をお見舞いされても、彼は怯むことなく、その顔を上げる。
「そういう人気スポットは俺に聞け!
この間、そういう仕事をしたからな。詳しいんだ。
お前が、ど〜〜してもって頼むんなら、案内してやってもいいぜ」
一瞬、呆けたような顔をした最上さんが、途端に優しい顔になり
「じゃぁ、お願いしよっかな〜」と極上の笑顔を彼に向けた。
「ああ。お願いされてやる。」
少々テレながらも、偉そうにふんぞり返る彼。
そんな態度の彼を、ニコニコと見つめる彼女。

上杉飛鷹。芸能生活9年になる、俺の先輩。
どうして、彼女と親しいのかなんて判らない。
ただ判っているのは、俺にもう一人恋のライバルが出現したって事だけだ。


“黒い悪魔“と呼ぶそのキョーコ本人から、
大魔王サタンと恐れられる敦賀蓮の嫉妬心を煽った事に、
飛鷹は、不幸にも気付いていなかった。


おしまい。


543マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:21:51 ID:???
531です。
以上でおしまいです。
一気にアップしました。

544マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:25:15 ID:???
1の
『俺の実力が認められたんだよ』×
『お前の実力が認められたんだよ』○

アップするまえに、チェックすればよかった。
さっそく間違えてすみません。
535−536さんもカモンと言ってくれて有難う。
545マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:35:16 ID:???
GJ!! 起きててよかったーあ(≧∇≦)
飛鷹くんナイス!! 次はモー子さんと3人でコブ付きデートかな?
(その場合どっちがコブだろーか(笑))
546マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:39:03 ID:???
4人でかもしれない・・・といってみるテスツ
531タンGJ!!
547マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:44:15 ID:???
GJ!
その後のキョーコとモー子さんのラブラブデートで
相手にされない飛鷹と蓮が2人の後を威嚇しあいながら
憑いていってる図を想像してしまった。
548マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:45:10 ID:???
518です。本気ですごいスピードでスレが進んでますね(;゚д゚)
尚を書くのが楽しかったのでもう一本書こうと思ってるんですけど、またまた尚の妄想(さらに悪化)か、ほんとに尚が蓮キョに絡んでくのかどっちがいいかな−と悩んでます。
もしよろしければスレのみなさまの意見をお聞かせください。
需要無かったら怨キョに追い払われながら逝ってきます。
549マロン名無しさん:2005/06/13(月) 01:49:44 ID:???
どっちも読みたいな〜
でもどっちか選びやがれ、って言われたら・・・絡みw;
550マロン名無しさん:2005/06/13(月) 02:48:55 ID:???
妄想が暴走した上で絡む松が見たいでつノシ
551倉庫番:2005/06/13(月) 04:07:00 ID:???
住人の方より、
(仲村作品オンリーの)エロパロ倉庫が欲しい
と依頼があったのですが需要はありますでしょうか?
一応、ここと同じ形で作り始めてはおりますが
需要が多ければURL落とします。
552マロン名無しさん:2005/06/13(月) 04:51:37 ID:???
>>551
お疲れ様です〜。
エロパロ倉庫については向こうで聞いてみてはどうですか〜??
ここと向こうの住人が全く同じというわけではないと思いますし
553マロン名無しさん:2005/06/13(月) 08:23:19 ID:???
倉庫番様
こことエロパロの住人の私としては
ぜひ作って欲しいです。
他の方はどうだろう?
554マロン名無しさん:2005/06/13(月) 15:00:24 ID:???
蓮って「敦賀さん」か「蓮」って感じだよね。
「蓮さん」って感じではないよね…
蓮に「名前で呼んで」と言われてから、
呼び捨てではなく「蓮さん」と呼ぶキョーコの話を書こうとしたんだけど、
妙に力が抜ける呼び方だったので断念…
何でだろ…スケさんカクさんキンさんに近いものがある(?)からかな…
555マロン名無しさん:2005/06/13(月) 16:00:35 ID:???
>>551
乙です〜。
両住人ですが需要アリに1票です。

>>554
レンサン…ちょっと嫌かも。レン様(byマリア)だったら問題ないのに、何故?(笑)
ここは是非呼び捨てでひとつ…(^m^)
556マロン名無しさん:2005/06/13(月) 16:20:43 ID:???
>>554
蓮ちゃん、蓮君は?
両方だめだ。
557倉庫番1号:2005/06/13(月) 19:28:17 ID:???
>552>553>555
エロパロのほうにお伺いたててきました。
あちらで需要がありましたら夜中になりますが
URL落としにきます。ヽ(´ー`)ノ

>554
レンレンとか・・・orz


来たついでに前回落としたのの続き投下していきます。
駄文ですがドゾ!
558君に好きと言ってから 1:2005/06/13(月) 19:30:26 ID:???
『最上さん、真面目に聞いてくれる?』

事務所で偶然、一緒になった彼女を車で送り、彼女の家の前についてから俺は切り出した
シートベルトをはずしながら、『ハイ?』と彼女がこちらに向きなおす。
これから言う言葉はきっと、彼女を驚かせるだろう
でも、もうこれ以上、黙っていることができない
俺の中で、少し焦りが出たのだ
きっかけは、彼女の言葉。
先日、好きな人はいるのかとの俺の問いに、彼女は

「いません。・・・・というか、作りません。・・・・今は・・・・」

と答えた。俺は、その答えに満足していた

・・・・・聞いた直後は。

しかし、よくよく考えれば その言葉の意味は 今は特定の人間がいないということ。
ということは、彼女の中で、俺は その特定の人間の中に入れてもらえてないと言うことだ・・
いつだか、社さんが言ったように、

「どこかの馬の骨にもっていかれる」

そんなこと、許せるはずがない
559君に好きと言ってから 2:2005/06/13(月) 19:31:54 ID:???
『君、この間 今は好きな人を作らないと言ってたよね?』
『はい・・』
『俺も、今は大切な存在(人)を作る時期じゃないと思ってた・・・・んだけどね』

まっすぐに俺の目を見ている彼女を抱き寄せる
彼女はといえば、突然俺に抱き寄せられて驚いているのか固まって反応がない

一体どれくらいの時間が経っただろう

彼女を抱き寄せたまま、二人何も言葉を発しないまま
時間だけが過ぎていく
俺は意を決して、彼女の顔を覗き込んだ

『・・・・・・・・・・君が、好きなんだ・・・』

その言葉を口にした瞬間、彼女の目から涙がこぼれる
やはり、今 言うべきではなかったのだろうか・・・
彼女の涙をぬぐいながら、謝ろうとした瞬間、いままで動かなかった彼女の口が動いた

『そんな・・・信じられません・・・・・・・敦賀さんが私をなんて・・・』

『嘘じゃないよ、俺は君の事・・・』

もう一度、信じてもらえるように好きだと言おうとする俺を遮り、

『でも!わ、私・・・いまは・・・・・・・・・・・』

今は好きな人を作らない・・わかってる
だけど、俺は言わずにはいれなかった
560君に好きと言ってから 3:2005/06/13(月) 19:32:56 ID:???
彼女に出会うまで、付き合った女性が数人いた
自分では、それが恋愛なのだと思っていた
でも、それは恋とか愛ではなかった

それを気づかせてくれたのは、彼女。

無意識に、付き合ってきた女性を傷つけていた酷い男だった俺を、変えてくれたのも彼女。



君を失いたくない



だから、いわなければならないと思った。

『わかってる。今はダメってこと。君も俺も。ただ、知っていて欲しかった。俺が君を好きだって事を。』

彼女は黙って頷く

『君が、恋ができるようになるまで、俺は待つし、君も俺が胸を張って君を迎えにいける日まで待ってて欲しい。』

そういうと、今まで泣きながら黙っていた彼女がクスリと笑った

『敦賀さん・・・勘違いしてませんか?』
561君に好きと言ってから 4:2005/06/13(月) 19:34:40 ID:???
・・・勘違い・・?

『・・・・私、ラブミー部に入ってから変わったって言いましたけど
 正確には、敦賀さんと出会ってから変わったんです・・。
 今まで、他人に依存して生きていた自分を変えたのは、
 あなたの演技に触れたからなんです。
 演じることで、新しい自分を創ることができて、 
 そこから変わっていく自分がいました。
 敦賀さんは私の目標なんです・・・だから・・・
きっと、そこまで追いかけます。
あなたにふさわしい女優になるまで。
それまでは、あなたへの気持ちを抑えようと思ってたんです』

頭の中が真っ白になった

瞬間、俺は無意識に彼女に口付けていた
仕事も含め、今まで覚えきれないほどのキスをしてきた


だけど、初めてだ・・・こんなに震えたのは。



唇を離すと、彼女がこうつぶやいた

『待ってます』

俺も待ってる。
止まっていた二人の時間がやっと重なり、動き出した
562倉庫番1号:2005/06/13(月) 19:39:17 ID:???
林 田 健 司 さんの 「君に好きと言ってから」
という曲からイメージして書きました。

それでは倉庫作り行ってきます...λ
563マロン名無しさん:2005/06/13(月) 20:17:53 ID:???
>>557 
倉庫番1号さま
Gj!!&お疲れさまです。

蓮は着物とか浴衣とか似合いそう。
と言ってみる。
蓮とキョーコの浴衣姿、絵になりそうだ。
564マロン名無しさん:2005/06/13(月) 21:06:48 ID:???
>557
GJです!!
倉庫作成も乙です!!

タイトル見て、ピンときますた
健司スキーなんで嬉しいです
565マロン名無しさん:2005/06/13(月) 21:39:45 ID:???
ここで林田健司がくるとわ・・・GJ!
566HOME 1:2005/06/13(月) 23:07:24 ID:???

「あ、ほらほら、キョーコちゃんよ!いいわよねぇ、このCM。私、好きよ」
だるまやの閉店後、遅めの夕食を一緒に取っていた居間でのこと。
テレビを見ていた女将さんが画面の中に私を発見し、楽しそうに教えてくれる。

DarkMoon出演以来、仕事も徐々に増え、ドラマの端役や、CMなどもありがたいことに
何本かいただけている。その内の一本である生命保険会社のCMが、タイミングよく流れていた。
隣で黙々と箸を動かしていた大将も、いったんそれを止め、画面に見入っている。
なんだかちょっと気恥ずかしくて、それでいて誇らしいような……そんな一瞬。

「…このCM、大将のことを思い出しながら演技したんですよ」
CMが終わり、再び食事にとりかかろうとしている大将に、少し緊張しながら話しかけてみた。
案の定、驚いた顔でこちらを見ている。

仕事と学校の帰り道に、駅でばったり会った父と娘が、何気ない会話をしながら一緒に帰る。
そんな夕暮れのひとときを、穏やかなナレーションとセピア色の映像で構成したそのCMは、
好感度調査でも良い結果がでそうだと、椹さんからも報告をもらっていた。

でも…―――。実は、この何気ないシーンで何度もNGを出して、
相手役の俳優さんや、エキストラの皆さんにすごく迷惑をかけてしまったのは、私。
こういう日常的なシーンほど、自然な演技が要求される。
その自然な演技が、こういう家族との日常経験の乏しい私には思いのほか難題で……。
いち早く、その違和感に気が付いたディレクターさんが何度も私に声をかけてくれたり、
まわりのスタッフや、俳優の方々にも気を使ってもらって……。
つくづく自分の未熟さが身にしみた。

そんなとき、頭に浮かんだのは大将だった。
567HOME 2:2005/06/13(月) 23:11:47 ID:???

「私、父親とあんな風に話したことがないので…。自然な感じがうまく出せなくて、
 実は何度も失敗してしまったんです。それで……その、大将に話しかけてるみたいな
 気持ちでやったらどうかと思って。やってみたら成功して、やっとOKがもらえたんです!」
お礼の気持ちをこめて、大将に報告する。
ずうずうしかった…かな?無言で固まってしまった大将に不安を覚えつつ、感想を待つ。
――…沈黙が重い…。未熟者だと怒られる?

「ほら、あんた。なんとか言ってあげなさいよ」
優しい笑みを浮かべた女将さんが、大将をうながす。

「……―――よかったな。いい仕事ができて」

もともと口数の少ない大将だけど、そうぼそりと言って目をそらす横顔が
ほんのり赤くなっているように見えて……。
「はいっ」
思わず必要以上に大きな声で、返事をしてしまった。

誰よりも、このCMを見てもらいたかった。
その人がこうしてほめてくれた――…。そのことがとても、とても嬉しい。
568HOME 3:2005/06/13(月) 23:12:54 ID:???

「まったく、この人は。ごめんね、キョーコちゃん。
 こんなでも、キョーコちゃんの出た番組はかかさずビデオに録ってるんだから」
女将さんがくすくす笑いながら話してくれた、秘密の話に今度は私が固まる。

「お、お前……!――…あたりまえだろう。せっかく…」
そう言ってますます顔を赤くする大将。
ここに来てから、だいぶ時間が過ぎたけど、初めて見ます。そんな顔。

「ありがとうございます。大将、女将さん…」
あふれてくる感謝の気持ちをどうにか伝えたくて、姿勢を正して頭を下げる。

今の私には、帰れる場所がある。
そして、道に迷った時には行くべき道を教えてくれる、そんな場所が――…。

しゅんと曲がりかかった背中を、活を入れてシャンとのばしてくれる、大将。
疲れて帰った体を包み込むようなほほえみをいつもくれる、女将さん。
ふつつかな娘ですが……これからもよろしくお願いしますね。
569マロン名無しさん:2005/06/13(月) 23:13:28 ID:???
需要あるかな〜?と思いつつ、書きたくなったので書きました。
だるまやの二人とキョーコちゃんのふれあいシーン、もっと見たいなぁと思いまして。
キョーコちゃんにはいっぱい幸せになってもらいたい、そういうこってす。
570マロン名無しさん:2005/06/13(月) 23:19:34 ID:???
>>569
うわー、良い感じですね。こういうの結構つぼです。
571マロン名無しさん:2005/06/13(月) 23:21:10 ID:???
かわいい!GJ♪
キョーコちゃんはこれから一杯愛情に恵まれて欲しいなぁ、と
1〜2巻を読み返す度そう思ス・・・
572マロン名無しさん:2005/06/13(月) 23:23:15 ID:vAwy/4LJ
乙&GJ!です。
初期の大将&おかみさん絡みの話好きだから、読んでてじんとしました。
本編でもこういうシーンあればいいのにな。
573マロン名無しさん:2005/06/13(月) 23:24:37 ID:???
あげてしまいました、すみませんorz
574マロン名無しさん:2005/06/13(月) 23:29:50 ID:???
>>566-568
すごく良かったです!
また書いて下さい!!
575マロン名無しさん:2005/06/13(月) 23:45:00 ID:???
>>566
すごくいい話!
じ〜んときます。
576マロン名無しさん:2005/06/14(火) 00:06:30 ID:???
そういやキョーコってドラマ撮りとかで忙しくなってから、だるま屋の手伝いって
どうしてるんだろう?
住み込みバイトじゃなくて家賃を納めて下宿に切り替えたのかな。で、たまにお手伝いとか。
577倉庫番1号:2005/06/14(火) 00:33:52 ID:???
度々スマソ
エロパロ倉庫ですが、あちらでの意見が半々で
どうすればいいか倉庫番一同考えた結果、
とりあえずコチラでは需要があるようですので
コチラにだけURL落としておきます。

まだ1スレ目の500レス目ぐらいまでの分しか移行できてませんが。
アチラでまた、イラネ( ゚д゚)ノ◇ってレスが多発したときは消し去ります。

ということで( ゚д゚)ノ◇ホレ http://bbs7.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=sb21ug
578マロン名無しさん:2005/06/14(火) 00:45:37 ID:???
21禁をここに落としていいのか?
579マロン名無しさん:2005/06/14(火) 00:50:04 ID:???
>2に関連スレとして出てるからいいのでは?
住人の意識次第。
580マロン名無しさん:2005/06/14(火) 00:53:49 ID:???
>577
仕事速っ!個人的にはGJ!
でも、21歳未満の方はなるべく見に行かない様にね
581マロン名無しさん:2005/06/14(火) 01:19:42 ID:???
自分ノートンが反応してエロパロ板見るのに
設定わざわざかえたりしなきゃいけないから
倉庫、助かります。
ありがとうございました。
582言えない言葉:2005/06/14(火) 01:24:54 ID:???
381です。また書かせていただきます。
蓮の独り言?です。スルーOKです。

そう、例えば
演技することは好き。
シンプルなものが好き。
車の運転も好きだと思う。
コーヒー、紅茶はストレートで
酒はロックが好きだ。
夏以外の季節が好き。
いろいろ好きながある。簡単に言える。
ただ、
「君が好き」が言えない。簡単な言葉なのに。
いつか言える日が来るのだろうか?
583マロン名無しさん:2005/06/14(火) 01:32:46 ID:???
381です。
蓮の好きなものをコミックスで捜しましたが、
あまり見つからずこういうのが好きだろうと
思い、それを書きました。
蓮の好みがわからない。  
584マロン名無しさん:2005/06/14(火) 01:42:26 ID:???
おっと書き忘れ
倉庫番さん、乙です。
連続書き込み、すみません。
585マロン名無しさん:2005/06/14(火) 01:42:28 ID:???
>583
新しい感じでいいですな。GJ!

>倉庫番様
エロ倉庫の21禁仕様、開いたときビックリしました。
なるほどなるほど。
参照数みると、やっぱり蓮キョが人気っぽいですね。
こうして一覧になってるとわかりやすくて書き手側としても便利でいいです。
SS倉庫同様タイトル画像カワエエ
586マロン名無しさん:2005/06/14(火) 02:06:34 ID:???
やっぱり21禁ページに直で飛べるのはどうかと思った。
世の中の21禁サイトみたいに、トップページ作って
お断りを入れるべきでは。
587マロン名無しさん:2005/06/14(火) 02:48:05 ID:???
何かさ、自分勝手な話だけどエロパロ倉庫が作られて晒されてちょっと寂しかったよ。
意識次第とか行かないようにとかで片付けられても、そもそも何のためのスレだよ。
あっちもこっちもエロオケなら別にこのスレ必要ないじゃん。orz
関連スレにエロパロあるのもそこから派生したからってだけだと思うんだけど。
・・・民主主義で少数派の意見なんて無いに等しいけどさ。
でも労力を費やしてくれた倉庫番氏には乙。。。
588倉庫番3:2005/06/14(火) 07:52:53 ID:???
問題があるようなので一旦倉庫のログ消しました。
589マロン名無しさん:2005/06/14(火) 08:01:38 ID:???
倉庫番様 乙。
>>587とほぼ同意見デス。
ここの存在意義が無くなるよ。
590マロン名無しさん:2005/06/14(火) 08:52:17 ID:???
そもそもまとめる時って、作者の意向を確認しなくていいの?
591マロン名無しさん:2005/06/14(火) 15:09:10 ID:???
匿名でも著作権は書いた人のものだから
許可なしだと無断転載?ってことにはなるわな。多分。
2chの書き込みに対する著作権の扱いってどんなんだったっけ。
見た感じ他の保管庫でもそこまでは考えてないっぽいけど。
匿名掲示板じゃ作者の意向確認は難しいよなぁ。
嫌なら消してといえば消してくれるだろうとは思うが。
592マロン名無しさん:2005/06/14(火) 18:10:00 ID:???
倉庫に
>修正等できますので、タイトルなど修正したい所がありましたら
ご連絡ください。
とかいてあるから消してもらいたい人は言えばいいのでは?
そもそも、消してほしいぐらいだったら最初から投稿しないでしょ。
著作権とかは、倉庫番さんが「この作品は自分のです」って言ってるなら
アウトだけど、ちゃんとこのスレのものですって表記もあるし。
593マロン名無しさん:2005/06/14(火) 19:35:49 ID:???
そもそもこういうSS自体、作者の意向を確認してないわけなんだが。w
だからいいってわけではないけれど。
ただ、ここ2chに書き込む時点でコピペなどには了承してるのではないか?

今はスレも出来たばかりだが、今後2スレ3スレと続いた時、このスレが見れなくなった時
新規の住人とかにも重宝されると思う。
せっかく出来た倉庫なので使いたい人間だけが使えばいいのではないかと。
594倉庫番4です。:2005/06/14(火) 20:41:56 ID:???
倉庫番4号です。
住人の皆様、倉庫についての意見ありがとうございます。
現在、倉庫番一同で対策を考えています。
ここはSSスレですので、これから先、倉庫についてのレスは
倉庫のご意見・ご要望のほうへお願いします。

では1号に習い、ここに来たついでといってはなんですが
4号初SSを投下していきます。
本スレで出た事のある話ですが
蓮が坊相手に間接告白してる話です。
595天然コケコッコー 1:2005/06/14(火) 20:43:52 ID:???
ここはTBM。
ロビーを颯爽と歩く人物がひとり・・・。
そして、その人物に声をかける人物が・・・
・・・。訂正、動物が一匹。

「敦賀くん!」
「君は・・・・」

ここはTBM 裏倉庫。
先ほどロビーを颯爽と歩いていた人物、芸能界一いい男 敦賀蓮と
声をかけた・・・動物、TBM「きまぐれロック」マスコット、鶏の坊が肩を並べていた。

「ドラマ見たよ!いい感じじゃないか!」
「ああ・・・見てくれてるのか・・うん、なんとかね役をつかむ事ができたよ。
 あの時はありがとう。
 ちょうど君にお礼を言わなければと思ってたところだったんだ」
その言葉に感動する坊(=キョーコ)
しかしすぐさま『気になるあの事』について触れてみた。
「あの・・・前に言ってた子とうまくいったのかい?」
愛の演技に行き詰ってた蓮、実際に好きな子がいるならーーとけしかけた後
見事に役を掴み復帰。
蓮が役を掴むことができたのは『自分が練習相手をしたから』ということには
全く気づいてないキョーコは、好きな子とうまくいったからなのでは?と勘ぐっていた。

「いや、うまくというか・・・確かに彼女のおかげで役を掴むことができたけど
 別に何もないよ。・・・・これからもどうこうなる気はないし・・・。」

そういって寂しげな表情を浮かべる蓮を見てキョーコも胸が痛くなる。
596天然コケコッコー 2:2005/06/14(火) 20:44:46 ID:???
「・・・そうだ!君の好きな子!イニシャルだけでも教えてくれないかなぁ?
 あれから気になって気になって仕方ないんだよぉ。
 いいだろう?君と僕の仲じゃないか!!!!」
「君と僕の仲・・・ってどういう・・・。」
「いいじゃないか!イニシャルだけ!絶対に他に漏らしたりしないからさぁ〜」
しつこく聞いてくる鶏に蓮は少々あきれながらイニシャルぐらいなら・・と考えた。
どうも、この鶏には自分は何でも話せる気がする。
人じゃない(鶏)だからだろうか・・・。
「イニシャル・・ね、イニシャル・・・K・・・かな?」
「K・・かな?・・かなってなんだよかなって・・・・」
そういいつつ、自分の知る範囲での蓮の周りの人間で イニシャルKの女子高生を思い出す。

597天然コケコッコー 3:2005/06/14(火) 20:45:20 ID:???
と、突然立ち上がり
「も!!!!!!!」
鶏の発した「も」という言葉に一瞬、ビクリと蓮の肩がゆれる
「も・・も・・・・・も!!!!」
「(・・・まさかこの鶏、最上さんの事、知ってる・・・・?)ど、どうした?」
キョーコのことだとわかったのだろうかと焦る蓮。
「も・・モー・・じゃなくて・・・もしかして、琴南奏江・・・とか・・?」

蓮の周りでイニシャルKを持つ女子高生、キョーコの知る範囲では
自分の親友、モー子さんぐらいしか思いつかないキョーコ。
自分もイニシャルKを持つ女子高生、ということには全く気づいてない。

−モー子さんだったらヤバイわ!モー子さん、絶対に敦賀さんに恋愛感情なんて
 持ってそうにないもの。敦賀さん玉砕じゃないの!−
と、キョーコが余計な心配をしていると

「琴南さんではないね。って君、琴南さんの事、知ってるんだ?」

−ホ。モー子さんじゃないのか。良かった。−

「あ?ああ〜〜〜ファン!そうそうファンなんだよ〜〜」
実は親友です、なんて口が裂けてもいえない。
ある意味、ファンというのも間違いではないので嘘ではない。
しかし、モー子さんじゃないとなると、それ以外キョーコは思いつかない。
598天然コケコッコー 4:2005/06/14(火) 20:46:58 ID:???
「ねぇ!やっぱりイニシャルだけじゃなく、名前教えてよ。
 下の名前だけでいいからさぁ〜〜」
「君ねぇ・・。知ってどうするの。というか、これ以上はノーコメント!」
「いいじゃないか〜君と・・」
「僕の仲はただの知り合いだ!」
「・・・・・。わかった。」
やけにあっさり引き下がる鶏だな・・と思った瞬間
「敦賀蓮は『てんてこ舞い』の意味がわからなかった。って週刊誌に売ってやる。」
売るべきものが違うだろ・・と思いつつ、さすがにソレ(てんてこ舞い)については
あまり他言してほしくない。
やっぱり、自分はなんだか鶏に弱いなぁと思いつつ
「・・・きょうこ・・・・」
ボソリとつぶやく。
名前を口にするだけでも何だか気恥ずかしい。

−本当に・・・なんて重症なんだ、自分は・・・ー

ボソリとつぶやき、キョーコを思い浮かべ赤くなってる蓮を見ながら

−敦賀さん、なんて顔するんだろう・・・って、ちょっと待て?−

何か今、重大なことを言ったような気がする。

「・・ゴメンもう一度いいかな・・?」
「何度も言わせるなよ。・・・・・キョウコ・・・・」

599天然コケコッコー 5:2005/06/14(火) 20:47:28 ID:???

−・・・・・・・・・・!?
 ぬぁああああああああああんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!−

鶏の着ぐるみの中で、驚愕のキョーコ。
驚きすぎて声も出ない。
と、背後から蓮を呼ぶ社の声がした。

「蓮!時間!」
「あ、はい。今いきます。」
そう社に返事をし、いまだ(中身は)固まったままの鶏に向かって
「それじゃあ、また・・。今の話、絶対に秘密だから!」
そういって蓮は去っていった。
600天然コケコッコー 6:2005/06/14(火) 20:48:07 ID:???
ぷきゅ。ぷきゅ。ぷきゅ
ここはTBM。
一人・・いや、考えながら歩く鶏が一匹。

−敦賀さんの好きな子が『きょうこ』
 まさか私と同じ名前だなんて・・・・
 なんだか変な気分だわ。
 そうだ!明日、社さんに会ったらそれとなく聞いてみなくちゃ−

激しく勘違いしているキョーコ。
次の日、衝撃の事実を知ることとなる。

 翌日、LMEにて

「え?蓮の知り合いで『キョウコ』っていう名前の女子高生?
 う〜〜〜ん俺の知るところでは、キョーコちゃん!君しか居ないと思うよ?
 −−−−−−−って、え?え?え−−−−?
 キョ、キョーコちゃーーーーーーーーーーーん!
 しっかりーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 倒れるキョーコを支える社の絶叫がこだましていた。

 キョーコが目を覚ますまで、あと少し・・・・・


=おわり。お粗末さまでした〜=
601マロン名無しさん:2005/06/14(火) 22:47:10 ID:???
>>594 倉庫番4号さま
GJ!!&乙です。
楽しく読ませていただきました。
また書いてくださいね。
602マロン名無しさん:2005/06/14(火) 22:51:01 ID:???
倉庫番ヨンサマ乙華麗にGJ!

本スレで、10巻の表紙の話題が出てましたね〜
そこでリクエストです!
あの表紙で何かSSできませんか?
603マロン名無しさん:2005/06/14(火) 23:09:24 ID:???
乙女蓮キターーーGJ!!
604マロン名無しさん:2005/06/14(火) 23:19:25 ID:???
GJ!!

倉庫番さんてそんなにたくさんいたんですね
お疲れ様です

言われてみればモー子さんもキョーコもイニシャルはK
「も」ワロタ
605569:2005/06/15(水) 01:45:18 ID:???
倉庫番様、お疲れ様です!お世話になっとります。
照れながらキョウコとつぶやく蓮に激萌え。

>>570-575
感想アリガトンです。読んでもらえることが何よりのシヤワセ。多謝。

一番乗りー!してから、SS投下もはや10本目(場所とってゴメンナサイ・・・)
今ではすっかりSSスレ中毒にw
まとめページも出来て、ウハウハしながら見に来ております。
最近のスレ回転の速さにおののきつつ、また隙間を見て投下していきたいなぁと
たくらみ中〜。もうすぐコミックスも発売だ!ビバ、萌え充電。
606マロン名無しさん:2005/06/15(水) 16:34:03 ID:???
ものすごく短い(小ネタ)ですが、投下させていただきます。
9巻読み返してたら急に書きたくなった飛鷹君。
切ない男心…。
ではではドゾ↓
607保健室での賭け事:2005/06/15(水) 16:34:57 ID:???
あと3cm―――…
あいつにはまだまだ届かないけど
あと2cm―――…
チビには変わりないけど
あと1cm―――…
あいつ急に綺麗になったから
あと0.5cm―――…
誰に攫われるかわからない

だから伝えよう、と思う。
たとえYesでもNoでも。
あいつなら、子ども扱いしない。
真剣に答えてくれる。
だから伝えよう、と思う。

後は目の前に立ちはだかる身長測定機が、
俺の背中を押してくれるのを待つだけだ。

「はい次、上杉飛鷹君…えっと150…」
「え!?」
「あ、違った。149.7cmね」
ハイと受け取った表には鉛筆でくっきりと、
はっきりと149.7cmと書かれている。
静かにうな垂れる飛鷹の肩を、クラスメイトがそっと叩いた。
「お前…ちっさいな」
「うるせぇっ!!」

告白まであと0.3cm―――…
608マロン名無しさん:2005/06/15(水) 18:04:05 ID:???
カ…カワイイ…(*´д`)ハァハァ
609マロン名無しさん:2005/06/15(水) 22:08:02 ID:???
381です。
これからSS投下しようと思います。
PC持っていないのでPHSからの投下になります。
コピペ&張り付けが出来ないので、
投下の間があくかもしれません。
その時はすみません。
610甘くて残酷な言葉:2005/06/15(水) 22:30:34 ID:???
君が養成所から出された課題の台詞あわせの
相手になって欲しいというのでOKした。
「よかった!私、敦賀さんしか頼める人がいないんです」
うれしそうに笑う君。
渡された台本に目を通すと、どきりとする台詞が。
「最上さん、これを俺と?」
「はい!お願いします!普段は練習生の女の子同士で
やるんですけど、今回は実際と同じようにしたほうが
いいと言われたので敦賀さんにお願いしたんですが、
やっぱり迷惑ですか?」
「いや、そうじゃないけど」
「よかった!」
君は残酷な子だね。これを俺にやれという。
俺の気持ちを知らないから仕方ないけど。
まぁ、いいさ。あの言葉を言えるなら。
611甘くて残酷な言葉 2:2005/06/15(水) 23:19:09 ID:???
場所を誰も来ない事務所の会議室に移し、
台詞あわせは順調に進んでいく。
君があの台詞を言う時が来た。
全身真っ赤になりながら
「あなたが好きです」
「俺もずっと前から君が好きだったんだ」
「うれしい」
台本どうりに抱き締める。君のむくもりが体を侵食していく。
ふいに君が泣きだした。どうしたのか?と訊いてもあやまるばかり。
俺はただ抱き締めることしか出来なかった。
君が俺の腕から離れていく時、悲しそうだったのは気のせいだろうか?
「ご迷惑おかけしてすみません。私、自分の芝居の下手さかげんに嫌気がさして。
そうしたら、涙が止まらなくて。すみません」
頭を下げる。
「下手じゃなかったよ。本当だ。君は自信をもっていい」
君はさびしそうに微笑んだ。
612甘くて残酷な言葉 3:2005/06/15(水) 23:54:18 ID:???
自分の家にもどり、今日のことを振り返った。
『ずっと、あなたが好きでした』
甘くて残酷な言葉。
君の本心じゃない。台詞だとわかっている。わかっているけど。
『俺もずっと前から君が好きだったんだ』
ずっと言えなかった言葉、“君が好き”。台詞なら言える。台詞なら。
演技だけれど、君に言えてよかった。
「ありがとう」

敦賀さんに下宿先まで送ってもらった。
私はもう一度、今日のことを詫びた。
敦賀さんは気にしてないと言ってくれたけど、
どこか、つらそうな顔をしていた。
やっぱり私のこと嫌いなんだ。胸が痛い。
私は嘘をついた。養成所の課題というのは嘘。
台本は練習生が遊びで作ったもの。
私はただ、あなたの口から『君が好き』という言葉を聞きたかった。
あなたに『好き』と言いたかった。だから利用した。
私の言葉は本心。あなたの言葉は、ただの台詞。
こんなにもつらくなるなら、しなければよかった。
私の自己満足のために、巻き込んでしまった。
「ごめんなさい」
613マロン名無しさん:2005/06/15(水) 23:58:40 ID:???
381です。
だめだめだ。
住人の皆さん、すみません。
614マロン名無しさん:2005/06/16(木) 04:41:14 ID:???
GJ!
今は嘉月と未緒だからラブいシーンはないだろうけど
この先恋人役やることになったりしたら
蓮どーすんだろw; やっぱ生殺し?
615マロン名無しさん:2005/06/16(木) 09:15:53 ID:???
GJ!!

PHSから乙でした

まとめサイトもできたし、
ここもコンスタントに投下されてますね
活気があってイイ!!
616倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/16(木) 12:40:20 ID:???
>613
GJ!!!!!!
PHSからポチポチご苦労さんでつ。
せつな系、スキダー

>住人の皆様へ
倉庫に、新企画を作りました。
職人のネ申の皆様、ご協力よろしくお願いしますです。

それでは、リクエストにあったローリィネタを投下していきます。
617愛の押印帳:2005/06/16(木) 12:41:17 ID:???
・・・ふ〜〜む・・・・
ゴ〜〜ロゴ〜〜ロ
バスルームから出てきたローリィはワイングラスを片手に
足ツボマッサージをしながら、考えていた。

手にするのは一冊のスタンプ帳。

そろそろだいぶスタンプが溜まってきたのではないかと
キョーコにスタンプ帳を提出させ、目を通しているのだ。

 10点 ーー床掃除。中澤
100点 ーー付き人ありがとう。松内 瑠璃子
100点 ーーおねえさま、ありがとう。マリア
100点 ーーCMがんばろうね。ありがとう。琴南 奏江

最上くん、なかなか頑張ってるではないか・・・

100点
−10点 ーー代理マネージャーの仕事にて 敦賀 蓮

結果、90点。90点スタンプがあるにも関わらず、蓮の奴なにをやってるんだ?


多少の疑問はあったものの、ここまでは良かったのである。
ローリィを悩ませたのはこの後。
618愛の押印帳 2:2005/06/16(木) 12:43:26 ID:???
100点 ーー蓮の夕飯ありがとう。 社
100点 ーーお弁当ありがとう。 敦賀 蓮
100点 ーー演技の練習 敦賀 蓮
 80点 ーー台詞の練習 敦賀 蓮
 50点 ーー買い物の付き合いで 敦賀 蓮
 50点 ーー暇つぶし 敦賀 蓮

     ※以下、敦賀 蓮ばかりなので省略

これは・・・・・・・ほとんど蓮相手じゃないか!!!!!!
ラブミー部の仕事というより・・・・・・・・・・
恋人の仕事と言っても・・・
もしや、これは・・・・・

愛の大嵐!キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!


次の日から、探偵スタイルで蓮とキョーコを盗み見ているローリィの姿がLMEで多数、目撃され

数年後、蓮とキョーコの仲が一冊の本で暴露されドラマ化されることとなる。


 愛の押印帳−スキップ・ビート!− 
      ローリィ・宝田 著


619倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/16(木) 12:48:38 ID:???
以上、ローリィネタでした。
読み返してみたら、書き直したい所がいっぱいだ〜
倉庫に移すときに、少し書き直すかもしれません。
620マロン名無しさん:2005/06/16(木) 12:56:15 ID:???
禿笑!GJ!!です。
ローリィ素敵すぎwさすが、宝田家倉庫番さま。

LOVEME部の活動にかこつけて、なにげにキョーコと接触をはかってる
そして、スタンプを押す理由が徐々に甘くなっている蓮にこっそり萌えw
621マロン名無しさん:2005/06/16(木) 13:32:27 ID:???
ローリィネタ、いいですね!
ドラマ化のときは本人が演じて
さらに話題になりそう。
622マロン名無しさん:2005/06/16(木) 13:53:02 ID:???
>50点 ーー暇つぶし 敦賀 蓮

蓮は何が気に食わなくてマイナス50なんだろ?w
623マロン名無しさん:2005/06/16(木) 14:10:51 ID:???
マイナスじゃなくて

50点 →暇つぶし

ジャマイカ?

てゆーか暇つぶしに付き合ってもらってスタンプ押す蓮てw
かわええな
624マロン名無しさん:2005/06/16(木) 14:19:22 ID:???
>>623
100点満点のうちの50点だから50点マイナス

暇潰しに付き合ったのにマイナスって…
何したんだキョーコ…
625マロン名無しさん:2005/06/16(木) 15:29:45 ID:???
「最上さん、いま空いてる?ちょっと暇つぶしに付き合ってくれるかな?(キュラララ)」
「(ひいっ)ひ、暇というほど暇では…」
「スタンプ押してあげるから、ね?(有無を言わさぬ微笑)」
          ↓
その後、世間話などに付き合うも、用事ができ途中退席するキョーコ
           
「…(不満げ)まぁ、約束だからね……」
しぶしぶ50点スタンプを押し、キョーコを解放する職権乱用俳優、敦賀蓮であった。


とSSから勝手に妄想特急な私を誰か止めておくれ…orz
(倉庫番さん、設定使ってゴメンナサイ)
626マロン名無しさん:2005/06/16(木) 15:30:39 ID:???
あー、
なんで100点じゃないかってことかw
あんまし深く考えなかったよ
627倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/16(木) 16:21:58 ID:???
再びスマソ
>>294 のリクエストを元に作成。
ちとエロ要素入ってるかもです。(直接的ではないのでコチラに)
628いい・・ですか? 1:2005/06/16(木) 16:22:57 ID:???
「敦賀さん!お願いがあるんですけど・・・。」
ヤ、ヤメテクレ・・潤んだ瞳で俺を見上げながら言わないで・・
「な、なにかな?」
「敦賀さんちに行っても・・いいですか?」
キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
・・ではなくて・・・
「え?ど、どうして・・かな?」
『あの病気』を自覚して以来、自分の理性に自信のない俺は、
彼女の言葉に動揺してしまう。

情けない・・。

目の前の彼女はというと、なぜか真っ赤になっている。
あれ?いつもと様子が違う・・?

「あの・・言いにくい事なんですけど・・・
 私、自分の体に自信がなくて・・・
 だから、その〜〜〜〜〜
 敦賀さんに・・・・見て・・・もらいたいんです・・」

キョーコは蚊の鳴くような小さな声で答えた。
それでも、蓮にダメージを与えるには充分すぎる内容。

「か・・じ・・・ええ?!」

「あの・・だから、体に自信がないので、敦賀さんに見てもらいたいんです!」
629いい・・ですか? 2:2005/06/16(木) 16:25:21 ID:???
何を言ってるんだ、この子は!
固まる蓮。
切り返す言葉を探していると

「敦賀さんち、ちょっとしたジムみたいなお部屋、あるでしょう?
 だから・・そこで・・・・」

「・・・そ、そこで・・?」
そこで一体何をしようというのだ、この子は・・・
俺は期待すべきなのか?
てか、いいのか?
いや、ダメだろう・・・

更に、キョーコは続ける
「器具を使って・・・」

「き、器具〜?」
もう、ダメだ・・
完全に蓮の思考回路は停止した。
思考回路が停止し、何を言っても反応しない蓮に気づかず
キョーコは続ける

「体を鍛えたいんですよ!
 今度の役、ちょっとアクション系で・・。
 で、鍛えたくてもホラ!ジムとか行ったらお金かかるじゃないですか?
 私、そんなお金持ってないし。
 そこで、敦賀さんちのあのジムのお部屋を思い出したんです。
 撮影まででいいので使ってもーーーーーーって、あれ?
 敦賀さん?
 聞いてます?
 ねぇ、敦賀さーーーーん」
630倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/16(木) 16:30:34 ID:???
以上。もしかしたら 続く、かも。です。

ローリィネタ、買い物の付き合いで50点のほうは、
ちょっと構想中だったのですが
皆さんご指摘の暇つぶし50点のネタは考えてなかったです。
というわけで
>625
妄想、ありがd
その妄想からまた一本できるかもです。
631マロン名無しさん:2005/06/16(木) 16:45:11 ID:???
GJ!!
蓮、おまいは器具から何想像してんだw

みなさんアクティブに活動されてますねぇ…すんばらスィ
632625:2005/06/16(木) 17:11:52 ID:???
連続GJ!!笑いのツボ刺激されまくりw
蓮…あわれだ。

>その妄想からまた一本できるかもです。
やたっ、妄想の連鎖反応が!w
633マロン名無しさん:2005/06/16(木) 17:35:48 ID:???
皆さん、すごい!まさに相乗効果。
私もがんばらないと。
634マロン名無しさん:2005/06/16(木) 18:50:38 ID:???
>619
他の神だって後で後悔しているはずなのに自分だけ加筆なんて許すまじ〜!
・・・なんてねw
ローリィネタ良かったですー。
暴露本は売れたのかな。ローリィ印税で一攫千金か?
>633
期待してます!
635マロン名無しさん:2005/06/16(木) 19:20:27 ID:???
>>628-629
トレーニングマシンとハッキリ言わないキョーコも悪いよな・・・。
しかも、仮にここで蓮がキョーコに協力するとなれば
薄着(たぶん)でじんわり汗を浮かべたキョーコの姿に
蓮はまた理性に鞭打たなければならないんだろうなー。
636マロン名無しさん:2005/06/16(木) 19:38:15 ID:???
そこで理性に鍵をかけてみよ〜
…ゼヒソウシテクダサイ オナガイシマスorz
637マロン名無しさん:2005/06/16(木) 20:50:24 ID:???
>634
ありがとうございます。
がんばります。
633でした。
638マロン名無しさん:2005/06/17(金) 00:23:20 ID:???
>636のカキコを見た瞬間
「 汚 れ た 理 性 を 廃 棄 し ろ 〜 ♪ 」
と、日○の白くまくんCMの替え歌が脳裏を横切った…
スミマセン。華麗にスルーしてください…↓↓
639マロン名無しさん:2005/06/17(金) 01:45:08 ID:???
↑いや、そーゆーのもアリかもとか思った(笑)
640ゆん。:2005/06/17(金) 03:01:40 ID:jLfVU9Dm
エロパロから来ました〜。
いや、何か皆様凄いですねぇ!多分、私なんかより若いお嬢様達の活躍ぶりったら。本当に楽しく読ませて頂いちゃってます。スキビは久々に続きの気になる漫画でして、発売日が待ち遠しくて。私、蓮より9つも年上なんですけど…。蓮ならイイ…(藁)
641マロン名無しさん:2005/06/17(金) 03:22:38 ID:???
どこを縦読み?
642マロン名無しさん:2005/06/17(金) 03:40:05 ID:???
>>641
エロ
いや
になる

かな☆キュララ
きっとほのぼの系のSSをリクエストしてるんですよ。
643マロン名無しさん:2005/06/17(金) 04:25:10 ID:???
エロ
いや(つ)
漫画でして、

かとオモタw
644マロン名無しさん:2005/06/17(金) 05:21:22 ID:???
エロパロにこんな初心者さんが居るとは・・・



と釣られてみるテスト
645マロン名無しさん:2005/06/17(金) 16:41:17 ID:???
昨日、TVで釈由美子が出てて、スカイハイの
決め台詞を聞いて思ったんだけど、
キョーコ、イズコ役にぴったり、はまり役?
646マロン名無しさん:2005/06/17(金) 20:29:53 ID:???
>>645
地獄行き連発のイズコ・・・orz
647マロン名無しさん:2005/06/17(金) 21:01:05 ID:???
今日は新作ないの〜?(・∀・ )っ/凵 ⌒☆チン
648マロン名無しさん:2005/06/17(金) 21:31:41 ID:???
倉庫の参照数とか見て思ったけど
蓮→キョか蓮キョアマアマか
微エロか理性飛び系が好まれるようだね
649マロン名無しさん:2005/06/17(金) 23:17:07 ID:???
みなさまお望みの微エロでも理性飛びでもアマアマでもありませんが…

空気を読めずにちょっと投下してみます。
ネ申が現れるまでのつなぎとしてご笑納くださいませ。
6501:2005/06/17(金) 23:18:52 ID:???

「送って行くよ」

仕事帰りだという彼女に、
立ち寄った事務所で偶然出逢った。
自分はこれからまだ移動だったけど、
久しぶりに顔を見た嬉しさも手伝って
気づいたらそう申し出ていた。

隣のマネージャーのニヤニヤ笑いが
見なくても手に取るようにわかる。
自分が気づくよりも先にバレてるんだから、
仕方ない…んだけど。
この人は、このことに関しては
とかく俺を子供扱いしたがるから困ったものだ。
6512:2005/06/17(金) 23:20:51 ID:???

3人で車に乗り、ドライブすることしばし。
彼女の下宿先である居酒屋の近くに車を停める。
「あーっ、俺、ちょっと電話してこなきゃ、悪い、待ってて蓮」
到着したことを後部座席の彼女に伝えるために
振り向いたところで、社さんがわざとらしく早口でそうまくしたてて
車をさっさと降りてどこかへ行ってしまった。
…わ、わざとらしい…。
露骨な気の使い方にゲンナリし、
思わずハンドルに突っ伏してしまった。
本当に電話なら、携帯電話をお持ちでしょう…?社さん…。

そうだ、彼女も早く降ろさないと。
後部座席を見ると、彼女は車の停まった様子にも気づかず、
動く気配もない。
「…最上さん?」
呼びかけても何の反応もない。
反応がないどころか、規則正しい寝息がわずかに聞こえてきた。
ね、寝てる…のか?
事務所を出てからここまでそんなに長い時間が経ったわけではないのに。
疲れているんだろうな…。
「寝かせておいてあげたいのはやまやまだけどね…」
移動途中でなければしばらくこのままでも全く構わないけれど
自分のほうにこれから仕事があるのでそうもいかない。
車から降りて助手席側に回ると、ドアを開けてシートを動かした。
「最上さん、起きて」
彼女の身体に手を添えて、揺り動かしてみる。
6523:2005/06/17(金) 23:23:43 ID:???
「ん…」

「最上さん」
もう一度声をかけて身体を揺する。
やっと気づいてくれたのだろうか、彼女がゆっくりと目を開けた。
「…あれ、敦賀さん?」
俺を見上げる顔に疑問の表情が浮かんできたのが見て取れた。
何で敦賀さんが?ここはどこ?といったところだろうか。
少しおかしくなってつい笑いながら、思い出させようと彼女に問いかけた。
「憶えてない?」
ややあって。
「…あ、そうだっ、事務所でお会いしたんでしたよね、
うわあ、すみませんっ寝たりして」
どうやら記憶が蘇ったらしい。
驚愕、といってもいいような顔をしてバタバタと車から降りると、
がばっと頭を下げた。ふ…。
「疲れてるみたいだね、今日はゆっくり休んで」
彼女は、特に疲れてるってわけじゃないんですけど…と呟いた。
「実は明日、ドラマのオーディションなんです…緊張しちゃってて」
そう言って頭に手をやって照れくさそうに笑う。
オーディションか…。
「そう…じゃあなおさら、明日の為にきちんと休んで、がんばらないと」
「はいっ。送っていただいてしまって、ありがとうございました」
お仕事がんばってくださいね、ご飯ちゃんと食べなきゃだめですよっ。
そう言って再び頭を下げて立ち去ろうとしたので、思わず呼び止めていた。
顔が見られて嬉しいことは嬉しいけれど、
君は結局車の中では寝ていたし、会話らしい会話もそんなにしていない。
今度いつ逢えるかもわからないんだから、もうちょっとだけ役得が欲しい。

「最上さんっ」
6534:2005/06/17(金) 23:26:28 ID:???

「はい?」

「目、つぶってみて」
「こうですか?」

再びこっちを向いて立っている彼女に、そう言って目を閉じさせた。
言われるままに目を閉じる彼女に…わずかに黒い気持ちすら感じてしまう。
誰にでもこんなに従順なのか?無防備すぎて…本当に。
それに…何されるかわかってる?わからないだろうね…。
近くに誰もいないことを確認すると、
顔にすばやく手を伸ばして唇でやわらかな頬に触れた。
さあ、どうする?

彼女は、思ったとおり、ぴき、と一瞬固まった後。
「…っ今のなんですかー! そんなイジワルして楽しいんですかっ」
その反応も予想通りで嬉しいやら少し寂しいやら。
君は俺に襲われるとかそういうことはこれっぽっちも考えていないんだね。
「合格するように、おまじない」
「その笑顔嘘っ、絶対イヤガラセですよーもうっ。受かるものも落ちちゃいますよっ」
「じゃあ、明日、しっかりがんばって」
またね…。
6545:2005/06/17(金) 23:29:29 ID:???

彼女は、わざとらしい俺のこじ付けに、
少し怒りながらも、もう一度、頭を下げて走り去っていった。
そんな姿をしばらく見送っていると、
がさごそという音がどこからともなく聞こえ
頭の上に葉っぱを乗せた我がマネージャー殿が現れた。
顔には満面の笑みを浮かべている。
「れーんー、見てたぞぉ、このムッツリ君め」
ふう、やれやれ。葉っぱついてますよ…社さん。
どこで盗み見してたんだかほんとに。
「…あなたがそうするように仕向けたんでしょう」
「だーって、最近なかなかキョーコちゃん見かけなくて寂しかったんだろ?顔にそう書いてあるし」
っ。なんでわかるんだろう…
彼の言葉に思わず頬のあたりをぺたぺたと触っていると。
社さんの勝ち誇ったような顔。
しまった…っ、また…またやられた…。あーもうこの人は…。

「お前をこんな風に手玉に取れる日がくるなんてお兄さんは思いもよらなかったよ」
「…そろそろ移動しませんか」
「そうだねぇ、はい移動移動〜」
6556:2005/06/17(金) 23:31:26 ID:???

「君たちがあんまりゆっくりだからね〜、見てる俺としてはこう、もどかしいっつーかね」
再び車に乗り込み移動する道すがら、
社さんがそう言って楽しそうに笑う。
ゆっくりって…まだ始まってもいないのに。
「…俺と彼女は別に付き合ってるわけじゃないですよ」
そんな俺の言葉に社さんは首を振った。
「お前の中では確実に始まってる」
それはそうなんですけどね…。
だいたい、気持ちを伝えてそれで簡単に成就するとは思えない…。
「自分の気持ちはとうにわかってるんだから、ぶつけてみてもいいんじゃないか?」
キョーコちゃんだって、お前のこと、憎からず思ってるだろうし。
そうやって何度言われたかしれない言葉。
だけどこういう関係だってそんなに悪くもない。
「しばらくは今のままでいいですよ…まだ自分の感情についていくのがやっとですから」
「…前にも言ったけどそんな悠長なこと言ってたら」
「どこかの馬の骨に…、でしょ?」
セリフの続きを取ったもんだから、社さんが面食らってこっちを見ている。

「わかってますよ」
「…いーやお前はわかってない。もう少し今のままがいいとかなんとかぬかしちゃって」
「他の奴に取られるようなことはしません」

そう。自分の気持ちもわからないような頃とはもう違う。
ちゃんと手に入れて見せますから、
…もう少し遠くで見守っていてくれませんか、社さん。
656649:2005/06/17(金) 23:35:00 ID:???
ハイどーも失礼致しました。

保管庫との兼ね合いで
タイトルがあったほうがよかろうと思いますが
なんつーかこう、センスあるものが浮かばなくて…

プチ送り狼 with ピーピング社

とでもしておいてください。それでは。
657マロン名無しさん:2005/06/17(金) 23:41:18 ID:???
リアルタイムで読めました!

頬にキスする蓮イイ!(・∀・)

こうゆうの激しく萌まする。社さん可愛すぎだし…神よありがとう!!!
658マロン名無しさん:2005/06/17(金) 23:49:31 ID:???
>>649
GJ!!!!
「他の奴に取られるようなことは
しません」
蓮、かっこいい!!
659マロン名無しさん:2005/06/18(土) 00:12:57 ID:???
いいですね〜 萌えました〜
660マロン名無しさん:2005/06/18(土) 08:28:30 ID:???
>649 GJ!!
今回は蓮からキョーコだけど、
もし、キョーコから蓮にした場合
蓮の理性飛んじゃうのかな?
661マロン名無しさん:2005/06/18(土) 12:14:33 ID:???
>>649
GJ!社さんのお兄ちゃんぶりに(*´д`)
662マロン名無しさん:2005/06/18(土) 20:32:05 ID:???
SS投下します。

>>501と同様、スルー推奨で。
663社クン、危機一髪! 1:2005/06/18(土) 20:34:33 ID:???
『只今、人気急上昇中の京子!熱愛発覚か!?』

・・・ふぅ。とうとう来たか、この時が。今まで蓮とキョーコちゃんがスクープされなかった
のが不思議な位だよ。さて、二人についてどんな内容が書かれているんだ?
人気俳優、敦賀蓮のマネージャーである俺は、記事に目をやった・・・と同時に
見ていたその週刊誌を床に落としてしまった。

「な・・・なんで相手が俺なんだよ・・・?」

実は週刊誌にはこう書かれていたのだ。
『京子の熱愛の相手はなんと敦賀蓮のマネージャー!!』
そして俺とキョーコちゃんが親しげに話している写真が掲載されている。

「おい、お前ら!スクープする相手を間違えてるぞ!蓮に知れたらどうしてくれるんだよ。
俺の命が危ないじゃないか!」
これはヤバい、本当にヤバい!俺の頭の中で命の警報が鳴り響いている。
あ〜なんて言い訳すればいいんだ?それよりもこの写真・・・まさか蓮が居ない時を
狙って写したんじゃないだろうな。俺は頭の中で必死に蓮への言い訳を考えていた。
664社クン、危機一髪! 2:2005/06/18(土) 20:37:00 ID:???
                   ぞくりっ

・・・・何だ?今、悪寒が走ったぞ。
はっ!?奴が居る!俺の背後に居る!!間違い無く居る!!!
俺は確信を持って言えるぞ。蓮の奴、絶対に魔王の面持ちをして俺の背後に居る筈だ!
まだ俺の命の保護対策案が浮かんでいないというのに・・。ついでに心の準備も出来ていない。(涙)
あぁ・・・後ろを振り返りたくない。しかし、俺は覚悟を決めて振り返ってみる事にした。・・そろ〜り。
   
      ・・・やっぱり居た・・・。(滝涙)

「社さん、これはどういう事ですか?」例の週刊誌を手に持ち、蓮は魔王の微笑を浮かべている。
・・・お前、その目つきだけでも人(俺)を殺せそうだぞ。

「いやぁ、どうもこうも・・・ね?俺もその記事の内容については今知ったばかり・・・」
蓮は相変わらず刺す様な視線を向けてくる。俺はその迫力に押されてジリッと一歩後ずさりした。
すると合わせたように蓮も一歩前に出てくる。そんなやりとりが幾度となく続き、俺はいつの間にか
壁際へ追い詰められるという状態に陥っていた。
665社クン、危機一髪! 3:2005/06/18(土) 20:39:10 ID:???
「本来熱愛報道されるべきなのは俺だと思うんですけど・・・どうしてここで社さんなんかの名前が
出てくるんでしょうねぇ?」
そう言いながら丸めた週刊誌を俺の頬にピタピタと当ててくる。・・・お前はヤクザか?

「そんな事、俺が知るか!こっちが聞きたい位だよ」
そう言った俺はこの場から逃げ出したい気持ちで一杯だった。
しかし頭の片隅では『頼むから俺と安全保障条約を結んでくれぇ〜〜。』などとアホな事を
考える余裕があった。

「・・・まぁ、今回の事はいいでしょう。デマである事は明白ですし。彼女が社さん ”なんか” と
ウワサになったのは大いに不服ですけどね・・・」

こいつ、俺を『なんか』呼ばわりしやがった。しかも二回!
でも助かった〜。とりあえずピンチは免れたわけだな?ビバ・俺!

「社さん!」

ん?女の子の声・・・?声のした方に目を向けるといつの間にかキョーコちゃんが隣りに来ていた。
ピンチを脱した喜びに浸りすぎて、彼女の存在に気付かなかったよ・・・。(←やや反省中)
666社クン、危機一髪! 4:2005/06/18(土) 20:41:29 ID:???
「すみません、社さん。捏造とはいえ私なんかと熱愛報道されてしまって―――・・・」

俺は慌てた。「キョーコちゃんは全然悪くないよ!!むしろ俺の方が・・・」
言いかけている途中に蓮が割って入った。

「最上さん、君が気にする事はないよ。悪いのは全部、うちのマネージャーだからね」

蓮、何だよ。その態度と表情は?俺には冷たく当たったくせに〜〜〜。
・・・って俺がキョーコちゃんにやきもち焼いてどうするんだよ。(汗)

「でも・・・熱愛報道の相手が敦賀さんじゃなくて良かったぁ〜w」

「「え―――・・・?」」俺と蓮は同時に声を発した。

キョーコちゃん!その発言は禁句だぁ〜〜!!蓮は君と少しでも噂になりたいんだよ!
熱愛報道されたいんだよ!!少しは気持ちを汲んでやってくれぇ〜〜!!!
俺は再びピンチが訪れた事で生命の危機を感じた。

「最上さん・・・俺と熱愛報道されるの嫌な訳?」声のトーンがさっきよりも明らかに低い。
チラリと蓮の方を見やると、射抜くような視線を彼女に向けている。
667社クン、危機一髪! 5:2005/06/18(土) 20:43:25 ID:???
・・・おい、蓮。怯えちゃってるぞ・・・。
キョーコちゃんは蓮の視線から逃げることが出来ずにカタカタ震えている。
「・・・い・イヤという訳では・・・。む・むしろ光栄な事です・・・。」

「―――・・・そう―――・・・?」

お前、今のは強制的に言わせたようなものだぞ?
あーあ、キョーコちゃん可哀相に・・・。彼女、走って逃げていっちゃったよ・・・。
・・・・って・・・え?また蓮と二人きり!?ど・ど・どうしよう?

「最上さんの了承も得られた事だし、今度こそゴシップ記者には頑張って俺と彼女の
熱愛スクープ記事を書いてもらわないとね―――・・・」
そう言いながらクスクス笑っている。

何となくゴシップ記者の気持ちが判ったよ。蓮の迫力というか威圧感に負けたんだな、きっと。
だから、隣に居るチョロそうな俺に目を付けて捏造記事を書いたんだ。

俺はこれから先も蓮に苛められ続けるのか―――・・・?
ゴシップ記者様!頼むから蓮とキョーコちゃんの熱愛記事を書いてやってくれ!!

俺は祈らずにはいられなかった。
                      (終)
668マロン名無しさん:2005/06/18(土) 20:46:41 ID:???
社さんの話ばかり書いてゴメンナサイ!
自分の書いたSSの半分位、社さん関係。
669マロン名無しさん:2005/06/18(土) 21:30:47 ID:???
>>662
面白かったですー!
>>俺と安全保障条約を結んでくれぇ〜〜
爆笑しました。
また書いて下さいね。
670マロン名無しさん:2005/06/18(土) 22:00:20 ID:???
>>662
GJ!!!

  ∧_∧  
 (0゜・∀・)   
 (0゜∪ ∪  サイキンイロンナサクヒンガヨメテウレシイ    
 と__)__) 
671マロン名無しさん:2005/06/18(土) 22:09:00 ID:???
>>662
GJ!!
社さん、がんばれ!蓮に負けるな!
また書いてください。 
672マロン名無しさん:2005/06/18(土) 22:11:42 ID:???
>>662
面白かったです!
社さん可愛すぎます!
673マロン名無しさん:2005/06/18(土) 22:19:30 ID:???
スキビ好きな人ってだいたい社さんのこと好きだよね。
まあ、自分もそんなひとりな訳ですが、つうことで職人さん乙
674マロン名無しさん:2005/06/18(土) 22:27:58 ID:???
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ヤシロ! ユッキー!
  (  ⊂彡
   |   |
   し ⌒J
675倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/19(日) 02:37:17 ID:???
ローリィネタより派生した、暇つぶし=50点ネタが出来上がりましたよ、と。
>>625 タンの妄想とコラボ作品となりました。

いつものように、駄文ですがドゾ!
67650点=KISS 100点=??? 1:2005/06/19(日) 02:39:10 ID:???
「ハァーーーーーーーーー」

最近、ドラマなどで、ラブミー部の仕事が出来ていなかった
キョーコはスタンプ帳を見ながらため息をついた。

スタンプ、増えないなぁ〜

すでにCMでデビューし、PV出演、ドラマ出演と
確実に芸能界のステップを踏んでいるので
ある意味、スタンプ帳の意味はなくなったようなものだが
やはり、この道の第一歩であるラブミー部の活動と
その証であるスタンプ帳はキョーコにとって
大事なもの・・・。

最初は何それ!って思ったけど、集めだすとなんか止まらないっていうか
コレクター魂をくすぐるわよね・・・これ。
それに、なんか褒められた感じがして、気分いいし・・。

などと考えていると

「最上さん、いま空いてる?ちょっと暇つぶしに付き合ってくれるかな?(キュラララ)」

悪魔の囁き・・・いや、尊敬する大先輩のお声がかかった。

「(ひいっ)ひ、暇というほど暇では…」

蓮は今にも逃げ出しそうなキョーコの首根っこを掴み、

「スタンプ押してあげるから、ね?」

有無を言わさぬ微笑でキョーコの耳元に囁いた。
67750点=KISS 100点=??? 2:2005/06/19(日) 02:40:38 ID:???
「−−−−で?敦賀さんのご用件というのは・・・・」

「用件というほどの用件じゃないんだけどね
 これから月刊WILLの取材があるんだけど
 担当の方が、1時間ほど遅れるらしくって・・・
 でね?聞いてる?最上さん」

キョーコは身の危険を察知し、逃げの体制に入っている。

「やっぱり、わたしご遠慮します!」

「30分で50点。1時間で100点」

「ぐ・・なんですか、その駐車料金みたいなコピーは・・」

「暇つぶしに付き合ってくれたら、その時間によって点数あげるよ」

「その暇つぶしってなんですか、暇つぶしって!」

「ただ、話相手になってくれるだけでいいんだよ?お安い御用だろ?
 台詞あわせでもいいし・・・それだと君の勉強にもなる。うん、お得じゃないか!」

と何故か言いくるめられて、ラブミー部室に移動した。

「じゃあ、台詞あわせでもします? 敦賀さん台本もってますか?」

と聞いてみたが、蓮の姿を見るからに台本なんて持っていない。
自分も今はドラマの仕事が入ってるわけではないから台本など持ち合わせてはいない。

「・・・・最初に気づくべきでした・・あなたが手ぶらだって事に・・」

明らかに確信犯である。
67850点=KISS 100点=??? 3:2005/06/19(日) 02:41:24 ID:???

「君は、本当に洞察力ってものが足りないね」

くぅ〜〜〜くやしい〜〜〜この人、私をからかうために一時間つぶすつもりなんだわ!

「わかった。じゃあこうしよう。DARK MOONの時みたいに『ごっこ』をしよう」
「・・・ごっこ。ですか・・?」

ごっこ、まぁそれだったら、演技の勉強にはなるわね

「お題は何です?敦賀さんの今やってるドラマって・・・・」

と、敦賀 蓮主演のドラマを思い出した。

「新婚夫婦の話だねぇ。・・・それで行こうか?」

「新・・・・婚・・・・?」

「そう、それじゃーやってみよう。この部屋は、その夫婦の部屋。OK?
 名前は・・・そのままでいいか」

有無を言わさぬ笑顔で話を進められ、断ることもできない。

練習・・練習よ。キョーコ!演技よ演技・・・・
67950点=KISS 100点=??? 4:2005/06/19(日) 02:41:59 ID:???

『キョーコ、おいで・・・』

ガッターーーーーン
「な、な、なんのシーンですか!それは!!!」
「え?何って、隣に座ってくつろぐシーン・・?」

それだけで、何でそんな色気だすんですかあなたは!
しぶしぶ蓮の隣に腰掛けるキョーコ
蓮が何をしでかすか気が気でない。
と、キョーコの心配をよそに、雑誌を読み出す蓮。

蓮が雑誌を読み始めて、10分が経過した。
一言も発せず、雑誌を読みふける蓮を相手に、どうすればいいのかと
思案するキョーコ。

敦賀さん、ずっと雑誌読んだままだわ。わたしが何か切り出さなきゃダメなのかしら?

『・・・あの・・つ・・・じゃなくて、蓮・・?』
『っ・・・・・・何・・・?』
『あ・・・雑誌ばかり読んでないで・・・』

どうしよう・・これから先どうリアクションすればいいの?

『読んでないで?・・・ああ、ゴメン。キョーコの事、ほったらかしにして』

と、次の台詞とリアクションを考えていたキョーコに蓮はふいうちでキスをした。
68050点=KISS 100点=??? 5:2005/06/19(日) 02:42:24 ID:???

「な、な、なななんあななあなんあああああああ〜〜〜〜?!
 何するんですか!敦賀さん!!!!!!!!!!!!!!!」

「何って、夫婦なんだからこれぐらいするでしょ?新婚なんだから。」

「そういう問題じゃありません!キ、キキキキキスなんて」

「最上さん、一応女優なんだから噛んじゃダメだよ」

「もう!敦賀さん破廉恥です!意地悪です!もう終了です!!!!!」

そういって、勢い良く部屋を出て行くキョーコ。
残された蓮は、しばし呆然とキョーコの出て行ったドアを見ていた。

君が悪いんだよ?君が『蓮』なんて呼ぶから・・・

すると、再びドアが開きキョーコが戻ってきた。

「敦賀さん!スタンプ!約束どおり、30分ぶん、スタンプください!」

「それで戻ってきたの?」

「ハイ!あ、でももう続きはしませんよ!スタンプいただいたら帰りますからね!」

「…(不満げ)まぁ、約束だからね……」

しぶしぶ50点スタンプを押し、キョーコを解放する職権乱用俳優、敦賀蓮であった。

681倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/19(日) 02:46:34 ID:???
以上でっす。

30分で50点、1時間で100点という契約?だったのですが
30分しか耐えられなかったキョーコは50点しかもらえませんでしたチャンチャン。
蓮にしてみれば、内訳はKISS=50点 それ以上=100点だったって所でしょうか?

>>625タン
妄想をネタに、書き出してみましたです。
台詞などそのまま使わせていただきました〜。
682マロン名無しさん:2005/06/19(日) 02:56:26 ID:???
倉庫番さんGJ!!
原作でこんな積極的な蓮が見られるのはいつの日か…

>>「最上さん、一応女優なんだから噛んじゃダメだよ」
冷静に突っ込んでいる蓮にワロタ。
683マロン名無しさん:2005/06/19(日) 07:56:10 ID:???
倉庫番さま
GJ!!
新婚さんごっこ、いい!
自然に?キスにもっていくあたり、
蓮さすが!というか確信犯だな。
うまくいけばキス以上のことする気
だったのかな?
684マロン名無しさん:2005/06/19(日) 08:49:20 ID:???
昨日、社さんのSS投下したばかりなんですけど、短いの1本書いたので
出掛ける前に置いて行きます。
初・セリフのみ。短っ!【スルー推奨】
685レン・蓮・恋!:2005/06/19(日) 08:51:35 ID:???
「敦賀さん。今話題のレッサーパンダの名前・・・ご存知ですか?」

「・・・え?レッサーパンダ?」

「そう、立ち上がった姿が被り物した人の姿に見えるという・・・」

「ああ、そういえばTVで見たよ。名前は・・・何だったかな?」

「風太君です。レッサー ” パンダ ” なんだから『リンリン』とか『ランラン』とか
『カンカン』とかの名前でも良かったと思うんですよね」

「うーん。俺は名前さえついていればどんなのでも良いと思うけど?」

「じゃあ、レンレンでも構わない訳ですね?(ニヤリW )」

「・・・え・・・?レンレン?・・・レンレンはちょっと・・・」

「でも名前さえついていれば何でもいいって言いましたよ。ね?蓮」

「・・・え・・・?///////」

「くすくす。蓮の照れた顔カワイイ〜W」

「・・・キョーコ―――・・・」

「・・・え・・・」

「好きだよ」

「くすっ。私も大好き、蓮!」
686どうなる!敦賀蓮!:2005/06/19(日) 12:52:12 ID:???
628さんの作品を読んで思い付きました。
バージョン違いという感じです。
勝手に使ってすみません。
微エロ?会話のみです。いやな方はスルーしてください。

「最上君」
「あっ社長、おはようございます」
「社くんから聞いたけど、君、蓮の家に通ってるんだって?」
「はい」
「君達がそんな仲になるとは思わなかったよ」
「そうですか?あっそうだ、聞いてください!
敦賀さんって私の前だとほんと鬼なんです!
あれやれこれやれって、いろいろ言うし
それも毎日。だから体力続くか心配で」
「あーーーそう。まぁ蓮も男だからねぇ。
いやだったりつらかったら、はっきり蓮に言うんだよ」
「はい。でも自分のためですし、何より楽しいですから!」
「ーーーーーーーーー」
「社長?社長?社長!」
「あぁ、すまん。君がそう言うならいいが。
そうだ、蓮に男ばかりにまかせちゃいけないよ。
女の方も気をつけないと。自分の体は自分で守る。いいね!」
「はぁ」
「蓮には俺から注意しとくから。じゃあ」
「社長、行っちゃった。それにしても敦賀さんの
演技指導、厳しすぎ!鬼だわ。腹筋、背筋、ストレッチ
にジョギング。毎日やるの大変。体力続くかなぁ
俳優って体力勝負なの、知らなかった」

「蓮!ちょっと来い。話がある」
          
687マロン名無しさん:2005/06/19(日) 12:59:19 ID:???
686です。
社さんが中途半端な報告したため、
ローリィ勘違いしたという話。
変なの書いてすみません。

>>685
GJです。二人ともかわいい。
688マロン名無しさん:2005/06/19(日) 13:18:47 ID:???
>>685
アマアマGJ!! レンレンて…w

>>686
禿藁GJ!! 結果的にあとで社さんがひどい目にあってそうで不憫
689マロン名無しさん:2005/06/19(日) 17:07:27 ID:???
>685
鬼畜よりかわいい蓮のほうが好みなのですっごくGJ!!

>686
GJ!!
っていうかローリィの脳内妄想はどんなんだったんだろう…
690625:2005/06/19(日) 22:06:13 ID:SEKckMV/
>>675
50点ネタ、キタ――!!!!━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!! イヤッホイ
倉庫番さま、マジGJ!! ありがとうございます〜。
つーか、あの台詞があんなにナイスなSSに変化しようとは!
妄想も書いてみるもんだ・・・(幸)わらしべ長者な気分w
キョーコの用事=誰かに呼ばれる、電話が入る、な発想だった自分はまだまだっス。
言いくるめられるキョーコを「あんた、完璧だまされてるわよ……」(モーコさん目線)
と思いつつ、役得魔王様な蓮に禿萌。ごちそうさまでしたー!

ネ申のみなさまもGJ!!
ほんとなら、休載か…あと半月orz となっているところを、こんなに楽しく
すごさせてもらってます。ありがとー!
691マロン名無しさん:2005/06/19(日) 22:56:27 ID:???
良スレだなぁ、ここ。
692マロン名無しさん:2005/06/19(日) 23:09:34 ID:???
ほんとですなぁ。
だんだん夢(神々の話)と現実(スキビ本編)との境がわからなくなってきたよ…
693マロン名無しさん:2005/06/20(月) 01:42:18 ID:???
このスレも盛り上がってるし、
まとめサイトのほうでもスキビ世界満喫できるし、
ますますスキビにはまって、なんか24時間スキビの事考えてるよ。
休載でも、このスレのみんなのおかげで、漏れさびしくない。
あと15日がんがれる!(`・ω・´)シャキ

>倉庫番さん
乙&謝謝。BOOST.COM、ナイスだ・・
694マロン名無しさん:2005/06/20(月) 07:37:54 ID:???
土曜にTV見てたら思いついたSS投下します。
無駄に長いです。
蓮キョです。
695蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:38:27 ID:???
どうしようかなぁ。

キョーコは新しいドラマの役について悩んでいた。役作りの重要性は「DARKMOON」で学習済みだ。そして今回は監督からの要望がある。
「前作のイメージを壊さないように」

奏江に相談してみようと思い事務所に顔を出すと、親友は不在のようだった。
「うー、先に電話で確認すればよかった」
ケータイを取出し奏江に連絡を取ろうとしたとき、自分を呼ぶ声が聞こえた。
「キョーコちゃん!久しぶり」
ケータイを持つ手を動かすのをやめて声のするほうに振り向くと、敦賀蓮のマネージャー・社の姿があった。
696蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:39:28 ID:???
「社さん、お久しぶりです」
ぺこりと礼儀正しく挨拶をするキョーコ。DARK MOONの撮影が終わって1ヵ月近く見ていない顔だった。
「ホント久しぶりだね。同じ事務所なのになかなか会わないし。最近どう?美緒に対する周りの反応すごいんじゃない?」
「そうですね。敦賀さんの嘉月と百瀬さんの美月人気にはこれっぽっちも及びませんけど、仕事のオファーが少しずつくるようになりました」
放映中のドラマは初回から他を寄せ付けないほどの高視聴率をマークし、その人気は回を追うごとに高くなっている。
「じゃあ忙しいのかな?」
「そうでもないですよ。ここ一週間はほとんどラブミー部の仕事でした。」
「そっかぁ。あっ!今日はこれから何かある?」
「いえ、特には。」
(新しい役柄について考えないといけないけど)
胸中で付け足す。社はにまーーっと笑って会話を続けた。
「じゃあこれからラブミー部の仕事頼んでもいい?」
697蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:40:52 ID:???

◇◆◇  ◇◆◇  ◇◆◇
(まったくあの人はどこに消えたんだ)
蓮はカツカツと早足で事務所の廊下を歩いていた。今後のスケジュールに目を通しているうちにどこかへと消えてしまったマネージャーを探していたのだ。
(どこかへ行くなら一言言ってほしいなぁ。もう今日は帰れるって喜んでたくせに。放って帰ろうかな…)そんなことを考えていると捜索中のスーツ姿を見つけた。その隣には
「最上さん!?」
片恋を自覚したというのに、どんなに会いたいと思ってもドラマが終わってから一向に会うことができなかった彼女がいた。
社は蓮に気付くと得意げな笑みを浮かべ手招きをしてきた。
(この人がこういう顔してる時はお節介焼きたがってるときなんだよなぁ…)
そう危惧しながらも夢にまで見た彼女の近くに行かないわけもなく、蓮は二人に近づいた。
「お久しぶりです、敦賀さん」
そう笑顔で言うピンクのつなぎを着たキョーコは少し髪が伸び、以前より大人びて見える。
698蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:41:48 ID:???
「久しぶりだね、最上さん。元気だった?」
思わず優しい笑みがこぼれる。
「はい。でもそれはこっちのセリフですよ!」
(?…)
少しだけ怒ったような口調で話す彼女。隣ではなにか満足気に頷いているマネージャー。
「社さんに聞きました!またお食事ちゃんと取っていないんですね!?いつになったら自己管理してくれるようになるんですか!」
ぷりぷりとまくしたてられ、蓮は面食らってしまい言葉を発することができなかった。
「で、何が食べたいですか?」
「え?」
「社さんに今晩栄養のあるもの作ってくれって頼まれたんです。何がいいですか?」
(またこの人は勝手にそういうことを…)
マネージャーを盗み見ると満面の笑みでこちらを見ている。この人の思い通りになるのは癪だが、断ろうとは思わない。軽く息を吐くと
「なんでもいいよ。君の得意なもので」
その言葉を聞き軽く頭を悩ませる素振りを見せる彼女。そこに社が割って入ってきた。
「まぁまぁ、とりあえずここを出ようよ二人とも。」お手柄だろ?という顔をしている社に蓮は呆れた顔を向ける。内心感謝していることは全く表に出さなかった。

699蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:54:06 ID:???
◇◆◇  ◇◆◇  ◇◆◇

社を家まで送り届けたあと自宅へと二人で向かう。蓮はキョーコの言葉や仕草の一つ一つに高鳴る鼓動を押さえ、平静を装うのに苦労した。
マンションに着くと、キョーコは慣れた手つきで冷蔵庫の中を物色し、調理をはじめた。

数十分後、いい匂いのする相変わらずおいしそうな料理をキョーコが居間に運んできた。お盆で足元が見えなかったのか、ソファの近くに置いていた自分のカバンに足があたり倒してしまった。
「あっ!すみませんっ。自分で直します」
慌てたように言うキョーコ。蓮はお盆を受け取りテーブルに置くと、カバンの中身を拾うのも手伝った。
「これは…?」
キョーコのカバンにはビデオテープが5本ほど入っていた。蓮はその1本を手に取り尋ねた。
「あっ、そ…それは次のお仕事のために見ようと思ってさわらさんから借りてきたんですけど…」
そのビデオの装丁はどうみてもホラー物だった。タイトルをみると数年前にトラウマになるほど怖いと評判になり一世を風靡したドラマである。
700蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:55:47 ID:???
「続編を作るらしいんですけど美緒を見たそのドラマの監督がオファーをくれて、人々を呪う怨霊みたいな役をすることになったんです。前作その役をした人は今体調がよくないみたいで…。」
なんだかあまり気が進まない役のようだがDARKMOONの時と同じく色々と魅力のある仕事らしい。
「で、見るの?これ」
「…のつもりなんですけど」
物凄く気が重そうだ。
「一人で?」
「う゛っ…」
完全にキョーコの言葉がつまった。蓮は確信に近いおもいで聞いた。
「怖いの?」
下を向いたまま固まるキョーコ。図星らしい。
「でも見ないわけにもいかないんです…。前作のイメージで演じないといけないし…。」
ぶつぶつと自分に言い聞かせるように言葉を発する。
この娘はこれから先こんな役ばかり回ってくるのでは、と軽く心配しながらも蓮は一つ提案してみた。
「一緒に見る?夕食の後で」
「そんな!忙しい敦賀さんに手間をかけさせるような真似はできません」
驚いたように言う彼女。
「でも嘉月の時にはオレの演技に付き合ってもらったし、いまだってご飯を作ってもらってる。オレにもお礼をさせてよ。この作品はすごく人気があったけどオレも見ていないし。あまり見ないジャンルのいい作品を見ることはオレにとっても視野を広げるきっかけにもなるしね。」
そういうと彼女は納得したのか、じゃあお願いしますとつぶやいた。
701蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:58:32 ID:???
◇◆◇  ◇◆◇  ◇◆◇

夕食後、部屋の電気を間接照明だけの薄暗いものにして(彼女は嫌そうだったが)、二人でソファに座りビデオを見はじめた。近づきすぎるのもおかしいと思い蓮はクッション一つ分の距離を空けて座った。
OPから怪しげな雰囲気が漂うドラマ。既にキョーコはこれから始まる恐怖に耐えかねているように見えた。
始めの10分くらいはまだ何ともないストーリーだったが、突然画面いっぱいに白目をむいた死人の姿が映し出された。
「きゃああああああ!!」
キョーコは反射的に蓮の腕を掴み、顔は蓮の肩とソファの間に埋めて小さくなり震えだした。本当に苦手らしい。
ただでさえ久しぶりの想い人と暗がりのなか二人きりだったのだ。少し脈が早くなる。そこに突然自分の腕にすがられて蓮の心臓は違う意味でドキドキしていた。
「最上さん、大丈夫?」
優しく声をかけると、キョーコはごめんなさいと言いながら必死で恐怖を押さえ、TVの方を見ようとした。
その時、まだTV画面には恐ろしい世界が広がっていた。
「っつ!!」
今度は声もあげられず、両腕で蓮の腕に抱きついてきた。かなりきつく抱きつかれ、蓮の腕にはキョーコのやわらかい胸が押しつけられる形になっていた。
蓮は理性を総動員しながら、もう片方の手でキョーコの頭を撫でる。キョーコは蓮を見上げると
「ごめんなさい…こういうの…慣れてなくて…」と涙目で誤ってきた。その顔は文句なしに可愛かった。目と目が合うと蓮に抱きついているキョーコの腕の力がゆるみ、蓮は両腕をキョーコの背中に回しぎゅっと抱き寄せた。
702蓮キョ?:2005/06/20(月) 07:59:32 ID:???
(え……?)
予想だにしなかった状況に目をぱちくりさせるキョーコ。
「まだ怖い?」
蓮が耳元で優しく問い掛ける。キョーコは抱き締められていることに戸惑いながらもコクンと頷いた。
(確かにまだ怖い…んだけど、なんだか違う意味でもドキドキしてきちゃった)お互いの鎖骨のあたりに顔を置いているため顔は見えないが、首筋にかすかに感じる吐息や身体で感じる体温に二人とも言葉にできない感情を覚えはじめていた。
そのまま二人ともビデオを見ない状態で数分が過ぎた。
このままでは、と思ったのか、キョーコが話しかけた。
「え−と…敦賀さん、こういうの平気なんですか?」
蓮は一瞬、キョーコを抱き締めているこの状態のことかと思ったが、ホラーのことだろうと考え直した。
「まぁ、男だしね。あんまりこういうのは見ないけど現実ではないものだからすごく怖いとかは感じないな」
おもわず男であることを強調してしまう。
「そ…そうなんですか。そういえばショウも」
そこまで言葉にして、しまったと思ったのか固まるキョーコ。蓮には誰の事かなんて容易にわかられていた。彼女は今、勝手の同棲相手・不破尚のことを思い出したのだ。蓮は急速に不機嫌になる自分を自覚した。
今彼女にこれ以上ないほど近づいているのは自分だ。自分のこと以外考えられないようにしたいのに、自分の腕の中ですらあの男の事を思い出すのか…。
703蓮キョ?:2005/06/20(月) 08:00:36 ID:???
(なんでショータローのことなんか思い出さなきゃならないのよ!!…あれっ、敦賀さん、なんかちょっと、痛っ)
キョーコは蓮がさっきよりも強く自分の体を引き寄せるのを感じた。
「つ…敦賀さん??」
「最上さん…」
「はいっ??」
「続き…見ようか?」
(え゛っ…)
見ない…というわけにもいかない。それが目的で夕食後もこの部屋にいるのだし、忙しい先輩にわざわざ付き合ってもらっているのだ。なにより身体に感じる蓮のオーラがNOとは言えない威圧感をキョーコに与えていた。
「み…見ます」
少し泣きたい気持ちで返事する。
「OK」
そういうと蓮は腕を解き、ソファの上に小さく固まっていたキョーコを軽々と持ち上げると自分の脚の間にストンと座らせた。キョーコの後ろから両腕を回し、背後から抱きしめる形になった。
(なっ!なっ…!)
頭のてっぺんから爪先まで身体全部で蓮の温度をいやがおうにも感じるキョーコ。
真正面に向かい合わされたTVには、やはり仰け反りたくなるような映像が流れていた。
「ひゃっっ」
ぎゅっと固く目をつむる。
すると首に生暖かい感触と鈍い痛みを感じた。
(なに…?敦賀さん?)
蓮の唇がキョーコの首筋に吸い付き、ちゅっという音を立てて離れると赤い印を一つ残していた。
「な、な、な、なにしたんですかぁ!!?」
思わず大声が出る。自分の肩ごしに後ろを振りかえると、蓮の顔がキョーコの顔に重なるように近づいてきた。
704蓮キョ?:2005/06/20(月) 08:04:47 ID:???
カキンッとまったく動けなくなったキョーコ。お互いの唇の距離は5cmくらいしかなかった。
固まるキョーコに、その位置で蓮が語りかける。
「悲鳴を上げたらキスマーク、後ろを向いたらキス。どう?」
「…は…?」
訳が分からずそれしか言えないキョーコ。
「そういうのがあれば君もビデオ見れるんじゃない?ビデオだけに集中しないだろうし。あぁ、リタイアしたら…」
「りたいあしたら…?」
恐る恐る繰り返すキョーコ。
「想像に任せるよ。」
蓮がエセ紳士な笑顔で答えた。
「な、なんですか!それぇ!!」
顔を真っ赤にして叫ぶキョーコ。
「リタイアする?」
「しません!!」
そういうと向き直り、その後一言も発しないまま蓮の腕の中でビデオを見続けた。

おしまい
705蓮キョ?:2005/06/20(月) 08:11:44 ID:???
以上です。
ラストは微妙とわかってます。
これ以上長くなってもだし、このままいくとマロンじゃなくなりそうだったので
むりやり終わらせました。
精進します。

改行があんまりうまくいってない…。読みにくかったらすみませんorz
では名無しにもどります。
他の神様を心からお待ちしております〜。
特にローリィを登場させられる神はすごいと思う…。
倉庫番さん、いつも乙です。
706マロン名無しさん:2005/06/20(月) 08:13:23 ID:???
朝からGJ!!です
リアルタイムでいいもの見せてもらいました
ほくほくw
707マロン名無しさん:2005/06/20(月) 08:31:33 ID:???
朝からいいもの読ませていただきました。
ありがとうございます。
GJ!!です。
708マロン名無しさん:2005/06/20(月) 14:01:54 ID:???
>705
グジョブ!
後ろからギュ!に萌え〜(;´д`)
709マロン名無しさん:2005/06/20(月) 14:49:06 ID:???
>705
GJ!!!
おかげで次の花夢までなんとか乗り切れそうだよ
710マロン名無しさん:2005/06/20(月) 15:05:31 ID:???
蓮キョ以外の話って参照数少ないんだね。
一通り目を通して読まないのかな?
711マロン名無しさん:2005/06/20(月) 20:03:24 ID:???
>710
倉庫の話は倉庫でしませんか?
好み以外のものを受け付けない人も居るでしょう。
リアルで読んでいるから自分はまだ見てないけども。
712マロン名無しさん:2005/06/20(月) 21:30:02 ID:???
>705
>背後から抱きしめる形

キムタクの「俺じゃダメか?」思い出しちまったよ。萌え〜
713マロン名無しさん:2005/06/20(月) 21:51:54 ID:???
神々のおかげであと半月、乗り切れそうですよ。
本当に良スレですな。
714マロン名無しさん:2005/06/20(月) 22:56:11 ID:???
705です。レスをくださった皆様ありがとうございますv
構想してるときは後ろからぎゅっがメインだったのにその頃には力尽きてました…。
ちょっと悔しいです。
ビデオ5、6本見るにはキョーコ3日は通わなきゃダメですね。
あの体勢で3日間蓮の我慢が持つかどうか…。
倉庫に入れてもらうときは書き加えたいなぁ。
スキビのってないからまだはなゆめ買いに行ってないや。あと半月…。生殺し…。
715マロン名無しさん:2005/06/21(火) 00:38:45 ID:???
神もそうだけど住人ありき、だとオモ。
書く側としては、読んでくれてレスもらうと嬉しいし、
また書こうかなと励みになる。
716おやじを怒らすな:2005/06/21(火) 20:25:52 ID:???
思い付いたので書きます。
ほぼ会話のみですので、いやな方はスルーしてください。

「着いたよ」
「送っていただいてありがとうございます」
「いやこちらこそ、嘉月の役作りを手伝ってもらったうえに、
怪我させてしまってごめん」
「私、敦賀さんのお役に立てるならなんでもします。
それに、怪我は自業自得ですから、気にしないでください。
あっ大将」
二人は車から降り、のれんを片付けていただるまやの大将
にあいさつし、蓮は自己紹介をすませた。
大将は品定するように蓮を見ている。
キョーコの怪我に気付き
「その足どうした?」
「あっこれは芝居の練習で…」
「いや、俺が怪我させてしまって」
「何!!嫁入りまえの娘に怪我させるとは何ごとだ!!
責任もって一緒になれ!!結婚しろ!!」
「えぇぇぇぇぇぇ」
蓮とキョーコの絶叫がこだまする。

だるまや大将、公認。
717マロン名無しさん:2005/06/21(火) 20:30:34 ID:???
716です。
また変なもの書いてすみません。
718マロン名無しさん:2005/06/21(火) 20:42:55 ID:???
あのまま帰らずに一晩過ごす事を希望してたんだが。
帰ってしまわれましたか...orz

719マロン名無しさん:2005/06/21(火) 21:21:19 ID:???
>716
グジョーブ

本編でもケガが何かしら絡んでくるかしら…ワクワク
720マロン名無しさん:2005/06/21(火) 21:34:46 ID:???
716です。
>718 帰らせてしまいました。
本誌の方できっと…(希望)
>719 キョーコの怪我で蓮の家に通っている
のがバレるとか?

感想ありがとうございました。
721マロン名無しさん:2005/06/21(火) 22:32:33 ID:???
素足の未緒を撮るシーン(どんなシーンだ)があって傷発覚。
「どうしたのこれ、役者がそんなんじゃ困る」
みたいなことを言われ謝るキョーコに思わず蓮がフォロー。
「すみません、俺がも…京子さんの体に傷を…」
蓮よ何したんデスカ―――!?と静止(凝視)する現場。みたいな。

ダメだ…違うな…。
ついポロッと「俺の家のドアで…」と監督あたりに言ってしまうとか?
うーん、いまいち書けるネタにならないな…。
722マロン名無しさん:2005/06/21(火) 22:57:35 ID:???
>>721
監督にバレる→麻生さんに伝わる→
麻生さん、祥子さんと話す→松、立ち聞き
というのはどう?
723マロン名無しさん:2005/06/21(火) 23:13:31 ID:???
>722
ありえるね、ソレ(・∀・)

監督はそんなに怒らなさそうだな…
心の底から心配しそう
そして蓮が「すみません俺が」とか言っちゃうと
なんかむしろ違う方向に考えを廻らせそうだ
そいでミルキちゃんにぽろっと言ってしまったり…w

敦賀君にとって京子さんは特別…?とか思ってるし
あの監督には萌えたw
724倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/21(火) 23:43:43 ID:???
皆さんバレネタで盛りあがっとる所、シツレイいたしますです。
ローリィネタ第2弾が出来上がりましたよ、と。
投下に参りましたです。
今回は、原作ではスポットがあまり当たることのない『側近さん』が主役です。
実は、結構好きなんですよ。ローリィの側近さん。

では、どぞ↓
725側近は見た!  1:2005/06/21(火) 23:44:31 ID:???

「ーーーーぃ様・・・・リィしゃちょう・・・社長!」

『しーーーーーーーーーーーーーーっ!』

目の前で、四つんばいになり床に張り付いてるこの方は、私の上司であるローリィ社長。
ここは、そのローリィ社長の遊び場・・いえ、城であるLMEの・・・・・

・・・・・・・LMEの・・・・・・・・2階、天井裏。

くもの巣が張り、埃っぽく 高さ50センチもないこの場所で
私たちは四つんばいになって、換気口から下を覗いておりました。

真下には、現在社長のオモチャ・・・・ターゲットである
蓮様と京子様のお姿が。
ここは、きっと場所的にはラブミー部室あたりではないかと・・・
726側近は見た!  2:2005/06/21(火) 23:45:33 ID:???


え?
あんた誰?って?


私は、ローリィ様の側近。
訳あって、名前と顔は明かせません。
仕事内容といい苦労ぶりといい、ガラ●メで言うところの、
『聖』と似たようなものです。
(↑知らない方はスルーしてください。)

毎日、ローリィ様の周りに薔薇の花びらを巻いたり、らくだやウマー(゚д゚)を
引いたりしてお仕えしております。
私がこの方にお仕えして、もう何年がたちましたでしょうか。
お仕えを始めた当初は、この浮世離れした毎日に
己が身の運命を呪いもしました。
しかし、人間『諦め』が肝心ですね。
それに、『洗脳』というエッセンスを加えれば最強です。

『ここは日本じゃない・・・−LMEという名の国である−』

『これは演技だ・・・−そうよ、私は女優・・−』

・・そう思うことにして今ではすっかり、
これが当たり前の生活になってしまいました。
727側近は見た!  3:2005/06/21(火) 23:47:41 ID:???

話がそれてしまいましたが、ここは先ほど言いましたが天井裏です。

先日、いつものごとく 突然に何かを思いつかれたローリィ様は、
左手にデジカメ・右手にボイスレコーダを持ち、コソコソと
蓮様と京子様の周辺を嗅ぎ回られるようになりました。
時間があれば業務そっちのけで 毎日、蓮様と京子様を記録されているご様子。
一、側近の私には、理由はわかりません。
そして今日も、マリア様作成のLME社内裏マップを持って、
こうして天井裏からお二人を観察をしているところです。
728側近は見た!  4:2005/06/21(火) 23:48:20 ID:???

っと!いけない。
こんな説明をしている場合ではありませんでした。

「ローリィ様、お時間です。もうそろそろ会議室に向かわねば
 会議に遅れてしまいます。」

そう、ローリィ様にはそろそろ遊びをやめて本来の仕事に
戻ってもらわなければいけないのです。

「う〜〜いい所だぞ?・・・・もう少し・・・」

「いけません!ほらもうあと5分しかありません。急ぎませんと!」

確かに、私も蓮様と京子様のご様子を見ているのは、
正直楽しいのですが・・・
こうしてローリィ様のスケジュールを把握し先を促す、
いわゆる秘書的な仕事も私の勤めです。
水城秘書のような優秀な秘書が居てくだされば、
(↑知らない方はスルーしてください。)
私の苦労も少しは減るのですが・・。

「ふむ・・・仕方ない、行くぞ!」

そういって、狭い天井裏で四つんばいのまま方向転換をし
スゴスゴと去るローリィ様の姿を追おうとした その時でした・・・。

「んっ!敦賀さん!」

京子様の声に、ふと換気口に目を向けると、目に飛び込んできたのは
ドラマ・・?とは思えない、生生しいお二人のキ、キスシーン・・。(照)
729側近は見た!  5:2005/06/21(火) 23:49:07 ID:???
「ーーーーぃ様・・・・リィしゃちょう・・・社長!」

『しーーーーーーーーーーーーーーっ!』
『もう少し、頭さげてください。』
『ああん? しようがねーだろう。お前より俺のがデカイんだから。じゃあお前、前にいけ』
『あ〜コラ!今度は俺がみれねーだろう!やっぱお前は後ろだ後ろ!』
『し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!今!いいところなんですから!』

あれ以来、私もお二人の様子が気になり、すっかり出歯亀の仲間になってしまいました。
今では、お二人を観察するときにローリィ様と場所を取り合ってる始末。

『なんだよ、お前 興味なかったんじゃねーのかよ・・・・』

私の後ろでボソボソと文句を言いつつ観察を続けるローリィ様と
今日も二人で蓮様と京子様を観察しています。

LMEに入社し、ローリィ様の側近になって数年・・・
なんだかんだ言いつつも、楽しく過ごさせていただいています。
そうそう最近、気づいたことが二つあるんです。



自分(の趣味)がローリィ様と似てきた事と・・・




      ―――――――――LME2大俳優の恋。

これは、私だけの秘密です。
730倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/21(火) 23:52:30 ID:???
以上でっす。他作品のキャラの名称が出てきますが
ご存知の方は、笑って許して。
知らない方は、スルーしてくらさい。

ではでは、名無し〜に戻りますです。
731マロン名無しさん:2005/06/21(火) 23:55:37 ID:???
倉庫番様GJです!!
リアルタイム投下に遭遇してしまいました〜。あぁ幸せ♪
あの側近さんは気になってました。かなりツボ。

そして具体的に何が起こってたのか気になるキョーコのごろ
732マロン名無しさん:2005/06/22(水) 00:13:50 ID:???
倉庫番さま、GJ!!です。
側近さんネタ、新鮮!!素敵!!
733マロン名無しさん:2005/06/22(水) 00:36:22 ID:???
ローリィネタ乙。素敵です。突込みどころ満載で大爆笑しました。

関係無いけど皆何故「倉庫番」さまと呼ぶんだろう。
コテハンは「倉庫番ヽ(´ー`)ノ」さまなのにー?
734マロン名無しさん:2005/06/22(水) 00:37:49 ID:???
倉庫番サマ、華麗にGJ!
構成力がすごいなぁと感心。
最後の締め方が素敵。

あと、もしかしてガ●カメとデバカメ、かけてます?w
735マロン名無しさん:2005/06/22(水) 01:10:41 ID:???
神!GJ!!

>>733
なんでだろ?「倉庫番様」で定着してるw
でも、なんか和むよ。この顔=ヽ(´ー`)ノ

ヽ(´ー`)ノ ←1号?(SS投下を良くしてくれる)
>(゚∀゚ )  ←2号?(エロパロ住人?)

3号さん4号さんは、コテ用の顔文字がわからんw
3号さんが修正・削除人で4号さんは、坊ネタ書いた人?

この際だから神=コテハンにしてみたらどうだろう?
と言ってみるテスト。
736マロン名無しさん:2005/06/22(水) 01:36:12 ID:???
皆様、お疲れ様どす。感想おおきにおまんねんわ。
呼ばれて(へんけど)飛び出て倉庫番ヽ(´ー`)ノどす。

>733はん
> 関係無いけど皆何故「倉庫番」さまと呼ぶんだろう。

最初にSS投稿を倉庫番ヽ(´ー`)ノで投稿したさかい、
わかりやすく以降コテにしてみたんや。
『倉庫番』かて『ヽ(´ー`)ノ』かて『レス番(名無し)』かて、
どれかていいでっせぇ。

ちなみにSS投下・倉庫系の話以外は、名無しで投稿してまんねん。


>734はん
> あと、もしかしてガ●カメとデバカメ、かけてます?w

ハウ!Σ(゚д゚lll)それは、気づきまへんどすえ。

>735はん
3号4号の顔文字は、麻呂もわかりまへんどす。(あるのか謎)
今度、聞いてみまんねん。


以上、キョーコの出身地、京都の言葉でお送りしました。
倉庫番ヽ(´ー`)ノでした。


737マロン名無しさん:2005/06/22(水) 01:42:59 ID:???
京都弁キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
738マロン名無しさん:2005/06/22(水) 02:37:29 ID:???
>ヽ( ´ー`)ノさま

神さま!その京都弁を使って何か作品を!
739マロン名無しさん:2005/06/22(水) 20:28:51 ID:???
短いの1本投下します。
1レスで済む事を願って!(←過去3回、改行多過ぎって出たので・・・)
会話のみ【スルー推奨】
740ため息の理由:2005/06/22(水) 20:31:24 ID:???
「最上さん。この後、時間空いてるかな?」

「この後・・・ですか?ご免なさい!デートの待ち合わせがあるんです」

「・・・え?デートって・・・。最上さん、デートする相手がいるの?」

「もちろんですよ!敦賀さんも早くそういう相手を作った方が良いですよv」

「・・・そう・・・だね・・・」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「あっ!敦賀さん。昨日のモー子さん・・・じゃなかった琴南さんとのデート
すっごく楽しかったんですよ。」

「・・・え?琴南さん・・?ハァ――――――・・・(良かった、男じゃなかったのか・・・)」

「なんですか、その溜息は?幸せが逃げて行きますよ?(byマリアちゃん)」

「うん?俺の幸せが逃げなくて良かったな・・・と思って。
最上さん、今日こそは俺とデートしてくれるかな?」

「もちろん、喜んで!」
741ため息の理由:2005/06/22(水) 20:36:26 ID:???
入ってくれて良かった!
本当は長い文章にするつもりだったんですが、会話だけでも成立しそうだったので・・。
途中で面倒臭くなったともいうんですけどね・・・。
742マロン名無しさん:2005/06/22(水) 21:09:58 ID:???
>>740
GJ!! 本心ではモー子さんに嫉妬していたりして。
743マロン名無しさん:2005/06/22(水) 23:16:01 ID:lRE8/3SL
前から一度書いてみたかった、もう一人の癒し系、緒方監督目線で書いてみました〜。
もっと乙女な部分をクローズアップしたかったんですが…ああ、萌えが湧いてこない…。

>>739 さんと、ため息ネタがかぶってしまいました。ゴメンナシャイ。
蓮をはらはらさせる、小悪魔ちっくなキョーコ萌えでしたvGJ!!
744ひそかなる支援者 1:2005/06/22(水) 23:17:07 ID:lRE8/3SL

……やっぱり。

最近気が付いたことなのだけど、嘉月と美月のシーンに入る前、
敦賀君が、何かを探すように視線をただよわせる瞬間がある。
ほんの短い間のさりげない仕草なので、気が付く人はほとんどいないだろうけど。
そして、その視線の先をたどると…―――かなりの確率で京子さんがいる。

宝田社長の演技テストを無事パスし、撮影現場に戻ってきてくれた敦賀君。
それも一段とパワーアップして!
おかげでDARK MOONの撮影も順調そのもので、僕の理想どおりの形に仕上がりつつある。
彼に嘉月をお願いしたのは間違いではなかった。
そうさらに強く確信しているのだけれど……。
その彼が、ため息をついているのをこの頃よく見かける。

最初は嘉月に入り込んだゆえのことだと思っていた。
嘉月が美月を想う苦しい気持ち……撮影を休む前の敦賀君とは明らかに違う、
その深い表現に、毎回、現場のスタッフからも感嘆のため息と絶賛の声があがっている。
嘉月の感情が残っているがゆえのため息、そう考えたりもしたけれど……。
なにか、違う気がする。
もしかして……京子さんと関係があるのだろうか?

マネージャーの社さんにそれとなく聞いてみたら、
「うーん…。蓮のやつ、一人で抱え込んじゃうタイプなんで、俺にもすんなりとは
 打ち明けてくれないんですよね……。まぁ、だいたい検討はついてるんですが…―――」
と、ちょっと寂しそうに答えられてしまって、あまり深くは突っ込めなかった。
745:2005/06/22(水) 23:20:05 ID:lRE8/3SL
それならば……。

「京子さん、ちょっといいですか?」
監督権限を利用して、スタジオの隅に京子さんを呼び出す。
特殊メイクをほどこし、衣装に着替えた彼女は、黙っていれば未緒独特の暗く沈んだ空気を放っているけれど
今は役に入っていないので、一声かければ、にこやかに明るい雰囲気で応対してくれる。
うーん、いつもながら驚くなぁ。これで演技を始めたばかりの新人だなんて。

「敦賀君のことなんですが……」
「あっ!監督も気がつきましたか?!そうなんですよ!敦賀さん、最近また食が細くって。
 撮影に集中されてるのは分かるんですが、こういう時こそ体調の管理って最重要課題だと思うんです!
 敦賀さんのことだから、仕事に支障をきたすなんてことはないと思いますけど……。
 だからって、食べないにも限度ってものがありますよね!!」
「えっ…と、うん。そうですよね……」
いきなり話が思ってもないほうに飛び、こぶしを握り締めながら力説する彼女の勢いに流されそうになる。
食事もノドを通らない……か。けっこう深刻なのかな、敦賀君の悩み事……。

「それで、お弁当を差し入れたりもしたんですけど、最近なかなか目線を合わせてくださらないし……。
 近くに寄ろうにも、なんだか避けられてる気がして…。あれこれうるさいのが迷惑だったんでしょうか……」 
そうシュンとなって、彼女が告げた言葉に、前にも一度思いついたことのある仮説が、
ふたたび頭をよぎる……。

やっぱり――…敦賀君、京子さんのことを…―――。

「未緒とは天敵同士ですしね……。役に集中しているからこそじゃないですか?
 僕からも、食事のことは聞いてみますから」
「はいっ、ぜひお願いします。敦賀さんには万全の体調で嘉月をやり遂げてほしいんです」
そう強い瞳を向けて彼女は言い、軽く会釈をして現場に戻っていった。
746:2005/06/22(水) 23:20:43 ID:lRE8/3SL
ふと、視線を感じて振り向く。
そこには敦賀君がいて、目が合った瞬間、あわててそらされてしまった――…。

京子さんの話から察するに、京子さんも敦賀君のことを心配していて、
しかも、お弁当を渡したりする仲のようで、何も悩むことなんてないようにも思えるんだけど……。
たんなる僕の勘違いなのだろうか……。

ん?―――…そうか!!

同じ事務所内の芸能人同士の恋愛はタブーだと聞いたことがある。
あの二人は、LMEのロミオとジュリエットなのかもしれない!

ああ、なんてことだろう……。
せっかく気が付いた想いにも蓋をして、抑えようとしているからこそのため息に違いない!

「敦賀君……」
休憩中の彼に歩み寄り声をかける。
「なんですか、監督」
穏やかな笑みを向ける彼の瞳からは、先ほど向けられていた視線の強さは感じられない。
これからも、そうやって隠していくつもりなんですか?あなたは……。

「たとえ、宝田社長がどんなに反対しようとも、僕は味方ですから!!」
なんとか元気になってもらいたい気持ちをこめて、両手に握りこぶしを作りながら伝える。
「……は?……いったい、何がどうしてそういう……」
きょとんとして、なんのことやらさっぱりという表情の敦賀君。
その演技力、さすがですね。でも……ふふ、もうばれちゃってますから。
747:2005/06/22(水) 23:21:26 ID:lRE8/3SL
父を超える。そのプレッシャーにつぶされそうになった僕を救ってくれたのは、
敦賀君、そして、新しい未緒を生み出してくれた、京子さん、あなた達です。
その恩には、どんなことをしてでも報いたい―――…。

――――ダメな奴は、切り捨てろ。

演技の出来なくなった敦賀君のことで、宝田社長は僕にこう言いきった。
その時の、冷たく鋭い眼は今でも心にやきついている。
そして……その時感じた怖ろしさも。

僕に…―――できることは無いのかもしれない。
それでも、僕は、あなた達に幸せになってもらいたい。
だから、あきらめちゃだめです!
信じていればきっと、道は開けるはず。それを教えてくれたものあなた達じゃないですか。

たとえ、誰が反対しようとも、僕は応援しています!!
748マロン名無しさん:2005/06/22(水) 23:21:55 ID:lRE8/3SL
もっと、ほのぼのギャグテイストを目指してたんですが、やっぱりムリポでした…orz
社&緒方の蓮キョ押せ押せ乙女同盟!みたいな話、誰か書いておくれやす。
749マロン名無しさん:2005/06/22(水) 23:28:50 ID:???
>>744
GJ!!
監督はスキビ界一の乙女だと確信した…(*´Д`)ハァハァ
750マロン名無しさん:2005/06/22(水) 23:37:36 ID:???
グジョブ!!

監督に萌えタ━━(゚∀゚)━━!!!!
コミクス読んで監督の乙女度にやられてたところにこれだよ…
味方が増えてよかったね、蓮(・∀・)
751マロン名無しさん:2005/06/23(木) 00:50:15 ID:???
GJ!!
緒方監督、いい!
社さんと一緒に蓮を応援してください。
752743:2005/06/23(木) 00:56:11 ID:???
ひぃ〜〜〜!!今、気が付きました。豪快にageすぎましたね……。
なんで名前欄の色が違うんだろ?とのんきにしてる場合じゃなかった…。
申し訳ありません〜〜(床にまっ平ら)

レス、ありがとです!監督いいですよね(*´Д`)ハァハァ。
もっと暴走させても面白いかも、と思ったんですが、具体的なネタが浮かばず…。
萌えていただけてよかったです。ホッ。
753マロン名無しさん:2005/06/23(木) 01:35:03 ID:???
いきなり次回予告やったらこんなんでたw

キョーコが愛した蓮。しかし逢瀬を重ねるうちに生じる違和感。
ある日、キョーコの元に現れる尚!!
「実は私達、双子なの……」
尚の告白に動揺するキョーコの、明日はどっちだ!?

蓮と尚が双子w
これを元に一本書いてくれる神いませんか?w(ギャクでいいっす)
754マロン名無しさん:2005/06/23(木) 18:25:33 ID:???
ごめんなさい。リクじゃないんですが・・・
趣味に走ってちょっと通りますよ・・・
755ファンクラブ 1/3:2005/06/23(木) 18:26:17 ID:???

ブリッジロックのリーダー曰く。
「キョーコちゃんのファン第1号?多分俺じゃないですか?
 彼女がCMでデビューする前、着ぐるみやってた時期から
 ずっと注目してたんだから・・・」

敦賀蓮のマネージャーの社さん曰く。
「キョーコちゃんのファン第1号?・・・俺だと思いますが・・・?
 新開監督がやってたカメラテストの時、
 本当に綺麗になってて驚きましたよ。
 仕事柄綺麗な人は見慣れてますけど、あれはね・・・」

マリアちゃん曰く。
「お姉様のファン第1号?絶対私よ!
 お姉様が最初にLMEのオーディションを受けたときからなのよ。
 子供にも容赦の無いお姉様に心底惚れ込んでしまったんですもの・・・(ハアト」
7562/3:2005/06/23(木) 18:27:08 ID:???

「社長?一体何を聞き込んでいらっしゃるんですか・・・(汗」

「いや、そろそろ最上君もファンクラブがあってもいい頃だからなー。
 名誉ある第1号は誰がいいかなー、と思ってな。
 彼女と縁のある連中に順繰り聞いてったら
 ・・・だそうなんだが。蓮、お前はどう思う?」

「キョーコのファン第1号ですか?・・・それ、俺ですよ。」

「えー、敦賀さんなわけ無いじゃないですか!
 初対面のときから私に嫌がらせしたり凄んでたくせにー」

「・・・キョーコ?(キュラ☆」

「・・・う"っ・・・」

「こらそこ。いちゃいちゃ痴話喧嘩すんなって。
 じゃあ最上君は誰が1号がいいんだ?」
7573/3:2005/06/23(木) 18:27:47 ID:???

「え?私が選んでもいいんですか?じゃあモー子さん!(即答☆
 そんで私がモー子さんのファン1号になりたいです〜(ハァト」

「残念だが琴南さんにはもう予約が入っていてな。
 上杉飛鷹君が絶対に自分だって言い張って譲らないそうだよ」

「・・・人生の苦渋を教えてあげちゃおうかしら・・・(黒」

「まぁ琴南さんがそれでいいって言ってるんだから。
 ・・・最上さんもそんな事で泣くなって・・・」

「まぁ、キョーコのファン第1号は俺で間違いないですから
 それで決定で良いですよ?」

「敦賀さん?!それ絶対違うでし・・・ワカリマシタ・・・(怯」

・・・君が知らないだけだよ・・・
俺は君が6歳の頃から魅了されているんだから。
俺がファン第1号に決まってるだろう――…
758おまけ:2005/06/23(木) 18:30:23 ID:???

「あぁ?アイツにファンクラブ?生意気な。
 誰が入るんだよ、そんなの・・・」

「会員第1号は敦賀蓮だそうよ?」

「・・・何やってんだ、アイツら・・・」

アイツのファン第1号ってなら、
誰よりもお前に詳しい俺に決まってるじゃねぇか・・・
って!誰がお前のファンになんかなるかよ!
・・・あんな地味で色気のねー女になんか――…

***
さて、おまけは誰のモノローグでしょう?w
会話ばっかで分りにくかったらゴメソε=ヽ(;´Д`)ノ
※3/3の7行目:誤「最上さん」→正「最上君」です。
 ヤッチャッタ・・・orz
759マロン名無しさん:2005/06/23(木) 20:10:01 ID:???
わはは、GJ!!です

会員番号1のメンバーズカードを取り出して
眺めてはニヤニヤ(・∀・)する蓮…w
760マロン名無しさん:2005/06/23(木) 22:29:22 ID:???
グッジョブ!
蓮、ファンクラブ会長かYO!
自らファンサイトとか立ち上げる蓮、ってのも見てみたいかも。
761マロン名無しさん:2005/06/23(木) 22:32:51 ID:???
某スレよりきました。
ファンサイトでここの作品のパクリみたいなの見つけた
762マロン名無しさん:2005/06/23(木) 22:48:20 ID:???
>761
パクリというか設定?を真似した感じのなら見たよ。
昨日だか一昨日だか更新って書いてあったから明らかにこのスレに投下された作品が先なんだけど。
わりと見に行ってた二次サイトだったから、ちとショックだった。
763マロン名無しさん:2005/06/23(木) 23:07:42 ID:???
探しに行っちゃったよ・・・
最近さらっとした更新多いのかな?って思ってたから、
パクまでいかないと思うけどタイミングがびみょーだね〜・・・
もしココ見て「ヒラメイタ!」んだったら、
すこーし間を置いてから掲載すれば
さほど疑問に思われないだろーになぁ。
自分でサイト持って、って大変だろうから
頑張って欲しいな、とはオモ。
764762:2005/06/23(木) 23:12:16 ID:???
>昨日だか一昨日だか・・・間違えた。
確認しに行ったら18日更新分だった。

ここでの投下は、11日投下の作品ととそれ以前の作品。
765マロン名無しさん:2005/06/23(木) 23:19:39 ID:???
それ自分が見たのと同じかも。
自分が見たのも18日更新だった。
自分も読んだ瞬間、「あれ?」ってここの作品思い出したから。

たぶんここの作品みて、その設定思い出して、付け足したのではないかとオモ。
微妙にこのスレの作品(3作)が交じった感じだったよ。
766763:2005/06/23(木) 23:22:42 ID:???
>762
あー、そうなんだ〜
んじゃこっちが思ってたのと違うや。
忘れてくんろ・・・ゴメン(汗
767マロン名無しさん:2005/06/23(木) 23:26:32 ID:???
762のサイトも気になるが
763のサイトも気になる・・。
わからないよ、モレ(´д⊂)
768762:2005/06/23(木) 23:31:22 ID:???
>767
さすがに教えることは無理なので
自力でがんがれ。
769マロン名無しさん:2005/06/24(金) 00:08:23 ID:???
>767
ナカーマ(AA略

探してみると
よくもまああんなにもあるもんだと
感心した
そんで挫折したw
770マロン名無しさん:2005/06/24(金) 00:15:25 ID:???
モレも( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカ-マ!
ブックマークしてるところだけでも、
軽く50あるからなぁ・・>二次サイト
771マロン名無しさん:2005/06/24(金) 01:33:07 ID:???
そう思うと、
ここ見てる人結構いるんだね

見る人すべてが書き込みするわけじゃないだろうから
ROM専含めて
772マロン名無しさん:2005/06/24(金) 02:30:56 ID:???
>>770
>軽く50あるからなぁ・・>二次サイト

そんなにあったのか!!ということにまずビクーリ。
773マロン名無しさん:2005/06/24(金) 02:34:47 ID:???
初訪問の人が見るであろう倉庫の管理トピだけ見ても、
参照数600超えてるし、SSも多いので100前後参照数あるから
+このスレのみ見てる人も含め、結構な人数見てると思うよ。

カウンターないからわからないけど、
まとめサイト全体では今どれぐらいの訪問数なんだろう?>倉庫番さん

あと、作品投下してくれる神は何人くらいいるんだろう?

774マロン名無しさん:2005/06/24(金) 04:38:29 ID:???
ヽ(´ー`)ノワーイ ネ申がイパーーイ降臨してる。
GJですた〜。

>>738
京都弁でですか?・・・ネタが浮かばない_| ̄|○ムリポ
他のネ申、よろすく・・。
京都ネタを書いていただければ台詞のみ京都弁にするってのはできます。

>>773
呼ばれて飛び出て倉庫番ヽ(´ー`)ノです。
まとめサイト全体での訪問数は、
Visit : 2,148
Page View : 4,521 となっておりますです。
倉庫への直飛びもあるでしょうから、正確にはもっと多いと思います。
775マロン名無しさん:2005/06/24(金) 07:40:42 ID:???
>774 倉庫番さん

>Visit : 2,148
>Page View : 4,521 となっておりますです。

…すげーなオイ

そういう自分もその手のサイトは
あるんだろうなとは思いつつ今まで探しもしなかったので
今回のでかなり驚いているです
776マロン名無しさん:2005/06/24(金) 07:53:32 ID:???
検索してみた。ページ:266件
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%a5%b9%a5%ad%a5%c3%a5%d7%a1%a6%a5%d3%a1%bc%a5%c8+%a5%d5%a5%a1%a5%f3%a5%b5%a5%a4%a5%c8&fr=top
まとめサイト(本館?)が6番目にw

ファンサイトで検索するよりも同盟系の登録サイトで探したほうが探しやすいかも。
777マロン名無しさん:2005/06/24(金) 08:06:40 ID:???
本スレで話題の電●女の話、SSスレの神かけませんか?
778マロン名無しさん:2005/06/24(金) 08:24:27 ID:???
おもしろそうだけど
電●男自体をまとめサイトで流し読みした程度なので
多分上手く書けないなあ…
779マロン名無しさん:2005/06/24(金) 08:55:33 ID:???
>>777
スマソ・・本スレ789はヽ(´ー`)ノですた。
責任もって書きまつ...λ
780マロン名無しさん:2005/06/24(金) 09:03:06 ID:???
 +  ∧_∧
    (0゚・∀・) + ドキドキ
  oノ∧つ⊂)   ワクワク
  ( (0゚・∀・) +
  ∪(0゚∪ ∪
 +  と__)__)
781マロン名無しさん:2005/06/24(金) 10:18:45 ID:???
>777
電●女ですが、かなり長めになるかもです。
と、その前に仕込みをスキビ世界@2chに投下しておきました。
電●男スレからパクリまくりですが(´ー`;)同時進行で仕上げていきます。
気長にオマチください。
782マロン名無しさん:2005/06/24(金) 11:09:34 ID:???
長大作!ワクワクドキドキ(AA略
783マロン名無しさん:2005/06/24(金) 21:53:11 ID:???
とりあえずあらすじだけ落としていきますよ、と。ヽ(´ー`)ノ

あらすじ・解説の詳細

A-GIRL(秋葉系ヲタク少女)、16歳。
彼氏いない歴、もちろん16年。
そんな彼女が、電車の中で酔っ払い女に絡まれていたイケメンを助け、
お礼にFREDERIQUE CONSTANT ( フレデリック・ コンスタント)の腕時計をもらう。
若い男性と話したことのない彼女は、この出来事に舞い上がり、
インターネットの掲示板の住人たちからアドバイスを受けることに。
かくして「電●女」と呼ばれるようになった彼女は、
勇気を振り絞って「コーンさん」を食事に誘う。
髪を切り、服を買い、入念に準備をしてデートに挑む電●女。
その姿は、ネットの住人たちの大きな希望になっていく…。

こんな感じで。
まだ、仕込みしかできてませんので
本筋の投下は当分先になるです。
784マロン名無しさん:2005/06/24(金) 22:23:41 ID:???
ワクワクドキドキ
785マロン名無しさん:2005/06/25(土) 00:16:08 ID:???
電車男途中からリアルで見てた漏れが来ましたよっと。
・・・テラワロスwww
夜中に一人で笑ってるのは不気味すぎますよっと。

ところで、唐沢○明の「ふたり」読んでると
蓮とキョーコと微妙にダブるんだが
似たような物好きはいらっさいませんかな?
アレを元ネタで書いてくださる神きぼん・・・
786マロン名無しさん:2005/06/25(土) 00:38:22 ID:???
スキビ世界@2chのスレッド自体が壮大なSSになってるw
787マロン名無しさん:2005/06/25(土) 00:41:37 ID:???
ここしばらく…というか
朝から深夜にかけての流れには目を見張るものがあるなw
788マロン名無しさん:2005/06/25(土) 00:58:58 ID:???
ここのおかげで、あと10日ガンガれる(`・ω・´)
789マロン名無しさん:2005/06/25(土) 01:52:22 ID:???
スマソヽ(´ー`)ノです。
このスレに投下したSS含め、あらすじなどSSっぽいものを
本スレにコピペするのはNG。でお願いしますです。
790本スレ802:2005/06/25(土) 02:13:18 ID:???
正直スマンカッタ。
倉庫番さんゴメン。
住人のみんなゴメン。
791マロン名無しさん:2005/06/25(土) 21:12:01 ID:???
│ ≡  ('('('('A` )
│≡ 〜( ( ( ( 〜) 
│ ≡  ノノノノ ノ


792マロン名無しさん:2005/06/25(土) 22:52:30 ID:???
 ↑なんか変なのが浮かんでるw
793マロン名無しさん:2005/06/25(土) 23:01:49 ID:???
向こう盛り上がってるなー
794マロン名無しさん:2005/06/25(土) 23:18:03 ID:???
ところでここはパラレルはダメですか?

少し前に、いきなり次回予告をネタに、てのがあって
さすがにあの松と蓮が双子ていうのは自分には書けないのだが
(松を出すのがそもそも苦手)
自分で出してみた予告がちょっとおもしろかったので
それでぼちぼち書いてるんですyo
まあ書きあがってから聞けっつう話ですね…w
795マロン名無しさん:2005/06/25(土) 23:21:33 ID:???
>794
いんでない?キボン!
796マロン名無しさん:2005/06/26(日) 01:44:33 ID:???
 +  ∧_∧
    (0゚・∀・) + ドキドキ
  oノ∧つ⊂)   ワクワク
  ( (0゚・∀・) +
  ∪(0゚∪ ∪
 +  と__)__)
797マロン名無しさん:2005/06/26(日) 06:44:00 ID:???
>>761
遅レスだけど、スキビサイトで以前パクで告発された人もいるから
その人が復活したのかも。
798倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/26(日) 07:28:59 ID:???
いろいろ話題の電●女が、スキビ2chの1スレ分出来上がりました。が、

全部出来てから投下 がいいか
1レス分=電車内での出来事までの出来上がった分だけ
とりあえず投下がいいか

迷っております。
1スレ分=電車内での出来事まで。
それだけでも かなりの長さがあります。 
10レスぐらい使っちゃうと思います。
一応、キリがいい所で〆てスキビ2chのスレに絡めつつ進めてますが

 ど う し ま し ょ う ?

とりあえずキボンのレスがありましたら、今日中に投下しにまた来ます。


>本スレ802タン
ヽ(´ー`)ノも配慮が足らんかったですスマソ。

  dd  ○ <キニスルナ!
       ノ|)
  _| ̄|○ <し

>>794 タン
カモン!!!щ(゚▽゚щ)
799マロン名無しさん:2005/06/26(日) 10:22:01 ID:???
>798
倉庫番さん乙。
とりあえずうpキボン!
800マロン名無しさん:2005/06/26(日) 11:09:51 ID:???
木曜日以降、新作投下がないので
燃料不足ぎみ。OTL
神の降臨、燃料投下待ってます(・ω・)ノ
801マロン名無しさん:2005/06/26(日) 11:29:00 ID:???
んじゃ、倉庫番さんがいらっしゃるまでの
おしのぎに投下してみます

以前アルコールネタがありましたが、
その時に書いたものです
賞味期限が過ぎてるかもですねw
8021:2005/06/26(日) 11:30:42 ID:???
キンコーン

しばらくした後、ゆっくりとドアが開く。

ここは、ワンフロアまるごとがひとつのお部屋になっている、
敦賀さんの自宅マンション。

「キョーコちゃん、悪いんだけど、夜もし時間が空いたら
蓮に食事作りにいってやってくれないかな?」
あいつ、一人だとほんっと食べないからなー…
なんだか最近様子がおかしいし。

社さんの困り果てた声に絆されて。
というか、本当に敦賀さんのことが心配になってしまった。
様子がおかしいっていうのも気になるし。
敦賀さんたら、身体が資本な職業のくせに
まだ食生活を改善する気がないのね…!
生まれて初めてひいた風邪で
あんなに痛い目にあったっていうのに。
もう…。
マネージャーさんにあんなに心配かけるなんて。
8032:2005/06/26(日) 11:31:20 ID:???
「…どうしたの…こんな時間に…」

敦賀さんが玄関先に現れた。
ロックを外してもらえるようにエントランスでお願いしたときにも
同じことを言われた。
…あんまり機嫌良くないのかな、
とりあえずはこうして入れてくれたけど…。
それに、なんだか声がかすれている。
ま、まさかまた風邪とか体調悪いんじゃ…
「あ、あのっ、お夕飯召し上がりましたか?…社さんから頼まれ」
「また社さん…?もう…あの人は何考えてるんだろうね?
こんな時間に君を俺のところに寄越すなんて」
私が用件を言い終わらないうちに敦賀さんはそうつぶやくと、
ややあって私の手首をつかんで部屋に引き入れた。

…手首をつかんだ?
8043:2005/06/26(日) 11:31:52 ID:???
「ご飯、作ってくれるんだ?」
気がつくと、敦賀さんは私が下げている買い物袋を見つめていた。
「はっ、はい、もしご迷惑でなかったら作らせてください」
簡単に、カレーでもいいですか?
そう言おうとして敦賀さんの顔を見上げた私は
とんでもないものを見てしまった。

いやああああああぁ
いつもの、極上紳士スマイル…に見えるのに、目が、目が笑ってないわ…。

「迷惑だなんてとんでもない、ありがとう、キッチンわかるよね?」
「ははははいっ、わかりますわかります、敦賀さん座って待って」
「一緒に行こうか」

は?
8054:2005/06/26(日) 11:32:38 ID:???
いいい今なんて一緒、一緒にって

うぐ、手、今!手つかまれてる私ー!

ひゃ、指、指絡ませられてるー!

「…楽しみだなぁ…」
な、何なのーこれ、きょ、今日の敦賀さん絶対おかしいー!
今まで手なんて繋いだこともないはずの敦賀さんに手を引かれて、
思い切り動揺しながらもキッチンに入る。
「あ…あの、手をは、離して…くださぃ…」
「…ああ、ごめん、繋いでたら料理できないね?」
やっとのことでそう言うと、突然の出来事にばくばくしている胸に手をやった。
なな、なんで手なんか繋いでるんだろ…
私もなんでこんなにドキドキしなくちゃいけないんだろう。
そ、そうだ、キョーコ、あんたはカレーを作るのよ!早く!
8065:2005/06/26(日) 11:34:07 ID:???
「顔、真っ赤だよ?」
なんとか意識をカレーに集中しようとした矢先に、
ひょい、と敦賀さんが私の顔を覗き込む。
うひゃあっ、ご、5センチ!!
恥ずかしさのあまり、思わず顔を背けてしまった。早く向こうへ行ってええ。
「ああああのっ、敦賀さんはリビングででも座って待っててくださいぃ!」

「ここにいたら…ダメかな?邪魔、しないから…」

アワアワしている私を尻目に、そっと背後に立つと、
敦賀さんは私の髪に触れてこう言った。

「…最上さん…アイツ、不破にはなんて呼ばれてたの?
…キョーコちゃん?それとも呼び捨て?」
8076:2005/06/26(日) 11:35:03 ID:???
「えぇイヤあの」
「キョーコ…ちゃん…」
不意打ちでショータローの話題を持ち出され、
それが今日のおさんどんと何が関係あるのか
なんで敦賀さんは私の髪の毛に触れて、
なんで「キョーコちゃん」って呼ぶのか
もう何がなんだかわからなくなって、頭がオーバーヒートしそう。
「ととととりあえずあのっ…もうちょっと離れていただかないと…
支度もできないので…あの」

「キョーコ…ちゃんはそんなに俺のことが嫌いか…」
敦賀さんのその言葉と同時に、私の身体に腕が回されて
後ろから抱きすくめられるような格好になってしまった。
きゃあぁぁあぁ、な、なななんでこんなことに…
背中から伝わる敦賀さんの体温と、身体に絡みつく腕。
身体中が心臓みたいにドキドキいってる。
だ…だめ、何もかも刺激が強すぎる。
そう思った瞬間ヘナヘナとその場にへたりこんでしまった。
ち…力が入らない。
8087:2005/06/26(日) 11:35:44 ID:???
「あぁ…大丈夫?…ちょっと休んだ方がいい」
なんと敦賀さんは私をこともなげに抱きかかえて立ち上がった。
こ、ここれってま、また「お姫様だっこ」―?!
「いえ、大丈夫ですっあ、歩けます歩けますからあぁぁ」
必死に抵抗してみたけど…無駄な努力みたいだ。
でも…おろしてえぇぇ…
ん?
っていうか!
8098:2005/06/26(日) 11:36:13 ID:???
敦賀さんもしかしてお酒飲んでる?!

かすかにただようアルコールの匂い。
抵抗したところでどうにもならなくて、
仕方なくお姫様だっこされながらリビングに入ると
やっぱりテーブルにはお酒のボトルが何本も。
グラスにはまだ飲みかけも残ってる。
…そうか、敦賀さんがおかしい理由がやっと…わかった。
この人…酔っ払ってるんだ。
ひー…酔ったらこんなふうに絡んだりするんだ。
8109:2005/06/26(日) 11:36:48 ID:???
私をソファに座らせると、そのすぐ隣に敦賀さんも腰を下ろす。
どうしよう…なんとかキッチンに戻って
早くご飯食べてもらわないと私も帰れないよ…。
どうやってここを切り抜けるかぐるぐる考えていると
髪に再び触れられた。その長い指でくるくると毛先を弄ばれてる。
「っ…」
「もう…君は本当に可愛いな…そんなに手を出させたい?」
っな、何てことを!いつ私がそんなことを!?
それに、…耳元で囁くのはやめてくださいぃぃ…。
敦賀さんの身体が明らかに私のほうへにじり寄る。
少しずれようと腰を浮かせたら、
肩に手を置かれた。完全にこっちを向いてる。
その部分から体温が伝わってきて、まるで重石のようで
身体を動かすことができない。
な…何気に逃げられなくされてる?
そんなことしなくても、逃げたくても逃げられませんから!
ち、違う、そんなこと思ってる場合じゃなかった。
「つつ敦賀さん、待って、私、ご飯つくらなきゃいけないのであの」
「んー…ご飯より…こっちのほうが…いいかな」
81110:2005/06/26(日) 11:38:51 ID:???
こっちってナンデスカー!ご飯何を比べてるんですかー!
…どうしよう、わざとやってるのかな?
ドラマも一緒だし、最近友好的だと思ってたのに
それは私の大いなる勘違いだったの?イヤガラセ?
そんでもって後で憶えてないとか…?
うう…とんでもない日に来ちゃった…。
そんなことをいろいろ考えてるうちにも顔が近づいてくるーひえー
身体を動かせない代わりに、手でバリケードを作ってみた。
ほんとにされそうになったらこう、手でガッと…できるの私?
81210:2005/06/26(日) 11:39:15 ID:???
その時、膝に何かが落ちてきた。
あ、れ?
恐る恐る目を開けてみると。
つつ、敦賀さんの頭が膝の上に―…
「敦賀さん、敦賀さんっ…寝てるんですかっ…」
身体を揺すってみたけど、ぴくりとも動かない。
寝てしまってる…。
…酔って人に散々からんで、それで寝てるのね?!

何なの。これは…何かのバツゲームなの?
ああ…どうしようどうしよう…、起こしちゃいそうで動けない。
敦賀さん、本当にわざとやってるんですか…?
どうしたらいいの…社さんのバカー!

…いえ、バカなんて嘘ですから…お願い、助けにきて下さい…。
813マロン名無しさん:2005/06/26(日) 11:43:25 ID:???
ぬおw
一番最後のレス番10じゃねーしw
11です

連投規制にひっかかるし、改行多すぎって出るしorz
いまいちタイミングが上手くつかめない…
お目汚しスマソでしたよ
それでは ノシ
タイトルは…アルコール・ショック とかにでもしてください
(・∀・)イイ!!!の浮かばねぇ…
814マロン名無しさん:2005/06/26(日) 11:50:57 ID:???
>>813
GJ!!
蓮が起きたときの反応もキボン
815マロン名無しさん:2005/06/26(日) 11:54:12 ID:???
たびたび出てきてスマソ

間違いハケーンしますたorz
ごめんなさい

10の一行目
○ご飯と何を比べてるんですかー!

はぁ―…
816マロン名無しさん:2005/06/26(日) 11:55:48 ID:???
>>813
GJ!!
酔って絡む蓮が積極的で(・∀・)イイ!!
続きがありそうなおわり方でつね。
>>814タンの言う通り、蓮が起きた後の展開キボン
817マロン名無しさん:2005/06/26(日) 11:59:14 ID:???
GJ!!
神はすごいなぁ。
続編希望
818813:2005/06/26(日) 15:36:25 ID:???
レスありがd

続きを蓮視点でちょびっと書きました。
まったくオチてませんが、
コーヒーについてくるシロップのようなものだと思って
お納めください。
キョーコがキョーコっぽくないorz
819アルショク・リターンズ1:2005/06/26(日) 15:38:40 ID:???
遠くで声が聞こえる。
頭を乗せているものが、いつもの枕とは感触が違う
…けどやわらかな感触が気持ちいい。

誰が俺の名前を呼んでるんだろう?
ここは…俺の部屋で…誰もいないはずだけど。

「敦賀さーんっ、起きてくださいぃ…」

え。

遠ざかる眠気と入れ替わるようにはっきりと聞こえる声。
こ、この声は…。
ままま、まさか。

「ああ、良かった、目が覚めましたか?」
心配そうに覗き込む顔。
も、最上さん…!
820アルショク・リターンズ2:2005/06/26(日) 15:39:48 ID:???
「っ…ど、どうしてここに」
ありえない。
俺が、やわらかくて気持ちいいと思ったのは
彼女の足…もとい膝枕だった。
あわてて飛び起きると、最上さんがこっちを見て
ほっとしたような困ったような顔をしている。

思い出せ、思い出せ…
なんで彼女が俺の部屋にいて、
俺はその膝枕で目が覚めるんだ…。
必死に考えを巡らせていると、
そんな俺を見て、彼女が大きくため息をついた。

「憶えてないんですね…?」

うっ…。

「あ…いや…その」
「…夕食を作りに来たんですけど…」

敦賀さん、お酒飲んでらっしゃったみたいで…。

その言葉に全身から血の気が引いた。
確かに俺は酒を…飲んでいた気がするけど。
テーブルにはいろんな種類のボトル、グラスには飲みかけ…。

っ…ああ…彼女が訪ねてきたことすら…思い出せない。
なんてことだ…。
821アルショク・リターンズ3:2005/06/26(日) 15:40:55 ID:???
「でも、すぐ起きてくださって本当によかったです。
 私、食事の用意してきますから、…今度は寝ないで
 待っててくださいね」
「っ、待って。俺…君に何かしたの…か?」

キッチンへ向かおうとする彼女に問うてみた。
アルコールに飲まれて記憶を失うなんて…初めてだ。

多分、ひどい顔をしていたと思う。
焦って答えを求める俺に、彼女は、くす、と笑ってこう言った。

「…ちょっと、だけ?」

頭がガンガンする。
本当に何かしていたんなら、
彼女の反応もこれじゃ済まないだろうから
問題になるようなことはしていないんだろう。
だけど、その、ちょっと、ってのに引っかかる。
一体何をやったんだ俺は…!

社さん、社さんなんでしょう?俺のところに彼女を寄越したのは…。
もう…やめてくれませんか…本当に、後生ですから…。
これ以上のことが起きてしまったら…正直シャレにもならない。

それにしても…ごめん、最上さん…。
本当は君と…しようとしていた夢を見たなんて…言えるわけない…。
822813:2005/06/26(日) 15:44:33 ID:???
お粗末さまでした(・∀・)

蓮が夢の中でしようとしていたのはチューですよ
決してそんなうわなにをすあwせdrftgyふじこlp;
823マロン名無しさん:2005/06/26(日) 17:13:51 ID:???
>>813 GJです!書くの凄く早いんですね。羨ましい・・・。

これからSS1本投下しますが「側近は見た!」の設定を無断で使わせて
頂いています。倉庫番様、すいません!あの話、凄く好きなんですよ。


で・・・【パクリ嫌な人、スルー推奨】でお願いします。

824祝☆ラブミー部、卒業? 1:2005/06/26(日) 17:16:46 ID:???
「京子様、ようこそいらっしゃいました」

LME社長秘書―――アラビアンな風貌をした男の人が私を出迎えてくれた。
今日はマリアちゃんに誘われて宝田家に遊びに来たのだ。

あれ、そういえばマリアちゃんはどうしたんだろう?
私を中へと案内してくれているこの人・・・話掛けたら答えてくれるかしら?
私は白装束の側近さんをチラリと見た。
「あ・あの〜マリアちゃんはどうしてるんですか・・・?」

「マリアお嬢様は只今習い事の最中でございます。」

「そ、そうですか・・・。」マリアちゃんの都合の良い時間を聞いてから来るべきだったわね。

「お嬢様が戻られるまでのお時間、京子様のお相手はローリィ様がなさいますので・・・」

・・・・え?社長が私の相手・・・?なんだかとても遠慮したい気分だわ。
一体どんな衣装で現れるのかしら?まぁ、その事もすごく気になるけど・・・。
825祝☆ラブミー部、卒業? 2:2005/06/26(日) 17:19:04 ID:???
・・・ちらっ。
この人、こんな衣装で暑くないのかしら?今は夏よ?顔くらい出した方が良いんじゃないかしら。
少しは涼しくなって良いと思うんだけど・・・。

それにしても・・・この人一体どういう経緯でこの仕事に就いたのかしらね?気になるわ・・・。
とりあえず普通一般の神経の持ち主じゃない事は確かね。
だってこの衣装が制服なのに平然としていられるのよ?でもまぁ、『あの』社長のお気に入りの
側近さんなんだから『愛』に満ち溢れた人には違いないわね・・・多分。

私は側近さんに案内され、ある部屋へと通された。
・・さすが社長のお宅ね。敦賀さんの家にも驚いたけれど・・それ以上だわ。

部屋の中央には一際目立つ巨大スクリーン。
うわぁ〜、大きいぃ〜。ここで映画鑑賞なんかしたりするのかしら?

この時のキョーコは、この巨大スクリーンが『自分に不幸をもたらす』ものである事に気付かなかった。
826祝☆ラブミー部、卒業? 3:2005/06/26(日) 17:21:30 ID:???
「お〜。最上君か、よく来た。待っていたよ!」

は?約束していたのはマリアちゃんであって社長じゃないんですけど・・・と心の内では思ったけれど
「あ、お・お邪魔してます。社長・・・」一社会人として大切である挨拶を怠る事はなかった。
社長、やっぱり今日の衣装も気合が入っているわね。『王家の紋章』を意識したのかしら・・・?

キョーコは社さんに文庫本を借りて読んでいた。(何気にお友達状態w)

「ふふふ・・・。最上君。ラブミー部員としての仕事は順調なようだね♪」

はぁ?・・・何の事を言ってるのかしら?
「あの〜社長?ここ最近、ラブミー部員としての活動はほとんどしてないんですけれど・・・」
こう反論してみたけれど社長は何故だかニコニコ笑っている。

「最上君。君のラブミー部員としての活動記録映像があるのだよ。見てみるかね?」

活動記録『映像』・・・って何?物凄く不安を感じるわ。
「え・遠慮し・・・」社長は私の言葉を遮り
「そうか、そうか〜。最上君も見てみたいかぁ〜♪」と勝手に話を進めている。
あの〜ソレ何となく見たくないんですケド・・・とは思ったけれど口に出すのは止めておいた。
だって社長、ノリノリよ?見せたくて仕方がない!って感じ・・・。私に拒否権は無さそう・・・(汗)
私はスクリーンの前にあるソファーに座り、映像が映し出されるのを待った。
827祝☆ラブミー部、卒業? 4:2005/06/26(日) 17:23:51 ID:???
「あれ?私と敦賀さんが映ってる。って・・・えぇぇぇぇえ?まさか!まさかこの映像・・・!!」
あの日、あの時、あの場所(ラブミー部室)で敦賀さんとキスしちゃった時のもの!?

敦賀さんは優しい眼差しを向けながらも右手は私の腰に、もう片方の手は私の顎に。
・・・という映像が巨大スクリーンに映し出されている。

「・・・・☆#&※♂∽△〜〜〜〜」
何これ?ナニ・コレ?なによ!これはーーーー!!??
一体どうやって撮影したのよーーー!イヤぁぁぁ!!ちょっと、止めてぇーーー!!!

「ふっ。これは最上君の愛の軌跡を辿ったものだよ♪」

「そんな事はどうでも良いですから、この映像を止めてくださいぃぃ〜〜〜!!!」

「止めちゃうの?勿体無い・・・・」

「!!!」 敦賀さんの声!?私はおもいっきり後ろを振り返ってみた。
「ど・どうして敦賀さんが此処に居るんですかぁ〜〜?」

「ん?どうしてって俺もマリアちゃんに招待されたからだよ」

と、そんなやりとりをしながらも映像はまだ流れ続けている。
しかも濃厚なキスシーンが巨大スクリーンで・・・。
828祝☆ラブミー部、卒業? 5:2005/06/26(日) 17:25:56 ID:???
「早く止めてぇ。あの映像〜!って誰が何処で撮影してたんですかーーー!?(怒)」

「ふーむ。隠し撮りの割りには良いアングルで撮れているじゃないか。なぁ?」

社長の視線の先。そして話しかけている相手――――――それは、なんとあの側近さんじゃないの!
涼しい顔して(格好は物凄く暑そうだけど)こんな犯罪まがいの事するなんて
やっぱり普通の神経の持ち主じゃなかったわーーー!!!

「ちょっと、そこの側近さん!この映像、一体どうやって撮影したものなんですかっ!?(怒)」

「・・・これは天井裏から撮影したものでございます」
側近さんは気まずそうに、そう答えた。

「・・・・て・天井裏?」
私は思ってもみなかった場所を告げられて唖然としたけれど、敦賀さんはどうやら
笑いをこらえている様子。
社長はというと、相変わらずニコニコ嬉しそうな顔をして
「最上君も『愛』というものを理解してくれたようだし、そろそろラブミー部を卒業しても良い頃だな!」
と勝手に話を進めている。・・・ラブミー部の卒業。以前の私だったら大喜びしていたでしょうよ。
でもね、今はそんな事より!あの社長の側近の方が重要課題よーーー!!

私は側近さんに対し怒りを押え切れず、キッと睨みつけてやった。
覚えてらっしゃい!社長の側近〜〜!!
いつかその白装束をひん剥いて顔を拝んでやるんだからぁーーー!!!
829祝☆ラブミー部、卒業? 6:2005/06/26(日) 17:27:54 ID:???
 
    とりあえず・・・・          
            
        ☆ ☆ ☆ ☆            ☆ ☆ ☆ ☆ 

          ラブミー部員 第一号 ―――――― 最上キョーコ

                ラブミー部、卒業決定!  

        ☆ ☆ ☆ ☆            ☆ ☆ ☆ ☆   

「今日のお姉さま、ひどく機嫌が悪そう・・・。何かあったのかしら?」

「マリアちゃんが気にする程の事じゃないよ。」
キョーコが機嫌が悪いのに対し、敦賀氏はなんだか楽しそうであった。
                        
                                 終わりです。
830祝☆ラブミー部、卒業?:2005/06/26(日) 17:31:11 ID:???
以前エロパロで点呼をしていた時、私はこう答えています。
好きなキャラ―――蓮キョ・権・ローリィと。・・・ローリィ?初めて書いたよ・・・orz
ちなみにエロパロはROM専です。エロは書けない。想像出来ない。

あと「王家の紋章」ですが、本スレでコミックのローリィの総扉を見た方が
衣装がそんな感じの事を言ってように思うので書いてみました。
一応、本屋さんで文庫本をチェックしましたけど。ナルホドナーと思いました。

倉庫番様、いつも乙です。
電●女、楽しみにしてますです、ハイ。
831倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/26(日) 20:33:01 ID:???
ネ申、イパーイキテタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!

>813
グジョーーーブ( ´∀`)
シロップもウマーーー(゚д゚)ですた〜

>830
おおう!(゚д゚) 側近ネタがリレーされているw
グジョーブですたよ。設定とかここの作品で使われる分は全然構わんです。
むしろ、こういう風にハテーーンさせてもらうのは嬉しい限りです。
(自分もエロは書けないorz エロ書ける人、ソンケーするです。)

現在、414KBかぁ・・・微妙だな・・と思いつつも電●女投下開始します。
※確か、500KBで次スレ移動になると思うので・・。

設定的には、キョーコ以外は蓮・松共に現在のスキビ設定と同じと考えてください。
832電○女 1:2005/06/26(日) 20:35:59 ID:???

【ACT.1 そして箱は開けられた】


カタカタカタカタカタカタカタカタ

「キョーコちゃん、まだ起きてるのかい?」

ドアの向こうから声がかかった。
慌てて、ドアを開ける

「おかみさん・・ごめんなさい、うるさかったですか?」

ここは現在、私がお世話になっている【だるまや】の2階。
住む所がない私にバイト先である【だるまや】のご夫婦が、
好意で部屋を貸してくれている。

「いや、うるさくはないけど大丈夫かい?明日も、早いんだろう?」

時計を見れば、1時を過ぎようとしていた。

「いけない!もうこんな時間でした?つい熱中しちゃって・・」

そういって、パソコンのほうに目を移した。
ネットをやっていると、時間がたつのが早い。
あっという間に、もうこんな時間だ。

「凄いねぇ、私には扱えない代物だよ。じゃあ、早めにおやすみね」

そう言って、おかみさんは自室へ戻っていった。

「おやすみなさい」
833電○女 2:2005/06/26(日) 20:37:20 ID:???
明日の朝も、新聞配達。
いい加減に寝ないとな・・・。

      『もまいら おやすみノシ』 送信、と。

ネットの向こうにいる住人に挨拶し、パソコンの電源を落とす。
このパソコンは、私が生まれて初めて買った一番高価な物。
中学卒業と同時に、幼馴染と上京して、つい最近まで 
その幼馴染と一緒に暮らしてた。
私にとっては、一番大事な人だったんだけど
ヤツには違ったみたいで・・・私はただの都合の良い女だったみたいだ。

ヤツは今、歌手として芸能界にいる。
私には、まったくもって縁遠い世界だ。
元々、芸能界などには興味なかったしテレビもあまり見ないので
ヤツが今、どうしてるのかはわからない。
きっと、巨乳で派手な女をはべらせていることだろう。

そんなヤツと決別し、ネット喫茶に通い詰め、
ネットオークションで自分が今まで集めた
ヤツに関するレアグッズやらCDやらを売りさばいた。
ヤツがそこそこ売れてる歌手なおかげで、かなりの高値がついて、
その点は感謝している。

ネット喫茶でパソコンに目覚めた私は、売りさばいたお金でパソコンを購入した。
834電○女 3:2005/06/26(日) 20:38:57 ID:???
そうして私は新しい生活を始めた。

そう、新しい生活を始めたんだ。
けれど、パソコンを手に入れただけで 他は何も変わらない。
私は、色気のない地味な女のまま。
外見も・・・中身も変わっていない。
家出同然で上京してきたものだから、自分で働かないと食べていけない。
ヤツの世話をしてきた時よりは、暮らしも楽になったほうだけど・・・。
今は外見を飾るより、行けなかった高校へ行くために貯金をしようと思ってる。

おかみさんは、年頃の娘なんだから もう少し身なりを気にしたり
遊びに行ったらどうだい?って言うけれど
私は幼馴染のヤツのおかげで、昔から女友達が出来なくて
上京してからも、バイトバイトで高校も行ってないし友達なんて居ない。
だから、友達づきあいってものがわからない。
それに今は外に出て遊んだりするよりも、こうしてネットに向かって
顔も見たことない人と、話してるほうが楽しい。
幼馴染のヤツの事もあって、ちょっと人間不信ぎみの私にとっては
リハビリみたいなものだって、思ってる。

それでもやっぱり、一人は寂しくて。
白馬に乗った王子様・・・・とはいかないけれど
自分の事をわかってくれる人がそばに居てくれたら、
きっと幸せなんだろうな、って思う。


「でも、出会いがないんだよな〜・・・・・・・・」


そう呟いて、パソコンを閉じた。

     【電●女 ACT.1 そして箱は開けられた 】おわり
835電○女 4:2005/06/26(日) 20:41:06 ID:???

【ACT.2 憑かれたら最後】

「参ったな〜遅くなっちゃった・・・この時間電車混むから嫌なのよね・・」

夕方からのバイト先、【だるまや】が休みと言うことで、
今日は昼のバイト先を探しついでに、秋葉原まで買い物に。
【だるまや】のホームページを作るため、ソフトを買いにきたのだ。

秋葉原から【だるまや】はたいして遠いわけではないから歩こうかとも思ったのだけど
時間的にあまり遅くなると大将やおかみさんが心配するので
__自転車でくればよかったなぁ__と思いつつ電車に乗ることにした。

電車に乗って、少したった頃だった。
いつも電車を使うわけではないから、気づかなかったけど
どうやらこの車両は女性専用車両らしい。
見事に女の人ばっかりだった。

・・・と、一人だけ男性がいる。
どうやら、間違って乗ったらしい。本人は気づいてるのか気づいてないのか
私の隣で車内に背を向けて、電車のドアのほうに顔をむけて立っていた。

__あまり混んでなくてよかった・・・__

そう思っていた時だった、途中駅で電車が停車し一人の酔っ払いの女性が乗ってきた。

__うっわ、お酒くさーーーーーーー__

836電○女 5:2005/06/26(日) 20:41:48 ID:???
扉が閉まると、一気に車内中にお酒の臭いが充満した。
相当、飲んでいるのだろう。
はっきり言ってベロベロだ。
しばらくは、扉のところでうずくまっていたけど、
突然立ちあがり、「何、見てんだよ」と、近くにいた女の人に絡み始めた。

__みっともないなぁ・・・__

私は黙って見てるだけ。
車内の全員が、見て見ぬフリをしていた。
次の停車駅で、絡まれた女の人は酔っ払いの女に一喝して降りていった。
扉が閉まり、電車が動き出すと女は自分の近くまで来た。

__はぁ、ついてないなぁ・・やっぱり電車なんて乗らなきゃ良かった__

すると、突然女は「携帯使ったらただじゃおかねーぞ!」と言って、怒り始めた。

周りは皆、関わらないほうがいいという感じで俯いている。
なんだか、私は無性に腹が立ってきた。
このまま何も起こらずに、無事駅についてくれれば問題はなかったのに
今日は本当についてないみたいで・・・
女は私の隣に座っていたおばさんに手を出してきた。
837電○女 6:2005/06/26(日) 20:42:38 ID:???
「ゃ・・ゃめなさぃょ・・」

元々こういう理不尽な事が大嫌いな私は、怒りで我慢できなくなり
勇気を振り絞ってみたけどうまく声がでず・・。
相手の女にも聞こえなかったみたいで反応がない。
もう一度、声を出そうとしたその時だった。


「地味な女とばばぁは黙って家に篭ってりゃいいんだよ!」



         ・・・・・。
      ・・・・ナンデスッテ・・・?
   イマ、ナニカ イッテハ イケナイコト アナタ イイマシタネ・・・?


           プッ、チーーン




「ちょーーーーっと待ちなさい!そこの酔っ払い!」
838電○女 7:2005/06/26(日) 20:43:12 ID:???
女は、ようやく自分に気づき、目を向けた。

「ンだよ・・さっきからジロジロ見て・・・」そういいながら、千鳥足で私の目の前に来た。
「やめなさいって言ってるのよ!みっともない!」
「おまえ、いくつだよガキが!」
「16よ。」
「フン!ガキが・・私は3じゅ・・・・・」
「確かに!あなたよりずっと年下でしょうよ。でも、あなたより常識は身につけてるわよ!」
「なっ!!!!何よ!あんた喧嘩うってんの?」
今にも掴みかかってきそうな勢いだった。
「はぁ?喧嘩?そんな低脳な事してる暇はないわ。警察にでも行ってもらいましょうか?」
「警察でもなんでも呼び・・・・・」
そういいながら、女は平手をかざしてきた。

しかし電車の揺れで酔っ払って足元が覚束ない女の手は、私ではなく隣の男性に・・。
その時だった。
「ちょっと!」
そう言葉を発し、ドアの前で窓を向いて立っていた男性は酔っ払い女の腕を掴んだ。
いままで、黙っていた男性だったが酔っ払い女の腕を掴んで少し低めの声で

「いい加減にしないと、周りの迷惑ですよ?」

‘笑顔で優しく’女を叱った。

その男の振る舞いで、車内が一気に騒がしくなった。
今まで顔をこっちに向けることがなくて気がつかなかったけれど
端正な顔立ちで、背も高く、世に言う【イケメン】ってやつだった。
みんな、その男の容姿を目にして騒いでるようで
酔っ払い女まで、彼に対しては態度を変えていた。
839電○女 8:2005/06/26(日) 20:43:55 ID:???

男の顔は確かに笑顔だった。

・・・だけど、その笑顔には何だかわからないけど、強烈な凄みがあって
冷房は入ってないはずの車内なのに、なんだか急に車内の温度が下がった感じ。

女の意識が男に向かってる隙をついて、おばさんの一人が車掌さんを呼びに行くのが見えた。
私は、何だかわからないが急に態度を変え、男にベタベタと絡み付いている酔っ払い女から
男を救うべく、女を引き剥がそうとして3人で揉みくちゃになっていた。


すると、騒ぎに気がついたのか隣の車両から20代後半くらいのスーツを着た
メガネの男性が慌てて飛び込んできて私と女の腕を掴み男から引き離した。

「ああ〜〜君達!困るよ!車内だから、ね?」

なぜか、自分が男に絡んでるように勘違いされる。

「もう、探したよ!居ないと思えばこんな所で・・ハァ・・」
「社さんが先にトイレ行くって俺から離れたんじゃないですか。」
「だからって、女性車両に来ることないだろう。お前、立場わかってんのか?
 一番危険な所だぞ?
 あ〜〜〜〜もう、俺が押さえてるから、お前は隣へ移って。」

840電○女 9:2005/06/26(日) 20:44:30 ID:???
そのやり取りを、車内中の女性がうっとりと見つめている。
おとなしくなった私を見て、私の無罪を感じ取ったメガネの男性は
掴んでた手をやっと放してくれた。

しばし呆然とし、目の前でメガネの男性と酔っ払い女のやり取りを見ていると、

「迷惑な人ですね」

と、男が声をかけてきた。

「本当、迷惑です!」

男は、困ったように苦笑いしていた。

どれくらい経っただろう車掌さんが現れ、次の駅で私と男性陣と酔っ払い女は降ろされた。
さっきから何度こう思っただろう・・・?

      『ほんと、ついてない・・・』

841電○女 10:2005/06/26(日) 20:46:00 ID:???

【ACT.3 戦慄の宴@】


「この女性?」
車掌さんの連絡で駆け付けたお巡りさんが、私に問う。
はい、と答えるとお巡りさん達は女を駅員詰所に連行した。
私と、男性陣もそのあとを付いて行く。

「あの・・・大丈夫ですか?」

片方はスーツを着ているし、もしかしたら仕事中かもしれない、
そう思い男性陣に聞いてみた。
すると、メガネの男性のほうが

「大丈夫だよ。気にしないで。
 今日はこれで仕事終わりだったから。
 ちょっとした事情で電車に乗ることになったんだけど
 まさかこんなことになるとはね・・・・」

といって、苦笑しながらもう一人の男性のほうを見た。

「君こそ大丈夫?女の子があまり、遅くまでだと家の人心配しない?」

ともう一人の男性も気遣ってくれた。

__やっぱり、さっき車内で見た笑顔は気のせいだったのだろうか・・?__

842電○女 11:2005/06/26(日) 20:46:54 ID:???
「私は大丈夫です。今日はこのまま帰るだけだったし
 降りる駅も、あと一駅でしたから・・・。
 お二人は、まだまだ先なんですよね?」

「ああ、あとはもうタクシーで帰るから大丈夫だよ。」

詰所につくと、警官から事件にするか?と問われた。
私は怪我させられたわけでもないし、何もされてませんから・・・と答え
男性陣は「騒ぎになると困るのでいいです」と答えていた。
その答えに警官は何故か納得していた。

しかし、事件にせずとも書類は書かなければいけないらしく
交番まで行くことになる。

「私のせいで、大変なことに巻きこんですいません」

あの時 我慢してたらこんな大事にはならなかったのかも・・と
冷静になってからそう考える余裕ができ、
男性陣ふたりには本当に申し訳がたたず いつのまにかまた謝っていた。

「いいんだよ、気にしないで・・・」

そう言った男性の顔は、さっきの車内で見た笑顔と全然違う。
仏もマッサオ、アクマも怯むような軟らかく優しい笑顔だった。
843電○女 12:2005/06/26(日) 20:47:27 ID:???
交番に着き、調書を書きすすめている男性陣を見て
再び、謝らずにはいられなくなった。

「いまどき、君みたいな子 なかなか居ないよ。
 最初、勘違いしちゃってホントごめんねぇ」

メガネの男の人の言葉で、少し救われた気がする。

「あの・・私はもう帰ってもいいんですか?」

ふと、だるまや夫妻の事が気にかかり、警官に聞いてみた。

「はい、もういいですよ。本当にありがとうございました」

別にたいした事はしてないのに、お巡りさんに褒められた感じがして
ちょっと照れる。

「あ、帰っちゃう?良かったら連絡先教えてくれるかなぁ?」

とメガネの男性が手帳を出してきた。
事件にはしないと言ってたけど、もしかしたら何か大事になったときのためだろう。
一応、自分は【証人】って感じになるのかしら?
そんなことを妄想しながら、差し出された手帳に名前と住所を書きだす。

「すいません・・俺も・・いいですか?」

と、もう一人の男性もメモを出してきた。
844電○女 13:2005/06/26(日) 20:48:05 ID:???
男性のメモに、住所を書いていると

「君・・時計、壊れてるよ・・」

その言葉で腕時計に目をやると、確かにデジタルの時計の表示が

・・・イカれていた・・・。_| ̄|○タカカッタノニ

どこかにぶつけたとか、濡らした覚えもないし、まず外傷がない。
何でだろうと不思議に思っていると

「あ!」っとメガネの男が小さく叫び

「もしかして、もしかして、さっき俺が君の腕掴んだ・・・からかもしれない
  ・・・うん、きっとそうだ〜〜〜〜〜ごめんねぇほんと、ゴメン!」

と青くなっていた。
腕を掴まれただけで、なぜ時計が壊れるんだろう?
この人、何気に握力あるのかしら?
細くて・・・・なのに・・・。
それに、握力で潰されたとしたらまず、私の腕がヤバイはずだけど・・・。

「弁償するよ!」

とメガネの男性は言ってくれたけど、これは自分のせいでもあるし・・と
自分的に高い時計だったけど、申し出は断り 

「いいです。そんなめっそうもない!
 本当にすみませんでした!では、失礼します!!!!」

と逃げるようにして、私はその場を去った__________
845電○女 14:2005/06/26(日) 20:49:09 ID:???
      『おわりです。
       あとで気が付いたんだが
       なんで自分、そこで相手の連絡先聞かなかったんだ…_| ̄|○
       自分、男の人に感謝されたこと無かったから
       焦っちゃったよぉぉぉぉーーー 』 送信、っと。

帰り道、さっきの出来事+男性の事を思い出し
男性の笑顔が頭に焼き付いて離れない私は、

「ついてないっていうより、コレってもしかして運命の出会い?」

なーんて勘違いな妄想に走っていた。
そして、いつもロムってる毒●@スキビ板という※掲示板を思い出した。
毒●@スキビ板というのは、私みたいな女が集まる※掲示板。

※つがいの男を得られず寂しさを昇華させてレスを奉仕する人と、
 無料でレスを収集することで金を儲け男を手にする人とに分断する。
                  BY,毒●辞典より抜粋


つい最近も、彼氏が出来た報告があったばかりだ。
846電○女 15:2005/06/26(日) 20:52:12 ID:???
【だるまや】に戻ってきた私は、早速 パソコンを開き
今日起こった出来事を、ネットの掲示板に投稿してみた。
ネットの向こうの住人の反応はさまざまで・・・
こんな出会いといっていいのかわからない私の今日の出来事に
真剣?なのかはわからないけど、相談にのってくれたり応援してくれたりで。
友達がいれば、きっと こういう事があったら電話とかで
相談しあったりするんだろうな〜なんて妄想したりして・・・。
こうして誰かに話を聞いてもらうだけで何かホっとするな・・・。

 ネットって不思議 

実際、人生の苦渋をなめたことのある私は、あんなこと(電車での出会い)ぐらいで
人生うまくいくとは思っていないんだけど、ここで皆と話をしていると
なんだかうまくいっちゃうような・・・そんな気になってくる。

      『______ではまた何かあったら報告しますノシ 』送信、と。

・・・・あとは運まかせよ。
連絡とかあるわけないって、期待せず明日を待とう。
たとえこの後、何もなくても 「いい夢みた」って思えばいいじゃない?
とりあえず、今日はもう寝ることにしよう

      『 も ま い ら!  お や す み ノシ 』 

     【ACT.3 戦慄の宴@ 】おわり。
847倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/26(日) 20:59:01 ID:???
以上で、電●女スレッド
1が外出先から帰ったら大変な事になってるスレ 分の【第一部完】です。

続きは、またちょっと時間かかるかもです。(まずスレに時間かかるので)

さわりの部分は、ほとんど電●男のパクリなんですけど
徐々にスキビ世界に近づけていって、最終的には電●男とは全く
別の話になりそうです。

この出会いの時、蓮は役作りの為、普段乗らない電車に乗っています。
なので、当然「女性専用車両」などもしりません。w
キョーコが乗った「秋葉原」から「だるまや」=台東区のどこか までの
電車自体が、「女性専用車両」なんてものないと思うのですが
その辺は、スルーしてくださいw

原作のサブタイトルが、なんかハマったので借用してみました。
サブタイトル的には、プリンセス革命あたりまで続くと思います。

では、長々とシツレイしますた〜ヽ(´ー`)ノ


848マロン名無しさん:2005/06/26(日) 22:05:57 ID:???
倉庫番ヽ(´ー`)ノサン乙です。
自分は電車男をよく知らないけど面白かったです
続きをワクテカしつつ待ってます(*´д`*)
849マロン名無しさん:2005/06/26(日) 22:26:38 ID:???
そんなあなたにはいどーぞ。
ttp://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html
コレ知ってて電●女見ると腹の皮が吊りそうでつ(汗
自分は途中から生ログ見てて結構面白かったん。
まさか映画にまでなるとは想像もして無かったよ・・・w;

倉庫番タンGJ!
続きものんびり楽しみにしてますね〜ノシ
850マロン名無しさん:2005/06/27(月) 00:07:16 ID:???
今日(いや昨日か)のネ申に感謝!
GJ!!ですた!

もうすぐぱふですなー
本誌も近い、みんながんがれー
まあ某所の壮大な計画に、休載の苦しみなんて
ふっdでるみたいだなw
851マロン名無しさん:2005/06/27(月) 01:32:59 ID:???
うおー
神様、職人様、倉庫番様!
ありがとうございます!
萌萌グッジョブです!

電●女、本気で長大作、いや超大作ですね!
続き、楽しみにしてます!
852倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/27(月) 08:04:14 ID:???
どもヽ(´ー`)ノ感想ありがdです。
SS倉庫に電●女についての補足を置かせていただきましたです。
良かったら見てみてください。
で、先ほど2スレ目の
 1=ヽ(´ー`)ノが起きたら大変な事になってるスレ 分の
【第2部】ができました。

パラレル街道まっしぐらなので、お嫌いな方はスルーでおながいします。
では、スレ容量を気にしつつ投下いきまっす。
853電○女 16:2005/06/27(月) 08:06:15 ID:???

【ACT.4 戦慄の宴A】

その日は朝から、いつものように新聞配達を終え、
昼間はバイト探し、夕方からは【だるまや】の仕事をしていた。
18時ぐらいだったろうか、宅配の車が店の前に止まった。

「ちわ〜ニワトリ便で〜す。
 最上 キョーコ様宛てのお荷物 お届けにまいりました〜。」

え?自分に宅配便?何か頼んだっけ?

「ご苦労様です。」
そういって、サインをし荷物を受け取り 特に気にせずに
そのまま店の奥に置き、再びお店の仕事に戻った。

今日は、大雨ということもあってか客足が少なく
おかみさんから、「今日はもう上がっていいよ」と言われ、
2階の自室に戻ろうとしたところで先ほど届いた荷物の事を不意に思い出した。

「あ・・っといっけない。荷物!下に置きっぱなしだ・・」

再び、下に戻ろうとすると ちょうど階段のほうからおかみさんが
荷物を手にしてやってきた。
854電○女 17:2005/06/27(月) 08:07:11 ID:???
「キョーコちゃん、忘れもんだよ。珍しいね。あんた宛に荷物なんて・・」
「ありがとうございます。私も驚いてるんですよ・・何か頼んだ覚えもないし・・」
「懸賞とかに当たったんじゃないのかい?」
「さぁ、でも応募した覚えもないし・・・」

荷物をおかみさんから受け取り、自室に入りパソコンを立ち上げながら
荷物のラベルを見てみた。
ラベルには、しっかりと私の名前と【だるまや】の住所が書かれている。
発送元は、どこか知らない会社名。機械の刻印だ。
担当者らしき名前と携帯の番号だけ人の字で書かれていた。

    東京都台東区●●1−8−2
     最上 キョーコ様
     090-****-*774

    東京都港区●●11−20−4
     LORY'S MAJESTIC ENTERTAINMENT Inc.
     敦賀
     090-****-*210

ろーりーずまじぇ・・・・何の会社かしら・・?
とりあえず、中身を見てみることにして封をといてみた。
中から出てきたのは、シンプルだけどセンスのいい封筒と
綺麗にラッピングされた長方形の箱が入っていた。
ラッピングを解き、箱の中身を確認すると なんだか高価そうな腕時計。
855電○女 18:2005/06/27(月) 08:08:26 ID:???

〜私、誕生日でもないわよね・・?〜

誕生日だとしても、こんなものを送ってよこすような知り合いは居ない。
発送元が会社名ってことは、やっぱり何か当たったのかしら?
それとも、頼んでもいないのに勝手に買わされたとか・・・・

〜まさか、この封筒・・請求書じゃ・・・〜

慌てて封筒をあけ、中の紙を出して開いてみる。

〜・・・手・・紙・・・ホッ〜

856電○女 19:2005/06/27(月) 08:08:55 ID:???

最上 キョーコ様

先日は、電車にてありがとうございました。
あの時、助けていただいた者です。

覚えていてくれてるかな?
助けてもらったお礼というか、
時計を壊したお詫びに、代わりの時計を贈ります。
良かったら、使ってください。

あの騒ぎの時、事情があって
すぐに君を助けることができなくてごめんね。
逆に、君から助けてもらうことになるなんて
男として、ちょっと情けないか。

でも、君の勇気にはとても感動させられたよ。
なかなか、ああいうことは出来ないと思う。
でも、もう少し自分を大事にしてください。
君に助けてもらった俺が言うのもなんだけど
君は女の子なんだから。

そう、聞くのを忘れていたけど
怪我はなかった?
何かあったら、連絡をください。

              敦賀 蓮
857電○女 20:2005/06/27(月) 08:26:21 ID:???
き、き、きキタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
うっそ!まさか!冗談でしょう?
ねぇ、これってドッキリとかじゃないわよね?
一般人騙すにしては手が込みすぎよね?

私は震える手で、掲示板を開いた。
コレは、夢?
夢なわけないわよね、こんな2日がかりの壮大な夢なんて聞いたことないわよ。
それに、夢ならいい加減覚めてるはず。

完全に舞い上がってる自分に掲示板から声がかかる。
とにかく「お礼の電話を!」とのアドバイスをかけられるが
この16年間、若い男の人に電話なんてかけた事がない。
それに、かけて何を話せと!

いろんなアドバイス(ほとんどが電話汁だったけど)が住人からあがるが
はっきりいって頭に入ってこない。

パソコンと携帯を交互に見るがどうする事もなく、時間とスレだけが流れていく。
貰った時計を再び眺めてみる・・。
時計の針は、もうすぐ22時を指そうとしていた。

何度、かけようか〜・やめようか〜と思ったかしれない。
858電○女 21:2005/06/27(月) 08:26:50 ID:???
ふと、住人から時計について問われた。

    『ちなみにどんな時計?』

どんな時計って・・・見るからに高い・・。

    『高い、だけじゃわからん。ブランド名キボン』

ブランドなんてわかんないよぉ・・・
私は、箱をひっくり返し、箱の底にあった紙を取り出す。

〜FREDERIQUE CONSTANT〜
どんなブランドなのか、はたまたそれがブランド名なのかも
わからないが、とりあえず書き込んでみる。
すると、すぐに住人から反応があった。

    『フレデリック コンスタント。
     30万とかする・・・・・・・・・・・

     (((((((;´д`)))))))ガタガタ』

さ、三拾万?
ハァ?なんで腕時計ひとつに30万もすんのよ!
あまりにも信じられない話に、いまいちピンと来ない。
しかし、住人が調べてくれたサイトと、今この手の中にあるブツを見比べて
瞬間、震えが止まらなくなった・・・。
859電○女 22:2005/06/27(月) 08:27:26 ID:???
や、やっぱり今日・・・かけなきゃ・・。
こんな高価なものもらえない。
確かに、私の壊れた時計も高かったわよ、それなりに。
だけど、これはケタが違うわ。
それに何より、一度会っただけの人からこんな・・・・

30万の時計が、私の背中を後押しした。
というより、30万の重みが 私に圧し掛かったと言ったほうがしっくりくるか。
もう、何のためらもなく私の指は 携帯のボタンをプッシュしていた。

きっといま、自分は顔面蒼白だろう。
心なしか、指が震える。
今から話さなきゃいけないというのに、ノドがカラカラだ。

しかし、番号を押し終わったところで、緊張の糸を解くような
「留守番電話サービスセンターに・・・」
というメッセージが流れる。
それを聞くと同時に一気に、背中から汗が流れるのを感じた。

留守電・・・。

頭の中が真っ白になっていた私は、そのメッセージを聞くと
終話ボタンを無意識に押していた。
そして、先ほど携帯のボタンをプッシュしていた指は、
再びパソコンのキーボードを叩いていた。

     『携帯にかけましたが、留守電ですた…
      明日出直します… 』送信。


     【ACT.4 戦慄の宴A】おわり
860電○女 23:2005/06/27(月) 08:28:30 ID:???

【ACT.5 欠けてる気持ち】

まだ少し興奮ぎみの私は、住人達のレスで次第に落ち着きを取り戻していた。

明日は・・・明日はきっと・・・・

      『みんな、今日は本当にありがとう
       明日にそなえ休みますノシ 』送信

ちょっと一人で考えてみたくなった私は、
住人の皆にそう伝え、しばらく掲示板を開いたまま
贈られてきた腕時計を見ていた。

〜綺麗〜

これをくれた彼・・・「敦賀さん」は、こういう時計が似合う人だったなぁ
彼を思い出しながら、時計を見る。
私なんかが身に着けるにはもったいないし、不似合いだ。
時計もそうだけど、彼と私も不釣合い・・。
その前に、「敦賀さん」と私なんかが どうこうなるわけがない。
きっと、「敦賀さん」の隣には素敵な女性がいるだろうし・・。

それに例え、どうこうなっても・・・
私は彼を愛せるのだろうか?
人に愛された事がない私が、「誰か」を愛する事なんて出来るのだろうか?


・・・愛って何・・?


なんだかやるせない気持ちになって、涙があふれてきた・・。
861電○女 23:2005/06/27(月) 08:29:11 ID:???
〜もう!泣かないって決めたのに・・〜

私は立ち上がり、押入れからバッグを引っ張り出し
中から、小さな包みを取り出した。

「あった・・コーン・・・」

包みの中身は、青い石。
小さい頃から、一人で抱えきれない悲しみややるせなさを吸い取ってくれた

不思議な石。

気休めだと思う。でも、こうして手にしていると何故か心が癒される。
これをくれた少年「コーン」との思い出がそうさせるのかもしれない。
そういえば、この石の色と時計の文字盤の石の色、似てる気がする。
862電○女 25:2005/06/27(月) 08:37:54 ID:???
そして、再び、開きっぱなしだった掲示板に目をやると、
『コーン』の文字。
今まで、落ち着いてレスをしっかり見ていなかった
というか、『電話』『お礼』しか頭に入ってなかったから
見落としていたのだろう。
急いで、過去ログに目を通してみる。
私がてんぱってた間に 住人の間では、

     『コーン=男。
      フレデリック コンスタントのコンから取ったw
      フレディよりいいでしょ?』

彼・・「敦賀さん」の愛称が、『コーン』に確定していた。
ビックリした。
住人が、私の幼い頃の話なんて知るわけないし本当に偶然だろう。
まぁ確かに、「敦賀さん」が『フレディ』っていうのはいやだけど・・。
よりによって、『コーン』なんて・・・。複雑・・・。
でも、嫌ではなかった。
私にとっては、大事な思い出の『コーン』だけど、しばらくの間は
「敦賀さん」の愛称として使うのもいいかもしれない。
きっと、しばらくの間だけの事だから・・・。
夢が醒めるまでの事だから・・。

キョーコは2つの「コーン」を握りしめ、眠りについた。

          【ACT.5 欠けてる気持ち】おわり。
863倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/27(月) 08:41:53 ID:???
連続投稿規制に2回も引っかかり、時間くってしまいました・・orz
それで焦って、24を23のまま投稿してしまった・・orz
第2部、ACT.5までだけでも、26スレも消費してしまいました・・orz

以上で【第2部・完】です。ではシツレイをヽ(´ー`)ノ
864マロン名無しさん:2005/06/27(月) 09:11:34 ID:???
倉庫番ヽ(´ー`)ノ殿乙です!
865マロン名無しさん:2005/06/27(月) 09:46:12 ID:???
倉庫番さんGJです!

やっぱ電●女の世界でもキョーコは石のコーンを持ってたのか〜
866マロン名無しさん:2005/06/27(月) 13:03:05 ID:sc0/Dr/G
蓮がいつもしてる時計はFREDERIQUE CONSTANTなの?
そのブランドだって分かるような絵ってあったっけ?
867866:2005/06/27(月) 13:04:02 ID:???
あげてしまいました。
すみません
868マロン名無しさん:2005/06/27(月) 14:26:05 ID:???
多分、蓮の呼び名をコーンにするためにがんばって探してきた
んではないのかな。<時計
869マロン名無しさん:2005/06/27(月) 15:03:10 ID:???
私もそうオモテたよ

物を知らない人間なので実在のメーカーかと
感心したもの…自慢することじゃないが
870マロン名無しさん:2005/06/27(月) 20:14:26 ID:???
時計の話はSS倉庫のほうで説明があったよ。
コーンの付くブランドを探したって。

それよりも自分はだるまや=台東区というのを初めて知った。
871マロン名無しさん:2005/06/27(月) 20:23:21 ID:???
キョーコがLMEのオーディションを受けた時、
履歴書に台という文字があったはず。
872マロン名無しさん:2005/06/28(火) 01:43:52 ID:???
もうすぐスレ容量いっぱいになると思うんだけど次スレどうする?
873マロン名無しさん:2005/06/28(火) 01:48:48 ID:???
今のこのペースだと考えるのはもう少し後でもいいかな、と思うけど、
本誌発売する前に準備できた方がいいかなとも思う。
展開によってはまた神たちの妄想大爆発な予感がしないでもないのでw
900過ぎてから考えてもいけそうな気もする。
874マロン名無しさん:2005/06/28(火) 01:49:59 ID:???
>>873
いや、1000まで行く前にあと60KBぐらいで落ちると思うんだ。このスレが。
875マロン名無しさん:2005/06/28(火) 01:55:23 ID:???
831の時点で414KB。
874で443KB。
1レスで1KB 消費と考えると・・・
でも、長めのSSの投下があるとしたら微妙にかわるからな〜
900は超えると思うけど・・・どうだろう?
876マロン名無しさん:2005/06/28(火) 01:59:15 ID:???
ありゃま。向こうが賑ってるうちにこっそり投下、と思ったら
次スレ談義が始まってましたか・・・
本誌発売前っつーか、
この調子だとぱふ発売前にでも
次スレがあった方がいいかもねぃ・・・
とりあえず深夜便で短く投下を失礼w;
877マネージャーにあるまじき嘆き1/4:2005/06/28(火) 02:00:23 ID:???

最近、Dark Moonの収録が佳境に入ったせいか、
蓮が収録中は休憩時間まで役に集中してることが多くなった。

と、言うことは。
・・・いつも以上にメシを食べてくれない訳で・・・
見逃せないほどそれが続いた時に、
俺はついキョーコちゃんに泣きついてしまったのだ。
泣きついた次の日、キョーコちゃんは3人分のお弁当を持ってきた。
・・・俺の分まで?

「2人分も3人分も一緒ですよ〜
 でもたまには出来合いじゃないお弁当も悪くないでしょう?」
味の保証はしませんよ?と、にこにこと微笑む彼女は、本当に可愛かった。
そしてお弁当はびっくりするほど美味かったのだ・・・
8782/4:2005/06/28(火) 02:00:56 ID:???

美味い・・・!!とびっくりする俺を横目に、
蓮は特に驚いた風も無く黙々と箸を進める。
・・・いつもその位サクサク食べてくれれば、
お兄さんは何の心配も無いんだけどな・・・
とうとう3人で結構な量の弁当を完食した。

「ありがとうね、キョーコちゃん。美味しかったよ。
 料理上手なんだね〜もう今からいい奥さんになれるね!」
「・・・そうですか・・・?」
ん?なぜそこで表情が翳る・・・褒めたのに・・・

「最上さん、ごちそうさま。時間そろそろじゃない?」
「あ、そうですね!社さん、お弁当のことなら
 またいつでも言ってくださいね!では失礼しますっ」
ぴゅーっとスタジオに走っていくキョーコちゃん。
まだ少女だけど、あの子は絶対に今後綺麗になる。
蓮のことを心底気遣うのと同じ優しさで、俺にも気を配って・・・
8793/4:2005/06/28(火) 02:01:26 ID:???

「なぁ蓮。お前キョーコちゃんのことどう思ってるの、実際?」

「・・・社さんまたソレですか・・・最上さんは世話になってはいますが、
 あくまで後輩、それだけですよ・・・」

「ふーん。本当にそれだけ?」

「・・・それ以外に何があるっていうんですか。」

「・・・だったら、俺がキョーコちゃん狙いでもいいんだよな?」

「はぁ?!?」

「いや今までは、お前が唯一珍しく特別反応をする子だから、
 と思ってお前を煽ってたんだけどさ。
 お前がキョーコちゃんいらないんならな。俺が欲しいな〜と思ってさ」

「社さん、ソレ犯罪でしょう・・・」

「なんで?10歳離れてるとかじゃないんだぞ?」

「9歳も10歳も一緒でしょう」

「彼女は多分気にしないさ。お前と違って俺彼女に最初から親切だし?
 持って行きようで結構目はあるだろーと思ってるけど?」
8804/4:2005/06/28(火) 02:02:45 ID:???

・・・って言いたい!蓮にモノは試しに言ってみたいよ!
言って蓮にハッパがかかるならヨシ、
万が一にも本当に蓮がキョーコちゃんに興味が無いなら、
そしたら遠慮なく俺が狙っちゃうのに!!
・・・万が一にも、担当俳優の
メンタル面での差し障りになるかも知れないって思うと
(多分、きっと、絶対になると思う(汗)
この件ではうかつに冗談もいえないよ。。。

俺のそんな妄想なんて気にも掛けずに
蓮とキョーコちゃんは他愛もない会話を交わしている。
屈託なく笑うキョーコちゃんと、
無意識らしいが蕩けそうな笑みを浮かべる蓮と。

あーもー、無自覚にいちゃいちゃなんて一番性質が悪いよ!
そんな端から見てて心臓に悪い状態を続けるくらいなら
さっさとくっついちゃってくれーーー!!!
二人とも無自覚の内なんて、対策の立て様もないんだよ〜〜(泣
881マロン名無しさん:2005/06/28(火) 02:05:08 ID:???
お粗末さまでした〜

さてぱふも楽しみ、電●女も楽しみ♪
・・・この楽しみがなかったら、
次号発売までどんなにもだえ苦しんでるのだろうか・・・
コワスw
882マロン名無しさん:2005/06/28(火) 07:44:00 ID:???
GJですた!!

朝から見に来てヨカタ(・∀・)
悶える社さん萌えw

ここのおかげで乗り切ってきたが、
そろそろ続きを読みたいという悶え苦しみが始まりそうです…
あー、罪な漫画だよちくしょう
883マロン名無しさん:2005/06/28(火) 10:10:04 ID:???
>>875
普通のレスだったら、1レスで1KBなんてまずいかない。
900は余裕で越える。
実況スレじゃないんだから、950レスか470KBいった時点で
次スレで十分に間に合う。

次スレテンプレで揉めるとかいうなら話は別だけど、
そんなことないでしょ?
884マロン名無しさん:2005/06/28(火) 10:42:48 ID:???
ちなみに現在446KB(Jane調べ)
885マロン名無しさん:2005/06/28(火) 10:54:05 ID:???
テンプレにマロンのレスを本スレにコピペしてはいけない、
というルールを追加希望。

長めのSS投下が多いと、消費早いと思うから
早めに作っておいたほうがいいとは思う。
職人さんも容量気にしながら投下するのは大変でしょう?
スレタイはそのままでいいのかな?
「仲村佳樹作品SS」に2をつけるぐらい?
886マロン名無しさん:2005/06/28(火) 10:56:38 ID:???
>884で446KB?
>885だけど、今>885時点で448KBだったよ。

>>883普通に、1KB超えるじゃんw
887マロン名無しさん:2005/06/28(火) 11:06:36 ID:???
>885
それは自分も考えていた
あと、>2にある「駄スレは放置」ってどういう意味だろ?

スレタイはシンプルに通し番号ふればいいんでないかな
888倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/28(火) 12:18:11 ID:???
>>881タン
ご馳走さまですた〜
3/4で、おおう、社さんキタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
とオモタら、4/4 そういうオチでしたかw社さんらしいw


うう・・容量が少ない時にどうしよう・・・
電●女の蓮SIDE(いきなり番号飛ぶけど)ACT.65とACT.66が出来上がりますた。
とりあえず、65だけでも投下してみます。
途中で切れたらスマソ。
889電○女 蓮SIDE 1:2005/06/28(火) 12:19:07 ID:???
蓮SIDE【ACT.65 サイレント・サイレン】

遠くでサイレンが聞こえる━━━
微かに聞こえた‘それ’が何故か耳について離れない。

昨日、新しい映画の台本を渡された。
一通り目を通した所で、ひとつ気になる所があった。

電車で恋人同士が‘別れる’シーン。

別れるといっても、付き合いをやめるというのではなく
普通に、一日の終わりの別れ。
まだ、一緒に居たいのに彼女の降りる駅についてしまい
名残惜しいが無常にも扉が閉まるというシーン。
けして難しいシーンではない。
ただ、俺は滅多に電車に乗った事がない・・。

〜イメージを掴んだほうがいいかもな・・・〜

‘世間の注目を浴びている俳優’・・・自分の立場はわかっている。
街を歩いていてファンに見つかりそうになり大変な目にあった事は数え切れない。
今までは、何とか切り抜けてきたものの今度はさすがに電車という公共機関。
ファンに見つからずに上手く事を運べるという保障もない。
テレビをつければ電車や駅の映像なんて、腐るほど見れるだろう。
だけど、何故だろう・・・

「電車に乗れ」と何かが俺に命令している。

その命令は、先ほどから耳について離れないサイレンのように
俺の頭の奥で鳴り響いている。
890電○女 蓮SIDE 2:2005/06/28(火) 12:19:58 ID:???
「本当にやるのか?お前、自分の立場・・」

「わかってますよ。自分の立場は承知の上です。
 だから、あなたにサポートをお願いしたいって言ってるんです」

「電車だぞ?駅構内でだって見つかって囲まれたらヤバイのに
 車内にファンが詰めかけたらどうするんだ?
 パニックになったら、駅員さんや他の客に迷惑だろう?」

「だから、見つからないように努力しますって・・
 社さん、役作りの為なんです、ね?」

いつも俺のサポートをしてくれるマネージャーの社さん。
少し天然な所もあるけれど、機械以外の事だったら本当に頼りになる。
今まで、我侭を言う事なんてなかったけれど、今日だけは別。

「役作りって、そこまでしなくてもさぁ、電車とか駅構内の事
 知りたかったら、資料あるんだから、それでいいだろう?」

「改札を抜けるシーン、電車に乗るシーン・・俺の身長だと、
 きっと慣れてないとぎこちない動きになってしまうと思うんです」

「あーーーー言われてみれば、そうだけどさ・・・
 でも、ロケ当日に何度かリハーサルするだろう?」

「リハーサルに時間をかけたくないんですよ。」

なんとか説き伏せて社さんと共に、先ほど仕事をしていたスタジオ近くの駅に着く。
なるべく目立たないように、大きめの駅を選んだ。
改札を抜ける。やはりちょっと切符を入れる部分が低く感じる。
891電○女 蓮SIDE 3:2005/06/28(火) 12:21:10 ID:???
「とりあえず・・・・上野方面乗ってみるか?で、折り返して・・。
 それぐらいでいいだろう?あ、なるべく下を向いてろよ。猫背になれ。
 あと・・人と目を合わせるなよ〜」

少しだけ、前髪を顔が隠れるように無造作に掻き乱してみる。
いかにもな変装はしなかった。逆に目だってしまう恐れがあるからだ。
目立たないようにして、人の波に紛れる。
大抵の人は、他人に気をつけるなんて事もない。
まさかこんな所でテレビで良く見る俳優が電車に乗ってるなんて事も思わないだろう。
特に、ファンともなると、自分の交通手段=車というのを知っている。

「あ、ごめん。ちょっとトイレ行ってきていい?トイレ車両どこだっけ?」
電車に乗り、少ししてからだった。
ここまでわりとスムーズに誰に気づかれることもなく進んでいたからか
さっきまで緊張していた社さんが、トイレに行きたいといいだした。
トイレ車両はすぐ隣にあって、「すぐ戻るから」と言い残し、
いそいそと隣の車両に社さんは歩いていってしまった。

これが、不運の始まりだった。
社さんが行ってしまうと、今まで盾になっていたモノがなくなり
急に周りの視線が俺に絡みついてきた。
途中の停車駅に着き、俺は視線から逃れるように一旦、ホームに降りた。
このまま電車を降りても良かったのだが、社さんを電車に残したままになってしまう。
出発寸前に、社さんが向かった車両とは反対隣の車両に飛びのった。
飛び乗った隣の車両はなぜか女性ばかりで、マズイかとも思えたが
車内に背を向ける形でなるべく顔がわからないようにしていた。
892電○女 蓮SIDE 4:2005/06/28(火) 12:21:58 ID:???
とりあえず、社さんがトイレから戻ってきて探しているといけないので、
メールを打とうとした時だった、次の停車駅に着き
酔っ払いの女性が乗車してきた。
酒の臭いが車内に充満する。
ベロベロに酔っ払った女性を目にするのは初めてではないが
こんな場面に遭遇するのは初めてだ。
酔っ払いの女性は、だれかれ構わず絡んでいる。
注意したいところだが、きっと自分がこの場で出て行けば
今以上の酷い状況が待っている。
それを避けるためには、不本意だが黙ってこの場を見過ごすしかない。
俺は心を鬼にして、知らぬフリをし社さんにメールを打つのを再開しようとした。

「携帯使ったらただじゃおかねーぞ!」

ギク!
目の前のガラス越しに酔っ払いの女性を見る。
どうやら俺の事ではないらしい。しかし、絡まれたら敵わないのでメールは諦める。
すると俺の隣、ドア脇のシートに座っていた女の子が毅然とした態度で
酔っ払いの女性に注意をしだした。
まだ、高校生ぐらいだろうに、しっかりしている。
なかなか今時珍しい子だな・・と感心したときだった。
酔っ払いの女性が、彼女に手を上げようとした。
とっさに俺は、酔っ払い女性の腕を掴む。
もう立場がどうの・・という考えは頭からふっとんでいた。
893電○女 蓮SIDE 5:2005/06/28(火) 12:29:15 ID:???
「いい加減にしないと、周りの迷惑ですよ?」

相手は女性。丁寧に言ってはみたものの、少し声に現れたのだろうか
目の前の女の子は、怯えた顔をしている。
瞬間、
「蓮!!!!!蓮!!!!!!!!」
と酔っ払い女性が、飛び掛ってきた。
しまった!ばれたか?
酔っ払いということもあり、行動が大胆だ。
その酔っ払いの声で、車内中の女性が俺を見る。
中には、俺が「敦賀 蓮」という事に気づいていないお婆さんもいるが
ほとんどの女性は、俺に気づき 騒ぎはじめた。

「ちょ、ちょっと何やって・・・放しなさいよ!
 男の人迷惑がってるじゃないの!」

先ほどのしっかりした女の子が酔っ払いを俺から引き剥がそうと
酔っ払いの女性に掴みかかり、3人で揉みくちゃになる。
女の子のほうはどうやら、俺が「敦賀 蓮」ということには気づいてないようだ。
いや、気づいてないというか・・・・・俺の事を知らない?

周囲の女性達は、酔っ払い女性と彼女の凄まじい揉め方が恐ろしいのか
俺に近づこうとはしない。
894電○女 蓮SIDE 6:2005/06/28(火) 12:29:51 ID:???
「ああ〜〜君達!困るよ!車内だから、ね?」

隣の車両から騒ぎに気づいた社さんが飛び込んできた。
ひとまず助かった。
が、酔っ払い女性だけでなく俺を助けようとした彼女の事まで
俺に飛びついてきたファンと勘違いして押さえている。

「もう、探したよ!居ないと思えばこんな所で・・ハァ・・」

「社さんが先にトイレ行くって俺から離れたんじゃないですか。」

「だからって、女性車両に来ることないだろう。お前、立場わかってんのか?
 一番危険な所だぞ?
 あ〜〜〜〜もう、俺が押さえてるから、お前は隣へ移って。」

「それよりも、女の子のほうは放してやってください。
 彼女は俺を助けようとしてくれてたんです。」

そういって、俺は社さんからおとなしくなった彼女を引き離す。
しばらく、社さんが暴れる酔っ払い女性をなだめるのを見ていたが
ふと隣に佇む彼女に目をやる。
彼女も呆然と社さんと酔っ払い女性のやり取りを見ていた。
「迷惑な人ですね。」
大丈夫かな?と思い声をかけてみる。
「本当、迷惑です!」
こんなことになって、少しは動揺してるかと思ったが
毅然とした態度で、彼女は答えた。

しっかりした子だな・・・芯も強そうだ。
895電○女 蓮SIDE 7:2005/06/28(火) 12:30:23 ID:???
障害沙汰になったわけでもなく、ただ絡まれて車内で迷惑をかけたという以外、
別に何もなかったので事件として届ける事はしなかった。
しかし、調書を書くため俺達は次の駅で降り、助けてくれた女の子と
酔っ払いの女性と共に降車駅近くの交番に向かった。

道すがら、何度も女の子は俺達に謝ってきた。
電車から降りて、冷静になったのか 少し落ち込んでるようだ。
髪型のせいか幼く感じる。15〜16歳ぐらいだろうか?
今時珍しく何も手を加えていない黒髪を、左右二つに結っている。
悲しげに、涙で瞳を潤ませ俯いて・・・
その姿が、『誰か』を思い起こさせる。

そのせいだろうか・・俺は無意識に微笑んでいた。

「いいんだよ、気にしないで・・・」


交番が近い━━━━━━パトカーのサイレンが、すぐ近くで鳴り響いていた。


蓮SIDE【ACT.65 サイレント・サイレン】おわり
896電○女 蓮SIDE 8:2005/06/28(火) 12:32:00 ID:???
蓮SIDE【ACT.66 アンバランス・ロック】

交番についてからも、彼女は謝り通しだった。
もうすこしで調書も書き終わるところで、彼女が帰る事になった。

「あ、帰っちゃう?良かったら、連絡先教えてくれるかな?」

社さんが、彼女に連絡先を聞いている。
俺も、このまま帰すのは何だか気がひける。
出来れば何かお礼がしたい。
きっと、俺がしなくても社さんがやってくれるとは思うが
それでは、なぜか俺の気がすまなかった。

「ごめん・・・俺も・・・いいかな?」

そういって、彼女にメモを渡した。
自分の連絡先を書いて渡そうかとも思ったが、自分の立場を思い出した。
社さんの手帳に書き終わると、彼女は俺のメモに書き出す。
メモに添えられた華奢な左腕に目をやると、腕時計のデジタル表示が
何かおかしい・・・。
897電○女 蓮SIDE 9:2005/06/28(火) 12:32:54 ID:???
「君・・・時計、壊れてるよ・・・?」

その言葉に、ペンを走らせる手を止め彼女が時計に目を移す。
不思議そうに、時計を眺める表情がまたかわいくて・・・。
『誰か』をまた思い出し、思わず笑みがこぼれる。

「あ!」

社さん・・・やっぱり貴方ですか。

「もしかして、もしかして、さっき俺が君の腕掴んだ・・・からかもしれない
  ・・・うん、きっとそうだ〜〜〜〜〜ごめんねぇほんと、ゴメン!」

素手で持つと10秒で携帯をクラッシュする事が出来る社さんの手。
不運にもその手が彼女のデジタルウォッチを掴んだらしい。
見事に、デジタル表示がいかれている。

「弁償するよ!」
そう社さんが申し出たが、彼女はそれを断り、
メモを書き終えあっという間に帰ってしまった。
898電○女 蓮SIDE 10:2005/06/28(火) 12:33:45 ID:???
「も・・がみ・・・きょーこちゃんかぁ・・・」

交番をでてタクシーを拾い、事務所に戻る途中で
社さんの口から懐かしい名前がでてきた。
思わず、「え?」と聞き返す。

「さっきの彼女の名前。何かお礼でも送らなきゃな〜。」

俺は慌てて、さっきのメモを見直す。

    東京都台東区●●1−8−2
     最上 キョーコ
     090-****-*774

偶然・・・か?
さっきから、彼女を見て思い出していた『誰か』と同じ名前。

「どした?」
「・・・・・いえ、・・・あ、お礼は俺がしますよ。
 俺が助けられたわけですし・・・。」
「そう?時計の弁償とか考えてたんだけど・・・」
「時計・・・そうですね・・・時計・・・・」

社さんと事務所で別れ、マンションに帰ると
クローゼットの奥から、小さな箱を取り出した。

「・・・・あった・・・。」

箱の中から手に取った‘それ’は、自分の右腕にある時計と同じデザイン。
FREDERIQUE CONSTANT のレディースウォッチ。
899電○女 蓮SIDE 11:2005/06/28(火) 12:34:42 ID:???
FREDERIQUE CONSTANTとは、LME社長の友人の会社で

”Live Your passion”(情熱をもって)という理念のもと、
優れた腕時計を製造するスイス高級腕時計メーカーだ。

社長の友人だと聞いたときは驚いたが、この理念を聞いて納得した。
この時計は、そのFREDERIQUE CONSTANTの特注品。
俺がLMEに所属すると決まった日、

「蓮、お前に時計をプレゼントしようと思うのだが・・
 好みや希望はないか?」

と社長から事前に俺の好みと希望を問われ、
俺は文字盤を『菫青石』に・・という希望だけ出していた。

そうして出来上がった時計は、俺がLMEで仕事を始めた日に

「これから新しい‘お前の時’を刻むんだ」

と社長から手渡された。
時計は、俺の希望通りで素晴らしいものだった。
しかし、ひとつだけおかしいな所があった。
900電○女 蓮SIDE 12:2005/06/28(火) 12:35:21 ID:???
「社長・・・これ・・・2つあるんですけど・・・・?」

「ああ、ペアにしたんだ。お前に大切な人が出来たとき渡しなさい。」

「は?」

「蓮、この時計はな、俺の友人のピーターの所で作ったもんだ。
 FREDERIQUE CONSTANTっつってな、スイスの時計メーカーで
 ”Live Your passion”を理念に作ってるんだ。」

「・・・・はぁ・・・」

「そんなピーターの‘情熱’と、LMEの‘愛’という理念を
 あわせてだな・・・・」

と熱く説明されたのは、思い出したくもない記憶の一つである。
あれは確か2時間の演説だった・・・。
901電○女 蓮SIDE 13:2005/06/28(火) 12:36:24 ID:???
今、手にしているレディースウォッチは、その時のもの。
LMEに所属して初めて仕事をしたあの日から俺の右手に常に
輝いている時計の片割れ。
社長は「大切な人が出来たとき渡せ」と言っていたが
俺は・・・今は・・・大切な人を作らないと決めている。
だから、この時計は日の目を見ることはないと思っていた。

だけど━━━━━

幼い頃に出会った、『キョーコちゃん』
泣いていた彼女にあげた石は、今この手にしている時計の文字盤と同じ『菫青石』。
彼女の悲しみが少しでも和らぐなら・・と別れ際に手渡した。
あれが俺の初恋だったかは、わからない。
わからないけれど、何故だろう・・・
過去の自分を捨てた俺が彼女との思い出だけは、唯一切り捨てることが出来なかった。
902電○女 蓮SIDE 14:2005/06/28(火) 12:37:08 ID:???
その『キョーコちゃん』と偶然にも同じ名前の少女・・・
初めて出会ったはずの その彼女に、この時計を贈りたいと思った。
文字盤に‘悲しみを吸い取る力を持つ石’が使われた、この時計を。

面影が似ているからだろうか・・・・
それとも彼女が『キョーコちゃん』と同じように
瞳の奥に悲しさを秘めていたからだろうか・・・

今の俺では傍に居てやることもできないし、もう会うこともないだろうと、
日本に来てからも考えようともしなかった。
『キョーコちゃん』・・・彼女は今、どうしているだろう?

そう思いを巡らせながら俺は、時計を包み箱に入れ、思い出と共に封を閉じた。



蓮SIDE【ACT.66 アンバランス・ロック】おわり
903マロン名無しさん:2005/06/28(火) 12:44:04 ID:???
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
乙です!!
うわー!こういう展開でつか!!
マジで萌え死にそう!

今後ともがんばってください!
904倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/28(火) 12:45:46 ID:???
(;´Д`)ぐはぁ・・なんとか無事65・66投下できますた。
蓮SIDEは、実は書くのを悩んでたんですけど
昨夜の電●女スレでの皆さんの疑問を 朝、ログで読んで、
キョーコのだけじゃ、描写が全然足りないし説明不足だ・・と感じ
取り急ぎ、作った次第であります。
時計メーカーの理念”Live Your passion”(情熱をもって)は
マジで、フレコンの理念としてあるそうなんですが、(今朝調べてて知ったw)
何気にローリィにハマルと思って、使ってみました。
行き当たりばったりで書いてるので、「?」な点がたくさん出てくるかと
思いますが、その辺はスルーしてくださいw
905マロン名無しさん:2005/06/28(火) 12:47:03 ID:???
リアルタイムキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
GJ!!

すごい展開になってきますたね
そう持ってくるか…いや…すごいです
ローリィとピーターワロスw
906倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/28(火) 12:51:26 ID:???
>>903タン
ありがd
こうして書けるのもスレ協力の皆さんや、ここの住人さんのおかげです。
がんがりますです。

>>905タン
ありがd。
ピーターはマジでフレコンの現社長さんでありますですw

みなさんへ
イパーーイ、スレ使ってスマソです。
907マロン名無しさん:2005/06/28(火) 13:07:01 ID:???
いやぁここ数日、電●女のおかげで
毎日(゚∀゚)ノキュンキュン!キュルルン!!
いやぁ、萌えって大事だ

ヽ(´ー`)ノさんGJ!
908マロン名無しさん:2005/06/28(火) 15:22:17 ID:???
倉庫番さん、激しく乙華麗すぎ!
まさかここまで大作になるとは!アンタ一体ナニモノなんだい?
コーンと言う名前を使いたいがために出してきた時計も、
うまく重要アイテムとして使ってあるし、
キョーコの髪型も秋葉ちゃんなら、アリな髪型だ。

とても行き当たりばったりで書いてるとは思えんよ。
しかも摺れと同時進行なのに仕事早いし。アンタ一体いつ寝てんだい?
とにかく今後も期待してます!
なんか興奮してるよ俺。。。
909マロン名無しさん:2005/06/28(火) 18:22:32 ID:???
>>908
( ´∀`)つ○ トウモロコシ食ってモチツケ
910マロン名無しさん:2005/06/28(火) 19:01:52 ID:???
倉庫番ヽ(´ー`)ノタソ乙ですた!!
この流れだと多分早めに埋めちゃった方が
イイとのでわ?と思うんで
倉庫番ヽ(´ー`)ノタソは気を使わなくてもヨイと思うの・・・
30日にぱふ、そして本誌発売になれば
また妄想が大変な事になると思うしね・・・w;

480KB超えたら次スレ、位でどんなもんでしょ?
911マロン名無しさん:2005/06/28(火) 19:07:49 ID:???
それでは埋め代わりに小ネタ投下で

さっさーと流してください。7KBちょいあると思うですよ…
912愛エプ reverse ver. 1:2005/06/28(火) 19:09:00 ID:???

敦賀さんのお部屋で夕飯の準備。

今日は何にしようかなぁ〜、このあいだ買っておいた豚肉が残ってるから
チャーハンがいいかな?なんて考えながらキッチンをぐるぐる回っていたら。
「っ…」
急に目の前の世界がぐにゃあと歪みだして、なんだか立っていられなくなって
キッチンの床にしりもちをついて倒れこんでしまった。
しまった…今日忙しくてお昼食べてないからだ…これじゃ人のこと言えない。

「今の音何…ってちょっと!」
衝撃音を聞きつけたらしい敦賀さんが血相を変えて飛び込んできた。
私の顔を見るなり大きなため息をつく。え?何で?なんかついてる?
…呆れてる?

「あ、や、大丈夫です、ちょっと立ちくらみっていうか」
「…大丈夫じゃないだろう、わからないと思うけど、顔青いよ?
 ここはいいからちょっと休んでなさい」
本当に大丈夫なんだけどな…。
でも敦賀さんはそんな私の言葉には耳を貸す気もないふうで
そばにくると、私の身体をひょい、と抱え上げた
913愛エプ reverse ver. 2:2005/06/28(火) 19:10:01 ID:???
「君ももうスケジュールがかなりキツくなってるんだろう?
 …本当に、無理しないでくれ、頼むから」

敦賀さんの足がベッドルームに向かってる。
その道行きでしみじみと諭すように敦賀さんがそう呟いた。
…そう言われると何も言い返せない。
今夜お邪魔してもいいですか?とお願いしたのは私。
顔が見たくて…無理矢理押しかけてきてしまったんだもの。
結局心配させてしまってご飯の用意もできないよ…反省…。

「ちょっとここで寝てて。食事の用意は俺がするから」
ベッドに私を下ろすと、敦賀さんがそう言ってベッドルームを出て行こうとした。
あ、どうしよう、そんなのさせられない、っていうか私の食事を食べてもらわなきゃ
ここに来た意味がないというか…。
「え、そんな、少し休んだら私できますから」
慌ててベッドから出ようとする私を制止すると、膝をついてしゃがみこむ。
「だーめ、俺に心配させた罰」
「うっ…それは…その…ごめんなさいっ」
そして、痛いところを突かれてうなだれる私の頭をゆっくり撫でた。
「食事くらい作れるよ。ああは言ったけど、君の顔を見られただけで俺も嬉しい」
だから寝てて?
914愛エプ reverse ver. 3:2005/06/28(火) 19:11:56 ID:???
敦賀さんはそう言ってキッチンへ向かった。
残された私の頭からは湯気がでていたと思う。
っっ…、あんな蕩けそうな笑顔に言われたほうが顔から火を吹きそうなセリフ、反則だ…。
不謹慎にも心臓がバクバクしてしまってる、私。ね、熱がでそうだ…。
仕方ない…ここで大人しく待っていよう。
布団をかぶって横になると、
ほのかに漂う敦賀さんの香りが眠気すら呼び起こすような気がした。
そういえば、昨夜もあんまり眠れなかったっけ…
あの監督…セリフころころ変えすぎよ…。


カーット!
「京子ちゃーん、さっきも言ったでしょ?そこのセリフはこうで、ああしてこういうふうにして」
「はっ、はい、すみません、もう1回お願いしますっ」

ちょっと待って、カット!
「ちがーう、だーかーら、こうして、ああしてって言ったでしょう!」
「きゃああああすみませーんっ」


「はぁっ!…あ、ああれ?ゆ、夢?」
どうやら完璧に寝てしまっていたらしい。しかもとんでもない夢付きで…。
自分の叫び声で目が覚めるなんて…それにどういう夢よ…縁起悪…。
915愛エプ reverse ver. 4:2005/06/28(火) 19:12:31 ID:???

ん?

「つ…敦賀さん…?」
妙な夢で飛び起きたすぐ後。
ふと右手にあたたかいものを感じて視線をやると、
敦賀さんが私の手を握ったままベッドに突っ伏しているのが目に入った。
…ついててくれたんだ。
ほんとに寝てるって思って呆れただろうなあ…。
でも貴方も寝てしまってる…ふふ。
サイドテーブルにはお粥らしきものが載っている。
「やだな…風邪引いてるわけじゃないのに、敦賀さんたら」
そんなに私青い顔してたんだろうか…。
私からすればキッチンに駆け込んできた敦賀さんのほうが
よっぽど青い顔だったと思うけど。
でも、さっきよりは幾分身体が軽い、というか頭がスッキリしている。
…かなわないなあ、この人には。
916愛エプ reverse ver. 5:2005/06/28(火) 19:14:19 ID:???

寝てしまっているのが敦賀さんにとって多分不本意だと思うので、
寝かせてあげたいところだけど起こしてしまおう。うろたえた顔も…見ものだ。
私の右手を握っている、敦賀さんの左手をそっと持ち上げて、手のひらにキスをした。
「敦賀さん、起きて」
耳元でそう囁くと、敦賀さんの身体がかすかに動く。
でも、それは敦賀さんを眠りの淵から引き上げるにはインパクトに欠けたらしい。
また「寝込みを襲うのが趣味なの?」、と言われそうだ。
起きてる時は敦賀さんのペースに巻き込まれっぱなしなんだもの。
無防備で穏やかな寝顔を至近距離から見下ろしながら、
さて次はどうやって起こしにかかろうかと思っていた時。
敦賀さんがむくっと起き上がり、その肩と私の顔がぶつかりそうになった。
「ひゃあああっ」

「あれ、…もしかして俺寝て…」
目をこすりながら敦賀さんがバツが悪そうに呟く。
「…ちょっとだけ、かな?」
「そうか…」
私が自分が寝ていた時間をごまかすようにそう言うと、
敦賀さんは照れたように後ろ頭をかいた。
そんなのもなんだか可愛いと思ってしまう。私は重症だ…。
「ごめんなさい、私が寝ちゃってたから、ですよね…」
「いいんだよ、それより随分顔色が良くなってる、…気づかなくてごめん」
顔をなでなでされてしまった。
恥ずかしいやら申し訳ないやらで…ついついまた謝ってしまった。
「…気をつけます…」
「そうだね…、そうして下さい。目の届かないところで倒れられでもしたら…
 俺は生きた心地が…しないよ」
ハイ…。
917愛エプ reverse ver. 6:2005/06/28(火) 19:15:45 ID:???

「食事…一応できてるけど、食べられる?」

ベッドルームをでて、リビングへと続く廊下を並んで歩きながら
敦賀さんがそう言った。
「はい、…寝たら余計お腹すいちゃったみたい」
「それはよかった」
って、あれ?
ベッドサイドにあったあのお粥は?
「…お粥のこと?頭の上にはてなマークが出てる」
思考を言い当てられてしまい、焦って敦賀さんを見上げると笑ってる。
少し黙って考えただけなのに、なんでそんなにすぐ見透かされるんだろう。
電波飛ばしてたかな?いやいや、そんなの飛ばせないし。フフ…。
「っな、なんでわかるんですかっ」
「…なんでもわかるよ?君のことは、ね。…なんて。あれは、ちょっとおもしろくて作ってみただけ。
 あれも食べてみてもいいけど、もっと美味しいものを用意しておいたから」
「…なんですか?」
「見てのお楽しみ」
918愛エプ reverse ver. 7:2005/06/28(火) 19:16:50 ID:???
敦賀さんの後からリビングへ入ると、とたんにすごく良い匂いがした。
あれ?この匂い…もしかして。
「ハンバーグ!」
視線の先に鎮座する姿を確認して、思わず叫んでしまった。
敦賀さんはくすくすと笑っている。っは…またやってしまった。
「どう?」
「めめ目玉焼きも!…実はあまりに久しぶりなんで今度作ろうかと思ってたんです!」
テーブルに並べられた目玉焼きのせハンバーグは、とても美味しそうに湯気を立てていた。
ああ…ぷくっとした黄身のつややかな輝き…五感をくすぐるその香り…すっごく美味しそう…。
お昼を食べ損ねたからか、仮眠が効いてるのか、目の前のハンバーグにつられて
すごくお腹がすいてきちゃった。ああ…早く食べたい。

…あれ?
…敦賀さん…お料理もすごく上手なんじゃないの。…隠してたのね…。
これだけお料理ができれば、実は私なんか作りにこなくてもいいんじゃないの…?
私の好きなものを憶えていてくれて、しかもそれを作って食べさせようとしてくれた。
嬉しい、それはとっても嬉しいけど…なんか微妙…。

「敦賀さん…お料理すごくお上手なんですね」
ついぼそっと呟いてしまった。心の声を。
い、いやあの、別にそんな卑屈になってるわけじゃなくて…うぅ。
それが顔に出てしまってたらしい。くるくる百面相みたいに思われただろう。
「…料理が上手いとか関係なくてね、俺は君がいいんだけど。
 だから機嫌直して、ハンバーグ食べて?……ん?」
919愛エプ reverse ver. 8:2005/06/28(火) 19:17:59 ID:???

「じゃあ遠慮なく、いただきます!…今度からは、敦賀さんにご飯作ってもらおうかな」
ハンバーグを目の前にして、いつまでもすねてる私じゃない。
それに…あんなことを思ったけど、本当はすごくすごく嬉しかったから…。
でもちょっぴりイヤミを言ってしまった。
普段は、料理なんて全然しません、っていう顔してるから。
それくらいは許されるよね?
…本当は、薄々気づいてたけど…調理道具が揃いすぎなんだもの…。
能ある鷹は爪を隠す…って本当なんだ。
なのにあんなに食生活には無頓着だなんて…。


ちなみに…件のお粥はなんと!…梅味で…それもとっても美味しかった。

ごちそうさまでした。
920911:2005/06/28(火) 19:20:09 ID:???
919までで472KBでしたー
919…某所なら神(ry

スレ汚しスマソでした〜。
それでは待て!次スレ
あ、次号もw
921911:2005/06/28(火) 19:56:24 ID:???
再びお邪魔しますです

っていうか忘れ物…なんということだ…バカかとアホかと

>918の前に

もっと美味しいもの…。なんだろう。
その期待させるような含みのある言い方。
考えてみれば敦賀さんの手料理なんて…初めてじゃない?!
うわあ…ちょっとどころか、スゴク…楽しみかも。

↑これを入れてください。何考えてるんだ私はorz

あと、蓮が料理できるのかとかというのは
…妄想なのでスルーでおながいします。それでは失礼つかまつります。
922マロン名無しさん:2005/06/28(火) 20:24:09 ID:???
GJ!!
やればなんでもこなしそうだよね、蓮ってw
923マロン名無しさん:2005/06/28(火) 20:52:12 ID:???
おお!神が!最近萌えの燃料が尽き気味なんで嬉すぃ・・・
電○女超期待してます〜
そんでついでに梅梅。
924鶏のつっこみ。1/3:2005/06/28(火) 20:53:18 ID:???

ぷきゅう。ぷきゅう。

「やあ、最近どう?ドラマ好評みたいだね!よかったじゃないか〜」

鶏の彼がいつもの様に片手を挙げてきた。

「うん、おかげさまでね。君のおかげかもよ?」

「君の実力だろ・・・そういえば、例の彼女とうまくいってるの?
 愛の演技に困らなくなったって事なんだろ?」

・・・距離があるからこそ、演技がうまくいってるんだよ。
彼にはそこまで言えないけれど、ね・・・

「・・・まさか。以前もいったろ?『ここでは大切な人は作れない』って」
9252/3:2005/06/28(火) 20:53:52 ID:???

「・・・ふーん。ねぇ。すごく基本的なこと聞いていい?
 彼女の気持ちって・・・どうなの?君に気があるってことはないの?」

君って日本一モテてる男子なんだからさぁ〜などと軽口を叩かれ・・・
鶏に冷やかされてもな・・・人としてどうなんだ、それは・・・

「いや、彼女は俺の事全然意識してないよ?
 俺、男だと思われてないみたいだ」

「・・・・・・それってさぁ。何って言うか、知ってる?」

「・・・いや・・・??」

「君に限ってまさか、とは思ったんだけどね・・・(ハァ
 それ、世間一般ではね。『片思い』って言うんだよ?
 大切な人ウンヌンの前にさ、そこまでたどり着いてもいないじゃないか?」
926マロン名無しさん:2005/06/28(火) 20:54:31 ID:???
ところで埋める前に次スレは?
9273/3:2005/06/28(火) 20:55:19 ID:???

「君が何で『大切な人を作れない』って
 悩んでるのかは僕には分んないんだけどね?
 スタート地点にも立ててないのに、
 それってすっごく、全く、全っ然、
 今んトコ無駄な悩みなんじゃないのかな〜〜w;
 まず彼女の気持ちが自分に向いてから悩めば?アハハ〜・・・」

・・・

・・・その後、この鶏がどんな目にあったかは
皆様の想像にお任せいたします・・・(汗

***

・・・ごめんなさい。ゴメンナサイゴメンナサイ×∞・・・
鶏のつっこみっていうより
コレ書いてるバカの心からのつっこみです・・・(汗
いや、蓮もキョーコも心から好きなんですけどねw;
梅ついでの見逃しplz、ってことでε=ヽ(;´Д`)ノ
928マロン名無しさん:2005/06/28(火) 20:57:24 ID:???
坊ヒデー ハゲワロスw
GJ!!

480KB超えたら次スレっつう話が上にあったんで
とりあえずそこまで埋めるのかなとオモテましたけど
テンプレ案でも作りましょうか
929マロン名無しさん:2005/06/28(火) 20:58:53 ID:???
立てていい?
930マロン名無しさん:2005/06/28(火) 21:00:49 ID:???
よろしくお願いします〜
931マロン名無しさん:2005/06/28(火) 21:01:07 ID:???
>>929
お願いします。
テンプレってまとめサイトに載ってるのでおk?
932マロン名無しさん:2005/06/28(火) 21:02:34 ID:???
本スレへのコピペ禁止
ってのを追加じゃないか?
933マロン名無しさん:2005/06/28(火) 21:05:45 ID:???
あ、まとめサイトにちゃんと改訂されたのがありましたな
934マロン名無しさん:2005/06/28(火) 21:26:48 ID:???
ここの1がまた立ててしまいました。
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1119961265/
しかもまとめサイトのいじってしまいました。
せっかく載せてくれてたのに・・・ゴメンネ
935マロン名無しさん:2005/06/28(火) 21:36:20 ID:???
乙です〜

いよいよ梅ですかね
936:2005/06/28(火) 21:48:34 ID:???
>887
>あと、>2にある「駄スレは放置」ってどういう意味だろ?

最初から立て逃げする気満々だったので(最低だ…)
こんなスレ必要ないなと自分が判断すればdat落ちするまで放置して下さい。
くらいの意味で書きました。
ホントごめん。最低の1だ…。

でも今までひたすらROM決め込んでた甲斐がありましたよ。
神の皆様・住人の皆様ありがd!
では再び雲隠れします。
937マロン名無しさん:2005/06/28(火) 22:02:11 ID:???
>936
それ自分が書きましたw
解説dクス アーンド スレ立て乙ですた!
938マロン名無しさん:2005/06/28(火) 22:13:28 ID:???
>>927
坊GJ!
実は私もそう思ったよ。
作る以前に意識もされてないだろうに・・・と。
939ume1:2005/06/28(火) 22:21:02 ID:???
【PS2】スキップ・ビート!(コナムザベスト)

定価 2,100円(税込)特価 1,785円(税込)

−ゲームの説明−

プレイヤーは一流芸能人を目指す「最上キョーコ」になって、ライバルの「琴南奏江」と共に、
LoveMe部を結成し、オーディションや試練を受けていくことになります。

ゲームは主人公キョーコが幼馴染の松太郎に裏切られ、大手芸能事務所LMEに入るところから始まります。
ゴールはLoveMe部卒業式。この三年間をシミュレーションして遊びます。

目的は、トップ女優、高感度ナンバーワンタレント、社長夫人、などさまざま。
演技の勉強に明け暮れてみるも良し、LoveMe部活動に専念してみるも良し、かつら剥きを極めてみるも良し。
もちろん、恋にときめいちゃってもOKです!バレンタインデーやクリスマスなどの行事もあります。
坊vs尚バドミントンゲーム、や、マリアちゃんをおびき出せ!恋?呪い?占い1、2、3!
モー子さんを救え!怨キョ飛ばしゲーム、潜入!!ローリィの秘密のクローゼット、などのミニゲームも充実!

そして…過ごし方しだいでは、卒業式の日に憧れの人から告白を受けることも…―――。
恋愛、演技、友情、プレイヤーの気持ち次第で幾通りにも楽しむことができる、
それがPS版『スキップ・ビート!』です。


登場キャラクター:
敦賀蓮、不破尚、ローリィ宝田、社倖一、石橋光、黒崎潮、新開誠士、緒方啓文 ほか
940ume2:2005/06/28(火) 22:22:07 ID:???
【PS2】スキップ・ビート!― Boy's Side ―(コナムザベスト)

定価 2,100円(税込)特価 1,785円(税込)

−ゲームの説明−

プレイヤーは、敦賀蓮(俳優)、不破尚(歌手)、石橋光(タレント)のいずれかになって、
恋する「最上キョーコ」にアタックすることになります。

ゲームは主人公が、キョーコと出会うところから始まります。
ゴールは3年後。それぞれの芸能界での活動をシミュレーションして遊びます。

目的はもちろん、最上キョーコと仲良くなることですが、その為には、
定期的に行われる好感度調査で、上位も狙わねばなりません。
演技の勉強に明け暮れてみるも良し、精力的にライブツアーに出るも良し、レギュラー番組を増やすも良し!
もちろん、恋の逃避行をしちゃってもOKです!社長やマネージャーによる妨害もあります。
わがまま女優をフォローしろ!撮影続行できるかなゲーム、芸能人なら声が命!地獄のボイトレゲーム、
突っ込み&ボケはタイミングが大切!間合いで笑わせ1、2、3!などのミニゲームも充実!

そして…過ごし方しだいでは、授賞式(プレイヤーによりことなります)の日に
キョーコから告白を受けることも…―――。
恋愛、演技、友情、プレイヤーの気持ち次第で幾通りにも楽しむことができる、
それがPS版『スキップ・ビート!― Boy's Side ―』です。


登場キャラクター:
最上キョーコ、琴南奏江、ローリィ宝田、社倖一、ブリッジロック、松内瑠璃子、 ほか
941ume2:2005/06/28(火) 22:23:42 ID:???
前回の本スレ埋め用に持っといたネタなんですが、間に合わず
1月近く寝かせといた結果むくむくと膨らんでこんなことに…。まさに妄想orz
でも、でも…こんなゲームがやってみたいぞぉぉぉぉぉぉぉ。
ゲーム会社にコネのある方、ぜひお願いしますw

>>1 >>936
ナイスなスレ立て、禿げしくGJ!!でした。
こちらこそ、ありがdです!
942マロン名無しさん:2005/06/28(火) 22:27:01 ID:???
>930-940
GJ!!
本気でこのゲームやってみたい
ライバルとの友情エンドも選択できればベストだな
943マロン名無しさん:2005/06/28(火) 22:28:36 ID:???
GJ!!
テラワロスwww

ツレステプーなのにお手ごろ価格(・∀・)イイね
ローリィの秘密のクローゼット…ものっそい興味あるw
ボーイズサイドテで蓮になってキョーコにアタックしたいキョーコのごろ
944マロン名無しさん:2005/06/28(火) 22:57:24 ID:???
>939->940
最高!ッス

勝手に予約特典
「スキップ・ビート!」には、素敵な人形キッド
「スキップ・ビート!― Boy's Side ―」には、特製菫青石のストラップ
なんていかがですか

梅っとな
945マロン名無しさん:2005/06/28(火) 23:00:36 ID:???
>>939−940
コレマエキントシテ
(・∀・)つIII<クダサイナ
946マロン名無しさん:2005/06/28(火) 23:04:03 ID:???
グッジョブ(・∀・)!!
特価、1,785円(税込)ってのが、現実っぽくてテラワロスwww
漏れはキョーコになって、蓮狙うも色んなパラ足りなくて、
同時狙いしてた社さんを先に
ゲッツ(σ・∀・)σしてそうw
あ゙ー。妄想じゃたりん。マジこのゲームやりたくなってきたー!!
947マロン名無しさん:2005/06/28(火) 23:05:02 ID:???
特典に人型ローソク追加キボンヌw
948マロン名無しさん:2005/06/28(火) 23:19:51 ID:???
社長夫人て・・・ローリィも落とせるんですか。
ぜひやりたいかも。
949マロン名無しさん:2005/06/28(火) 23:22:51 ID:???
登場キャラ全員となんらかのエンドが用意されてるのかな?
ローリィとケコーンて年の差い(ry
いやマジ楽しそうでつねw
950939:2005/06/28(火) 23:44:20 ID:???
梅のタイミングがつかめずに、このままお蔵かとも思っていたので
投下できて、一ヶ月のもやもやがスッキリw
しかも反応がかなり嬉しい。予約特典とは思いつかなかったー!はうぁ。

>>948
アテクシもはなからローリィねら・・・ゲフンゲフン。現嫁は?という疑問は無視しましたw

蓮相手の場合、上目遣いで…という技をくしすれば大丈夫かもです。
石橋リーダーでキョーコを落とす、という最難関エンドにチャレンジしてみたいキョーコのごろ。
951マロン名無しさん:2005/06/28(火) 23:58:48 ID:???
>石橋リーダーでキョーコを落とす、という最難関エンドにチャレンジしてみたいキョーコのごろ。
リーダーはゲームの中でもリーダーなのねw
952マロン名無しさん:2005/06/29(水) 00:14:26 ID:???
現在花ゆめスレの流れを温かく見守ってます(´ー`)y─┛~~
953マロン名無しさん:2005/06/29(水) 00:14:36 ID:???
>>950
亡くなったとか離婚したとか。
でもその場合、マリアちゃんに「お祖母さま」と呼ばれることを考えると・・・
954マロン名無しさん:2005/06/29(水) 00:21:04 ID:???
>952
前スレのほうですか?
955マロン名無しさん:2005/06/29(水) 00:33:08 ID:???
ブリッジロックの中で挑戦できるのはリーダーだけなんだねw
956マロン名無しさん:2005/06/29(水) 00:59:28 ID:???
>954
ああ、新スレ立ってたっけね。そうです。二次創作関連の話題の事ですyo
(埋めを兼ねた独り言のつもりだったんでレスがつくとは思わなかったよw)
957マロン名無しさん:2005/06/29(水) 01:06:51 ID:???
>956
いや、私も何気に気になってて
リロード繰り返したりしてキモスwだったので
つか…発言したりした…orz
958マロン名無しさん:2005/06/29(水) 01:07:37 ID:???
↑キモスw は、自分に対するものですw
959927:2005/06/29(水) 01:19:43 ID:???
ヨカッターオコラリナカター・・・
いやもうあまりのキョーコの反応の薄さに
蓮、無駄な事で悩まんと
とっとと突っ走ってしまうがヨイ、と
口がムズムズムズ・・・(汗

蓮って普通にしてれば女が寄ってくるんだろーから
自分から真面目に口説いた事なんて無いんだろーなー

女から告白→嫌ではないのでそのままお付合い
 →女の方が蓮の反応の薄さに物足りなくなって破局
・・・を12〜16までに繰り返して
女は今んトコお腹一杯、ってとこかしらん。
全くいないとは言い切れないけど・・・イヤンな20歳だw;

>934GJ!
ココのおかげで本誌発売日まで耐えることが出来ます(汗

>939
うわー、それ本気でやりたい!!
そんでリーダー最難関テラワロスw
960ume3:2005/06/29(水) 01:55:06 ID:???
【PS2】スキップ・ビート!― Manager's Side ―(コナムザベスト)

定価 2,100円(税込)特価 1,785円(税込)

−ゲームの説明−

プレイヤーは一流マネージャーを目指す「社倖一」になって、担当俳優の敦賀蓮と共に、
芸能界の頂点を目指します。

ゲームは、敦賀蓮が所属事務所LMEにて最上キョーコと出会うところから始まります。
ゴールは3年後。その間の芸能界での活動をシミュレーションして遊びます。

目的は、敦賀蓮をマネージメントし、より大きな俳優に。そして、彼の幸せバロメーターを最大限に高めること。
日本一の敏腕マネージャーを目指すも良し、兄貴分として優しく見守るも良し、恋のキューピッドになるも良し。
もちろん、出世のために暗躍してもOKです!バレンタインデーやクリスマスなどの行事もあります。
蓮、頼むから食事してくれSOSゲーム、や、追っかけから蓮を守れ、必殺電磁波ビーム!ゲーム、
ごまかせ、ばっくれろ、恋のスキャンダル、1、2、3!、本日の対局、などのミニゲームも充実!

そして…過ごし方しだいでは、最後の日に素敵なことが…――――?
仕事、恋愛、友情、プレイヤーの気持ち次第で幾通りにも楽しむことができる、
それがPS版『スキップ・ビート!― Manager's Side ―』です。


登場キャラクター:
敦賀蓮、最上キョーコ、ローリィ宝田、黒崎潮、新開誠士、緒方啓文、椹武憲 ほか



もういいよ、ペッ。かもしれませんが、妄想が止まらず…。
社さん視点でやってみたい、と後から思いついたのでした。
価格は売れ売れになった場合のベスト発売時の価格(願望)ですw
961マロン名無しさん:2005/06/29(水) 02:06:06 ID:???
>960
・・・今出たら1本7800までは出すと思うな、自分・・・orz

本誌まで後1週間・・・遠い、遠いよママソ・・・λ
962マロン名無しさん:2005/06/29(水) 07:15:15 ID:???
あ、椹さんがイルw
963マロン名無しさん:2005/06/29(水) 09:32:41 ID:???
このゲームネタを、どのようにして倉庫に格納するか考え中・・・。
964マロン名無しさん:2005/06/29(水) 11:19:47 ID:???
BOOST.COMにゲームのジャンルを作って、そこに入れるとゆーのは如何か
965マロン名無しさん:2005/06/29(水) 12:06:14 ID:???
広告みたいに、だとどーかな?
966マロン名無しさん:2005/06/29(水) 18:46:13 ID:???
普通に他のSSと同じ扱いでいいとオモ
967マロン名無しさん:2005/06/29(水) 19:35:55 ID:???
小説とはちと違うから広告みたいなのがいいとオモ
968ume4:2005/06/29(水) 22:36:57 ID:???
 ―― ゲーム紹介 ――
待望のシリーズ最新作『 Lory's City 2005 』ついに登場!

 プレイヤーは大手芸能事務所LMEの、ローリィ宝田社長となり社内におこる様々な問題を解決します。
社員の要求などが反映される愛の目安箱で要求を確認しながら事務所の発展に努め、
企業評価「トリプルA」を目指します。

 芸能人や社員が働く場所や憩いの場所を提供し、時には彼らの苦情を聞きながらそれに対処していく。
愛と苦悩のあふれる社長の仕事。でも、そんな苦難を乗り越えて大きくなった社内を豪華衣装で闊歩できたら、
きっと大きな喜びを得られるはず!そんな市長の苦楽を見事に再現したシミュレーションゲームが
この『 Lory's City 2005 』です。

 初めて芸能事務所づくりを体験する初心者に最適なのが「ビギナーズモード」。
おなじみ名マネージャー、社倖一や、タレント部門主任、椹武憲、そのほか優秀な部下たちが
個性的な社長の力となって事務所の発展を成功に導いてくれます。
ビギナーズモードで基礎を覚えたら「シナリオモード」で腕試し。このモードの目的は、
シナリオによって異なるアクシデントから社員を守り、制限時間内に事務所を運営させていくこと。
スキャンダルや人気俳優のスランプなど、事態はまさに深刻。
あなたは見事、事務所を守り、全21シナリオをクリアすることができるでしょうか? 

 LMEの内部をさまざまな角度から視点を切り替えて見ることができ、社内を歩いたり、
天井裏やラクダなどの乗り物から各部署を観察して、快適な事務所づくりを進めていくこともできます。
社内には多くの芸能人、社員が働いており、彼らに直接話しかけることで、LMEには今何が必要なのか、
社員の要求は何なのかをリサーチしながら、よりよい事務所づくりを目指します。
 
 LMEを発展させ、その手腕が認められた社長には、協会から「プール付き豪邸」や「超高層マンション」
といった「ボーナスビル」が贈られることも。大きなプレゼントを手にして、社長としての喜びをかみしめよう!

  対応機種   Z−BOX
  メーカー    ローリィズ・マジスティック・エンターテイメント      
  ジャンル    企業発展シミュレーション
  価格      7,790円(税込)
969マロン名無しさん:2005/06/29(水) 22:37:32 ID:???
収納場所に悩んでくださっている中、流れを読まず連続投下(容量大丈夫かな)
所詮は埋めネタ。流れて消えるなり、どこかに放り込むなりお好きになさってくださいませ〜。
よけいなお手間を増やして申しわけない>倉庫番さま
970マロン名無しさん:2005/06/30(木) 00:09:41 ID:???
ume おっが〜みこむ

電化製品破壊防止スーツ 眼鏡リーマン殿

想定価格:¥19800  発案の最終更新日:20xx/xx/xx[xxx]03:42

素手では携帯電話を10秒持てない、車を運転出来ない
そんな生活とは、もうサヨナラ。
静電気などショートさせる原因を無理なく拡散させて快適生活。
これで仕事をさらに励みたいのです。
お願いいたします。

参考画像

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賛同者1名、コメント1件
コーン 賛同者>仕事仲間にもう携帯を壊されたくはないので、
発売された日には贈りたいと思います。
971マロン名無しさん:2005/06/30(木) 00:10:32 ID:???
それに孫や息子との家庭問題なんかも混ざっていたらやりたい
972マロン名無しさん:2005/06/30(木) 00:12:48 ID:???
大きくて容量喰ったらごめんなさい

ネタは、某商品発売依頼サイトをパ(ry
埋め
973マロン名無しさん:2005/06/30(木) 00:16:29 ID:???
コーンワロスw

おもしろい埋め
974マロン名無しさん:2005/06/30(木) 00:39:44 ID:???
そんな商品が本当にあるなら欲しいな(安ければ)

携帯まだ機種変して1年経ってないのに2回も壊れた・・・
まだ無料で交換してもらえたからいいけど
一生懸命集めたデータが・・・(涙

975マロン名無しさん:2005/06/30(木) 01:02:09 ID:???
??

・・・リアル社さん??

梅w
976マロン名無しさん:2005/06/30(木) 01:20:57 ID:???
梅に初チャレンジw

大きなコーンの敦賀蓮 LMEの俳優
毎日後輩いぢめてる キュラキュラな笑顔で
そんなある日気づいちゃったよ 後輩にベタ惚れ
今は もう 動けない その体勢から




……あんまおもしろくなかった(;´Д`)
977マロン名無しさん:2005/06/30(木) 02:20:53 ID:???
>976 GJ!
面白かったので、触発されて三番まで作ってみた。
梅梅


大きなのっぽの敦賀蓮、恋愛だけは子供
長年ずっと分からずにいた 本当の恋心
おじょうさんを抱きしめた日に、かかっていた鍵が〜?!
…今はもう、戻らない、あの理性

 雑念払えずに、くたくたくたくた
 おじょうさんと一緒で ドキドキドキドキ
 今は、もう、動かない、その理性

小さな胸したおじょうさん、その名は最上キョーコ
綺麗な花嫁に憧れて 傷ついた乙女心
うれしいことも、楽しいことも これからコーンとともに・・・
今は、まだ、気付かない、鈍感な乙女心


真夜中に胸がなった、床の上の二人
お別れの時がきたのを 読者に教えたのさ
天国に上る読者達 一ヶ月のおあずけ
今はもう、待ちきれない、五日後の発売日
978マロン名無しさん:2005/06/30(木) 02:26:58 ID:???
・・・笑い死むwww

>976、977、激しくGJ♥
979マロン名無しさん:2005/06/30(木) 05:58:35 ID:???
>>976>>977
GJ!!!!(・∀・)
寝起きだって言うのに、ゲラゲラ笑ってしまいますた
>>977の3番が特に禿ワロスwwww
980マロン名無しさん:2005/06/30(木) 09:54:46 ID:???
エンターテインメントニュース - 6月30日(木)8時2分


京子、午前ティー新CM「夏」篇であわやキス

 タレント、京子(16)が出演するクマー「午前の紅茶」の新CM
「好きです。紅茶が『夏』篇」が30日からオンエアされる。
「『春』篇」オンエア後、「次はどうなるの?」との問い合わせが
殺到した青春シリーズの第2弾。

 舞台は海。京子ら男女4人が真剣勝負のボート競走をしては、
海辺にあがって、ほてった体を冷え冷えの午後ティーで冷やし、
海の家では思い切りはしゃいで夏を満喫。そして夕暮れ、
京子演じるアヤが、あわやキスシーンを…という内容。
京子の水着姿も必見だ。

(サンケイスポーツ) - 6月30日8時2分更新

***

・・・本気でゴメソorz
ヤフニュでついつい梅梅。
よければどなたかコレでssプリーズ・・・
981マロン名無しさん:2005/06/30(木) 09:55:51 ID:???
ふおっサン○イ伏せ忘れちゃった・・・
重ねてスマソorz
982マロン名無しさん:2005/06/30(木) 10:39:18 ID:???
>>981
どんまい
ついでに一箇所午前ティーになってないとこがあったよ。と駄目押し

でもGJ!
983倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/30(木) 15:07:36 ID:???
>>964
>>965
なるほど・・。
ちょっと今、余裕がないので少し先になりますがやってみまつ。


>>969
気にせずどんどんщ(゚▽゚щ)
984マロン名無しさん:2005/06/30(木) 17:50:03 ID:???
>>983
倉庫管理お疲れ様です。
小説とは違うかもしれないけど
投下作品には違いないので966でいいのでは?
また他のジャンルが出たとき面倒だし。
985マロン名無しさん:2005/06/30(木) 20:34:31 ID:???
埋め
986マロン名無しさん:2005/06/30(木) 20:53:06 ID:???
>>984
SS倉庫だから皆小説だという先入観があると思う。
参照してみたら「広告だったよ・・・」orz・・ってガックリしそうだから
>>964-965でいいとオモ。
987マロン名無しさん:2005/06/30(木) 21:29:36 ID:???
倉庫番様方に手間掛けさせるのも申し訳ないけど
梅用の小ネタってちょい特殊だしね・・・?
もし手が開いた時があればplz、位でいいような気が・・・
なんか今電○女以外にログ鳥、鯖移転とか
色々してらっさるみたいだしねー

倉庫番様方いつも乙です&倉庫見るの楽しみにしてます♪
自分が書いたssの参照数見るのが
最近えらい楽しみになってきました・・・<マゾ??(汗
意外なブツが数字伸びてたりするんだもんな〜w;

そろそろかな?梅。
988倉庫番ヽ(´ー`)ノ:2005/06/30(木) 21:46:38 ID:???
>>984
>>987
手間とか面倒とか思わず楽しくやらせていただいてますので
大丈夫ですよ〜ヽ(´ー`)ノ

では、続きを書くのでカンタンですがシツレイを・・・ヽ(´ー`)ノ
989976:2005/06/30(木) 21:57:04 ID:???
>>977
受けていただいて、ちょっと感激w
というか、これが職人の力というものか……(白目)!!
って感じです。
モレにはまだまだ修行が足らんぜよ

小さな胸したお嬢さん♪ に、めちゃ笑いましたw

990マロン名無しさん:2005/06/30(木) 21:57:38 ID:???
>987
自分のSSの参照数は気になりますよね。
がんばれよ、自分。
あと、話の流れがエロい方に行くのは何故?
と自分に言ってみる。 
991マロン名無しさん:2005/06/30(木) 21:58:14 ID:???
そりゃあ、脳みそがピンク色だからじゃないか?
992990:2005/06/30(木) 22:05:09 ID:???
>991
だね。
その割にはエロ書けない。だめじゃん。
993マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:08:40 ID:???
新スレの電車にモー子さん乗車〜
994マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:19:46 ID:???
漏れも埋めネタを…と思っていろいろ見てみたが
ダメだ…職人にはとうてい及ばずorz

皆さんの埋めネタウマー(゚д゚)ですた

もうちょっとですね…漏れはSS書きなんでネタ投下はできないけど
リーダー小話を書きました…1.5KB
いけるかな?
995マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:24:33 ID:???
TBMでのきまぐれロックの収録後、スタジオを出て歩いていると、
敦賀さんとキョーコちゃんが廊下の隅のほうで立ち話をしているのが見えた。
正確には…キョーコちゃんは「坊」の着ぐるみを着ていたけれど。

いろいろ考えたんだけど…キョーコちゃんはともかく…
敦賀さんのほうは…キョーコちゃんのこと好きなんだろうな。
心当たりがありすぎる…。
俺が話をしているところへ通りがかって
剣呑な目つきでドラマの打ち合わせだといって彼女をさらっていったり…。
何より、ああやって着ぐるみのキョーコちゃんとでさえものすごく楽しそうに話してる。愛だな…愛。

俺も最初はキョーコちゃんのこといいなあ…って思ったもんだけど
ああやっていろんなところで見せ付けられると
逆にちょっと応援したくなってくる。キョーコちゃんじゃなくて…敦賀さんのほうを。
キョーコちゃんはそういうふうには全然意識してないみたいだから。
苦労するね…敦賀さん。

俺が柱の影から盗み見をしている間に、2人は会話が済んだらしく別れて別々のほうに歩き出した。
キョーコちゃんがこっちに向かってきたので、あいさつをする。
「や、キョーコちゃん、お疲れさま、着ぐるみでも仲良いんだ?敦賀さんと」

だけど、そう言った俺に対して、彼女は頭をがばっと外すと
なんとも形容しがたい顔でこう切り返す。

「光さん…、今のこと、誰にも言わないで下さい、お願いします…!」
「へ?何で?別に隠すことないじゃない、同じ事務所なんだし」
「いいえっ…あの人は…私がこの中に入ってること知らないんです…」
え?そうなんだ。じゃあ一体どういう会話してたわけ?敦賀蓮と着ぐるみの坊は。

「じゃあ、口止め料に、俺達とご飯行かない?」
我ながら姑息だとは思ったけど、1回くらい、そういうのがあってもいいよね?メンバーも一緒だし。
996マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:24:39 ID:???
щ(゚Д゚щ)カモーン!!
997マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:27:56 ID:???
改行駆使して1レスで済んだ、ヨカタ お粗末さまですた
派生元スレが前スレ埋めの時にリーダー祭りしてたの思い出してついw

>996タソ ありがd
998マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:30:06 ID:???
1000までいきそうじゃない?
999マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:33:03 ID:???
梅祭り終了〜
1000マロン名無しさん:2005/06/30(木) 22:33:37 ID:???
電車は続くよ・・・どこまでも・・・
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