今日は更新無理そうなので0時になったらどなたかお願いします。
DRAGON QUEST ―ダイの大冒険―
第257話
なるか!? 奇蹟の脱出の巻
最後の脱出策! それはメドローアで天井の炎を散らし、ダイのルーラで脱出する事。
八方からの炎が一点に集束して効果を出すという事は、メドローアで吹き飛ばせば炎が四散して一瞬上空がひらけるはず!
ダイはただ空が見えたら真上にルーラするだけでいい、ポップもすかさずしがみつく。
多分メドローアを放った瞬間に魔法力がゼロになってしまい、それだけの動作が精一杯のはずだから。
作戦は決まった。だが、ハドラーはここに置いていくしかない。
所詮はすぐ死骸に化ける身、オレの事など忘れろとハドラーはダイ達の背中を後押しする。
外にいる仲間達に最後のひとあがきを始める事を告げ、ポップはメドローアを作成しようとする……も、上手くいかない。
メドローアを作るために魔法力を割いたら、炎を支えられない……どうしたらいいんだ……?
その時、半死半生のハドラーが立ち上がり魔界の炎を魔法力で支えるっ!!
我が生命を賭けた勝負、死神の姑息な罠如きで汚されてなるものか!
ハドラー親衛騎団とアバンの使徒の戦いも、勝者がいなければ語り継ぐ者さえいなくなる。
「…急げポップ!! 骸が 動いたのだ!! もうけものと思えっ!!!」
ハドラーは崩壊を始める肉体で、懸命に炎を支え続ける。
ハドラーを背に、ポップはメドローアを合成っ! 最強の魔法力が魔界の炎を、ダイヤの9を破るっ!!
空……! 空が見えた瞬間、ハドラーの手足が砕け……崩れ落ちた。そんなハドラーの姿に、ポップは振り返る。
ダイはルーラを使い、無事ダイヤの9を脱出! だが、ポップの姿が無い……?
困惑するダイ達。まさかとマァムが振り返ると、ダイヤの9の炎の中、力尽きようとするポップの姿……。
魔界の炎が中心へと落ち、ポップとハドラーを襲う。
完成だ! これぞダイヤの9の最終段階! 死神キルバーンは、これがポップとのサヨナラの時だと確信した。
「ドジっちまったぜ…すまねえ… 未来…見れなくなっちまった……」