1 :
マロン名無しさん:
) 《 ネギ「今日はみなさんに殺し合いをして
, '´ バ `ヽ もらいます」
l リハリ))ヾ〃
ハ(l ゚ ヮ゚ノ 〃
⊂)_k£ltつ
L__i__l〃
し' し'
華麗に2get
はい 終了。
2JET
5 :
マロン名無しさん:05/02/08 19:16:21 ID:OrMYa1w8
) 《 ネギ「そこ、うるさい
, '´ バ `ヽ なんちゃらかんちゃら光の矢よ」
l リハリ))ヾ〃
ハ(l ゚ ヮ゚ノ 〃
⊂)_k£ltつ
L__i__l〃
し' し'
光陰矢のごとし?
7 :
マロン名無しさん:05/02/08 19:28:37 ID:lb7VSrd3
,,,,__ | | | | | | |
■ |O>、,_ _,---、 | | | |
▼O/'0 l ̄ 「 \| | | |
ゞ----' /\_∧| | | |
/、__|_ノ┤ / ヘ\) | |
( ) ヘ \ノ V |
\_ ノ<_丿 / )|
| ヽ \ / /丿
\ > >--、 | , へ、,,,_
~| (, < / /---、 \
( / \__| と-、 ''ニつ
/ ) | |∧|ヽV|ヽヽ- |
/( \ ~ | /
| ヘ |\_ \
 ̄ \ ノ  ̄
出席番号3番
>>3死亡
8 :
マロン名無しさん:05/02/08 19:58:43 ID:lb7VSrd3
_,.ィ≡三ミミ:;、、
,,r'";ノ彡三ミ;;;;;;;;;;゙ー:、
,,ノ;;;;彡三彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ、_
/;;;;;彡三Ξ彡;;;;;;;;;;;;;;;ミミ;ミ
!;;;;;r''"´"´ー''"ノ'ヽ;;;;;ミミ;;;l
,ハf -‐--‐'' ,.、 ゙`ヾ;;;;ノ
__,」.f.} r'''ヽ. `゙'ー レ_ やっぱりバキスレ住人は誰もワカってない。
r二二''く´ 0 ,.>、l ` ゚''′ ,r'。`) /ィj _,..、
,r''/´  ̄,フ´ /l ,... 、  ̄´ /,シ'ーo、 ,.fヒi'-! 今頃3Pになってるという事を・・・・・・
/ ,f′ / / .! ( ,、_ヽ..ノ _ ,イ´ ヽ=:.,`'',ヒ,i ヽ
ノ! i \,ィ'´! ヽ ヽ、``゙;ゝ‐'ノノ,! ゙i、`~.! ゙i、゙!,.ゝ、
ノ/i l _,.ィ''´ i \.  ̄´ ,/ ,i`ヽ、/ ゙i t ヽ ヽ`i.
,/l .i,! ii t ヽ i、 ,.ィ'^t:、,,...ィ''´ ,ノ `ヽ、 ゙t,_ヽ ` ヽ,t、
リ ヾ i ,..、 ゙t, !.゙´ ゙i__,ノ ヽ// /. ,f´彡彡 /l `i
ヽ、 ゙iY `゙''ー-=ヽ、 .゙i, ,/' ゙t, / / 彡i,,彡 ' ' /ノ l
ヽゝ、j'i=:、O `ヽ、 ゙t, / ゙i ,/ ,/-O---, ,i'` f′ l
\ j l `ー--=.イ\ ゙V′ / / `ー'゙ー‐'ノゝ、 ノi ノ
)l l l \ ゙t, / ,.ィ"/ ̄ ̄o ̄7′,.ィゝ''´ ,ハ、 )
ー--‐ハ.゙:-:、_ l. \ ソ ,.ィ'´ /` ゙̄`ー'"i′ ,i/ t, l
l ヽ `ー-=''′ / / / 冫'" ヽj
とっとと殺し合わないと僕が全キャラ犯しちゃうよん
糞スレ立てんなゴミ
面白いと思ってんのか
10 :
龍宮真名:05/02/08 20:09:38 ID:lb7VSrd3
_
..'´ |-|ヽ
,' |_llノリリ」〉_
,'!リノ||゚ ー゚ノ|<>l≡ヨ
ノ⊂〈_=人〉!つ]
/l[◇]
/_l___l
私は死にたくないから乗るよ。まずは、適当なヤツから殺すか。
11 :
明石裕奈:05/02/08 20:13:33 ID:lb7VSrd3
,..-、
ノ|::::::゙、
j゙ ヽ:::::::::゙>‐ - .、
, -‐ッ' `‐-く__ ゙i_
, -‐ッ'゙ / __) `、
,:'' ,'゙'´ ノ゙゙、|, -、 ゙i
i゙ ,... , ' 〉 ./
, -゙'-、、 `ヽ i´ 〈
,' i! j i .i __,' / _. , ' ヽ.
〈 jr=; ゙、! _.. = ュ__. -、 .〉'゙''゙'‐'゙ `‐゙、 \
゙ 、_/,.__....ノ_ ´ ゙、^ヽ ' ア--'、 ゙、
゙ 、 / ゙i , . ,._ / ゙ー'
゙ 、_,, ''‐-'-〈. ヾ.'、/__゙''゙'''゙
` ‐- 、゙、 hふ
゙ -'‐'゙
出席番号2番明石裕奈死亡
sage
ネギ「今日はみなさんに殺し合いをしてもらいます」
ザワザワ、ネギ「そこ!うるさい!なんちゃらかんちゃら光の矢よ」
ドシュ!まき絵「きゃー!あきらー!」
出席番号6番大河内アキラ死亡
アスナ「このクソネギー!」せつな「アスナさん今はこらえて!」
ネギ「さあみなさん好きな契約のアーティファクトを選んで下さい」
そしてゾロゾロと町に出ていく生徒達。
ついに、アスナの番になり学校を出ようとした時、
出席番号五番和泉亜子の死体が転がっていた。
出席番号5番和泉亜子死亡
アスナ「こっこれは、だれが狙ってるの?」
屋根の上に人影が見える、アスナ「千雨さん!」
千雨「私はこんな所で死にたくない!
私はナンバーワンネットアイドルになるのよ!」
アスナは和泉亜子の死体に突き刺さっていたボウガンの矢を引き抜くと
千雨に投げつけた。矢は目に命中し千雨は屋根からころげ落ちた。
千雨「ぎゃーーー!」その瞬間に必死で逃げるアスナ、、
しばらくして千雨は起き上がった。しかし、すぐにまた倒れた。
そして後ろには出席番号12番クーフェイが立っていた。
クーフェイ「私、こんな所で死ねないあるよ」
出席番号25番長谷川千雨死亡
そのころ北の岬に早くも到着してる人影があった。
椎名桜子、柿崎美砂、釘宮円であった。
桜子「このゲームが始まったらもう助からないわ」円「死にましょう」
三人は岬から飛び下りた。
出席番号17番椎名桜子7番柿崎美砂11番釘宮円死亡
南の端では
エウァンジェリン・マクダニエルと絡操茶々丸が話合っていた。
ちゃちゃまる「マスター、ネギを殺すのですね?」
エウァ「、、わたしはどっちでもいいんだこれに乗ろうと乗るまいと」
ちゃちゃまる「え?」
エウァ「どうするかコインで決める事にしたんだ、、」
その時ちゃちゃまるの体が凍りついた、
エウァ「私はこのゲームに乗る事にした、さようならちゃちゃまる」
出席番号10番絡操茶々丸死亡
そのころ、西の端では、
超「クーフェイと茶々丸は来なかたネ?」
はかせ「でもこれだけ武器があれば、、」
パラララララララララ、はかせ「え?ぐろぇば」
超「これだけ武器があれば私が優勝ネ!」
出席番号24番葉加瀬智美死亡
アスナは宛てもなく歩いていた。
私に配給された武器はハリセン、こんなので戦えるの?
「きゃーーー」アスナは悲鳴の方向に走った、
明石裕奈が宮崎のどかを殺そうとしていた。
アスナ「ほんやちゃん!裕奈何してんのよ」
いつもの調子で裕奈の頭をハリセンで叩いた、
しかし、裕奈の頭はパックり割れてしまった。
出席番号2番明石裕奈死亡
アスナ「そんな、、」ほんや「アスナさん、、ありがとう」
美空「はーはは、死ねー、アーメン」
アスナ「美空ちゃん!」ズドーン、美空の頭にかなり大きな穴があいた。
龍宮「死にたくないなら戦いな」
出席番号9番春日美空死亡
その時佐々木まき絵は震えていた、
徐々に近付く足音、超「大丈夫、私に敵意ないネ!」
まき絵は超に抱きついて言った、
まき絵「私怖かったのー、ネギ先生にあんな事言われて、
超に会えてよかぐれぉば」
まき絵の頭には超とはかせの新発明アーミーナイフが刺さっていた。
超「バカね!まき絵」
出席番号16番佐々木まき絵死亡
アスナ「龍宮さんありがとう」
龍宮「真名でいいよ。それにあんたらを助けるためにやったんじゃない」
その時どこかから声が聞こえて来た。
夕映「みんな聞くですー」パル「みんなここに来て!協力しあいましょう」
ほんや「ユエ、ハルナ!」マナ「行くな」ほんや「!?」
マナ「こんなゲームでも乗るやつは必ずいる、
あんな事をすればいい的だ!」
アスナ「だったらなおさら助けなきゃ!」
シュンシュンシュン、
パル「キャー」ユエ「おもらししちゃうですー」
マナ「もう遅い、、
どうやら魔法を使うやつがゲームに乗ってるらしいな。」
出席番号4番綾瀬夕映、14番早乙女ハルナ死亡
マナ「とりあえず日が暮れる前に寝床を探そう」
出席番号20番長瀬楓は坂を急スピードで走っていた。
楓「まさかエウァンジェリンがゲームに乗ってたでござるとは」
楓「!!誰だ」物陰から鳴滝姉妹が出てきた。
風香「楓〜、怖かったよ〜」史枷「楓〜」
楓「大丈夫でござるよ!付いてくるでござる」
楓は家を改造しトラップを仕掛けた所をアジトにしているようだ。
楓「ネギ坊子はやりすぎたでござる、
甲賀流の爆弾でとっちめるでござるよニンニン」
鳴滝姉妹「楓、すごーい」
夜もふけアスナ達は探し当てた家で休んでいた、
アスナ「ホントにこのゲームから逃げれるの?」
マナ「ああ、だが最後じゃないと出来ない、、、、静かに!誰か来る!」
セツナ「おーい、桜咲だ!誰かいないかー!」
アスナ「桜咲さん!」
マナ「セツナ!お前も加わってくれないか?」
セツナ「そこに、このかお嬢様はいるか?」
ほんや「いいえ?」
セツナ「私はこのかお嬢様を探さなければならないんだ、、」
マナ「、、、、見つけたら私のケータイにワンギリしろ
そしたら狼煙を炊く。このかを連れて逃がしてやる」
セツナ「ありがとう、、」セツナは闇の中に消えて行った。
次の日になり、ほんやが熱を出したため医院で薬を調達する事になった。
マナ「気を付けろよ!待て、誰かいる!」
出席番号12番クーフェイだった。こっちに気付いているようだ。
クーフェイ「死ぬアルよ!」
マナ「お前まで乗ったのか、、アスナ私が援護するから前衛を頼む!」
アスナ「クーフェイちゃん、、」マナ「ちっ!」
クーフェイと龍宮の戦いが始まった。
クーフェイ「私が超も真名もみんな殺して助かるアルよぐふぇげろ」
出席番号12番クーフェイ死亡
マナ「アスナ、このゲームは同情したやつから死ぬんだ!
次からは躊躇うな」そこにまた人影が、
シュンシュンシュン、
マナの頬に傷が付く、
マナ「魔法!正体をみせろ」
木陰からエウァンジェリン・マクダウェルが姿を現した。
マナ「のどかを背負ってこいつとやるのは不利だ!逃げるぞ」
、、、、、、、マナ「不利切れない!クソ!」
エウァ「ニヤニヤ」
アスナ「私がオトリになるわ。」
マナ「え?」アスナ「私にはマジックキャンセルがあるの、
私なら助かるかもしれない!」
そしてアスナはエウァに立ち塞がった。
マナ「必ず合流しろよ。」アスナ「・・・」
アスナの体が凍りついていく、
エウァ「人間は脆いな」
アスナが完全に凍りつくとエウァンジェリンは行ってしまった。、、
その頃、セツナは超と対峙していた。
超「私、仲間にするネ」
セツナ「あなたは、信用おけない、、」
超「何であるネ?ワタシ、役立つヨ?」
セツナは超に背を向け去ろうとした。
超「信用してないなら背向けたらだめネ」
セツナ「!?」
超の攻撃を何とかよけすぐに逃げるセツナ。
超「凄い体捌きネ」超はこれ以上追おうとはしなかった
楓「これを学校に投げ込むでござる」
楓と鳴滝姉妹は学校が見える校舎裏にいた。
その時、鳴滝史枷の体と楓の腕が凍りついた!
楓「しまった!ここまで気付かないなんて!
爆弾が出来た喜びで気が抜けていたか、不覚でござる」
楓は風香の手を引いて家に逃げ込んだ。
楓「もう腕は使えぬでござるな、やつはかなりの手誰、、」
風香「、、史枷は?死んじゃったの?」
楓「、、、ニンニン」
風香「あっ、、」今度は風香の体と楓の右足が凍りついた。
楓「ちぃ!」
エウァ「二人をかばいながら私は倒せんだろう?長瀬楓、
二人を見捨てておれば勝機もあったろうに」
楓「二人は見捨てれんでござるよ。おろ〜」
ぐしゃあ!
出席番号22番鳴滝風香23番鳴滝史香20番長瀬楓死亡
アスナはベットから起き上がった。アスナ「ここは?」
アスナ「私は凍りついたはず、、なぜ?」
いいんちょ「アスナさん岬に倒れていたんですのよ」
アスナ「いいんちょ、、そっかマジックキャンセル、、
ここには誰がいるの?」
いいんちょ「朝倉さん、千鶴さん夏美さん五月さんの四人ですわ」
アスナ「そう、、、」
アスナ「そうだいいんちょ、龍宮さんが逃げる方法を知ってんのよ」
いいんちょ「ほんとう?とりあえずお食事をして話ましょう」、、、
村上夏美は恐怖していた。アスナが裕奈を殺すのを見ていたのだ。
夏美「私のアーティファクト、毒で早く殺さなきゃ殺される」
そしてアスナのシチューに毒を入れた、、
五月「あー、アスナのシチューちょっと頂戴!」
夏美「!!」五月「ぐうせらぇぼぉ」
五月は顔を紫に染めて倒れた、
出席番号30番四葉五月死亡
朝倉「誰がこんなことを、、、、アスナに決まってるわ!」
千鶴「まだ決まった訳じゃ、、」朝倉「うるせぇー」
いいんちょ「騒がしいわね、少し見て来ますわ」
、チュドーン!千鶴「あ、朝倉さん、、ごぼぉ」
出席番号21番那波千鶴死亡
いいんちょ「な!朝倉さん何を!」
朝倉「五月をアスナが殺したんだ!アスナを殺すどけ!」
いいんちょ「アスナさんがそんな事する訳ありませんわ、、」
朝倉「なぜお前に分かるんだよー、お前が犯人かー!」
チュドーン!いいんちょうの腹に風穴が空いた、
いいんちょ「くっ!」
いいんちょは朝倉に打ち返したドーン!
朝倉「ぐへぇ」
出席番号3番朝倉和美死亡
アスナ「ちょっと、何なのよこれー」
夏美「いやー」アスナ「あっ、夏美!」
いいんちょ「私は、もうダメみたいあの子だけでも助けてあげて、、」
アスナ「ちょっと、いいんちょ!」
いいんちょ「あなたの事は親友って思っていたわ、、」
アスナ「あやかーーーーーー!」
出席番号29番雪広あやか死亡
屋上、、
アスナ「夏美!」
夏美「来ないで!全部私のせいなの!もう生きていけない。さよなら!」
アスナ「夏美ーーー!」
ぐしゃあ!
出席番号28番村上夏美死亡
そのころ、ザジ「私、ネタないし自殺でもしとくか」
ズキューン!!
出席番号31番ザジ・レニーディ死亡
セツナは洞窟を探っていた。
セツナ「まさか超さんがゲームに乗るなんて!
早くお嬢様を探さないと!」
ガサ、
セツナ「誰かいるの?」
パーン!
セツナ「ぐぅ!」
セツナの腹に風穴が空いた。
このか「せっちゃん!!
まさかせっちゃんやとは思わんかったんや!」
セツナ「、、このかお嬢様よく聞いて、、
今からマナのケータイにワンギリして、、
そしたら狼煙が炊かれるから、、
そこにアスナさんとマナとのどかさんがいます、
助けてくれるはず、、」
このか「せっちゃん死なんといてやー」
セツナ「このちゃん今までありがとう、、」
セツナ「私はいいから早く!ごぼぉ」
出席番号15番桜咲刹那死亡
このか「せっちゃーん」
超「そんなに一緒がいいなら一緒に死なせてあげるネ!」
パララララララ、
チャオとハカセの新発明マシンガンで
このかの体に大量の穴が空く!
このか「げるぉじょばぁげぉ」
このか「せ、、せっちゃ、、」
パララララララララララ
出席番号13番近衛木乃香死亡
超「いい事聞いたヨ、マナの携帯ネ!」
超「!!?」ガシャーン、
エウァ「お前の発明は厄介だが先に凍らせてしまえば何の事はないな!」
超「ちょっと、待つネ!!話を、」
シャキーン、ガシャーン!
超は凍り漬けとなり砕けちった。
出席番号19番超鈴音死亡
エウァ「ケータイか、」ピッ、
マナ「セツナからだ!」
ほんや「アスナさんは大丈夫でしょうか、、」
マナ「待つしかない、」
エウァ「あそこか、、、」
マナ「誰か来た。誰だ?」
アスナ「私よ、狼煙見えたから、、」
ほんや「アスナさん、無事だったんですね」
、、、、マナ「何かオカシイ、
魔眼!あれは、エウァンジェリン!」
マナ「こっちに来るぞ!」
アスナ、ほんや「え??」
マナ「セツナが殺られたのか、、、」
「アスナ今回は躊躇するな確実に死ぬ!迎え撃つぞ、」
アスナ「うん!」
エウァに飛びかかるアスナ、
エウァに銃弾を浴びせるマナ、
しかし全て避けられる
マナ「くっ!」
ほんや「私、心が読める本持ってます」
マナ「何!」
ほんや「右です!」
チュドーン!!
エウァ「ぐふぅ、」
アスナ「まだまだ〜」
バキィ、
アスナのハリセンを受け流石のエウァンジェリンも
脳をやられ死亡した。
出席番号26番エウァンジェリン・A・K・マクダウェル死亡
ほんや「ついに私達だけになっちゃったね」
アスナ「早速逃げようマナちゃん」
マナ「、、その話なんだがないんだ」
アスナ「え?」
マナ「ウソなんだ全部、、
お前らのおかげでエウァンジェリンも倒せた有難う、」
そう言うとマナはアスナに鉛玉をぶちこんだ
チュドーン!
アスナ「ぐふぅえぐぁ」
ほんや「きゃーー」
マナ「お前もだ、、」
チュドーン!
ほんや「ぎゃあぁあぁおぉ」
出席番号番号8番神楽坂明日菜27番宮崎のどか死亡
マナ「さあ、私の優勝だ!さっさと連れて帰れ」
ネギ「まだですよ、えーと出席番号18番龍宮真名さん」
さよ「私がいます〜」
マナ「な、見えないぞ!どこだ!」
さよ「もう、取り付いてますよ」
マナ「え、、、手が勝手に、、」
チュドーン!
龍宮真名は自殺してしまった、
出席番号18番龍宮真名死亡
ネギ「えーと、出席番号1番相坂さよさん、、
優勝おめでとうございます」
さよ「みんな死んじゃいましたね〜私だけ生きてるのやだな〜」
ネギ「大丈夫ですよさよさんも死んでるじゃないですか〜」
さよ「それもそうですね〜」
ネギ「ハッピーエンドですよ〜よかったですね〜」
371 :名無しさんの次レスにご期待下さい :05/02/09 00:15:52 ID:I1J3YcUF
, -、_, '⌒ヽ、
バトルロワイアルというと、早漏非が結構本気出してSS書いてたの覚えてる。
島の地図とかAAで作ってバカだな、とは思ったけどオモロかった。
おもしろかったよ。さよはつかえるかも
32 :
マロン名無しさん:皇紀2665/04/01(金) 05:14:19 ID:MQIEjEfW
お
33 :
マロン名無しさん:皇紀2665/04/01(金) 05:18:59 ID:MQIEjEfW
も
34 :
マロン名無しさん:2005/04/02(土) 14:12:15 ID:BIuF7ANJ
ら
35 :
マロン名無しさん:2005/04/02(土) 16:50:49 ID:gcIeWcKV
し
夕
映
?
39 :
マロン名無しさん:2005/04/28(木) 23:55:43 ID:8sKfc/Mn
ご愛顧ありがとうございました
このスレはここまで です。。
thank you 2ch and...good bye 2ch world!!
ここでageたらどうなるかやってみようじゃないか!ハハハッ!
WE HAVE A GOOD TIME!! THANK FOR YOU
このスレをご愛顧いただき
ありがとう ございました
43 :
ネギま!ファン:2005/06/04(土) 21:21:07 ID:/3pnYsor
最後さよが入るの忘れとった・・・・
ザジが・・・
45 :
ネギま!ファン:2005/06/06(月) 22:54:04 ID:sx371Kyr
45氏の作品に期待します
WE have GOOD time thank you
このスレのご愛顧
ありがとう ございました
48 :
マロン名無しさん:2005/06/11(土) 05:54:36 ID:UihAbhKj
jlihjdvjasdl;ofmvldj
lflkrlkf
u
kll
llo
fkllflf
l
いままで2chのご利用 感謝します
50 :
マロン名無しさん:2005/06/22(水) 20:54:52 ID:GarzaR7e
潰れたSSサイトからみつけた
「ま、待て!!」
長谷川が振り返る。
「じゃあな」
ヒラヒラと右手を振った。そして、普段と全く変わらない歩き方で倉庫らしき建物を出て行った。
和田は必死になって手を結んでいる縄を解こうとした。かなりきつく縛ってあるらしく、動かすだけで痛い。銃にも、手榴弾にも手が届かない。
「………くそっ!」
ただでさえ、怪我をしている左肩が痛む。その上、左足まで怪我をした。
銀色の手錠が鈍く光っている。
(殺してやる!絶対に殺してやる!)
刹那は自由になる右足で、必死に鉄パイプを蹴った。ガン!ガン!という音が倉庫内に響く。
保守
>>50 だったらお前が書けよ!!
どうせ特厨非FANは多分これもう書くきないんだからさあ。
保守
某SSのバトロワ
「熊ちゃん……おまえ馬鹿だ。大馬鹿……」
豊の頬を、涙が伝う。
「そんな……余計な心配しなければ……殺られなかったのに!!」
豊は左手で刀を払いのけると、右手でポケットから何かを取り出し、熊沢に押し当てた。
途端、熊沢の全身に凄まじい衝撃が走る。
刀が手から離れ、立っていられない程の脱力感が、全身を襲う。
「そうか、電気、か……」
意識が朦朧とする中、熊沢は豊の右手に握られた武器を見た。
それは、本来渡辺に支給された筈のスタンガンだった
。 豊はもう一度、熊沢に電撃を仕掛ける。
熊沢は意識を失った。
そして再び気付いた時、熊沢の眼前には、刀の切っ先と、それを構える豊の姿があった。
「形勢逆転だね、熊ちゃん……」
「ああ、そうみたいだな……」
「……バイバイ……」
そして豊は、刀を握る手に力を込めた。
渡辺の時には感じなかった嫌な感覚が、掌に伝わって来る。
そして路上に拡がる血溜まりを見ながら、ニヤリと笑った。
【残り13人】
保守
七原秋也をぶっ殺せー!!
58 :
マロン名無しさん:2005/08/22(月) 16:20:16 ID:sdCc8QHa
age
7 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA :04/02/06 04:18 ID:0CjR6dZw
ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・
その時突然聞きなれない電子的な音が鳴りはじめた。
クラスは騒然となった。皆、音の発生源を特定しようと周囲を慌しく見回した。
ガチャガチャッ
一人の男が慌しく立ち上がった。
>>6であった。
彼の首には見たこともない奇妙な金属製の首輪が巻かれており、
その正面中央部のランプが断続的に点滅していた。
音の発信源はどうやらそこのようだ。
血相を変える
>>6 「お、おい・・・な、なんなんだよ、コレ・・・」
>>6は周りの女生徒らに哀願するように問いかけた。
誰も答えようとはしない。近くにいた佐々木まき絵(女子16番)に近づいた。
「な、なあ?佐々木・・・」
「しっ、知らないよっ、そんなのっ」
ガッ
次の瞬間、
>>6が見たのは眼前の天井、そして宙を泳ぐ自分の身体だった
8 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA :04/02/06 04:33 ID:xAOR6XcI
「うわぁっ」
ドタッ
鈍い音がして
>>6は教室の隅に叩きつけられた。
腰の痛みを我慢しつつ、視線を前に向けると、背を向けて教室の反対側に走り去る
まき絵の後ろ姿が見えた。
(・・・まき絵、突き飛ばしたのか?俺を)
彼女がそんなことをするなんて、ショックで
>>6は呆然とした。
その醜態を新しい担任となった外人教師の子供が冷笑していた。
(クソッ!このガキ。ぶッ殺してやる!!)
>>6は足を引きずりながらも、この謎の少年教師につかみかかろうとした。
「うあっ」
ネギ・・・と呼ばれるその少年教師まであと一歩というところで
>>6は前につんのめった。
必死に態勢を立て直そうとしたが教卓の過度に右肘をぶつけた。
ネギの横にいた専守防衛軍兵士に足を引っ掛けられたらしい。
(この、クソッタレが!)
そして立ち上がる間もなく、首に冷たい感触が触れた。
おそる、おそる首を回すと・・・銃口(コルトM733コマンド)が彼の喉元に突きつけられていた。
9 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA :04/02/06 04:54 ID:0CjR6dZw
全身を硬直させる
>>6。ゴクっとつばを飲み込んだ。
それを尻目にネギは壇上に躍り出てクラス全体によく通る声で言った。
「それからー、言い忘れましたけどぉー。皆さんの首に巻かれてある首輪。
これは皆さんの体内パルスを随時モニターしていてぇー、先生からは皆さんがどこにいるかぁ、
手に取るように分かります。この中には爆薬が詰められていてー、不審な行動を取ったりぃー、
禁止エリアに入るとぉー、あ、禁止エリアについては後で詳しく解説しますけどぉー、
そうした時に爆発するようになっていまーす。爆発したらぜーったいに、助かりませーん」
賢そうな顔でわざと冗長に言ったそのセリフは、特に
>>6には、ことさたイヤミに聞こえた。
「そうだ。ちょうどいいですねぇー、ここに良い実験台がいますしぃー。」
ネギはそういって手元にあったリモコンを――まるでTVのそれだった――
>>6の方向に向けて
ピッとスイッチを押した。
10 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA :04/02/06 05:07 ID:0CjR6dZw
ピッピッピッピッ・・・
ネギがリモコンを操作した途端に、断続的に鳴っていた
>>6の首輪の電子音の間隔が
早くなった。前よりも小刻みになったその単調で耳障りな音とともにランプが激しく点滅した。
「鳴り始めてからー、3分以内にぃー、爆発しまーす。首との間に鉄板を挟んだりしてもー、まず
助かりませーん」
そうネギが言い終わらないうちに専守防衛軍兵士はネギの胸倉を掴んで
>>6を投げ飛ばした。
転がる
>>6は教室の中央にうつぶせになって倒れた。
「ちくしょううちくしょうちくしょう、なんだってんだよ一体、クソ、あ、ああ、あああああー」
「皆さん気を付けた方がいいですよー。首輪の爆薬は結構強力なのでー、
近くにいたら巻き添え食いますよー」
まるで他人ごとのように、むしろその状況を楽しむような口調でネギは冷たく言い放った。
ざわっ。ネギのその一言でクラスの空気が変わった。
皆、おそるおそる後ずさりして
>>6から離れようとする。
「おい!助けてくれよ?なぁっ、俺を――俺を見殺しにすんのかよっ?」
>>6は大声で女生徒達に向かって叫んだ。が、誰も彼を相手にしようとはしない。
そうしている間も首輪の不快な電子音のペースは上がっていく。額から汗が噴出すのを感じる。
11 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA :04/02/06 05:09 ID:0CjR6dZw
とうとう溜まらなくなった
>>6は教室の端に固まっている女生徒達めがけて走り出した。
「うあ、うあああああーーーー」
「キャー」
「こっち来ないでよーーー!」
クラス内は騒然となった。皆、
>>6から出来るだけ離れようと逃げる。
>>6は逃げ遅れた宮崎のどか(女子27番)をようやくのことで捕まえた。
のどかは何も言えずただ首を振るばかりだった。
「なあっ!?宮崎、なんで逃げるんだよっ!俺を、俺を、」
ドスッ。
不意に脇腹に衝撃を感じ、
>>6はその場に崩れ落ちた。
倒れる瞬間に綾瀬夕映(女子4番)が聖拳突きの構えを取る姿が見えた。
そして耳元でぼそっと呟くくぐもった声がした。
「ごめんなさいです・・・」
喉の奥から酸っぱいものがこみ上げる。
12 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA :04/02/06 05:29 ID:0CjR6dZw
「ぜぇっ・・・ぜぇっ・・・」
額を押さえて
>>6は立ち上がった。
数秒間失われていた視力もようやく戻ってきた。
そして化け物でも見るかのように、周囲を見渡した。
真っ先に宮崎のどかと彼女の肩に手をかける綾瀬夕映の姿が飛び込んできた。
「ごほっ・・・」
思わず大振りの咳をする
>>6 血か胃液が出るかとおもったが、何も出なかった。
「どうして・・・だ」
>>6にはあの小さな身体でこれだけの威力を持った聖拳突きをしたそのことよりも、
あの綾瀬夕映が自分にそれをしたという、その事実にただただ驚いていた。
「それがお前の、お前の友情ってやつかよ!・・・宮崎のために、俺に一人で死ねってかよっ!」
思わず怒鳴り散らした。夕映はのどかを助けるために、俺を攻撃したんだ。こんちくしょう!
夕映はばつがさすがにばつが悪そうに
>>6から目をそらした。
のどかはただただ震えるばかりだった。あまりに突然のことでまだ状況の変化が飲み込めていないのだろう。
そんな彼女らに誰も責めるような視線は向けなかった。
むしろ、
>>6に対して同情と侮蔑の入り混じったような視線を向けていた。
ネギまロワイアル
66 :
《1-1》:2005/08/31(水) 04:22:01 ID:???
「起きるでござる。明日菜殿。」
肩を揺すられて、神楽坂明日菜(女子8番)は目を覚ました。
「ん………着いたの………?」
目を擦りながら、少しずつ意識を取り戻す。
長瀬楓(出席番号20)が明日菜を見下ろしている。
「………あれ?」
そこはバスではなかった。
あたりを見回す。どうやら教室のようだ。自分は床に転がっていた。どうりて腰が痛いはずだ。
「………私たち、運ばれたの?」
「みんな気が付いたらここにいたのでござる」
楓が続ける。
「ここはどこ?」
早乙女ハルナ(出席番号14)が呟く。この部屋にある唯一のドアを開けた。廊下があった。一本道。
この教室はちょうどその廊下の突き当たり、どこかへ行くには、この廊下を進むしかない。
「とりあえず、行ってみる?」
「行くです。」
すぐ横にいた綾瀬夕映(出席番号4)が相槌を打ち、部屋の外へ出ようとした。その時だった。
『3−Aのみんな起きたかぁ〜。』
無邪気な少年の声が教室に響いた。
扉の向こうから、三人の人物が入ってきた。映画で見るようなコンバット風の衣服に身を包み、頭はヘルメットで覆われている。
そして、両手で抱えている銃。明日菜が立ち上がる。
「ネギ、これってどういうことよ!?ちょっとあんた、悪い冗談なら、私怒るわよ?ねぇあ・・・」
ネギの隣にいる兵士が明日菜に向けて銃を構える。さすがの明日菜も口を噤まざるを得なかった。
「はいはい、アスナさん?質問はぁー、説明が最後まで終わってからにして下さいー。」
67 :
《1-2》:2005/08/31(水) 04:23:11 ID:???
いつもと違う他人行儀なネギの態度に明日菜は慄然とした。
『一から説明をしたいと思います。今日はみなさんに、ちょっと“殺し合い”をしてもらいます』
全員がポカンとする。意味がわからない。
――…え?今、なんて…?殺し合い??
ただでさえ混乱気味の頭が更に混乱し、言葉を失う。
一瞬の静寂に包まれた後、張り詰めた空気を壊し最初に口を開いたのは椎名桜子(出席番号17)だった。
「アハハ、ネギ君。私は騙されないよ!これってドッキリの撮影かなんかでしょ?」
それを聞き、皆の顔から不安の色が消え、笑顔や笑い声がこぼれた。
「なーんだ。それにしても大掛りだし、殺し合いをネタにするなんてちょっと…」
そう話し掛けようとした瞬間、
バァァァーーーーン!!!
耳を突き刺すような音の元を振り返ると、側にいたミタリー男の手元には白く煙を上げた銃があった。
おどけてカメラを探す仕草をする桜子は額を撃ち抜かれ地面に崩れ落ちた。
ドサッ
「いやああああ!」「桜子ぉぉーーーー!!」
額の空洞から鮮血を吹き、即死した桜子を見て皆一斉に恐怖と悲しみの声を上げる。。
同時に、クラスメイト全員の『冗談であってほしい』という希望も粉々に打ち砕き、深い闇へ落ちていった。
「はいはい。静かにしてくださいね」
その言葉に皆一斉に黙りだした。
無理もない
現実に一人、目の前で死んだのだ。
【出席番号17番 椎名桜子死亡 残り29人】
68 :
《2-1》:2005/08/31(水) 13:51:21 ID:???
5分程して、ようやくざわめきが落ち着いてきた3−A。ネギは再び話を続けた。
「えーと、いいですね?不穏な行動を取ったら桜子さんみたいなことになりますんで。
気をつけて下さい。」
そう言ってネギは一端話を止め、白のチョークで黒板に文字を書き始めた。
B R 法
黒板にはそう書かれた。
コホン。可愛らしくすました顔で咳払いをした後、少年は続けた。
「最近ー、治安が良いと言われたこの国でもー、犯罪が頻発するようになってきましたぁ。
殺人、強盗などの凶悪犯罪もぉー、年々増加の一途を辿っていますぅ。
これは何でだと思いますかぁ。国民のぉー、モラルが低下してきた結果ですー。
人間のぉー、モラルってのはぁー、一朝一夕で形成されるもんじゃありませんー。
特にぃー、大人になってからはぁー、なかなか更正できるもんでもありませんー。
そこでぇー、この国の偉い人たちはぁー、皆で集まって相談してぇー、新しい法律を
作りましたぁ。」
「 バ ト ル ロ ワ イ ア ル ! ! 」
69 :
《2-2》:2005/08/31(水) 13:51:54 ID:???
「えー、皆さんも知ってると思いますけどぉー、新世紀教育改革法、新世紀テロ対策特別法に続くぅー、
国民のぉ、特に青少年のぉー、風紀を正す意味でのぉー、新法案ですぅー。新世紀性道徳等風紀保護法。
通称BR法。そこでぇー、今日は皆さんにぃー、この法律に基づいた、ちょっとしたゲームをしてもらいます。
ハイ!注目ぅー」
「注目ー!!」「注目ぅーー!!!」
専守防衛軍のけたたましい声が教室に鳴り響く。もう夕方になりかけている教室の外がライトアップされる。
3−Aの生徒達は、全員窓側に寄って、外を眺めた。照らされた校庭――いつも通っている麻帆良のものではない
生徒達、特に大半を占める女生徒達の間に不安な空気が広がった。
皆、お互いの顔を見合わせながらネギの言葉を見守っている。
「ゲームのルールは簡単ですぅー。みんなで殺し合いをしてもらいますぅー。最後の1人になれば、
優勝ですぅー。優勝者はぁー、すぐにお家にぃー、帰れますぅー。」
生徒達に動揺が広がる。
ネギはそんな明日菜をみるとクスっと侮蔑したような笑みを浮かべ、続けた。
「この島はぁー、無人島でぇー、ついでに絶海の孤島になっていてー、泳いで逃げるのは不可能ですー。
まぁ、西側の海岸からぁ3km離れたところにぃー、小島がありますがぁー、大して意味はありませーん。」
心なしか、彼の目がいやらしく光ったような気がした。嘗め回すかのように生徒達全員を見渡す彼の目の光は、
強姦の恐怖に脅える少女達の心模様を想像して、楽しんでいるかのように思えた。
それはとても10才の少年とは思えない、ドス黒いざらつきのある目だった。
70 :
《2-3》:2005/08/31(水) 13:53:34 ID:???
ネギが手で兵士に合図すると、彼は教室の隅(前方左)に据え付けてあったOHPを
横に転がしてネギの前まで運んできた。もう一人の兵士が、黒板の上にたたんであった
白のスクリーンを下に下ろす。ネギがOHPのスイッチを入れ、シートを中央に合わせる。
スクリーンには、島の全形が浮かび上がった。
ネギはポインターを手にとって、教卓の上に飛び乗り、そこに座りながら説明を再開した。
「これはー、この島の概略地図でーす。後でゲーム開始時に皆さんにも配布しますんでー、
安心して下さーい。これが今行った南北を分断する丘陵地帯ですねー。ここを乗り越えて
東西を行き来するためにはぁー、島の最南端の丘陵でない低地帯を通るかぁー、
険しい岩だらけの坂を登るしかありませーん。まぁ探せばなだらかな場所もありますんでぇー、
各自探してみて下さーい。それからぁー、西側にはぁー、数は少ないですけどぉー、
深い洞窟がありまーす。 あっ?今誰か、そこに逃げ込めばいいじゃんって思いませんでしたっ!?
それは皆さんの勝手ですけどぉー、あんまりお奨めはしませーん。
鬼畜から逃げたいばっかりにあまり奥深くに立ち入らない方が僕はいいと思いますけどー。
中はまるで迷路のように入り組んでいてー、島民達すら普段は近寄らなかったそうでーす。
もしそこで迷子になってもぉー、多分誰も助けてくれませーん!洞窟の奥深くで干からびて、
誰にも発見されず永遠のミイラとなるのがいいのかー、1/30の確率で生涯が保証される
可能性をかけて戦うのがいいのかー、各自判断してみて下さーい。
おっと、私語はいけませんよっ?桜子さんと同じような目に遭いたいんですか?」
そう言ってネギは一緒に逃げようと相談していた明石裕奈(女子2番)と和泉亜子(女子5番)を牽制した。
「さてー、皆さんがいるのがぁー、島の南東、ポイントVの中学校でーす。もっともこの島はぁー、
1982年以降住民がいなくなってしまって無人島と化していますんでぇー、当然ながら廃校でーす。
島の北東部のポイントLにはぁー、同じような小学校がありぃー、そこはここよりも幾分大きいでーす。」
71 :
《2-4》:2005/08/31(水) 13:54:07 ID:???
「それから海岸線ですがぁー、島の西部と南部はみての通り砂浜になっていますがぁー、
北部、北東部のあたりは切り立った崖になっていますのでぇー、自殺したい人はそこでして下さーい。」
釘宮円(女子11番)――彼女は教室の中央に近いところに立っていた為、死んだ桜子の返り血を
浴びていた――は思わずネギに飛び掛ろうとした。が、すんでのところで美砂に引き止められた。
彼女の目は、「今はダメ」と言っていた。本当は彼女も辛いはずなのに。
「最後にぃー、気になってる人も多いと思いますけどぉー、島の西部に小島がありまーす。
そこに逃げ込んで時間稼ぎをするのもいいかもしれませんけどぉー、一番近いところでもぉー、
2.5km離れているのでぇー、波も高いしー途中で溺れ死んでしまうかもしれませんよぉー、
さーて、少し長くなりましたがぁー、島の説明は以上でーす。」
その言葉を聞いて、一部の生徒がピクリと反応した。
楓、クー、超はネギからあまり目立たないように互いに視線を交わした。
刹那は、窓際で震える木乃香の背を見つめながら、傍らの剣の鞘を握り直した。
72 :
《2-5》:2005/08/31(水) 13:58:01 ID:???
「地図に縦横の線が引かれていますねぇー?それが各エリアですぅー。時間ごとに、立ち入り禁止区域が発表されますぅー。
知らせた時間以降そのエリアにいた人は、爆死することになりますよぉー。」
あまり身近ではない『爆死』という表現に、実感がわかない。そもそも『爆死』と言ったのだろうか?それとも聞き間違い?
「どうして爆死なのかわかってないと思いますのでぇー。その首輪でぇーす。」
全員の手が自分の首へと伸びる。
「無理矢理外そうとしたら、爆発しますよぉー。」
一斉に全員の手が首から離れる。
「その首輪から出ているパルスに反応して、立ち入り禁止区域のチェックをしますぅー。
皆さんがどこにいるかも、その首輪を通してわかりますよぉー。皆さんの出発地点はバラバラでーす。
一人一人ヘリで運んでー、ランダムに島の各地に振り分けまーす。
これはぁー、最初から仲の良い人達同士が組んで行動していても面白くないからでーす。
せっかくの機会なんでー、偶然近くにいた普段は喋らないお友達とも親睦を深めてみて下さーい」
「スタートしてからの集団行動は自由でーす。 単独行動した方がぁー、目立ちにくくぅー、最後まで命を
守れる可能性は大でーす。でも逆にー、たった一人でいる時に運悪く集団に遭遇してしまったらぁー、
まず勝ち目はないでしょうからー、集団行動していた方がいいかもしれませんねー」
明日菜は周囲の生徒を見回していた。このBRゲームは、仲間を作る時に必要以上に警戒して
相手を厳選する必要はない。それでも全てのクラスメートが完全に信用できるかというと
勿論そんな簡単な問題ではないだろう。誰かを罠にはめて、殺すような卑劣なマネをする者が出る可能性は否定できない。
73 :
《2-6》:2005/08/31(水) 14:04:58 ID:???
明日菜はエヴァンジェリン.A.K.マクダウェル(出席番号26番)の横顔を見た。
まるで、動じていない。エヴァはクラスの中でも一番落ち着いて見えた。それは当然だろう。
彼女は囲まれても、魔法をお見舞いしてやればいいのだから。
不安材料はネギが完全な敵だということだ。エヴァンジェリンを味方に加えてもネギが敵では
魔法が相殺されてしまうかもしれない。しかし、信じられない。これがあの生意気だけど、
思いやりのある優しい少年と同一人物なのだろうか?目の前にいるあいつは本当にアイツ?
今までのは全て演技だったのだろうか?それとも催眠術でもかけられている?あるいは、偽者?
他のクラスメートの様子も窺う。絡繰茶々丸(女子10番)、龍宮真名(女子18番)、
超鈴音(女子19番)、那波千鶴(女子21番)、ザジ・レニーデイ(女子31番)、
このあたりのメンツは比較的事態を冷静に受け止めているように見える。
同じ冷静でも柿崎美砂や桜咲刹那(女子15番)の目には、なにか決意めいたものが
感じられた。彼女らは今何を考えているのだろう。自由に会話が出来ないのがもどかしい。
逆に、和泉亜子、近衛木乃香(13番)、鳴滝史伽(23番)、
宮崎のどか(27番)、村上夏美(28番)あたりはかなり取り乱している。心配だ。
明石裕奈と春日美空(9番)佐々木まき絵(16番)は顔色が悪く、意気阻喪の様相を呈していた。
普段明るい彼女達だけに余計に痛々しい。
「今回のゲームの制限時間は三日間でーす。もっともー、このBR方式のゲームもぉー、
今回で通算14回目に当たるわけですがぁー、今のところ制限時間いっぱいまで使った例はありませーん。
午前と午後の0時と6時に、定期放送を流しまーす。一日四回です。
そこで新しい立ち入り禁止区域の発表をしますからぁー、聞き逃さないようにー。一緒に死んだ人の発表もしますぅー。
ゲーム開始以降30分後にこことランダムで3箇所、生徒の皆さんとっては、 禁止エリアになります
皆さんはー、共和国女子(新田などの邦人教諭はこのことを大東亜ナデシコという。ゴロが悪いったらありゃしない)
の名に恥じないようにー、 明るく、楽しく、元気良く、生き抜いてくださーーい!」
74 :
《2-7》:2005/08/31(水) 14:06:40 ID:???
もはや、ネギの言葉には説得力も糞もなかった。クラスのあちこちからため息を押し殺したような吐息が漏れる。
「それから今回のゲームは武器のあたりはずれが激しいでーす。ない人には本当になにもありませーん。
でもアタリの人にはー、かなり強力な銃火器などを用意してありまーす。
もちろん、体力的ハンデを軽減してくれると思いますぅー。ここまでで何か質問がある人ーー!」
「あのぅ・・・ネギ先生、何でうちのクラスが選ばれたんですかっ!?」
部屋の後方に立っていた長髪の女生徒、雪広あやか(女子29番)がおそるおそる尋ねた。
彼女の顔は当惑していた。憧れていたネギの豹変振りに戸惑いの色を隠せないようだ。
「厳選なる抽選の結果でーす。他に質問がある人ーー!」
クラスがしん・・・となった。このまま、質問攻めを続けていれば、私達がこの世の地獄を見る時間を
少しでも遅らせることができるだろうか?しかし、こんな時に限って的を得た質問がなかなか
思い浮かばないものである。
そのよどんだ沈黙が30秒程続いた後、廊下側に腰掛けていたまき絵がゆっくりと手を上げた。
75 :
《2-8》:2005/08/31(水) 14:08:43 ID:???
「ネギ君・・・ねぇ・・・嘘だよね?嘘だって言ってよ!ねぇってば!」
叫ぶまき絵を一瞥して、ネギは一言フッとため息を返すと踵を返し、彼女に背を向けた。
「ネギ君・・・私は、ネギ君信じてるよ!?だって今までいっぱいいっぱいみんなで思い出作ってきて、
それで、ネギ君が私たちをこんな目に遭わせるわけないって・・・だってネギ君は・・・」
「まき絵・・・」
裕奈の制止を振り切ってまき絵はまくし立てる。
「・・・嘘だよ。嘘って行ってよ、ネギ君。今までの・・・わたし、たちは・・・・・・だから・・・」
「まき絵、もう止めて」
裕奈が泣きじゃくるまき絵を抱きとめた。
そして、顔を上げずに床を見つめながら抑揚のない声で言った。
「・・・・・・始めて下さい」
それを聞いてネギはにっこり微笑んだ。
「それではいいですね!じゃあ皆さん一人一人スタート地点に配置しますんで、
ヘリに乗って下さい!!」
こうして、悪夢の宴が開始されたのだった・・・
76 :
《3-1》:2005/08/31(水) 18:30:34 ID:???
背中に銃を突きつけられ連行されながら明石裕奈は歩いていた。
冷静にならなきゃ、冷静にならなきゃ、呪文のようにそう繰り返す自分に気付き我にかえる。
こう唱えていること自体、自分が正気を欠いていることの現われだ。焦ったら、やつらの思うツボ。
できるだけの情報を集めようと、裕奈は周囲の様子をじっと観察した。
校庭のような開けた場所にクラスメート達が連行されている。自分と同じように、
背に銃を突きつけられて黙って歩く者、半狂乱で取り乱し、兵士達に抱きかかえられながら強引に引きづられている者。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、わたし――」
鳴滝史伽だった。裕奈が歩いている左後方10m程の所にあるヘリの中に押し込まれている。
「あ、安心しな、ボクが必ず迎えに行くから!」
たどたどしい言葉ながらも、裕奈のやや前方を歩いている姉の風香がそれに応答する。
子供っぽくても、一応お姉ちゃんなんだな。そうして、鳴滝姉妹のやりとりをかたわらで聞いていた裕奈は、
ふと、一つの重要な思いが脳裏によぎった。
(そうだ、仲間)
私もゲーム開始時早々に出来るだけ早く誰か友達と合流しないと。逃げるにしても戦うにしても
仲間がいた方が心強い。
これからヘリで運ばれて皆バラバラの場所に配置される。できれば親しい友達と早く合流しておきたい。
まき絵、亜子、アキラ―― 10秒程かかって裕奈は彼女らの位置を捕捉した。誰がどのヘリに乗って
どの方向に飛んでいくか、可能な限り押さえておくつもりだった。
「うわっ」
機体の高度が上がり始め、それと同時に身体が前方に倒れそうになる。前方に傾斜した状態で
ヘリは前方斜め上方に向かって上昇を続けていく。下の景色が次第に遠くなっていく・・・
77 :
《3-2》:2005/08/31(水) 18:31:30 ID:???
高度100m当たりまで上昇したところで、ようやく機体が水平になって少し楽になった。
今のところ、先に発進したアキラは同じ方向に向かって飛んでいる。亜子もやや後方だが、なんとか見える範囲にいた。
それにしても綺麗な眺めだった。この高さからだと島の輪郭が見える。亜熱帯気候の典型的な島である
この獄門島は、もう少し本土に近ければ良質のリゾート地になっただろう。こんな鬼畜ゲームではなく、
観光でくるならば、美しい島であっただろうに――
「あっ・・・」
あれこれ思案することに集中しすぎて、亜子の機を見失ってしまったのだ。
周囲を見渡すと、自分のヘリとまだ併走している機は7機だった。このうち、前方の1機がアキラのだから、
残り6機のうちの1機に亜子が乗っているだろうか?それとも自分達とは別れて別の方角へ飛んでいってしまったのか?
ヘリの機種が同じだけに分かりにくい。しかも、夕陽が落ち、視界が暗くなりつつある――
しまった。取り返しつかないことをしてしまった。動揺を隠せない様子の裕奈に、背後から兵士が声をかける。
「どうした?友達が乗ったヘリでも見失ったか?」
そう言って兵士はニヤリと笑った。
裕奈は愕然とした。自分の考えを見透かされたというそのことよりも、それを全く咎めようとしない
兵士達の態度に。それは、友達同士で合流してみんなで協力し合ってせいぜい頑張れよ。
と、そんな政府の余裕のあざけりのように思えたからだ。つまりそれは、過去のプログラムにおいて、
クラスメート同士協力し合うことがゲームの支障に全く繋がらなかったということを暗に示していた。
「そろそろ着陸だ。心の準備をするように」
背後で兵士から兵士の声がした。
高度30mまで降下すると、機長は右手に掴んだサイクリックスティックを引き上げた。
そして、左手に掴んだピッチレバーをわずかに上げる。機体が離陸直後とは逆に、やや後方側に
傾いた。思わずベルトを手を握り締める。裕奈はかなり前方に離れてしまった大河内アキラが乗った
ヘリの位置を最後に確認し、目をつぶった。降りた後ではもう捕捉しようがない。
地面すれすれの所でいったん静止したあと、彼女の乗った機は大地に着陸したのだった。
78 :
《3-3》:2005/08/31(水) 18:33:10 ID:???
裕奈が降り立つと兵士が彼女の方にデイパックを投げてよこした。
そして、何事もなくヘリが飛び出とうとしていた時ヘリの無線に割れるような音声が割り込んできた。
「こちら田島二尉、作戦本部、応答願います。」
少し遅れて、別の声が聞こえる。
「こちら本部、手塚三佐だ。何があった?」
どうやら、別のヘリと本部の交信らしい。裕奈を運んできた兵士達が無線の音量を上げる。
裕奈もそれを聞くためにヘリに近づいた。兵士達にそれを咎める様子はない。
「ポイントC方面に向けてに輸送中の女子12番、古菲なる生徒が我々にヘリ内で抵抗を示しました。
どうやらヘリをジャックしようとしたようです。射殺しますか?」
「現在位置は?」
「ポイントPです。高度150フィート。」
「こちら側の損害は?」
「横山二尉が、彼女がポケットに隠し持っていたハサミで切りつけられましたが、交わした為無傷です。
その後暴れましたが、計器類にも異常はありません。現在私と二人で羽交い絞めにしています。」
「そうか、わかった。で、彼女に支給予定の武器は何だ?」
「中国製カラシニコフU.S.S.R. AK47/V型です。」
「・・・それはまずいな。離陸直後に撃ってくるかもしれん。よしわかった。彼女に武器は支給するな。
それから、足を一発打って地面に放り出せ。地図も食料も渡す必要はない、殺す必要はない。」
後、彼女を降ろす地点は変更せよ。暗号化した信号を二分後に送る。以上」
79 :
《3-4》:2005/08/31(水) 18:34:35 ID:???
交信が終わったらしい。裕奈にデイパックを投げた兵士が口元を不適に歪めさせつつ笑う。
「はっはっは。聞いたか?軍に無謀な抵抗を示した者がいるらしいな。バカなガキだ。
お前は少しは賢そうだから、良く考えて行動しろよ?じゃあな」
「・・・・・・くーふぇ」
裕奈がそう呟く否や、ヘリは飛び去った。彼女はヘリが見えなくなるのを待って、デイパックを
開けた。中には先程、中学校だった建物の教室の中でネギに見せられた地図と同じものが入っていた。
それから、食料。乾パンとりんご。ハム、ソーセージ。果物の缶詰が数ビン。ミネラルウォーター。
錠剤も入っている。下痢止めと、頭痛・生理痛薬だった。黒い袋につつまれてズシリと重い物が入っている。
開けてみると、ボウガンが入っていた。これが私の武器らしい。
裕奈は装弾を開始した。いつ敵が現れるか分からないので、早めに臨戦態勢を築いておいた方がいい。
しかしこの長さではポケットにしまえない。どうせなら、トカレフみたいな小型拳銃が良かったのに。
それでも銃火器があるだけマシだろう。贅沢は言っていられない。そもそも、銃など握ったこともない自分が
これを使って敵と交戦するというとからして、信じられなかった。
裕奈はデイパックを左肩にかけ、右腕にボウガンを構えるとアキラのヘリが飛んでいったと北の方角に向けて
移動を開始した。
80 :
《4》:2005/09/04(日) 09:00:54 ID:???
神楽坂明日菜は壁づたいに移動していた。右手には、岩石質の丘陵地帯がある。
島の中央を縦断するというそれだった。ライトをつけて地図を確認する。これに沿って移動すれば、
少なくとも方角を間違うことはない。
彼女のスタート地点は、北端の崖からそう遠くない、草原地帯だった。傍らには幾つかの
岩石が転がっている。彼女は南下することにした。仲間を見つけるためである。
しかし彼女の移動速度は遅かった。右手に引きずる金属質の棒のせいである。政府から明日菜に支給された
武器は何の変哲もない無駄に重いだけの鉄パイプだった。何度も捨てようとしたが、他に武器もないので、
これを携帯したまま(正確には地面に引き摺りながら)行軍していた。もし、腕力のない誰か別の生徒に
これが支給されていたら、おそらくその生徒はまず間違いなくこれを放棄しただろう。怪力の明日菜だからこそ、
なんとか実用に耐えそうな武器だった。
明日菜は裕奈のように選り好みせず、基本的には出会った友達誰とでも協力しようと考えていた。
エヴァンジェリンや桜咲さんも加えれば、かなり強力なチームになる。十分に戦えるはずだ。
「ゲホッゲホッ」
急に咳き込む声が聞こえたので、明日菜は身を硬くした。
誰――?腰をかがめて周囲をそっと窺うが、誰の姿も見えない。
咳は前方の方から聞こえた。明日菜は用心しながらゆっくりと前進していった。
岩陰に人影を認めて再び立ち止まる。忘れもしない、あの髪型は・・・
白人特有の髪の色をした少年が岩の陰に倒れていた。
「ネギ―――!?」
明日菜は鉄パイプを地面に置いて、少年の傍らに駆け寄った。
81 :
《5-1》:2005/09/06(火) 23:32:36 ID:???
長谷川千雨(出席番号25)はデイパックの中に見つけた拳銃をためつすがめつして
観察していた。千雨の手にも少し余るほど大型の銃器であること、筒型の付属品(サイレンサー)は
銃身の先端に取り付ければいいらしいことがわかった程度で、銃器の知識などない千雨には
これが本物かどうかという基本的な判別も怪しいままだった。
銃を手に持ち横になったひざに肘をついてわずかに姿勢を低くした。
千雨は人が人殺しになる瞬間を見たかった。人を殺さない人が人を殺す人に
なるのを見たかった。
例えば、日々絶えない殺人事件の報道を見てときどき考えるのだ。
殺人の動機は様々だが、だいたいは恨み、怨恨である。千雨だってもちろん
人を恨んだことはある。でも相手を殺していない。殺そうと考えたことさえない。
一体、人殺しとそうでない者を分かつのは何だろう。生まれた時から悪人だとか、そんなのはない。
人を殺さない自分と人を殺す人の違いなんて大したものではなく、例えば
その時、殺傷能力のある武器たり得る物をたまたま手に持っていたとか、
普段の判断能力を失うような状況にたまたま直面したとか…
たぶん『たまたま』なのだ。人が人を殺すという行為を行なうのは。
動物は本来、同種族間で殺し合うことはしない。
共食いなどはあるが、それは自然の摂理に則り行なわれていることである。
動物には『たまたま』がない。
今、自分はたまたま武器を持ち、たまたま人を殺すことを強制された状況にいる。
自分は人を殺すのか?
(殺さないかもな…)
動機がない。理由もないのに殺せない。
千雨は組んだ足の上の銃を手に持ち、茂みから出てきた四葉五月(出席番号30)に向けた。
五月は転げるように走り転んだ。茂みの向こうに隠れて見えない姿がしばらくして起き
上がり、転ぶ前の勢いが嘘のように肩を落としてとぼとぼと歩き出す。
―――動機は?
動機は、たまたま選んだバッグに入っていた武器が銃で、その銃が本物なのか知りたいから。
それでいいか。どうしても今知りたい。今すぐ知りたい。
人殺しとそうでない者の違いを。今を逃せばきっと一生わからないままだ。
82 :
《5-2》:2005/09/06(火) 23:33:12 ID:???
千雨は校舎に向けて銃を構えた。この大きさ、重さの銃器では反動も相当だろう
とあらかじめ予想し、正座のような格好になって地面についたひざを開き、つま先で
土草を踏ん張り、上半身と引き金の指に力を入れる。
手もとでボッと小さな音がし、そこから腕、背中にかけて反動が来る。
本物だ。
五月は誰かにぶつかられでもしたようにくるりと半回転してこちらへ背中を向け倒れた。
五月の左の太ももの裏から血が出ている。一応上半身を狙っていたのに
かなり外れてしまっていた。
今にも倒れそうにゆらゆらしている的を目掛けて二発撃ったところで、五月の
姿が茂みの向こうに消える。それきり起き上がってこなかった。
千雨は銃を下ろした。
さっきまでの自分と今の自分。どこか変わっただろうか。
痺れる手を見つめて考える。
別に何も変わりはしない。やはり自分の考えは合っていたようだ。
誰もが殺人者になり得る、みな殺人者の予備軍なのだ。
そう確信し、千雨は知的探究心を満たした充足感に打ち震えた。
【出席番号30番 四葉五月 死亡 残り28人】
83 :
《6-1》:2005/09/09(金) 22:56:47 ID:???
東の端の崖に座り夜空を眺めながら、那波千鶴(出席番号21)はもう二度と
会えぬであろう友や親を思い描いた。
「小太郎ちゃん……。」
今頃彼は何をしているだろう。自分達がこんな事になっていると知ったらやはり驚くだろうか。
先ほどデイパックを覗いたら、中にはパンや水、そして武器―グロック17
ガサガサと後ろから人の気配がして振り返れる。
そこには村上夏美(出席番号28)がいて、千鶴は緩く笑って地面に置いてあった銃を構えた。
自分の最期を看取って貰うのにこれほどの人物はいない。
千鶴の行動に夏美は驚き、必死に訴える。
「ちづ姉ぇ!止めて、そんな」
「夏美、動かないで。動いたら撃つわよ。そのまま話を聞いて。」
夏美は黙った。
「夏美。私、みんなを殺すなんて出来ないわ。」
「ちづ姉ぇ!」
「誰かを殺してまで生き残って……元の生活に戻っても3-Aの皆はいない……。」
千鶴は肩にかけていたデイパックを夏美に向かって投げ、一歩ずつ下がる。
84 :
《6-2》:2005/09/09(金) 22:59:07 ID:???
「荷物と武器あげる。夏美、生き残ってね。もし天国で会った時は、また一緒に遊びましょう。」
また一歩、下がる。
「ちづ姉ぇ!止めて!嫌ぁ!!」
「生きて帰ったら、虎太郎ちゃんにごめんって伝えてね。……私、この学園の皆に会えて
よかった。ありがとう。」
千鶴は柔らかく笑んで、夏美に背を向ける。夏美が走り出す。
目を閉じた千鶴が銃を地面に落とした。
夏美が手を伸ばす。
しかし無情にもその手は空を切った。
その脳裏に学園の懐かしい日々を思い浮かべながら千鶴は夜の海へ消えた。
「……ちづ姉ええええええ!」
那波千鶴が目の前から消えた。
夏美はただ、涙を流すしか出来なかった。
【出席番号21番 那波千鶴 死亡 残り27人】
GJ
おもしろい。
職人乙です!!
そしてGJ
90 :
《7-1》:2005/09/11(日) 21:33:44 ID:???
「次、春日美空」
「…はい」
…飛び出てもう2時間以上が経った。
春日美空(出席番号9)は町並外れに見つけた工場の中にいる。
(これなら隠れていられる…)
そう考えてずっと動かずにいた。
どこからか銃声が聞こえる度に身をちぢ込ませ、震えながら。
美空の武器はフライパンだった。
これじゃ人なんて殺せない(もちろん殺す気なんて初めからなかったが)。
殺し合いに参加する勇気なんてない。
本来の学園生活だってそうだ。
自分の出番は何も同然。人気投票だって最下位だ。
違う。
始めは…期待されてた。
だけど他の生徒に次々と抜かれて、期待すらされなくなった。
期待から逃げていた。
…この勝負でも私はここでも逃げを選択している…
ふぅ、とため息をついたその時だった。
「誰かいる?」
「…!!」
突然の声に驚いて慌てて紙ロールの間にある隙間に隠れた
(誰…!?)
91 :
《7-2》:2005/09/11(日) 21:34:23 ID:???
心拍数があがり両手がびっしり汗をかく
ドク…ドク…ドク…
殺される…殺される?…
「…いないの…」
背中が見えた。
柿崎美砂だ。
(武器は…何を持ってるんだ…)
暗くてよく見えない。
デイバックを下ろして休む美砂。完全に無防備だ。
…今ならもしかして、フライパンでも殺せるのかもしれない。
殺す…殺していいのか?
いいのよ…ゲームなんだから。
どうする!?…どうすれば…。
地図を見る美砂の背中をじっと見つめ、美空は迷っていた─
「ここもうすぐ禁止エリアになるじゃない!!」
美砂の言葉にハッとする美空。
(ここが禁止エリアになる…)
さっきよりも心臓の鼓動が早くなる──ここにずっといられない。
だったら、美砂を殺してこの場所から逃げるしか道はない。
そう、決断した。
「とりあえずここは危険ね、早くここから…」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
叫び声が工場内をこだました───…
92 :
《8-1》:2005/09/11(日) 22:15:45 ID:???
神楽坂明日菜はネギの姿をした少年を抱き起こした。苦しそうだ。
急いでデイパックを取り出し、彼に飲ませる。咳き込みながらも水を飲み干し、
ようやく、目を開けた。彼の目は明日菜の顔を認めたようだ。
「あれ・・・?アスナさ・・・げほっ」
「ネギ?ちょっとあんたどういうことよ!?なんであんたがこんなところで
倒れてるのよ?あんたはBRの作戦本部にいたんじゃなかったの?」
「・・・臨海学校の最後の日、しずな先生に呼ばれてタカミチが泊まってる部屋に行ったら、
そこは、・・・ま、っくらで・・・突然背後から頭を殴られて・・・で気付いたら狭いところに・・・げほっ」
そういってネギは咳き込む。明日菜はおデコに手を当てた。体温が低いような気がする。
ネギの背中をさすりながらこう言った。
「・・・大丈夫?無理して話さなくてもいいよ?」
「だ、大丈夫です。はぁ。そ、それで、狭い所に押し込められた僕は、そこは暗くてどこか分からなくて、
遠くからタカミチとしずなの話し声が聞こえるんだけど、僕は猿轡をはめられてて、声が出せなくて、
その内また意識が遠のいてきて、その次に目が覚めた時にはここに倒れていたんです。」
「・・・・・・」
ようやく、事情が飲み込めてきた。ネギがおかしなことに巻き込まれたのは、秋の臨海学校の
前日、つまり昨晩だ。彼の話が真実なら、一日近くにわたって監禁されていたことになる。
「さっき、教室で私達にBRの説明をしたのはあんたじゃないのね?」
ネギの目を真っ直ぐみつめ、確認のためにそう問う。
「説明・・・?BR・・・? な、んのことですか??」
93 :
《8-2》:2005/09/11(日) 22:16:32 ID:???
やはりネギは知らないらしい。ということは、さっきのネギはおそらく魔法か何かで変装した偽者か。
そして、高畑先生としずな先生はどうやら今回のBR戦闘実験作戦本部要員らしい。
「高畑先生・・・」
信じたくなかった。が、信じなければならなかった。彼らと、政府軍と私は戦わなきゃならない。
敵側に回ったタカミチへの情念を吹っ切らなければならなかった。
彼女の強い決意を支えたのは目の前のいたいけな少年の姿だった。こんな幼い子供すら、
プログラム遂行のための道具にしてしまう、奴らのドス黒い魂胆に心の底から嫌気がした。
「・・・立てる?」
明日菜はネギに手を貸し、彼を立ち上がらせた。本当はもっと、ネギを休ませてあげたいのだけど、
既に狂気の戦争は始まっている。ここに長居している暇はなかった。
幸い、ネギの身体の調子は思ったよりも良いようだった。最初動けなかったのも、一日近くに渡って
猿轡をはめられ、閉じ込められていたことによるものだった。
明日菜は手短に今日自分たちの身に起こったこと、バトルロワイアルのことなどについて説明した。
その内容は10才の少年に聞かせるにはあまりに過酷なものではあったので、多少オブラートは聞かせたが、
賢い少年は明日菜の言うことを理解した。
「それで、アスナさんは戦うんですね?」
「もちろんよ!降りかかる火の粉は払いのける!あったりまえじゃない」
その自信たっぷりのアスナの表情に、ネギは思わずくすっと微笑まざるを得なかった。
アスナさんらしいや。こんな状況下でもしっかりしてるんだ――
94 :
《8-3》:2005/09/11(日) 22:17:39 ID:???
「・・・・・・そうですね、僕もできるだけなんとかしてみたいと思います」
「あ、そうだ。あんた魔法使ってなんとかならない?
あんたの魔法なら御茶の子さいさいでしょ?取り合えず私の身体を強化してよ」
「ハイ!」
ネギは元気良く返事して、明日菜の仮契約カードを取り出し、呪文を詠唱する。
「ミニストラ・ネギイ・カグラザカ・アスナ!シス・メル・パルス・ベル・ゲントゥム・
オクトーギンタ・セクンダース!!」
・・・しかし明日菜の身体には微塵の変化も現れない。
「ねぇ、どうしたのネギ?」
「変ですアスナさん!ま、魔法が使えなくなってるんです・・・」
「えっ!?」
二人の顔から血の気が引いていく―――
95 :
《9-1》:2005/09/13(火) 03:54:10 ID:???
夕刻の黄昏と調和するかのように、小高い岸壁から落ちる滝の音が間断なく聞こえてくる。
悪夢のようなこのゲームには全く似つかわしくない美しい自然のハーモニーだった。
たった今、長瀬楓(出席番号20)は破いたブラウスを包帯代わりに、親友・古菲(出席番号12)
の足の 応急処置をしたところだった。彼女の話では、ここに運ばれてくるヘリの中で兵士達に抵抗
しようとして、足を銃で撃たれたとのことだった。彼女がここにくるまで座って途方にくれ
ていたという。
傷口からの血液の流れはまだ止まっていなかったが、適度にきつく巻いたその布で、
数分以内にとりあえずの止血はできると思われた。滝の水は綺麗に済んで見えるので、
あの水で傷口を洗ってもいいかと考えたが、見ず知らずの島でのこと、どんな病原体が
潜んでいるかも分からないので、止めておいた。ただ、デイパックの中のミネラルウォーターは
わずか2リットルである。おそらく亜熱帯に属するこの高温多湿の島では、脱水症状を免れるために、
衛生面のリスクは侵してでも滝の水を飲まざるを得ない状況になるかもしれない。
「古、もしかして武器だけじゃなくデイパックも支給されなかったのでござるか?」
「・・・そうアル」
古菲は消え入りそうな声で答えた。足を怪我し満足に歩けそうもない状況下で、
武器も食料すら支給しないするとは、なんという悪趣味な放置プレイであろうか。
死ねと言っているようなものである。
運良く楓が通りかからなかったらどうなっていたことだろう。
96 :
《9-2》:2005/09/13(火) 03:54:48 ID:???
それはさておき、楓はこれからどうしたものかと試案していた。弾丸は膝を直撃
している。膝蓋骨や半月板が損傷しているかもしれない。これでは歩けないのも無理は
ない。迷った末、楓は切り出した。
「拙者が、助けを呼ぶでござる」
「楓・・・?」
「古を背負って移動してもいいでござろうがそれでは襲われた時ひとたまりもないでござる」
確かにデイパックを持ったまま、同い年の人間を背負って険しい道を移動するのは
流石の楓でも生易しいことではない。
移動速度は極端に遅くなるし、万一敵に襲われたらとっさの対応ができない。
楓は裕奈と同じように、ヘリの窓から他の多くのヘリが島の北東部へ飛んでいくのを
見ていた。つまり、滝が落ちてくる小崖を上って続く丘陵地帯を越えて島の東側に出れば、
クラスメートに遭遇する可能性が高いということだ。できれば古菲を担ぎながら安全に
移動するために、2人以上の仲間が欲しいところだった。一人に古菲を支えてもらって、
もう一人が古以外の3人分のデイパックを運び、武装した残りの一人が周囲の警戒に
当たりながら、安全な家屋か洞窟まで移動するという段取りだ。
より多くの仲間を見つけるためには、東に向かわなければならない。しかし、そのためには
丘陵地帯を越えなければならない。平地ならともかく、岩山を上り下りするのでは、
急ごしらえの松葉杖も役立たないだろう。
97 :
《9-3》:2005/09/13(火) 03:56:29 ID:???
「ワタシを…置いていっちゃうアルか…」
「大丈夫でござる。拙者の荷物を置いていくから中身は好きに使っていいでござる。
武器も置いていくから出来るだけ早く戻ってくるでござる。」
そう言って楓は、支給された22口径のデリンジャーを古菲に手渡した。
「これは“でりんじゃぁ”と言う飛び道具で一応上下2連発撃てるようになっているでござる。」
足が折れて動けない分、この武器で自分の身を守れ、ということだった。
「でも、楓は、丸腰で大丈夫アルか?」
「大丈夫でござる。こういうときの方が動きやすいでござるから」
「・・・・・・わかったアル。ワタシ、楓を信じて待ってるアルね」
「拙者が戻るまで、出来るだけここにいて欲しいでござるな。もし誰か他の友達に会って、
その子らとどこか別の場所に行くことになったら、置手紙でも置いてくナリよ。」
「わかったアル。気をつけてね。」
「ニンニン」
古菲を笑顔で見届けると、楓は南側に向かってかけ出した。100m程走り、登りやすそうな
場所を見つけると、楓は砂と草に覆われた岩石質の斜面を登り始めた。
楓がいなくなったと同時期に、夕刻の闇が深くなってきた。滝周辺は木がまばらで
見通しが良いため、まだ淡い夕光の明度が保たれているいるが、周辺の雑木林の中は、
夜のように暗くなっているだろう。闇の中に一人ぼっち、おまけに足を負傷してほとんど
歩けない――古菲は徐々に取り残されたような孤独感が心を支配し始めた。
98 :
《10-1》:2005/09/13(火) 04:04:55 ID:???
開始当初の喧騒もどこ吹く風といったところで、今や作戦本部司令室の面々は暇を
もて余していた。生徒側が不穏な動きを見せない限り、教師達も兵士達も口でも開けて
モニターを眺めてさえいればいいのだ。仕事があるのは、死亡発表の放送を行うタカミチと、
生徒の動きを逐一記録する軍の記録係。そして計器類に異常がないか監視する技官達だった。
もっとも放送を行うのは6時間おきだし、記録係や技官達も3交代制で大部分は待機要員だった。
ちなみに本部の組織構成は、タカミチが総司令、しずなと新田が副指令で、学生時代に
情報処理技術者の資格を取得した瀬流彦が、情報処理班の班長、つまり技官達を統括する
最高責任者であった。歴代BR法には、“シビリアンコントロール”の条文があり、
全プログラムにおいて、教員達の下に軍人達が配属されるような指揮命令系統を作ることが
義務付けられている。もっとも、これも名目的なものに過ぎず、教師の選抜は軍関係者が
BRゲームを忠実に遂行してくれそうな者をリストアップして、その中から任命される訳で、
――あくまでも教育の一環として行っているという――国民向けのプロパガンダに過ぎない。
たかが数日後に解散される臨時作戦本部内での話である。教師側のメリットはたかだか数万円の
特別手当が支給されるぐらいだった。教諭達がBR遂行を妨げるような行動を取れば彼らはもちろん
拘束されて、軍人達が指揮を代行するだけの話である。形だけの文民統制であった。
ただ、“プログラム”の主旨に反しない限り、教諭達にはそこそこ自由な裁量と権限が
与えられている。特に専守防衛軍に人脈をもっているタカミチには、兵士達も一目置かざるをえない。
生徒達各々のスタートポイントや支給武器を決めたのもタカミチである。年配の新田を
差し置いて、タカミチが総司令に抜擢されたのはそんな経緯がある。プログラムが終わった後も、
麻帆良学園内での彼の影響力は強くなっていくだろう。
99 :
《10-2》:2005/09/13(火) 04:05:46 ID:???
タカミチ達4人には、士官クラスの軍人達と同様、この数日間を過ごすための個室が与えられて
いた。それぞれ(中学校の)音楽準備室や美術準備室を改造した粗末なものだったが、基地の
共同宿舎内に寝泊りしている兵士達より明らかに優遇されていた。
タカミチが周囲を見渡すと、仕事がなくて退屈した兵士達が、将棋や麻雀に興じていた。
「それにしても・・・・・・随分意図的にみんなを配置したのね」
中央の大画面を見ながらしずなはタカミチに同意を求めた。
「ああ、BRの醍醐味は生徒同士を戦わせることだからね。明石君と大河内君、
鳴滝姉妹、古君と楓君の位置が近いのは偶然じゃない」
「え?そうだったの。でも、おかしいわ。仲良し同士を最初に遭遇させたら、
彼女らはペアを作っちゃうんじゃない?」
タカミチは兵士が用意してくれたコーヒーを手に取った。
「それが狙いだよ。彼女らが一人で歩いている時に、誰か別の生徒と出会ったら、
怖さが優先されて、あまり信用できないクラスメートでも妥協してペアを組むだろう。
その後、自分の親しい友達に会ったらどうする?仲の良くないあの子でも大丈夫
だったんだから、親友だったらなおさら安全だ。そうやって大グループが出来るだろう。
最終的にはクラス全体が一つのグループにまとまるかもしれない。それじゃあつまらん」
タカミチはテーブルの傍らに置いてあったボールペンを手に取り、くるっと回転させてみせた。
「ということは、最初から親友同士をくっつけて小グループをつくらせて、
小グループ同士での疑心暗鬼を起こさせようって寸法ね?一人でいる時は不安の方が勝るけど、
何人かでグループを作って安心を得たら、猜疑心の方が強くなる。でも、
そんなにうまくいくかしら」
「いろいろ手段はあるさ。例えばゲーム後半になったら今回のゲームの優勝者は
2人に変更しますとアナウンスするとかね。BR法案ではゲームの運営について
ある程度柔軟な権限が指揮官である総指令に認められている。それに、こちらのいいように
撹乱してくれる伏兵も用意している。埋伏の毒ってやつだね。」
「ふぅん・・・・・・」
理解したのかしなかったのか、しずなの返事は曖昧だった。
(誰かいないかな……さすがに一人は厳しいし……)
明石裕奈は坂を登る。出来るだけ遠くを歩いた。肩に担いだボウガンがギシギシと鳴る。
矢を番えてはいるが、もし本当の戦いになったら不利な武器だ。いちいち矢を仕掛け直さねばならない。
やがて、丘の頂上付近に来る。
「ゆーな」
突然の声に驚いて辺りを見回す。気を抜いていた。しかし、その声からは戦意を感じ取れない。
「こっち」
よく響く声。声の方を振り返る。
「アキラ!」
大河内アキラ(出席番号6)の顔が草の間から生えていた。地面にペタリとしゃがみこんでいるのだろう。
「無事だった!」
満面の笑顔で駆け寄る。アキラも嬉しそうに笑った。裕奈はアキラの前に座った。無防備に。
「大丈夫みたいね」
「うん。アキラも怪我とかは?」
「全然。私はずーっとここにいたからな、ゆーなは?」
「下にある納屋みたいな所で。寒さはしのいだけど、あんまり眠れなくて」
「あ、目の下に隈が出来てるな」
こんな風に笑ったのは久し振りな気がする。するとアキラが黙り込む。
「ゆーな。もし最初に会った相手が、銃を向けたらどうする?」
「………!」
「ゆーながどんなに信じてくれって言っても、相手が信用しなかったら?ましてや発砲してきたら?」
「………」
「見る限り、ゆーなの持ってる武器じゃちょっと頼りないと思う」
肩に下げているボウガンを見た。裕奈は答えられない。自分でも何度も考えた。発砲されたら、まず逃げるだろう。
もし相手の武器が自分と互角かそれ以下だったら………
(私は、戦ってしまうんだろうか)
極限状態に追い込まれてみなければ、その時の精神状況などわからない。
ふいにアキラが鞄を開けた。手のひらサイズの黒くて平べったいものと紙を取り出した。
「これ、あげるよ」
「え?」
紙と黒い物体を受け取った。
「何?これ」
電子手帳のような物を開いた。そして説明書らしき紙に目を通す。説明書には、
『スペシャルラッキーアイテム!』
と書かれている。大袈裟な見出しだ。
「使ってみたら首輪探知機みたいだ。それがあれば、どこに首輪をつけた人間がいるかわかるから便利だと思うぞ。安全対策にはかなり役に立つ」
裕奈は説明書を見ながら機械をいじった。今自分のいる地点を見る。確かに赤いランプが二つ、重なるようにして並んでいる。ある意味、これは最強の武器だ。
裕奈は希望を抱いた表情になって顔を上げた。
「じゃあ、軽くパンを食べたら行こう!」
しかし、アキラは首を横に振った。
「いや、私は行かないよ」
「どうして?!」
アキラの表情は穏やかだった。
「決めたんだ」
むしろ、笑みすら浮かべている。
「私はここを動かない。もしここが禁止区域になっても」
「そんなことしたら死んじゃうよ?!」
「いいんだ。私には人を傷つけたり、ましてや殺す勇気なんて無いんだ」
裕奈は黙ってアキラの顔を見つめている。
「もし生き残ったとしても、人殺しの重圧に押し潰されて生きるのなんて嫌なの。乗り越える強い精神力、それが私にはちょっと欠けてるんだなって。だからずーっと、ここでいる」
「でも、少しでも可能性があるなら……!」
「だから、こっちの可能性に賭けるんだよ」
アキラの笑みは心からのものだった。裕奈にも、もう説得出来ないことはわかっていた。それでも一緒に来て欲しかった。信頼出来る相手だから。
「ゆーな。もしここが禁止区域にならずにこのゲームが何らかの形で終わったら、それは私の勝ちだ。もし禁止区域になったら、私の負けだ。
ただそれだけなんだ。誰かに直接殺されて死ぬのもここで首輪が爆発して死ぬのも、同じなの。だから私は選んだ。少しでも、誰かを傷つけずにすむ方向を」
真面目に自分の生死を語るアキラ。
「………わかった」
裕奈がうつむいて答える。
「その代わり」
顔を上げた。
「その代わり、もし生き残りが私の信じられるメンバーになって、アキラも無事だったら、ここに迎えに来るからね。一緒に逃げよう!」
真っ直ぐにアキラを見つめている。
アキラは笑顔のままうなずいた。
「分かってる。あんまり無理はするなよ」
「生き残るには無理しなきゃ」
裕奈が歩き始める。今度はボウガンを構えながら。
「……バスケ部。強くしないとね」
「………うん」
こぼれそうになる涙を堪え裕奈は走り出した。
東の丘の上、浅倉和美(出席番号3)は、慌てて荷物をまとめていた。
最初の禁止区域がここなのだ。あと20分あるが、地域の境界線は目に見えない。
走って逃げてもいつ区域から出たかもわからないのだ。
ご丁寧にラインくらい引いておいてくれればいいのに。
そんな悪態までついてしまう。
「とりあえずここを出る。えーっと、西に向かえば住宅地がある。そこに逃げよう。」
鞄の中の武器を見る。よりによってボクシングのグローブとはなんたることだ。
腰の高さまで伸びた草をかき分け、出来るだけ身を屈めて走る。草がガサガサと音を立てる。
少し風が強く周囲の草が揺れる。聞こえるのは草の揺れる音と、自分の息遣い。
逆にいいカモフラージュになってくれているようだ。
(まだ?境界線は………)
その時、体、ちょうど腹部の辺りに何かが勢いよく当たった。まるで体当たりをされたような。
(え?!)
次の瞬間、視界に鮮やかな赤が飛び散る。そして、腹部の痛みに気づく。
(……え……?!)
全身の力が抜け、一回大きく前後に揺れた後、前のめりに倒れた。
薄れゆく意識の中、目の前で相坂さよ(出席番号1)が心配そうに見つめているのが見えた。
(…ごめん、さよちゃん…やられちゃった…)
心の中で呟く和美。
(浅倉さん…)
(あはは…これで呪縛霊になったら…さよちゃんと同じだよね…)
そう呟き和美は二度と言葉を発しなくなった。
(…浅倉さんは呪縛霊なんて似合いませんよ。……さよなら)
さよはそう言って涙を流した。
龍宮真名(出席番号18)は血に濡れたナイフを手に風に揺れる草の中から立ち上がった。
(こんな近くに隠れてたなんて、気づかなかったな。)
真名は和美のデイパックの中を見る、水と食料を奪い武器を確認する。
(ハズレか・・・)
さすがにボクシンググローブを持つ気にはなれない。
――それはゲーム開始直後。
自分を乗せたヘリが降下してきた。数十メートル上でホバリングをし続けるヘリの扉が開き
一人の男が通信機を降ろしてきた。
通信機の先の相手は高畑であった。
「単刀直入に言うと、君にはこのゲームで殺す役をしてもらいたい」
「何だと!?」
高畑が続ける。
「報酬も退魔退治なんか比べ物にならないくらい用意しよう、
拒否してもいいがその場合、麻帆良学園のみんなと龍宮神社の存在はないと思ってくれ。」
「!…」
真名は誰にも聞こえないように軽く、口の中で舌打ちをした。
真名は地図を見る。
(どこだ、人が隠れそうなのは)
丘を降りて進んだ場所に住宅街がある。
(誰か休んでてもおかしくないな)
目的地を定め真名は歩く。
そこに転がっている和美の死体にはもう全くの無関心だった。
【浅倉和美、死亡 残り26人】
12-1修正
呪縛霊→地縛霊
108 :
《13》:2005/09/15(木) 18:42:40 ID:???
真っ暗でひたすら木々が並ぶ森の中を近衛木乃香(出席番号13)は一人とぼとぼと歩いていた。
頼りになるのはデイパックの中にあった、小さなライトの明かりだけであった。
当ても無く歩くたびに暗い気持ちになる。
(どうしてウチらがこんな目に……)
正直なところ、泣きそうだ。
ふと気づくと大きなキャンプ場に出た。隣は住宅街やらレストランが存在する場所だ。
木乃香は、いくつもの屋根の並ぶログハウスを見た。
手前の広場には、おそらくバーベキュー用であろう鉄板が並ぶ。炊事場もあった。
もう使われなくなって、ずいぶんたっているようだが。
近くの木陰に身を隠し地図を広げた。13-Cと書かれた敷地のようで禁止エリアではないようだ。
しばし呆然とした。外は真っ暗な夜中である。
(どなん……しよう……)
木乃香はしばし考えて近くの一つのログハウスに入った。幸い鍵は掛かってなくすぐに入れた。
このまま歩き回るよりは多少のリスクは冒してでも寝る場所は確保したいと言うのが考えだ。
そして朝になればすぐにここを出て信頼できる仲間(理想は明日菜と刹那)を探すこと。
ベッドのシーツをクローゼットの中に押し込み、木乃香はその中で夜を明かすことを決めた。
(アスナ…せっちゃん…たすけて…)
涙声の木乃香は、何時見つかるかもしれない恐怖に怯えながらクローゼットの中で震えた。
美空は肩で大きく息をしている
彼の前には美砂がピクリとも動かず倒れている
…やったのか…?
殺すと決めたその瞬間、大声上げて美砂に飛び掛って後頭部をフライパンで強打した…ハズだ…
ガンッッ!!!と大きな音が聞こえた。
美空が目を開けたときには、美砂は倒れていたのだから。
(私は…なんてことを…!??)
倒れている美砂を見て我に返る
あの時、なぜ美砂を殺そうと決めたんだ!?話せば仲間として一緒に行動出来たんじゃないのか!?
「…ご、ごめん…美砂…」
一言だけ呟くと、出口に向かって歩き出す。
(…早くここから出ないと…出たらまたどこかに隠れて…
違う、もう一人殺したんだから逃げてたらダメなんだ…このゲームに勝つんだ!!)
走り出そうとした瞬間──
「待ちなさいよ」
後ろから声が聞こえた。
(───!!!)
─ズキュン!!
「あ…」
美空の左足に痛烈な痛みが走る
「──痛い痛い痛い痛いっっ!!!」
転げまわる美空に人影が近づいてきた
「美空までこのゲームに参加してるのね」
「あ…ち、違う…違う!!違…」
「私、このゲームに参加してる人は許さないって決めてるの…」
小型の銃を向けたまま美砂の目は冷酷に美空を見下ろしたまま動かない。
(ポケットピストルなんておもちゃの銃かと思ったけどちゃんと当たるのね)
説明書にも『近距離がオススメ♪』なんて書いてあったのに。
「…美砂…どうして…生きて…」
「…目瞑ってたでしょ」
…!!
「なん…」
「美空が思いっきり殴った場所、私の右肩なのよ」
……。
自分の愚かさに気づいた美空を見て美砂の口元がニヤける。
「…た…助けて…」
美空の目から大量に涙が溢れ出ていた
「ごめんなさい…怖かったの…私パニくってて…本当は殺すつもりなんて…」
必死に言い訳する美空を見て殺すことに少しだけ戸惑いはじめる。
美砂だって、本当は人殺しなんかしたくない。
だけど私は殺されかけたんだ──。
同情の気持ちを振り払う。
銃をポケットにしまい、時計を見る
「あと、15分」
歩けなくなった美空に振り返ることなく言葉を続ける
「出血多量で死ぬか、禁止エリアで死ぬか、ゆっくり考えなさい」
「もしかしたら、誰かが助けるかもしれないけど……私は助ないから」
そう言うと走り出してあっという間に美空の前から姿を消した。
美空の目には涙が溢れていて美砂の声だけが聞こえていた──。
あと10分
禁止エリアにただ一人残された美空は痛みと死の恐怖に怯え続けていた。
…殺そうとしたら、殺されました。
私は…勝負の世界に向いてなかったのかな…
あと5分。
あと1分。
ピッピッピッ
首輪が警告音を発した
しかし美空には助けを呼ぶ声も出ない。
(……クラスメイトを殺そうとした罰だよね……)
ぼんやりと考える。
(……だったら、最後の一人はどうやって生き残るの?運?それとも誰かに守られて?自分は手を汚さずに?)
理不尽だ。
どうして自分がこんな目に遭わなければならないのだ。
よりによって自分のクラスが。どうして。
ピー
首輪の音が止まった。その後、小さな破裂音。
彼女がこれ以上考える必要はもう無かった。
【出席番号9 春日美空 死亡 残り25人】
GJ
113 :
《15》:2005/09/16(金) 09:34:08 ID:???
スタートしてすぐ、和泉亜子(出席番号5)は危うく嘔吐しかけた。
四葉五月の血まみれの死体を見つけたのだ。
信じられなくて、我慢出来なくて、亜子は大きな鞄を揺らして急いでその場を走り去った。
ただ恐怖感だけが、背中を押していた。
「あっ!?」
石の段差につまづいて転ぶ。膝を擦ったらしく両膝が赤くなっている。
「…うぅ…もう嫌や…」
弱音を吐く亜子。死ぬのは嫌だが殺しをするのも嫌だ。ましてや自分の武器は白旗である。
つまりスタートして既に文字通りお手上げの状態なのである。
「助けて…誰か。」
不意に何かが飛んできた。
「な…何や!?」
見ると足元になにやら石ころのようなものが落ちていた。
「何や?これ…」
手に取って見た、手のひらサイズのごつごつした石のようなもの。
カッ
途端に亜子の目の前で閃光。
亜子はその光と手に取った石が何なのかを理解する前に絶命した。
上半身が真っ黒になって吹き飛んだ亜子をザジ・レニーディ(出席番号31)は微動だにせずに、
ただじっと眺めていたのだった。
「…」
何も言わずにザジは手榴弾をデイパックの中に仕舞う。
彼女の目は死んだ魚のようになっていた。
【出席番号5 和泉亜子 死亡 残り24人】
_ .- ──── -、..__
_ ─´ `\
/´ ┘└ `ヽ、
/´ U ┐┌ ヽ
/´ _、、 `、
|´ U ,-  ̄○ ̄| |
|´ ヽ、 ..ノ .,─ ̄ \ .| ち
.| ──.'´ /. / .__...--ヽ | ん
| -´ ̄` -_ \ / / /ヽ、 | ,- ち
| | --_`ヽ、 / / ○ U |/./ヘ ん
.| レ´ ,.- `ヽ、ヽ、) (/ / .| .| /| .| シ
,- ._| .ヽ○ .、. ヾ `'´ヽ_ .--- ̄ .| |, 、ヽ | ュ
| .ヽ、 \ __ ., ヽ_-  ̄ ̄ ̄ .| 丶 .| | ッ
.| ´`ヽ,.`、  ̄_--/  ̄ .| ,L__ノ / シ
| .´ |.ヽ --─ ̄ (___) ┐ .| / ュ
| /∧ ヽ ┌ | | ∪ / | ッ
.ヽ、 ´ `ヽ.| \_∪___/ | ´ シ
`ヽ、 .| U \_/ / .| ュ
`ヽ- .| \__∪/ / !!!!!
\ ∪ /ソ|
|\ /
` ヽ 、__/
,..-──- 、
/. : : : : : : : : : \
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ 呼んだ?
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
. . {:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :}
;二二UUU二二二{:: : : : | ェェ ェェ |: : : : :} ,二二二二二二二二二ヽ________
〃┬-μ.Η=(||||||. { : : : :| ,.、 |:: : : :;! ;_______i/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_//
`ー――――――`ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ―――――――――‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〈 ソ . ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′
| イ. . ヽ` ー一' ´,/ |\
| Л\ //|  ̄ / / ´ |
| イ \ / / ノ `' / ./\
/|_// y / / / / \
(/ / / / ./ / / ヽ
\ / / ./ / / / / ̄ ヽ|
116 :
《16》:2005/09/16(金) 16:15:23 ID:???
明日菜もネギも既に疲れきっていた。あれからろくに食事も睡眠もとっていない。
何よりこんな状況の中で精神状態はボロボロだった。
何故自分達が?そう嘆いてもこの現実はこうしてちゃんとあるのだ。受け入れる他ならない。
「お腹減った・・・」
ネギがぼそっとつぶやく。そう言われると自分もそんな感じがする。
無理もない。ほぼ丸一日飲まず食わずで監禁されていたのだ。
おまけに背広のせいで分からなかったが彼の首にもあの首輪がつけられていた。
「じゃあ、少し休もっか」
茂みに隠れて支給されたパンを半分にわける。
「おいしい・・・」
何時間ぶりかに2人に笑顔が戻ったその時、がさがさっという音が明日菜の耳に入った。
幻聴じゃなかったのだろう、ネギの顔が強張っている。
また音がする。しかも近づいてくる・・?
「ど…どうしよう明日菜さん…」
ネギが不安そうに明日菜の制服の裾を掴む。
「逃げるわよ」
明日菜が小声でが言った。とりあえず荷物を乱暴につかみ出来るだけ姿勢を低くした。
しかし音はますます大きくなる。
がさっとひときわ大きな音がして茂みから雪広あやか(出席番号29)が顔をだした。
その手にはかなりの大きさがあるレミントンM870―ショットガン―が握られている。
「明日菜さん!…ネギ…先生……」
あやかの顔が強張る。無理もない、さっきまで殺し合いをしろと言った人物がそこにいたからだ。
「ま…待っていいんちょ。このネギは本物よ!あの時教室で会ったネギは偽者だったの!!」
必死に弁解をする明日菜。
「…それでネギ先生、高畑先生がこのゲームの首謀者ってことですの?」
「はい…おそらく」
あれから3人は近くの空き家にお邪魔して話し合うことにした。
「信じられませんわ。こんなこと…」
委員長として学園をまとめてきたあやかの顔が曇る。
「それでいいんちょはどうする気なの?」
「決まっていますわ、このゲームを何としても終わらせるのですわ!」
「で…でも、これからどうしたら」
正直、魔法が使えない少年とショットガンと重い鉄パイプだけであの軍事の網を
潜り抜けて首謀者を叩くには奇跡でも起きない限り無理がある。
「今は耐えるのですわ。仲間を集めて勝機を伺って一気に叩くのですわ」
もっともらしいが的確な答えだった。
「さすがですいいんちょさん。」
「当然ですわ。愛するネギ先生までも巻き込む人たちすべて敵も同然!!」
愛の炎を上げるあやか
「はいはい。それで今日はここで寝るの?」
「そうですわね。ここは私と明日菜さんで交代で見張りながら眠りましょう」
といってネギの腕を引っ張るあやか
「さぁネギ先生、見張りは明日菜さんに任せて一緒に眠りましょう。」
「ちょっと待てい!あんたとだと別の意味で危ないから私と寝るわ。」
強引にネギをあやかから引き離す明日菜。
「な…なんですってー!!」
「何よ。やる気!」
二人は臨戦態勢だ
「あ…あの…二人とも…こんな時に…」
ネギは慌てふためく、なぜかこの空間だけ学園のときと何だ変わらない。
夜は更けていく、誰もいないはずの空き家で女性二人の言い争いだけがこだましていた。
楓がいなくなって一時間あまり経つ。古菲はぼんやりと、変わらずに飛沫を上げる滝の音を
聞いていた。辺りはめっきり暗くなってしまった。月明かりが唯一、今の彼女の心の支えだった。
「楓・・・・・・早く戻ってくるアル」
古菲は力なくそうつぶやいた。足を撃たれて動けず、暗い土手でただ一人座っているしかないと
いうのは、中学生の女の子にとってとても心細いものだ。古菲はすっかりしょげ返っていた。
「ん?」
張り詰めた気配を感じ、ゆっくり顔を上げた。
「クー?」
立っていたのは自分と同類のチャイニーズ風の少女だった。
「……チャオ」
気がつくと超鈴音(出席番号19)がそこに立っていた。
名前を呼ぶと超はにっと笑って軽く手を振る。
それは一見いつも通りの笑顔に見えて、実は全く別種の、根本的に異質なものだった。
敏感にそれを察知し、古は徐々に速くなって行く鼓動を何とか抑えようとした。
「クー、どうしたネその足?」
「あ…撃たれちゃって…アハハ」
とりあえず笑いかけておく。
「それじゃあ、さっきまでずっと一人だったノ?」
「楓と一緒だったアルが、今は助けを呼びにいったアル」
「…ふぅん」
世間話と変わらないような会話だ、二人の間隔がやけに空いている事を除けば。
古の目には、超の目が全く笑っていないように映る。
本能が警告灯を点滅させ、エマージェンシーコールを響かせる。
―――ココハ危険ダ、スグ逃ゲロ、一刻モ早クココカラ離レルンダ―――
「どしたネ?」
「いや、何でもないアルよ」
やはり目が笑っていない。
無意識のうちに握り締めていた(楓から譲り受けた)デリンジャーのグリップ部分が、
ぴったりと右の手のひらに吸い付く。逃げるのが出来ないならどうすればいいか。
答えを探すまでもない。殺すか、殺されるか。道は二つしかない。
そして後戻りは多分不可能。
「ねぇ、クー」
超がこちらを見ている。古は彼女の右手に注意を払っていた。
何をするでもなく、しかし下げたまま動かそうとはしない。
同じように、超の視線がさりげなく自分の右手の中のデリンジャーに
注がれているのにも気付いていた。
ある程度距離を置くと、それ以上彼女は近づいて来ようとはしなかった。
「何アル?」
必死に平静を保とうとするのだが、薄く笑みを貼り付けたその顔が怖い。
「何でこんな事になったんだろうネ」
「ホントアル。何で、こんな事に」
自分と超との距離は5メートル程だった。初動が早ければ先に相手を倒す事も
不可能ではない。しかし既にネタがバレている自分と、一体何を持っているのか
解らない彼女とでは明らかに自分が不利だ。
「こんな事で死にたくはないネ」
「そうアルよ」
(何、あの目。殺すつもり十分じゃないアルか……)
自分を見据える彼女の瞳孔は必要以上に開き、薄気味の悪い光を帯びている。
相手に気付かれないように、デリンジャーを握る手に少しだけ力を加えた。
進んで人殺しなんてしたくなかった。でも、相手が自分を殺すつもりなのに
はいそうですかと言って易々と殺されるわけにも行かない。
「クー」
「…何アル?」
「ワタシ、まだ死にたくないネ」
「…ワタシもアル」
「そっか」
無感動な相槌と、超が動いたのはどちらが早かっただろうか。解らないが、
そんな事はもう認識する必要がなかった。
躊躇せずに古は超に向かってデリンジャーの引き金を引いた。破裂音が鳴り弾丸が発射される。
しかしギリギリのところでかわされ、古の目の前に現れる超、
古の視界に映ったのは、銀色の細いアイスピックを握った超の手。
古は振り下ろされたそれをまだ動く右足で足場を蹴ってどうにか避けた。
超の身体が空回りしている間に地面に転がって体勢を整え、取り落としかけた
デリンジャーを握り超に向けたが
「アッ!!」
超が素早く横に飛び、間髪いれずにデリンジャーの握られた手を弾く。
デリンジャーが岩場の下の段にまで落ちていく。今の古の足では取りにいけない。
「終わりネ!」
左腕で古の体を押さえつけ、右手でアイスピックを逆手に持ち振り上げる。
―――死ぬ。殺される。
一瞬そんな言葉が頭をよぎったが、ここで死ぬ訳にはいかない。
「うあああああああああ」
古は下半身に力を込めて傷ついた左足を上げた。
ドスッ
「ぐ…ぅ…!」
左足のふくらはぎにアイスピックが深々と突き刺さる。怪我をした足を犠牲にしたのだ。
(ど…どうせ今使い物にならない足アル…)
しかし古の目からは痛みで涙がこぼれる。
大振りする格好になった超はバランスを崩す。
よろけて地面に手をつく所で右足で超のわき腹に蹴りをかます。
「!!」
痛打されて地面に転がり、息が詰まって動けなくなったところに乗り上げられる。
必死に手足をばたつかせても、頭をがっちりと押さえつけられていては
さすがの超も身動きが取れない。
古は足に刺さったアイスピックを抜くと勢いよく超の首めがけて振り下ろした。
「あ゙……!!」
アイスピックの先がずぶずぶと沈んでいく。
細かく痙攣するような動きを見せた超の身体。
あまり血は出なかったが、それでも幾らか飛び散ったそれが
古の顔と制服に赤い水玉模様を作る。
既に超の意識はなかった。凶器が延髄を正確に破壊し、即座に身体中の
機能を停止させていたからだ。恐らく痛みも苦しみも一瞬だっただろう。
「はぁッ、はぁッ……あ…あぁ…」
途端に体が震えて超の体から急いで離れる古。
目の焦点が定まらないがそんな事を気にしている状態ではなかった。
今すぐこの場を離れたかった。
「う…お、えぇぇ」
途端に嘔吐した。
頭に鉛の弾でもぶち込まれたような感覚だった。
古は地べたに四つん這いになったまま嘔吐を繰り返した。
「ゲホッ、げ、ぇ……っ……」
胸を掻きむしっても震えは止まらない。
瞬きひとつ、息のひと吸いがままならない。
(殺した!殺した!ワタシは人を殺した!!)
たった今、超にしたことがビデオを巻き戻して見てるように思い出す。
目に映る自分の手が他人のもののように見えた。
泥と砂と血に汚れた両手。
(この手でワタシはチャオを…)
「は、はは……」
古は自分の中で何かが壊れていくのを実感していた。
【出席番号19 超鈴音 死亡 残り23人】
予想上に早く超が死んだね
, -─ ──‐- 、
/⌒フ ´ ヾ ̄ ヽ
/ / , / ヽ '、 `!
! / / イ /l |! i ヽ ヽ ', j
ヽ/ / i ! ! | ‖ !!ヽ. ! i レ'
ふ ! 廾_ ̄!`ヾ!L..|ト__ ゝ | lKト
f r' i ! イ , ニ ミ ィ =、 ̄ ! | ! ゝ.
r'Y ! l〃/⌒!i ´r=:、ヽ | l むi
r' j' | 「! i ! {! |! { j ! /カ! Lゝ
」リ ヽゝ_ヽ ` ´ ' /ニソ 乙), [ I N T E R M I S S I O N ]
r、' ソ ゝト ‐-‐-‐' ,ノ 〈 !彡!
7-| !ハ i丶、 , ィi ! リ ! {l !|} XIX Chao Rinshen
│|!ト ´ V {. | `二´ {ルヘ! ` ! リ
━━━━━━━ヘ[ソロモン6]ノ、━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,ィ7/| .ンく ∧ト、 Welcome to Negima Battle Royale.
./,'// レ' L∧ / 、i、.iヽ "When They Cry...?"
/l j// l. l! ! / i i| ン、
j!. ∨/. ∨ レ' !.∨ ヽ
んで・・・今生き残ってんのは??
1番 相坂さよ 桜子死亡時点で残り29人なので不参加?
2番 明石裕奈 ○
3番 朝倉和美 ×
4番 綾瀬夕映 ○
5番 和泉亜子 ×
6番 大河内アキラ ○
7番 柿崎美砂 ○(右肩負傷?)
8番 神楽坂明日菜 ○
9番 春日美空 ×
10番 絡繰茶々丸 ○
11番 釘宮円 ○
12番 古菲 ○(左足負傷)
13番 近衛木乃香 ○
14番 早乙女ハルナ ○
15番 桜咲刹那 ○
16番 佐々木まき絵 ○
17番 椎名桜子 ×
18番 龍宮真名 ○
19番 超鈴音 ×
20番 長瀬楓 ○
21番 那波千鶴 ×
22番 鳴滝風香 ○
23番 鳴滝史伽 ○
24番 葉加瀬聡美 ○
25番 長谷川千雨 ○
26番 エヴァ ○
27番 宮崎のどか ○
28番 村上夏美 ○
29番 雪広あやか ○
30番 四葉五月 ×
31番 ザジ ○
見事にズレまくりorz
128 :
マロン名無しさん:2005/09/17(土) 11:53:50 ID:BG/QbeAG
<<17-5>>までのまとめ(不確定版)
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
※1番 相坂さよ (支給されず?)
○2番 明石裕奈 ボウガン 首輪探知機(大河内)
×3番 朝倉和美 ボクシンググローブ 龍宮:刺殺(ナイフ)
○4番 綾瀬夕映 ???
×5番 和泉亜子 白旗 ザジ:爆死(手榴弾)
○6番 大河内アキラ 首輪探知機
○7番 柿崎美砂 ポケットピストル
○8番 神楽坂明日菜 鉄パイプ
×9番 春日美空 フライパン 首輪爆発(禁止エリア)
○10番 絡繰茶々丸 ???
○11番 釘宮円 ???
○12番 古菲 支給されず 22口径デリンジャー(長瀬) 超
○13番 近衛木乃香 ???
○14番 早乙女ハルナ ???
○15番 桜咲刹那 ???
○16番 佐々木まき絵 ???
×17番 椎名桜子 スタート前に死亡 ミタリー男:銃殺
○18番 龍宮真名 ナイフ 朝倉
×19番 超鈴音 アイスピック 古:刺殺(アイスピック)
○20番 長瀬楓 22口径デリンジャー(→古)
×21番 那波千鶴 グロック17(→村上) 自害(飛び降り)
○22番 鳴滝風香 ???
○23番 鳴滝史伽 ???
○24番 葉加瀬聡美 ???
○25番 長谷川千雨 大型の銃器 四葉
○26番 エヴァ ???
○27番 宮崎のどか ???
○28番 村上夏美 ??? グロック17(那波)
○29番 雪広あやか レミントンM870
×30番 四葉五月 ??? 長谷川:銃殺
○31番 ザジ 手榴弾 和泉
※=椎名桜子(17番)死亡時点で残り29人表記から不参加?
乙
佐々木まき絵(出席番号16)は両手で銃を握ったまま呆然としていた。
スタートしてから、ただひたすら走った。方向もわからなくなるほど。
疲れてきたので背の高い木や草の茂っている花壇の中にしゃがみこみ、自分の武器を見た。
銃だった。映画やアニメで見るような、かっこいい銃だ。
説明書がついていた。
『ルパン3世も愛用しているワルサーP38がこれ。
君もこれを使いこなして、かっこいいルパンになろう!』
ふざけている。だが、ルパン気分も悪くない。
いや、待てよ。ルパンは決して人殺しはしないはずだ。では、自分は………?
人を殺す為のゲームに参加している以上、この銃の目的は誰かを傷つけること。
自分を守る為。自分が生き残る為。それとも。
………誰かを守る為?
(きっとこれは全部夢で、目が覚めたら寮のベッドの上で……)
わかっている。全部叶うことのない夢だ。
水を飲み少しだけ冷静になった。
(なんで!なんでこんな目に遭わなきゃいけないのよ!)
よりによってクラスメイトと殺し合いをする羽目になろうとは。
夜も真っ暗だがまき絵は一睡もしていない。疲れや眠気より恐怖感で一杯だった。
身を屈め、花壇の中を五十メートルほど歩いた。地図とコンパスを見比べる。
そもそも自分がどこにいるのかすらわからない。
(一度花壇から出ないと)
大きな目をキョロキョロさせて、まき絵は花壇を抜けた。
目の前に人の背中があった。その手には斧が握られていた。
瞬時に降って来たような緊張感。咄嗟に引き金を引いてしまった。
鼓膜を叩きつけるような破裂音がした。目の前の背中がゆっくりと前に向かって倒れた。
まき絵は動けなかった。再び倒れている人物に目をやる。指先が地面を握ろうとしていた。
もがいているのだ。何が起こったのかわからずに。
立ち上がろうとするが果たせずにいる。
だがやがて、その動きもパタリと止まった。
「……あ、あぁ……」
まき絵は、取り返しの付かないことをしてしまったことに気づいた。
ふと、何かが聞こえた気がした。
綾瀬夕映(出席番号4)は自分の耳元に手をやった。軽く耳を叩いてみる。
首を傾げて、数回それを繰り返してみたが別段異常はなさそうだった。
「空耳?」
独りごちてみても、返事が返ってくるはずもない。空を見上げても答えはない。
空しさを感じて夕映は嘆息した。
「どこ行ったんですか、のどか……」
悪態っぽくぼやく。
「絶対狂ってるです」
夕映は独り言を続けた。漠然とした、しかし確実な恐怖。
手に握られた武器の斧が不気味に光る。
「何でこんな事になったんだろ……」
ポツリ、呟く。
あまりにも無力な問いかけだった。
その時、後ろからパンッっと小さな音がした。
「っ、は……ッ」
肺の奥から搾り出した空気が喉元で軽く爆ぜる。
目眩を感じ、のろのろと自分の身体を見下す。
そこにあるべきでないものを認め、文字通り血の気が引いていく。
右の下腹から真っ赤な液体が出ていた。
(死ぬ!?イヤです、まだのどかにすら会ってない。イヤ…です……)
足がもつれて、がくりとその場に崩折れる。右手からずるりと斧が滑り落ちた。
自分の影と血とが陰影を作っていくさまがやけに非現実的に見える。
頬が地面につく感触。
夕映は必死にもがいた、何が何でも立ち上がろうとした。
しかし、それは叶わず遂に力尽きてしまう。
「――――――?」
ああ、また空耳かな?何か、声みたいなものが聞こえる。人間の声みたいな、
風の音のような。死ぬ間際ってよくこういう事があるって言うけど・・・
「―――え……ゆ…え…――」
あぁ、もう一度のどかに会いたかったな。会って悪態の一つでもつきたかった。
「あ…ゆ、夕映!!」
(これって幻聴?、のどかの声に似てないですか?なんかリアルです。
やっぱり死にたくないです、こんなんで死ぬなんて…。)
涙が溢れた。死にたくなかった。こんな馬鹿げたゲームで死ぬなんてあんまりだ。
誰かの腕を肩に感じ、夕映は泣きながら笑った。幻覚が酷くなってきたのだと思った。
(ああ、のどか……ネギ…せん…せい…どうして…)
胸中で呟く。涙が頬を伝ったのを感じた直後、夕映はぷっつりと意識を手放した。
宮崎のどか(出席番号27)は呆然としていた。そこには銃で撃たれた夕映が倒れていたからだ。
「夕映・・・・・・?しっかりして、夕映、夕映ーーーーー!」
だが、彼女の脈拍は既に止まっていた。
「ひぃっ・・・・・・」
夕映の身体を放り投げ、のどかは無我夢中で走り出した。
何度も足をつまずきそうになるが、それでも走り続けた。
(こ、殺される・・・・・・に、逃げないと、私も・・・夕映みたいに・・・)
喉がカラカラになり、髪の毛が汗で額に張り付いてもそれでものどかは走り続けた。
とてもじゃないが、夕映の死体を埋葬するゆとりなどなかった。
【出席番号4 綾瀬夕映 死亡 残り22人】
背の高い草原の真ん中で空を見上げながら、釘宮円(出席番号10)は目を細めた。
真っ暗な空、吹き抜けるさわやかな風、その風に遠くから運ばれてくる波の音。
不思議と何もかもが心地良い。
「あー」
溜息ともあくびともつかない声を出して円はその場に座り込んだ。
やたらと重いデイパックを引き寄せ武器を取り出す。
折り畳み傘であった。雨しのぎなら使えるかもしれないが武器としてはハズレだ。
とすぐそばで誰かの足音が聞こえた気がして、円はまばたきをひとつした。
気のせいだ。気のせいでなければ困る。こんなところで死ぬわけにはいかない。
できれば美砂が出てきてほしい。
このような状況でなければ今一番会いたい相手であり、この状況だからこそ
今一番会いたい相手でもある彼女らの、思い出す表情は―――寂しそうなものばかりだった。
帰りたい。帰れない。なぜだ?
がさっと音がして裕奈が姿を現した。
「あ…裕奈?」
「よかった、無事だったんだ」
裕奈はアキラから譲り受けた首輪探知機で仲間を探そうとし10の赤いランプが一番近かったためそこに足を進めたのだ。
裕奈が安心した顔で近づいてくる。円は手にあるボウガンに目を進めた。
「そ…それが裕奈の武器…」
「うん」
軽く笑って応える裕奈。知り合い同士だからこそできる顔だが、円の方は険しかった。
近づく裕奈に対してゆっくり後ずさりしているのだ。
こんな状況だ、仲間になってくれと言いながら近づけば隙をついて殺せると思ったのだろう。
「円?」
「裕奈…あなたを信じていいんだよね…」
脂汗が円の額から流れる。
「待って。私はこのゲームに参加してない!だから…あっ」
焦って近づこうとして足元を良く見てなかったせいで飛び出た木の根に足をかける裕奈。
ドサッ パシュッ
転んだ拍子にボウガンを落とし、そのショックで矢が放たれる。
矢は円の右の耳たぶを掠めて側の木に刺さった。
「…ひぃ!」
足元のデイパックを拾うと円は一目散に逃げ出した。
「い…行かないで!待って!」
必死に叫ぶが円は消え去ってしまった。
「…」
孤独感があたりを包んだ。自分のせいで仲間にするチャンスを逃してしまった。
「あれじゃ、もう無理だよね」
半ば諦めの表情でボウガンを手に取る。
首輪探知機のスイッチを入れて別の相手を探そうとした瞬間、裕奈は驚いた。
そこには自分の2のランプ以外の光が重なっている、つまりそばに別の誰かがいるということだ。
「だ…誰か居るの?」
恐る恐る周りを見る裕奈、すると自分の真後ろで何かが降りたような音がする。
「動くな」
そこには先ほど木に刺さった矢が自分の首元に突きつけられてる。裕奈の体は一瞬で硬直した。
「拙者は戦う意志はないでござる。もし戦う気がないのなら武器を捨てるでござる」
楓が後ろから威嚇している。
「分かった。分かったから。私も戦う気なんかないんだよ。」
「ならば言う通りにするでござる。この状況で一つの行動が命取りになるでござるよ」
楓の言葉を聞くと裕奈はすぐにボウガンを捨てた。
「他に武器は?」
「この首輪探知機だけ。他は何もないから…お願い…信じて……」
左手の首輪探知機を見ると楓は裕奈を開放した。
「お主を信じていいのでござるな」
何も言わずに頷く裕奈。そしてふぅっとため息をつく楓。
「面目ないでござる。あんな所を見てしまって少し強引なやり方をとってしまって」
「いいんだよ。どうせ私のせいだし…」
少しうつむいて喋る裕奈。
「手伝って欲しいでござる、クーが足を撃たれて。」
「くーふぇが!」
スタート前にヘリの無線で足を撃たれた古がまだ生きていた。
「裕奈殿、手伝って欲しいでござる。」
「うん。分かった」
楓が風のような勢いで暗い森を駆け抜けていく。
裕奈は急いで楓の後を追った。
,,--、
/'´`ヽ!
| ! !
!、i、 ,,,.--‐‐'''"-‐'''''''''''''‐- 、
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l,' l l| | |. | |.i .iナ┼‐、-ヽ| |!.l i | .l|| |l l
! l l|. l l|、l、 l l イュ,ュ、ヽ、 | |',', il l|! |l !
l| | l. l|ヽヽ|i l/|/.|‐'´:ト、'| .|'ミヽl l||l l|ト|
l l! .ト、! ヾヽl、 ./ / !、_:ノ ' | l ))ソl! イ|l l| リ [ I N T E R M I S S I O N ]
l! lN! ` `ヽ,/ | l彡イl'/' !l,-'
l! l! 丶、 _ u | イ.|/'´ ´
l! l! r''´丶、  ̄ _,.-'"| /i'、 XXVII Miyazaki Nodoka
l l.l! ` ー┬こ_ |//ノン、
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/ ,l i´ ! |''´,イ .ll´`ll.ヽ ,,.-''' 丶ヽ
/ l .| //,/ ll l.lイ´,,.-'´ ソ
今思ったけど地図は?
141 :
作者:2005/09/18(日) 01:59:57 ID:???
>>140 作っていたけど紛失。また一から作り直している。_| ̄|〇
「なあ茶々丸、さっきから何をやっているんだ?」
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(出席番号26)は先程からリンゴのマークの
ノートパソコンをいじり続けている茶々丸(出席番号10)に痺れを切らし話し掛けた。
エヴァもまたネギと同じく魔法が使えなかった。どうしようかと悩んでいると目の前の
小さな一軒家の窓に茶々丸が見えたため声をかけた。
エヴァからパソコンを譲り受けいくつもの長いコードが繋ぐ。
電話回線を見つけ、そこにパソコンを繋ぐと茶々丸は一心不乱にキーボードを叩き続けていた。
急に止まったり動いたりを繰り返す。
エヴァは「作業が完了するまで、見張っていて下さい」と茶々丸から渡された
(重くてただ持ってるだけの)日本刀を握ったまま放置プレイだ。
ちなみにエヴァが支給された武器は茶々丸が使っているノートパソコンだ。
茶々丸はエヴァの問いに対し振り向きもせずに
「もう少しお待ち下さい。マスター」と答える。
「ダウンロード完了」
茶々丸はつぶやくと、キーボードを叩く手を休めた。
「茶々丸、どうだ」
エヴァがもう一度言うと、茶々丸はゆっくり、口を開く。
「マスター、ここから逃げる方法が出来上がりました」
「ほぅ」
「首輪の解析では、やはり首輪から特殊な結界らしきものが掛けられておりマスターの魔法が
使えないのはそのためと分かりました。」
エヴァが頷く。
――それはスタート直後のことだった
ヘリに乗っている時と、降ろされた直後、彼女は得意の魔法を発動して、二度に渡って自分を運んできた
兵士達を攻撃しようとした。しかし彼女の意に反し、二回とも魔法は発動しなかった。
呆然とする彼女を無造作に降ろし、ヘリは暗い空のかなたへ消えていった。
これは何者かが自分の魔法を封じているに違いないと断定した。
「何とか外せないのか?」
「首輪の中は起爆用のコードが内側に張り巡らされているため。取り外しは不可能と断定しました。
そこで、首輪の爆破用の電波を管轄する本部のコンピュータにハッキングをしかけていました。」
「それでどうなんだ?」
「そこは特殊なブロックが掛けられてるために一時ハッキングは諦め、暗号解読のソフトをいくつか海外から取り寄ました。」
茶々丸はキーボードを軽く叩く。
「あとはここから徐々に解析を進めて、本部を押さえれば思いのままです。」
そこまで一気に喋る茶々丸に対し、エヴァはぼんやりと聞いていた。
「すごいな」
もはや、エヴァは放心したような表情をしていた。
「それではこれより解析を行います」
そう言うと茶々丸は三本くらいのコードをパソコンに刺し、その片方を自分の回路に直結させた。
「直接私の回路を使って解析を行いますのでしばらく動けません。マスター、解析が完了するまで先ほどの
ように見張っていてください。万が一の時はコードを抜いて私を呼んでください。それでは…」
「お…おい、待て茶々丸!」
しかし茶々丸はパソコンの画面を見たままじっと動かない、唯一、キーボードを打つ手だけが動いている。
画面には"%"だの"#"だのが混じった英文が流れ始め、茶々丸もそれに呼応してキーボードを打ち返す。
エヴァには全く理解できない。そして外に出る。
「また待つのか…」
エヴァはため息しか出なかった。
いいと思うよ
早く続ききぼん
「古ー!」
岩場の上の斜面から楓が帰ってきた。後ろには裕奈が付いてきていた。
「遅れてすまないでござる。拙者としたことがこんなにお主を待たせてしまって。」
「・・・楓…」
古の力ない声が出た
「どうしたでござる?古?」
「くーふぇ、大丈夫なの…」
裕奈が心配する。
しかし、古の心が安らぐことは無かった。
「…ワタシ、人を殺したアル」
「な…」
二人が言葉に詰まる。よく見れば古のさらに奥に一人の死体が横たわっていた。
超だ。首にアイスピックが刺さり、目を見開いて死んでいるその様に思わず顔を背けた。
恐ろしい。遂に人を殺してしまった。
その罪悪感に今にも押しつぶされそうだ。
「一つ聞きたいでござる…チャオはお主を殺しにきたのでござるか?」
「……そう…アル」
傷ついた左足を投げ出して古は話した。
「…ならば自業自得でござる。こんな事に乗る人など…」
楓が拳を強く握る。こんなゲームに参加する奴の神経など知りたくもない。
「でも、ワタシはそのチャオを殺したアル。」
「だけどそうも言ってられないじゃない。」
何とか裕奈が古を励ます。
「ほら。クー、落としてたでござるよ。」
楓がデリンジャーを拾い古に渡す。
力の入らない手で、デイパックの底にしまい込む。
「…もう何も見たくない」
「寝惚けた事を言うなでござる。身を守る為にも武器は多い方がいいでござろう」
「嫌アル!こんなの触ったらまた誰かを殺すかもしれないアル!もしかしたら楓も…!」
一息に叫ぶと、古は肩で息をしながら絶望的な気分で二人を見上げた。
「もう…ほっといてほしいアル……こんなワタシなんか死んだ方が…」
「クー!!」
左の頬に鈍い痛みが走る。
楓に叩かれたのだと、一瞬してから理解した。
「…痛いアル」
「拙者の背中に乗るでござる。お主が何を言おうと、こんな所で死なせないでござるよ、絶対に!」
楓に無理やり腕を引かれ、楓の背中に乗る。裕奈は自分と楓のデイパックを持った。
「解ったらこれを持つでござる。」
デイパックからデリンジャーを取り出し古に渡す。
「もし誰かがお主を人殺しだって言ったら、拙者と裕奈殿で庇ってやるでござる。な」
「…うん…」
「…」
裕奈は放心していた。学園でも一ニを争う明るさを持つ古菲がこれだけ傷つくとは思わなかった。
当然かもしれない、足を銃で撃たれ動けず、こんな足場の悪い岩場に長時間放置され、
挙げ句の果てにクラスメイトに殺されかけてその相手を殺してしまったのだ。
もし自分が古と同じ立場だったらどうなっていただろうか。
このゲームの恐ろしさが身に染みる。
東の空が明るくなりだした。夜が明けようとしているのだ。
___ _,,.-‐‐''''‐-‐‐''''‐-、,,,_ ___
.-=ニニミこY´;;;;;;;;;;`、_彡´'´´´ `````‐、`、,:';;;;;;;;;;;;ヽ彡´二=−
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/´ /ノゝ;;;;;;ァミl l/ / /l .l. l、 l l l、ヽ l、ゝ;;;;;;;,:'、、 ヽ
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./ / /l // l l ll /l /レ.l.l l ll l.l ll、 l、 l l. l lヽ. ヽヽヽ ヽ
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l.l / /.l l l `Y、::::::::::-‐- ::::::: /l'´l. ll l ` l、l
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AA乙
とにかく気分が悪い、なんとも形容しがたい史上最悪の朝食
早乙女ハルナ(出席番号14)はパンとお茶と蜜柑を食べていた。
失敬したお茶は大分温いが、それでも喉の渇きを潤すには充分だった。
今ハルナがいるのは民家だ。
ハルナはスタート直後、東へ一気に駆け出した。
途中、山の中へ入り暫く歩き続けていたら、民家を数件発見したのでそのうちの一軒に
お邪魔させてもらっている状態だ。ちなみに先ほど食べた蜜柑はこの民家の庭に生えている。
ハルナのデイパックには、サブマシンガンが入っていて、正直これを持て余している。
ふと耳を澄ますと、足音が耳に入った。相手に悟られぬよう、
窓から様子を伺えば―
「……このか?」
そこにいるのは木乃香だ。
気がつけば体が動いていた。窓を微かに開けて、小声で呼び掛ける。
「このか!」
「……ハルナ?」
「中入って!裏口が開いてる。私に敵意はないから信じて。」
木乃香は初め驚いた表情をしていたが、迷うことなく中に入ってきた。
ハルナは木乃香に、民家から失敬したお茶(※温い)を振る舞った。
「このか一人で行動してるの?だったら私と組まない?一人より二人の方がいいでしょう。」
「そうやな…」
と突然の音楽に驚いた。
何が起こったのかよくわからないまま、辺りを見回す。
マシンガンを抱えたハルナがカーテンの隙間から窓の外を見ている。
(………ああ、そうだ)
定時放送の時間であった。
「地図とペン準備して、禁止区域の発表があるわよ」
ハルナがマシンガンを床に起き、地図とペンを鞄から取り出す。
木乃香も慌ててそれに倣った。途端にあの少年の声が聞こえて来た。
『おはようございますぅー。皆さんよく眠れましたでしょうかー?』
場内スピーカーを使っているようだ。ハルナも木乃香も、一言も聞き漏らさないように耳をそばだてている。
『それではまず、亡くなった方の発表ですぅー』
緊張感が走る。木乃香の頭に刹那の名前がよぎる。聞きたくない。あの名前だけは。
『出席番号3番・浅倉和美さん、4番・綾瀬夕映さん、5番・和泉亜子さん、9番・春日美空さん、
19番・超鈴音さん、21番・那波千鶴さん、30番・四葉五月さん、以上でーす。ご冥福をお祈り致しますぅー。』
2人は唖然とした。死亡者リストの中に夕映がいた。
「ふざけないで」
ハルナが小さく呟いた。殺し合いをさせておいて、何が『ご冥福をお祈り致します』だ。
ならこんなくだらないゲームをやめてほしい!これ以上死者を増やさない為にも!
だが放送は淡々と続いた。
『では、禁止区域を発表しまーす』
さっきとは違った意味の緊張感が走る。
『今から一時間後の7時にAの9、時にBの2、11時にEの6、以上でーす、引っ掛かっている人は上手く脱出して下さい。それでは頑張って下さーい』
放送が終わった。
ハルナはじっと地図を見つめている。
「木乃香」
そう声をかけて、言葉を失った。
木乃香は涙を流していた。
同じ図書館探検部としての友人。たまに変な飲み物を勧められるがそのときが一番楽しかった。
けれど、今は泣いている時間など無かった。
自分も泣きたい気持ちを必死で抑えて、ハルナは心を鬼にした。
「このか、移動よ」
木乃香は顔を上げた。
「え……でもここは禁止区域じゃ……」
「地図を見て。ここは宿泊施設が密集するエリアだから休みたいと思ったり、逃げ出したいと思った人はここに集まる。
ゲームに乗った人なら、ここを狙うわ。」
木乃香は袖でゴシゴシと涙を拭う。
荷物を持ち上げ、二人は民家を立ち去った。
【残り22人】
>>151-153 ストーリが21になってますが23の間違いです。
今度からサブタイトルもつけました。↓それまでのタイトル
1 殺人ゲーム
2 残酷な現実
3 それぞれの始まり
4 意外な再会
5 危険な好奇心
6 さ よ な ら
7 迷い
8 ネギと明日菜
9 傷ついた者
10 首謀者
11 友
12 境界線
13 一人ぼっち
14 罪と罰
15 亜子爆散
16 同じ光景
17 古菲vs超鈴音
18 いい夢、悪い夢
19 空耳
20 仲間探し
21 茶々丸のパソコン講座
22 殺すことへの痛み
, -───‐- 、
/ /´ , 丶、
/ / / / 、 \. \
/ / イ /| !ヽ \ \ ト-、
i| i| |/ / !│ ヽ ト、i |ト \
!| || | ,/ ! lヽ \l i|. || j \
!| || | / u │| \ ヽ l|. |ト l
!| ,」| 77>=ニヽ.ヽ、 ∠>、‐j ||| !
∨.|| |!'___ `ヽ ヾ' 三._∨' !|! |
. !ゞ| |!` 辷'7 ム!´ヤ'ア'/ | |リ/
ヽ!| |ト、 ¨´ / ゝ 二_/|! |イ ′
|| |ト、` ¬'´ /l|| ' | [ I N T E R M I S S I O N ]
|| |ム`ト  ̄ , '´ ||| j
__,」| ||彡! >-イヽ j/! ! XXV Hasegawa Chisame
━━━━━L 」| ||マ トく ,イ l ━━━━━━━━━━━━━━━
イ || l. l `¬/ | j
_,rくヽ.|| |ト 、__ j ' イ ! Welcome to Negima Battle Royale
ヘ \| ||」 ヾ ヽ l //j ヘ "When They Cry...?"
/ \ ヾ || ¬-ヽ レ'´//| ! /ヽ
// ! \..ヘ|こ_¬-、 レ ´/ / // i
{ { ! \! `¬-∨ _/_ノ // j|
∧ ヽ  ̄ ̄ `Y ̄7'´ '/// j
/ ∧ l |_i '/i′ !
,/// ∧ l / ハヽ / │
157 :
マロン名無しさん:2005/09/19(月) 21:27:07 ID:UcIADZjD
早く続き見たいです。のどかとパルとこのかとクーフェイは生き残って欲しい
たくさんの計器類とディスプレイに囲まれた部屋の中でタカミチはタバコを吸っていた。
銘柄は“ワイルドセブンスーパーライト”。こう見えても、彼は低タール派だった。
彼が腰掛ける中央の席からは、ディスプレイの全てが見える。一応全権の指揮は
彼の手中にあった。そもそも3−Aを今度のプログラム対象クラスにするために、積極的に
軍関係者に働きかけたのが他ならぬタカミチ自身だった。
シュー、と自動ドアが開き、しずなが入ってくる。彼女はタカミチの傍らに腰掛けて、
ディスプレイを眺める。
「ネギ先生はアスナちゃんとあやかさんの三人で行動しているみたいね」
「そのようだな・・・ところで、僕の演技はどうだった?」
「うーん。姿も声もネギ君そっくりだったけど、キャラが違いすぎじゃないかしら?」
「ははは。まぁそう言われると思ったよ。だが、あれは余興みたいなもんだからな」
「怖い人・・・」
しずなはさり気なくタカミチの手に自分の手を重ねる。
周囲で兵士達が慌しく走り回る中、タカミチとしずなは手を取り合った。
「これが、僕達の第一歩だ――」
「高畑先生・・・」
「僕ら魔法使いは共和国内で厳しい立場にある。だが、先手を売って軍に今の内から軍に協力して
おけば安泰だ。軍も、魔道戦士部隊の編成を急いでいる。」
「つまり、あなたは、軍にポストを求めるために3−Aを売ったと?」
「そう、君のために。僕達の輝かしい未来のために」
「あなたらしいわね。でも、そんな所が私を虜にしてやまないのかしら?」
しずなはタカミチにウインクしてみせた。
「来月には、総統陛下率いる国民党と民和党の圧倒的多数の賛成で魔女狩り法案が可決される。
国内の魔法使いの8割は殲滅されるだろう。」
「・・・・・・。」
「黙ってても、ネギ君やエヴァンジェリンは消されるんだ。神鳴流の子らはどうなるか分からないが。
どちらにしろ、特殊能力を持った人間の行動には大きな制約がつくことになるだろう」
「・・・そして、あなたはそれに手を貸す。そして私も」
「そう。それこそが僕らの唯一の自由への道だ。二人の生き残りをかけた」
「・・・ついていくわ、あなたに。例えそれがどんな棘の道だとしても」
「僕も誓うよ。神に背を向けても僕は君を永遠のものにする」
二人は作戦司令室で熱い口付けを交し合った。
【残り22人】
やべ、予想外。すごい面白いですよ。
桜咲刹那(出席番号15)は、大きな建物のある丘の麓のレストランにいた。
スタートして木乃香を探すため、周りを歩き続けたが夜も更けたということで一時的な休憩場所として
この場を選んだ。入り口に着くと刹那は武器であるテニスラケットを取り出した。
一見、役にたたなそうだが刹那は器用にラケットに張られた糸を切り離し始めた。
一本一本、丁寧に。全て切り終えると、今度はそれら全てを結び合わせ始めた。
入り口や窓の近くなど何箇所かに糸を張らして、誰かが足を引っ掛けたら吊るした
空き缶が鳴るようにするトラップを作った。
そのトラップが完成するとやっとレストランの中に入り朝まで寝ていたと言うことだ。
(木乃香お嬢さま…私が必ずお守りいたします。)
木乃香に牙を向けるものは許さない。たとえクラスメイトだとしても…。
別の意味で刹那は覚悟していた。
それはもし自分と木乃香が最後まで生き残ったら迷わず自分が死を選んで木乃香を生き残らせる。
そして、それまでに木乃香を守り続けること。誰であっても木乃香の命を奪おうとするものは
どんな手を使ってでも殺さなくてはいけない。だからこんな所で死ねない。
だが、そんな自分を木乃香は許してくれるだろうか?おそらく許してはくれまい。
一生軽蔑されて、人殺しの汚名を着たまま恨まれるだろう
「このちゃん…ごめん」
誰に言うでもなく呟いた。
【残り22人】
せっちゃんガンガレ
傑作だ。
職人様ガンカレ!
裕奈と古を背負った楓はやっとのことで病院へ着いた。
中へ入ると不気味なほど静かで、電気もついていなく廃墟のように思えた。
「クー、病院でござる。しっかりするナリよ。」
「…」
古は虚ろな瞳で楓を見る。超を殺してしまった古は激しく気落ちしていた。
裕奈が何度も励ますが古は首を振る。
ワタシは人殺しアル、最低アル、と。
そんな気落ちしている古に二人はかける言葉もなくなっていた。
昨日からほとんど寝ていない三人は肉体、精神共に限界にきていた。
特に古はこのゲームが始まってから一度も寝ていなく、精神的にもつらいことが続いたので、今にも倒れそうだった。
古をベッドに寝かせるとニ人は薬品庫を目指した。
しかし、薬の知識のまったくない自分に何ができるんだろう?
家にあった救急箱のマキロンと塗り薬で何とかすることくらいが自分の出来る限りだった。
薬品庫を見つけ入ると、そこは壁一面全てが棚で埋まっていた。棚の中には何種類くらいあるのだろうと思うほどの瓶。
その瓶からだと思われるアルコールのような酢のような匂いに2人は思わず鼻を手で覆った。
何て数なんだ。
あまりの多さに消毒液一つ探すのも一苦労だ。
裕奈は奥の棚から瓶2、3本を取り出し、引き出しから包帯を持って、ニ人の所へやってきた。
「ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してねくーふぇ」
古の左足の傷口に消毒液をつける。
「・・・!うああぁぁぁぁ」
消毒液がしみたらしく、古は思わず声を出した。
古の状態を見れば明らかである、足の関節に銃弾を打ち込まれたのだ。
普通にいるだけで痛むのに消毒をしたせいで想像を絶する痛みが古を襲ったのだ。
「ご・ごめん。大丈夫」
「だ…大丈夫アル…」
古の足を消毒をした後は包帯で足をしっかり巻いた。
「はい。ちょっと下手だけど我慢してね。」
「…」
「クー?」
古が黙り込む。
「どうして助けてくれるアル…ワタシは人殺しアルよ…」
「くーふぇ…だって私たち友達じゃない。」
「だけど、楓たちを背後から襲うことはできるアル…」
そう言って手に持ったデリンジャーを取り出す。
「クー!!」
楓は古に対し怒った。
「あはは……ごめんアル…もう…何が正し…いのか…分からなくて…」
焦点が定まらない目で軽く笑う古。
「クー!気をしっかり持つでござる!」
「あはははは…ごめんアル…少…し…眠らせて…」
そう言って二人に背を向けるように眠った。
「…」
二人は押し黙った。古が少しずつ確実に狂ってきている現状に。
「生き残るでござるよ裕奈殿」
「え…」
「生き残って、クーを元の明るいクーに戻すナリよ」
「うん」
そうだ、私たちは殺し合いをしているんだ。
古のベッドの横に立てかけたボウガンを見て今更ながら現実を見つめなおした。
【残り22人】
//,'イ' //〃 〃 ,イ! ‖i | ヽ i! ‐- 、
/ , ' / / イ/イ!i /イ 〃|| l| l l ミ、 || 丶、
. , ' /,〃 ,' ./.|! || |!、,'.| | |i || |! i| '、 ヾ, |! ヽ 丶
′ 〃/ ,' / !L!| |!,ヘ,」 |! ! | ‖ '、 ヤ i| i `、 \
/ ! ,イ i| | レヒ! _」こヾ、 ``┘ ! ヽ, -‐ ミ ,ハ i |ト ヽ ヽ
. ′ i/',i ,〃´! k'´ でソヾヾ' ,., ニこュ、 ミ / l ! ! '、 ヽ ヽ
! || ハ. リ| !|`' {{! iリ '´7_,ハ ヽ イく. i|.i l ヽ ヾ
ヾ! ヽi| i!!. ゞ ノ i{! }リ '"/||ヽ } || ! ! ヽ. ト
i||! ‖ ' ー' ,イリ|| /ノ ||. | ! '、 l ヽ
l|!li |ヤ ,r==、 /ニ´ |レ'" !! |.l `、 l ヽ
‖|| ! ヾ 、 ! ⌒ヾ} u ,. '`¬´1! ‖ !| '、| [ I N T E R M I S S I O N ]
‖|| | ! ヽ ` ノ , ィ ´ || | || リ
|! !! ! l (ィ丶 __ , '´ )ヽ. |! ! . ‖ XV Sakurazaki Setsuna
|! || | !( \ ___ /ノ i リ | !
━━━━━━|| || |_,/メ\[ソロモン6]/ ├───---ヽ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,.-'"´ || |l:| | \ ̄ ̄/ |. 入 Welcome to Negima Battle Royale.
/´ || |:| | \/ | l ヽ "When They Cry...?"
/ \ || | !,| /´;;`\. | | ヽ
Yell to "◆0Z3l12M4xM " !!
何か武道四天王が生き残りそうだな
ともあれ職人様GJっす!
ちづ姉のとこが好き。
皆様。応援ありがとうございます。少しずつですが投稿していきます。
こちらの都合で不定期ですが、気長にお待ちください。
どうもネギ以外のストーリーに力を入れてる…
あと、地図ですが。失敗続きで断念しました。脳内で保管してください、すんません。
「龍宮さん?」
突然の背後からの声。真名が身構える。
寂れたホテルの一室。一晩過ごし、その部屋から出ようと準備していた所であった。
「よかった。やっと他の人に会えた」
葉加瀬聡美(出席番号24)だ
「……あんたも、ここに泊まってたの?」
「うん。あなたも?」
「まぁな」
聡美が心からホッとしたような笑みを見せる。
「お前、他に誰か見なかったか?」
「いえ……ここに来る途中に、人影を見たような気もするけど、
確かめる余裕なんて無かったし。あなたは?」
「誰も見てない」
「そうか」
真名以外の誰にも会っていないことが良かったのか、悪かったのか。
聡美にはわからない。とりあえず、一人ではなくなった。
仲間が出来た。ここは禁止区域ではない。ならばしばらくここにいてもいい。
外部への注意を怠らず、守りを固めていれば安全だ。
「とりあえず、中入れよ」
真名は自分が寝ていた部屋に聡美を入れた。
「食事は?」
「もう軽く食べた。そっちは?」
「まだ」
「じゃあ食事してろ。私が窓の外、見張ってるから」
「そっか?……じゃあ頼むわね」
ちょうど腹がすいていた所だった。聡美は埃だらけのベッドに腰かけると、鞄を開けた。
「武器何だ?」
「これ」
そう言って、ちょっと重そうな銃を見せた。
「説明書はあるけど、使うの怖くて。」
「……(ベレッタか)」
説明書に軽く目を通すとすぐ聡美に返した。
「龍宮さんは?」
「これだ」
一本のサバイバルナイフを見せる。
「大丈夫だったんですか?」
「仕方ないさ。まあ上手く使えばなんとかなるものだ」
真名はナイフを右手で弄ぶようにしながら立ち上がった。ベッドサイドのラジオに手を伸ばした。
「ラジオ、なんとかなるか?」
「どうして?」
「これで無線機か何かを作って助けを呼んだ。こういうのはお前の得意分野だろ」
「う〜ん。とりあえずやってみるね」
そう言って聡美はラジオを受け取った。
その瞬間、真名は体を反転させ、ナイフで聡美の首を切り裂いた。
「が……っ!!」
聡美が血を吹きながら絶叫する。すかさず真名は聡美の拳銃を奪った。
「龍…宮…さ…っ!」
血だらけになった聡美が真名を睨みつける。真名はすぐさまドアの方へと体を逃がした。
「言っただろ、上手く使えばなんとかなる…って」
聡美の体がベッドに沈む。鮮血がシーツを目に見えるスピードで染めてゆく。
急所を確実に狙った、自分でも見事だと思う。
真名は聡美のデイパックから水と予備の弾丸を奪うと、足音を立てずにホテルの部屋を出た。
【出席番号24 葉加瀬聡美 死亡 残り21人】
タツミーが桐山役か
じゃあマシンガンも手に入れる?
たつみーが桐山なら川田は楓姉だろうか?
ちうは光子?とにかく作者殿GJです。
オリジナル設定が多いけどそれがいい味を出している
179 :
マロン名無しさん:2005/09/20(火) 20:08:34 ID:IgUdtxKW
180 :
マロン名無しさん:2005/09/20(火) 20:16:53 ID:IgUdtxKW
,. -─- 、
/⌒ ` ‐-ィ ´ _ _ 丶¬'´ ̄ヘ
,' /´ 冫' 、 丶 '、
l ', / , 〃' {ハ ヾ、 ヽ ヽ i !
l ヘ. l レ!イ‐┴┴-! ‐-! l ,ヘ. l
オタクマンガじゃないよ! l / ゝ | レ十 '⌒¬. l ' 、 ',
l l ヽ.! ! ,.」=、 ==- ! !/ 〉/
l j. r'´| | ‖ ハ ,イ i i /〈
{ { ゝ│ ト ! _, Uノ」 レ ヽ?
L⊥.  ̄l l 丶 / .| │ r'⌒i
i !─‐,┤├─j `ー' l _,. ┤ |ニ=O ゝ- '
`ー ',.-'´ .l l‐'⌒ー=‐' ヽニ! !─- 、
ィ'´ -= ' "! | 丶 | |ド=─-O
/'´,/ , ィ 7 j ,.ヘ ト ヽ. |ト ヽ
O ∠イ7 ! .j〃 / i. ! ヽ ヾヽ ト 丶、
○ / 〃| / / ヽ | ヽ i | ヘ O
181 :
マロン名無しさん:2005/09/20(火) 20:17:25 ID:IgUdtxKW
↑ミスです
グツグツと水が沸騰する音がする。
あやかのショットガンを構えた明日菜が、窓の外を見張っている。
一方で、あやかは水が沸騰してから時間を計りペットボトルに移し変えた。
そばではネギが水の溜まった流しにペットボトルを入れて冷やしていた。
三人が診療所らしきところに着いて中に入ると、机の上には救急箱が置いてあった。
その他にも、ガスコンロ、鍋など生活用品、台所用品が。
『お疲れ様です。ここで怪我の治療をして下さい。食料も少し置いておきます。』
そんなメッセージカードと一緒に。
「誰かが来た時用に事前に準備されてたのですわね」
「……むかつくわね」
「でも怪我の治療は出来るわけですから。」
幸い、三人とも大きな怪我はしていない。
救急箱の中身を少し残して、あとはそれぞれのデイパックに分けて入れた。
「水が欲しいですわね」
あやかが呟いた。
水がほぼ底をついた。ゲームが始まってまだ一日目だというのに。異常な環境がやたらと喉を渇かせたことは確かだ。
他の生徒たちは、死んでいった仲間のデイパックから水を得た。
だが幸か不幸かこの三人は、未だ他の選手に会わず、戦いも経験していないのだ。
ましてやネギにはデイパックは支給されていないため、三人で二人分の食料と水でなんとかここまで耐えていた。
明日菜が(無断で)持ってきていたクッキーを食べてしまったことも影響した。
口の中がパサパサしてしまい、水を必要としたのだ。
「池の水って大丈夫かなぁ?」
ネギが尋ねる。
「そばの池から水を汲んで、煮沸ってダメかな」
「……ここならその手の道具があるかもしれないですわね」
「ですよね」
そう言ってネギと明日菜は池の水を汲んで水を煮ていたのだ
自然と無言になった。それぞれが、それぞれのことを考えている。
今自分は紙一重の幸運を生きている。生かされている。
多くの生徒が死んだようだ。
明日菜はただじっと耐えるしかなかった。
まだ刹那と木乃香の名前は挙がっていない。
(刹那さんは一人でも大丈夫なのはともかく、木乃香は一人だと心配だわ…)
ずっと考えている。
ふいに、木乃香が血だらけになって草の上に倒れている光景を想像した。
慌てて打ち消す。
(そんなことない。絶対に。)
ずっと、そんなことを考えている。
水の準備ができるとすぐに診療所を後にした。
ここは住宅街のど真ん中のためもっと安全なところを探さなくてはならなかった。
「どうしましょう…明日菜さん、いいんちょさん」
「どうしようって言われても…ねぇ」
「まったく、ネギ先生が困っているのに明日菜さんは何もしてやれないのですか?」
「うるさいわね。」
そんな会話を続けていくうちに町外れの一軒家にたどり着いた。
「ここなんかどう?」
「よさそうですわね」
玄関は鍵がかかっていたため裏口に周ってみた。
「!!」
「…お前!」
「え…エヴァンジェリンさん…」
裏口にはエヴァが(重くて持ってるだけの)日本刀を構えて座っていたのだ。
【残り21人】
「お姉ちゃん大丈夫?眠れなかったんでしょう?」
「……うん」
鳴滝風香と史伽は小山を降りる準備をしていた。姉妹はすぐに合流できた。
合流した後は、見晴らしのいい小山の上で過ごした。すぐ横には大きな人工池がある。
眠気と疲れからくる体の重さに耐えて荷物を肩にかけ、風香は立ち上がった。
ここにいてはこちらからの見晴らしはいいが、同時に下からの見晴らしもいい。
夜の間はいいが、太陽が昇ってみるとそれらがはっきりした。
ゆっくりと、辺りに気を使って北側へと小山を下る。下の方に花壇が見えた。
そして地図にある通り、左手にはバーベキュー広場とログハウスの屋根屋根。
頭の中ではずっと、今朝の放送が繰り返されている。
クラスメイトが死んだのだ。いや、殺されたのだ。同じクラスメイトの誰かによって。
「首輪」
「うん?」
「この首輪ね」
「?」
突然の史伽の話に、風香が中途半端な相槌を打つ。
「本当に爆発するのかな」
「わからない」
「外そうとしただけで、爆発するって話だよね」
「そうだけど…」
「本当かな?」
「……実験する勇気はないよ、ボクには」
史伽は小さくため息をつく。数少ない食料、少ない水。生きて残れるかもわからないのに。
どうして自分がこのメンバーに選ばれてしまったのだろう?
悔しい。そして悲しい。絶望感のようなものが押し寄せてくる。
今まで生きてきた中で、初めてそれを実感した。
学園では明るく振舞ってる姉がこんなにも弱気な人になるとは知らなかった。
昨夜、交代で見張り、寝るようにした時も、幽霊が苦手な風香は眠れなかったらしい。
地図を見ながら坂を下る。左下に見えるバーベキュー広場は、すでに禁止区域になった。
入れば首輪が爆発するはずだ。気をつけなければ。
(最後の一人になれば、生きて帰れる……最後の一人……)
とても想像出来ない。30人いる中で、最後の1人になる。
厳しい。厳しすぎる課題だ。けれどそれをクリアしなければ、ここから出られない。
しかし少なくとも、今、自分には姉という仲間がいる。
もし生き残って二人だけになったら………それはその時考えよう。
「ああぁ!!」
突然、ズザッという音がして風香が声を上げた。
急な斜面で慎重に足を運びすぎて、バランスを崩したらしい。足場を取られたようだ。
昨夜あまり寝ていなかったせいかもしれない。そのまま体勢を崩して坂を転がり落ちてゆく。
「お、お姉ちゃん?!」
慌てて史伽が後を追う。風香は左下、バーベキュー広場の方へと落ちて行く。
「お姉ちゃん!そっちは……!」
追い過ぎては危険。追いかけたいが、体が戸惑う。
その瞬間、ドンッと物凄い力で背中を突き飛ばされた。
「きゃああああああ!!」
前のめりに転がり、前転をするように史伽自身も坂を転がり落ち始めた。鞄が肩から離れる。
体が先に転がってゆく。
(止まって!止まらないと……!!)
もうどっちが前だか下だか空だかわからない。
ふいにどこかでバンッ!という音がした。
えっ?と思った瞬間、史伽の顎の下、喉の辺りで赤いランプが点滅し始めた。
(い、いやあ!!)
首輪が点滅している!
ここはもう立ち入り禁止区域なのだ!
早くここから出なければ!
しかし、体の回転と落下は止まらなかった。
そして。
再びバンッ!という音。
風香と史伽は、身をもって首輪の爆発機能の正確さを知った。
坂の上、小山の中腹で、千雨は下を見下ろしていた。
姉の方は勝手に足を滑らせた。千雨のせいではない。
ただちょっと史伽の背中を蹴り飛ばしただけだ。
「首輪、本当に爆発するんだな……」
無感動に呟いた。
二つデイパックが落ちていた。両方を開けて武器を確認する。
姉は木刀、妹は手術なんかで使うメス。どちらとも当たりとは言いがたい中途半端な武器。
千雨はそれらを捨てるとまた歩き出した。
【出席番号22・23 鳴滝風香・史伽 死亡 残り19人】
モツカレGJ
189 :
マロン名無しさん :2005/09/20(火) 22:32:45 ID:ESaHYQ/c
素晴らしいです。続きも期待です。
, .. /. f. / ./:!| .i. ', 'ヽ ヽ: | ! \
/ `` 7. i| ,' i| |.! |. i ',.ヽ '、 | | \
/ .、 i ,'!| i! ム;:!ヽ ', |! ! ヽ_;ヾ、 | !_ \
/, -、 ヘ ム |!:ハ i|! | ii`ヽム !ヘィ= ´ ヾ ヾ'、| |トミ \
, '´` , / ∧!ヽ|: l| i トミ弋ュヾ、. | 仁ィフ Tア.| |! リ
イ ,' ,' ,′ ./ / ハヽ}! ||ュ!ム ヾニ'ハ ヽ | ´ -ー ' '′ヒニ|ノ ヽ
「{ { ! | / _/ ,' ,ヘ |ト¬外. / ヾ トマ;:|ヽ、 ヽ
ヽ丶ヽ|__!_/ / /ア∨ ヾ}::∨':| ヽ ` ,イ!:〉〈::! | ) \ ヽ [ I N T E R M I S S I O N ]
`¬ _/ / ./ /∨ |:∧::|ヽ、丶、`マ / l/∧:! /./へ 、 \
./ / ./ / ,' |:.ュ::| 丶、 丶,、 _ イヽ ヒ'ュ':|/ / ._;;ゝ、 \ XVIII Tatsumiya Mana
/ / / / ,' .|ヒニ! \ フ:::((/.__|ヒニ! /:,..-'':,.. -‐ヽ、
━━ ./_/ / / .,' ━━━ | ̄~! ━━━ !/:::::::ハ[ソロモン.| ̄~|:'::::::,.' \━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ / ` `メ、 .,' | | i::::::::i゙  ̄ ̄ | |::::::/ ゙、 Welcome to Negima Battle Royale.
,r -'、_ ,' ,' | | ,.:':.:::::::l ,.|! .|::::;.' ゙! "When They Cry...?"
、  ̄ヾ/ | | ,..'.:.:.::::::::::ヽ、_,,..,イ.:|! .|:/ ゙!
\___,// .| | /;.:.:.::::::::::::::::::::.:.:.:.:.::::|| .| .::゙、. |
……う〜む、首輪がちょいと隠れたか。
木乃香とハルナは廃墟に忍び込んだ。
寂れた建物が、また一段と雰囲気を醸し出している。本物の幽霊が棲みついていてもおかしくない雰囲気。
「しばらくここにいましょう」
ハルナが木乃香に話しかける。
「一応用心しながらしばらくここで休もう、このか」
「うん」
「……もし誰かを見つけて、敵だったら……やるわよ」
ハルナの真剣な目。
「もう7人が殺されてる。やる気になってる奴がいるってことはハッキリしてるわ。極限状態に追い込まれた人間は、
自分を守る為なら引き金ぐらい引くでしょう。そんな奴に銃を向けられたらひとたまりもないから…」
木乃香は黙ってしまった。理解したくない。したくないけれど、それをもっともだと思っている自分がいる。
そして、誰かに襲われたら生き残る為に戦うかもしれない自分。
木乃香はデイパックを開けて自分の武器を調べた。水や食料を取り出すときに何度も開けたが、武器だけは恐くて確認できなかった。
「のこぎりかいな」
直接的に相手を傷つける武器。銃ならまだ間接的な感覚なのに。
「水は大丈夫?」
ハルナが話題を変える。
「え?あ…もうあと一本しかあらへん」
極限状態でペットボトルの数をあまり数えなかったのが災いして
知らず知らずのうちにペットボトルの水をかなり飲んでしまった。
すぐにハルナが地図を広げる。
「この隣のエリアに神社があるみたいね、私の予想だと湧き水あたりがあるかもしれなからそこで水を調達してくるわ」
「ならウチも行く」
しかしハルナは静止する。
「ダメ。水を調達するだけなら一人のほうが目立たなくていいと思うわ。
それにここに誰かが忍び込んで陣取られたらたまったもんじゃないわ。」
「で…でも」
不安そうに木乃香が見つめる。
「大丈夫だって。サッと行ってサッと帰ってくるだけだから、少しだけ待ってて」
軽くウインクして安心させるハルナ。
「絶対帰ってきてよ。信じとるからな。」
「うん」
「あと…あんまり恐い顔せんといてや…」
「…うん?」
ハルナは意味が分からなかった。恐い顔、そりゃこんな状況だし緊張しっぱなしだけど友人にそこまで言われるほどひどい顔だっけ、自分?
周りを警戒しながら扉を開けて素早く走り出すハルナ。
木乃香はじっと見つめるしかなかった。
【残り19人】
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ζ
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/ /ノ ._/ ノ \_ \ |__| .\____/
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.メ,ー
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/ /.l`‐- ゙、| |=| .i- l ./= ,> /,_、.ノ| |.| !∧.| l' !、`'゙ _,,,..ゝ_,、
. / |.| || | | |.|`' __'`ノi、l / / 二| /'゙∠,,> = '゙l .| ゙7 .l ∠~_,,,,.)
~| |.| !! |.| .|.| | | .|ヽ. ./ .フ <'ヾフ / .| .| /!./ /_ ゙
| .|.!-'`二l .|| |._| .|/ `‐- /,、 |゙、ノ.> '-┐、 `.-‐'' .// ./ ヾ‐---‐、
|_,,,| \_丿!-‐'>,.-'゙~`、/ ` |_,,l/-‐'゙‐、_| `‐- -‐' ヽ_/ `‐- - ‐'
没ネタ
・スタート前に死ぬのは桜子だったが、候補として千鶴、いいんちょ、パルといた。
・古菲は楓と行動までは一緒。武器がPSPで遊びまくっている描写があった。
・夕映は最後まで生き残るはずだったがルート変更、あっさり死ぬ役に。
・アキラは裕奈と行動するが裏切って殺す役だったがあっさり没。
>夕映は最後まで生き残るはずだったがルート変更、あっさり死ぬ役に。
夕映は裏切って裏切って生き残ったり、醜態晒しまくってもしぶとく
生き抜く執念深さがある感じだなぁ。武道派に勝てるとは思わんが。
《30 休憩、また行動》までのまとめ(不確定版)
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
※1番 相坂さよ (支給されず?)
○2番 明石裕奈 ボウガン 首輪探知機(大河内)
×3番 朝倉和美 ボクシンググローブ 龍宮:刺殺(サバイバルナイフ)
×4番 綾瀬夕映 斧 佐々木:銃殺
×5番 和泉亜子 白旗 ザジ:爆死(手榴弾)
○6番 大河内アキラ 首輪探知機(→明石へ)
○7番 柿崎美砂 ポケットピストル
○8番 神楽坂明日菜 鉄パイプ
×9番 春日美空 フライパン 首輪爆発(禁止エリア)
○10番 絡繰茶々丸 日本刀(→エヴァへ) ノートパソコン(エヴァ)
○11番 釘宮円 折りたたみ傘
○12番 古菲 支給されず 22口径デリンジャー
(長瀬→返却) 超
○13番 近衛木乃香 ノコギリ
○14番 早乙女ハルナ サブマシンガン
○15番 桜咲刹那 テニスラケット
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
○16番 佐々木まき絵 ワルサーP38 綾瀬
×17番 椎名桜子 スタート前に死亡 ミタリー男:銃殺
○18番 龍宮真名 サバイバルナイフ ベレッタ(葉加瀬) 朝倉・葉加瀬
×19番 超鈴音 アイスピック 古:刺殺(アイスピック)
○20番 長瀬楓 22口径デリンジャー
(→古へ→返却)
×21番 那波千鶴 グロック17(→村上へ) 自害(飛び降り)
×22番 鳴滝風香 木刀 首輪爆発(禁止エリア)
×23番 鳴滝史伽 手術用メス 首輪爆発(禁止エリア)
×24番 葉加瀬聡美 ベレッタ(→龍宮へ) 龍宮:刺殺(サバイバルナイフ)
○25番 長谷川千雨 大型の銃器 四葉
○26番 エヴァ ノートパソコン
(→絡繰へ) 日本刀(絡繰)
○27番 宮崎のどか ???
○28番 村上夏美 ??? グロック17(那波)
○29番 雪広あやか レミントンM870
×30番 四葉五月 ??? 長谷川:銃殺
○31番 ザジ 手榴弾 和泉
○担任 ネギ 支給されず
※=椎名桜子(17番)死亡時点で残り29人表記から不参加?
ttp://www.geocities.jp/ryuminrou/rousi.html 【中国武術】
精忠拳・弾腿・潭腿
張玉衡派 八極拳
形意拳 (尚雲祥派・張占魁派)
太極拳 (陳氏・傅式)
鷹爪翻子拳・劈掛拳
朱家 永春拳
中華民国国府軍制定武術
秘踪拳・六合燕青拳
程氏孫錫坤派八卦掌〔第六代掌門人「強」字輩〕
螳螂拳(七星梅花・馬猴)酔拳
点穴・擒拿法・撩角・各種練功法
兵器法も刀・剣・槍はもとより
三節棍や九節鞭・虎頭双鈎・暗器etc
【日本古武道】
浅山一伝流 〔筒井派第十二代宗家〜第二十二代宗家大崎清先生御公認〕
天然理心流 〔松崎和多五郎派剣術第七世〜小谷田洞水先生免許〕
無外直伝無外流 〔第十五代宗家〜第十四代宗家木村勇教宗先生より平成6年7月10日・日本武道館の古武道大会にて全伝御公認ならび宗家継承〕
鉄心武宗流剣術 〔道統八代宗家〕
兼相流〔第四世〜無比無敵流二十一世ならび兼相流三世大崎清先生御公認〕
他万力鎖・乳切木・鉄鞭・鎖鎌・六寸など
>>201 読めない漢字がいくらかある自分に怒りを感じた
佐々木まき絵は、わき目もふらず一目散に走っていた。目的地などなかったが、
とにかく今はその場から逃げ出したかった。とにかく、何としてもだ。
実はついさっきまでまき絵はこのゲームを芝居か何かだと思っていた。
何度か聞こえてきた銃声も爆竹かクラッカーの類だろうと思っていた。
放送なんてネギが適当に選んだ名前を読んでるだけだろうと聞き流していたし、
挙句、夕映を撃ったことなど、「雰囲気を盛り上げるために夕映が演技した」程度にしか考えていなかったのだ。
とにかく、殺し合いなんてあるわけないじゃないか、と思っていたのである。
ただでさえ走っていて心拍数が増えている心臓がますます高鳴った。
ほとんど心不全を起こしそうなほどに。耳鳴りのように、あるいは何度も繰り返す出来の悪いCDプレイヤーのように
その言葉が頭の奥に聞こえ始めた。死ぬのか?
ぼろっとまき絵の目から涙がこぼれた。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。無性に裕奈に会いたくなった。
アキラにも会いたかった。部活の新体操をやって寮まで帰り、シャワーを浴びて、
裕奈とアキラの三人一緒で今日一日起きたことを喋りながら夕食をとりたかった。
レオタードがきつくなってきたから「ダイエットしなきゃ」て言って食事を減らしてふらふらになったり。
そんな懐かしい日々が遠い出来事のように駆け巡る。
「帰りたいよぉ……っく……ひっく…誰か助けてぇ……」
吐き気が胸の奥から突き上げた。涙がますますひどくなった。
すぐ横でざっという音がして、驚くと同時に足が止まった。涙に濡れた目のまま、音のしたほうを見た、誰かが立っている。
恐怖に駆られて、まき絵はほとんど何も考えないまま両手で銃を持ち上げ、引き金を引いた。
またも「ぱん」という音とともに、強い衝撃が走った。
人影は、胸に銃弾を浴びて茂みの奥に消えていた。
まき絵はしばらく銃を構えた姿のまま、がたがた震えていた。それからまたすぐに走り出した。
ああ、私はまた人を殺してしまった。
こんなことはもうごめんだ。帰りたい。裕奈。レオタード。ごはん。アキラ。シャワー。
新体操。撃つ。撃つ!夕映。銃。部活!レオタード!容赦なく。裕奈。殺す。ダイエット。
「もういやだれかたすけてだれかたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけ…」
まき絵は狂いかけていた。
【残り19人】
いっそ自分も後を追おうか…
海岸を歩きながら揺れる波を見て、ふと考えたが死の直前の千鶴の笑みと遺言が、
夏美をまだこの世界に留まらせていた。
千鶴が崖の向こう側に消えてから放送があるまで夏美はずっとそこから動こうとはしなかった。
否、動けなかった。
あの時銃を突き付けられていても、来るなと言われても、自分は止めるべきではなかったのか。
だって、千鶴の銃―グロック17には弾が入っていなかったのだから。
予備のマガジンは全てデイパックの中にあったのだ。
千鶴はどうあっても死ぬ気だった。きっと自分が止めても死を選んだだろう。
それならばあの時自分が千鶴の最期を見届けた事は、千鶴にとってある意味幸せな事だったんだろうか。
だが、夏美がいくら自問自答しても答えを与えてくれる者はいない。
せめて自分に出来るのは千鶴が安らかに逝くように願う事と約束を守る事くらいしかない。
「ちづ姉ぇ、子太郎に伝えるから。」
グロックを手に立ち上がる夏美。自分の本当の武器が花火だけだとしたら笑ってしまう。
決心して振り返る夏美。
「…龍宮さん?」
そこには真名が立っていた右手で銃を構えたことにすぐ気付かなかったのが最悪であった。
パンパン
二発の銃弾を体に浴びる。
「な…」
理解できない。振り向いたらいきなり撃たれた。まだ私は何もしてないのに…
真名が近づく、また一発打つ。
夏美の右腕が大きく跳ねた。もっていた千鶴の形見である銃を落とした。
真名がまた近づく、そしてとどめに最後の一発。
視界が空を向き、夏美は千鶴が落ちた海に向かって落ちていった。
(ちづ姉ぇ…ごめん…約束…守れなかった……)
ドボンと大きな音がして夏美が海に沈む。
海面が赤く染まっていくのを確認して、真名はグロック17を拾った。
「これで3人目か…私に何人殺させればあいつらは気が済むんだ…」
そんな真名の問いかけに誰も応じる者はいなかった。
【出席番号28 村上夏美 死亡 残り18人】
撃たれた可能性があるのは
◎14
○11
△7
×27
ってところかな。
>>207 いる場所検討すればわかりそうだけど
やはり地図が欲しいな
まきえの台詞に多様なこといってるやつが原作のほうにもいたな。ニキビクリームジュンヤコロスだっけ?
このスレおもしロス!!!!!!
GJ
作者乙です
重要事項をメモし終えた後、森を歩きながら美砂は水を飲んだ。三口ほどパンを齧る。
(7人か…)
最初の放送で一気に7人も死んだ。無論美空の名前もあった。
(円大丈夫かな…)
小さくため息をつく。美空にフライパンで叩かれた右肩が痛む。
水で冷やしたがこの痛みだとそうとう強く叩かれたみたいだ。
「…か…の・・・か……のどか!」
突然の声に大袈裟に振り返った。どうして気づかなかったのだ。人の気配に対して、あんなに気を配っていたのに。
しかし、この声は聞いたことがある。
「円!」
「え…み…美砂!」
突然の声に円が振り向く、ホッとしたような泣きそうな笑顔で円が目の前に飛び込んで来た。
「ああ、よかった……ホント、よかった……」
独り言を繰り返す。あまりの正直な姿に、美砂にも同じような感情が浮かんだ。
「円…無事でよかった」
美砂が嬉しそうに笑う。
美砂は続けた。
「一体何を叫んでたのよ?」
「そ…そうだ、のどかが」
「え?」
円のそばにはのどかが制服の胸の中心に大きな穴を開けて倒れていた。
「のどか!?しっかりして!一体どうしたの?」
「それがこの近くの洞窟に隠れてたんだけど突然銃声がなって…行って見たらのどかが…」
必死に呼びかける。するとのどかは目を覚ました。
「…あ、釘宮さん…柿崎さん…」
「のどか!生きてたの」
のどかが必死に上半身を起こす。そして制服のボタンを外してそれを見せた。
「…なるほど。防弾チョッキね」
「はい、鞄にはこれしか入ってませんでした」
しかしのどかが無事なのは何よりだった。
不思議なエンカウントで出会った三人は、円のいた洞窟に身を寄せた。
「これからどうする?」
「三人で行動するのが一番いい選択だけど…」
「こんな私ですが…できれば…一緒にいたいです…もう、一人は・・・」
美砂はこれからのことを考えた。三人いるのだから食料と水はなんとか確保できる。
しかし武器は、ポケットピストルと折りたたみ傘と防弾チョッキ。
これだけで何とかしようものならそいつは相当な天才だ。
(私、そこまで頭回らないし…)
皮肉っぽくため息をつく美砂。
親友の円、怯えているため戦力にはなりがたいがのどかが加勢。
三人でこれからどうするべきか、美砂は考えた。
【残り18人】
まき絵が南になってる・・・
.ヾ,>''~.,:r;'~''~ .,.r:;''~''~´ -、ヽ:`:、 `':..、. ,-、
./ /:' .//'´ .,.rヽ i i、 ヽ, ヽ、 .// _
./ /:'´ /オ / .i:i. |. |ヽ '; ヽ/r'´,ニ~-'
/ r'// .r/// / ii :|. | i. i ヽ<´、
./:/.// ;r‐/- / / _ .|:| i! |'、;i | ;_ '、 ヾ::、':.、
/'´~'// イ _,,_、/;.' `'ヽ、 || .|! i '、| |''''~ ̄ イ `.、'、`:、
./ ,';' /:i'r'/)ヽ.!' -‐,,,,,_ ||、i| ト; ;i i-‐;~r'´ iiヽ; \'、'、'、
.!':/:::r!/:::/ ~,イ .):ヽ !:`,i .i、r .,! |T~ i |:i'、':、 :'ヽヽ'、
ii/!:/ ー'' ,'::`~:::::::', |:/.| /:::';ァ | | i :| :i:',.ヽヽ ヽ. ヾ、
ii |,' '´ .'、ーヾノナ |/ |:/ヽ;~r''| ii '; |; | ',. ヽヽ ', 丶
.| i:',. _ `'o´´ / !'`'`'ヽ;:;! !:i i :!i |; i ヽ':、 :',
| '、 ヽ `` 、 !!/~''''`i i! :!i i i !:! |:i i ヽ、 ',
.| i、.  ̄~ o /!`/ノノi :!i ii | !:| |:|:; | ヽ'; i
! .||i'、 _,., ~´,...r'i l i i i! ! /!| !:| i | i.'; i [ I N T E R M I S S I O N ]
.| |!i 'i、 .......:::::::::::~ `'ノヾi:|:|:i:! ,'! |!:i /i i:! !i| || '、!
| |.'; |ヽ'i'''iヽ'ヽ、 //ヽ;i!:!'|::,'.!/!:|:/.|||!:;' | !! ! XVI Sasaki Makie
';:|. ';| ヾ'; i ヾ,(ヽ___ /.// | ./〃\!:/ !|.!' ! !
━━━━ '、! /'、:!__,, ([ソロモン6]/〃 | / / ``ー、!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ / / }| /:く' ̄ ̄,-'´/ 〃 ``ー、 Welcome to Negima Battle Royale.
{ j / , -|| | 「 ̄`i / __, -\ "When They Cry...?"
GJ
「食事をしたら行くか…お嬢様、待っていてください」
刹那はデイパックからパンを取り出した。
中途半端に食べると、今はよくても後で腹が鳴ってしまう。適量を考えて食べた。
(足りないな)
そんなことを考えて水を飲んだ時、何かの動く音がした。全身の神経が総毛立つ。
フロアの方だ。
デイパックを肩にかけ、糸の無くなったテニスラケットを持つ。
そっとフロア側のドアに近づき、死角になる調理台の陰に隠れた。
やがて、ゆっくりとドアが開いた。
侵入者はザジだった。次の瞬間、刹那は目を見張った。
ザジがデイパックの中から何か小さいものを取り出したのだ。
手のひらに乗るサイズの、丸いもの……
(手榴弾だ!)
明らかにザジはそれを中に投げ込もうとしている。
入り口にあの糸が張ってあった時点で、中に誰かいることは明白だ。
ザジは手っ取り早い方法で、中にいる人間を消そうとしている。
(まずい!)
今逃げ出したとしても、ザジの投げた手榴弾は刹那の居場所近くで爆発するだろう。
建物は当然崩れる。脱出出来る可能性が減る。
ならば。
刹那はテニスラケット構えた。ザジは今にも手榴弾のピンを抜こうとしている。
(当たれ!)
力いっぱいラケットを投げた。ラケットはまっすぐザジに向かって飛んでいった。
「…!!」
ザジの体が弾かれたように揺れる。当たったのか外れたのか、全くわからない。
しかしピンの抜かれた手榴弾がザジの手から落ち、そのまま床に転がった。
刹那は慌てて非常口のドアから外へと飛び出した。と同時に鼓膜を破るような爆発音。
爆風。背後からの強い風に押され、刹那の体は一瞬宙に浮いた。
そして扉もろとも外へと吐き出された。肩から地面に落ちる。コンクリートの崩れる音。
パラパラと粉が降って来る。
そして目に映るのは太陽の光。とりあえず無事なようだ。
ふと横に目をやると、一個のデイパックが転がっていた。おそらくザジが持っていたものだ。
爆風でここまで飛ばされたのだろう。よく見ると、一緒に腕のようなものも転がっている。
(人間の、腕だ。ザジさんの、腕)
ゾワッと寒気が走る。
(私は…人を…クラスメイトを…殺した…)
刹那は後戻り出来なくなった。
【出席番号31 ザジ・レニーディ 死亡 残り17人】
刹那は剣は持ってないんですか
>>219 武器になるようなものは始めに没収されてるんじゃないでしょうか。
目が覚めたときにはもう手元に無かったんじゃないかと。
刹那がもう死ぬのかと思った。
ヒヤッとしたよ。
けど2-4の最後に
刹那は、窓際で震える木乃香の背を見つめながら、傍らの剣の鞘を握り直した。
ってあるぞ
やっぱりヘリに乗るときに没収されたんだろうか
そういう揚げ足を取っちゃいけません
ヘリで没収だろ
面白い!! このスレ面白い!!
オラ、ワクワクしてきたぞ!
ネギま!の刹那のコスプレしたアホが捕まった!!
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1125136069/l50 9月16日(金)
本日秋葉原駅前にオープンした
ヨドバシカメラ「マルチメディアAkiba」の大行列の前で事件が起きた
初日セールの大混雑で事故が起きないか警備していた警察官が
二人組みの少女を逮捕したのだ。
彼女らは俗に言うコスプレという物をしていて
一人は和服姿・・・・・これは何も問題はなかったのだが
もう一人は漫画内の仮想の制服に日本刀といういでたちだった
もうここまで読めば分かった方もいるだろう
なんとこの日本刀が真剣であったのだ
銃刀法違反で逮捕された少女は
「父の刀を持ってきた」と供述している
まさに秋葉原ならではの珍事件といえよう・・
227 :
マロン名無しさん:2005/09/22(木) 17:51:37 ID:Gsg8+K6b
一人釣られたな
ノシ
釣られちまった・・・アキバならありえると思って・・・
このスレ最高
刹那の剣はヘリで没収されたことにしてください。
刹那は爆風が巻き上げる中で何とか立ち上がろうとした。
「…な…何があったの?」
怪訝そうな声が聞こえた。ハッと顔を上げる。
刹那は誰かを確認する前に、瞬時に元いた建物の中に飛び込んだ。
前方約20メートル付近。生い茂る草むらからハルナが出てきた。
「…!!」
ハルナは息を呑んだ。目の前には手足が千切れ黒こげになったザジがいたからだ。
一瞬吐きそうになるが必死で堪えた。
「…だ…誰がこんな……」
あまりの惨劇に呆然としている。
(誰…?)
刹那は誰かを確認しようとしたが爆風が巻き上げた土埃と煙でよく見えなかった。
ただ、その人物は銃を持っていることが分かっていた。
(ごめんなさい)
心の中で謝る。これからしようとする行為に対しても。
木乃香を生き残らせるために他の生徒を殺す。それが刹那の選択。
砂埃に隠れゆっくりと、背後から近づく。決して音を立ててはならない。
持っているの何重にも束ねたテニスラケットの糸。
刹那は瞬時にハルナの背後を取り、その首に糸を巻き付けて一気に引いた。
「ぐっ……!」
ハルナの喉が鳴る。咄嗟に糸を緩めようとするが、細い糸はしっかりと首に食い込んでしまった。指にすら引っ掛からない。
「……う゛……あ……っ!」
ハルナがもがく。刹那は力の限り糸を引き続けた。渾身の力を込めて。自分の手が痛くなるほど。
ダダダッという音がして、刹那の右肩に鋭い痛みが走った。
それでも緩めなかった。失敗したら、それは自分の死を意味する。
やがて、ハルナの抵抗が弱くなる。ダランと両手が下がり、全体重が刹那の手にかかった。
ようやく力を抜くと、ハルナの体は地面に崩れ落ちた。
しかし、やらねばならないことがある。刹那はハルナの首に絡み付いた糸を取り戻しだした。
一瞬顔を見てしまうがあまりのグロテスクさに思わず目を背けた。
糸を回収したら、次はハルナの右手からマシンガンを取る。
デイパックを開き、予備の銃弾と説明書、ザジのデイパックからは手榴弾4発と水とパンを取って、自分のデイパックに入れた。
そして、ようやく自分の左の二の腕に痛みが戻って来た。見ると血が滲んでいる。
抵抗したハルナが放った銃弾が掠ったのだろう。怪我の箇所を調べて手当をしなければ。
(早く移動しないと…)
今の銃声を聞きつけた誰かが来ないとも限らない。緊急に移動する必要があった。怪我を調べる余裕などない。
刹那はデイパックを右肩にかけ、左手にマシンガンを持つと一気に駆け出した。
【出席番号14 早乙女ハルナ 死亡 残り16人】
このゲームを影で操っていたのはフリーザです。
フリーザ達はゲームのつもりです。誰が残るか宇宙船から高みの見物をしてるのです。
ネギは逆らうとこの星を消すぞと脅されていたのでしかたなくゲームを開始させたのです。
フリーザは3Aの様子を見て
「ほっほっほっほ 見てくださいザーボンさんドドリアさん 面白いゲームですよ」
と狂喜。
べジータ「フリーザ様 戦闘力平均5のクズ惑星でも面白いものが見れますね」
ナッパ「この学生達のなかには魔法を使える少女がいるな。ちっこすぎだぜ。だが、戦闘力150か。
クズ星の中では優秀だな」
ドドリア「だがやりかたがぬるいですな。いい加減ムカつきますね。
いっそのこと星ごと消して花火でもしますか?」
フリーザ「何を言ってるのですが?くだらない友情劇や生徒達が殺すのをためらうところを
見るのが楽しいんですよ。」
ラディッツ「俺達サイヤ人は親でも平気で殺すけどなw」
238 :
マロン名無しさん:2005/09/22(木) 21:44:40 ID:cir8TcPd
のどかはどうした?
ぅゎ。
愛しのお嬢様を保護してくれているとは知らずに、ハルナを手に掛ける刹那……切ねぇ。
スレ違いだが一つ。
ネギま&バトロワが好きなこのスレの住人には、『葉鍵ロワイアル』(通称:ハカロワ)を強くお薦めするよ。
大手ギャルゲメーカー2社のキャラのバトロワ物なんだが、かなりの超大作。
大手同人ショップで本の形でも売ってるから、未読の方は是非。アレは原作知らなくても、充分楽しめるはず。
……読んだことあるヤシには、何を今更って感じだろうけどw
スレ違いスマソ。
作者さん、乙華麗&続きも期待してます。
241 :
マロン名無しさん:2005/09/22(木) 22:52:09 ID:1nue3HHy
続きみたい〜
ハルナが死んでしまったのが最悪だ
のどかとかは生き残ってほしい
裏口にあやかがショットガンを構えて外を見張っているのを確認してネギは本当のことを話した。
エヴァンジェリンは机の上に座りながらネギ達の話を聞いた。
「なら、あの男が黒幕か…全く、読めない奴だからな」
チッと口を鳴らした。
となりでは茶々丸がパソコンを操作している。相変わらずキーボードを叩く手以外は全く動かずだが。
「私たちはBR本部と戦うことに決めたのですわ」
「どう?エヴァちゃんも一緒に…」
「…断る」
その言葉にネギが驚く。
「ど・どうしてですか!?」
「たとえお前たちの言ってることが本当だとしても、協力する気はないからな
茶々丸が首輪を解析してくれれば魔法が使える、おまえらと協力しても意味はない」
冷たくあしらうエヴァ。
「しかし、それがいつ成功するかは分からないのでしょう?」
「心配はいらん。茶々丸は優秀だ、あっという間に解いてみせる」
あっさりと返されてしまう。
「別に首輪だけの問題じゃない、ここでお前らを殺すという手段もあるぞ」
「!!」
明日菜が鉄パイプ構え、ネギは身構えるだけでエヴァは(重くて持ってるだけの)日本刀を振り上げた。
しかし、刀の重さでエヴァの体が後ろに倒れる。
「うぉっ、くそ…まだ力が戻らんか…」
「やめてください。僕たちは戦う気なんてないんです」
必死に説得するネギ。
すると途端にドカッと鈍い音がした。
明日菜がエヴァに蹴りを入れたのだ。
「…ぐ…魔法が使えないからといって全力で蹴ったな」
「なに馬鹿なこと言ってんの?あんたなんか魔法が使えなかったらただの子供じゃん」
ふんっと鼻で笑う明日菜。
「お…おのれぇ神楽坂明日菜。こっちが手が出せないことをいいことに…」
悔しがるエヴァ。今の彼女はただの10歳の少女のままだ。
「ひょっとして、恐いのかなぁ?」
「な…馬鹿なことを言うな!!この私に恐いものなど」
侮辱されて逆上するエヴァ。
「じゃぁ協力してBRを終わらせる?でないとずっとなめられっぱなしだよ」
「ぐ……いいだろう…だが勘違いするな!このゲームを終わらせたら覚えておれよ…」
「いいわよ」
不適な挑発にエヴァは乗ってしまった。
【残り16人】
リアルで投下キタ━━(゚∀゚)━━!!
GJ!
マ, 「i __r,
ヤ、 |!! , ‐' ´ ̄ ̄ ̄ ニ><´ ̄¬ナ=‐ ァ、
__'ム|」r'´ ィ ,. ,、'"´ 、 `ミ、 i レ'/ ヽ
, '´ フ´ヽ./, '´ ,r | 、 ヽ、 ヽ丶 く `
く / / ,.' , ' , '爿 ! i ミ ヽヽ. i
`む、__/ ,.' / ', ', ' l| |! `、 ヘ `, マ
,!l iリ イ / // / l! ト `i! `|i iト ハ i
l ! |! ,ソ ,イ .〃 / u l l `、 iト、 !i |ト, i {
{. i | i /i 〃 /ナメ、 ', |! ヽ l `、_」|! |i |i ! !
i ,! | |,i! | イ 〃 __ヽ ! | di:‐ヘ i|i! !! i‖:
!,' ,'| l リ! !リ‖ ,イ六ミ、`'" リ チrさ、 .y|| ,!i i !
!i ,i ! l l i |fト、ヘ i !`'":i ヾ 込'::l !' i! !|| |!
リ |,! |! ト、|!ゞト、ヾ, !、:::ノ !;:::ノ / ,イ|!/ ||! i i
! ,!| l ! ` ー ヽ丶 丶 ,イィクi !' !l | { [ I N T E R M I S S I O N ]
i ! ! | l ,_/(ァ'丶 r==ァ ,. ", '´ | ! |!| | :
l! l | ! l!, ´ /( V 丶 、 _,.ィ1 ヾ,´ !.| ‖! | } VIII Kagurazaka Asuna
,! .,' i ,. ‐'´ ', ヽヽ、____7丿ノ \ | |! ‖! i
━━l ,', ィ´ | \[ソロモン6]/| ヽ!.」 |! l |━━━━━━━━━━━━━━━━━━
l! / ヽ ヽ ∧ ̄ ̄∧ / ,. ヾ || i| ! Welcome to Negima Battle Royale.
,.,! i \、 \/ >!Rく ∨ / .i ! ! l | "When They Cry...?"
i | !i ヽ /,ィ! l!.ヽヽ / |! .!. ! l
! ! lハ fi ` /./l .l ー' i ‖ | l |
l l i! i /./ll! l │ i i ! | |
やっぱ茶々丸のハックも三村みたいに盗聴されてたりする?
いやいや
ウィルスで殺戮兵器
そういや刹那の刀は没収されたけど茶々丸の武装はどうなったの?
目からレーザーとか出せたし
魔力で封印…できるのか?
千雨は時計を見たもうすぐ昼の12時を指す。
おとなしくその場で放送を待つことにした。その間に食事をし、水を飲む。
突然音楽が鳴り出す。
『12時になりましたぁー。皆さん、お疲れ様でーす。まずは新しく亡くなられた方の発表ですぅー
出席番号14番・早乙女ハルナさん、22番・鳴滝風香さん、23番・鳴滝史伽さん、24番・葉加瀬聡美さん
28番・村上夏美さん、31番・ザジ・レニーディさん、以上でーす』
千雨は地図とペンを用意した。
『続いて禁止区域です。一時間後の1時にBの6、3時にDの2、5時にFの4でーす。
残りは16人になりました。頑張って下さーい』
再び音楽が流れ、放送が終わった。
「あと16人か…」
千雨が呟く。
手にした銃を見る。
「あと15人殺したら生き残れる、勝手に潰しあってくれたら楽だな」
千雨はゲームに生き残ることしか考えてなかった。
【残り16人】
《37 第2次定時放送》までのまとめ(不確定版)
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
※1番 相坂さよ (支給されず?)
○2番 明石裕奈 ボウガン 首輪探知機(大河内)
×3番 朝倉和美 ボクシンググローブ 龍宮:刺殺(サバイバルナイフ)
×4番 綾瀬夕映 斧 佐々木:銃殺
×5番 和泉亜子 白旗 ザジ:爆死(手榴弾)
○6番 大河内アキラ 首輪探知機(→明石へ)
○7番 柿崎美砂 ポケットピストル
○8番 神楽坂明日菜 鉄パイプ
×9番 春日美空 フライパン 首輪爆発(禁止エリア)
○10番 絡繰茶々丸 日本刀(→エヴァへ) ノートパソコン(エヴァ)
○11番 釘宮円 折りたたみ傘
○12番 古菲 支給されず 22口径デリンジャー
(長瀬→返却) 超
○13番 近衛木乃香 ノコギリ
×14番 早乙女ハルナ サブマシンガン(→桜咲へ) 桜咲:絞殺(ラケットの糸)
○15番 桜咲刹那 テニスラケット サブマシンガン(早乙女) (ザジ)・早乙女
手榴弾(ザジ)
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
○16番 佐々木まき絵 ワルサーP38 綾瀬
×17番 椎名桜子 スタート前に死亡 ミタリー男:銃殺
○18番 龍宮真名 サバイバルナイフ ベレッタ(葉加瀬) 朝倉・葉加瀬
グロック17(村上) ・村上
×19番 超鈴音 アイスピック 古:刺殺(アイスピック)
○20番 長瀬楓 22口径デリンジャー
(→古へ→返却)
×21番 那波千鶴 グロック17(→村上へ) 自害(飛び降り)
×22番 鳴滝風香 木刀 首輪爆発(禁止エリア)
×23番 鳴滝史伽 手術用メス (長谷川):首輪爆発(禁止エリア)
×24番 葉加瀬聡美 ベレッタ(→龍宮へ) 龍宮:刺殺(サバイバルナイフ)
○25番 長谷川千雨 大型の銃器 四葉・(鳴滝史)
○26番 エヴァ ノートパソコン
(→絡繰へ) 日本刀(絡繰)
○27番 宮崎のどか 防弾チョッキ
×28番 村上夏美 花火 グロック17(那波→龍宮へ) 龍宮:銃殺
○29番 雪広あやか レミントンM870
×30番 四葉五月 ??? 長谷川:銃殺
×31番 ザジ 手榴弾(→桜咲へ) 和泉 (桜咲):誤爆(手榴弾)
○担任 ネギ 支給されず
※=椎名桜子(17番)死亡時点で残り29人表記から不参加?
殺した人物・殺された相手のところについて、
直接手を下していない場合は()を付けてみました
現在団体行動中のグループ
・ネギ/8 神楽坂/10 絡繰/26 エヴァ/29 雪広
・2 明石/12 古/20 長瀬
・7 柿崎/11 釘宮/27 宮崎
単独行動者
6 大河内/13 近衛/15 桜咲/16 佐々木/18 龍宮/25 長谷川
危険人物
【極限状態】=12・16 【積極的な参加者】=15(?)・18・25
禁止区域
00:30? L中学校
01:00? 東の丘
03:00? 工場
05:00? ???
07:00 A9
09:00 B2
11:00 E6
13:00 B6
15:00 D2
17:00 F4
地図?(住宅地がどこか分からない、多分北部と思われ)
┏━━━━━崖━━┓
┃ L小┃
┃ 滝 丘 草原 ┃
← ┃ 陵 崖
小 砂 洞 地 ┃
島 浜 窟 帯 ┃
┃ ┃
┃ 低地 ┃
┃ V中 ┃
┗━━━砂浜━━━┛
00:30? L中学校 → V中学校の間違い
「ハルナ…遅いなぁ」
廃墟の一室に木乃香はうずくまっていた。
誰もいない。誰も尋ねてこない。そんな空間で木乃香はただ一人ハルナの帰りを待っていた。
既に体力も限界だった。夜は恐くて30分ごとにすぐ起きてしまった。
目に隈ができても木乃香は眠れなかった。
いきなり爆発音や銃声にはびっくりしたがずっと身を潜めている。
ふと耳を澄ますと外の草むらから誰かがやってくた。
ハルナが帰ってきたと思い窓から覗くと
「せっちゃん!」
木乃香は思わず窓を大きく開き叫んだ。
「せっちゃん!ここやここ!」
「はっ…お嬢様!」
まだ刹那は草むらを数百メートルほどしか進んでなかった。たったこれだけの距離に
木乃香がいたとは予想してなかった。
刹那は周りを確認してすぐ木乃香のもとへ走った。
「お嬢様、無事だったのですね」
「そうや。よかったぁ…ってせっちゃん肩から血ぃ出とるやん!」
木乃香は刹那の肩から血が出ていることに気付いた。
「大したことありませんから、大丈夫です」
「あかん。入って、簡単な手当てくらいならできるから」
そう言って刹那を廃墟の一室に呼び込んだ。
ハンカチを破いて残り少ない水に浸けて軽く傷口を洗う。
「水が少ないではありませんか。これを」
そう言って刹那は自分のデイパックから水を出す。
「すまんなぁ。でも安心しぃや、もうすぐハルナが水を持ってくるで」
「え…」
刹那の手が止まる。デイパックが斜めに傾きそこからサブマシンガンが落ちた。
「…これ…ハルナの銃やん…せっちゃん、ハルナに会ったん?」
「あ…は、はい……お嬢様…まさかハルナさんと一緒だったのでは」
刹那が尋ねる。ハルナは…もう…
「そうや。ついさっきまで一緒やったんや。やのにどうして…」
「…」
刹那が黙り込む。そして重い口を開いた。
「お嬢様よく聞いてください…ハルナさんは…」
「待って!…う、嘘やろ…ハルナが・・・ハルナが・・・」
思い出される爆発音と銃声。このどっちかでハルナは…と頭のなかでよぎった。
そんなはずあるわけないと思っていても、頭が勝手に想像してしまう。
そんなときに放送があった
『12時になりましたぁー。皆さん、お疲れ様でーす。まずは新しく亡くなられた方の発表ですぅー 』
木乃香は耳を塞いだ。そんなわけない、そんなわけないと必死に否定した。
しかし、木乃香の思いとは裏腹についにあの名前が読み上げられた。
『14番・早乙女ハルナさん』
「いやああああああああああああああああああああああああぁぁ」
木乃香が絶叫する。
「お嬢様!」
刹那が木乃香の両肩を持つ
「嘘や!嘘やぁぁぁぁ…絶対帰ってくるって約束したのにぃ…うわぁぁぁぁぁぁぁ…」
木乃香が刹那の胸で泣き崩れた。
「…」
刹那は沈黙した。ハルナを殺したのはこの自分であることに。
「なんでや…なんでこんなことになったんやぁ……」
「…お嬢様」
刹那が抱きしめる。刹那の胸で泣いているのに対し、刹那も涙を流した。
(こんなときに何も言えないなんて…私はなんて臆病で卑怯者なんだ……
お嬢様…何も言えない私を許して下さい…)
そこには、悲しみの涙を流す木乃香と、後悔と謝罪の涙を流す刹那がいた
【残り16人】
寒気がするほどのGJ!!!!!!!
うあ・・・刹那の口先だけで調子のいいキャラまで見事に反映してるGJ
作者凄すぎ。GJ!!!!
とりあえずこの二人が合流できてよかった。
川田(小説)の様になるかと思ってビクビクしてたからな。
作者GJです。
>260を見ていてふと思った
>「待って!…う、嘘やろ…ハルナが・・・ハルナが・・・」
なぜ「…」と「・・・」が混じっているんだ?
267 :
マロン名無しさん:2005/09/23(金) 17:23:11 ID:??? BE:489804487-#
刹那はいざとなったら自分の命惜しさにこのか殺すんだろうなぁ
何故か刹那アンチが
270 :
マロン名無しさん:2005/09/23(金) 19:52:47 ID:+Rw7GuTS
このか「せっちゃん助けて!!」
せつな「お嬢様!!」
(こうなったらあの力を使うしか!!
いや、待てよ。羽を出すと嫌われるかもしれない・・・
う〜ん、もう少し待ってみよう。それからでも遅くはない。
何とかなるかもしれない。よしもう少し待とう!!)
271 :
☆☆☆:2005/09/23(金) 20:02:35 ID:3edhLNQC
1人でゃってんのぉ〜???ぅちも入れてぇ〜☆☆
273 :
マロン名無しさん:2005/09/23(金) 22:21:39 ID:F9i9U2XK
でも刹那には飛び道具は効かないんじゃなかったんじゃ?
けっこう最後まで生きるんじゃ?
つーか優勝応援です
>>274 たしかにここはageるようなスレじゃないよな
今日は仕事がメッチャ忙しかった。
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ←もうこんな状態
だから今日は投稿お休みします。
明日休みだから出せると思うよ
じゃ、おやすm…zzz
>>273 飛び道具効かないのは刀持ってるときの話だと思いますが
刀没収された状態だし代用するものもなさそうだから飛び道具効くんじゃない
まあラケットのフレームで弾くとかできるかもしれないけど
>>276 乙であります。マターリと待っております。
>>276 体に気をつけて頑張って下さい。
期待待ち。
>>277 5巻で素手でほぼ同時に飛んできた飛び道具4〜5本キャッチしてる。
>>279 じゃあ飛び道具きかないですかね
銃弾もなんか避けれそうな感じだし
さすがに龍宮はキツイかも知れないけど
281 :
マロン名無しさん:2005/09/24(土) 00:11:41 ID:9Nl650jS
まぁ飛び道具は効かないのが結論でしょうな、
でも3−Aには飛び道具無しでも強いのいっぱいいるし・・・
がんば!刹那!
./ 〃 / ;' , / i ! l ハ ', ', ヾ, ヽ ヽ
./ ,', / / //| .| ! ! ハ ハ ', ヽ i ',
i |.! :' /,' i|,' .l .! i ト ハ ! ', i .l !
l! !l | !!i .i|! | ト ! l ヽ:ハ i l ! .! .il
|| .|| .! i| ! |」二! | ヽ, .i ヽム--、i |! l l!
|l .|| .|: !i:イ´| ! l」` ヽ:」 ヾ弋:」リ!トi| .i i .|i
l| .!| ! |! ‐' _.. ,.二.._ !l| .| l !l
|| .!:! | r'.r三ミ` .' ,iハヾ, l! .| l ||
|| .|.| !. イ :ヒ'孑 i b厶}} } ‖ .| | li
|| ! |.| |! ` 辷ヒ'リ 弋ニツ ' ./! | l |i
ll | !.! ;ヘ o` 、 O / || i | ||
l|:| | | i`ヽ、 ./‐'i| | | l:l
||:| | | | 丶 ´ ̄` .oィ || ! i ! !
||:! | | | ` 、 , ィ.´ l || | | ! i [ I N T E R M I S S I O N ]
il:| ! ! ! i ` ー ´ | ! | | | | |
.||:| | | l .| :| ! ! l i l | XIII Konoe Konoka
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>>276 休日出勤乙です!
誰だか知らんが
>>67を桜子スレに貼るのをやめろ
空気嫁
グループ変更 《38 それぞれの涙》
団体行動
・ネギ/8 神楽坂/10 絡繰/26 エヴァ/29 雪広
・2 明石/12 古/20 長瀬
・7 柿崎/11 釘宮/27 宮崎
・13 近衛/15 桜咲
単独行動
6 大河内/16 佐々木/18 龍宮/25 長谷川
>>276 乙です。続きワクテカしながら待ってます
「…」
「あ…起きた?」
古菲が目を覚ました。そばには裕奈が、窓にはボウガンを構えた楓がいる。
「よく寝ていたでござるよ、クー」
楓がいつもの口調でやさしく話しかける。
「はい、くーふぇお腹空いたでしょ」
と言ってデイパックからパンと水の入ったペットボトルを取り出す裕奈。
パンを食べる古菲だったが、未だにいつもの覇気が感じられない。
だがしばらく寝ていたため、精神的に落ち着いていた。あのまま寝ていなければ
古菲はどんどん狂っていくだろう。
「くーふぇ、これ」
そう言って裕奈が差し出した右手には一錠ずつ梱包された鎮痛剤を差し出した。
「まだ足が痛むんだったら飲んでね」
「ありがとアル」
鎮痛剤をポケットにねじ込んだ。
ついさっきもこの病院の近くで一発の銃声が響いた。威嚇射撃なのか、誰かを殺したのか
どちらにしても安易に発砲する人間が近くにいる限り、迂闊には歩き回れなかった。
『みなさぁーん。お元気ですかぁー、それでは先ほどまでに死んだ人を発表しまーす』
定時放送の時間がきた。
裕奈は祈る、まき絵とアキラはまだ無事でいるように。
『出席番号14番・早乙女ハルナさん、22番・鳴滝風香さん、23番・鳴滝史伽さん…』
まだ二人は無事なようだ、しかしすぐに楓を見る。
風香、史伽が死んだのだ。
楓の細い目が小刻みに震え二人に背を向けた。
「楓…」
「…」
二人が見つめるなか、楓は目の奥からこみ上げてくるものを必死で押さえ込んだ。
楓は耐えた。
足を撃たれ、しかも生きるためとはいえ人を殺したことで精神的にも弱っている古菲。
武器がボウガンとはいえ戦闘には素人の裕奈。
二人とも楓に頼り切っている。そんな楓が弱気なところを見るわけにはいかない。
(二人とも…泣くのは生きて帰ってきてからでいいでござるよな…)
「裕奈殿。交代の時間でござるよ」
「あ、うん」
楓はボウガンを渡すと側の棚を開け、液体の入った瓶を取り出す。
生きるために、楓は手短なもので武器を作った。
【残り16人】
いまさらだが一つ言いたいことがある。
なんでだれも前半の描写の大部分がバトルレイプの真似だって突っ込まないんだ?
でも、後半とかの描写はGJです。
美砂、のどか、円は未だに洞窟の中にいた。
放送を聞き終わったら、順番に見張る。
禁止区域と縁が無ければの話だが。
今は円が見張りの番だ。
座りながら、美砂は懐かしい学園の日々を思い出した。
楽しかった。チアリーディングとして汗を流した日々。
三人でよく町にショッピングに出かけたあの頃が懐かしく思えた。
しかしもう戻れない。
桜子は死んだ。
それまでの自分にも。
自分の中の何かが変わってしまった。
自分を襲ってきた美空を何の躊躇もなく撃てたから。
「もう無理なのかな…」
学園にいる彼氏の存在を思い出す、こんな私をまだ見てくれるかな?
「……のどか」
美砂がのどかに話しかける。
のどかが自分の頭を抱え込むようにして丸くなった。泣いているのかもしれない。
ハルナが死んだからであろう。
夕映と三人でいつも行動していたのを何度も見てたから。
(私たちは二人だけど…のどかはもう一人……)
美砂は無言でのどかの頭を軽く撫でた。
(人を平気で傷つける私じゃ、何を言っても何の慰めにもならないから…)
それが今の自分にできる精一杯の慰めだった。
【残り16人】
乙
作者GJ
お疲れ様です
木乃香は泣きつかれて眠っている。刹那の肩にもたれ、その腕にくるまれたまま。
これからどうするか刹那は考えた。
木乃香と合流できた以上、必死になって木乃香の命を守る。
だが生き残るのは一人だけだ。誰かが勝手に潰しあってくれればいいだろうが
戦闘になったら刹那は木乃香の目の前で相手を殺さなくてはいけない。
木乃香にこんな残酷な所を見せられない。
しかし、生きるためには相手を殺すしかない。
(お嬢様を生き残らせる為に、全力を尽くそう)
そう刹那が思ったとき、ふいに木乃香がゆっくりとその目を開く。
「あ………」
木乃香の目が刹那を見る。刹那も木乃香を見た。木乃香が身じろぎをする。
刹那は慌てて抱きしめている腕を緩めた。
「大丈夫ですか?」
「…ウチ…寝とったんや…」
寝起きの木乃香に刹那は缶詰を一個取り出した。
「どうぞ食べてください。私はもう食べましたから。」
「ありがと、せっちゃん」
木乃香は缶詰を持って食べ始めた。やはりまだ怖いのか、無意識のうちに肩が寄っている。
刹那は木乃香を励ますように、その肩を抱き締めた。
「ウチな…」
「はい」
木乃香がうつむいて呟く。
「ウチは、仇を討ちたい。ハルナの……」
ドキンと刹那の心臓が鳴った。ハルナを殺したのは刹那だ。
「ハルナはただ水を探しに行っただけやのに……理由なんかどうでもええ…
ウチはそいつのこと絶対許さへん…」
刹那は本当のことは話せなかった。
話せば、二人の友情に終わりが来る。
(私はずっと…黙ってるべきなのか…どうしたら…私はどうしたら…)
刹那の苦悩は続いている。
【残り16人】
/´ , <´ , -─ ヽ
/// / /丶_ ,r‐ 、 ヽ
/// / / / ! 、
, ィ ' / ,/ / / / ,/ /! '、
, ´// / / , 、 / //、 /' // | i、
, < // ,/ / /rュy! / '′\, ‐' ! // i | ! l
 ̄``ヽ <,∠ / / i f' / / _, -'´ヽ | // / l│ i l
\ `Y´> 7¬! r7 レ'r==-、 ヘ l // / / ! | │
ヽ ! i / /! / / ,r'ひミ,!i l l /,イ /! / / ! │
! ! l / / 7 i |U ゞソ ゝl //l /│ / / | │
i | レ' | | { ‖ ! ///〃 ,/ / l l ト|、 l
| | / | | | ∨! l _,// ,≧=、‐- 」 | !.! |リ [ I N T E R M I S S I O N ]
| | ! .| | | i | | /〃ヾツ'ノ|イ i ! ! j│′
| / / l | ,へ | i |、 - 、 ' ′ /!//│ | | ∧| XXIX Yukihiro Ayaka (chairperson)
|! / i ヽレ' ソ ヽ| |__`=‐ _, ィ´i |/ l l l / |!
/ / l| l\ ロ| l |/  ̄ ̄ ̄ ̄ i/ ! | ! │/━リ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レ' l ! │ \.l l | / ! | | |i / Welcome to Negima Battle Royale.
| / ! 、 l /! ! | ! / i | | ||i/ i "When They Cry...?"
| / | i ∨ |│| | // |ト ! | |ト! !
| / ! ヽ/ ,ノ'‖l |/ / ∨ i| || │
297 :
マロン名無しさん:2005/09/24(土) 19:24:09 ID:uAo7kfGT
>289の人へ
40-2はどうした?
>>287 真似もなにも、最初からバトルレイプの続編っつー事で加筆する形になってるだけだと思うが…
>>45でしょ?描いてるの
>>297 ありません。ただ-1を消し忘れてただけ。
「……はぁ……はぁ……」
真名は歩き続けた。誰かを殺すために。
歩くだけなのに異常に息が上がる。
喉が渇き水を飲む。
「ふぅ…」
喉が潤い一息つく。
(私はあと何人殺せばいい…全員か…先は長いな…)
高畑はただ殺せと命じただけだ。
何人殺せとは聞いていない。
「…ふ…ふふ…」
少し笑う。自分でも何で笑っているのか分からない。
なにもかも分からなくなってきた。自分の人格が何処にあるのか分からなくなる。
「…私は狂ってるな」
分かっていた。それは和美を殺した時点で。
腕に握られた銃を見る。
自分のこめかみを撃てば楽になるが、もう一人の仕事人としての自分が必死に止める。
「……行くか」
真名はまた歩き出す。その足取りは重い。
【残り16人】
GJ 壊れてくね〜
GJ
怖いモンがダメな俺が見入ってしまう…。
だ、誰か助けてくれぇ〜!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
GJ
いやこれすげーよ
キャラの心情とか神
龍宮にも他の生徒のように人間らしい面があるって描写が良いです
俺はサッキ別のバトルロワイヤルのスレから来たけど
他の奴らはどの位前にこのスレを知った??
昨日、ガイドラインのどこかのスレで。
マルチされてるな
>>308 死んだ生徒のスレに死んだ話とここのURLが貼ってある
神スレなのに・・・マルチやめれ
キャラスレで見ると
下手な荒らしより気分を害するな
ナンカムカツク!!!
犯人はID:ewwqLK6n です
ネギは窓を眺めている。
窓の外では明日菜が見張りをしている。
家を見るとエヴァが寝ている。
茶々丸はパソコンの画面を見たまま動かないのは相変わらずだ。
「…」
ネギは放送を聞いてさらに落ち込んだ。
もう半分近い人数が死んでいることに。
「ネギ先生…」
あやかが声を掛ける。
「いいんちょさん…3−Aは一体何をしてるんでしょうね…」
「…ネギ先生」
ネギは泣いている。
「なんで…っく…こんな…」
ネギの涙をあやかが拭う。
「ネギ先生、なんとしてもこのゲームを終わらせるのですわ、なんとしても!」
「いいんちょさん…」
あやかがネギを励ます。
「茶々丸さんが首輪を解析してくれれば、何とかなりますわ」
「…いいんちょさんは…強いのですね…」
「当然ですわ。私はクラス委員ですもの。皆の先頭に立って引っ張るのが私の宿命ですわ!」
「そんなところ、あまり見た覚えはないな」
エヴァが突っ込みを入れる。
「一言多いですわよ、エヴァンジェリンさん」
あやかはネギを抱きしめる。
「ですから…死んでしまった人達のためにも…戦うのですわ」
あやかが立ち上がる。
「ちょっとおトイレに行ってきますわ」
そう言うと勢いよく部屋を飛び出した。
「……う…うぅ」
あやかもまた涙していた。
ネギはルームメイトの木乃香や明日菜が生きている。
しかしあやかはルームメイトの夏美、千鶴の二人が死んだ。
悲しくないわけがなかった。
涙は見せられなかった。
【残り16人】
いいんちょぉぉぉ〜〜(;д;)
ここのスレ凄過ぎです
お気に入りに登録しました
刹那はマシンガンを構えて歩く。
後ろでは木乃香の手を引いて
「せっちゃん、少し休も…」
「いけません、もうすぐここのエリアが禁止区域になってしまいます」
迂闊だった。絶叫する木乃香をなだめるのに必死で放送をよく聞いていなかった。
自分たちのエリアが禁止区域になるのにあと1時間でようやく気付いた。
「ふぅ…ここならもう禁止区域ではありませんね…」
「はぁ…ふぅ…せっちゃん急ぎすぎや…」
「では少し休みましょうか」
腰を下ろして一息つく二人。
「これからどなんしよ…」
「明日菜さんを探しましょう、生き抜くためには信頼できる人が不可欠です」
木乃香を守るためには自分が戦わなくてはならない。
しかしいざという時、一人では厳しいところがある。明日菜なら信頼できる。刹那は思った。
できればあいつも…
ガサッ
「!」
刹那がマシンガンを手に持つ。
「せ…せっちゃん…」
「大丈夫です、お嬢様」
デイパックを肩から外していつでも撃てる体制になった。
茂みに身を隠す、相手の影が大きくなってきた。
(あと、少し)
マシンガンを持つ手に力が入る。
(今だ!)
バッと飛び出してマシンガンを構える。
相手もそれに応じて銃を構える。
「……刹那…」
「あ……」
銃を構えた二人は見合った。
「…生きてたんだな」
相手が軽く微笑み右手で構えた銃を下ろす。
刹那はそこにいる戦友の姿を見て安心した。
よかった、彼女が味方なら心強い
おそらくそう思ったのだろう。
「ああ、そっちも無事みたいだな。たつみ…」
パァン
笑顔が凍りつく。デイパックで隠れた左手で放たれた弾丸を食らい
刹那の体はくの字に折れ曲がった。
【残り16人】
今日はがんばってここまでおやs…zzz
せっちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
せっちゃーーーーーーーーーーーーーーん!!!!
作者さま乙です。
せっちゃーーーーーー(;゚Д゚)ーーーーーーーーん!!!!
作者乙ッス。
・・せっちゃんorz
まだ、まだ脱落するはずがないと信じます。
せっちゃん…
死んだらイヤや
滅茶苦茶続きが気になるところで終わるなあ
せっちゃんはまだ死なんよ!
頼むから生きててくれせっちゃん・・・
せっちゃーーーん!!
先に逝ったら、木乃香まで・・・。
作者いつもながらGJ!!!
しかし今回はスゴい所で終わりましたなw
続きが気になるなるなるなるなるなr(ry
時に、今回の最後の刹那の話で思ったんだが…
俺は楓と千鶴が好きなんだが(趣味がバレるw)、たつみーがノってるってのは楓も危ないよね((((゚Д゚;))))
せっちゃんが・・・・・
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。
_no _no _no _no _no _no _no _no _no_no _no _no _no _no _no _no
_l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0
0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_
_| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○ _| ̄|○
○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_ _
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| | ̄| | | ̄| | | ̄| | | ̄| | | ̄| | | ̄|
\ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \
刹那は死んでいいよ
335 :
マロン名無しさん:2005/09/25(日) 02:41:21 ID:LJYR7lPI
萌えの全てを併せ持つ究極の存在亜子が手榴弾ごときで死ぬわけねぇだろうが
誰だ勝手に殺しやがった野郎は?さっさと削除依頼だしてこいよ糞虫が!
>>335削除っと。
∧_∧
∧_∧ (´<_` ) 流石だな兄者。
( ´_ゝ`) / ⌒i
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ FMV / .| .|____
\/____/ (u ⊃
誰かがマルチするからだよ・・・・
刹那へのコメントの量・・・・
住人 確実に増えたな・・・
こっれも作者さんの実力です!!!
GJ!!!!!!
「せっちゃんにもネギアスナのどかにも先立たれ、狂気と殺意のダークサイドが
剥き出しになった木乃香の図」、というのもこのスレでなら見てみたいとチョッピリ思う
漏れは人非人だろうか。
あ…ああああ…今から一話から見て…吐気が…
物凄い見入ってしまった…く、苦しみながらもGJ!です・・
>>341 おまえもか!!!
俺も今全話見終わった!!!
!ヽ\!川 レゝ、r‐{ ̄`7' ,´ヾ `丶、 |ィ7 -、ヽ
> >r┐∠.__〈 Yゝ // ∨ i 、 ヽ ヽ. /〉ノ∠┬く三{
(__,∠/7、ヽ' ,> ∨ / ,. / ム| ! l ヽヽ ヽ ∨ム'´_てゝ=ァ
`7,ムト、__」 ' ' / / / l | ! | !. l | `Y |i `r、く
// ,r、 Y7ノ ! j | !. / ! ト、 ト、 j | ! l !f' Y i l/¬
{ 人 ゝ‐',ノニ云7,イ j! ,ム-─- ヽ│ム、_! ト | l├=y'ー、_ソ人_/
∨/ ̄了i⌒'ヾj |! /|7 ! ヾ ヾ リ7ァ'│|マ' _,r、_r'´ ̄l
Y´ ̄_,」´rャ / トi-|ト、‐=‐''" `ー=='/ハ ! |l ム Y_) ,フ⌒i
冫¬、_,ノゝイ! |从|!、\ i /, ィ!/ f⌒>‐ 、イト7r-./
i `ヽ∠/\7 !_,_,ミ 、`ヽ -- イ/ィ' |f( (_ )ソ /{ 」⊥,ム
/`ヽィr‐、勹 ! ,ム∨ム,ト 、 /_ハこlト、 三彡' /ーくク7/
\,∧花クi j| l='兄ミ( l丶 __, ‐'1r作、Y'rl i /`ム! /r彡
/⌒ヽ二>、 ド =イ ゝイ \ /´ト、/_,ハ」ト. ∨! rク、ミf‐、ム
,イ / /⌒ヽ. ! /-ゝ- ' 7 ! /|i\ l ヽ`ー-ヽ f' o Y/下ソ
/イ⌒ヽゞ 彡 ´ / | / //|トヽヽl !  ̄`ヽ_ノニミク-、
´,」 ト=く! 〈. /lー' / iヾ! `ト、 │ i. 0 ソ r¬ i
(__ ィヾ⌒Y| ヽ >' ! l| キ」 j `く / |>‐'ゝゞ`ツ !
ばらばらにちらばる花びら雫は紅 欠けた月よ廻れ永遠の恋をうつし
瞳あけたまま 腐食してゆく身体 鮮やかに失われる この意識だけを残して 春を待てずに
愛しい貴方はただ そっと冷たくなって 腕の中で壊れながら ほら夢の淵で呼んでる いつものように
たどりついた終わり 生まれ変わりの痛み 飲み込まれる土の中で 結ばれていった約束
死んだ世界 今宵はもう夢うつつ やがて閉じた瞳
くるい咲いた夜に眠れぬ魂の旋律 闇に浮かぶ花はせめてもの餞
ばらばらにちらばる花びら雫は紅 欠けた月よ廻れ永遠の恋をうつし
聞こえたのは木乃香の絶叫。
見えたのは銃を自分に撃った真名。
そして感じたのは腹に熱いものが貫通した感触。
「せっちゃぁぁぁぁん!!」
必死に駆け寄る木乃香、そこには腹に銃弾をくらい苦しむ刹那がいる。
かろうじて体を捻り急所を免れたのが幸いだった。
「…あ…くっ……」
しかし、急所を外したとはいえもろに食らっては苦しむ意外なにもできない。
「た…龍宮ぁ……」
木乃香に上半身を起こされた刹那が真名を睨む。
「…」
真名は何も語らない。しかし落ち着いていないように見えるのは気のせいか?
どっちにしろ今の自分は絶体絶命だ。
「よ、よくもせっちゃんをー!!」
木乃香が腰に下げたノコギリを振り上げて真名に立ち向かうが
「――!、が…ぁ」
銃のグリップで顔を殴打されて倒れこむ木乃香。
「お…お嬢…ぐっ…」
叫ぼうとしたが真名が近づき、撃たれた傷口を踏みつける。
「…」
真名が刹那を見下ろす。そこには戦友の面影はなかった。
「な…何故だ!こんなゲームにお前は乗ったのか!!」
「…いや、いつもの依頼さ」
真名がやっと口を開く。
「何…がぁ!!」
刹那の傷口を踏みつけた足に力を込めた。
「あ…ぐ…がぁぁぁ」
刹那の体に激痛が走り、涙がこぼれる。
「…スタートしてすぐ、高畑先生から依頼があった。私に殺す役をやれと」
「だ…だから、殺したのか。クラスメイトを!」
「そうだ…もう3人目だ」
冷静にそして冷酷に喋る真名。
「私たち以外の麻帆良学園の生徒全員と龍宮神社を盾にしてな…」
刹那は聞きながら真名を睨みつける。
「だから選んだ、他の生徒が犠牲になるくらいならここで食い止めればいいってな」
「だからって…」
真名が刹那の顔に銃を向ける。
「…戦友としての情けだ、一発で楽にしてやるよ」
真名の指が引き金にかかる。
「・・・・・・・すまない。刹那」
聞こえるか聞こえないような小さな声で呟いて指に力を入れた。
破裂音がしたが弾は刹那には命中しなかった。
寸前のところで木乃香が真名に飛びつき、弾道が大きく逸れたからだ。
「せっちゃん!早よぉ逃げてー!」
顔を殴打された跡が残り鼻血を流しながら木乃香は叫んだ。
だが刹那は逃げなかった。
いや、逃げられない。真名の射撃能力は半端ではない。
少し離れても確実に当ててくる。
刹那は今しかチャンスはないと悟った。
「うわああああああああああああああああ!!」
声を挙げて立ち上がる。腹の痛みなど振り切った。
同時にポケットに手を入れる、万が一のため四つあったうちの一つをポケットに入れてたそれを握る。
「あぁぁ!!」
木乃香が弾き飛ばされるがそれと同時に真名にタックルをする刹那。
刹那はポケットからそれを抜き取ると真名のポケットに放り込んだ。
「!」
真名もそれの存在に気付くがそれが隙となった、刹那は大きく真名を突き飛ばした。
同時にそれのピンを抜く。
木乃香のところへ飛び込む。
「このちゃん伏せてぇぇぇぇぇ!!」
敬語など使う余裕はない。刹那は木乃香の抱きしめると可能な限り地面に伏せる。
真名は体勢を立て直すとポケットに手を突っ込む。
入れたれた手榴弾を取り出し刹那に向かって投げた。
ズガァァァァァァァァン
大きな爆発音がした。
砂埃から二人が起き上がった。
「い、生きとるみたいやなぁ…」
「そ・・・そうですね」
刹那が木乃香の肩を借りて立ち上がる。少し進むと木乃香が何かを蹴飛ばした。
「…ひ!」
それは焼け焦げた人間の指であった。
真名は手榴弾を投げたが、手榴弾が手から離れた瞬間に爆発をした。
「…龍宮……」
「…」
砂煙の中から現れたのは顔面血だらけで右腕が見るも無残に吹き飛ばされた真名が倒れていた。
目は虚ろで息も絶え絶えである。刹那はベレッタを拾い真名に向かって構える。
「龍宮…何か言い残すことはないか…」
「…………殺せ」
真名は掠れたこえで言った。
「…」
銃声。
真名の意識は消え去ろうとしていた。
意識が消える寸前の真名の頭の中にあったものは後悔や恨みは無く、安堵感であった。
(…あぁ、これで私はもう…誰も殺さずに済む……)
真名は死んだ。脅威は去ったのだ、しかし二人の間には喪失感しかなかった。
「せっちゃん……」
「龍宮…なぜだ…なぜ……うぅ…」
悔しさで涙が出る。悔しい、何故こんなに悔しいんだ。
「…うぅ………う゛っ…ゴホッ」
突然刹那が苦しみ咳き込みだす。口元を押さえた手の指の間から血が流れ出た。
撃たれたところの傷口が開いたのか出血の量が多い。
「せ…せっちゃん!?しっかりして!」
「大丈夫…です…お嬢さ…」
なぜだろうと刹那は思った、こんなにも意識がはっきりしているのに視界が斜めに傾くのは?
そう思ったのを最後に刹那は気を失い、地面に倒れこむ。
「せっちゃーーーーーん!!」
木乃香の悲鳴が森に響いた。
【出席番号18番 龍宮真名 死亡 残り15人】
あら意外
龍宮が死んだ
350 :
マロン名無しさん:2005/09/25(日) 05:41:30 ID:SnCmbiJ+
真・昇龍拳
うわすげえ予想して無かったよこれは作者GJ。
早朝から、ホントお疲れ様です。GJ!
GJ!!すげぇぇ!!鳥肌立ちまくりだし!
作者さんGJ!!
これすごい!めちゃくちゃ続き気になる
でもまあ刹那は死ぬしかなくなったな。
もしくはこのか覚醒の魔法で回復とかね。
まあ回復なんてしていたらバトロワとしては危機感なくてショボくなるし、
一部の魔法使いでバトロワ攻略なんてそんな安易な展開はないと思うけどw
せっちゃん・・生きてくれ。。。
作者さん乙です。
>せっちゃん・・生きてくれ。。。
無理。
>腹に銃弾をくらい苦しむ刹那がいる。
>口元を押さえた手の指の間から血が流れ出た。
腹を撃たれて内臓が損傷してる。腹の止血は素人には不可能。
つまり気を失うほど出血してなお出血が止められない。
魔法で回復ってのをやったら殺し合いの面白み皆無。
何としても特定キャラを贔屓して生かしておきたいんなら話は別だがなw
全部終わった後、みんな生き返ってハッピーエンドってのはともかく。
でも、刹那がハルナを殺ったのがバレてこのかには嫌われるw
分かった。分かったよ。
貴方が刹那好きくないのはさ。
だから、いちいち書き込みに突っ込み入れたり、魔法で回復〜とか妄想
されなくて結構。。次を待とうや。
バトロワやってて魔法で回復〜はないだろ
そもそも魔法も封印されてるんじゃない?
タカミチだって魔法関係者だし当然それくらいの処置はしてるはず
今日までの出来事が全て、夢だったらいいのになって何度も思った。
だから、書いてみた。書いて夢になると信じて。
ほら、よく漫画の夢の中にあるじゃないですか?
私の目の前に食べきれないほどのお菓子が積み上げてあって、
それに手を伸ばし、まさに食らいつこうというところで、
無粋に起こされて目を覚ますんです。
それはとてつもなく長い長い夢で、
私は1年以上も眠っていたことになっている。
そう。
私は、学園の剣道部の試合のあと、有頂天に駆け出して、
赤信号の横断歩道に踊り出して、バイクにはねられてしまった。
それでずっとずっと1年以上も意識が戻らなくて。
ようやく、目が覚めるんです。
まぶたを開けた時、そこには病院の天井が飛び込んでくる。
それから、ずっと看病しててくれたこのちゃんが覗き込んでくれて…。
あははは。さすがにこれは出来すぎか。
でも、いいですよね?
こういうことにしても、いいですよね?
生まれてきて、ごめんなさい。
桜 咲 刹 那
「できたでござる!」
楓が瓶を置く。
「何アル?これ」
「火炎瓶でござる。これなら銃を撃つよりも投げるだけでいいでござるからな」
最後の一つを作り終えると楓は考えた。
「信用出来る奴と組んで、作戦を立てたいでござるよな。この人数じゃ限界があるナリよ。
とにかく明日菜殿と合流したいでござるな…」
バカレンジャーは夕映を除けば後の4人はまだ生きている。その内の二人がここにいる。
ずらりと並ぶ自家製火炎瓶を見ながら、古菲は考えていた。
(楓、本当に用意周到アル。ここまで逃げてこられたのだって、楓のおかげだし)
何故、楓の選んだルートを通ると敵に会わなかったのだろう。
一時間移動がズレれば、銃撃戦に巻き込まれていた場合だってあった。
どうして?
(まさか楓、何かを知ってるんじゃ……)
嫌な考えがよぎる。もし万が一、最後の二人になってしまったら楓はどうするだろう。
そこに並ぶ火炎瓶を、投げてきやしないか?
それなら裕奈も信じられない。
何故、都合よく楓と一緒に来れたのか?
今まで無防備な姿を見せて安心させ、いざと言う時になったら武器を向ける。
(…!そんなことない!そんなことないアル!)
助けてくれた二人を天秤にかけている自分がいる。
狂いかけている自分。
(………そんなはずないアル)
「古、生き残るナリよ」
「え…」
楓が話しかける。楓は真っ直ぐ古菲を見ていた。
「…うん!」
(信じよう)
抱きしめる腕に力をこめた。
【残り15人】
GJです。
GJ!
くーふぇ段々ヤバくなってきたな・・・
くーふぇ裏切りフラグか楓死亡フラグが立ったね
今読んだが龍宮死んじゃった・・・・
作者には作者の考えがあるんだろうけど殺すの早い気が・・・
あと、まさかとは思いますが全てが終わった後に奇跡が起こって
みんな復活!!でハッピーエンドは勘弁してください・・・・
まぁ、なにが言いたかったかというと・・・タツミー好きだったのに・・・死んじゃった・・・orz
そういうこと逐一言わなくていいから
作者が気を使うような事言うな
BR作戦本部では死んだ生徒の確認を取っていた。
「もう半分も死んだのか…やる気になると意外とやるもんだな」
高畑が呟きながら将来設計を漠然と考えていた。
(このプログラムが終われば、僕は麻帆良の学年主任に推薦されるだろう。木乃香クンを
故意に優勝させて学園長に恩でも売っとけば次期学園長の座は確実だが、そこまでの介入は
軍に申し訳が立たないな・・・)
歩いている兵士がタカミチに敬礼の姿勢を取る。タカミチは軽く会釈した。
(ゲームの内容は、特に問題が出ない限りどうでもいい。それよりも、同僚の扱いだ。
新田と瀬流彦には恩を貸しを作っておきたいな・・・)
と本部の画面に警告音が鳴り出した。
「何事だ!」
高畑が怒鳴る。
「ハッキングです。ものすごいスピードでプロテクトを解いています!」
瀬流彦が慌てて対策マニュアルを開く。
「番号26番エヴァンジェリンの首輪が解除されました!」
「なんだと!」
「さらに側にいる、8番、10番、29番、そしてネギ・スプリングフィールドの首輪のプロテクトを外しています」
計算速度は人間並みではない。高畑は茶々丸の存在を思い出した。
「・・・そうか…たしかパソコンが武器に入っていたな。そして4人の中の誰かに渡った…」
すると高畑は一枚のディスクを取り出すと瀬流彦に一言二言伝えて椅子に座った。
数分後
「ハッキングが停止しました。ゲーム終了まで進入不可能です」
高畑は“ワイルドセブン”をまた一本 取り出しジッポで火を付けた。
すぅーっと一杯に吸って煙を思いっきり吐き出してみた。
「な、そのディスクは相手に逆ハックを仕掛けてプログラム全体を破壊するように作られてるんだよ」
「さすが、用意周到ね」
しずなはタカミチの頬にそっと口付けをした。
某所
そこにはパソコンにどうやって進入したか、バトルロワイアルのゲームを見入っている人達がいた。
「あ、ハッキング失敗したやつがおるな」
「何とかならないのか」
「そうよ、過去にこのゲームに私たちは巻き込まれかけたのよ」
「ほなら、ウチがハッキングしたるわ。この程度お茶の子サイサイや」
370 :
マロン名無しさん:2005/09/25(日) 18:09:30 ID:FTvztZ1L
《47 ハッキング》までのまとめ(不確定版) 【残り15+1人】
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
※1番 相坂さよ (支給されず?)
○2番 明石裕奈 ボウガン 首輪探知機(大河内)
×3番 朝倉和美 ボクシンググローブ 龍宮:刺殺(サバイバルナイフ)
×4番 綾瀬夕映 斧 佐々木:銃殺
×5番 和泉亜子 白旗 ザジ:爆死(手榴弾)
○6番 大河内アキラ 首輪探知機(→明石へ)
○7番 柿崎美砂 ポケットピストル (春日)
○8番 神楽坂明日菜 鉄パイプ
×9番 春日美空 フライパン (柿崎):首輪爆発(禁止エリア)
○10番 絡繰茶々丸 日本刀(→エヴァへ) ノートパソコン(エヴァ)
○11番 釘宮円 折りたたみ傘
○12番 古菲 支給されず 22口径デリンジャー
(長瀬→返却) 超
○13番 近衛木乃香 ノコギリ
×14番 早乙女ハルナ サブマシンガン(→桜咲へ) 桜咲:絞殺(ラケットの糸)
○15番 桜咲刹那 テニスラケット サブマシンガン(早乙女) (ザジ)・早乙女
手榴弾(ザジ) ・龍宮
371 :
マロン名無しさん:2005/09/25(日) 18:10:59 ID:FTvztZ1L
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
○16番 佐々木まき絵 ワルサーP38 綾瀬
×17番 椎名桜子 スタート前に死亡 ミタリー男:銃殺
×18番 龍宮真名 サバイバルナイフ ベレッタ(葉加瀬) 朝倉・葉加瀬 桜咲:銃殺
グロック17(村上) ・村上
×19番 超鈴音 アイスピック 古:刺殺(アイスピック)
○20番 長瀬楓 22口径デリンジャー 火炎瓶(自作)
(→古へ→返却)
×21番 那波千鶴 グロック17(→村上へ) 自害(飛び降り)
×22番 鳴滝風香 木刀 首輪爆発(禁止エリア)
×23番 鳴滝史伽 手術用メス (長谷川):首輪爆発(禁止エリア)
×24番 葉加瀬聡美 ベレッタ(→龍宮へ) 龍宮:刺殺(サバイバルナイフ)
支給武器 所持武器(譲渡奪取他) 殺した人物 殺された相手:死因
○25番 長谷川千雨 大型の銃器 四葉・(鳴滝史)
○26番 エヴァ ノートパソコン 日本刀(絡繰)
(→絡繰へ)
○27番 宮崎のどか 防弾チョッキ
×28番 村上夏美 花火 グロック17(那波→龍宮へ) 龍宮:銃殺
○29番 雪広あやか レミントンM870
×30番 四葉五月 ??? 長谷川:銃殺
×31番 ザジ 手榴弾(→桜咲へ) 和泉 (桜咲):誤爆(手榴弾)
○担任 ネギ 支給されず
※=椎名桜子(17番)死亡時点で残り29人表記から不参加?
◇…殺した人物・殺された相手のところについて、直接手を下していない場合は()で表記
現在の団体行動中グループ
団体行動
・ネギ/8 神楽坂/10 絡繰/26 エヴァ/29 雪広
・2 明石/12 古/20 長瀬
・7 柿崎/11 釘宮/27 宮崎
・13 近衛/15 桜咲
単独行動
6 大河内/16 佐々木/25 長谷川
殺害ランキング 《46-2 信じること》時点
氏名 直接+間接=合計 殺した相手 現在の状態
1 18 龍宮真名 3 + 0= 3 3 朝倉/24 葉加瀬/28 村上 死亡
1 15 桜咲刹那 2 + 1= 3 14 早乙女/18 龍宮/(31 サジ) 生存
3 25 長谷川千雨 1 + 1= 2 (23 鳴滝史)/30 四葉 生存
4 12 古菲 1 + 0= 1 19 超 生存
4 16 佐々木まき絵 1 + 0= 1 4 綾瀬 生存
4 31 サジ 1 + 0= 1 5 和泉 死亡
4 7 柿崎美砂 0 + 1= 1 (9 春日) 生存
マロンであまりageてると荒らされるぞ
375 :
マロン名無しさん:2005/09/25(日) 18:32:00 ID:WsjgUsJq
作者の方すごいよ、、、、
('A`)b<GJ
ageるなって上の人が言ったばかりじゃない
それは突然訪れた。
それまでハッキングを試みていた茶々丸の体が大きく痙攣しだした。
「茶々丸ー!」
エヴァが叫ぶ。
「マ…スター……ハッ…キン…グ…失敗…しまし…た」
「茶々丸さ…うあっ」
ネギが近づくが漏電した体に触れてしまいしびれてしまった。
「首輪…の…解析は…完了…シま…し…タ…」
「茶々丸!しっかりしろ!」
「マ…すたー・・・あな…タに・・・会えて……よかっ…」
茶々丸のデータが消されていく。
学園もエヴァもフォルダに分けて大切に保管していたネギのことも。
(ネギ…先生…今度会え…るときは…人間の…姿で…会いた……)
茶々丸の体が大きく傾く。
消失するプログラムを掻き分けて右手の人差し指を動かす。
キーボードのEnterを押すだけで十分だった。
「……解析完了」
「ちゃ…茶々丸ーーー!!」
するとエヴァの首輪が音を立てて外れた。
「ふざけるな…何が解析完了だ…くそぉ…畜生ーーー!」
エヴァが叫びを上げた。
ネギたちも沈黙した。
途端にあやかの首輪が点滅する。
あやか本人にネギと明日菜も突然のことに驚く。
「何で!!」
>>369 >>相手に逆ハックを仕掛けてプログラム全体を破壊するように
もしかして茶々丸死亡?
ネギや明日菜の首輪は何ともない。
動かなくなったはずのパソコンの画面に文字が現れた。
『ハッキングのペナルティとしてそこにいる誰か一人に死んでもらう』
「そんな…私が…」
あやかが絶望の表情をする。
ネギはあやかの首輪に飛びついた。
「外れろ!この!外れろー!!」
必死に首輪を上下や左右に振るが首輪の警告音は早くなるばかりであった。
「離れてくださいネギ先生!もうすぐ爆発してしまいますわ!」
「嫌だ!もう僕はこれ以上誰かが死ぬのは嫌だーー!!」
泣きながら首輪を壊そうとするネギの体を持ち上げると頬に軽くキスをした。
ネギを見て軽く微笑むと勢いよく明日菜に向かって投げた。
「い…いいんちょ!」
武器のショットガンも投げると一歩づつ下がるあやか。
「ネギ先生を頼みましたわよ、私の一番の友人として信頼してますから。」
するとあやかは振り返り全力で駆け出した。
「いいんちょーー!!」
(ネギ先生に私が死ぬところを見せるわけには…)
少し離れた部屋に入り込む。ドアを閉めたところで警告音が止まった。
「さよなら、ネギ先生」
奥の部屋から爆発音が響いた。
「う…うわあああああああぁぁ!!」
ネギが泣き叫ぶ。
明日菜も泣いた。
「あなた馬鹿よ…なんで…う…く…」
エヴァもネギも明日菜もその場に泣き崩れた。
【出席番号10・29 絡操茶々丸・雪広あやか 死亡 残り13人】
GJ
怖っ!
382 :
マロン名無しさん:2005/09/25(日) 18:51:38 ID:99Qx6iYE
(ノД`)゚。°。ウワーン
いいんちょ死なないでー!
いいんちょマジかっこいい
エヴァの首輪がはずれたら、魔法使えるのか?だったら、いいんちょの首輪、武装解除で何とかなるんじゃないか?
(ノД`)゚。°。
茶々丸ー!いいんちょー!!
>>384 ハッキングにも対策をしていたタカミのことだからフィールド全体に対魔法結界ぐらい張ってるだろう。
エヴァやネギがいるんだし。
作者GJ
イインチョは最後まで残ると思ってたのに・・・・
委員長!!死んじゃいやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(TдT)
ねえ、ところでカモは?
糞スレが上がってるとおもって見てみれば、
職人が現れてとても良スレ化してるじゃないか・・・
こりゃ続きが楽しみじゃわい。
>>142で魔法が使えないのは首輪から結界が張られているからって茶々丸が言ってるね。
エヴァの首輪が外れたらパワーバランスが一気に崩壊・・・。
ネギまロワイアルにフリーザ乱入!
島ごと消し去って終了w
さらに機嫌が悪かったから地球ごと消して終了w
>>394 登校地獄の効果範囲はマホラ学園都市内だけだし。
京都に行った時みたいになると思われる。
学園長がバトロワ参加は学校教育の一環であるって5秒に1回ぺたこんしないとダメだけど。
>>369 某所、なんだろう・・・
楽しみです。乙。
委員長さん(−人−)
>>396 と、なると…。
この中で一番虚しいのは学園長か
続きが気になってしょうがないぜ
いいんちょ・・・・・・・・・・・(ノД`)゚。°。
ここヤヴァイ。
本編より面白いかも(w
>>398 ハッキングが得意な関西弁キャラっていなかったような気がする。
普通に考えれば京都編の面々だと思うけど、まさかラブひなのカオラだったら・・・。
だいぶ住人が増えたな
先読みは脳内で…w
作者さん乙です。
どうしよう、こんなに続きが気になるSS初めてだ
同人誌になったら徹夜してでも買ってやる!!!!
(絵が良ければ・・・・)
これは今まで俺が見てきた中で一番のSSだ……
なんだろう、何か涙が出てきちゃったよ、ハハ……
久々に泣いたな……
最高だなコレ・・・いいんちょのとこマジ泣いちまったよ
個人的にアキラのその後が気になってしょうがない
《48-3 突然すぎた別れ》までのグループ別まとめ
●団体行動
イ: ネギ/8 神楽坂/26 エヴァ (死亡: 10 絡繰/29 雪広)
武器: 鉄パイプ/レミントンM870/日本刀/(ノートPCは破壊?)
※エヴァの首輪解除
ロ: 2 明石/12 古(重傷)/20 長瀬
武器: ボウガン/22口径デリンジャー/首輪探知機/火炎瓶×多数
ハ: 7 柿崎(軽傷)/11 釘宮/27 宮崎
武器: ポケットピストル/折りたたみ傘/防弾チョッキ
ニ: 13 近衛(軽傷)/15 桜咲(重体)
武器: ノコギリ/サブマシンガン/手榴弾×3/
(テニスラケットは破壊/龍宮の武器奪取?(サバイバルナイフ/ベレッタ/グロック17))
●単独行動
6 大河内 (武器なし)
16 佐々木 武器: ワルサーP38
25 長谷川 武器: 大型銃器
茶々丸といいんちょがいっぺんに・・・ 。・゜・(ノД`)・゜・。
だが非常に続きが気になる
個人的には千雨の銃がなんなのか知りたい
トカレフとかなんかが俗っぽくていいな
今読んでますが楽しいですね
作者さん頑張ってください
今思ったけどこのBRは銃少なくない?
柿崎:ポケットピストル
パル:マシンガン
まき絵:ワルサーP38
楓:デリンジャー
千鶴:グロック17
葉加瀬:ベレッタ
千雨:銃
いいんちょ:レミントンM870
首輪でいっぱい死んでるし
416 :
415:2005/09/26(月) 02:20:15 ID:???
マシンガンとショットガンは当たり中の当りだと思います
アブトマットカラシニコフが好きだ
>>415 没収された
中国製カラシニコフを忘れてる
>>415 スタート時点で29人しかいないし、中国製AKや手榴弾も入れると
軍用武器の割合的には本家とそれほど変わらないと思う。
本家のBRて読んだことないんだが、本当にこんな武器に差があるのか?
フライパンとか白旗とかひどすぎだろー
>>420 小説版は三味線糸、フォーク、ダーツとかがハズレとしてあったけど
映画はナベの蓋、ピコピコハンマーとか、根性ハチマキとか格段にハズレがあった。
映画ってハリセンもあったような
ってか住人増えすぎ
マルチに釣られすぎ
>>421 ええええハズレ武器ヒドスww
フォークは頸動脈狙えばまだ戦えるけどハチマキって・・・
>>425 ハチマキ支給された山本和彦って奴は彼女と自殺する役だったから
原作だと拳銃。
作者さん乙です。
429 :
マロン名無しさん:2005/09/26(月) 07:56:22 ID:ee8cDSZV
別にキミらで勝手にもりあがるのはかまわないけどあちこちにコピペ貼るの
やめてくれないかな?
オナヌ文章なんて見たくないんだよね。
うん、ほとんど荒らしに等しいな。勘弁してくれ。
丘の上の草原の茂みに身を隠し、アキラはずっと空を見つめていた。
「みんなが殺しあってるのに…私は何をやってるのかな」
銃声や叫び声は聞こえるがこっちにはこない。
死ぬのは何故か怖くない。しかし誰かを殺すことを考えると突然怖くなる。
「…私はただの臆病者だ」
ゲームに参加せずただ時間の流れにまかせて過ごしている自分。
放送のたびに死んでいった人に対して手を合わせている。
自分で決めたことだ。禁止区域になっても誰かが襲ってきても裕奈が仲間を見つけ
脱出する方法が見つかるまではここを動かないことを。
「ゆーな…早く来て…」
不意に弱気になって涙がこぼれるがすぐに拭う。
約束したから、生き残るためにここを動かずただ裕奈を来る事を信じて。
【残り13人】
よく考えたら茶々丸の表現は死亡ではなく機能停止のほうがよかったかも
最初はアキラは強い女だなぁと思ったけど、やっぱりまだ女の子なんだね。ってかんじです。GJです。
夢を見た。
人を殺す夢。
後ろから首を絞めて殺した。私が殺したんだ。
木乃香お嬢様の友人のハルナさんを私は殺した。
「ウチは仇を取りたい。絶対許さへん」
木乃香の言葉が突き刺さる。
このことが知れたらお嬢様は私を…
「……ん…」
太陽の眩しさに目を開ける。
刹那は濡れたタオルを額に乗せて寝ていた。銃弾を受けた腹には二つ結んだタオルがきつく巻かれていた。
どうやら、まだ生きてるようだ。
「せっちゃん。よかった、もう目を開けんと思うとったんや」
「お嬢様…」
刹那は辺りを見回した。倒れたところから少し離れた所にいる。
少し進むと湖がある。
時計をみるともう5時過ぎになっていた。
地図広げて確認する。湖がある場所は…Fの4だ。
「えっ!」
刹那が驚くそれはあと50分で禁止区域になるところだ。
「お嬢様!ここは禁止区域ですよ!」
刹那の突然の言葉に驚く木乃香。
「大変や!早よぉ逃げんと!せっちゃん立てる?」
「は、はい…」
木乃香の手を取り傷ついた腹を押さえながら立ち上がる。
二人は走ろうとしたが傷ついた刹那がブレーキになりなかなか前に進めない。
刹那は両足がこんなに重かったとは知らなかった。まるで重りをつけられているように。
「う…あ…」
出血でだいぶ血が抜けたせいか、貧血を起こし近くの木にもたれるように倒れた。
「うぅ…」
私はこんなにも足手まといなのか?脱力感が刹那を包む。
「せっちゃんもう少しの辛抱や早よぉ!」
「…もう走れません」
刹那が力なく呟く。
「じゃあウチがおぶって走るから!」
木乃香が刹那の肩を掴む。刹那はそれを振り払った。
「駄目です。それでは二人とも死んでしまいます。私を置いて行ってください!」
「嫌や!」
必死に拒む木乃香を見る。
こんなにも私を心配しているのに、私のしたことといえば…
「…私にはお嬢様といる刺客などありません」
「何で…なんでそんなこと言うんや」
怒鳴り声がこだまする。
「それは…」
それを話したらきっと、木乃香は自分を憎むだろう。
けれど、話しておかなければいけない。ここで何も言わずに死ぬのは卑怯だ。
「………ハルナさんを殺したのは…この私です」
木乃香の表情が明らかに変わった。心の中で、絶望にも似た感情が膨らむ。
「ハルナさんは何もしませんでした。私が後ろから首を絞めました。
それでハルナさんも銃を撃ちました。それが肩の怪我です」
木乃香はじっと刹那を見つめていた。何かを必死に考えている表情。
「…だからお嬢様と一緒には行けません。こんな私にお嬢様のそばにいる資格など…」
少しだけ沈黙した後、木乃香が答えた。
「………あかん!せっちゃんを残して一人で行けん!一緒に逃げるんや!」
それが木乃香の出した答え。まだ友人でいてくれるのだろうか。
「だめです!今の私ではただの足手まといです…」
それでも刹那は木乃香を振り切ろうとする。
「いやや!ウチはせっちゃんを助けたいんや」
「ですが、私は…」
なお言い募る刹那に、木乃香は怒った。
「せっちゃん!!」
木乃香は腰に下げていたのこぎりに手を伸ばし、刹那の顔目掛けて振り下ろした。
刹那から見て左側の木にノコギリの刃が食い込んだ。それを手前に引くと刹那の髪留めが切れ長い髪が下ろされた。
「これで、ハルナを殺した人殺しのせっちゃんは死んだ。ウチが殺した、これが証拠や!」
そう言って木乃香は刹那の目の前に切れた髪留めを見せた。
「今ここにおるのは、ウチと一緒に生きて逃げるって約束した、
学園にいるころのやさしいせっちゃんや。それでええな」
その言葉に、刹那は涙を流して頷いた。
【残り13人】
やられた。そうきたか。
すごいな…
作者見事としかいいようがない
GJ!!
北斗の拳を思い出したぞ
すげえ、感動的だ。
木乃香がエライかっこいいな マジGJ!
443 :
マロン名無しさん:2005/09/26(月) 16:31:34 ID:/ahZJSLx
他にバトルロワイヤルが出来そうな漫画ないかなぁ…
あえてボーボボでやってみようかな
444バトルロワイアル!!
445 :
マロン名無しさん:2005/09/26(月) 16:43:22 ID:sC9KVdOF
445バトルロワイアル!!
作者GJ!
二次創作小説にはまってからもう5年近く、気にいった漫画などのやつを
大量に読み続けてきたがなぜ2chでバトロワ系の物をまともに書く人は
ここまでレベルの高い人が多いのだろう(まあ、性質上キャラがたくさん死ぬものは
かなり高レベルじゃないとたいていの人がほぼはじめで読むのをやめているっぽいが)
作者スゲェよ。。
さすがだなGJ!
キャラが多いから書きにくいんだよ。
バトロワ系以外の小説を見ても、素人はネタに困るとすぐ新キャラを出すから無駄に登場キャラが多い。
結果それぞれのキャラが薄くなって評価が下がる。
原則的に長編は上手い人ほど登場するキャラが少ない。
それに対しバトロワ系統のものを書こうとすると、登場キャラが多いのを前提として書かなきゃいけない。
だからそれぞれのキャラを書き込むのが難しい。
AAのバトロワをどっかで見たがこれを見る限り
あれのネオ麦茶がタカミチでモナーはアスナかな?
452 :
マロン名無しさん:2005/09/26(月) 18:45:33 ID:44Q7RkaT
>銃弾を受けた腹には二つ結んだタオルがきつく巻かれていた
無理ですw
>二つ結んだタオルがきつく巻かれていた
刹那、腹を撃たれて口から血を吹いてるんだよ?外傷じゃないんだからw
腕や足の怪我ならともかく、内臓が傷ついている状態で腹部をきつく巻くなんて
血を絞り取るに等しい行為です。結んだ瞬間に血が吹き出ます。
それくらいちょっと考えれば誰でも分かりますよね?
突っ込んじゃだめだよ
本家バトロワもそういうとこはいい加減だから
総量の1/3くらいの出血で死ぬんだっけ?
このかはどうやってせっちゃんに輸血したんだろう・・・
そんなことも分からない奴はスーパーで10円で売られてこい
刹那は泣いた木乃香の顔を見て泣いた。
木乃香もそんな刹那を軽く抱きしめた。
「ホント仲がいいなお前ら」
後ろから声がした。
「誰だ!」
刹那が声をあげた。
木乃香の後ろ約数メートル後ろに千雨が立っていた。
「もうすぐ禁止区域なのに声が聞こえたからな。様子を見に来た」
千雨はじっと二人を見ている。
「た、頼むわ。せっちゃん怪我しとるんや、一緒にせっちゃん運ぼ」
木乃香の訴えに千雨は刹那を見た。腹をやられてるみたいだ木にもたれて動かない。
「動けないのか」
「そうなんや。せやから肩担いで…」
その言葉に千雨は少し笑った。
「そいつは好都合だ」
二人にサイレンサーの付いたソーコムピストルを向ける千雨。
「長谷川さん!あなたも、高畑先生に言われて…」
「高畑先生?何のことだ、私は生き残りたいだけなのさ」
乾いた表情で二人をじっと見る千雨。
「嘘やろ…何で…なんで殺しあわなあかんの!」
木乃香が叫ぶが千雨は聞く耳を持たない。
「知らねぇな。勝ち残ればいいんだよ、勝ち残れば」
刹那はマシンガンを地面に落としたままであることに気付いた。
手榴弾もデイパックの中で今の自分は丸腰状態であった。
龍宮から奪った二丁ある銃は木乃香が持っていた。
しかし木乃香に人殺しをさせる訳にはいかない。手を汚すのは私だけでいい。
「お嬢様逃げてください。ここは私が食い止めます」
「あかん。せっちゃんを置いていけへん、約束したやろ一緒に生き残るって」
刹那のマシンガンは千雨からは影になって見えない茂みに落ちてある。
飛びついてマシンガンを拾えばいいが、相手も銃を構えてる以上大きな隙を残すことになる。
「アハハ。馬鹿じゃねぇの、生き残るのは一人だけだって聞いただろ」
「お嬢様を侮辱するな…あぁっ!」
千雨は引き金を引き刹那の左腕を撃ち抜いた。
「今度はこの程度じゃすまさんぞ」
「せっちゃん!もうやめて、お願いやからぁ…」
必死に懇願するが千雨は構えた銃を下ろさない。
「どっちにしろもうじき死ぬんだろ。さっさと楽にしてやるよ」
刹那に向かって銃を構える千雨。
「逃げてください…お嬢様」
「嫌や。せっちゃんは殺させん」
刹那の前に立ちはだかる木乃香。その手にはグロック17。
「お…お嬢様……」
銃を構える木乃香の手は震えていた。無理もない本物の銃だ。引き金を引けば相手を殺せる武器だ。
「そんな逃げ腰で撃てるのか?」
「せ…せっちゃんを傷つける人は誰も許さへん…」
じっと銃を構えて動かない二人。刹那は傷ついた左腕を伸ばしてサブマシンガンを取ろうとしていた。
(お嬢様の手を汚すわけには…)
といきなり千雨がうつむく。
「…正直、もう嫌なんだよ」
「え…」
千雨のいきなりの一言に黙る二人。
「何の目的かしらんが、殺しあうなんてもう嫌になってきた」
「千雨ちゃん…」
千雨は二人の前で膝をつき顔を押さえた。
「…く…うぅ…」
「千雨ちゃん!それやったら一緒に行動しよ。生き残る方法を探すんや!」
千雨に近づき必死に説得する木乃香。
すると千雨は顔を上げざまに声を出した。
「やっぱ甘いな。お前」
「え」
パスパスパス
小さな音と共に木乃香の体に赤い点がつき、大きく後ろに飛ばされた。
刹那には状況が理解できなかった。
見えたのは自分の所に飛び込んでくる木乃香の背中。
木乃香の背中を受け止めると刹那は木乃香に叫び続けた。
「お嬢様…お嬢様ああぁぁぁ!…」
木乃香はぐったりして動かない。
口が少し動き「ごめん、せっちゃん」と言った。
「お…嬢…さま……」
そこにある現実。木乃香が撃たれたこと、そしてその命が消えようとしていること。
「…せっ…ちゃ…ん……最後まで…生き残っ…て…」
最後の言葉が放たれると木乃香は動かなくなった。
そのときも木乃香は少し笑っていたように思う。
「…」
刹那は涙を流せなかった。今起きた現実を受け入れることが出来なかったから。
「もう友情ごっこは済んだか」
千雨がやっとかという感じで立ち上がる。
「…う…うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
刹那は声をあげて立ち上がった。マシンガンを素早く拾い駆け出した。
木乃香を撃った憎いその相手目掛けて走り出した。
【出席番号13 近衛木乃香 死亡 残り12人】
止血しようと腹部をタオルできつく絞って
噴水のように血が吹き出て焦るこのかワロスw
千雨かっこいいGJ
うわあああああこのかあああああああ
永遠の友情って題名で、片方のこのかが死んだから刹那も死ぬな、合掌。
千雨のほうが龍宮よりアサシンだなw
どっちにしろこのかが死んだ今「お嬢様を守ることが全て」の刹那に生きる気力はないだろ。
罪の意識に苛まれてクーフェ以上に狂うか鬱死。
だからそういうのは良いって
予想は頭の中でやれって
>>454 それは男性の場合だそうだ。女性だと2/3近く出血しても何とかなったりするらしい。
まぁ、聞いた話だから信憑性は薄いかもだが。
でもあまり酷いと後遺症とか残りそう
千雨がヤタら強いな 龍宮の代わりでイイ味出してる
っていうか作中のキャラと違いすぎて違和感ありまくり
千雨はAAロワで言うフェラーチョ?
一発ものの企画としては成功だろうな。
これは同人で出した方が良いんじゃないか?
俺は10冊買ってやるよ
千雨、黒いな。
だがそれがいい。
千雨死んだら殺戮肯定派消えるんだっけ?
まあいいや
>>481 忘れてた、ってか肯定派かよOTL
出てこんな、のどか
>>482 肯定派までは行かないと思うが
狂ってるよ
>>483
夕映殺してたんだな・・・。まあ仕方ない
一気に読んじゃうと次が長く感じるな
ここまで来ると、外部からのハッカー(やはりH荘の…?)が今更介入しても
もう手遅れという気が。
首輪が外れたから エヴァ狩りに変わる可能性も・・・・
,〃 // イ il |l l ' 、ゝ ヽヽ丶ヽ iト ! | ヽ
, ',' イ i || | l || ! | `、、ヽ ' ヽヽ _ .ムヽ }, ! i ヽ
,' i l.| { ll l ! |! l l ヾ 丶 `>ヾ 丶- 丶l !、i ! ヽ
/ | ! ! l !‖ | l Lム L._ ヽ `'´, , ,-‐ュ-、.| ト,ヾ ヽ 丶
/ │ ' l ! l L_」'´ ,. ‐ュ-ャ、 / ヒ' さリ / l. ! /l ヽ ヽ
,′ レ' | ト‖ lトャく 弋こハ} ー─'" ! |イ ! ヽ ヽ
. { | l l !iヽ ー一´ 、 ,!. | i l \ ヽ
! j| l | |、 ヽ _ ,イ! !. ! l ヽ [ I N T E R M I S S I O N ]
/|| ! | ‖ `i丶、 '、二 ) ,ィ !| | l ! 丶
/ ,!| .l i |l ! |i丶 ,. ' ! l| | | i ヽ XXVI Evangeline.A.K.McDowell
/ i ! l l || | l} !`iト . _, 彡 _, ノヘ. i| l |! | ヽ (High Day-Light Walker)
/ l.| ! | || ‖ || |( |>_丕_</ノ ∨ !-─=二コ \
━━ 〃 l.|i │ !i .|l ||_」∧[ソロモン6]/ / / } 丶━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,'/ i || l | r' ¨¨ ´ i /' ̄ ̄ ̄ヽ'" ,' / ノ ヽ Welcome to Negima Battle Royale.
,'/ i || l | r' V V / ヽ "When They Cry...?"
490 :
489:2005/09/26(月) 23:05:16 ID:???
首輪取り忘れ_| ̄|○
全然OK!!
むしろ萌え
このかぁぁぁぁぁorz
AA職人さんも乙華麗です。
マジで同人誌化キボウ
そういえば
>>411のハ組の動きがないな。折りたたみ傘の活躍はあるんだろうか……
人を信じるゆうんはホンマに難しいわ
498 :
マロン名無しさん:2005/09/27(火) 00:40:20 ID:U9Bu34Ch
俺本気でこの同人誌作ろうかと思ってるけど
勝手にやっちゃっていいのかな?
2chの書き込みに著作権があるならダメでしょ。
その辺は俺はシラネ。
これは伝説化するな……
本当に同人誌化するのか?
俺本気だぞ?
とりあえず作者の意見が欲しい
まずはまとめサイトを作ればいいんじゃね?
502 :
マロン名無しさん:2005/09/27(火) 00:56:26 ID:fu9GG4bH
同人誌
キ ボ ン
俺も買うぞ同人出たら
自分は勝手にhtmlでまとめて読みやすくしてる
>>498 へたれな絵だったら・・・・・ぬっころす!
木乃香の京都弁、最初にほうはちょっと変だったけどよくなってきてるGJ
ネギま原作と違って超人と一般人の差があまりないのがいい味でてるねー。
魔法で大暴れするんじゃなく内面で葛藤するエヴァンジェリンの心理描写あるかな・・・。
ああでも一番扱いが難しそうなキャラ・・・。
飛び散る臓物
同人
まじか。
>>同人について
構いませんよ。むしろただの投稿でここまでしてくれて嬉しいかも。
っとスレを止めてしまったか。本編に移ろう。
「ああぁあああぁああああぁぁあ」
刹那は声を上げてマシンガンの弾を千雨に浴びせようとする。
自分が何故立っていられるのか、あれだけ動けなかったのに
こんなに走り回っているのはどうしてなのか分からない。
だが現実に刹那は走っていた。マシンガンを構えて。
しかし照準が合っておらず、千雨には当たらず近くの木々を打ち抜くだけだった。
「下手な鉄砲、数撃ちゃ当るってか?」
千雨がソーコムピストルの引き金を引いた。
「ぐぅ…」
弾は刹那のわき腹を掠めた。
今にも飛びそうな意識を取り戻し、必死に進んだ。
千雨は刹那の側面に周ると引き金を引いたが銃はカチッという音しかしなかった。
「…ちっ、弾切れか」
千雨はでたらめなマシンガンの雨を抜けると木乃香の近くに転がった。
木乃香の手にはグロック17があった。それを手に取ると即座に引き金を引く。
弾丸は体勢を崩した刹那の体に、一つ一つ、穴をあけていった。
それでもなおも、刹那は倒れることをしなかった。
被弾し体をゆらめかせながらも、マシンガンを構えた。
「あああああーー……」
もう立つこともできないはずなのに、依然として刹那は千雨に向かっていこうとしていた。
しかし、千雨は動じず刹那に向かって胸の中心に一発撃ち込んだ。
銃声の後、地面に刹那は倒れた。
動かなくなった刹那を見て千雨は木乃香の体からベレッタを抜き取るとデイパックから予備の弾丸、
水、食料を奪い、弾切れのソーコムピストルを捨てマシンガンを拾おうとした。
「…うぅ…うぅぅ…」
驚いて振り返った。そこには大量の銃弾を撃ちこまれたはずの刹那が生きていた。
「化け物か…」
千雨は拾ったマシンガンを構えたがそんな彼女を無視して這いずって、木乃香の方へ進んだ。
千雨の考えは半分当っていた。刹那の血には烏族の血が混じっていた。
その血が影響して先ほどのように立ち上がったり、銃弾を大量に浴びてもかろうじて生きていた。
全身がとても熱く力が抜けたようになっていたが、それでもまだ這うことくらいはできた。
「お…お嬢…さ…ま…」
刹那は必死に木乃香を呼んだ。一緒に帰ろうと約束した木乃香が木にもたれたまま動かない。
木乃香は刹那の方に顔を向けていたが、その目は閉じられていた。
千雨は銃を下ろした。もう撃つ必要は無いと悟ったのだ。
刹那は木乃香の体までたどり着くと、力を振り絞って自分の上半身を起こした。
それから、木乃香の肩をつかんで揺すった。
「お……じょ…う様……お嬢…さ…ま……」
喋るたび木乃香の顔に赤い霧が降りかかったが、
刹那はそれが自分の口から出ているものなのだとは気づきもしなかった。
「おじょ…さ・・・…うっ…く…このちゃん……このちゃ…ん」
刹那が泣いていた。涙で顔がくしゃくしゃになっても刹那は泣き続けた。
不意に咳き込みだした。真っ赤な血の塊が地面に落ちる。
もう自分も最後の時がやってきたようだ。
全身の力が抜けて支えきれなくなった。
「…この…ちゃん……今……すぐにそっちに…行く…ね」
刹那の体は木乃香の体の上に落ちた。
(向こうでハルナに会ったら、ちゃんと謝らんとあかんでせっちゃん)
(そうやね。このちゃん)
そんな幻を最後に見たような気がして刹那は本当に動かなくなった。
千雨は立ち去るが何歩か歩いて一度振り返る。
(私もあんな友達がいたら…変わってたかもな…)
そんな二人が少し羨ましく思いながらも千雨はその場を後にした。
刹那が木乃香の体の上に落ちた時、反動で木乃香の腕がはねた。
そして偶然にも刹那の頭の上に手がかかった。
その光景は、まるで最後まで悩み続ける刹那を木乃香がなだめているようだった。
【出席番号15 桜咲刹那 死亡 残り11人】
うっひょおおぉぉぉぉぉぉぉ
今までで最高の
GJ!!!!!
_、_
(,_ノ`) n
 ̄ \ ( E)
フ /ヽヽ//
えっ!?せっちゃん?だれかせっちゃん生き返らせる魔法が使える人はいませんか?
作者乙です‥orz
せっちゃんお疲れ様‥(ノдT)
518 :
マロン名無しさん:2005/09/27(火) 10:14:48 ID:jvrrayKb
>>516 おちつけ。
まぁそろそろ千雨vsまき絵なんかきそうな気がする
せっちゃんが死んだら、エヴァを殺せる可能性があるのって楓・アスナ・ネギぐらいじゃねえ?
普通の銃じゃ殺すことできないし。魔力が封印されても真祖であることは変わりないんだし。
せっちゃーーーーーん!!!
明日奈かネギだがまぁ明日奈だな
ザオラル!
しかしいきかえらなかった
てっきり相討ちだと思ってた・・・・・・
予想を裏切る 作者にGJ!!!!!
ネギ坊は・・・・・やっぱデスっちゃうのかね〜
ネギ「殺せる!今の僕はもうお前を殺せる!僕は本当の憎しみを知ってしまった!!」
エンターテイメントとしてのリアルさがあるな。
最高の賛辞として「出来の良い同人」と認めよう。作者GJ。
ネギは狂ってエヴァと生存だね
うわぁあああせっちゃん!せっちゃん!せっちゃん!せっちゃあああああああん!!
銃で穴あいたせっちゃんの腹をタオルで絞るこのかって猟奇?
内臓が飛び出るぞ
ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル
変な書き込みがあったから
注意してやろうと思って来たんだけど
作者GJ!!!!!!!
同人でたら絶対買います!!!!!!!
作者GJ!
けどせっちゃん死んじゃった‥
《52-3 永遠の友情-後編-》までの班別まとめ
●団体行動
イ: ネギ/8 神楽坂/26 エヴァ(首輪解除)
武器: 鉄パイプ/レミントンM870/日本刀
ロ: 2 明石/12 古(重傷)/20 長瀬
武器: ボウガン/22口径デリンジャー/首輪探知機/火炎瓶×多数
ハ: 7 柿崎(軽傷)/11 釘宮/27 宮崎
武器: ポケットピストル/折りたたみ傘/防弾チョッキ
ニ(全滅): (死亡: 13 近衛/15 桜咲)
●単独行動
6 大河内 (武器無し)
16 佐々木 武器: ワルサーP38
25 長谷川 武器: サブマシンガン/グロック17/ベレッタ/(手榴弾×3?/サバイバルナイフ?/ノコギリ??)
※支給武器はサイレンサー付きソーコムピストルと判明(弾切れ)
ああ、もうこの・せつは見れないのか・・・・・・
そして長谷川の装備(((( ;゚Д゚))))
長谷川
重そうだな
音楽が流れた。
いつもの定時放送の時間だ。もう驚かなくなった。
『みなさーん。三回目の放送ですよぉー。それでは早速、死亡者の報告でーす。
出席番号10番・絡繰茶々丸さん、13番・近衛木乃香さん、15番・桜咲刹那さん、18番・龍宮真名さん
29番・雪広あやかさん、以上でーす』
「…」
のどかはまた泣いていた。
ついに木乃香も死んだ、もうわずか11人こんな弱い自分が生き残れるのが逆に恐かった。
「のどか…」
円が心配する。
『今回から禁止区域のペースが増えますぅー。一時間に一個増えます。注意して下さぁーい。
一時間後の7時にAの4、8時にGの10、9時にCの6、10時にGの2、11時にCの10、12時にAの2ですぅー。
それでは皆さん、頑張って下さい』
放送が終わった。
「……」
得体の知れない虚無感に包まれる。
銃を構えて戦おうとする美砂、戦いたくないと閉じこもるのどか、二人のどちらにもつけない円。
三人の間に会話はなかった。
【残り11人】
千雨は放送を聞きながら死んだ人の名前の欄に斜線を入れた。
「あと11人…」
マシンガンを構えて千雨は進んだ。
武器は大量にある、木乃香と刹那から奪ったマシンガンに拳銃二丁
おまけに手榴弾とナイフ(ノコギリは捨てた)と揃った。
(厄介なのはバカレンジャーだな…)
一気に総力戦で勝ち抜きたい。
このペースならおそらく早くても明日には決着がつく。
―――殺す…殺す…みんな…みんな…死んでしまえ…最後に生き残るのは…この私だ!
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
謎の呪文を唱えて千雨は歩く、もう前しか見ない。後戻りするつもりは全くない。
そこにはかつてネットアイドルとしてのプライドも面影も捨て去った
少女が不気味な笑顔をしながら歩いていた。
【残り11人】
いままで読んできたけど、もう十一人しかいないんだな…。GJです。
GJ!!! って・・
>「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
吹いたwww
吹く場面じゃないのは分かってるがw
>>533更新 なんか、武器に関して気をつかわせてしまってすみません >>作者さん
25 長谷川 武器: サブマシンガン/グロック17/ベレッタ/手榴弾×3/サバイバルナイフ
ネギまる!
を思い出した俺ガイル
横レスすまん。
同人誌を作るなら話にあるように「まとめサイト」を
作って漫画を描いてくけれる絵師などを募ればいいん
じゃないかな。
本編で三村や杉村が死んだ時みたいな心境だ、今。
俺本編見たことなくてAAのしか知らないんだけど
今行き残ってるのはそれぞれどのAAの位置か教えてくれ
あぁ〜早く次をキボン
>>542 明日菜=モナー千雨=モララー位しかわからん
ネギ・明日菜・エヴァは放心していた。
エヴァはパートナーをネギと明日菜はあやかを失い
何をするでもなく体を折り曲げて悲観に打ちのめされていた。
三人のいる部屋にはスクリーンセーバーの画面が出ているパソコンだけが動いていた。
回路は茶々丸に直結してたためディスクの攻撃のほとんどを茶々丸が受けたため、パソコンは
ほんの一部の機能を残してかろうじて動いていた。
しかし放送で木乃香、刹那も死んだためネギと明日菜はさらに悲しんだ。
泣いて、泣いて、涙が枯れるまで。
ただ時間だけが過ぎていた。
不意にパソコンの画面が動き出した。
「…?」
明日菜が画面を見る。
「ちょ…ちょっとネギ」
明日菜に起こされてネギが顔を上げる。
「どうしました?明日菜さん」
「これ見て」
パソコンの画面をネギに向ける。
「…!こ…これって」
パソコンの画面には小さなウィンドウが勝手に開いて文字を打っていた。
『君たちを助けられるかもしれない。ここの状況を教えてくれ』
「…」
二人は画面をじっと見た。助かるかもしれないと思った。
【残り11人】
まとめサイト俺が立てようか?
>545
初めて生で遭遇ww
>546
頼む、多分このスレの住人がそれを望んでいる
なんか千雨は案外あっさり死にそうだな
こういう「最後に生き残るのは私だー!」って感じのキャラって大抵途中で・・・
ま、各自予想は色々あろうが展開に影響を与えるのも何だで
ほどほどにな
ひたすらGJ
書籍化したら買います
>>544 FLASHの方じゃなくてヒマジソ氏+αの方ね
モナー=アスナ(主役
フェラーチョorモネー=千雨(最後まで残りそうな好戦系
かな?
同人誌って著作権とかどうなってんの?
こんな酷いことをするネギに悟空がぶち切れてかめはめ波でネギ瞬殺。
はりきりすぎて他の生徒も瞬殺。
ついでに地球以外の他の星にかめはめ波が直撃してその星も消滅。
すまんが笑いどころがわからない。自演としか思えない。
ごめん、俺ちょっとクスっとした
,',' ,:::::,'::!:::::i:l:l.!:::::::l l:!l:::l:l;:::::::i:::',::::::::',:::::',':::::::l:::::::l:::::l:::::::::::::::::',
〃 i::::,':!:|:: ::!!:| |::::::i l:|.!::l:l::::::::li::li::::::::!,:::::i::::::::i:::::::l:::::l::::::::::::::::::i
i' !:::|i|::l:::::||:! .l:::::! l:| !::|!i、:::::iヾ!l:::::::i:',:::l::::::::|::i:::::|:::::i::::::::::::::::::',
| |::::!i:!l:::::::!レ弋¬、 ',! i::|ゝヽ:ャ‐i-:.、|: i::|:::: :::!,」_:::l::::::l::::::::::::::::::',
! !:::|:|:!!::::::1! ヽ! !└! ``' ! !」丶i!::::::::|r‐、ヽ:i::::!:::::::::::::::::::ヽ
.|:::!:!:|:::::::::! ,.. , |:::::::::!}} ! i|:|:::|::::::;:ヘ::::::::::',
!::|:|::!:::::::::iヾ´ ̄`` ‐'iや:ュ-、_,!::::::::| ル|:::|:/ ヽ:::::::',
∨'!::|::::::::::トヘ /  ̄ ̄ l:::::::::l.:7´ レ' ヽ:::::',
/∧!:il::::::::::|:::ヽ ` u .|i:::::::::|/ィ´`> ヾ:!
.〃 |::i !:::::::::ll:::rヘ ー─- /!i:::::::::|ヘマ'´ ! [ I N T E R M I S S I O N ]
/ レ |::::::::::!`!, '`丶、 / ,1!:::::::::!/ `丶、
∧:::::::::l 丶、__ ィ'´_, ',イ!::::::::::! 丶、 XX Nagase Kaede
/ ',:::::::::', ( \ヽ__, '/!:::::::::| `丶
━━━ / ',:::::::::ト \[ソロモン6]/!:::::::::| 冫、━━━━━━━━━━━━━━━━━
./ ,ハ::::::::i ヽ  ̄〃 ̄ 7 |:::::::::l //ヽ Welcome to Negima Battle Royale.
i ',::::::i ヘ / i |:::::::::l // ヽ "When They Cry...?"
作者さん、そろそろ続きキボンw
てか、作者は良く作れるな
この更新ペースは凄いと思う
まだあわてるような時間じゃない
iBookにUSB接続されたまま死んでいる茶々丸は憐れだ・・・。
うちのiPod nanoも心配になってきた。
まさかMacOSXに電撃で周辺機器を破壊したり、ディスクが襲ってくる機能が内臓されていたなんて。
>>567 あの後パソコンごとポィすれば問題ないw/何が?
俺もバトロワネタ書きたい…けど、ネギま以外に都合よく
いいキャラが1クラス分揃ってる漫画なんてそうそうないんだよな…
いっそジャンプ内でやるか
サンデー見てない
マガジンだろ
>「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」
これ、何かで読んだことある気がする。何だろ。
ネギまの本編の中であったっけ?
>>533を修正
イ: ネギ/8 神楽坂/26 エヴァ(首輪解除)
武器: 鉄パイプ/レミントンM870/日本刀/ノートパソコン(機能低下)
(更新済み)
25 長谷川 武器: サブマシンガン/グロック17/ベレッタ/手榴弾×3/サバイバルナイフ
ついに援軍登場か!?
こんなに続きが楽しみなSSは初めて見た
>>573 アニメ最萌トーナメントで見た気がするけど、誰かは忘れたorz
アキラが千雨と遭遇しちゃったらもう終わりだな・・・orz
>>573 撲殺天使ドクロちゃんだろ
>>573 >>576の言うとおり、ドクロちゃんが元ネタ。こっからは漏れの
推測だが、千雨メインの同人誌で、千雨がイロイロあって狂った末に
この呪文を言いながら人を撲殺したのが作者的元ネタかと。
千雨萌えスレではタブーと化しているから出張るなよ?
あれタブーなんだ
キミガブチはあずまんが漂流教室といい過激だからねぇ。
まとめサイト作るならスペース提供しようか?
ヽ-ュ‐`ハ`ー-く、_,r' ノ`ー-、 し ば ら く 美 し い 映 像 を
j⌒´ ノo。゚o} ヽ 〈 ̄`ヽ /⌒ヽ
ノ / ∞ { ヽ丿 ノ-ヽ }ノ_ノ ご 堪 能 下 さ い
`ー} ____ノ i `ー<ノ )`ー > /ハ -‐ァ´
`ー、__ト、ノ| | ト、_r'`ー-< o゚8, o' __, - 、
_______ | | ヽソ / ヽ゚。、 ヽ . /, ─── 、)
/ ----- ヽ // \ー- ' ___/ }_/' // / ヽi
´ ̄ ̄ ̄ ̄`// //`ヽ/, ハノ |_| ┃ ┃ |
/ゝ、 _,.--‐ 、ニヽ / / ゝ_/ レ' ( ⊂⊃ ヽ
`}  ̄r´ ̄//| \ヽl _c―、_ _ __ >、 \__ノ ノ _ _ _,―っ_
フ>' / / ! ! 三 ツ ´ \::::. ニ ,,ノ⌒ヽ ゞ 三
o( { __,ノ ノ | |  ̄  ̄`――、__ィ , ヽ , )__,-――' ̄  ̄
。゚く( _ノハ /__,,. | | `i^ ー '` ー ' ヽ
゚o´ //`ー-‐'´ | | l ヽ
ヾ | | | ⌒ |
,-――、_ l ,,,@,,, ノ _,――-、
( ⌒ ヾ、.::;;;;;;::.ノ ⌒ )
\ ヽ ノ /
\ ヽ、 ヽ ■■ ノ ,ノ /
\ l`ー‐--―'`■■ー'`ー‐--―'、 |
〉 イ ■■ 〉 |
/ ::| ■■ (_ヽ \、
(。mnノ `ヽ、_nm
「裕奈殿、起きるでござるよ」
楓が眠っていた裕奈の体を揺する。
「…え、あ…私寝ちゃってたんだ……」
極限状態であまり眠れなかった裕奈は楓が見張りの交代と同時に強烈な睡魔に
襲われて眠ってしまった。
「大変でござるよ。禁止区域が一時間ごとに変えられたでござる」
「えっ、ここは…」
そのことを聞いた裕奈は慌てた。時計を見ると七時前だった。
定時放送からかなりの時間が経過していた。
「大丈夫でござる、かろうじてここは禁止区域にはならなかったでござるよ」
楓が禁止区域になったところに印をつけた自分の地図を裕奈に見せた。
「…9時にCの6!?」
裕奈は目を疑った、はアキラがいる区域だった。
慌てて立ち上がり、武器のボウガンを持つ裕奈の肩を楓が持つ。
「どうしたでござる裕奈殿?」
「Cの6の区域にアキラがいるの!何としても助けたいの!」
「しかしはここはDの1でござる。今から行くとギリギリでござるよ」
「でも…でも助けたいの!」
裕奈の必死な姿に楓は手を放した。
「分かったでござる。こっちも準備ができたら拙者達も後を追うでござる、
そろそろここも危険でござるから」
その声に古菲が上半身を起こした。
「裕奈。帰ってくるアルよね」
「…絶対帰ってくる。帰ってくるよ」
裕奈はそうはっきり答えて走り出し、廃病院を後にした。
「さぁ、準備するナリよ」
楓は身支度をし始めた。
「…ねぇ、楓…」
古菲が話しかけてきた。
「何でござる?」
「ワタシを背負っていくの?」
「当然でござろう。どうやってお主を連れて行くでござるか」
古菲の様子のおかしさに気付く楓。
「クー?」
「ワタシを…置いていって欲しいアル」
その発言に楓は驚く。
「何を言ってるでござる!お主を置いていくことなどできないでござるよ!」
「でも…ワタシ歩けないアル…左足が動かないのに…ワタシ、ワタシは足手まといアル」
今にも泣きそうな古菲を楓は優しく抱きしめた。
「足手まといなわけないでござろう、古は大切な親友でござる」
「仲間…」
「裕奈殿も、自分の親友を助けるために危険を顧みず行ったでござろう。」
「……楓ぇ…」
古菲の目が涙で一杯になる。
「約束するでござる。何があってもお主を守ると」
楓の腹は決まっていた。
「…ありがとアル、楓。ごめんアル、ワタシがこんな怪我さえしてなければ…」
古菲は今にも泣きそうだ、いままで我慢してきたものがこみ上げてくる。
「今更自分を責めたって、何にもならないでござるよ」
「うぅ…うわーーーーーーーーん」
ついに古菲は泣き出してしまった。
彼女にとって楓は裕奈よりも大切な心の支えであった。
スタートして足を銃で撃たれ、足場の悪い岩場に放置され、そんな彼女を初めに助けてくれたのが楓。
そんな彼女の優しさに、古菲は感謝の意味を込めて泣いた。
【残り11人】
リアルでキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
スゲー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
初めて生書き込みに遭遇!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うわぁぁぁぁ!さくらこぉぉぉっ!!!!
まとめスレの話はどーなったの?
高畑は少し焦りを感じていた。
エヴァの首輪を解除されてここを襲撃しないかと。
「彼女の首輪が外されたのは予想外だ…」
高畑は計画を練り直していた。
「あまり、悩まないでね、これからなんですから」
しずながそっと話しかける。
「……そうだな。首輪の解除が出来る人がいたということでやむを得んな…」
すると高畑は驚くべき一言を発した。
「軍部隊を彼女のところに送り込んでください。理由は彼女の排除です」
高畑は結界魔法で制御されていたエヴァが自由になったため、排除しようと考えた。
いくら魔法が使えるようになったエヴァとはいえ、満月の日ではないため全力を出せない。
高畑もそれを見越してあえて満月でない日を選んだ、そして再生が追いつく前に捕獲して
首輪取り付けて爆破するのが考えだった。
「うまくいくといいがな…」
「そこにいる少女と少年はどうしますか?」
「……同じく排除してください」
高畑はそう言って“ワイルドセブン”を吸い出した。
再び某所
「どう?さっきまで最終プロテクトきつすぎて外せないって言うのは?」
「なんとかなったで。助っ人が最終プロテクトを外してくれるみたいや」
「え…誰ですか!?その助っ人って」
「パソコン画面から出てくる人や、この前偶然会うたんや。たしか名前は
ばーてん?かーてん?さーてんやったっけ????」
「が、画面から出てくる人!!!????」
リアル遭遇
タカミチ頭悪ぃ〜なw
最強の魔法使いなんだから万が一のこともちゃんと考えておけよ
他のことはちゃんとやってるのに、とって外したようにそこだけミスなんてw
AIはとまらね〜な
595 :
546:2005/09/28(水) 15:56:27 ID:???
一日三時間しかネットできない…orz
明日には完成できるか…?
>572
それもみてない
もう何度かの見張りをし続けている。
円→美砂→のどかの順でずっとループし続けていた。
誰もいない。
命の危険があるとはいえ、いつ見ても同じ光景に少し飽きてきた。
「ふぅ…」
ため息をつく。何でこんなことになったのか。
写真を取り出す。臨海学校ではしゃいで取った一枚のポラロイド写真。
慌てて写ろうとして顔の上半分が切れている桜子の姿がある。
「桜子……」
脳裏に焼きついて残っている桜子の最後の瞬間。
最後まではしゃいだままで死んだ。何も知らないで死んだのが幸運だったのか?
写真をポケットに入れる。これ以上見ていたら泣いてしまいそうだから。
ガサガサ
「…!」
突然茂みが動き出し円に緊張が走った。
奥に誰かがいるのを感じた。
「…誰?」
美砂から借りたポケットピストルを構えて茂みに進んで入っていった。
万が一のためにのどかの防弾チョッキも着込んでいるので安心していた。
茂みから顔を覗くとそこには千雨がいた。
「――!」
千雨は円の存在に気付くと間髪いれずにマシンガンの引き金を引いた。
バララララララララ
「きゃあ!!」
上半身にに何発も弾丸を食い倒れる円。
その時、洞窟では千雨のマシンガンの音を聞いた美砂とのどかが飛び起きた。
「何!今の音!」
「外ですよ!」
美砂とのどかが慌てて外に出るがそこには誰もいない。
「…円は何処」
「…死んだか?」
円の体は茂みに全体が隠れたためよく分からない。
千雨は仕方なく近づいて確かめようとした。
「うわあああ!!」
といきなり円の上半身が見え、円の手の中にあるポケットピストルが火を吹く。
(防弾チョッキか!?)
慌てて後ろの木々に身を隠してマシンガンの照準を頭に向けるが
「円ぁー!」
「円さん!」
敵は声のした方を見ると、大声を上げる二人の影。
「ちっ、仲間がいたのか…」
武器は充実しているが3対1では形勢不利と見てとったのか慌ててその場から走り去った。
相手が走り去るのを見届けると円はそのまま地面に倒れた。
「円ぁーー」
美砂が円の体を抱き上げる。
「あ…ははは…やられちゃった……私……」
よく見れば上半身は防弾チョッキで守られていたが、下半身に何発もの銃弾の後が入っていた。
動脈を傷つけたか滝のように血が止まらない。
咳き込むと、口から血を吐き出した。
「あ……ごめ……み…さにかかった……」
「そんなこといいから!!」
円は、どこかホッとしたような顔をした。
「……やっぱ甘いのかな……私……」
「……やっぱ甘いのかな……私……」
「そんなことないです。甘いだなんて…」
そばにいるのどかは今にも泣きそうだ。
「……こんな死に方する…なんて…思わな……かっ…た…」
「………」
しかし美砂は聞いておかねばならなかった。
「誰にやられたの?!」
「……千雨……長谷川千雨……間違いないよ…」
円が美砂の手を握る。潤むめでその手を握り返す美砂。
「…美砂ぁ……」
「……ま…円ぁ…」
「……生き残って…ね……私…もう……だめみたい」
「嫌だよぉ……円こそ生きてよぉ!チアガール一人じゃできないよぉぉぉ!」
チアガールはいつも三人でやっていた、それも遂に一人になってしまうことを拒んだ。
「…こ…これ…」
円はポケットからさっきの写真を取り出した。
銃弾で写真の一部が欠けていた、ちょうど桜子と円の辺りをえぐるように。
「私…楽し…かっ…た……3−Aのク…ラスで…本当に……」
途端に円が言葉を発しなくなった。
「……円?」
円の腕の力が抜け、地面に落ちた。
その腕に抱かれた円はもう動かない。
のどかは顔を押さえて泣き、美砂は肩でしゃくりあげながら泣いていた。
【出席番号11 釘宮円 死亡 残り10人】
うわぁぁぁクギミー!!
千雨が桐山化してる
千雨大活躍だな
千雨が桐山ってことはモネーなのか?
確かモネーは最後にフェラーチョに殺された気がするけど
とするとフェラーチョは誰だろ
>>602 フェラーチョは原作だと誰に当たるんですか?あ、川田か。
クギミーがああぁぁぁ!!!!!!!
ん?千雨防弾チョッキ奪ってないのか
流れ的に千雨が持つ事になると思ってた
これって同人誌化、難いんじゃね?
やっぱり
クギミーは
うわぁあぁっぁぁああああんqあqwsでfrtgyふじこlp;@:だ
な
クギミーぃぃぃ!!!orz
でもこれで千雨vs美砂が見れるか?
あぁ〜!!新展開の予感!!
609 :
T.N:2005/09/28(水) 20:55:55 ID:q2RiDKyc
なんか、すげぇ嫌な胸騒ぎする。
胸騒ぎの腰つき。
ネギまロワイアルにドラゴンボール連中乱入。
とりあえずラディッツが数発気弾打ってネギまキャラ全員死亡。
そして悟空vsフリーザの戦闘が開始。
山壊れるは大地割れるはでヤバイ状態になる。
⊂ニ⊃
⊂⊃ ,.'´ `ヽ ⊂⊃
i Ш| )〉 in the sky
⊂⊃ ヽ|| ゚ ー゚ノ
⊂)卯(つ フワーリ
く/_|〉
(_/ _ノ ⊂⊃
彡
, - 、 _,.. ─ 、 __
, ィ77´ `' 丶、
///ィ >/ , / , \
/ /,.イ/ イ / 〃 ,', i|‖ |i ヽ 、 ヽ
.//,イ || i ! | | |,' i| !l.‖ |l i i ヽ ヽ
〃/ i l| と | | |! 」!.. |_! || !|.i || | ト '
/ ′! ‖て | |. イ,弐=:、└"ヾ !.Lせ、|i. |i 〉
.,′ ! | i| | 丶i ぅ| | 7ち' ` ィ:-、`「、了レ'
!⌒ | | || !. ヾ 、! ! `¨ ヒ'ソ.レi |
| !| | ヾ.| | , /.! ! [ I N T E R M I S S I O N ]
| !ヾ! ,| iト、 − ノ'´ | |
ヽ ,| __/| | 丶 _ _,. ' .| | VI Ohkochi Akira
ヾ ( ( ! |__△ | |
━━━━━━━イ \| [ソロモン6] ̄````i. | |━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,,.‐'´ l `:.| | フll ̄、 ヽ i`i| | Welcome to Negima Battle Royale.
r く l `! .!/;;;;l、;;i‐ヽ、.) l l .l "When They Cry...?"
| ヽ l____! !く/;;l`、`、 ヽ、 l l l
| ヽ /! l`、l `、「.i l `i l .l
! ヽ ヽ!.! !l `l l. l l. lヽ
l ヽ ヽ ト、 /.l l. l ! ! |
アキラとゆーなはどうなるんだろう…
wktk
千雨引くかな〜、押し弱いと思ったのは
俺だけか。だからいけないわけでもないが
俺今すんごい面白い予想を建てたけど
ストーリーに影響するの嫌だから書かない
618 :
マロン名無しさん:2005/09/28(水) 22:48:34 ID:dxfGbkhp
まき絵の行方が気になっているのは我だけでしょうか(-ωー)
>>617
皆考えてるよ。俺は最後ネギ含め3人ってとこ。
これ以上は無理
話が完結したら・・・・
どんな事を予想してたかスレ みたいのを
建ててみようかな
というか作者に憧れる
よくこんなの書けるな
今後予想されるのは
千雨VS美砂(&のどか)か。
>>621 どっかの雑誌で連載されててもおかしくないレヴェルだもんね
624 :
マロン名無しさん:2005/09/28(水) 23:05:55 ID:q2RiDKyc
>622へ
ちょっと待って・・・また、のどかは戦う気は今ん所ないみたいだし・・・それに、また死ぬなんで早いじゃないか・・・ねぇ・・・。
っていうか・・・のどか、逃げてくれ――――!!!
美砂&のどか 二人とも目の前で親友が殺されてるわけだ
俺には二人が爆弾に見える
ア、アキラ〜・・生きてくれ〜・・・
…展開的に死ぬのだろうけど…orz
どんなオチでもいいが
夢オチだけは勘弁なwww
作者天才すぎ
パルの同人誌オチも勘弁
631 :
マロン名無しさん:2005/09/28(水) 23:26:11 ID:ev3Br32U
のどかは絶対生き残って欲しい!
図書館探検部1人になっちゃったのはかわいそうだけど・・・・
でものどかはマジ生き残って!!
このスレのURL
キャラ別のスレに
そのキャラが死んだ話と一緒に貼ってある
それで釣られて来て この話すごく面白いんだけど・・・・
貼った奴 かなりウザイ
635 :
マロン名無しさん:2005/09/28(水) 23:37:22 ID:UCAxVZf8
ごめんsageわすれた…。
sageないと最近ネギまスレ結構荒らされてるからここも危ないですよ
639 :
マロン名無しさん:2005/09/28(水) 23:52:18 ID:qFuHiFQm
おいーっす^^^
ネギまスレって言うか今は主に美空スレだけどな
641 :
マロン名無しさん:2005/09/29(木) 00:13:13 ID:4V5JXJ2x
>631へ
のどかが生き残っても図書館探検部一人になっちゃう位なら俺が図書館探検部に入部する!!
そうしたら、のどかをさびしい思いはさせない!!
俺もマジで生き残ってくれ―――!!のどか―――!!!!
sageについての話題が出てるのにここまでageられると作為的なものを感じる
>>642 いや ちょいネギまスレまわってきたんだが
貼ったばっかのここのURLが何個かあったから
初心者じゃね?
>>533更新 《58-3 一枚の写真》までの班別まとめ
●団体行動
イ: ネギ/8 神楽坂/26 エヴァ(首輪解除)
武器: 鉄パイプ/レミントンM870/日本刀/ノートパソコン(機能低下)
※軍部隊が接近中!!
ロ: 12 古(重傷)/20 長瀬 (2 明石→単独行動・大河内の所へ)
武器: 22口径デリンジャー/首輪探知機/火炎瓶×多数 (→明石:ボウガン)
ハ: 7 柿崎(軽傷)/27 宮崎 (死亡: 11 釘宮(←長谷川))
武器: ポケットピストル/折りたたみ傘/防弾チョッキ
●単独行動
6 大河内 (武器無し)
16 佐々木 武器: ワルサーP38
25 長谷川 武器: サブマシンガン/グロック17/ベレッタ/手榴弾×3/サバイバルナイフ
2 明石 (←ロ班) 武器: ボウガン
裕奈は首輪探知機も所持してるかもしれないが・・・・・
それにしても千雨、マジでヤバい
僕もう泣いて良いですか?
俺も感涙してる
おまいらは誰の死様に感銘を受けた?
俺はいいんちょ
エヴァの魔力がどこまで復活しているかの解釈が微妙だね。
修学旅行状態になってたら満月じゃなくてもテレポートするわ
広範囲殲滅魔法使うわでもう軍部でどうとかいう次元じゃなくなるし。
ただ今回みたい無理やりマホラの外に連れ出されて登校できなくなった場合に
登校地獄の呪いがどうなるかは原作にも出てこないね。
いいんちょのとこはいいねー。
読みながら目の前にぶわーっと映像っつーか画像っつーか妄想?が広がってきたよ。
>少し離れた部屋に入り込む。ドアを閉めたところで警告音が止まった。
後ろ手でドアを閉めうつみき気味にもたれかかるいいんちょ
>「さよなら、ネギ先生」
鼻から下の横顔アップ(頬を涙がつたう)
>奥の部屋から爆発音が響いた。
ネギ・明日菜の後頭部。ドアから爆発音「バンッ」
文字じゃやっぱわかりにくいなw
あと刹那もいい。つか全部いい。アキラの死に際が楽しみ。
650 :
T.N:2005/09/29(木) 01:20:51 ID:4V5JXJ2x
今さら何だけど、泣く前に言いたい事がある。
俺は・・・俺はのどかの事が・・・好きだ・・・。
チア、図書館が壊滅する中運動部は亜子が欠けただけなんだよな
深い友情が表に出たこのせつに対して
友人同士の殺し合いになるかもしれんのかと思うと
ワクテカ
>>650 泣いてまで言わなくていいからsageろ、な?
同じキャラばかりが殺しまくるのも飽きてきた。
そろそろ千雨は死んでいいよ。
タツミーもこの辺りが潮時だったしな。
____ ______ _______
|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_〉
! トd*゚ -゚|| ここにsageって入力するんだ
ノノ⊂ハハつ
((, c(ヾyイ
しソ
>>六百三十九
ageんな屑
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| .r-。 ,,,,,,, .,,n,.┐ ,,,,,_ ____、 |
| ./゙^'i、丿 :←―-,广゙゙ ̄ ̄ ゙゙̄,,,,] .| .| .゙l.'l,,゙l ,l゙ 丿 .|゙゙゙゙ ̄″ __|. .|
| ゚―'丿 ,wrr‐i、 .| .冖'゙ア゜.,-'iニz'i、 |゙゙゙゙゙゙゙″ ‘゙゙゙ ゙̄! /  ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄〕 .゙‐'''フ'~.,./゙` |
| .,,,ヽ,/,l゙ ./.i_| ./` ,i´ ゙l,》〃 "''二,゙| |,ニ゙l¨″ / ,!'''''フ .゚广゙゙″ .,i´ ,i´ |
| ,l゙ ,i´,l゙ \、^ .| | ,/ /{ .|ヽ .゙l、 ゙‐'ノ ,l゙ ,l゙ | | 、 |
| / ,l゙ │ ,r. \、 ヽ `'''ー''''"゙゙l .,i´ ,l゙ { | .゙l ゙l、 / ./ ヽ `'ーー''"゙゙l .|
| .ヘ、/ ヘ、,l゙ `''、,/` `''――''''"` `'''" ト-l゙ ."'"` `ー/` `'――'''"゛ .|
|___________________________________|
∧∧ ||
( ゚д゚)||
/ づΦ
先生。ネギまと舞HiMEが殺し合うバトロワが読みたいです。
アイコン別メンバー(残り10人+ネギ)
(` ⊂ニ⊃
, '  ̄`ヽ r<⌒ヽ ,.'´ `ヽ
イl从从l、 ! |〃⌒ヾi | i Ш| )〉
リ、ー"lj)_」 |i(|l ゚ヮ゚ノ | ヽ|| ゚ ー゚ノ
⊂|l卯l(つ ⊂|l丞l|つ ⊂) ̄(つ
んi_!ゝ 从く/_|〉从 く/_|〉
しヽ.) し'ノ し'ノ←フワーリ。
_ ) 《
,',´, '`ヽ .トlv,.'´.iヘ`くv. , '´ バ `ヽ 》
/il〈リノリ))ヾ トl<)ミ(リ リ))〉 l リハリ))ヾ〃
ノノjハ ゚ -゚ハ( .l{i!(l ゚ ヮ゚ノ トl ハ(l ゚ ヮ゚ノ 〃
((⊂'lヾXン)つ 、/l{⊂k卯iつ )) ⊂)_k£ltつ
)ノ,レノ/l/>ハ ( ( く/_|〉 ノ ) L__i__l〃
じ'ノ し'ノ し''ノ
_._ __ _ ._
'/`´ ,、 `ヽ '´ ヽ. ン●'´ `●く
//,/((ノ ))))〉 ,' ノノノ)))〉 ,( ,|iリlノl」リ|| )
|,ハリ(l ゚ ヮ゚ノ くノ(!|‐ヮ‐ノ ノ!l| ゚ ヮ゚リ
⊂k卯iつ ⊂)水つ ⊂)メ iつ
く/_|〉 ノ /__il〉 lL__」
し'ノ←単独 し'ノ し'ノ
単独組。
__ _
,.'´ `ヽ.`
l /リハリ))ヾ
!、(|○_○ノ __
/( (つkリ/vaio/
(( く/_|〉 ̄ ̄ ̄
し'ノ
∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_|
! トd*゚ -゚||
ノノ⊂ハハつ
((, c(ヾyイ
しソ
_
v '´へ`ヽv
.ハミ((ノハ))ハ
从i| ゚ ヮ゚ノ jj
⊂) \iつ
l二l」
しソ
, ─ 、
! ,'´  ̄ ヽ
! | .||_|_|_|_〉
! トd| ゚ -゚||
ノ とlハ Y lリつ
((, く_/_|〉
しソ
∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_〉
! トd*゚ -゚|| 何で私だけバニー・・
ノノ⊂ハハつ
((, c(ヾyイ
しソ
いいんちょとレイの別れ方が同じだw
664 :
マロン名無しさん:2005/09/29(木) 04:51:20 ID:rK1/urk3
>>656 ageってなんですか?わかりません(><)
分からないならもうこのスレへの書き込みを自粛しろ
__ ,へ
l ``ニ='´__.ヽ、__
____ _,,..-‐'' ,.-'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`丶、  ̄|
,.-'";;;;;;;;;;ヽ /,,,,,,,,;,,,,,,,'''''''''';;;;;;;;;;;;;丶.|
「/;;;;;;;;;;;;;/;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,'''''',,ヾィ
||!;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`i;;;;;;;;;;;;/几|!;;;;;;;i;;l;;;;;;;;;;;;;i!;;;;ヽ
.|l!;;;;;;;;;;;ll;;;;;;;;;;;;;;;|!;;;;;;;;イ//! l;;;;;;;l.l!|;;;;;i!;;;;;;i;;;;;、;i
|!l;;;;;;;;i;;;ll;;ヾ;;;;;;;」l!;;;;;l┴┴-!、;;」 l!l;;;;;l!;;;;;|!;;;;;i;;!
l!;;;;;;;;;l;;;;i、;;;;;Yミァ|;;;;;;|、i─ァニ _ニ‐ ヶ」L;;;l!;!
.|!;;;;;;;;;|;;;;;|ヽ;;;ヽヽ|;;;;;;;|. ` ' ,!.ァ、/;;;| ``!
|! ;;;;;;;;l;;;;;| ヽ;;;;`,|;;;;;;;| '´/;;;;;;|
ノ─- ┴ミ、. ヽ;;:{|;;;;;;;| __ /;;;;;;;;| 666トリプルアキラスペシャル
/ ,.r'ヽ、ヽ「|;;;;;|;;;;;;|\ _,,. ‐'".|;;;;;;;;|
|! / `ー‐┐i;;;;;;;|i!__「 ̄ ____|;;;;;;;;|
| / .|.|;;;;;;;|.|‐|ァ'"´ .|;;;;;;;;|
/ / ||;;;;;;;|.|. トヽ、、___ .|i;;;;;;|!
ヽ、 ./! |!;;;;;;|.| .|ヽ、ヽヽ. |!;;;;;;|
ソ l ll;;;;;;|.|‐|!ヽ,丶丶 |!;;;;;;|
/ヽi ||;;;;;|/ l!_」 ヽ ヽ |!.l;;;;;|
/;;;;;!ヾ /|;;;;;;!,r─‐-、 `'´` |;;;;;;|
/;;;;;;;;``i|! //;;;;/ ヽ、 ヽ`ヽ|
/;;;;;;;;;;;;;;| |! .//;;;;;/-‐'''"´ ̄``ヾ l__ヽ.
./;;;;;;;;;;;;;;;;「|``丶、_ //;;;;;〈、 / ! )
';;;;;;;;;;;;;;;;;;l | K'´ ヽ;;;;;;l!.ヽ、 __∠ / ,イ
;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ,l l. ヽ/ヾ;;;;;l! `ー‐'/イi、ヽ、_/;;|
667 :
マロン名無しさん:2005/09/29(木) 05:00:45 ID:rK1/urk3
えぇー
メール欄にsageと書け
>664,667
ageんな屑
670 :
マロン名無しさん:2005/09/29(木) 06:01:13 ID:jfYBJys1
>663
北斗
>633
つ南斗水鳥拳
なんか アホが増えたな
アキラ…死ぬな!
いや死なないでくれ!
たのむ!(誰にたのんでんだよ!
「アキラ!」
あと一時間弱。裕奈はCの10に乗り込むと、大声でアキラを呼んだ。
「アキラ!どこ!」
右手にボウガンを構え、左手の首輪探知機を見ながら6番の赤い点を目指して進む。
あと少しの所で首輪探知機が反応しなくなった。
(もう何、こんな時に故障!?)
探知機はアキラの6番どころか自分の2番も反応してない。
やはり故障したと思い、探知機を片付けてアキラを探した。
「アキラ!」
「ここだ」
背丈の高い草むらの中から声が聞こえた。
「アキラ!もうすぐここが禁止区域になるよ!」
怒鳴りながら駆けつける。草の背が高い為、歩きにくいことこの上ない。
「ゆーな、見つけられたの?信頼できる仲間を」
「見つけたよ。楓さんとくーふぇを。ほら!早く!」
「……分かったよ」
アキラの腕を掴む。そのまま腕を引っ張って小走りで進み始める。
すると正面に誰かの影。
「だ、誰!」
裕奈はボウガンを構える。
そこに立っていたのはまき絵だった。
「まき絵!」
裕奈とアキラは急いで駆け寄った。
「よかった…無事だったんだ」
「まき絵は今まで何処にいたんだ?」
「…」
まき絵は何も答えず下を向いたままだった。
「…まき絵?」
様子がおかしい、裕奈とアキラはそう感じ取った。
顔を近づけると何かをぶつぶつと喋っているようだ。
「もうだめたすからないたすかるためにひとりになるためにだれかをころすしかないでも
ゆーなとあきらはだいじなともだちだからうてないうてないうてないうてるうてない
うてるうてるうて…」
目の焦点が定まらずうわごとの様に喋るまき絵。
「ま…まき絵。どうしちゃったの…」
「いきのこるのはただひとり……」
突然顔を上げ自分の持つワルサーを裕奈の顔に押し当てた。
いきなりの行動に、裕奈は押し当てられたものが何なのか理解できなかった。
「危ない!」
アキラが横から叫び突き飛ばす。と同時に一発の銃声。
裕奈は草の上に飛び込むようにうつ伏せた。状況が飲み込めず顔を上げる。
アキラはまき絵の手元から発射されている物を走りながら必死で避けていた。
(え?)
まき絵がアキラを撃っている。
(そんな、まき絵!)
裕奈はボウガンを構えた。しかし戸惑う。彼女を撃っていいのか、親友のまき絵を。
次の瞬間、アキラの体が大きく揺れた。赤い何かが弾けた。
「アキラ!!」
叫ぶと同時にボウガンの引き金を引いた。同じ親友のまき絵を狙って。
矢はまき絵の横を掠め森の中に消える、まき絵は慌てて草むらの中に消えた。
裕奈は急いでアキラの元に駆け寄った。
「アキラ!」
アキラは銃弾を腹に二発食らい血を流していた。
出血が酷い。見ているだけでも気持ち悪くなるほどだ。アキラが咳き込む。血が飛んだ。
「……早…く、行って……禁止区域に…なる……」
「あ…アキラぁ…」
「……まき絵…は、狂っ…ちゃったん…だね……」
「うぅぅ……」
信じられなかった。まき絵がアキラを撃ったことを。
「私を…置い…て…早く…仲間の所に……私の方は…振り向ないで…。
ゆーな…生きて…。生きなきゃ……いけない…」
「…うん」
「……バスケ部…」
「強くする!絶対強くするから!約束だもんね!」
泣きながらアキラに喋り続ける。
「………」
その言葉を聞いてアキラは微笑むとゆっくり目を閉じた。
「アキラ…アキラぁ…」
肩を揺するが首が力なく横を向いた。
「うううぅ・・・・・・・・」
涙を流しながらも裕奈は立ち上がる。
ボウガンを構え、アキラの方は一度も振り向かずに走り出した。
【出席番号6 大河内アキラ 死亡 残り9人】
うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー期待通り杉!!!!!!
アキラかっこいいよアキラ!!!!
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!
あんた最高だよ
本当に素晴らしい作品を前にすると言葉が出てこなくなる…
もう一言、GJとしか。
激しく同意
GJの言葉しか出ない
682 :
マロン名無しさん:2005/09/29(木) 13:38:50 ID:cX/0Vgcn
スゲー!!!!!!!
釣りだと思って来たら
良スレ 発見!!!!!!!!!!!!
本当に面白い!!!!!
出来が良いのは誰もが認めるところのようだが、
同じく良同人のゲーム版ネギま!をやっているとこのSSがフィードバックされるのが困る。
まき絵、亜子、裕名、アキラ、美空と話をしながら「内3人は死んだんだよな」と思う俺ガイル。
いよいよ一桁
> 同じく良同人のゲーム版ネギま!
詳しくご教授願おう
>>685 いや、深い意味は無いが
赤松スタジオ製漫画(本家)
コナミ製ゲーム(良同人)
スタチャ製CD(良同人)
MMV製ゲーム(並同人)
ゲームやCDは公認二次創作であり同人扱いということ。
それにしてもキャストも決定していることだしアニメ化が待ち遠しい。
とうとう残り一桁をきったか…物凄い勢いでwktk
修正
59−1 Cの10→Cの6
58−2 敵は声のした方を見ると、大声を上げる二人の影。←「敵は」削除。
50−1 銃弾を受けた腹には二つ結んだタオルがきつく巻かれていた。
簡単な応急処置が施されていた。に修正。
最近、仕事のシフト変更が急で見直す時間もない…もう少し慎重にしないと…(眠い)
『どうやったら、助かるのですか?』
―今はこちらからハッキングを仕掛けている。
証拠を残さずペンタゴンにハッキング仕掛けたほどの腕前だから。
『そうしたら、どうなるの?』
―まずは首輪を解除する。そして本部を混乱させているうちにこちらからヘリで助けに入る。
明日菜とネギは送信された文章をずっと読み返していた。
「…これ信用できると思う?」
「少なくとも、助けようとしていますからね。でもひょっとしてタカミチの罠?」
100%信頼はできない。とにかく話しかけて必要な情報を聞き出しておかなくてはならない。
最後に送信されてからもうかなりの時間が立つ。
痺れを切らして明日菜はキーボードを叩こうとした。
すると突然、ガラスを破る音がした。
軍服に身を包んだ男たち数人が明日菜たちのいる家に乗り込んできたのだ。
「な…何なの!」
「何ですか!?あなたたちは!」
慌てる明日菜とネギに向かってライフルを構える男たち。
そして近くにうつむいているエヴァを見つける。
「エヴァンジェリン発見。これより首輪を取り付ける」
三人は部屋の隅に追い込まれた。目の前には重装備の男たち、普通に考えれば勝ち目はない。
「あ…明日菜さん…」
ネギを抱きしめるように庇う明日菜。
不意にパソコンの画面に目が行った。そこには
『首輪が解除されました。本部にもサイバーテロをしかけます』
「…」
明日菜とネギは自分の首輪を触った繋ぎ目あたりが緩くなっていることに。
「悪いが君たちも始末させてもらうよ」
一人の男がライフルを構えた。
「ぼーや、神楽坂明日菜、手加減をするな。すれば死ぬぞ」
「…………はい」
「…うん」
男の持つアサルトライフルが火を吹く。激しい音と共に銃弾が何発も発射され周りが煙につつまれた。
弾はすべて三人には当たらなかった。ネギが魔法防壁を使ったから。
「この私をここまでコケにした罪、まずは貴様らで償ってもらう!!」
「な…首輪が解除されてる!?」
驚く男たちだが遅すぎた。
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル」
「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」
「アデアット」
すべてが終わると三人は(死なない程度に痛めつけた)男たちから武器のライフルや拳銃を奪い走り出した。
首輪は強く引っ張るだけでいいが明日菜が乱暴に引き剥がして床に叩き付けた。
三人の目指す場所、それは作戦本部。
【残り9人】
GJ
やべぇ…妄想…もとい想像してた通りになったよ。なんか目の奥が熱いんですけど。あっ…目から汗が…。
ケケケケ、御主人ノ逆襲キタゼ
シカシ、コイツラ相手ニ「死ナナイ程度」カ
ソリャカナリ丸イゼ御主人
マア本部デタクサン殺スンダロ?楽シミダゼ
トコロデ、俺ノ活躍シテル場面ハドコダ?
誰ヲ殺ッタ?ドーモ見ツカンネーンダケドヨ
茶々ゼロとうとう出てキタw
>作者、まとめの人
GJです!
あ〜、本家BRエンドになるのかオリジナルエンドなのか見当がつかん…
wktk
_,...... _
r─‐'::::´:::::::::::::::::::.丶、
, -{::::::::::::::::::丶:::::::::::::::::.:.:.ヽ
,r=::ァ.::::::::::::、::::.:::::::.:::.丶::::::..:.::. ::.::ヽ
/::.::/.:::::.::ヽ :..ヽ:: 丶:.:. ..ヽ .: ..:. ..:',
/:,.イ:.:i i: .: 代 .、ヽ::..::ヾ.、::::::ヽ:.::.::::::::::.:!
/:/ i:. ::|.::| .:::.::i \:ヽヾ.>、:弋ヽ:::丶::::::::::::::i
/.' |:.::::!:::!.:::::::|,. - 、::ヽ\.,>ニミ、ヽ'ニヽ:::|
〃 .l:::::l:::i:::::::::! rャミ. \'. ´'´マハヽ ヾレ'!リi:|
′ i:::::!::i|i:::::::ト!.じヘ 丶 ゞノ ノ:::!::i
l:::::l;:!!:|',::::iミ、`ー' , / .「:::::::!、', [ I N T E R M I S S I O N ]
l::::| ! |! ',:::iヘ ` __ u / |:i::ト::l `ヽ
.l:::| ‖ ヾ! `丶..、__ _ / ∧! ヾ__,.-.. II Akashi Yuna
l::! ! ` i:::,イ:::了l____/ >'´ / ヽ
━━━━ !|━━━━━レ し([ソロモン6]/ア~"/ ヽ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
! / ̄./~ワ ̄~_/ン" ./ \ Welcome to Negima Battle Royale.
./ / .,/、 ` / ,' / ヽ "When They Cry...?"
/ ,/ /::::::ヽ / ! / )
./ ', .,/ - 、_::./ / | ヽ
/ ././/:"::::::./ ./ : : -、_ ヽ、
/ r''" / "::::::// ヽ ヽ: : : : `ト ,' .`ー-、\
◆v8.FhfS/kY さんも乙です! ありがとうございます。
このスレも700オーバーですか……
もう宣伝を貼るな
作者&まとめの人、モツカレ様です(´∀`)つ旦~
>>697 ワロッシュw
まぁ出番はn(ry
チャチャゼロはエヴァの服の中に入っていて本部にいるタカミチを(ry
糞スレとみせかけて・・・・
別に何やろうといいけどさ、他スレに宣伝張りまくるのはやめてくれない?
荒らしと変わらんぞ。
それにざっと読んだけど、ごく普通のロワじゃん。
他板いけばもっとレベル高いロワいくらでもあるぞ。
ほか7人の首輪も解除された事になるのか?
>他板いけばもっとレベル高いロワいくらでもあるぞ
そりゃそうだろうなw
でも、人少ないここと住民も書き手も多い大きなロワスレを比べるのは酷。
711 :
マロン名無しさん:2005/09/29(木) 20:44:28 ID:297XRE9t
いい加減宣伝ウザイから抗議しようと思ったら、もうあるじゃん
もう宣伝やめてくれないか?
VIPのネギまスレにまで宣伝しに来た時はウザイと思った程度だったけど、
出来たばっかりのネギまスレにまで宣伝してて笑った。
>>66のSSがそこまで宣伝するほどすごいか?
>>708 だとすると、千雨とまき絵の出方が見所になるな。
早速その線での予想が浮かんだけど…言わんとく。
京都編のクライマックスと最近の連載分を参考にした、とだけ。
楓は古菲を背負い森を抜けていた。ここら辺が禁止区域ギリギリだった。
「どうするアル」
「とりあえずどこか隠れる場所を…ん?」
禁止区域の方向から誰かが走ってきた、裕奈ではない。
「まき絵アル!」
「まき絵殿!」
二人は驚きながらも安心感を持っていた。
佐々木まき絵、古菲、長瀬楓、この三人はバカレンジャーのメンバーだ。
図書館島に侵入したときも、修学旅行の時のネギ唇争奪戦も何かと一緒にいることが多かった。
「まき絵ーよく生きてたアルな」
「そっちも無事のようでござるな」
まき絵はうつむいたまま応えない。体のあちこちが震えているようだった。
「まき絵殿?」
「うたれたの…」
まき絵が喋る。
「ゆーなにうたれたのやっぱりいきのこるためにだれかころすしかないのかなもういや
だれかたすけてたすけてたすけてたすけてたすけ…」
「ま…まき絵…」
「あ、あはははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」
まき絵のワルサーが火を吹いた。
「まき絵殿!!」
慌てて銃弾をかわして距離を保とうとする楓。
「やめて!まき絵!」
楓の背中から悲痛な声をあげる古菲。
連射するまき絵を避ける楓だったが、あまりにもでたらめに撃っているせいで何処に飛ぶのか予想ができない。
一発の弾丸が地面に付いた楓の靴の先を掠めた。
「うわっ」
楓はバランスを崩して倒れる。背中から古菲が転げ落ちる。
撃たれる!と二人は思ったが弾丸は飛んでこなかった。
顔を上げるとまき絵が何か拳銃をいじっている。
どうやら弾切れらしくデイパックから予備のマガジンを取り出してる。
楓は今しかないと思いまき絵に向かって走り出した。
試行錯誤の末、予備のマガジンに交換し終えるがその時には楓が目の前に大きく写った。
「やめるでござる!まき絵殿」
ワルサーの銃身を掴んで引き剥がそうとする。
「うああああああああああ!!」
叫び声を上げ両手で銃を必死に奪い返そうとする。
「楓ぇ!」
古菲が声をあげる。
片手で銃をもう片方の手でまき絵の体を押さえ込む。
大木に体を押し付けて必死に銃を奪おうとする。
(ぐ…あと少し…)
その時、まき絵の手が引き金にかかった。
(まずい!!)
ドン ドン
銃声が二発響いた。
その後、沈黙。
まき絵と楓の体が密着したまま動かない。
するとまき絵の体が傾き地面に倒れた。
「ま…まき絵…」
古菲の顔が強張る。
少し遅れて楓も倒れる。
「か、楓ぇぇぇぇぇ!!!!」
動かない左足以外を必死に動かして楓の所に這いずる古菲。
「楓、楓ぇぇぇぇぇぇぇ!!」
泣き叫ぶ古菲。まき絵はもう息をしていなかった、胸を打ち抜かれ即死だった。
「す…すまんでござる…拙者としたことが…」
楓も左の胸から血を流している。
「楓!なんで避けなかったの!?何で…」
「…避けたら…古に当たる…でござろうが…」
楓が力の限り呟く。
「そんな…ワタシのために……」
古菲の涙が止まらない、今にも気が狂いそうだ。
「古…生きるで…ござるよ……」
「楓こそ生きてアル、生きてよぉぉぉぉ!」
「…古、お主は…強い子だ……だから…これからも…生き…て…」
楓がひゅうっと息を吐くと目を閉じた。
「い…嫌ぁ…い…や……嫌あああああああああぁああぁあああぁぁぁああああ!!!!」
古菲が叫ぶ、声を上げて泣き叫び続けた。
遅れて裕奈が追いつく。
「な…何!?」
裕奈は見た、楓とまき絵が血を流し死んでいる光景を、そして側で泣き叫ぶ古菲。
「くーふぇ!しっかりしてよぉ」
裕奈が叫ぶ。
(ワタシのせいアル!ヘリに乗せられた時に抵抗して足を撃たれさえしなければ、こんなことには…
その後、岩場に放置され、楓と別れチャオが現れて…なにをしたんだっけおもいだせないたしかちゃおがおそい
かかってきてそれをひっしでよけてちゃおのあたまをおさえつけてそして…そして…
殺した。
「わああああああああああああっ!!!」
絶叫した。
両手で頭を抱え、声の限りに叫んだ。
「く…くーふぇ!しっかりして」
「あああっ!!ああぅああっ!!うぁああああぅあああああああ!!」
言葉にならない狂気の叫び。
声が出る限り叫び続けた。
心の糸が限界まで伸ばされ今にも切れそうだ。
「くーふぇ!お願い、しっかりして」
「ああぁぁあああぁあああぅあああ!うああああああああ!!!」
その瞬間、古菲の心の中で何かがぷつりと切れたような気がした。
「―――!…………」
突如古菲は叫びをやめて裕奈の体に倒れこむ。
「!?…くーふぇ…くーふぇ」
揺すっても、頬を叩いても何の反応も示さない。
そこにいるのは古菲の姿をした心のない人形。
彼女の心は砕けてしまった。
【出席番号16・20 佐々木まき絵・長瀬楓 死亡 残り7人】
>>711 基地外か厨房が一人暴れてるだけだよ
無視してやってくれ
うわあああああああああ楓えええええええええ(ノД`)
だいぶいなくなったな
残り7人か……
作者さん
いつもの事ながらGJです。
あ〜あ、楓も死んだかー
少し予想外だったなぁ・・・楓が死ぬとは思わなかった・・・
くーふぇも実質死んじゃったようなもんだしなぁ
ゆーなはここでくーふぇを見捨てるわけにもいかないんじゃない?
ゆーなにとってハンデだなぁ
桐山化した千雨を誰が怪我させるか(そして返り討ち)
まだ予想通りだ
もう7人しかいないのか・・・どうなるんだ、一体・・・!?
え?このネギまバトルロワイアルってゲームであんの?
>>727
ねえはず。作者さんのオリジナルだろ
元になるものがあったらもうちょっとマシなはず。
褒められてるのはこのスレだけだしw
ぜひゲーム化してほしいな。無理っぽいけど
早く続きが見たい!!
のどかは絶対しんでほしくない!
うーむ、ここでまき絵と楓も果てたか。
しかし女の子が死ぬ度に
「うわっ、ヒドスw」ってニヤケてる俺は鬼畜だな。
>>731
そういう要望は心の中で叫べ。作者の癇に障る。
まあのどかは何とも言えんな
もう少しで終わる予定。
助かる人とオチはもう決定したから。あとは考えて書くだけ。
次はたぶん0時過ぎくらいかな。
しかし最終回書く前にこのスレ終わりそうなペース…
まき絵があっさり死んだのにはなんとも言えないあれがあったな
くーふぇ…もぅ戻れないのかな…
ゆーなももうすぐ禁止地区になるし…続きが気になる。
vbv
今頃ごめん。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおアキラあああああああああああああああ(ノToT)ノ
あとニ、三人ぐらい死んだらタカミチと対決かな?
【現在の生き残り(簡潔版)】
神楽坂明日菜
明石裕奈
柿崎美砂
古菲
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
長谷川千雨
宮崎のどか
ネギ・スプリングフィールド
地味に美砂が生き残る予感・・・
やっぱカマセかな
作者さん、乙です
楓姉えぇぇぇぇぇorz
743 :
マロン名無しさん:2005/09/29(木) 23:53:26 ID:/AnBuIeO
【死亡済(脱落順)】
椎名桜子
四葉五月
那波千鶴
朝倉和美
春日美空
和泉亜子
超鈴音
綾瀬夕映
葉加瀬聡美
鳴滝風香・鳴滝史伽
村上夏美
ザジ・レニーディ
早乙女ハルナ
龍宮真名
絡操茶々丸・雪広あやか
近衛木乃香
桜咲刹那
釘宮円
大河内アキラ
佐々木まき絵・長瀬楓
さげ忘れたスマンコ
予想
◎:残りそう ○:残るかもしれないがかませの可能性有
△:残らないかもしれん ×:多分残らない
◎神楽坂明日菜
△明石裕奈
○柿崎美砂
×古菲
○エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
×長谷川千雨
△宮崎のどか
◎ネギ・スプリングフィールド
あれ?夏美っていつのまにか死んでたんだ。
あーそろそろ0時だぁ・・・楽しみやなぁ・・・
ワクワク〜
ドキドキ〜
お、0時まわった
749 :
T.N:2005/09/30(金) 00:04:35 ID:Z848ahlJ
のどか・・・生きってくれ・・・。
本当に生き残ってのどか・・・
BR作戦本部は大混乱になっていた。
画面には警告音と亀の絵が流れるだけであった。
軍服の兵士は慌てふためき、瀬流彦はいそいで復旧作業を進めていた。
「…」
高畑は考えた。おそらく首輪も解除されただろう。
しずなを引き寄せ耳で呟く。
「麻帆良学園の3−Aの生徒はバス事故で全員死亡。私たちはかろうじて助かったということにしよう」
「…限界なのね」
「ここで僕たちは死ぬべきじゃないからね」
兵士のインカムに命令を告げた。
「参加者の生徒全員と担任の先生を始末してください」
そう言って二人は立ち上がった。
その頃、本部の敷地にはついにエヴァ、明日菜、ネギが入り込んだ。
明日菜の手にはアサルトライフルを構え、二人はいつでも魔法が撃てるように遅延呪文をしていた。
もう迷いはない。本部と戦うことを。
【残り7人】
キターーーーー
うぉぉぉぉぅ。キター。作者さんGJ
GO!!GO!!GJ!!!!!
goodjob!
いやむしろgodjob!
めちゃくちゃGJだYO!!ヤッフー!!
G O D J O B
758 :
T.N:2005/09/30(金) 00:27:29 ID:Z848ahlJ
あぁ〜、ドキドキする〜(;´Д`)
900踏んだ奴が次スレを立ててね
作者さん次をキボンww
まぁそう急かすな。
といいつつ、僕も続きが気になって仕方ない
「う…うぅぅぅ…」
裕奈は古菲を背負って歩いていた。
何処に行く当てもなく、涙で顔を崩しながらただ歩いていた。
背中の古菲は動かない。彼女の目に光はない。
肉体的には死んではいない、あまりの悲劇に心が死んでしまった。
「あぁ!」
足がもつれて倒れてしまう。
「ううぅぅ…ぅえぇぇぇぇぇえぇ…」
その場で泣き崩れる。もう誰も頼る人はいない。事実上の一人ぼっち。
このまま誰かに撃たれてのたれ死ぬのだと思った。
といきなり武器を持った軍服の男が現れた。
「な…なに!?」
ライフルを構える。リーダー格の男が無線を使う。
「2番の明石と12番の古菲を発見、これより排除する」
排除という言葉を聞いて裕奈はすべてを投げ出した。
頭に拳銃を突きつけられる。
「あは…あはは……」
笑ってしまう。もうだめだ、これですべておしまいなんだ。
まき絵の様に早く狂えばこんな思いはしなかったかもと頭をよぎる。
まったくだ・・・キニナル・・・
うほっ
「うあっ!」
後ろで兵士の一人が声を上げた。
皆が一斉に振り返る、誰かが来た。
その人物は刀を持ってるらしく、次々と切っていく。
「撃て!撃つんだ!!」
兵士は撃つがすべてかわしてしまう。
4人、3人、2人と減っていく最後になったリーダー格の男もライフルを乱射する。
「秘剣!斬空閃ーーーッ!!」
最後の一人も倒された。暗がりの中から助けてくれた誰かが見えた。
「…アキラ!?」
そんなはずはないアキラは死んだはずだ。
「立てるか?」
その女性は手を差し出す。
「助かりたいなら、手を取るんだ」
「…」
この状況で手を取っていいのかと迷った、彼女の姿はアキラの面影が強く見える。
なぜか知らないが気付けば彼女の手を取り古菲を背負って走った。
【残り7人】
う・・・すごい展開だっ!!
作者GJ!!
すげえ展開だ・・・ゆーながいい位置にいるな
作者GJ!!アキラ似の人強すぎ。タイミング良すぎて鳥肌たったし。
明日菜とかを助けてくれた人はラブひなの奴らだったのかw
素子キター---!!
素子登場!!?・・・・最高だな!!
>>751 最後の「本部と戦うことを」は「本部と戦うことに」か
その前の「もう迷いは無い」を「もう迷わない」にして保管したほうがいい気が・・・
んー素〇GJ
ここでヒナネタが出てくるのはヨソーでけへんかった
やっぱハックしたのはカオラかな
自分的にはセタや鶴子あたりにも出演して欲しいが
本編完結後に外伝で、かつて別のBRに巻き込まれそうになったというひなた荘組の
エピソードをぜひ。
素子キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
776 :
マロン名無しさん:2005/09/30(金) 01:26:29 ID:AI/iLUF1
なんかだんだんネタが強引になってきたな
素子と刹那はやっぱつながりがあるんだろかwktk
いまさら
>>13-26のをちょっと読んでみたんだが、
>>21で吹いたw
中身はないけど勢いがあるからそれだけで意外と笑えるw
俺も13-26が結構好きだったりする。
漫画版バトロワ読んでないと判らないけど、いいんちょ達が仲間割れ
するところがキャラまで完全に原作に沿っててよく考えてある。
あとパララララララララララがもう無限に弾が出るウージー思い出しただけで笑える。
で、小島の役割は?
>>644更新 《63-2 乱入者》までの班別まとめ
【麻帆良学園中等部3-A VS BR本部 全面戦争開始か!?】
●団体行動
イ: ネギ/8 神楽坂/26 エヴァ ※魔法使用可能に BR本部へ突撃開始
武器: 鉄パイプ/レミントンM870/日本刀/ノートパソコン(機能低下)/その他軍部隊の武器多数
ロ: 2 明石/12 古(重傷) (死亡: 20 長瀬) ※誰か(素子?)と合流
武器: ボウガン/22口径デリンジャー/火炎瓶×多数/首輪探知機(壊)/(ワルサーP38?)/刀
ハ: 7 柿崎(軽傷)/27 宮崎
武器: ポケットピストル/折りたたみ傘/防弾チョッキ
●単独行動
25 長谷川 武器: サブマシンガン/グロック17/ベレッタ/手榴弾×3/サバイバルナイフ
(死亡: 6 大河内/16 佐々木)
●???
PCの向こう側の人たち ※BR本部へのサイバー攻撃・首輪を解除
いよいよ話も大詰め。誰が生き残るのか非常に気になる
皆殺し優勝者1人ENDと
映画・漫画と同じEND
両方想像してたが・・・
こうなるとは思ってなんだぎゃ
きっと桜子の夢落ちなんだよ、と一番最初にお亡くなりになった桜子ファンの俺が
涙ながらに訴えようと思っていたら、素子登場でその可能性もなくなったようだな・゜・(ノд`)・゜・
楓ぇ……
アキラ似で神鳴流・・・。
コレ絶対素子だろ!
彼女以外に誰がいる!?
,..-──- 、
/. : : : : : : : : : \
/.: : : : : : : : : : : : : : ヽ 呼んだ?
,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
. . {:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :}
;二二UUU二二二{:: : : : | ェェ ェェ |: : : : :} ,二二二二二二二二二ヽ________
〃┬-μ.Η=(||||||. { : : : :| ,.、 |:: : : :;! ;_______i/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_//
`ー――――――`ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ―――――――――‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〈 ソ . ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′
| イ. . ヽ` ー一' ´,/ |\
| Л\ //|  ̄ / / ´ |
| イ \ / / ノ `' / ./\
/|_// y / / / / \
(/ / / / ./ / / ヽ
\ / / ./ / / / / ̄ ヽ|
素子ってこの中では20歳だよね?
一日見るの忘れてた俺
_| ̄|○
マジで書籍化して欲しいなぁ
没ネタ
刹那vs龍宮
刹那は剣を取り戻して、龍宮の日本刀(本来日本刀は龍宮の武器になるはずだった)の
ぶつかり合いの対決があった。最後は刹那は怪我を負うもの龍宮の両足に致命的な一撃を
与えて龍宮は崖から落ちる。その時、這い上がろうとした龍宮を刹那が突き落とすか、手を
差し伸べる刹那の手を龍宮が振り払って自分から落ちるかがあった。
結局ストーリーのつじつまが合わなくなったから没。
初期設定で生き残る人達→浅倉、木乃香、刹那、楓。みんな死にました_| ̄|〇
夕映は風邪で欠席して参加しておらず、何も知らされてないネギと皆を探す
サイドストーリもあった。
次スレで是非サイドストーリーを書いて欲しい
すごく続きが気になる
浅倉→朝倉じゃね
にしても素子は予想できなかったwwww
某所で何かしてんのはカモ達かなと思ったんだが
>結局ストーリーのつじつまが合わなくなったから没。
ワロスwww
つじつま合わせようとするんなら
「このかが風穴あいた刹那の腹をタオルで絞って大出血」
ってのをやってほしかったなぁ
〜63話補完、訂正、アイキャッチAA補完完了しました。
さっき鯖落ちてた感じがしたけど気にしない。
まとめさん、トップが59までしかありません!