海外のジョジョスレを翻訳してみるスレ

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455マロン名無しさん
スレじゃなくて申し訳ないんだが、アメリカ人としての意見もあったので訳してみた。
ttp://www.sonic.net/~jason/jojo.html
から抜粋。

「ジョジョの奇妙な冒険」とは?

「ジョジョの奇妙な冒険」は、日本で一番売れている少年漫画雑誌「少年ジャンプ」
(るろうに剣心、ドラゴンボールその他多くの漫画が連載していた)で
1987年から現在まで(不定期な休載もあるが)連載している、
荒木飛呂彦によるアクション漫画である。
(この場合の「少年ジャンプは日本の少年ジャンプであり、月刊の英語版少年ジャンプではない)
今まで1冊184ページ以上、80冊以上が発売されている。
時代と共に変化するこの漫画がどのジャンルに属するかを厳密に言うのは難しい。
ゴシックホラーとして始まり、格闘物に変化し、日本のスーパーヒーロー漫画となり、
今なおそれが引き継がれている。
しかしシリーズによって異なるすべての主人公たちが共有する共通のテーマはある。

(1)過激な暴力
(2)奇妙でグロテスクなイメージに満ちあふれている
(3)西洋のロックミュージックに関連する事柄が満載。
例えば主要登場人物の名前がロックバンドやミュージシャン、アルバムに関連している。
456マロン名無しさん:2005/08/17(水) 21:04:57 ID:4MULk8Is
「ジョジョの奇妙な冒険」のストーリーは異なる主人公・異なる場所・
異なる時代で展開するいくつかのパートに分かれている。
だが焦点はいつもジョースター/空条家に当てられている。
ストーリーは1880年代から始まる。
が、一番人気がある第3部は1980年代の設定であり、
ビデオゲームやアニメはこのシリーズに基づいている。
第3部から主要登場人物は皆、奇妙な、時には恐ろしい姿をした超人的分身「スタンド」を与えられる。
457マロン名無しさん:2005/08/17(水) 21:06:03 ID:4MULk8Is
このシリーズの人気に関する意見

「ジョジョの奇妙な冒険」は「カルト」的感覚を持った成功作品である。
ドラゴンボールについているファンに比べジョジョのファンの数は少ないが、彼らはその分熱狂的である。
ジョジョはいわゆる戦闘漫画であるが、もしドラゴンボールが12歳児が読む漫画なら、
ジョジョは10代後半の少年たちの漫画である。
もっと奇妙でもっと過激でもっとグロテスクで不条理なのである。
しかしジョジョはいまだハラハラとさせ、長期連載し、「読者の興味をずっと引いている」、
典型的な(でも巧みに作られた)”少年ジャンプ”コミックの感覚を持っている。
ドラゴンボールが持っているような「友情努力勝利」のテーマを持っていながらも、
突然の、ショッキングな殺戮や悲劇、ジョークへの袋小路だったり、ただすべてが奇妙だったりする
ドラマチックな複合性がいっぱいだ。

アメリカの読者には、アメリカのポップカルチャーや音楽の引用に対して半ば故意に浮かれている。
この作品は、特に初期は、西洋的感覚のオマージュのようなものであり、カタカナやローマ字が頻繁に使用されている。
第1部は1880年代のイギリスに設定され、Luck&Pluckについての良い男と悪い男の間の会話が出てくる。
第2部は1930年代ニューヨークに設定され、
”スーパーマン”コミックを読んでいる!若き日のジョセフ・ジョースターによる、雑誌冒険物的感覚を持っている。
作中のアメリカニズムは音楽からアクション、ホラー映画にまで渡っている。
荒木飛呂彦(1960年生まれ、他の代表作に1984年「バオー来訪者」がある)は
日本のアメリカ熱がピークであった80年代に少年時代を過ごしたようだ。
もしこの漫画がアメリカについてそれほど描かれていなかったら(最近では日本やイタリアへとシフトしているが)
90年代の日本と同じ風潮を反映しただけだっただろう。
458マロン名無しさん:2005/08/17(水) 21:07:18 ID:4MULk8Is
荒木のバロック風のあでやかで醜悪なアートはまた、強力なポイントだ。
この作品の初期では、アートはかなり酷評されていた。
しかし彼は作品を進めるにつれ明らかに上達し、第2部からは現在のスタイルの始まりが認識できる。
ねじまがった”大胆な”ポーズ、ねじれた遠近法、ディテールの集中、
シンボルとパターン(髪型、イヤリング、服など)。
鳥山明のように、彼は”漫画的”スタイルで始め、より写実的になっていった漫画家である。
ディテールは時折、描画の欠如から目をそらす為に使われているかのように見える。
荒木は、独特できめ細やかで、しかし必ずしも写実的ではないアートスタイルによって、
また彼が創造したスーパーヒーロー(スタンド能力者)によってファンから好かれているからこそ、
トッド・マックファーレンやその他の90年代のイメージアーティストと同等の日本人であると考えられる。
(彼らの人気のピークは同時期でもある!)
彼の退廃的なアートスタイルや、ヒーローをマッチョでかわいらしい少年(話が進むにつれ顕著になっている)に描く特徴は
「この漫画はゲイなのか?それとも何なのか?」という疑問にたどり着く。
ぱっと見たところ、荒木にこのことについて質問するような無礼なインタビュアーはまだいない。
(現在”Dark Horse Comics”で主要漫画家として働いているCarl Gustav Hornは、
ジョジョのことを北斗の拳の華やかバージョンと言っている)
ともかく、すべての人気作品のように、ジョジョのヤオイ同人誌も存在している。
”女性読者へのサービス”なのかもしれないし、
漠然としたアメリカのスーパーヒーローから荒木が影響を受けたやり方なのかもしれない。
459マロン名無しさん:2005/08/17(水) 21:08:31 ID:4MULk8Is
しかしながらこれらのアメリカニズムは、いざ英語に翻訳されるという時のジョジョ熱の原因とはならないだろう。
多くの漫画やアニメのファン−私自身を含む−は、
自分と異なり、日本的であり、しばしば、とてもかわいいからといった構成要素に惹かれるのだ。
時折出るセクシーガールを侮辱し(ロリコン系よりも胸がデカいタイプがよく描かれている)、
ジョジョの中にはかわいらしさの欠片もない。
そのアートスタイルは典型的な目が大きいキャラクター漫画よりも、原哲夫(80年代の北斗の拳で著名)や
Burne Hogarth(ターザン、Dynamic Figure Drawingで著名)を連想させる。
そして「暗いテーマで暴力的、奇妙に描かれたスーパーヒーロー漫画」は
2000年のアメコミにはありふれた物であった。
しかし”ジョジョ”はただ単なるねじれた模倣ではない。
素晴らしい不健全なエンターテイメントであり、
その壮大でとりとめもないプロットのセンスの中には本当の漫画があるのだ。
460マロン名無しさん:2005/08/17(水) 21:10:07 ID:4MULk8Is
以上。
ジョジョのキャラをmacho pretty-boysって表現しててワロス。
やっぱ外人はジョジョとゲイを切り離して考えられないようだな。