Dio Brando
ジョジョについて言いたい。
僕たちはジョジョについて各々表現をしている。
僕たちの中には、ジョジョっていうのはいろんな悪人と戯れるゲイの集団だと思っている人もいるけど、
荒木は本当にそれを狙っていたのか?
もしくはただ自分のスタイルを見せたいっていう情熱がジョジョの目的なのか?
それとも心の中から何か奇妙なものを引っぱり出してきたのか?
ジョジョ3部と荒木自身についてもっとも合っているという君の意見を選んでくれ。
1.ジョジョは単に奇妙なだけ。
それが荒木がやりたかったこと。
彼は人々が今まで見たことがないような変なことをやろうとしてるんだ。
ジョジョは敵に対する解決と謎という興味深いコンセプトを持ってるけど、
いつも変な終わり方をする。
2.ジョジョってのはファッションのようなもの。
すべてのキャラが独特なスタイルや服装、髪型なんかを持っている。
キャラの名前は荒木が好きなのかもしれない現実の著名人を思い出させる。
3.ジョジョは世界を旅する男達の為の漫画だ。
エジプトやシンガボールなんかのエキゾチックな国が出てくるし。
人々はこれは旅漫画だと思ったりするかも。そうは思わないかい?
4.ジョジョはゲイの漫画だ。
だって見てごらん、超人的な体を持ったマッチョな男の集団をDioは120歳で巨大な体を持っている。
だけど承太郎を見てごらん。彼はたったの17歳でディオとほぼ同じサイズの体なんだ。
スタンドはそれを使う人の分身を思わせ、彼らがものすごく親密な関係だって意味を持っていて、
それがまたゲイっぽい。もちろん彼らは違う存在だけど、荒木はこれを本当に故意にやってるのかな?
5.ジョジョは単なる日本の典型的なアクション漫画だ。
子供たちはヒーロー対敵ってやつが大好きなんだ。そこには何の特別なものもないよ。
僕の意見?
うーん、僕は荒木はどういう目的でジョジョを作ったかってことを考えてるところだよ。
彼は何を僕たちに見せようとしてるんだろう?
LadyJotaro
私の意見……。
私はジョジョ(漫画もアニメも)をものすごく男性的なものとして見てる(ポーズを含めて)。
私の夫はいつもみんなに、ジョジョはアニメ好きのためのアニメだって言うわ。
で、彼はそのポーズのせいでジョジョのアートブックや漫画を見るのを拒否するの。
ゲイっぽいニュアンスは私が読んだ限りストーリーには出てこないわね。
こういう意見を言うのは別に彼に限ったことじゃないわよ。
私がジョジョを紹介した友達みんなが同じように感じてるし。
まあ私はジョジョが大好きですけど!
私は読みながら、これは飛呂彦のアートスタイルだと解釈してる…
私は彼がストレートかゲイかの判断が出来るほど彼を知っているわけじゃないけど。
だから私はジョジョはただ彼の…サインだって言うわ。良い言葉が出てこないけど。
ORA2
ジョジョは「成長」の漫画だ。
子供はいつもドラゴンボールとか北斗の拳なんかの単純な漫画に興味を持ち、
ある程度の年齢に達すると「こんな子供っぽい漫画が好きだったなんて!」って思い、
漫画を読まなくなる。ジョジョはそれとは逆だね。
子供がジョジョを最初に見た時、トラウマになる。子供は数年間それに見向きもしない。
好きだった漫画に飽きた時に、読む物が他になくなる…そしてジョジョに気づく。
そして始めて読み始める。で、好きになる。絶対に。
これは「アンチドラゴンボール」、「アンチハンターハンター」ってことだね。
誰もジョジョを好きじゃなくても心配いらないよ。彼らが大きくなるまで待てばいい。
最後は僕たちが笑うんだ。
だけど「ジョジョ=ゲイ」って発言はすべて間違いとは限らない…それは別に何も悪くないし。
AllFullOfHols
僕はいつもジョジョをスーパーヒーロー物として読んでる。
その基本的要素を持ってるから。
超人的パワーを持ったキャラ(これに関しては1,2部の波紋、それ以降のスタンドのことであり、変身ヒーロー/悪役のことではない)や、
敵を倒す為のチームを結成する為に集まる超人的なパワーを持ったキャラなど。
友達がお互いに助け合い障害に打ち勝つストーリーである。
その中にはもっともヒーロー的でもっとも紙面に登場するもっともイケメンキャラのチームリーダーがいて、
より経験豊かな年上のヒーローがいて、寡黙なヒーローがいて、雄弁なヒーローがいて、
状況をもっとも把握しているヒーローがいる。みんなが少しずつ彼らに貢献するので
僕たちは彼らの活躍を見れ、主人公だけが話を独占するということがない。
例え変なやつでも、良い男は大抵その漫画でトップになる(ジョジョでは味方が死ぬことでスーパーヒーロー漫画の法則を破っている。
しかし彼らはいつもヒーロー的に死ぬので、その義務は果たしている)。
3部以降のアートは、アメリカのアートの影響を受けているように見える。
君たちが漫画の中でこういうのをあまり見ないというのなら、それが今でもまだジョジョが他の物とは違って面白いという理由だ。
ポーズは全く煩わしいとは思わない。
僕はそれらのポージングは本当にクールだと思っている。
第1部と第2部には断然最高にクールなポーズが出てくるけど、80年代の音楽の引用がたくさん出てくるから、
古くさくて派手っぽく見えるって思うんじゃないか。
Erathia
僕はこの漫画を「性格劇」の話として見て楽しんでいる。
漫画でよくある「悪者がいる、やっつけに行って味方にしよう」ってだけの話はないから。
確かにそういう話もあるけど、多くの話はキャラクターが引っ張っているし。
ヒーローがいる一方で、ヒーローっぽくなかったり登場する必要がないようなキャラクターもいる。
イギーや露伴、アバッキオみたいに。
でも話が進むにつれ彼らのことがよく分かってきて、彼らの変化を感じる。僕はそういうのが好きだ。
あと、敵がいる。僕はこれがこの漫画を光らせているといつも感じている。
悪者がいつも存在していると同時に荒木はその敵の深いところまで掘り下げる。特にメインの敵を。
僕が第3部が一番好きな理由の一つとして、月並みな敵がいないということがある。
多くは金の為だったりするけど、彼らの立場がよく理解できるエンヤやホル、ンドゥールやボインゴみたなキャラクターもいる。
4部の中で僕の好きなのは吉良だってのは当然なわけで、
彼が何も考えずに殺しをする人物から最後に心底そっとしてほしいと思う人物へと変化していく様を見るのが好きだ。
justajoestar
うーん、難しいな…。
ジョジョは今までの漫画のパターンに従ってないってことで、「違う漫画」だね。
実際ジョジョは何かに影響されているよりも何かに影響している方が多い。
荒木はただ注目を集める物を作りたいと思っていて実際に作った…
問題は彼のスタイルがなかなか受け入れられないってこと。
実際とてもクールだけど、同時にとても奇妙。人は奇妙なものは好きじゃない。
そういうのを脅威だと感じるから。
だけど荒木のアイデアは絶妙で素晴らしい。僕がジョジョにハマったのはそれが原因だ。
例えば人がシャーロック・ホームズにハマったのもそういう感じだと思う。
性的嗜好についてなんだけど、僕が「新参者」にジョジョを見せるといつも
年上の友達はすべてのキャラクターが警官のように並んでる第5部のシーンを持ってきて、
「この男は誰?この女は誰?」って聞く。みんな混乱するんだ…。
僕に言わせれば、ジョジョはゲイ漫画ではない。けどすべては「地下」に潜んでいる…。
要約:すごくクールな話で、奇妙で正義だけではないアートワークだ。
作者は心から自分の作品を誇りに思っていて、そのことが彼を好きなようにジョジョを描き続けさせている。