【ネギま】アンチ空気キャラスレ【調子に乗るな】

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259マロン名無しさん
「あはは、随分待ったよ〜、どうしたの?」
そう声に出しながらも大きく口を広げて、私はいつも通りの笑顔を浮かべた。
大丈夫、この笑顔さえあれば……私はいつだって前向きになれるはず……。
「う〜ん、それがなんかナンパ野郎に絡まれちゃってさ……
 もうしつこいってのなんの」
……そのわりには、ハッキリと断るつもり無さげだったんじゃない?
「へぇ〜……。
 ねぇ、くぎみん。
 私って、あまり魅力ないのかなぁ?」
「へ?
 や、やだ、気にしてるの!?
 そんなナンパで声かけられるくらいで、魅力って……そりゃ、
 人気投票の時は残念だったけど……て、あ、いや、そうじゃなくって……」
!!!
人気投票……その無意識の内に忘れようとしていた言葉を聞いて、私の中の苦い記憶がむっくり起きあがってくる。

第四回人気投票、30位。
全く予想もしていなかったその結果に、私は自分の目を疑った。
「桜子ちゃん、30位だって……」
「うっそ〜、だって仮にもパクティオー候補なんでしょ?
 契約カードまで用意して貰ってるのにw」
「こ、こら、笑っちゃだめだよまき絵、聞こえるって。
 ……でもさ、こうなると釘宮さんか柿崎さんの方がパクティオーに相応しいって事で、
 テコ入れされるなんて事も有り得るかも……」
「ちょーっと、ゆーなの方がよっぽどキツイ事言ってるってばw」
「ウチもそう思う……」
「え、そ、そう?」
発表後の教室内のひそひそ話を、過敏になった私の耳は目ざとく聞き分ける。
30位、ビリ2、あと一つで最下位……。
ふと、とある席に目を向ければ、そこでは……クラス最下位の春日さんが、
首元のロザリオを手にあらぬ方向へと虚ろな目を向け、
何やらぶつぶつ独り言を口にしていた。