武装錬金信者がムカツクので・・・２

よし、じゃあ解説するぞ

ホムンクルスは錬金術が作り出した人造人間の事だな
これはもう皆分かってるだろうから説明は後にしよう

さてホムンクルス以外で目に付くものといえば核鉄
この核鉄が武装錬金という作品のメインなわけですが
核鉄が変化して別の物になる、持ってると傷が治る
これこそが錬金術

では、この核鉄という設定
これにどういうふうに錬金術が生かされているのか

その前に錬金術とは何かを説明したい

錬金術と聞くと、皆は金を作り出す技術だと思い浮かべるだろう
これは厳密には正解ではないのだが、まあ今は話を進めよう

金を作る、金以外を金に変える
さて錬金術師はどうやってこんな事を行うと言うのか？
まず錬金術の持つ世界観、物質観から説明しなければいけない
話はアリストテレスにまで遡る、彼の考えから錬金術は発展した

この世界の物質は4つの元素によって作られている、つまり火風水土
全ての物質は一つの物でできていて、これは第一質料やエーテルと呼ばれている
それが持つ4つの属性のバランスで何の物質なのかが決まっているというのだ
つまり金も鉄も鉛も銅も、元は同じ物質で、持つ属性、状態が違うだけなのだと

まあ、ここまで説明すれば錬金術の原理はもう察しがついたと思う

金（黄金）じゃねーじゃん。鉄じゃん。

ほんのちょっとだけ>>53とかぶった。

金とそれ以外の金属が、状態が違うだけの同じ物質ならば
その状態を変える事ができれば、金以外から金を作る事ができる
これこそが錬金術の考え方だ

ではその物質の状態、物質の持つ属性をどうやって変えるのか？
まあ科学みたいに熱したり溶かしたり混ぜたり固めたりするらしいが
詳しくは錬金術師に聞いてください、その辺りは俺は知らん

そういった専門的なのは知らないので、今から専門的じゃない角度から解説する

>>53
そんぐらのことは知ってるわけだが武装錬金は錬金術でなく魔法と言い換えても問題ない。

さて別の角度だが
錬金術には宗教的、哲学的な側面がある、つーかとても強い

錬金術で重要な思想、それは「全は一、一は全」というもの
鋼の錬金術師を読んだ事のある人なら聞いた事があるだろう
これが錬金術のメインと言っても過言ではないのだ

>>57
知らない人に説明してるの
つーか「錬金術か？」ではなく「錬金術が生かされてるか？」が論点だよ

で、この全一思想だけど
錬金術の「全ての物質は一つの物質からなる」って物質観から見ても
錬金術との関わりは深い（他の思想として対称物の合一も重要だが、これは後で｝

どういう思想かを簡単に言うと
全体は一部に一部は全体に影響を与えるというもの
全体と一部とは、天界（宇宙）と地上、外界と内面（精神）とか、まあ色々あるが
それらが互いに影響を与え合うって考え方だな

この考え方が錬金術にどう関係してるのか、は
もう説明しなくてもいい気がするが…
まあ錬金術師の精神が変成対象である物質に影響を与えるって事


うし、じゃあ次は賢者の石について説明しよか

なんだこのｷﾁｶﾞｲ・・・

賢者の石とは錬金薬とも呼ばれてる
つまりは、金以外を金に変えてしまう魔法のような存在ですな

原理的には、四大属性が素晴らしく理想的な状態で含まれていてー

その前に「金」の説明する
卑金属、貴金属って呼び名が示すとおり（ちなみに、この言葉は錬金術が発祥）
同じ物質から出来ていても鉄や胴、鉛は属性バランスの悪い駄目な金属で
金や銀は四属性バランスの良い状態の優れた（健康な）金属なわけだな

賢者の石に戻るが、賢者の石は属性バランスが凄く良く、究極のバランスを持つ
さっき説明した全一思想で、賢者の石の状態に影響されて卑金属が貴金属に変わる
でも良いし
単純に賢者の石の持つ属性がバランスよく金属に付加されて貴金属に変化する
でも良い、この辺りの考えられ方は錬金術師によって色々ある

ここまで読んでくれて乙カレー
じゃあ本題の武装錬金に錬金術がどう生かされてるのか

核鉄の設定、これは賢者の石がモチーフになってるんだろう
核鉄を持つ者の傷が早く治るのは賢者の石と一致する
説明し忘れてたけど賢者の石は別名エリクシャーで人体にも効き生物を健康にする

生存本能に反応して傷を治すって設定は錬金術の精神と肉体の照応にも一致する

核鉄の持つメインの能力、使い手の闘争本能に反応して武装に変化する設定
これも錬金術の全一思想、錬金術師の精神が金属に影響を与えるに一致する

細かい所だけど、核鉄に刻まれた紋章にも着目したい
∧と≡を合わせたようなこの図形だが、俺は三角形がモチーフだと考える
黒い核鉄にはこれを上下逆さまにした紋章があるが、これは逆三角

錬金術において、これらは上昇と下降を表していて
これらを組合した六芒星は先ほど少し言った対象物の合一を表している
六芒星の他に尾を咥えた蛇で表されるウロボロスが有名だな
錬金術で蒸留（蒸発による上昇と凝結する下降）の作業が重要視される理由

飽きてきた

武装錬金のホムンクルスは結構忠実かな
密閉空間でしか生きられない、生まれた時から知識がある、人間の血や肉を摂取して生きる
この辺りは錬金術のホムンクルスそのまま

錬金術と言えば「死とそこからの再生」もあったな
カズキが一話で死んで生き返るのと一致する

錬金術で賢者の石を練成する過程、黒化、白化、赤化ってのを聞いた事無いだろうか？
黒化は死を、白化は死からの再生を表し、そこから更に練成すると赤くなり完成
一度死に核鉄で甦って更に変化してヴィクター化するのはこの過程に一致する

ヴィクター化も錬金術の賢者の石の効能に一致する
賢者の石を人間に使うと生き返り不老不死になり空も飛べるようになる

まあエネルギードレインは無いけどな
空を飛ぶ他にも色んな超能力が使えるようになるって説がある

他に錬金術が生かされてる部分は思いつかないな
ふぅ疲れた

まあ錬金術漫画だから当たり前だが、錬金術師が登場する辺りもか

サンライトハートの特性である飾り布のエネルギー化も錬金術といえば錬金術

説明は以上

武装錬金に錬金術って生かされてないよねーーーーー

orz