カリカリと読み込む音と、カチカチとクリックする音だけが響く千雨'sルーム。
その部屋の主、長谷川千雨はニヤニヤと笑みをたたえてディスプレイに向かうのです。
プルプルと貧乏揺すり。ピクピクと青筋。ワナワナと細い肩。
「こいつ、こいつは何者なんだ… えーっい!! IPぶっこ抜いて ハックかけて個人情報晒して・・・」
不穏な言葉をブツブツと吐き出し、千雨はキーボードを叩くのです。
メガネに反射するのは文字顔文字アスキーアート。
ちう仕様に統一されたフォントが見目麗しくBBSを彩ります。
「ヤバイ、こいつは絶対ヤバイ。何時間ぶっ続けでヤル気だ…
HNは… ちゃぺる? 教会か? クソッ いい加減スレ立てヤメやがれ・・・」
串で規制をすりぬけてスレを乱立させる荒らし。
スレッドフロート式の掲示板にしたことを今更のように悔やみます。
と、荒らしの手が止まりました。更新してもスレが増えないのです。
千雨はニヤリと口元を醜く歪め、最後に立ったスレの「最新50」をクリックするのでした。
こんな感じデス。斧正よろしく。
続きも欠こうかなと思うのね