米吐き娘の推測
あるところに凄くご飯を食べるのが好きな王様がいました
その王様は常に腹ぺこでどこに行くにしてもコックと大量のお米を準備しなければなりませんでした
そんな王様はこのような事を考えていました
「ああ!いくら食べても食べても食べ足りない!
ああ神様。私の触れる全てのものから飯が出て来るようにしてくださいませ」
それを聞いていた神様はその通りの力を王様に与えました。するとどうでしょう、王様がお茶椀に触ればお茶椀からは際限なくご飯が出てくるようになりました
これには王様は大変喜びました
ところが困ったことが起き始めました、というのは本当に触った全てのものからご飯が出てくるものですから日常生活が不便でなりません
まず服はすぐに飯の塊になってしまいますし、ドアノブに触れば次の人が嫌な思いをしてしまいます
風呂に入っていると浴槽が米だらけになってしまう始末です
そんな王様を不気味に思い家来は皆城を出ていきました
そして王様と若い娘だけが残りました
「娘よ!私に残されたのはお前だけじゃ!」
王様が娘を抱きしめると娘は口からご飯を吐き出し始めました
余りのショックに王様は自殺し娘は永遠に米を吐き続けたそうです