【読むのが】ストーリーを教えてもらうスレ Part5【面倒】
・要望に出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい。
ただ要望に出ていないものは敬遠される傾向にあります。
レスは期待しないで下さい。それでも良いというならどうぞ。
・この板は一般板なので18禁の漫画のストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。
乙
「魔神(人)伝」「サリシオン」をお願いします。
ではARMSを予約すんべ
「赤色エレジー」「刑務所の中」「刑務所の前」をお願いします
>1さん乙です。
前スレを大量消費してしまい申し訳ありません(;´Д`)
規制がとけたらですが「神林&キリカシリーズ」予約させてください。
これは基本が読み切りシリーズですので流れだけを紹介できると思います。
覇王愛人
そんな声だしちゃいや
恋愛至上主義
お願いします
>7
おお神キリをやってくれる人が!待ってます。
「ベルセルク」
「あずみ」
「男の華園」
おながいします。
ニナはディーターと共におぼろげな記憶を探りながらプラハを歩き回っていた。
そしてあの時ヨハンがどこへ連れて行かれたのか(No.12でテンマが大佐に尋ねた事件)を
直接ヨハンが教えてくれたことを思い出し、二人がその道順を辿るとそこは赤バラの屋敷だった。
屋敷の中に入り込み、ルンゲが見つけた隠し部屋の前までやってくるが
ニナはその部屋を見て震えはじめる。ためらいつつも扉を開けるが、その瞬間
部屋の中に何十人もの人が死んでいる映像を見て、ニナは倒れてしまうのだった。
倒れたニナを見てあわてるディーターの前に、リプスキーという男が現れた。
リプスキーは二人を自宅まで連れて行き、ニナを手厚く看病してくれた。
彼は路上で人形劇をしており創作のイメージを膨らませるために赤バラの屋敷によく行っていると言う。
彼の家にはなぜかフランツ・ボナパルタ(絵本の作者の名前は以後これに統一)の書いた絵本が
たくさんあった。
かつてボナパルタは赤バラの屋敷に子供たちを集めて自分の絵本の朗読会を開いて、
自分もその朗読会に出席していた生徒だったが、自分は優秀な生徒ではなかったので
朗読会から追い出されたのだとリプスキーは話した。
リプスキーがボナパルタの絵本を朗読し始めると、ニナはあの日のことを思い出し始める・・・
あの日リーベルト家をある人物が訪れた。そして銃声が響く。
目を覚ました10歳のニナが銃声の聞こえてきた部屋に入ると、
そこには頭を打ちぬかれた育ての親であるリーベルト夫婦、そして銃を持ったヨハンが立っていた。
「お兄ちゃんがやったの?」と問い詰めるニナにヨハンは「今日は特別さ…」と答える。
「だって今日は…怪物がやってきたんだ…」そういってヨハンはニナに自分の持っていた銃を持たせ
自分の額を指差し、ここを撃つように指示する。そして撃った後は銃の指紋をふき取り窓から投げ捨て
怪物につかまらないよう逃げろとも言った。
「大丈夫…僕が死んでも……君は僕で……僕は君……」
そしてニナは引き金を引いたのだった。
ヨハンが赤バラの屋敷の例の部屋にやってきた。そして母親の肖像画の前に立ち
まるで母親に話しかけるように喋り出した。
「全ての記憶が繋がった」「やっと会えたね…僕だよ、母さん…」
「やっとわかったよ…僕らがどこから来て…どこへ行くのか…」
そしてヨハンは屋敷に火をつけ、ふたたびどこかへ消えてしまう。屋敷は炎に包まれていった。
置き手紙にしたがって赤バラの屋敷にやってきたテンマだったが、屋敷は全焼し警察がやってきていた。
そこにヴォルフ将軍(No.5参照)の部下が現れ、テンマを将軍の入院している病院へ連れて行った。
テンマが再び出会ったヴォルフ将軍はすっかり老衰していた。彼もまたヨハンに手紙で呼び出されたと言う。
将軍の周囲の人物は次々とヨハンに殺され、ついには自分を自分と知っているのは
ヨハンだけになってしまっていた。将軍はヨハンに名前を奪われたのだと話す。
そして燃え落ちた屋敷からは、自分と同じように名前を奪われた者達が白日の下に現れるだろうと話した。
1981年あの屋敷ではある実験が行われていて、そして46人の人間が姿を消した。
おそらくあそこであの子供が生まれたのだと話した。
チェコの国境付近、草木も枯れた見渡す限りの荒野を飢えて弱りきった幼い双子が歩いていた。
やがてニナは倒れてしまう。「お兄ちゃん…名前を…呼んで……」ボロボロになったニナがそう言うが
ヨハンは「僕たちには……名前がないんだよ」と答える。
強く吹き付ける風の中でついに二人が動かなくなった。
そこへ若き日のヴォルフ将軍が通りかかり双子を保護する。ヴォルフ将軍は二人が持っていた荷物の中にあった「なまえのないかいぶつ」の中にあった『ヨハン』という名前を見て、少年にその名をつけたのだった。
「私が名前がつけなければ…彼はあのまま死んでいたかもしれない…」
過去を思い出しながらヴォルフ将軍はつぶやいた。
その後将軍は、自分達の組織のとある人間がエヴァを保護していて
組織は彼女を利用しようとしていると話した。
(組織の人間は将軍の意に反してヨハンを自分たちのリーダーにしようと目論んでいる。)
将軍は最後にテンマに「名前を呼んでくれ」と頼む。テンマは将軍の名前を何度も呼ぶが
将軍の目には、あの日双子たちが歩いていた何もない荒野が映っていた。
「これが…ヨハンの見た風景か……名前のない世界だ……」
そう言って、ヴォルフ将軍は静かに息を引き取った。
火事のあと、再び屋敷を見に来たニナ、ディーター、リプスキーの三人だったが
すでに門には警察により鍵かかけられ、立ち入り禁止となっていた。
将軍の言ったとおり、屋敷の敷地内からは大量の白骨化した死体が発掘されていたのだ。
それによって最初にここに来たときにニナが見た幻影は本当に起こっていた事だと証明された。
そしてそれはヨハンから聞いたことだった。もしその場所にいたのがヨハンでなく自分だったら
怪物になっていたのは自分だったのかもしれないとニナはおびえる。
リプスキーもボナパルタにとって優秀な生徒になれなかった悲しみを語った。
しかし不思議と大切に思っていたはずの屋敷がなくなっても、何とも思わないと話した。
その後リプスキーによって元気付けられたニナはディーターと共に旅立っていくのだった。
二人が去っていった後、リプスキーの家の扉を誰かが叩いた。
リプスキーはニナが戻ってきたと思い扉を開けるが、そこに立っていたのはルンゲ警部だった。
「捜しましたよ、リプスキーさん。あなた、赤いバラの屋敷の主、フランツ・ボナパルタの息子さんですね?」
ルンゲはリプスキーにそう話しかけた。
フランクフルトの街を飛ばしながら走る車の中に
腹を血に染めて今にも死にそうなマルティンという男がいた。
マルティンは心の中で「あんな仕事を引き受けるんじゃなかった」などと不平を言いながら、
運転手にテンマの元へ急ぐよう頼んだ。息も絶え絶えに彼はつぶやく。
「本物の怪物の話を……早く知らせなくちゃ……Dr.テンマに……」
その2ヶ月前
マルティンは「赤ん坊」に連れられある人物の元にやってきた。その人物からエヴァを迎えに行き
しばらく彼女の身の回りの世話をするよう指示される。言われたとおりエヴァをホテルまで迎えに行くと
彼女は丁度ロベルトの陰におびえていて(No.16の時の話)ヤツに殺されるくらいならと
マルティンについて行く事に決める。
エヴァの食事に付き合っていたマルティンは、エヴァが元恋人を殺したいほど憎んでいると話すと
自分は10年ほど前彼女が他の男とベッドの上にいるのを目撃し、二人とも撃ち殺してしまったと話した。
その後マルティンは指示を下した男の下へエヴァを連れて行く。
話を終えたエヴァは、与えられた金をつかって着飾り
いくつかのパーティーに出席するよう依頼されたのだと話した。
マルティンもエヴァの護衛のためパーティーについて行くが、彼女は早々と引き上げてしまう。
彼女は手を震わせながら「このパーティーにはいなかったわ」と言う。
そしてその帰途でエヴァは、この仕事が終わったら自分は殺されるのだと話し涙を浮かべる。
そんなエヴァを見て、マルティンは彼女を守ってやりたいと思うのだった。
マルティンのなじみの店にテンマが現れた。店主はここ最近マルティンの事を嗅ぎまわっていると言う。
マルティンがテンマに話しかけると、テンマはエヴァになにをさせるつもりだと聞く。
しかしマルティンは話をする暇も与えずテンマをボコボコにし、店から追い出してしまった。
14 :
その7:04/05/03 23:33 ID:???
前スレ>451から続き。
封真と小鳥の父の葬儀は雨の日に行われた。
父の死を知らされた小鳥は倒れてしまい、泣き伏して葬儀にも出席できない。
封印していた母の死の真相(バラバラになって死んだこと)もうっすら思い出してきてしまう。
そして丁は再び夢見をしていた。
(『神剣』が二つ。『神威』が双りいる。天使の羽根と悪魔の羽根を持った『神威』が…。
双りはそれぞれ『神剣』を持ち激しく争い、光を放ち姿を消した。)
そうして丁は『神剣』が何者かに奪われたことを知った。
また丁の夢を覗き見していた庚も同様にそのことを知る。
葬儀に出席する神威に空汰は告げた。
「高野の『星見』は『神剣』が奪われることをすでに知っとった だからわいをここによこした
『七つの封印』である この有洙川空汰を」
空汰は自分が幼い頃母と引き裂かれ高野に引き取られたことを話し、母をなくしやさぐれる神威の心に
近づこうとする。そして母の遺言で『神剣』を東京に取りに来た、受け取ったらすぐにいなくなるはずだった
と悔やむ神威に現実をつきつけ、お前の両肩に世界の命運がかかっているのだ、と喝を入れる。
すると二人に声がかけられる。そこにいたのは、神威の学校の保健医の女医。
「私の顔に見覚えがない?」といい眼鏡をとった女医の顔は、神威の母・斗織(とおる)の顔とそっくりだった。
驚愕する神威に、自分は神威の唯一の血縁だ、と告げる。
彼女は真神時鼓(まがみ・ときこ)と名乗り、斗織は自分の姉だと言った。時鼓は神威の叔母だった。
同席した空汰は、時鼓の「真神」という姓に驚く。どうやら神威の母は重要な家の出身らしい。
時鼓は斗織が失踪した晩のことを話した。
斗織は時鼓に「私はある人の子供を産む それはこの『地球』のために産む子供だ」
そういって姿を消したのだといった。
続きはまた今度かきます。
MONSTERのリク主さんに質問です。
絵本「なまえのないかいぶつ」の内容は載せたほうがいいですか?
自分の中ではストーリーの展開上そんなに重要だと思わないので
(というか意味がよくわからない)
とりあえず省いてしまったんですが
もしリク主さんが希望するなら、キリが悪いですがここで載せようと思ってます。
16 :
その8:04/05/04 00:47 ID:???
丁は『七つの封印』である嵐に『神剣』が奪われたことを話し、『神威』を守って欲しいと懇願した。
その話を受けて、嵐は刀隠神社の葬儀をはたから見守っていた。
そこにまたもう一人。雨の中、人の良さそうなリーマン風の男が立っていた。
そこで二人は人型の式神に襲われる。『結界』を張り手の刀を出して敵を粉砕する嵐に対し、彼は風を使って
式神を倒す。貴方は、ときく嵐にリーマンは『七つの封印』だと名乗った。
蒼軌征一郎(あおき・せいいちろう)というその風使いは名刺を渡しあわただしく去っていった。
一方、時鼓の話をきいていた神威達は『結界』が張られたことを感知し、
その場所が刀隠神社であることに焦って家を飛び出す。去り際に時鼓は告げた。
「戻ってきたら教えてあげる 貴方のお母さんのこと 真神家のこと そしてあなたの運命」
神社について嵐と相対する神威。戦闘意欲バリバリの神威と無愛想な嵐。険悪な雰囲気の二人を空汰はなだめ、
そして嵐の顔を見て「姉ちゃんに決めた」と不可思議なことをのたまった。
神社が無事であることを確認して時鼓の家に三人は引き上げるが、帰ると家は火事の真っ最中。
中に時鼓はおらず、行方不明となってしまう。戦闘開始だと言う空汰。
そんな状況を電信柱の上から見下ろしていた下着姿の美女は、にっこり笑って姿を消した。
封真は夢を見ていた。
封真は地球の中に女を見つける(庚)。女はこの地球を助けて、と言った。
そして封真は幼い頃の小鳥と神威と一緒にいた過去を見て微笑む。
しかし次に現れたのは封真にとってもトラウマの母親のバラバラ死体。そして母親の生首を持ち、
血にまみれて不吉な笑みを浮かべている神威。破壊された東京の風景、父の死の現場、
次々と不吉な場面が繰り広げられる。そして最後に巨大な十字架にかけられワイヤで縛られた小鳥の姿が。
封真の目の前で神威は『神剣』で小鳥の胸を貫いた。
こんなことは夢だという封真に、庚は「これから起こりうる『未来』だ」といい、
「地球を助けて この少女を救うためにも『神威』を殺して」と惑わせる。
夢から覚めてホッとする封真は神威を思い、父の最後の台詞に「俺は神威のなんなんだ」と思い悩む。
17 :
その9:04/05/04 00:55 ID:???
その頃神威は空汰に連れられ、嵐と3人でなぜか焼き肉屋にきていた。
空汰の軽口に辟易し帰ろうとする神威に、空汰は母親の実家「真神」について教えてやると餌をふる。
空汰の話によると、「真神」の家は『影贄(かげにえ)』の家系。
『影贄』とは誰かの災厄を全て引き受ける生贄となる、生きている身代わり人形のことである。
「真神」家は日本の重要人物の『影贄』となることを生業とする謎の一族であり、
「真神」の者なら『神威』の母親となる資格は十分にあると空汰は言う。
さらに空汰はトップシークレットとなっている「真神」家について詳しい嵐の素性を勘ぐり、
いきなり「姉ちゃんに決めたわ」と再び意味不明のことをのたまうのだった。
そして空汰は予言に従って神威を国会議事堂の地下、『夢見』の丁のところへ連れて行く。
丁と対面した途端、小鳥を死ぬ夢を見せられたことを思い出し怒りMAXで戦闘状態に入る神威。
しかし丁は神威に夢のことを詫び、話を聞いて欲しいと言う。丁を警戒する神威だが空汰にフォローされ、
背を押され丁の手をとった神威は、丁に導かれ夢の中へと入った。
導かれたのは一面の砂漠の世界。人々が死に絶え廃墟となった東京だった。
いつも通りの東京、それが一瞬にして謎の龍に壊滅させられ地震によって崩壊するビジョンを目の当たりにする神威。「あれは『地の龍』」
「『七匹の龍』が目覚める。そしてこの『地球』を 『東京』を切り裂く」
地震によって東京は滅びるのかという神威に、丁は地震を起こすのは『七匹の龍』、『七人の御使い』だと答える。
「そして『七人の御使い』と戦い、この『地球』の崩壊を防げるのは『天の龍』だけ。『七つの封印』です」
『天の龍』とは北斗七星、空の七つ星。『天の龍』が『地の龍』に負ければ地球は滅ぶ。
『東京』は地球を守る結界の要、楔(くさび)である。丁はそう次々と説明した。(→最初の用語説明参照)
そして『天の龍』を率いて『結界』を創世し地球を守れるのは神威だけだ、と言いその名の由来について述べた。
「『神威』 『神の威を代る者』」
そこに第三者の声が割り込んだ。
「そして… 『神の威を狩る者』」
18 :
その10:04/05/04 01:00 ID:???
それは丁の妹、庚だった。
突然の庚の侵入にうろたえる丁だが、庚は姉さんの夢に入り込むなんて造作もないことだと言い、
制止しようとする丁を無視して神威に語りかける。
「神威、貴方は確かに『天の龍』になれる でも… 『地の龍』にも なれるのよ」
「貴方にはふたつの未来がある」
最高の夢見である丁でさえも神威の未来は予言できなかった。神威が『天の龍』になるのか『地の龍』になるのか。
庚は神威に『もう一つの未来』を見せようとするが、術を施行した丁に夢から追い出される。
そして神威と丁は目を覚ました。
目を覚ました丁は神威に、どうか『天の龍』を率いて『地球』を救ってくれ、と懇願するが
神威は二つの未来のうちの一つしか語ろうとしなかった丁を責め、自分を騙すつもりだったかと脅す。
そして全てを知っているらしい丁に、自分がいない間に母親を焼き殺したのは誰だ、と問いつめるが
丁は神威の母は自ら命を断ったのだ、と告げた。うなだれる神威に丁は声をかけようとする。
そこで二人に割って入ったのは神威にぶちのめされた男・砕軌。
砕軌は丁姫に触んなお前が『神威』なんて認めねーと相変わらず頑なで、神威は好戦的に受けて立つ。
一触即発の気配。しかしそこにタイミング良く「犬神」が出現する。
丁は『七つの封印』のひとりがきている、といいその人物を迎えた。
一方伏せっていた小鳥は心臓の定期検診に出かける。
家に残った封真は、一人で父の遺言と夢の内容について繰り返し考え悩んでいた。
神威に殺される小鳥、神威を殺して、という女の言葉。神威にきかなければいけないことがあるのに。
…なにを? 封真は一瞬意識をとばした自分を怪しむが…。
19 :
その11:04/05/04 01:05 ID:???
小鳥は神威に思いを馳せ病院へと向かうが、途中いきなり怪奇現象発生。ケーブルや電線に襲われ大ピンチ。
そこにワイルドな兄貴(オサーン)が助けに登場。電柱白羽取り、波動拳、地球割り(笑)と披露して小鳥を救う。
礼を言う小鳥に、男は「この辺りは危ないねぇぜ」「特に『神威』の育った家らしいからな」と返す。
神威の名前に驚く小鳥だが、男は屋根を飛び越え退散してしまった。
その頃都庁の下にいた颯姫はコンピューターで遊んでいたが、急な衝撃を受ける。
遊びで襲ったものの撃退されてしまったという颯姫。
彼女の力を退けるなんて相手は『七つの封印』か、という遊人に対し『匕人の御使い』かもしれないと言う庚。
小鳥の情報を得て、庚は神威に関わる者達が『東京』に集まってきた、楽しくなりそうだ とほくそ笑んだ。
新たな『七つの封印』を待つ神威たち。
そして登場したのは三峰神社の猫依譲刃(ねこい・ゆずりは)という少女だった。
明るい彼女は、周りの人をマイペースに会話に巻き込み神威もたじたじである。
しかし神威は地球の未来なんぞ興味ない、と立ち去ろうとし、砕軌はそんな神威に絡み再びぶつかり合う。
が、ぶつかった瞬間に神威達は全員何者かの異空間に取り込まれていた。術者の術中にハマったらしい。
『匕人の御使い』による攻撃だ、と判断し全員戦闘態勢に入り、幻覚による攻撃に応戦する神威たち。
業を煮やした神威はフルパワーで皆が圧倒する程の力を放ち、術をうち破る。
そこに降ってきたのは桜の花びら。丁は『桜塚護…』と呟いた。
そしてそこに地震発生。嵐をかばい空汰は軽い怪我を負う。
気づかう嵐に、またも「わいは姉ちゃんに決めたんやさかい、気にするな」と意味不明の空汰。
20 :
その12:04/05/04 01:09 ID:???
丁は自分が神威に見せた夢、小鳥が死ぬことも地球が滅ぶことも真実だと告げる。
なぜ真実の『夢』が二つもあるんだと尋ねる神威に、丁は貴方が『神威』だからだ と答えた。
「『神威』『神の威を代る者』」
「神の力を授かった者達を束ね、神の『力』と『意志』を代行し、この地球を救う者という意味です」
しかし神威の名にはもう一つの由来がある。
「『神威』『神の威を狩る者』」
「神の『力』を授かった者達を狩り、この地球を 滅ぼす者」
神威は『天の龍』にも『地の龍』にもなれる。
自分が地球を滅ぼす? 驚愕する神威に丁は再度、地球を救ってくれと頼むが神威は部屋を出ていってしまう。
追いすがる丁に空汰は大丈夫、と言った。
「神威にはまだ 『守りたいもの』がある」
そして早く残りの七星を探さなければ、と皆に話した。
街を歩く神威は、母が言っていた『運命』とはこのことだったのかと痛感していた。
そして病院へ行く途中の小鳥とバッタリ遭遇する。
うろたえまくって転ぶ彼女をかばい、大丈夫かと気遣ってきく神威に昔の優しい彼を思い出しときめく小鳥。
「いつも私を助けてくれてありがとう」という小鳥と話し、神威はひととき甘い優しい時間を過ごす。
自分の守りたい者を再認識する神威。
21 :
その13:04/05/04 01:11 ID:???
それをちゃかしながら覗き見している空汰と嵐。
嵐は空汰が度々言う「決めた」というのは何のことなのかと彼に尋ね、空汰は
「わいの命を やる相手や」と衝撃の答えを返した。
高野の星見のじいさんが予言したことだ。
「『神威』と出会い 『神威』の助けとなれ 命の限り『神威』を守れ しかし」
「お前が死ぬのは『女』のためだ」
「お前はお前の愛する女のために 命を落とすだろう」
あっけらかんと自分の死を宣言する空汰に嵐は声を荒げるが、空汰は運命に従って生きるしかないと言う。
そして小鳥を見て、あれが神威の守りたいもののひとつだ、彼女が地球の命運を握っているかもしれない
と言った。
さらに聡い空汰は、嵐の素性も言い当てる。嵐は『伊勢神宮の隠し巫女』だと。
『七つの封印』のうち三人が業界の者だという事実から、他のメンバーも宗教団体系ではないかと空汰は推測した。
後可能性がありそうなのは、現存する陰陽師の頂点に立つ『皇(すめらぎ)一門』の第十三代目当主、皇昴流。
美人ばっかでラッキーと軽口を叩く空汰の前に現れたのは、下着姿の美女である。
彼女は『七つの封印』のひとり、夏澄火煉(かすみ・かれん)と名乗った。
自分がここに来たのは、ある人の伝言を伝えるためだと言う。
そのある人とは、神威の叔母で行方不明の時鼓。
時鼓はある男達に連れ去られる時、偶然それを見ていた火煉に伝言を頼んだ。
「この家を燃やして 神威に伝えて 『神剣』を守れ」
伝言は確かに伝えた、と発火して火煉は消えた。
22 :
X:04/05/04 01:16 ID:???
わあ〜ごめんなさい、14から21までの全てに、題名の「X」をつけ忘れていました。
ここまでのまとめ
・神威は『天の龍』『地の龍』いずれにもなりうる。
・丁は神威に『天の龍』を、庚は『地の龍』を求めている。
・神威がどちらになるかは、神威の『守りたい者』即ち小鳥と封真にかかっている。
・空汰は自分が嵐のために死ぬ、ということを宣言した。
<新たな登場人物>
蒼軌征一郎(あおき・せいいちろう):『七つの封印』の一人。眼鏡をかけて優しい物腰の男性。
角川書店の編集部員。風使いである。
猫依譲刃(ねこい・ゆずりは):『七つの封印』の一人。14歳の明るく人なつこい美少女。三峰神社に所属。
「犬神」である相棒・犬鬼を剣に変えたりして戦う力を持つ。
夏澄火煉(かすみ・かれん):『七つの封印』の一人。ソープランド「フラワー」で働く優しげなセクシー美女。
発火系能力者。いつも下着姿で登場する。
→続きます
前回は>>376-
>>380 <宝石の魔女編>
ニューヨークのとある港の倉庫。ギャングが何やら怪しげな御札張りまくりのコンテナの
前でビビりながらブツの確認をしていると、突如フダ付コンテナの「中身」が吼えだす。
ますますビビるギャングたちの前に一人の女性が現れる。
彼女は、自分を「宝石の魔女(ヘクセン・デァ・ユヴェール)」と名乗った。
パンクに続いてガス欠を起した車を必死に押してニューヨークの港町に辿り着いた
ロゼット・クロノ・アズマリアの3人はもうヘトヘト。とりあえず今日の寝床を探さねば・・・
とその時、ロゼットの上に女性が降り立つ。その女性はロゼットを踏みつけながら
クロノに色目を使い、気合一発飛び起きたロゼットと何やら険悪ムード。
その最中、遠くから悲鳴と怒号が響いてくる。「時間稼ぎをするつもりね・・・」と女性は
呟き、逃げるように告げる。
現れたのは、亡者の塊。その豪腕が女性目掛けて振り下ろされようとしたとき、
女性の振り上げる腕に合せるように宝石のように輝く腕が現れ、亡者の拳を受け止める。
昌喚(ラーデン)、姿成せ(エアシャイセン)、‘宝石の騎士(リッタァス・ユヴェール)’!!
その声に合せ、まばゆいばかりに輝く、大剣を掲げた雄雄しき騎士が現れる。
「勇壮なる5月(ムーティッヒ・シューティア)」、 消滅(エアレッシェン)!!
宝石の騎士は、女性の掛け声に合わせ大剣を振り下ろし、亡者の塊を一刀両断。
24 :
クロノクルセイド:04/05/04 01:22 ID:1XKyiEb8
もう大丈夫よ、とさわやか笑顔で振り返る女性を聖火弾で迎えるロゼット。
聖火弾を受けても姿を保てるほどの強力なものを呼び出せる「宝石使い」である
ことにクロノは驚く。
ロゼットが聖火弾で迎えた理由は亡者と一緒にえっちらおっちら押してきた車が
破壊されたから。怒りの収まらないロゼットと悠然と「スクラップが燃えてるだけじゃない」
と切り返す女性。
「貴方たちマグダラが頼りないから私達が繁盛するのよ」との言葉でその女性が対魔物
専門賞金稼ぎであることに気がつく。
そうこうしているうちに亡者の群れが数を増していく。迎撃せんと出向く女性の髪を
引っ張り引きとめ弁償を要求するロゼット。
口論の最中吼え猛る亡者の群れが「うるさい!!」と一蹴される光景に、涙を禁じえない
クロノであった・・・。
結局、協力して蹴散らすことに。お互いに名乗りあう。
女性の名前はサテラ=ハーベンハイド。通り名は「宝石の魔女(ヘクセン・デァ・ユヴェール)」。
ロゼットとサテラが迎撃、クロノはロゼットとアズのサポート、アズは結界の準備。
何とか蹴散らしていく中、ひときわ大きな一体にトドメを刺す「勇壮なる5月」。
その大剣は勢い余ってビルを倒壊、その行き着く先にはロゼットたちが。
やってしまった、と顔を青ざめるサテラは、次の瞬間衝撃の光景を見る。
倒壊するビルから身を守る手段として選んだのは、クロノの封印を解くこと。
ビルの残骸を軽々片手で支えたクロノは、ロゼットの進言でさっくり残った亡者を
蹴散らし、そのままロゼットとアズを抱えて飛び去っていった。
一人残されたサテラは呟く。
「とうとう見つけた、尖角の無い悪魔」
その影で、先ほどサテラに倉庫を襲撃され逃げてきたギャングたちは興奮のあまり
荷物の封印を解いてしまった・・・。
シャワーを浴びながら、昨夜のことを振り返るサテラ。
尖角のない悪魔。もし「あのとき」の悪魔であれば、この手で、必ず・・・
ロゼット達はといえば、馴染みのマグダラNY支部の面々と現場検証。その裏では
また車を〜!とロゼットは電話口で叱られていた。結局ワシントンには汽車で行け、と
言われてしまう。
あの時車を潰されなければ、と徹夜込みのグチをこぼすとそこにシャワーでさっぱり
ソープの香りを漂わせサテラ登場。特にクロノに話がある、と3人を連れ出す。
そのとき、現場では血みどろのコンテナが発見された・・・。
公園に着き、話を切り出そうとしたところで屋台のホットドッグを突きつけられるサテラ。
味がなってないと堂々と屋台の前で言い放つサテラをなだめて、話の内容とやらを
聞くことに。
サテラの目的は「人探し」。ドイツからアメリカにわたり10年、今だ手掛かりなし。
とはいえ本題をなかなか切り出さないサテラにロゼットは怒り出し、ついつい
「そんなだから10年もかかるのよ」と言い放ってしまう。
そんなロゼットを、人を探す苦しみはボクらだって知ってるはずだろ?となだめるクロノ。
反省し詫びようとしたロゼットを、近所のガキのボールが襲う。ブチ切れたロゼットは
ガキどもを襲撃、そのまま遊び始める。
ロゼットが遊び始めるのを見ながら、クロノはサテラに、ひとつの事をやり続けられるのは
信念が強いからだ、早くその人がみつかるといいね、と語る。
とても悪魔とは思えない優しさに溢れた言葉に耳を疑うサテラ。
そして、サテラは語る。私が探しているのは、10年前、家を焼き、家族を殺し、
姉をさらった、尖角のない悪魔、つまり貴方のことだ、と。
ロゼットはガキどもと遊び終えてさぁ何の話よ、と振り返ったら、そこには誰もいなかった・・・。
サテラ、クロノ、アズの3人は何やら不思議な空間に誘い込まれていた。
そこにいたのは昨日見た亡者ども。報復のために封印を解いたな、と語るサテラ。
空間の主は、エジプトの名も無い王の亡霊。
迎え撃つため宝石の騎士を呼ぼうとするサテラだったが、完全に隔離された空間のため
呼び出すことが出来ない。そして、亡者の豪腕がクロノを殴り倒す。
クロノが殴り倒されたそのとき、3人を探すロゼットの懐中時計がかすかに光る。
意識が吹き飛んだクロノは、本能のまま暴れ始める。亡者の持つ剣を奪い取り、
手近な亡者を片っ端から蹴散らしていく。
その獰猛さに、やっぱりあいつが、と言うサテラに、会って半年だけどクロノはそんな
悪いことをするような心を持ってはいない、と反論するアズ。
不意に亡者の一匹が二人を襲う。アズを突き飛ばし、自分が盾になろうとするサテラ。
亡者の鎌が振り下ろされようとしたその時、意識を取り戻したクロノが体で攻撃を
受け止め、亡者にトドメを刺す。
なぜ、と問うサテラに、、自分は人じゃないからこのくらい大丈夫だし、アズを守って
くれたじゃないか、それに目の前で大事な人が死なれるのはもうごめんだ、と答える
クロノ。その真摯な言葉に、あのときの悪魔とは大違いだ、と感じるサテラ。
そのとき、空間の主を弾丸が襲う。ロゼットが現実世界にいるほうの空間の主に
ダメージを与えたのだ。
空間が裂け、サテラの「勇壮なる5月」と激哮する空間の主。だが強力な空間の主の
力に「勇壮なる5月」も押され気味。
意を決したロゼットは、懐中時計の封印を解く。クロノは、一撃で空間の主を打ち倒す。
空間から脱出した3人とロゼットはやっとの合流。
サテラは、さっきの答えを聞きたい、と「勇壮なる5月」の剣をクロノに突きつける。
クロノを起したのは4年前、10年前なら人違いならぬ悪魔違いだ、と反論するロゼットの
信頼溢れる様子に、残念なはずなのになぜか清々しい表情を浮かべるサテラであった。
そのころ、マグダラニューヨーク支部。先のギャングの一件をシスター・ケイトに
報告したレミントンは、帰り際、貴女なら今後のことも分かっていたのだろうな、と
聖女マグダレーナの絵の前で一人呟くのであった。
戦い終え、ロゼット達は、車の弁償と無礼の詫びにとサテラに連れられ別荘へと
向かっていた。そのあまりの豪邸っぷりに思わず叫ぶロゼット。
何でも元々ハーベンハイト家は美術商の元締めなのだそうだ。
執事のシュタイナーに言われるままにイブニングドレスに着替えるロゼットにアズ。
そしてなぜかセーラー服(言っとくが水兵スタイルってことだぞ)のクロノ。
そんなこんなでサテラにとっては久しぶりの、シュタイナー以外の人を交えての晩餐。
その最中、不意にグラスに注がれたのはワイン。禁酒法もなんのその、私19よと
言い出すサテラ(お酒はハタチになってから)の口車に乗せられロゼット(16)も
ついついワインを口にする(お酒はハタチになってから)。
30分後。晩餐は一転、酒乱二人の狂乱と化していた・・・。
だが、久しぶりに素の表情をさらけだすサテラに嬉しさを隠せないシュタイナー。
サテラの手がクロノに伸びる。その豊満な胸を押し付ける。
サテラはショタコンだったのだ・・・。
このまま一気に迫るかと思いきや、一転抱いた手を解き、人探しのあてもつかないし、
もうやめちゃってもいいかな・・・などと弱気なことを言い出す。
そこに、酒乱極まりないロゼットのお説教が。あんたと違ってわたしにゃ時間がないん
だからがむしゃらにやるしか・・・と言って眠りこける。
しょうがないなぁもう、と表に連れ出しロゼットを夜風に当らせるクロノ。
何よ一方的に、と怒り出すサテラに、アズが事の経緯を話す。
ロゼットの決意に導かれるように、サテラも共に行く事を決意する。
その直後サテラが見たのは、ロゼットの寝返りの勢い余ってぶつかった高価なツボが
転落、割れる光景であった・・・。
翌日、ひどい二日酔いの中、車の弁償のはずなのにツボの弁償を請求されたと報告し
またもシスター・ケイトの大目玉を食らうロゼットであった・・・。
キャラ紹介Vol.6
○サテラ=ハーベンハイト
ドイツ名門貴族令嬢の19歳。10年前に家族を「尖角のない悪魔」に殺されてから
執事のシュタイナーと共にアメリカに渡り、「尖角のない悪魔」の情報を求め対悪魔
専門の賞金稼ぎ「宝石の魔女(ヘクセン・デァ・ユヴェール)」として日々を送っていた。
魔物と戦う力の源は「宝石」。宝石に封じた力を解放し、「宝石の騎士」を繰り出す。
今回の編で繰り出した「勇壮なる5月(ムーティッヒ・シューティア)」の他にも様々な「宝石の
騎士」を繰り出しロゼット達と共に魔物や悪魔と戦う。
ちなみに重度のショタコン。現在のターゲットはもちろんクロノ。
お気づきとは思いますが、カッコで付け足しているのは原作準拠のドイツ語ルビです。
今日はこれにて。
>>7 ベルセルクはまとめサイトに少しあるけど・・・
あれ見た上で、もっと詳細を求める?
32 :
31:04/05/04 01:36 ID:???
第一話
呪い師か占い師かお祓い師かなんかのグーグー家の血をひくチキタ。
彼は赤ん坊のころ、祖父や父母を人喰い妖怪に殺され、金持ちのハイカ家へ引き取られ、
その家の娘ハイカと兄妹、もしくは幼馴染のように暮らしていた。
ある日実家に帰ると遠縁のものだと名乗るラー・ラム・デラルが現れ、
チキタと一緒に暮らすことになる。しかし翌日には美しい女だったはずのラーは男に変身し、
さらに翌日にはチキタほどの子供に、さらにはへびや鳥になったりした。
ラーは自分の形態が一定していないことを気にする様子はなく、チキタにご飯を作り、
好き嫌いはするなと口うるさく世話をする。チキタが「俺のお父さんてどんな人だった?」と聞くと、
鳥の姿をしたラーはよだれをたらしながら「とっても美味しい人だった…」という。
祖父母や父母はこのいろいろな姿に変わる妖怪に喰われてしまっていたのだった。
何度か逃亡を図るも、無駄に終わり、家にある呪術道具の使い方も分からず、チキタはさとる。
「だって毎日牛や豚食ったって 牛や豚から仇討ちなんてされたことないし
考えてみれば食物連鎖のなかで人間だけ何からも食われないでいるなんてズルいもんな」
と、人食い妖怪に家畜として飼育されることを受け入れる。
ある日、身の丈4.5メートル、緑の肌に真っ赤な目をした妖怪カナヤンに人が食べられ、
呪い師か占い師かお祓い師かなんかのグーグー家の血をひくチキタになんとかしろと村人は迫るが、
呪術を使いかたを知らないチキタは何もできない。
しかし村人らは何かできるだろうとチキタを人が食われた森の樹に縛りつけて帰ってしまう。
一人取り残されたチキタの前に妖怪カナヤンが現れ、
「カ、カナヤン…!?」といったチキタにカナヤンは
「あらこの人間しゃべったわ」とびっくりする。
「人間って『アグアグアグ…』とか『おたおたぐふっ』とか鳴くだけのもんだとおもってました」
そこへラーが気を失わせたハイカをつれて現れ、
「こいつは特別だもん おれが飼育してるから」と声をかける。
カナヤンはラーに久しぶりだと挨拶し、
「ごめんなさいね あなたのもんなら悪いわね やめておきましょう」と文化的会話を交わし、
ラーは「こいつはまだ苦いんだ」と代わりにハイカをカナヤンに差し出す。
チキタはハイカを守ろうと鎖を引きちぎり泣きながらカナヤンに突進。
そのはずみでチキタからこぼれおちた涙をカナヤンは舐めてしまい、絶叫し、
「まずい、苦い」を連呼して泣き叫び、消える。
ラーは時々人間の中にチキタのようにまずい人間がいると語る。
祖父や父母を食べた後、赤ん坊のころのチキタを食べようとしたが、
ひとなめで胃を痛め、人肉をめっきり食べれなくなったという。
「じゃあどうしておまえ俺のそばにいるのさ」とチキタが聞くと、ところがお前のような人間がな、歳を経ると逆に甘くおいしくなるという。
「年を経るってどのくらいの年?」
「百年」その言葉にチキタは大笑いする。
(つまり、これから百年 やがて食べることが目的とはいえ自分を守ってくれるのか。
「親の仇」!?そんなこたどうでもいい だって村はずれの森でひっそりとカナヤンが死んでいたって聞いたときも
俺は心から悪かったな と思ったんだ。)
第一話 終
>31
最近ケルトに興味あってクリスタルドラゴン読んだものの、
ベルセルクにまで手が届かないんで、できる人がいたら知りたいと思って。
>15
MONSTERリクした者です。楽しみに読ませていただいてます。
絵本はなんだか意味ありげに出てくるのでちょっと気になります。
簡単にでも書いていただけると嬉しいです。
ぬ〜べ〜・ゆきめ愛の最終決戦!?の巻(前編)
岩手県大雪村では、全身から植物が生えてくるという謎の奇病が流行っていた。
調査を頼まれた時空は、雪女…ゆきめがぬ〜べ〜に恋をし、山を去った事で山神が怒り、
その怒りが村人達に向けられた事を知り童森町へ向った。
放課後のぬ〜べ〜とのデートが待ち切れず、学校へ来ていたゆきめは、
学校へ訪れた時空に除霊されそうになる。何をすると怒るぬ〜べ〜に時空は言う。
「そいつが山を離れ人間界で暮す事で山神は怒り付近の山村の住人に祟りを及ばした。
雪女、お前が人間の町で暮す限り村の人々は祟りに苦しめられる」ゆきめは動揺する。
「こいつは金目当ての汚い男だ。山の神を鎮めて村人達から金を巻き上げる
一番手っ取り早い方法はゆきめを殺す事。だからここへ来たんだ。全て金目当てだ。
俺がお前を殺さずに山の神を鎮める方法を考える。
時空、ゆきめを殺すというのなら俺は戦うぞ、例え相手が実の父親のあんたであってもだ!」
時空がぬ〜べ〜の父親?驚く生徒やゆきめを他所に、時空は天界の武神の力を
自らの身におろす隠形法という術を使い、ぬ〜べ〜を攻撃した。
「親父…いつまで人の心を捨てたままで生きるつもりだ…母さんが薬を買う金も無いまま
死んだ時、あんたは変わった。法外な値段で除霊をする金の亡者に…確かにあの時
金さえあれば母さんは死なずに済んだかもしれない。今のあんたほどの金があれば…
だが、それで母さんが喜ぶと思うのか!?母さんは、貧しくても優しい心で人を助けるあんたを、
あんたを愛していたんだ!」ぬ〜べ〜は鬼の手で時空を攻撃した。時空は術を解く。
ぬ〜べ〜はゆきめを連れ、山の神の元へ向かった。ゆきめとの事を許してもらうために、
怒りを鎮め、山村の人々への祟りを解いてもらうために。山の神にとっては人間などゴミに等しい。
言う事など聞いてくれないかもしれない。妖怪とは力も桁違いで、戦っても死ぬかもしれない。
それでも、命をかけてでもゆきめを守りたい。
そこで悲しい別れが待っている事など、ぬ〜べ〜は知らずにいた…
ぬ〜べ〜・ゆきめ愛の最終決戦!?の巻(後編)
ぬ〜べ〜はゆきめは大雪村についた。辺りは吹雪で真っ白だ。
「やっぱり先生は帰って!山の神は私を許さない。私一人で罰を受けます!」
「ゆきめのいない町になど帰っても意味がないよ。もう一人にしないでくれ」
吹雪は更に強くなり、雪崩が起こり、二人は崖底の洞窟の前へと落ちていく。
洞窟は山の神の体の一部だった。巨大な山の神はぬ〜べ〜に言う。
「人間よ なぜ雪女を連れ出す。雪女は自然神が造った山の精霊、
雪女は森羅万象自然の一環なのだ。それを連れ出す事は自然界の掟を破る事だ」
「ゆきめは人間の心を持っている。貴方が造ったには違いないが、人に近くなりすぎて
もう本来の雪女としての仕事は出来ない。どうかゆきめが人間界で暮す事を許してください!」
突如、山が噴火した。「掟を破りし者!滅びよ!」山の神は叫ぶ。巨大な火の塊が二人に襲いかかろうとする。
そこに時空が現れ、錫杖で火の塊を払い二人を救った。時空は背中から縄のような物を出しながら訊く。
「鳴介…母さんが死ぬとき…お前にしか聞こえない呟き声で言った言葉、もう一度聞かせてくれ」
人間バカになって人を救え、その言葉をぬ〜べ〜は口にする。時空は目に涙を浮かべる。
「俺は気付いたのだ。自分が間違っている事に。だが今更どうしようもなかった。
こんな汚れた俺を父とは呼ばせたくなかった。俺は幼いお前を捨てて…金の為に汚い事を山ほどやったのだ。
父親らしい事は何一つしてやれなかった。今…せめてもの償いをさせてくれ。鳴介…その娘と幸せに暮せ」
「何をするんだ!?」ぬ〜べ〜は叫ぶ。時空はそれを無視し、経文を唱えながら縄に霊力を込める。
「古来から人間は神の怒りをおさめるために強い霊能力を持った人間が命を捨てて自然神を封印してきた
……人柱となることで!!」叫びながら時空は縄で巨大な山の神を縛り、洞窟の中へ飛び込んでいった。
「親父ーーっ!」ぬ〜べ〜は叫び、時空を助けようとするが、洞窟が崩れたために無理だった。
時空の死により、山の神は封印された。吹雪も噴火も止まった。村人にかけられた祟りも解けるだろう。
「素晴らしいお父さんです。やっぱり先生のお父さんですものね…」ゆきめは泣きながら言う。
「ありがとう……親父」
ぬ〜べ〜気になる!続ききぼんぬ!
と思ったらもう来ていた!ありが! 親父ーエーン
文章力がないんで無駄に長くなってしまってスマソ。
「ご主人様に甘いりんごのお菓子」と続編の「楽園」です。
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いわく付きの偏屈息子が住むお屋敷に働きに出ることになったアップルビー・ローチ。
屋敷にはご主人様のジョシュア・グリーンウィルズ、執事、婆やが住んでいたが
婆やがぎっくり腰で入院したためにアップルビーが雇われたのだ。
執事の案内で屋敷に入ると台所からガラガラと物が落ちる音が聞こえる。
そこには砂糖まみれの青年が尻餅をついていた。
「まあ大変!怪我はない貴方?」とアップルビーは近づき
「大丈夫割れているのはどれも大して値打ちの無さそうな食器ばかりよ。
きっとそんなに叱られやしないわ」と耳打ちするが、執事はその青年に
「今日から私共にまともな食事を作って戴けるお嬢さんをお連れしましたよ」と紹介する。
だが、ジョシュアはアップルビーが住み込むことを納得しておらず、
本家の大旦那様が勝手に雇って押し付けたとクビを言い渡される。
弟や妹のためにどうしてもクビになるわけにはいかなかったアップルビーは
「どこもかしこも早速この荒れ様。おまけに飢えでお二人が屋敷内で遭難する前に
例え短期間でもお世話する人間は絶対必要でしょ。
グリーンウィルズの旦那様は賢明な御判断をされたと思います!」ともっともらしい理由を付ける。
「それに今月分のお給金 前払いでもう戴いてるんですもの」
「何だってえ?」
「それは大旦那様も手回しのいい」
「おまけにそれすっかり遣っちゃったし」
「なら働いて返して戴くのが道理で」
「お前少し黙ってろ」
「それに」
「まだ何か!?」
「このまま私に何も仕事をさせないまま返せば、そちらはまったくの支払い損でしょう。
幾らお金持ちだからって、そんな簡単に無駄使いするの良くないと思います。だ、だから…」
「・・・・・・・・・・・・・わかった。じゃあその分だけの仕事はしてみて貰おうか。僕は、腹が、減っている」
続きはまた後で。
ちなみに、鳴介はぬ〜べ〜の名前です。
初めの方に書きましたが、ぬ〜べ〜の本名は
鵺野鳴介(ぬえの・めいすけ)なので。
>>40 遅くてすみませんでした。文字数制限に引っかかって削ってました。
執事はジョシュアの好物は甘いものだというが、貧乏なアップルビーは
安い食材で栄養価の高い食事は得意でも菓子やケーキの贅沢品を作ったことが無かった。
見様見真似でアップルパイとかトルテとかなんかその辺の様な物を作って出すが
手もつけず「・・・アップルビー嬢をお家まで丁寧にお返しして」と言われてしまう。
「私はお屋敷の大旦那様から寄越されたんでしょう。じゃあ貴方からじゃなく大旦那様か
ら直々に解雇されない限りはやめる義理なんてありません!」とお屋敷から解雇承諾が来
るまで働くことになる。
その日の夜、アップルビーは家に手紙を書くが、ジョシュアの悪口になってしまい
家のつもりでうっかり窓から投げ捨ててしまう。
あわてて探しに行くとジョシュアの部屋にはまだ明かりがともっていた。
次の日は朝から大掃除を始めるアップルビー。
スカートをたくし上げて洗濯をするアップルビーに
「最低限の節度ってものを知らないのか」と呆れ注意する。
「おや この時間にお目覚めとは珍しい」と執事は言う。
「廊下をばたばたばたばた走り回る足音が騒々しくてね」
「起きてらっしゃったんならジョシュア様のお部屋のお掃除も」と言い返すが
僕の部屋には入るなと言う。
食事はどうするか聞く執事に食欲はあまりないと答えるジョシュア。
「あっそうですか。じゃあ軽めの物なんて。スープはいかがです。お野菜の色々入った。
あとお豆とか・・・」
「ああ」という返事に、ちゃんと普通のも普通に召し上がるのよねとホッとするが
「と、甘いもの」とジョシュアは付け加える。
とりあえずパンケーキを作って出すが、一口食べるなりシロップをどばーっとかける
ジョシュア。アップルビーは呆れるもののこれで当分凌げると、
しばらくはパンケーキにデコレーションで変化をつけただけものを出し続けるが
「アップルビー嬢をお家まで丁寧に」
「承知しま」という執事の腕を掴み
「明日から 明日から別のメニューで作りますから!」
近くの村から週に何度か来る配達人に頼んだお菓子作りの本を見て練習する
アップルビーだがケーキは破裂し、ぶすぶすと音をたてていた。
失敗作を動物にと庭に撒きに出ると今夜もジョシュアの部屋に明かりがついていた。
本当に何やってるんだろう。夜中にお腹空かないかしら。
・・・・私の知ったことじゃないけど。・・・風邪ひいちゃわないかしらといろいろ気になる。
翌朝、咳き込むジョシュアにやっぱりと呆れるアップルビーだが執事は
「すぐにお医者様に御連絡しましょう」と言う。大袈裟なとびっくりするアップルビー。
「しなくていい」
「しかし次に先生が訪ねて来られるまでまだ日にちがありますし、ここは大事をとって」
「しなくていい!あそこに連絡が行くと屋敷にも連絡が行く」と連絡するなと言う。
「・・・・・・ではお薬だけはお飲みください。お出ししてきます」
自分が出すと言うアップルビーに執事はお仕事の続きをと言う。
まだ、ジョシュア様のお部屋だけ掃除をしてい無いと言うが
ジョシュア様がしなくていいとおっしゃってるならと執事は言う。
翌日、ジョシュアは起きてこない。咳が気になっていたアップルビーは
本当の雇い主じゃないとは言え一応私がお世話させて頂くのはあの人な訳なんだし
・・・風邪ひいていらっしゃるんだしと理由をつけ食事を部屋に運ぶ。
こんこんとノックしてもジョシュアは出てこない。
こんこんこんこんこんこんこんと叩き続けると
「・・・・・・うるさいな!」
「聞こえてらっしゃるなら返事くらいしたって・・・」といいかけて目をまるくする。
その隙に「食事は今日はいい!」とドアを閉めるジョシュア。
だんだんだんだんだん!更に叩き続けるアップルビー。負けてドアを開けると
「何ですかあれ!?何ですか今見た部屋の中!うちのジョンの小屋より汚いわ・・・!」
「誰だそれは」
「飼ってる犬です!」
「・・・」
食事を召し上がらないなら結構だけど今日は何が何でも掃除をすると部屋に踏み込んでいく
アップルビーに勝手に入るなと言いかけてジョシュアは咳き込む。
「ほらね。それ絶対環境のせいです。明け渡してください さあ!」
「いいから僕の事は放っておいてくれ!」
「いい歳して子供みたい!」
「何だって!?」
「わかりました。貴方のことはお望みの通り放っておいて差し上げます」
一瞬、どちらも言葉が止まる。が、
「でも、この屋敷に中にこんな部屋が存在してるなんて気になって私が我慢出来ないんです!」と部屋に入っていく。
「一体何の騒ぎですか」とどこからか執事が現れる。
「すぐグリーンウィルズにこのお節介な娘の解雇承諾の手紙を出せ!」
「はあ」
「じゃあそれの返事が届くまではやめませんよ。その期間のお給金だってきちんと払って戴きますからね!」
「君は・・・」と言いかけてジョシュアは倒れてしまう。
アップルビーがジョシュアの所から戻る途中、戸棚の瓶を執事がいじってるのを見つける。
「それ全部薬ですか?ジョシュア様の」
「ジョシュア様は?」
「怒りつかれてお休みになられてるわ。・・・風邪にしては嫌な咳だと思った。
病弱だ何て聞いてませんでしたよ」
「言ってませんからな」
「昔から?」
「はあ生来に」
「なのにこんなすぐにお医者様も呼べない様な所に・・・」
「・・・・・・お噂は何かお聞きで?」
「いわく付きの偏屈息子って噂があるのは聞きました。
お屋敷から遠く話して隠すように住まわせてらっしゃるんだもの。
どうせ旦那様がメイドに手をつけたかそれとも
お嬢様が馬丁と恋に落ちた末の世間体の悪い不貞の子か」と言ったところで執事は薬瓶を落とす。
「あら正解。どっちの方?」
「どっちかです」
「それでも十分なお金で不自由なく暮らしていけるんだもの。同情の気持ちは私には沸かないわ」
「別に同情して戴こうとは思ってませんがね」と言う執事を黙って見つめるアップルビー。
「・・・・・ここに貴方達が暮らし始めてどれくらい?」
「まあ十年以上は」
「ジョシュア様は好きでここに居るの?」
「今はそうですね」
「昔は違ったのね」
「失敬。私の口が軽かった」
「ううん。人の御家族の事情を聞きだすつもりはないんです。私もごめんなさい。
でもそんなに長い間このお城の中に三人きりだったんなら・・・そうね同情はしないけど寂しいだろうなとは思うわ・・・」
ジョシュアが居ない間に部屋に入り掃除をするアップルビー。部屋の中は本だらけだった。
そこに書きかけの原稿を見つける。
朝、「ジョシュアごめんなさいね・・・」と屋敷に置いてかれた時の夢で目が覚め、
自室に向かうと部屋はピカピカになっており、ソファーでアップルビーが原稿を読んでいた。
後にジョシュアがいることに気がついたアップルビーが
「あの」
「え?」
「ここつづり間違えてます」思わず原稿をひったくるジョシュア。
「毎晩籠もってこれを進められていたのね。とても貴方が書いたなんて思えないわ
童話をお作りになるんですね。これティムがとても気に入りそう」
「それは君の飼ってる猫?」意地悪に聞く。
「末の弟です。可愛らしい物語だわ」ジョシュアの表情からが険がとれる。
「ちょっと説教臭いのが鼻につくけど!
凄いわあ。ちゃんと一冊もう本になってますもんね。初版から何年も経ってるけど
それが次回作なんですね?執筆はご趣味で?それとも作家として」と話し続ける。
「・・・・・・いいかい。君が自分のトランクの中を他人に引っ掻き回されたらいい気分はしないだろう」
「まあするもんですか。そんな奴張り倒してやります」
「おまけに荷物を一々吟味されたりしたら」
「警察に付き出します!」
「よーしそれはわかってるんだな。じゃあ」
「ああそういうこと。じゃあ代わりに私の使ってるお部屋好きになさったらいいわ」
と部屋に招き入れ、トランクを突き出す。
「この中には君の着替えとかも入ってるんだろう」
「当然」と答えるアップルビーに呆れ、机に目をやったジョシュアは家族写真を見つける。
アップルビーは妹は体が弱く、汚れた空気の部屋にいると咳が止まらなくなるからベッドがある部屋の掃除は
手を抜かないことなどを話すが父親のことは黙り込んでしまう。
アップルビーの父親は大工だが、ハシゴから落ち足を骨折したためにアップルビーが働きに出たのだった。
骨折の原因は仕事中に窓に下着姿の奥さんが見えたからだったので恥ずかしくて言えなかったのだ。
「・・・・・・ああ、立ち入ったことを聞いた」
「いいえ私もこの間うっかり立ち入った事聞いちゃったんで構いません。あの、私思ったんですけど」
「え?」
「ここは確かに街から遠くて不便でド田舎で森も気味が悪いくらいだけど
何が素晴らしいって空気がとても綺麗です。貴方のからだの為にってきっとそれは考えてらしたんだわ」
「・・・・・・・・・」
「でも、こういう可愛い小さな女の子が病弱なんて言うともっともですけど
ここまで育った大の男がそうだなんて鬱陶しいだけですよね」
「解雇通知はまだかなーッ」と部屋を出て行くジョシュアにソファーをどかして
仮眠がとれるよう部屋にベッドを持ち込んだらどうかと話す。
机に呼び鈴を置いて貴方が呼べば夜中でもお茶を運ぶと言うアップルビーに
「その時間君は寝てるだろ」とジョシュアは言うが
「起きてみせます」とアップルビーは答える。
ジョシュアは原稿を仕上げ、村から来る配達人に郵便を頼む。
雨が降ってくる。そこに妹が危篤だとアップルビーの叔母が迎えに来る。
ショックで気の抜けたアップルビーに君の家に僕の主治医を寄越す。君が帰る頃には診療出来ている筈だとジョシュアは言い医者と車の手配を執事に言いつける。
いい薬を持っていて本人も名医だから大丈夫と宥めるが
「・・・そんな・・・・こんな貴方一人治せない癖に名医だなんて信用できないわ・・・」
「こんな時に冷静に・・・治せないんじゃない。僕が直ろうとしてなかったから」と言って顔をそらす。
「・・・僕がずっと飲まなきゃいけない薬を飲んだフリして隠れて捨てていたせいで」
「もしかして甘くないから?」
「甘くないから」
「・・・・・・・子供だわ」泣きそうな顔で言う。
車がやって来る。雨は大降りになっていた。
「あの有り難いんですが・・・治療費や車代とてもお支払い出来ません」
「取り立てる気はないけど君が気になるなら給金から天引きしておこう」
「ああ、やっぱり引かれるんですかー」
「どうしたいんだ」
雨がこれ以上酷くならないうちに急かされるが、アップルビーは不安そうな顔でジョシュアを見つめる。
「大丈夫」とアップルビーの手を掴むジョシュア。
アップルビーが家につくと既に医者が診療した後だった。妹はもう大丈夫だと医者は言う。
気が緩み泣き出すアップルビー。
どうして妹をちゃんと見ててくれなかったのと弟達を責めるアップルビーに、
兄弟皆でアップルビーへの手紙を書いていたが、妹はたくさん書くことがあるのに上手く書けなくて夜遅くまで無理をしたために風邪をこじらしたと言う。
泣いているアップルビーを見て
仕送りで当面は凌げたし、来月には足も動くようになるから辛いなら戻ってくるように父は言うが叔母はご主人様は噂みたいな嫌な感じの青年には見えなかったと言う。
今回だって助けてくれたしいい人じゃないかという叔母に決していい人じゃないけどと即答するアップルビーだが、心ではううんでもジョシュア様に掴まれた手がまだ熱いとさっきのことを思っていた。
「・・・・・・・熱い?あー!戻って先生。ジョシュア様が」
屋敷に戻るとジョシュアは高熱を出し寝ていた。
「名医を連れて来ましたよ。ジョシュア様。馬鹿ね。自分だって弱ってた癖に」と
おでこに手をやるアップルビー。
「馬鹿とは何だ・・・」
「起きてらしたの」
「可愛い妹は」
「大丈夫だって貴方がおっしゃったわ」
「君の手氷みたいだぞ」
「ええ熱かったのがすっかり道中冷えきってしまいました」
「え?」
「いいえっ今夜特に冷えてるんです!あれからずっとそりゃあ冷たい雨と風が」と手を離しかけるがジョシュアはその手を掴み
「いいからそのまま気持ちいい」とアップルビーの手を自分の頬に持っていく。
数日後、執事が焚き火をしていると郵便が2通届く。
1通は出版社から、もう1通はお屋敷からのアップルビーの解雇承諾だった。
その頃、台所ではアップルビーがアップルパイに成功していた。
「アップルビー!来てくれアップルビー。見せたい物があるんだ」という声に
「私もお見せしたい物があります。ジョシュア様。今そちらへ!」と行きかけて
料理中捲り上げていたスカートの裾を戻す。
「さあ来ましたよ」息を弾ませてやって来る。
「ああ僕もだ」お互い手を後ろに回してアップルパイと手紙を隠している。
執事がお屋敷からの手紙をそっと火にくべる。
「で、見せたい物って何」
「あ、そちらの用事からお先に」
「いや、君から」
「いえいえ貴方から・・・」
終わり
52 :
楽園1:04/05/04 04:27 ID:???
「さむい。あ、そうだ。ぼくは、おいていかれたんだ。」
屋敷を走り誰かを探す男の子。
「ここにはだれもいない。ぼくはひとりだ。」
泣いている男の子の肩に執事が手を置く。
「もー信じられない!まぁたこのまま眠ってましたね〜〜〜〜〜〜〜!?」
アップルビーの大声で目が覚めるジョシュア。
「まったく!なんの!ために!
わざわざ書斎にベッド入れたんです。ほらすぐ横にあるでしょう。
ちょっと移動すれば済むことじゃないですか。じゃなきゃせめて毛布被るとか
。少しは反省して自衛して貰わないと!また風邪こじらせちゃうんですからね。
知りませんよ肺炎起こしてうんうんうなされたって」
「あの」
「もーあんな大変な看病御免ですから!」とまくしたてる。
「あのねえ君」そっと本の間に青い封筒を挟み隠し
「ここには入ってくるなって」と逃げ腰のジョシュア。
ジョシュアの部屋で酒の空き瓶を見つけ太陽はとっくに頭の上だと更に怒るアップルビー。
食事はどうするのか聞くアップルビーに食欲はあまりないと答えるジョシュア。
「え?」と心配そうに顔を覗き込む。
「本当に風邪ひきました・・・?」ジョシュアの額に手を当てる。
「二日酔いだよ。ただの」
「でも少し熱い」
「軽いものなら食べたいな。甘いやつ」というジョシュアに
だと思って今、婆やさんがケーキを焼いてるから庭で食べようと誘う。
昨日の雨のおかげで花が満開なんですよとアップルビーは言う。
53 :
楽園2:04/05/04 04:30 ID:???
「ね、綺麗に咲いたでしょう」
庭にはテーブルが用意してある。
「それで仕上がったんですか?」お茶の用意をしながら執筆状況を聞くアップルビー。
「出版社から催促状が届いたら君が破っておいてくれ」
「こっちはどうします?今朝着きました。いつもの青い封筒」と執事が尋ねる。
「・・・・・・ああ」と困り顔で答える。
「こんなに今期良く手紙を出す元気があるならまだくたばらないかな」と言うジョシュアに
「まあ酷いですね。御心配なんですよ」
「じゃあここに出向いて直に僕に言えばいいのに」とつぶやく。
「え?」
「君も?僕が「道楽」の物書きなんてやめて早く落ち着けばいいと思ってる?」
「いいえ。私あなたの書くお話は好きです!」
ジョシュアの頭の中に『戻っておいで』と一文が響く。
「何です?ちゃんとお花見てるんですか?」
「見てるよ」
「私じゃなくて!」
「見てるじゃないか花を」とアップルビーに笑いかけるが
『戻っておいで』『お前の場所へ』手紙がこだまする。
真っ赤になるアップルビーに
「赤毛ッ。ケーキが焼けたよとっととお運び!」と婆やの怒鳴り声が聞こえる。
「ではこれは私がお破きしましょう」と執事が青い封筒を両手に持ち替える。
執事に見透かされ照れるジョシュア。
「ちゃ・・ちゃんと名前で呼んで下さいって言ってるでしょう!!」
「何だい。髪と同じくらい赤い顔して。風邪ならうつさないでおくれよ」
遠くで婆やとアップルビーの声が聞こえる。
終わり
主人公ハル・グローリーはガラージュ島で姉カトレアと二人で暮らしていた。
父は15年前に失踪、母は10年前に亡くなった。
ある日、ハルは奇妙な物体を釣りあげる。
困った顔で鼻がドリルの様に尖っている謎の生物(一応犬らしい)
しゃぶ太郎と名付けて可愛がる。
ハルが喫茶店で顔なじみのマスター、ゲンマと話しをしていると一人の爺さんがやってきた。
名前はシバ。
遠い昔にガラージュ島に住んでいたという。
二人が店から出ると、一人の男がシバを待ち伏せていた。
ハルは事情も分からないが、とりあえず男に一撃食らわせてシバと共に森の中に逃げ込む。
そこにはぐれていたしゃぶ太郎が現れる。
「プルー!」と驚くシバ。
シバは、しゃぶ太郎ことプルーを50年も探していたのだ。
清算しなければならないことがあり、それにはプルーが必要なので返して欲しいと頼まれる。
訳が分からないハルにシバは語り始める。
今から50年前、光と闇の不思議な石による戦争があった。
世界中の人々を脅かした闇の力、魔石DB(ダークブリング)と
それに対抗できる唯一の光の力、聖石レイヴの闘い。
若かりし頃のシバは、プルーと共にその戦いの真っ只中にいた。
【回想】
シバは最後のDBを破壊した−
けれど喜ぶシバとは裏腹にプルーは必死に何かを訴えている。
しかしシバは気付かない。
気付いた時は既に遅かった。
DBは完全に死んでいなかったのだ…
DBはオーバードライブ(大破壊)を引き起こし、
世界の1/10を破壊し逃げていった。
プルーは、その衝撃からシバを守って死んだ…
しかし、その時レイヴは突然光り出し、世界の何処かへ飛び散っていった。
そしてプルーの死体も姿を消した…
それから50年。
あの時のDBが今になって動き出した。
全ては、自分のつめの甘さのせいだとシバはDB討伐の旅に出たのだった。
その為にはまずバラバラになったレイヴを一つにしなくてはならない。
そしてそのレイヴの場所を知る者は、レイヴの使いであるプルーだけなのだ。
それを聞いたハルは、プルーを返すと言う。
そこに先程の男が現れた。
男はDBを持つDC(デーモンカード)の一員だった。
シバからレイヴを奪うのが目的らしい。
呆気なくやられてしまうシバ。
レイヴがシバに反応しなかったのだ。
瀕死のシバは、レイヴをハルに託し遠くに逃げろと言う。
けれどハルはレイヴを受け取ると勇敢に男に立ち向かっていった。
そして凄まじきパワーとスピードで男を打ちのめした。
それはまさしくレイヴの力。
レイヴを使えるのは世界でただ一人しかいない。
そしてシバにはもう使えなかった。
シバは確信を持ってハルに告げる。
「後継者が現れた」と…
事のいきさつを話すとカトレアは猛反対。ハルは悩む。
その頃、ハルにボロボロにされた男はDCの幹部であるシュダに会っていた。
シュダからDB「フルメタル」を貰い受けた男は、全身を金属に変換させて再びハルの前に現れた。
ハルはレイヴを握り締め拳を奮うが金属の体にはびくともしない。
そこにシバが剣を持って現れた。
剣にはレイヴと同じ形のくぼみがあった。
DBと戦う時は素手では無理だ!そこにレイヴをつけて戦えとハルに渡す。
剣の名前はTCM(テン・コマンドメンツ)
レイヴの力で10の姿に変わるという。
ハルは爆発の剣エクスプロージョンで男を倒した。
シバは剣を手にして間もないのに使いこなしているハルに頼もしさを感じる。
レイヴを使えるのはハルだけだからDBを倒しに行ってくれと頼むが、ハルはカトレアとの約束通り断った。
そんなハルに幻滅し、その場を去るシバとプルー。
一部始終を見ていたカトレアは浮かない顔をしていた。
ハルが戦いで壊れた家を補修してると、町が襲われていると情報が入る。
急いで町に走ると、そこにいつもの平和の影はなかった。
海岸ではシュダがシバを倒しレイヴを手に入れようとしていた。
間一髪取り返し、シュダのDBを壊す。
面白い小僧だと笑いハルの名前を聞くと
「まさか…ゲイルの息子か?おもしれェ事になってきたな…」
意味深な言葉を残してシュダは去っていった。
一難去ってまた一難。
TCMが壊れてしまった。
シバは伝説の鍛冶屋ムジカなら治せるはずだといい倒れる。
ハルは親父について教えてくれとカトレアに頼む。
カトレアに代わってゲンマが話し出した。
ハルの父、ゲイルが15年前に島を出たのはレイヴを探しに行く為だった。
ハルは壊された町を見ながら言う。
「なんとなくわかるよ
あいつらが悪さすると他の町もこんなんだろ?だったらかわいそうだもんな」
それを聞いたカトレアは、どこかへ走って行った。
プルーは壊れたTCMを傍らに、一人でイカダを作っていた。
プルーでさえ自分の使命を貫いている…
それを見て決心する。
「プルー決めたぞ。オレは行く!」
カトレアは母の墓石の前にいた。
ハルはレイヴの後継者としてDCを倒しに行くと告げる。
「オレ…自分で決めたんだ。でも約束する。必ず帰ってくるから」
カトレアは止めなかった。
こうしてレイヴの後継者ハルはプルーと共に旅立った。
残り4つのレイヴを探す為、そしてDCを倒す為に…
1巻終わり
58 :
RAVE:04/05/04 08:17 ID:???
続きはまた…
>ご主人様に甘いりんごのお菓子
乙です。
私の好きなタイプの話かも。
探して読んでみようと思います。
職人の皆様方乙です。
ところで前スレで『不思議な少年』をリクエストされた方、いらっしゃいましたら質問です。
作者は山下和美と手塚治虫、どちらでしょうか?
山下和美のほうでしたら書けるのですが…
>54-58 RAVE乙カレです。
ゆっくりでいいので続き頑張って下さい!
>>60 山下和美の方です。
手塚治虫も同じタイトルの漫画を書いているとは知りませんでした。
よろしくお願いします。
>>57からの続き
イカダに乗って遂に大陸にやってきたハルとプルー。
着いて早々悪い奴に騙されプルーを連れ去られてしまう。
必死に探すハルはドッグレースに参加させられてるプルーを見つける。
強行突破でプルーを取り戻す為に入り込む。
しかしそこはDC経営の場所だった。
ジョーコという男が現れハルに戦いを挑む。
煙になるDBを持つジョーコに苦戦しプルーを残し一時退散。
逃げる途中でハルはエリーという女の子に出会う。
そうこうしている内に最終レースが始まった。
そこにはまたしてもプルーの姿が。
見殺しに出来ず必ずレースを止めに来るだろうとジョーコが仕掛けたのだ。
止めに入ろうとするハルにエリーはプルーに全財産をかけたから邪魔するなと言う。
大人しく見ていたハルだったが、様子がおかしい。
レースは過酷で何匹もの犬が命を落としていた。
ハルは我慢できずに止めに入り、まんまとジョーコの罠に嵌まる。
危機を救ってくれたのはエリーだった。(エリーは賭けに負けた腹いせで暴れただけ)
ハルはジョーコも無事に倒す。
エリーに礼を言い、ついでにムジカについて聞いてみた。
するとムジカはパンクストリート(P・St)にいると聞いたことがあると教えてもらう。
P・St。そこは世界最大の武器市。
善人でも悪人でも例外なく武器を買える街だと言う。
エリーも探しものをして旅をしてると聞くと、ハルは手伝うから一緒に行こうと誘う。
けれど、エリーは簡単には見つからないからと断る。
エリーが探しているものは自分の記憶だった。
世界中を回れば自分を知る誰かに会えるかもしれないと旅をしているのだと。
それを聞いたハルは一緒に探そうと励ます。
かくしてハル、プルーにエリーが加わって、目指すはP・St。
程なくしてP・Stに到着。
エリーは早速カジノに繰り出し、ハル達は腹ごしらえにやってきた。
そこに酔っ払いが現れる。
そいつこそがムジカだった。
TCMを直してくれと頼むハルにムジカは告げる。
「2日かかる。その間この家には絶対に立ち寄るな」と…
ハル達が出ていくとDCが現れた。
しかしTCMにレイヴはついていない。
レイヴを手に入れる為にハル達を追う。
一方のエリーもムジカに出会っていた。
しかしそのムジカはハルが会ったムジカと違い女好きの軽そうな若い男だった。
エリーは若ムジカをハルに会わせる。
若ムジカは盗賊団のムジカと名乗る。
そこにレイヴ目当てのDCが現れる。
結局レイヴは見つからず、老ムジカが持っていると分かるとDCは去っていった。
一緒になって戦った若ムジカとハル達は意気投合。
若ムジカはハルにレイヴ使い(マスター)がどうしてレイヴを持ってないのかと聞く。
鍛冶屋ムジカに預けてあると話すと、若ムジカはそいつは偽物だと言う。
ムジカ家は事故で滅び、残ったのは自分だけだからと…
しかしハルはあのじいちゃんはムジカだと否定する。
嘘つきには見えないと…
そんな話しをしていると、プルーとエリーがいないことに気付く。
捜し当てた時にはランスというDCの奴に捕われていた。
エリーはレイヴと交換だと、二時間以内に持ってこなければ斬り殺すと告げ去っていくランス。
若ムジカは一足先にランスの城に行き、ハルはレイヴを取りに老ムジカの所に急いだ。
事情を告げ、2時間以内に剣を直してくれと頼むハル。
TCMがないとランスに勝てないと言うと老ムジカの顔色が変わった。
ランスは、老ムジカが打った最後の剣を持つ男だった。
老ムジカが打った剣で家族を殺されたのだ…
ハルの強い意思に心を動かされ、剣を打ち始める。
その頃、ランスの城の前では若ムジカがハルを今か今かと待ち侘びていた。
タイムリミットまでは後30分。
しかしDCの一員に存在がばれ、先に城に入ることに。
若ムジカの強さに殺しがいがありそうだとランスが立ち上がった。
場面変わって老ムジカの家。
遂に剣は完成した。
ハルに、過去を話し始める老ムジカ。
ランスは自分が最後に剣を打ってやった奴だった。
そして、その剣で家族を皆殺しにされた。
完成させた剣をハルに渡し、呪われし剣を破壊してくれと泣く老ムジカに、ハルは言う。
「剣を鍛えるのは鍛冶屋の道。ムジカは立派にたたかった!
ここから先はオレの道。まかせろアイツはオレが倒す!」
ランス城ではランスと若ムジカが戦っていた。
ランスは若ムジカに圧倒的な強さを見せ付ける。
そこにハルが現れる。
ランスとハルと、そして老ムジカの戦いが始まった。
2巻終わり
→続きます
第二話
まずい人間を百年飼育すると美味しくなると、人喰い妖怪ラー・ラム・デラルはチキタ・グーグーを飼育中。
呪い師か占い師かお祓い師かなんかのグーグー家の血をひくチキタのもとに、ティン・ハオと名乗る壮年の男が、
自分が作った桃をたくさんもって現れる。桃の美味しさに舌鼓を打つチキタに、もうこの桃をだれも買ってくれない、と相談する。
桃の農園から、人間の死体があらわれたせいだという。人為的な様子も見られないのにあちこちの墓場から人間の死体がティン・ハオの桃の農園の土に埋まっていて、
そのうわさが広まり桃はまるで売れず、畑男もやめてしまうと嘆くティン・ハオの言葉にチキタはあわてて食べていた桃を吐き、
ティン・ハオが帰った後、桃をラー・ラム・デラルに捨てろという。
「畑ってのはどっちにしろ鶏糞や生ごみが埋まってるもんだろ
死体が埋まってたからってどうして突然この桃が喰えなくなるのさ!?」とラーは不思議がる。
そこへ帰ったはずのティン・ハオが現れ、「人がせっかく育てた桃を」とチキタに襲い掛かる。
それを止めてラーは「確かにこの桃は食えたもんじゃないな」という。ティン・ハオが畑に死体を埋めたのか、
と聞くチキタにラーは「前半のティン・ハオの話は本当だ」といい、
「お前と別れた後、こいつはこの桃を食べたんだ そしてのっとられた。」
ティン・ハオの畑に行ってみると、畑男が殺され、畑に埋められているのを見つける。
そこでチキタは得体の知れない視線を感じ、ラーは
「まるでお前が ココナッツのパイでも見るときみたいな目つきでおまえを見てるね…」という。
その視線の主はその桃の畑の一番大きな桃の木からだった。
この桃の木が、近隣から死体を集め、畑男をティン・ハオに殺させて畑に埋めさせたのだった。
ラーはチキタの血を一滴だけ桃の木にふりかけ、
「こいつが人喰いなら、これで二度とお前に食指を動かしたりしないさ」と告げる。
後日、先日の記憶のないティン・ハオは畑に死体が出てこなくなったことを喜んで桃をたくさんもってきて報告する。
一番大きな桃の木はどうなったか、ラーが聞くと、あの木は山から移植をしたばかりでデリケートなケアが必要だったのか枯れてしまった、と答える。
ラーは「カナヤンのときといい まずいどころかほとんど毒だな…お前って」とあきれる。
チキタは山のなか、自殺者や人の争いなど、いろんな偶然が重なってあの木は人の味を覚えたのだとぼんやりと思う。
そういえば畑男の死体はどうしたのかとラーに聞くと、肉も骨も一ミリほどのカケラにして土に混ぜた、という。
「だから来年もティン・ハオの桃は大豊作さ」ラーの言葉に
チキタは(さすが妖怪…ものすげえ人でなし…)とお茶を飲みながら思う。
まだまだ百年ははじまったばかりである。
第二話 終
大変失礼しました。
>67、68はチキタ☆GUGUの第二話です。
第三話
チキタの住む村の周りに熊が出没。
猟師が山に入るが捕まらず、人々はみな熊よけの鈴、太鼓を身につけ、まるでチンドンやの様な格好をしていた。
さらには村に洗っていない下着を盗む変態があらわれ、チキタはハイカの父に気をつけるように注意される。
ラーはチキタの母のしゃれこうべをなめつつ、「人間を研究するんだ」という。
より効率よく人間を餌食にする、と宣言するラーに、
チキタは「そんなこと考えなくてもお前はほとんど万能で無敵だろ?」と聞くがラーは「そうでもないよ」と答える。
チキタはラーのことをほとんど知らないことを思いだし、気をつけようと思う。
木こりが熊に襲われ、熊におわれたときの対処法として服を脱ぎ捨て、ジグザグに走ってにげたところ
熊は人に見向きもせず脱ぎ捨てた服にすっ飛んでいったと語る。
「あんなの熊じゃない」熊は木こりの脱いだ服を食べ、体には水玉模様をしていたという。
「あれは熊じゃない おまえの管轄だぞ!あやしい屋のチキタ・グーグー!」
そこへ水玉模様の熊が現れ,きこりを部屋の外へチキタは追い出す。
ラーは「ハロー シャルボンヌ」と挨拶する。「また人喰いかよ」と口走ったチキタに熊のシャルボンヌは
「ばかが てめえらみたいなきちゃなげなもん食らうかよぉ」と話す。
ラーはシャルボンヌは布喰いで、人間の汗やアカの染みた布が大好物なのだという。
「ほんじゃーけん 好きなもんは人間の下着じゃー」といい、
ラーに「こげにフケツで臭かもん よう喰う気おこるな」
チキタの家の外で駆けつけてきたハイカ父らにあわて、チキタは熊を追い出そうとし、
「帰らないと俺の下着を喰らわすぞ!」とおどし、シャルボンヌは「おっとろしかー」と逃げる。
チキタは人間でないものに侮辱され腹立つ。
(ラーが人間を研究しようというなら俺はこいつらを研究しよう)と決意するが呪術道具の読み方一つ分からず、祖母のしゃれこうべにすがるのだった。
第四話
近頃チキタはいろんな人に注目され、話しかけられる。それでチキタは自分の体の異変に気づく。
跡が残るといわれた古傷がきえ、黒子がきえ、髪はサラサラ、肌はスベスベ。
不審に思い、ラーに「俺に何をした?」と問いただすと、
ラーは「食品のアク抜き」だという。
「ゆくゆくはチキタをおいしくいただくための下ごしらえ」
「ホクロやキズってまずいんかい」
「ホクロやキズもシミもアザも体にたまるどんな毒素も不純物もどんどん取り除かせてもらう」
あらためて自分が妖怪のエサであることにショックを受けるチキタ。
ラーは一人暗闇のなか、しゃれこうべに「怒ってるのか?」と話しかける。
しゃれこうべは「おまえに怒りを感じたことなど一度もない だってお前は何にも分かっちゃいないんだから」
「どういうことだよ」
「おまえは人間のことも鳥も獣も何にも分かっちゃいない 何にも知らない」その言葉にラーは怒り、
「俺は人喰いでずーっとやってきたんだ獣や鳥はともかく人間のことなら良く分かってる!」と暴れる。
豚小屋の前で豚を見ながら
(おなかま おなかま)と思っていたチキタの前に幼馴染のハイカが現れ、
「どんなに変わってもチキタはチキタだもんね」といってくれ、チキタは元気になる。
家に帰ると、室内はめちゃめちゃ、ラーの形態も人の顔に角、翼、蛇の尻尾がついているなどめちゃくちゃな姿になっていた。
とぐろを巻いてチキタにまとわりつき、
「百年経ったら必ずお前をおなかいっぱい食べるんだ」と宣言。
チキタはラーが落ち込んでいると感じ、人間みたいだと思う。
第四話 終
チキタって美形なの?
>63-66 乙です。それにしても早いっス。
あせらなくていいのでガンガレ!
>73
どうなんでしょ?
ラーは人間に好かれなきゃいけないんで男だろうがおんなだろうが美形に変身しますが…
チキタは美少年としっかりかかれたわけではないけど
一応美形なのかもしれません。
それでは『不思議な少年』いきます。
この物語は時空を越えて存在する“不思議な少年”が、様々な人間の営みを見つめていく、
という短編シリーズです。
不思議な少年:13〜4歳の金髪碧眼の美少年。時には20歳位の青年の姿をとることも。
人間ではなく、不思議な力と永遠の命を持っている。
決まった名前はないようで、その時々で違った名を名乗っている。
ややこしいので、文中ではなるべく「少年」で通します。
<第一話 万作と猶治郎>
終戦直後の日本。木武万作(10歳位)は家族と共に、父・賢太郎の田舎に向かっていた。
東京大空襲で焼け出され、知人の家で世話になっていたが、賢太郎の父である満之助が
危篤との連絡を受け、一家で豪農である賢太郎の実家に行くことにしたのだ。
汽車に乗ってからずっと、万作は子ども向けの聖書物語の本を読み耽っていた。
世界最初の殺人――カインとアベルのくだりまで読み進んだところで、ふいに万作は
隣の人物から話しかけられた。
「それはカインとアベルだね いかにも人間らしいおそまつな話さ」
そこにいたのは見知らぬ外人の少年だった。驚愕して両親に「これ誰!?」と問う万作。
だが「何言ってんだい、これは弟の猶治郎だろ」と言われてしまう。
万作は、2日前ぶっかけられたDDTのせいで弟はアメリカ人になったに違いない、
きっと僕もそのうちこうなるんだどうしよう、と不安になる。
そうこうしているうちに、一家は賢太郎の実家に到着した。
そこは人を威圧するような雰囲気の、広大すぎるほど広大な屋敷だった。
そして表札にはなぜか『鬼舞』と書かれていた…
呆然と見つめる万作の肩を「呑まれてる」と少年はたたき、「父さんはもっと呑まれてる」
と言う。立ちすくむ賢太郎に万作は「家は木に武で“きぶ”じゃないの?」と問うと、賢太郎は
「私たちの戸籍上の名字は本当は“鬼が舞う”なんだ
私はこの家が我慢ならなかった だから私は“鬼舞”の名を捨てたんだ……」と答える。
鬼が舞う――その言葉に万作は思わず身震いする。しかし少年は平気な顔で門の中に進む。
「「鬼」というのはもともと「魂」という意味さ だからここは魂がおどる家だ
大丈夫だよ 少しも怖くなんかない」 そう言って少年は軽やかに歩いていった。
一家を迎えたのは賢太郎の乳母だったテイという百歳を超える老女、
そして賢太郎の弟・群司と、妹・鈴与だった。
満之助はずっと意識がなく、ここ一週間がヤマらしい。
万作は屋敷の立派さに驚き、父がこんなすごい家を出たのはなぜだろうと不思議がる。
この家が魅力的かと問う少年に万作は、知人の家で世話になっていたときは最悪だった、
この家を奴らに見せつけてやりたい、と無邪気に言う。その言葉に少年は
「人間の欲望は雪だるまと同じだね そんな小さい欲がころがり落ちてころがり落ちて
どんどん大きくなって でも ただひたすら落ちるんだ……」と微笑む。
万作は目を丸くして(DDTって頭もよくするのかなあ)と考える。
万作と少年は屋敷近くの野山で遊んでいた。知識豊かな上に、水上歩行などの
不思議な力を持つ少年を、万作はやはり弟じゃないと考える。
しかし同時に、彼をどこかすごく身近で見たような気もしていた。
そんな二人を迎えに来たテイは、満之助の思い出を語り始める。
鬼舞一家は無一文でこの土地に流れつき、地主の厚意で納屋に住まわせてもらっていた。
そこで働いていたテイは、幼い満之助があまりに可愛かったので、その乳母となる。
貧しく何も持たなかった満之助は、しばしば乱暴を働いて他の子どものものを盗んだ。
「欲しいもんは働いて得るんじゃ もっと頭を使え」とテイに言われた満之助は、
成長するに従い、あくどい手段で欲しいものを得ることに長けていった。
脅しやペテンで親友の土地すら取り上げ、他人の女も平気で奪った。
果ては世話になった地主まで追い出してしまった。
満之助はことを成すときには必ず笛を吹いた。一際美しい笛の音が里中に響き渡ったその日、
満之助は自分の財を狙う己の兄を殺した…
そうして手に入れたのがこれだ、とテイは二人に広々とした山里の風景を見せる。
「この家を継いだものは この景色の全てを手に入れる
望めばもっともっと遥か彼方まで 手に入るかもしれん」
その言葉に陶然とする万作。
「富に憑かれてあの満之助は悪魔になったのか」とつぶやくテイに、
少年は「そうさ そしてそれこそ人間らしい生き方だったのさ」と言う。
家路に着く3人だったが、少年は万作を呼び止める。
少年が葉の落ちた桜の木に何やら強く念じると、何と一輪花が咲いた!
「命あるものはなかなか強情だな 一輪で精一杯だ」
その花を万作は長いこと見つめていた…
それから数日後の夜更け。ひどい嵐に万作は寝付けずにいた。
ずっと向こうの満之助の部屋から光がもれている。賢太郎たちが話し込んでいるようだ。
同じように起き出した少年は、話が気になるならここで聞いてみようと言い、
襖に手をかざした。するとその襖に満之助の部屋の様子が浮かび上がった。
意識のない満之助を囲み、賢太郎・群司・鈴与がいる。
群司は、戦前は反戦記事を書き戦中は結核で従軍しなかった賢太郎をなじり、
「父さんは昔から兄さんしか見えてなかったが、兄さんは父さんに目をかけられるのが
恐ろしくて逃げた。だが今はこの家のことを託されたのは俺だ。
ことが済んだら出て行け!財産はビタ一文渡さん!」といきまく。
賢太郎は「金が目的で来たわけじゃない、今父さんに会っておかなければ
後悔すると思ったからだ」と返す。
万作も群司の言葉に、父さんはそんな人じゃないと激昂するが、少年は
「全く人間は……これだから
お金は汚い……権力は汚い……でも……
それ以上に魅力的だね」 と言う。
群司はさらに言い募った。「あんたは親父が死ぬのを待ってる。
いや、親父も俺も妹もみんな死んで、全てを一人占めにしたいんだ。
わかるんだよ、何故なら俺もそう思ってるからさ」
その言葉に衝撃を受ける万作。少年は微笑みながら言った。
「二人以上人間がいれば必ず戦いが始まる
悲しまなくてもいいんだよ 万作兄さん
何故なら人間は……そこから始まるんだから
見せてあげよう万作 父さんの魂がおどるところを」
そのとき、襖のほうから叫び声が聞こえた。万作がそちらをみるとそこには――
悪鬼のごとき形相で、群司を刺し殺している賢太郎の姿が映っていた。
そしてその血しぶきを浴びて、満之助がカッと目を見開いた!
「嘘だぁぁ」絶望した万作は「みんななくなれ!!!」と叫ぶ。
その言葉に呼応するように、三日間降り続いた雨によって洪水が起こり、
里を、そして鬼舞家を飲み込んだ。全ては水に押し流され、万作もまた水に飲まれた。
その瞬間万作は少年をどこで見たのか思い出した。
彼は聖書物語のしおりに描かれた、天使にそっくりだったのだ…
万作 「君は 僕が全部なくなれと願ったからこうしたの……?」
少年 「そうだ……
でも本当は君は全部なくなれと願ったんじゃない
君が願ったのは……
みんないなくなって全部僕のものになれ!! だ」
少年は浮遊しながら万作を助け上げる。
万作は少年に、祖父も父も兄弟を殺した、自分もいつか兄弟を殺すのか、
それを見たくて自分を助けたのかと問う。
そのときどこからか笛の音が聞こえてきた。
切なく悲しく、しかしこの上なく美しい調べ…
笛の音の主は、流れる戸板の上に座った満之助だった。
朝日を浴びながら、一心不乱に吹き続ける満之助。
その音色に誘われるように、辺り一帯の桜の木が、一斉に満開の花を咲かせた。
その光景と音色に、切なげな表情を浮かべた万作はつぶやく。
「これが 欲望のままに生きた人間の奏でる調べなの?
猶治郎 人間って…… 人間って…… なんだかとっても……」
少年もまた、切なそうに答えた。
「ああ 人間って不思議だ……」
やがて笛の音は途切れ、満之助は濁流に呑まれていった…
気付くと万作は高台の上にいた。眼下には水に覆われた里がある。
ふと隣を見ると、そこには本物の猶治郎が倒れていた。少年の姿はどこにもない。
抱き上げて声をかけると、猶治郎はすぐに気が付いた。
安心して猶治郎を抱きしめながら、万作は思った。
僕の人生はこれからずっと何かに試される……!!
そして現代。万作は企業を起こし、社長として成功していたが、
罠によって退陣に追い込まれる。罠を仕掛け、新社長に納まったのは猶治郎だった。
引継ぎの日、万作は悪鬼のごとき形相で猶治郎を刺し殺す――自分を妄想する。
実際には万作は微笑んで猶治郎を激励し、握手して出て行っただけだった。
車に乗り込んだ万作はふとつぶやく。
「私がもし今笛を吹いたなら…… どんな音色かな……」
《ああ ぼくも聞いてみたいな》 万作の頭の中に聞き覚えのある声が響く。
ハッとして窓の外を見るとそこには――
あの時と変わらぬ姿の少年が歩いていた。
彼は万作に微笑みかけると、そのまま歩き去っていった……
<第一話 了>
とりあえず今日はここまで。
短編なのに随分レスを食ってしまって申し訳ないです(汗
次回はいつになるか分かりませんが遠くないうちに。
乙!
なんだかすごく面白そう。というか好みっぽ。
山下和美の絵も結構好きだし、読んでみようかな。
塚本晋次の右脳には生まれつき得体の知れない塊があり、そのためか感受性が乏しい。
感情に惑わされ判断を誤る事などもちろん無く、晋次は優等生としての日々を過ごす。
一人暮らしをしている晋次が部屋に帰ると、ドアの前に、小学生の時に感情の無い晋次が
初めて美しいと感じた少女・戸川がいた。晋次と正反対で嘘つきで夢ばかり見ている戸川は、
嫌がる晋次にかまわず部屋に住み着いた。部屋中をペンキで勝手に塗ったり花を散らしたりする
戸川に呆れながらも、晋次はこの世の全てを手に入れたような幸福を感じた。
造る事は出来ないとされる青いバラが欲しいと戸川は言う。もし植物学者になって
青いバラをつくってあげたら戸川は戯言を呟く時と同じように笑ってくれるだろうか?
学校にも行っていない戸川が、セックスで相手の運勢を占うという売春まがいの事をして
金を稼いでいる事を知り、晋次は生まれて初めて涙を流す。戸川に振り回されるうちに
晋次は成績をどんどん落していく。あまつさえ、戸川と同棲している事がばれて、学校側に退学を迫られる。
感情が自分を腐食させるんだ。感情を起こさせる戸川が原因だ。晋次は戸川を追い出す。
数日後、晋次は倒れ、全く動けなくなった。体中の細胞が、五感が戸川を感じすぎ依存したために
戸川が消えた今、機能するのをやめたかのように。しかし涙だけは流れつづけた。
やがて体中が湿り、晋次を養分に苔が生えシダやツルまで伸びてきた。
そして、花が咲いた。戸川の望んでいた青いバラだ。
右脳の塊はこの花の種だったのだ。晋次の感受性を詰め込んだ種だ。
意識が途切れていく。この花を見て欲しい。そして花から僕の思いを知って欲しい……
追い出された戸川が晋次の部屋のドアを開けると、部屋一面に青いバラが広がっていた。
戸川はそのバラに晋次の顔を見たような気がした。
晋次の隣の部屋の住人は、物音が全く無く、新聞の溜まっている
晋次の部屋を不審に思い、管理人と共に晋次の部屋を訪れた。
部屋には家具も人も無く、甘い香りと青い花びらだけがあった。
ぬ〜べ〜の後半貸してしまったので、その間ジョージ朝倉の書きます。
パンキーケーキジャンキーも予約しときます
エマ
蟲師
タッジー・マッジー
お願いします
>22 の続き
巻き込むことを恐れ封真と小鳥を避けていた神威だが「逃げていても大切な人は守れない」そう気づき始める。
そうして小鳥と懐かしい時間を過ごしていたが、二人して再び何者かの異空間にとりこまれてしまう。
仕掛けたのは国会議事堂で自分たちを襲った人物、『桜塚護』である。
問答無用で攻撃を仕掛けてくる『桜塚護』は相当強く、しかも小鳥をかばっている神威は防戦一方。
もはやこれまでという時、なんと二人を助けに異空間に飛び込んできたのは封真であった。
無意識に『桜塚護』の術をはねのけ術中空間に入り込んできた封真に驚き、『桜塚護』は退散する。
しかし詫びる神威に手を伸ばした封真は、そのまま『何か』に乗っ取られる。
「俺は お前の…」 そういいかけた封真は、目を覚ました小鳥によって元に戻った。
一部始終を見ていた空汰と嵐は『桜塚護』の力を思い知り、裏の陰陽師である『桜塚護』に対抗する
表の『皇一門』の当主に会わなければ、ということに。当主の昴流は『桜塚護』と因縁があるらしい。
京都の『皇』本家に連絡をとった空汰は、本人とは連絡がとれずその祖母の前当主と話した。
昴流の祖母は当主は今『東京』にいると言い、昴流はまた辛い思いをしなければならないのか、
あの子と『桜塚護』はもう一度戦う運命にあるのかと嘆いた。
一方封真に連れられ桃生家に来た神威は、彼らを巻き込んだことを悔やみ封真の質問にも答えようとしない。
そんな神威に封真は昔の『約束』を語った。神威は小鳥を守り、封真は神威を守る という『約束』を。
その頃眠っている小鳥は夢を見ていた。同じ夢を丁も見ている。
(粉々になった地球のかけらが降ってくる。次に現れた7人の人影。その一人は神威だ。
天使の羽根をはやした神威に小鳥は駆け寄るが、もう一人悪魔の羽根を持つ神威も現れる。
天使の羽根の神威は冷酷な笑みで小鳥に迫り、小鳥は悲しげな顔をした悪魔の羽根の神威に助けを求めた。
そして小鳥は自身が巨大な十字架につり上げられ、ワイヤでバラバラにされるのを見る…)
目を覚まし丁は暗い予言をした。「未来は常に『ひとつ』」
『約束』を守りたいという封真に、神威はこれから起こることに巻き込みたくないと返す。
しかし封真の様子は一変し、冷たい目で不可思議なことを告げ始めた。
「重なり合うふたつの『運命』… 俺はお前のために生まれた…」
神威の呼びかけに封真は元に戻るが今のことは覚えていなかった。
神威は「あれは封真じゃない」と危機感を覚える。
そこに傷だらけの時鼓が現れる。瀕死の時鼓は「私はもうすぐ死ぬ」と言った。
「『神剣』は奪われるのが運命だった。そして『神剣』は女の体から生まれる」
6年前に『神剣』を産み死んだのは小鳥と封真の母の紗鵺。2本目の『神剣』は今日生まれる。
自身に術をかけ、時鼓はその身から『神剣』を生み出した。
なぜ『神剣』は2本あるのか考えろ、と言い時鼓はさらに謎掛けのようなことを言い残す。
「神威、『北斗七星』にはひとつだけ添え星が… 双子星がある」
そして時鼓はバラバラとなった。泣き叫ぶ神威に時鼓の魂は「これは自分で選んだ運命だ」と慰め、
『神剣』を来るべき日まで『CLAMP学園』(笑。シリアスな場面なのに…)に隠せと助言し昇天する。
起き出してきた小鳥はバラバラとなった時鼓の死体を見てしまった。
母親の姿をダブらせ過去を思い出した小鳥は心が壊れてしまう。
時鼓の生首にフラフラと近寄る小鳥を止めようとした神威は、冷たい目をした『別の』封真に邪魔される。
「『神剣』はふたつ誕生した… そして『神威』も…」 そう囁く封真に冷たいものを感じる神威。
「選択の時は近づいている 『神威』 己の運命を選べ」そして封真は再び記憶を無くしていた。
壊れてしまった小鳥は再び夢を見ていた。夢の中で人魚となった母親・紗鵺に会う。
(紗鵺は「貴方も私と同じよ。貴方は愛する人のために死ぬわ」と小鳥に告げた。
小鳥はそのまま夢に沈み溺れるところを、他の夢見に助けられる。
その人物は牙暁(かきょう)と名乗り『地球の最後を選択する日まで』眠り続けている、と言った。
牙暁は眠り続けていて淋しくないのかと問う小鳥に「自分の会いたい人はもうこの世にいない」と話す。
そして「神威の双子星はもうすぐ目覚める」と告げ、小鳥を元の世界へと戻す。次の予言を告げて…)
狂った小鳥は時鼓の生首を抱きながら「もうすぐ中野が崩れるんだって」と笑って言う。
そして牙暁の予言通り中野に大地震が起こった。
『桜塚護』が『結界』の一つである中野サンプラザを血で穢したためだ。
丁は庚になぜ『地の龍』を集めこの世の破滅を望むのだと叫び、庚は「貴方のためよ」と真摯な顔で返した。
二人は小鳥の夢を覗き、小鳥が地球の未来のために死んでしまう、ということを確かめる。
神威の呼びかけにも戻らず、小鳥は夢見の才能を開花させ「神威の双子星は もうすぐ目覚める」と
予言して気を失った。そんな神威達の前に現れたのは3人の男性。
CLAMP学園の理事が時鼓から連絡を受け『神剣』を引き取りにやってきたのだ。
そして牙暁は神威の添え星である封真を夢見し、封真と神威の因縁を予言した。
中野の地震に反応しそれぞれ向かう面々。空汰と嵐、譲刃と砕軌、そして『桜塚護』を追う昴流。
中野でのんびりと己の起こした惨状を眺める『桜塚護』の元へ、昴流はとうとう辿り着く。
「昴流くん」と呼ぶ『桜塚護』と相対し、『結界』を張り攻撃態勢に入る昴流。
「ずっと探していました 僕の『望み』を 現実にするために」
地球の未来に何の興味もありません、と言う昴流は激しい攻撃を仕掛けるが、余裕綽々の『桜塚護』は
術を破り、「それでは また」と幻覚を見せ消え去った。桜の花びらを掴み「星史郎さん…」と呟く昴流。
空汰と嵐は昴流に『天の龍』だと自己紹介し、昴流も名乗り『結界』を解いた。
一方CLAMP学園に連れられていった神威たち。
理事長は学園が『神剣』を守る形に作られていることを説明し、時鼓の残したビデオメッセージを見せる。
時鼓は神威に「自分はどうしたいのか 誰を守りたいのか」考えろと言い、
「『天の龍』となって『今』を守るか 『地の龍』となって『変革』を望むか」
未来を選び取れと言い残していた。
その言葉に、そして小鳥と封真と共にいて、神威は己の選択をする。
それが一つの『終り』となるとも知らずに。
92 :
X :04/05/05 02:58 ID:???
これまでのまとめ
・封真は『別の』人格を持っている
・小鳥はバラバラになって死ぬ予言がなされている
・時鼓は『神剣』を生み死に、『神剣』はCLAMP学園に隠される
・神威には添え星があり、二人の神威がいる。そしてその添え星は封真である
新たな人物紹介(とうとう出てきたか、というような感じですが)
牙暁(かきょう):コードに繋がれてベッドにずっと寝ている優しげな容貌の『夢見』。
その正体に関してはこの後判明する。『会いたい人』がいるがその人はもう生きていない。
皇昴流(すめらぎ・すばる):『七つの封印』の一人。無口な美形の兄さん。
『東京BABYLON』の昴流と同一人物であるが、容貌もさることながら煙草を吸っていたり
あまりに無愛想で暗い雰囲気なため、BABYLON既読者は「あの無邪気な昴流くんが」と
その変貌ぶりに驚く人は多いと思われる。現在大学生。
ある『望み』をもって、姉の仇である『桜塚護』の星史郎を追い続けている。
桜塚星史郎(さくらづか・せいしろう):『匕人の御使い』の一人。『桜塚護』という暗殺者。
サングラスに黒スーツのいでたちの、一見穏やかで優しげな青年だが冷酷無比。
トップクラスの術者で相当強い(負けなし)。右目を失明している。
昴流と同様『東京BABYLON』の星史郎であるが、こちらは黒さ全開以外は何も変わっていない。
*上の3人に関しては『東京BABYLON』を読んでおくことをオススメします。
(むしろ『X』を読んだ後に『東京BABYLON』を読む方が驚きがあっていいかもしれません)
牙暁に関しては、牙暁自身は関わっていないもののBABYLONの登場人物と深い関わりがあります。
→続きます
相変わらず分かりにくい説明で失礼しました。場面転換が多すぎ…
モエコは幼い頃に両親が離婚し、母に引き取られた。
父は母のいない時に家へ訪れては沢山のケーキを渡してくれた。
モエコは母が帰るまでに食べなくてはと、大量のケーキを急かされるように口に詰め込んだ。
高校生になった今では大量のケーキを早食いしては嘔吐するという習慣が出来た。
常にケーキを欲しているモエコは、ケーキを買う金が無いので援助交際をする事に。
待ち合わせの場所に行くと男が「俺の事覚えてる?」と話し掛けてきた。
相手の男との合言葉だ。一刻も早くケーキを食べたいモエコは夏生と名乗る男を
ホテルに連れ込むが、夏生はモエコがよく買いに行くケーキ屋の息子で、
モエコに気があるから話し掛けただけだという。援助交際なんて止めろ、
ケーキなら俺が死ぬほど焼いてやると夏生は言った。
トイレで夏生のつくったケーキを吐きながら、モエコは申し訳なく思った。
折角造ってくれたケーキをこんな風に吐いてしまうなんて。
しかし夏生はまた食いに来いと優しく言った。
母が再婚するから父の家へ行けと言ってきた。父は既に再婚している。
今更父の家へ溶け込めるはずがない。無性にケーキが食べたくなり夏生のもとへ走った。
ケーキを食べ終わった後、夏生の顔色が悪いことに気付いた。
美味しいケーキを作る為に徹夜をしたのだという。
そんなケーキを乱暴に食べてしまったのか…モエコは心を痛める。
「胸が痛いのは俺だよ。ゲロ吐き病悪化させる手伝いしてるんだもんな。
でもあんたに体売ってほしくないし…」何て良い人なんだろう。そう思いながらも
長い間続けた習慣は消えず、モエコはまたトイレで夏生のケーキを吐いてしまう。
合わせる顔が無い。モエコはトイレの窓から帰ろうとして、転落した。
夏生はそれを自殺だと勘違いし何でそんな事をするんだと泣く。
夏生が自分を心配してくれている…モエコは笑み、誓った。
今度ケーキを食べる時は、吐かないようゆっくりと味わって食べる。
そして夏生の作った優しいケーキをちゃんと自分の肉にするんだ。
今から「ハートを打ちのめせ!」を投下しますが、
作者が「学生版ロマンポルノを目指した」と言ってるだけあって
中学生が性行為を普通にやってます。苦手な方は気をつけてください。
第一話「根岸」
中学三年生の根岸は同じクラスの荒井が好き。しかし荒井は瑠璃に恋をしている。
やりたい盛りの荒井を体で釣ろうと根岸は夏だけでいいからと荒井の前で服を脱いだ。
荒井は塾もサボって根岸に会う。塾には瑠璃がいるのに。瑠璃ではなく根岸を選んでいるのだ。
例えセックス目当てでもいい。教室にいる時はまともにしゃべる事すら無かったのだから。
久し振りに塾へ来た荒井は瑠璃と仲良く話をしていた。荒井の瑠璃を見る目には愛情がこもっている。
瑠璃は可愛い。誰にでも好かれ、年上の彼氏までいる。荒井が好きになるのも分かった。
彼氏とは手を繋ぐ程度しかしていないと言う瑠璃に根岸は何故かと聞く。
「繋がりがエッチだけの付き合いって嫌だから」根岸は苛立ちを感じる。
最近彼氏と上手くいってない瑠璃は、他に気になる人がいると言う。荒井の事だと根岸は思う。
学校がはじまったら荒井はきっと瑠璃と上手くいく。瑠璃とはセックスだけじゃない恋人同士になるのだろう。
その晩根岸は、泣きながら、殴り合おうと荒井に言う。セックスなんか誰とでもできる、
セックスなんかじゃ伝わらない、殴り合って伝われば荒井が好きになってくれるかもと根岸は言う。
「好きだって言ってるだろ」「セックスがでしょ?」根岸の言葉に荒井は言葉を詰まらせる。
根岸は自分からセックスだけの関係を迫ったが、もうそれでは我慢できなくなっていた。
荒井と会わなくなってからしばらくして学校がはじまった。
荒井は根岸の腕を引っ張る。瑠璃が見ていると根岸は言うが、荒井はかまわず叫ぶ。
「知るか!俺の頭はセックスセックスでそれ所じゃねーんだよ!!」荒井は根岸を殴る。
「これで伝わったか!」「全然足らねえー!」根岸は殴り返す。荒井は更に殴る。
他の生徒の言葉など聞かず、二人は凄まじい殴り合いを繰り広げた。
包帯を頭に巻き眼帯をした荒井と、傷だらけの根岸は背中合わせに座った。
「もうさわっていい?」荒井の言葉に根岸は笑み、荒井の顔の傷を舐めた。
第二話「荒井」
(一話より昔の話です)
男女別の体育の時間、瑠璃が浜中先輩と付き合い始めたと荒井は聞く。
男子達は「もうヤったのか!?」とエロ話に花を咲かせた。
夜、コンビニからの帰りに、男が木をつたい瑠璃の部屋へ入ろうとしている所を目撃する。
変質者かと思い荒井は石を投げようとするが、窓の中から瑠璃が男を招いていた。
荒井に気付いた瑠璃は微笑を浮かべ人差し指を立てた。夜に男を連れ込むなんて…
落ち込みながらも、瑠璃の痴態を妄想して荒井は自慰にふけった。
翌日、昨日はお茶を飲んだだけだと瑠璃は言ってくる。
「何でその先輩と付き合うようになったんだ?」
「タイミングが良く告ってくれたから。ちょうど誰か焚き付けて巻込んでくれないかなーって思ってて。
あたし自家発火できないから誰かどうにかしてくれないかなって」瑠璃は意味不明なことを言う。
「俺と付き合えよ巻き込んでやるから」「……荒井、タイミング悪い。」瑠璃は静かに言った。
誰か俺の事好きな美女でもいないかと荒井はアツコにむかって呟く。その隣には本を読む根岸がいる。
「あんた小学生の時はもててたけど今はねー」アツコは爆笑しながら言う。
「そんなガキの頃にもてたって……」「あんたなんか今もガキンチョじゃん」
「――ほんとそうだな」荒井は眉を寄せて言った。
絵での演出が大きい回なので、文章にするとわかりづらいです。文章力ないせいもありますが。
第三話「瑠璃」
瑠璃は石井先生の指輪を奪い、愛人にしてくれたら返すと言った。
指輪を返すからと言って瑠璃は夜に石井と共にボートに乗る。
瑠璃は「遠慮ならいりませんよ。私処女じゃないですし」と妖しげな笑みを浮かべる。
瑠璃は元彼氏とのセックスレポートを石井に提出した。
ボートの上で石井は中学生の頃、ピアノの上手い女の子に恋した事を話す。話し掛ける勇気すらなく、
擦れ違いざまにわざと手に触れる事が精一杯だった、君も同世代の子とそういう恋愛をしなさいと言う。
翌日瑠璃は荒井とのセックスレポートを提出する。自分はこれからも色んな人とやり続け、
満たされないセックスで自分を傷つけ先生を追い詰めると書かれていた。
石井は今夜から行かないと瑠璃に言う。瑠璃はずっと待ってるからと叫ぶ。
夜、瑠璃はガラの悪い男達に石を投げる。男達は優しくしてやるから来いと瑠璃に言う。
影に隠れていた石井は瑠璃を連れ出し、なんて危ない事をするんだと叱る。
「先生来てると思った!あたしが目の前で犯されでもすれば先生を追い詰められるでしょ!?」
そう笑い泣く瑠璃を石井は車に連れ込み、セックスをした。瑠璃はひどく痛がる。
「先生…ごめん。本当は処女だったの」セックスレポートは嘘だったのだ。
翌日、瑠璃は石井と擦れ違うとき、わざと石井の手にさわり、軽やかに走り去っていった。
第四話「荒井その2」
セイジは彼女のアツコとのセックスを、金を取る代わりに後輩たちに覗き見させていた。
荒井と岡は友人だからと言う事でタダ見させてもらったかわりに、
彼女が出来たら他の二人にセックスを覗き見させるという約束をした。
荒井は当分彼女なんて出来るわけがないと思っていたのだが、
根岸と言う彼女ができ、しかも痴話喧嘩を大勢の前でしたのでもう公認の仲だ。
セイジと岡にしつこく言われ、一度だけならと荒井は覗き見を許可する。
それを偶然聞いた根岸はショックを受けるが、その夜ビニールハウスへ向かう。
自分は頭が悪いし、体で荒井を釣るような卑怯な奴だ。これぐらいしか出来ないと
自棄になったように服を脱ぐが、荒井がやっぱり駄目だとそれを止め、
岡達を追い出した。頭が悪い事を気にして泣く根岸に、勉強を教えるからと荒井は言って泣き止ませた。
続きはまた後で。
■石井先生は若くてハンサムでモテモテ系の人ではなく、
小学生ぐらいの息子を持った、眼鏡で少し禿げたおじさん先生です。
妻を八年前に亡くしています。
禿げたおじさんが女子中学生と・・・うらやましい
川崎公害闘争の中心人物3名がショッカーのコブラ男によって始末された。
死体も泡のように消えてしまったため、行方不明とされていた。
その3人のうちの一人の息子・透は東京の親戚の家に預けられていたが、怪しげな
女性が彼をつけねらっていた。友達の正夫と偶然出会い、正夫の飼い犬・ダリがその
女性に吠えかかる。しかし女性に見つめられたダリは頭がおかしくなったのか、近くで
遊んでいた少女たちに襲いかかる。間一髪のところで現れた本郷が一撃を見舞い、救出する。
正夫たちに注意する本郷。しかし様子がおかしい。なんとダリは石のように固まっていたのだ。
「この少年(透)に殺害現場を見られたため、ショッカーが口を封じようとしているんだ」
本郷は透を自宅で保護することにした。しかしその夜、透はコブラ男にさらわれてしまう。
本郷はライダーに変身してコブラ男を追う。山中に逃げ込み、爆弾の罠をはってはいたが
ライダーには易々と切り抜けられてしまう。そしてコブラ男はライダー大風車三段キック
をくらい、海中に没する。
なんとか基地に帰ったコブラ男を待っていたのは総統の説教だった。コブラ男は自らの
任務を放り出してライダーに戦いに挑み、その上負傷してきたため。しかし、ヘビ姫
メドウサ(ちなみに人間だった時からこの二人は恋人同士)の弁護によって、再改造を
許される。
東京第一金保管所。コブラ男とメドウサによって金は全て盗まれる。妙に行動が
おかしいコブラ男にメドウサが問いただすと、なんとライダーに挑戦状を送ったという。
呆れるメドウサ。
どこかの工事現場で金の積み替えを行おうとしているとライダーが現れた。再改造を
受けていながらもライダーには歯が立たないコブラ男。そこへメドウサが加勢に入る。
その名の通り、ヘビの髪の毛のような銃から毒針を発射する。しかしライダーには
全く効かない。今度は光線銃にチェンジして攻撃。ライダーは避けるが、背後の重機に
命中して爆発が起き、メドウサはライダーを見失う。
そこにゆらりと動く影があった。
「そこか!」光線銃を集中させる。
倒れる影
「やった! しとめたわとうとう…仮面ライダーを!」
近づいたメドウサは愕然とする。その影はコブラ男だったのだ。
「メドウサ…美代子」
「晴彦さん! わ、わたしはなんということを!」
そしてメドウサは光線銃で自分の頭を貫いた。
一部始終を見ていたライダーの胸に、一陣の風が舞った。
>>66からの続き
思った以上に苦戦し、体力的に必殺技(エクスプロージョン)は、あと一回が限度という所まで追い詰められる。
ランスを羽交い締めにし、自分ごとランスを貫けと言う老ムジカ。
しかしハルはエクスプロージョンでランスのDBを壊す。
ここからは剣と剣の勝負だと告げるハルにランスは土下座し負けを認める。
ランスは騙し討ちを試みるが、ハルはそれを一撃で打破。
今度こそとどめを刺せと叫ぶ老ムジカに、ハルは どんな悪い奴でも殺せないと首を振る。
かわりにランスの剣を殺すと、限界を超え、エクスプロージョンを使う。
「この剣のせいでじいちゃんの家族は死んだ。無くなれば全ておわる」
爆発と共に剣は壊れ、ハルは気を失った。
その夜、勝利の宴で盛り上がる。
皆が寝静まると、若ムジカは一人立ち去った。
ハルが追い掛けてきて、老ムジカは血の繋がった家族じゃないのかと問う。
もしそうだとしても名乗り出る気はないと告げる若ムジカ。
そこへ老ムジカが現れ、右腕に印された家紋をみせる。
もしも孫なら右腕に同じ紋章が入ってるハズだと言うが、若ムジカの右腕には何の印もなかった。
若ムジカはそのまま去って行く。
左の袖を捲くると、そこには老ムジカと同じ印が彫られていた…
一方老ムジカも、真実に気付いていた。
「分かり合う必要はない…生きていただけで幸せじゃないか」
老ムジカがそう言うと、ハルはもう何も言わなかった。
3日後。
老ムジカから『星降りの地』を捜してみてはどうかと勧められ一行は北を目指すことに。
エリーは馬車を買ってきた。
馬のタンチモと、運転手で謎の生物、グリフォン加藤(通称グリフ)が加わりP・Stを後にする。
スカという村に近づくと天候は雷雨。
尋常じゃない様子で雷を怖がるエリーを休ませることに。
宿の一室にエリーを寝かせ、ハルはプルーと村を探検しに外に出る。
チーノという男の子が悪魔退治だと言い、蛙に石を投げているのを見付ける。
止めるハルだったが、チーノは「何にも知らないくせに!」と走り去る。
それを見ていた老人が、ハルに言う。
「あの子には何を言っても無駄じゃ。青空を見たことのない子供の心を晴らす事はできん」
宿に戻るとチーノがいた。
おかみさん(ラザーニャ)の子供だったらしい。
ハルはラザーニャから衝撃の事実を聞かされる。
この村では5年間、休む事なく雨がずっと降り続いているのだという。
5才のチーノは生まれてから一度も青空を見たことがなかったのだ。
それは『雷を操る男』がこの村に来てからだという。
二人の会話を立ち聞きしていたエリーは
「雷の男…やっと見付けた」
呟いて雨の中出て行く。
【エリー回想】
(一年前)
エリーは目覚めると、何故ここにいるのか、そして自分が誰なのか何も覚えていなかった。
そこに現れた一人の美青男。
「生きていたか」
「ココはドコ?あたしなんでこんな所にいるの?」
問い掛けるエリーに男は何も答えない。
ただ一言
「雷が教えてくれるさ」
そう言うと、魔法で雷をおこしエリーに直撃させた。
「死んだか…ならばそれが答えだ」
男は去っていく。
しかし、エリーはまだ生きていた。
『生きてるよ…なんで生きてんだろ。あたしって何なの?』
何も思い出せないエリー。
自分の左腕に『ELIE』と書かれたロゴを発見する。
「エリー?あたしの名前かなァ」
−−−−−
エリーを追うハルにチーノはTCMを渡す。
チーノから雷男がDCの一員だと聞かされ、館を目指すことに。
雷男をやっつけに行くハルに向かってチーノは自分も悪魔退治していると励ます。
ハルはチーノがやってることは弱い者いじめだと非難し、蛙をいじめるなと言う。
雷男に勝てる訳無いからと蛙をいじめてたチーノに、ハルは宣言する。
「オレが勝つ!オレがおまえに青空を見せてやる!!」
そう約束すると雷男の待つ館へと急いだ。
3巻終わり
→続きます
本郷は、本郷家の資産を全て使い、ショッカーと戦うための研究所を作り上げた。
設備、スタッフとも現時点で考えうる最高のものを準備した施設だ。
本郷は早速、新たに改造したサイクロン(新サイクロン)のテスト走行に出かける。
-----------外は雨が降っていた。
山道を走っていると、目の前に仮面ライダーが現れた。その数12人。
「13は死の数。貴様は13人目の仮面ライダー−すなわちそれが貴様の運命!」
「たしかに貴様は我々の技術陣が作り上げた最高の作品だった!
しかし今度はそうはいかんぞ! なぜならば相手は−12人の貴様自身だからだ!」
12対1という圧倒的なピンチ。ライダーはリンチにされそうになりながらも、なんとか
屋敷まで戻ってくる。
そこへルリ子とともに一文字隼人と名のる毎朝新聞の記者がやってきた。一文字は
緑川博士失踪事件のことを調べており、その話をルリ子に取材している時に本郷の
名前が出たので紹介してもらいにきたのだった。しかし、本郷は一文字の手に改造
手術による傷跡を発見し、一文字にお引取り願う。一文字の跡をつける本郷。そこへ
藤兵衛からの連絡が入る。毎朝新聞に確認すると、一文字という記者は存在しなかったのだ。
「だとしたらどうだというんです本郷さん?」
「俺はショッカーの戦闘員(コンバットマン)さ」
「見破られることは計算済みさ。俺の役目はここにお前をおびき出すことさ!」
狙撃手が放った銃弾は本郷の腕をかすめた。本郷は素早く草むらに隠れる。
本郷は一文字を説得しようとするが、頭脳改造手術を受けてしまった一文字には
全くの戯言にしか聞こえない。本郷はとにかく逃げようと一文字に取っ組みかかる。
そこへ狙撃手の一撃。しかしそれは一文字の側頭部をかすめるにすぎなかった。
気絶した一文字から銃を奪い、狙撃手を倒し逃げる本郷。だがそこに続々と仮面ライダー
が現れる。崖を駆け下り、草むらに身を隠しながら屋敷に戻る本郷。あと一歩でサイク
ロンを呼び出せるというところで、ライダーに見つかってしまう。
本郷はわざとライダーの気をひき、その隙にサイクロンを呼び寄せ、轢き倒した。
しかし続々と現れるライダー。本郷は逃げるがスピードがだせないためライダーに
変身できない。ついに本郷は取り囲まれ、ライダーに銃を撃ちこまれる。
「やった! ついに本郷猛を殺したぞ!」
「念のためみなでもう一発づつブチこんで引き上げるとするか!」
銃が火を放つ。しかし倒れたのはライダーのほうだった。
「こ、ここに本郷は死んでいるのに!?」
岡の上から現れた新たなライダーは11人のライダーを次々と倒していった。
「ぼっちゃま! い、急いで地下の研究所へ!」
「手遅れだ…彼はもう完全に死んでいる…」
「これからは俺が本郷猛になる…彼の意思を継いで…俺が大自然の使者、仮面ライダーになる!」
「この一文字隼人が…ショッカーを倒す! 頭を撃たれた時俺は目覚めた!」
そう、一文字は狙撃された時に洗脳が解けていたのだった。
「その言葉通り…本当に彼の”心”を継いでいただけますかな…? 本郷猛の心を!」
−−−−−−−
「わかるか本郷、俺が今どこを走っているか」
「もちろんさ一文字…お前の目は俺の目だ! おまえの感じることは全て俺も感じるんだ!」
本郷の脳は摘出され、培養液に浸っていた。そしてそこに一文字の全ての神経を繋いだのだった。
「いくぞ猛 これからはおれたちはもうひとりぼっちじゃない!
いつも二人だ−二人でショッカーと戦おう…!」
108 :
エマ:04/05/05 13:08 ID:???
19世紀末、残業革命以後のヴィクトリア朝ロンドンを舞台にしたメイドと貴族の身分違いの恋を描いたラブロマンスです。
主人公のエマはロンドンの片隅で隠居生活を送っている貴婦人、ケリー・ストウナー婦人のメイドさん。
気が強く堅物のケリー婦人の身の回りの世話しながら、2人は平和に暮らしていました。
そんなある日、ケリー婦人の元を一人の青年が訪ねてきます。
ケリー婦人が昔家庭教師をしていた貴族の青年、ウィリアム・ジョーンズでした。
ウィリアムはその飄々とした性格からか、気むずかしいケリー婦人が子供の頃から大の苦手。
そこを父親から恩師に顔ぐらい見せろとせかされて、嫌々会いに来ていたのでした。
しかし、ウィリアムはケリー婦人のメイドのエマに一目惚れ。
「あなたまるで変わってないわねぇ」と説教をするケリー婦人に対しても上の空です。
何とかエマについて聞き出そうとするウィリアムでしたが、そこをケリー婦人に急用が出来て、仕方なくウィリアムは帰ることに。
でもそこで、ウィリアムは妙案を思い付きます。
帰り際にわざと手袋を忘れていって、それをエマに持ってこさせようとするのでした。
それに気付いたケリー婦人は「あの子ったら随分せせこましい手を使うようになったじゃない」と苦笑い。
今回だけは多めに見てあげましょうとケリー婦人はエマに手袋を届けるように言います。
そしてエマは手袋を持ってウィリアムを追いかけて、待ち伏せしていたウィリアムはエマと偶然出会ったような顔をして、2人は少し親しくなったのでした。
109 :
エマ:04/05/05 13:11 ID:???
ある日、道端のカフェでのんびりしていたウィリアムは、偶然買い出しに出ていたエマを見かけます。
手を振って近寄るウィリアムでしたが、エマは全く反応をしません。
訝しむウィリアムがエマにもっと近寄ると、漸くエマは「ウィリアムさん」と気付きました。
そう、エマは目が悪くて眼鏡を掛けているのですが、その眼鏡も古くなって遠くまで見られなくなっていたのです。
それを聞いたウィリアムはエマに眼鏡をプレゼントしようと提案します。
高い物なので、頂けませんと遠慮するエマに、ウィリアムは
「だってホラ、鳥だって飛んでるし!猫だって歩いている!子供だって転んでいるじゃないですか!全く問題ないですよ」
と訳の分からない理屈でエマを丸め込みます。
ケリー婦人の元に戻ったエマは、眼鏡を外して、昔の事を思い出します。
それはエマがケリー婦人の元にやって来たすぐの頃で、目が悪いエマは色んな物を割ったりして失敗していました。
そこをケリー婦人が眼鏡をプレゼントして、初めてエマは外の景色が遠くまで見えるようになって感動したのです。
その事を反芻したエマは、後日やっぱりこのままでいいです、とウィリアムに断ります。
だけどウィリアムはじゃあ代わりに何かあげます、と引き下がりません。
仕方ないのでエマはレースのハンカチをくれませんか?と頼みます。
昔からレースが夢だったエマは、レースのハンカチを貰ってはにかむように喜びます。
その様子を見たウィリアムもまた喜びましたとさ。
110 :
エマ:04/05/05 13:13 ID:???
さて、またある日、ウィリアムは実家で仕事をしていました。
そんなウィリアムの元を、とんでもない客が訪れます。
何十頭もの象を連れてジョーンズ家にやって来たインドの王族、ハキム・アワターリです。
ハキムはウィリアムがインドに留学していた頃の友人。
エキセントリックなハキムは周囲の迷惑もまるで気にせずに、暇だから遊びに来たので暫く厄介になるぞ、とジョーンズ邸に居座る事に。
しょうがないのでウィリアムもそれを承諾します。
そんなウィリアムに、ハキムは町中を散歩するので一緒にどうだ?
と無理矢理ウィリアムを象に乗せて、ロンドンの街を2人は象で練り歩きます。
当然街の人達は戦々恐々。上下に激しく揺れる象の上も乗り心地はとてもいいとは言えず、ウィリアムは酔ってしまいます。
そこを、騒ぎを聞いて偶然窓を開けて外を見ていたエマとウィリアムは象の上から目が合います。
何とかハキムに象を止めてもらい、ケリー婦人の家で暫く休む事に。
エマに甲斐甲斐しく介抱されてウィリアムお坊ちゃんもまんざらではない様子です。
そんなエマの様子を見ていたハキムは、これまたエマに一目惚れするのでした。
111 :
エマ:04/05/05 13:15 ID:???
後日、ウィリアムはケリー婦人の家をハキムが正装して訪れているのを目撃します。
思い立ったらすぐに行動を起こすハキムは、早速プレゼントを用意してエマにアタックしていたのでした。
「君が好きだ」とど真ん中ストレートで話しかけるハキムに対し、エマは困ったように微笑みかけるだけです。
そんなエマの様子を見て、今日は気持ちを伝えに来ただけだ、とハキムはとりあえず帰ります。
一方ウィリアムは、こうしてはいられない、と同じくプレゼントを買いに出掛けます。
しかしお店の売り子から、同じようにエマにプレゼントを贈っている人がとてもたくさんいる、という話を聞いてエマがモテモテだという事実を知り、ふてくされます。
だけど、エマはそういった誘いを全て丁寧に断ってきていました。
その様子を見ていたケリー婦人は「みんな断るのね、まぁ好きになさい」と言い、果たしてウィリアム坊ちゃんはどうかしらね、と一人呟くのでした。
112 :
エマ:04/05/05 13:16 ID:???
閑話休題。ある日、雨漏りの修理中足を滑らしてケリー婦人が足を怪我してしまいます。
雨の降る中、忙しく家の修理をするエマとケリー婦人の古い友人アルを見つめながら、ケリー婦人は昔の事を思い出します。
ケリー婦人は、18の時に結婚し、20で夫を亡くしてからずっと未亡人でした。
僅か2年間の楽しい結婚生活を思い出していたケリー婦人は、世話好き心が現れて、
エマを呼び止めて「ウィリアムが好きなの?」と問いただします。
それに対し、エマははにかむように頬を染めて笑うだけです。
その様子を見てケリー婦人もまた微笑むのでした。
113 :
エマ:04/05/05 13:18 ID:???
その後、足を悪くしたのを切っ掛けに、ケリー婦人は体調を崩しており、エマは必死で介護していました。
一方、ウィリアムはハキムと一緒に夜の舞踏会に来ていました。
ウィリアムはこういった社交の場が苦手でほとんど招待状を断っていたのを、父親リチャード・ジョーンズにそれを咎められ、渋々出ていたのでした。
ホールの隅っこでボーッとしているウィリアムの元に、一人の貴婦人が娘を連れて現れます。
その娘、エレノアの相手をしてくださらない?と貴婦人に頼まれ、ウィリアムはエレノアと一曲踊ることになるのでした。
後日、ケリー婦人の元をウィリアムとその父リチャードの親子が訪れます。
ケリー婦人が足を悪くしたのをウィリアムから聞いて、恩師の見舞いに行かないでどうする、と二人してお見舞いにやって来ていたのでした。
ケリー婦人と父親リチャードの二大堅物の間に挟まれ、ウィリアムは正に蛇に睨まれた蛙状態です。
そんな中、リチャードはウィリアムの縁談の話をします。
実は、この前の舞踏会で踊ったエレノアの母親が、娘をウィリアムの元に嫁がせたいとリチャードに言ってきていたのでした。
そんな話は僕は聞いていません!と反発するウィリアムに、
「誰か決まった相手でもいるのか?」と聞かれ、返答に窮するウィリアム。
また傍でその話を聞いていたエマも隠れて動揺していました。
そんなウィリアムに父リチャードは冷たく言うのでした。
「英国はひとつだが、中にはふたつの国があるのだよ。
すなわち上流階級以上とそうでないもの。このふたつは言葉は通じれども別の国だ」
<続く>
仮面ライダー、一号と二号じゃなくてこうなるのか。
一文字が久々に故郷に戻ってみるとどうも様子がおかしい。
住民は全てショッカーに操られていたのだ。カニ男とエビ男がその黒幕。
一文字はライダーに変身して二体を倒し、基地を破壊した。
住民は改造ではなくペンダントによる遠隔操作だったのでそれを破壊して助かった。
この話要約すればほんとにこれだけ。
エマって冥土エロ漫画じゃなかったんですね。ちょと衝撃
_, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´)<116
>>105の続き
エリーは一人、雷館についた。
DCのゴウが現れるが、あの美青年とは似ても似つかない。
人違いだったと言うが帰してはもらえない。
そこへハルもやってきた。
雨を止めろと要求するが、映画に必要だから止められないと断られる。
(ゴウが監督でゴウの彼女ローザは女優)
エリーがレイヴマスターと誤解したローザは、男どもを動けなくして、エリーに勝負を挑む。
戦いの途中、ローザの顔に傷がつくのをかばってやったエリーに、
ローザは負けを認め、ゴウに頼んで、雨を止めてくれた。
館を出る際にゴウはエリーに一枚の写真を見せた。
それはまさしくあの美青年だった。
その男は名前、居場所全てにおいて不明の人物だが、エレメントマスターといわれ、
雷はおろか、炎や水、大地までも操れるとの噂らしい。
ハルとエリーは礼を言うと館を後にした。
村では5年ぶりの太陽に皆が喜んでいた。
それを遠目で見ているゴウとローザは自分の過ちに気付き反省するのだった。
エリーは、本当はゴウはいい人なのかもと言うと、ハルも頷く。
「悪いのはDBだ。そんな物があるから人は悪くなるんだ」
村人から有力な手掛かりを得て、ハル達は北の山、トレモロ・マウンテンにきた。
けれど既にDCの大部隊がレイヴの発掘をしていて迂闊に近寄れない。
そこにはあのシュダの姿が。
隊員の一人がレイヴマスターがここに向かっていると報告するが、シュダは暗殺者をつけてあると不敵に笑った。
ハル達はDCの一員を装い潜入に成功。
洞窟の中で、Drシュナイダーという男に危ない所を助けられるが、そいつこそが暗殺者として雇われた男だった。
間一髪助けてくれたのは、あの若ムジカだった。(以後はムジカで進めます)
ムジカは別の何かを追って来たらしいがガセネタだったからとハル達のレイヴ探しを手伝ってくれることに。
突然プルーが走り出したのを追うと仰々しい扉にたどり着いた。
失われた古代シンフォニア文字で書かれたものを何故かすらすら読むことが出来るエリー。
決して入るなと書かれていたが構わず入るハル。
そこにはレイヴの番人だというクマがいた。
50年前にシバと共に戦ったという蒼天四戦士の一人ディアハウンド。
四人は戦争で命を落としたが、動物の姿を借り、50年間各地でレイヴを守り続けてきたという。
ディアハウンドは知識のレイヴをハルに託した。
4巻終わり
突然ディアハウンドが倒れた。
先刻のシュナイダーの仕業だった。
シュナイダーはハルに戦いを挑むがTCMの一つ、音速の剣シルファリオンで倒される。
レイヴの知識のお陰でまた一つ技を手に入れたハル。
あと7つの剣もきっかけさえあればいつでも使うことができるとディアハウンドは説明する。
「だが、最終形態だけは特別じゃ。知識だけでは使うのは不可能。
全てのレイヴが揃う時 その姿を見せるじゃろう。
そしてレイヴの本当の意味を知る事になる」
意味深な言葉をハルに聞かせ、役目を終えたディアハウンドは、あの世へと旅立つ。
涙するプルーに「オレ達はレイヴの戦士なんだ。強くなれ」と言うハル。
そこにシュダが現れた。
強くなる為には弱さを捨てればいい。
けれど人はなかなか弱さを捨てられない。
お前の父ゲイルもそうだった。
そう話すシュダにハルは否定する。
弱さを知ってるから強くなれると。
シュダは移動要塞を操作し、空中へとハル達を連れて行く。
ムジカに手下二人を任せてシュダとの戦いが始まった。
シュダは言う。
「証明してやる。お前もゲイルと同じ弱い人間だという事を」
親父の何を知ってると詰め寄るハルにシュダは、「ゲイルは仲間だった」と語る。
動揺し、戦いに集中できないハルは瀕死状態に。
【ハル回想】
ガラージュ島を出る晩。
カトレアが話しているのを聞いてしまうハル。
「いつかはこんな日が来るような気がしてた。あの子…そっくりなの、父さんに」
父ゲイルのように戻って来ないのを心配してるのかと問われるとカトレアは首を振る。
「あの子はきっと帰ってくる。約束したのよ。私は信じるわ」
−−−
ハルの迷いは消えた。
親父を信じ、必ず帰ると言った約束を果たす為、シュダに立ち向かう。
シュダに深手を追わせることに成功するがシュダも粘る。
「二度も負けられねェ 同じグローリー家の者に」
シュダの目的は、レイヴではなかった。
自分を負かしたゲイルを倒す事だったのだ。
しかし、ハルは背負っているものが違うとエクスプロージョンでシュダを吹き飛ばす。
足場を失い、落ち行く寸前、ハルがシュダの手を取る。
けれど限界まで力を使ったせいで引き上げるのに苦労する。
「ハル・グローリーか…見事。オレの負けだ。
お前は自分の信じる道を行け。ゲイルのように。
何があっても決して諦めるな!生きろ!」
そう言うと、シュダは、ハルに支えられていた自分の右腕を切り、地上へと落ちて行った…
DCの本部では六祈将軍(オラシオンセイス)の一人であるシュダがやられた為
キングが残りの幹部達を呼び集めていた。
お色気たっぷりの美人、レイナ、龍使いのジェガン、あとの3人は連絡が取れず欠席。
そこにエリーを襲ったあの美青年もいた。
エレメントマスターのジークハルト。(オラシオンセイスの一員ではない)
キングはレイヴマスター抹殺の指令をジークに与える。
人を探しているからと断るジークだったが、キングの命令は絶対、仕方なしに承諾する。
レイナは面白がってジークをからかうが、ジークは
「すべての‘時’のために3173の女を殺す」と語る。
3173は‘時’を暴走させるほどの大魔力、エーテリオンを持っているのだという。
しかし、それは50年前にリーシャという女の子が死んだのと同時に失われた力のはずだった。
存在してはならないエーテリオンが覚醒すれば破滅が訪れる。だから殺すのだとジークは言った。
3173…ELIEのことだった。
ソング大陸最大の都、エクスペリメント。
ハル達はしばしの休憩の為にこの町にいた。
王国戦争博物館というのがあり、行ってみようということに。
途中で気分が悪くなったエリーは皆と別行動をとる。
偶然入り込んだ場所で、エリーは自分にそっくりな女の子の絵を見付ける。
そこにはリーシャ・バレンタインという名前が書かれていた。
5巻終わり
→続きます
124 :
エマ:04/05/05 17:45 ID:???
父親が勝手に縁談を進めていた事に腹を立てたウィリアムは、ある日エマをデートに誘います。
影でエマとウィリアムの恋を応援しているケリー婦人は、エマがデートの為に休みを取ることを快く承諾して、
エマとウィリアムはクリスタルパレスに出掛けました。
1815年ロンドンハイドバーグにて開催された世界初の万国博覧会。
その会場として建設されたクリスタルパレスで、初めて見る物ばかりで興奮するエマ。
2人はローマ、イスラム、中国、エジプトなど色んな国の文化を見て回ります。
そのままベンチに座って話し込んでいる内に、閉館の時間が来てしまいますが、2人は話しに夢中で全く気付きません。
係員の人も2人に気付かずにそのまま入り口を閉めてしまいます。
漸く自分たちが閉じ込められた事に気付く2人でしたが、満月の光が降り注ぐクリスタルパレスの中でいいムードに。
そして2人は口付けを交わしたのでした。
125 :
エマ:04/05/05 17:47 ID:???
自分たちの気持ちを確かめ合ったウィリアムは、2人の仲を父親に認めさせようと一念発起して家に戻ります。
一方、そんなウィリアムとは対照的にエマは浮かない様子。
クラスの違いがどれほど絶対的かを知っているエマは、冷静に考えてやっぱり無理だと悲観していたのです。
そんなエマを見て、「大丈夫、あなたなら」とケリー婦人は励ますのでした。
その頃、家に戻ったウィリアムの元に、今までそれぞれの理由から家を離れていた弟妹達が戻ってきていました。
ここで少し、上流階級の名門ジョーンズ家の人々について紹介しときましょう。
【リチャード】
父親。厳格な一家の主。母親は訳あって家にはいないようです。
【ウィリアム】
長男。エマとの身分違いの恋に悩む我らがお坊ちゃま。年齢は恐らく20〜25位?
飄々とした性格でハキムと一緒に普段はフラフラと遊んでいます。
【グレイス】
長女。兄ウィリアムとは違ってしっかり者。自分の事より他人の心配をする世話好きな女性。
【アーサー】
次男。ついこないだ学校を卒業したばかり。良く言えばクール、悪く言えば皮肉屋。
兄ウィリアムのいい加減な性格をあまり好ましく思ってない様子。
【ヴィヴィー】
次女。わがまま娘でおてんば娘を地でいくお嬢様。アーサーとは仲が良いのか悪いのかよく喧嘩しています。
ジョーンズ家に居候しているハキムの事がちょっと気になる様子。
【コリン】
三男。泣き虫で甘えん坊。グレイスの影に隠れている事が多いようです。
126 :
エマ:04/05/05 17:49 ID:???
久しぶりに兄弟全員が揃って和気藹々とするジョーンズ一家。
そこでウィリアムの相手について噂になります。
兄弟達に問いつめられて、ウィリアムはメイドのエマと結婚したい事を打ち明けますが、兄弟達は猛反発。
「いくら兄さんでもそこまで常識はずれとは思わなかった」とアーサー。
「私絶対にそんな人は嫌だからね!」とヴィヴィー。
騒ぎを聞きつけて遂に父親リチャードが現れます。
ウィリアムは父親の部屋にて、一対一で話をつけることに。
「なるほど、仲を認めてくれというわけか。ならん、絶対にならん」
「彼女は他のメイドとは違います。会えばわかります」
「会わずともわかる。人格は問題ではない。お前には兄弟姉妹スティーブンス以下100人もの使用人に対する責任というものがある。
先代や先々代が築き上げてきたジョーンズ家の歴史というものがある。そういったものを考えたことはないのか。
我欲のために与えられた当然の責務すら放棄するのか。お前はそういう人間か。自由と無秩序は違う。それを忘れるな」
と、リチャードから手厳しく言い渡されたウィリアムは納得いかないまま引き下がるのでした。
一方、エマの身にも重大な出来事が起こっていました。
ケリー婦人が病気をこじらせてそのまま亡くなってしまったのです。
127 :
エマ:04/05/05 17:51 ID:???
家主のいなくなったケリー婦人の家で、一人エマは荷物を整理していました。
家の掃除をしながら、エマは昔の事を思い出します。
エマは貧しい寒村の出身でした。
母親の妹に邪魔者として育てられ、そのままエマは人買いに売られました。
必死の思いで人買いから逃げ出したエマは、どんな仕事でも何とかこなして日々を惨めに過ごしていました。
とある家の雑用として働いていたある日、エマはケリー婦人と出会ったのです。
エマ偶然見かけ、「賢そうな顔をしているわね」と、ケリー婦人はそのままエマをメイドとして引き取る事に。
それからエマはケリー婦人の指導の元、必死に読み書き、身のこなし、作法を勉強してメイドとして生きてきたのですが、
その雇い主のケリー婦人も今はいません。
また独りになったことを実感したエマは、涙を静かに流すのでした。
一方、ウィリアムはとある晩餐会に出ていました。
貴族の令嬢、エレノアとの縁談を進めているリチャードの策略により、ウィリアムは渋々晩餐会にエレノアと一緒に出ることに。
食事中、2人は話が弾み、伝統についての話題になります。
そこでウィリアムは父への当てつけとして「ただ守るためだけに守る伝統は嫌いです。それじゃ固執だ」と苦々しく言い捨てます。
そんなウィリアムの姿を見て、エレノアは次第にウィリアムに惹かれていくのでした。
128 :
エマ:04/05/05 17:52 ID:???
そして、エマとウィリアムにとって運命の日がやって来ます。
ケリー婦人が亡くなった事を知ったウィリアムは、田舎に戻るというエマを引き留めるため会う約束を取り付けますが、
ウィリアムが時間に遅れてすれ違いになります。
ウィリアムはエマを探してあちこちを走り回り、エマもウィリアムが約束の時間になっても来ないのでジョーンズ家の屋敷に向かいます。
門の前でうろうろしていた所を、使用人のスティーブンスに見つかり、客間に通されるエマ。
そこに、ハキムが現れてエマから事情を聞きます。
雇い主だった人が死んだので、故郷の小さな村に帰る、と。
しかし、それを聞いても納得いかないハキムはエマに問い質します。
「エマはウィリアムが好きで、ウィリアムもエマが好きなのだろう?
何故ひとりで遠いと所へ行く?」と。
129 :
エマ:04/05/05 17:53 ID:???
またその頃、エマがウィリアムの言っていたメイドだと知ったアーサーやヴィヴィーはあまり良く思っていない様子。
「玉の輿でも狙っているのかな」とアーサー。
「きっとそうよ!そうと知って兄様をたらしこんだのよ!」とヴィヴィー。
「バカなことを言うのはやめなさい」とグレイスが止めるのも聞かずに、
ヴィヴィーはそのまま客間に飛び込んでエマに向かって怒鳴ります。
「あんたねぇ!なんのつもりか知らないけど、諦めてさっさと帰ったら!?
ウィル兄様もウィル兄様だけど、あなたも常識なさすぎよ!」
それを聞いて、上流階級とそうでないものとの差を実感するエマ。
ハキムが「私はウィリアムが相手だというから退いたのだ。そうあっさりと諦めましたでは困る!ウィリアムと会って話せ!」
と止めますが、エマはそのままジョーンズ邸を後にするのでした。
一足遅れてウィリアムが戻ってきますが、ハキムからエマが田舎に戻るため駅に行ってしまったと聞いて、
急いで駅に向かいます。
しかし、2人が出会う事はなく無情にもエマを乗せた列車は出発し、
そのまま2人は離ればなれになったのでした。
130 :
エマ:04/05/05 17:55 ID:???
エマと離ればなれになってしまったウィリアムは、
今までとは打って代わって真面目に仕事をこなし、
今まで面倒がって行かなかった社交の場にも積極的に出ていました。
そんなウィリアムの様子を見てグレイスは心配しますが、
アーサーとヴィヴィーは「今まで変だったのがまともになった」と気にしてない様子。
父親リチャードも「漸く少しは使えるようになったか」と一蹴します。
しかし、ウィリアムは友人のハキムにだけは本心を話していました。
エマとの事でクラスが絶対だと思い知ったウィリアムは自虐的に言います。
「階級がそれほど大事だと言うのなら、一生その上流階級として生きてやる。
あるべき姿、あるべき態度、誰もが認める上流階級の体現者になったら、死ぬときに全部捨てて死んでやる」
「暗いな」
「暗くもなるさ。言うなよ」
そうしてウィリアムは名門ジョーンズ家の跡取りとして生きる道を選んでいくのでした。
131 :
エマ:04/05/05 17:56 ID:???
一方、その頃エマはロンドンを北上すること226マイル、
ヨークシャー州ハワースにあるメルダース家にいました。
偶然、列車で相席となったメルダース家のメイド、ターシャと仲良くなり、
ターシャの紹介でメルダース家のメイドとして新しい生活を送ることになったのです。
ここでメルダース家の人々について少し紹介しておきましょう。
【ヴィルヘルム・メルダース】
ドイツからの移住者で、メルダース家の主。貿易商。
【ドロテア】
ヴィルヘルムの妻。小さい息子と娘がそれぞれ一人いる。
【アデーレ】
メルダース家のメイド長。恐い。厳しい。でも何でもそつなくこなすエマを評価している。
【ターシャ】
エマと相部屋のメイド。ドジっ娘。エマとは仲が良い。
その他、大勢のメイドや使用人達に囲まれて、
エマは時にはウィリアムの事を思い出しながらも、忙しい毎日をメルダース家で過ごすことになるでした。
132 :
エマ:04/05/05 17:57 ID:???
ある日、ドロテア婦人が友人のミセス・トロロープに会いに行くというのでお供としてついていくエマ。
本名も分からず、東洋風な屋敷に年老いたメイドと暮らしている謎の女性トロロープ。
奔放な彼女を見ていてエマは次第に惹かれていきます。
ドロテア婦人と世間話を少しした後、ミセス・トロロープはお土産として宝石が散りばめられたネックレスをドロテア婦人にプレゼントします。
そしてそのままドロテア婦人とエマはミセス・トロロープの屋敷を後にするのでした。
2人が去った後、残されたミセス・トロロープはふと独り言を呟きます。
「あの娘、エマって言った…?ウィリアムもあのくらいになったかしら…」
<続く>
133 :
エマ:04/05/05 17:59 ID:???
というのが既刊の三巻までのストーリーです。
三巻最後のページの次回予告を見ると、四巻でエマとウィリアムが再会したりしなかったりするそうです。
終わり。
しんみり(´□`。)
135 :
申告:04/05/05 21:21 ID:???
未解決リスト見ていたら
「キャンディ・キャンディ」があったのでやってみます。
絶版だし、ないよりマシ程度とは思いますが頑張ります。
アメリカはミシガン州の小さな村。
教会の前に置きざられていた赤ん坊がキャンディ。
ポニー先生とレイン先生の孤児院「ポニーの家」で育った彼女は、
巻き毛に緑の瞳、そばかすだらけの、おてんばに成長する。
大人しい金髪ストレートヘアのアニーとは仲良しだったが、
6歳の時、彼女は裕福なブライトン夫婦に引き取られていき、
ある日「友人に孤児院にいたことを知られたくないから」という
手紙が届く。丘の上で独り泣くキャンディの前に現れた
キルト姿にバグパイプを持った金髪の少年が現れ、
「おチビちゃん、笑った顔の方が可愛いよ」という言葉を残す。
彼にキャンディは「丘の上の王子様」という名づけ、
彼の落としていったバッジと共に、大切な思い出にする。
12歳になっても貰い手がいなかったキャンディは、
ラガン家から「お嬢様の話し相手を」という話で引き取られる。
ラガン家は、アードレーという大富豪の一族で、
一族がみな、レイクウッドという湖のそばで暮らしていた。
そこで現れたのはニールとイライザという意地悪な兄妹。
何人もの家庭教師を追い出した代わりに引き取られたのだ。
そこでキャンディは、同じアードレー一族コーンウェル家の兄弟
アリステア(ステア)&アーチーや、丘の上の王子様そっくりの
ブラウン家独り息子のアンソニーと知り合い、頑張って暮らす。
アンソニーが大切にしているバラ園にある紋章は、丘の上の
王子様のバッジと同じものでもあり、キャンディは惹かれていくが、
イライザたちの罠で晩餐会で宝石を盗んだと疑われ、
アードレー一族をまとめるエルロイ大叔母様の決定により、
メキシコへ売られる馬車に乗せられてしまう。
馬車は襲われ、キャンディは激しく抵抗する。しかし襲ったのは、
一族の総領、ウィリアム大叔父様の使いのジョルジュだった。
キャンディは大叔父様の養女として迎えられたのだ。
大叔母様たちの反対にも関わらず、正式に引き取られたキャンディ。
緑の瞳やそばかすに、亡き母の面影を見、惹かれるアンソニー。
アードレー家の娘としてお披露目のキツネ狩りが催される。
大きなキツネを見つけたアンソニーは「君の襟巻きだ!
僕の腕前を見てて!」と口笛を吹き、馬を走らせる。
が、その先には、キツネ用の罠。馬はその罠にかかり、
アンソニーは投げ出され、そして・・・即死だった。
ショックを受けたキャンディを助けてくれたのは、
バラ園の奥にこっそりと住む、金髪おひげのアルバートさんだった。
「彼が死んだことを悲しまないで、彼というすばらしい少年と
めぐり会えたことを喜ぶんだ」という言葉に励まされ、
前向きになったキャンディは、ステアたちも通っている
イギリスの聖ポール学院に、大叔父様の勧めで入学することになる。
イギリスへ向かう客船の上で見かけた、アンソニーに似た
寂しそうな後ろ姿。振り返ってみれば口の悪いひねくれ者。
彼は、イギリスの名門貴族グランチェスター家の跡取り息子、
テリュース(テリィ)で、学園きっての不良だったが、ふとしたことで
キャンディは、彼が大女優エレノア=ベーカーの息子と知る。
近くの動物園で働いているアルバートさんとも親しいという
テリィ。さまざまな事件を通し、徐々に惹かれあっていく2人。
テリィはシェイクスピアが好きだと語り、演劇への夢を語る。
最初のうちは、不良に近づくなと言っていたステアたちも、
ステアの大好きな飛行機をテリィが触らせてくれた事をきっかけに、
少しずつ仲良くなってくる。キャンディの隣室のパティは、
メガネ仲間のステアと仲良くなり、アニーはアーチーに恋をして。
楽しい学園生活を送るが、またしてもイライザのたくらみで、
夜中に馬屋に呼び出されたテリィとキャンディは寮長に見つかる。
退学を申し渡されたキャンディの代わりに、自分が学院をやめると
言ったテリィは、キャンディを置いてBWに旅立ってしまう。
ショックを受けたキャンディを助けてくれたのは、
バラ園の奥にこっそりと住む、茶の髪に ひげのアルバートさんだった。
「彼が死んだことを悲しまないで、彼というすばらしい少年と
めぐり会えたことを喜ぶんだ」という言葉に励まされ、
前向きになったキャンディは、ステアたちも通っている
イギリスの聖ポール学院に、大叔父様の勧めで入学することになる。
イギリスへ向かう客船の上で見かけた、アンソニーに似た
寂しそうな後ろ姿。振り返ってみれば口の悪いひねくれ者。
彼は、イギリスの名門貴族グランチェスター家の跡取り息子、
テリュース(テリィ)で、学園きっての不良だったが、ふとしたことで
キャンディは、彼が大女優エレノア=ベーカーの息子と知る。
近くの動物園で働いているアルバートさんとも親しいという
テリィ。さまざまな事件を通し、徐々に惹かれあっていく2人。
テリィはシェイクスピアが好きだと語り、演劇への夢を語る。
最初のうちは、不良に近づくなと言っていたステアたちも、
ステアの大好きな飛行機をテリィが触らせてくれた事をきっかけに、
少しずつ仲良くなってくる。キャンディの隣室のパティは、
メガネ仲間のステアと仲良くなり、アニーはアーチーに恋をして。
楽しい学園生活を送るが、またしてもイライザのたくらみで、
夜中に馬屋に呼び出されたテリィとキャンディは寮長に見つかる。
退学を申し渡されたキャンディの代わりに、自分が学院をやめると
言ったテリィは、キャンディを置いてBWに旅立ってしまう。
このまま学院にいるよりは自分の道を歩こうと決めたキャンディも、
ポニーの家から紹介してもらい、メリージェーン看護学校に入学する。
同室になったのはフラニーという優等生。患者たちとも笑いあい、
楽しげに仕事をするキャンディに、自覚が足りないといつも厳しい。
そんな中、サラエボ事件が勃発、従軍看護婦になる可能性も出てきた
キャンディたちは、外科技術を身につけるためにシカゴへ派遣される。
不穏なヨーロッパから呼び戻されていたステアたちとの再会。
そして、テリィの劇団が1日だけシカゴに来るとの情報も入った。
テリィが来るのは自分が夜勤当番の日。
しかし、自由時間はほとんどステアたちと過ごし、いいかげんだと
思われているキャンディと夜勤を代わってくれる人はいない。
病院を抜け出してテリィ出演の「リア王」を観に行くキャンディ。
終演後も楽屋口に行くが、たくさんのファンにもまれて会えない。
宿泊しているホテルを訪ねても、共演者のスザナに追い返される。
テリィもステアから話を聞いて病院を訪ねるが「夜勤を抜け出した
子なんて、いつ帰るか分かりませんから」と伝言も拒否される。
しかし、門番に頼んで帰った伝言が伝わり、翌日、シカゴを発つ
走る汽車のデッキとホームで、わずかに互いの顔は確認できたのだった。
病院に、記憶喪失の男の人が運び込まれてくる。
茶色だったはずの髪が金髪に変わっていたが、確かにアルバートさん。
イタリアの激戦地で傷を負ったという。回復して退院する事に
なっても記憶が戻らない彼のため、キャンディは猛勉強して
看護婦試験に合格し、寮を出て一緒に暮らし始める。また、
街で絡まれていたニールを持ち前のおてんばで助けた結果、
ニールは、ほのかにキャンディのことが気になり始める。
しかし、BWでは大変なことが起きていた。「ロミオとジュリエット」
開幕直前、稽古中のテリィの上に、照明が落ちてきたのだ。
「危ない!」相手役のスザナが、全身でテリィを突き飛ばした。
結果、スザナは右足を切断、女優生命は絶たれることとなった。
そんなことは知らずに、
テリィからの招待を握り締めてBWへと向かうキャンディ。
劇場で客の噂話で知った彼女は、舞台を観る気持ちになれず
スザナの病院へ向かい、飛び降り自殺しようとするスザナに出会う。
自分が生きていてもテリィを苦しめるだけだと叫ぶスザナに、
彼女もまたテリィを深く愛していると知ったキャンディ。
テリィも、こんなスザナを放ってキャンディと幸せにはなれない。
(3人で仲良くおつきあいなんて、できっこない。
このままだと、一番テリィを苦しめるのはあたしかも知れない。
あたしがグズグズしていれば、それだけテリィは…)
テリィと別れ、ふらふらとシカゴへ帰るキャンディ。
駅で倒れてしまったキャンディが目覚めたとき、
囲む人々の中にステアの顔がなかった。パティの様子がおかしい。
聞けば、ステアが空軍に志願していってしまったという。
飛行機に乗りたいだけで空軍に志願したわけじゃないと
分かってくれと書かれた手紙。「男ってのは恋人や妻や
家族を守るために戦場に行くんだ」と言ったステアの顔が甦る。
続くショックは、アルバートさんがやわらげてくれた。
一緒に暮らせて良かったと心から思うキャンディだが、
折りしもアルバートさんが交通事故で頭を打ち、
記憶が戻っても暮らしていけるだろうかと不安になってくる。
キャンディが男と暮らしていることを、ニールは心良く思わない。
病院に告げ口され、ふしだらだとクビになってしまうキャンディ。
なんとか、アルバートさんの交通事故の時にお世話になった
マーチン先生のところに職を得て、看護婦を続けられるが、
今度は大家さんが、アルバートさんが頻繁に黒服の怪しい男たちと
会っている、そんな人にいてもらいたくないと言い始める。
ステアが戦死し、ますます辛い思いになるキャンディだったが、
大家さんの話を聞いたアルバートさんは、出て行ってしまう。
彼から届いた小包の消印の場所を訪れるキャンディ。
そこには、落ちぶれて酔って舞台に立つテリィがいた。
ヤジを飛ばす客に食ってかかるキャンディ。急に静かになった
客席にテリィが目をやると、涙をためて観るキャンディがいた。
自分は何をしていたんだと叱咤し、いきなり輝きを取り戻すテリィ。
キャンディは声をかけず外へ出、テリィはBWに戻る決意をした。
独りで暮らす家に、ジョルジュが現れる。
呼ばれて行ったキャンディに、ニールとの婚約が告げられる。
ニールが、キャンディと結婚できなければ志願兵になると、
大叔母様たちを脅したからだ。大叔父様の命令だと言う。
承服できないというキャンディに、ジョルジュは大叔父様は
レイクウッドにいると言う。午前中ならサンルームだと。
急ぎレイクウッドに向かうキャンディ。窓に向かって、
大きな背もたれのある椅子が置かれ、そこに人が座っている。
キャンディは精一杯、今までの感謝、大叔父様が好きだということ、
そして、どうか婚約を取り消してくださいと訴える。
「話したいことはそれだけかい?キャンディ」
ゆっくりと立ち上がり振り向いた人は、アルバートさんだった。
ニールのことは知らなかった、安心していいと言うアルバートさんと、
いろんな話をするキャンディ。そして、婚約式に現れた
ウィリアム=アルバート=アードレー大叔父様は、記憶を失った
自分を世話してくれたのはキャンディだと話すのだった。
落ち着いたキャンディは、ポニーの家に戻り、
小さな村で看護婦の仕事を続けていく事に決めた。
戻ると、先回りしていたアーチー、アニー、パティが出迎える。
アルバートさんを探してくると丘に駆け上ると、懐かしさに、
思わず涙がこぼれてくる。すると、後ろから声がした。
「おチビちゃん、君は、笑った顔の方が可愛いよ」
―――彼の地に伝わりし伝説
かつて勇者によりもたらされた永き平安を約束された地に
その光を奪い世界を再び闇に閉ざそうとした魔族がいた。その者の名は……
「よく来た…どうだ…世界の半分をお前にやろう…それとも私と戦って死ぬか選ぶがよい
我が名はりゅうおう、誇り高き竜族の王」
タイジュに現れた魔王、竜王と対峙するクリオ、しかし明白な戦力差のためになかなか
攻撃に踏み切れない。その間に竜王は魔法ベギラゴンを構築する。それを見たスラおは
自分が防御で時間を稼ぐ間にサーチンを連れて逃げ出せと言うがクリオはあくまで攻撃を
指示、しかたがないのでスラおはヤケクソでベギラマを繰り出すがクリオのM・Mとして
の才能がスラおの力を引き出しベギラマではなくベギラゴンが発動、なんとか相殺に持ち込み
ようやくモンじいとその魔物達が駆けつける。
「ここは配合を司るいわばお主達にも不可侵かつ神聖な場所、魔物達はここで力を得
そしてその力を我々にもたらす…戒めよ!さもなくば双方の滅亡あるのみじゃ!」
「フハハハハしらじらしいぞ!ジジイ!貴様とて気付かぬ訳でもあるまい!そうよ我々は
手に入れたのだ!もはや配合など必要ない!新たなる力を求めし術…見るがいい!
これが我らの秘法、邪の波動の力よ!」
竜王は邪気を発しその邪気に反応したモンじいのしんりゅうを取り込み
巨大な竜に姿を変え、目的は果たしたと言い残しやって来た旅の扉の中に消えていった。
クリオは道はもうここしかないと言い竜王を追うとする。
そこへさらにタマミがタイジュに残っている唯一の魔物
ドラゴンキッズのジュニアを連れてやって来た。新しい仲間、ジュニアと共に
竜王がやって来た扉の前に立つが心構えが出来る前にワルぼうに蹴飛ばされ、旅立つ。
クリオ達がたどり着いた世界は昼なのに空が暗いというDQ1の舞台、アレフガルト
その時、竜王はクリオ達を水晶玉で見ていて後ろの人影に気付く
「本当にやって来たか、ククク本物の馬鹿ですな。テリー様」
続く、以下補足
ジュニア
魔物の事なら何でも知っている魔物大臣の子供でやっぱり魔物に詳しい
ワルぼう
巨大なヤシの木に造られたマルタの国の精霊、名前の通りイジワルな性格で
悪戯をする為にタイジュにも度々現れる。テリー、わたぼうについて何か知っている?
ベギラゴン
閃光呪文、高熱を発し相手を攻撃する。ギラ、ベギラマ、ベギラゴンとランクアップする。
147 :
マロン名無しさん:04/05/05 23:06 ID:hkrNH3Mu
DQの過去作品の絡みが良いと聞くので今後に激しく期待
>>123続き
エリーの元にジークが現れる。
自分は時の番人、時を狂わせるすべてを破壊消滅させるのが使命だと説明。
エーテリオンは、創造と破壊の魔法で、50年前、リーシャ・バレンタインはエーテリオンを使ってレイヴを造った。
破壊の力は、全てを無にする。
リーシャの死後も研究が続けられていて、エリーはそこにいた実験台の一人だと告げ、
時の秩序を守るために殺すと言う。
そこにハルが現れる。
「オレはエリーの笑顔が大好きだ。だから…その笑顔を奪う奴は全員敵だ」
エーテリオンの封印を解く鍵がレイヴの力だと気付いたジークはハルと戦うことに。
エクスプロージョンもシルファリオンも回避され、全く相手にならない。
しかし、エリーを守りたい気持ちが封印の剣、ルーン・セイブを生んだ。
ジークの魔法を斬って消滅させ、そしてTCMの基本形、鉄の剣アイゼンメテオールで攻撃。
何の力もない鉄の剣は魔法では防げないと読み、見事的中。
世界の為なら人一人の命なんてどうでもいいのか問うハル。
ジークは、逆に一人の為なら世界はどうなってもいいのかと問う。
ハルは、人を殺さなきゃ手に入らないような平和はいらないとキッパリ告げるのだった。
ジークは最強の宇宙魔法でハルを葬ろうとする。
しかし、計算外なことにエリーのエーテリオンが覚醒。
世界が終わる時だとジークは告げる。
ハルは剣をエリーに掲げる。
皆が固唾を呑んで見守る中、ハルはエリーに剣を突き刺す。
エーテリオンの暴走は止まった。
ハルはルーンセイブでエーテリオンを封印したのだった。
思いもよらない展開にジークは負けを認める。
ジークはDCについて、残りのオラシオンセイスは自分と同格かそれ以上、
そしてそれを束ねるキングは今のハルには絶対に勝てないと話す。
ルカ大陸へ渡り闘争のレイヴを手に入れろ、と告げ去って行った。
(6巻終わり)
ハル達はルカ大陸に到着し、地底の都ラーバリアにやって来た。
そこは蒼天四戦士クレア・マルチーズの孫だというレミが結界で魔人から守る都。
魔人の頭はゲイルと言う…
奇しくもハルの父と同名だ。
魔人を全滅させる為に協力してくれと頼まれるが、ハルは断り一人、ジンの塔へ向かう。
たった一人で1000の魔人と戦うハル。
倒しても次々出てくる魔人に流石のハルもうんざりする。
ボロボロに傷付いたハルの前に遂に父ゲイルが現れた。
魔人達はゲイル様と囃し立てる。
ゲイルはハルを払いのけ塔を目指す。
「幾年この時を待ったか…全てを捨て、全てを失い…全てを忘れ…ただ闇に身を潜めては願った。
この日が来るのを…貴様を倒す…キング…いや、ゲイル・レアグローブ」
塔の前にハルの父と同名のキングがいた。
ハルは何が何だか分からないが、二人の話しは進む。
今日は時の交わる日だという。
キングは毎年、新たなDBを造る為の儀式エンクレイムの為に必ずジンの塔へとやってくるらしい。
そしてやっとこの場所を見付け、ゲイルはやってきたという。
今日この日が時の交わる日といわれる所以を話し始めるキング。
レイヴが造られた日、それと引き換えにリーシャの死んだ日。
オーバードライブが起こった日、そしてキングとゲイルが生まれた日でもある。
同じ名前をつけられた二人が出会い二人でDCを作った日…
そして今日、ゲイルとハルを殺す…そう言うとキングは塔の中へと消えた。
ゲイルはハルに、エンクレイムが始まった今、全てを話してる時間はない。
この戦いが終わったら必ず全てを話すと約束し、二人でキングを倒しに行くことに。
最上階ではキングがエンクレイムを行っていた。
その場を動けないキングは5つのDBの1つを取り出す。
魔界から王宮守五神を召喚させ、ゲイルとハルを待ち受ける…
7巻終わり
最上階を目指すゲイルとハルだがトラップにより分断される。
ゲイルを先へ行かせ、ハルは王宮守五神に捕まる。
究極のDBエンド・オブ・アース
オーバードライブを起こすものがあと一時間で完成してしまう。
ハルを追って来たムジカ達も加わり戦いが始まった。
ハルは戦士の一人竜人(ドラゴンレイス)レットとの戦いで双竜の剣ブルー=クリムソンをマスターする。
炎と氷の剣を同時に使える二刀剣でレットを倒す。
続いて現れたラカス戦に苦戦するハルにレットは助言する。
そのお陰で勝利し、他の戦士はムジカ達によって倒された。
ケガ人が多数出た為、ハルは皆を帰し、キングの所までは一人で行く決心をした。
エリー達が戻っている途中、鳥に姿を変えたクレアが闘争のレイヴを届けに来た。
クレアはハルに届けてくれとエリーにレイヴを預け、天に召された。
残り4分。最上階ではゲイルとキングが戦いを繰り広げていた。
ハルも加わり2対1で戦うも、キングとの力の差は歴然としていた。
そして遂にエンド・オブ・アースは完成してしまう。
顔色が悪くなるゲイル。
キングは笑いながら告げる。エンド・オブ・アースはゲイルの体の中にあると。
そして、キングがゲイルを殺した瞬間、オーバードライブが起こると…
何故そんなことをするのかと問うハルにキングは言う。
「ゲイルを殺すことだ。最も苦しませながらな」
キングの目的は戦争でも殺戮でも何でもなく、ゲイルを殺すのが最終目的だと語る。
世界を騒がせれば正義感の強いゲイルは必ず姿を現すと思ってのことだった。
そこまでする確執は何なのかと聞くハルにキングは語り始める。
今から25年前のこの日。
二人のゲイルが出会いDCを作ったのが全ての始まりだった−
8巻終わり
→続きます
覚悟のススメをお願いします。
一瞬コノヤロー、アニメのキングゲイナーの最終回ネタバレしてやがるって思った
キャンディ書いた人って>135なのかな?
あの書き方だと宣言直後に別の人が書いたように見えるw
事前に書いてあったのか・・・ともかく乙
一文字隼人は順子と浩二少年姉弟の家を訪れていた。この二人は隼人が広島の原爆の
取材をしている時に知り合った人物で、浩二は白血病に侵されていた。そして順子は
弟の看病をしつつ、日の下電子の受付嬢をして働いている。隼人は順子のことが好き
なのだが、ライダーとなってしまった自分にそんな資格はないと考えている。
隼人が帰ろうとすると、順子がさっき会った人から預かったという手紙を渡す。
そこには「ショッカーについての重大なお話があります。今夜9時までに東栄モトクロ
ス練習場へお越しください Xより」とあった。
指定の場所へやってきた隼人はモトキチ族に囲まれる。ショッカーの罠か? と思うも
彼らは通り過ぎてゆく。隼人の思い過ごしだった。そしてXを名乗る女性と会う。
しかし次の瞬間隼人は背後から銃撃をくらう。倒れる隼人。
「い、一文字さん!?」
「一筋縄ではいかねぇ野郎と聞いてたがチョロイもんじゃねぇか」
さぁて、次はおまえさんの番だ。念仏でも唱えな」
「おまえのほうがな」
「ナヌ?」
隼人はこの手紙がワナであることも考えて、ライダーに変身してきていたのだった。
ここまで書いてこなかったけど、漫画版仮面ライダーはマスクもスーツも自由に
着脱できるようです。なので顔は人間のままで体は無敵のライダー、ということも可能。
そしてXから話を聞こうとすると、別の女性の悲鳴が聞こえた。ライダーが向かうと
一人の少女がさっきのモトキチどもに襲われそうになっていた。モトキチどもを軽くいなし、
「君も君だ。若い女性がこんな時間にウロウロするんじゃない」と説教する。が、その
少女は逆ギレの上に悪態をついて帰って行った。隼人は呆れる。
所変わって隼人のマンション。Xからショッカーによる人間ロボット化計画「10月計
画(オクトーバープロジェクト)」のことを聞かされる。隼人はこの女性をとりあえず
一晩泊めることにする。
夜中、ナイフを持って隼人に襲い掛かるX。彼女はショッカーの毒蛾男だったのだ。
正体を怪しんでライダーに変身していたものの、マスクをしていなかったため鱗粉攻撃
で深い眠りに落ちてしまう隼人。毒蛾男は隼人を殺そうとするが、どうせこのままでも
丸1日以上寝込んでいること、ショッカーが優れた素体が不足しているとこぼしていた
ことを思い出し、連れ帰ろうとする。隼人を窓からカーテンで庭へ吊りおろす。毒蛾男
が庭へ降りると隼人の姿は消えていた。あのモトキチどもが連れ去っていたのだ。
鱗粉を撒き散らすも、モトキチどもはマスクをしており全く効かないのだった。
目覚めた隼人は目の前に以前会った、悪態をつかれた少女が目の前にいて驚く。
彼女は日下甲之助の娘で礼奈と名乗った。礼奈は2ヶ月ほど前から父親がまるで別人の
ようになっていたことを怪しんでおり、そんな時父親と千草(X)が隼人を殺すという
計画を立ち聞きしてしまい、それであの夜千草をつけていたという。隼人を助けたモト
キチ達も彼女の仲間で、あの夜は隼人に近づくために芝居をしていたのだった。
礼奈は隼人に父親に一体何があったのか調べて欲しいと頼む。
隼人がマンションに戻ると、順子と浩二からのプレゼントが置いてあった。開けて
みると大爆発。念の為にライダーに変身してから開けたため、隼人は無事だった。
隼人はライダーの姿のまま順子のアパートへ出かけ、それとなくカマをかけてみるが、
順子はシロだった。隼人は疑ったことで自己嫌悪に陥るが、そのまま日ノ下電子へ向かう。
侵入してみると警報機が壊されていた。先に誰かが入っていたのだ。
「ひゃあ〜お化け〜」帽子にサングラス、コートの男はライダーをみてそう叫ぶと
一目散に逃げ出した。ライダーがその男を追うと、階段の上からライダーに向けて
発砲してきた。しかしその男は背後から現れた警備員に殴られ気絶してしまう。
「あの男はショッカーじゃないのか…?」
「ただのコソ泥だろうよ!」
警備員はヒョウ男に変身しライダーと死闘を繰り広げる。苦戦するライダーにヒョウ男
がとびかかった時、光線銃が火を放った。さきほど気絶した男が助けてくれたのだ。
新手が現れたため一旦退却する二人。
グラサンにコートの男はあんたなら明かしてもいいだろう、と自分がFBI捜査官・滝二郎だ
と名乗った。5年前、日本政府が日ノ下電子に頭脳の心臓部だけで1キロ四方もあるという
超大型コンピューターを極秘に発注したこと、しかしそれが何に使われるのかわからな
いこと、それを調べるために日ノ下電子に潜入していたことを話した。そのコンピューター
が設置されてるといいう富士山の麓へ向かう。だだっ広い牧場。きっとこの地下にコン
ピューターがあるのだろうと思いつつ、二人は東京へ戻った。
都内喫茶店。隼人と滝は礼奈を呼び出し、父親の会社がある悪の組織に利用されよう
としていること、そしてそれを止めるための、一つの願いを礼奈に頼む。
滝キター
モトキチって、モトクロスキチ○イ、つまり暴走族のことですよね?
>154
はい、135です。
この板に書き込むの自体まだ2度目という初心者なんで
書いてみたはいいけど書き込めるかどうかすら心配だったので。
とりあえず次は「オリスルートの銀の小枝」予約します。
「砂漠に吹く風」布教したかったけど、難易度高すぎ・・・。
第5話
チキタは夢を見ていた。
昔、どこかのサーカスで育ったシャルボンヌという熊の夢を。
太鼓がたたけ、笛が吹けた人気者だったが、人気がなくなってきたため
親方はシャルボンヌに水玉模様のペンキをぬり、人気は少し盛り返すも、
そのペンキは毒だったのでシャルボンヌは弱り、使い物にならなくなり山の中に捨てられる。
そこでチキタは夢から覚め、かわいそうだと泣く。
ラー・ラム・デラルは「あの下着喰いのこと?」ときき、「そういやそうだ」とおもうチキタ。
なぜこんな夢を見たのかと不思議がる。ラーは無言でチキタのベッドにある祖父母のしゃれこうべを見る。
最近チキタの様子が変わったせいか、美容関係の悩み事を持ち込む女が増える。
くせ毛の黒髪美女があらわれ、チキタにもっと美しくなりたいと相談。
チキタは成長期の作用のせいで秘法や秘薬とは無関係だと追い返す。
その夜、またチキタはシャルボンヌの夢を見る。
捨てられ、死に掛けたシャルボンヌはラッパを吹こうとする。そこに声がかけられ、
「バカなくまだ それを吹けばもう一度サーカスが戻ってくると思っているのか?」
さらに、「子供のころから人間に育てられたのか だから檻に入れられ、ムチをくらいあげくそんな目にあってもお前は分からないんだな 人間が憎いのか恋しいのか」
チキタが夢から覚めると両手両足を縛られ、のどもとに剣をつきつけられていた。
昼間きた黒髪の女がきれいになる方法を教えろと迫る。
知らないというチキタに女は剣でチキタの足を刺し、おどす。
そこにラーがあらわれ、女はラーの額にある印を細い棒で貫き、ラーは倒れる。
ラーを心配しさわぐチキタに女はうるさがり喉に剣を刺し、チキタは死ぬと思う。
そしてシャルボンヌの夢の続きを見る。
「このまま消えうせるも切なかろう 時が許す限りさまよってごらん」
謎の声で死に掛けたシャルボンヌは甦るが、何も覚えていなかった。
ふと心引かれる匂いを感じ、それが自分を捨てた人間の下着と知らず、熊は布を口にする。
そうしてシャルボンヌは布喰いになった。
見守るチキタの前にラーが現れるが、それはラーの姿を借りた別の存在だった。
「いつもラーの中にいるよ 私たちをあの子の中に見つけてくれるね」微笑んでいう。
目を覚ましたチキタの目前に、先ほどの女が殺され天井から吊り下げられていた。
ラーが回復してやったものらしい。チキタはラーを心配するがラーは
「ちょっと転んだだけ」といい、相手にしない。
翌日、死体のぶら下がる部屋で、チキタはラーに熊の姿になってもらう。
白い熊のすがたをしたラーに抱きつき、チキタはシャルボンヌの夢が実際起こったことだと思い、
(ごめんよ…)と謝る。
第6話
ラーは人間を百年飼育するには、精神のケアが何より重要だと聞き、
他の妖怪のアドバイスどおりチキタの家族になろうとする。
チキタは家業の事を勉強しようと、同業者一族のいる隣村の山の中へ白い熊の姿をしたラーをつれて行く。
その一族、シャンシャン家の長はチキタを歓迎し、いろいろな話を聞かせてくれる。
妖(あやかし)の分類は大きく分けて「人が作ったもの」と「そうでないもの」に分けられ、
チキタの一族グーグー家は妖作りの名人だったという。
チキタは薦められたお茶を飲むがその中には毒が入っていた。
チキタをラーは心配するが、シャンシャンの術にかかり、ラーは体が動かせない。
シャンシャンは「人が家畜のようにエサとして妖に飼われようとは 恥の生より誇り高き死を」と告げる。
そこへ先日チキタを殺そうとした黒髪美女そっくりの茶髪の少年が、
「俺の母親を殺したな」とチキタの髪をつかむ。
あせるラーに、ふいに外部から助力が入り、シャンシャンの術から開放される。
ラーはすぐさまチキタを助け、震えるシャンシャンに
「誇り高く全滅すっかシャンシャン」と笑いかける。
シャンシャンの息子の茶髪少年は泣いて震えながら「親の敵」とラーに刃向かうが、
ラーは「おまえさー蚊とかボウフラに勝負とかいわれてもこまるだろ
たった百年生きるのも難儀な弱虫のくせにアホなことにうつつを抜かすな せっせと生きろ」
見逃し、チキタをつれシャンシャンを去る。
ラーは先ほどの外部から助力した存在に「出て来い」というと、
「なんだい さっきのお礼?その子を半分くれるのかい?」と金髪の少年が現れる。
なに者かとたずねるラーに
「分かるだろ お前と同じ人喰いだよ」と笑いかける。
隼人は浩二を訪ねていた。
「最近お姉ちゃん、どっか変ったところないかい…?」
「うん、違うね!」
「えっ!?」
「恋する乙女は目の色が変わってきちゃうんだ!」
「いやそういうことじゃなくてね…」
隼人は病気の浩二にこれ以上気にやませてはいけないと思い、帰ろうとする。
「お兄ちゃん、ごまかさないで。本当はお姉ちゃんになにがあったの!?」
隼人はもしかしたら順子がショッカーに操られているかもしれない、ことを思い切って
話した。浩二は涙ながらに訴えた「お姉ちゃんは…まえとは違うんだ…」
夜、順子が帰ってきた。浩二は眠っており、つけっぱなしだったテレビを消そうと
したとき、テレビの映像が変わった。そして腕時計に耳をやると順子は何者かに操られ
たように部屋を出て行った。浩二は一部始終を寝たフリをして見ていた。隼人に連絡し
ようとするが、病気のせいで体が思うように動かない。
順子は隼人の泊まっているホテルにやってきた。出かけようとしていた隼人は部屋の
前でばったり順子と出くわす。部屋に招き入れる隼人。その時、やっと電話に辿り付け
た浩二から電話がかかってきた。
「あ、浩ちゃんか…なに!?」
バシュッ!
順子はバッグから光線銃を出すと隼人に放った。しかし隼人は咄嗟に避け、枕を投げつ
け視界を奪い、当て身で順子を気絶させる。
その頃礼奈は頼まれた”お願い”、すなわち自宅金庫から重要書類を盗み出そうとし
ていた。しかし父親に発見され殺されそうになる。そこを救ったのが滝だった。滝は
頼んだはいいものの、心配だったのでずっと見張っていたのだった。滝は日下社長を
拉致し、礼奈と共に本郷家へ。そこには隼人もいた。研究所には浩二もいた。容態が悪
くなったのでここの医者に診てもらっていたのだ。しかし白血病はいまだ完全な治療法
がない。ショッカーの技術陣ならば、改造人間を作る際の血液の全てを入れ替える方法
の応用で治療できるかもしれない、ということで、乗り込んだ際に一人連れてこようと
いうことになる。
そしてオクトーバープロジェクトの全貌も明らかになった。この10月に日下電子から
発売されたテレビ、腕時計などのあらゆる電子製品はこれまでの10倍以上の性能を持ち
ながら1/10の価格で販売されていたのでバカ売れしていた。テレビから指令電波を発信
し、腕時計で自由に人を操る。これがショッカーのオクトーバープロジェクトの正体
だったのだ。
隼人と滝は例の牧場へやってきていた。モトキチ達に侵入の邪魔をする馬たちを
ひきつけてもらい、事務所へ入り込む。牧場主を締め上げ、地下室を確認すると、
隼人は滝に帰れという。
「簡単すぎる。やつらは待ち伏せしている。ここから先はライダーの俺にもどうなる
かわからない。生身のお前ではなおさらだ。だから戻れ。もし俺が死んだら後は誰がや
る? お前が、そしてお前の組織しかいないだろう」
なかなか説得を聞いてくれない滝。隼人は滝を殴りつけ部屋から放り出し、一人地下室
へ向かった。
滝はしぶしぶ脱出する。しかし、ショッカーがそう簡単に帰してくれるハズはなかっ
たのだった。狼男とケンタウロスに挟まれて滝は大ピンチ。しかし一条の光線が2匹を
撃退する。
「誰だっ…! あっ、お前は…!」
第七話
チキタが目を覚ますとクリップと名乗る人喰いの金髪の少年が、これからチキタのそばにいると言い出す。
シャルボンヌの物語や二度殺されかけたせいで人間に嫌気がさしていたチキタはそれをすんなり受け入れる。
クリップがラーがずっと熊の姿をしているのはなぜかと尋ねると、ラーは
「チキタが熊を好きみたいだから…」という。からかうクリップにラーはけんかをふっかける。
あわてた様子でけがをしたぼろぼろの男が一人やってきて、一緒に来てくれとチキタに頼む。
妖しい関係は何もできないと断るが押し切られ、行くと、大きな木のてっぺんに大きな鳥が止まっていて、
その木には三人の赤ん坊がぶらさげられていた。その大きな鳥がやったのだという。
すぐに村の男達が木に登って助けようとしたが、大きな鳥の妨害にあい、だれもその鳥を倒せずにいたのだった。
実は、その木は村で二番目に大きい木で、一番大きい木はこの間切り落としてしまっていた。
その木にあった鳥の巣に、ヒナが三羽いた。
その頃隼人は3匹の怪人を倒し、最深部で10月計画のボス・ビッグマシンと対面していた。
「コンピューターを使って日本人をロボット化しようなんてとんでもないことを考えた
ようだが、そんなデタラメは許すわけにはいかないんだ!」
「この計画は元々お前たちの政府が始めたものだ!」
「なんだと!?」
「国民を番号(コード)で整理しようという国会での審理…あれは日本政府のコンピューター国化計画」
の一部なのだ!」
「もっとも、我がショッカーが9分がた出来上がったところでぶんどって手を加えたがな。
しかしこれとてお前たちの選んだ政府の計画をより完全なものにしてやろうという親切心
からさ」
「恨むなら日本政府を…そう自らで選んだ政府なのだから自分自身を…」
そこで隼人は自分の体がおかしいことに気づく。体の動きが鈍くなっているのだ。
ビッグマシンは機械に特殊な超音波を放射して、機能を狂わせる能力を持っており、
それによりライダーの身体能力も著しく落ちていたのだった。
首根っこを掴まれて絶対絶命のライダー。
少年の形態をしたラーは「人間の命もあの赤ん坊で丁度3人 これで鳥の怒りも収まる」と笑って言う。
クリップは「木を切るにしてもせめてあなたがたはヒナが巣立つまで待つべきだったんです。今回の事は自分がまいた種 高い代償でお気の毒でしたが」
その言葉に赤ん坊の母親は泣く。
チキタは村人がみな怪我を負わされたのを見て、かわりに赤ん坊の遺体を連れ帰ろうとする。
ラーは熊に変身し、チキタを背中に乗せ空中へあがる。チキタは
ラーに「熊じゃなくてもおまえのこと好きだよ」といい、ラーは照れてぐるぐる回る。
チキタは傷や血まみれの大きな鳥を見て
(痛ましい たとえ怪物でも傷は痛かろうに)と思い、さらに赤ん坊にもこの子には何の罪もないのに、と気の毒に思う。
しかし三日目にさらわれた赤ん坊だけはまだ息があった。そして大きな鳥も息絶え、地へ落ちる。
結局赤ん坊一人だけが助かるも、後味の悪い話だったというチキタに、
クリップは「あの鳥がいつ命を失ったか分かるかい?」とたずねる。
チキタが鳥の傷に気づき、痛ましいと心を寄せたとき、鳥はもう死んでもいいと思ったのだと。
「どんな怪物でもね 分かってもらえるってことにはすごく弱い」
そしてチキタは無自覚とはいえ人喰いをすっかり手なずけている、
と杖を持ちながら思う。
少年の形態をしたラーは「人間の命もあの赤ん坊で丁度3人 これで鳥の怒りも収まる」と笑って言う。
クリップは「木を切るにしてもせめてあなたがたはヒナが巣立つまで待つべきだったんです。今回の事は自分がまいた種 高い代償でお気の毒でしたが」
その言葉に赤ん坊の母親は泣く。
チキタは村人がみな怪我を負わされたのを見て、かわりに赤ん坊の遺体を連れ帰ろうとする。
ラーは熊に変身し、チキタを背中に乗せ空中へあがる。チキタは
ラーに「熊じゃなくてもおまえのこと好きだよ」といい、ラーは照れてぐるぐる回る。
チキタは傷や血まみれの大きな鳥を見て
(痛ましい たとえ怪物でも傷は痛かろうに)と思い、さらに赤ん坊にもこの子には何の罪もないのに、と気の毒に思う。
しかし三日目にさらわれた赤ん坊だけはまだ息があった。そして大きな鳥も息絶え、地へ落ちる。
結局赤ん坊一人だけが助かるも、後味の悪い話だったというチキタに、
クリップは「あの鳥がいつ命を失ったか分かるかい?」とたずねる。
チキタが鳥の傷に気づき、痛ましいと心を寄せたとき、鳥はもう死んでもいいと思ったのだと。
「どんな怪物でもね 分かってもらえるってことにはすごく弱い」
そしてチキタは無自覚とはいえ人喰いをすっかり手なずけている、
と杖を持ちながら思う。
「まてっ!」
二人が声のした方をみると、そこにはもう一人ライダーがいた。そのライダーは次々
とコンピューターを破壊し始めた。
「お前、本郷か!?」
「そうだ! しっかりしろ隼人!」
「デタラメをいうな! 本郷は…貴様は死んだはずだ!」
「肉体は脆いもの。しかし精神は永遠に不滅だ!」
「そうか、貴様はアンドロイド…脳だけ本物のロボットだな…フフフ」
「逃げろ! こいつは機械を狂わす! 全身機械のお前ではだめだ!」
本郷はベルトからジェットを噴射させると宙を飛び、コンピューターの周りを飛び回る。
ビッグマシンもライダーを追う。何周かしたとき、突然コンピューターが火を噴いた。
「お前は身体能力は俺と同じのようだが頭のデキは違うようだな。やたらに乱射した
超音波がコンピューターを狂わせたのさ!」あちこちで爆発が起きる。
「さぁ、一文字 おさらばしようぜ これでコンピューターは破壊する!
おそらく狂った用心のために自爆装置もつけてある! だとすればそれは…
日本政府のせめてもの良心だ!」
脱出したダブルライダーは牧場で滝を発見する。先ほど滝を助けたのも本郷ライダーだったのだ。
3人で遥か彼方まで脱出した頃、基地は大爆発を起こしていた。そこで隼人は気づく。
医者を連れてくることを忘れていたことを。
本郷家の研究所で浩二くんは亡くなっていた。テレビでは総理が責任を追及されるニュースが流れてていた。
「すまない、順子さん…」
「いいんです、あの子は、あの子の短い人生をあの子なりに一生懸命生きたんです」
「ただ残念なのは…」
「あたしたち人類が”科学”という”文明の武器”で戦う相手を間違っているってことが…わかったことです!」
仮面ライダー 完
第八話
ラーに変身能力があるのは、人の心を捉えるためだという。
若い男には美しい娘、若い娘には美青年、または小動物の擬態で狙った人間を誘い込み、食べるのだと。
「だから俺が変身するものは全部人の目にかわいく美しく好ましくうつるようなものときまってるんだよ」
クリップは何かに化けたりはしないのか、と聞くチキタに「私はこの形ひとつで」と答え、
チキタは「女性専門なんだ」と納得する。ラーは「偏食かい」男も老人も子供も食わないと、というが、
「子供はともかく女以外は喰いたくない」とクリップは言う。
そんな二匹の人喰い話に加わっている事にぞっとしつつも、チキタは最近昔ハイカの家にいたときのように楽しいとベッドに入り込んでくるくまラーを見ながら思う。
夜中、目が覚めるとクリップの前に女の幽霊が現れ、
「どうか思いを遂げさせてくれ」と泣くのを見る。
翌日、またもや妖しい関係の以来が来、断るも連れ出される。
ある村の一番大きな家の屋上に、たくさんの魚が運ばれてくる。主人の男は、最初カラスの餌場になったのかと思うが、
ほかにもサルや猫、蛇などいろんな動物が魚を運んできて、追い払ってもキリがなく召使も妻も逃げてしまったという。
クリップは微笑んで「大丈夫 奥さんが戻ってくれば終わりますよ」という。
最後の魚とともに「うらめしや」と夜中にクリップの前にあらわれた幽霊がでる。
「あなたが殺して海に捨てた奥さんでしょう?!」クリップの言葉を男は否定するが幽霊は
「これでやっと全部揃った 私をむさぼった海の魚
あなたに殺されこれだけの魚についばまれて骨になったんだ」おまえも同じようにしてやる、
と魚を襲い掛からせるが、ラーが男を助ける。「この人を殺して捨てたのは事実だぞ 敵を取らせてやらないのか?」クリップの言葉にラーは
「チキタの前での人殺しは健全な精神の育成に支障が起こる」というと
クリップは「何にも知らん妖怪のくせに 人間同士の話に割り込むな」という。
怒るラーを止め、チキタは仇とかそういうのいやだ、といい、おびえる男に謝れ、とどなる。
「そういう問題か?」とあきれるクリップに、
「だってこの人だっていつか死ぬんだ だから何も今殺さなくてもいいじゃないか
いつか死んで火に焼かれたり土の中で虫に食われたりいつか奥さん あんたと一緒になるんだ
だからその日まで待ってくれ」必死で言うチキタ。
男は泣いて土下座しながら「許してくれ」と何度も謝り、幽霊は涙を流して消え去る。
クリップは家で杖を抱きしめながら
「さみしいな いいかげん目を覚ましてくれよ オルグ」と杖に話しかける。
チキタはクリップに「あんたあの時ラーに『人間同士の話に割り込むな』といったね あんたひょっとして…」
いいかけるチキタの手をとり、クリップは噛み付き、その血をなめていう。
「ご名答 私は『人間』なんだ 『人間』で『人喰い』なんだ 最低だろ」
と人喰い人間クリップは舌を出す。
167、168で二重になってしまいました。すいません。
ここまでで一巻分です。
解説かいていて分からない部分があるんでちょっと分かりにくいかも…
>仮面ライダーさん
かぶってしまってすいません
>>158 はいそうです。説明ないとわかんない人もいるかな。
あと蛾なんだから飛べよとか、見てるならお前がやれよ滝! とか突っ込んじゃあいけません(笑)
>>172 いえこちらこそすみませんです。
174 :
夢使い:04/05/06 02:19 ID:???
目の前の悟が確かに「さわれる」存在であることを確認、
感激して抱きつく三時花。その時、瞼の裏に映る光景があった。
2年前、悟は自分には特別な能力があって、それで秘密の仕事
「夢使い」をやっていることを教えてくれた。
「力」の実演として、三時花の周りに大量のお菓子を出現させて見せる悟。
なめてみると実際に味がする。驚き、言われるままもう1度なめてみると・・・
手を叩く音と共にお菓子は消え、なめたのは悟の唇だった。
そんな甘い付き合いの思い出。
しかし程なくして、悟の「夢使い」の仕事に三時花も巻き込まれてしまう。
危機の中、悟は三時花を逃がし、異形の炎の中へ消えていった・・・
ふさぎこむ三時花の前に「実相寺(じっそうじ)悟さんの仕事仲間」と名乗って
現れたのが、三島塔子だった。悟に託された遺品の人民帽を渡す塔子。
更に塔子は三時花にも「力」が潜在していることを見て取り、覚醒させる。
三時花は自ら望んで、悟から土曜星を受け継いだのだった。
175 :
夢使い:04/05/06 02:20 ID:???
そこまで思い出した三時花は、自分が悟と抱き合ったままクリスタルに
包まれていることに気付く。「これはわたしが望んでるものじゃない」と
はっきり思うと、悟と周りのクリスタルは砕け散り、三時花は夢使いの
姿に戻った。だが、周辺はまだクリスタルのドームに囲まれている。
三時花が涙を拭くと、そこから例の悟の幻像が現れる。
幸せな日々は戻らなくても、2人は一緒だと確認する三時花。
悟の呼びかけに従い、ドリル・オブ・ソフトクリームで
周りのクリスタルを叩き割る。
三時花の眼前に広がった空間には、無数のクリスタルが浮いていた。
その1つ1つの中に1組ずつ男女が口づけをした状態で入っている。
その中の1つに、瑠瑠が1人で入って泣いており、三時花のいる足元には
銀樹が倒れている。銀樹を助け起こす三時花。
そこへ14歳当時の銀樹の両親の姿が再び現れ、等身大に拡大される。
彼らはクリスタルに包まれ眠っている青のスピカを見せると、三時花にも
同じように眠っていてもらうつもりだったが、目を覚ましてしまったのでは
仕方がない、と言い、スピカを解放する。
176 :
夢使い:04/05/06 02:20 ID:???
銀樹の父は告げる。ここにあるクリスタルは、阿部家の先祖達を
閉じ込めたものだと。女達は全て、胸に穴が空いている。心臓――
黒い石を抜き取った穴が。そして、瑠瑠が来たのは銀樹の母が死んで
しばらくしてだったという事実。銀樹も、真相に気付く。
阿部家の妻は代々、1つの心臓から作られた、ただ1人の女だと。
瑠瑠も代々の記憶を取り戻しつつあるようだった。父は言う、鉱物は
有機体と異なる永遠の存在、「永遠の恋」を行うのだと。
母が瑠瑠をクリスタルから解放し、父が「“聖婚”をはじめよう」と言うと、
瑠瑠はウェディングドレス姿に変わる。
一方、ふもとで夢見を行う塔子。思い出すのは、彼女の愛した人、
(血の繋がらぬらしい)亡き父のこと――しかしやがて真相を見た塔子は、
橘と共にドリルタンクに変形、燐子達のところに向かう。
時間稼ぎだった3人のスピカの合体は逃走、青によって閉じ込められた
もう1人のところにマスターが現れる、解放する。
何故か銀樹の近付くのを拒む瑠瑠。しかし、クリスタルが瑠瑠を包み込むと
それは更に成長、銀樹をも取り込んでしまう。その中で銀樹が見たものは――
口すけをしている両親の姿。そして、母が「今日は生まれそう・・・」と
言うと、身体を作っているガラクタの一部が分離、集まって、
小さな人形になった。母が息を吹き込むと、それは人間の赤ん坊の姿になる。
母はその子に名を付けた。銀樹、と――
177 :
夢使い:04/05/06 02:21 ID:???
そこで瑠瑠は激しく拒絶、クリスタルは砕け、銀樹は気を失って倒れる。
そこへ4人のスピカを連れたマスターが現れる。
彼ももしや、とは思っていたのだ。なぜキスしても瑠瑠は壊れなかったのか、
それは銀樹もまたガラクタでできた模造人間だったから・・・
(瑠瑠に息を吹き込む時、銀樹も黒い石から生気を吹き込まれていたのだ)
マスターは銀樹の身体を切り開いて確かめようと言い、杖を出す。
杖には斧の刃がつき、先端には剣を抱いて鎧を来た少女の人形がある。
それに対し再び姿が薄れ、渦巻きだす銀樹の父。箒神を出す三時花。
しかしマスターは「同じ手を二度も喰わぬ」と杖の刃で父の頭を
叩き割ってしまう。三時花も3人のスピカに取り押さえられる。
残る1人のスピカが瑠瑠を捕らえ、マスターが刃を銀樹に振り下ろそうと
した時、服の裾をくわえて止めたのは青のスピカだった。
青はマスターに挑むが、術を破られ吹き飛ばされてしまう。
「人形の分際で・・・」と言うマスターに青のスピカは答える。
「でもこの少年と少女の気持ちはわかります。人を好きになる気持ちが
わからないのなら、マスターこそ教団の任務を遂行するだけの人形です!!」
怒るマスターが青に止めを刺そうとした時、足元の地面を破り、
2体のドリルタンクが出現した。(橘は途中で燐子を乗せている)
178 :
夢使い:04/05/06 02:22 ID:???
マスターと塔子の立ち合い。包み込もうとするクリスタルから逃れ、
フライング・ナックルでそれを砕く塔子。更にナックルを飛ばすが、
マスターはそれを切り捨てる。とりあえずは互角の戦いか。
マスターの刃を塔子が箒神の柄で受けての鍔迫り合い(?)の中、
2人は黒い石がこの星ではない、「星界の果て」から
やって来たものだと語り合う。
しかしそこで戦っている2人も含めた全員が別のものに注目する。
頭を割られた銀樹の父がなおも立ち上がり、銀樹を抱き上げて
瑠瑠に迫っているのだった。
割れた頭から亀裂が広がり、父の姿は破れて消えるが、中から大量の
クリスタルが出現、まず銀樹を、更に辺りのものを包み込んでいく。
退却するスピカ。瑠瑠は飲まれる覚悟を決めようとするが、塔子に
助け出される。青のスピカは燐子が拾い、とりあえずは全員退避。
塔子の腕の中で瑠瑠は「自分をクリスタルに捕まえさせてください」と言う。
銀樹と瑠瑠は2人で1つの模造人間。2人ではじめて完全。
つまり1つになった時――どちらかが自分の命を相手に与えた時、
人間になれるのだ。そして先祖達は、誰もそれを望まなかった。
不完全なままでも、永遠に恋を続けることを望んだ。
けれど、瑠瑠はそれを終わりにしようと決意していた。
自分の命を、銀樹にあげるつもりなのだ。
胸の石の中で、少女が再び目を開けた。
179 :
夢使い:04/05/06 02:26 ID:???
一方、銀樹が気が付くと、そこは辺り一面に奇妙な建造物(?)の
残骸がそびえ立っている場所だった。そして、そこで銀樹の前に
現れた全裸の少女――それは、石の中の少女だった。
少女は何故か涙を流した。そして、その涙を銀樹の目に塗りつけた。
その時、蘇る記憶があった。
その晩は「今夜はずっと起きていたい」という瑠瑠の希望があって、
夜の内に息を吹きいれた。そしてはっきりとお互いの想いを確認したのだった。
その時は口づけはしなかったが、代わりに瑠瑠の目にキスをした。
すると瑠瑠の目から落ちた涙が結晶となり、みるみる成長して、
その破片は光の粒となって辺りを覆った。その1つ1つの中に見えたのは、
子供達の姿――
石の中の少女はしゃべらないが、考えは銀樹の頭の中へ伝わってきた。
あれは未来に生まれる銀樹と瑠瑠の子孫だったのだ。
(続く)
仮面ライダー乙です。
意外と短い話なんですね。
チキタ☆GUGUもおもしろそうですね。
ちょっと怖い感じだけど。
第五話「マキ」
晴れた日のアスファルトに映る影を見て、10秒数えた後空を見ると白い影が映る。
影が目に焼き付いているだけなんだけど、私にはそこにあるように見える。
それでいいし、それがいい。
横山マキは制服にネクタイをつけている。友人達が何故かと聞くと、大学生の
彼氏にもらった物をつけているのだと答える。大学生と付き合ってるなんて大人っぽいと皆は言う。
隣の席の椎名は席替えをした日から毎日消しゴムを忘れてマキに借りてくる。
もしかして、マキと話したいがためにわざと忘れてるんじゃないかとマキは勘ぐる。
ある日椎名がそのネクタイ彼氏からもらったんだって?と聞いてくる。マキはそうだと答える。
「昨日から家庭教師頼んだんだけどさ、石動っていう先生で、前までお前の所にいたんだろ?
言ってたぜ。高校の時の制服のネクタイねだられてあげたって」マキは動揺した。
本当はマキには彼氏などいない。全て嘘だ。でもそれでいい。妄想の彼氏は優しくて頭が良くて
格好良くてとろけるようなキスをしてくれる。必要なのは大きく思い込む力。
マキは図書館で椎名に会った。椎名は今日は彼氏とデートすると
言っていたのに何で図書館に独りでいるんだと嬉しそうに聞く。
「何でそんなに嬉しそうなの?私に気でもあるの?」椎名はそうだと笑顔で答える。
マキが赤面すると、横山さんと同じ嘘だってばと、からかうように笑った。
あんな嘘少しは気がないとつけないんじゃないかとマキは一瞬思うが、そんな訳はないと思い直した。
今まで他の同級生や石動先生や、その他の男性に何度も何度も片思いをした。
でも自分には何の魅力もない。思うだけでそこから発展した事など一度もない。
「そんな事ない。マキは世界一可愛いよ。その上賢くて美しくて大人でエロスで
清楚で神秘的な特別の女の子じゃないか」妄想の彼は自分をいつでも特別扱いしてくれる。
椎名とマキは放課後日誌を書いていた。「横山さんの事好きだから嬉しい」その言葉にマキが
赤面すると椎名は嘘だとまた笑う。嘘はいい加減止めろととマキが言うと椎名はマキのネクタイを引っ張り
「じゃあこれも止めれば」と言う。「ホントだもん」「じゃ、これもウソな」椎名はマキにキスをする。
「つまんない。私の彼は毎日溶けるようなキスをしてくれる。椎名じゃ力不足」マキはそう言って
その場を立ち去る。現実の椎名のキスより妄想の彼のキスの方が最高だ。
その晩マキはいつものように妄想しながら自慰をする。しかし、現実の椎名とのリアルなキスが頭に浮かぶ。
恥かしい程何もないマキは嘘でも特別な女の子で有りたくて、何かあるふりをしてバランスをとる、
そんな事で手が一杯だ。そうやって自分をだましていないと、哀しいほど惨めで死にたくなる。
椎名のキスで妄想はぶち壊しだ。昨日吐いた言葉で椎名との仲も…
毎日消しゴムを忘れていた椎名が今日は消しゴムを持ってきていた。椎名は無愛想だ。
椎名は屋上へ上がる。マキはそれを追う。「消しゴム、あたしから借りてたのあたしと話すきっかけが欲しかったの?」
二人きりの屋上でマキは訊ねる。椎名は否定する。「ウソでも良いからそうだって言って欲しかった」マキはその場を去ろうとする。
「何だよそりゃ。つまんねーんだろ?これよりつまんねーんだろ?」椎名はネクタイを引っ張る。
「つまんない自分が見えて嫌なのっ!ねえ、椎名が私を世界一可愛くて賢くて美しくて神秘的で大人でエロスで清楚な
特別な女の子だと思ってるって、勝手に思い込んで良い?」マキは泣きながらネクタイをほどく。
「え??……よくわかんないんだけど思春期って事?」椎名の言葉に、マキの手の中のネクタイは屋上から落ちていった。
晴れた日、空に映る二人分の白い影を見て、椎名とマキは笑いあった。
第六話「アツコその1」
付き合いだしたのは一年生の夏の時。セイジはアツコよりもチビだった。アツコは今よりもだいぶガリガリだった。
指を繋ぐだけで甘く痺れて涙が出た。いつからか二人は喧嘩をしても嘘やセックスで誤魔化すようになった。
そんな日常に慣れきったある日、アツコの携帯にセイジの後輩の富樫からメールが来る。
メールで呼ばれた場所へ行くと、富樫はアツコが好きだと告白した。セイジよりも大切にすると言われた。
セイジはコンドームもないのに学校のトイレでセックスを求めたり、約束を破ったりする。
アツコはこうなったら浮気してやると富樫に連絡する。富樫と手を繋ぐと、胸がときめいた。
セックスもキスもしなくても、指先だけで相手の思いが流れ込んでくるかのようだった。
夜、アツコの部屋にセイジは入って来ようとする。富樫と付き合うからもう来るなと言うと、
あいつはセックス目的だ、前に金が無い時に五千円払わせて俺とお前のセックスを富樫に覗き見させたと言う。
アツコが泣き出すと、お前にやったアクセサリーはその金で買った物だとセイジは笑いながら言った。
アクセサリーを投げつけセイジを追い出したが、不安は消えない。学校にいる何人かの人が自分と
セイジのセックスを見ているのだ。翌日、皆の声や視線が気になってしょうがなかった。
富樫が話し掛けるがアツコは冷たい態度をとる。大切にするなんて嘘だったんだ。あいつもセイジと変わらない。
富樫は誤解が解こうとアツコの部屋の窓を叩く。確かに自分は見たが、その前からアツコが好きだった、
見た事を後悔していると言う。富樫は落ち込み下を向き、その拍子に窓を割ってしまう。
富樫は窓の穴から手を伸ばし、アツコの手に触れる。手から、富樫の思いが伝わってくる…
「ウソ、つかないでねっ……?」アツコは部屋に富樫を入れる。富樫はアツコの額にキスをした。
ただそれだけなのに、胸がときめいたいた。
第七話「アツコその2」
小さな頃、女子高生の太い足がショックだった。でもママは少女のように細い。
自分はきっと大丈夫だ。綺麗なママ。でも女臭い所気持ち悪い。そこは似たくない。
付き合い始めた頃、セイジとアツコはよく映画を見に行ったり店へ行ったりとデートをした。
セイジは欲しい物は何でも万引きする。面白いセイジ。でも、たまに怖くなる。
アツコは貧血で倒れる。皆に生理である事がばれたかもとアツコは恥かしがる。
何でこんな物がくるんだろう。めでたいと言う母も、アレが来ちゃったーと喜びはしゃぐ
他の女子の神経も分からない。虫唾が走る。嫌でたまらない。
二年になり、セイジはアツコにセックスさせろと迫るようになった。アツコはお嫁に行くまで
絶対にしないと泣く。セイジはセックスがしたいからと羽田先輩の彼女と二股をした。
二股が羽田にばれ、セイジはリンチされる。アツコが見舞いに行くと、セイジは怪我だらけなのにセックスしたいと言う。
「アツコのお尻の穴にキスしたい」セイジの変態発言にアツコは帰ろうとするが、帰ったら
また他の女のところへ行くと言うセイジの言葉に、アツコは仕方なしにセックスをした。
裸になったアツコに言う。「大人の女の人みたい」以前はガリ子とまで呼ばれた
アツコも、いつの間にか肉をつけ、大人の女の体へと変貌していたのだ。
セイジは映画を見なくなった。本も漫画も読まなくなった。でもコンドームだけは盗んでくる。
アツコは開き直れたかわりに何故かいつも寂しい。明るい髪の色をしたセイジを見ながら言う。
「あたしも染めようかな」セイジが受け止めてくれるのならもういい。
第八話「アツコその3」
アツコと富樫は毎日手を繋いで帰るようになった。同じ学校の生徒が通ると
富樫が照れて手を話す所が少し不満だ。アツコは自分のセックス現場を
見ておきながら何もなかったかのようにヘラヘラ笑っている岡達に怒り、
放課後呼び出し訴えられたくなかったらズボンとパンツを脱いで
尻に棒を刺せ、写真に撮って仕返しに辱めてやると脅した。
しかし岡達は「仕返しに辱めるってあんた全然恥かしくない。自慢していい体だと思う!」
などと言い、アツコは復讐する気がそがれる。その事を富樫に笑い話として言うと、
「覗かれた事あんまり言わない方がいいですよ。誰が聞いてるかわからないし、
変に捻じ曲げられて噂になるかもしれない」と真剣に言われる。自分の事を
心配して言ってくれているのだが、岡達の能天気ぶりに少し気が楽になたのに…
富樫は夜遅くまで自分の家にいてくれないし、部活も真面目に出る。
そんな時はセイジの事ばかり思い出す。セックスの時何度も自分の名前を呼んでくれたセイジ。
それが何故か可愛く感じられた。セイジはいつも傍にいてくれた。
セイジの事なんて思い出したくない。もっともっと富樫といたい。アツコは泣く。
たまには自分が富樫に合わせないといけない。アツコは富樫の部活が終わるのを待っていた。
するとセイジが現れ、いつも許してくれたんだから許してと言ってきた。アツコは泣きながら
セイジを罵倒する。そこで初めてセイジは自分のした事の重大さに気付いた。
帰り、富樫は夜にアツコのもとへ行くと言った。二人は濃厚なキスをする。
ベランダで富樫を待っていると、セイジがやってきて写真を数枚見せた。
セックスを見せた相手全員の性器を露出させた写真だ。これで許せとセイジは言う。
許せるわけがないと言うと、セイジはアツコを無理矢理その場から連れ去った。
富樫がアツコに会いに来ると、そこにアツコはおらず、セイジの持ってきた写真が落ちていた。
富樫は全てを悟る。一方セイジに連れられるままどこともわからない所へアツコは連れて行かれた。
セイジはアツコの名を何度も何度も叫び、謝った。憎くて、くやしくて、大嫌いで、
いいかげんで馬鹿で嘘つきなセイジ。それでも……
翌日、アツコは富樫をふる。昨日こうなる事を予測していた富樫はアッサリと承諾した。
富樫を好きな気持ちはまだあるし、覗きの事は一生許せないがアツコはセイジと元の関係に戻った。
第九話「瑠璃その2」
あれから、瑠璃は擦れ違うたび石井の手に触れてくる。無理を言う事はなかったが、
手を触れるのもやめてほしい。あの時、瑠璃の態度に腹が立ちヤリャいいんだろうと
車なんかで乱暴に、子供相手にしてしまった。……可哀相な事をしたと思っている。
石井の息子はクリスマスにMEGUMIみたいな可愛いお母さんが欲しいと言ってきた。
そんな事を思い出しながら理科準備室へ行くと瑠璃がいた。卒業までは我慢する
つもりだったけどと言いながら、瑠璃は石井に抱きつく。それを廊下にいた荒井に見られてしまう。
荒井は絶対に喋らないだろう、もし噂が立っても毅然とした態度をとればいと瑠璃は言う。
だが石井は噂が立つだけで教師という自分の立場は危うくなる、もう自分に付きまとうなと言った。
「わかりました。息子さんが可哀相ですもんね。そのかわり、最後に先生と二人で旅行に行きたいな。
じゃないと、荒井が言いふらすように仕組みます。荒井はまだ私に気があるからどうとでも出来ます。
目撃者がいるなんて言い逃れできませんよね?」最後と言う言葉を信じ、石井は旅行へ行く事に。
旅行といっても息子と遊園地へ行く約束があるので12時間だけだ。
「これで最後だって約束するから先生にも約束して欲しいの。今のあたしが困るなら、
困らなくなったらもう一度会って下さい。十年でも二十年でも、ずっと先生の事が好きだと思う」
石井は一応承諾する。夜、二人は一緒の布団で眠る。勿論、セックスはしない。
「先生、本当に最後にしようとしてる。あたしの約束なんて聞き入れてくれないの?あたし本当一生先生が…」
「子供の言う事にしか聞こえないよ。でも、その約束信じられるよ」瑠璃は涙を流し、石井に抱きついた。
クリスマスに石井は息子に普通のプレゼントを渡す。サンタを信じない息子に石井は
「信じてたらいつかお母さんだってくれるかもしれないぞ」と言った。
飽きれるほど先走った事だ。瑠璃はMEGUMIに似ていないし。
期待しても仕方のない事だ。でも、彼女は甘く見ちゃいけない娘だから。
第十話「根岸その2」
受験シーズン。頭の良い荒井は秀高へ行き、根岸は中下高へ行く。
学校がわかれて会う事が少なくなったら、私達はどうなるんだろう?
入試が終わり、禁欲していた荒井と夜に久し振りに会う。根岸は何とか受かった。
荒井のおかげで三年生の後半は楽しかった。気が違ったみたいにいっぱいセックスした。
気が違えるほどの何かがあるのは良いと思う。でも、何年後にお互い別の人と
セックスしたりするのだろうかと思うと悲しくなる。
卒業式が終わり、荒井から第二ボタンをもらった後に、殴り合おうと根岸は言う。
根岸には前に殴りあった時の傷がまだ少し残っている。以前よりもずっと根岸の事を
大切に思うようになった荒井は、殴りあうのは嫌だと言うが根岸は、
「今度は消えない傷が出来るくらい殴り合おうよ。殺るか殺られるか人か獣かってぐらい!」などと言う。
すごくすごく好きなら殴りあいたいと思うのが普通だと思う。荒井が何故応じてくれないのかがわからない。
殴りあうために根岸は春休みに荒井を呼び出した。根岸は殴ろうとするが、
荒井は傷つけたくないからと根岸を殴らず逃げ回る。根岸は荒井を押し倒し殴ろうとする。
「殴れよ。殴られても俺ずっと根岸と一緒にいるよ。ずっとずっと変わんないから。だから安心して殴れ」
「何言い切ってんの?そんなのありえないじゃん!嘘じゃん!」「うっせ、ずっとはずっとだ」
根岸は泣き出す。「私、ただ、荒井にそう言って欲しかっただけかも…」
「ほんとに、俺そう思ってるよ」荒井は根岸を抱きしめた。
新学期、学校こそ違うものの二人は学校までの道を待ち合わせて一緒に行った。
「荒井。私、またいつかおかしな事言い出すかも」
「取り合えず言え。全部言え。俺も気が向けば殴ってやる」
ハートはこれで終わりです。一番湯のカナタ予約します。
無限の宇宙に地球が誕生し、母なる海は生命を宿した。生命は地球上にちり、
その環境に順応し、生活にあった体を作り始めた。
人間もまた同じであった。
全ての人間に番号が割り振られた未来。登録番号V-7ことディック牧は地球政府評議会へ呼び出された。
それは地球と火星の関係についてだった。火星はもともと地球の移住先として発展して
いったが、そのうち火星の住民たちに超能力を持つものが現れ始めた。人間が優秀な上
に資源も豊富な火星がいつまでも老衰した地球の管理下に置かれるのが納得のいかない
火星政府は、密かに超能力者を地球に送り込み、重要拠点をテロ行為で破壊しまくって
いた。しかし宣戦布告をすると強力な平気で地球も火星も一瞬の内に全滅してしまう。
そこで地球にも優秀な超能力者がいることを火星にしらしめ、彼らの野望を打ち砕く
任務をV7に与えたのであった。
秘密警察本部でV7はなぜ自分が超能力者と決めてかかるのか問う。彼は確かに超能力
者だが、そのことはひたかくしにしていたからだ。しかし、それは11年前の飛行機事故
でV7とその姉だけが助かったことからバレていたのだった。
V7は任務を断るが長官はいう。「受けようが受けまいが、ここに来たからにはもう
火星の超能力者は君を狙っている。」
事実、V7の車には既に爆弾が仕掛けられていたのだった。
自宅に戻る途中にも発火炎人キャンドルに襲われるが、より高熱を発し返り討ちにする。
自宅に戻ったところで、すぐに次の追っ手が襲ってきた。V7は嫌々ながらも生き残る
ために戦うことを決意する。
テレパスのガトリック、電気人間、睡魔人間ジョンの3人を相手に戦うV7。包囲からは
逃れるがジョンに待ち伏せされる。ジョンに睨まれると普通の人間はたちまち催眠
状態になってしまう。しかしV7は並の超能力者ではなかった。顔をジョンそっくりに
変型させ、その能力をもってこれまた返り討ちに。V7はそのままガトリックらと支部へ
戻る。
支部長は超能力者が3人もいてなぜ取り逃したのかと憤る。ガトリックはV7の考えを
読もうとしたが大きな壁に遮られているようでまるで読めなかったことからV7はテレパ
スではないのかと言う。
「ひとりの人間が2つも3つも超能力を持つことはありえない。もしV7がそんなのならヤツは化け物だ!」
ガトリック他の超能力者は再びV7捜索に出る。しかしジョンだけが残っていた。
「貴様はなぜ仲間と行動をともにしない?」
「あなたと話がしたくてね」
「げえっ! V7!」
V7はなぜこんな戦いをするのか聞いた。答えは前述のとおり、あらゆる面において優秀な
火星が地球を支配するのは当然のことだと。
「その後を考えたことがあるか?」
「その後?」
「地球政府も火星政府も今は我々を便利な道具にしか思っていないだろう。しかしこの
戦いが終わったらどうなる。偉人と思うだろうか? 恐らく化け物と思うだろう。君は
化け物が目の前にいたらどうする? 退治しようという気が起きないか?」
「火星政府も我々を恐れだすというのか!? そんなことがあるものか! 我々は火星政府を信じる!」
「交渉決裂だな」
支部長は自身の能力・毒虫操縦をV7に放つ。V7は発火能力で防ぐ。
「過去に虫使いと発火能力者との戦いでどちらが勝ったか知っているかね?
虫使いさ。どうしてもエネルギーが持たずに、虫に毒されちまうのさ!」
部屋からガシャーン!という音がした。支部長が覗くとV7は窓を破って飛び降りていた。
「こんなことの出来るのはフライング能力をもった者だけだ。まさかV7は…」
床にはV7からの手紙が落ちていた。
「貴方たちがこれからも警告を無視し破壊工作を続けるならば私はそれを食い止めねばならない
この時は多数の犠牲者が出ることを覚悟していただきたい。 おたまじゃくしへ」
「おたまじゃくしへ…? どういう意味だ…」
そこへ火星政府からロックウッドロケット工場を襲撃せよとの指令が入った。
超能力者たちはそこへ向かう。V7も追跡するが、保護色になって姿を消すカメレオン人に
襲われる。すんでのところで銃を掴み、電撃で撃退する。
ロックウッドでは支部長達が警備員を皆殺しにし、爆弾を仕掛けていた。しかしその
超能力者は達はV7にことごとく倒されていった。
複数の超能力者がたった一人に倒されたことが信じられない支部長たち。
「超能力者には一つしか能力がもてないんだ! そんなことってありうるものか!」
「ぼくがあなたたちをおたまじゃくしと呼んだのは、まだ手も足も生えてないおたまじゃくし
程度の能力しかもっていないからだ」
「それでは貴様は成長したカエルだというのか!」
「そのとおり」
支部長は毒虫をけしかける。
「まだ信じてもらえないのですか…」というとV7は虫を自在に操り支部長を襲わせた。
「私の命令のほうがあなたより強いんですよ。これで納得いただけましたか?」
「さあ、いま見たことを君たちの命令者に報告するのです。そして自分たちだけが
優れているという考えを捨て去るようにとね。」
自宅に戻ったV7は姉の治療を受けていた。しかし超能力者が1つの能力しかもっていな
いというのが通説の今、果たして影の命令者が彼らの報告を信じるのであろうか。
直接見せつけでもしあいと信じないのでは、と姉はいう。そしてV7は火星へ行く決心をする。
続く
なんか設定が本格派な感じだな
宣戦布告はできない理由とか
V7の意志は関係なく利用されるとか
支部長への説得の内容とか
193 :
マロン名無しさん:04/05/06 09:42 ID:Qdb55k4Y
蟲師って、まとめようにもブラックジャックと同じ短編集で
しかも連載中で、主人公本人の話はまだ少ししかないんだが……
すまん。下げ忘れ
山田卓司の「吸血鬼にちがいない」と「ベル・セゾン」のストーリーを教えてください。
空想科学大戦第一部・ウーターマン編
時は200X年、日本国首都東京、人類は有史以来最大の危機に直面していた!
地球侵略を目論む宇宙人、帝王モドキング(ライオン型獣人、頭にロケット付けてる)と
その部下パッチー(て言うかゴリラ)、小間使いのズキンちゃん(ある意味このシリーズの真のヒロイン)の三人組が
宇宙から日本に攻め入ってきたのだった。
日本政府は彼等に対抗するため、現代科学の粋を集めた日本科学攻撃隊サイエンス・アタック・メンバーズ・オブ・ニッポン、
通称サモンを設立。かくして、帝王モドキング一味とサモンとの戦いの火蓋が切って降ろされた。
手始めとして、体長50mもある巨大怪獣ジラゴを召喚して逃げ去っていくモドキング一味。
あんな巨大怪獣が東京で暴れ回ったら…!サモン隊員がそう心配する中、
時同じくして東からいかにもな風貌をした巨大ヒーロー(ウルトラマンを青くした感じ)が飛来してくる。
そして、サモン隊員が見守る中巨大怪獣ジラゴに巨大ヒーローが音速で接近し――――!
次の瞬間、ジラゴはグジャグジャに潰れ、巨大ヒーローは首が吹っ飛んで火の玉となり都心部に激突した!
「こ、これは一体!?」
帝王モドキングとサモン隊員達が驚く中、そこに一人の人物が現れる。
「科学の壁じゃぁーっ!!」
そう叫んだ人物こそ、サモン技術開発顧問プロッフェッサー猫柳田博士その人である。
説明しよう!
身長50m・体重2万tが地上に立てば!自らの重さに筋肉と骨が耐えきれず潰れてしまうのだ!
人間の形をした物が音速で飛行すれば!音速を超えた時に生じる衝撃波で破壊されてしまうのだ!
その様な事を猫柳田博士はサモン隊員達に語る。
一方、事態を飲み込めないモドキングとパッチーにも、ズキンちゃん(実は意外と頭が良い)が上記の事を語り、
巨大怪獣での侵攻は止めた方が…と進言するが、モドキングは侵略の王道は巨大怪獣!
と次は超巨大怪獣の制作に取りかかるのだった。
再び東京に現れた超巨大怪獣ピラミッドンはなんと身長80m、体重3万t!
そんなに重くちゃまた潰れるぞ、とサモン隊員達は思うがピラミッドンは潰れるどころか町中を平然と歩き回るのだった。
説明しよう!
その秘密はピラミッドンの体型にあった。
その名の通り、ピラミッドを怪獣にしたような体型によって体重を分散させ、
重みのかかる下部を金属フレームで強化して辛うじて潰れずに済んでいるのだった!
しかし体重を支えるので精一杯のピラミッドンは超鈍足。
ほとんど前に進まないピラミッドンを見て、サモン隊長アサハカはチャンスと見る。
「最新鋭戦闘機サモンホーク1号で攻撃だ!」
サモンホーク1号の収納場所はなんとサモン基地の横にある滝の裏側。
ワンダバダバが聞こえてきそうな場所からアサハカはサモンホーク1号に乗り込み、発進させる!
が、ジェット機を飛ばすのに必要な長い滑走路がないためスピードが全く出ず、
しかも出る際の滝の重圧によって押し潰されサモンホーク1号は沈没!
サモン、科学の壁の前に自滅!
重すぎて歩くスピードが時速5センチのピラミッドンはまるで驚異とされず、東京では観光名所にされてしまっていた。
しかし、サモン攻撃隊隊長アサハカ・ボケツはまだ諦めてはいなかった。
マッハ5を誇るサモンボーグ2号を完成させていたのだ。
その発進場所は、基地にあるプールの底。プールが割れて発射台が現れ、そこから格好良くサモンボーグ2号が飛び出すのがアサハカの夢だった!
が、結果は言うまでもなく失敗。何故そうなるのか科学的説明はめんどいので省略!
一方、あまりのピラミッドンの遅さに業を煮やしたモドキングは、ズキンちゃんを餌にしてピラミッドンのスピードアップに成功。その速さは時速30m。
それに負けじとアサハカもサモンボーグ3号を完成させて(以下略)発射に失敗してしまう!
このままではらちが明かないと感じた猫柳田博士は、サモン攻撃隊の紅一点ウルワシ・キレイ隊員にコンパクトにして強力なサモン砲を極秘に託して、ピラミッドン退治を任していた。
新幹線に乗り込み、ピラミッドンの元へと急ぐキレイ隊員の前にヒカガク・アソブと名乗る謎の青年が現れる。
怪獣退治の手伝いをしたいと言う彼に、キレイ隊員は手伝って貰う事に。
新幹線の上に昇り、そこからピラミッドンに向けてサモン砲を撃つヒカガク。
が、言うまでもなく時速270キロで走っている新幹線の上で大砲なんかを撃てば列車が弾丸に追いつき自爆。
必死に撃つのを止めようとするキレイ隊員の努力も虚しく、ヒカガクはサモン砲を撃ちまくり、全てキレイ隊員に被爆!
「こ、殺す気…?」
打つ手無し、と見られた状況の中、サモン攻撃隊の攻撃機がピラミッドンに接近する。
アサハカ隊長がやっと攻撃機を普通に発進させる事に妥協したのだった。
そして漸く攻撃機のミサイル攻撃によりピラミッドンを撃退。
喜ぶアサハカ隊長の元に、傷つき倒れたキレイ隊員を担いでヒカガクが現れわれる。
夕日が似合うヒカガクがキレイ隊員を助けたとアサハカ隊長は勘違いをして、めでたくヒカガクはサモンに入隊するのであった。
ピラミッドンを爆破したのはいいものの、辺りにピラミッドンの肉片と血潮が飛び散り、臭くてかなわんと地域住民からの苦情が出るのはご愛敬。
猫柳田博士は敵を知るいい機会になる、とピラミッドンの死体を回収させていた。
そんな中、またもや巨大怪獣が東京を襲う。
今度の怪獣は巨大怪獣ラメガ!体長60mにして体重80t。
軽量化をコンセプトして造ったラメガ(言うまでもないけどガメラのパロ)が町を歩く様を見て、ラメガが歩いた!とモドキングは大喜び。
「よーしラメガよ!地上を破壊するのだ!」
早速ラメガに命令を下すが、ラメガのパンチはそこらのビルに跳ね返される始末。
勢いを付けてタックルだ!とラメガを走らせるとラメガはそのままフワフワと宙に浮いてしまった。
説明しよう!
ラメガは体重が軽すぎるのである。体長60mのカメの適正体重は約1万t。80tじゃ密度が軽すぎて走るだけでフワフワしちゃうのである。
そんな事はどうでもいい、怪獣と戦う事こそ地球防衛隊の醍醐味!とアサハカは隊員達を連れてサモンボーグ4号で出撃する。
しかし、その中にはヒカガク・アソブの姿は見えなかった。
実は、ヒカガクは宇宙人である!
彼こそは地球の平和を守るため宇宙の彼方からやって来たウーターマン(一番最初に音速の壁で火の玉になった巨大ヒーローは彼の先輩のソフィー)、
なのだが…変身しようとしても変身出来ずに困惑するヒカガク。
科学の壁と言う恐ろしい存在を実感したヒカガクは何とか巨大化しようと猫柳田博士の研究所に忍び込む。
そこには、猫柳田博士がピラミッドンの死体から着想を得て造った高濃度のアミノ酸プールがあった。
そのプールに入れば、なんかタンパク質とか抑制遺伝子がどうのこうので(科学的説明は省略)とにかく巨大化出来るのである。
てな事を猫柳田博士が一人呟いていたのを聞いたヒカガクはこっそりそのプールに入って変身を試みる!
が、体重70キロのヒカガクが身長40mにまで成長するにはざっと9時間半はかかる計算に。
「い、いつになったら変身できるんだ…」
ヒカガクはそのままプールに浮かび続けた。
一方、ラメガの元に到着したサモンボーグ4号は早速ミサイル攻撃を仕掛けるが、
体重が軽すぎるラメガはフワフワしてて全くミサイルが当たらない。
そればかりか、体内に仕込んだ石油袋と口に仕込んだ火打ち石の仕掛けによって炎を口から吐き出すラメガ。
善戦虚しくサモンボーグ4号は撃墜。東京は火の海に!
このままでは地球が…!
人々が危惧しているその時、空の彼方から飛んでくる巨大ヒーローの影が!
そう、ようやく巨大化に成功したヒカガク・アソブ改めウーターマン(見た目はウルトラマンそのもの)である!
ラメガの目の前にウーターマンが立ちはだかり、正に死闘が繰り広げられようとした次の瞬間、ラメガ自然発火。
モドキングがラメガの体内に燃料として石油ばかりか石炭まで入れた為、それに発火したのだった。
ラメガの自爆により、ウーターマン勝利。
その姿を見て、ヒーロー大好きっ娘のズキンちゃんはウーターマンに一目惚れ。
モドキング一味ながらも、ズキンちゃんはウーターマンを影ながら応援する事に。
お約束よろしく、胸のカラータイマーが鳴り出したウーターマンはそのまま飛んで去ろうとするが、身体がズルズルと崩れていってしまう。
細胞分裂によって巨大化したウーターマンは、一定時間経つと身体の細胞が死んで垢となり崩れ落ちてしまうのだった。
こうして、ヒカガクは元の人間の姿に戻ってしまいましたとさ。
その後、日本を危機に貶めればウーターマンに会えるとズキンちゃんの悪巧みが炸裂して造られた巨大飛行蛾獣スモラが暴れ回ったりするが、
湖の魚全部躍り食いして細胞分裂巨大化に成功したウーターマンの活躍?によってスモラ死す。
これ以上の敗北は侵略者の名折れ、とモドキングは遂に最終兵器の制作に取りかかる。
そうして今までの失敗を生かして完成したのは巨大電気怪獣ウナギング(見た目まんまエレキングなのはご愛敬)。
尻尾を電気ウナギの要領で改造し、電気攻撃が可能に!
それを武器に原子炉を襲うウナギング。
アサハカ隊長率いるサモン攻撃隊も出撃するが、いつもの如くヘマして失敗。
ヒカガクも湖の魚躍り食い変身によって巨大化し、ウーターマンとしてウナギングと戦うが電気攻撃によって細胞が剥げ落ちて敗北。
せめて電気攻撃に対抗するため、ウータニム光線が使えたら!と悔しがるヒカガクの前に猫柳田博士が現れる。
粒子加速器(なんか陽子とか中性子がどうのこうのしている危ない機器)を応用して造ったプルトニウムビーム砲ならあるが…、
と呟く猫柳田博士を尻目に、その兵器をパクって持っていくヒカガク。
プルトニウムビーム砲を使えば核爆発が起きてとんでもない事になるから止めろと猫柳田博士は忠告するが(と言うかじゃあ造るなよ)、
ヒカガクは地球の平和のため!とそれを腕に装着し、再びウーターマンに変身してウナギングに挑む!
2mのプルトニウムビーム砲の射程距離はたった3m。
ウータニム光線改めカルシウム光線をそんな至近距離で使えばウーターマンもろとも核爆発で消し飛んでしまうが、
「ここで負ける訳にはいかない!」と遂にウーターマンはカルシウム光線をウナギングに発射。
核爆発によってウナギングとウーターマンは粉々に消し飛んでしまうのであった。
ズキンちゃんはウーターマンの死を悲しみ、ウナギングを造るのに予算を全て使い切ってしまっていたモドキング一味は、
ガニメデの鉱山で出稼ぎじゃー、と一旦地球侵略を中止。
その後、ヒカガク・アソブの行方は杳として知れなかった。
第一部・完!
空想科学大戦第二部・仮名ライダー編
有史以来最大の危機を乗り越えてはや数ヶ月…。
人類は忌まわしい過去を忘れて平和を取り戻していた。そして人々が新しい生活を始めたのもつかの間。
愛と正義と科学の物語は再び幕を開ける!
サモン技術開発顧問プロッフェッサー猫柳田博士はあれからサモンを辞めて、喫茶ブラボーのマスターとなり隠遁生活を送っていた。
看板娘のアルバイト、サラワレ・ヒメイや店員のリフジン・トオル達と共に平和に暮らしている中、
再び帝王モドキング、パッチー、ズキンちゃんの三人組が地球侵略にやって来る!
前回の巨大怪獣の失敗を生かし、今度はコンパクトに怪人を造って東京を襲うモドキング一味。
そうして東京に送り込まれたのは怪人ギャラクティカ男!
最大瞬間速度マッハ10のマッハパンチを武器に建物を壊しまくるギャラクティカ男。
だが、そこに「待てええーい!」の叫び声と共にバイクに乗った青年が現れる。
その青年こそ、正義をこよなく愛する喫茶ブラボーの店員リフジン・トオルであった!
バイクで突撃して戦おうとするが、生身の人間であるリフジンが叶う筈もなくマッハパンチで叩きのめされてしまう。
そこを、ヒーロー大好きっ娘のズキンちゃんが目撃し、またもや一目惚れ。
全身複雑骨折、内臓破裂で瀕死の状態のリフジンを死なせるもんですか、とズキンちゃんは宇宙科学の粋を集めて手術を開始した。
数時間後、リフジンは意識を取り戻し喜ぶズキンちゃんであったが、リフジンの様子はどこかおかしかった。
「は、腹が減ったあーっ!」と叫んで外に飛び出していくリフジン。
そう、リフジンは改造人間になったのである!
喫茶ブラボーに戻り、食料を貪り食うリフジンの姿を見て猫柳田は驚愕する。
リフジンの握力は推定500キロ、背筋力は推定1・5tと人間離れしていたからだ。
しかし、常人の10倍もの力を出せる代償としてリフジンは10倍お腹が空く体質になっていた。
そこを、街でギャラクティカ男が暴れているというニュースが入る。
正義の為、とリフジンは猫柳田手製の強化スーツを身に纏い、強化バイクで現場に駆け付ける。
「待てええーい!」
ギャラクティカ男の前に立ちはだかったバイクの男こそ、リフジン・トオル改め改造人間仮名ライダー(外見は言うまでもなくアレ)であった!
ジャンピング仮名キック(真上の飛んでキック)とか科学的仮名キック(建物の上から落ちながらキック)とか色々意味のない技を繰り出すが効果なし!
一方のギャラクティカ男も、最大加速のマッハパンチを放つと、その反動で自分の身体そのものが吹っ飛んでいってしまい自爆!
仮名ライダー何もせずに勝利。
こうして、平和を愛する正義のヒーロー仮名ライダーが誕生したのであった。
次は、日本のエリート層を色気で魅了して日本侵略を企む怪人ビューティフル女が現れるが、
常人の10倍腹が空くリフジンは色気より食い気が勝りビューティフル女の魅了攻撃が効かず、仮名ライダーの勝利!
また、マッハ1の速さで動き回り、日本全国で人々が楽しみにしていたものを壊して日本総残念化計画を企む怪人ガッデーム男が現れるが、
音速を超えて動き回る速度に自らの感覚が付いていかず仮名ライダーの攻撃がモロに当たって怪人ガッデーム男死す!
今度の敵は、鉄球をマッハ20であちこちに投げまくる鉄腕エース男!
やたら星飛馬に似ていて暑苦しい鉄腕エース男と野球勝負する事になった仮名ライダーだったが、
大リーグボールを打つ例の修行をして、何とか鉄腕エース男のボールを打ち返し仮名ライダーの勝利!
そして帝王モドキングが最終兵器として作り出したのは、
怪人軍団カラーレンジャー(熱血漢、ニヒルな男、デブ、子供、若い女の5人)!
モドキングに絶対服従してしまう恐ろしい病気、カラーウィルスの保菌者であるカラーレンジャーは、街に出掛けて人々を襲いまくる。
このままではネズミ算式にカラーウィルスが伝染しまくり、人類が滅亡してしまうと危惧した猫柳田は対抗するワクチンを造り、
それをロケットで空に飛ばして台風の中でばらまき、感染した全ての人を治す作戦を立てる。
早速種子島に行き、ロケットにワクチンを取り付ける仮名ライダーだったが、そこに今まで倒した怪人がリサイクルされて再び襲いかかる。
だが、怪人達と戦う仮名ライダーの様子はどこかおかしかった。
なんと、常人の10倍の力を出せるリフジンは、老化も10倍の速さで進行しており、ほとんど老け込んでいたのだった。
そして、操縦する為仮名ライダー自らロケットに乗り込み、
「正義の為なら老衰なんざ恐くねぇ、死ぬのは老いた順だ!」、と仮名ライダーはそのままロケットと共に台風に突撃。
その後、台風によってワクチンが日本全国に巻き込まれカラーウィルスは全滅し、
帝王モドキング一味はまたしても資金切れで一時地球侵略を中断。
しかし、リフジン・トオルの行方は杳として知れなかった。
第二部・完!
第三部・カガクゴー編に続く!
空想漫画大戦乙。
そういう漫画好き。
209 :
夢使い:04/05/06 13:27 ID:???
暴走を続けるクリスタルに、マスターも襲われる。4人のスピカが
守ろうと取り囲むが、まとめてクリスタルに取り込まれてしまう。
一方それから逃げながら、塔子は三時花達に語っていた。
箱庭の夢の中で、見たこともない遺跡のようなものを見たこと。
(それは、先ほど銀樹が石の中の少女と会った場所だ)
断言はできないが、こう考えられる。
その遺跡が地球のものでないと仮定すれば・・・黒い石は、異星で生まれ
滅んだ文明が宇宙へ流したタイムカプセルのようなものだと――
そして暴れているクリスタルはそれに付いて来た、亡霊のようなもの。
そこで塔子は、ドリーム・サイクロンの発動を美砂子に要請する。
210 :
夢使い:04/05/06 13:27 ID:???
塔子は瑠瑠とクリスタルの中にいる銀樹の意識を接続するため、
三時花が弾丸役となる。そして塔子は瑠瑠の顔に札を張る。
瑠瑠が闇の中を落ちた先には銀樹がいたが、銀樹はガラクタに戻り
倒れてしまう。嘆きながらも、自らの心臓を抜き取り銀樹に与えようと
する瑠瑠だが――塔子が制止し、ある光景を見せる。
それは今より何年か幼い塔子と、その腕の中に倒れている塔子の父
――先代童遊斎だった。
塔子は言う。5年前、わたしの好きだった人はわたしをかばって死んだ。
幸せになれと言い残して。けれどわたしは幸せになれなかった。
けれどその人と生きていくことこそ、わたしの幸せだったから――
銀樹さんもきっとそう、だからあなたも、自分が犠牲になればなんて
思わないで――と。それを瑠瑠が受け入れると、塔子は闇の壁を砕く。
その向こうには、銀樹がいた。再開を喜ぶ2人。
塔子は箒神におもちゃの銃を入れ、左腕を銃のトリガーに変形させる。
曰く、この引き金はドリーム・サイクロンに伝達される。
先祖達と同じ、終わらない恋を続けることを選ぶなら、引き金を
引かなければいい。先祖達と違う道を選ぶなら、引き金を引けばいい。
どちらを選ぶのも自由、自分達で未来を選択してください――
そこで銀樹は、先ほど石の中の少女に言われたあることを瑠瑠に
耳打ちする。顔を赤らめ、驚くが、喜んで受け入れる瑠瑠。
再度父の呼びかけが聞こえる。終わらない恋を続けないのかと。
けれど銀樹は心の中ではっきりと答える。「おれは瑠瑠と一緒ならいつの日か
“死”が来てもかまわない。そして――おれは父さんや先祖たちが見たことが
ない道を見てみたいんだ」
銀樹と瑠瑠は2人で手を重ねて引き金を引く。ドリーム・サイクロン、発射。
211 :
夢使い:04/05/06 13:28 ID:???
弾丸・三時花の蹴りがクリスタルを砕き、銀樹は解放される。
だが、残ったクリスタルの塊を見て、塔子は急いで四次元鋏で
解体を始める。スピカ達とマスターがまだ、中にいるのだ。
クリスタルの中でマスターは、夢を見ていた。まず、自分の姿を映す鏡。
そして、「ナタニエル」と彼の名を呼ぶ声。鏡に映った像が変化し、
スピカにそっくりの少女が現れる。
彼の幼馴染みだった少女、オリンピアの姿だった。
しかし現実の彼の肉体は急激に冷たくなり、心臓の鼓動も弱まっていた。
泣き乱れるスピカ達は、彼を助けるため1つの決意をする。
少年の日の姿に戻ったナタニエルは、鏡の向こうからオリンピアに手を
さしのべられ、引き込まれようとしていた。だがその時横から
手を伸ばしてきた者、それはもう1人のオリンピアだった。
横から現れたオリンピアがナタニエルの唇を奪う。その熱い感触で
思い出されたこと、それは彼が12歳で、オリンピアがまだ生きていた頃、
オリンピアと初めてキスをした時のこと――
212 :
夢使い:04/05/06 13:29 ID:???
目を覚ました彼に口づけをしていたのはスピカだった。片腕が落ち、
火花を噴いている。マスターの目覚めを目に涙を浮かべて喜びながら、
スピカは粉々になった。彼の目の前でオリンピアを映し出した鏡が砕ける。
そして、彼らを包んでいるクリスタルも砕け散った。
マスターの周りには、4人のスピカの残骸が散らばっている。
スピカ達はクリスタルに取り込まれそうになったマスターに口づけをして
生気を吹き込み、命を救ったのだった。
人格が消滅する間際、赤が燐子に背負われた青に呼びかける。
私達4人の心をあなたの中に統合して、と。5人を並べて置くと、
4人の胸の石から出た光が青に集まり、青の壊れた身体が構成される。
嬉しそうにマスターに呼びかけるスピカ。マスターはスピカが、
死んだ幼馴染みを模して作られたことを語る。
だが、塔子が銀樹と瑠瑠の選択のことを告げ、島民を帰すよう言うと、
マスターは再び杖を出し、瑠瑠に刃を向ける。しかし、瑠瑠はガラクタの
身体に戻り、胸の石が語りだした。私は望みそのものになれる、と。
瑠瑠の身体がオリンピアの姿になる。続いて三時花に顔を向けると、
悟の姿になる。更に塔子の方を見ると、その父の姿に――
だが塔子は言う。「今ここにいる全員が望むものは死者ではありません。
これから生まれる新しい命です」人形は再び瑠瑠になる。
瑠瑠は言う。今、夢を見たと。何十年もたって、自分も銀樹も年老いて
ガラクタに戻り、死んでしまう夢。けれど子供達が生まれ、子孫が
受け継がれる夢を。それは先程銀樹が石の中の少女に言われ、瑠瑠に
耳打ちしたことでもある。永遠の生を捨て、死を受け入れれば、
人間の子供が生まれるのだ。再び瑠瑠の涙が結晶となり、未来の子供達の
姿が現れる。「自分達をつくってよ」と呼びかける子供達に歩を進められ、
銀樹と瑠瑠は口づけをする。すると瑠瑠の胸の石は砕け散り、
柔らかく温かい卵型のものになった。その中にあるのは、赤ん坊の形。
213 :
夢使い:04/05/06 13:29 ID:???
「生命を自在に操る“黒い石”その結末がただの人間の子供とは。
どこの母親でもやっていることではないか」と言うマスターに、塔子は言う。
「そのありふれた事こそが、まさに生命の奇蹟じゃないかしら?」
マスターは「もう求めるものはない」と言って去り、海の中から島民を
閉じ込めたクリスタルを呼び出して、解放する。本来の目的だった
オリンピアの代わりも、スピカがいる。
「これからもわたしのそばにいてくれるか?」「イエス!! マスター!」
戦いが終わり、夜が明ける。
〜〜後日譚〜〜
禁忌がなくなり、キスでもなんでもしてよくなったが・・・
このまま安易にキスも、その先のこともしてしまうのを嫌がる銀樹。
あと何年かは禁忌が欲しい、という彼に対し、瑠瑠は自分の長い髪を
バッサリと切らせる。この髪が伸びるまで、キスその他のことをしては
ならない、それが2人の新しい禁忌だ。どこくらいの長さ、と問う
銀樹に瑠瑠は、決めてないけどとにかく、と。
「髪は伸び続けるから、必ず“未来”はやってくるよ!」
そんな2人を見届ける夢使い、塔子と三時花。依頼人達をうらやましくも
思う三時花。けれど、今は夢使いの仕事が恋人。
夢使い達は早くも、次の仕事に向かう。
――第2章 完――
「爺さんと僕の事件帖」
「GOTH」
をお願いします
空想科学大戦第三部・カガクゴー編
二度目のモドキング侵攻からさらに数年後。
喫茶ブラボーの店長猫柳田はブラボーを閉店し、隠居してひっそりと栗のイガの分化の研究をしていた。
しかし、ある日猫柳田は万能科学研究所から呼び出される。
そこの主任研究員ネッケツ博士は猫柳田と机を並べて学んだ旧知の仲。
久しぶりに親友に会えると万能科学研究所に赴く猫柳田だったが、所長のミヤビ博士からネッケツ博士が死んだ事を聞かされる。
ネッケツ博士の遺言により、猫柳田を主任研究員として迎え入れたいと言うミヤビ博士。
こうして猫柳田は万能科学研究所の主任研究員となったのだ!
研究所を見て回る猫柳田の元に一人の少女が現れる。
ミヤビ博士の一人娘、シズカであった。
シズカは猫柳田に乙女の夢、身長20メートルのスーパーロボットを作って欲しいと頼み込む。
実は、シズカにはどうしても負かしたい子供の頃からのライバルがいたのだ。
トラディショナル重工業の社長令嬢、アヤノコウジスミレとは犬猿の仲。
ことある毎に乗り物バトルを繰り広げているのだが、シズカはずっと負けっぱなし。
スミレに勝つにはもうスーパーロボットしかないと考えたのだ。
しかし、当然そんな物が作れる筈もなく猫柳田は一蹴する。
だが、時同じくして万能科学研究所をキャタピラで動く身長20メートル、体重1千トン、9万8千馬力(動力は原子炉)の巨大メカ「ブルドーザン」が襲いかかる!
そう、悪の帝王モドキングがパッチー、ズキンちゃんを引き連れて三度日本に侵攻してきたのだった!
夢使い、あとは最終章のみ。
これは短いんで割とすぐに片付くと思う。
で、気が早いんだけど、ベルセルク、書けるかなあ。
なにぶん長いんでのんびりしたペースになるかも知れないけど、それで良ければ。
ブルドーザンにボディにトラディショナル重工業のマークが描かれているのを見て、訝しむシズカ。
前々回、前回の失敗のせいで金欠となったモドキング一味は、ないのならある所から貰えばいいと
スミレの父親にしてトラディショナル重工業の社長を洗脳。
そしてトラディショナル重工業の資本と技術力を持ってして巨大ロボットで侵攻計画を企てたのだった!
故ネッケツ博士が開発したSMT鋼のデータを奪取するために万能科学研究所を破壊しまくるブルドーザン。
このままでは危ないと感じたシズカは「カガクゴー」の発進を猫柳田に提案する。
カガクゴーとは一体…?と不審に思う猫柳田を連れて第8研究棟に向かうシズカ。
そこには故ネッケツ博士が秘密裏に作っていた未完のスーパーロボットカガクゴー(見た目は鉄人28号とマジンガーを足して2で割った様な感じ)が眠っていた!
巨大ロボなど作れる筈がない!と猫柳田が中を調べると、案の定カガクゴーの中はスッカラカン。タダのハリボテであった。
「ネッケツの親父、死に逃げやがったなー!」
と怒るシズカの元に、「シズカお嬢様、ご命令を!」と一人の少年が現れる。
そう、彼こそ故ネッケツ博士の一人息子にしてシズカお嬢様の凄腕アッシー(死語)ネッケツ・モユルであった!
どんな乗り物でも超人的なテクニックで動かせるモユルから着想を得た猫柳田は、
ハリボテのカガクゴーを動かすアイディアを思い付く。
それはハリボテカガクゴーを後ろからクレーン車で操って(SMT鋼で作ったピアノ線で繋いである)で巨大マリオネットにする方法だった!
そして遂にマリオネットカガクゴーとブルドーザンが対峙する!
操り人形如きに負けるか、とカガクゴーにしがみつくブルドーザンであったが、
本体がカガクゴーではなく後ろで操ってあるクレーン車にあるので、二つを切り離す仕掛けによってカガクゴーの勝利。
こうして、正義のスーパーロボットカガクゴーが誕生したのである!
ちなみにまたズキンちゃんはモユルに一目惚れしました。
「いつの日にか完成したカガクゴーの助手席にシズカお嬢様を乗せて運転するのが夢っス!」
と日々運転の技術を磨くモユルと、スミレを見返してやりたい一心でカガクゴー完成を企むシズカと、
仕方ないので付き合っている猫柳田の三人組によって新たなカガクゴーの設計が行われていた。
しかし人が乗って歩くだけでもとても難しいのに、巨大ロボットなんか作れるかー!とあまり計画は進んでいない様子。
一方、モドキングは新たな巨大ロボットを創り上げていた。
今度は8本足の多足歩行により安定した動きを見せる「スミレスパイダー1号」(重量200トン、一辺が15メートル)!
前回のお礼参りと再び万能科学研究所を襲うスミレスパイダー1号。
このままでは研究所が危ないと感じた猫柳田は、カガクゴーを歩かせる最後の手段を取る。
それは戦場の狂える盆踊り走法!
巨大ロボットの直立二足歩行が難しいのは重心と安定性とあと関節がどうたらとか何か色々問題があって、
それを解決するために歩くたびに両手を大きく左右に振って重心を移動させながら歩くのが戦場の狂える盆踊り走法なのだ!
「ひぃー、かっこわるい!」
と嘆くシズカを尻目に、カガクゴーに乗っているモユルはイッパイイッパイだった。
それもその筈。
時速40キロで動くカガクゴーのコクピットは上下に揺れまくり。
あっという間に乗り物酔いになったモユルは操縦席にゲ(以下自粛)したのである。
あんな酔っぱらいみたいな動きをするロボットに負けられるか!
とシズカスパイダー1号は多足歩行ならでは安定した動きでカガクゴーを翻弄する。
このままではカガクゴーが、と心配したのも束の間、シズカスパイダー1号の秘密兵器と称して、
ボディにでっかい穴を開けて巨大ファンを回し全てを吹き飛ばすマウスハリケーンを繰り出すが、
そんなもの使えばどうなるかは分かったようなものでシズカスパイダー1号自爆!
カガクゴーまたしても勝利!
「G-ONらいだーす」
おねがいします
戦場の狂える盆踊り走法をシズカに駄目出しされた猫柳田は、カガクゴーを普通に歩いて動かす改造を施す。
カガクゴーが直立二足歩行を完璧にこなすためには、その構造をより人間に近付けなければいけない。
それは即ち操縦桿をアフォみたく複雑にすることに他ならない。
つまり600000000000000000000000000000000000通りもあるレバーとボタンの組み合わせ把握することを意味し、ぶっちゃけ無理。
しかし、シズカお嬢様の為ならば!とモユルは必死に75のレバーとボタンがあるカガクゴーの操縦訓練をする。
気が狂うような特訓の果て、どうにかこうにかカガクゴーを動かせるようになったモユルだったが、新たな問題が発生。
それは、全長20メートルもあるカガクゴーを動かす動力源が足りず、すぐにエネルギー切れで止まってしまう事であった。
一方、モドキング一味はまたまた新たな巨大ロボットの製造に成功していた。
今度はちゃんとした直立二足歩行を行う巨大ロボット!
その秘密は100体もの同じロボットを蛇の様に後ろに連結させ、それによって安定性を得ていたのだ!
100体で二百足の巨大ロボ、「スミレゴールデンキャンディー号」である!
しつこくまた万能科学研究所を襲ってきたスミレキャンディー号であったが、
対峙するカガクゴーは元気に動き回って100体ものスミレゴールデンキャンディー号をちぎっては投げちぎっては投げてなぎ倒す。
エネルギー不足の問題は、カガクゴーの後ろにカガクゴーの3倍近くある超巨大発電車を連結させることによって解消したのだ。
このままではやられると感じたスミレゴールデンキャンディー号はレーザーによりカガクゴーと超巨大発電車との連結を切断。
エネルギー不足によってカガクゴーは動けなくなりピンチ!
しょうがないので猫柳田は超巨大発電車(目測100メートル近い)でスミレゴールデンキャンディー号を全部轢いて回ったとさ(と言うかだったら初めから以下略)。
カガクゴー科学的に勝利!
さらなる特訓の成果で、モユルはカガクゴーでパンチ、キック、ローリングソバットまで繰り出せるように成長した!
エネルギー不足の問題はまだ解決していなかったが。
しかし、時同じくしてカガクゴーそっくりのニセカガクゴーが町中で暴れ回っているというニュースが入る。
自由に動き回り、長時間活動して、さらにレーザーまだ発射するニセカガクゴーに驚きを隠せない猫柳田。
「一体、どうやってエネルギー不足を…!?」
ニセカガクゴーの破壊活動により、濡れ衣を着せられたカガクゴーは、身の潔白を示すためニセカガクゴー退治に出動する。
前回みたいに、超巨大発電車と連結して町中に行くのは不可能なので、猫柳田は新たなアイディアを考え出す。
それは空気電池!原理はよく分かりませんが酸素がどうのこうので電力を発生させる1メートルくらいの大きさの空気電池をこれでもかとカガクゴーの体内に内蔵して、めいっぱい暴れても8分間は動けるようになったのだ!
意気揚々とニセカガクゴーと対峙するカガクゴー。
激しい戦闘の末(近所迷惑です)ニセカガクゴーが無尽蔵に動けるからくりを見抜く猫柳田。
と言うか単に町中の電線にコード繋げて盗電していただけだった!(ちなみにコンピュータで全制御)
早速電線と繋いでいるコードを切断されて、エネルギー不足に陥られるニセカガクゴー。
最後の秘密兵器と腹に仕込んであったミサイルを発射するが、カガクゴーそっくりのニセカガクゴーをロックオンして自爆!
カガクゴーまたまた敵の自爆により勝利!
カガクゴーの新たな武器として、超強力圧縮バネによるロケットパンチの改造を猫柳田が施していると、
モドキング一味のロボットが町中を襲っている情報が入る。
今度は何十体もの巨大飛行ロボットが飛びながら光線を発射しているではないか!
「馬鹿な、航空力学的にも有り得ん!認めん、非科学的なことは認めんっ!」
と叫ぶ猫柳田を尻目にモユルはカガクゴーで発進。
早速ロケットパンチで空を飛ぶロボットに応戦するが、ひょいひょいと避けられてしまう。
その光景を見た猫柳田は敵のカラクリを見抜く。
雲が晴れて空が見えると、そこにあったのは直系約2キロの超巨大円盤型気球!(インデペンデスデイのUFOみたいな感じ)
飛行ロボットはただ単にその気球からワイヤーでぶら下げているだけだったのだ。
地上では話にならない、と遂に猫柳田はカガクゴーを空に飛ばす改造を施す!
それは頭に直系40メートルほどの巨大プロペラをつけて、両手に直系20メートルほどのうちわを持たせることにより空気抵抗がどうのこうので飛べるようになるのだ!
なんとかこうにか超巨大円盤型気球の上空まで飛んでいったカガクゴーは無事気球の上に着陸。
そこは一面全て太陽電池で覆われていた。
気球上で、わらわらと群がってくる敵のロボットをなぎ倒すカガクゴーだったが、その数は多くキリがない。
このままでは空気電池が切れてしまう!と危惧する中、突然超巨大円盤型気球が破裂!
上空に上がりすぎて、太陽熱により気球の空気が暖められて膨張、破裂したのであった。
取り付けていたパラシュートで難を逃れたカガクゴー。
やっぱり敵の自爆によりカガクゴー勝利!
そして遂にカガクゴー最後の決戦がやって来る!
カガクゴーがほとんど自由に動けるようになったのを見て、
シズカは当初の目的であったトラディショナル重工業の社長令嬢スミレに巨大ロボットでの対戦を申し込む!(だから近所迷惑です)
しかしそこに現れたのは全長400メートルの超巨大ロボットオダイジン1号から5号の5体だった!
そう社長を初めスミレまでもモドキングに洗脳されたトラディショナル重工業は、
その技術力と資本の粋を集めて、超巨大ロボットの製造に成功していたのだ!
その秘密は身体のあちこちに取り付けたジェットエンジンの噴射により、体重を分散させて地面にめりこまないように――――ってそんな事可能なのか?
まぁそれはともかく20メートルと400メートルでは話になるはずもなく、負けて逃げ出すカガクゴー。
敵が400メートルならこっちは500メートルよ!と意気込むシズカであったが、猫柳田はそんなもん作れるか!と投げやり。
しかしそこで猫柳田は思い出す。
カガクゴーの原型ハリボテロボットを作った故ネッケツ博士は、最後までやり遂げないと気が済まない性格だった。
その故ネッケツ博士がハリボテのまま研究をやめたのには何か意味があった筈だ!と。
故ネッケツ博士のパソコンを調べた猫柳田達は、そこで驚愕の事実を知る!
一方、超巨大ロボットオダイジン1号から5号で街を制圧して侵略者気分を味わっていたモドキングの元に、
全長500メートルになった超巨大ロボット真カガクゴーが現れる!
その秘密は、人工筋肉!
故ネッケツ博士のアイディア、ハリボテのカガクゴーの中を人工的に培養した筋肉を詰め込み、
それを電気刺激で動かすことにより超巨大ロボットの製造に成功したのだ!
しかしそれはロボットじゃなくて人造人間の部類だろ、何考えてんだ!という突っ込みは野暮。(ちなみに人工筋肉は第一部の巨大化の要領で一気に培養させました)
ともかく人工筋肉で動くのだから、ほとんど人間と同じ動きが出来る(しかも全長500メートル)カガクゴーにオダイジン1号〜5号が勝てる筈もなく、蜘蛛の子散らした状態に。
だが、モドキングにはまだ奥の手があった!オダイジン1号〜5号を合体させることにより、
全長1キロのアンビリバボ・オダイジン様に変身させる!
形勢逆転され、ピンチになるカガクゴーだったが、
エネルギー源として浴びていた培養液を大量に浴びてしまい、人工筋肉の細胞分裂が暴走!
見るも無惨な筋肉の塊として成長!
その大きさはアンビリバボ・オダイジン様の比ではなく、アンビリバボ・オダイジン様は押し潰されてしまう。
カガクゴー勝利!という訳にも行かず、このままで成長が止まらないカガクゴー改め筋肉の塊(推定全長2キロ?)に街が押し潰されてしまう!
そこで、人工筋肉を死滅させるために海に飛び込む筋肉の塊!(なんか赤血球がどうのこうので海水につかると筋肉が収縮するらしいよ)
操縦席を残して全て消滅してしまった筋肉の塊改めカガクゴーはそのまま海をプカプカ漂流中。
地球侵略ビザが切れてしまったモドキング一味も、仕方なく地球侵略を一旦中止して宇宙に帰る事に。
一方、操縦席に乗っていたモユルは海の上でシズカに語りかける。
「あ、そうだお嬢様。念願のカガクゴーの助手席のご感想は?」
第三部・完!
第四部・ヒーロー大集結編に続く
がんばれ
「どうのこうの」が多いが面白いのでオケー
投げやり感が素敵ね
「プラネテス」分かる方いたらお願いします
>>214 GOTHって一応ミステリじゃなかったっけ?
ネタバレなしであらすじ書けるのかなぁ。
火星政府の地球支部長デミル(先の虫使い)は上司カシムにV7のことを報告するが、
案の定超能力者が複数の能力をもつことを信じてもらえず、失敗の言い訳としか取ってもらえない。
そこへV7が火星へ来る報告が入る。カシムは慌てて更に上司のXに報告する。Xもデミル
の報告を半信半疑だが、カナーリの連中を使ってはどうかと提案する。
カナーリ。それは砂漠の果てに建つ牢獄。ここには凶悪犯人、そして特殊犯罪者が
収容されており、特に後者は日の目を見られない地下奥深くに閉じ込められている。
特殊犯罪者とは想像以上の強力な超能力を持って犯罪を犯した連中のこと。
地球から来るV7という超能力者を倒せば罪を軽くする、しかしもし倒さずに逃げ出し
たりすれば妻子を殺す、という条件で、マウスキッド、ニクロムスキー、ギャロップ、
ジョルダン、ジャンセンの5人は出獄する。
その頃V7が乗ったロケットは火星まで1万フィートというところまできていた。そこで
V7は非常口から火星へ向かって飛び降りた。空港ではきっと暗殺者が待ち伏せしている
からに違いないからだ。空港ではV7に密かについてきた秘密警察の職員が殺される。
そしてカシム達は普通のフライング能力者でも300フィートが限界なのに、1万フィート
の高空からでも無事なV7(V7が自殺してもなんの意味もないため、この判断しかできない)の
能力に改めて恐怖を感じるのであった。
V7は火星のド田舎、ユマ砂漠に住む友人ブレランドの家を訪ねた。5年ぶりの再会に
喜ぶブレランド。そしてV7はことの次第を全て話し、ブレランドも協力してくれること
になった。そこへ一人の男がやってきた。ブレランドが出る。
「V7を渡せ」
「いやだといったら?」
「そんな口答えができないようにしてやるさ」
男は念動力でブレランドを空中に放り投げては地面に落とす。
その顔をみてブレランドはこの男がマウスキッドであることを思い出した。強盗をし、
その強大な念動力で大混乱を引き起こしたが、町中に眠りガスを放出するという荒業で
逮捕され、カナーリの牢獄にいるはずの男。
マウスキッドはブレランドの家をバラバラに壊した。が、V7は脱出していた。
V7が戦おうとするとブレランドが止める。
「こいつは俺にやらせてくれ。今のお礼を返さないとな」
ブレランドがマウスキッドを睨むと、ブレランドは何体にも分身した。マウスキッドの
念動力は狙いが決まらないと発揮できない。どれが本物かわからないマウスキッドは
手当たり次第に攻撃するが全てハズレ。遂にマウスキッドはブレランドに捕まり、電撃
で倒された。
「ディック、こいつはカナーリの牢獄にいるはずの男だ。それがなぜこんなところに現れて
お前を狙う? もしお前を倒すためにカナーリの連中を使ったとすればこの男だけでは
あるまい。そしてそんなことが出来るのは政界の大物だろう。俺はそこに恐ろしいものを感じる…」
そして二人はとりあえず町を目指し、そこからカナーリの牢獄へ向かうことにした。
続く
リクしたものじゃないけど神キリお疲れ様です。
まとめる自信なくてやめたけどきれいにまとまっててすごい。
「ある事件」の多さに笑った。
週刊誌とかで「死を呼ぶアイドル」とか騒がれててそうだ。
ブレランドも複数の能力を持つの?
マウスキッドが倒された報告は残りの4人にも通達された。町へ向かう途中、砂漠の
オアシスで一休みするディックとブレランド。しかしそこには早くもジョルダンが待ち
構えていた。ジョルダンの能力は髪の毛を自在に操ること。V7は髪の毛に絡まれ、オア
シスに引きずり込まれるがブレランドが水を凍らせ、V7を救出し町へ向かう。
町についたブレランドは車を手配し、ホテルへ戻る。そこをつけられていたが軽く
倒し、カナーリの牢獄へ。砂漠の途中で車を隠し、おそろしい仕掛けがあるという
牢獄に近づいてゆく。いきなり砂漠の中から壁があらわれ挟まれそうになる二人。
なんとかかわすもお次は自走爆弾の群れがやってくる。透視してみると、温度に反応
して探査、爆発するということがわかった。二人は体温を砂漠と同じ温度にまで下げて
爆弾をやりすごす。
牢獄のモニターから催眠術で担当者を操り牢獄に侵入した二人は一気に所長室を目指す。
そこで黒幕が火星の一の大金持ち、ハワード・クロムであることを知る。
牢獄から脱出した二人をニクロムスキーが襲う。こいつの能力は電気を思い通りに
放出することだ。V7は何発もくらって大苦戦。さらに例の自走爆弾がやってくる。
V7は発火能力で火炎をまとい、爆弾を呼び寄せる。爆弾がV7とニクロムスキーの周囲に
集まったところで我慢できなくなったニクロムスキーが爆弾を破壊。すると連鎖反応で
大爆発が起き、ニクロムスキー死亡。V7は大ダメージを受けながらもなんとか生きていた。
>>233 書くの忘れてましたがそうです。なので彼もそれまでも一切超能力を使わず、
ユマ砂漠の田舎にひきこもってひっそりと一生を終えるつもりだったのです。
回復力が常人の数十倍のV7も休息を取らざるをえなくなり、砂に隠れる。そこへギャ
ロップとジャンセンが現れるが、二人に気づかず去ってゆく。
8時間後、体調の戻ったV7とブレランドはカナーリの牢獄を後にする。
牢獄の所長はいぶかしむ。
「カナーリの牢獄の機能を使えば弱った二人など簡単に捕らえられるのになぜ手出しを
するなというのだ。ともかく牢獄から映したフィルムをカシム様にお届けしろ」
そのフィルムはカシムの手からハワード・クロームの手に渡っていた。V7達の恐るべき
超能力を目の当たりにした。
「なぜあの時V7達を捕まえなかったのですか?」
「証拠集めのためだ。わしは以前から言っているとおり、やつらを怪物と思っておる。
世間の人間が超能力者に寛大なのは、その恐ろしさを知らないからだ。しかし今後こう
いう人間が増えてきたらどうなる? 地球も火星もやつらに支配されるだろう。そして
何もできぬ普通の人間は人間扱いされなくなるだろう。今こそこういった証拠を集め、
人々の目を覚ます警鐘となるのじゃ!」
そこへ二人が町に入ったとの報告が入る。
「直ちにカナーリの連中を回せ。ふふふ、これでまた証拠が増えるぞ。」
ディックとブレランドはボロボロになった服を新調するために服屋にやってきた。
「あぶない! ふせろブレランド!」
試着室から毒針が飛んでくる。
「そこか!」
ブレランドが向かうが、毒針をまともにくらってしまう。
そこにはオアシスで倒し損ねたジョルダンがいた。
V7はブレランドをかついで脱出し、医者に見せる。猛毒に侵されていてサジを投げられ
るが、こいつは回復力が並じゃないと説明し、解毒薬を飲ませるとみるみる回復して
いった。しかしまだブレランドはまだ動けない。
解毒薬をもらい、ブレランドのいる病院から引き離すため外に出るV7。トラックの
上に立ち、目立つようにしてジョルダンをおびきよせる。V7を発見したジョルダンも
トラックの上に立ち対峙する。小競り合いの後、ジョルダンは車の死角を使ってV7の
トラックまで移動、毒針をまともにくらわせ、V7は車道に落ちる。
「やった! 俺はこれで自由だ!」死体を確認しにいくジョルダン。
しかしV7はあらかじめ解毒剤を飲んでいたのでまだ生きていた。ジョルダンは殴られ、
吹っ飛ばされた先にやってきた大型トラックに轢き殺されてしまう。
V7はそのままトラックの上で回復を待っていた。そこにギャロップが現れる。
「V7だいぶまいっているようだな」
「!!」
「お前の息の根はこの俺が止めてやる ふははははは」
そういうとギャロップは消えた
「車は普通に流れている…あれは僕だけに見えたのか…? しかし襲ってこなかった
ところを見ると幻には攻撃能力はないようだな」
空想科学対戦第四部・ヒーロー大集結編
昔々とっても頭と性格と顔も悪い宇宙人が地球に攻めてきました。
怪獣を使っての侵略は正義の宇宙ヒーローの活躍で大失敗。
懲りずに改造人間で攻めましたが仮名のヒーローにコテンパン。
そして満を持しての巨大ロボット作戦も少女の夢正義のロボットの前に敗れ去ったのです。
そして頭と性格と顔も悪い宇宙人は地球侵略を諦めて宇宙の彼方へ去っていきましたとさ。(原文まま)
という訳で、三度目の帝王モドキングの侵攻から数ヶ月。
万能科学研究所主任研究員の猫柳田は、研究所を辞めて独居科学者として都会の片隅でひっそりと栗のイガの分化の研究を続けていた。
第二部で喫茶ブラボーのアルバイトをしていたサラワレ・ヒメイちゃんも何を思ったのか猫柳田の助手として一緒に働いていた。
静かに研究をしていた二人だったが、日本に直径10メートルの隕石が降ってくるという情報が万能科学研究所所長ミヤビ博士から送られる。
なんだ、たった10メートルか、と安心するヒメイちゃんだったが、猫柳田は大慌て。
直径10メートルとは言え、そんな隕石が秒速20キロの速さで地面に激突すればその破壊力は爆薬18万トン分!
直径1キロのクレーターが出来てしまう程恐ろしい被害をもたらすのだ!
そう、その隕石は再々々々度地球侵略にやって来た帝王モドキングとその部下パッチー、ズキンちゃんの三人組の仕業であった。
今まで失敗続きだったので、今度の作戦指揮はなんとズキンちゃん。(忘れてるかもしれないが猫柳田に匹敵するくらい頭がいい設定)
地球を支配すれば愛しのウーターマン、仮名ライダー、カガクゴーのパイロットを愛の奴隷に出来る!とズキンちゃん大はりきり。
そして選んだのが自然災害で地球侵略作戦!
その一環として手始めに直径10メートルの隕石を降らしたのであった!
落下地点が東京だと判明し、逃げまどう人々。このままでは日本が!?と危惧する中、落下予測地点に3つの影が!
核爆発により吹き飛んだと思われていたヒカガク・アソブ改めウーターマン!(と言うか何で生きているんですか)
ロケットに乗って台風に突っ込み行方不明になっていたリフジン・トオル改め仮名ライダー!(老化が進んじゃってもうお爺ちゃんになってます)
そして高飛車お嬢様シズカの専属アッシーにして正義の巨大ロボットカガクゴーのパイロットネッケツ・モユル!(例の空飛ぶプロペラで飛んできました)
三大ヒーロー遂に集結!
それぞれがそれぞれに「隕石を止める!」と声高に宣言。
と言うか身長40メートルのウーターマンや身長20メートルのカガクゴーはともかく仮名ライダーはお家に帰りましょう。
しかし猫柳田は三馬鹿ヒーローに余計な事をするな!と叫ぶ。
10メートルもある隕石が空中で爆発すればその破片が広範囲で飛んでいき、被害をさらに甚大にさせるのだ!
そんな事はお構いなしに、まずはウーターマンが上空50キロで隕石のキャッチに挑む。
が隕石の落下スピードの余りの速さでついつい避けてしまうウーターマンであった。
た、助かった、と猫柳田が安堵するのも束の間。
今度は空仕様カガクゴーが上空8千メートルで隕石の破壊に挑む。
て言うかだからいらん事をするな!と猫柳田が叫ぶも虚しく遂にカガクゴーと隕石が激突!
それにより隕石が放射線状に飛び散り落下点半径50キロは無事にすんで首都圏は助かったのだが、遠くの地域に破片飛び散りまくり。
これでは人々は何のために遠くに避難したのやら…。
という訳でウーターマン、仮名ライダー、カガクゴーの三大ヒーローと
ズキンちゃん率いる帝王モドキング一味との戦いの火蓋が切って降ろされたのであった!
猫柳田の研究所に居候することになったヒカガク・アソブ、リフジン・トオル、ネッケツ・モユル達。
先日の隕石騒ぎのような馬鹿な真似は二度とするんじゃない!と猫柳田は三ヒーローにお説教。
そこを帝王モドキング一味の新たな攻撃が始まる。
直径100メートルほどの人口太陽をモドキング一味のアジト侵略UFOに吊るし、
その熱で北極の氷を溶かそうというのである!
このままでは水位が上がって大洪水に、出撃しなきゃ!と騒ぐ三ヒーローに対し、猫柳田は放って置けと冷静。
それもその筈、海に浮いている氷の塊である北極を溶かしたって水位は上がらずまるで意味はないのである。
そんな事は勿論ズキンちゃんも知っていたのだが、帝王モドキングが寒いのなら北だ、と無理矢理北極へ。
しかしズキンちゃんの説得により、漸く人口太陽は南下を始める!
奴らの目的は人口太陽で東京を局所的に熱波攻撃することだ!と恐れる猫柳田を尻目に、
南極が狙いの筈だ、だって派手だから、という理由で三ヒーローは各々南極へ。
あの人口太陽には大規模な原子炉が積んでいる筈だから攻撃するなー!と猫柳田が止めるも三ヒーローは無視。
南極でジリジリと氷を溶かし始めたモドキング一味の元にやってきたのはウーターマン!
が、3分経ったら身体の細胞が死滅してしまう(詳しくは第一部)ウーターマンは辿り着く前に変身終了!何しに来たんだお前!
次に現れたのはカガクゴー!
一旦南極の岩壁に着陸して様子を見ようとしたところを、溶かされた氷が大量の水となって押し寄せてそのまま流されるカガクゴー!何しに来たんだカガクゴー!
最後に到着したのは仮名ライダー!
そんな小さな身体でどうすんだお前、と思いきや、
人口太陽の熱がさらに上がったことにより空気が暖まり上昇気流が発生、
つまり人口台風までも産み出してしまい、仮名ライダーは自慢のバイクもろとも吸い上げられて人口太陽をつるしていたUFOに激突!
それによってUFO落下!人口太陽にUFOが張り付いてしまい、熱さの余り宇宙に逃げ出す帝王モドキング一味であった。
すったもんだで三ヒーロー勝利!
雨が降る中、缶蹴りで次の出撃の順番を決める三ヒーロー。
結局負けたのはモユルで、ヒカガク(人間形態)やリフジン(老人)から腰が引けてるだの負け犬だのぼろくそ言われて落ち込むモユル。
そこに帝王モドキング懲りずに攻めてくる!
今度の自然災害は雷。
直径100メートルもの巨大ゴムベルトを回転させることにより+の電気と−の電気を人口黒雲と発電機にため、それを雷として発射させる人口カミナリ発生装置!
それを高度100メートル程に浮かして(黒雲部分が実は気球)雷をあちこちに落としまくるモドキング一味。
早速退治に向かうウーターマンと仮名ライダー。モユルは缶蹴りで負けたのでお留守番。
雷は高い所に落ちていくので、身長40メートルもあるウーターマンを囮として電気を一旦全て流させた後、ビルから飛び降りて人口カミナリ発生装置に乗り込む作戦を立てる仮名ライダー。というかセコイぞ。
早速囮となって電撃をうけまくるウーターマンの足下で様子を見ていた仮名ライダーは、今がチャンスと走り出すが、仮名ライダーまでも電撃に巻き込まれる!
それは、「側撃」と呼ばれる現象で、大きな物体に雷が落ちるとそれの周辺にいるものもとばっちりを受けてしまうのだ!
てな訳でウーターマン、仮名ライダー雷に敗北!
残る希望はカガクゴーのみ。
そこで猫柳田がカガクゴーの両手をワイヤーで繋ぎ、それをロケットパンチで飛ばして片方を円盤に、片方を黒雲に当てれば電流が逆流してモドキング一味が自爆する作戦を立てる。
人口カミナリ発生装置の周囲200メートルは危険だから、離れてロケットパンチを撃つよう忠告する猫柳だったが、
先程負けた缶蹴りの記憶が蘇り、僕は腰抜けじゃない!と200メートルラインを超えて突撃するカガクゴー。
頭に避雷針を付けたから大丈夫、などとたわけた事をほざくモユルは言うまでもなく雷が落下してリタイア。
ここまでか、と思われたがモドキング一味もモドキング一味で、放電のしすぎて空気が乾燥し、電気が逆流しちゃってそのまま自爆!
やっぱり決め手は相手の自爆で三ヒーロー勝利!
ある日、懐かしい我らがサイエンス・アタック・メンバーズ・オブ・ニッポン、
通称サモンから海のバカンスに誘われた猫柳田、ヒメイちゃん、そして三ヒーロー。
サモン攻撃隊隊長アサハカの案内で到着したのは、超巨大海上要塞「レイジングポセイドン」!
東京湾上に浮かぶその要塞の規模は、幅200メートル、長さ5キロ、3層の滑走路に3千機の戦闘機を装備した不沈空母、改め血税の無駄使い!
この圧倒的兵力の前には時代遅れのヒーローなど不要!と豪語するアサハカに対抗心を燃やす三ヒーロー。
そこをやっぱり帝王モドキング一味が襲いかかる!
今度の自然災害は津波!
高さ10メートルの津波を人工的に起こして海上要塞もろとも飲み込もうというのである!
だが、要塞の第一層の海上からの高さは15メートル、その間は柱で支えているだけで空洞なのでこのまま放っておけば津波は通り抜ける!
と猫柳田が宣言するが、そこは三ヒーロー、やっぱり余計なことをしでかす。
リフジンが仮名ライダーに変身して、要塞の目の前に高さ15メートル程の壁を作っていたのだ。(と言うかいつの間に作ったんですか)
これで津波を跳ね返せるぞ、と高笑いする仮名ライダーだったが、猫柳田は慌ててみんなに逃げろと叫ぶ。
それもその筈、壁に当たれば跳ね返った津波と次の津波が重なり倍の高さになるのだ!
そんなこんなであっという間に要塞の第一層は津波に飲まれてしまいましたとさ。
みんなが仮名ライダーを非難する中、次の津波がやってくる。
今度の高さは15メートル。最上階にいれば安全だ、と安心するがやっぱり三ヒーローが余計な(以下略)。
今度はモユルがカガクゴーで海上要塞の目の前の海底を15メートルも掘ったのである。(と言うか耐水仕様だったんですか)
これで津波は15メートル分沈む、と言うモユルだったが、勿論そんな事はなく水深が深ければ深い程津波の高さは上がるので海底を15メートルも彫っちゃったらさらに高さ上がって第二層まで要塞は津波に飲み込まれてしまいましたとさ。
みんながモユルを非難する中、次の津波がやってくる。
今度の高さは40メートル。第三層まで飲み込まれてしまう、と今度はサモン攻撃隊アサハカが余計(以下略)。
要塞の目の前に設置していた機雷を一気に爆発させ、同じ規模の津波を発生させるアサハカ。
それを迫り来る津波にぶつけて相殺させようというのだ!
が、しかしそんな事はなく、津波は上下運動を繰り返しているだけなので、二つの津波がぶつかっても両方の津波の高さが同じになってすり抜けるだけなのだ!
だから津波同士がぶつかって入れ物がぶっこわれるなんて事はないんですよ烈海王さん。(バキ読んでない人は無視の方向で)
戦闘機全て津波に飲まれて半狂乱になったアサハカは、私が日本を支配するのだ!とか電波ゆんゆん。
そこを今度は高さ70メートルの巨大津波が襲いかかる!
しょうがないのでメンバー全員カガクゴーに乗せて要塞を離れるモユル。
このままでは東京が、危惧する中、今まで魚食って細胞分裂を繰り返していたヒカガクがやっとウーターマンに変身!
海上要塞をそのまま持ち上げ盾にして巨大津波を粉砕。
珍しくウーターマンがまともな事をして三ヒーローの勝利!
秋の紅葉を京都に見に来た三ヒーローとヒメイちゃん。
しかしそれでも帝王モドキング一味が襲いかかる!
今度の自然現象は寒波!
巨大冷凍ロボット(全長50メートル程)が京都に出現する。
丸い半円状の物体にキングギドラみたいな竜の首がいくつもついており、口から冷気を放出して京都の町を徹底的に冷やす冷凍ロボット。
それを見た猫柳田は、その原理は巨大クーラーによって冷気を作り出し、熱くなった空気を排気口から放出していると予想。
早速三ヒーローにその排気口を攻撃して熱で自爆するよう進言する。
まずは仮名ライダーがバイクに乗って冷凍ロボットに近付き、排気口を探すが、何故かそのまま仮名ライダーは気絶してしまう!
一方、例のプロペラ装置で空を飛んで排気口を探すカガクゴーだったが、排気口がどこにも見つからず業を煮やして接近戦を挑むも、パンチを冷凍ロボットにかましただけで両手がピタっとくっついてしまって離れなくなってしまう!
次に琵琶湖の魚踊り食いして変身したウーターマンが現れ、こうなりゃ力ずくと冷凍ロボットにパンチをかますと、あれよあれよと冷凍ロボットはつるつる滑って京都の町を破壊破壊。
町の住民から何をするんだ!と非難されたウーターマンは変身を解いて(と言うか時間切れで)逃亡!
一連の現象を見て、冷凍ロボットがクーラーなんかではないと気付く猫柳田。
そう、冷凍ロボットの正体は巨大ドライアイス!
冷気と二酸化炭素を辺りに撒き散らしていたため、仮名ライダーは二酸化炭素中毒で倒れたのであった。
そこをアサハカ率いるサモン攻撃隊が巨大ヤカンをヘリで運び、上空から熱湯を冷凍ロボットにかける!
冷凍ロボットなら暖めればいい、と言うアサハカに対し、猫柳田は膨張率が750倍の二酸化炭素が一気に気化すれば圧力で大爆発を起こすではないか!と止める。
が、時既に遅くしてアサハカは熱湯をぶっかけてしまい、このままでは大爆発がー!という瞬間、冷凍ロボットにくっついていたカガクゴーが冷凍ロボットのボディーを破壊。
それにより二酸化炭素が漏れて内圧が下がり爆発は避けられたとさ。
やっぱり殆ど役に立ってない三ヒーローの勝利!
その後、ウーターマンの親がやって来て町を破壊しまくった挙げ句帰っていって全部ウーターマンのせいになったり、
一億ワットのスピーカーをモドキングが町中に設置して卑猥な声を流して男共を洗脳しようとするけど音波の共振によって自爆したり、
やっぱりなんだかんで侵略計画が全く進まない帝王モドキング一味の元に宇宙から一通の手紙がやって来る。
それはズキンちゃん宛の手紙で、「約束の期限近し、母星に戻り婚約を」といった内容だった。
それを読んでアジトのUFOを飛び出すズキンちゃん。
ズキンちゃんの正体とは一体!?と言うわけで最大最後の作戦が始まる!
「親が決めた結婚なんて!あの三人(ヒカガク、リフジン、モユル)の内誰かをゲットして星へ連れて帰ればママだって分かってくれる筈!」
とズキンちゃんは変装して猫柳田研究所の近くにあるコンビニにバイトとして潜り込む。
そこにたまたまやって来た三ヒーロー達は悉くズキンちゃんに一目惚れするのであった!
一方、あんなメイドの一人や二人いなくなっても、と帝王モドキングは部下のパッチーと共に新たな自然災害、富士山大噴火計画を実行に移す。
それは巨大ドリルで富士山を掘り進み、噴火させるといったものだったが、ドリルなんぞで掘れる訳もなく(科学的説明めんどくさいので省略ですよ)、失敗!
このままでは駄目だ、とパッチーは変装して三ヒーローにらぶあたっくしていたズキンちゃんを捕獲。
それを偶然見かけた三ヒーローは、ハルカちゃん(偽名)が!とズキンちゃん救出に富士山へ向かう。
一方、パッチーに攫われたズキンちゃんの姿をテレビで見たアサハカは「純子!?」(なんかアサハカの初恋の人らしく過去のドラマが延々と語られるが省略)と勘違いしてズキンちゃん救出に向かう。
また一方、第三部でのシズカのライバルスミレの父親、トラディショナル重工業社長も攫われたズキンちゃんの姿をテレビで見て「サニー!?」(社長の昔の恋人で、やっぱりここでも延々とドラマが語られるが省略)と勘違いしてズキンちゃん救出に向かう。
またまた一方、パッチーに攫われたズキンちゃんの姿をテレビで見た猫柳田までもが「お春!?」(実家の奉公人だったらしく、意味無くドラマが延々と語られるが省略)と勘違いしてズキンちゃん救出に向かう。
だが、アサハカ、社長、猫柳田の三人は三バカヒーローまでもがズキンちゃんを狙っていると知り、かくなる上はとなんとモドキング一味側についてしまう!
こうして三大ヒーロー対三大黒幕の構図が出来上がったのだった!
アサハカ、社長、猫柳田の三大黒幕の知識を結集させて作り出された富士山噴火マシーン(えーと、言葉で説明するの難しいんだけど、井戸を掘る機械を超強力にした感じ)を見て喜ぶモドキング。
一方、三ヒーローに追われて、ズキンちゃんをUFOに縛り付けて富士山まで逃げていたパッチーも追い込まれる。
しかし、パッチーには秘密兵器があった!
影薄いし薄給だし出番ないしのパッチーがコツコツと創り上げた巨大ロボットメカパッチー(外見はまんまメカのゴリラ)に搭乗し、
三ヒーローに襲いかかるパッチー。
が、自分がハルカちゃん(偽名)を助けるんだ!とまるで協力しない三ヒーローはメカパッチーと戦うどころか仲間割れ。
一方、着々と火口を掘り進み、あわや本当に富士山噴火といった三大黒幕アンドモドキングの元に、三人の女性が現れる。
そう、彼女たちこそ本当の純子にサニーにお春であった!
ヒメイちゃん、シズカ、それにスミレまでもが協力して世界各地から探し出して連れてきたのだった。
それぞれがそれぞれこっぴどく叱られて漸く正気を取り戻したアサハカ、社長、猫柳田。
一方、三ヒーローもズキンちゃんを追って猫柳田達がいる火口に到着するが、
上空の風で変装が取れたズキンちゃんを見て「誰だ、あのおぼこい娘は?」と正気に戻る。
そこで初めてこのままでは本当に富士山が噴火してしまうと感じた三ヒーローアンド三黒幕は、噴火を食い止める事に。
それぞれがそれぞれの短所を補い、初めて連携プレイを見せた三ヒーローの協力により無事富士山噴火マシーンはストップするが、
戦争大好きのアサハカがこっそりマシーンが止まるとミサイルが発射する装置を取り付けていたのだった!
と言うわけでミサイルが発射されこのままでは街が!とみんなが心配する中、ミサイルは無視されてポツンと突っ立っていたメカパッチーに激突!そして爆発!
こうして最大最後の作戦は幕を閉じたのであった。
どうにかこうにか現場を逃げ出したモドキングはアジトのUFOに戻るがそこにはパッチーとズキンちゃんが見当たらない。
パッチーの生死は?そしてズキンちゃんの行方は?
物語は謎を残したまま科学的に続く!
第四部・完!
というのが要望にあった4巻までのストーリーでした。
ちゃんちゃん。
>>228 プラネテス最終回の台詞。兼メインストーリー要約。
「エー地球の皆さんこんに・・・じゃない・・・お元気ですか?
オレ・・ぼくは木星往還船フォン・ブラウン号乗組員星野八郎太です
今木星にいます。(略)
木星往還船に乗る前のオレはデブリ回収やってました。宇宙のゴミ拾う仕事です。
仕事仲間はみんないいヤツらだったけどオレはあんまりあの仕事が好きじゃなかった。
キツイしあぶねェし人手は足りねーし何より地味だ
金のためにやってんだこんなのは今だけだとよく自分に言いきかせてました。
金を溜めたら宇宙船を買ってこの宇宙を自由に駆け回るんだ。
宇宙船があればどこへだって行ける。本当の、本当の自由だ。
でもスッゲーがんばんないと宇宙船なんか手に入らない。
マジにならないとダメなんだ。
だからオレはそれ以外のことはいっさいしないと決めた。
それ以外のことを考えるのもやめようと思った
でも
愛し合うことだけがどうしてもやめられない。(略)
だから・・・地球に帰ったらまたデブリ屋をやろうと思う。
やってるときは気づかなかったけどあの仕事はいい仕事だ。
ユーリ、フィー、愛、もう5年ほどしたら帰る。
そしたらまた仲間に入れてくれ。
おわり」
空想科学大戦乙ー。
あとプラネテスってもう終わったのね。終わったのはアニメだけかと思ってた。
科学大戦乙
早く5巻完結編出ないかしらん
他の方々もがんばってね
辺境警備予約します。
チキタ☆GUGU
一巻までの登場人物整理
チキタ・グーグー…占い師だかまじない師の血を引く黒髪の少年。
妖怪にとって死ぬほどまずい人間。
ラー・ラム・デラル…人喰い妖怪。チキタで「百年」をしようとする。
変幻自在。額に(作中いわく猫の肛門のシワのような)印がある。
ハイカ・ハイカ…(ハイカ家のハイカとあったのでおそらくこの名前だが確証はない)
チキタと育った幼馴染の女の子。ラーをチキタの親類だと信じている。
シャルボンヌ…水玉模様の熊。人に毒のペンキを塗られる。布喰い。
シャンシャン一族…チキタの家と同業。
クリップ…金髪の少年。いつも蜜柑の枝で作った杖を持ち歩く。実は人喰い人間。
この話は文にするとかなり残酷なものばかりですが、漫画だと絵が雑でかわいらしくてリアリティがないのであまりそんな印象は感じないようです。
第9話
クリップはラーに自分は百年の経験者だと語り、協力を申し出る。
もののけパーティでラーは他の妖怪たちにクリップのことを話し、
「どうしてただの人間が空を飛んだりするの?」とみなで不思議がる。
そして「妖怪造りの名家 グーグー家が造りだした傑作ラー・ラム・デラル」とクリップにいわれたことを思い出し、心当たりがなく悩む。
チキタの元へ全身に古傷を負った若い女性テシアがたずねてくる。
テシアは双子の姉キヌアがいて、キヌアが怪我をするたび必ずテシアの体に移ってきてこんな体になってしまった、と泣く。
クリップは「きっとおもしろい経験ができる」とチキタを連れて行く。
テシアの家にはキヌアに求婚するシタンという男が現れていた。
キヌアはまた顔に怪我を負い、「また迷惑をかけるわね テシア。ごめんなさい」と微笑む。
テシアは泣きながら昔からよく双子が生まれる家系だが、片方しか生き残る事はないと語る。
それがなぜかさだかでないが、生き残るのはキヌアだろうとくやしがる。
クリップは「人喰いの妖怪は人間の傷跡を消して清めてから食うんだよ
だから生き残るのはテシアだ」という。
そこへキヌアとシタンが現れ、ラーは「もうその女は美味しそうな匂いをプンプンさせてるなーシタン」とシタンに笑いかける。
シタンは竜のような巨大な妖怪の姿になり、止めようとするチキタをさえぎり、
クリップとキヌアを食らおうとする。
戦うクリップとシタンを見ながらキヌアはテシアに謝る。
自分が生き残れない方だと知っていたキヌアは、自分ひとり死んでゆくのが悔しくてわざとたくさん傷を負って妹を苦しめたのだった。
「でも私が死ねばその傷は全部消えるから許してね」微笑み、
キヌアはシタンに喰われ、同時にテシアの体から傷が消え去る。
次にクリップを食べようとするシタンの前に、小さなリスのような黒い妖怪オルグが現れ、シタンを消す。
オルグはクリップにぱむぱむと駆け寄り、くりくりと
「クリップ クリップ 大好き 大好き」といったあと杖に戻る。
今のは何かとたずねるチキタにラーは「すっごく古くて強い大妖怪オルグ」と答える。
キヌアの葬式で、テシアは
「もう双子が生まれてもこんな悲しいことは起こりませんよね」と泣いてたずね、チキタはそれにうなずく。
一方クリップは杖を抱きしめ、
「俺はこのオルグが『百年』をかけた人間なんだ」という。3百年生きていると聞いて、
ラーは「百年は当に過ぎているのにどうしてオルグはお前を喰わないんだ!!」と聞く。
「百年ってね…そういう時間なんだよ」
そしてクリップは過去を語りだす。
第10話
3百年前、クリップが住んでいた所に山奥には戦で畑はなく、獣の姿もまれで、
生きるためにクリップの両親は山に転がっていた兵士の死体を食べ始めた。
クリップはそれを当たり前のこととして育ち、大きくなり山の外れで人と出会い、恋をする。
平然と人を食べることに恐れをなし、彼女は逃げ、彼女に人を喰らうことを聞き、
村人や兵士はクリップら家族を追い、父母は逃げ切れず殺される。
クリップは死後自分の死体が無駄に火にくべられるのが我慢できず、
せめて妖の血肉になりたいと自ら人喰いに食べられに行くが、
妖怪チョロルはクリップをひとなめしてあまりのまずさに息絶える。
チョロルの友人オルグは「今からお前で『百年』やってうさばらしする」
と干からびた人肉を口にするクリップにみかんをあたえる。
百年経つがオルグはクリップを食べようとせず、
「今日はお腹空いてないから明日食べるもんね」と先延ばしにする。何も口にしないオルグに、
「いいかげん俺を食べろよ」というが、
「クリップの周りに美味しい空気がいっぱいあっておなかいっぱい」という。
蜜柑の木の枝を切りその上にオルグをのせると、そのうちに杖と一体化して何も話さなくなる。
ある日、チキタは山を越える旅人に狼よけの護符をかいてやる。
効き目は2,3時間しか持たず、旅人は狼に食われてしまう。
気づいていながらなにもいわなかったラーにチキタは怒り、泣き喚くが、ラーはなぜ怒るか分からず怒る。
クリップは旅人の死体の一部を食べようと持ち帰る。
チキタは「もうそんなもの食べなくてもいいじゃないか」と蜜柑を渡す。
クリップは「オルグとの百年はかけがえのない時間だった
こんなになってもまだ生きていかなければならないなら、もう一度オルグを取り戻したい」
チキタとラーのそばにいればその方法が見つかるかもしれない、と。
ラーが山の狼を全滅させると騒ぐのをチキタはなだめ、
「狼や人喰いは全滅してほしいわけじゃない、俺はお前も狼も好きなんだよ」
「喰ったり殺したりしても?」たずねるラーにチキタはうなずく。
すっかりくまが板についたラーは自分が本当は誰かのたくらみに落ちつつあるのを気づいていなかった。
ご無沙汰してます。途中まではかいたのですが、プロバイダがJ-COMのため書き込めません。そのうち別なPCで何とかしますのでしばらくお待ちを。
第11話
布喰い熊のシャルボンヌが首にラッパをぶらさげ、チキタの家を訪ねる。
くまのラーをみて「まーねしまねし」とぐるぐる回る。
シャルボンヌを見たものはみな逃げるが、人家で布を漁っていた時、
酔った老夫婦と仲良くなり、シャルボンヌはおじいさんの手伝いをしてともに暮らすようになったとうれしそうに語る。
「寒さで年寄りがまいっとるで 何か精の付くものよこせや」といい、
シャルボンヌから腐った肉の匂いがするのが気になり、チキタは老夫婦の家についていく。
その老人の家にはシャンシャンとその息子がいて、シャルボンヌをみて騒ぐ。
何があったのかと尋ねると、シャルボンヌと一緒に暮らしはじめてから、
老夫婦はたびたび寝込むようになり、10日ほど前には口も聞かなくなったとシャルボンヌは語る。
「皆冬眠に入ったんだと思ったんだども…ちゃうのけ?」黙るチキタに
「じゃあおじいさんもおばあさんも死んだのけ…?」チキタはそれにうなずく。
シャンシャンはシャルボンヌの体の水玉の染料の毒が老夫婦を殺したという。
シャンシャンの息子は
「どうしておまえはいつも妖のそばにつくんだ!?人間のくせに」と糾弾する。
チキタは「一番最初にこいつを毒の染料で染めたのは人間なんだ!」と反論するが
シャンシャンの息子は鼻で笑い「そんな人喰いちっとも怖くない」といい去る。
シャルボンヌはおじいさんの
「あれはいい熊だ 今ではわしらの家族じゃ」という言葉を思い出しながら、
「ラッパを吹いたら誰かが喜んで一緒に暮らしてくれるかもしれないもんな」という。
ラーは「てめぇと一緒にいたからあの二人は死んだ だれがおまえと暮らすかよ」とののしり、
その言葉に「俺と一緒にいたからあの二人死んじゃったのか」
「でもそれはおまえのせいじゃない」チキタはいうが、
「これからもずっとこうなんだ…そんならもういいや……」そしてシャルボンヌは消え去る。
あとには毛皮の切れ端とラッパしかのこらなかった。
クリップは木が枯れる時は、木が「もう十分生きた、もういいや」と思ったときだと語る。
熊のシャルボンヌもそうだったのだろうと。
チキタはどのくらいいきたら「もういいや」と思うのだろうか、と思い、
クリップはもとが人間の自分には今の自分は長すぎる寿命だと思う。
遠い昔、誰かが「人間を憎いのか恋しいのか ときが許す限りさまよってごらん」
と死に掛けた熊を甦らせた。
結局シャルボンヌは人間を憎いのか恋しいのか 誰も知らない。
まとめサイトの方、よそにうぷという反則技を用いてすみません。
早々と掲載していただけて助かりました。
神キリは、後日談を描いた同人誌なるものが存在するのですが、
当時掲載誌の懸賞に外れたもので未読です…。
…ご存じの方がいらしたら補完お願いします(;´Д`)
魔法騎士レイアースは予約済みでしょうか?
まだのようでしたら予約させてください。
>>214ネタばれなしで書くのはちょっと無理なので、かなり簡単なあらすじだけ書いてみた。
人を殺す事を何とも思っておらず、殺人事件の現場を訪ね歩く事が趣味の不思議な少年「ぼく」と、
「ぼく」のクラスメートでいつも無口でクールな少女「森野」のコンビが、様々な事件に巻き込まれるお話。
連続バラバラ殺人事件に始まり、リストカット事件、人間を生き埋めにしたいと渇望する男の話、死んだ振りをして他人を驚かす双子の少女の話、等々。
そして、彼等の様に人間の暗黒面に惹かれる人間を「GOTH」と呼ぶ。
原作は乙一の小説だけど、漫画版だけの変更点も多少入っているので、興味ある人はお好きな方からどうぞ。
GOTHはここであらすじを読むなら、原作の小説を読んじゃった方が早いよね。
空想科学大戦乙。
BLACK期待してます。
チキタ切ないね…(´・ω・)
このスレでネタバレを気にする必要あるのかなあ?
いや、GOTHのネタバレって(メル欄)で漫画版も一応それやってるので、
ここで書いちゃうと全く意味がないかと。
お疲れ様です。結局漂流教室とかを複数にわけるのも掲示板つけるのもサボってるまとめ人です。
でもあれからなんにも出ないってことはこのままでもイイノカナーとか思ったり。
最近ニュースサイトとかに紹介されたらしく、連鎖反応でアクセス数がバカバカ増えてなんか
すごいことになってます。アフィリエイトとかつけておけばよかったかもとか思ったりも(笑)
でも冗談抜きでアフィリエイトつけてドメイン取って鯖借りるのもいいかなとも思うんですがどうでしょう。
フリーソフトで面白いゲームスレのまとめサイトもそんなようですし。php化は無理ぽだけど。
>>260 よそにうぷは構わないですけど、もそっと軽いろだキボンです(笑)
いや3回ほど404だったからもう流れちゃったのかと思ったもんで。
あとネタバレはムズイっすねぇ。ミステリだけ特別か? というのもあるでしょうし。
うーむ。
第12話
ラーは人間を食べると、あったまって幸せな気持ちになっていた。
しかし長い間人間を食べていない事に思い当たり、最近腹が減らない事を不思議に思う。
チキタはシャンシャンの息子ニッケル・シャンシャンに呼び出される。
侍女にお茶を出させるニッケルにチキタは
「お前の母親は俺を殺そうとしたからラーが殺した」というと、ニッケルは
「俺の母親は若いころから目的のためなら手段を選ばず、
自分さえよければどうでもいいと思う女だった だけど俺が生まれて変わったんだ
俺と自分さえよければどうでもいいとと思う女になったんだ」という。
シャンシャンは一夫多妻制で、ニッケルの母シータはニッケルにシャンシャンを継がせるため、
夫の妻や子供を次々と暗殺していった。
彼女が死んで父も新しい女に手が出せると喜び、悲しむものはニッケルただ一人。
「ひどい悪女だがたった一人の母親だ」といい、仇をとるから同じくラーに
親を殺されたチキタにも協力しろと迫る。
チキタは一人で寂しくてラーに飼われていただけなのかと気づく。
(ラーが俺の家族を皆殺しにしたから一人ぼっちなのに…)
突然お茶を飲んでいたニッケルが倒れる。
シャンシャンが手を出した侍女が、ニッケルの母に流産させられたのをうらんで、ニッケルのお茶に毒を入れたのだった。
苦しむニッケルに、シータの幽霊が現れとりすがるがなにもできない。
ラーがチキタを探しに来て、ニッケルを「ざまあみろぃ」と笑うが、
チキタはラーに何度も懇願し、ニッケルの毒消しをしてもらう。
ニッケルは意識を失い、ラーは「あとは体力勝負」だという。
チキタは願いを聞いてくれたラーに、今ではもう家族なのだと感じる。
(どうしたらいいんだろう 無邪気で残酷なお前を知れば知るほど もう憎めない)
帰り道、ラーは
(ああそうだ チキタと一緒にいるとあったかくなって 腹が減らないんだ)と思い当たる。
そろそろもう半年も絶食中のラー・ラム・デラルだった。
サリシオン予約させてください。
好きな漫画なので長くなってしまうかもしれませんが
またやってしまいました…
267はチキタ☆GUGUです。
すいません
ここも本格始動って感じですねー>266
みんなで力を合わせてがんばりましょうね!
ここもまとめサイトも読ませていただいてますが、
あらすじならともかく、ノベライズ並に詳細まで書いちゃってるのとか
著作権とかは大丈夫なんでしょうか?ちょっと心配。
>>266 俺はBBS賛成派だよ。できれば欲しいかな。
>>271 大丈夫じゃないの?そんなに著作権ってうるさいかな?
利益目的じゃないし
どんなに詳しく書かれていてもやっぱり漫画は絵が無いと本当の面白さは伝わらないし…
ここ見て買いたくなる人も居るだろうしね
実際私このスレに触発されてトライガン買ったし。
チキタ☆GUGUも読みたいんだけど、昨日本屋行って探したけど無い。
私もチキタ☆GUGU読みたい
特にシャルボンヌの話・・・どこに売ってるのかなあ
まとめ人さんもいつも乙です
読みたくなったマンガがたくさんあるよ
チキタのまとめ、随分と上手くなってきたね。
この漫画、いい台詞が多いからどこまでを
引用するかで悩むだろうけど。
>>214 GOTHは原作読めばいいだけのような。
ライトノベルのような軽さだからすぐ読めるよ
エンジェル・ミートパイをお願いします。
未解決リストでリバーズ・エッジがリバース・エッジになってます。
281 :
夢使い:04/05/07 17:59 ID:???
二ノ宮智(にのみや・さとし)は、奇妙な体験をしていた。
毎夜、自室で寝ていると、本体のない女の影だけが部屋の床に現れるのだ。
その影は吹くを脱ぐと、智の影に触れる。すると、途端に裸の女の本体が
はっきりと見える。女は「好き」と言って、智を抱きしめる。
それは心地よくて、どこか懐かしい感じだった。
しかしその感覚ははっきりしていて、夢とも思えない。そう言って、
智が相談をしに行ったのが、童遊斎おもちゃ店だった。
あなたに片想いしている女の子の気持ちが影になって通っているのでは、
と言う塔子に智は、あんな美人の知り合いはいないと言う。
とにかく塔子は、会った後影が去っていく時に、影を踏むことを勧める。
影を踏むのは呪術的に「捕まえる」ことだからと言うのだ。
早速それを実行してみる智。踏むと再びはっきりと女の本体が見える。
逃げようとする女の肩に手をかけると、そこからヒビが入って女の姿は
砕け、中から現れたのは・・・眼鏡にショートカットの少女。
隣に住む幼馴染み、晃(ひかる)だった。
晃の姿が消えた後、カーテンを開けて窓の向こうを見ると、向かいの
窓から晃もこちらを見ていた。しかし目が合うと、顔を赤らめカーテンを
閉めてしまう。
282 :
夢使い:04/05/07 17:59 ID:???
翌日、智は晃を訪ねる。違う高校に進学してからは疎遠になっており、
こうして話すのも久し振りだ。自分が智の部屋にいるような気分に
なっていた、と認める晃。違う女の姿だったことについて問うと、
晃は「今わたしの姿で『好きだ』って言ったら、智はつきあってくれる?」
と返すのだった。戸惑う智。
だが、そうして話している間にも晃の影は智の影に口づけをしていた。
すると晃自身もそれに引っ張られるように立ち上がり、智に口づけ
してしまう。ベッドに伏し、「帰って」と言う晃。
それから3ヶ月ほど経って、智は再び童遊斎おもちゃ店を訪れる。
あれから、影の女は訪れないと言う。あれから晃は眼鏡をかけず、
コンタクトをするようになった。登下校の時間も重ならず、ほとんど顔を
あわせることもなかったが、久し振りに会うと、妙に早く髪が伸びていた。
顔立ちまで変わっているようだ。あの“影の女”そっくりに。
本人も「自分が自分でないようだ」と言う。
晃を元に戻したい、と言う智に、塔子は本当にそう思いますか、と問う。
あなたは“影の女”の方に恋していたのでは、と言うのだ。
283 :
夢使い:04/05/07 18:00 ID:???
「智へ 今夜9時矢坂神社のお堂で待ってます。 晃」という手紙が届く。
呼び出しに応じた智を待っていたのは、黒いスリップ姿で
「わたしを抱きしめて」と招く晃だった。
智の影も勝手に動き出し、晃の影に口づけをしてしまう。
だが、今のあなたは本物の晃には恋していない、影の私に恋してる、
という相手に対し智が「小さい時からあいつを女として意識したことは
なかったから」と言うと、相手は否定するのだった。
「あなたは以前あの子に恋したことがあるわ! わたしはその時、
見てたわよ」と言って。そして、思い出せない智を「今はあの子に恋して
いないのなら、わたしがもらうわ」と言って、闇に飲み込もうとする。
しかしそこで夢使い・塔子が登場、札を投げつけて制止する。
影を異形に変化させ、塔子の影に喰らい付く“影の女”。塔子本体も
それで身動きがとれなくなるが、燐子が登場して札を発火、照らし出すと
影は消える。そこで塔子が札を投げつけると、女は爆発して消えた。
284 :
夢使い:04/05/07 18:00 ID:???
後には古い雛人形が残っていた。その顔は、どこか“影の女”に似ている。
よく見るとここは古い人形を奉納するお堂だったらしく、たくさんの
人形が棚に並んでいた。目を覚ました晃は下の人格に戻っていた。
彼女は、これは自分が小さい頃家にあった雛人形だと言う。
塔子はその雛人形を箒神に入れ、記憶を呼び覚ます――
小学生の時、雛祭りで晃の家に招かれた智。ふすまの陰から顔だけを
のぞかせる晃だったが、母がふすまを開けると――振袖姿の晃がそこにいた。
智ようやく、その時晃に恋したことを思い出す。
雛人形は雛壇の上から、それを見ていた。そして疎遠になっていく智の
気持ちを試すため、“影の女”として智に近付いたのだった。
伸びた分の髪の毛が抜け落ち、元の姿に戻る晃。智が今わたしのこと
なんとも思ってないなら、もうあきらめるから、と言う彼女だが、
答えは必要なかった。影同士は、もう口づけをしていたのだから。
――終わり――
V7が乗ったトラックは山道にさしかかった。そこで運転手の目の前にギャロップの
幻影が現れる。驚いた運転手はハンドル操作を誤り、ガードレールをブチ越えて崖下に
落ち大爆発をおこす。V7は脱出して死んだフリをする。ギャロップの幻影が現れるが
中々本体が現れない。長い時間が過ぎた。すると銃を持った男が数人現れた。ギャロッ
プはV7本人に近づくのは危険と感じ、直接の手は部下に下させるよう命令したのだ。
銃を持った男たちはV7に簡単にいなされる。V7は車を奪って逃走するが、ギャロップ
の幻影にやられ、またも車ごと崖下に落ちてしまう。今度は足を怪我して本当に動けな
くなる。しかしギャロップは直接手を下さない。マウスキッドを捕らえたようにガス
で眠らせて生け捕りにしようと、ガス車を手配する。その考えを読んだV7はブレランド
にテレパシーで救出を頼む。
病院でもうすっかりよくなったブレランドはV7のテレパシーを受けると即座に病院を
飛び出した。運のいいことに、丁度ガス車が山に向かうところにでくわす。先頭の一台
を奪うとガスを放出し後続を眠らせる。山を上っている途中でギャロップを発見、これ
も眠らせる。V7を見張っていた銃の連中も眠らせ、V7を救出する。二人は一旦町へ戻り
足の治療を受けてからハワード・クローム邸へ向かおうとする。
帰り道、またもやギャロップが幻覚攻撃を仕掛けてきた。しかしガスで体が不十分な
ため、ブレランドに簡単に倒されてしまうのだった。
V7とブレランドはハワード・クローム邸へやってきた。こっそり侵入するつもりだっ
たがブレランドのミスでバレてしまう。ロボット警備兵を倒し、数々のワナも罠の根元
から無効(罠に電力供給している部分を壊すとか)にし、ハワード・クロームの部屋に到達。
「こんな乗り込み方をして申し訳ない。あなたと話がしたくね」
「無断で乗り込んでくるような連中の話など聞く耳持たんな」
「あなたが聞く耳を持たなくても承知させるまでです」
「無理だ。君たちとの間には鉄より硬いガラスの仕切りがあるんだ」
「わしらの超能力を甘くみちゃいけないよ。こんなものなんの役にもたたないんだ」
ブレランドは催眠術でハワード・クロームを操り、仕切りを開けさせる。
「ほらね」
「さあ、そこに腰をかけて下さい。話し合いをしましょう」
そこへカシムとロボット警備兵が現れた。
「まて! 変なことをするとハワードの命はないぞ!」
カシムはニヤリと笑う。
「カシム! ま、まさか! 約束が違う!」
「やれっ!」
警備兵の銃が火を噴くとハワードは蜂の巣になった。V7とブレランドはガラスの仕切り
を降ろして助かった。
二人がハワードだと思っていたのは、ジャンセンが変身した影武者だったのだ。
カシムは言う。
「本物のハワード・クローム氏はいまごろ地球評議会で大演説をぶっている頃だ。
君たち超能力者の運命を大きく変える演説だ。そしてそれは議会を通過する。ある
程度の評議員は買収してあるからな」
地球政府の許可が要るほどの大きな動き、殺し屋として雇ったジャンセンが不要にな
るということはその目的もほぼ達成に近いこと。そして自分たちをここに引き止めてお
かなかえればならないことなどから、演説がとてつもなく気になるV7であった。
そしてハワードはカシムの言ったとおり、地球評議会で演説をぶっていた。先に書い
たように、このままでは普通の人間は超能力者に支配されてしまうという内容だ。
「地球も火星も恐るべき危機にあるのです! めざめなければならない! めざめて
はやく対処しなければ取り返しのつかない時がくるに違いないんじゃ!」
一方、V7とブレランドは閉じ込められたままだった。酸素の供給も止められ、次第に
息苦しくなってくる。そしてV7はやっと配線を探し当てる。ガラスの仕切りを開いた
一瞬に配線からエネルギーを逆流させ発電機を破壊した。罠もロボット警備兵も全て
止まった。二人はゆうゆうとハワード・クローム邸から脱出した。そして二人はその足
で空港へ向かい、地球へ旅立った。
ヤダモンをお願いします
二人の乗ったロケットが地球へ到着した。そこへV7の姉からテレパシーが入った。
なんだか様子がおかしいので充分に用心するように、と。二人は一芝居うつことにする。
ブレランドが空港のトイレから出てくると、二人の秘密警察官にV7はどこにいるのか
聞かれる。トイレにいるよ、というと催眠術で一人を操り、トイレに向かわせる。
トイレでV7は警察官に変身し、男は気絶させ入れ替わった。
変身したV7はトイレにはいなかったと報告。とりあえずブレランドだけを秘密警察長
官のもとへ連行する。
連衡された理由をブレランドは尋ねる。
「君はテレパシー能力ももっているだろう。しかしどうしても説明して欲しいというな
らしてやろうか。」
「評議会で超能力者は我々の世界から隔離することが決定した。もちろん理由は君たち
が危険だからだ。お気の毒だが私は法を守るしもべだ。それ以上説明もいるまい。」
「そういうわけでございます。どうぞこちらへ。」
ブレランドは地下牢に放り込まれる。そこには他にも超能力者もたくさん閉じ込められ
ていた。扉が開いた瞬間に脱出を図る者もいたが、なんのためらいもなく射殺される。
そして彼らは食料どころか水すらも与えられてなかったのだ。
ブレランドは激しく憤る。「さんざん人を利用しておいてそのお返しがこれか!」
その頃V7は姉のテレパシーによる呼び出しを受け合流し、これまでのいきさつを聞い
ていた。ブレランドのテレパシーによる報告を受けた姉はその内容をV7に話す。
「それじゃ隔離するなんていって全員殺す気じゃないか! 姉さん、僕は地下の連中を助けるよ」
「助けてどうするの? 戦うの?」
「いや、戦いはしない。地球と火星を合わせても普通の人間のほうが多い。そして僕た
ちは最新兵器だってない。戦っても勝ち目はない。新天地をどこかに探すんだ。静か
に平和に暮らせるところを!」
そこで姉と仲間は空港を襲い長距離ロケットを奪う、V7と催眠術師が地下牢の人々を
救うという分担で行動に移る。
V7と催眠術師は秘密警察長官室へ向かう。長官を催眠術にかけて牢を開放しようとい
う作戦だ。しかし、長官室にはV7と入れ替わった男が報告に来ていた。
「君という人間をよく知っていながらうかつだったよ、V7君!」
V7は二人に取っ組みかかるとエネルギー衝撃波で殺す。
作戦変更し、催眠術師にはロボット警備兵の操縦者を操ってもらうことにした。
作戦は簡単に成功した。ロボット警備兵は牢を開け、脱出の邪魔をする警官にも攻撃を
始めたのだ。警官隊は操縦室に乗り込み、催眠術師を殺す。異変を感じたV7も部屋に入る。
V7は警官の服装をしているので今際の催眠術師に声がかけられない。
「そうか、こいつが操っていたのか…」といいつつ、顔を確認するために近づいた素振
りをする
「V7、み…みんなは…」
「お前の働きで脱出できた」
「そ、そうか…みんなによろしくな…」
催眠術師はそう言い遺すと息を引き取った。
V7は警官隊のトラックやパトカーを破壊しつつ空港へ向う。しかし警官も次から次か
らやってくる。だがV7の行動をテレパシーで感知した超能力者達がV7のフォローをして
くれ、警官隊は空港へ近づけないのだった。
空港では超能力者達がロケットに乗り込んでいた。管制塔の職員は全て催眠術で操作
済み。あとはV7が来るのを待つのみとなった。
そしてV7は現れた。
「さあ、君が指揮してこのロケット編隊を新天地へ導いてくれ」
「その前にみんなに一言いっておきたい。これから我々のいこうとするところはまだ決
まっていない。何年、いや何十年宇宙を漂流するかわからない長い長い旅になるだろう。
しかし努力をすればきっと新天地に巡り合える。それまでみんなで助け合い励まし
あっていきたいと思います。」
「それでは出発!!」
いくつものロケットは轟音を上げ大地から放れていった。
「さようなら地球…我が故郷よさようなら…」
V7を指揮者にロケット編隊はなつかしい地球をあとに別天地を求め宇宙にとびたったのだった
いつの日か別天地にたどりつけることを夢みながら……………
地球ナンバーV-7 完
乙。
第13話
クリップ、チキタの前でラーはチキタの両親はバカだったという。
チキタの命を助けてくれるならと、四人もの人間が大喜びで命を捧げた、と。
「怒ったか」と聞くくまラーに、チキタはこうして心無い化け物とともにいる自分も、
そんな自分を守るため死んでいった両親も本当にバカだと思う。
チキタの妖しい家業はたどたどしくも回り始め、分からないところは
クリップやラーに聞いて学ぶようになる。
ある日、死んだ子を生き返らせてくれとわめく女が現れる。
たまたま来ていたハイカは、女を叩き
「そんなことチキタにできるわけないじゃない」と怒り、追い返す。
ハイカとその父はチキタをいたわり、なごむチキタ。お茶を出した美女バージョンのラーの姿を見て
「そいつに近寄らないで」と叫び、危険だからもう二度と来るなとハイカと父を追い返す。
「どうして俺の家族を殺したのさ」
「腹ペコだったから」とラーは答え、チキタは笑い、ひとり部屋に閉じこもる。
おじさんやハイカになにかあったらどうしよう、と泣き、ラーをこのままにしてはいけないかもしれないと感じる。
いつしか寝入ったチキタの前に大妖怪オルグがあらわれ、みかんのうえに立つとスースーする、チキタもやれ、という。
チキタがやろうとすると当然みかんはつぶれ、オルグは泣いて悲しみ
「この子の絶叫が聞こえた?」ときく。わけが分からないチキタに
「ラーと百年やるのはやめてこの俺と百年やろうよ」と誘いかける。
一方、ラーはチキタに冷たくされ(寒い…おなかすいた)と思い、チキタを心配して家の周りをうろついてたハイカの後をつける。
第14話
オルグはチキタに「俺と百年いくならラーを始末してね」という。
ラーは不死身では、というチキタに「自分の体のことを忘れたの?」といい、
ラーが人肉のほかに唯一口にする飲み物にチキタの血をいれろとささやく。
チキタが目覚めると、ハイカが行方不明になり大騒ぎになっていた。
ラーに食べられたのかと心配するが、ハイカは、昨日子供を生き返らせろときた女が首を吊った所をみて気絶していたところを見つかる。
気づいたハイカはチキタに「また一緒に暮らそう」といい、チキタはそれにうなずく。
家に帰ると、ラーとクリップが食事から帰ったところだった。人喰いかと聞くチキタに
「当たり前じゃん 人喰いなんだから」とクリップは答える。
チキタはラーを殺そうと自分の血が入ったジュースを飲まそうとするが、ラーが食事しに行くも、ハイカも隣村の人間をみつくろうが
「どいつを見てもチキタに似ていて 殺す気になれなくって…」と結局人間を食べれらなかった事を知り、ジュースを自分で飲みほす。
ラーは分けが分からず、クリップにかわりにとお茶を渡され飲む。途端苦しみだす。
クリップは笑って自分の血をその茶に入れたという。
「百年効果はやはりともに過ごした妖しにしか効かないらしいな 俺を喰える妖怪はオルグだけってことだ」
ラーは人型を保てなくなり、得体の知れない形になる。チキタは怒り、
「俺のラー・ラム・デラルに何てことをするんだ」とクリップを殴る。
チキタは苦しむラーを抱きしめているうちに眠ってしまう。
夢でハイカやその父に慰められる。オルグが現れ、
「その二人の中には見つけたんだね」という
「お前はクリップにこの間こんなものを食べろっていったけど、こんなものでも生きているんだよ」と蜜柑をつつく。
「だけどこの子の絶叫が聞こえた?」首を振るチキタに
「ラーにもまだ聞こえないだけなんだよ みんな毎日いろんな命を殺して
生きていく…いつかラーがお前の声を完全に聞き取れるようになったら
ハイカの中に私たちを見つけてくれたように ラーの中に私たちを見つけてくれるね」
いつもそばにいる、という声でチキタは遠い昔聞いた懐かしい声だと思う。
一方クリップはチキタの親のしゃれこうべを粉々にし、
「オルグの姿を利用した罰だぜ グーグー。俺もオルグもお前らの計画の手駒になる気はない」と告げる。
オルグも、昨日のラーのような理由で人間を食べれなくなっていたとしたら…とクリップは思う。
(3百年前、オルグと一緒に最後まで行くと自分で決めたんだ)
チキタもラーと百年いく決心をした事に気づく。
一晩でラーは復活し、チキタはハイカらにもう少し家でがんばるという。
以上二巻までの人物整理
ラー・ラム・デラル…この頃から少年かくまの形態でいる事が多くなる。
人間に近づくような言動をみせることも。
クリップ…3百年生きている人間。オルグを取り戻したがっている。
オルグ…伝説の大妖怪。クリップで百年を行い、結局クリップを食べられずに物言わぬ杖と同化する。
シャルボンヌ…死に掛けたところを謎の声で甦り、以来妖しに。老夫婦の死により自分も消える。
ニッケル・シャンシャン…シャンシャンの跡取り。茶髪の少年。母をラーに殺される。
第15話
ラーは体温を自在に調節でき、夏はひんやり、冬は体をあたたかくしてチキタの湯たんぽになったりしている。
ラーは昔のことが思い出せず、クリップは「ラーは大昔にグーグー家に作られた妖だとオルグに聞いた」という。
そこへニッケル・シャンシャンが現れ、チキタに妖怪退治を手伝わせようとする。
クリップを見かけ、何者かとチキタに尋ね、
「よくあんな恐ろしい気味の悪い奴と一緒にいるな」とクリップをけなす。
ニッケルに連れて行かれたさきには、ある家の一帯だけ砂漠と化し、その家では立て続けに人が体の水分が抜け、ミイラのようになって死んだという。
ニッケルは木を利用して人の水分が移され死ぬ事に気づき、
庭中の木を切らせるが、一時しのぎにしかならなかった。
ラーの言葉に従い、チキタは最近主人が手に入れた白い宝石が人喰いだと見破る。
夜行性の白い宝石が目覚めるのを待つ間、チキタは寒さに震えるニッケルをラーにあたためてもらおうとする。
ためらうニッケルに「もうこいつはやたらと人を喰わない」というと
「ハナっから怖くないよ こんな奴。…俺が怖いのは……夜だ」という。
夜半白い宝石の人喰いは目覚め、ラーと挨拶を交わす。
ラーはチキタを「俺のお弁当」と紹介し、
白い人喰いはチキタを見て「毒入りに」次にニッケルをみて「呪いつきかー」といった後また眠りにつく。
ニッケルは白い妖怪を殺そうとするが、チキタは止め、ラーに
「4,5人喰ったら50年は眠る」事を聞き
「元通り、人気の多い通りにでも捨てておこう それであと2,3人死んでも、
それは誰かのものを、黙ってネコババするような人間への罰だよ」
それを聞いてその家の主人は土下座して謝る。
帰り道、ニッケルは腹を押さえながらチキタが主人の不実を見破ったことをほめ、
チキタはそれをほとんどラーが見破った、という。
「俺はもう駄目だよ…あんな大きな木を無駄に何本も切って…無駄な恨みを買って…」
チキタはきょとんとするが、ラーは「木霊の呪いかー」と気づく。
ニッケルの腹部から血が流れている事に気づいたチキタは人を呼ぼうとするが、
ニッケルは泣いて「誰にも知られたくない」と叫ぶ。
ラーは「今 そいつの子供が死んだんだよ 上手に隠してたなあ メスだったんだ そいつ」
チキタは「メス…女?」とおどろく。
「だけど腹に子がなきゃ木霊にお前が命とられてたんだからラッキーじゃん」ラーはいう。
チキタはニッケルをシャンシャンへ送ろうとするが、ニッケルは二度と帰らないという。
「誰にも…秘密にしていたのに…死に掛けて女だとばれた 親父は怒り狂った
よくもだましていたなと俺をののしった やっと座れるようになった…途端
毎晩一族の男共がきて 人の体が利かないのをいいことに 大勢で無理やり…」
目を見開くチキタ。
「このまま死んだほうがましだ もう二度とあそこには帰らない」
チキタはニッケルを自分の家に連れ帰る。
一人でいたくないというニッケルをラーが41度くらいになってあたためる。
ラーをちっとも怖がらないニッケルに驚くと、
「こいつは赤ん坊みたいだから怖くない」といい、寝入る。
チキタはその言葉に彼女の死んだ赤ん坊を思い、
(どうせ命が失われるなら その子の父親こそふさわしかろう)と、
シャンシャン一族のところまで白い宝石を捨てに行く。
ちょっと今日はここまでで。
ひどいとこで終わっていてすいません。
それから作中のセリフをいくつか分かりやすくするため
変えていたりもします。
この本はマイナーなのでちょっと手に入りにくいかもしれませんが
手に入れる価値のある作品ではないかと思います。
>298
乙。だが本を奨めるなら、データを挙げておいたほうが良いな。
朝日ソノラマの「眠れぬ夜の奇妙な話コミックス」で現在4巻まで。そろそろ5巻が出る頃だと思うのだが。
作者のTONOさんは、可愛い絵柄でいきなり惨殺死体が出てくるような話を描いて
それでも読後感がさわやかという辺りが凄いというか怖いというか、まあそういう作家さんだ。
「不思議少女ナイルなトトメス」と「愛の戦士ヘッドロココ」をお願いします
哀しいなぁ
トトメスってマンガあったっけ?
テレマガとかのコミカライズ?
>92の続き
とうとう神威は最後の選択をした。
「地球がどうなろうと関係ない けど… 封真と小鳥が幸せに暮らしていける場所を守りたい」
そう神威が告げた途端、封真に異変が起こった。優かった封真は消え、冷たい目の見知らぬ封真へと変貌する。
「…選んだようだな 『天の龍』『七つの封印』としての未来を選んだな 『神威』」
「お前が『天の龍』としての未来を選んだのなら 『地の龍』となるのが俺の『運命』」
『添え星』である封真は、神威が天地どちらかの龍を選んだ時の空席を埋めるべく生まれた
もう一人の『神威』だった。
『地の龍』の『神威』となった封真は、『天の龍』を全て殺すと宣言。
止めようとする神威に容赦なく攻撃を加え、封真はサド全開で神威をいたぶる(手の平や足を串刺し、磔etc)。
「地球は『変革』を望んでいる そのために『地球を汚す者』達は全て抹殺する」
必死で叫ぶ神威の声も届かず、封真はワイヤでつり上げ磔にした小鳥の胸を『神剣』で貫いた。
さらに封真は神威を殺そうとするが、小鳥の中に入り込んだ『夢見』の誰かによって制止される。
『天の龍』達が異変を感じて集まってきて、封真は「俺がお前を殺す」と言い残し飛び去った。
小鳥の体はワイヤに引き裂かれバラバラになり、神威は小鳥の首を抱いて絶叫した。
死んでしまった小鳥は夢の中で牙暁と話す。小鳥の願いでその体を操って封真を止めたのは牙暁だったのだ。
小鳥は「みらいはまだ きまってない」と言い残し、消滅した。
残された牙暁は『天の龍』と『地の龍』の望む未来を夢見する。
『天の龍』が勝てば人々は生き延び、地球は蝕まれ続ける。
『地の龍』が勝って『結界』を全て壊せば、人の作った建造物は壊れ地球は生きながらえる。
それがそれぞれの龍が望む未来だった。
最も愛していた小鳥を最も信じていた封真に殺され、神威は抜け殻となってしまう。
そんな神威に昴流はかつての自分の姿を重ねる。愛する姉・北都を『特別』な人だった星史郎に
殺された時の自分を…。昴流は神威の中に潜り、彼の心を探すことにした。
「封真と小鳥を殺さないで」と泣いて訴える幼い神威に、昴流は自分の過去を神威に見せた。
昴流は自分は己が望む未来を実現させるために生きている、君もこのまま現実から逃げるのか、
自らの『望み』のために目覚めるのかを選べばいい と神威に告げた。
そして神威は「小鳥を守れなかった、せめて封真を取り戻したい」という『望み』を叶えることを選んだ。
昴流は神威を「戻っておいで」と抱きしめ、神威は現実へと戻ってきた。そして小鳥の生首を見て、泣いた…。
また『神威』となった封真のために、牙暁は『地の龍』として夢を紡ぐことを選びその手をとった。
ここで登場人物紹介+番外編のまとめ
*Xでは番外編で各キャラの背景や過去が語られます。本編とほぼ同じ重要度を持っているのですが、番外編。
今まで小出しになっていた登場人物は、そのエピソードと共にここで紹介してしまいます。
霞月(かづき):無性の人工生命体・那托。『地の龍』の一人。『結界』の一つ、サンシャインに眠っている。
霞月は科学者で優しい父と、母に愛されて育っていたが病によってその命を落とす。父は執念で霞月を蘇らせ、
霞月はクローン体となり父のパーツで補われて人工生命体・那托(なたく)として生まれ変わった。
白紙の状態となった那托は『地の龍』として封真と小鳥の父を殺し『神剣』を奪った。
霞月が愛した父の記憶は奥底に残っておりそれを封真に重ね、彼のために動いている。
志勇草薙(しゆう・くさなぎ):ワイルドで優しげな兄貴(オサーン)。『地の龍』の一人。
「大切な使い魔・犬鬼の姿を誰にも認めて貰えない」そんな寂しさを抱いていた譲刃に、犬鬼が良い犬だと
初めて語りかけ、その寂しさを埋めて惚れられたお人。木や動物の声を聞くことができ、人間の建築物によって
その悲鳴がきこえることを嘆いている。『地の龍』に珍しい人格者。本人も敵という自覚は特にないようだ。
とうとう『天の龍』はそろった。神威、空汰、嵐、征一郎、譲刃、火煉、昴流の7人が。
そして『地の龍』もそろった。封真(『神威』)、遊人、颯姫、霞月(那托)、草薙、牙暁、星史郎の7人が。
この地球最後の戦いが始まる。
あの事件が起こってから3カ月後、傷も癒えてきた神威は普段の生活を取り戻す。
CLAMP学園にいる神威は大学部にいる昴流に勉強を教わり、新しい友人ができたりと自分なりに前に進み始める。
だがその頃も『地の龍』は暗躍していた。サンシャインの那托の元に封真は訪れ『地の龍』として誘う。
封真は那托のことを、父が呼んでいたように『霞月(かづき)』と優しく呼び、
封真に父の面影を重ねた那托は、その側にいたいがため『地の龍』として加わることを選んだ。
そして『地の龍』の霞月により地震が発生する。場所はサンシャイン60の『結界』を持つ池袋。
封真に付き従い己の居た場所を破壊した霞月はさらに彼を創造した祖父を殺そうとするが、
それは神威の到来によって中断される。神威は封真と再会した。
サンシャインが倒れると大変なことになる、それが分かっても神威には未だ『結界』は作れない。
封真は相変わらず冷たい瞳でとまどう神威を攻撃し、神威は再びいたぶられ大ピンチに。
そこを助けたのは昴流だった。『結界』をはった昴流に霞月は攻撃を仕掛けるが手強く、封真が動き出す。
封真の姿になぜか星史郎がダブり、昴流は思うように攻撃できず術を返されて重傷を負ってしまう。
ぐったりしながら封真に星史郎の姿を重ねる昴流は、なぜ星史郎にそんなにも似ているのか、と封真に問う。
封真は「お前がそう望んでいるからだ」と答え、その手で昴流の右目を潰した。
必死に力を放った神威だが、すでに昴流は瀕死。昴流によって張られた『結界』も解け、池袋は壊滅した。
泣きながら何も出来なかったことを詫び続ける神威に、瀕死の昴流は
「君のせいじゃない これは…僕が望んだことなんだ」 そう告げて、意識を失い手術室へ運ばれた。
昴流の右目は失明した。
自分を責める神威は昴流の側を離れなかったが、昴流に頼まれた空汰に家に連れ帰られる。
昴流は「この目が見えなければいいと思った、でもその望みをなぜ『地の龍』の神威が知っていたのだろう」
と一人考える。「彼は…僕の本当の望みも知っているのか」
そして封真は星史郎と接触。昴流の本当の望みは星史郎にしか叶えられない、そう言う封真に笑む星史郎。
しかし封真は、昴流の『本当の望み』は星史郎が考えているものとは違う、と謎掛けのように答え飛び去った。
空汰に連れられて家に帰ったが落ち込み続ける神威に、空汰は
「後悔はもう十分した、だったら後は前をみて歩いていかなければ」と話し、神威は立ち上がる。
友人ができ、大切なものが増える中で神威は考え出した。大切なものを守ること、『結界』を作ることを。
丁に会い『結界』を作るにはどうすればいいのか、と尋ねる神威だったが丁にはわからない。
しかし素直で大人しくなった神威に反感が消えたのやら、砕軌が神威にアドバイスをくれた。
征一郎が言っていた『結界』の創世についてのことを。
「大事なものをこの手で守りたい 『結界』を作るとき いつもそう強く願っていると」
その頃、昴流を見舞った帰り道に大好きな草薙とのデートに向かっていた譲刃は封真とぶつかった。
封真の顔も正体も知らない譲刃だが、草薙をかぶらせる。
そのことを草薙に話すと、草薙は封真のことを思い出して語った。
「誰にでも似てて 誰にも似てねぇ
まるで自分を捨てて 相手の望むように『誰か』を演じてやってるみてえに」
そんな二人のいた地域は『地の龍』八頭司颯姫の操るコンピューター『獣(ビースト)』によって攻撃を受け、
譲刃は草薙から離れ『結界』を張って立ち向かう。
→続く
夢使い、乙。
リク主ではないし、既知の漫画だったけど楽しく読ませてもらいました。
ディスコミは好きだったので、植芝理一の新作、ああいう密度濃い感じでまたやってほしいなあ。
「辺境警備」紫堂恭子
初出・小学館プチフラワ-コミックス/現在は角川書店アスカコミックスDX
(角川版は各巻に描き下ろし短編あり)
物語の舞台はルウム王国北西部、西の辺境(ルーマカール)。
牧草地や小麦畑、葡萄畑が広がるのどかな田舎。
登場人物
●サウル・カダフ(以下、隊長さん)
女性問題が原因で都から国境近くの西の辺境に飛ばされてきた軍人。
無類の女好きで、酒と賭け事が大好きな不良中年。
年齢より老けて見える。都では2000〜3000人の兵を指揮し
50人の直属の部下を持つ軍団長だった。
●ジェニアス・ローサイ(以下、神官さん)
都から任命された西(ル−マ)カール地方の若き神官。
隊長さんと違って飛ばされてきたわけではない。
長く伸ばした銀髪が特徴で、よく女性と間違えられる。
生真面目で頑固な性格だが、お酒に目がない。そして酒癖は悪い。
西カールの人々から大変慕われている。
●兵隊さん
隊長さんの部下。誰もやってこない国境の守備を任されている
9人の地元の若者達。当然ながら軍事経験は無く、軍事訓練を受けた事も無い。
腰に下げた武器も、のこぎり・枝打ち・フォーク・出刃包丁(柄には栓抜き)と
実に実用的。兵営での仕事のほかに神殿の仕事もよく手伝っている。
田舎らしい素朴で純情な性格。作中のマスコット的存在。
北の国境付近には一千年以上も前に築かれた石の壁が連なり
その向こうには美枝森(ファグルリミ)と呼ばれる深い森が広がっている。
人はほとんど住んでおらず、国境を行き交う旅人は皆無に等しい。
…故に、国境守備隊といっても、警備としての仕事は無い。
(ぶっちゃけ、隊長さん一人で事足りる)
……そんなへんぴな田舎に飛ばされてきて気落ちしている隊長さんを
励まそうと、兵隊さん達は神官さんに相談するが、女たらしでぐーたらな
隊長さんの態度に今一つ乗り気ではない神官さん。
「街道の旅籠屋からぶどう酒を仕入れますよ!」
「のった!」(即答)
数日後、神殿にやってきた兵隊さん達は神官さんに『隊長さんを励ます会』の相談をする。
「隊長さんはいつか帰る人だども ここを好きになってくれたらええのにね」
その言葉に、神官さんはある事を思い付き、暦をめくる。
「やっぱりそうだ。隊長さんは運がいい」
その夜、歓迎会が行われる森の中へ案内された隊長さんは
兵隊さん達が険しい岩根から摘んできた、一年に一夜しか咲かないという
銀青草の花でもてなされる。
森の木々の枝に掲げられた銀青草は水に映った火のように花を咲かせる。
その幻想的な光景を、隊長さんは都の灯りよりも美しく感じた。
「い〜〜とこじゃないか!気に入った!」
「よかったよかった。したらば一生ここで暮らすとええべ!」
……隊長、深く落ち込む。
(続く)
頼りにならないスケベ親父の変わりに傾きかけた銭湯『星乃湯』を
学校もまともにいかずに一人でやりくりする高校生の星野涼。
ある日湯船が突然爆発し、クーデーターにより亡命してきたナ・リタ星の王族が現れた。
異星人の王子カナタ・王女ユウリ・タコじいの三人組は身を隠すため星乃湯に住み着いた。
何度も間抜けなエイリアンが星乃湯に攻め込んでくるが、カナタの宇宙船でもあり武器でもある
星龍刀で返り討ちにする。星龍刀はただの武器ではなく心をもった生物。
王家の男子は星龍刀と共に生まれ育つ。生体メカとして改造され、様々は装置はついているが
ベースは元のままだ。いまだ未知な部分の多い星龍刀は、常に持ち主を見守っている。
そして人類のためにならない者にはけして力を貸さない。だが、一度認めれば封印された力を解放し、
あらゆる危機から持ち主を守るという。その星龍刀の声が聞こえなくなった。
カナタと涼はロケットで直接星龍刀の本体である宇宙船へ向かう。
宇宙船の中にはCGで作られた星龍刀の精神体、「セイリュート」が居た。
セイリュートはカナタが王になるための試練を与える。カナタは王族に現れる能力のひとつ、
他人の生体エネルギーを我が物として放出する力『千手王羅』を発動してみせた。
次の、そして最後の試練は『地球を守る事』だとセイリュートは言う。
古より伝わる王族の試練、任意の星の秩序と平和を守り、王の徳を示すという
『ガードロイヤル』だ。この試練はポイント制で、100万ポイントクリアしなければいけない。
100万ポイント稼ぐのは容易な事ではない。どうにか一気にポイントを稼げないだろうか…
そんな時宇宙海賊・ブラッドが地球へ来た。海賊は金のためなら生きた人間でも略奪し、
場合によっては証拠隠滅のため惑星そのものを破壊する事もある。倒せば高ポイントだ。
だがブラッドは上司と仲違いし上司を殺し、その場を逃げた。撃退というより敵の自滅なうえ、
実行犯が逃げてしまったのだから、ポイントは低かった。
(今回の処置、ただ撃退するよりあとではるかに高いポイントになるだろう。『ガードロイヤル』には
隠しポイントがいくつかあるのだ。カナタ様の合格、予想より早くなりそうだ)セイリュートは笑む。
お前は高校生だ。色んな楽しい事に夢中になっていい年頃なのに、星乃湯をカセにする事はない。
涼の父は珍しく真面目な顔でそう言う。店を売れば借金も返せるし、涼も自由になれる。
10年前、地上げ屋からヤクザまがいの男たちが来て、店を脅し買おうとした。
その時涼達を助けてくれた人が幼い涼にはヒーローのように見えた。涼はその人と約束した。
その人がいつかまた店にやってくるまで、店は絶対に閉めないと。涼はそう言う。
宇宙船が壊れたため地球に足止め状態になっているブラッドは、宇宙船にあった非常食を食べていた。
その匂いを嗅ぎ付け、ドイルという男が現れた。ドイルはブラッドと同じく異星人で、現地食中毒になっており
牛乳を大量に飲んでは酔っていたが、懐かしい味だとブラッドに非常食をわけってもらった。
宇宙船の救難信号が聞こえた。方言がキツくてわかりづらいが、とにかく近くに宇宙船が落ちてくるらしい。
宇宙船を奪おうとブラッドは、ドイルが止めるのも聞かず現場へ向かった。
「ありゃあ、救難信号じゃねえぜ。明らかに『近づくな』って警告だ。」ドイルは一人つぶやく。
ブラッドは落ちてきた宇宙船を発見する。持ち主の異星人の体が小さいため、宇宙船自体かなりの小型で
ブラッドには乗れそうもない。そこへ騒ぎを聞きつけたセイリュートがやって来る。
ナ・リタ王族専用超高性能船…そうだ、これを手に入れれば良かったんだ!意思のあるセイリュートにゴマをすろうと、
「生存者の救出を急ぎたい。協力を要請する」と言うセイリュートにブラッドは協力した。
幼馴染のサヤカの頭部に小さな人間のようなものが生え出ている所を涼は見る。異星人がサヤカの体を乗っ取っている?
その生き物はサヤカの体を使い、恐ろしい力で涼を攻撃した。
カナタやユウリも駆けつけ、小型エイリアンは救出された。怪我をしているが何とか生きている。
セイリュートが涼と、人間とは思えない動きをするサヤカを見つける。それを聞き救出されたエイリアンは言う。
「ヤツが一匹逃げたんだ!この船…アイツらに襲われて…エイリューン星の超生物…アニーザキス!」
エイリアンの腹が蠢き、裂け、中から無数の小さな人型エイリアンが飛び出した。
「セイリュート!死体ごとこの一帯を焼き払え!」ブラッドが叫ぶ。アニーザキスのせいで星ごと滅亡した所も沢山あるのだ。
サヤカの体を傷つけるわけにもいかず、涼はアニーザキスとうまく戦えない。そこに牛乳に酔いながらドイルが現れる。
ドイルは右手から光を放ち、それをサヤカの体に押し付ける。サヤカはアニーザキスごと倒れた。
その攻撃の仕方は、十年前に涼を助けてくれた人の物と同じだった。
アニーザキスとサヤカが眠っているうちに攻撃するが、眠りながらもアニーザキスはバリアをはる。バリアを超えるほどの
攻撃をすればサヤカの体も無事ではいられないだろう。アニーザキスを追い出すために、サヤカを熱い風呂の中に入れ、
涼を水風呂の中に入れ、二人の頭をチューブで繋いだ。暑くて苦しくなったアニーザキスは涼の頭へ行くはずだ。
その一瞬を狙い仕留めれば…しかしカナタもブラッドもしくじってしまう。アニーザキスが涼の頭へ入ろうとした瞬間、
ドイルはエーテル振動波でアニーザキスを攻撃した。タコじいは「あの男、プレアデス騎士団か!?」と叫ぶ。
エーテル振動波はあらゆる物質・バリアーを透過して、目標に打撃を与える、ほぼ無敵の超能力。
悪用を避けるため能力者は厳しい管理の元宇宙の平和と正義のためだけに活動を行う。その集団はプレアデス騎士団と呼ばれる。
幼い頃ドイルに救われた事により、涼はずっとドイルのようになりたいと思っていた。だが、プレアデス騎士団はもう無いという。
権力欲しさに裏切り者が出て、仲間割れになり、身内の大半が死んだ。ナ・リタ星のクーデーターの時
防衛バリアーは何者かによってことごとく破られた。プレアデス騎士団の裏切り者がクデーターの中にいたのだ。
カナタの婚約者のワネットが、カナタを追ってやってきた。ワネットは王妃になる事だけが望みでカナタに興味はない。
ワネットの配下のクローン忍者を倒した強い涼にワネットは恋をする。涼も好きだが王妃の地位も捨てがたい。
早くカナタに王になって欲しいからとワネットはガードロイヤルに協力する。
ドイルは、増殖本能を抑制する薬をアニーザキスに打った。生物の本能や欲求を押さえる事は出来ない。
その証拠にプレアデス騎士団は互いに争って解散し、ドイルは牛乳を放す事ができない。ドイルも闘争本能や
依存欲求に負けたのだ。一思いに私を殺せとアニーザキスは言う。
「俺が牛乳と縁を切って見せたらお前も考え直すか?」ドイルは断乳し、部屋に電子ロックをかけ閉じこもった。
ほとんど半狂乱の状態になったドイルに耐えかねアニーザキスは涼たちを呼ぶ。
「生物である以上、いくら理性を抑えようとしても限界はある。そこまで耐えたのだから誰もお前を笑ったりはしない。
滅びる事などアニーザキスは気にしない。こんな事は無意味だ。飲め」半狂乱になりながらもドイルはそれを断る。
異星の物質に依存症になればその離脱症状は通常の薬物よりはるかに激しい。しかしここでやめるわけにはいかない。
そんなドイルを見て、人間とは面白いものだとアニーザキスは思った。
セイリュートの生命反応が弱まり、応答もない。セイリュートはあくまでも生物。死んでしまう可能性がある。
涼とブラッドは『星龍族細胞活性剤』を刺しにセイリュートの本体に向かった。
セイリュートの外装は剥離し、周りにいるブラッドも危ない状況だったが何とか注射出来た。
その注射でセイリュートは目覚め、説明する。ガードロイヤルが進むにつれセイリュートは段階的に進化する。
そのため一時休眠状態にあったのだという。ゆっくりとはいえ着々とガードロイヤルは進んでいるのだ。
目覚めると、涼はカナタぐらいの背丈になっていた。頭からは変なビームが出たり、体から刀が出たりした。
セイリュートの話によれば、クーデーターを起こした家老・カローの正規軍が攻めてきて、その時に涼は死亡、
涼の今の体は万一のために保存されていたカナタの予備ボディーだという。体があれば生き返らせる事も
可能なのだが、涼の遺体とカナタ達は敵に捕らえられているのだ。涼・ブラッド・セイリュートの三人はカナタと、
奪われた涼の遺体を取り返しに宇宙へ行く。ドイルは断乳の禁断症状がひどいため来れない。
涼は捕らえられたカナタ達を助けるが、涼の遺体はカローのいるナ・リタ星へ既に転送されていた。
カナタ体型になった涼は、エイリアンが起こしたと思われる事件のあった小学校へカナタと共に転校。
そこには天沼という、つい最近まで入院していた少女がおり、彼女は事件の直前被害者と関わっていた。
しかし天沼はウサギに餌をやったりと優しい少女で、彼女の体に不審な点はなかった。
実は、天沼が餌をやっていたウサギがエイリアンだったのだ。細胞レベルで擬態をするために
セイリュートたちも気づかなかった。聞いてみれば、天沼の体調がよくなったのはウサギに触り始めたからだという。
涼は天沼のエイリアンやカナタに関わる記憶を全て消し、その場を去った。
「俺はもうあの時代を生きたから、もう一度は無理さ」学校を背に涼は言った。
涼はレストランでサヤカに会う。今のこの姿をどう説明すれば・・・!涼は焦るがサヤカは無反応。
おかしい。涼がサヤカを調べてみると、過剰な外部操作、記憶の消去と洗脳のやりすぎで脳に問題がある事がわかった。
今までサヤカにカナタたちの事がばれそうになるたび、カナタ達はサヤカの記憶を強制消去していた。
そのせいかと疑うが、カナタ達以外の思考操作の痕跡が残っていた。どうやらレストランの店主が関係してるようだ。
レストランの店主の正体はエイリアン。涼と正気に戻ったサヤカは店主を倒す。
全てを知ったサヤカは、レストランで働けなくなったかわりに星乃湯でアルバイトをすると言った。
ガードロイヤルを進めるために大いに役立つはずだとワネットは涼に加速装置を取り付ける。
しかし涼はカナタと共に、加速しすぎて時空の流れを超えて別の宇宙へ飛んでいってしまった。
そこには銃を持ったユウリ・ワネットを押さえつけるブラット・船を運転するサヤカがいた。
パラレルワールドに来てしまったのだ。元いた世界よりも、ナ・リタ星からカナタが脱出するのが
遅れたため、カローにカナタは洗脳され、悪と化したカナタは地球人を洗脳し、地球をまるごと
温泉リゾートにし、やがてカローの軍団がまったりしにくるようにする気だ。
元の世界から来たカナタと涼は驚く。しかも、こちらの世界の涼は悪のカナタの味方についているのだという。
カローのために地球侵略なんて、同じカナタとして恥ずかしくないのか!カナタは涼や
こちらの世界のユウリと共に悪のカナタの元へと向かった。
カナタはセイリュートに抜刀しろという。悪のカナタは中止しろという。矛盾したコマンドは同時に実行できない。
二人は延々と「抜刀」「中止」を言い続ける。カナタ二人があの様子では、涼たちが決着をつけるしかない。
涼は洗脳されている涼を攻撃する。すると悪の涼の口から虫のようなものが出てくる。これが悪の涼を洗脳させていたのだ。
一方悪のカナタは下を噛んでしまい、その隙にカナタが攻撃する。悪のカナタの口からも虫のような物が出てきた。
二人の洗脳が解けたとほとんど同時に、元の世界のワネット達がセイリュートに乗りやってきた。
二人ずつのカナタ達は温泉につかってまったりとした。
<打ち切りのため ここで完>
妖しのセレス予約します。
ぬ〜べ〜はもうしばらくしないと帰ってこない_l ̄l○
「貴方はこの先、暗黒の星に支配を受けることになります。見えるのは血と怒りと哀しみ。
この世の全ての均衡の崩れ。16の星と月が巡った日、宿命の時はやってくる。
それを光と闇いずれかにするかは貴方が本来持つ強大な生命の力次第」もうすぐ16歳になる
御影妖(みかげ・あや)は占い師にそう予言される。双子の兄・明(あき)も同じく16になる。
妖は引ったくりを捕まえようとして歩道橋から落ちる。その瞬間、見た事のない光景と
不思議な紋様が頭に浮かぶ。妖は地面に落ちる時、一瞬だけ宙に浮き怪我をしないですんだが、
すぐに車が迫ってきた。それをサングラスの男が助けてくれた。不思議な感じの格好良い男に
もう一度会いたいなと思いながら、妖は明と共に食卓に着く。両親は明日の誕生日には真っ直ぐ家に帰れ、
お祖父ちゃんの家で誕生パーティーをするという。毎年そんな事しないのに何故…?
不思議に思いながらも翌日祖父宅へ行くと、何故か親戚が全員集まっている。それに皆喪服のような黒服を着ている。
すると、昨日妖を助けた男が箱を持ってきた。祖父はそれをプレゼントだと言う。中を開くと、
人の手が入っていた。妖の頭の中に、昨日落ちた時と同じように映像が走る。
そして妖の服が裂け、染めた髪は一瞬黒く染まり、風もないのに浮き上がった。
隣に座る明は体中から血を流している。明が死んでしまう!妖は叫んで祖父に助けを求める。
「明は死にやせん。今のでわかった。この子は御影の一族を支える大事な子だ。死なせるわけにはいかん。
明から離れなさい、妖。死ぬのはお前だ」泣き出す妖の両親を親戚達は部屋から連れ出す。
呆然とする妖を親戚達は押さえつけ、首を締める。「ごめんね妖ちゃん。御影の家に生まれてきたのが悪かったんだよ」
息が苦しい、このままでは死んでしまう。妖の精神に呼応するように、窓ガラスが割れた。
気がつくと妖は松の木の上にいた。幼い頃明と共に上った木だ。妖の体には血がついていた。
サングラスの男は妖を追いかけ木に登り、突然妖にキスをした。驚いた妖の悲鳴に親戚達が集まる。
そこへ現れた、鉄箸を持った少年は鉄箸で親戚達を倒し、妖を抱えて走った。行く先には、着物を着た女がいた。
「安心しい、私らは味方や。残念やけど あんたの身内…御影家はあんたを必ず殺すで。あんたは『天女』やさかい」
女の名は梧納涼(あおぎり・すずみ)少年の名は雄飛(ゆうひ)。納涼は、妖が天女の子孫だという。
昔、水浴びする天女を見初めた男が天女の羽衣を隠し、天に帰れなくなった天女は男と結ばれ子供を産んだ。
だがそれはあくまでも伝承でしかない。妖はあり得ないと否定するが、
自らも天女の血を引くという納涼は手も触れずに扇を浮かべて見せた。
天女の子孫は稀に超能力を持つのだ。そして妖も…もしそれが事実だったとしたら、
双子である明にも何かあるのかもしれない。祖父の言っている事も気になる。
自分を匿ってくれた納涼の家から抜け出し、妖は祖父宅へ向かう。
自分の居た場所には血のシミが無数にあった。そこにはサングラスの男がいた。男は十夜と名乗った。
祖父と父と従兄の各臣(かがみ)も現れた。
彼らは話す。御影家には昔天女の力を持つ娘がいた。その娘は16になった時御影家を滅ぼそうとした。
血筋を守るためにその娘を殺し、それから生まれてくる女は16になったら力を持っているかどうか試すようになったのだ。
そして、明は御影家のためになる力を持って生まれたのだ。
まだ信じ切れていない妖は嘘だ!と泣き叫ぶ。それにかまわず親戚たちは銃を妖に向けた。
父はそれをかばい、倒れた。怒りと悲しみで妖に眠る力が目覚めようとする。
「いけない…お前は普通の子なんだ…妖…明を救って…」
父はそう言い残し死んだ。妖の力は爆発し、部屋が音を立て壊れていく。
妖が抜け出した事に気づき駆けつけた納涼達は妖を落ち着かせ、梧家へ連れて行った。
明は目を覚ました。傍らには母が居る。「妖にはもう一生会えないわ。もう、元の生活には戻れないの」母はうつむき、言った。
母は各臣から、妖が力を使い夫を殺したと嘘の出来事を聞いた。
あ、3じゃなくて2でした。
妖は埼玉の川越にある学校へ雄飛と共に通う事になった。そこには天女伝説がある。妖はそこで十夜に会う。
十夜は、自分は記憶喪失だと言う。覚えているのは『御影』『十夜』の単語だけ。御影家にその記憶を引き出してやると
言われ、雇われたのだ。十夜はボロボロになった小さな箱を渡す。その箱の中にはピアスが入っていた。
誕生日に明が妖に渡そうと買った物だ。妖はそれを耳につけた。妖は家から血が流れ出す幻覚を見る。
気になって家に帰ると、そこには以前と変わらぬ母がいた。いつものように和やかに話す中、
母は突然包丁を持ち「何でお父さんを殺したの?」と訊ね、妖を斬りつけた。雄飛は妖を追いかけて来た。
そこには十夜がおり、十夜はドアをナイフで壊し進入した。家の中には、妖の姿をした黒髪の女が宙に浮いていた。
「妖は眠りました。私は下界へ降りし者。名はセレス」黒髪の美しい女は言った。
まとめ
御影妖(みかげ・あや)
天女の血を引く。力は未知数。
御影明(みかげ・あき)
妖の双子の兄。同じく天女の血を引く。体に現れた傷から、明が御影家を支える重要人物になると言われた。
十夜
記憶喪失者。『御影』『十夜』という言葉しか記憶に残っていない。
かなりの美形で、強い。
梧納雄飛(あおぎり・ゆうひ)
納涼の血縁。鉄箸で戦う。料理が上手い。
梧納涼(あおぎり・すずみ)
関西の天女の血を引く。サイコキネシスなどの力を持つ。
・天女は御影家を滅ぼそうとしている。
・御影家の者は天女の力を持つものを殺そうとしている。
・天女の血を引くものは不思議な力を持つ。
続きはまた。
「別の者ではありません。『妖』は私。初めからね…ただ『妖』としての意識が強かっただけ。
『私』をここまで出せるのは御影の代々の娘でこの肉体が初めて…」セレスは笑みながら言い、
御影の手のものである十夜を力で攻撃する。雄飛はセレスに口付けをして止める。セレスは妖へと戻った。
母は精神的ショックが原因で昏睡状態に陥った。妖はセレスになっている間の記憶はない。
セレスは母や十夜にまで攻撃したという。セレスは明までも狙っているのか…?
梧家で、妖と雄飛は襖越しに話す。梧家は日本舞踊家元梧家の分家で、雄飛の死んだ兄がつくった物だという。
納涼は兄の嫁で、彼女は元々関西の流派で兄とも付き合いが長く、兄は結婚してすぐに死んだ。
御影家で軟禁状態だった明はこっそりと抜け出し、十夜の協力を得て梧家へ来た。妖は喜び、二人は一緒に眠った。
夜に明の体を誰かが撫でる。「その全身の傷…お前は私を辱めた男…!羽衣を返しなさい!」セレスは明の首を締める。
十夜がそれを助けるが、セレスの怒りは収まらない。「私が天から降り立った時、その男は…御影は私から
羽衣を盗み取った。その為に天へ戻れなくなった私を…その男は強引に…そう、その傷。それは私がこの力でつけたもの!」
明はわけがわからず動揺する。興奮するセレスを妖に戻すため、雄飛はセレスにキスをした。
明は迎えにきた各臣に連れて行かれ、妖は十夜のマンションへ連れて行かれた。自分が知らない間に
何者かに変わり、人を襲う…恐怖で震える妖を十夜は抱きしめる。妖は敵という関係にある十夜に惹かれ、
十夜の首筋にキスマークをつける。十夜も妖の首にキスマークをつけた。
朝、十夜は各臣に呼ばれ各臣の会社へ向かった。妖は迎えにきた雄飛を連れ後を追う。
妖が中へ入った途端電子ドアは閉まり、雄飛と妖は分かれた。が、おばけのQちゃんと顔がそっくりな、
梧家の使用人が現れた途端に何故かドアが開いた。妖が会社の中を歩き回ると、各臣がいた。
天女を殺したがっているのは祖父だ、僕は天女に興味を持っている。各臣はそう言い、どういう状況に置かれると
天女が現れるのかを試したいと、妖を押し倒した。妖は怯えながらも、セレスに自分の意識を乗っ取らせてたまるかと堪えた。
明は落ち込んでいた。やっとの事で会えた妹に宿敵だと襲われ、
身に覚えのない羽衣泥棒だの強姦魔だのの罪を突きつけられた。しかも父は死に、母は入院。
そこへ各臣の下で働いているというアレキサンダー・O・ハウエルというアニメとゲームが好きな
オタクの外国人が明を迎えにきて、明は十夜と共にある部屋へ連れて行かれた。
妖は挿入寸前の所まで各臣にされていた。「あくまで天女を抑える気なら、これはどうかな?」
各臣は妖を明のいる部屋に連れて行った。妖の中のセレスが怒りで現れ周りの物を破壊する。
各臣は暴れないようガスでセレスの自由を奪った。
かつて、セレスは御影に強引に妻にされその子を産んだ。
セレスは誓った。生まれ変わって自分の血を引く御影家に生まれてくる女児の…
自分と最も遺伝子が近い娘に生まれ御影家へ復讐すると。16の年に満たないとセレスの力は使えない。
だが毎回儀式と称して御影家の者はセレスの宿る娘を葬る。今度はやっと生き残れたのに、
セレスの憎む男…セレスの夫までも双子の兄として生まれてきてしまったとセレスは言う。
「今の話が本当だとしても、俺は俺だ!そんな男の記憶なんかない!」明は叫んだ。
そこへ雄飛が現れ、妖を助けに来た。セレスは雄飛を抱え、力により破壊した壁から逃げる。
各臣は何故雄飛が入れたのかと驚く。ドアにはカメラがあり、カメラは顔を識別して許可された者だけを中に入れる。
そのプログラムを担当したオタクのアレク(アレキサンダー)は、アニメのキャラクターの顔を勝手にインプットしていたのだ。
各臣は採取した妖の血液を分析しろとアレクに渡した。「C-PROJECT 天女計画の開始ですか?」アレクは訊いた。
天女伝説は日本だけではなく、ヨーロッパ、アジア、インドネシア、ミクロネシアにまで広がっている。天女の神秘的な
力を解明するため、手始めに日本国内の天女の遺伝子をもつすべての人間を手に入れると各臣は言う。
彼女たちをCゲノマーと称す。各臣は広大な野望に燃えた。妖も手に入れる。
そのために各臣は十夜を妖に接近させようと、十夜の脳にメモリーデータ・知識や情報をインプットした。
それにより十夜は知識を得、保険医として妖の学校へ潜入した。
続きは後で。
カナタ乙。
一覧見てずっと気になってたんだけど、
あまりの腰砕けっぷりにまとめる気になれなかった(w
あらすじ読んだだけでヘコむなぁ・・・>セレス
Xの人乙です。
大昔に東京バビロンを読んでたので昴流が懐かしい。
カナタ乙。
打ち切りくらってたんか…
妖は学校で、女子生徒と「先生」と呼ばれた男が抱き合っている所を目撃した。
翌日、同じ学校の女子生徒…浦川が燃えてしまう幻覚を見た。
彼女は気分が悪くなったからと倒れ、妖と雄飛は浦川を保健室に運び、そこで保険医に扮した十夜に会う。
十夜は冷たく言う。「俺が用のあるのはお前じゃない、セレスだ」
もう一人の保険医が突然発火した。幻覚の中で燃えていた浦川と何か関係が…?
気になり、妖は浦川に話し掛けるが、浦川は拒絶する。体育の授業中、浦川は倒れる。
倒れた浦川のすぐ横の木が突如燃え出した。十夜が助けたが、十人ほどの生徒が火傷をした。
もしや、自分が無意識にセレスの力を使っているの?妖は怯える。
妖は特別講師の羽山と浦川が抱き合ってるのを目撃。この前見た光景はこの二人だったのか。
妖に気づいた浦川はばらされると不安がるが、妖は自分も浦川と同じように好きな人がいる、
お互い頑張ろうと微笑んだ。浦川と妖は友人同士になった。
浦川は毎週水曜と土曜は羽山とホテルに行っているという。意外と進んでいると妖は驚く。
女子生徒三人は廊下で手紙を拾った。その手紙には浦川と羽山は付き合っている、
水曜と土曜にはホテルに行っていると書かれていた。文の最後に妖の名前が書かれていた。
三人はホテルに入っていく二人の写真を撮り、翌日それを浦川に見せ、ばらされたくなかったら金を出せと脅迫した。
三人は妖がばらしたと言う。裏切られたと浦川は涙を流す。先生との仲が引き裂かれてしまう…!
「消えろ」そう言いながら浦川は三人を睨み付ける。すると三人の全身が燃え始めた。
「先生との時間を奪うやつなんて皆許さない。絶対に許さない。御影妖…!」
感情の高ぶった浦川の歩く所全てに火がつく。浦川は妖を探して歩き回った。
火の中にいた妖は十夜に助けられてプールまで運ばれる。十夜は妖に言う。天女の子孫はお前だけじゃないと。
日本各地に天女の遺伝子を持つCゲノマーがいる。御影家はC計画と称してその人間を捕らえようとしている。
明は、古代に羽衣を入手した男としてその能力者を統率する指導者として選ばれた。浦川もCゲノマーだ。
十夜は妖にキスをする。やって来た雄飛はそれを妨害した。そこへ銃を持った羽山、浦川がやって来た。
羽山は御影の手下で、Cゲノマーの浦川の力を目覚めさそうと浦川に近づき、薬を与えていたのだ。
妖の名前を騙り手紙を廊下に置いたのも羽山だ。妖から目覚めたセレスは浦川に忠告する。
「これ以上呪力を使ってはいけません。貴方は本来出る事の無い呪力を無理矢理引き出された。
これ以上呪力を使えば貴方は命を落とします」セレスは浦川をたぶらかした羽山を殺そうとする。
浦川が止めてと叫んだため、死には至らなかった。「何のために俺が近づいたんだと思ってる!役立たずが!
俺が好きなんだろ?他に誰も相手なんかしてくれないもんな。やれよ!早くあいつを!」羽山は叫ぶ。
浦川は羽山を燃やし、燃える羽山に抱きつき自らも燃えていく。
「先生…大丈夫よ。もう誰にも邪魔させない。二人だけになれる所に行こう」浦川は焼死した。
「そんな男でも最後まで共にいたかったのですね。…ならば……二人でお行きなさい。至福の喜びと共に」
セレスは妖に戻った。その日の浦川の力により、150名の死傷者が出た。雄飛の通う学校が火事になった事を
心配し、本家から雄飛の父親ともう一人の兄がやって来た。雄飛の母親は父の愛人だ。
雄飛が10歳の時に母は家を出た。本妻は雄飛を罵倒し、雄飛に親切だった長男の和馬が分家を開いた時
雄飛を分家へと誘い、しばらくして雄飛は分家へ訪れた。雄飛は本家で厄介者だった。捨てられた子供なんて
誰かの温もりを求めても無駄なんだ、雄飛は妖に自嘲する。妖はそれを聞き泣く。
一人で生きていける人なんていない、雄飛にもいつか温め合える人が出来ると妖は言う。
「じゃあ温めてくれよ」雄飛は妖を押し倒し、口付けをする。オバQ似の使用人が来たため、すぐにやめた。
「お前の事…本気だから」雄飛はそう言う。一方、各臣達は納涼に目をつけていた。
納涼も天女の血を引くCゲノマーだ。そしてその力は強い。ガスで体の自由を失わせ、各臣の使いの
男達は納涼を連れ去ろうとするが、納涼はサイコキネシスで対抗する。「試作品を試すか」男達はそう言い、
怪しげな機械を納涼の目に多いかぶせた。それは、人に夢を見させる物だ。
納涼は夢の中で愛しい人…和馬に会う。事故で死んだはずの和馬は夢の中では確かに生きていて、
俺はここにずっといたと優しく笑いかけた。妖と雄飛が気づき、名を呼ぶがそれでも目覚めない。
セレスが目覚めて男達を殺し、納涼の機械を取り外すが、納涼は既に夢に囚われていた。
雄飛の父は敵に攻撃された雄飛をかばい肩を怪我していた。雄飛は何故自分をかばったのかと訊く。
「親が子供を守るのは当然の事だ」父は答える。「お父さんは昔から、末のお前が一番可愛いんだよ」兄は言った。
夢に囚われている納涼は恍惚とした表情でつぶやく。「私は男の子がええわ。貴方によく似た…和馬さんはどう思う?」
和馬の葬式の時、納涼は倒れたまま半月も帰ってこなかった。納涼はあの時妊娠していたのか?
「彼女が現実に戻りたくないのは夫と子供のいる世界を、女にとって一番幸せな時を知ってしまったから。
それ以上に現実で大切な物がない限り、彼女はもう…」雄飛は納涼に呼びかける。和馬は、兄はもう死んでいるのだと。
夢の中、納涼は和馬が死んだ時の光景を見る。ショックで腹が痛み、赤ん坊まで連れて行かれた時の事を。
その時この世に絶望した納涼は喉を切り死のうとした。そこへ男が現れ、死ぬなと止めた。
男は泣きながら言った。「だめだよ義姉さん!こんなことしたって兄貴の元へ行けない!兄貴は喜ばない!」
それは、はじめて分家へ来た時の雄飛だった。和馬の弟は自分の弟だ。自分にはこの子がいる。この子を見守らなければ。
納涼は雄飛のために、また生きようとしたのだ。そして、その記憶が納涼を現実へと連れ戻した。
続く。
何度も命令違反をする十夜は監禁されていた。明は十夜に会いたいと言い、各臣に連れられ十夜のいる部屋へ来た。
明は十夜の手錠を取る。突然、明は人が変わったような顔をし「妖はあんたにも誰にもやらない」と言って
手錠を十夜の腕に突き刺した。明はすぐ正気に戻り、普段と変わりない様子を見せた。
梧家へ来間千鳥(くるま・ちどり)と名乗る小学生ぐらいの少女がやって来た。
セレスが各臣の会社から空を飛び抜け出した所を目撃した千鳥は、何も聞かず栃木に来て弟に会ってくれという。
栃木県で謎の病原菌が発見され、政府は薬を配布した。ほとんどの人に異常はなかったが、何名かの人は薬を飲んで
異変を訴え入院してるという。そのうちの一人が千鳥の弟の翔太だ。足の悪い翔太は将来パイロットになり、
空を飛ぶのが夢だ。千鳥は妖に、翔太と共に空を飛んでほしいという。断ったら空を飛んでいるセレスを撮った写真を
新聞社にばらまくという。病院内で妖は十夜に会う。妖は抱きつくが、十夜はすぐに行ってしまった。
その晩妖達は千鳥の家へ泊まった。千鳥の住む場所にも、天女伝説があった。
その天女伝説では、天女は七人の子供を産んだといわれる。
薬のせいで緊急入院した者は翔太を入れて男三人女四人、伝説と同じ七人だ。
そのうち二名が雄飛の前で皮膚を爛れさせ血を吐き死んだ。
各臣の会社の一室には引き伸ばしたセレスのポスターが貼られている。
明は惹きつけられるようにそのポスターに寄り、セレスの唇に口付けをした。
明には何もわからない。気づいたらそうなっていたのだ。
「僕はなんと思わない。むしろ感心したね。流石前世で夫婦だっただけはある。そうだ、十夜の撮ってきた
マイクロフィルムをあげるよ。妖ちゃんの姿が見たいだろう?大丈夫、さっきの事は内緒にしておくよ」各臣は明にフィルムを与えた。
明は与えられた部屋でフィルムを見て、泣いた。
「妖…俺どんどんおかしくなってきたよ…」
セレスは妖の気に入りのチョーカーを十夜に渡した。十夜は御影の手下であるという証の首輪をつけている。
もし妖の所に来る気ならば、その首輪をはずしてこれをつけろとセレスは言った。
夜、セレスは翔太の望みどおり、屋上から空を飛んだ。降りようとした時、
薬による患者の一人である秋山久美は天女の力に目覚めていた。
政府から配布された薬は、妖の血にある謎の物質から作られた物。
それは眠っていた天女の力を目覚ませる物なのだ。衝撃は病院中に伝わり屋上にいたセレスも、
死にはしなかったものの、かなりのダメージがあった。
翔太と千鳥の両親は事故で死んでいる。両親は翔太と千鳥をかばうような形で死んだ。
二人はその事でずっと自分を責めていた。翔太は怪我をしたセレスを見て、
自分のせいでまた人が傷ついたと嘆いた。そこへ七人のCゲノマーの一人、芳塚が現れる。
芳塚は溢れ出る力により苦しみを抱え、救いを求めて翔太に触れる。
手から発する念のようなものにより、翔太は苦しむ。
「翔太に触るな!」そう叫んだ途端、千鳥は変身した。髪は黒くなり、
背丈も伸び体も豊満な女の物へと変わった。翔太がCゲノマーだという事は、
姉である千鳥にもCゲノマーの可能性はあったのだ。
御影の者は数名のCゲノマー達を施設へ連れて行った。千鳥は妖たちがいるために無理だった。
千鳥は妖と同じく細胞レベルで変化をきたす貴重なCゲノマーだ。
そのため今後も御影家に狙われる可能性の高い千鳥は、妖達についていくという。
あんた小学生でしょ!?そう言う妖に、こう見えても高校生だと千鳥はにこやかに言う。
翔太は祖父母がいるから大丈夫だ。千鳥は妖達と共に梧家へ向かった。
明は妖への手紙を書いていた。早く書かなければ。
俺が俺であるうちに…セレスの夫としての記憶が徐々に戻りつつある。
自我が消えていく。完全に消えてしまう前に書かなければ…
美しい裸体を晒し水浴びをするセレス。そのセレスの腕を自分が掴む。セレスは顔を引きつらせる…
思い出したくない。明は絶叫する。十夜は言う。「ここを出て行く気はないか?」
梧家へ十夜から電話が入る。明を連れて梧家へ行くと十夜は言う。「俺は自分の過去よりお前を選ぶ」
十夜は明を連れ、剣で周りの物を壊しながら進んでいく。
アレクは不思議がる。ボディチェックでは十夜は何も持っていなかったのに…?
C計画の為新たに設置された前衛部隊の一員・偉飛麗(ウエイ・フエイリー)が十夜に立ち向かう。
飛麗はかなりの強敵だったが、十夜は飛麗の片目を切り裂き逃げる。
二人は外へ出たが、明はまた豹変し、棒で十夜の足を刺した。
「駄目だ!俺やっぱり行けない!もう俺には自分を保つ自信がない!妹なのに
俺はあいつの中にいる『女』を見てる。だから、嫉妬してる。あんたの事好きだけど、憎んでる!」
明は十夜に手紙を渡して引き返していった。
「今度会えた時俺が俺じゃなくなっても、今の俺の事忘れないでくれよ」
怪我の手当てをした後、十夜は自分の腕を妖に見せた。
腕からは細い棒のようなものが浮き上がり、それは
剣の形に変わり、やがて腕と分離した。その剣は脈打っている。
こんな事が出来るなんて自分は人間じゃないかもしれない。
でも妖がいれば、妖が受け止めてくれなるなら良いと十夜は言った。
妖は明の手紙を読んだ後、封筒の内側にも文字が書かれている事に気づく。
「もし俺が壊れた時はお前の手で殺してくれ。」そう書かれていた。
明達の祖父は病が重くなってきた。明・各臣・飛麗は見舞いに行く。祖父は明を開かずの間へと連れて行く。
全ての始まり、16の誕生日の時。その時に明が見た手の本体…御影のご神体・天女のミイラがそこにはあった。
手を見た時に出来た傷から、血が溢れ出す。この傷は天女の夫が死ぬ時天女につけられた物だという。
明は涙を流す。もう駄目だ。自分は元に戻れない。
「セレスはどこだ…俺の女だ」明の顔つきがガラリと変わる。明の人格は消えた。
明の胸元には不思議な紋様…天女の紋様が浮かび上がった。
明の体をに宿った者は、祖父の顔を素手で握りつぶした。
一人公園へ行った十夜を妖は追いかけた。十夜は妖のために御影と戦うと言う。
二人はキスを交わす。そこへ明が現れた。何故明が?そんな疑問よりも先に喜びで妖は明に抱きつく。
すると明は妖に熱烈なキスをした。明!叫ぶ妖に明の体を持つ者…明の前世・始祖は
「アキ?この体の名前の事か?そいつは眠った。一番奥で全てを捨てて」と笑う。
怒りでセレスは目覚める。「お前は永遠に俺の妻だ!」挑戦的な言葉にセレスは怒る。
始祖は突然倒れ、飛麗達が車に乗せ連れて行った。
怒りに燃え、追いかけようとするセレスを雄飛がキスをし、妖に戻した。
梧家へ帰り、妖は泣く。始祖は、明は眠っていると言った。それならば目覚める可能性もある。
雄飛はそう言うが妖は泣き続ける。すると、テレビからアイドルグループ『GeSANG』のメンバー珠呂(しゅろ)の声が聞こえてきた。
「俺の先祖って天女でさ、俺んち天女の羽衣あるんですよ」珠呂は笑いながら言った。
*まとめ
始祖
セレスの羽衣を奪い、無理矢理セレスを妻にして子孫を残した。
セレスの力により体中に傷をつくり死亡(?)
死んでもセレスへの執念は消えず、自分と遺伝子の似た明の
体を乗っ取り、セレスの宿る妖を狙う。
来間千鳥(くるま・ちどり)
栃木の天女の血を引く。
妖と同じく細胞レベルでの変化をする貴重なCゲノマー。
天女名はパラス。セレスのように先祖の人格が現れたりはしない。
普段は幼児体型だが変身するとグラマーな美女になる。
アレクサンダー・O・ハウエル
通称アレク。イギリス出身。
アニメ・ゲームオタクだがIQ260の天才。
武器開発担当。
偉飛麗(ウエイ・フエイリー)
中国出身。明(始祖)の直属ボディーガード(細かな世話も)。
十夜に左目を奪われ、復讐心を抱く。
・各臣達の作った薬は妖の血に含まれる不思議な物体によって出来ている。
・その薬はCゲノマーにのみ効く。一般人には水と変わらない。
・薬に適応したCゲノマーは特殊な力に目覚め、適応できなかったら死ぬ。
続く
銀の鬼
ディアマイン
MとNの肖像
学園アリス
お願いします。
未解決リスト、「バビロンまで何マイル?」が抜けてるですよ。
>>151続き
キングとゲイルは、当時人々を脅かしていた魔物の討伐を目的にDCをつくった。
(デーモンガードとする筈がスペルを間違えデーモンカードに)
やがてDCは巨大な組織となっていったが、ゲイルはDCを脱退。
その後ゲイルはガラージュ島でハルの母サクラと恋に落ち、10年間幸せな時を過ごしていた。
しかし、ゲイルが脱退した後、DCは武力を強化する為DBを手に入れ、悪魔の組織へと変わっていた。
それを知ったゲイルは、キングを止める為、レイヴを求め旅に出る。
5年後…レイヴは見つからなかったが、話し合いで解決しようとDCへ。
キングも結婚し妻と子供がいた。
DC解散を口にしたゲイルはキングに追い払われ、仕方なしに帝国へ。(政府のこと)
昔帝国の一員だったゲイルは、知り合いにDCアジトを教え、キングを捕まえてもらうことにした。
しかし帝国は、DCを根絶やしにとキングを除く全ての者を虐殺した(妻と子含)
キングを逮捕するだけだと聞かされていたゲイルは激怒するが、後の祭だった…
キングは捕らえられた。が、DBを使って脱獄し、放心するゲイルの前に現れる。
そうして、ゲイルを心配しやってきたサクラをゲイルの目の前で殺し、オーバードライブのタネをゲイルに埋め込んだ。
「生きながらに全てを失うがいい。しかしいずれ必ず殺す…」
オーバードライブはいつ起こるかわからないから、他人を巻き込みたくなければ一人でいろと告げ去って行く。
ゲイルはその後、サクラの亡きがらをガラージュ島へ送ると、
孤独とオーバードライブの恐怖と戦いながら10年間を砂漠で過ごしていたという。
(エンド・オブ・アースが未完だと知らなかった為)
全てを知ったハルは泣きながらキングに立ち向かう。
母を殺し、父を苦しめてきたキング。
けれどハルは言う。
「お前だって悪くない!こんな戦いはもうたくさんだ!」
エリーが届けてくれた闘争のレイヴを手に、DBを壊す。
勝利を確信するが、キングは裏DBという制御不能のDBを取り出した。
理性を失ったキングの強さに、ゲイルも秘剣を繰り出す。
ハルの援護があり、遂にキングを倒す。
しかしゲイルには親友を殺すことは出来ない。
「ならば終わらせてやろう」
理性を取り戻したキングはそう言うと、最後のDB(瞬間移動のDB)を使い、
エンド・オブ・アースをゲイルの体からDC本部に移し爆発させた。
キングは本部に予めオラシオンセイスを集結させていた。
DCを完全に壊滅させようと決めていたらしく、自らもまた命を絶った。
キングの最期を看取り、ハル達は崩れてきた塔からの脱出を試みる。
しかし途中で足を滑らせ、ハルとゲイルは危機にさらされる。
ゲイルは、15年前カトレアとした約束を一番に考えていたが、約束より大切なものに気付いたと言う。
それはハルの命だと、落下してきた無数の瓦礫からハルを守り、ゲイルは息絶えた。
9巻終わり
【シバの過去回想】
今から51年前、平和な世を乱す大きな国があった。
大国レアグローブ(キングはその子孫)
全世界の統一を目論むレアグローブを阻止する為に立ち上がった小国、シンフォニア(ハルの父の祖先)は、
レアグローブのDBに対抗すべくホーリーブリング(後のレイヴ)の開発をしていた。
ガラージュ島のシバは王国の騎士団に志願しシンフォニアへ。
しかし何の為に戦っているか分からないようでは、これ以上強くなれないと言われ、シバは壁にぶち当たる。
そんな時、シバは一人楽しそうに踊ってる女の子に出会う。
その女の子がホーリーブリングを造るリーシャだと知ったシバは、彼女を自由にしてやりたいと思う。
けれどリーシャはそれを望まなかった。
世界の為に、平和を取り戻す為に自分が出来ることをしたいというリーシャ。
そしてリーシャは、平和への願いを込めたホーリーブリングの完成と引き換えに亡くなった。
シバは形見とも言えるそのホーリーブリングを手に、初めて世界の為に戦う決意をした。
そして皆がリーシャのことを忘れないようにと、シバはホーリーブリングを
ReshA ValentinEからRAVEと名付け、レイヴマスターとして立ち上がったのだった…
−−−
二人のゲイルが死に、DCはキングの放ったオーバードライブにより壊滅。
残党は帝国に検挙され世界には平和が訪れていた。
ムジカとエリーは、それぞれ本来の目的の為に別行動を考えていた。
そんな二人の前に、あのレットが現れた。
全部のレイヴがそろう時、レイヴの向こう側への道が開く。
そこにはすべての答えがあると言う。
エリーの過去も、ムジカの探している『シルバーレイ』も、レイヴの本当の意味も…
それを聞き、新たにレットを加え、残り2つのレイヴ探しに行くことに。
ハル達はムジカの飛行船で、まずはレイヴ発祥の地シンフォニアを目指す。
途中、空中カジノに立ち寄るハル達。
カジノオーナーであるルビーは、大金持ち。
珍品収集が趣味で、ドリユー幽撃団と呼ばれる奴らと取引をしていた。
彼らが捕まえてきた珍品にルビーがお金を出すシステムだった。
闇の最大勢力だったDCがなくなり、闇の世界では権力争いが始まっていた。
中でも力を増してきてる組織は3つ。
ドリュー幽撃団、鬼神、ブルーガーディアンズ。
その中の一つである、ドリュー幽撃団。
力こそキングと互角にあるものの、資金力がなくて頂点に立てなかった。
ルビーは亡き父の教えを守り、悪い奴には決してお金を渡さなかった。
そんなルビーを騙し利用していたドリュー。
しかし、怒りに任せ幽撃団の一人がばらしてしまう。
騙されていたことに留まらず、実はルビーの父もドリューに殺されていたことを知り、ハルは怒る。
しかし、幽撃団はDBを使う為、一筋縄にはいかない。
DCは消滅したがDBは増え続けていたのだった。
(王国戦争でシバが倒せなかったマザーDB、シンクレアが存在する限りDBは増え続けるのだという)
とりあえずドリユー幽撃団からルビーを連れ逃げたものの、
シンフォニアはオーバードライブにより周辺をデスストーム(大嵐)に覆われていた。
10巻終わり
→続く
RAVE 乙。
すいません、10巻の分を抜かしていました。抜かしていても余裕で通じてしまうくらいの内容なんですが。
>304 の後にできたら追加お願いします。(無理だったらなくてもまあ、大丈夫なのですが)
叔母・時鼓の遺言により、神威は来るべき日まで『神剣』をCLAMP学園に封印し、丁と話しにいく。
丁は夢を神威に見せ、神威は母・斗織が死んだ理由を知った。
斗織は『地球』の影贄だった。年々破壊され温暖化も進む地球の災厄をその身に引き受けていた斗織。
しかしその災厄を受け止めきることは出来ず、斗織は地球の代わりに燃えて死んだのである。
丁の夢に介入してきた牙暁は
「この地球を殺すのは人間達だ、貴方はそれでもこの『世界』の『維持』を望むのか」
と聞いてくる。神威は答えた。
「俺にとって『世界』は愛する人達だから その人達がいないなら 『世界』なんてないのと同じだ」
「地球が壊れてしまう、俺は間違っているのかもしれない」
神威はそれでも封真を取り戻すことを選んだ。
CLAMP学園って確かそれもまた別の漫画だよね
それも教えてくれ
>303-306 の続き
犬鬼と共に戦う譲刃に、颯姫は『獣』を仕掛けながら質問を投げかけてきた。
人は沢山の生き物の命を奪っている、それも自分に不都合だと理由だけで許されて。
「もう一度聞くわ 『どうして人間を殺しちゃいけないの?』」
譲刃はその質問に答えられなかった。そして『獣』の猛攻から譲刃をかばい、犬鬼は消滅してしまう。
犬鬼を失った譲刃は気を失い草薙に助けられる。しかし『結界』は解除され新宿は壊滅状態。
その頃新宿の近くに居た砕軌は封真と遭遇してしまう。
「命をかけて丁を守り死ぬ」その『望み』を叶えてやろうと、妨害に入った丁をものともせず
封真は砕軌を殺した。神威が戻ってきた時には、そこにはバラバラになった砕軌の首が…。
泣きながら怒りで神威は封真を攻撃するが、傷を負わせることにはためらいがあり攻撃しきれない。
優しい顔で封真は再び神威とSMショーを披露。神威は血だらけ(いつもだな)大けがで瀕死。
嵐と空汰が駆けつけるも『結界』を張るには間に合わず、新宿は完全に崩壊した。
新宿を破壊した颯姫は「なぜ人間を殺しちゃいけないの?」の答えを遊人に聞き、
遊人は『悲しむ人がいるから』だと答えた。そんな親しげに話す二人に『獣』は何やら反応を見せる。
一方草薙に助けられた譲刃は、自分が質問に答えられなかったせいで新宿を守れず犬鬼も失ってしまった、
と泣きじゃくる。そんな譲刃に草薙は
「こうやって『泣く奴がいるから』だ」
「死んで悲しまれない奴なんかいない、だから誰も誰かを殺しちゃいけねぇ」
と質問の答えを返した。
しかし「お嬢ちゃんが『天の龍』とかいうののひとりだったとはなぁ…」とひとりごちる。
働き者達の『地の龍』による『結界』破壊はなおも続く。
会話していた火煉と征一郎は、山手線の『結界』が壊されかけているのを察知し共にそこに向かおうとする。
しかし火煉は「自分には死んでも泣く人は誰もいない」と言い、妻子のいる征一郎に命を大切にしろと
薬を盛って眠らせ単身で山手線へと向かった。(火煉は征一郎に見返りは期待しないものの好意を抱いている。)
山手線の『結界』を壊そうとしているのは霞月(那托)だった。火煉は炎の攻撃で霞月を破る。
死ぬのが嫌だなどという感情はない、という霞月に火煉は
「感情がないなんて生きものはいない、そう思いこんでしまっているだけよ」と優しく言った。
そこに遊人が霞月の、火煉には征一郎が援護に現れ、戦いは中断される。
征一郎は火煉が死んだら自分が泣く、と言い火煉はありがとうと微笑んだ。
傷ついて眠る神威は夢で牙暁と会う。
「まだ戦うのか」という牙暁に「封真を傷つけてでも取り戻す」と神威は言う。
牙暁は『地の龍』でありながら神威に色々教えてくれる。
「『神剣』を使えば『封真』に会えるでしょう。それはさらなる悲劇につながるでしょうが…」
「貴方を苦しめる『もう一人の神威』は貴方自身でもある
そして貴方の側にも『もう一人の自分』に苦しむ人がいる」と。
目を覚ました神威は側についていた昴流に、どうあっても自分は封真を取り戻したいと話す。
「幸せは人それぞれだよ たとえそれを他人が不幸と感じても」と返す昴流。
そして空汰と嵐が見舞いに来て、昴流は丁に砕軌を失ったことを謝りたいと言った。
再び眠りについた神威は夢で丁に会う。
そして牙暁に言われたことをきくが、丁の様子はどこかおかしく別人のようだと神威は思った。
丁は『もう一人の自分』に苦しんでいた。邪悪な雰囲気を放つもう一人の丁は、少しずつ元の丁を侵食してゆく。
しかし側近も『天の龍』達も妹の庚も、夢見の牙暁以外は誰もその変化に気付けない。
相変わらず働き者の『地の龍』封真によって恵比寿も崩壊。
さらに星史郎まで荷担して、輪状の『結界』山手線も完全に崩壊。東京の『結界』は確実に破壊されていく。
アイスを喰いながら呑気に話す封真と星史郎。
余裕の『地の龍』に対し、後手に回るしかない『天の龍』と状況は圧倒的不利である。
自分の影に苦しみ続ける丁は未来を変えて、定めた夢のように自分を殺して、と願う。
そんな丁を見て「未来は変えられない」と呟く牙暁。彼は過去を思い出していた。
夢見の力のせいでずっと閉じこめられていた牙暁は、誰かに会うことを望み夢の中で一人の少女と巡り会った。
少女の名は皇北都(すめらぎ・ほくと)。
明るく優しい彼女は弟の昴流の話をしたり『外』の世界へ連れ出そうとしたり、夢の中で牙暁の心を癒す。
しかし牙暁は彼女が死ぬ未来を夢見し、その未来は変えられなかった。
夢見達は己の無力を嘆く。
→続く
350 :
X :04/05/09 01:26 ID:???
これまでのまとめ+補足
・封真は天地どちらかの龍の『神威』となるべき者、つまり神威の敵となる運命だった。
・小鳥は未来は決まっていない、と夢見して死ぬが、丁と牙暁は未来は決まっていると確信している。
・『天の龍』『地の龍』が揃った。
・丁は『もう一人の自分』に乗っ取られて閉じこめられてしまう。
・庚は姉の丁のために『地の龍』を集めており、丁を『夢見』の運命から解放しようとしていた。
・牙暁の「会いたい人」は皇北都のことだった。(北都の死に関しては『東京BABYLON』を参照のこと)
書いててこんなにXって長くなる話だっけか、と思ってしまいました。
大抵10分もあれば一巻読み終わるし。ちょっとこの先はしょっていきます…。
>>309続き
兵営の仕事は主に、近隣の農家から預かった家畜の世話や
村の馬市の手伝い、逃げた牛の捕獲。
たまに兵営から4リーグ(約19.3Km)離れた街に出て
公共物の修理をしたり、地図をつくったり神殿の掃除を手伝ったり…。
一見地味でのどかで、なんの変哲もなければ刺激のない日々。
──と、思いきや。
以前の部下・軍団兵のアーヴィンが隊長さんのミスで除隊処分に
なってしまい、その間未払いになった半年分の給料を取り立てに来て
兵隊さんや神官さんも巻き込んで、街の宿屋でアルバイトしたり
地元の欲深い鉄商人・ゴンザロの娘を孕ませたと疑われ
(無理矢理結婚させられそうになった娘の狂言だった)
収拾をつけるため都の商業権を融通することで方をつけたり
都から来た堅物の監査官に(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブルしたり
太古の生き物、神聖獣や悪霊(エヴィル・スピリッツ)に遭遇したり
隊長さんの昔なじみで悪友のゴンファノン将軍に
今とは随分かけはなれた若かりし頃の肖像画(かなりの美男)を暴露されたりと
田舎のぬるま湯生活の中でも、結構色々な騒動が繰り広げられる。
都に帰りたいとぼやきながら、辺境の地になじんでいく隊長さん。
村人達とも早々に打ち解け、神官さんにぐーたらぶりを説教されつつも
信頼関係を築いていく。そんな中、出来た村の標語が
『隊長に 見せちゃおしまい 娘と酒』
人物紹介
●ゴンファノン
都の将軍。軍の幼年学校時代から一緒だった、隊長さんの一番の親友。
若い頃、都一とうたわれた美女を巡って隊長さんと恋の鞘当てをした事も。
隊長さんに頼まれて都の商業権を苦労して手に入れてくれた。
その仕返しとして隊長さんの凛々しい頃の肖像画を暴露。オトナゲナイ。
●アーヴィン
隊長さん直属の元部下。まだ女の子とつきあったこともない
ウブな若者。軍人らしからぬ穏やかで楽天的な性格。ちょっと抜けてる。
神官さんを女性と間違えて怒りを買う。
用語解説
●悪霊(エヴィル・スピリッツ)
神話の時代から存在する、不思議な力を持った生き物。
人間の何倍も純粋なため、接する人間によっては可愛くもなれば
狂暴にもなる。見た目も種類も様々だが、言葉を話すものや
人間そっくりな姿を持つものもいる。
●神聖獣
神によって造られた聖なる獣。悪霊と同じく太古の生き物だが種類は違う。
人の吐く息に弱く、仲間と離れては生きられない為、滅多な事では人前に姿を見せない。
●まじない師
恋占いをしたり熱を下げるおまじないをしたり、雨乞いをしたりする人々のこと。
●黒呪術師(ドラティア)
人に害をなす呪いや死の祈祷を行う呪術師。薬草や毒草にも詳しく
悪霊を使い魔として操り、意のままに動かすことができる。
黒呪術は神殿で厳しく禁じられており、穢れたものとして人々から
忌み嫌われているが、彼等の力を頼る者は少なくない。
そんなこんなで季節が巡り、冬を越えてやってきた春。
隊長さんは引き続き田舎勤務の辞令を受け取った──そんな、春。
そのうさばらしに、神官さんに西カール最大の都市、レナンディに
一緒に遊びに行こうと誘う。花街巡りが目的の隊長さんに一人で行けばいいのにと
渋るが、冬の国境で危ういところを助けてもらった恩を持ち出され、結局同行する事に。
兵隊さんや村人達に温かく送りだされ、片道一週間かけてレナンディへ向う。
久々の都会に隊長さんは大いに浮かれる。
路地裏でカイルという若い黒呪術師に出会った神官さんは
彼を改心させようと説得するが相手にされず、逆に軽くあしらわれてしまう。
翌朝。
隊長さんに振り回され、カイルには馬鹿にされ、普段は温厚で優しい神官さんも
とうとうキレる。カイルの呪術道具一式を取り上げ、追いかけてきたカイルに
文句があるなら西の神殿に来い、と言い放ち隊長さんを置いて
一人馬で走り去っていった。
(続く)
俺の持ってる手塚のネオファウストが乱丁で三部の冒頭からが途切れてるんで
だれかストーリー教えてくれ
士貴智志著 「神・風」の結末を教えて下さい。
太陽の少女インカちゃんを教えてください
GeSANGの司珠呂(つかさ・しゅろ)と司敬は沖縄出身で親戚同士。歌唱力・ルックス・ダンス全て良し。
特に珠呂は天才といわれている。羽衣の事を聞こうとTV局へ入った妖は、
珠呂が「芸能界をやめる」と敬に向かい叫んでいる所を目撃する。
妖は羽衣をくれと珠呂に言う。「君が俺の物になったらあげるよ」珠呂はそう言う。
地元での沖縄ライブに行く珠呂を妖は追う。珠呂は洞窟に妖を連れ込み押し倒す。
敬はよくファンの子を食べているが、自分は初めてだという。妖は必死で抵抗する。
その拍子に珠呂の服が脱げ、かすかに隆起した胸が見えた。珠呂は女だったのだ。
珠呂の家は天女の家系。生まれた時、珠呂が泣く度に周りの物は壊れていった。
親は天女の再来だと恐れ、羽衣をつけて天に帰ってしまわないようにと珠呂を男として育てた。
男として生きるのには慣れてしまったが、アイドルとして皆を騙すのは心苦しい。
だからイライラして妖をからかった、欲しいのなら羽衣ぐらいあげてやると珠呂は言った。
セレスになり、珠呂の家の羽衣を見るが、それは天女の紋章がついてはいるが、ただの布切れだった。
「こんな下らない布切れのせいで、俺は男でもない女でもない中途半端な人間にされちまったのかよ!」
珠呂は叫び、布を引きちぎった。妖は、珠呂の敬を見る眼差しが、恋する者のそれだという事に気づく。
宴会で酒を大量に飲み、酔っ払った妖を、敬は珠呂の秘密を守るためだといいレイプしようとする。
雄飛が助けにきたが、二人は紐でくくられ身動きを取れなくなった。
各臣は生物化学担当のリューリクに天女のミイラを調べさせた。ミイラからは、妖の血液中にあるのと同じ、
不思議な物体があった。それは拡大すると天女の紋様と同じ形をしている。各臣はミイラから大量の薬を作り、
全国の水道に混ぜた。多少の犠牲は出るが、得る収穫も多いだろう。全国で呪力による火事・爆発・事故が相次いだ。
今日のライブのラストで、自分が女だという事を告白したいと言う珠呂に敬はキスをする。
「俺はお前のものになってもかまわないんだ。考え直せ。俺の事、好きなんだろ?」珠呂は敬を叩いた。
ライブ中、敬は力がみなぎるようで、声は無限とも言えるほどに伸びた。千鳥はその声に呪力を感じる。
呪力で巨大なライトが観客の上に落ちる。辺りは大惨事に陥った。
珠呂と敬はオバQ似の使用人の車に乗り、千鳥からCゲノマーの事、
御影家の陰謀を聞く。自分でも聞きほれるような、天女の声。
今まで周りからGeSANGは珠呂の声で持っている、
珠呂の声は特別だと言われ続けた。それは珠呂がそういう天女の力を持っていたからだ。
自分にない力を…薬によって自分はその力を得たんだ。敬は喜ぶ。
現れた各臣の手下たちは敬を連れて行こうとするが、敬は血を吐き出す。
一時的に力は使えたが、不適合者だったのだ。
死んだ敬を抱きしめ、珠呂は泣きながら歌う。
悲しみと怒りで珠呂の呪力は最大まで開放された。
このままでは心と共に自分の体まで引き裂いてしまう。
十夜に助けられた妖はセレスに替り、雄飛を連れ珠呂の元へ行く。
天女へと変化をとげ、強い風圧を放ちながら歌う珠呂。
呪力をぶつけるが効果はない。セレスには救えない。むしろこれは、妖の方が…
セレスは妖に戻る。聞く者の心さえも痛ませる声・呪力をまともに受けながら妖は近づき、珠呂を抱きしめる。
「愛してたんだよね、敬を愛してたんだよね珠呂!いいんだよ!もう自分にも誰にも嘘つかなくて…!
女の子なのに男だって嘘ついて、一番辛かったの敬に対してだよね!!苦しかったよね…でももうウソつかなくていいんだよ!!」
妖の声に珠呂は元に戻る。
「敬…芸能界入ってからお前どんどん変わってって…傍にいるのに遠くなって…もっと早くに言えば良かった。
そしたら声も届いたのに。愛してる。敬…俺の声聞こえるか?愛してるよ…ずっと」
三日で、薬により800人以上の犠牲者が出た。また、薬に適合したCゲノマーも集められ始めた。
敬のように適合・覚醒をした後に拒否反応を起こす場合も有るが……
各臣はC計画に関わる者たちを始祖に紹介した。武器開発担当のアレク、Cゲノマー養育担当のグラディス・スミソン、
始祖の直属ボディーガードの飛麗、生物化学担当でアレクの補佐もするリューリク・レーベジエフ。
午後からは邪魔なものを消すための暗殺者、アッサム・バクティが来るという。C計画の一員であった
十夜は各臣の元を去った。その十夜は、ホテルの鏡の前にいた。飛麗によってつけられた傷…
骨折に銃弾、本来なら一ヶ月はかかるはずなのにもう治ってきている。何故だ…?
妖は十夜の部屋へ泣きながら飛び込む。ついさっき敬の葬式へ言っていたのだ。
薬は自分の血でつくられている。敬が死んだのは自分のせいだ。責められても仕方のない事なのに、
珠呂は自分を責めたりしなかった。それが余計に辛い。そう言って妖は十夜に抱きつく。
千鳥が妖を迎えに来た。十夜は敵の存在に気付き、妖達の元を離れる。敵から逃げる中、
沖縄の海が見えた。十夜は海に既視感を覚える。逃げ回っていると、子供が現れた。
この騒ぎに怯えているのか震えている。敵の攻撃から守るために子供を抱きかかえると、
子供は十夜の腹を刺した。「俺はアッサム・バクティ。一思いに殺せた。デモ偉にユズル」子供は暗殺者だった。
飛麗が御影からの電話に応答している間、アッサムは十夜の体を弄んだ。十夜は薬で全身が麻痺している。
そのはずなのに、十夜は起き上がり油断していたアッサムを拷問をした。妖達が来、飛麗はアッサムを連れ逃げた。
「どうして殺したの!?あんなに沢山の人!そりゃあたしもセレスになった時人を殺したけど…あんな子供まで…!」
妖は十夜を叩いた。「あの人じゃダメだ。あの人とじゃ妖ちゃん幸せになれないよ」千鳥は言った。
梧家へ帰り、妖は夢を見ていた。夢の中には唸る白い犬がいて、その犬は徐々に制服を来た
少女へと姿を変える。そして少女は妖に飛び掛り……そこで目が覚めた。
妖は夢の内容を涼納に言い、夢に出てきた制服を絵に書く。
涼納の話では宮城県の天女伝説に白犬が出て来るそうだ。
その昔、ある者が津ノ宮に浮かぶ竹島へ行くと、十数人の天女が舞い踊っていた。
その者に気付いた天女はすぐに飛び去ったが、一人の天女は白い犬に護られ残っていた。
連れ帰ったものの、病にふした天女は息絶え、後を追うように白犬も死んだ。
妖・雄飛・千鳥は夢の中に出てきた制服のある高校へ転入した。
その高校は女子高だが、梧家の権力で雄飛も女装して転入できた。
広部真矢という真面目そうな子が妖の隣の席になった。
真矢は守という彼氏がいて、守からもらった犬にマモルと名づけているのだという。
犬繋がりで妖は白犬を飼っている人はいるかと聞く。
すると周りの皆は途端に口を噤んだ。真矢によれば、
一昨日に同じクラス委員の子が白犬に腕を食いちぎられたのだという。
もう四人目で、うち二人は意識不明。
目撃者の話では白犬はフっと姿を消したという。
放課後、真矢の友人の尾崎が白犬に肩を噛まれた。
妖も襲われそうになるが、雄飛が助けてくれた。雄飛は涼納が力をこめた、
天女の紋様の入ったリストバンドをつけていたため大事に至らなかった。
真矢は天女塚で祈っていた。「お願い…天女様。彼をもう一度私の所へ…」家に帰ると、真矢宛に手紙が届いていた。
白犬に首を噛まれ入院していた加藤が亡くなった。
クラスメート達は真矢が休んでいて良かったと言う。真矢は委員長で誰にでも優しく面倒見がいい。
体の弱い加藤は真矢に頼っていて、二人は仲が良かったのだという。
昨日噛み付かれた尾崎は真矢の友達。死んだ加藤は真矢を頼っていた。真矢と同じクラス委員の子も襲われた。
もしかして皆真矢と関わりがある?
妖は気になり、真矢の家へ向かう。真矢の部屋へ入ろうとすると、怒声が聞こえた。
「寄るなって言ってるでしょ!何よその目!!また殴られたいの?
あんたも守と一緒よ!あたしの気持ち何にもわかってないくせに!」
いつもは優しい真矢が、隅で怯えるようにうずくまるマモルに向かい、眉をつりあげ物を投げつけていた。
妖に気付いた真矢はばれたのかと怯えながら言う。白犬の天女伝説は二通りある。
そちらの伝説では天女は子孫を残していて、もしかしたらそれは自分なのかもしれないと。
もしかしたらCゲノマー!?真矢は自分が犬を虐待している事を知った妖に殺意を抱く。
真矢の体の中から巨大な白い犬が現れる。妖は腕を噛み付かれ、ショックでセレスになる。
「この犬は霊ではない、貴方の呪力です。胸の奥底に抑えられていた心が人を襲わせます。
犬を操作しているのは貴方。何がそうさせている?自ら気付かねばこれからも誰かが…」
あたしは知らない!そう叫びながら真矢は走り逃げていく。白犬に襲われた人たちに自分は些細な不満が有った。
ベタベタと触ってくる数学教師、おしゃべりな友人…妖は、守を奪った子と同じ、東京の子だ。
守に捨てられた苦しみを、自分はマモルを虐待する事で晴らしていた。白犬に食われるべきは自分だ。
セレスを襲っていた白犬は真矢を殺しにいった。セレスは真矢の元彼氏・守の結婚を知らせる手紙を発見する。
白犬は真矢を襲おうと走ってくる。牙をむく白犬に、マモルが対抗する。自分を虐待していた者を
何故かばうんだ。止めろと真矢は叫ぶがマモルは止めない。「マモルは貴方の負の心と戦っているのよ。
マモルは貴方を愛しているのね。例え貴方が変わっても」セレスは言う。「戻れ!あたしの中にもどれ!」
真矢の叫びに白犬は真矢の中へと吸い込まれていった。しかしその時にはマモルの周りはもう血の海になっていた。
死んだマモルを抱きしめながら真矢は泣く。「バカだよあんた……守みたいに放っとけばいいのに…」
守は東京に行ったままそちらで好きな人が出来て、真矢の事を忘れて結婚した。それなのにマモルは…
「マモルに…さよならをなさい」セレスは泣く真矢に言った。
続く
おはようございます。MARってメルっていうのね。ツタヤで貰ったサンデーの豆本でわかった…。
あのコナンの暗号わかんねぇよー。
>>344 すんません、流れたみたいです…どこかに再うpきぼんぬ
>>346 これはCLAMP学園探偵団? デュカリオンや20面相もCLAMP学園っちゃCLAMP学園だし…。
全然関係ないけど不思議の国の美幸ちゃんのイメージソングはいい曲だったなぁ。
あと、来週いっぱいちょっとここを見る&更新できそうにないのでご報告まで。
努力はしてみますが。
Xの人、乙〜
難しい話でまとめるの大変でしょうががんがって下さい。
途中のまとめ補足がわかりやすくて(・∀・)イイ!!
メルはあまりの電波な内容にスレ住人は('A`)マーと叫んで毎週死んでいます
暗号名はBFをお願いします
>362
いつも乙です。
ごゆっくりどうぞ。
368 :
マロン名無しさん:04/05/09 18:01 ID:j5uz9zLB
ドラクエモンスターズって打ち切られたんだよな?
>>354 三部冒頭以降は
手塚先生を火の鳥の力で生き返らせないと読めません
てか三部じゃなくて二部じゃん
>>369 いや、打ち切られたんじゃないの?詳細希望。
>>372 結構前の事で記憶が曖昧だが
連載開始前に編集との話し合いでガンガンの主力になりうるなら存続させる
そうじゃなかったらケロロ軍曹や他の仕事もあるから切ります、という前提で連載開始
でケロロの方が人気出てきたし、他の仕事も忙しくなってきたので打ち切り
ソースは作者のHPの日記
>>365 拾えましたー。今朝5回チャレンジして404だったのはなんだったんだろう…
>>370>>371 そうなんですか? では2部に直しておきます。
>まとめサイトの方
何度もお手間とらせてすみませんでした…。
もぺら解除の日はまだか…(つД`)
大学のPCに転送した直後に規制解除されますた。orz
第2話『巴里 オペラ座の怪人』
パリのオペラ座に幽霊が出るという手紙を受け、フランスに出向いた3人。
情報提供者は舞台裏の「奈落」で30年以上働いてきたという男。
妻の病気を直すため連絡してきたのだと言う。
彼と共に待ち伏せていると、マントを着た人影が現れ、舞台の上で一人芝居を始めた。
サムがライトで人物を照らすと、それは骸骨のような不気味な顔をした男だった。
男がマントをはためかせると、突如ライトは消え男の悲鳴が。
光太郎達が向かうと守衛が獣のような鋭い爪で斬殺されていた。。
今度は劇場内からケイトの悲鳴。急いで駆けつけると先程の怪人がケイトを抱えていた。
怪人は情報提供者の男に見られていた事は知っていたが、彼が自分の父親だから
見逃していたのだと言った。しかし男は息子のアランは10年以上も前に死んだ
はずで、彼であるはずがないと否定する。男の言葉に怒り襲いかかるアランだったが、
止めに入った光太郎が変身しかけたのを見てケイトを連れ退却。
男に案内させ怪人のやってきた通路を辿る光太郎とサム。男によるとアランは役者を目指していたが
数多くの演劇を見てきて目の肥えた父親に反対され行方不明になったのだと言う。
通路の奥の穴から地下の鍾乳洞へと出た3人に、コウモリ怪人に変身したアランが
襲ってきた。光太郎が変身して応戦し、逃げたコウモリ怪人を追う。後には男と
サムが残されたが、男は背後から忍び寄ったアランに噛み付かれ、その毒で
ひからびてしまう。男の連絡してきた理由を話して彼を責めるサムだったが、
アランによると母親はとっくに死んでおり男は飲み代が欲しかっただけなのだと言う。
助けを呼ぶサムにアランはカメラを回させ、秘密結社「ゴルゴム」による世界征服
計画を高らかに言い上げた。彼はオランジェリ美術館の美術品を贋作とすり換え、
ゴルゴムの支配する未来に残す計画を指揮していたという。
全てを話し終えたアランはいよいよサムにその牙を突き立てようとした。が、その時
ケイトを抱えた光太郎が闇の中から戻ってきた。
部下のアリ怪人に光太郎の相手をさせ、アランは発破のスイッチを押した。
するとトンネルの壁から大量の地下水が吹き出て、みるみるうちにトンネルを塞いだ。
光太郎のおかげでなんとか地下からは脱出したサムとケイトだったが、彼の撮った
コウモリ怪人の映像は鮮明すぎて特撮だと思われる、と局長からは非採用にされ、
美術館も番組宣伝が目的だろうと取り合ってくれず、彼らのフランスでの取材は終わった。
そして、一方のコウモリ男・アランは3人の命を再び狙っていた。
第3話『巴里〜倫敦 悪魔の翼』
パリの件はひとまず諦め、遺伝子工学の権威・ブライアン教授を訪ねるべく飛行機で
ロンドンへと向かう光太郎一行。そこへパリで倒しそこねたコウモリ怪人・アランが襲来。
爪で飛行機の翼を壊し始めたアランに、光太郎は主脚室のハッチから外に出て戦いを挑む。
強風と不安定な足場という条件で飛行能力を持つアランに苦戦するが、とっさに翼についた
避雷針を突き刺して反撃。アランに雷が直撃した。
瀕死のアランは光太郎を道連れに落下しようとするが、飛行機の噴射口に引っかかった
所にアフターバーナーを食らって今度こそ昇天。
機長「…た、助かった…!? で、でも―――もう一匹の黒い悪魔はどこへ…!?」
ケイト「―バカね。あれは天使だったのよ…!!」
第4話『倫敦 切り裂きジャック』
ロンドンのブライアン教授の邸宅を訪れた光太郎ら3人。教授は妊娠中とおぼしき女性、
レスラーのような大男の2人と一緒に暮らしていた。
教授曰く光太郎の細胞はまるで自己防衛の意思を持っているかのように、環境変化によって
遺伝子配列を変えてしまうのだという。研究をより進めるには実際に変身を見る必要が
あるというが、光太郎は自分の意思だけでは自由に変身できない。危険が迫っていなければ
変身できないのではないか、という仮説を立て、ひとまず大男と戦わせてみることに。
しかし光太郎は変身するまでもなく大男をあっさり倒してしまう。
今度は飼っているドーベルマンと光太郎を戦わせる事にした教授だったが、これもやはり
あっさりと撃破。しかしその時、喪失していた光太郎の記憶の一片が浮かび上がってきた。
空手をやっていた事。友人とニューヨークを訪れていた事。
場面は変わってスモッグの立ちこめるロンドン市街、ビッグベンにほど近い道路。
バイクとトラックが衝突事故を起こし、バイクはあえなく轢き潰されてしまった。
トラックの運転手と通りがかったスーツの男が身を案じる中、バイクの運転手が傷一つ負わずに
スモッグの中から姿を現した。ヘルメットを脱いだ運転手はカマキリ怪人へと姿を変え、
瞬時にその鎌で2人の首を跳ねた。
サム、ケイトと相談しながら記憶を整理する光太郎だったが、そんな事には興味のない
ブライアン教授は光太郎を邸宅の地下室へと連れて行く。本棚の隠し扉を抜けた先には
巨大なトマトやカボチャが植えられた巨大植物園が広がっており、小さなブタやウマ、
巨大なネズミやウサギが飼われていた。DNA処方に対する規制から逃れるため地下で研究
していたのだという。この新生命体(NLT)によって未来は全く新しい世界になり、
自分はその造物主の一人となる、そのためには光太郎の身体を調べ尽くさねばならない。
たとえ細かく切り刻んでも、とマッドな表情で息巻く教授。教授はさらに自身の最高傑作
である巨大なゴリラのような獣人ビッグ・フットを見せ、これと戦わせれば光太郎も変身するだろうと言う。
呆れたケイトは光太郎を連れて立ち去ろうとするが、教授は銃を手に取りサムとケイトを撃ち、
さらにビッグ・フットを檻から出してしまう。
一方、カマキリ怪人はドーベルマンを蹴散らして教授の邸宅へと侵入していた。
怒りによって変身する光太郎。しかし色は黒ではなく緑。それでもビッグ・フットにあっさり勝利し、
トドメを刺そうとするがあの妊娠中とおぼしき女性が止めに入る。
教授も光太郎を止め、先程の銃は麻酔銃で、光太郎を怒らせるためにやっただけと弁解する。
その時、女性が急に苦しみ出た。その腹を食い破って怪物のような赤ん坊が姿を現し、
女性は死んでしまった。教授は彼女の子宮を借りて新しいNLTを育てていたのだった。
さらなる怒りで黒い体へと変身する光太郎。博士は逃げ出すが、あのカマキリ怪人に首を跳ねられてしまう。
カマキリ怪人はゴルゴムの切り裂きジャックと名乗り、光太郎に襲いかかった。
光太郎は周囲の巨大野菜を切り裂きジャックに投げつけ、押しつぶして勝利。
切り裂きジャックが死ぬ寸前に切った電気コードの火花が燃え移り、ブライアン宅は炎に
包まれていった。
サム「……それにしてもあの教授のヤツ! もっともらしい科学者面をしやがって――
やってることは切り裂きジャックと大差ないじゃないか……!!」
第5話『京都 一乗寺戻り橋』
京都へと到着した光太郎一行。光太郎が住んでいたという住所へタクシーで向かった。
宮本武蔵トーク等を交えつつ向かった先には、ハイテク企業「あきづき」社長・
秋月総一朗の家があった。とりあえず呼び鈴を押すと家政婦のおタキさんが出迎えたが、
光太郎の顔を見た途端に絶叫し幽霊が出たと慌てふためく。続いて出て来た総一朗の娘・
秋月杏子も光太郎を見て驚き、あの遺骨は誰の物なのかと狼狽する。
光太郎は家の中を見て順調に記憶を取り戻していった。自分の部屋、そこにあった写真に
写っている親友・秋月信彦。光太郎と信彦は空手の試合に出かけたニューヨークで交通事故に遭い、
総一朗が2人の遺骨を持ち帰ったのだという。
光太郎は早くに両親を亡くしており、亡父の親友である総一朗に引き取られて育ったのだった。
3人が信彦の部屋を見ていると、総一朗が帰ってきた。光太郎に会った総一朗は開口一番、
光太郎は偽者と断言。光太郎と信彦は確かに死んでおり、死体も確認しているという。
しかしサムとケイトの調査では2人は死んでおらず、また日本大使館も光太郎のパスポートを
発行してくれた。なぜウソをつくのかと逆に問いつめるが、光太郎の記憶が未だ散漫な点を突かれ、
結局総一朗に追い出してしまう。
その後、両親の名が南光雲・南友子である事、光太郎が小さい頃に飛行機事故で死んだ事、
光雲は科学者で、親友の総一朗と共に会社を設立した事まで思い出す。しかし今の総一朗に
言っても調べてきたと言われるだろう、という事で、ホテルに戻ろうとするが、そこに
杏子が現れる。彼女は光太郎を信じる、明日ホテルを訪ねると言って走り去った。
光太郎がケイトに冷やかされていると、誰かが後を付けて来ている気配を感じた。
しばらく歩くと、詩仙堂の屋根の上にその尾行者・オニグモ怪人が姿を現した。
もうここにお前の居場所はない。ゴルゴムに戻れ。信彦を見殺しにするつもりかと忠告する
オニグモ怪人に、涙を流しながら飛びかかる光太郎。オニグモ怪人は糸を吐いて光太郎の動きを
封じると、これ以上逆らえば殺すと言ってその場を去った。そして光太郎の記憶がさらに甦る。
光太郎「オ、オレは……一緒に捕まった信彦を見殺しにして――――一人で、逃げ出してきたんだ!!」
ホテルのベッドで眠る光太郎。そこに信彦が訪ねてくる。血を流し、バッタ怪人へと姿を変え、
助けを乞う信彦―――
光太郎は叫び声を上げて飛び起きた。今の光景は全て夢だった。そこに杏子が訪ねてくる。
嵯峨野に住む信彦の恋人・あゆみを訪ね、よく遊んだ化野の道を歩いて記憶を取り戻そうと言う。
あゆみに会った光太郎は、成田であゆみと最後に会った事を思い出していた。
光太郎と信彦は夏休みを利用してニューヨークへと旅立った。そこで総一朗の親友・ハンフリーの
会社のカラテ同好会を訪ね、模範試合をする予定だったのだが……
その話を持ちかけたのも、手筈を整えたのも全て総一朗だったという。総一朗にはめられたと主張する光太郎。
ハンフリーの家についた光太郎と信彦は、歓迎パーティーの後、夕食に薬が入っていたらしく、ぐっすりと眠った。
光太郎が目覚めると信彦と共に改造手術室にいた。そして、信彦もバッタ怪人に改造されていた。
謎の声「――汝ら、選ばれし者二人よ……汝らに"再誕"の術を施した。…やがて汝らの一人が王となり、わが"ゴルゴム"の…………の……」
そして、光太郎は逃げ出したのだった。信彦を置き去りにして。
あゆみに信彦はきっと生きていると告げる光太郎。運命の糸で繋がれた彼らにはそれが分かるのだという。
変な意味じゃなくて。
するとまたあのオニグモ怪人が姿を現した。あゆみと杏子をその場から離すと、光太郎は変身して戦い始めた。
オニグモ怪人の糸で簀巻きのような状態にされて地面に張り付けられる光太郎に怪人の牙が迫る。
しかし光太郎はその牙が糸の一部を裂くと同時に、簀巻きのまま大きく跳躍し、降下して逆にその
左腕を噛みちぎった。苦しむオニグモ怪人と、自分に巻き付いた糸を引きちぎる光太郎。
そこに何も知らないあゆみと杏子が近づいてきた。オニグモ怪人は2人の声を聞くとその場から逃げ去った。
元に戻って姿を見せた光太郎は、風呂敷に包まれた何かを持っていた。
秋月邸に戻り、総一朗を問いつめる光太郎。シラを切る総一朗に、証拠だと言ってあの風呂敷包みを見せる。
追いつめられた総一朗は、ついに真実を語り出した。光太郎と信彦は売ったのではなくゴルゴムに
選ばれたのだという。2人は同じ年、同じ日、同じ時刻、全宇宙で惑星が直列した時に
生まれるようゴルゴムに仕組まれていた。総一朗の事業の成功は全てゴルゴムの援助があってこそ。
逃げたら光太郎の両親のように抹殺されてしまうのだと言う。
ゴルゴムという結社が何をしようとしているのか、それは……
総一朗がそれを語ろうとした時、窓を割って太い角のようなものが飛んで来た。総一朗は
それに刺されてしまう。
窓から吹き込んだ風が、風呂敷包みの中身をあらわにする。あのオニグモ怪人の左腕。
倒れ込む総一朗。彼の左腕は途中から無くなっていた。怪人は総一朗だった。
信彦のためにゴルゴムへ戻ってくれ、杏子を頼む、と言い残して総一朗は息をひきとった。
第6話『湖北省 白蛇伝(前編)』
「野人」を取材すべく中国・湖北省の神農架大学の王胆教授を訪れた光太郎、サム、ケイトの3人。
大学での取材を終え、いよいよ野人を探しに山奥へと足を踏み入れた。
自責の念より京都にはいられなくなった光太郎。一人物思いにふけっていると、助手の湖小琴が
話しかけてきた。野人に親を殺されて、野人を研究するようになったという小琴に
親近感を覚える光太郎だったが、そこにヒョウタンが飛んできた。その方向を見ると樹の上に老人が一人。
小琴が「許仙おじいちゃん」と呼ぶその老人は、光太郎の身体の中に何かとてつもない
魔性が憑いていると言い、攻撃を仕掛けてきた。光太郎は応戦するも飛び蹴りを食らって気絶してしまう。
サムとケイトが光太郎の体の事を話すと、許仙は動じもせずに語った。
「人はだれしも、オノレの中にけものの一匹や二匹は飼っておるものじゃて。
…その、けものを制御できぬようではまだ化物よ。簡単に見破られるようでは人間にはなれんて」
「――"心"のことなら迷いと憎悪を取り去ればよい!! オノレの中のけものを憎んではならん!!」
許仙の育て親にして少林寺拳法の使い手である許仙に、力の制御を学ぶ事にした光太郎。
滝壺に飛び込んだり、生卵をキャッチしたり、樹の上を跳んだり、さらに変身して岩崩れを受け止めたり、
許仙から色々言われながら修行を受ける光太郎だが、中々うまくいかない。
今度は小琴との修行に移行する事に。積もった雪を落とさずに松の木の枝を飛び移る修行だが、
これは何回かやっているうちにクリア。小琴から褒美として不意にキスを受ける光太郎。
同じ頃、取材中のサムとケイトが「野人」の姿を目にしていた。
小琴とすっかりいいムードになった光太郎。変身できる自分が怖くないのかと問うが、小琴は
素敵な事だと答える。選ばれて力を授けられた、それには何か使命があるはずだと。
その時、サムとケイトが野人に襲われたといって逃げ帰ってきた。壊れた取材車の中からカメラを回収し、
とりあえず許仙の住む近くの村に降りる事に。許仙の家で夕食をとり、彼にも野人について
インタビューするケイト。許仙はゆっくりと語り始めた。
「"野人"とは、
――進化の道から取り残されてしまった人の先祖なのじゃ…!
……この天地に棲まう生きとし生けるモノすべての歴史は、破滅とそして再誕のくり返しであった。
海中に芽を吹いたちっぽけな単細胞生物は、
――やがて魚に進化する……
破滅とよばれる偉大な力を借りて……!!
魚は陸にあがり、
…竜となり、
――竜はまた次なる支配者に席をゆずる……
――破滅の力で…!
…哺乳類は人を生み――
……人もまた再誕せねばならぬ…!
再誕……それはすなわち進化である
――わがゴルゴムは、
――今、神にかわってその儀式をとりおこなおうとしているのだ…!!」
3人はいつの間にか眠りについていた。1人ベッドの中の光太郎は目を覚まし起き上がろうとするが、
どうやら夕食で出た酒に薬が入っていたらしく動けない。誰かが近づいて来る気配に寝たフリを
する光太郎。部屋に入ってきたのは小琴。彼女が光太郎に近づくと許仙がそれを止めた。
彼らの任務は光太郎を覚醒させ、失敗した場合は殺す事。しかし光太郎に惚れている小琴は
それを躊躇していた。
これで一巻分です。続きはまた。
ゴルゴム乙(違
ゴルゴムの仕業だ!
「恋風のちのち晴れ」
「愛してるぜベイベ★★」
のストーリーを教えてください
BFってまだ単行本も出てないのに・・・
BF本スレで聞いた方が早いんちゃうけ
>>366
妖しのセレスって宗教くさいと聞いたが面白そうだなあ
忍空のストーリーを教えてください
プランツ・ドール、狼には気を付けて、銀の勇者 お願いします
中年スーパーマン左江内氏
の詳細あらすじお願いします。
マダムとミスターお願いします
マダムとミスター(遠藤淑子)は読み切りコメディシリーズ
なので導入の1話と、キャラの紹介などを簡単に書きます。
イギリスのジョンストン家未亡人グレースは元はこの家の
メイド。老いて一人死ぬのは淋しい、若い妻に看取って
欲しいとジョンストン氏にプロポーズされ、遺産目当てを
納得ずくでの結婚。
明るく素直だがおかしな物にはまる癖があり、同じ年頃では
あるが正反対に生真面目な性格の執事グラハムは心配が
絶えない。
今日もTVで評判だというハンサムで怪しい霊媒師を館に呼び、
故ジョンストン氏の霊を呼び出してもらおうとする。
グラハムはインチキだと決め付けるが、グレースはジョンス
トン氏の幽霊を見たと主張し、ますます霊媒師に頼る。彼は
ジョンストン氏が天国に行けず苦しみグレースを道連れに
しようとしているようだと忠告。夜、不安で眠れない
グレースの部屋にジョンストン氏の姿が現れ、暗闇で首を
締められるグレース。グラハムが助けに入り、逃げようとした
その影を捕えると、それは霊媒師だった。ジョンストン氏の
姿は霊媒師がグレースに与えたお守りが見せるホログラムで、
実は彼は、遺産を自分の物にしようと企むジョンストン氏の
親戚ロイド夫人に頼まれてグレースを脅し、追い出そうと
していたのだった。
グレースは「自分が逃げて遺産放棄しても財産はジョンストン
氏の息子の物になるだけ」と。実の息子はいなかったが、
ジョンストン氏は生前忠実な執事グラハムを養子にして
いたのだった。
グレースは、ジョンストン氏の霊に会いたかったのは彼女の
結婚がお金のためだけではなく、彼のことも好きだった
と言いたかったのに言う暇もなく彼が死んでしまったから
だとグラハムに打ち明ける。グラハムは微笑んで「旦那様は
ちゃんとご存知でした」と慰める。
こうして、法律上は親子でありながらジョンストン夫人と
執事でもあるグレースとグラハムの不思議な交流がコメディ
タッチで描かれていきます。基本的にグレースがおかしな
事に首を突っ込み、グラハムが尻拭いをするという話w
主なキャラはこのグレースとグラハム(ファーストネームは
ピーターだがめったに呼ばれない)。
グレースは母子家庭に育ち、母は売れない女優でグレースが
高校卒業直前に病死、頭が良かったため奨学金で優秀な私立に
通っていたグレースはそれほど学校に未練はなく(いい友人は
いたが)働くようになり、やがてジョンストン家にメイドと
して入る。
ピーターは元々ジョンストン邸が別の人間の持ち主だった時から
父親が執事をしていた。
ふたりのそれぞれの過去や、出会ったばかりの頃のエピソードも
描かれています。ロイド夫人はたしかもう一度遺産を狙います。
グレースが高校時代の友人と再会をする話、ピーターが執事
見習いでよその屋敷で働いていた時のその家の子供が訪ねて
くる話などもあります。
狼には気をつけて(遠藤淑子)もマダムとミスター系の
読み切りコメディなので同様に書きます。
ニューヨークの私立探偵キース・フォレストは同族会社で
大企業(IT関連中心)アーヴィング社が出したボディガード
募集の広告につられ面接会場に行き、運良く(?)10歳の
社長令嬢アレクのボディガード役に。仕事はカリフォルニアに
住むアレクの祖母の見舞いの付き添いだったが、その祖母は
一族の頂点であり大株主。四人の孫達の中で一番に到着した
人間に遺産をすべて譲るというレースだった。
秘書の裏切りなどのピンチを乗り越え、無事一番に到着する
アレクだが、祖母が満足げにサインした書類を目の前で破る。
驚く祖母に「こんなレース重視の人生しか教えなかったから
自分の父のような弱い人間は負けた時に自分が無価値だと
思ってしまった」と訴えるアレク。父親が社長なのは名目だけ
のことで、彼は麻薬依存症の更生施設に入院中、会社を実際に
動かしているのは6歳でMITに入学し3年で卒業した天才少女
アレクだった。書類を破ったことに驚くキースに「あれくらい
しないと祖母には衝撃を与えられないから」と言うアレクだが、
実は手先が器用なアレクは書類をすり替えていて、破ったのは
偽物だった。「父親の入院費に充てなくては」とすまして
言うアレク。だが自分のせいで父が麻薬に手を出したという
アレクの罪の意識に気づいていたキースは、父親のことは
おまえのせいじゃないと慰める。そして貧乏私立探偵の
キースはいつしかアレクの専用ボディガード扱いにされて
いるのだった。
主なキャラはアレクとキース(アレクはフォレスト君、と呼ぶ)。
アレク(アレクサンドラ)はおませな天才少女。会社で彼女の
正体を知っている人間は一部で、大部分の社員は社内の様子を
父親に伝えるために来る可愛いお嬢さんだと思っている。
立場上、巻き込まれ型の事件が多い。
母親はアレクが1歳の時恋人を作って離婚していて、後に親権を
取り戻そうとするエピソードがある。それは財産目当ての
再婚相手の仕組んだことで、母自身は純粋にアレクを愛している
ようなのだが、アレクはわだかまりを解けないまま。
キースは元警官だが、ある事件で犯人の家族を射殺したことが
あり、法律上は問題なかったが自責の念を感じ辞職して私立探偵に。
遺産争いに負けた従姉妹のニコルはその後も何度かアレクの命を
狙う。
こんなところです。
あ、397は狼には気をつけて 2でした。スマソ
成長したアレクとキースの恋愛とかあり?
妖は十夜に呼び出された。そこには傷だらけの十夜がいた。
「誰も殺したりしない。一人も傷つけていない」前に妖は、人を殺した十夜を責めた。
誰も傷つけずに逃げ回ったため十夜は重症を… 妖は自分のせいだと泣く。
傷だらけの十夜をホテルに連れて行き手当てをした。
十夜は傷だらけなのもかまわず妖をベッドに誘う。
「もう抑えられない」二人は初めてベッドの中で一夜を過ごす。
無くしたと思っていたチョーカーは十夜が持っていた。セレスが渡したという。
翌日二人は街を歩いていた。旅行パンフレットを見た十夜は、
静岡の美保に既視感を覚えるという。記憶が戻りかけている?妖は喜ぶ。
その夜妖は梧家へ戻り、珠呂にその事を言う。珠呂は苦い顔をする。
記憶が戻るという事は十夜に過去が出来るという事。
最悪、十夜には恋人が居たかもしれない。もっと最悪な場合、
記憶を失う前の状態に脳が戻り、今の妖と恋人関係になった十夜の記憶が消えてしまうかもしれない。
それでも過去を知りたいと、妖・雄飛・珠呂は美保へ転校する。
妖は美保の松原の海で、自分と瓜二つの顔をした少女に出会う。
妖の転校した学校にいたその少女は、佐原美緒里という名だ。
幼馴染の恋人がいたのだが、一年ほど前から失踪しているという。
妖と十夜は美保の松原へ行く。そこで十夜は酷い頭の痛みと共に、微かに過去の記憶を思い出す。
そこへ美緒里がやって来た。「…十夜!」美緒里は十夜を知っているようだ。
――美緒里の恋人は一年前から失踪している。
もしかして、美緒里の消えた恋人は十夜!?十夜は美緒里に向かいふらふらと道路を飛び出し、
車に轢かれそうになる。その拍子に十夜が首につけている、前にセレスが渡したチョーカーが千切れ落ちる。
大丈夫?話し掛ける妖に十夜は「美緒里…?」と話し掛ける。自分は美緒里じゃない、妖だと言うが、
「あや…誰…?」十夜は不思議そうに訊ねてくる。事故のショックで十夜の過去の記憶が戻り、
記憶を失ってからの全ての思い出が消えたのだ。千切れたチョーカーを残し、十夜は美緒里に連れて行かれた。
妖は美緒里の家へ十夜の見舞いに行く。過去の記憶を、
美緒里への愛を思い出した十夜は、自分の苗字は瑞貴だという。
冷たい、憂いを秘めた表情をしていた十夜は別人になったかのようににこやかな笑みを見せた。
静岡の梧家の別荘に帰った妖は自棄酒を飲み暴れる。
暴れるうちに長い髪がスッパリと切れてしまう。十夜は以前言っていた。
「綺麗な髪だ。長いのは好きだ」十夜の好きな長い髪が…
妖は十夜が今まで自分にささやいてくれた様々な愛の言葉を思い出し、泣き出した。
雄飛は十夜に会いに行く。十夜は雄飛の存在も忘れている。
「こればっかりは仕方ないよな。あんたは元のあんたに戻っただけだから。
だけど、これだけは言っとく。妖を奪るぞ!」雄飛は走り去っていった。
翌日、妖は髪を短く切ってきた。平気なようにを装う妖に向かい雄飛は、
十夜と深い関係になっていようとかまわない、付き合ってくれというが、
十夜とこうなったからといって雄飛の元へほいほい行くようなズルい女にはなりたくないと妖は断った。
記憶を失っている間に世話になっていたのなら礼をしたいと十夜は妖に会いに来る。
これは昔自分があげた物だと妖はチョーカーを渡す。
十夜はまるで体が求めるかのように、衝動的に妖に抱きついた。
抱きついた事に、すまないと謝る十夜に、妖はさようならと別れを告げる。
別荘へ帰り、妖は雄飛に、十夜に別れを告げたと言った。妖の記憶から十夜は消えない。
早く忘れたい。妖は十夜を忘れさせて、抱いてと雄飛に言う。雄飛は抱こうとするが
「やっぱり今のお前は抱けない。お前の事が好きだから」と言い、部屋を出た。
ズルい女になりたくないと言いながら、自分は十夜を忘れるために
雄飛を踏み台にしようとした…妖は自己嫌悪で泣いた。
翌日十夜と美緒里は美保の松原を歩いていた。
そこへ現れた各臣の手下は十夜を各臣の会社へ連れて行く。
「一年前死んだ祖父が、お前の力を役立てるのは、天女の家系でも最強で、
今後唯一の親戚になる御影家だけだと言いました。お前はこの瑞貴家と御影家の
両方の天女の血を引く特別な子だからと」十夜は各臣にそう言う。
各臣が調べた所、確かに御影の遠縁の娘が瑞貴家に嫁いでいた。
各臣は十夜に言う。我々の見解では天女は地球外高等生命体だと。
天女は天の娘だと言われる。天とは宇宙ではないか?
宇宙から来た未知の生物の子孫が、未知の力を持っていても不思議ではない…
味方になれば金が入り、生活は保障される。美緒里とも幸せに暮らせる。十夜は各臣の下についた。
十夜の事、それ以上に自分への嫌悪で妖は体の奥深いところで眠り、
かわりにセレスが表へ出てきた。雄飛がキスをしても妖は出てこなかった。
妖よりも俺の方が汚い、途中でやめたとはいえ俺は妖の傷に付け込み
妖に迫ったと雄飛は泣く。貴方は悪くない大切な事は別にあるとセレスは慰めた。
美緒里は十夜の見慣れぬチョーカーを発見する。
妖から貰ったとは言い辛い。前から持っていた物だと十夜は嘘をつく。
「あ、そっか。見覚えある!一年ぶりに見たから忘れてた」
あの時もらったのに見覚えがある…?十夜は美緒里に対し疑問を抱く。
十夜は各臣の命令によりセレスを捕らえようとするが、断片的に浮かぶ妖の記憶がそれを拒む。
「さっさと殺りなさいよ!あたし大っ嫌いなの!その女が!」
突然現れた美緒里はそう言い、セレスへと姿を変えた。
まとめや補足。
・細胞レベルで変化するCゲノマーは、自分の先祖の天女の姿に替わる。
・妖のように先祖の人格までもが現れる事は滅多にない。
・Cゲノマーの力は先祖の天女の力と同じ。声、雷、火、具現化、力は様々。
続く
>399
アレクの子供時代の時の話だけなので、それはないです。
美保の松原ってなんや…三保でした。まとめサイトに保存するときは訂正お願いします…_l ̄l○
ドラゴンボール、まとめサイトにあるあれだけじゃ話がぜんぜんわかりまへん……
変身した美緒里はセレスを攻撃する。セレスは逃げる。
一人残された十夜の前に現れた始祖は「瑞貴十夜という人間は存在しない。全て各臣の造り事だ」と言った。
人を殺すなと言う妖の為に数ヶ月前、十夜は反撃もせず全身に傷を負い、意識を失った。
その間に各臣は偽の記憶を…十夜が各臣に従う為の都合のよい人格を植え付けた。
「何千年以上も前からセレスは俺の女だ。手を出すな」始祖は十夜の頭を握りつぶそうとする。
「妖ー!」十夜は叫ぶ。その声に眠っていた妖は目覚める。目の前にはセレスの姿をした美緒里がいた。
妖と同じく美緒里はセレスの姿を持つ。何故だ?「覚醒したCゲノマーは先祖の天女と同じ姿になって、
同じ呪力を持つんでしょ?あたしがセレスになって当然よ。あんたの従妹だもん」妖は驚く。
美緒里の母は父の佐原と駆け落ちし、父はすぐに死んだが、母子二人で仲良く過ごしていた。
去年の9月23日…妖の誕生日までは。生活に苦しくなっていた母は馬鹿馬鹿しいと思いながらも
祖父から金をもらうために機嫌をとろうと御影の儀式に出た。そこで覚醒した妖の無差別な力により
内臓破裂で死んだ。それ以降儀式は無くなったが、御影が薬をばらまいた頃に美緒里は力に目覚め、
各臣に母の死の原因を聞き、妖へ復讐を誓った。妖が何人かの親戚を殺した事は事実だ。
だが、あの時に呪力を発動させなければ妖が殺されていた。傷だらけになりながら妖は逃げる。
追い詰められた妖を十夜が救う。いつしか十夜に本当の愛を抱くようになっていた美緒里は悲しみ、
妖と十夜を置いて空高くまで飛んでいった。「お母さん、あたし妖に『復讐』するからね」美緒里は
地上で自分を見下ろす十夜に微笑みかけた後、呪力を解き元の姿に戻った。
セレスの浮遊力が無くなった美緒里は地面に向かい逆さまに落ちていき―――
美緒里の死体を見ようとする妖を、その場にやってきた雄飛は止めた。
死ぬ事で妖の心を引き裂き、復讐を果たしたのか…
梧の分家に戻り、ショックで引き篭もり、何一つ口にしないようになった妖を雄飛は心配する。
妖に気づかれないように十夜は梧家へやって来た。
まだ妖との思い出は断片的にしか思い出せない。
忘れるなんていう一番残酷な事をしている自分が許せない、会う顔がないという。
「忘れてへんやないの。妖への気持ちは…一番大事な物は変わってへん…」納涼は笑んだ。
妖が目覚めると、扉の外に十夜の剣が置かれていた。
十夜の腕から出る剣…十夜の一部。それは微かに脈打っていた。
十夜は傍にいてくれる。いつかまた会いにきてくれる。
妖は希望を抱き、雄飛の作ったご飯を食べ、笑顔を見せた。
妖は十夜の剣を胸元に挟み持ち運んだ。
十夜が瑞貴家だと思わされていたのは美緒里の家で、
本当の天女の血を引く瑞貴家は二つ隣の町にあるという。
妖達は静岡に戻り、三保の松原にいた瑞貴家の祖母に会う。祖母は羽衣の話をする。
昔、ある男が酔った勢いで瑞貴家の家宝の羽衣を身につけた。家の者が気づいた時には、
男は手足が妙な方向に折れ、皮膚が爛れた不気味な生き物に変わっていたという。
天罰だと皆恐れ、男の体と同化したまま羽衣は焼かれ、三保の松原のどこかに埋められた。
また、三保と並び、丹後にも天女の伝説がある。天女は和奈佐という老夫婦の養女になる。
呪力により天女は里を豊かにするが後に老夫婦に追い出される。羽衣は既に下界に穢れて
天には帰れず、泣く泣く辿り着いた村で天女はようやく心静かになりそこに社が建てられた。
洪水が起こり、当時の社も村も現在は無い。そこは現在学校になっている。
妖と雄飛はその学校に転入した。敬を失ったが、歌う事に未練のある珠呂は芸能界へ、
千鳥は翔太と祖父母の待つ家へ一時的に帰った。
校舎は増改築中で、遺跡が幾つか出てきていて、地下から妙なうめき声がするという噂があった。
学校には始祖がいた。優しげな表情は始祖のものではなく明の物に思える。
「信じられないかもしれないが自分は明だ」
その言葉を信じ妖は呼ばれるまま図書館へ行く。
だが、全て始祖の演技だった。本性を現した始祖は妖を押さえつけ下着の中に手を入れる。
叫んで人を呼ぶわけにもいかない。セレスにかわって人に見つかれば大事になるし、
セレスを求めている始祖の思う壺だ。始祖が妖を愛撫する所を通りすがりの生徒が目撃するが
始祖が睨んだため逃げていく。そこへやって来た雄飛が妖を助けた。
翌日、始祖は雄飛の腕を握りつぶした。
治る傷だが、自分のせいだと妖は落ち込む。妖は始祖を屋上に呼び出し怒る。
始祖はそれを無視し、女子生徒からプレゼントされたというブレスレットを取り出し握りつぶした。
「あいつらは雌だ。俺にとっての女はセレスだけ」始祖は屋上から雄飛の教室を見る。雄飛は窓際にいる。
「ここからこの塊をあいつに向かい投げたらどうなるか?命中したら頭蓋骨陥没だな」
始祖は握りつぶしたブレスレットの塊を手に持つ。
何でもいう事を聞くから雄飛に手を出すなと妖は泣く。梧家を出て俺の元へ来いと始祖は言った。
妖は心にも無い罵倒を雄飛に浴びせ、足手まといに用はない、もうすぐ梧家から出て行くと宣言する。
学校で妖は孤立していた。図書館での始祖との出来事が広まり、誰とでも寝る女だと言われていた。
妖が羽衣について聞き回っている事を知った男子生徒は、羽衣の事で用があると嘘をつき妖を呼び出し、
四人がかりで妖を押さえつけ口にタオルを巻き、強姦しようとした。
影から始祖が見ている。セレスに変わるわけにはいかない。それにセレスはこの男たちを殺そうとするだろう。
泣きながら妖は耐える。すると、増築のため掘られた穴から何かが伸び、それが男子生徒を
穴の中に引きずり込んだ。男たちは恐れ、逃げ出す。ぼろぼろの格好をした妖は梧家へ帰った。
雄飛が心配するが、わざと冷たくつきはなす。
学校のみんなの視線と、「サセコ」だろという男たちの言葉を思い出し泣くが、
妖の17歳の誕生日を祝った珠呂と千鳥のプレゼントを見て笑顔を取り戻した。
続く
月森仁希(にき)は高校三年の図書委員長。明るく友人も
多いが女子高生としては多少現実的でロマンスやファンタジーに
疎く、指輪物語を知らなかったりクラスメイトの女子に
プロレタリア文学を勧めて怒られたりしている。その仁希の
幼なじみでやはりクラスメイトの真船友理(ゆうり)は生徒
会長を務め、法学部を目指す秀才であり、運動神経もよく
容姿も日本人離れしたハンサムという校内の有名人。
(容姿の点は友理の母の祖先が世界中を股にかけて国際結婚を
繰り返した結果だという)女子にも当然もてるが、特に決まった
相手はいない。仁希は家が隣同士ということもあり、そんな彼と
特別な意識もなく接している。
隣同士の友理の家は大邸宅だが、仁希の家はごく普通の家で、
母子家庭。企業勤めだった仁希の父は仁希がまだ幼い時に
過労死で死に、会社からは何の保障も得られなかった。友理は
知らないことだが、昔は森でバルタン星人とウルトラマン
ごっこをして一緒に遊んでいた仁希が遊ばなくなり、リアリ
ストになっていったのはその時からだった。
ある朝、仁希と友理は前の夜に夢を見たような気がし、なんと
なく森に行く。二人が見たのは小柄な老人が呼んでいる夢。
そして現れたのは幼い頃二人が森の池で溺れているのを助けた
グノーシスと名乗る小人の老人だった。彼は助けてもらった
お礼にノームの宝をくれると行って消えたのだが、それから
12年姿を現さず、仁希達はとっくに忘れていた。彼はこちらの
世界では時間の流れが違うことを忘れていたと謝り、あらためて
お礼に二人にお揃いの指輪をくれる。左手の中指にはめたその
金の指輪は持ち主にぴったり合うように作ってあるので絶対
外れないという。そして、ソロモンの指輪のニュータイプだと
いうそれは、どの時代のどんな言葉でもわかり、しゃべれる
ようになるということだった。
グノーシスは「指輪が赤く光ったら行って青く光ったらもどる」と
しか言わずに消えてしまう。なんのことだかわからない仁希達。
もっと詳しく教えてくれ、と追いすがろうとした仁希は池に
落ちて風邪気味に。
学校にはとりあえず指を怪我したふりをして包帯を巻いて行くが、
二人で包帯を外し相談しているところを友理の現在のGF町田
沙織に見られる。同じ指輪をしている仁希はやはり友理の
特別な相手だろう、と沙織が言っている時に二人の指輪が
赤く光り、二人は恐竜の天下の原始時代にワープした。
(友理の先祖など、たぶん今後二人が様々な時代に飛ぶという
前ふりだと思うのだが、実際にはこの恐竜時代と次のイタリア
ルネサンスの二つで終わっています)
数日二人で協力して生き延び、仁希も風邪を引きつつ元気。
みなしごの恐竜の子供と仲良くなったりしたがティラノ
ザウルスが現れ、恐竜の子供は殺されてしまう。仁希も体ごと
つかまれ、口元まで持っていかれるが友理に助けられる。
その後、来た時と同じように何の前触れもなく指輪が青く
光り、仁希達は元の場面に。沙織は友理に別れを告げて
去る。数日後、久々に友理の家で友理の母の手作りケーキで
お茶をする仁希と友理。偶然つけたTVでは恐竜絶滅の原因を
探る科学番組。仁希は隕石説か伝染病説を推し、伝染病
ではないだろうという友理に少なくとも自分の咳を浴びた
あのティラノは風邪を引いただろうと笑う。だが実際には
それで新型ウィルスに免疫のなかった恐竜達はそれで滅び
たのだった…というオチ。
(イタリアルネサンス編)
仁希と友理が学校の図書室で指輪の謎などについて話して
いるところに町田沙織の兄が現れ、妹の心を傷つけたと
友理を非難し、放課後に体育館の裏で話をつけようと言う。
友人達に仁希にも関係あるのだから一応様子を見に行けと
言われ、渋々物陰から見守っていた仁希だが、町田と友理が
つかみ合いを始めたので思わず止めに入る。その時指輪が
赤く光る。
二人が行ったところはどうやらルネサンス時代のバチカン、
サンピエトロ寺院のよく見える教会の中。若い金髪の女性が
柱の陰からこちらを見ていたが、怯えたりしている様子は
ない。話しかけようとしたところに二人の男が現れ、彼女を
拉致しようとする。二人は彼女を助けて連れ出す。聞けば
彼女ルクレツィアは尼になるためにアッシジに行こうと
していて、突然教会に現れた二人を天使だと思っている。
あてのない仁希達はとりあえず彼女と同行しようと旅立つが、
ローマを出る前に彼女の兄チェーザレ達に見つかってしま
った。そこで仁希達も彼らの素性がボルジア家の兄妹だと
わかる。チェーザレは仁希達を始末しようとするがルクレ
ツィアの命乞いでボルジア家の別荘の食客に。二人は
ジパングからの留学生ということにし、邪心の無さから
チェーザレにも気に入られるようになる。
弟殺しの噂もあるチェーザレは目的のためには手段を
選ばない人間。当時イタリアはまだいくつもの小国が
それぞれ自分の領地を広げようと争い、フランスや
スペインの目も注意しなければならない時代。
勢力争いのためルクレツィアは13歳の時に「白い結婚
(幼いので名義だけの結婚)」を前提に嫁がされるが、
その後状況が変わるとすぐに離婚させられている。
現在の二度目の夫アルフォンスも家の勢力が衰えている。
まだ19歳のアルフォンスに同情するルクレツィアは
なんとか兄の意志を変えようとするが、彼は予定通り
彼に謀反の濡れ衣を着せて殺してしまう。手駒として
自分を好きに扱う兄を憎みながらも愛するルクレツィア。
何も出来ないことを悲しむ仁希達の指輪が青く光り、
二人はようやく再び現代に。その後図書室で歴史の本を
読み、ルクレツィアがその後三度目の夫と平穏な生活を
したらしいと知り、安心する二人だった。
日本語がイタリアで通じるのか
失礼をご容赦いただきたいが、バビロン担当者さん。
あなたの説明はわかりやすくてよいと思う。
だからもうちょっと改行や行間をとったりして、読みやすくしてほすぃ…
「ケロケロちゃいむ」希望
>バビロン
これ以上ないくらいのまとめっぷり、GJ!
あんたスゲ-ヨ
真女神転生カーンをお願いします
『リトル・クリスマス』
Jrがケビンの家に来て二度目のクリスマス。Jrには微熱が続いていた。
忙しくクリスマスの準備をする中、ケビンはJrを部屋に見舞い、話をする。
熱がひいたら好きな所へ連れて行くと言うケビンに、Jrは「パパについて教えて」と言う。
「今すぐでなくてもいいから、本当の事を。」
それを聞いたケビンは、部屋でエリオド・ナノクとしての処女作『ブラッディ・ダンス』を手に考え込む。
それは、ストリート・ギャング時代の実体験を綴り、ベストセラーとなった本であった。
翌晩、Jrはグロリアの診察を受け、偽の体温計を渡し「熱はひいた」と言う。
発熱の間隔が短くなってきているにも関わらず、元気過ぎるJrをグロリアは不審に思い、病院での検査をした方がいいのでは、と考える。
クリスマス当日。聖書の登場人物に扮した皆は大騒ぎ。宴が済んで居間に雑魚寝状態となる。
眠り込んだJrをベッドに運び、自室に戻ったケビンを、グロリアが追ってくる。
急ぎの仕事か、と尋ねる彼女にケビンは「Jrに読ませる為に出版しない話を書いている」と言う。
『ブラッディ・ダンス』に目を止めたグロリアに、ケビンは自分が「ペンの殺人鬼エリオド・ナノク」であった過去を明かす。
「まだ頭の中が子供だったからね。力まかせに書いた。でも今なら…
ローズマリーと暮らし、ニックと出会い、君を知った今なら…別の話が書けると思うんだ」
その想いを肯定する様に、優しく寄り添うグロリアに、ケビンは「Jrを養子にしたい」と言う。
独身者では養子を取れないので、事実上のプロポーズだったが、グロリアは取り乱す。
「嫌よ!私は聖母マリヤじゃないわ!弱い人間――ただの女よ!」
その頃、Jrは目を覚まし、異常に汗をかき、苦しむ。
だが、それを抑えてケビンの部屋を訪ね、悟られぬ様、毅然と言い放つ。
「ケビン、約束したよね。熱が引いたら好きな所に連れてってくれる、って。
僕は元気だよ。だから、パパに会いに連れてって」
『遠い楽園』
グロリアは医師の立場で反対するが、帰ってきたらどんな検査でも受けるから、と懇願するJrにほだされ、許可を出す。
年が開け、いよいよ街に出発するその日。
Jrは門の前でケビンを呼び止め「ここ、僕んちだよね!」と叫ぶ。
「当たり前の事を聞くなよ」とケビンは答える。名残惜しそうに、Jrは家を見つめる。
家では、朝食の席でエスメラルダがグロリアに絡んでいた。
「最近やけにケビンに冷たいじゃない。さては、ケンカしたな?」
グロリアはエスメラルダを睨み、そして落ち込む。「私達、もうダメかもしれない」。
その日の昼、ケビン達は列車内で食事を取っていた。食欲が無さそうなJrにケビンは具合いが悪いのかと聞くが、Jrは胸がいっぱいなのだと答え、トイレに駆け込む。
床にしゃがみ込み、腹を押さえ、苦しみに耐えるJr。――しっかりしろ!パパに会いに行くんだ――
翌朝、二人はマークの教会を訪れる。マークは、お父さんには世話になった、とJrを抱きしめる。
以前のマークとの再会の時から、教会に毎月寄付をしていたケビンは、ホームの子供達に熱烈な歓迎を受ける。
マークはJrを子供達と食堂に残し、ケビンを自室を連れて行く。
食事に手を付けないJrに子供達は「お坊っちゃまにはお気に召さない」と言うが、Jrはお腹の調子が悪いのだと反論する。
険悪な雰囲気になるが、Jrも孤児であると知り、子供達は騒ぎ出す。
彼等は、ケビンがこの中から誰かを養子にするのではないかと考えていたのだ。
それを聞いたJrは、ケビンは誰も養子にはしないと思う、と言う。
努力して今の地位を築いたケビンは甘くない、厳しい人だから、と。
同じ頃、ケビンはマークから、Jrの母が無縁墓地に埋葬されてしまい、遺骨も判らない状態だ、と聞く。
「俺達に何か出来る事は?」
「無縁仏はただ土に埋められるだけだからね。墓石が建てられればいいね…」
《続く》
>420続き
話終わった二人はJrを呼び、ニックの墓を訪ねる。
「やぁパパ、会いに来たよ」Jrは墓の前に佇む。
「不思議だね……
僕はずっと、ここに来れば何かが変わるんじゃないかと思ってた。
ホッとしたり、幸せになったり、大泣きしたり、腹が立ったり…
でも、何も感じない」Jrは泣き崩れ、ニックの墓にすがる。
「だって僕、パパの顔さえ思い出せないんだもの」
暫くその様子を眺めていたケビンは、自分のコートをJrに着せかけ、助け起こす。
「クリスマスの朝、お前パパに会いたいって言ったな。俺じゃダメか?」
Jrは立ち上がると、ケビンを見つめ「ケビンの子供にはならないよ」と言う。
「……ありがとう。僕、本当は、ケビンがそう言ってくれるのをずっと待ってた。
でも――僕があなたの子になったら、ニック・フレッドウォードは生まれるけど、ニック・ギャラガーJrが居なくなっちゃうでしょ?
ケビン、大好きだよ。今のままでも十分幸せを与えてくれてる。だから、どうか怒らないで。
僕があなたからの申し出を断った今、初めて、パパとママの子である事に誇りが持てたんだよ。
僕のパパは、ニック・ギャラガー一人なんだ」
ケビンは「ニックは大した息子を持ったもんだ」と微笑む。
教会へ戻ったケビンは、ダブルでフラれた、とマークに愚痴る。
グロリアの話を知るマークは、無理もないと言う。
「調べてないのか?養父母の条件。
まず、お金にゆとりがある事。ケビンの場合、これは問題ない。
次に庭付きの大きな家である事。これも大丈夫。
最後に、養母が無職である事。母親が働いてベビー・シッターに預ける家に、国は孤児を託さないよ」
クリスマスのグロリアの態度に思い当たったケビンは、自分が彼女を女性としても、プロとしても傷付けたのだと知る。
その時、Jrが倒れた。
『ローズマリー・ガーデン』
スラムで救急車が来ないと言われ、ケビンはマークと共にJrを病院へと運ぶ。
家を発つ時、グロリアから持たされた紹介状とカルテを見た街の病院の医師・シルツ(グロリアの知り合いでもある)は、Jrが発症している、と告げる。
フレッドウォード家では、ケビンからの連絡でJrの発症を知ったグロリアが、近くに居ながら異変を見抜けなかった自分に責任を感じていた。
街の病院では、ケビン達がDrシルツからの説明を受けていた。
今回は2〜3日で元気になるが、孤児でもあり、免疫不全でケアをしなければいけない為、この病院で預かるという。
――そうだ、ここはブラックウェルの病院じゃない。書類のもみ消しは出来ない。あの家に、ニックを連れて帰れないんだ――
マークと別れホテルへ戻る途中、ケビンは郊外の小さな売家に足を止める。
勤務を終えたグロリアは、やはりケビンと離れる事は出来ない、と夜行で街へ向かう。
シルツと会ったグロリアは、冷静で的確な仕事をしている、自分を責めるな、と励まされる。
シルツは、グロリアが田舎に埋もれているのは勿体ないと、彼女を街の病院へと誘う。
返事を保留し、病院を出たグロリアは、偶然ケビンと出会い、仲直りをする。
明日まで居られると言うグロリアを街に残し、ケビンは日帰りで家に向かう。
出迎えるローズマリーに、ケビンは告げる。
「街の郊外にね、小さな家を見付けたよ。この家に比べればまるでドール・ハウスみたいだけど
裏庭が広くてね、隅には池もある。きっとまた、ステキな君の庭が作れると思うよ。
…この屋敷を手放す事にした。街へ越すんだ。君も一緒に、ついて来てくれるね?」
答えずに食事の支度をするローズマリー。
「今夜の夜行でとんぼ帰りでしょう?だったら何か、精のつくものをね」
「ローズマリー!」
「…とうに…わかっていたんですよ。さよならの時が来ている事を」
最終話『そして さよなら…』
――YES YES YES
俺は心の中で彼女がそう答えてくれる事を祈っていた。
なのに、打ち消しても打ち消しても、真実の声はそっと耳うちする。
別れの時が来たのだと――
「あなたには守るものが出来、支えあえる大切な人が出来た。
そして、ここでの私の役目は、とうに終わっていたのです」
「そんな事はない!君だって大切な家族だ!置いて行くなんて出来ない!」
ローズマリーは優しく微笑む。
「長い間、お世話になりました。おいとまさせて頂きます」
――とけかかった魔法…何となく、わかってはいたのだ。この日が来る事を…
誰にも束縛されず、君はこの地で、いつも自由に生きて行くのだと――
街の病院で目を覚ましたJrのベッドの横には、グロリアがついていた。
謝るグロリアにJrは、体温計に細工をしていたと明かし、彼女の責任ではない、と告げる。
どうしても父に会いたかった、来て良かった、とJrは語る。
「残念なのは、もう二度とケビンの家に帰れない、って事。
ここはリチャードの病院じゃないもんね。エスメラルダにもケビンにも、どうにもならない。
ずっとここに居るんだね…でも、良かったんだ、きっと。
これで、心の中のあの家を壊す事は、誰にも出来なくなった。永遠に…
二度と帰れない、でも本当に存在した場所――ローズマリー・ガーデン……
でも、もう一度、クリフには会いたかったな〜」
街の駅でグロリアと待ち合わせたケビンは、彼女を連れて郊外の家へ。
ケビンの指示で、リボンのかかったポストを開けると、一輪のバラの花と、カードが入っていた。
カードには『For You』の文字。
「ケビン、まさか、この家…」
「買ったんだよ。君と二人で暮らす為に。急だったんで指輪はまだなんだけど」
呆気に取られるグロリアに、ケビンはキスする。
「結婚しないか?」
《続く》
>423続き
「ずっとこうしててくれる?」寄りかかるグロリアを、ケビンが抱き止める。
「ああ…(この世が終わりを告げるまで)」
春めいた風の吹くある日。それぞれの荷造りも終わり、庭で最後のお茶会。
ローズマリーは今日、ケビンとグロリアは一週間後、屋敷を出る。
このまま別れるのは嫌だと、エスメラルダは屋敷を買うと言う。
ケビンは、教授を気にかける事を条件に、承諾する。
「そろそろ参りましょうか」と言うローズマリーを、ケビンは送っていく。
「新居に手紙を出します」
「君への返事はどこへ出せばいい?」
「あなたの本を読みます。お返事は、それでいいんです」
ゆっくりと歩き、彼等は大きな木の下で別れる。
「それでは、この辺りで…」
「さようなら」「さようなら」
――彼女は一度振り返ったきり道を逸れ、あの、白く小さな姿は、青い空と、柔らかな春草に包まれて、やがて、消えてしまった……
まるで…まるで何事も無かったかのように――
木にもたれ、ケビンがもの思いに沈んでいると、クリフとグロリアがやって来る。
「ねぇケビン。ローズマリーと出会う前、あなた、たった独りで住む為に、どうしてあんなに広い屋敷を買ったの?」
ケビンは、ただただ疲れていて眠りたかった、大きな棺の様なものだった、と答える。
「ローズマリーは言ったよ。人間の友達を作りなさい、と」
――そして、君に出会った。君となら、探しても見付かる筈のない、虹さえ見付けられる気がしたんだよ――
「伝えましょう。ローズマリーがどんな風にして、あなたの閉ざされた心を開いたか。
どんなに私達の心を温めてくれたか。
ニックに、そして私達の子供に、あなたの本を読んでくれる人々に、彼女のくれた贈り物を伝えてゆきましょう…」
《続く》
>423続き
「ずっとこうしててくれる?」寄りかかるグロリアを、ケビンが抱き止める。
「ああ…(この世が終わりを告げるまで)」
春めいた風の吹くある日。それぞれの荷造りも終わり、庭で最後のお茶会。
ローズマリーは今日、ケビンとグロリアは一週間後、屋敷を出る。
このまま別れるのは嫌だと、エスメラルダは屋敷を買うと言う。
ケビンは、教授を気にかける事を条件に、承諾する。
「そろそろ参りましょうか」と言うローズマリーを、ケビンは送っていく。
「新居に手紙を出します」
「君への返事はどこへ出せばいい?」
「あなたの本を読みます。お返事は、それでいいんです」
ゆっくりと歩き、彼等は大きな木の下で別れる。
「それでは、この辺りで…」
「さようなら」「さようなら」
――彼女は一度振り返ったきり道を逸れ、あの、白く小さな姿は、青い空と、柔らかな春草に包まれて、やがて、消えてしまった……
まるで…まるで何事も無かったかのように――
木にもたれ、ケビンがもの思いに沈んでいると、クリフとグロリアがやって来る。
「ねぇケビン。ローズマリーと出会う前、あなた、たった独りで住む為に、どうしてあんなに広い屋敷を買ったの?」
ケビンは、ただただ疲れていて眠りたかった、大きな棺の様なものだった、と答える。
「ローズマリーは言ったよ。人間の友達を作りなさい、と」
――そして、君に出会った。君となら、探しても見付かる筈のない、虹さえ見付けられる気がしたんだよ――
「伝えましょう。ローズマリーがどんな風にして、あなたの閉ざされた心を開いたか。
どんなに私達の心を温めてくれたか。
ニックに、そして私達の子供に、あなたの本を読んでくれる人々に、彼女のくれた贈り物を伝えてゆきましょう…」
《続く》
>424続き
街の病院。
Jrはシルツから、来月には退院出来ると告げられる。
丁度見舞いにきたマークに、退院しても行く所が無い、とJrは訴える。
「ああ、その話ね。君を僕達の教会の孤児院で預かる事に決まったんだよ」
孤児院、と聞いて沈むJrに、マークは耳うちする。
「と、言うのは表向きで、退院したらケビンの新しい家で暮らすんだよ」
「えっ!?いいの?僕…また…ケビンと住めるの?」
「窓の外に、君の友達が来てるよ」マークはJrを抱き上げる。そこには、ケビンとクリフの姿があった。
感激で、泣きじゃくるJr。
「また一緒に暮らせるんだね。僕、元気になるから!絶対!!絶対、元気になるから!……なるからね!」
ケビンは、新居への道を歩く。
――冬には気付かなかったけど、新しい家に通じる一本道は、桜並木だったんだな…
この家に通じる道を、俺は歩き続けていたのかもしれない。君(グロリア)と出会い……
ローズマリー、俺は行くよ。君と初めて出会った、この同じ季節に。
人は出会い、別れ、そしてまた出会う。
それぞれのドアを開き…こんにちわ、さようなら。
そして
そして さよなら……【完】
そして、最後にやらかしました_| ̄|○
二度送り、すみません(汗)
>389
作者が層化だから先入観でそう言われたんだろうけど、
内容的には層化の影響はないと思う。たぶん。
>391
補足。「観用少女(プランツ・ドール)」のことですかね。
>399 >403
セレスに出てくるアレクのことかと思ったデシ(w
>416 ケロケロちゃいむ
予約します。他にもやってみたいのあるんだけど、とりあえず。
もつかりゃあ
「きせかえユカちゃん」お願いします。
洪水で流された社は偽りの物、本当の社は増築で掘られた穴からつながっている。
羽衣などどこにもない、早く宝捜しごっこはやめろ、
現実を見て諦めろと言い、始祖は妖を連れ地下へ降りる。
そこには昨日妖を襲った男子生徒の食いちぎられたような死体と、
泣きながら妖達を襲おうとする奇妙な化け物がいた。
「各臣の手下から奇妙な報告があった。地下の社は約700年前
死んだ天女の怒りに触れた神主の娘を封印するために造られた物ではないか、と」
己も天女になれるとでも思ったのか?始祖は笑う。
始祖は妖をかばいながら化け物と戦うが、妖は化け物に投げ飛ばされる。
そこへ雄飛が現れ妖のクッション代わりとなる。始祖は化け物の腕をちぎる。
痛みに耐えかね地上にまで聞こえる大きな叫び声を化け物は上げる。
化け物は雄飛と妖に向かい攻撃する。妖を守るためセレスが現れバリアをはる。
「可哀相に…この姿で何百年も閉じこもっていたのね。
なのに度々ここをこじ開けて入ってくる者に眠りを妨げられて。
誰にもその姿を見られたくなかったのね。判りました…今助けます。貴方に至福の喜びを…」
セレスの力により化け物は消滅した。
飛麗により意識を失ったセレスは始祖に連れて行かれる。
始祖はちぎり取った化け物の腕を飛麗に渡した。
倒れていた雄飛は、妖が突然自分に冷たい態度をとるようになったわけを知る。
自分の部屋で、始祖は意識を失ったセレスを物にしようと組み敷いた。
そこで妖が目覚める。セレスの意思さえ押さえ込むとは妖の精神はよほど強いようだ。
ならば二度と出てこれないように辱めてやる。
「いやがればいやがるほど男はその気になるのだぞ」抵抗する妖を縛り、
兄である明の体で始祖は妖を攻め立てる。セレスは眠っているのか現れない。
「十夜!十夜!」叫ぶ妖に始祖は言う。
報告によれば十夜は崖に追い詰められたまま海に落ちた、あいつは死んだと。
十夜の剣は脈打っているのに…
海へ落ちた十夜は、新潟へ流れ着き変わり者の医師・黒塚に救われていた。
十夜は剣を通して妖に危機が訪れている事を知り、剣に意識を込めた。
十夜は黒塚のバイクを借り東京へ向かう。
始祖は妖の胸の谷間に挟まれた剣を抜き取ろうとして剣に跳ね飛ばされる。
十夜の力により妖に近づけなくなり、忌々しいと言う始祖に、
各臣は十夜にやったように妖の記憶を作り変えればいいと提案。
抵抗し、妖は地下へと逃げる。地下のある部屋に黒髪の美しい女たちがいた。
「その子達は覚醒したCゲノマー。貴方の仲間よセレス」
背後から金髪の美しい女性・グラディスが現れ妖に即効性の睡眠薬を注射した。
眠る妖はアレクのもとへ連れて行かれる。アレクは各臣に偽の記憶を植え付けるのは反対だという。
しかし各臣の命令に反するわけには行かない。アレクは始祖―かつて明であった者を見て心を痛めた。
装置の中に入れられた妖は眠りながらも装置を破壊する。
アッサムに妨害され逆にアッサムの飛行機を奪い駆けつけた十夜は妖の元へくる。
装置が壊れた事により十夜は記憶を取り戻した。
アレクは十夜に人質にされたふりをして十夜を助ける。
「アレクの頭脳を失うわけにはいかない」各臣は黙って見る事しかできない。
「無事目覚めたら妖さんに、スミマセンと僕の代わりに言って下さい」アレクは去って行った。
十夜は目覚めた妖を抱きしめた。梧家へ帰った妖は、皆に迷惑をかけないために、
雄飛の腕が治ったら十夜と共に出て行くと言った。
悲しみの色の残る雄飛を千鳥は慰めた。妖と十夜は梧を出た。
各臣は病院へ行く。長い事精神を患っている各臣の母は沢山の人形を見つめ独り言を言う。
各臣は古い写真を取り出して見る。写真には何十年も前に、ある娘に宿ったセレスが映っていた。
本家の古い書庫でこれを見つけたのは小学生の頃。
祖父が子供の頃にも、妖と同じように16歳の娘がセレスの姿にかわり、そして撃ち殺された。
その写真を見て天女とはどんな者かと幼い各臣は何度も想像した。
気高い女、怒りの女神、憂いの乙女、妖艶な娘、慈愛の母―――
C計画は天女のための物だ。彼女たちにこの世界を新しく創りなおしてもらう。
各臣の母のような女には絶対にさせない。彼女たちと共に優秀な人類を創ってみせる。
妖と十夜は新潟に住み着いた。十夜は黒塚の元で働き、妖はバイトを掛け持ちした。
珠呂と千鳥には梧家の護衛がつけられた。御影の者はもう何ヶ月も接触してこない。
羽衣が見つからないなら自分で創ってしまおう。
各臣は羽衣と思われる遺跡を見つけ、Cゲノマーたちに呪力を起こさせる。
栃木で薬を撒いた時に手に入れた少女、千鳥と同じくパラスと呼ばれる天女を先祖に持つ
久美(10参照)の呪力にのみ遺跡は反応した。だが、反応は微弱な物だ。久美の力では足りない―
黒塚は佐渡島まで患者を診に海を渡る。ついて来ていた妖と十夜は船から落ちた。
妖を抱きかかえながら海の中、十夜は自分の体が光っている事に気づく。
気づくと十夜は妖と共に、船に乗った黒塚よりも先に佐渡島についていた。
十夜は自分の手の平に水かきのような物がついている事に気づく。
これは何だ?見つめているうちに水かきはきえ、元の手に戻った。
二人は海辺を歩く。妖は貝殻を拾い、綺麗だと十夜に見せた。
十夜はその光景に既視感を覚える。過去の記憶が断片的に頭に走る。
年老いた男が「お前はたった十日で…十の夜、お前の名前は十夜にしよう」と呟く姿、
幼女が拾った貝殻を自分に渡す所…その幼女は幼い時の妖だ。
それはどこかの島での出来事のような気がする。
小さい頃にどこか島に行った事があるかと訊く十夜に「八丈島の御影の別荘になら」と妖は言う。
二人は八丈島に行く。全てを思い出した十夜はその場に倒れる。また、妖も当時の出来事を思い出した。
千鳥が祖父母にお茶を持っていくと、祖父母は頭から血を出し死んでいた。
梧の護衛も殺されていた。激しい感情により千鳥は天女の姿にかわり呪力を使うが、
天女の力から身を守る『シールド』を身に付けた各臣の手下たちには通じない。
どうしたの?そう言いながら翔太がやって来る。傍らにはアッサムがいて、
アッサムは翔太の首筋に針を突き立てている。
「言う事を聞いてください。あの子まで手にかけたくありません」
千鳥と翔太は御影の者たちに連れて行かれた。
妖は幼い頃、八丈島で十夜に会った。
その時の十夜は今と変わらぬ姿をしていた…何故?
全てを思い出した十夜は語る。
昔、八丈島に滞在していた老人は、淡く光る粘膜のような物に包まれた赤ん坊を発見する。
次の日、赤ん坊は二歳位の幼児へと姿をかえる。
翌日には更に成長し、またその翌日には成長し、十日目には成人した男にかわり、目を開いた。それが十夜だ。
世捨て人である老人は、不思議な存在である十夜を恐れず、十夜に知識を与え、育てた。
島から出る事だけは固く禁じたが。ある日十夜は幼女―幼い妖に会う。十夜は言いようのない感情を抱く。
妖の渡した貝殻を手に、七年間妖の思い出を胸に生きる十夜。老人はやがて体を悪くして死んだ。
老人が最期にくれた金と妖のくれた貝殻を持ち、御影と名乗った妖を探しに十夜は東京へ来た。
そこで事故にあい記憶を失い―自分は普通の人間では無い、その言葉に妖はそれでも良いと言った。
突然現れたセレスは、今まで羽衣を探す姿を見守っていたが、後七ヶ月以内に羽衣を探せなければ
御影家を滅ぼす、妖の兄の明も殺すと宣言する。何故七ヶ月…?
八丈島から帰り東京の梧家へ行く。御影の者からディスクが届いているという。それを見る。
そこには始祖が映る。始祖は、天女の姿をした顔に殴られたような痣を持つ千鳥を引きずり出す。後ろには泣く翔太がいる。
「この姉弟が可哀相だと思わないか?Cゲノマーが何をされるか知っているか?」始祖は千鳥をいたぶり笑う。
「妖ちゃん!来ちゃ駄目!せっかっく十夜さんと幸せになれたのに!」
千鳥を助けたければ来いと始祖は言う。そこでビデオは終わった。
つい先日まで千鳥は元気な顔を見せていたのに…
もう何ヶ月も御影は接触してこなかったので、梧家の護衛も油断していたのだ。
十夜は妖に嘘をつき、雄飛と梧家の護衛達とともに始祖の元へ向かう。
妖は雄飛の作ってくれた雑炊を食べようとして、吐き出す。妖は妊娠していた。
セレスの言った、七ヶ月という期間――七ヶ月で子供が生まれるという事!?
人質にとられた翔太のため、千鳥は遺跡に呪力をこめる。すると、遺跡は形を変えた。
呪力を出し切り疲労を見せる千鳥を、各臣の部下達は
「大事な手術がありますので」と言い、無理矢理連れて行った。
手術室から出てきた、麻酔のかけられている千鳥を雄飛は背負う。
各臣の部下に襲われるが、梧家の護衛が犠牲になり難を逃れた。
千鳥は目覚めて雄飛に笑顔を見せるが、雄飛を狙ったアッサムの弾に重傷を負う。
「雄飛クン、知らなかったでしょ。千鳥ねえ、雄飛クンの事ずっと……」
そこまで言った所で千鳥は死んだ。雄飛の背中で千鳥は少しずつ冷たくなって行った。
十夜は飛麗を脅して翔太の所まで連れて行かせる。翔太は始祖に押さえつけられていた。
始祖は翔太を帰し、その代わりに十夜は捕らえられた。
始祖と飛麗に打たれ続け、十夜は死んだ。
十夜が死んだショックの為か、明の人格が目覚めその場に倒れた。
雄飛は待ち合わせていた場所に、千鳥の亡骸を抱え行く。十夜はそこにはいなかった。
そして梧家の護衛達はたった一人になっていた。そこへ、泣きながら翔太がやって来た。
十夜の死体を各臣の部下は解剖するという。アレクは十夜の死体を車で運ぶ。
せめて妖の元へ連れて行けないのなら、十夜が執着していた海へ――
十夜は恐らく死んだ。それを聞きショックで妖は倒れる。
「あたしのようにならんで良かったわ」納涼はほっとする。赤ちゃんは無事だ。
それでも悲しみが消えたわけではなく、妖は泣く。千鳥の葬式で、皆が泣く中、妖は実感を持てなかった。
各臣は愛してもいない婚約者とのセックスの後テレビを見る。
母が幼児を虐待死させたというニュースが流れている。
昔、母が「御影の名に恥じないよう優秀になれ」と言っては自分を酷く殴った事を思い出し、
各臣は幼い頃母に殴られてはそうしたように、体を縮ませ頭を抱えた。
決着をつけようと、妖は単身各臣の元へ向かう。そこで妖は顕微鏡を見せられる。
中には卵子がある。選ばれた男と掛け合わせるために千鳥から無理矢理摘出した物だという。
妖は憤るが、各臣は鼻で笑い、十夜の形見…血だらけのチョーカーを渡す。
悲しみで平静を失った妖の代わりにセレスが現れた。
続く
校舎裏。前日にスポーツ店で購入したパーツで、石黒は裕次郎のラケットを作って
やった。裕次郎は自分専用のラケットができたことで感激するが、石黒の本意は別の
ところにあった。それは、自分をどんどん信用させて信用度を高くする。信用度が
高ければ高いほど、自分が裕次郎を裏切った時のショックが大きくなる。自分の根深い
怒りを裕次郎に思い知らせるために今は協力するふりをする、というものだ。
しかしそのためには、まずは一緒に卓球をやってくれる同志を見つけなければならない。
本意は違うが、裕次郎も石黒も同じところで悩んでいた。
そんな時、一人の男子生徒が石黒に声をかけた。まわりにキラキラとした効果の舞う、
メガネの美少年だ。彼の名は山吹真理(やまぶきしんり)。石黒と同じように、以前は
卓球をやっていたが「理由あって」やめたらしい。石黒と山吹はお互い卓球のない高校に
来たことを訝しむが、何も知らない裕次郎は「諒ちゃんもまた卓球を始めるのだから、
よかったら一緒に」と山吹を卓球部再建のために誘う。山吹の「理由」を知っている
石黒は一旦それを止めかけるが、どうせなら裕次郎に身をもってわからせてやろうと
いうことで、裕次郎と一緒になって山吹を誘う。
「いや、僕はもう卓球は……そう? そこまで言うなら考えてみないこともない。
ふふ。もう卓球には未練がないつもりだったが、君はなかなか僕をあきらめてくれない
んだね、卓球……」
うふふん、と自分に酔う山吹。裕次郎は「楽しそうな人だね」と言うが、石黒は「ただの
パーだよこんな奴」とつれない。
放課後。いつもの校舎裏で、裕次郎と山吹は打ち込みをすることになった。
どことなく「のほほん」とした感じの山吹だったが、自分のラケットを手にした途端に
口調が変わり、顔つきも険しくなる。
「ふっふっふ。紅といったか? 俺のサンライズイエロー号の餌食にしてやろう」
山吹もラケットに名前を付けていることに感心する裕次郎だが、石黒からは注目する
点はそこじゃないとツッコミが入る。
山吹がサーブを打った。球はノーバウンドで裕次郎の顔を直撃する。きょとんとする
裕次郎に、山吹はしゃあしゃあと「悪い悪い、手がすべったぜ」と言って、クククと
笑う。その様子を見て、変わってないなとつぶやく石黒。最初に相手の顔面に球を
ぶつけてビビらせる、それは山吹のいつもの手口だった。山吹の正体は、ラケットを
手にすると人格が豹変して、超弩級にマナーの悪くなるラフプレイヤーだったのだ。
たとえどんなにささいなものでも戦いは勝たなければ意味がない。そう言いながら笑う
山吹に、裕次郎も「その通りだ!」と同意する。全くビビっってない様子の裕次郎に、
山吹はちょっと驚く。
打ち込みの再開。山吹はサーブの態勢に入った。(あれでビビらないなら、今度は軽い
サーブで球が返ってきたところを、手がすべったふりをしてラケットをぶつけてやる。
こいつは痛ぇぞ〜)サーブを打って、身構える山吹。叫ぶ裕次郎。ハッとなった山吹が
見たものは、自分に向かって飛んでくる裕次郎のラケットだった。裕次郎の「紅(中略)
流星スマッシュ」を受けて、山吹はその場に昏倒した。
慌てて山吹を介抱する裕次郎。しかし山吹は怒りもせず、キザなポーズを作ってみせた。
「……ふふ。この僕が先手を取られるとは。なかなかやるじゃないか。気に入ったよ」
額から血を流しながら、山吹は裕次郎の手を握った。握手だ。
"ヒレツ大王"の山吹を相手にひけを取らないどころか仲間にしてしまった裕次郎。「身を
もってわからせる」作戦は失敗したが、同志が増えたことは喜んでいいのだろうか。それ
よりも裕次郎のラケットがぽんぽん飛ぶことは、ケズリが手に合っていないだろうか。
ともすれば本気で卓球部再建や裕次郎のことを心配してしまう石黒は、一人複雑な思いで
頭を悩ませていた。
そんな三人のやりとりを、ずっと校舎の陰からこっそりと見ていた男子生徒がいた。
それに気づいた裕次郎は、きっと一緒にやりたいんだと思って声をかけるが、
彼は素早くその場を去ってしまった。裕次郎は明日その生徒を見つけて勧誘してみようと
決める。
翌日。昨日の覗き見していた男子生徒を一年生の別クラスで見つけた裕次郎は、勧誘の
ために別教室の廊下まで呼び出す。ウキウキした裕次郎と、彼に手を引かれて歩いていく
背の高い仏頂面の男子生徒を見かける石黒。他の生徒のヒソヒソ話が聞こえる。
「いま連れていかれたの、水野だろ」「あいつ、命知らずだな」「水野、前の中学を影で
シメてたんだって?」「おととい、うちの三年に呼び出されたけど、全員かえりうちに
したってよ」
そういう奴か、と石黒は納得した。バッキャロー卓球なんかできっかと暴れる水野。彼に
ボコボコにされてうわーんと泣く裕次郎。そんな二人の姿を想像した石黒は「裕次郎には
いい薬だぜ」と微笑んだ。……しかしすぐに二人の後を追った。
石黒が二人を見つけた時、背の高い男子生徒――水野蒼一(みずのそういち)は裕次郎の
胸倉を今まさに掴み上げているところだった。石黒は慌てて止めに入ったが、裕次郎は
「諒ちゃん! この人いっしょにやってくれるってよ!」と何のことはない。裕次郎が
胸倉を掴まれているように見えたのは、実は「キチンとした人」の水野に、制服の首の
ホックが開いているところを直されていただけだった。
「蒼ちゃんはやっぱり、卓球やりたいと思っていたんだって」という裕次郎の言葉に、
ムカムカしながら「あーそうかよ」とにべもなく答える石黒。
自分の意志に反して?着々と増える同志。「元気を出せ諒平。考えようによっては爆弾を
抱えたのと同じだ。水野、いつか爆発して、裕次郎をギャフンと言わせてくれ」と心中で
自分を慰めつつの希望を抱きながら、石黒はハラハラと涙を流した。
打ち込みをやってみると、水野のスジは悪くないことがわかった。パワーもあり、中々の
逸材のようだ。それに比べて裕次郎は空振りやホームランを多発する相変わらずのヘタレ
ぶりだ。時々、ちゃんと当たってコースをつけば石黒にも拾えないスマッシュを放って
驚かすこともあるが、その確率が1/1000では話にならない。苛立つ石黒は「お前は先天性
卓球センス欠乏症だ!」と裕次郎に宣言するが、裕次郎は一瞬落ち込んだだけですぐ立ち
直り、全くこたえない。
なんだかんだで「同志」は4人になった。5人以上集まれば正式に「部」として認定される
のだが、待ちきれない裕次郎は4人でも認定してもらえるように生徒会に直訴にいく。
裕次郎が生徒会室を訪ねると、そこには知った顔の女子生徒がいた。以前に裕次郎の練習
相手を断わり、「卓球も卓球をやってる奴も嫌い」と言った挙げ句に球を池に投げ捨てた
人だ。彼女とは別に、メガネで黒髪の女子生徒が出てきた。こちらが生徒会長のようだ。
裕次郎は生徒会長に「たとえ4人しかいなくても、技術もやる気も5人分あるから部として
認定してほしい」と直訴する。だが生徒会長は「5人いないと認定できません。同好会の
ままでいいじゃないの」と、つれない。でも部にならないと試合ができないと食い下がる
裕次郎に生徒会長は何かを言いかけるが、その発言は急に割り込んできた「ダメなものは
ダメよ」という発言に打ち消されてしまう。割り込んだのは「相手してくれなかった人」
だった。「5人集まらなかったんなら部にはなれないわ」と切り捨てる彼女。「そこを何
とか」と裕次郎は拝み、発言を打ち消された生徒会長も不満げに「白井さん」と呼びかけ
るが、「相手しれくれなかった人」――「白井さん」は「決まりは変えられません」と
取りつくシマもない。
どうして卓球が嫌いなんだ、私情を交えないでくれと裕次郎は訴えるが、「白井さん」は
嫌いなのに理由はない、あってもあんたに言う義理もない、私情は交えてない、規則は
規則!とヒートアップ。取り合ってもらえないと思った裕次郎はそそくさと生徒会室を
去った。「ちょっと、会長はあたしよ!」と文句を言う生徒会長だったが、その声は二人
には全く届いていなかった。
みんなの元へ戻った裕次郎は、直訴がダメだったことをしょんぼりと報告した。どうせ
いつものようにすぐに立ち直るんだろうと石黒は思っていたが、裕次郎は全くそういう
素振りをみせない。(こいつ、まさか本気で落ち込んでいるのかっ!?)
裕次郎がポツリポツリと語り出す。「俺、本当にドヘタだし。人数も思ったように
集まらないし。このままじゃ試合にも出られない状態なのに。白井さんはイジワルだし。
あんまりいろいろ思ったようにいかないから。それでちょっとどうしたらいいのかわから
なくなったんだ――」
黙ってそれを聞いている山吹と水野。しかし石黒は裕次郎の胸倉を掴んだ。「しっかり
しろよ! まだ始まったばかりじゃねーか! もう弱気になってるなんてお前らしくねー
だろ! 上達して県内一位になるんだろ! それにお前には、1000回に1回とはいえこの
俺でも取れないスマッシュを打つ力があるんだからなっ!」
「諒ちゃん…………そうだよね!」裕次郎はあっさりと立ち直った。
「ありがとう諒ちゃん俺もう大丈夫だよ! それにちょっと弱音を吐いたらまた立ち直る
つもりだったんだ!」
石黒は、今ひょっとして純粋に励ましてしまった自分に気がついて大きな目眩を感じた。
「とにかく次は何とか部になって、試合に出れるように頑張ろう!」
やる気まんまんの裕次郎。励ましてちょっと後悔している石黒。基本的にわりとどうでも
よく思っている山吹。賛同して盛り上げたいが性格的にできない水野。
「同好会にでも試合には出れるわよ」
その声に皆が振り向くと、そこには白井さんがいた。
「同好会にでも試合には出れるわよ。顧問の先生と監督がいればね」
生徒会室で生徒会長が言いかけたのは、このことだった。白井さんは、それを伝えに
わざわざやって来たのだった。
うかれる裕次郎。裕次郎はこの場から去ろうとする白井さんを呼び止めて「本当は親切
なんだね」と言った。白井さんは一瞬驚いた顔をしたが、フンッと言ってずかずかと
行ってしまった。
裕次郎は「何でいつも怒ってるのかなあ?」と不思議に思った。側では石黒が「すると、
このメンバーで試合に出るのか? こ の メ ン バ ー で ?」と頭を抱えていた。
第二話 完
石黒いい人だなあ。
しかし全員名前に色が入ってるんだね。
ドラゴンボールのレッドリボン軍とかレベルEのカラーレンジャーみたい
変身したとはいえ妊婦。セレスは倒れる。目覚めるとセレスの目の前にグラディスがいた。
Cゲノマーの暮らしている地下にセレスも連れられたのだ。
手には十夜のチョーカーがあった。広間へ行くと、幼女から大人の女まで、
Cゲノマーが何十人もいた。彼女達は皆美しい。
こんな所に閉じ込められて何故貴方達は笑っていられる?そう聞くセレスに彼女たちは笑う。
私は閉じ込められているんじゃない、保護されているのだ。選ばれた男と子孫をつくるのが役目だと。
セレスは眉を寄せる。セレスは廊下でグラディスの首をチョーカーで締め、羽衣の実験室へ連れて行かせた。
問題を起こすからと拘束されていた始祖は人を殺して逃げる。アレクは各臣に泣く。
「初めに覚悟を決めたはずだ。我々の計画を遂行するためには悪魔にならねばならないと」
「僕は悪魔にも…神にもなれマセン!!僕はただの人間だカラ!!あなたも同じ人間じゃないんデシか!?」
逃げた始祖はセレスを捕らえ、羽衣のある部屋に行こうとするが、シールドがはられている為、力を使っても入れない。
「そういえば俺に無理矢理妻にされたと言ったそうだな。
よくもそんな嘘が言えたものだ!自ら俺の妻になったではないか!
お前は俺を確かに――!」「私がお前を愛していたとでも言いたいのか?自惚れの強い事」セレスは笑う。
「私はただ男の種が欲しかっただけ。男共は人目で我々を最高の女だと欲する。
無理もない。この姿は餌なのだから。男というのは全く愚かで短絡な存在よ…
悪いが、お前は私の何人目かの男に過ぎん。十夜…あれは良い男だった。お前などよりずっと」
悪役顔になって嘲笑うセレスに怒る始祖。セレスをかばったグラディスの体を始祖の拳が貫通する。
いくら始祖を象徴として利用してるとはいえ、優先すべきは天女の命。
止めにきた男たちに始祖は肩を撃たれ、明に戻り倒れる。
各臣達はグラディスを治療しようとするが、すぐに息絶えた。
体の奥深くで、妖はセレスに先程の事を訊ねる。
セレスは何も言わない。やがて、セレスの過去の出来事が見えてきた。
セレスは水浴びをしていた。そこへ鮫がやって来て、
現れた男・ミカギ――御影の先祖の男は鮫からセレスを救う。
ミカギはマナと呼ばれる物を拾い、セレスに渡す。
妖にはそれは光を放つものしか見えず、何かはわからない。
マナはセレスの命であり分身。マナに触れられる者は選ばれた者のみと言う。
セレスはミカギの部族に神の娘と呼ばれ歓迎された。
ミカギは美しい花々を毎日セレスに送る。それは求婚の儀式でもある。
一ヵ月後、二人は結ばれた。ミカギはマナに似せた手作りの耳飾を渡した。
男を種としか思っていなかったセレスが、初めて愛しいと思った男、ミカギ。
二人は子供をつくり幸せな日々をすごす。ある日二人は遠出をし、
そこで他の部族に襲われる。セレスが助け窮地を免れたがミカギは助けてやれなかった自分を責める。
「心優しい貴方が二度と傷つけられぬよう、貴方を護るように、私の呪力を少しだけあげましょう」
飛ぼう思えば宙に浮き、憎いと思えばその者を消し去る事もできる最強の力。
呪力が与えた事が全ての苦しみの始まりになるとは…。
力を与えてしばらく。ミカギは血まみれで帰ってきた。
この前自分を襲った者を殺したのだという。その日からミカギは変わった。
ただ力を誇示するためだけに他の部族を襲い、いつしか巨大な部族の長になった。
他の男の目には触れさせないとミカギはセレスに外に出る事を禁じた。セレスは泣き暮らした。
三人目の子を生むため別宅へ移った隙にミカギはマナを隠した。ミカギは返してくれない。
マナを失った事により弱りきったセレスを、幼い娘が逃げようと手を引く。追いかけてきたミカギは娘を殺す。
「我が子であろうとお前を奪うやつは許さん」
心のどこかで、いつか元のミカギに戻ってくれると信じていた。
だが、その時わかった。もう二度とミカギは元には戻らないと。
セレスはミカギの全身を呪力により切り裂き殺した。
様々な地。優秀な男達。知恵を、呪力を与え、種をもらい続け――
それが私達の役目。だが私達はそれだけの為に存在しているのではないはず。
本当に求めていたのは…
続く
完結記念にクロノクルセイドの続きキボン
>>342続き
命懸けでデスストームを抜けるとシンフォニアに着いた。
オーバードライブのせいで辺り一面には何もないが、エリーとプルーのおかげで、地面に世界地図が現れる。
白い光でレイヴの場所が示され、残りのレイヴは東の果てと南の果てだと分かる。
突然白い光が失せ、今度は黒い光が現れた。
どこからか現れた男が、その光はDBだと告げる。
レイヴ同様、5つ揃う時、『星の記憶』への扉が開くと。
自らをDBマスターと名乗る男は、あのマザーDBシンクレア(シバが壊せなかった最後のDB)を手にしていた。
金髪の悪魔と呼ばれ10年間牢獄にいたという。
シンフォニアにはエリーに会いにきたと言うと、エリーに口付け去っていった。
そこに死んだと思われていた、あの六析将軍が現れた。
レイナ、ジェガンに加え、ベリアル、ユリウス、ハジャの5人が集結。
キングの計画に気付いた彼らは、本部には行かず生き延びていたのだった。
金髪の悪魔を追って来た彼らは、奴がエリーに近付くとエーテリオンに影響を及ぼすのではないか。
そう考え、エリーを殺しにきたと言う。
エリーを守る為に戦いが始まった。
【レット×ジェガン戦】
いつも冷静なレットは怒りをあらわにしていた。
レットは、ジェガンに愛する女ジュリアを殺された恨みがあったのだ。
(ジェガンも同じ竜人で、ジュリアに横恋慕していたが、手に入らず、ジュリアを殺した)
竜人は、『解竜の儀』を行い一人前になるのだが、レットはまだ行っていなかった。
失敗すると、人格が失われ野性の竜となり二度と元には戻れなくなる。
レットは覚悟を決め、解竜の儀を行い、見事成功させた。
ジェガンはそんなレットに衝撃の事実を告げる。
ジュリアは死んでいなかった。レットに幻を見せ、ジュリアを連れ去ったのだと。
そして解竜の儀を失敗したジュリアは龍となり自分が飼っていると。
六星DBを取り出しレットを樹に吸収させ、ジェガン勝利…
【ムジカ×レイナ戦】
銀術師同士、互角の戦いを繰り広げていた。
流石はあのリゼの弟子とムジカを褒め、シルバーレイの場所を教えろと詰め寄る。
シルバーレイ。
それはレイナの父が造った船の模型。
国宝となり、王の所有物になっていたが、ある時盗まれたという。
真っ先に疑われたのはレイナの父だった。
元々国王が強引に奪った物だった為、取り返しに来たのだろうと。
レイナの父は、リゼの仕業だと訴えたが聞き入れられず、度重なる拷問の最中に死んだ。
レイナはリゼを恨み、シルバーレイを取り返すのに躍起になっていた。
ムジカは、自分はリゼからシルバーレイは兵器だと聞かされ、壊すと約束していると話す。
兵器を手に入れどうするつもりだとなじるムジカに、
レイナは、ただ父の作品を取り戻したいだけだと泣き叫ぶ。
そんなレイナに、ムジカは本当にシルバーレイのありかは知らない、代わりに自分を殺せと言い出した。
11巻終わり
→続く
447 :
391:04/05/11 22:36 ID:???
>>444 そう急かさないでくれよう。ちゃんと書き上げるから待っててくだされ。
フレッドウォード氏のアヒル、乙かれー様!
これは是非漫画で読んでみたいです。
【一話】
倉田咲十子(さとこ)は17才。
父は会社経営をしていたが、咲十子が8才の時に倒産、そして父他界。
それから家事全般を受け持ち、母と二人暮らしをしていた。
ある日、咲十子が中庭で友達とお弁当を食べていると、
犬に追われて一人の男の子がフェンスを乗り越えやってきた。
咲十子が作って来た弁当を分けてやると、男の子は大変じゃないのかと問う。
咲十子は美味しいって言ってもらえれば嬉しいと話す。
端から見ると苦労してると思われるが、咲十子自身はちっとも苦に感じていなかった。
それは母がいつでも「幸せになろうね」と笑ってくれていたからだった。
そして片思いだけど恋もしている咲十子は幸せを満喫していた。
放課後、咲十子は公園で犬に襲われそうな子供たちを見つける。
夢中で子供たちを庇う咲十子を助けてくれたのは、昼間逢った男の子だった。
ほっとする咲十子達、しかしひょんなことから咲十子のネックレスがどぶ川に落ちてしまう。
父の形見の指輪をつけていたもので、涙を見せる咲十子に、
男の子は迷わず飛び込み見付けてくれた。
嬉し泣きをする咲十子に
「礼がしたいなら笑え!」と言うと、咲十子は嬉しそうに笑い、それを見た男の子もふわりと笑った。
家に帰ると、母の姿はなく、引っ越したと告げられる。
驚く咲十子に、迎えの者が現れ事情を説明してくれた。
母が友達の連帯保証人になっていた為、借金が出来、
それを和久寺産業グループ(所謂財閥)が肩代わりしてくれたという。
そして、その当主とは親同士が決めた婚約者だと告げられる。
現れた当主、和久寺風茉(ふうま)は、なんとあの男の子だった。
【二話】
混乱する咲十子に、風茉は早速花嫁修行の準備をさせる。
慣れないことにへとへとな咲十子。
ふと思い立ちお弁当作りに勤しむ。
片思いの彼に渡すつもりだった。
風茉はそれを目ざとく見付け、「現実逃避などするな」と釘を刺す。
次の日、寝過ごした咲十子は、母の為に朝食を作ろうと急いで食堂へと走っていた。
「咲十子のご飯じゃなきゃ目が覚めない」
母の口癖を思い返しながら扉を開けると、母は、既に起きていたどころか朝食も終え寛いでいた。
言い知れぬショックを感じる咲十子。
「お金なんかなくても二人で暮らしてる時の方がよかった…」
学校で片思いの彼に逢い、お弁当を渡そうとする咲十子。
しかし、彼の口から彼女がいたことを聞かされ、無駄になってしまったお弁当を抱え一人涙していた。
そこにどこから入り込んだのか風茉が現れた。
「今朝お前が母親に食わせそこなった分も俺が全部食ってやる」
風茉はそう言うと無駄になったお弁当を食べ出した。
「バカなやつら。こんな美味いモン食いそこなうなんて」
ぶっきらぼうに慰めてくれる風茉に救われた思いの咲十子だった。
【三話】
風茉には、もの心ついた頃から母の姿を見た記憶は少なかった。
「風茉、母さん弱い子は嫌いよ」
お前は和久寺の跡継ぎ、何も恥じることはない−
10才の風茉には敵が多い。
先代の遺言とはいえ、子供にグループを仕切られるのに皆面白くない。
風茉はそれを知りながら日々努力していた。
咲十子はそんな風茉の様子を見て心配になる。
ある日、咲十子は屋敷で男の子を見つけ、風茉に逢わせる。
すると普段の風茉からは想像出来ない、子供のような笑顔になった。
その子は寿千代(ひさちよ)と言い、風茉の弟だった。
しばらくして風茉が過労で倒れた。
咲十子は、風茉の秘書、鋼から風茉の母について聞かされる。
風茉の母は、庶民の出だった為に親族中から疎まれていた。
そして今でも、風茉の若さと母を理由に反発する者が多いという。
風茉は、家柄や年齢が中傷の対象になることが、
どんなに馬鹿らしく意味の無いものかを証明したくて頑張っているのだと聞かされた。
咲十子は風茉の看病に行き、優しく撫でてやる。
鋼モノ『(風茉の)母上様の葬儀のあの時、何よりも強く、
けれど何よりも弱く風茉様が見えた時、思った。
今度は母上様のように突き放す愛情ではなく、
包み込むような愛情を与えてくれるような人が、あの人に現れるといいって』
【四話】
「咲十子の一番好きな色は?」
そう聞かれピンクと答えた咲十子に、風茉は寿千代に、ラジコンの色は黒だと断言した。
嫌われてる…と落ち込む咲十子だったが風茉は「お前のほうだろ」と呟く。
嫌いじゃない。
だけど色んなことがありすぎて思考が定まらない。
どうすれば皆が上手くいくんだろうと悩む咲十子。
風茉は、咲十子の母から、咲十子はレースとリボンが好きだったと聞くと、早速取り寄せる。
けれど咲十子に「こうゆうお金の使い方ってよくない」と諭されてしまう。
喜ぶと思っていた風茉は大ショック。
そんな中、咲十子と母の話しを立ち聞きしてしまう。
咲十子が嫌なら婚約破棄していいと告げる母。
働いて返していくから、咲十子は気にするなと。
「風茉くんはまだ子供だし、8年の間に風茉君の方が嫌だって思うかもしれない。
そんなのわかんない。だからママが無理する必要ない」
そう話す咲十子に風茉は怒りをぶつける。
「お前はどうしたいんだよ。誰も傷付けたくないってお前の優しさかもしれないけどかえって卑怯だ!」
風茉の言葉にショックを受ける咲十子は一生懸命考える。
その時、空を見上げるとピンクのラジコンが飛んで来た。
咲十子モノ『失恋して自分の気持ちの行き場を失って、
それでも用意された居場所があったからわたしが甘えてたの。
風茉君の真っすぐな気持ちに甘えてたの』
風茉を探し、咲十子は満面の笑顔で抱きつく。
「よ、よかった…笑ってくんなきゃ涙をのんでピンクにした意味がないとこだった」
風茉がそう言うと、咲十子は笑って告げる。
「あのね、最初よりずっと、一緒にいたくなってるよ」
続きます
狼には気を付けてでロリ話キターと思ってたら、こんどはショタ話キター!
年齢差カップルか
前回は
>>23-30 <車上の決闘編>
今日も元気に朝っぱらから全力ダッシュのご一行様。
というのも、2時間はおくれるのが当たり前っつーロゼットの言い分を信じたばかりに
たった15分遅れで出ることになったワシントン行きの列車に乗らねばならないからだ。
辛うじて飛び乗り、これでシカゴの乗り換えさえ無事に済めばノンストップでワシントン。
ほっと一息というところで若い母子とすれ違う。荷物持ちを手伝った御礼にマフィンの
詰まった袋を貰いほくほく顔のロゼット。
とりあえず席に着く一行。もはや恒例となったサテラとの口喧嘩の末もらったマフィンを
ひとりじめしようとしたロゼットは驚くべきものを見る。
袋の中には伝言が書かれたヨシュアの写真が入っていたのだ。
伝言は「一人で食堂車に来い」。
物々しい形相のロゼットを心配するアズに適当なことを言い、トイレと嘘をつき食堂車に向かう。
食堂車にいた先ほどの母親に、なぜあんたがヨシュアの写真なんてと詰め寄ろうとしたとき
食堂車の客に異変が。この異変は、先のグランドセントラル駅の時と同じ。
敵は、「人形使い」と名乗った。
ロゼットを心配して食堂車に来たクロノを、子供を使いあしらう「人形遣い」。
続いて銃と懐中時計を差し出すようにロゼットに告げる。
ロゼットは孤立してしまったことに一人焦燥する。
そのとき、食堂車の次の車両が大爆発を起す。
激哮し目の前の母親に迫るが、その女性も操られているだけ。奪い返した銃で撃ったって
ただの人殺しにしかならない。さらに焦燥するロゼットと煽る「人形使い」。
その時、食堂車を聖なる光が包み、張り客に取り付いていた蜘蛛を一掃する。
食堂車の屋上に結界が張られたのだ。
続いてクロノが窓から食堂車に入りロゼットと合流。ロゼットがウソをつくときのクセを
見抜き、もしやと思い2人を連れて食堂車に来ていたのだ。
ひとりじゃない、仲間がいてくれる。ロゼットは気を取り直し、反撃開始・・・
だが、今だ懐中時計は「人形使い」の手中にあった。
と、その時「またカードが増えた」との「人形使い」の言葉に弾かれるように食堂車の後方に
向かうと、結界の外にいて支配されたままの乗客がアズとサテラを拉致していた。
ク「相変わらずなやり方だな・・・『人形使い』リゼール!」
リゼールは趣向を変えようと言い放ち、ロゼットにクロノを撃つように仕向ける。
まともに撃てばクロノは只では済まず、外せば「人質」に当ってしまう。
この絶体絶命な状況の最中、クロノはひとつの妙案を閃き、ロゼットに撃つように言う。
同じ案に思い至ったロゼットは「鎮魂歌を歌ってあげて」とアズに言い、迷いのない銃弾を
クロノに撃ちこむ・・・!
その弾丸をわざと食らい、その反動でアズを拘束する「人質」の手を振り解いたクロノ。
解放されたアズは鎮魂歌と共に力を発動し、「人質」たちに取り付いていた蜘蛛を一掃する。
目の代わりでもある蜘蛛を失ったリゼールは、自ら動くことを決意する。
乗客を結界の張ってある食堂車に避難させ、これで改めて反撃開始・・・だがせっかく
取り返した懐中時計はアズの手に。
最後の手段でもある懐中時計を取ってこようとしたその時、車両の屋上からの襲撃。
ロゼットは糸に絡まれ車両の屋根に引き上げられてしまう。
そこで待っていたのは、下半身が蜘蛛・上半身が美女という「罪人」のひとりにして
「人形使い」リゼール。
機関車と二人の乗る車両だけ、そしてクロノたちを残し車両が切り離される。
機関車の人たちは解放しろというロゼットに、冷たく「全部食った」と言い返すリゼール。
激しく怒り聖火弾をありったけリゼールに撃ちこむが、リゼールには全く効かない。
福音弾なら効くかもよ、と挑発するリゼールだが、逆風が強く、反動が強い福音弾はとても
じゃないが撃つことは出来ない。
為す術もなく、車両すら切り裂く糸の猛攻をただ避ける他ないロゼット。
その一方、後続の車両もいよいよ止まり機関車から離されていくクロノ達。
一計を案じたサテラは「宝石の騎士」を晶喚する。
銃も福音弾を装填した残り一丁、衣服も少年誌ギリギリまで切り裂かれるロゼット。
そんな状況でも、仲間を信じ、ヨシュアを必ず連れて帰ると強いまなざしで言い放つロゼットに
いよいよブチ切れるリゼール。
人間如きのためにコキ使われているのが気に入らないというこの任務への怒りと今だ眼差しの
萎えないロゼットへの怒りが相まって、滅茶苦茶に攻撃を仕掛ける。
周りが見えなくなったその隙を突き、銃のアンカーをリゼールの首に引っ掛け強引に
引き寄せるロゼット。
ロゼット「自分で味わえ!マリオネットの気持ちを!」
超至近距離で福音弾を撃ちこむ。反動で列車からずり落ちそうになるロゼット。
一方、満身創痍のリゼールは閉ざされた視覚で必死にロゼットを探す。
その必死さはひとえにアイオーンへの愛。例え報われなかろうと、ただあのひとのため・・・
その必死の形相に恐怖の声を上げるロゼット。声で居場所を突き止め最後の一撃を加えんと
するリゼール。思わずロゼットは手を離し、列車から転落・・・!
それを受け止めたのは「宝石の騎士」‘深遠なる3月(ディープフィッシェン)’。
クロノとサテラは浮遊能力を持つ「深淵なる3月」でロゼットを追ってきたのだ。
そして、ロゼットは機関車に福音弾を撃ち込み、リゼールごと機関車を爆発させる。
首だけになったリゼールは、最期にクロノへの怨嗟と共に
「今でも我ら『罪人』の目的は真の自由と解放だ。そのためには代行者(アポズルス)が
必要なのだ。
今お前が必要なのはヨシュアを安定させるために過ぎない。ヤツは魔界(パンデモニウム)に侵食されかかっている」
と言い残し、アイオーンへの想いと共に水の底へと沈んでいった・・・
無事、アズや乗客たちと合流を果たし、ようやくこの戦いが終わったことを実感する。
だが、罪人の目的とは?魔界(パンデモニウム)とは?疑問だけが残ってしまった・・・。
<Interlude2>
時をさかのぼることまだロゼットがクラス2ndで旅に出る前のこと。
欧州から人形展のためやってきた人形(人間サイズ)のひとつが夜な夜な動き出すという
事態にいつもの二人が調査に向かうことに。
過程をかっ飛ばして、動く人形を追い詰めるロゼットだったが、某3連星の先頭の人のごとく
踏み台にされ逃げられてしまう。その人形の目には涙が浮かんでいた・・・
下水でワニに襲われたりワープでハワイにいったり渋滞に巻き込まれたりしながらなんとか
再び動く人形を追い詰める二人。
聖火弾を撃ち込み魔を祓おうとするロゼットの手を止めるクロノ。彼には人形に取り付いた
魂が「自分の足で歩きたかった」と泣いているのに気がついたのだ。
足を滑らせ転落しようとした人形をなんとか食い止めると、魂は病院に飛んでいった。
夜が明けて病院に出向くと、ずっと歩けず車椅子で過ごしていた少女が感謝祭の光景をみて
憧れ、気がついたら人形に取り付いてしまった、というのが真相のようだった。
これにて一件落着万々歳・・・かに思われたが、破損した人形の弁償に関する請求書の額に
愕然とするクロノであった・・・
キャラ紹介Vol.7
○リゼール
上半身は美女、下半身はクモという異形の悪魔にして、アイオーンの同士であり「罪人」のひとり。
視覚は失われてしまったが、その代わりに蜘蛛を介し世界を知覚している。
蜘蛛を使っての人間操作と鋼鉄すら切り裂く鋭い糸を使う。
その行動理念の根幹はすべて愛するアイオーンのため。
今日のところはこれまで。連載もついに終幕を迎え、アニメもまもなく終了。
こちらはもう少々時間がかかりますがお付き合いください。
>>459 おつかれー
外伝までフォローしてくれるとは
すごいよ!マサルさん と ベルサイユのばら をお願いします
「星の瞳のシルエット」を教えてください
>>461 マサル…一応予約しますが、
ギャグ漫画だからなあ。
どう説明していいのやら。
「DesertCoral」と「並木通りアオバ自転車店」をお願いします。
465 :
マロン名無しさん:04/05/12 15:01 ID:VXHAHU9X
ココアにおまかせ!
アンジェリク
エキストラ・ジョーカー
地下室の魔法使い
いつか大人になる日まで
をお願いします
「ぷちモン」と「.hack//黄昏の腕輪伝説」をだいたいでいいので教えてください
・ナイトメア★チルドレン
・クロスボーン探偵団
・JINX
・アリスにお願い
・ドラゴン・シャフト 田中雅人ファンタジー作品集
・ゴングロック
この七作をお願いします
468 :
マロン名無しさん:04/05/12 15:35 ID:U9049+1F
発売されてる全ての漫画お願いします
できればはやく
リクはせめて1レスに1つとか…
職人側からすれば選択肢が増えるだけだが
好意に甘えて過剰なクレクレはどうかと思うぞ。
いくら頼まれたところで書く人は書きたい物だけ書くだろう
から別にいいんじゃないでしょうか。大杉リクうざいと思う人は
その時点でその中のリク書こうと思わないだろうし。
お願いするだけじゃなくて
書き手にあいさつなり敬意なり入れてくれると
また違う気もするのですが
「ためいきの温度」おねがいします
「昔の話」「うたかたの日々」「銀の鬼」「コナコナチョウチョウ」「アスターリスク」
よろしくお願いします
一度にたくさんリク入ると、新しい物の扱いばかりになって
昔のが埋もれてくのが悲しい…
一度に5・6作品リクエストするヤシもどうかと思うが
「一話完結型でかなりの巻数が出ている」作品をリクエストされるのも困りもんだ。
「エスパー魔美」とか、今まとめサイトに載ってるあれ以上書きようが無いし。
そういう一話完結のは登場人物紹介とだいたいの流れだけ書けばいいんじゃないか?
『夢の果て』北原文野 早川文庫JA 全3巻
1985〜1991 WINGS掲載作品
【設定等】
宇宙開発、クローン等の研究が爛熟した頃、何らかの原因で大戦が勃発。西暦は不明。
地上は放射能に覆われ、地下に逃れた僅かの人々だけが生き残った…
それから数世紀の後、各地下都市で暮らす人々は、地下暦(アトラス暦)の開始を共同宣言。
【用語解説】
P(ピー) 「混乱させる者(perplexer=パープレクサー)の略語。超能力者。
ESP研究所で反乱を起こし、捕囚法が成立。Pである事が判明すると、通報後、警察のP課に捕囚され、しかるべき施設に収容される。
遺伝ではなく、ある日突然、能力が発現する事がある。
【人物紹介】
◆スロウ・ケアク
主人公の少年。7歳。父を亡くし、現在は母と弟との三人暮らし。
◆サモス・ケアク
スロウの弟。3歳。
◆ステラ・ケアク
スロウとサモスの母。中央病院の医療情報処理課に勤務。「ミセス・コンピュータ」と呼ばれ、その腕前は超一流。
◆ヤン・フューデン
中央病院の勤務医。ステラの亡夫とは大学時代からの親友。ステラに想いを寄せている。
登場人物が増えた際には、その都度紹介します。
聞いた事もないよーな作品が増えたなあ
ほんとにあるのかねえ
第一部 ひとりトランプ
仕事を終えて処理課を出たステラは、ヤンが小さな女の子、アニーを連れている所に出会う。
アニーはP病棟へ移送されるのだという。その後、二人は食事へ。
ヤンは、以前にも怪我で入院していた子供がPであると判明し、移送後に突然の心臓発作で死亡したと話す。
子供の死因に不審を抱いたヤンは、ステラにアニーの記録の調査を依頼する。
ある日、公園の噴水でスロウとサモスを遊ばせていたステラは、噴水が次にどこから出てくるかが判る、と言うスロウに驚く。
急いで帰宅したステラが、「ママの考えている事を当ててみて」と言うと、スロウは言い当てる。
スロウがPであると悟ったステラは、他人には言うな、ときつく言い渡し、部屋に篭る。
コンピュータ(面倒なので以下PCと表記。本当はもっとデカイ)の前で途方に暮れていると、死亡通知の処理依頼メールが届く。
『アニー・マックグローさんは、心臓発作のため、亡くなりました』
翌朝、出勤したステラは、ヤンにアニーの事を報告する。
短期間に同じ事が重なり、Pは殺されているのではないかと言うヤンに、偶然だと笑いつつ、ステラは動揺する。
帰宅後、スロウを救う方法は無いものかと、アニーの死亡通知画面を前にステラは考え込む。
トランプには切札があるのに、と無意識に指でTrumpと画面に綴ると、PCが反応する。
『パスワード:Trump、了解。入院ファイルは以下の通り…』
画面にはアニーを含むP科患者のリストが表示され、ステラはP達が心臓発作と偽って処刑されている事を知る。
スロウだけを逃がしてもすぐに捕まってしまう、他人に殺されるぐらいなら自分が…とステラは考えるが、残されるサモスを思い、計画を練る。
「スロウに考えを読まれないためには、自分を暗示にかけなくては…」
【スロウ・サモス計画】
PC「スロウは学校に出かけたか?」と問え→私「出かけた」と答えたら→PC「計画を思い出せ」…
スロウが側にいる間、私はこの計画を忘れる。決行は明後日…
催眠術プログラム:1.2…
万一、スロウ計画が警察にばれた場合、サモスの未来のために…
孤独なプログラミング作業は、夜中まで続いた―――
続く
>>462 星の瞳のシルエット予約します。
この前部屋の掃除の最中に全巻読破したばっかり。
計画決行の日。
スロウを学校へ送り出したステラは、サモスにモニタ画面を見せる。
『これから君の名はダニエル。愛称はダニーだ。ダニエル、ダニエル、ダニエル…』
サモスを連れ、遊園地の人気アトラクション『ガラスの海』を訪れたステラは、彼を一人で船に乗せ、置き去りにして帰宅。
アトラクションを終えたサモスはステラを探している所を保護され、自分の名はダニエルだ、と係員に告げる。
スロウの帰宅で催眠術プログラムが起動し、ステラは光線銃を取る。
「お帰り、スロウ。ママも一緒にいってあげるからね…!」
光線はスロウのこめかみから頬をかすめ、肩を撃ち抜く。スロウはステラの考えを読む。
「お前がPだから…Pはいけない…殺されるくらいなら、私がこの手で…」
「サ…モス…は…」
スロウはどこかから走り去るステラの姿を(頭の中で)見る。
スロウが意識を失い、PCの音声が響く。
『以上。スロウ・サモス計画。記録スル?シナイ?』
「記録しない…強盗が入った…」泣きながら、ステラは自分のこめかみに銃を当てる。
「サモス、元気でね―――」
ステラは死亡、スロウは一命をとり止めたが、意識不明の重体となる。
スロウは中央病院に運ばれ、ヤンの看病を受けていた。
刑事の来訪にヤンは、生死は五分五分だと告げ、早く犯人を捕まえてくれと促す。
『先日のステラ親子事件は、心中未遂、もしくはPによる犯行と思われております。
尚、次男のサモス君は依然、行方不明です。ニュースを終わります』
第一部 終
続きは20日頃になるかと思います。
四部構成で、全11話です。
遅レスですが辺境警備乙です。
暇になったら買いに行ってみます。
>453より
【五話】
咲十子親子が和久寺の屋敷で暮らし始めてから4ヶ月が経ち、季節は夏を迎えていた。
夏休み恒例の家族旅行に咲十子は風茉を誘う。
照れながらぶっきらぼうに「考えとく」という風茉。
そんな風茉を見て咲十子ママは、考え無しに仲良くするのは風茉に気の毒だと、やんわり咲十子に釘を刺す。
ママに言われたことを考えながら歩いていた咲十子は、風茉の前で階段を踏み外してしまう。
気絶した咲十子を運ぼうとするが、10才の風茉には難しい。
それをひょいとやってのける鋼を見て、風茉は落ち込んでしまう。
咲十子の足は軽い捻挫だった。
そこへ、ママがカメラを見付けたとやってくるが、
風茉は写真なんて嫌いだと部屋を出ていってしまう。
不思議がる咲十子に、風茉は昔、一度だけ写真を撮ったことがあると鋼は話し始めた。
風茉と母と母の部下の三人で撮った時、誰かが言った。
「真ん中で写真に写ると魂をぬかれる」
迷信だ。
しかし、数日後、真ん中に写っていた風茉の母は死んだ…
それを聞いた咲十子は、メイドと共に風茉の部屋を訪れる。
ドアが開いた瞬間、風茉と咲十子を真ん中に4人の写真を撮った。
「真ん中2人。魂ぬかれたって半分ずっこ」
そう言う咲十子に、風茉はばかと叫んで怒ってしまう。
次の日、無神経だったかなと反省する咲十子。
ふと空を見上げると虹が出ていた。
風茉が虹を見たがっていたのを思い出し、知らせる為風茉の部屋を訪れる。
部屋には誰もいなかったが、咲十子はあるモノを発見する。
風茉が買ったのであろう、旅行雑誌に荷造り済みのバック、
そしてあの時撮った写真が写真立てに飾られているのを…。
『「子供だから」を言い訳にしたくない。
お嫁さんになるかは、まだわからないけど、もっともっと沢山の風茉君を、今は知ってゆきたい。』
【六話】
咲十子が、うたた寝から目覚めると、目の前に自分の日記を広げている風茉がいた。
プライバシーの侵害だと怒る咲十子。
けれどママは風茉君がそんなことするかなーとイマイチ信じてくれない。
そこへ鋼の双子の兄、九鉄(こてつ)が、一美(かずみ)という可愛い女の子と共に屋敷に現れる。
一美は10才、風茉のイトコで祖母が決めた二番目の許嫁だと自己紹介する。
風茉いじめをこよなく愛する一美だったが、風茉が咲十子の日記を盗み見た疑惑については否定する。
ママも一美も同じことを言う。自分が一番風茉を知らないのかと思い始める咲十子。
次の日、風茉は旅行の足にヘリを手配する。
咲十子は、空から見る夜景に思わず綺麗と喜んでしまう。
謝るくらいなら悪かったと思った分、喜ばそうとするのが風茉だと思い出した咲十子。(ラジコン参照)
そして、風茉は高所恐怖症で、盗み読みは誤解だと九鉄から聞かされる。
許してやれと、事の真相を話す九鉄。
風茉は、寝ていた咲十子のほっぺにチュウをして、落ちた日記を拾っただけだった…
【七話】
前回の続き、山口に着いた咲十子達。
風茉は、ほっぺチュウがバレて気まずい中、咲十子に「気にしてない」と追い打ちをかけられる。
意識されてないことに、わかってた事とはいえ傷つく風茉。
元気のない風茉を心配し、咲十子は、アイスを買いに行く。
溶けないように走ってきてくれた咲十子にじーんとする風茉だったが、
皆の分もあると言われてしまう。
咲十子は皆の為に。俺は咲十子の為に…
気持ちの差に少し悲しげな表情を見せる風茉。
そこに突然、風茉の祖母が訪ねてきて、咲十子に風茉と別れろと告げる。
「あなたの為に、皆の為にお別れしなさい」
風茉は、目を閉じて咲十子の言葉を待った。
咲十子はいつも皆の為に考える。今回も承諾するのだろうと思いながら。
しかし、周囲の予想を裏切って「嫌です」と笑う咲十子。
風茉は、その言葉に目を見開き、そして祖母に言う。
「俺…っ、咲十子が好きなんだ…!好きなんだ。好きなんだ。好きなんだよっ」
『男として意識されてなくても、いまだ何とも思われてなくても。
そんなことわかってる。けどでも、それでも今の言葉は俺達の為だけに言ってくれた』
【八話】
「いずれまた改めて伺いましょう」
そう言い、祖母は帰っていった。
やっとこさ観光に繰り出す咲十子達。
一美が風茉いじめを楽しんでる様子を見て、
咲十子は、一美が風茉を好きなのではと思い始める。
風茉に聞くが、「見てれば分かる」と返された。
鋼の前では、一人の可愛い女の子でいる一美に咲十子は納得する。
「そこまで自分をよく見せたいのかね」
借りてきたネコのように大人しい一美を見ながら風茉は呟く。
「そうゆうものよ」
咲十子は優しく微笑んだ。
「実は俺、気が気じゃなかった」
唐突に話し始める風茉。
祖母の言ったことや、一美が辛い思いするなら別れると言い出すんじゃないかと思っていたという。
「言わないよ。風茉君には自分が向き合ってゆくって決めたもの」
咲十子の言葉は、風茉の期待していた言葉とは違っていたが、
以前を思いおこし、大きな進歩だと受け止める風茉。
「風茉君が一美ちゃんと許嫁でいるのは、一美ちゃんが少しでも多く鋼さんに会えるように?」
照れて否定する風茉だったが、咲十子は笑って続ける。
「そうゆうの風茉君のいいところだよね」
「…そのいいところって好きなとこか?嫌いなとこか?」
「…すき…」
咲十子の口から強引ながらも『好き』の言葉を引き出し、満足な風茉だった。
続きます
「グラップラー刃牙」作者、板垣恵介
大会が終わるまでで良いので教えて下さい。お願いします
491 :
ひみつの検疫さん:2024/12/20(金) 14:15:34 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
493 :
マロン名無しさん:04/05/14 02:58 ID:P4TcS+gG
>>472 ため息の温度・・・ってアレ? 国枝の?
801板にはこういうスレないのか?
「二人はその日ヤりました」てな感じのあっさりしたのなら書けるだろうが、
そこそこ詳しいのを望んでるならココではちょっとムズカシイんでない?
うおっ ゴメン 別板見ながらやってたらあげちった・・・
495 :
472:04/05/14 10:15 ID:???
>>493 あー、まずそうですねそれは。
18禁漫画も禁止になっているみたいだし、ここにはそぐわない内容みたいですね。
とりあえず、私の予約は取り消します。
妖しのセレスの方こない・・。
忙しいのかな。
楽しみに待ってます!
大長編ドラえもんの16〜23、
「のび太と銀河超特急」
「のび太のねじ巻き都市冒険記」
「のび太の南海大冒険」
「のび太の宇宙漂流記」
「のび太の太陽王伝説」
「のび太と翼の勇者たち」
「のび太とロボット王国」
「のび太とふしぎ風使い」
のあらすじを教えてください。
前回は
>>455-458 <因縁編>
リゼールとの死闘を終えひと段落の一同はシカゴに到着しホテルでゆっくり晩御飯。
・・・というのもサテラが「教会は辛気臭くてイヤ」と言って譲らなかったからだ。
一人先に休むクロノを心配し部屋に戻るロゼットだったが、その間クロノの過去を何も
知らないでここまで来たことを思い返す。
そのころ、町では不穏な空気を醸し出す存在が、「100人殺し」の匂いを嗅ぎ付けていた。
クロノは夢を見ていた。
暗い暗い、悪魔の死体が広がる荒野。「同族殺し」「100人殺し」と呼ばれた自分が
築き上げた物言わぬ悪魔の山。
その山に腰掛け、自由を手にするためについて来いと語り手を差し伸べるアイオーン。
その手を取れば、この暗がりから抜け出せるのか・・・
そのとき、背後からクロノを呼び止める声。その声の主は誰だったか・・・
と、そこで目が覚めるとロゼットの膝枕。
いろいろ気にはなるけれど、いつか聞かせてくれればいいや、と優しく告げるロゼット。
その時、窓の外から部屋の様子を覗う影が二人。それはアズとサテラ・・・ではなく悪魔。
痩躯の悪魔グーリオと直立歩行するブタ型悪魔カルブのコンビ。
ドアの向こうで様子を覗っていたアズ・サテラと合流し一路ホテルから脱出。
ちょうど転落したところにあった車を拝借し、ドロボー!との声までも振り切るように全力疾走。
マグダラのシカゴ支部に行けば武器を取って体勢を立て直せるはず・・・なのだが、
シカゴに地の利がある者などいるわけもなく、あてもなく車を走らせる。
が、カルブに追いつかれてしまう。「宝石の騎士」を召喚しようとするサテラに気付かず
急ハンドルで振り落とそうとするロゼット。その反動で宝石はサテラの手からポロリ・・・
「魔界を死滅させた貴様ら罪人に安息の地などありはしない、ここで殺してやる」という
カルブに「うるさいよ!」と銃口を向け一撃撃ち放つロゼット。
とりあえず振り切ることに成功した一行。
先ほどのカルブの話が気になるアズをロゼットは制止するが、クロノはなぜ自分達が
「罪人」と言われ追われることとなったか、そろそろ話す時だと語る。
一行の乗る車とすれ違う車がひとつ。その車の主は、シカゴ支部に出張したレミントンであった。
来て早々の悪魔絡みの事件の目星が付いた、と同僚のギリアムに告げて一行を追う。
ロゼット達は廃工場に結界を張り、シカゴ支部に連絡をつけ立てこもる。
その間に、クロノは自分の立場を説明する。
自分達「罪人」は、悪魔の住まう地「魔界(パンデモニウム)」で罪を犯し魔界を離反、
人間界に逃げて来て、そして罪人を狩るべく追っ手が差し向けられた、とのこと。
とはいっても先のレライエと今回の件の2回しか遭遇しなかったという。
そして、本格的に「罪」について語る前にアイオーンのことを語っておこう、と告げる。
そのころ、海岸沿いのコテージこと「罪人」のアジト。
そこに、ベガスに向かったついでにフィオレに使いっぱしりを頼まれ食材を買ってきた
アイオーンが帰ってくる。
フィオレはアイオーンに、リゼールが遺した最期の蜘蛛を差し出す。
蜘蛛の目を通じ、アイオーンはリゼールの最期を見届ける。そして、其処に映った
クロノの姿にほくそえむ。
「完全に日和ったわけではないようだな・・・うれしいぜ、ブラザー」
501 :
銀河超特急:04/05/14 18:04 ID:1hMgXRMH
ミステリートレインのチケットを三枚持ってるスネオはいつものようにのび太だけ仲間はずれにして
ジャイアン、しずかと行こうとする。
だがのび太はドラえもんが行方不明になっててそれどころじゃない
家に戻るとなんとドラえもんは帰って来ていた
22世紀のミステリートレインを買う為に3日間並んでたらしい
次の日のび太は昨日のお返しとばかりにスネオに自慢するが、逆に宇宙旅行なんて危ないと脅される
ドラえもんに聞いてみると、どこでもドアでいつでも帰れるし遊覧船みたいなものだから絶対安心と請け負う
その夜早速列車に乗り込んだのびとドラは人気のない車内、窓から覗く忍者らしきものに不安になるが、
しばらくすると車掌や他の客も姿を見せて安心する
のび太が部屋で歯をみがいていたら鏡に吸血鬼が写ったので恐くなったのびはドラと一緒に寝る
朝どこでもドアで家に帰ったのびは改めてスネオに自慢する
のび太と一緒に行きたそうにしてるジャイアンとしずかを見てスネオは「いきたきゃ勝手に行け」ってすねちゃう
その夜ジャイアンとしずかはのび太に頼みにいくが、先にスネオがちゃっかり待ち構えていた
ともあれいつもの五人で列車に乗り込む
なんか疲れてきた
「ぼくたちは、いわば兄弟とでも言うべき関係だった」
元々悪魔は唯一の存在である「魔界(パンデモニウム)」により生み出された同胞のような
存在であり、それは言わば蜂や蟻が作る封建社会のようなものだ、と語るクロノ。
その時、結界が崩れる。
「だからこそ、同族殺しなど許されようはずもない その罪、死をもって償え
キサマの『100人殺し』と、アイオーンの━━━」
グーリオの言葉に、クロノは「罪」を振り返る。
魔界(パンデモニウム)の卵室 燃え上がり、血にまみれる
中央、母、パンデモニウムが鎮座するべき場所には、あいつが
パンデモニウムの首を抱えたあいつ、アイオーンは囁く
これで俺達は自由だ 咎めるやつはもういない そうだろ?クロノ
お前も共犯だ 手伝ってくれるよな?
炎に包まれる卵室 四方を囲む悪魔 中央にはクロノ、アイオーン、そして「罪人」たち
改めて自分達「罪人」が犯した罪を認識させられ、動揺を隠せないクロノ。
そのスキを見逃さず、カルブが詰め寄る。
瞬間、ロゼットが引き金を引き、油の詰まったドラム缶を撃ちぬく。
炎に照らされ浮かび上がったカルブに迷うことなく弾を撃ち込む。
「アイオーンに言ってやらなきゃいけないことがあるんじゃないの?
だったら今は先に進んでいくしかないでしょ!」
ロゼットの言葉に正気を取り戻したクロノ。4人の反撃が始まる。
結界の外では、起こらないはずの炎に戸惑いを隠せないグーリオ。カルブに撤退しろと
告げるが「すぐに片付けてやる」と息巻くカルブ。
高熱の火炎放射は逃げるしかなく、ただでさえ手持ちの少ない弾丸も表皮(つーか脂肪)に
弾かれ効きもしない。その上デブい割に異様に素早いカルブに決め手を欠く4人。
その身軽さで器用に動き回り、ロゼットとアズを捕獲し、握りつぶそうとする。
そこに、サテラの「深遠なる3月」にクロノが乗り、突撃をかける。
衝撃でロゼットとアズは解放されるも逆に「深遠なる3月」は破壊されてしまう。
だが、「深淵なる3月」と入れ替わりに、クロノが新たな決意を胸に、カルブの喉に
鉄パイプを突き立てる。
そして、鉄パイプ伝いにカルブの体内に直接ロゼットが弾を撃ち込む!
大爆発。後に残ったのはガレキに埋もれススだらけ、なんともしまらない二人であった・・・
と思いきや、カルブはまだ生きていた。
ガレキの山を押しのけ、今また4人に襲い掛からんと・・・したところで一斉放火の前に
完全に沈黙。
連絡を受け飛んできたギリアム牧師以下マグダラ・シカゴ支部の面々によるものであった。
その一方グーリオの方はといえば、レミントンに下半身と羽を切り落とされ、結界により
壁に貼り付けにされ、尋問されているところであった。
夜明け前の、「罪人」のアジト。リゼールの最期を見届けたアイオーンは歓喜に撃ち震える。
そこに、捜し求めていた、「地上代行者」の最後の一人、「ベガスの歌姫」アズが映っていた
からだ。アイオーンは「罪人」たちに招集をかける。次なる計画のために・・・。
久々の用語解説その3
○魔界(パンデモニウム)
「魔界」とは悪魔達の住まう世界にして全ての悪魔にとっての母である悪魔を指す言葉。
母殺しを行ったアイオーンは、ただの母殺しに留まらず「悪魔社会の中枢を破壊した」と
いう最大級の罪を犯したことになる。
今詳しいことを言ってしまうと最終決戦編のネタばらしになるので、詳細はその時に。
○「罪人」と「罪」
「罪人」とはなんらかの悪事を働き魔界を出奔したものを指す言葉だったが、今では
最大級の罪を犯し脱走したクロノ・アイオーン・リゼールらだけを指す言葉として
用いられている。彼らの罪は「母殺し」、パンデモニウムへの造反である。
直接パンデモニウムを手にかけたアイオーン、それを手助けしたリゼール達、そして
伯爵級悪魔100人をたった一人で皆殺しにし脱出口を作ったクロノ。
発見し次第抹殺するべく人間界に悪魔が進出してきている・・・が、「罪人」が
出奔して50数年、今編でも語ったがたった2回しか「罪人」は追っ手と戦っていない。
もっとやる気出せよ悪魔。
魔界脱出時生存していた「罪人」は6人だが、リゼールが死んだため残るはクロノ含め5人。
○悪魔の階級
上項で「伯爵級」と出たのでここで説明しておこう。
悪魔にはその総合的な強さから爵位によるランク付けが行われている。
階級は人間界の爵位と同じく上から公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵・爵位なし となる。
最初の時に出た悪魔入り弾丸に封じ込められていたヤツなんかはブチ切れたクロノの台詞に
あるようにただ悪魔なだけの爵位なしで、レライエやボルゾは子爵。今回のカルブや
グーリオなんかは明示はないが少なくとも爵位はあるものと思われる。
「罪人」たちは皆出奔する際に爵位を剥奪されているが、クロノは伯爵級100人を皆殺しに
して語り草になっていることから、少なくとも侯爵クラスの実力があるものと思われる。
分かっているとは思うが、本気モード・尖角アリ状態でのクロノがですよ?
オマケ・カルブd
漫画ではロゼット達を苦しめた彼だが、アニメではうって変わってグーリオや彼の
上司(CV.若本氏)共闘することに。
アニメでは見事なまでの「漢」っぷりを見せ、シスター3人娘やへたれたロゼットらを体を張って
助け、上司(CV.若本氏)よりも華麗に、そして「漢」らしく散っていった。
その姿に涙した視聴者は数知れず。その後上司(CV.若本氏)があまりにもやっつけかつ
噛ませ犬な死に方をしたために余計にその素晴らしさ(とゴンゾのストーリー構成の悪さ)が
際立つことに。
506 :
銀河超特急:04/05/14 18:22 ID:1hMgXRMH
列車のなかではのび太だけでなくジャイアンまで不思議な出来事に遭遇するのでドラに相談にいく
するとドラや車掌、列車で知り合った記者ボームさんやらが何か話し合ってる
凶悪な盗賊団・ブラックシャドウ団に狙われてるらしい
急いでどこでもドアで帰ろうとするがバリアーを貼られたみたいで使えない
泣き言を言うみんなに、大長編ではかっこよくなるのび太が発破をかけ、力を合わせて戦うことにする
だが武器らしい武器もなく、のび太も射撃で抵抗するがきりがない。ビームの直撃を受けた列車は近くにある星に突っ込んで行く
着陸した星は銀河超特急の終点・銀河の果ての遊園地『ドリーマーズランド』
さっきの襲撃や不思議な出来事もアトラクションのひとつだったらしい
どなたか『そんな声出しちゃイヤ』5巻を書いてくれませんか?お願いしますm(_ _)m
そろそろ次スレ?
だな。俺が立ててみるよ。
超ハイペースね
乙
4落ちた〜
おつかれさま
いい事言うね君
大分間が空いてしまいましたがXの続きです。
前スレ >347-350
譲刃は回復し神威たちの元へ帰ることにした。
草薙に告白し、優しい返事をもらって犬鬼を失った痛手を乗り越えようとする。
しかし帰る途中で地震を起こそうとしている封真と遭遇し、またも封真に草薙を重ねる譲刃。
『結界』を張ったが犬鬼がいない譲刃は戦えず、一気にピンチに陥ってしまう。
「死にたくないと本気で願っているなら死ぬことはない」と不思議なことを言い、封真はとどめを刺そうとする。
そこに神威が現れる。封真は神威相手に再びSMショー(もういい)を繰り広げ、譲刃は神威を守りたい、
「力が欲しい」と切に願った。すると譲刃の中から新たな力が生じた。
その力は子犬の形をとって神威を守り、封真は退散する。譲刃は子犬に「犬鬼」と名前を付け抱きしめた。
神威は譲刃、空汰、嵐と共に丁の所に向かい、新たに壊される『結界』の場所を聞きに行く。
しかし小犬鬼は丁に怯え、神威は丁に何か違和感を感じた。
丁は次に壊される『結界』は靖国神社だと夢見し、神威達は先回りして向かった。
それがもはや別人となった丁の策略だとも気づかずに。
そして昴流は一人丁に呼ばれ、別の場所の『結界』ことレインボーブリッジが危ないと告げられ、単身向かった。
レインボーブリッジで再び昴流は星史郎と会う。昴流は『結界』を張り、攻撃に入った。
一方靖国神社で敵を待っていた神威達だが、別の場所に『結界』が張られたことを察知する。
張ったのが昴流で、戦う相手が『桜塚護』であることを見た神威達は二手に分かれ、神威と嵐は昴流の所へ急ぎ向かった。
だが丁は一人ほくそ笑んだ。
「無駄だ 『天の龍』には 一人ずつ死んでもらう」