スクールランブル雑談スレ4

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211マロン名無しさん
花井と舞の司会で次々と各自の種目が決まっていく。
そして、組み対抗リレー男女各五名を決める段階になった。
女子は円(まどか)、周防、沢近
男子はウメ、花井、麻生、管(すが)までが候補に挙がる。
他のメンバーとして、実は今鳥が早いと言う話が出て、皆が彼を見るが
今鳥は完全個人モードでけいたいをいじっていた。
そんな今鳥を見て、天満は前の席の美琴の肩をぽんぽんと叩き、
「ちょいと奥さん、私も出る、って言えば今鳥君きっと出るよ!」
「知るか。だいたいあいつがんな速いわワケ・・・」
そこまで言いかけたとき、ちょうど花井が今鳥にタイムを聞いた。
「100mは?」
「12ちょーど、たしか」
見かけに寄らず足が速いことにざわめくクラスメイトたち。
花井はそれを聞いて今鳥に参加をうながす。
しかし、今鳥は見返りもなしにそんなことはやらんと断った。が―――
美琴の方を見て
「・・・・! あ! やっぱ俺出るワ!」
今鳥、愛のバトンタッチを見返りとして参加決定。
そこで、ふと花井が思い出したように一言。
「・・・・ところで、あいつはどーなんだ? 播磨」
播磨が教室にいないため、クラスメートたちに問い掛けた。
その言葉にクラスメートの反応は様々。
212マロン名無しさん:04/02/29 22:30 ID:???
『うわ!聞きにくいことハッキリ言うなー』
『実は皆気になってたんだよな・・・』                
『いや〜、でも出ねーだろ〜〜〜〜どー考えても』
不良の播磨はやはりクラスで浮いているようだ。
花井は今鳥にでんわをかけてみろと命令するが、今鳥は番号を知らないと返答。
「・・・お前もか?」
花井も番号を知らなかった。
そのやりとりに、こいつら友達じゃなかったのか・・・?とざわめくクラス。
それを聞いていた沢近が、後ろの席に晶を振り返り話し掛けた。
「意外と持ってないんじゃない? ケータイ」
「ううん、もってるよ」
即答する晶。
「・・・・・・・なんでわかるの? アンタまさか・・・」
「番号知ってるから」
あれ? 知りたい? と問い掛けるが、沢近はあっさりと「いらない」と返答。
花井君に教えてあげなさいよと言ったが、
晶は花井には協力する気になれないとため息をついた。
花井のヤル気を見ると気分が乗らないらしい。
段取りが悪いと我慢がならない花井は、ついに堪えきれなくなった。
「こーなったら探し出してイヤでも出場させるぞ!」
舞に後を託して播磨を探しに教室の外へ。
「フン! どーせ屋上で昼寝でもしてるんだろう!」
213マロン名無しさん:04/02/29 22:30 ID:???
その頃、屋上では―――
「いや〜〜〜ワリーな。ワザワザ呼び出しちまって!」
「いえ、、授業はもう終わってたので・・・」
播磨が、現在友人ランク第一位の八雲をメールで呼び出していた。
ちなみに播磨は相変わらずベレー帽をかぶっている。
「でも驚いたろ? 突然めーるで呼び出しなんてよ。しかも屋上」
「あ、ええ、それは・・・確かに・・・」
さっそく原稿を見せて、キタンない意見を聞かせてくれと頼む播磨。
「問題はこのシーンなんだ。クライマックスで主人公がヒロインを呼び止めるだろ?」
「はい・・・」
向かい合ったまま原稿を覗き込む二人。
そこに、播磨を探しに来た花井が到着した。
屋上に立つ男の背中を播磨と確認。
「ヤハリいたか播磨め!!」
しかしそこで播磨の前に女生徒が立っているのに気がついた。
「ん? 誰かといるのか? あれは・・・」
一方、播磨たちは花井が来たことにも気付かず、漫画のストーリー構築を話し合っていた。
「ここでキスしちゃってもいーかな?」
「え・・・あ・・・はい・・・いいと思います」
・・・・・・・・
「・・・?」
何かに気付いた八雲。ふと屋上入り口を見るが、そこには誰もいなかった。
「ん?どーした?」
「いえ、今誰かいたような気がして・・・」
「あ、ワリィ! なんか誤解させちまうかもな。男と女でこのシチュエーションは」
「あ、いえ、それは別に・・・」
特に気にする風も無い八雲。
「でも・・・何か・・・上手く言えないんですが・・・すごい思念が・・」
「は? シネン?」
「い、いえっ、いーんです・・・・」

214マロン名無しさん:04/02/29 22:32 ID:???
――――そしてそのまま花井は教室に戻ってこなかった。

その夜、胴着に着替えて道場にやって来た美琴。
『結局花井、帰ってこなかったな・・・まさか播磨と何かあったのか・・?』
でもアタシからでんわするのもナンだしなー、と呟きながら道場の扉を開けた。
するとそこには。
「!! な・・・こ、これはーーーー!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

迫力満点で縦笛を吹く花井の姿が。
ちなみにゴットファーザーのテーマを吹いている。
なぜか周囲にはハメルンの笛吹きばりにねずみの大群がぞろぞろとついていた。

「・・・俺は・・・体育祭(けっせん)にむけて修行に入る・・・・とめるな・・・」
「え!? け・・・決戦・・?」
そしてそのまま笛を吹いてねずみを引き連れながら、花井は去っていく。
花井ファミリーの旗揚げであった。
「ネ、ネズミ・・・?」