【ネギま!】4番綾瀬夕映萌えスレ4【アホの極みです】

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―――自室にて―――

夕映の背中からそっと近づく。
本に夢中の夕映は気づいていない。まあ、いつものことだ。
全く気配に反応しないのにちょっとムッとして、突然後ろからぎゅっと抱きしめてみる。
「ゆ〜えっ!」
「ひゃんっ! ん、もうパルですか、いつもいつもいい加減にしてください」
「いいじゃんいいじゃん、減るもんじゃなし」
いつもの場所でのいつもの会話。
華奢な手足、子供みたいな背丈、さらりと長い髪、子犬のような無防備さ
『夕映はかわいい』ハルナはいつも思う。
47671:04/02/03 14:13 ID:???
「何の用ですか?」本に視線を戻した夕映が聞くともなしに聞く。
「ん〜、別に。ただこうしたかっただけ」
「私は本に集中したいのですが……」
「いいよ別に。好きに集中しててよ」
「こんな状態では集中出来ません」本をパタンと閉じ、抵抗を試みる夕映。
さらにぎゅっと抱きしめる。
どさくさに首筋に息を吹き掛けてみる。
「んっ」
一瞬、夕映の動きが止まり、小さく鳴く。耳がほんのり紅色に染まる。後ろからなので顔を直接見ることはできないが、頬もほんのり紅く染まっている筈だ。
おそらく夕映自身はそこに特別な意味を見いだしたりはしていないだろう。
彼女が自分の体に秘められた特別な感覚に気づくのはおそらくもっと先の事だ。
47771:04/02/03 14:14 ID:???
ハルナは、違う。
小さい頃から発達したその体は、周りから様々な言われ方をした。
自然、彼女は早々に女としての自分を自覚せざるを得なかった。

夕映はまだ、子供だ。
それ故にハルナは、夕映が、愛おしい。

もがく夕映から甘い香りが立ち昇る。
すうっと、息を吸い込み、夕映の香りを楽しむ。
『あ……、シャンプー変えたんだ……』
『この香りは (少なくとも今のところ) 私だけの特権だ……』
布ごしに夕映の体の感触を味わいながら、ちょっとした征服感に、震える。
47871:04/02/03 14:15 ID:???
じゃれあいながら、微妙な場所に少しずつ刺激を送る。
うなじ、おなか、わき腹、太もも、耳。そして、胸。
その度に、ビクッとなる様を楽しむ。次第に紅味を増していく耳。
夕映は抵抗にならない抵抗をくりかえすばかりだ。
夕映は決して、ハルナが自分に危害を加える事など無いと信じきっている。

夕映は同性に対しては全く無防備だ。見ているこっちがハラハラしてしまうほどにあけっぴろげで、耐性がない。
前に男性が苦手だと言う話を聞いたことがあるが、それ故、ということなのかもしれない。
47971:04/02/03 14:16 ID:???

きっと彼女は、自分を抱きしめている同性の友人が内心でどれだけ淫らな想像をしているのか、想像したこともないのだろう。
そう思うだけで心臓の鼓動がどんどん早くなっていく。その先に進んでしまいたい衝動に駆られる。
どうしようもなく夕映を汚してみたい自分がいる。
思うままの行動に出たたら、思うままの言葉を口にしたら、一線を越えてしまったら、夕映はどんな反応をするだろうか?
ハルナはよくそんな思いに囚われる。

今ここで、耳元で「好き」とささやいたら。
うなじに顔をうずめてみたら。
首筋を舐めあげてみたら。
耳たぶを噛んでみたら。
キスしてみたら。
押し倒したら。

どんな顔をするのだろうか?
どんな表情をするのだろうか?
どんな声で鳴くのだろうか?
もしかしたら泣いてしまうかもしれない。

そう、考えただけで鳥肌が立つくらいゾクゾクする。

48071:04/02/03 14:17 ID:???
でもハルナは決して決定的な行為には及ばない。
想像するだけだ。

ハルナには夕映の無垢を壊す気は、ない。
自分の気持ちを打ち明ける気は、ない。
自分の気持ちを打ち明ける勇気は、ない……。

「んっ、パル、いたいです……」
はっと我に返る。つい、力を入れすぎてしまっていた。
夕映を抱き上げ、こっちを向かせる。
小さくて軽い、儚げな夕映の体。
膝に抱き上げた格好で正面から見つめあうことになる。お互いの吐息がかかる距離だ。
「どうしたのですか、パル、今日はなんかヘンです」
夕映の声と、香る吐息に頭がくらくらしてくる。
『ずっとこうしていたい……』
フラフラと夕映の唇に吸い寄せられるような錯覚を覚えながら、しばし時が過ぎる。
「どうしたのですか?」
ぐっと踏みとどまる。潮時だ。
48171:04/02/03 14:18 ID:???
「ねえ……。夕映」
「なんですか?」
「新しい服買ってきたんだけど、着てみない?」
「またですか? 何が楽しいのか私には全く理解できません」
「いいじゃんいいじゃん、減るもんじゃなし」

何故、自分は夕映に自分の思いのたけをぶちまけないのだろう?
邪魔をする人間は誰もいないと言うのに。

勇気がないから?
嫌われたくないから?
同じ部屋にいて気まずくなるのが嫌だから?
……いや、夕映が。夕映の無垢さが好きだからだ。汚したいほど好きならば、それを穢すことはしてはならない。
ひとまずハルナは、いつもそう思う事にしている。
48271:04/02/03 14:19 ID:???
「もう、仕方ないですね……」
本当に仕方なさそうに夕映が立ち上がる。
「そうこなくっちゃ!」
私の思いを夕映は知らない。
ハタから見たら微笑ましいだけの着せ替えごっこ。
それがハルナと夕映の境界線だった。