たまにはキッドが活躍する物語を考えようぜ

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488シバ(前編)
アシュラ「うう…」
ママン「どうなされました、あなた」
アシュラ「シバの部屋に虫や猫の死体が…グオオ悪魔の血は争えないのかーっ
正義超人として育てた私の教育は無駄だったのかーーっ!」
ママン「そういえば先週、あの子はあの部屋に入ってしまいましたの
あなたのコスチュームをじっと見つめていましたわ」
アシュラ「やはり…クローゼットにあったのは私のコスチュームだったか
いかん。このままではシバの悪魔の血が目覚めてしまう…」

―あけがた
アシュラ「シバ、今頃帰ったか」
シバ「…」
アシュラ「待て!今日は話がある」
シバ(無視して行く)
アシュラ「待たんか」(つかむ)バサ
アシュラ「ゲーッなんだその血に染まった手は!」
シバ「パパには関係ない!」
アシュラ「シバきさま、血を求めて夜な夜な出歩いているな
こうなったら悪魔の血が目覚める前に私が」(つかみかかる)
シバ(蹴って逃げる)
アシュラ「親に手をあげるとは…阿修羅バスター!」ズン
489シバ(後編):04/04/29 02:55 ID:???
オバサン「キャーッ、これは」
アシュラ「誰だ!」
オバサン「ああシバさま!これはどうなさったのです」
アシュラ「これはわれら親子の問題だ。部外者はでていけ!」
シバ「ああ、先生…どうしてここへ」
アシュラ「先生?」
オバサン「大丈夫ですかシバさま!大切なお忘れものをお届けにあがったのです」
アシュラ「なんだこれは」(取る)「服じゃないか」
シバ「ああ、見られちゃったね…」
オバサン「シバさまは、お父上のために服を作ってさしあげるといって
私のもとに弟子入りされたのです」
アシュラ「ゲーッあなたは有名デザイナー」
オバサン「お父上には内緒で作るのだといって、毎晩遅くにうちにいらして
作っておられました」
アシュラ「この毛皮は猫毛…あの猫はこのために…だが、あの虫は」
オバサン「私の方法ではさまざまな昆虫の足を針にして繊細に縫うんですの」
アシュラ「ではその手の血は…慣れぬ針仕事のためか…レスリングの練習に
身が入っていなかったのはこのせいなのか」
シバ「パパ゚は正義超人として、コスチュームがあんなになるまで戦ってきたんだろ。
それにボクが小さい頃はじめてコスチュームをもらった嬉しさは忘れない
だからパパに…もうじきパパの誕生日だろグフ」
アシュラ「シバ…シバ!だからおまえは私をさけていたのか」
シバ「エヘヘ…ビックリさせたかったんだ…ゴホ!ゴホ!」
アシュラ「シバ…もうしゃべるな…じっとしていろ、誰か医者を呼べ!医者だーっ!」
シバ「ゴメンねパパ…最後まで…作ってあげられ…なく…て」(ガク)
アシュラ「うおお…シバ!シバァーーーっ!!パパを許しておくれーっ!」

―すうじつご
すっかりやつれ、シバの面影を追いかけて崖の道をさまようアシュラ