1 :
マロン名無しさん:
2 :
マロン名無しさん:04/01/10 15:58 ID:GfY9C0k+
校則!
それはここに書き込む際の最低限のルールである!
・まず
>>1の派生元スレを読んで趣旨を理解すること!話はそれからだ!
・漫画のキャラをあんまり出すな! ここのメインはあくまで漫画家だ!
・リアル故人は出さないこと! なぜなら不謹慎だし色々あるからだ!
・相談するのは自由だが、ルールを守り自分の書きたい物を書こうな!
・先人の意思をなるべく尊重しよう!壊すにも壊すルールがあるのさ!
・誤字脱字の訂正は必要最小限にとどめよう!投稿前に内容確認!
・一行感想などはなるべく本スレに!その方が書き手にやる気がでる!
2げ
しょーがないなもーw
とりあえずオープニングぐらい作りましょうよ。
今夜中にやらなんだらワシが書く。
あとナイショ事らしくこっそりsage
5 :
4:04/01/11 02:11 ID:???
マダー?
6 :
4:04/01/11 10:03 ID:???
( ・ω・)
―――時は世紀末。
ひとりの貧弱な坊主頭の少年が、転校生としてあの町に、あの高校にやって来た。
そこは全ての神に見放された現代のロストグラウンド。
いくつかの学園が存在するが、その殆ど全てが【漫画家】と呼ばれる腕自慢の猛者たちに、
支配され日々学校間による闘いを強いられている。
少年はそんな倦怠と血と暴力に彩られたこの町に期せずして降り立った・・・
救世主になる・・・・・・ ・・・のかもしれなかった。いつか、きっと。
「ここが『滋庵風(じゃんぷう)高校』か。とはいっても皆本名で呼ばないとか。
うー、親の都合で学生寮に押し込まれて、僕はひとり日本に残されてあの人たちは研究の旅ですか。
こんな見ず知らずの物騒そうな町に放り込まれるぐらいなら、
エジプトで砂まみれになって遺跡ほじってた方がよかったなあ・・・・」
晩春。早朝。校門前、2つのショルダーバッグに抱えられてるかに見える小柄な少年。
彼こそが本編の主人公、『えなり2世』であった。
えなりはおっかなびっくり校門をくぐり、曇り空の下ゆっくりと敷地内にある学生寮に向かった。
管理人の老人が彼を迎え、寮の一室に案内する。そこは相部屋で先客が一名いるようだが、
老人によると今は行先不明の旅に出て居ないらしい。えなりは荷を降ろし、部屋の窓を開けた。
晩春の新緑が朝日に照らされ彼の視界を美しく染める。
きっと、いいことあるさ。
えなりは緑に微笑んだ。
その日のうちに彼の運命は、大きく流転する事になる。それを知るものはこの町に棲む、運命の神様のみ・・・。
この物語はフィクションです。
この物語はかの世界とのパラレルワールドです。
立ってるしwサルベージしてなんだらわからんかったぞ。
とりあえず、書いてみましょうか。
えなり「あー。ここが僕の部屋か。でももう一人の人ってどんな人だろう。」
そう言ってえなりは、自分の名前が書かれた机に荷物を載せた。
えなり「一回、校舎内を見て回ってみよう。」
えなり(これは夢だ!夢に決まっている!)
そこには、異形なる物の影が存在していた。そしてそれが狙うは全身をコートで包んだ男。
えなり(でなきゃあんな化け物いるはずがない!)
そして、異形なる影は、全身コートの男に襲いかかった。
えなり「危ない!」
飛び出したえなりは、異形の影に突き殺された。
えなり「うわぁぁぁぁぁぁあ!」
叫び声を上げて、えなりはベットから落ちた。
澤井「どうしたんだ!新入生。」
久保「うっせーぞ、新入生。」
岸本「夜中ぐらい静かにできないのか。」
えなり「俺が殺されたー!」
三人「はぁ?」
えなり「ちくしょー俺の敵だぁ!」
突如としてえなりは暴れ始めた。
その暴れている声を聞いている影があった。
全身をコートに包んだその男はえなりの叫び声を聞いて安心したように言った。
??「大丈夫そうだな……とりあえず今は感謝すると良い……” 錬 金 術 ”の力に……。」
そのコートの男はそう言うと、寄宿舎の中に入っていった。
10 :
4:04/01/11 21:32 ID:???
客だ(*´∀`)
「ココがジャン高か…」
葉桜の揺れる並木道。踏みしめる一人の少年。
まだ明けきらない朝日を全身に浴びて、少年はニンマリと笑った。
風が吹いた。ザァッ、と桜が舞った。
突如、少年の腕が伸びた。桜の陰の、黒い疾風に向けて一直線に。
ガシュッ!
かすれる音。少年の掌には、一筋の傷が刻まれていた。
風が通りすぎた後、ふたたびの静寂。
「いいぞいいぞ!当分退屈はしなさそうだ!」
心からの笑顔。これだ。このワクワクが待っているんだ!
サンダル履きの足がしっかりと地を踏みしめた。
剥き出しの両腕が天へむけて目いっぱい伸びた。
拳から吹き出す血と、麦わら帽子が、桜吹雪とともに舞った。
「漫画家王に、俺はなる!」
彼はまだ、この学園を知らない。
彼はまだ、待ち受ける日々を知らない。
ぬう、尾田は性転換してロビンにしようと企んでたが・・・まあいいや。
本編よりもキャラ立ってるっぽいし。乙
「「錬金術」」
二人の漫画家が別々の場所で同じ時間、同じことを言った。
『私立産泥(さんでい)学園高等部』――ここもまた、漫画家に統治される学園。
「皆、場所は特定出来ないが、この近辺から錬金術の力を感じる。」
その声、威厳溢れかつ厳粛。決して大きな声では無かったが、低くよく響く声――。
その主、藤田和日郎。産泥屈指の戦士であると同時に錬金術のエキスパートでもあった。
「マジですか藤田さん!?」
「ああ、安西。これは、まずい力だよ」
どこもそうだが、産泥学園もまたいくつかの派閥に分かれている。これは、“藤田組"と呼ばれる一グループである。
「どうするんです先輩?」
「現状では手の施しようが無いな。しかし、噂は聞いたことがある。最近目立つ二人の錬金術師がいると。
一人は『滋庵風高校』にそして、もう一人は――」
「間違いない、この力は錬金術! 力の方向は…『滋庵風高校』から」
『素句江荷(すくえに)高校』――ここもまた(ry
「良い兆候では決して無い…行ってみるか」
女――荒川弘はそう言って立ち上がった。
「俺が殺されたー!」
「う る さ い !!」
ド ガ ン !!!
わめくえなりの脳天に、いきなり物凄い衝撃が突き刺さった。
その一撃で、えなりは顔面から廊下の床に叩きつけられていた。
廊下の床をブチ割り、めりこんだ頭を、えなりが必死に抜き取った。
開口一番、叫んだ。
「痛いじゃないか!なにすん・・」
「うるさいつってんだろ!!」
ベシン!!
またも強烈な一撃。
えなりは、廊下の端まで吹っ飛んだ。
大の字になってピクピクと痙攣しているえなりを一瞥し、吹っ飛ばした張本人が荒く鼻息を吐き出した。
えなりを吹き飛ばした一撃の正体は、その人物の『デコピン』だった。
たった指一本で、恐るべき馬鹿力。まさに人間離れした力だった。
しかも、その張本人が、あろうことか女だというのだから、さらに驚き。
女は、着物の合わせ目からのぞく、これまた常人離れして豊満な胸を揺らしながら、不機嫌そうに自分の部屋に戻っていく。
その一部始終を見ていた、1人と一匹。
「岸本の奴、あいかわらず怖えな・・・俺、一回あいつの尻さわって、3?Hぶっ飛ばされたからな・・・」
「命知らずじゃのう、お主・・・」
トコロ天のような姿をした人物の言に、一匹の黒猫があきれたようなため息をつく。
普通の人間は、ひとりもいない。
それがここ、ジャン高である。
「吹き溜まり」―――王者工業高等学校につけられたあだ名である。
普通の高校で問題をおこした落ちこぼれが最後に行き着く場所とか、
いまだに紀元前のバンカラ気風がのこっている古代遺跡だとか、
中は万魔殿も真っ青のカオス亜空間がエネルギーヴォルテックスだとか、
とにかく評判だけはスゴイ。
だがその実情を知るものはほとんどいない。
「コラー!ショートはよ捕らんかーい!」
「オスッ!」
…早朝野球が何十年も慣例であることもおそらく誰も知らない。
「殺られるまえにヤルぞ!」
「殺られた後でもヤルさ!」
「玄関前の死体はいつもどおり処理しとけよー!」
…やたら高校に似つかわしくない会話が日常であることも、おそらく誰も知らない。
「それにしてもウチの先輩たちって・・・何歳だろうな?」
「つーか卒業式って去年あったっけ?」
…生徒自身も、何も、知らない。
わかっているのはここが「吹き溜まり」とよばれていること。
それと、なにかが起きるんじゃないかという予感。
あと、もう一つ。
「それにしても、ここ野郎ばっかりだよなー」
「いることはいるらしいんだけど…見たことあるか?」
「ねぇ。これじゃあ校則のコレも意味がねえっての」
チャラ、と振り回されたもの。
・トルマリンGと強波動石を常に携帯すること。
といった奇妙な校則だらけということだった。
やっぱり王者は工業なんだw
>>14の続き
その騒ぎを聞きつけたのか、デテデテと駆け足しながら近づく人物が居た。
「あぁ〜あ、みね゛ぇ顔だな。」
「きちょ、ちぇんこーしぇいぷい」
「だな」
その人物は瀕死のえなりをまたぎ越して、澤井達が居る部屋へと入ってきた。
「哲・・・騒がしいング。他の人の迷惑になるよ゛ぉ〜」
白いドラゴンを両手に抱いて、春だというのにマフラーを首に巻き、鼻炎なのか風邪なのか
時季を考えれば花粉症か、鼻水をたらし声も鼻声である。
哲と呼ばれたトコロ天がそれに応じる。
「ああ、信也のとこにも聞えてたか。新入生がいきなり騒いでな。今、岸本のアネゴが静めた所だよ」
そして、信也と呼ばれた人物に抱かれているドラゴンが口を開く。
「きしもちょ、つよーいぷい」
「岸本、だ。何度言えばいいんだ?」
苛立ちが残っている岸本の目は、まだ殺気が残っていた。それに気づき久保がフォローに入る。
「佐倉はようやく言葉を喋れるようになったのじゃ、その内喋れるじゃろう」
佐倉と呼ばれたドラゴンはそんな事にまったく気づかず、欠伸をしている。
「すずきー、もぉにぇよー」
「ああ゛、俺も眠いング・・・それじゃまた明日な゛」
そう言って来訪者は自分達の部屋へと帰って行った。
ジャン高。
寄宿舎に泊まる生徒達はみな、それぞれの部屋へ帰る。
……瀕死のえなりを置き去りにして。
えなりは、額にひやりとした感触を感じ、目を覚ました。
えなり「はっ!? 僕は…うぐっ!」
ガバッと跳ね起きた瞬間、鈍痛が頭蓋に響き渡った。
??「あら、意外と早く起きたようですね。大丈夫ですか?」
そう声をかけたのは、制服の上から黒いコートをしっかりと着込んだ、金髪の女性だった。
大人っぽいが、彼女もここの生徒だろうか?
どうやら、自分を介抱してくれたらしい女性に、えなりは見愡れた。
??「どうやら、大丈夫みたいですね。もう遅いから、早く寝なければだめですよ」
美人だが、感情の起伏が、あまりない感じだった。
その場から立ち去ろうとする彼女に、えなりは声をかける。
えなり「あ…あの、名前を! 名前を教えて下さい!」
彼女は、ゆっくりと振り向き、心なしかわずかに微笑し、言った。
??「矢吹健太朗。生徒会長です」
のっけから時間経過が謎じゃのう。
これって早朝の二度寝状態じゃなかったっけ?
>>9で岸本が「夜中」と言っているが、えなりが来たのは「早朝」となっているな
では、空が白み始めた明け方ということにすればいいだろう
岸本にとっては「まだ夜中」、矢吹にとってもえなりがまだ起きてるから、「遅いから早く寝なさい」と言ったということで
なるほど
早朝から迷惑な転入生だw
天の上の学校……そう形容する言葉がある。
そこはまさに天の上の学校であった。
真画人(マガジン)学園の分校、説十(ゼット)高校である。
立てた所、轟雷とともに学校が空に浮かんでしまったのである。
空を飛んでいるのかと言えば、様々な説があるが、何故新しく立て直さないのかと言えば、面倒だからが原因である。
ここもまた(以下略)。
そして、この学校は基本的に海の上に存在しており、物資の補給の為に、時々町に立ち寄る事にしていた。
ちなみに、なぜか本校との仲は悪い。
長谷川「メカの整備良しと。」
永井 「いつもすまないな。」
横山 「こっちの方も頼みます。」
マジンガーと鉄人の整備をしながら長谷川が言った。
衣谷 「いいよな、メカを整備できる人は。うらやましいでございますなー。」
女子生徒「あっ。これは衣谷君が取ったの?」
女子生徒が衣谷が持っている魚を指さして聞いた。
衣谷「そうだけど。」
女子生徒「これでおいしい料理できるの、待っててね。」
衣谷「生きてるって良いよなあ!岩瀬!!」
岩瀬「……僕に振らないでくれ。」
永井「そういや、村枝はどうした?」
長谷川「さあ?どっか出かけたんじゃないんですか?風みたいな人ですから。」
そう言って、長谷川は鉄人の整備を始めた。
ダイソードかよ!
永井とか横山とか、普通に学生なのか・・・とんでもねえな
商業高校が似合うところはどこだろ?
あまり学校増やしてもなあ
キャラクターが分散しすぎないようにしましょい。
今のところ出ている学校と生徒
・滋庵風高校(ジャンプ 通称ジャン高)えなり・尾田・和月・岸本・澤井・久保・鈴木信也・佐倉・矢吹会長
・産泥学園高等部(サンデー)藤田組(藤田をリーダーに安西・雷句等舎弟として存在すると思われる)
・素句江荷高校(ガンガンとか)荒川
・王者工業高校(チャンピオン)キャラ自体はまだ出てない
・真画人学園(マガジン)長谷川・永井・横山・衣谷・岩瀬・(村枝)
あれだ
メインキャラがケンカするためだけにジャン高に転校すんだ
えなりはそれに毎度巻き込まれんだ
とりあえず、4大高の描写を掘り下げるとこから始めようぜ? と言ってみる
じゃあ序章って事で
――吹き溜まり。
外道と悪徳とムサ苦しさが支配するこの場所に、ひとつの奇跡が起こった。
とある教室。
いつもはろくに授業など聞きやしない生徒達だが、その朝は違った。
年齢不詳の生徒たちの目が、黒板の前に立つ、ひとりの人物に注がれている。
転校生。
黒板には、大きく『山本賢治』と名前が書かれている。
わざわざ、『不良少年の極北』とまで謳われた、この王者工業に転校してくるとは、よほどの馬鹿か、はたまたとてつもない強者か。
しかして、その実体は。
ざわ・・・ざわ・・・
「幼女だぜ・・・おい・・・」
「ああ・・・幼女だ・・・」
小声で交わされた会話を耳聡く聞き咎めた山本が、そいつらに向けて、いきなりトゲのついた小型の球体を発射した。
そのトゲが突き刺さり、生徒が苦痛の呻きを発する間も与えず、山本は叫んだ。
「ブラスト!!」
山本を、『幼女』呼ばわりした生徒ふたりは、哀れモツを晒し、保健室送りの羽目となった。
「私はこれでも16歳だ!馬鹿にするなァ!!」
山本の叫びが、教室にこだました。
(この学校のどこかに、お兄ちゃんを殺した奴が・・・必ず見つけだしてやる!!)
山賢はクランたんかよw
しっかし、誰がどんな形で出てくるか、まったく予想がつかんな
女性キャラが本編とは比較にならないほど増えそうな予感!
キャラの男女比は1:1か2:1くらいで
ざわざわ……転校初日からモツぶち撒きを披露した幼女のおかげで教室はちょっとした混乱状態。
「う…あー、い、委員長! 起立だ!!」
「……ああ?」
学級委員長・板垣は教師を睨みつける。
「うぐぐ……」
「………起立!!」
口元に不敵な笑みを浮かべながら、板垣が動く。板垣の号令でならずものの生徒が起立する。わずかな人間を除いて――。
「礼ッッ!!! 着席ィィッッ!!!!」
ザッ!! ザザッ!! 見事なまでに調和のとれた挨拶。これは板垣がクラス内においてどれほどの力を持っているかを物語っていた。
「えー、出血…出欠を確認する。施川!! 今井!!」
返事はない。
「先生、あの二人はいつも休みじゃないっすか。ハウス最強だし。どーせいないんだから呼ぶ必要ないでしょ!」
いかにも生意気そうな声の主は、松島幸太郎。
「そ、そうだな…」
その時、チャイムが鳴る。SHR終了の合図だ。
「じ、じゃあ、いたが…」
「起立ッ!! 礼ッッ!!! 着席ィィッッ!!!!!」
ザッ! ザザッ!! ザザザッ!!!
(こんな学校に赴任することが分かっていたら、教師なんかにはならなかったのになぁ………)
教師の後姿は哀愁に満ちていた。
あの反逆者がいつどんな形で登場するか楽しみでしかたがない
「あの人、キレイだったな…」
まだ日も昇らない早すぎる朝の空気を胸いっぱいに吸い込んで、
えなりは溜息をもらした。
ココに来て数時間もたたないうちに、何度も死にかけた気がする。
気がするだけかもしれない。だけだといいなぁ。
なれない真新しいベッドの感触と
これから始まる学園生活の期待と不安と不安と不安と不安に戸惑いながら、
窓のそとを見やっていた。
徐々に白んでゆく世界。
葉桜が、舞った。
「漫画家王に、俺はなる!」
それは遠い遠い声で、えなりも耳を澄ましてなければ聞こえなかったかもしれない声だった。
しかしそれはとてもとても自信に満ちた声で、静かに響き渡る声だった。
えなりが声の主と出会うのは、その日の朝食の時間。
テーブル山盛りの食べ物を一心不乱にかきこむ少年に、
皿ごと目玉焼きを奪われたのがきっかけだった。
バリバリもしゃもしゃ。
「あー!ボクのおかず!目玉焼き!くっそー何をするんだ君は!」
半泣きのえなりがおかず泥棒に向かってわめきたてるが、
その隙に少年の腕が文字通り伸び、今度はウィンナー(+皿)までぶん取られてしまった。
「あーーー!!ひどい!暴挙だ!」
えなりのウィンナーが少年の腹におさまる。少年の腹部は絵に描いたようにポンポンだ。
どうやらゴハンのおかわりも相当数こなしてるらしい。
えなりは行き場のなくなった箸をむなしく空中に残している。ふるふると箸先が震える。
何が悲しゅうて初日の朝からこんな目に・・・
と涙を浮かべながらえなりが少年を睨むと。
「ごっそーさん!!」
少年が咀嚼音をボリボリゴリゴリ響かせながら満足げに笑う。
モヤシ少年のえなり、彼に向かって何も言えない。
思うことはひとつ。
(・・・これ以上関わりあいたくないな。同じクラスになりませんように・・・)
ところてんの啓(※たぶん漢字こっちで合ってる)と花粉症の信也、飼いドラゴン佐倉。
廊下をベタベタずるずる歩く彼らの横を、負け犬えなりがとぼとぼとすれ違う。
はぁ。えなりのため息が木板の廊下に小さく広がる。
えなりは自室の前に立つ。おなかすいた。悔しい。でも何もできない。怖い。でも。
・・・さっき曲がった廊下の角から、ドドドドーと誰かがけたたましく走る音。
何かがぶつかる音、直後足音が途切れる。ガラスが割れる音。動物の甲高い鳴き声。
恐怖に怯えながら必死に身構えるえなり。角の向こうから複数人の声がする。耳をそばだてると・・・。
(・・・えー!何それ!ここどこだモン!?本宮せんせーは、せんせーはいずこ〜!?)
(う゛〜何ごのびど?どりあえず啓に゛ざざってるガラズ抜いでぐべばぜ・・・ズル)
(自分から窓に突っ込んだくせに〜。あっちに人がいるから頼んどくれ!ボクは急いでるモン。とりゃっ)
(わーすずき〜ヒトがきえちゃったよ〜)
「???」まったく話がつかめなかったが、ふと気がつくとえなりの前に、
ガラスの破片に全身を覆われた瀕死のところてんが。「ぐふっ」「わー!いきなり死ぬなー!」
えなりは空腹抱えつつ、啓と呼ばれた男に掃除機をかけガラスを回収した。
早朝からイヤンな感じ。
学校へ行く道。えなり達は、会話をしていた。
澤井「なあ、今朝はどんな夢を見たんだ。」
えなり「それがさあ、痛いわ、怖いわで最悪の夢。オマケになんかはっきり覚えてるし。」
佐倉 「こわいゆめきら〜い。」
鈴木の腕の中で佐倉ががたがた震えている。
えなり「学校を見回ってたら、全身コートの男がいてさ。得体の知れない怪物に襲われていた所を助けて……。」
澤井 「……?」
えなり「かわりに殺されたんだ(ひっく)。」
澤井 「倒すんじゃなかったの!?」
涙目のえなりにツッコミを入れつつ、澤井が驚愕の顔を上げる。
岸本 「最近、この辺も物騒だからねえ。真画人の連中が裏で色々やってるみたいだけど。」
鈴木 「せめて、荒木先輩がいてくれたら、何とかなると思うんですけどね。」
えなり「荒木?誰です?その人。」
澤井 「……そうか、君はまだであっていないんだな。」
考えている間に佐倉が言った。
佐倉 「あらきくんはねえ〜。すご〜くつよいひとなんだ。たいようみたいにひかるうでをもっていてねえ、
”とぉきのせかいをすべるもの”といわれてるんだ。」
えなり「”陶器の世界を統べる者”?どんな人物なんですか?」
思いっきり勘違いをしたまま、えなりが聞く。
鈴木 「君と同じ部屋だからねえ、何時か会えると思うよ。」
えなり「えっ……。」
声がつまった所に後から声がかけられた。
男子生徒「ビッグニュース、ビッグニュース!荒木が明後日帰ってくるってさ!」
その声に阻まれて、えなりの声が聞こえる事はなかった。
ざわめきがおさまらないジャン高生たち。
≪荒木先輩≫とはどんな人なのか・・・えなりはとても気になった。
なにしろ同室、できることならいい人がいい。
だがこの校風だ。過度の期待はよした方が・・・
とりあえず周りに聞くことにした。
しかし。
横目で見える位置にいる黒い人影が、いくつも連なり、
えなり達の向かう校舎とは別の棟に向かう。
澤井や鈴木がその影に気づき、岸本が小声でえなりにささやく。
「新入り。横を向くな。何もしゃべるな。目を合わすな。もし合ったらすぐ敬礼だ。奴らは・・・」
ザッ ザッ ザッ・・・
ガラン ゴロン ガラン・・・
長ラン。高下駄。バンカラファッション。
前時代的にもほどがある男たちが、春風背負って花道を歩く。
岸本の声に緊張が混じる。
「奴らは上級生の中でも特に手のつけられない・・・いわゆる札付きのワルだ。
奴らは他生徒立ち入り禁止の禁断の校舎【滋庵風番外地】を根城にしている。
そこは無法地帯・・・仲間以外が入れば命はないと言われる魔城。
しかし仲間でさえあればどこの学校の漫画家でも出入り自由。
教師も奴らに手が出せない。奴らの事を皆は、
番外地の蛮人・・・・ 蛮 地 と呼ぶ。覚えておけ」
「蛮地(バンチ)・・・」
えなりはその名の響きと、遠くからでも感じざるをえない威風に、
息が苦しくなり薄らぺったんな洗濯板の胸を押さえた。
ここは魔の棲む学園。改めて感じる、恐怖。
真画人学園分校 説十高校
シャワー室。
水流が、瑞々しい肌の上で珠となって弾けている。
濡れた金髪が、銀河のような眩い輝きを放つ。
その女性は目を閉じ、しばしの安らぎに身を委ねていた。
やがて、目を開けた女性が、キュッとシャワーを止め、バスタオルを巻いた。
バスタオルの厚い生地を、内側から突き破らんばかりに、豊かに張り出した乳房が盛り上げていた。
女性が別のタオルで髪を拭っていると、脱衣所に別の女性が入ってきた。
白地に真っ赤なバラが描かれた、大胆なスリットの入ったチャイナドレスを着た女だった。
スレンダーだが出るべきところはしっかり出ているメリハリのきいたプロポーションが、服の上からはっきりと分かる。
チャイナドレスの女性も長身だが、金髪の女性はさらに背が高い。
その上、肩幅も広く、全体的に筋肉質な体格をしていた。
男性顔負けの肉体だが、それが女性としての魅力を損なっているかと言えば、そうではない。
むしろ、その野性味あふれる美しさは、チャイナドレスの女性と比べても甲乙つけがたいものだ。
ちなみに、金髪の方が正確に言えば、“完全な”女性ではない。
半陰陽。
分かり易く言えば、男と女、双方の肉体的特徴を持つ……つまりはそういうことだ。
チャイナドレスの女性が、金髪の女性に言った。
「あら、永井。先にシャワー浴びてたの」
「なんだ、お前もか、横山」
Z高 生徒会長を務める、最強のエキスパート・横山光輝。
その右腕であり、悪魔的とも言えるZ高きっての女傑・永井豪。
実質的にZ高の頂点に立っているのが、この2人であった。
説十高校は、真画人学園本校とは仲が悪い。
理由はさだかではないが、それは“天敵”とも形容されるほどだ。
ちなみに、この場合の“天敵”とは、生物界におけるそれではなく、文字通り、“天が与えた敵”を意味する。
真画人学園は数ある高校の中でも最古の歴史を持ち、その勢力もまた最大である。
しかも、ここ数年は異常なまでの富国強兵政策が行われており、他校からの優秀な力を持つ学生の引き抜きなどは、日常茶飯事だ。
そのような強大な力を持つ本校と敵対し、なぜ数ある分校のひとつに過ぎないZ高が生き延びていられるか?
その理由は、主に3つある。
ひとつは、ここZ高校が常に移動を繰り返しているため、地理的に極めて攻めにくいこと。
ふたつは、横山と永井という、強力な2人がいること。
だが、その最たる要因は、みっつめであろう。
強引な引き抜きによる、学園のカラーの統一性のなさ。
それが巻きおこす、学園内部の各勢力による、絶えまない内部抗争である。
そのあまりの凄まじさゆえに、他校はおいそれと手を出せない。
同時に、本校の方も、現時点では他校に攻め入る余裕がない。
たまに揉めることがあっても、小競り合い程度だ。
すると起こるのが、分校同士の暗闘である。
Z高をふくむ、数多ある真画人分校同士は、勢力を統一し、本校に匹敵する勢力を手に入れようと、日々鎬を削りあっているのだ。
そして、今回の騒動も、そんな暗闘のうちのひとつ。
「待てー、この下着ドロボー!!」
「今日こそ、捕まえてやるわ!!」
女生徒が、幼児ほどの体格の老人を追い回している。
その老人は、唐草模様の風呂敷の中に、大量の女性用下着を詰め込んでいた。
「ホホホ!大量、大量!!」
真画人分校のひとつ、別名“流刑島”と評される、愚麗斗(グレイト)高校。
実力を持ちながら、本校の方針に従わないゆえに島流しの扱いを受けた学生が送られる高校である。
そして、この老人こそ、愚麗斗高校伝説の高校50年生。
蛭田達也、その人である。
騒ぎを聞きつけた永井が舌打ちし、横山が「またか」と呆れて肩をすくめる。
「今日もか……。あの色ボケジジイ……今度こそ引導を渡してやる」
殺気を漲らせた声でつぶやくと、永井は急いで服を着ると、横山を脱衣所に残し、大股で外へと向かった。
横山のキャラは銀鈴?
しかし、永井がフ○○リとは・・・ハジケすぎだろw
澤井「とか何とか言ってると!」
予鈴がなり始めた。
岸本「みんな急げぇぇぇぇぇ!」
ズタズタズタと走っていく一同。
ぎりぎりの所で、岸本達が校門を駆け抜けていく。
??「……突き抜けろ……。」
その言葉と共に、校門が勢いよく閉まった。
そして、えなりは挟み込まれた。
??「遅刻だな……。罰として、裏庭の草むしりをするように……。」
白目を出しているえなりにそこまで言うと、その男は立ち去っていった。
鈴木「キユ先生、とっても変わったNG。」
澤井「そうか?昔からああじゃなかったのか?」
岸本「運の悪い私が助かるなんてね……何か悪い事が起きそうね。」
気絶しかけのえなりをほっといて、三人は話を始めていた。
ようやく起きたえなりが、ふと時計代わりの携帯を見る。
えなり「あれ?メールが着てるや。」
そう言って、えなりが携帯の蓋を開ける。
えなり「新しい命、大切にしなさい。」
只、それだけが書いてあった。
えなり「なんだよ……これ……。」
蛭田 「ヒョホホホ?・ 今日の収穫はなかなかのもんじゃの?・」
怒り狂う女生徒の大群を、人間離れした身軽さで、蛭田は軽々と煙に巻く。
塀の上を高速で走り、屋根を一足飛びで飛び跳ね、
ちょうど停泊していた港町へと脱出しようとした、そのとき!!
ドドドドドドドドドンンン!!!!
いきなり、どこからともなく轟雷が炸裂し、
蛭田のいた位置を中心に半径約数十メートルが一瞬でクレーターと化した。
黒煙がたちのぼる破壊された大地に、蛭田がひらりと木の葉のように着地する。
蛭田 「ヒョホホ?・ 剣呑、剣呑♪」
永井 「こ〜の〜、変態ジジイ〜〜〜・・・・」
雷で蛭田を攻撃したのは、怒れる女傑・永井豪。
男顔負けの体格からほとばしるような闘気を発散させ、その表情は悪魔のような恐ろしさ。
しかし、永井が現れるや、蛭田を追っかけ回していた女生徒たちが一斉に黄色い歓声をあげはじめる。
女生徒1「キャ〜〜! 永井お姉様〜〜〜!!」
女生徒2「今日もまた、一段と凛々しいですわ〜〜!」
女生徒3「そんなエロジジイ、やっちゃってください!!」
下手な男よりも遥かに強く、凛々しく、そして漢らしい永井は、
一部の女生徒から熱狂的な人気を集めていた。
ただし本人は、異性より同性からの方がモテることに対して、いささか不本意らしいが。
それはともかく。
もはや定番となった対決が、今日もまた、始まろうとしていた。
和月は斗貴子さんのキャラだと最高にステッキーですな
>>9で思いっきり男と書いてあるが・・・
まあ、後付けでいくらでも変えられるよなw
微妙に女体化スレと化しているな
そのうち男女比がひっくり返りそうだ
だ が そ れ が い い
えなりだから、カズキの役割なのか
上手いなw
肉が落ちていた。
えなり「なんだよ……これ……。」
思わず同じセリフを2度いってしまうえなり。
校舎に向かって点々と、赤身と脂肪のコントラストが印象的な、それはまさに牛肉。そう
??「オ〜ジィビ〜フ♪」
歌が、どこからともなく聞こえた。
??「肉だ!肉肉肉ー!」
校門を飛び越えた少年。
遅刻以前の問題だが、「キユ」と呼ばれた先生はもういない。実質セーフだ。
少年の姿を見てえなりは愕然とした。
あの麦わら。あの笑顔。間違いない。
??「おう!おれ尾田栄一郎!」
えなり「朝ごはんのときの…!」
尾田「目玉焼きとウインナーありがとな!」
えなりはその場にへたりこんだ。急にお腹が空いてきたからだ。
尾田「朝から元気ねぇやつだなー。おれ校長室に行きたいんだけど、案内してくれねぇか?」
えなり「校長室?ということは」
尾田「先輩を追って転校してきたんだ!
日が昇る前に一度来たけど誰もいなかったから、今度は遅刻してみた」
えなり「極端すぎ!僕も今日転校してきたばかりからよく知らないけど、一緒に探そうか」
尾田「肉拾ってこう!肉!」
轟、と空を劈くような音が立続けに鳴る。
180センチを超す現代のアマゾネスが繰り出す、剛拳。
それを、その膝下程度の体躯の妖怪爺が、躍るように躱していく。
蛭田 「ヒョホホ?・」
永井 「こんのお!!」
横殴りに叩きつけた回し蹴りを、蛭田が飛び上がって躱し、
そのままクルクルと後方に回転して、着地した。
蛭田 「ヒョヒョ、豪ちゃん相変わらずおっかない攻撃じゃのお」
永井 「ちっ、チョロチョロ逃げ回るのだけは上手いな、ジジイ」
ケラケラとイヤらしく笑う蛭田に、永井が忌々しげに舌打ちする。
蛭田 「ヒョ? そうでもないぞ」
すると、蛭田がふいに、自分から、滑るように間合いを詰めてきた。
最小限の動きで、一瞬にして足元へ。
永井 「ちい!」
蛭田 「儂は・・・」
目の前から、老人の姿が消えた。永井の背骨に、怖気が走る。
いきなり、尻を撫で回し始めた、おぞましい感触のために。
蛭田 「密着戦も得意なんじゃ?・」
永井 「・・・・・・」
麗しい柳眉が、ピクピクと痙攣している。
夜叉のような面相になった。
永井 「 こ の エ ロ 妖 怪 が !! 」
ぶち切れて、力任せに蛭田に掴みかかろうとした瞬間、永井はハッとした。
自分の胸やら尻やらをまさぐる蛭田の手に、高圧の気が集っていくのに気づいたのだ。
永井 「ちいいっ!」
ド ン !!
刹那、永井の脇腹に、身体の反対側まで突き抜けるような、強烈な衝撃が叩きつけた。
いっそ全員の性別がひっくり返ったら逆におもろいかも
「なんだよ……これ……」
えなりの眼は携帯の液晶画面に釘付けだった。ともかく、思い当たる節が無い。
いや、ただ一つあるとするのなら……昨日見た――――。
いや、そんなハズはない。えなりは自分で筋立てた馬鹿げた仮説を否定し、教室へと向かおうとする。
その時、空を見上げたのだ。影が見えた。それは鳥ではない。しかも、近くに落ちてくる――。
「うわああああああっ!!!!」
えなりは必死の思いでロッカー側へダイブする。間一髪かわすと、玄関側へと翻る。
「あっ! あんた達っっ!!!」
そこまで言いかけて、えなりは声を失った。
目の前にいるのは、何か? 人間の形をしているが、そうではない。少なくともえなりはそう思っているのだ。
これが、人間のわけはない――――――。
えなりがそう思ったわけは、空から落ちてきた三つの気配である。
生の感覚がしない。ただ、恐ろしい、本当に恐ろしい力を有している。それだけは、分かった――。
「少年」
えなりはビクッと体を震わせる。それを返答と判断した三つのうちの一つが続けて言う。
「キユ先生は、いずこかな?」
とりあえず、えなりの心は若干ではあるが解れた。彼らに関して二つの事実を掴めたからである。
まず、彼らが多分人間であるということ。まあ、人の姿をとっているものを人間と判断しない方がおかしいのだが。
そして、彼らは恐らくこの『滋庵風高校』の関係者であるということ。よく見るとガクランを着ている。名札もついていた。
先程えなりを問いただした男は「黒岩よしひろ」 後ろの二人のうち、肩にバットを担いでいる方が「梅澤春人」
そしてもう一人――言い様の無いほどに普通な――が「いとうみきお」とあった。
というわけで、幾分余裕を持ってえなりは発言できた。
「キユ先生は今日出張とか入ってないですから、校内探せばいますよ」
「そうか…感謝するぞ、少年!!」
えなりは知らなかった。あれが滋庵風高校秘の秘…史上最狂の『ロケット連合』だということを――――――。
こっちにも現れたか、ロケット連合w
さっそく、本スレ未登場のキャラ出たな
永井が蛭田を追っている間、長谷川はスーパーロボットの整備に追われていた。
ちなみに、この説十高校。異様にスーパーロボットの数が多い。
代表的な物だけでさえ
横山の鉄人、永井のマジンガー。長谷川の”神の盾”ヨ・ゴ。
岩瀬のストライクガンダム(じきにフリーダムにパワーアップする予定)。
その他、超星神ガルーダ、”白髭のガンダム”などが格納庫に所狭しと並べられている。
まあ、かなりの数だけあって、スーパーロボット軍団を作れば、
そこらの子供向け雑誌では太刀打ちできないほどの戦闘力を持つ。
衣谷「……実際向こうのスレでのゴッドハンドクラスが二人いるもんな……。」
長谷川「何メタな会話をしているんだ?」
衣谷「ほっといてくれ、それより、その鎧外したらどうだ?」
長谷川「……これがないと少々落ち着かないのでね。」
そう言って、長谷川が鎧の兜をはめる。
漆黒の鎧に身を包み、ゆうゆうとたなびかせたマントをつけて歩く。
まさに特撮物の悪役にふさわしいだろう。
中の人の目が渦巻き状でなければ。
超能力者のような髪型に渦巻き状の眼。人を馬鹿にしたような格好であるが、本人は至って真面目らしい。
ちなみに、変な超能力が使える。
衣谷「と、長谷川……。」
そこまで言って、衣谷が思い出す。
長谷川「……この鎧を着てる時の私は長谷川裕一ではなぁい!私の名は!」
そこまで言うと、マントをたなびかせる。
長谷川「説十高校機械部部長!
侵 ・ 略 ・ 大 ・ 帝ぇぇぇぇぇぃ ! 」
こうなる事を。
岩瀬はカガリにしたいんですが、構いませんか?
永井 「痛っつ・・・・」
強烈な衝撃に、永井が数歩あとじさった。
脇腹のあたりを手で抑え、苦痛に顔を歪めている。
蛭田 「相変わらずガンジョーじゃの?・ 儂の“発勁”を喰らってその程度とは」
軽口を叩く蛭田だが、次の瞬間、顔中からドッと汗が吹き出た。
永井 「調子にノリやがって・・・・」
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ
髪が逆立ち、表情は吊り上がり、悪魔のオーラが噴出する。
永井が、完全にブチ切れていた。
永井 「テメエは骨壷の中の灰にしてくれるぜ・・・・」
蛭田 (ヒョ・・・・これはマズイの。ちょっと怒らせすぎたわい。こりゃ、そろそろ退き時じゃの・・・・)
そう考え、周囲に注意を払いながら、機を窺っていた、そのとき!
?? 「飛べ! 衝撃波!!」
いきなり、目に見えない、しかし凄まじい破壊力の奔流が、蛭田に叩きつけられた。
蛭田 「ヒョ!?」
咄嗟に、“発勁”をガードにして、蛭田はダメージを免れた。
そして、着地と同時に、新手の姿を確認する。
地を高速で滑るような人間には不可能な動きで、チャイナドレスの女が出現した。
永井 「横山!!」
蛭田 「ヒョ♪ 光輝嬢ちゃんまでお出ましとは、今日は眼福じゃの」
さらにニヤける蛭田と対照的に、永井が舌打ちする。
永井 「どーいうつもりだ、横山。こいつをブッ殺すのは俺の役目だろ」
しかし、横山は真面目な表情を崩さぬまま、こう言った。
横山 「そんな事してる場合じゃないの。緊急事態よ」
永井 「緊急事態? なんだそりゃ?」
横山 「説明は後よ。とりあえず、2人がかりで御老体に永眠なさってもらいましょうか」
じりじりと、永井と横山が、蛭田を前後から挟むように近付く。
蛭田 「ヒョヒョ・・・・これはお手上げじゃの・・・・」
さしもの蛭田も、説十のトップ2人を同時に相手できはしない。
しかしながら、どうやってこの状況を脱するか。
永井 「悪行のツケを払い戻すときが来たみてーだな、ジジイ?」
ポキポキと、永井が拳の骨を鳴らす。
蛭田 「ヒョホホ、こうなったら儂も奥義を使うしかないのお」
その言葉に、2人が身構える。
この状況を切り抜ける技といえば、やはり“百人拳”だろう。
神業的な足捌きによって、文字通り百人に高速分身するあの技なら、可能性はある。
永井と横山は、それらを全て撃ち落とす腹づもりで、蛭田の出方を待つ。
蛭田 「極端流・百・・・・」
蛭田が動こうとした瞬間、2人もまた動こうとした。だが、蛭田の動きは予測を大きく逸脱していた!
蛭田 「 百 花 繚 乱 !! 」
いきなり蛭田が、背負っていた唐草模様の中身をブチ撒けた。
たちまち、白・黒・ワンポイントなど、色とりどりの嵐が吹き荒れる。
その正体は、蛭田が奪った女性下着。
あまりの数ゆえ、誰もがそれを下着と理解するのに、数秒を要した。
夥しいとも言えないほど夥しい量の下着が、まさに満開の桜吹雪のごとく咲き乱れた。
男子生徒1 「オイ! 下着だぜ、下着!!」
男子生徒2 「拾え、拾え!!」
男子生徒3 「あっ、てめえ、ずりいぞ!!」
女子生徒1 「キャー、私の下着ぃ!」
女子生徒2 「ちょっと触らないでよ、変態(バコオ!)」
岩瀬 「オ・・・・オイ、私の下着まであるじゃないか!」
蛭田討伐隊に混ざっていた、金髪のボブカットに、赤いタンクトップを着た少女――岩瀬が顔を真っ赤にして怒る。
こぼれる下着を拾うもの、どさくさに紛れて奪おうとするもの、そして女子に殴られる男子。
辺りは、大混乱に陥った。
永井 「くっ、しまった! これが奴の狙いか!!」
蛭田 「ヒョホ♪ この奥義は儂のせっかくの戦果が水の泡になってしまう諸刃の剣じゃからのお・・・・できれば使いたくなかったが仕方あるまい」
永井 「待ちやがれ!!」
蛭田 「ヒョ〜ホホ、それではまたの?・」
永井がようやく蛭田の姿を捉えたときには、すでに遅し。
蛭田は、脱兎のごとく、港町の方へと消えていった。
それを見た横山が、毎度のため息をつく。
横山 「今回もやられたわね・・・・」
そして、すぐに続けて、
横山 「まあいいわ。今は、それどころじゃないし」
そう言った。
永井 「フー・・・・奴は次こそ絶対、殺す。・・・・で、何なんだ? その緊急事態ってのは?」
なんとか怒りを抑えて永井が訊くと、横山は神妙な表情で話し始める。
横山 「石川君のことなんだけど・・・・」
石川賢。
かつて永井と組み、『ダイナミックコンビ』と恐れられたほどの猛者である。
彼は数カ月前から、王者工業に転入し、そこの覇権を狙っている。
目的はひとつ、荒くれ者の巣窟であり、いまだに一つにまとまらない王者を支配し、
真画人学園の巨大な勢力に対抗するだけの戦力を作りあげるためである。
永井 「おー、石川がどうした? まさかもう王者の頭になっちまったのか? いくらアイツでも随分、早いな」
永井はたちまち上機嫌になった。石川は、永井が対等と認める数少ない“漢”である。
それゆえ、永井は彼に対し、全幅の信頼を置いているのだ。
しかし、横山の表情は暗かった。そして、その口から信じられない言葉が飛び出した。
横山 「敗けたそうよ・・・・石川君」
永井 「・・・・あ?」
一瞬、横山が何を言ったのか、よく理解できなかった。
横山 「病院送り・・・・まだ意識が戻らないって・・・・」
しばらく呆けたような顔をした後、ようやく永井が大声をあげた。
永井 「馬鹿な!?」
信じられない。信じられることではなかった。
タチの悪い、冗談かと思った。
しかし、横山がこういう冗談を言う奴はないことを永井はよく知っている。
永井 「いったい誰が、アイツを!? 水島か! それとも板垣か!!」
永井の知る限り、王者の生徒で石川を倒せる者といったら、その2人くらいしか検討がつかない。
横山 「いえ・・・・彼を倒したのは、そのどちらでもないわ」
永井 「そんな馬鹿な・・・・あの2人以外に、石川を倒せる奴なんて・・・・」
永井は混乱した。そんな猛者が、まだ王者にいたというのか。そして、横山は続ける。
横山 「石川君を倒したのも・・・・転校生だったらしいわ」
永井 「誰だ・・・・言えよ、“ソイツ”の名前を・・・・!」
吼える永井が、殺意を剥き出しにした。
それに対し、横山があくまで静かに答える。
横山 「疾きこと風のごとく
静かなる林のごとし
侵略すること火のごとく
動かざること山のごとし・・・・
そして、光速の拳を振るう、不死鳥・・・・」
その言葉に、永井はハッとした。
永井 「そいつはまさか・・・・」
横山 「ええ・・・・」
そして、横山は、“ソイツ”の名前をつぶやいた。
横山 「 車 田 正 美 」
歓迎会も終わり、昼休み。滋庵風高校屋上にて。
えなり「いててててて……。」
校門に挟まれて痛がっているえなりが、購買のパンをほおばる。
鈴木「大丈夫か?」
えなり「まあ、大丈夫だけど……。」
やっぱり痛い物は痛い。
向こうでは、澤井が誰かとゲームをやっているが、少し目を離した隙にもはや訳のわからないものとなっている。
えなり「………。」
岸本「いつもの事よ。」
えなり「いつもあんな事やってるんですか?」
ため息をつきながらえなりが言う。
岸本「ええ、いつもの事よ。」
えなりがそこまで言ってふと気づく。ごみ捨て場に誰かがいる事に。
えなり「滋庵風高校の制服じゃないし……誰だろう?あの人。」
ラフなスタイルに、ヘアバンドをつけており、
謎のボックス型コンピュータを置いて、ごみ捨て場の物を集めている男……を見てえなりが呟く。
岸本「あいつまた来てたのね。」
えなり「何者なんです?彼?」
岸本「栄主(エイス)のジャンク屋よ。」
えなり「ジャンク屋?」
岸本「他の高校で捨てられたごみを集めて、使える物を売る人物の事よ。
名前は………。」
” 反 逆 者 ” 戸 田 泰 成
戸田は王者の方がよかったんじゃ・・・
あんま学校多くするとキャラが分散するから、できるだけ4大校だけでやって欲しいんだが
四大誌+他雑誌の有名作家でいいだろう。そういや荒川は既に出てる。
??「ここにいたか………。」
喰らい声と共に屋上のドアが開かれる。
岸本(キユ先生?誰に用事かしら?)
キユ「えなり、お前は草むしりをさぼって何処へ行ってた。」
えなり「授業に出て、昼飯食ってましたけど、草むしりって昼からですか?」
キユ「朝からに決まってるだろう……ところで、腕のボタンはどうした?」
えなり「……?家で落としたかな?」
キユ「明日までに直しておくように。」
以下クドクドクドクド……
えなり「授業も休んで草むしりか……姉さんが聞いたら笑うだろうな……。」
ぼやきながら階段を下りるえなり……そのえなりの後をみて”キユ先生”が誰にも聞こえないように呟いた。
ミツケタ………
ロケット連合がどう絡んでくるか期待。
黒岩は本スレの方でも普通にキユ陣営あたりで出そうだな
打ち切り作家の代表みたいなもんだし、能力も結構強いし
いとう「キユ先生、ここにいたんですか?」
そう言って、いとうみきおが階段から下りてくるキユに向かって声をかける。
キユ「ああ……昨日の男子学生を見つけた。」
振り向きもせず、答えるキユ。
いとう「どうしたんですかキユ先生?あのコートの男は僕達ロケット連合の『真なる敵』かどうか結局わからずじまいですし。」
ジャンプ最凶最悪の”ロケット連合”。それの『真なる敵』とは一体何者なのか?
キユ「昨日確かに心臓を突き刺したはずだ……偶然とはいえな。」
いとう「……それがどうしたのですか?」
キユ「何故生きているのか、それが知りたいだけだ……。
なにせ荒木が帰ってくる前にある程度の事をしておくべきだと思うからな。」
いとう「………。」
キユの台詞にいとうが唾を飲む。
キユ「彼は私達の『真なる敵』ではない……だが少なくとも戦うこととなったら、我々とて只ではすむまい……。」
いとうもそれを重々把握している。だが、何故生きているのかを確認するために、リスクを負う必要はないと思っている。
キユ「安心しろ……。何故生きているかを確認するだけだ。」
いとう(キユ先生は少し変わられた……あの真島とか言う男が一度ここに来てからだ……。
真島ヒロ。キユ先生に何をした?)
暗そうな顔で歩いていくキユを見て、いとうは不安げにその後ろ姿を見つめた。
ジャン高のとある場所。普段、ほとんど人が来ない部屋の扉の前に、梅澤は立っていた。
梅澤が黙って扉の前で突っ立っていると、扉の向こうから声が。
「 合 い 言 葉 」
黒岩「片手に」
梅澤「雌 鳥」
黒岩「心に」
梅澤「ロ ッ ク」
黒岩「唇に」
梅澤「ウ ン コ」
黒岩「ロケットで」
梅澤「突 き 抜 け ろ」
場面は、部屋の中へ。
やって来た男――梅澤春人と、黒岩よしひろが肩を並べる。
その部屋にいる者は2人だけではない。
2人の視線の先に、椅子に腰掛けた別の影。その影が訊いた。
??「『キユ先生』の様子はどうだい?」
梅澤「いとうがそれとなく監視してるみてーだが……微妙に俺等の意図とズレてるな」
??「フム……」
梅澤「あの真島って奴、やっぱ胡散臭いんじゃねーのか?
このままオレらの計画に支障を来すことになったらどーすんだ。
キユは打ち切りのショックに耐え切れなくなって…ずっと引きこもっちまってたんだぞ……」
黒岩「それをやっとの思いで家から引きずり出したオレらの苦労がパーになるかも知れないぞ」
??「分かった。そのことに関しては僕が何とかしよう……」
黒いノートを片手に持った少年が、端正な顔に邪悪な笑みを浮かべる。
??「僕が新世紀の神になるためにね」
合言葉ナイスw
5人目キター!
でも能力強すぎじゃないかな、原作通りだと名前と顔がわかったらアウト……。
そのあたりはどうにでもなるか……。原作者は是非リュークでお願いします。
でリュークの顔で一言。「リレー小説って面白れー!」
ロケット連合はかなり強いな
今のとこジャン高の勢力は大まかに分けて
・えなり+同級生たち(+荒木?)
・ロケット連合
・蛮地
そろそろ、蛮地の描写が欲しいところだ
ボスはやはり、あの世紀末覇王だろうかw
「ここね、滋庵風高校……」
素句絵荷高校の荒川弘が到着した。
「あ〜〜〜ね〜〜〜〜う〜〜〜〜〜え〜〜〜〜〜〜!!!」
突如奇怪な叫び声がする。それは荒川の背後からきた。
「木村!!? アンタ、何を……?」
「棒よっ、伸びろっ!!! 姉上のところまで余を運ぶのだ!!」
棒は壁に突き刺さり、それを始点に伸びる。木村は棒を掴み、建物を貫通して死にかけながら進んだ。
「…………これで、侵入しやすくなるかしらね……ていうか、姉さんって、誰?」
「あ〜〜〜ねうえ〜〜〜〜!!!」
通算三十九枚目のコンクリート壁をぶち破った木村の辿り着いた部屋。それは――。
「姉上はどこだあ!!」
「なんだ貴様は?」
ロケット連合の集会場だった――。
「姉上? ここか? 姉上〜!!」
そう呟きながら灰皿の下などを捜索する木村。
「…コイツ、ロックだぜ!!」
木村の背後から梅澤の手。いつになく優しく肌に触れ、語りかける。
「 入 ら な い か ? 」
「…お勤めは、長くなりそうですか?」
「 永 遠 だ ! ! ! 」
木村は過去、連載をブッチしたことがある。それを梅澤は嗅ぎ付けたのだ。
こうして、有無を言わさず六人目のロケット連合・木村太彦は誕生したのだった――。
姉上って、誰だ。
木村、本スレとキャラが一緒じゃねーかw
まあ、他にも何人か、そういう奴いるけど
やっぱ、本スレでキャラ立ちしてる奴は、こっちでも影響受けるんだな
えなり「ふう、終わった終わった……。」
くたくたに疲れながらも、えなりは草むしりを終えた。
キユ「草むしりは……終わったか。まあ良い、ほんとの用件はこちらだ。」
そう言って、キユが何かをポンと投げる。
えなり「ぼたん?」
それはえなりの服のボタンに似ていた。
キユ「それは……昨夜私の戦いを邪魔した人物のボタン……。」
そう言うと、キユの体が少しづつ変化をしていく。
キユ「心臓を串刺しにして殺しているはずだが……。」
えなり「なんだろう……。心臓がすげえ痛いや……そうか、これも昨夜と同じ夢なんだ……じゃなきゃ俺今生きていられるはずないし。」
そう言って、えなりは、草の詰まったゴミ袋を掴む。
キユ「まあ良い……それで生きているのなら!今度こそ!確実に!殺す!」
えなり「うわああああああああああああ!」
完全な怪物と化したキユから転がるように逃げるえなり。
えなり(夢じゃない!夢じゃなかった!!)
唐突にえなりの携帯電話が鳴る。
??「三分で行く!それまでもたせろ。」
電話の向こうで、走る音がする。
えなり「やっぱり……あれはなんなんだ!君は誰なんだ?俺は一体どうなってるんだ!」
??「移動しながらでは話づらい。掻い摘むが良いか?」
えなり「お願いします!」
??「あれは、真画人本校の刺客。ジャン高にひそみ、ジャン高関係者を襲う化け物だ。」
えなり「ジャン高関係者を襲う!?」
??「私はあれを昨日戦い……そして君を巻き込んだ。」
えなり「巻き込んだって……それじゃ僕は一体……!」
ズガガガガガガガガガッ……怪物がすぐ後を走っていく。
えなり「やばい!追いつかれる!」
??「それなら致し方ない……力を使う事を許可する。戦え!」
えなり「力?力ってなんだ!戦えって……あんな化け物を相手にどうやって!」
??「そうか……まだ思い出していないのか……。」
えなりが突如、歩みを止める。目の前に誰かを見つけたからだ。
荒川「何を急いで……。」
それは、木村の開けた穴から入ってきた荒川だった。
えなり(しまった!巻き込んだ!)
次の瞬間、怪物が体当たりをして、えなり達を吹き飛ばした。
えなりは思い出した。
??「聞こえるか?君は死んだ。もう心臓が使い物にならない。事態をはからず、力量を顧みず、
考えも無しに飛び込むから……だが私を助けようとしたのだな。キミに少し興味がわいた。」
”核鉄(カクガネ)”!錬金術の粋を集めて精製された超常の合金!
??「これは人間の精神の一番深い所……本能によって作動する。
これを心臓の代用品にして生存本能を呼び起こす!
キミはもう一度生きる力を手に入れる。そしてもう一つ別の力を手に入れる。」
>>78さん、打ち合わせしたいのでしたらばプリーズ!
>>79 えー…このスレくらい打ち合わせ無しでやらない?
化け物の姿をしたキユが荒川に向かって歩み寄る。
えなり「待て!」
キユ「何を待つというのだ……邪魔になりそうなこいつを殺してから、貴様も殺す。」
抑揚のない声でキユが言う。
えなり「させるか……。そんな事させるもんかー!!」
えなりの目がゆっくりと真島を睨み付ける。向こうのスレとは違い、何故か主人公らしさ抜群である。
キユ「あきらめの悪い……お前の命は昨夜消えているはずなのに……。」
そこまで言って、キユはゆっくりとえなりの方に歩き始めた。
次の瞬間、えなりは逃げ出した!本当に主人公なのか!えなりよ!
いや!彼は主人公である!彼の瞳はまだ戦いの意志を捨てていない!誰かを守るという心を忘れていない!
キユがえなり目がけて走り出す。荒川はその場に寝込んだままだ。
ここで戦えば荒川を巻き込む可能性がある!それに気がついたえなりはこの場を去ったのだ!
少し離れた場所で、えなりは振り返り、キユに向かって叫ぶ!!
えなり「力を使わせてもらう!」
その力こそ、核鉄本来の用途!持つ者が秘めたる戦う力を形に変えた、唯一無二の武器の創造!
えなり「殺したきゃ殺せ!ただし!お前の命と引き替えだ!」
掌握!決意!そして咆吼!!その名称!!!
武 装 錬 金 !
こっちのえなりカッケーな、おい!w
マジで主人公やってるよ!
えなり「 武 装 錬 金 ! ! 」
叫び声と共に、えなりの腕が光り出し、光が終わった時、えなりの手には一つの武器が完成していた。
キユ「ななんだその武器は!」
槍に巨大な斧と鎖をつけたような武器。えなり自らの武装錬金。
主人であるえなりが主人公だと名乗りを上げるような雰囲気をその武器は持っていた。
えなり「僕の命、返してもらうぞ!!」
武器を大上段に構え、問答無用で振り下ろすえなり。
次の瞬間、キユの腕は吹き飛んでいた。
近くの路上……
??A「ちっ……キユが負けそうだぜ。」
変な眼鏡をかけた人物が、そう言って眼鏡を外した。
??B「ほんとか?真島。」
陰に隠れて二人目が言う。
??A「ああ、間違いない。」
??C「どうするの、真島……。」
??A「安心しろ。キユごとき、俺にとっては捨て駒に過ぎん。」
そこまで言って真島と言われた人物がにやりと笑う。
??B「捨て駒にしては、色々手を下したんじゃない?」
真島「ああ、お前の『邪眼』で簡単な幻覚を見せたんだよな。
『ロックじゃない奴が居なければ、ジャン高はロケット連合の完全な支配下になる』と言う風に勘違いするようにな。」
そう言って、真島がにやりと笑う。
??C「そう、それでロケット連合が立ち寄った時に梅澤の”悪魔核(デビルコア)”を奪ってからキユに移植したんだよね。」
そこまで言って、Cは近くにあったバックを持って立つ。
真島「まあ、良いさ。私達が何かをしたと言う証拠は何も残っていない。ジャン高攻略はまた次の機会で良い。」
そう言うと、真島とBもつられるように立ち上がり、ジャン校から離れるように歩き始めた。
真島が立ち去った時とほぼ同時刻。
学校は3時限目が終わり、矢吹は生徒会室へと向っていた。
突然の呼び出しに周りの生徒は大層どよめいたが、当人は騒がず動じず
いつもと同じ様子で教室を出て行った。
コンコン。
「入ってくれ」
生徒会室の中から聞える男の声に従い、矢吹は中へと入る。
流石は矢吹が会長を務めていると言うべきか、中はきちんと整理整頓され
清掃も完璧に行われている。部屋の一角は限られた者以外閲覧を禁止されている
様々な資料を収めている棚が自らの存在を静かに主張されている。
ホワイトボードには次回の生徒会会議の議題と前回決めた事が書かれている。
そして、矢吹を呼び出した人物は窓の傍で煙草を吸っていた。
金色の髪に白のスーツ。顔は美系でそのメガネが彼の知性を表しているようだった。
「何の御用ですか?」
えなり「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ただただ力任せの戦い方。それでもえなりはキユを圧倒していた。
何度攻撃をしただろう、何度当てたであろう。
えなりが攻撃を止めた時、キユはすでにぼろぼろであった。
キユ「うひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
逃げようとするキユ。だがえなりが少し歩みを進めただけでその動きは止まる。
キユ(だ駄目だ!なんだこの反則的な強さはぁぁ!)
次の瞬間、キユの体が地面に沈んでいく。
えなり「なんだ!何が起きてるんだ!」
あまりの出来事に呆然とするえなり。
いとう「ちょっとした、究極の科学ですよ。」
そう言うと、いとうが地面から頭の半分を出して言う。
いとう「どうもキユ先生調子が悪いようですので、早退しますと伝えてといて下さい。」
そこまで言うと、いとうは地面の下へと消えた。えなりが唖然としたまま立ちつくしていると、
ふと後から声が聞こえた。
コートの人物「竿状武器(ポール・ウェポン)の武装連金か。面白い武装連金を持っているな。」
えなりが振り向くと、そこには前見たコートの人物が立っていた。
→(これから先は考えてません。誰か書いてくれると嬉しいです)
「お前かあぁあっ!!!」
少し離れた場所で倒れていたはずの荒川が急速に近付いてきた。
「さっきのお姉さん!? どうして――」
「感じる…感じるわぁ……体全体にビンビン感じる!! 学園で感じた錬金術の波動、それはロングコートのアンタ!!
アンタから発せられているのよォ!!!」
荒川は左腕を右腕に当て、鋼の義手を刃に変換させる! そしてそのまま斬りかかる――。
斬りかかる――斬りかかる――斬りかかる――コートはいずこか?
武 装 錬 金 !!
上空から!!
「バルキリースカート!!」
幾重にも分かれる刃が、荒川を狙う。殺られる――。
武 装 錬 金 !!
二人の僅かな暇に、厳然と割り込むいかつい武器。これが、えなりの武装錬金。
「ダメだ……人間同士が殺しあうなんて、ダメだっ!! これ以上続けるって言うのなら、無理してでも止めてやる!!」
純粋で綺麗な、男の子の顔だった――――。
何故か書き込み出来ないよ・・・・
あれ、書きこめた(まさか、したらばへの誤爆とは言えないな)
>>84の続き
「仕事を一つ頼まれてくれないか?」
「あら、どのような仕事でしょうか」
矢吹は後ろ手でドアを閉め、男に歩み寄る。
「これは職員会議での決定事項なんだが・・・生徒会内に一つ新しい部署を置く事になった。」
生徒会とは生徒全員の選挙で選ばれた生徒会長・副会長・書記・生徒会役人・会計の数名で構成される。
そして、生徒会の下に各委員会・各部活・各クラスの委員長・副委員長・書記が置かれている。
これらを『ジャン高生徒会』と称す。男のいう生徒会内とは『ジャン高生徒会』の事だ。
「どのような部署でしょうか?」
「………風紀委員会だ。」
「風紀委員会なら既にあるはずですが?」
男は少し笑いながら言葉を続けた。
「正式には『滋庵風高校生徒会直属特別風紀委員会』。上のジジイ達は『時の番人(クロノ・ナンバーズ)』と呼んでやがる」
ちなみに男のいう『上のジジイ』とは校長・教頭・生徒指導部長・進路指導部長の4人の事である。
「クロノ・ナンバーズ……ですか。」
「そうだ。ナンバーズは長老…担当する教職員の指示の元にジャン高内のありとあらゆる問題に対して『武力行使』が認められる。」
「先生方もついに重い腰を上げたのですね……蛮地に対して。」
矢吹がそういうと男は声をあげて笑い
「俺が上げさせたんだ。ちなみに長老は俺に決まっている」
と答えた。
「蛮地の存在は上のジジイ達は勿論、他の職員達にとっても目の上のタンコブだ。俺が発破をかけたら意外にも
反応が良くてな。」
「ナンバーズの選考は……私はやるのですね」
「ああ、察しがいいな。メンバーは大体10名前後。キミはNO1として既に入っている。残りはキミが好きに決めてくれ。
条件としては蛮地の奴らにある程度対抗できる力と定期テストの成績が優秀である事。そして、メンバーが揃うまで
内密で進める事だ。」
その時、矢吹の頭には今朝出会った少年の顔が何故か浮かび上がった。
「そして蛮地の方々を倒した暁には……どこまで上に上がれるんですか?」
「とりあえず、教頭は固いな。精々キミ達を利用させてもらう。」
教頭は3年に一度、校長が決める。そして校長は職員全員の投票によって決められる。校長は他にも
生徒指導部長・進路指導部長・各学年主任を推薦する事が出来る。
「あら、それは仕方が無いですわね……1年学年主任『ほった』先生」
ほったのキャラは緒方か・・・このケースの性別逆転は初めてだなw
なんか、面白くなってきたw・・・俺もそろそろ蛮地の描写でも書こうかな
スケバンばっかだったりして(ノ∀`)
「これ以上続けるって言うのなら、無理してでも止めてやる!!」
ガ ゴ ッ
「止め…て…」
鳩尾、延髄、同時に蹴りを喰らいえなりは倒れこむ。
「この学校では、相手より強くないかぎり意見は却下だ。
闘いを止めたいのならば、強 く な れ 」
(また、意識が…)
かすむ意識の中でえなりがおぼろげに見たものは、
対峙する二人の戦士の間に立つ、一人の道化…
―――目が覚めた。
「やめ…グッ」
飛び起きようとして、首と腹の痛みに体をひねる。
「お!起きたか!」
聞き覚えのある元気な声。
薬品のにおいと、殺風景な部屋。保健室らしい。
隣にいるのは…尾田栄一郎。
「校舎裏に倒れてたんだってな。お前もケンカ好きなのか」
「違うよ!僕はケンカを止めようとして、それで…」
涙が、溢れてきた。
何も出来なかったじゃないか。
「強く、ならねえとな」
尾田が呟いた。ボロボロになった服を握り締めて、ぐしゃぐしゃに顔を歪ませて。
「漫画家王ってのは、簡単になれるもんじゃないらしい。
でも、俺はやらなきゃならねえ!
初めての挨拶で『漫画家王になる』って宣言しちまったからには
先輩に目をつけられても、昼休みにボコ殴りにされても
漫 画 家 王 が 禁 句 だ っ た と し て も 」
「―――強く、なれるかな?」
「なれるさ!なれねえと―――」
一呼吸おいて、尾田は言った。
「―――センパイに会わす顔がねえ。」
日は西に傾いて、校庭をとぼとぼ歩く傷だらけの二つの影を、
生徒会長、矢吹健太朗は屋上からいつまでも見送っていた。
95 :
91:04/01/25 01:27 ID:???
>>92 安心せい
男女比が逆転しないように、ちゃんと漢度あげるからw
『私立産泥(さんでい)学園高等部』
漫画家が支配するこの戦場の、四大高=4つの牙城のひとつ。
しかし校風は4つのうちで最も穏やか、
理由もなく他校に攻め入る事はなく、常に紳士的な対応を取り、
えなりもこっちに越してればよかったのねと後日言われる。
しかしそれでも一枚皮をむけば、色々吹き出るものはある。
産泥学園最大派閥の長、“藤田組”組長藤田とその舎弟たちも例外ではない――
「今日の給食にはメロンがでるんだってよ」
これが惨劇の合図。
藤田組は揃ってメロン好き。特に雷句誠と言う名のV字型ロボット(変形あり)なんぞは、
かつて食べたメロンのあまりの美味しさに『ベリーメロンのうた』を、
作詞作曲し三日三晩歌いつづけ校内の人間を恐怖のズンドコに叩き落したとか。
どこかのレストランのように豪華な、ランチルームに座る生徒たち。
手には給食の載ったお盆。メロン。夕張メロン。生徒たちに笑顔はない。
(こちら和郎。現在総メロン数約150。回収しますかボス?)
(・・・あと3分待て。今そちらに安西を送る。合流し机の下で待機せよ)
(ラジャ。スタングレネード弾の準備はどうですか?)
(リック(雷句)に任せてある。あいつを回収班に回すとブツが目減りするからねぇ)
(ラジャ。では通信切ります。グッドラック!)
(いや違うな和郎君。ベ リ ー メ ロ ン だ !!)
(ラジャ。 ベ リ ー メ ロ ン ! )
安西到着。ミッション開始まであと2分。
えなりがジャン高に転校してきて、はや3日がすぎた。
一昨日は、キユ先生がいきなり怪物になったり、“錬金術”なる謎の力を得たり、
大さわぎだったが、たいていの人々は晴れ晴れとした気分ではないにしても、
いつも生活しているように朝をむかえた。
「何しとんじゃッ!」
「何のつもりだ、きさまッ!」
朝、学校に向かっているえなりの耳に、怒声が飛込んできた。
「何だ?」
一緒に登校していた尾田が、怪訝な顔で声の方向を見る。
すると、広場の中央にある池の側で、1人の不良っぽい格好の学生が、
複数の人相の悪い集団に囲まれているのが見えた。
「なにって、その……この池のカメが冬眠からさめたみたいなんです。
カメって、ちょっとニガテなもんで、さわるのも恐ろしいもんで……
その怖さ、克服しようかなァ〜〜と思って」
囲まれている男は、池の側でしゃがんだまま、池の淵にいるカメに震える手を伸ばしている。
そのどこかトボけた態度に、囲んでいるヤンキー達が怒声を張り上げる。
「……なこたァ聞いてんじゃあね―――ッ」
「立てッ!ボケッ!」
すると、男がおもむろに立ち上がった。
そうして見ると、男は思いのほか背が高く、肩幅もガッチリとしていた。
他の男達が見上げる位置にある頭には、『今どきこんなのいるかァ?』という感じの、超特大のリーゼントヘアが乗っかっていた。
「ほほォ〜〜タッパ(身長)あるっちゃ〜〜っ」
「おい、スッタコ! テメー、その制服は“ジャン高”だろ?改造してるけどよ。
俺ら、“真画人”のモンなんだけどよ?“誰”の“許可”もらって、そんなカッコウしとるの?」
「“一年坊”か? 俺らに、“アイサツ”がねーゾ?」
数に任せて威圧する“マガ高”の不良学生達が、亀を掴み、リーゼント男の鼻面に押し付ける。
「ちょ…ちょっと、ハ虫類ってやつは苦手で、こ…こわいです〜〜」
本当に苦手らしく、冷や汗をダラダラ流しながら、リーゼント男がのけぞる。
「ウダラ、何ニヤついてんがァ――――ッ」
パアン!
マガ高ヤンキーの1人が、いきなりリーゼント男の頬を張った。
唇を切ったリーゼント男だったが、しかし即座に深々と頭を垂れる。
「ゴメンなさい、知りませんでした!」
「知りませんでしたといって、最後に見かけたのが“病院”だったってヤツぁ何人もいるぜ…
てめーも、この“カメ”のように……してやろうかッコラ――ッ」
吠えると、ヤンキーは持っていた亀をいきなり地面に叩きつけた。
甲羅を砕かれた亀が、血を流しながら、ピクピクと痙攣している。
「さ…さいてェー」
その様子を遠目から見ていたえなりが、吐き捨てた。
「ケッ!“心がけ”よくせーよー、今日のところはカンベンしてやる」
「その“ガクラン”と“ボンタン”を脱いで“置”いて行きな」
「それと“銭”もだな。献上していってもらおうか」
口々に言うヤンキー達に対して、リーゼント男の顔に一瞬、何かの感情がかすめる。
しかし、次の瞬間、リーゼント男は愚直に頭を下げていた。
「はい! すみませんでした!」
その一連のやり取りを見ていた尾田が怒りをあらわにする。
「あいつら、許せねえ! 全員、ぶっ飛ばしてやるッ!」
「ダ…ダメだよ! 相手は“真画人本校”だよ!? 下手に騒ぎを起こしたら、“戦争”に…ッ」
今にも飛び出そうとする尾田を、えなりが必死になって押しとどめる。
だが、尾田の怒りはなかなか収まらない。
「もっと許せねえのが、あのリーゼント野郎だ!
カメをあんな風にされて怒らねえなんて、あのクソ腰抜けが!」
「おい! “腰ぬけ”! きさまの“名前”をきいとくか!」
遠くでそんなやり取りが行われていると知らず、マガ高ヤンキーが言う。
そして、リーゼント男が名乗った。
「はい。ジャン高2年 荒 木 飛 呂 彦 です」
「なんだって… 荒 木!? …って」
その名を聞いたえなりが、驚愕した。
「荒木……? どっかで聞いたトキあるよーな……」
「ンなこたどーでもいいべ? コラ、さっさと“脱”がんかいッ!」
“バス”が来ちょったろがッ!
“チンタラ”してっと、その“アトム”みてーな頭も“カリ”あげっゾ!?」
そのとき。
ガクランのボタンにかかっていた、荒木の指がピタリと止まった。
「おい……。あんた…今、おれの、この頭のことなんつった!」
口調はおろか、顔つきまでがいきなり豹変した。
「「「 え ? 」」」
その変貌ぶりに、一瞬、マガ高ヤンキーが呆気にとられた。
刹那!!
ユ ラ リ
「(なにッ!? 今、あの人の後ろに“なにか”…!?)」
えなり達には見えない『腕』が、荒木の背後から出現し、マガ高ヤンキーの鼻っ柱にブチこまれた。
「ホゲェ――ッ、鼻がッ! ハガがッ!」
ヤンキーの1人の鼻がへし折れ、大量の鼻血が溢れ出す。
そのヤンキーが鼻を押さえてうずくまっていると、頭上からドスのきいた声がした。
「おれの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ、何モンだろう――――と、ゆるさねえ!
このヘアースタイルが、サザエさんみてェーだとォ?」
「え!そ…そんなこと誰も言って…」
「たしかに聞いたぞ、コラ――――――――ッ!」
哀れなヤンキーは、後頭部を踏まれ、地面に“キス”した。
「「「 ひええええええ!!! 」」」
ようやく荒木の恐ろしさに気づいたヤンキー達が蜘蛛の子を散らすように後じさった。
「(よく見えなかったけど…あの人の後ろに“なにか”いた…
間違いない……よく分からないけど……あれがあの人の“能力”なんだ!)」
えなりがそう考えていたとき、その目に奇妙な光景が飛込んできた。
荒木が、瀕死の亀を拾い上げると、いつの間にかその亀の傷が完治していたのだ。
「あ…あれ?お…おかしいぞ、カメ…の…カメの傷がなおっているぞ。
甲羅がイタイタしくわれていたのに」
異変は、それだけではなかった。
「なんだあ〜〜っ、いま殴られた顔のキズがどんどんなおっていく!」
「鼻がさけて血がドボドボ出てたのに、もう治っちまったぞっ!」
「で…でもなんか変な感じに治ってないか? 前の顔となんかちがうぞ」
その通り。殴られたヤンキーの鼻は、まるでローラーでひいたように、奇妙に潰れた形になっていた。
「てめーのおかげでさわりたくもねーのに…カメにさわっちまったぜ…
そっちの方はどーしてくれるんだ? ア?」
荒木が、そう凄むと――
「「「 うわああああああ――――!!!! 」」」
マガ高ヤンキー達は、脱兎のごとく逃げ去っていった。
「まさか、あの人が……みんなの言っていた【荒木先輩】だったとは!」
えなりと荒木。この2人が出会うことにより、巨大な運命の歯車は回り始めた。
出やがったー
4部主人公か。てっきりニョホホの人かと思ったが。
それにしてもえなりはスタンド見えるのか。
まあ、ニョホホは本スレでもできそうだしなあ
個人的には、
「それからのえなりの生活はとても辛いものになった」
を密かに期待してたんだがw
何をするだー(ノ∀`)
武装錬金以外に、スタンドの素養もあるのか?
強いな、こっちのえなり
ちゃんと主人公してるし
ところで、えなりが色んな漫画の能力を修得していくのは、あっちのスレの初期のノリを思い出す
尾田には頑張ってもらいたい。
こっちでは、自キャラ能力全対応の器用貧乏は勘弁。
メリハリのあるキャラになっとくれやー。
超能力者に守られた ジャン校に通っている
なぞーの少年〜 えなり二世
ジャン校の平和を守る為 仲間と一緒に戦うぞ!(やっ!)
会長、矢吹 刃もて
和月伸宏 空駆けろ
荒木は スタンド戦うぞ〜
漫画家達に守られた ジャン校に通っている
なぞーの少年〜 えなり二世
ジャン校の平和を守る為 力を使って戦うぞ!
武装錬金 発動だ
スタンド使って 空駆けろ
最後の能力 まだ秘密〜(あるかどうかさえ不明……)
………このレスはネタレスです。
荒木がジャン高に帰ってきた日である。栄主メンバーは集まり会議を開いていた。
「一刻も早く、説十に攻め入るべきでございます!」
声高く、吉崎観音が他のメンバーをはやし立てる。
「……私は反対だ。」
静かな声で高屋良樹が言う。
「奴……真島の言った事が嘘だったらどうする?その時は説十の連中を敵に回す事になるぞ。
それにもし奴が本当の事を言っていたとしても、奴があの説十の何処にいるのかわかるのか?」
真島は真画人の統一を進める為、まずはやっかいな説十を落とす事にしたのだ。
その為に、栄主メンバーにこう吹き込んだのだ。
”木村太彦は説十のメンバーに捕まっている”と……。
ロケット連合には怪しまれつつも、
”栄主のメンバーが木村をまっとうな漫画家にする為に洗脳する”と連絡したのだ。
結果、ロケット連合は木村をどこかの牢屋に入れ、栄主は説十を疑い始める。
「なーに、それは説十を落とせばすぐにでもわかる事ですよ。
それに今、横山と永井、そして村枝は説十にいないと言われてるではありませんか!
このチャンスを逃す理由はありませぬ!」
吉崎の台詞に周りが賛同を始めた。
「いいでしょう!高屋殿達がそこまで言うのでしたら、我々だけでも出撃いたしましょう!」
「……わかった。私も行こう。」
仕方なく、高屋は席を立つ。今ここで止めたのなら、彼等は例え何があっても引く事はないだろう。
何かがあった時、止める為の人間必要だ。高屋はそう感じたのだ。
えなりが来てから、この町の運命は回り始めたのだ。それを感じている物はまだ誰もいない。
>>107 これって、何かと思ったらバビル2世の替え歌だったのか……気付くの遅いな、俺
戸田泰成という男がいる。
“栄主(エース)のジャンク屋”
“反逆者”
岸本は、この男をそう呼んだ。
それはある意味で正しく、ある意味で間違っていた。
なぜなら、それらは全て、過去のものだからだ。
“ある事件”がきっかけで、戸田は何ものにも縛られない生き方に終止符を打った。
かつての自分が間違っていたと思うのではない。
だが、それよりも大事な事があることに気付いたのだ。
「並外れた力を持つ者には、それを理性的に正しく使う責任がある。
そのためには、絶対の規律がいる。誰も破ることのできない規範が」
そう考えた戸田は、栄主を去った。
栄主には人材が揃っている。自分がいる必要はない。
そして、戸田は帰ってきた。
自らの古巣……王者工業高校へ。
ラフなスタイルを、一分の隙もない特殊な制服姿に包む。
王者の制服ではない。青と白のコントラストが生える。
髪も綺麗にクシを入れた。もう、かつての彼の面影は残っていない。
戸田が静かに目を閉じていると、戸田の名を呼ぶ女の声が響いた。
「戸田! また喧嘩よ!!」
戸田と同じ制服を着た、ショートカットの美少女がそう言った。
体格は小柄だが、やけに肉感的な身体つきをしている。
戸田の名を呼ぶ、その表情は、緊急事態に切羽詰まっていながらも、
輝くように明るく、そこには戸田への絶対の信頼感……あるいはそれ以上の感情がうかがえた。
そして、戸田はゆっくりと目を開け、いつものように命ずるのだ。己の信念のままに。
「王者生徒会特殊治安部隊 H O L Y 出 動 !!」
>彼女の名は、黒田洋介。戸田の唯一無二のパートナーである。
この一文を入れ忘れた
あらカップル?(*´・`*)
強引だけど、キボンした俺は支持せざるを得ん(逆だが)
(´-`).。oO(・・こっちはもう無法地帯だな、いろんな意味で・・)
突如、説十が揺れた。
「なんだ!」
生徒の一人がパニックになって倒れる。
「攻撃が来たのか!?ヨゴォォォォォォッ!!」
長谷川がすぐさま叫び、声を上げると格納庫にある巨大な盾が人の姿へと変化する。
すぐさま乗り込むと、外へと出た。
「第二撃!発射準備!」
吉崎の命令により、無数のMSがビームライフルを説十に向けた。
「待てッ!」
高屋の制止も聞かず、発射されるビームライフル。
だが突如現れた謎の壁にことごとくビームライフルは阻止された。
「”神の盾”ヨゴの魔法障壁(バリヤー)の呪文か。」
高屋が冷静に判断をする。今回の目的は木村の奪回が目的である。つまりは遠距離からの攻撃では意味がないのだ。
「白兵戦を挑むしかあるまい……。」
「指揮官は高屋さんですか……。」
「そう言えば、長谷川さんは説十の前は栄主にいたんですよね。その頃からの知り合いですか?」
黒い肌に、銀色の美しく纏められた髪、緑色のドレスを着たオペレーター……曽我が言う。
「いや……”隊長(キャプテン)”中学時代からな。」
そこまで言って、長谷川が躊躇する。
遠距離戦で撃っている限り、”魔法障壁”をぶち破るほどの攻撃はあり得ない。
だが、白兵戦を挑まれると、魔法障壁の分の有利さが消えてしまう。
「引いてくれると嬉しいんだけどな……。」
弱気な声で長谷川がそう呟いた。
曾我は女装してんのか?
>115
イメージとしては髭ガンダムのローラだけど、女装じゃなくてそのまま女性としても良いかも。
なにせ、ここはリレー小説スレだから。
時間経過は大体こうかな?
X日(えなりの来た日)
えなりが来る。尾田が来る。
えなり死亡。えなり復活。えなり騒ぐ、えなり気絶。矢吹に介抱される。荒川・藤田動く
朝飯
登校、えなり遅刻、ロケット連合と出会う、尾田と出会う
昼休み、キユからのよびだし。(この時、戸田は栄主のメンバーだった。)
木村・荒川が入ってきたのはこのころ?
3限目頃。ほったと矢吹。キユVSえなり。えなりVS謎の人物VS荒川。えなり気絶。
えなり起きる。
X+2日
荒木帰還。えなりと荒木が出会う。
栄主が説十進行を決める。進行開始
期日不明
ベリーメロン(X日昼頃)
説十メンバーの平和な日々(X+2)
永井VS蛭田(X+2)
山本賢二、王者に転校(???)
戸田、栄主から王者に帰還。(???)
期日不明の後の括弧は大体の予想期日です。
……戸田はX+1日に転校したので良いんでしょうか?
「打ち返してきませんな。」
望遠鏡を覗きながら、吉崎が言う。
「何を企んでいるのやら。」
「はっきり言って、何もできん。」
長谷川が通信機ごしに言う。今この状況を表すにはちょうど良い状況であった。
「一発でも撃ち返せば、それだけでこの町全てを巻き込む戦いが始まる。これは確実に言える。」
「……だったら、このまま待っていろとでも言うのか!この馬鹿!!」
岩瀬が声を張り上げるように言う。
「今、俺達にできる事と言えば、木村と言う奴を見つけ出して、何故今まで出てこなかったかを聞くしかあるまい。」
衣谷が、現状で最良と思える解決策の提示を行う。だが問題はある。
今、木村は何処にいるのか?そして今生きているのか?その二点を解決しない限り、説十と栄主は永遠に戦う事にもなりかねない。
「ヨゴの”見えずの壁”(めくらまし)の魔法で一回学校を隠す。ある程度したら場所を特定されるだろうが、
その間にかなりの人数を学校から下ろして木村の捜索に当てる。見つけたのなら、きっちり訳を説明して連れてきてくれ。」
作戦を立てつつ長谷川が木村のふざけた顔を思い出し、苦虫を噛みつぶした顔をする。
「些細な情報でも良い!木村太彦に関する情報を集めてくれ……。」
頭を抱えて長谷川は言った。
>>116 元キャラにローラを選んだアンタはセンスがいいw
ぶっちゃけ、髭の女性陣のなかでダントツに美人だよな……
町を見渡すほどの所にある、高級ホテルの一室。
白髪で少し老けたとも言えそうな一人の男が、ワインを片手に外の様子を見ていた。
「伸さん。」
ドアを開け、一人の男が入ってくる。
「すごいもんだ。よくここまで兵力を集めたもんだよ。」
伸と言われた男は、別の男にそう言うと、椅子に座り、タバコを出した。
そこには説十を攻撃する為に集まった、栄主のスーパーロボット軍団が鎮座していた。
「栄主は金持ちと聞いていたが、これほどとはな。」
外を見て入って来た男が言う。
「金持ち……?違うな。」
伸と言われた男は男の意見を否定し次の言葉を続ける。
「奴らは核シェルターを持っていない。」
あっけに取られる、男を無視して伸と言われた男が続ける。
「真の金持ちとは、事故に対する防御手段を持っている者を金持ちという。
煌びやかな家や絵など危機の時には何も力を持たない。金の延べ棒とかも同じだ。
真 の 金 持 ち と は 核 シ ェ ル タ ー を 持 っ て る 者 の 事 を 言 う の だ よ 。 」
「………まったく、伸さんの言う事は俺みたいな凡人にはわからんよ。これからどうするんだい?」
「まあ、木村とやらを探すとする。」
福本はそう言うと、タバコに火をつけた。
「そいつには色々価値があるからな。そいつを使って説十に恩を売れれば御の字だ。」
「わかった。下の連中に伝えておく。それから説十の連中も同じ奴を探してるそうだ。」
「……奴らも馬鹿じゃないと言う事か……。まあ良いさ。そちらの方はこちらで考えとく。」
「わかった、真画人学園商業科代表
福 本 伸 行 さん 。」
もう一人の男はそう言うと、椅子から立ち上がった。
120 :
めざめ:04/02/02 17:26 ID:???
――いかにもな地下室。
乾いた音が響く。それは等間隔で鳴り響く。
鋭く痛い、鞭打つ音だった。いとうみきおがタイミングよく腕を振るっている。
「ぐっ!! う、ぐう………」
「ほおらっ!! 痛いか? ほうらっっ!!!」
何故こんな拷問のようなことをしているかは分からないが、いとうは既にトリップしていた。楽しそうだ。
鞭打たれているのは、木村太彦。
「血が!! 血が吹き出してきやがったぜ!! あひゃひゃひゃひゃ〜〜〜!!!」
この男、普段は平々凡々な風体だが、一度ツボに嵌ってしまうと、この通り。
「ぐうう…うう……ああ……」
木村はいかにも、といった感じで苦しんでいた。
「ひゃはひゃは〜〜〜!!! もっと! もっとぉぉ〜〜〜〜〜!!!!」
「ああっ!! ……あはっ!! ああんっ!!!!」
木村の中の感情――怒りや憎悪、歯痒さ――。それは彼の心を占めた。
感情は変質し、やがてそれは快感へ、肉体的苦痛は愛情へと変わっていった。
「おっお前!! 気持ち良さそうな顔になってやがるな!!?」
ワケ分からんことになっていた。
「……ロックじゃねえか!!」
後ろで見ていた梅澤に連れ去られた木村太彦。
その後のことはふたりだけの秘密だ。ただ、木村はふと呟いたことがある。
「新たな世界を見た」と――。
(((TДT))) ヒィィィ
――早朝・産泥高校・第二美術室――
「合言葉は?」
「フルーチェ」
「入りたまえ」
投げやりな応答の後、ビロードで覆われたガラクタだらけの部屋に入る男。
古いテレピン油の匂いはいかにも美術室。何体もの彫刻や置き忘れの油絵、
得体の知れないアイテムがゴロゴロしており、足の踏み場もない。
ここは産泥のボス・藤田が好んで篭る場所だった。
彼の趣味は油絵、しかし漫画とは違いアバンギャルドとも言いがたい稚拙な技術。
似顔絵を描けば対象の顔面が溶けて茄子顔になり、
家と木のある風景を描けば屋根から東京タワーが足から飛び出した図になる。
お世辞にも漫画自体も絵がとびきり上手い訳ではない、しかし。
「藤田・・・相変わらず “ど” 下手クソだな!ここまで来ると感心するぜ」
「君も相変わらず嫌味な奴だねえ!ところでどうだい、最近の外の動きは」
「ああ、なんだか戦争が始まるとか。ウチ(産泥)には関係ねえけどな」
「ふぅん。そうすると画材買い出させるのも面倒になるなあ。困ったものだね」
「変な心配してるヒマがあったら画力でも上げるんだな。そういえば・・・」
「うん?」
「あの校庭で踊ってるVの字型のロボットはおたくの一味?メロンメロンうるせえのなんの」
「ははは、彼は先日給食のメロンを強奪寸前に何者かに奪われて以来、
ずーっと泣きながら校庭を走り回っているんだよ。安西と井上も怪我したし。
ボクらの大切なメロンをさらうだなんてヒドイ奴もいたものだよねえ」
「どっちもどっちだと思うぜ俺は」
「犯人の情報があったらよろしく頼むよ。ボクは絵の続きがあるから、またね・・・満田君」
「へいへい」
満田と呼ばれた男はキャンバスに戻った藤田に軽く会釈をし、退出した。
彼の野心的な瞳がぎらついたのを、見た者はいなかった。
「………。」
未だ、戦いが始まる気配のない、昼の町。
ラジオは古い音楽をならし、テレビは、バラエティ番組のみを流すそんな日々。
だが、その上辺だけの明るさとは別に、何時か始まるかもしれない戦いが、影を下ろしていた。
そこにまた何名かの漫画家が集まりだしている。良くも悪くもこの町が動き出そうとしている。
今動いている漫画家達の中にはそれを感じ取っているものが出てき始めた。
「これは、重大事項です。」
今朝のケンカの件で生徒会室に呼び出されたえなり、荒木、尾田の三人は、説十と栄主の戦争について、
そう矢吹から言われた。
「もしこの戦いが始まれば、この町の大半が消滅する戦いとなるかもしれません。」
栄主も説十もそれなりの数のスーパーロボットを持っている。それらが一斉に武器を使えば………。
「そこで、あなた達に命令です。なんとしてもこの戦いを止めて下さい。」
「あのー、俺も行かなきゃいけないんっすか?」
荒木が手を頭の後ろに置いて言う。
「もちろんです。特にあなたは今朝の一件がありますからね。これは懲罰と思って下さい。」
「……わかったッす。」
ぽりぽりと頭をかきつつ、荒木が言う。しょうがないなと言う雰囲気満載だ。
三人はそこまで聞くと、生徒会室から出ようとした。
「あと、それから。」
矢吹がつけ加えるかのように言う。
「この行動は内密の内に行って下さい。」
“戦争”が始まる。
小競り合いなら今までそれこそ日常茶飯事であったが、
街中巻き込む大事となると、年に一回もありはしない。
動き始めたのだ。運命の歯車が。
それとはあんまり関係なく。
『学園マスコットキャラ募集 コンテスト開催』
なんだかよくわからない張り紙が、かの街中に張られていた。
募集要項にはいくつか注文が書いてある。
『バトルだらけで殺伐とした世界に一服の清涼剤 ≪マスコット≫
物語を側面から彩るペット系の容姿を持つ漫画家募集中!
人間型でも可愛ければ可 世界を愛で救う天使 待ってます』
主催者は不明。ただかなり趣味に走っている。
コンテストの目的もうさんくさい。
賞金は一応出るらしい。
張り紙の一枚が壁から剥がれ風で舞い、ひとりの男の上に覆い被さった。
僅かB4サイズのポスターが、彼にとっては生命を奪いかねない凶器となる。
身長166ミリ(公証)の男は紙に包まれ上空に飛ばされていった。
小さすぎてフキダシの使えない彼は、手足をバタつかせながら脱出をはかる。
しかし彼は飛んでゆく。用水路へとまっすぐに。
横○ベイスターズ風のユニフォームを着た小人は、
着水後も水に流され地上からどこまでも遠ざかっていった。
彼の名はみずしな孝之。ププ会(プチキャラ友の会)会員であった。
他にあまりおらん気もするが・・・。
ササ願、好きだったなあ
それはそうと、こっちではあんま大規模な抗争ネタとかやりたくないな
そーいうのは、冒険の方でお腹イッパイだし
こちらのスレでは、もっと小規模な、「日常の中の非日常」みたいなものをやりたいと思うんだけど
そこんところ、書き手さん、どう?
126 :
124:04/02/05 10:12 ID:???
自分はそのつもりですー
抗争の裏でアホ話をチョコチョコね
(´-`).。oO(・・・・・・裏御伽でラブコメいや何でもありませんごめんなさい)
僕の方も抗争激化させるつもりはそれほど無かったりします。
まあ、抗争が起きる一歩手前をえなり達が止めると言うネタをしたいだけですから。
……予定は未定ですが。
「終わらせるって、簡単に言ってくれるけどよぉ………。」
荒木がぼやきながら言う。
「………もはや引き返せない所まで来てるみたいですね。」
えなりも同意して、その現場を見る。
栄主陣営には、凄まじいまでの飛行機の数が飛んできている。
説十陣営はスーパーロボットを周囲に並べ砲台代わりにしている。
「まあ、どうでも良いじゃねえか!とりあえず飯だ!飯ぃ!」
尾田がそう言って、近くの酒場風の食堂へと入っていった。
食堂………無愛想なマスターが、三人に軽い食事を出す。
「にょほ。」
荒木が、まあまあと言った感じで食べる。
「うめえええええぞぉぉぉぉぉぉぉ!」
尾田も感激しながら食べる。
「………。」
只一人、えなりだけは黙々と食べていた。
その隣、三人の男が黙々と飯を食べていた。
「………木村は……。」「……まだ………。」
「……お前の言った通り………。」
怪しげな会話をしつつ、その男達は飯を食べる………。
「……他の連中もまだ有力情報なしだ……。」
そして、一人がこう叫んだ。
「木村さえ見つければこのあほらしい戦いを終わらせる事ができる!」
と………
木村がカギなんだw
ヒロインですかw
滋庵風番外地。
そこは刑務所のごとき高い壁で、一般区画から隔離された、無法地帯。
俗に【蛮地】と呼称される校舎である。
仄暗い闇のなか、10を超える人影が見える。
各々の姿は様々だ。
中には、明らかに人間と異なるシルエットも存在する。
だが、そのいずれもが、常人を遥かに超える、恐るべき力を有していることが窺えた。
まるで、身に纏った闘気が、松明のごとく朧な光を発しているかのようだ。
その中心に位置するのは、常識はずれの巨体だった。
ざっと目算でも、ゆうに3メートルはあるだろう。
「全員、集まったか・・・」
静かで落ち着いた響きのなかに、聴くものの魂を揺さぶるような、威圧があった。
しかも、それは別段、押し殺しているわけでも、ましてや殺気をこめているわけでもない。
本人にとっては何気ない挙動が、並の人間には恫喝と映るのだ。
「いや。冨樫がいない」
そう答えたのは、巨漢の隣に座する、針金のように髪を逆立てた男だった。
体格は、平均と比べてもかなり小柄だ。
しかも、隣の巨漢と比べると、なおさらその小兵ぶりが際立つ。
しかしながら、その身に内包された威圧感は、巨漢と比べても遜色がない。
「どうせ、また悪だくみだろう。好きにさせておけ、鳥山」
「フン! あいつめ・・・ここのところ調子に乗りすぎだぞ」
鳥山と呼ばれた小兵が、イライラしたように吐き捨てる。
それを適度に無視して、巨漢は告げる。
「それでは、最高幹部会を始める・・・」
ドキドキ
横のテーブルの連中が叫んだ事に気づかず飯を食べ続けるえなり達。
それに構わず、隣の三人組は食堂のマスターに何かを交渉している。
「……変な奴もいるもんだなあ。」
荒木がそう言って、隣の三人組を見る。尾田が荒木と三人組を見比べながら言う。
「………いや、お前の方が十分変だ。」
「てめえ、今何つうた!」
荒木の周りの空間が歪む。
「止めてくださぁい!」
えなりが、そう言って荒木の近くの空間に飛び込んだ。
「おまえ、こいつが見えてるのか?」
驚いた雰囲気で荒木がえなりに言う。
「……こいつって……なんかハートマークがついてる人ですか?」
「ああ……こいつは『クレイジー・ダイアモンド』と俺は呼んでいる。こいつの力は………。」
突如として、『クレイジー・ダイアモンド』がコップを掴み、握りつぶす。
「ああああああああああああああああ!」
叫んだえなりの声と同時に、まるで時間が巻き戻るかのように、コップが元へと戻った。
「物を『直す』能力!!」
あまりの出来事に、驚いてるうちに、えなりとは別の声が飛んできた。
「きゃあああああああああああああああ!」
唐突に女性が食堂へと飛び込んできた。
その後から、謎の不良軍団が現れ、女性に襲いかかろうとする。
次の瞬間、食堂の中で声が響いた。
「およしなさい。人が見たら西部劇かと思うじゃありませんか。」
横の三人組のうち一人がそう言って立ち上がる。
「なんだてめえ………俺達を誰だと思ってやがる。」
狼藉をしようとした男達は、突如声をかけてきた男の方を向いた。
「……知らないな。」「……只の雑魚。」
後の二人が別々な事を言う。
「……てめえ!」
襲いかかってくるが、最初の男の当て身に吹き飛ばされる。
「……まあ、私達としてもここで場を荒立てるつもりはございません……まずはゆっくりと理由を話して頂けませんでしょうか。」
最初の男はそう言うと、マントを深く被る。
「ふん!事を荒立てるつもりはないか……。悪いが俺達は荒立てる事が目的なんでね!」
男はそう言うと、懐から銃を取り出し、最初の男目がけて発射する。
弾が当たるかと思われた瞬間、グニャグニャと弾丸の軌道が曲がり、地面に着弾する。
「なっ!?」
その風景を見てた全員が、あまりの事に驚く。
「私が超能力者だという事を知らなかったようですね。」
「まあ、使いそうな髪型だとは思っていたが……。」
最初の男……長谷川裕一の台詞に返事をしながら、男達が一斉に武器を構える。
「だったら……全員で一斉にかかれやぁ!」
リーダー格の男の命令はすぐに実行され、十数人近くの男達が、突如長谷川に襲いかかった!
荒木「ドラァ!!」
襲いかかろうとした、不良達が突如吹き飛ばされる。
荒木「人が良い気で食べてる時によぉ〜。わざわざ襲いかかってくるなんて良い度胸してるじゃねえか。」
そう言って、荒木は『クレイジー・ダイアモンド』を横へと出す。
不良A「あっ!?俺達を舐めてるのか??ああん?」
近づいた不良を吹き飛ばし、荒木はゆっくりと不良達を分け入るように歩き出す。
??「止めな………。そんなつまらない事でケンカをするのは……。」
後からの声を聞き、全員が動きを止める。
不良B「ですけど!真島さんの命令は!」
??「命令を聞いてるだけなのも良いけどよ。ちったあ、周りの迷惑というもんも考えてみな。」
荒木達は動けないでいた。その人物が持つ意外な威圧感の為に……。
??「店のおやっさんだって迷惑してる。ここだけじゃねえ、周りみんなが迷惑してるんだ。止めときな。」
不良達「…………今日の所はこれぐらいで勘弁してやる。」
店へと入ってきた不良達は次々と立ち去っていった。
??「邪魔をしたな。」
長谷川「……お名前は!」
その問いに、その男……ドラム缶のような物に簡単な手足をつけたような人物……はこう答えた。
??「野中英二。」
そう言って、その男は食堂から立ち去っていった。
のなー渋ー(゚◇゚)
誰が言い出しただろう。
産泥学園の平和な一日は、
ノリで決まった企画でえらい事に。
誰だよ、言い出しっぺはよぉ・・・。
「リック君!もう過ぎたメロンのことは忘れるんだ!
また新しい道を探せばいい。そうだ、今日は授業をサボって、
どこか遠足に行かないか?最後の桜を見に行こうよ」
産泥の漫画家たちが一堂に集まる教室がある。
基本的に保守的で仲良しなよいこちゃん軍団、
派閥はあれど横のつながりもあり、彼らは気楽に住み着いている。
普段寄りつかない連中も、寂しくなったら顔を出す。
先輩後輩の中もそれほど気にしなくていい。
たぶんえなりがそれを知ったら、泣く。
発言者は、いつも元気な松江名俊。
あっちと違って普通の元気なインドア格闘少年だ。
いい人揃いの産泥軍団の中でもとびっきりのナイスガイ。
「あらーいいわねー」これはチョンマゲデブ男のモリタイシ。性格はアネゴ系だ。
「なんやてー?」これはツッコミ担当の橋口たかし。関西出身のうるさい男。
「・・・・へ?」福地翼はこっちでもやっぱりキャラが定まらない。募集中。
「あたし、忙しいんですけど」新入生の田辺イエロウはおでこが可愛いクールな女。
「最期の桜?それはきっと怪奇事件だ。ぜひ行こうか」顔面怪奇男・川久保栄二。 帰れ。
(´-`).。oO(まあ松江名君はサボるなんて概念はないかもだけど)
松江名はケンイチか……アパチャイにしようかとも思ったが
ああ、追い込まれれば変身するから(謎
長谷川「本校にも、まさかあんな漢らしい人がいるなんて思いもしなかった。」
男A「人………なのか?」
男B「………何故に気づかん?」
横の男がツッコミを入れる。感動している長谷川に茶々を入れつつ、二人が頭を抱える。
長谷川「どうした?何か問題でもあるのか?」
男A「……長谷川気づかなかったのか!?」
長谷川「気づくって……何を!」
男A「あれはどっからどう見てもロボッ………。」
男B「待て!有賀!!」男A「どうした熊谷!!」
そう言って、有賀と言われた男は熊谷と言われた男の方を向く。
熊谷「長谷川は気づいてないんじゃないのか?」
有賀「気づいていないって………。」
こそこそと話ながら、二人は顔を見合わせる。
熊谷「気づいていないって………あんなはっきりしているのにか!あいつはニュータイプ能力も持ってるんだぞ!」
有賀「ニュウータイプ能力を持ってるから、ああなったのかもしれんぞ!!ほら、富野を思い出してみろよ………。」
熊谷「………確かにな……。」
長谷川「おーい!二人何こそこそと話し合ってるんだ?」
さっきから二人の世界に入っているのを長谷川が止める。
有賀「いや………ちょっと……。」熊谷「今さっきの人について話し合い……」
長谷川「外見なんてどーでも良いじゃないか!!それより、向こうの三人……ってどうした?」
あまりと言えばあまりの発言に二人は顔をテーブルに突っ伏した。
時音キタ――――(゚∀゚)―――――!!!
と、喜んでるのは俺一人なのかやっぱ?
(*´д`)イエロウタンハァハァ
(・∀・)人(・∀・)
イエロウいいよな。和の少女ツボ。
(・∀・)人(・∀・)人(・∀・)
長谷川「……と向こうの三人………。」
熊谷「ジャン高の連中みたいだけど?」
そう言って熊谷が後を振り向く。
??「この戦いを終わらせる為にやってきた、特別工作員って所だろ?」
そう言って、白髪の男がゆっくりと食事場へと入っていく。
長谷川「商業科の人間が一体何用だ?」
警戒をしながら長谷川が言う。
??「そう警戒するなって……今日は只話に来ただけさ……。」
長谷川「話??」
??「そちらの三人とな……。」
そう言って、顎でえなり達をさす。指されたえなり達は警戒を強めた。
ザワ……ザワ……ザワ……。空気が一気に凍りつく。
有賀「私達は邪魔のようだな……。おいとまする事にしよう。」
熊谷「そうだな。じゃそん男にけつの毛引っこ抜かれないように気をつけろよ。」
黒服を着た長身の男と、黄色いカーパーの少年が席を立つ。
長谷川「おい……二人とも……。」
有賀「俺達がいても話しないだろう?あの福本は。」
熊谷「そうそう!」
長谷川「自分が食べた分は自分で払下さいね。」
話をすり替えようとした二人を止めて、長谷川はカウンターに二人を引っ張っていった。
松江名君は品行方正、しかしちょっぴりヘタレで後ろ向き。
「リック君の悲しみソングを止めないと授業どころじゃないから・・・。
サボりだなんてあんまり気が進まないけど学園の平和には必要な事・・・ぶつぶつ」
とかボヤいてる間に他の連中は、とっとと荷をまとめて遠足準備。
「みんなの分もカツサンド買ってくるわー楽しみね〜」うきうきタイシ。
「わいはパス。学食のパンはいまいち好きになれへんねん・・・」実はパン嫌いの橋口。
「(ぼー)」他人に流される性格と人生の福地。
「あたしは自分のお弁当がありますから」絵に描いたような和の美人イエロウ。
「メロン〜〜〜!!メロンパンを買ってきてもらおうか〜〜〜!!」やかましいリック。
「怪奇(略)」説明不能の川久保。
そこへ絵の具まみれの藤田がキャンバスを持って憩いの教室・
通称『カレッジ』に現れた。新作が完成したらしくニコニコしている。
「師匠!」「あら先輩こんにちわ」「どうしました?」
「やあやあみんな!今からどこかへお出かけかい?
よければ出る前にボクの新作を見てやっておくれよ!自信作なんだ」
どれどれ・・・とキャンバスを熱心に覗くのは松江名と川久保。
他の連中はだいたい中身が想像つくので先に苦笑いで返しておく。
中身は案の定独創的すぎてよくわからない。松江名が笑顔で感想を言う。
「凄いですねー!このピンクと灰色と群青色!これは宇宙の神秘イメージですか?」
「え?あ、はは・・・桜の木なんだけどね・・・」
「・・・・・・」しばし沈黙。
「今から桜見物かい?ならボクもスケッチがてらお邪魔しようかな。
どこの桜を愛でるのかな・・・・え?滋庵風高校の・・・番外地にある伝説の桜!?」どうなる?
たまには上げてみようか
本編が忙しいのでこっちに書けないね
ごめんね
福本が横に座り、四人で会話を始める。
福本「まあ、この戦いは栄主も説十も、そう望んでることじゃねえ。只止めるに止められなくなってるんだ。」
そう言って、福本は写真を出す。
荒木「こいつは……?」
福本「まあ、こいつがこの戦いの主犯格、木村太彦って言う栄主の奴だ。」
そう言って福本がにやりと笑う。
尾田「こいつがどうしたんだ?」
福本「こいつは何も言わずに栄主を抜け……そして説十に捕まったと言う事になっている。」
えなり「なっている?」
奇妙な台詞にえなりが聞き返す。
福本「ああ、どうやらそいつはある奴が流したデマらしい。」
そう言って、福本は水を飲む。
尾田「で、こいつは今どこにいるんだ?」
福本「聞きたいか?」
全員がうなずいたのを確認して、さっと言う。
福本「ジャン高にいる。」
荒木「ちょっと待て!なぜうちにそんな奴が入ってきてるんだ?」
福本「さあ……そこまでは調べていない……と、ここからが本題だ……。」
そう言って、ドシンとトランクケースをテーブルの上に置く。
福本「ここに5,000万円ある……。木村を殺してほしい。」
周りの空気が一気に冷える。
荒木「……理由はなんだ?」
福本「あいつが生きていて余計な事を話しちまったら、それだけで話はややこしくなる……。」
またしても、空気が冷える。
福本「別に直接殺せと言ってるんじゃない。木村を閉じこめている所でわざと解放して、屋上から落とすだけでも良い。」
三人「………。」
福本「なにも、そこまでしなくても只屋上の方へ追いつめるだけでも良い……これは只の事故……事故としてだけでも良い。」
唖然とする三人。
福本「一生かかっても手に入れる事ができない大金だぞ?それをみすみす見逃すってのか??」
まだ唖然としている三人の目の前で、金の束を一つ引く。
尾田「何してるんだ?」
福本「お前等は迷った……迷ったらその時間の分だけ金を引いていく。」
えなり「卑怯だぞ!!」
福本「俺達の世界ではな……迷った分だけ命が減っていく。その代価だ。」
桁外れの凄み……。その凄みに三人の動きが止まる。そして三人が止まった瞬間にさらに束を抜く。
えなり「荒木先輩、尾田君、ジャン校に戻りましょう。」
そう言ってまるで福本から離れるかのように、えなりが立ち上がる。
福本「つまり、この仕事は受けないって事か?もう少し考えたらどうだ?」
先ほど、マスターに頼んだ白ワインを飲みながら皮肉っぽく言う。
えなり「僕は……あの金の抜かれる姿を見ていると……。」
ま る で 自 分 の 身 を 切 ら れ て い る 感 覚 が す る
えなり「この仕事は受けません。俺達は俺達なりの仕事をします。」
そう言って、えなりが自分の財布を抜き出し食事代を出す。
えなり「すいません、食事代はここ置いておきますので。行きましょう。」
その言葉に我に返ったかのように二人も自分の食事代を出し、食堂から立ち去っていった。
こっちはこっちで面白いと思うんだけど人いねえなあ・・・
んだのう
>>153 向こうが今凄いからそれどこではないのだろう。二つに書くのは大変だし……。
福本は、静かに飯を食べている。そこに一人の男が入ってきた。
「話は聞かせてもらった。良いのかい?あの男ほっぽいて。」
その問いを聞きつつ、福本は水に口をつける。
「かまわんさ。ここで金に手をつけるようだったら、そいつを見捨ててたさ。」
「???」
「だいたい、金で人を殺すという事は、金で裏切るっていう事だろう?そう言う手合いは信頼できない。
普通、人間なら心の中で誘惑とかそう言うのがあるだろう?だが奴はそれを蹴った。
つまり奴は人間……人間だ。」
「……そういうもんかね。」
静かな威圧感に押される男。
「そう言うもんさ。」
はははと軽く笑いながら、福本は水をぐいっと飲む。
「さてと、こちらは何とかなりそうだな……よし、後は本校がどう動くか……。」
そう言って、福本が報告書を読む。
「説十の方は戦力がそろってきたようだな……。」
まあ、説十は慎重だからすぐさま攻撃と言う事はないだろう。
「さてと、こちらも動く準備を開始するか。」
福本はそう言い放つと、代金を払い店を出ていった。
おおー
やるな福本さん
荒木「……さてと、ジャン高にいるってのは聞いただろうが……。何処にいるんだ?」
そう言って荒木はゆっくりとジャン校を見渡す。
えなり「広いですからねえ……ここ……。」
そう言って、えなりも見渡す。
尾田「なあなあ、あそこじゃないのか?」
そう言って、尾田が校舎の一角を指さす。
木村「おーい!おーい!」
そう言って、木村が窓から手を振る。
尾田「よーし!ちょっと行ってみるか!ゴムゴムの……ロケット!!」
木村のいる窓を掴むと、そこへ向かって真っ直ぐ進む。
木村(やった!これで助かった!!)
そう思った、木村だが、次の瞬間別の考えが浮かぶ。
木村(このまま助かったら面白くない!!)
急いで窓を閉め、部屋の外へ出ようとする。
梅澤「おい?どうしたんだ??」
木村「助けてえええええ!!」
叫びながら廊下を走る木村。窓の外では……窓に突っ込んだ尾田が急いで入ろうとしていた。
裏御伽探偵事務所とか出しちゃダメ?
澤井君はアルバイトで
>159
良いんじゃない?前の人の設定を無視しなければ。
と言うより、書いて欲しい。
えー(*´∀`)いいのかなー 張り切っちゃうよ?
162 :
逃走:04/03/07 21:07 ID:???
木村「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そう叫びながらジャン校を走り回る木村。
尾田「待てぇぇぇぇぇぇぇ!」
そう言って追いかける、尾田。
荒木「こっちか!」
そう言って、荒木とえなりが木村の前に立ちふさがる!
木村「………。」
挟まれる形となった木村は困ったように顔をしかめる。
荒木「言っておくが、今の所君に危害を加える気はさらさらねえ。
栄主に一回戻ってきちんと説明してもらおう。」
荒木は疲れた顔でそう言い、木村を真っ直ぐと見つめた。
しかし、声は木村の方からは聞こえず、別の方から聞こえてきた。
??「………それは困る。」
謎の声の正体は!?そしてその目的は!!
実は早々話がこんがらかってよくわからんのだよ(木村事件から)
誰かまとめてくださいませんか?
職人さん達・・・GJ!
大まかなながれ
木村がロケット連合に捕まる。
真島が、栄主にそれを説十の仕業と言う。ロケット連合には栄主が取り返しに来ると嘘を言う。
栄主が説十に攻め入る準備を開始。
説十に向かって攻撃が開始される。長谷川達は木村を捜しにが町に出る。
荒木達はこの戦いを終わらせるように矢吹から依頼を受ける。
福本と出会う。で、この戦いの鍵である木村がジャン校にいる事を知らされる。
そこで5000万で木村を殺すよう頼む福本。えなり達はそれを断る。だがそれは福本のテストだった。
で、木村を偶然見つけたものの、木村は”このままだとつまらない”と言う事で逃走。
何とか追いつめるが、そこで何者かの邪魔が入る……ってのがだいたいの流れだと思う。
そもそも木村何しに来たんだよ_| ̄|○
サンクス
>>166 えなり本編よりもかなり「余の名はズシオ」的展開が強まっているというか。ノリですノリ。
本編進まない記念age
さて、何も知らず帰路についたZ三人組。
長谷川「……ん?」
何かに気づいたかのように、長谷川が路地裏を見る。
熊谷「どうした?」有賀「何かあったか?」
そう言って、二人もつられてそちらを見る。そこには……。
長谷川「野中さん!」
倒れ込んでいる、野中の姿があった。
??「ちっ……運の悪い奴もいたもんだ。」
そう言って、その男が剣を振る。たちまちのうちに数百の獣の顔が現れた。
長谷川「その能力は!」
??「これは、俺のダークブリング『リアル・モーメント』の能力!!」
そう言うや否や、長谷川に向かって数百の獣の顔が襲いかかってくる。
長谷川「スパイラル・ストライク!」
腕から螺旋状のエネルギーが放出し、獣の顔を吹き飛ばそうとするが、エネルギーはすり抜けてしまう。
長谷川「(幻か?)。うわあああああああああああああああああああッ!」
一匹の獣に腕を噛まれ、長谷川が大きく叫ぶ。
??「ふん……こちらとしても、色々あるんでね……。見た事を不幸に思え……。」
そう言って、その男……真島ヒロは剣を構える。
長谷川「有賀!熊谷!野中さんを頼みます!ここは私が食い止めます!」
熊谷「長谷川!……わかった!!」
そう言って、二人がかりで野中の体を持つ。
真島「……逃すか!」
剣を振るおうとするが、長谷川が牽制する。その姿を忌々しそうに見て真島が叫ぶ。
真島「……実力で退いてもらおう!!」
真島はさすがどっちのスレでも悪人だのう
始めてこっち覗いたけど
本スレの悪いところをいきなり受け継いでるのな
(´Д⊂
>>171 言ってる意味がよく分からないんだが、ちょっと英語で言ってみてくれんか?
そろそろ書きたいなage
ホシュ学園
いわゆる昼食時。授業もやらずにそこかしこで闘争の種。
木村太彦を中心に回り出す赤い歯車。
それらとは別に、静かに動き出す漫画家達の時間――――
滋庵風高校、屋上。
トコロテン澤井が天日に干されて美味しさがアップしている頃。
彼の携帯が奇妙な着メロを奏でだした。
♪ポーパピッピ パープピッパ ピーピパプピー♪ポーパピ パパペペ パパポパペピポ♪
ビクリ。揺れるトコロテン。ただの童謡に動揺する澤井(ダジャレ)。
この気の抜けたメロディはいったい・・・?
(・・・この携帯が鳴る時が本当に来るとはな。
支給品とはいえゲームにパケ代つぎ込んで正直すまんかった。
俺が【彼】のスカウトを受けてから一ヶ月。まだ【社員】全員と顔を合わせた事はない。
俺の≪初仕事≫か・・・楽しみだ。しかしこの曲・・・)
澤井は思案に暮れながら携帯のボタンを押す。
「・・・こちら澤井、いや暗号名(コードネーム)BBB(ボーボボ)。何用か?」
『BBか、こちらAT(オートマチック)。今から事務所に来れるか?』
「ああ、行けるぜ。身体が太陽光線で乾物化しかけているがな!」
『来る前に水を飲んでおけ。では1時までにな。お前の初仕事だ』
「そう来なくっちゃな!・・・茶でもいいよな、AT?」
『変な色がついてもいいならな。他のぐうたら連中も珍しく出社しているんだ、急げよ』
「アイアイサー」
携帯を切り、満足げな息を吐く。
アルバイト身分だが、いつか正社員になりたいと思う。かっこいいからな。
「もしかして童謡≪きんたろう≫が、あの事務所のテーマソングなのか?
変なところだな。【 裏 御 伽 探 偵 事 務 所 】ってのは・・・!!」
久しぶりに話が書かれたな。
探偵物語age
長谷川さんの情報を調べていたらマップスが読みたくなった・・・
なんか書こうと思ったけど女化ネタが駄目な俺には無理だった
魔法で男に変えてしまえばいいのです
女化ネタだと考えるからいけないんだ
「漫画キャラが作者名を名乗ってる」と思えばいいんだ
逆転の発想か
学校の屋上で日干しになっていた澤井はおもむろに、
巨大なちくわをどこからか取り出し屋上の手すりにぐにゃりと載せる。
そしてちくわの穴の中によいしょっと入り込み、掛け声。
「目標!2キロ西のオンボロビル4階!アドバンスドちくわ砲レディーセットゴー!!」
どごーん。 大仰な台詞とともに、春の陽光で虹色に透ける澤井は空を舞った。
漫画家あふれる混沌の街。
小都会の一角にそびえる廃虚寸前の古ビル。
エアコン不用の心地よい風を取り入れるため全開になった事務所の窓の、
ピンポイントの隙間を通過して無事べちゃりと澤井到着。
見事なまでに砕け散ったところてんが美しい。
「早かったなBBB(ボーボボ)。あと2分遅れていたら賭けは俺の勝ちだったんだがなあ」
屈託なく笑うのは眉目に意志の強さを宿した黒髪の青年。
全身黒づくめで、なぜか不似合いなサングラスを頭の上にかけている。
彼が先ほどの電話の主・ATこと岡野剛であった。ちなみにロボット工学者だ。
「残念だったなAT!俺の勝ちだ。お好み焼きおごれや」
「(幽霊のくせに・・・)貧乏人に勝って嬉しいもんかね」
ため息をつく岡野の横でニヤニヤ笑うのは幽霊社員(笑)真倉翔。
暗号名は4×4(フォーバイフォー)。
同業者には《ハッタリ(屋)》を意味するブラフと呼ばれる。
かつて家業の神父をかさに色々詐欺罪を働いた経歴を持つゴリラ顔の男。女にモテモテ。
愛車の四駆は社員たちの重要な足だ。岡野の改造がほどこされているスパイ仕様。
たぶんプーマ号ではない。
「所長の姿が見えないがいかが致したかな?」と澤井。
「さっき客が来て別室にな。そうだ、まだ顔合わせしていない社員がいたな。岡村!」
「なんだー?げっ、なんだこのしゃべるゼリーの破片は」
「む、そこにツッコミを入れるとはさすが気が利くな(?)。
紹介しようBBB、彼はうちの切り込み隊長岡村。暗号名はレオ。漢字で書くと烈王だ」
「お前かーこの前入ったバイトってのは。早く正社員になって、
俺をお茶くみや掃除や買い出しの苦行から救ってくれよなっ!わはは」
屈託のないのが長所兼短所。レオこと岡村はにこやかにゼリーの破片を投げた。
「ぐわぁー!食い物を粗末にするなと親に教わらなかったのかー!」
「ふっふっ、俺の親父が教えてくれたのは、殺人技術と漫画だけだぜっ!」
「威張る事かぁ!!」ご立腹のところてんと、やけに爽やかな雑用社員であった。
無事澤井ボディの復元も済み、午後の事務所にまったり空気が訪れる。
「ああ、そういえばもう一人・・・副社長のリベロがいるが、あいつはここ最近行方不明だ。
風の噂では異世界で巨大化して乱闘してるらしいがこっちでは関係ないな(笑)」
「ほほう。異世界といえば先日変なのに遭遇して大変だったなあ(>38)」
本編とキャラ兼用かい。そして客との面会を終えて所長が皆の前に顔を出す。
「おお来たか澤井!忘れてねえよな?
俺がここ【裏御伽探偵事務所】所長の本宮だ!最近仕事が少なくてな、
お前の事放っといて悪かった。今日からバリバリ働いてもらうぜ!
まあまずは挨拶代わりにメシでも食いに行くか。俺のおごりだ。焼き肉でいいか?」
わははと豪快な笑い声が乱雑とした事務所内に広がった。
「おでん!(澤井)」「ラーメンがいいです(岡野)」「お好み焼きだろーが(真倉)」「ファミレス!(岡村)」
「 わ が ま ま ぶ っ こ い て ん じ ゃ ね ぇ ーーーーーーーーーーー !!!!
俺が焼き肉と言ったら焼き肉なんだ!覚えておけ!じゃあ行くぞてめーらぁ!!」
「「なら最初から“いいか?”なんて聞かないで下さいっ!!」」
やかまし会社員軍団が、がやがやしゃべりながら階段を歩いて降りる。
それをどこからか気配なく見守る男の影。
先ほど面会した客とは別の人間である。本宮の、友人。
「やれやれ、おっさんも相変わらずだな。俺もご相伴に預かろうか」
男は薄い唇にトレードマークの微笑を浮かべると、背中を向け姿を消した。
30分後、食べ放題焼き肉屋の経営を傾かせる《ブラックリスト作成事件》が勃発した。 (つづく?)
そしてちっとも探偵編に突入できない(トホホ
あ、続いてら。
他にも何人かキャラ兼用なのもいそうだなぁw
鯖が移動しました〜
これで三回目か