【ネギま!】4番 綾瀬夕映萌えスレッド3【もるです〜】

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31マロン名無しさん
「―――何、やってるの?」
のどかがもう一度、闇に向かって質問を投げかけた。感情のこもらない、機械が発する合成音声のような声。
夕映の華奢な、発育の遅れた方がビクリと振るえた。ネギも夕映から自分のモノを引き抜き、ただ呆然と立ち尽くしている。
「ねぇ、答えてよ夕映。 何を、 していたの。 ねえってば!!!」
遂にのどかが怒鳴った。顔を真っ赤に染め、夕映の行為を問いただす。
夕映は口を数回パクパクさせ、それから頭をぶるんぶるんと震わせてから、冷静にいった。
「何って、男性と女性の営みですよ、のどか。」
最早こうなっては反論のしようがない。素直に、出来るだけ平坦な声を出すよう努めた。
「営みって・・・・ なによそれ!!! 何でそんなこと夕映がしてるのよ!!」
いよいよ勢いづいてきたのどか、おろおろしていたネギが二人をなだめようと口を挟む。
「あの、宮崎さん。これは、 その、 僕がはじめに―――」
しかし、
「ネギ先生は黙っていて下さい!! これは私と夕映の問題です!」
あっさりと封殺されてしまった。 僕の問題でもあるのに、そう思いながらもネギはすごすごと引き下がる。なおものどかは続ける。
「ねぇ夕映、 中学生がこんなこと、 していいとでも思ってるの!? それも私のネギ先生と!!」
「あなたの物ではありません!!」
突然夕映が大声を出した。
「ネギ先生は、決してのどか一人の物ではないです!! 何か勘違いしてないですか!? 
 告白ぐらい、いまどき小学生でもしてます! 告白ごときでネギ先生をモノにしたなどと思わないことですね!!」
その発言がのどかの中の何かを引き千切った。とたんに静かになったのどか。しかしそこからは威圧感をじとじとと出していた。
(なっ… 何ですかこの雰囲気、威圧感は…。 これがいつもののどかなの?)
32マロン名無しさん:03/12/31 01:47 ID:???
夕映の額から一筋の汗が浮き出、肌をつたって目の中に入った。思わず目を閉じる夕映。
その瞬間。のどかは踏み出していた。半歩で夕映の懐へと入り込み、そして十分にスピードと体重をのせて右拳を思いっきり振りぬいた。
ゴスッという鈍い音と、グプワァッという悶絶の超えが響いたのはほぼ同時だった。
鳩尾に拳を叩き込まれ、胃の内容物を逆流させながら、かがんで痛みに耐える夕映。
そこにのどかの前蹴りが炸裂した。足は丁度夕映の鼻頭に命中し、メキッと骨の軋む音を残し、頭ごと吹き飛ばした。
まともに受身を取ることもできずに転がる夕映。鼻からはおびただしい量の血が流れ出ていた。鼻の骨が肉を貫いたのだった。
必死に手を鼻に当て、血を止めようとする夕映。しかしその程度で血が止まるわけがない。
どんどん溢れる血で赤く染めた手を見、生理で慣れているとはいえ、さすがに蒼白となった。
夕映が自分の血を見つめている間、のどかは落ちていた本を拾い集めていた。
そして夕映の近くに寄り、本を積み重ね、その上に立ち、夕映のしとやかな髪を鷲づかみにして持ち上げた。
自重で髪が数十本、ブチブチと音を立てて頭皮ごと引き抜けた。
新たな痛みに身をよじる夕映。その顔に平手打ちが繰り出された。
33マロン名無しさん:03/12/31 01:48 ID:???
 パアァァンッ!!
「何で」
 パアァァンッ!!
「あなたなのよ!」
 パアァァンッ!!
「この、泥棒ネコ!!」
 ゴギャッ!!
「私を騙し、私からネギ先生を奪った」
 メキャッ!! ズチャッ!!
「貴様を決して」
 グチャッ!!
「許さない」
 ドサリ。
途中参加した本により顔面を砕かれ、端正に整っていたはずのそれは、見る影もない程に壊されていた。
うずくまり、顔を手で覆い、必死に痛みに耐える夕映。のどかはそれでも容赦せず、わき腹に蹴りをみまう。
「私の背を押し、応援してきてくれたのは全て演技だったのね。ネギ先生に近づくための。私を利用した。絶対に許せない。」
怒りに任せて放った蹴りが夕映の肋骨を砕いた。 がはっ とくぐもった声が聞こえた。
夕映の目から赤い涙が流れていた。そんなつもりじゃなかったのに。私は本当にのどかを想っていたのに。それなのに、それなのに。
深い悲しみが夕映を苛んだ。と、共に心の底に黒い物が沸き起こっていた。 明確な敵意。
夕映は歯が折れ、口の中がずたずたになっているのにも関わらず、口を開き、いった。
「ネギ先生は渡さない。 のどか、 あなたが悪いのです。」
「っ この!!」
のどかの顔が再び憎悪に歪んだ。と、そこに何かがもの凄い勢いで衝突した。
とても硬いもの。のどかは突然のことに全く対応できなかった。ただ耳の真横でしたメキッという音と共に飛ばされるだけだった。
月の光がやさしく室内を照らす。上弦だろうか。
そこに映し出されたのは、「家庭の医学」を右手に携えた夕映だった。