今日の5の2を読んで小学生の頃に戻りたくなった奴→
帯の宣伝文句に騙されました。
嫌々3get
2 名前:マロン名無しさん :03/12/26 11:06 ID:???
帯の宣伝文句に騙されました。
3 名前:マロン名無しさん :03/12/26 11:53 ID:???
嫌々3get
むしろ今の年齢のまま、お近付きになりたいです。
というか俺は1から人生をやり直したいです
小学生というより幼稚園からやり直したい
漏れは小学生とやり直したいでつ…
↑小学生とやってたのか?タイーホ
11 :
マロン名無しさん:03/12/27 14:37 ID:nYV3gdq/
今の小学生はあんな感じなの?
俺はむしろ今の糞ジャンプを読んでると昔に戻って面白いジャンプを読みたい・・
>>10 ★小学生と恋愛すること自体は、法律上問題ない
14 :
マロン名無しさん:03/12/28 22:59 ID:jjHwQbce
Hは?
2chの評判とヤンマガの「品薄」に騙された。
>>14 ダメに決まってるじゃん…
>>15 見ぬけない人間が騙されたと言っても、自身の眼力の無さを露呈するだけ。
ちょっとHな小学生版あずまんがみたい
小学生時代、ナツカスィ・゚・(ノД`)・゚・。
小学校時代虐められてた俺としてはこの漫画に過去は微塵も感じない
ええ、僻みですよ。漫画のキャラに嫉妬してますとも。
好きだけどね、作品自体は
あぁ、私もだよ…
だから「小学生に戻りたい」ではなく、
今、ナツミたんとお近付きになりたい。
あわよくば騙したい。
に…
この後思春期で異性とかを意識しだしてあまり話さなくなるんだよなぁ。
>>17 僕も少し思った。
よく「意識や記憶はこの状態のままで小学生に戻りたい」という香具師がいるが、
実際叶ったら大変なことに・・・
意識と記憶と学力と運動能力だな
後者二つが小学生の頃の自分に戻ってしまうと変な奴で片付けられそうだ
とりあえず萌えは別にしてもしかなうなら本気で人生やり直(ry
>>13 もえ○んか?
There are no ploblems to fall in love with pupils.
と、マジレスしてみる。
保守
28 :
マロン名無しさん:04/01/08 20:57 ID:Idf+YNf0
読んだけどどうみても、キャラが小学生に見えない。
テニス並みに酷いぞ?
まあ見える奴には見える、見えない奴には見えないってことだな
ロリにしかない心眼ってやつがあるからな!
真実を見抜ける人でないと
(炉利になるのは)難しい
どーせみんなロリだろ?
かわいい女性は幾つでもかわいいということでw
ガチロリ気味の漏れから言わせてもらえれば、この漫画は不可だなー。
どいつもこいつも思考が老成化しちゃってて、小学生なんて設定だけじゃん。
狙ったような狙えてないようなキャラ立ちの中途半端さ加減もなあ。
これならビームの『放浪息子』の方が全然子供エロス満載すよ。
>>34 炉利にも幅があるって事じゃないのか?
赤ん坊〜4,5歳
小学校低学年
小学校高学年
中学生
ってな具合で。精神年齢の問題もあるし。
36 :
漏れ的には:04/01/13 17:05 ID:RyNJVuyb
>>36 2次なら
小学校高学年から
3次なら
中学生から
>37
強いて言えぱ梅田。
髪の毛脱色してるのは不可。問題外。
三次元じゃ萌えない。
_| ̄|○
小学生の顔を大人っぽく描くのはギャグなのかなーと思ってたら、なんか普通のシーンとか
ちょっとエッチなシーンでも大人っぽく描いていてよう分からん。
どのネタも、別に小学生である必然性は感じないなー。
誉めるようなトコも無いが、そんな嫌いじゃない。
やたら分厚いから絶対打ち切りで、中途半端な作品だろうと分かって
買ったからか。
灰羽はいい作品だったけど、あんまり好きになれんかったから、こっちのほうがいいかも
こんな漫画が出たら幼女誘拐が増えちゃうよ
↑
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!
この漫画は好きだけど、戻りたくはないな。
家庭では虐待受けて、学校では教師からすら嫌われてたような
時代で、卒業アルバムも捨てちゃったしな。
あずまんがとか読んでも登場人物を羨ましく感じるよ。
あぁ、分かるな。
いや、別にディープな虐待とか受けてたわけじゃないが。
「今日の5の2」とか「よつばと」とか「あずまんが大王」とか、
なんであんなに日常が楽しそうなんだろう。
オレもいじめられてたわけじゃないけど、戻りたくはないな。
学校って「絶対に拒否できない集団生活」じゃん?
有る意味、刑務所に通ってるようなもんだ。
いや、むしろ、今この歳で小学5年生のナツミたんとお近付きになりた(ry
54 :
49:04/02/10 05:45 ID:???
警察から父親が死んだと学校に連絡が来た時は正直参ったな。
アル中だったからいつ死んでもおかしくはないと思ってたけど。
遺体との面会にも、葬式にも債権者がいたら嫌だったから
行かなかったし、行けなかった。
彼はかわいそうな人だったな。シラフのときはいい人だったのに。
スレ違いsage。
>>53 それがいいな。漏れもメグミたんと(ry
俺は楽しかったぞ。今にも戻りたいくらいだ。
はっきり言ってクソですな、これ。
たしかに、あずまんが以上に読める人を選ぶ漫画だな。
てか「よいこ」を思い出したよ
別にロリじゃないよなあ。
歳がロリなだけで、デフォルメ具合とか性格描写がこれより幼い中学生モノ・高校生モノとかいくらでも
ある気がする。
ナツミたんの無警戒さをリアルに表現するには
「小学5年生」でなくてはいけないのです。
中身(精神)は今のままで戻りたいな
62 :
マロン名無しさん:04/02/22 21:43 ID:h065kmra
300才童貞の俺には関係ない話だな。。
ちんぽも今のままで戻りたい
漏れは小学校5年で性能は整ったので無問題だな
・・・いえ今も仮性ですが
イ`
小学生の頃はてぃんぽがでかいとバカにされなかったか?
三女(*´Д`)ハァハァ
ほっしゅ
si
挙手
71 :
行殺きのこ ◆KINOKO/Xcw :04/04/10 00:01 ID:FDomFkMc
サヴカルくせえからキライ
ぶっちゃけむかつく
「今日の6の2」
春のそよ風に桜が舞う校庭で、柔らかな陽光がリョータ達を照らしている。
今日は小学校最後の学年の始業式。
クラス替えは二年毎なので今年は行われないが、リョータの胸は新鮮な気持ちで一杯だった。
心の中は春の日差しのようにポカポカ暖かく、高揚感で溢れている。
様々な感情が桜の花弁のように舞う様子はまさしく春爛漫といった感じだ。
また、そこら辺の心境はチカも同じで、それはお互いの関係と大いに関わりがあった。
きっかけは、ホワイトデーにリョータがチカを映画に誘ったことだった。
ちょうど日曜日に当たるその日は、春の接近を感じさせる晴れ上がったいい天気で、絶好のデート日和。
親には友達みんなで観に行くと告げて、二人は一緒に離れた街の映画館まで電車で出掛けることにしたのだった。
「まさかリョータが映画に誘ってくれるなんてねー」
駅から出て表通りを二人並んで歩いていると、チカが意外そうに言う。
薄く化粧を施し、髪型や服装もいつもと違う彼女の表情はいつになく明るい。
「一体、どういう風の吹き回しかしら?」
軽く皮肉めいた言い方をしながらも、その声からは嬉しそうな様子がはっきりと感じられる。
「ま、まあ一応ホワイトデーってことでだな・・・あ、それに俺も観たかったからな、指輪物語」
そう答えながら、今までとはだいぶ雰囲気の違ったチカを前に、リョータは自分でも緊張しているのがわかった。
(コイツ、こんなに可愛かったっけ?)
普段何気なく接しているときの余裕はどこかに消え、今日は目の前の相手を妙に意識してしまう。
何故だろう?もう十年近く身近にいるのにこんなことは初めてだった。
「ん?どうかした?」
リョータの不自然な様子に気付いたのか、チカが少し心配そうに声を掛ける。
いつもならこれくらいのことはいちいち気にも留めないのだろうが、今日のチカはやけに気が回る。
「なんでもないよ」
そう答えながら目をやったチカの口元には、薄くリップが塗られていて、外の光を艶やかに反射していた。
それが、バレンタインのチョーク味のキスを思い出させる。
たった一度だけ交わした、あの、中途半端で不完全なキス。
ほんの一瞬だったので、触れ合ったときの感触ははっきりとは記憶に留められなかったが、
直前に水で濯いでいた彼女の唇が、今みたく瑞々しく潤っていたのは覚えている。
あれ以来、リョータはチカのことを今までとは違う目で見るようになっていた。
本人にその自覚があったかどうかはともかく、今回リョータがチカを誘ったのは、
単純に映画が観たかったということ、それに対してコウジ達の都合が悪かったこともあるのだが、
心の奥底では何かしらの進展を期待していたのだろう。
名目は単なるバレンタインのお返しということになっていたが、二人の間には、新たな展開を予感させる微妙な空気が漂いはじめていた。
そのためか、映画を観ている間もリョータはあまり集中することができなかった。
真っ暗な館内のすぐ隣にチカが座っている。
ほのかな香水の香り、そしてかすかな息遣いの音が空気を伝わって届いてくる。
距離的には、教室ですぐ側の席に座っているときのと大して変わらないはずなのに、
ここではそれがひどく気になってしまう。
落ち着かず、そわそわしながらスナック菓子をただ口に運ぶ。
上映時間は4時間近くと確かに長かったのだが、リョータにとってはそれがさらに長く感じられた。
それでも、ようやく物語がクライマックスを迎えて、スタッフロールが流れ出すと、
「よかったね。私ちょっと感動しちゃった」
チカが鼻声で言うのが聞こえた。
どうやらチカの方はしっかりと映画に見入っていたようだ。
先程から一人空回りしている自分の精神に苛立ちを覚えながらも、
リョータはとりあえず彼女を満足させられて良かったと胸を撫で下ろした。
74 :
マロン名無しさん:04/04/13 15:57 ID:ksPSgUed
75 :
72:04/04/16 02:34 ID:???
映画の後は、その辺をしばらく二人でぶらぶらすることにした。
休日の街は学生や会社員、親子連れにカップルなど多くの人間でごった返している。
通りを行き交う人々や街並みを眺めながら歩いていると、何を思ったのかふいにチカが二の腕をリョータの左腕に絡ませてきた。
そのまま寄り添うように体をピッタリと密着させ、腕には小さな胸のふくらみまで伝わってくる。
チカの唐突かつ大胆なアプローチにリョータは動揺してしまい、頭の中は一瞬で混乱状態へ陥ってしまった。
「な、なんだよいきなり」
しばし固まった後にどもりながらそう返すのが精一杯で、
リョータはそれ以上一体どのような反応をすればいいのかまるでわからなかった。
チカの意図や、それを想像した結果からくる嬉しさよりも、自分の心臓の激しい鼓動が相手に伝わっていないかとか、そういったことが気になっていた。
「ねえリョータ。こうしてると私達、他人からは恋人同士に見えるかな?」
負荷が掛かってフリーズしたようなリョータの様子とは裏腹に、
意味深な台詞を平然と口にするチカの態度はいつになく積極的である。
いたずらっぽい上目遣いでリョータを見つめると、優しく微笑みさえする。
(ひょっとして、もてあそばれてるのか?)
もはや普通に呼吸することすら危うい状態で、相変わらずリアクションに困っていると、
「あ、この指輪かわいい。ねえリョータこれ買って!」
「え?」
チカは露店で売っている指輪の一つを見てふいに足を止めると、今度はそう言ってリョータの腕をぐいと引っ張った。
76 :
72:04/04/16 02:38 ID:???
外人の露店商が何やら喋りながら指差している台の上にはシルバーのリングが幾つも並べられていて、
リョータが値札に目をやると、そこには小学生にとってはかなり厳しい、というよりありえない額が書かれていた。
いきなり無茶な要求ではあったが、それは先程からの金縛り状態を打ち破るのにはいいきっかけだった。
「なんだよ?お前まで指輪に魅入られたのかよ?」
リョータはできるだけ普段と同じような口調を意識しながら、ようやくまともに口を利きはじめた。
「ちょっとね、へへ…」
「まったく、映画だけじゃ満足できないのか」
それは自分自身のことなのではないか。
そんなようにも思えたが、リョータはとりあえずそれで誤魔化したつもりだった。
「でも、入場料も交通費も自分の親が出してくれたから、まだリョータに何か奢ってもらったとかしたわけじゃないし」
チカも痛いところを的確に突いて譲ろうとはしない。
「いや、そんなこと言ったってこんな高いもの買えるわけ…」
そうリョータが言い終える前に、
「じゃキスして!」
一体どのように考えたらこの発言に至るのか、チカは再びリョータに要求した。
「なんで……」
「この前の続き
ホワイトデー次第って言ったでしょ できないなら別に…………」
77 :
72:04/04/16 03:03 ID:???
リョータはまたしても、一瞬言葉に詰まってしまった。
だがこのとき、チカのリョータに対する気持ちが真っ直ぐに伝わってきて、
それが自分のとぴったり重なり、完全に一致したように思えた。だから、
「わ、わかったよ。すればいいんだろ」
ぶっきらぼうにではあるが、リョータははっきりと肯定の返事をした。それから、
「けど、ここじゃアレだな…こうしようぜ」
少し考えてからこう付け加えると、
「確かさっき通った近くに公園があったから、そこでするってのはどうだ?」
と提案した。
「……いいわよっ」
チカも間を空けずに、何故か自棄になったように答える。
あまりにも唐突で筋の通らない展開ではあったが、双方の意思確認はこうして驚くほどあっさりと終了した。
「よし、じゃあ行くか」
リョータはまるで自分に向かって言うように呟くと、再び歩きはじめた。
チカも組んでいた腕を放すと、後ろからその背中を追いかける。
呆れ顔でオーバーなアクションをしている露店商を尻目に、二人は無言でゆっくりと歩を進めていった。
ここから先はもう急ぎたくないといった感じで、今度は心の準備をする時間が欲しいかのようにゆっくりと。
おちぼ
79 :
マロン名無しさん:04/04/27 13:56 ID:D43xV66x
クソですな
人いねーな
81 :
72:04/05/06 01:08 ID:???
歩きながら、リョータは自分の気持ちを再確認していた。
これからチカとキスをする。
今、この目の端に映っている少女の唇に自分のそれを重ねる。
実際に想像してみると、胸がまたドキドキして、何ともいえない幸せな気持ちがやってきた。
しばらくそれを堪能し、今度はチカとクラスメートの女子数名とを置き換えてみる。
ところが、今度はこれといって胸が高鳴るようなことも起こらない。
というより、むしろばっちい行為のように思えて気分が萎えた。
それで、やはりチカは自分にとって特別な存在であるのだということを認識する。
それからリョータは、あの日のことをもう一度思い出して、更なる決意を固めた。
あのときは自分でもわけのわからないままなんとなく終わってしまったが、今日はそうはならないだろう。
今度こそちゃんとキスをして、自分達の関係をはっきりさせてやろう。
その後は、今日みたいにまたデートをしたり、他にも二人で色々なことをしてみたい。
皆に気付かれないように手をつないで帰ったりとか、二本あるのに二人で一緒の傘を使ってみたりとか。
例えばそういったささやかな行為でさえ、今はとても魅力的なことのように思える。
そういえば、男と女はおかしなことをするとかコウジあたりが言ってたけど、とりあえずそれもしてみたい。
チカのことをもっとよく知りたいし、自分のこともより知ってもらいたい。
そう思っているのは向こうも同じなんじゃないだろうか?
こんな具合に、リョータの頭の中は、次第に様々な妄想で溢れかえっていった。
勿論、今は目の前にある課題をクリアーすることが先決だし、
それができなければ何も始まらないこともリョータ自身よくわかっていた。
だが、とりあえずうまくいきそうな状況に持っていけたことで、気持ち的にも余裕が出てきたのだろう。
だから、リョータはきっかけをくれた露店商にも心の中で感謝していた。
82 :
72:04/05/06 01:19 ID:???
そうしてしばらく歩いていると、やがて見覚えのある場所が二人の視界に入ってきた。
都会の真ん中で緑を携えながら佇むオアシスのような、土地の確保が大変そうなこの街にしてはなかなか大きな公園。
一番近くの入り口に周って中へ入ると、中央には噴水があり、その周囲には散歩コースやグラウンドなども存在している。
公園自体が広いお陰もあってか、人影もまばらといった感じで特に混み合っているような様子ではない。
さらにリョータが周りを見渡すと、外れの方に木々に囲まれた特に人気のない一角が目に映った。
それを見て、
「お? あの奥なら人目につかなくていいんじゃないか?」
リョータは、いきなり絶好のスポットを発見!といった感じでその場所を指さす。
確かにそこならば公園内でもいちいち気に留める人は少ないだろうし、
誰かいると思われても、中に入ってしまえば遠目には何をしているかわからないだろう。
「うん…リョータがいいなら任せるよ」
チカもその場所に目をやると、おもむろにそう答えた。
「じゃあ行こうぜ」
先程からチカの様子が妙に消極的であるような気がしたが、ともかくOKをもらったので、
リョータはチカの手を取って目的の場所へと足を向けた。
「先客が先にいたりして……」
その小さな林のようなところに踏み入りながら、リョータは独り言のように呟く。
密集した木々の間を縫うように歩いてゆっくりと奥の方へ進んでいくが、すぐに反対側に出てしまいそうだったので、
適当なところで足を止め、それからリョータは軽く辺りの様子を窺った。
「よかったいないな……」
「そうだね」
随分口数の減ったチカも隣で相槌を打つ。
その後、リョータの方を横目でチラっと一瞥して視線を戻すと、
「今度はちゃんとしてよね」
と、落ち着いた低い声で言った。
それが少し聞き取りにくくて耳を澄ませると、風に揺られてざわめく木々の葉の音がリョータを急かしているように思えた。
「お、おう…」
前を向いたままではあるが、リョータも返事をした。
「今度はちゃんとしてやるさ」
83 :
72:04/05/06 01:28 ID:???
しかし一体どうしたことか。
そこまでは良かったものの、いざとなるとリョータはなかなか踏ん切りをつけることができなかった。
ずっと待ち望んでいたはずなのに。後は頭の中で思い描いていたことを実行するだけなのに、なぜか最初の動作が出てこない。
ここに来るまで時間は結構あったし、心の準備もとっくにできていて、こんなところで引っ掛かるハズはないのに。
だが今回は、それがむしろ仇となってしまったようだった。
こういう場面が訪れると前もってわかっていたが為にリョータは気負ってしまい、
逆に下手はできないというプレッシャーに行く手を阻まれて、足踏みをしてしまったのだった。
或いは、これが何かの冗談だったらどうしようなどという馬鹿げた不安を、この期に及んでもまだ捨て切れずにいたのかもしれない。
どちらにせよ、こうなってしまうともうこの前のように求められた勢いでサクッと……というわけにもいかない。
結果、リョータは肝心なところでモタつき、なかなかアクションを起こせないでいた。
(完全にタイミングを逃した……)
心の中で後悔だけが虚しく行き来し、やがて二人の間には再び沈黙の壁が出来上がってしまっていた。
(一体何をしてるんだ、俺は)
空気はどんよりと重く、胸は締め付けられているかのように苦しい。
無言であるということはもはやほとんど関係なく、白けてしまった場の雰囲気そのものがリョータの魂を責め立てる。
隣から小さくため息の漏れる音が聞こえてきたのが辛かった。
もはや呆れられているのか、しかしそれらはリョータに強い危機意識をもたらした。
(男の俺が女のチカをいつまでも待たせて……今更何で怖気付かなきゃならないのか)
自分の不甲斐なさにとことん腹が立ってくる。
(今からでもいいじゃないか。この期に及んでタイミングとかそんなのはもう関係ない)
そう自分に言い聞かせる。今ここで動かないでどうするのだと。
結局、土壇場になってようやく意を決して、リョータはチカの方に向き直ろうとした。
「あのさ」
だが、先に口を開いたのはチカの方だった。
84 :
72:04/05/06 01:46 ID:???
「ゴメン、リョータ」
「え?」
「さっきはついあんなこと言っちゃって、リョータもOKしてくれたけど……こういうのってやっぱりおかしいよね」
「な、なんだよいきなり?」
突然チカに謝られて、リョータは当惑した。
「リョータにその気がないのなら仕方ないものね」
苦笑いの表情を浮かべながら、チカは何もかもあきらめたかのように言った。リョータはまるでわけがわからず、
「何でそう思うんだよ?」
と訊きかえすのがせいぜいだった。
「だって……今日のリョータはなんだかずっと上の空で、私が何を話し掛けてもまるで興味なさそうにしてたじゃない」
「いや、それは……」
「だから、ずっと気になってたの。私が一方的に纏わり付いてるだけで、本当はリョータ……迷惑してるんじゃないかって。それに、リョータは相手のことを気遣って嫌々でも付き合ってくれるようなところ、昔からあったし」
それでリョータは衝撃を受けた。何故なら、チカがまさかそんな風に考えていたとは微塵にも思っていなかったからだ。
リョータがチカの気持ちに100%確信を持ち切れなかったのと同じ。
いや、それ以上に不安な気持ちをずっと抱きながら、チカはそれを隠して一生懸命振舞っていたのだ。
(俺はなんて馬鹿だったんだ)
(俺の方が明らかに安全圏にいたはずなのに。どうしてすぐにはっきりとさせてやれなかったのか?)
「リョータから誘われたってだけで舞い上がって勘違いしちゃって……ホント先走りすぎだよね」
気が付くと、チカは目に涙を溜めて声を震わせていた。
「別にリョータが無理してまで、私に付き合ってくれる必要はないから」
そう言いながら下を向いたチカの姿は儚げで、今にも崩れてしまいそうだった。
「いや、それは違う」
言うが早いか、リョータはチカを抱きしめた。
「俺は」
耳元に口を近づけて、人に聞かれそうなほど大きな声で言う。
「お前のことが本当に好きなんだよ……!」
リョータの腕には力がこもり、チカの体をますます強く押さえつける。
「本当?」
弱々しい掠れ声でチカが訊いた。
「本当!」
チカの目からとうとう涙が零れ落ちた。
そしてチカは、そのままリョータの肩に顎を乗せると、しばらくの間安らかに泣いた。
85 :
72:04/05/06 02:01 ID:???
やがて気持ちが落ち着くと、いつの間にか風も落ち着いていて、頭上から差し込む木漏れ日が二人を静かに照らしていた。
あらゆる不安が取り除かれた状態で二人は照れくさそうに見つめ合う。
チカの目は涙で少し赤くなっていたが、それはリョータも同じなのでお互い様だ。
リョータはチカの肩に手をそっと乗せ、チカは背伸びをしようと踵をちょっと上げたがすぐにやめた。
ゆっくりと目を閉じ、どちらからともなく唇を重ね合わせた。
柔らかくて甘いキスの味。ここでやっと辿り着くことができた。
そうリョータが思いかけたとき、チカの唇はまたもや一瞬で離れていった。
(???)
「リョータ…」
チカが不快そうな様子で言う。
「え?」
「スナック菓子食べてから口洗った?」
「あ……いや……」
前回と同じ失態にリョータは返す言葉がなかった。
そもそも、これは学習能力以前の問題。
しかしチカはそれ以上責めることはせず、
「まあ今日のところは許してあげる」
と言ってリョータに笑顔を向けた。
「もう『ただのおさななじみ』じゃないんだしね」
「あ、ああ…」
チカがそんなところにも拘っていたなんて、リョータには少し意外だった。
でもすぐに、
「そうだな」
と言ってチカに笑顔を向けた。
「もう『ただのおさななじみ』じゃないんだよな」
86 :
72:04/05/06 02:13 ID:???
これで序章・・のつもりです
まだ懲りずに書くつもりだったり(汗
形だけの期待sage
俺も女子高生とおセックスしてーなー