それは一本の缶ビールから始まった――
遠い昔、栗と呼ばれる田舎の州の端っこに、名も無き小さな村がありました。
当時その村は、過疎化の一途を辿っていました。
そこには絶大な力を持った村長がいて、村のしきたりを万事取りしきっていました。
彼の力の源泉、それは村のすみずみまで記した地図です。
これを持ち得るが故に、彼はその村の王でいられたのです。
その村からほど遠くないところに、本町というにぎやかな場所がありました。
夜もふけた頃、酒を飲んで酔った一人の男が、酒場で別の男に革命を持ちかけました。
もちろんそれは酔った勢いの冗談でしたが、それを聞いた別の男は、それを真に受けてしまいました。
彼は町で革命を呼びかけましたが、繁盛する町では受けいれられませんでした。
翌日に迫った収穫祭のため、革命どころではなかったのです。
そこで、彼はわずかな支持者を連れて、隣の州の名も無きその村に辿りついたのです。
彼はそこで再び運動を始めましたが、村長が猛烈に反対しました。
村長の力におびえた彼は、結局ここでも革命をあきらめ、一人村から逃げだしでしまいました。
ところが・・・
この機とばかりに、抑えられていた村人がいっせいに蜂起したのです。
混乱は拡大の一途をたどり、泥沼の内戦は周辺の村々にも飛び火し損害を与えました。
偽者の村長もたくさん現れました。身の危険を感じた村長は、本町に籍を移し亡命しました。
萌え統――その村がそう呼ばれるようになったのは、それがきっかけです。
一方、一人オメオメ逃げていたその男とはいうと、村はずれの裏山で地図を発見しました。
村長とは別の地図を手にした彼は、後にそれを武器に村議となり、村長の対抗馬となるのです。
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