和谷4

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1愛蔵版名無しさん
2愛蔵版名無しさん:03/11/25 05:22 ID:WcoT28iD
                                     ??????????
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3愛蔵版名無しさん:03/11/25 05:23 ID:WcoT28iD
\_WWWWWWWWWWWWWWWWW/
≫ このスレは糞スレだゴルァ!  ≪
≫ 2ちゃんねるにいらないぞ! ≪
≫ >>1のような糞スレ工房は  ≪
/MMMMMMMMMMMMMMMMM、\

  ∧ ∧
⊂(゚Д゚ ,,)
   \   ,)〜
     ( ( |
      ∪
      /|
\_WW/ |WWWWWWWWWWWWW/
≫ 2ちゃんねるから消えろゴルァ! ≪
≫ 逝ってよし!          ≪
≫                   ≪
/MMMMMMMMMMMMMMMMM、\

4愛蔵版名無しさん:03/11/25 05:24 ID:WcoT28iD
   /⌒~~~⌒\
 / ( ゚ д ゚ )y─┛~~
(_ ノγ U  ∩_∩) 大変長らく御愛顧頂きました ┌───────┐
  α___J _J      このスレッドも       (|●        ● |
  / ̄ ̄ ̄ ̄\   とうとう終了となりました。  /.| ┌▽▽▽▽┐ |
 /     ●  ●                    ( ┤ |      |  |
 |Y  Y       \誠にありがとうございました。\.└△△△△┘   \
 | |   |       ▼ |                  | \あ\      |\ \
 | \/        _人| ∧∧∩゛    ∧_∧     |     \り\     | (_)
 |       _/)/)/( ゚Д゚)/     (´∀` )   __ n    \が\.  |
 \    / 〔/\〕 U  / ∩∩ (    )o/  \ ヽ    \と\ |
  | | | c(*・_・)  |  |ヽ(´ー`)ノ_|  |  | (__丿    |.  /\ \う | (-_-)
  (__)_) UUUU /∪∪ (___)(_(__) ⊆_    ヽ_┘  └──┘(∩∩)
5愛蔵版名無しさん:03/11/25 05:59 ID:WcoT28iD
             o___________o
               /                 /
              /   このスレは見苦しく.  /
              /  終了いたしました    /
             / ありがとうございました  /
             /                /
            /     ギコより      /
            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
       ∧∧  /                /∧∧
      (,,゚Д゚) /                / (゚Д゚,,)
       |  つ                 と   |
     〜|   |                    |   |〜
       し`J                    し`J

6愛蔵版名無しさん:03/11/27 00:37 ID:hxwCk7f1
  
7愛蔵版名無しさん:03/11/28 05:48 ID:UsV3qkRi
 
8愛蔵版名無しさん:03/11/30 02:52 ID:TdRGlJ8E
 
9愛蔵版名無しさん:03/12/01 05:11 ID:sVJshbTb
 
10愛蔵版名無しさん:03/12/04 06:17 ID:VQgFKBz4
 
11愛蔵版名無しさん:03/12/05 04:09 ID:p7dNqXll
ほらあなたにとって大事な人ほどすぐそばにいるの
12愛蔵版名無しさん:03/12/06 23:33 ID:JpEbXEBB
わやや
13愛蔵版名無しさん:03/12/07 13:49 ID:???
ああ、これ負け犬スレの4か。


分かりやすいスレタイにしてくれよ!w
14愛蔵版名無しさん:03/12/08 02:56 ID:zeUKQCME
すまなかったな

ま、わやや全般を語るスレと思ってくれて差し支えない。
15愛蔵版名無しさん:03/12/10 09:07 ID:LSxKOk7t
 
16愛蔵版名無しさん:03/12/10 21:28 ID:???
最近、噂をきかないね。
17愛蔵版名無しさん:03/12/11 08:17 ID:/6fRpMzH
zeldaの?
1816:03/12/12 20:10 ID:???
焼きイモの。どこでなにをしているやら。
19愛蔵版名無しさん:03/12/14 01:31 ID:5QhuHh90
>>18
焼き芋って何だよ
20愛蔵版名無しさん:03/12/14 18:26 ID:???
上の派手なAAって、1の自作自演? それとも友情出演?3がかわいい。
2116:03/12/15 05:47 ID:???
>19 和谷のこと。他にヘタレだのチェンジだの呼ばれてた気がする。
焼きイモは、意味不明なところが気に入ったので。

こんなこというと、スレ違いと思われるかもしれないけど、
実はオレは、和谷がけっこう好きだったりする。
だから、1月3日は「悔しい!悔しい!悔しい!」が、どう描かれるのか注目だ。
あの「悔しい!悔しい!悔しい!」のくだりは、ヒカ碁の一つの肝だと思うな。
22愛蔵版名無しさん:03/12/17 02:01 ID:ndnEnATk
>>21
1月3日って?
23愛蔵版名無しさん:03/12/17 03:53 ID:???
>22 ジャンプはともかく本スレも読んでないの?
2004年1月3日(土)10:00〜11:30・テレビ東京系
ヒカルの碁TVスペシャル放送(日中韓jr.団体戦の予選)のことなんだけど。

http://human.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1070379624/
24愛蔵版名無しさん:03/12/23 13:09 ID:???
焼きイモは本田のことでした。
25愛蔵版名無しさん:04/01/11 07:48 ID:iR6Sod7f
 
26ワヤスレッド:04/01/17 11:51 ID:???

( ゜Д゜)ノ ワヤスブルー!     …ワヤスイエロー (・∀・)  dat落ちケテーイ!!
==========================================================================
1.今日もきょうとてスルーされる和谷のスレ。
==========================================================================
和谷「…また、書き込みなしか」
昼のハンバーガーショップ。 ケータイで自分の立てたスレを見ながら和谷は考えていた。
…なぜ人が来ないんだろう? 和谷にとっては2度目のスレ、自信を持って立てたはずのスレだった。

和谷が最初に立てたスレは荒らされて終ってしまった。
「○●碁のことなら何でも訊いとくれ パート1○●」というスレだった。
(碁界に貢献できればと思って立てたスレだったのに…、パート2も立てるつもりだったのに)
しかし、当の和谷本人が必要以上に荒らしに反応してしまったのだった。

「1の母でございます」「1の家臣でござる」「1の父です。このたびは息子がとんでもないことをしてしまって」
そんなレスにも、いちいち反応してしまいマジレスをくれてた人にまで、当たり散らす始末。
(今思えば、心底すまんことをしたな… 謝りたいけど見つからない…HN変えたのかな、「負けない」さんは)

【445 :1(スレ立て人) :yy/mm/dd  13:03 ID:LKxsFG2
 >443 「負けない」さん、あなたの家族や囲碁自慢を聞きたいわけではありませんよ。一家3人でアヒャヒャヒャヒャですか。おめでてーな】

最初のスレ立てに失敗してから、荒らし対策は万全のつもりだった。しかし、誰も来ないというのは…
(どうやら、このスレは失敗だったか) やはり、考えはそこの行き着く。
(せっかく、今度は番組の板に立てたのに… だれも見てない番組だったのかな? そういや棋院でも知ってるヤツは居なかった…)
27愛蔵版名無しさん:04/01/18 00:37 ID:???


神  超傑作 傑作 佳作  良作  凡作  惜作  不作  駄作 超駄作 1ch逝き
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
                                            ▲

たった1レスでなんでこんなに間違うかな?
28ワヤスレッド:04/01/18 02:30 ID:???
■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 最新50
●囲碁バカ大将 【覚えてるヤツいるか?】 第1局○

1 :フロア@名無しさん :yy/mm/11 09:02 ID:KanhKP
子供番組で初の囲碁漫画。これがどうして語られない!?
囲碁を知らなくても充分楽しめた名作だったのに、ビデオもなければ、
再放送もない。みなさん、一緒に語り合いましょう。



2 :フロア@名無しさん :yy/mm/11 21:47 ID:KanhKP
2とったど・・・・・・・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
     ∧∧          
    (゚Д゚ ,)⌒ヽ   
     U‐U^(,,⊃'〜...

…和谷は子供のころに見ていた囲碁を扱った番組のロマンを追っていた。
テレビの中での対局に思いをはせたあの頃。 これで囲碁を語るんだという現在の意気込み。

和谷「あのときのイキイキとした(…よく覚えてないけど)そう、あのキャラクターたちは、いまでも
 (…タイトルは合っているんだよな、これだったはずだよな、絶対…)充分、受けるに決まっているさ」

だが…
==========================================================================
2.そんな番組or漫画ないです。 (テレビ局の倉庫にも保管されていません)
==========================================================================
実は、「囲碁バカ大将」などという番組は、はじめから この世に存在してなかった。
昔、和谷がゲームボーイをやりながら、ときどきテレビに目をやり、すぐそばでイトコや親が
碁に興じていたという、まだ幼かった頃の体験が、ごちゃ混ぜになって生み出された「和谷の勘違い」であった。
つまり、和谷も良く覚えてないこの番組は、和谷以外の人間にはサッパリ分からない「幻の作品」だったのだ。
29愛蔵版名無しさん:04/01/18 20:01 ID:???
よくわからないが何となく面白い気がするので続きキボン
30ワヤスレッド:04/01/18 22:55 ID:???
3.自作自演のためにネットカフェに入り浸る和谷。 (携帯だけでは、やっぱり…ね)
それもこれも、スレを守るためだった。熱く碁を語るためだった。
==========================================================================
                     。   ☆彡
☆    ・ ☆
 ・        ,∧,,,,,∧   ・
    o    ミ,,。・∀・彡  和谷が、 導かれるように入っていった
。       ,ミ゛        ミ    ネットカフェ。 そこには…
     ・ ,ミ    づ  づ ミ  。   
☆      ミ           ミ           ☆
   。   ミ           ミ
        ミ   づ   づミ   o    ☆
 ・    o    彡ミ彡,,,,,,,,,,,,,,,ミミ
           """"""        ・
   ☆         o    ☆
ネットカフェのPCを前にして、和谷は苦悩していた。もう、スレに書くことがなかったのだ。
その上、ネタふりを頼める住人もいない。自分で考えるしかなかった。
和谷(はぁ… だめ だ … 、もう、何を書いたら良いのか分からない…もう…かなりいい加減に書いてるはずなのに、マチガイの指摘すらない…
それともマチガッていないのか? オレには もう分からない… )
これ以上スレを続けていく意味はあるのか? いつしか和谷は他板をさすらい、その答えを探していた。
和谷「ん?」和谷は、やたら小説ばかりがUPされている板を見つけた。各小説の合間には、感想まである。どうやらファンも ついているようだ。
和谷「これだ!」
和谷は大急ぎで他のSSも読み、手当たり次第にメモ帳にログを張り付け、使えそうなものをピックアップし、FDに落としていった。
「これだ! これだ! これだ!」
==========================================================================
4.ネットカフェで働く女
==========================================================================
和谷の席に、飲み物を運んできたお姉さんがいた。しきりにカキコをしている和谷の画面を、ふと見る。
「あら、さっきまで、ネット碁やってたのに…」
31愛蔵版名無しさん:04/01/21 00:37 ID:???
>>30 AAが可愛い。
3230:04/01/22 08:18 ID:???
>31 でも、どこから持ってきたか覚えてないんだよ。
33ワヤスレッド:04/01/24 18:19 ID:???
和谷、リロード。それを見たお姉さん(あら、ネット碁じゃなくてAAだったのね・・ふうん、囲碁のマンガもあるんだ)

●囲碁バカ大将 【覚えてるヤツいるか?】 第1局○

nn5 :フロア@名無しさん :yy/mm/09 16:47 ID:Ff9MQH3
※一二三四五六七八九
01┌┬●┬┬┬┬┬┐
02├┼┼┼●●┼○┤
03├○○┼○●●┼┤
04○┼┼○┼●┼●┤
05○┼○●●┼○●┤
06○○○○●┼○●○
07○●●●○○○○┤
08●┼●┼●○┼●○
09└○┴●┴○┴●┘
●★番のageハマ=0
○☆番のageハマ=3   また負けたぁ〜! ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン

nn7 :1(スレ立て人) :yy/mm/09 18:49 ID:OrlM62Gg
ありがとうございました (・∀・)  

nn8 :フロア@名無しさん :yy/mm/09 07:56 ID:1vh3I1Q
(;'Д') ・・・・・あんぐり。また逆転勝ちかYo?  さすがすね

nn9 :フロア@名無しさん :yy/mm/10 14:51 ID:LoNjr+i9
ところで「囲碁バカ大将」に出てくる最強の棋士って、主人公のヨッシー・タカでFA?
それともヒカチュウ・シンド?友人は、おかっぱ悪女のアキ・ラトゥーヤも、忘れちゃいかんと言うのだが

34ワヤスレッド:04/01/24 18:23 ID:???
お姉さん「ごゆっくりどうぞ」
和谷は、飲み物を置くお姉さんと目が合い、お姉さんにうなずくと、すぐさま書き込みを始めた。
和谷(そうだよ、ポニーテールも出そうっと。 えーっと、「連続スマソ…と」)
==============================================
5.姉でーぶーデー (1)
==============================================
姉は、仕事をあがる前に「囲碁バカ大将」について検索してみた。弟に囲碁マンガを買って帰るつもりだった。だが思うようにHITしない。
また和谷のスレには、放映局はおろか作者名すら出ていなかった。
姉「なによこれ、役立たずなスレね。」
そして検索してるうちに、あるキャンペーンにあたった。「現役のプロ棋士がご自宅までお伺いします」というものだった。いわゆる指導碁だ。
姉は弟に打たせてやろうと、まよわずクリックした。プレゼントのつもりだった。弟の都合などは、お構いなしだった。
それよりも、弟との今朝のトラブルを気にしていた・・・
 * 姉の回想:その日の朝、自宅。
弟「なぁオレの新譜のCDは?」
姉「あ、ごめん。 いま返す」姉は自分のバッグを探った。
弟「早くしろよー、今日友達に貸すんだからさ」
姉「わかったわよ」といってバッグの中を探す。だがCDは出てこない。
弟「まさか無くしたのかよ?」
姉「へんね…どこいったのかしら…」
弟「おい、あれは、初版限定のピクチャーだぞ。なくしたら弁償だからな!」
姉「うるさいわね。ちゃんとあるから、おとなしく待ってなさい」 さらに自分のバッグをかきまわす。
姉「…でもおかしいな…ないわ」 姉は弟を見た。
弟「なんだよ、その目は…」
姉「あんた、まさか どこにあるのか知ってんじゃないでしょうね」
弟「ふざけんな、ババア!!」

結局、職場にCDはあった。そして、いま姉の手には打ち出したキャンペーンの案内が。
姉「必ず当選するというものでもないけど…これで機嫌直してもらお」
じつはこのキャンペーンの競争率はそれほど高くなかった。また姉の運も悪い方ではなかった。
3533:04/01/24 18:36 ID:???
げ、nn8のレスの日付間違えた。時間が戻っちゃってる。
36ワヤスレッド:04/01/25 09:49 ID:???
6.ただいま創作中(朝、自宅のPCの前)
=====================================
和谷「うーん… 昨日新キャラをでっち上げたけど…いったい何をさせるか、だよな」 
携帯が鳴った。和谷「はい…」
ケータイ「やっとつながった!よかったー。さんざん連絡させていただいてたんですけどね
あなた様がご使用になられた有料サイトの使用料金が未納となっておりますので…
失礼いたしました、申し上げます。この度あなた様の債権回収業務を強制的に実行させて
頂く集英企画と申します。早速ですが、あなた様は御支払いをするという意思がこれまでに
全く感じられませんので、債権回収業務を強制的に行うことを…」
和谷は電話を切って、マナーモードに切替えた。和谷「…新キャラをどう扱うか、まずは
…と、矛盾しないように過去ログを再チェックしないとな!」
再び携帯が鳴った。和谷「はい…」
ケータイ「おい、勝手に切るな!! 踏み倒す気か、キサマ。サイトの運営会社から回収業務を
委任されたんだよ、いいか、オイ! 再三の請求にもかかわらずにだ、キサマが!利用した
有料サイトの利用料金がいまだに未納だ!立派な刑事事件なんだよ、わかってんだろコラ」
和谷は今度は電話を切らずにそのまま充電器に差し込んだ。和谷はアンテナバリ3も好きだが
フル充電表示も好きだった。こうしておけば、電池は減らない。
ケータイ「しゃべれねぇかあ?コッチは刑事告訴及び民事告訴を視野にいれてだな
各信用情報機関のデータをもとに身辺調査を実行するからな。自宅だろうが勤務先だろうが、
直接回収に行ってやる…」
和谷「…えっと、このSSのココとココ、こっちのSSのココをくっつけてと…
 ぷっ、イイ出来 イイ出来」
ケータイ「…そんときにはなァ、身内も、親戚も!友人等にも、いかなる迷惑が掛かろうともだ
断固たる態度で臨むからな。わかったか、このカス!一人の人間として社会的信用を・・・」
和谷は新キャラに手応えを感じ始め、満足そうにPCに書き込んでいく。
ケータイ「何とか言え! こらクズ! いまからキサマの家にいくからな!」
和谷「よし、書き込みOK! さ、棋院へ行こう」和谷は,がなりたてているケータイが
切れてしまわないように、そっとポケットに入れて部屋を出た。
37愛蔵版名無しさん:04/01/27 18:46 ID:???
何気に続きを待ってたりする。
負け犬よ何処へ行く
38愛蔵版名無しさん:04/01/28 09:18 ID:???
夢は大きく果てしなく
39ワヤスレッド:04/02/01 14:17 ID:???
ワヤスレに変化が訪れていた。
もともと、スレの中では、「囲碁バカ大将」は、イース、ヨッシー、ヒカチュウの仲良し三人組と
その他の有象無象が織りなす話だった。
毎回、ヨッシーのおきまりのセリフ「ヒカチュウは困ったヤツだなぁ。(一同笑い)」で、番組は締められていた(ことになっていた)。
よってスレ内には、「ヒカチュウって、ヨッシーに泣きついてばっかなんだよな」とか、「ヨッシー藻疲れ杉」
または、「たまにはイースも年長らしく活躍汁」などというようなレスが多かった。
しかし、その「囲碁バカ大将」に、突如新キャラたちが次から次へと現れはじめる。まるで住人がいっせいに思い出し始めたかのように。
==============================================
7. そこのけ そこのけ エロパロが通る
==============================================
和谷(オレは棋士だから分かる。このSSは使えるが、こっちのSSは使えない。なにかが違うんだ)
和谷は、こんな調子で「出来の善し悪し」や「人気の有無し」に関わらず元ネタをチョイスしていった。
他人の小説を元に話を作ってるから、矛盾が生じるときもあった。それを隠すため、ちょっとしたエピソードに
出てくるキャラにも、どんどん新しい名前を与えた。こうして新キャラが増えていった。
和谷の改造SSは、さすがにチョイスされたものが良かったのか、囲碁用語を付け加えるだけで形になった。
むしろ、元ネタを知らない人には、和谷は「神」クラスの職人に見えたことだろう。(カキコは相変わらず和谷ひとりだったが)
だが、和谷が参考にしている板には、恋愛小説ばかりがUPされていた。
そのためカップリングも、ちらほら現れ始め、やがてワヤスレはエロパロへと傾いていく。
・・・スレ立てから、3ヶ月が過ぎようとしていた。
40ワヤスレッド:04/02/01 14:19 ID:???
==============================================
8.「負けない」さん
==============================================
その日、塔矢アキラは憂鬱だった。
昼間、偶然 ヒカルとその友人らしき者との会話を立ち聞きしてしまったのだ。
和谷「…でもさ、塔矢アキラの『物の言い様』ってさ、損してると思わねェ? 友達なくすというか、
…なんか高いところから、見下してるような感じじゃん」
それに対し、まっこうからは否定しなかったヒカル。
そんなヒカルに対し軽いショックを受けたアキラは、その場をそっと立ち去った。
 今までにも、こんなことを言われたことは何度かあった。
昔、そのことでアキラは、緒方に聞いたこともある。
緒方「…うん、世の中って、『持ってる人』と『持ってない人』に分かれる事が多々あるんだ。
けど…なんというか、それにコンプレックスを持って不平不満を主張する者がいるんだな。
上をみたらキリがないし、下をみてもキリがない、他人からはどうでもいいことだったりしてもね、
…まぁ、アキラくんの歳なら、あんまり気にしすぎるのもどうかと思うがな」
それでアキラはここ数年、「コンプレックスを感じること」にマイナスのイメージを持ってはいたが、とくに気にしてはいなかった。
(でも、なぜ進藤までがボクにそれを感じるかのように言うんだ?)
帰宅したアキラは、PCを目にし、ふと考えた。
「…あのとき、1(スレ立て人)さんも、そう考えたんだろうか?」
41愛蔵版名無しさん:04/02/01 15:13 ID:???
スケールがどんどん広がっとる(w
ワヤスレッドの行方やいかに
42愛蔵版名無しさん:04/02/01 18:11 ID:???
なんやわからんが、すごく気になるな。
43愛蔵版名無しさん:04/02/05 23:54 ID:???
保全
44ワヤスレッドは、:04/02/06 05:38 ID:???
…ご覧の提供で、お送りいたします

??2 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:??/01/08 17:47 ID:???
姉DVD・・内容的にも絵的にも特に優れているわけでなく、また特に酷いわけでもなく、
      万事平均的なエロマンガ。運命のいたずらか、2chで意味もなく突如ブレークし、
      絶版必至から急転、重版快進撃中。

1 名前:ひろゆき@どうやら管理人★ 投稿日:03/03/30 19:40 ID:???
おみくじ機能を搭載しました。名前欄にfusianasanといれて書き込むと、
【大吉】【中吉】などに変換されますです。。。

1 名前:ひろゆき@どうやら管理人 ★ 03/11/09 21:03
 初心者の人を騙したりと最近悪質なのが多いので暫く休止します。廃止もあるかもです。。。
 現在は名前欄にfusianasanと書き込んでもホスト漏れはしないようにしてあります。
45愛蔵版名無しさん:04/02/06 23:49 ID:???
|,,∧
|Д゚,,彡つ○ドラヤキ…
46ワヤスレッド:04/02/07 11:04 ID:???
アキラは「囲碁バカ大将」のスレを開く。
もともとアキラは「1(スレ立て人)」の新スレのことを、誘導が貼られたころから知っていた。だが、書き込んではいなかった。
以前のスレで、荒らし認定されたときのショックが尾を引いていたのだ。

「○●碁のことなら何でも訊いとくれ パート1○●」というスレだった。
【284 :1(スレ立て人) 投稿日:yy/mm/dd  19:44 ID:lMG9DdXh
 >283 何度もすみませんが「負けない」さん、荒らしにはスルーでお願いします。】

あのとき…アキラは、荒らしに参加したつもりはなかった。ただ、スレに寄せられる質問レスに積極的に答えただけだった。
「囲碁の質問には丁寧に答える」、それはアキラの習性のようなものだった。
アキラ「だけど…まさか…答えちゃいけない質問なんてものまで、あるだなんて…」後悔先に立たず、解ったのは、スレが荒れたあとだった。

和谷の新スレが立った後、アキラはまだ書き込めずにいた。自分の書き込みが、荒らしを呼び込むことになりはしないかと心配したためだ。
それほどにアキラが書き込むときは、荒らしが発生しやすい。
まるで中世ヨーロッパの宣教師派遣先のごとく、アキラが参加してくると各スレは荒れた。
アキラが、(荒らしは、ボクをつけてくるのだろうか?)と思うほどだった。
アキラ(…1回だけ、「負けない」のHNでレスを入れよう、「負けない」を名乗らないとお詫びしたことにならない。
 そのあと、HN変えるか名無しでいく。ボクが書き込んだあとに荒れるなどという悪いジンクスはさっさと崩した方がいい)
==================================
9.初レス キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━(  )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━
==================================
和谷「あーーーーーーーっ!!」
突然の来訪者に和谷は喜んだ。それは知っているHNからのレスだった。
そのレスが、一つ前のレスに対して「そうなんでつか」の部分を「そうなんですか」ですよと、
さりげなく指摘をいれているところに、和谷は感動した。
和谷(本物だ!本物の「負けない」さんだ!!)
47愛蔵版名無しさん:04/02/08 02:49 ID:???
自分が初スレたてた時のことを思い出した(´Д⊂
2ちゃん歴2日、ジエンで盛り上げる事など思いもよらず
マジレスはふたつくらいしか付かずに沈んで逝った俺の初スレ…
48ワヤスレッド:04/02/08 14:19 ID:???
>47 2日でスレ立てですか?すごいですね。私まだ初心者やガイドラインも満足に読めてないです。

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続き続きの進行は初めてデスヨ (# ゜Д゜)ノ ゴラァ!!  …でもヨンデネ (・∀・) 
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アキラからのレスに、思わず机に手をついたまま数回ジャンプの和谷。
和谷(「負けない」さん、最初から来てくれてたのか… なんだよ、荒らしのことなんか気にすんなよ、オレのほうこそゴメンよ。)
和谷はさっそく返事を書く。
和谷「(えっと…)おひさしぶりです。(じゃ、ないな。)いや、あなたが荒らしただなんて思っとりゃせんですよ〜気にせんでください。
この番組を知らないそうですけど、無問題。 それだから、みんなで思い出そうよ。という側面がありますです。
ところで、アキ・ラトゥーヤに、自分を重ねて見てしまうとのことですが、実は、あれにはモデルが実在するの…(やべっ。ジエンがばれる。えっと…)
ところで、アキ・ラトゥーヤのファンとのことですが、彼女は誤解の多いキャラですよね。でも、あなたの言うとおり、ヒカチュウと和解するんですよ…
(期待に応えなきゃな…まかせておけよ、「負けない」さん)おっと、バラしすぎたかな?でも、すごい経過はバラしてませんから無問題。無問題」
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10.リク━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━エス━(  )━ト━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━
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アキラ「うん、レスがかえってくるこの感じ、なつかしい。
…うんうん、やっぱりいつかはラトゥーヤの誤解は解けるだろうと思っていたんだ。ボクの予想もたいしたものだな」
49ワヤスレッド:04/02/08 14:21 ID:???
これまでも、碁を題材にした作品だということで、アキラは和谷のSSにも目を通していた。
そして、そこに暗躍する「おかっぱ悪女のアキ・ラトゥーヤ」に、やがて心を奪われていった。
アキラにはラトゥーヤの気持ちがよく分かったのだ。だから昨日まで、ヒカチュウの行動は、納得できなかった。
(どうして、ヒカチュウはいつも彼女から逃げて、ヨッシーたちのとこに行くんだ…彼女がいちばん強いはずじゃないか…)
続きが気になったとき、いつもアキラは「囲碁バカ大将」を他でも検索した。しかし「囲碁バカ大将」とは、いまだこのスレ以外に出会えてない。
アキラはHNを変えずに、再び和谷へのレスを書いた。
「ごめんどうでしょうが、ヒカチュウとラトゥーヤの和解への経過を順にUPしていただきますよう お願いいたします」
こうしてアキラは、ますますワヤスレにハマっていく・・・
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11.大当たり (ご自宅で指導碁)
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姉「祐輝、これ当たったわよ」
弟「そうか、良かったな。がんばれよ」
姉「なによ、あんたのために応募したんじゃない。私は碁を知らないんだから」
弟「覚えれば?楽しいぜ」
姉「もう! プロが来るのよ。若いけどリーグ入りしてて、とっても強いんだって」
弟、ニヤニヤしながら、「なぁ、リーグ入りしてないプロっていると思う?」
姉「そういわれると…そうね、幕内とかって意味かしら?」
弟、笑いこけながら、「絶対、姉貴が受けるべきだって」
姉「私は、この日は仕事で…」
弟「時間外にでも職場に呼べばいいじゃん、大丈夫、来てくれるよ、きっと。」
姉(この手もだめ? 職場かぁ、…うーん)
弟「いまさら断る方が、失礼だよ…」
5049:04/02/08 23:46 ID:???
いまさら何だけど、ここまでで10レス越えたって事は、最初からイッキに上げることは
やっぱりムリでしたね。いままで10レスくらいのしか書いたことなかったんだけど、
今回は、長くなりそうだと思ってましたので、ひたすらマターリといってまつ。
SSでも和谷のイメージを語ってると言うことでセーフだということで。

・・・ギコさんへ、ドラヤキありがとうでした。

51愛蔵版名無しさん:04/02/09 00:08 ID:???
>49
ワヤスレッド、わけわからんがそこがシュールでおもろい。
このスレ立った時はすぐ沈むと思ってたが
あなたの話が読めて、意外ともうけもんだったな。
これからも続きが来るのマターリ待ってるぜい。
52愛蔵版名無しさん:04/02/10 21:24 ID:???
うむ。がんがれい
53愛蔵版名無しさん:04/02/11 09:46 ID:???
|,,∧
|Д゚,,彡つ■チョットハヤイケド、チョコ…
54ワヤスレッド:04/02/11 19:17 ID:???
_
  |∧_∧
=|´・ω・`)   食玩がスゴイコトニナッテマス
〒|■o ノ      
 ̄|―u'
""""""""""
5549=54:04/02/11 19:23 ID:???
すいません、

「>51・52・53 ありがとうございます。」

の文字が抜けて、意味不明になりますた。
56愛蔵版名無しさん:04/02/11 19:35 ID:???
負け犬は食玩とか集めてそうだよな
欲しいのと違うやつが出てきたら「悔しい!悔しい!悔しい!」
57愛蔵版名無しさん:04/02/11 21:30 ID:???
〉56 爪がすり減るくらい碁石に触れていれば、ボトルキャップの盲パイとかは得意そうだ。
チョコエッグ系は、資本力と同志だが。
58愛蔵版名無しさん:04/02/12 00:06 ID:???
和谷につきあって伊角さんがチョコエッグを買わされるのか。
59ワヤスレッド:04/02/13 23:16 ID:???
12.朝 (次のステージへ)
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和谷「…まだ、「負けない」さんから、感想レスは、来てないな」
和谷は、昨夜UPした自信作(改造SS)の感想を待っていた。
和谷(あー今回のは苦労した。 剣とか盾なら、碁石と碁笥に置き換えれるけど、触手とか聖水とかになると、もう ただ削るしかない
 …半分くらいザックリ削ったけど、意味通じたかな?気に入ってくれるといいな)
和谷のケータイが鳴った。
和谷「はい、 …はぁ…あ、そう…ウチに来るんだぁ。へぇ、いまタクシーで向かってるところ? ふーん、遭難しないようにね」
和谷は、架空請求業者からの電話を切り、マナーモードにすると充電器に差し込んだ。
すぐさま和谷のケータイに、イヤガラセショートメールが送られはじめる。
和谷「ふふっ、さぁて、そろそろ碁を熱く語るか。「負けない」さんとは、まだ打ったことないから、
指導碁を、まず打ってあげて っと♪」
和谷のケータイは、さっきからショートメールの連続着信でバイブしっぱなしだ。
その横で、懸命に碁盤のAAをデザインする和谷。
和谷(…九路よりも…十三路がいいか。そのほうが、勝ちすぎないように演出も しやすいな…それに…)
和谷が碁盤のレイアウトをほぼ決めた頃、ショートメールの嵐が終わり、電話が掛かってきた。
和谷「はい」
ケータイ「ふざけないでください。誠意を見せないなら、回収業者へ債権譲渡しますからね。今のうちですよ…」
和谷(…十九路になると、もうスレ向きじゃないし…早く形勢が決まったときに…)

60ワヤスレッド:04/02/13 23:17 ID:???
和谷は碁盤のAAの上に、さらにAAを書き足した。

【nn6 名前:1(スレ立て人) [sage] 投稿日:0y/mm/dd 18:22 ID:7D6yKSDj
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | 負けないさん、私と  |
 | ↓打ちませんか? ↓ |
 |__________|
      ∧∧ ||
     ( ゚∀゚).||
     /  づΦ
/一二三四五六七八九十壱弐参
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  ハマ ★=0 : ☆=0 [コミ6.5]  】

和谷「よし、出来た。さ、棋院へ行こ」
ケータイ「何とか言いなさい! もうアナタの家に向かってますからね!」
和谷は、がなりたてているケータイが切れてしまわないように、そっとポケットに入れて部屋を出た。
6160:04/02/14 00:44 ID:???
見直したのに、ミスってる。朝のカキコミなのに、投稿日の時間が夜になってしまった。
                                    ↓
【nn6 名前:1(スレ立て人) [sage] 投稿日:0y/mm/dd 18:22 ID:7D6yKSDj

こういうのって、一人じゃ消せないモノなのだろうか?
62愛蔵版名無しさん:04/02/14 02:19 ID:???
この話何気に手が込んでるよなw
さてどうなる。
>61
60のレスを消せないかどうかってことかい?
2ちゃんでは一般投稿者はレスを消せないよ。
6361:04/02/14 06:21 ID:???
>62 レスありがとうございます。レスを消すのではなく、誤字脱字を投稿前に無くしたいなぁ、
という嘆息が混じってます。
誤字は、他の人に見直してもらわないと絶対ムリという話を、どこかで聞いたことがあったので、
あんな表現になってしまいました。 すんまそん。
いまは私も、実際そのとおりだと思っています。
64愛蔵版名無しさん:04/02/14 12:25 ID:???
誤字は自分の見直しでも結構なくせるぞ!
また誤字った、悔しい!悔しい!悔しい!で終わったら負け犬。
共にがんがろう
6563:04/02/14 22:21 ID:???
>64 うん、がんがる (・∀・) 
66愛蔵版名無しさん:04/02/14 22:29 ID:???
こんな過疎スレでニアミス
感動記念パピコ

今日はバレンタインだったわけだが負け犬は…
67愛蔵版名無しさん:04/02/15 18:39 ID:???
>今日はバレンタインだったわけだが負け犬は…
→そりゃヒカ碁の出演者は、まずモテモテだろうと、和谷も例外ではなかろうと。
そんなことより今、豊島区上空にUFOがいますよ。(ヘリコかもしれんけど)
68ワヤスレッド:04/02/15 18:43 ID:???
==================================
13.姉でーぶーデー 2  (ネットカフェにプロがくる)
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いよいよプロが姉のところに来る日になった。すでに姉からは電話で、主催者側に事情を伝えていた。
同時に、全くの初心者でも問題ないとの返事をもらっていた。
どうやら今回は、写真を撮るだけで良いような主催者の口振りに、姉はほっとしていた。
姉は、仕事をあがると、私服に着替え、プロと記者たちを出迎えた。
一行の車から、姉の前に降りたった棋士こそ、現在若手No1で無冠の帝王、つぶらな瞳に みなぎる お肉の倉田厚プロその人だった。
姉(この人がプロの幕内…  さすがに威圧感あるわ)
倉田「どーもー」
さっそく、記者やカメラマンと軽く打ち合わせる。
「それでは、電話でお話したとおり、お二人の写真をとらせていただきますので」
倉田「うん、よろしく」
倉田は姉を一目見るなり、たいそう気に入り、上機嫌になって姉にささやいた。
「オレは倉田厚、『先生』はつけなくていいよ。 オレ、いつも直感を信じてるんだけど、キミとは何か運命のようなものを感じてる」
姉(はぁ?)姉も、つい うっかり営業スマイルで、「そうですか」と返してしまった。
それが、倉田をあっというまにヒートアップさせた。写真を撮り終るやいなや、記者たちを帰らして、姉に言う。
「それじゃー キミの職場を見せてよー。ふんふん♪」
69ワヤスレッド:04/02/15 18:45 ID:???

実は、姉は念のため、ネットカフェのペア席も、自腹で用意していた。そこで写真を撮る場合もあると考えていた。
碁盤はないのだが、ネット碁の画面を出せば撮影もできると思った。(すでに、その必要はないが)
2人は席について、棋院のHPを出した。姉はHPの説明を聞いて終りだろうと考えていた。
が、倉田は、見慣れた棋院のページなどは見ずに、じっと姉の顔をみながら、HPの解説をする。
倉田の(良く言えば少年のような)熱い視線に、姉は落ち着かなくなった。自分への熱すぎる視線は、PC画面へずらしたかった。
「あ、そうだ。倉田さん、囲碁バカ大将ってマンガ知ってますか?」
「知らない」
倉田は、なおも姉の顔をじっと見つめている。「ぜんぜん、知らない。囲碁マンガって、『悪手大好き』くらいしか知らないな」
「でも、スレも立ってますよ、ほら」姉はスレを開いてみせた。
(あら、このスレずいぶん、のびたのね… って、え、え!? なにこれ? いつのまに!?)
ワヤスレは、もうすでに、たっぷりとエロパロ風味になっていた。興味を持った倉田は、姉からマウスを拝借して探る。
倉田「…ふふーん? こういうのが好きなんだー。キミのオススメかー」
姉「い、いえ、ここだけじゃなくて ですね、下へ、下へスクロールしてくれれば!」 
倉田はゆっくりと、じらすようにスクロールする。
姉(遅い! なんて遅いスクロール!! レスを読んでないで、さっさとしてぇ)
一番下まで行くと、そこは、アキラが和谷の申し込みを受けてるレスだった。
姉は画面を指さして言った、「あ、ああ ほら、コレ、こういう風に対局するんですよ!」
そして言い終わると、ほっと胸をなで下ろした。
70ワヤスレッド:04/02/15 18:46 ID:???
【nn8 名前:負けない [sage] 投稿日:0y/mm/dd xx:43 ID:7DhyKSj
わかりました。では1(スレ立て人)さん、お相手させていただきます。

/一二三四五六七八九十壱弐参
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  ハマ ★=0 : ☆=0 [コミ6.5]  】


倉田「へー?こういうとこでも対局してんだ、キミのお気に入りのところかー だったらオレも…」
突然、倉田がスレに書き込んだ。

【nn9 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:42 ID:LuQKhFP
いよう! 1(スレ立て人)を待ってるあいだ、打ってやるよ。オレが白だね】
71ワヤスレッド:04/02/15 18:46 ID:???
姉「あっ…」
アキラからの即レスが返ってきた。「いえ、今日は1(スレ立て人)さんが先です。あなたとは、また次に打ちましょう」
倉田「いや、オレは今日はじめてここに来たんだけど時間無いんだ。このマンガも、オレの彼女が知ってるだけでさ…」
姉(は?)
倉田「…すぐ終らせるからさ、受けてよ」
アキラ「そうですか、初めての方でしたか。なるほど。でも申し訳ないですが、今はお受けすることはできません」
倉田「あ、よく見れば、キミは一つ前のレスも書いてる人。
そうか、ヒカチュウの意外な一面が分かって良かったんだから いいじゃん。きっとオレと碁打つと、もっと、ためになるぞ」
アキラ「余計なお世話です。あなたは少し強引で、失礼なことをなさってますよ。そろそろ出て行かれた方がよろしいかと思います」
姉「ちょ、ちょっと倉田さん(何、これ、荒らしてるの?)」
姉は倉田を止められなかった。
どうも倉田のドタバタしたマウス操作中は、うっかり近付くと、ヒジが自分の胸に激しく当たりそうなのだ。
それでつい、胸をかばいながら、口頭で注意するだけになってしまう。
姉「倉田さん…やっぱり よしましょ、 こんなこと…ね」
倉田「ダメダメ、…打ち終わったあとで、オレの正体を教えるから大丈夫。むふ、驚くぞ、こいつ」
姉「そんなことしないで最初から、プロだって教えたげましょうよ」
倉田「いいから、いいから、へへん」
姉「(はぁー、なんて人なの)・・・」
72ワヤスレッド:04/02/15 18:47 ID:???
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14.反応するアキラ
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【nn5 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:42 ID:LuQKhFP
 なーんだよ、せっかく打ってあげるのにw 可哀想だからコミなしでいいし、

/一二三四五六七八九十壱弐参
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  ハマ ★=0 : ☆=0 [コミ なし]  】
73ワヤスレッド:04/02/15 18:47 ID:???
…という倉田のレスに、アキラはついに、新参者の迎撃を決意する。


【nn6 名前:負けない [sage] 投稿日:0y/mm/dd xx:43 ID:7DhyKSj
どうやら碁に、たいそう自信がおありのようですね。わかりました。
さ、どうぞ、あなたの番です。 

/一二三四五六七八九十壱弐参
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  ハマ ★=0 : ☆=0 [コミ なし]  】

倉田「お!? …こいつ!!(怒)」
姉「あー、 とうとう釣っちゃった…」
74愛蔵版名無しさん:04/02/15 21:42 ID:???
|,,∧
|Д゚,,彡つ旦~~~アッタカイアマザケ…
75愛蔵版名無しさん:04/02/15 21:46 ID:???
今回異様にツボ入ったw
キャラの特徴よくつかんでるよな。
76愛蔵版名無しさん:04/02/15 21:47 ID:???
今日もニアミスキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
人生こういうこともあるんやねぇ
77愛蔵版名無しさん:04/02/18 20:53 ID:Do8dU5tV
保全
78愛蔵版名無しさん:04/02/21 22:05 ID:aKJvFZWA
保全
7973:04/02/22 17:42 ID:???
>74-76 レスありがとうございます。

今週も、なんとなくニアミスになりそうな気がする。21:00過ぎが狙い目だろうか。
(オレの環境ダイアルアップだし、「へぇ」と思ったんだ)
ちなみに、池袋の大原ビジネス学校の近くのコンビニには、
和谷そっくりの手書き案内があるそうです。

80ワヤスレッド:04/02/22 21:09 ID:???
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15.3人目さん、いらっしゃーい ヽ(゚∀゚)ノ
==================================
和谷「ただいまっと」 和谷が帰ってきた。「あー、つかれた。さて、負けないさん、来てるかな」
和谷は、さっそくPCを立ち上げる。
 (・・・あれ?レスが一杯ついてる…どうしたんだろ、負けないさんが連続なんて、めずらしいな)
最初はアキラの感想レスだった。
 (…おう、気に入ってくれた、よかったー。 うん、意外な一面が分かって良かったか。
 そーか、よーし、もっと意外で、積極的なやつを見つけてこないとな。待ってろよ、負けないさん)
そして次レス。
 (『お相手させていただきます』なんて、かしこまらなくてもいいのにさ。
  …右上の星か…どう演出するかだけど、まず… あれ?)
その次は、第3の人物からのレスだった。
和谷「新しい人が来た?マジ!? いよいよ良い感じになってきたな!」
しかし、その人物は、さっさと「負けない」と対局を始めてしまった。
 (…もう、あいかわらず反応はやいなー、負けないさんは。
  …それにしても、自信たっぷりな人が来たもんだ)
和谷にとっては、倉田の振るまいは、充分許容範囲内だった。
(うわ、負けないさん、いきなり相手につけてる! それじゃダメだろ、せっかく6目半もらって、
地でリードしてるのに〜。オレが相手したほうが良かったなぁ・・・)
やがて、続けてスクロールしていた和谷の手が止まった。
「…え?」
(な、なんだぁ?この負けないさんの、さっきの一手から今の一手までの流れ。
偶然か?偶然だよな?まさか読んでたなんてことは…そんなこと
…違うよな、相手の変化についていこうとしただけだよな。
いきなり新手とか あるわけが・・・いや、でも・・・ 
それに、だいたい相手の人も、なんで今 中央の駆け引きやってんだ?
えっ!? こっち!? 2人とも最初から分かってたのか?狙ってたのか? いったい、これって!?) 
対局はなおも続いていた。
最新レスまで来て、和谷は、ようやく気づいた。
自分より読みの深い打ち手同士の対局だということに。
81ワヤスレッド:04/02/22 21:10 ID:???
倉田「うふふふ うふ。(今の…新手なんて、つぶしても良かったんだけどな、見せてもらったよ、なんか気合い一杯だ、こいつ)んーんふっふふ♪」
姉(さっきから、ずいぶん楽しそう。…何か、おかしな手でも打ってきたのかしら? )
倉田「うふ んーんふっふ うふふふ うふ 」

アキラ「…はじめの十数手で終らせてしまうつもりだったのに…」
そうもいかなくなった。アキラは、思いも寄らない相手の強さに驚いていた。
そしていまは、相手の次の手を、静かに待っている。
部屋にはPCの軽い作動音だけが聞こえるだけだ。
アキラの部屋にはマンガなどはない。同年代の友達とも、マンガを話題にすることなどなかった。
このスレで、はじめて語らってきた。それゆえにワヤスレは、アキラに新鮮な楽しみを与えていた。
今日、「1(スレ立て人)」と打つのも、楽しみに待っていたのだ。
だが、スレを荒らしに来た人物と対局することになってしまったアキラ。
しかし、その対局が、地に先んじて いきなり戦いに突入していったことで、アキラは興奮していた。
アキラ「たまたま打つことになったけど…強い…さすがに 大きな口をきくだけのことはある」

姉「…倉田さん、今どういうことになってるんですか?」
長考中の倉田「…うーん、強い。だけど、こいつにばっかり、良いところを見さしてやらないぞ。これでどうだ!!」
アキラ「このままいかせてもらう。ここからの逆転はない」
和谷「なんだよ… なんだよ… ここで何が起きてんだよ…」
どこの誰かも判らない2人の対局に、和谷は狼狽するのみだった。
==========================================
16.対局が終って悔しがる倉田
==========================================
姉「…でも倉田さん、ホントに負けたんですか?」
倉田「・・・くそう、あんなに強いなんて・・・ オレ、最初から冷静に打ってたのに・・・」
姉は、倉田の冷静という言葉は眉唾だなと思った。碁は分からないが、そんな気がした。
そして、このまま倉田を放っとくのも、なんだか気が引けた。
姉「ね、倉田さん。これから食事でもしましょうか?」
その後、姉は倉田の食べっぷりに、驚愕することになる。
82ワヤスレッド:04/02/22 21:10 ID:???

アキラ「あ、 1(スレ立て人)さんからのレス…、ご覧になってたんだな。お待たせしてしまったけど、
分かってもらえたみたいで良かった。…でも、今日の対局は中止か。…残念だな」

【nn2 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:VJnxlBwL
    ∧,,∧     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ミ    ミ < 負けないさん・・・
   ミ    つ   \_____
   ミ @ ミ
   '∪'''∪'

ピキューン      +  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 +   ∧,,∧    <  乙でしたね! 私との対局は、またこの次に   
   ミ,・∀・,ミ     \___________
((  ⊂ .  つ   ))
 +  ミ   ミ
    ''とノ''  +    


nn3 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z2 ID:zcjg+ppR
乙〜、負けないさんて、ものすごく強かったんだねー。
一体何者なんですか?

nn4 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z3 ID:VJnxlBwL
>nn3 ヤメレ
今、荒らしがのぞいてるかもしれんでしょ

nn5 :nn3 [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:zcjg+ppR
あ、そうかー。ごめんちゃーい。             】
83ワヤスレッド:04/02/22 21:11 ID:???
==========================================
17.わかんねえ
==========================================
和谷はくじけていた。
PCの前で、ガックリと、うなだれている和谷。
倉田とアキラの対局を見てから、腹に、ずんと重いものを感じたままだった。
和谷「…負けないさんて、強かったんだな。 …オレなんかより…ずっと」
ケータイが鳴った。
和谷「はい…」
ケータイ「1年前からの料金が未納になっていますので 、明日までにお支払いをお願います。」
和谷「…」
ケータイ「もしもーし、きこえてますかー?」
和谷「…」
ケータイ「おい、未払いあるぞ、払えよ!!」
和谷「…わかんねえ」
ケータイ「こちらの指定する口座に振り込んでくれればいいんだよ!」
和谷「わからねえんだよ、…わかんねえ」
ケータイ「いいから、ATMの前まで行ったら、こちらにお電話くださいよ! そのとき口座番号を言いますから。メモとらなくていいから便利でしょ。サービスですよ」
和谷「オレ、負けないさんに、名無しで質問書いちまったよ。 へへ、もうさ、もう直接訊けねーかも へへ」
ケータイ「おいコラ、ふざけてんのか!? 暴力団なめんなよ!!」
和谷「…へへ、わかんねえんだよな…」
ケータイ「てめェ!ぶっ殺す!! いまから行って殺す! 殺す〜ぅっ!!」
84愛蔵版名無しさん:04/02/22 21:25 ID:???
そして案の定三回連続ニアミスの66=75・76=俺。
なんか少年漫画的燃える展開キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
先がまったく読めね〜!
和谷そっくりの手書き案内ってどんなんだろ。
85愛蔵版名無しさん:04/02/23 00:34 ID:???
>82 負け犬のレスがかわいい。
86愛蔵版名無しさん:04/02/23 06:35 ID:???
ピキューン
87愛蔵版名無しさん:04/02/23 21:33 ID:???
話では主役でも対局では蚊帳の外。
これでこそ負け犬!
8883:04/02/24 08:35 ID:???
そして、あっさりと復活しちゃったりします。
89愛蔵版名無しさん:04/02/24 23:27 ID:???
そんな単純さ加減も愛すべき負け犬。
90マロン名無しさん:04/02/26 07:49 ID:???
 | 俺の立てたスレなんだ!!!
  | age続けるんだ!!!
  | 名スレにするんだ!!!
  | きっと人も来てくれる!!!
  \___________ ____
                       ∨  カタカタ____  ___
                  ∧_∧   ||\   .\ |◎ |
                  (.#`Д´) ||  | ̄ ̄| | :[].|
            ∧_∧ ┌(   つ/ ̄.l| / ̄ ̄/ ..| =|
   ∧_∧   ( TДT) |└ ヽ |二二二」二二二二二二二二」
  ( TДT)  ( つ つ   ̄]||__)   | ||       | ||
  (つ  つ  /  / /   / ̄\   / ||       / ||
  と_)_)  (___)__)  ◎    ◎.[___||     .[___||
            ∧
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | >>1よ、もういいんだ・・・・・・・
   | 本当に良く頑張った・・・もう充分じゃないか・・・
   | 楽になっていいんだ・・・
   | 忘れるんだ・・・何事もなかったように・・・・・・

91マロン名無しさん:04/02/26 10:22 ID:???
移転したんだな!dat越智したかと思った
だが俺以外の人間は気づくんだろうか…
92ワヤスレッド:04/02/27 22:32 ID:???

げっ、やっぱり落ちたァァー!! ならば今からエロを入れるぞ、と思っていたら …
(; ゜Д゜)ノ 移転だったか!!
…よく考えたら、突然ここから読まされても訳ワカメ トオモタ(・∀・) 
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18.fujiyamasan
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帰宅したアキラ。「ただいまお母さん。お父さん、もう帰ってるの?夜になるかと思った」
明子「あら、アキラさん。お父さんね、今お風呂入ったとこ。いままで寝てたのよ。
今のうちに お父さんの部屋のおふとん、あげといてくれるかしら?それから ごはんにしましょう」
アキラ「はい」
アキラは行洋の部屋に入り、ふとんをたたんだ。そこで、父のノートパソコンに気づいた。
アキラは考えた。
「もしかしたら、あの強い打ち手が、今まさに自分を待っているかもしれない。
これ以上、数十秒でも待たせたら、いなくなってしまうかもしれない」
急くように、ノートパソコンを稼働させ、ワヤスレをひらく。
が、誰もいない。今日も、誰もいない。
「…いない、誰も…みんな、どうしたんだろ? こんなこと無かったのに」
アキラは最後にUPされたSSまで戻った。
「この続きは、あるはずだ。ヒカチュウとの和解が、ここまでのわけがない。
そんなはずない。もっともっと和解するはずだ」
ふと、アキラは思いついた。
「そうだ! このパソコンにも、あのおすすめツールを入れといてあげよう」
アキラは自分の部屋に戻っていった。
93ワヤスレッド:04/02/27 22:33 ID:???
アキラが自分のパソコンを起動させてるころ、明子はアキラを呼びに、行洋の部屋に入った。
「アキラさん、まだ おふとん、たためてないの?」しかし、アキラの姿は見えない。
「ごはんにしましょうと言ったのに…あら?」
明子は、行洋のノートパソコンが起動していることに気づいた。
「あの人また、ネット碁始めたのかしら。」明子は画面をのぞきこむ。

「…まあ!」
そこにひろがる和谷のエロワールドに明子は眉をひそめた。
「…あの人ったら…」
夫の秘密を偶然知ってしまった貞淑な妻は、いそいそと台所へ戻る。
気持ちを落ち着けようと、いつもの諸動作を繰り返す。
「…どうして …あんなものに…」
何度目か、同じ皿を洗っていたころ、ようやくアキラが台所にやってきた。
行洋が風呂からあがるのと同時だった。
すでにアキラはワヤスレに書き込んでいた。自分のパソコン以外から、書き込むのは初めてだった。
アキラ『お父さんのパソコンだったから、セーフガード入れたけど…あれだけで良かったのかな』
アキラは、「fujiyamasan」を、名前欄に入力していた。

【nnn 名前:2xx.2x5.1xx.1xx [sage] 投稿日:yy/mm/dd xx:zz ID:fis7Nnie
    静かですね                              】

======================================
19.頼れる殿方は緒方(明子は家に呼びつける)
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緒方「明子さん。履歴ですぐにコレだとわかりましたよ。さ、どうぞ」
緒方は、ワヤスレのログをプリントアウトして明子に渡した。
明子「ありがとう。緒方さん」
94ワヤスレッド:04/02/27 22:34 ID:???
明子は昔から、緒方を頼りにしていた。
緒方(ふむ…最後のレスは確かにこのパソコンから書き込んだものだが…)
「それにしても明子さん、ここにある対局は興味深いですよ。こんどの研究会で検討してみ…」
明子「それはやめてください! お願いします緒方さん」
行洋のノートパソコンを勝手に覗いたことを、明子は内緒にしておきたかった。
緒方「…そうですか、わかりました。 それでは、これは 私と…」
緒方は、人を疑うことを知らない明子の目をのぞき込む。
「明子さんとの秘密、…ということですね」
明子「ええ、お願いします」
明子は安堵した。いつでも緒方は信頼出来る。
もちろん、夫の弟子としてだが、明子は、緒方の前では常に無防備だ。
明子はそのログを持って海王中へ行くつもりだった。
行洋の恩師の海王中校長なら、相談にのってくれる気がしていた。
緒方「あ、待ってください明子さん。私の車で送りますよ」
緒方は明子に優しく微笑んでみせた。
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20.棋院にて(伊角の心配)
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伊角「和谷。元気ないな。どうした」
和谷「…」
伊角「何かあったのか」
和谷は説明できなかった。どうしても自分のいやな部分を、さらけ出すような気がした。
ゆっくりと、きびすを返す和谷の前に、伊角は立ちふさがるようにして言った。
伊角「みずくさいぞ、和谷」
伊角は、なおも視線をそらそうとする和谷の手首を掴んで振り向かせる。
見つめ合う形になった二人。
和谷「…伊角さん」
伊角「…元気だせよ。 そうだ、今日オレの家で打たないか?」
95ワヤスレッド:04/02/27 22:34 ID:???
伊角は、和谷を元気づけてやるつもりだった。
しかし、手を掴まれている和谷の落ち込みようは尋常でなく、見てる者の同情を引いた。
ほどなく『イジメが行なわれている』という噂が流れた。
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21.かつては三人で
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ヒカルは棋院からの帰り道、自動販売機の前で缶コーヒーを買っている二人を見つけた。
ヒカル「あっ伊角さん、和谷も、…げっ、本当に荷物持たされてる!!」
それは伊角が和谷の分も買おうとしたとき、和谷が伊角の荷物を持っただけだった… 
ヒカル「しょーがねーなぁ。オレがなんとかしなきゃ」ヒカルは二人に近付いた。
ヒカル「伊角さん!オレたち友達だよね」
伊角「進藤。 そうか、お前の分のコーヒーか」伊角はもう一本コーヒーを買う。
ヒカル(違う! けど貰う。)ヒカルはコーヒーを受け取ると言った。
「あー、三人でこうしてると思い出すなー。オレたち、プロ試験前に碁会所巡ったよね。
三人で団体戦やってさ、負けたら碁石洗わされるの。和谷が言いだしっぺでさ」
伊角「あーそうそう、その和谷だけ負けたりしてな」
和谷「…伊角さん、今なんて言った?」
伊角「え、…和谷…」
ヒカル「もー! 昔、三人で碁会所まわっただろ」
和谷「それだ!!」
伊角・ヒカル「え?」
和谷「それだ!それだ!それだ!」
和谷の目は輝き、自然と両手はガッツポーズを取っていた。
和谷「ありがとう、伊角さん!! オレ元気出た!!」
伊角「…あ、ああ そうなのか、よかったな!」
和谷「それから進藤っ!」
ヒカル「え?」
和谷「お前、和谷リーグ戦の消化率悪いぞ! だめだぞ、そんなことじゃ!!」
ヒカル「お、おう」
和谷「じゃ、オレ急ぐからっ」  ・・・和谷は、夕日に向かって走っていった。
96マロン名無しさん:04/02/27 23:22 ID:???
つづきキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
元名人夫妻とイスミさんにまで波紋が((((;゚д゚)))ガクガクブルブル
負け犬、本当にあっさり復活しゃーがったなw
97マロン名無しさん:04/02/28 02:14 ID:???
各章ごとのタイトル?が何気におもろい。
かつては三人で・・・・゚・(ノД`)・゚・。
98マロン名無しさん:04/02/28 09:44 ID:???
「ひぃアっ!あっ、あぁああん!!」
ぐいっと直腸を押し広げられ、和谷タンは目の前に星がたくさん飛んでいるような感覚に陥った。
ちかちかして、ふわふわして。欲しかったものが、一気に満たされていくのが分かった。
「あんっ、あん…あぁん、ァ、アぁっ!」
髪を振り乱し、強い快感を身体全てで感じようと、腰を激しく揺らす。
伊角を求めて、腕を伸ばし、首へ回すと、キスの雨が降り注ぐ。
凄く、気持ちいい。
「和谷ッ……和谷ッ……!」
伊角に名前を呼ばれて、和谷タンは薄く目を開いた。
すると、苦しそうに眉根を寄せ、けれどもとても色っぽく、快感に溺れている伊角の姿が目に入った。
――普段、知的な碁を打っている伊角からは想像も出来ない・・・
自分というものを感じて、気持ち良くなっている伊角の姿が。
「アっ、あ…伊角さ、、伊角さぁん……!」
自分だけではない。伊角も、感じてくれている。
「もぉ、出るっ……出ちゃうっ……!」
和谷タンは、そう叫ぶと、身体をビクビクと痙攣させて、白濁の液を放出させた。
それは、びしゃっ、と伊角のシャツや、和谷タンの顔にまで飛び散っていった。
その直後に、伊角の熱い迸りが、和谷タンの中に注がれる。
「あぁ…っ、伊角さん…」
名前を呼ばれて、伊角は和谷タンの方を向く。
和谷タンは、虚ろな眼でこちらに手を伸ばしてくる。自分で出したもので顔を濡れさせ、
頬を染め、眼を潤ませるその姿に、伊角の股間が今一度膨れ上がった。
「っひ…!」
内部の密度がまた増え、和谷タンが声を小さく漏らすと、
伊角は困ったような笑みを浮かべた。
そして、和谷タンの濡れた顔を舐めながら、腰を少しだけ動かした。
ぐちゅっと蕾から濡れた音が聴こえる。
「ごめん……和谷。いいか…?」
和谷タンが、「え?」と尋ねる前に、結局抜かずの二発目へと突入する事になってしまった。
99マロン名無しさん:04/02/28 17:49 ID:???
和谷作のエロワールドか?
100マロン名無しさん:04/02/28 18:41 ID:???
>98はわやスレリレー小説のコピペ
101マロン名無しさん:04/02/29 16:16 ID:???
101匹め


               / ̄ ̄ ̄ ̄\
              /    ●  ●、   〜♪
                |Y  Y      \    〜♪
                | |  |     ▼ |
                | \/    _人_|
                |    ____ノ
           ノノノノノノノノノノ,ヽ 
              (_⌒ヽ
                ノノ `J    
  
102マロン名無しさん:04/02/29 16:17 ID:???
102匹め


               / ̄ ̄ ̄ ̄\
              /      ●  ●、   〜♪
                |Y  Y         \    〜♪
                | |   |         ▼ |
                | \/      _人_|
                |      ____ノ
           ノノノノノノノノノノ,ヽ 
              (_⌒ヽ
                ノノ `J    
  
103マロン名無しさん:04/03/02 01:28 ID:???
08(わや)匹めの負け犬
104 95:04/03/02 12:21 ID:???
>96-97 うれしいです。
今回は、いよいよ和谷が伊角に悪だくみのヒントを貰ったのでした。
105マロン名無しさん:04/03/02 15:10 ID:???
>104
負け犬を撫でながら待ってるよ〜
106マロン名無しさん:04/03/05 19:24 ID:???
みつばちワーヤ
107マロン名無しさん:04/03/06 07:39 ID:???
  ∧_∧
 ( ,,・∀・)
 ( ∪ ∪    どきどき
 と__)__)

なんかすごく面白いです、このスレ
108マロン名無しさん:04/03/06 13:06 ID:???
  ∧_∧
 ( ,,・∀・)
 ( ∪ ∪    どきどき  おはなし。
 と__)__)
>107  同じとこからきたよ。
109マロン名無しさん:04/03/06 23:46 ID:???
どこだよ。いーけど
AAはちょっとかわいいね。
110ワヤスレッド:04/03/07 00:53 ID:???
なんか座ってる〜。今週もマターリです。
======================================
22.海王中OBとOGがやってきた ヤァヤァヤァ
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日高「あら、岸本くん来たの?めずらしいわね」
岸本「日高か。 美和も…」
ここは海王中囲碁部。日高と美和は、ときどき後輩の様子を見に来ていた。今日は、そこへ岸本もあらわれた。
日高「どういう風のふきまわし?いままでは誘っても来なかったのに」
美和「よっ、岸本。 後輩と打ちにきたのか… でも、今日は、やめてもらいたいな」
岸本「どういう意味だ?」そこへ現部長が遅れてやって来た。
「あ、先輩、来てくれたんですか。また部員と打ってくださるんですね」
美和「ああ、碁盤は自分で用意するからいいよ」
岸本は今の部長らしき後輩を見送った。そして後輩らに慕われている二人へと視線を戻す。
日高「岸本くん、いまの囲碁部はねぇ、こういうことなのよ」
そう言いながら日高は、岸本の見ている前で美和に寄りかかってみせる。その日高の微笑みから岸本は察した。
岸本「…そうか…もう昔の海王中囲碁部は、なくなってしまったということか…」
美和「とりあえずオレがここのボスやってる。オマエが出しゃばることはないよ。
(声を低くして)何しろ いまは、部長が平気で遅れてくるくらいだからなぁ。」
日高「だからねぇ岸本くん、後輩には技術云々よりも気合いが必要なのよ」
岸本「オレの碁では気合いが足りぬというのか!?」 すばやく日高が、岸本と美和の間に碁盤を用意する。
岸本「美和、いまからオレの気合いをみせてやる」
美和「待ってました!!」
後輩一同「…なんだぁ?オレたちと打ってくれるんじゃなかったの?」
日高「みんなぁ! もっとシャキっとして!私と打つのは…だれがいいかな。そこのキミ!!」
今日も気合いを入れる役は日高だった。
======================================
23.校長室
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校長「やあ塔矢さん、おひさしぶりです」
明子「ごぶさたしております」
111ワヤスレッド:04/03/07 00:53 ID:???
校長「今日はご相談があるとか」
明子「え、ええ(どうしよう、先生にお話して、もし同姓愛が確定してしまったら…)」
校長「ん、どうしました?」
明子「あ、いいえ…あ、あの実は…、(しっかりして明子!たとえホモであっても、あなたは夫を愛するのでしょう!!)」
ワヤスレのカップリングは、圧倒的に同性同士が多かった。和谷も、いちいちバランスまでは構ってられなかったのだ。
明子はワヤスレのログを校長に見せ、訊いた。
「こういうものを、男が読むことを、どう思われますか?」
言ってしまってから明子は、どう判断されるのだろうと、不安でいっぱいになった。
ログをみながら校長(…なんだ、ただの恋愛小説じゃないか。心配性だな。 こんなことでは、アキラくんの将来にも不安を感じるな)
「心配ないですよ、アキラくんはこういうものだって読むっていうことです。それだけですよ」
明子「(え…アキラさん?) あ、あ、あの先生…」
校長「はい?」
明子「あ いえ… (もうだめ、私、もうこれ以上言えない…。許してね、アキラさん…
今日はアキラさんの大好物を、いっぱい買って帰りますからね…ごめんなさいね)
…先生、それでは、まったく問題ないんですね?」
校長「もちろんですよ」 しかし、ログを見ていくうちに、校長は、ある表現を目にした。
「!!?」
突然、校長は机に突っ伏した。見てるまに顔が真っ赤になっていき、こめかみには血管が浮かんできた。
明子は驚いた。「せ、先生!! どうかなさったんですか!?」
校長はうつむいたまま、呼吸を大きく整えていた。
「い、いや大丈夫です…
(ああ、あぶなかった。心配してる父兄の前で、危うく吹き出してしまうところだった。
…しかし、バカバカしいことを考えるヤツも い…) ぐ!? ぐくーーーっ!!」第2波目が来た。
明子「ひっ!?」
緊急事態だった。校長は怒った顔で、笑い顔を隠そうとした。
「先生!!ああ、そんなに、先生!! 」明子は涙目になった。
校長は顔を伏せながら、必死に首を振るが、もはや口はきけない。ガマンが裏目に出ていた。
痙攣が大きくなる校長「うッ、うッ、ぐむー、むーーう!」
「ああ、お願い!…ああ!! 先生! 先生!」
さっきから明子の悲鳴は、隣の職員室まで突き抜けていた。
112ワヤスレッド:04/03/07 00:54 ID:???
======================================
24.悪質ペア碁
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和谷は「負けない」の一局を見てから、思いついた事があった。
それは「負けない」に、ペア碁で勝負を持ちかけるものだった。
もちろん「負けない」側のペアには、自分がなりすまし、かつ悪手を放つという方法だ。
だが、「負けない」が自分でパートナーを連れてきたら…、そのときはどうする?
それで、頭を思い悩ませていた。
しかし伊角の一言がヒントになった。和谷に天啓のように ひらめいたのが3人碁だった。

和谷「ひとつの碁盤で3人で打つ。負けないさんとオレ、そしてもうひとりも、オレだ」

3人で打つ、これなら「負けない」がパートナーを連れてくることもない。
和谷(まずは、一番強い「負けないさん」に対して、やむなく共同戦線をはったかのようにする、そのあと
もう一人のオレは オレに負けてと…うーん、負ける役にも少しは欲張らせないと、やっぱりバレるよな。気をつけなきゃ)
和谷クラスの打ち手に、二度打ちを連続で許しては、どんな棋士でも勝つチャンスはない。
和谷は、自然に笑みがこぼれていた。
和谷「そうだよ、ムリに封じ込めなくても、一人が負ければいいんだよ。 最後はオレに。
’負けて死中に活を見いだす’ これぞ和谷流タヌキのはらつづみだ!あははは」
またしても違う方向にチカラを注ぎ込む和谷だった。
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25.封筒
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美和の長考中だった。美和が髪に手櫛をいれるときは、長考の合図だった。
岸本は窓の外を見やる。そして外来駐車場に緒方を発見した。
(あれは?緒方十段じゃないか!! どうしてここに…  いま…帰るところなのか…連れの女性は誰だろう。 ん、封筒を捨てたぞ?)
明子は、ログを海王中のゴミ入れに捨てることで、証拠隠滅を図ったのだった。
岸本「あそこは落ち葉以外のゴミは、滅多に入れない所だから、封筒は目立つな… 何の書類だろうか」
113ワヤスレッド:04/03/07 00:54 ID:???
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26.車中の緒方&明子
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緒方「どうでしたか、明子さん。気は済みましたか」
明子「ええ、校長先生も、全然心配要らないと力説されて。 ああ、来て良かったわ」

緒方「…塔矢先生にそっちの趣味がね…それが心配で… フフ、それじゃあ、私が先生の恋人だと疑われないためにも、今から明子さんを…」
明子「まぁ、緒方さんたら」
明子の顔に笑顔が戻った。緒方は明子を笑わせるのが得意だった。
特技といえた。それは、行洋にも重宝がられた特技だった。
======================================
27.囲碁バカ大将
======================================
岸本はコーヒースタンドでブラックを注文した。
カウンターまわりはタバコの煙が充満していたので、外で飲んでいた。
岸本は拾った封筒の中身を見て、拍子抜けしていた。拾うときには多少スリル感もあった封筒だったが、中身は棋院の書類でもなんでもなかった…
飯島「岸本じゃないか」
岸本「ああ、…飯島くん」岸本は飯島の方を振り向きながら、ログをしまおうとした。
飯島「何見てんだよ、って、おい隠そうとするな。 見 せ ろ よ」
飯島はログを手にした。
岸本「いや、棋院の会報だと思ったんだけどね、どうやら騙されたようなのさ」
飯島「ふーん、 ええっ!?」
岸本「?」
飯島 (囲碁バカ大将?…たしかこれって、あいつが棋院でみんなに聞き回ってたやつじゃないか!?
調べたけど、この番組は無かったはずだぞ。 それじゃこのタイトル…。
まさか…でも、このレスとこっちのレスの言い回し…そして…こことここの誤字も…)
飯島は、自分の考えを検証すべく、ワヤスレのログを、上から丹念に見ていった。
やがて飯島の口元が かすかにゆるむ。目には自信が伺えた。 飯島の笑い方には特徴があった。
114マロン名無しさん:04/03/07 13:52 ID:???
俺的今回の笑いツボ

気合いが足りぬというのか!?
天然トラブルメーカーな明子ママン
和谷流タヌキのはらつづみだ!あははは! ←すぐ勝ち誇るのが負け犬のいいとこ
誤字
飯島の笑い方には特徴があった。
115113:04/03/07 17:55 ID:???
>114 さんくす。 うまい具合に散らばってたとは、とってもナイスでした。
116マロン名無しさん:04/03/07 22:48 ID:???
和谷以外のキャラもオモロイw
和谷は自演しても2ちゃんねらにはすぐバレそ
117113:04/03/08 23:56 ID:???
>和谷は自演しても2ちゃんねらにはすぐバレそ
同意
というかジエンって、ばれるものだと割り切らないとやってられないよね。

>和谷以外のキャラもオモロイw ・・・誉められまくってるような気がいたします。さんくす。




118マロン名無しさん:04/03/09 05:24 ID:???
       人       
      (__)      
      (__)      
ウンコー  (・∀・,,)     
     O┬O )      
キコキコ ◎┴し'-◎ ≡
119マロン名無しさん:04/03/09 18:24 ID:???
和ヤムチャは今
120マロン名無しさん:04/03/09 23:00 ID:???
  ∧_∧
 ( ,,・∀・)
 ( ∪ ∪    どきどき
 と__)__)
         続き楽しみ…
121マロン名無しさん:04/03/09 23:08 ID:???
  ∧_∧
 ( ,,・∀・)
 ( ∪ ∪    どきどき
 と__)__)
また今日も来ちゃった・・・
122マロン名無しさん:04/03/11 22:25 ID:O4moBfc8
ここにくる香具師って皆和谷ハァハァ属性だよね?
123マロン名無しさん:04/03/12 00:52 ID:???
負け犬に萌えるわけねぇだろ
124マロン名無しさん:04/03/12 01:51 ID:???
自分はなんとも・・・
もうすぐ話終りそうだし。
125マロン名無しさん:04/03/12 02:43 ID:???
くぁー! 負け犬たまんね! (w とか
そんな感じになら 萌 え る
126マロン名無しさん:04/03/14 11:09 ID:???
ホワイトデーとも関係ない青春を過ごす負け犬
続きはまだか
127ワヤスレッド:04/03/14 19:29 ID:???
ホワイトデーか… あれから もう1ヶ月たつんですね、早いねぇ。今年はお返しの出費が少なかったな。
>53
|,,∧
|Д゚,,彡つ□ オカエシ…

======================================
28.仕掛け (「3人碁」の話題で、ワヤスレ紛糾中)
======================================
【●囲碁バカ大将 【覚えてるヤツいるか?】 第1局○

nn1 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z3 ID:aolG40yC

打ち込んでくる相手の石の着手数と、それに応対 する自分の着手数が同じじゃない。
ゆえに、アゲハマで相手の地を埋めていいとは思えない。


nn2 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:14 ID:945MYJ8c

3人碁においてはガチガチに固めてから終局すればいいだけのこと。ほとんど考える必要は生じない。


nn3 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z2 ID:BQ3hY6Wa

地の数マイナス取られた石の数マイナス死んでる石の数マイナスパスした回数で決まりでしょ?


nn4 名前 :nn2 [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z8 ID:945MYJ8c

…それにもうひとつ。
nn0のように、自分以外の二者の結託を恐れていては、もともと3人碁は打てんだろ?
128ワヤスレッド:04/03/14 19:29 ID:???
nn5 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日:yy/mm/dd xx:zz ID:jf5Mh144
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |   次でボケて!!!   |
 |________|
    ∧∧ ||
    ( ゚∀゚)||
    / づΦ                    】

…ここのところ、ワヤスレでは話題がループしていた。
まず、誰かが「3人碁」について語る。次にルールはどうするつもりなの?という質問が出る。
そして、ルールに対する賛同とか不満が出る。
反対やら擁護が出た後でも「打ってみようよ」とは誰も言わない。そして紛糾した。
「まずは、打とうか?」というレスが必要だった。それは、「1(スレ立て人) 」の役目だった。
ところが、なかなかその時機は来ない。
どういうわけか「負けない」が、この話題に参加してこないのだった。

和谷「…なぜなんだろう?」

======================================
29.引っかけ (やがて手詰まり)
======================================
アキラ「また3人碁の話題か…」
アキラは、ヒカチュウの続きが気になっていた。…欲していたのだった。
しかしスレの住人は、もう囲碁バカ大将のことなど忘れたかのように、3人碁について語るばかりだった。
アキラ(3人碁は昔、研究したことがある…結局、ひとりが早々に負けたときの石を、どう扱うかが決められなかったのだけど…
今は住人が、みんなで納得するルールを決めているときだし、ボクがルールを押しつけるべきではないだろう)
アキラはスレの流れを気にして、書き込むのを躊躇していた。
129ワヤスレッド:04/03/14 19:31 ID:???
和谷「あーあ、今日も「負けない」さんが来ない…しかたない…次でまたボケるか」
だが、和谷のボケネタにも、そろそろ疲れが見えだしてきた。

【nn2 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:Ms7+vN9R

舅「ワシのメガネは?」
嫁「だいじょうぶ、頭の上ですよ」
姑「そろそろ違う話題もしたいねぇ」
嫁「それは いわない約束でしょ」
舅・姑「だって、お前…」
  ∧⊂ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (゚Д゚)ノ <  嫁「シェー  だめったら、だめザンス
  | ⊃|   \__________
  |  |
  ⊂ノ〜
  ∪                           】

アキラは、このレスに「3人碁の話に決着をみなければ、先には進まないぞ」
という、強い意志を見たような気がした。
アキラ「…このままではヒカチュウの続きが見られない」
和谷「ふう… きょうは、ここまでにしとこうか。 あれ…!?」


【nn4 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z2 ID:87hLVv9w

まずは打ってみることが一番ですよ。そのなかでルールを模索していきましょう 】

こうして対局が実現した。
130ワヤスレッド:04/03/14 19:32 ID:???
======================================
30.勝利
======================================
対局は、ほどなくアキラが予想した通りになっていった。いまアキラは、1(スレ立て人)と名無しの2人を相手にしている。
アキラ(懸命な作戦だが…それにしても この2人、息が合ってる。…名無しさんは、サガリにはノゾキ、コスミにはケイマか、たいしたことないな。
けれど、1(スレ立て人)さんのこの打ち込み…ボクの厚みに挑んでくるとは)

和谷(ここまでは計算通りに来たぞ。 そろそろ出すか、和谷スペシャルを!) 
和谷は、自陣を守りながらも、突然名無しに仕掛けていった。

アキラ(もう仲間割れ? 1(スレ立て人)さんが一人勝ちを狙うのなら当然の戦略だけど、鶴の巣ごもりは露骨すぎないだろうか。
たしかに相手が引っかかれば、まるごと1(スレ立て人)の石になる。だけど相手は引っかかるかな?
引っかかったとしたら、そうだな…ここはボクの負けだ。  …あっさり引っかかった、 そうか… 3人碁もここまでだな)

和谷「ここまでオレ、よく打ってる。 でも、ここからが本番だ!」

しかしアキラからは、はやくも投了のレスが来てしまう。
和谷「え?投了!?まさか!! うまく両ガカリになったここんとこに、コスむんじゃないのか?」
和谷は驚いていた。心の中では、自分に対して「負けない」が本気を出してくることに期待していたのだ。
和谷「負けないさんが、ここで投了だなんて… なんだよ! 本気出してくれてないじゃん!!
オレ、追いつめられて本気出した負けないさんに、勝ちたかったのに…」

じわじわと和谷の心の中に敗北感が広がっていく。そこへアキラからのレスが追い打ちをかけた。

【nn4 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z2 ID:87hLVv9w
みたところ、1(スレ立て人)さんは、かなり お強いようですね。
いつも、どんなところで打たれてるんですか?  】
131ワヤスレッド:04/03/14 19:33 ID:???
このアキラからのレスで、和谷は我にかえる。棋士としての自分に。
和谷「オレは…ああ…負けないさんの質問に…いまのオレは答える事さえ出来ない。
こんなはずじゃ… どうしよう…もしかしたら、取り返しの付かないことをしてしまったんじゃ…」
刻々と過ぎていく時間。

アキラ(どうしたんだろ、レスがかえってこない)
ようやく和谷は決意した。
和谷「負けないさんに謝ろう! つい出来心だったって。そうだよ、きっと許してくれる。そうさ、えっと、文面は…」
だが和谷が、あれこれ考えてるうちに、はやくも新着のレスが来ていた。

アキラ「おや?なんだろ これ」 
それは、アキラにとっては意味不明なレスだった。

======================================
31. 新着
    /\___/ヽヽ
   /    ::::::::::::::::\ う
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ  
.   |    ::<      .::|あぁ
   \  /( [三] )ヽ ::/ああ
   /`ー‐--‐‐―´\ぁあ
======================================

【nn9 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70

 それにつけても 1 よ、  必 死 だ な !                   】
132マロン名無しさん:04/03/14 20:22 ID:???
このレスは前回の最後に出てきた奴による物と予想
133ワヤスレッド:04/03/14 20:27 ID:???
アキラは、検討も含めた いくつかのレスにも答えてこない「1(スレ立て人)」が、気になった。
が、この名無しのレスは、もっと気になった。
(いったい、この名無しさんは何がいいたいのだろう?)
アキラは訊いてみた。

【nn0 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z2 ID:87hLVv9w
誤爆ですか?                                 

nn1 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
すまん、仲間に入れて貰いたくて、対局が終るのをずっと待ってた者だけど。

nn2 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
もしや、あなたは前に、ここで対局された方ですか?

nn1 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
いや、ここに書き込むのは初めてだよ。
囲碁バカ大将は、タイトルだけ知っていた。オレの友達が好きだったんだ。
その友達は、まあ仮にゼルダとでもしておこうか。
134133:04/03/14 20:48 ID:???
>132 当たりです

この期に及んで、まだ迷ってるところは次回に持ち越しました。
135マロン名無しさん:04/03/14 21:48 ID:???
え、飯島!?
136マロン名無しさん:04/03/15 15:05 ID:???
ピンチじゃん
137マロン名無しさん:04/03/15 21:55 ID:???
負け犬から野良犬か。
カッコイイな、確かに。
138マロン名無しさん:04/03/16 02:04 ID:???
  ∧_∧
 ( ,,・∀・)
 ( ∪ ∪    どきどき
 と__)__)

おはなし、たのしみ。
139マロン名無しさん:04/03/19 13:28 ID:???
ゼルダ危機一髪
140133:04/03/21 21:09 ID:???
ゼルダの続きは今度の日曜日のヨテーイ・・・です。よろしくね。
141マロン名無しさん:04/03/21 22:03 ID:???
ごゆっくり、やりたまい。
142お引っ越し:04/03/22 14:29 ID:???
143142:04/03/22 14:29 ID:???
ごめん、誤爆した。
144マロン名無しさん:04/03/22 17:04 ID:???
zeldaの伝説
145マロン名無しさん:04/03/23 15:53 ID:v/jZpQtT
 
146マロン名無しさん:04/03/23 15:54 ID:v/jZpQtT
hozen
147マロン名無しさん:04/03/25 01:10 ID:???
今週号のSPA!の表紙には「負け犬女」の文字。
ハンタでは、キルアまでが「負け犬根性」の設定。

負け犬は求められている、のか?
148ワヤスレッド:04/03/27 18:19 ID:???

アキラ「ゼルダか、ボクも名乗りたかった名だ…」

NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
ラトゥーヤ達を束ねている最強碁神のゼルダですね。 その人は碁も、お強いんですか?

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
いや、とてもとても、あなたほどではないです。

和谷は二人のやりとりを、心臓が停まる思いで見ていた。
和谷「…誰だ…いったい?」
======================================
32.zelda
======================================
NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
次はオレも混ぜての対局よろ。 1(スレ立て人)さんは、きっとOKですよね。
それと悪いね、オレの前の名無しさん。打たせてくれるよね?

和谷「 く、こいつ… 」

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:v/jZpQtT
| | Λ
| |Д゜) まあ、お気になさらずに、がんばってください!
| |⊂)
| |∧|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  サッ
| |)彡
| |
| |
149ワヤスレッド:04/03/27 18:20 ID:???
NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
良かった。それでは黒を持たせて貰うよ。

NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
名無しさんは、やや強引なところがあるようですね。

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
まあまあ そういわずに。私からもお願いします。はい白。

NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
わかりました。私は@ですね。 

/一二三四五六七八九十壱弐参
01┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
03├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
04├┼┼@┼┼┼┼┼●┼┼┤
05├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
07├┼┼┼┼┼╋┼┼┼┼┼┤
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
10├┼┼○┼┼┼┼┼╋┼┼┤
11├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
12├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
13└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
  ハマ ★=0 : ☆=0 :@=0

  次、黒です           】
150ワヤスレッド:04/03/27 18:20 ID:???
対局は、和谷がいきなり名無しに食ってかかる展開になった。
和谷は熱くなりすぎていた。まるで、一刻も早く名無しを追い出したがってるようだった。

アキラ「1(スレ立て人) さん、名無しさんに対してムキになってる? どうも戦略がわからないな」

和谷と名無しが争ってるまに、アキラは悠々と地を広げていく。

和谷「誰なんだよ…もしかして和谷リーグの参加者なのか?」
和谷は名無しに訊いてみた。

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
ヲチしてたんですか?
ちがったかな?
だれかなんて、どーでもいいだ
ろうと、エヘヘ。
おっと、このスレはいつごろ?どれくらい
前から見てらしたんですか?

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
さっきから私にきつい打ち込みをするし、
あれ、どうしたのかなと思ったんですけど
ね… どうやら嫌われたわけではなくて良かった。

和谷「越智じゃないとすると…うーん、進藤には、この話はしてないし…
そうか! きっと棋院の古株に違いない!!」
151ワヤスレッド:04/03/27 18:21 ID:???

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
小さな兆候にも、勘づく性格って、
宮仕えに向いてるとか言われません
か?

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
はは、宮仕えって、誉められてるの?
ずいぶん、気さくな人ですね。
れんらく(捨てメアドとか用意)すれば、返事もくれそうですね。

飯島「つーか、まだ気づかないのかよ、悲しくなってきたぞ和谷」

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
まさか、ま
さか、まさ
か、
伊賀忍者の王手飛車
角取り、五目並べの
さんさ
んですか?

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
やっと気づいたのか、…って、読みがはずれてますよ。

アキラ「いきなり すごい三味線合戦だ。二人とも」 

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
そうそう、ゼルダですけど、仲間うちでリーグ戦とかもやってるんですよ。
もっとも、ゼルダは、その中で弱い方なんですけどね。

和谷「くーっ!!」
152ワヤスレッド:04/03/27 18:22 ID:???
NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
私の番ですね。

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
いえ、私の番ですよ。 
ま、弱いっていっても、そのリーグ内では弱いってこと。
ゼルダは、自分より強いやつをいっぱい呼んだんですよ。 はい、次は白。

NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
それは楽しそうですね。


飯島は、レスの交換をしてるだけではない。和谷にきびしい手も打っていた。
和谷「(へっ、あんまりオレをなめるなよ!)」
和谷は、飯島の攻撃に対して、受けもせずに打ち込み返した。
飯島「…やるな和谷」
和谷「(どうだ、お前なんか、もうすぐ終わりだぞ!)」
しかし、和谷の手薄なところに一撃をくらわせるアキラ。
そして、それに続く飯島。
和谷「わーっ!!」
アキラ「 1(スレ立て人)さん、手が乱れてるな…」
和谷「 くそー、 くそー 」
なおも飯島に仕掛ける和谷。死なばもろともだった。
和谷は、飯島を追いつめていくが、それ以上に、アキラの筋は正確無比だった。
もはや、和谷の意地がどれだけ続くかに掛かっていた。
和谷「お前にだけは…、お前にだけは!!」

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
では、ゼルダのことをもっと話しますね。

和谷「うわわっ!」
153ワヤスレッド:04/03/27 18:22 ID:???
NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
名無しさん、あなたはゼルダさんのことばかり話すんですね。

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
負けないさんも、その話はあとで。

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
いや、ぜひ聞いて貰いたい。 というか、絶対この場で話す。

和谷「こいつ、いいかげんにしろよ…」

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
ヨセですね、早い展開だ。
じゃ、ゼルダのリーグ戦の話をするよ。メンバーには、本当にスゴイのいるんだ。

和谷「わかったよ!! もう好きにしろ!」 
ついにキレる。
「せいぜい晒せばいいさ。好きに書けよ!明日も、あさっても、これから、ずっと!ここに何でも好きなこと書き込めよ!! 
オレは、…オレは、また一人でやってくよ」

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
申し訳ないのですが、どうやら名無しさんのレスが気になって、対局に集中できません。
負けてる言い訳のようですが、ここは、新しく入ってきたという記念に、
まずは名無しさんに思いのたけを全て吐き出して貰いましょう。
ごめんなさい、負けないさん。
どうか、名無しさんが、見下してるらしいお友達のことを、聞いてやってください。
私も名無しさんが、書き終わるまで待ちますから。 さ、どうぞ名無しさん、お願いします。
154ワヤスレッド:04/03/27 18:23 ID:???
和谷はマウスを置き、歯をくいしばった。
「ちくしょー」
そうして、名無しが書くであろうレスを想像した。
ついで応酬されているレスの予想を始める。
「終るまで全部で10レス位つくかな…負けないさんは、反応すると速いから」
心の中で10レス分のやりとりを数える。
「あと…もう10レス待つか。長文も、あるかもしれないし…」
その10レス分も、数え終った。
「…どうしようか、もう見る必要ないのかもしれないし…見るのやめようかな。
それとも、あと10レスくらい待っててやるか。」
すでに、かなりの時間が経っていた。
「もしかしたら、そんなにレスついてないかもな。負けないさん、いきなり、あきれて帰っちゃったりとか。
へへ、そうだな、でも帰る前にオレのことを「卑劣漢!!」だとか書き残してたりしてないよな。へへ。
いや、それとも、もしかしたら、負けないさんなら、オレのこと擁護してくれてるかも!? そうだよ、何しろ相手は名無しの新入りだし!!」
和谷は自分の言葉に勇気づけられ、スレを開く。
しかし、そこには、飯島の新着レスが、1件あるだけだった。

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
いや、オレはゼルダが うらやましかったよ。
ゼルダのリーグ戦だって、スゴイと思ってた。なにしろメンツが揃ってるからね。
どうやらゼルダが誤解されてるようなので、リーグ戦のことをもう少し書くよ。
リーグ戦には、参加したがってる女の子だっているんだ。その人は決して弱くはないよ。
ゼルダ本人からも、一度は誘われてる。でも彼女は、自分が参加するとレベルを下げるから来づらいと断ってしまったんだな。
だからゼルダには、誘うだけじゃなくて、彼女の首根っこを掴んで強要して欲しいんだ。理由は何でもいいからさ。
・・・うーん、やっぱり自分語りがすぎるみたいだな。 気に障ってたらスマン。
155ワヤスレッド:04/03/27 18:24 ID:???
NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
お訊きしたいが、あなた自身はリーグ戦に参加したくないのですか?

NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
…やっと戻って来ましたか、 1(スレ立て人)さん。
ずっとお待ちしてたんですよ、いままで お食事でもされてたんですか?

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
ただボーっと待ってました・・・

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
そうか、戻ってこなかったらどうしようかとw
>あなた自身は、リーグ戦に参加したくないのですか? という質問だけどね、
オレは碁は好きだけど、そのリーグ戦に参加するほどの意気込みは もう必要ないんだ。

NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
そうなんですか? でも あなたは お強いですよ。

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
うれしいね、いい人だな。 この次は、オレと互先で打ってくれないか?

971 名前 : ◆WU1Ui2TI.U [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:j+jPoT2e
話の流れをぶった切るようで悪いが、おまいらよ、そろそろ次スレを立てるときですよ。
対局は次スレ立てなきゃもうムリっす。
ついては次スレは、ぜひオレに立てさせてほしいのだが。

972 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
そうか次スレか、本当だ。 このスレもう終わりだ。 
156ワヤスレッド:04/03/27 18:25 ID:???
973 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
もしや、WU1Ui2TI.Uさんは、私と対局された方ですか?

======================================
33. 5人目ですよ(`・ω・´)
======================================

974 名前 : ◆WU1Ui2TI.U [sage] 投稿日 [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:j+jPoT2e
いいえ、ここにカキコは初めてっす。何しろこの番組知らんもので。ローカル番組ちゃうんかな?
でも、ずっとROMってますた。

975 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
1(スレ立て人)さん、テンプレだけど用意できてる?

976 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
テンプレって必要かな? 進行の邪魔にならないかな。

977 名前 : ◆WU1Ui2TI.U [sage] 投稿日 [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:j+jPoT2e
え〜!? 実は かなり、わけがわからんスレやから、テンプレは任せたかったのに。
どうか頼んます。
157ワヤスレッド:04/03/27 18:26 ID:???
978 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
1(スレ立て人) さんではありませんが、
とりあえず こんなところでどうでしょうか?

「●囲碁バカ大将 【ヒカ好きなヤツいるか?】 第2局○
初の囲碁漫画。これがどうして語られない!?
囲碁を知らなくても充分楽しめた名作だったのに、ビデオもなければ、
再放送もない。みなさん、一緒に語り合いましょう。
ヒカのみならず、他のキャラの話題はもちろん、対局もOK。
当然、荒らしは放置。
過去スレは>>2あたり。 」


979 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
じゃ、ひとつお願い。
テンプレには「みんなで熱く碁を語ろうぜ」も、付け加えて下さい。

980 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
それだけ? 連続で対局しまくってもOK?

981 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
へーき、へーき。
さあー、なんか燃えてきたぞ。 みんな! 熱く碁を語ろうぜ!!





(終)  ・・・長々と つきあっていただいた方、オツカレサマ デシタ(・∀・)
158マロン名無しさん:04/03/27 22:41 ID:???
え?お、終わり???マジデスカ????
(ノД`)・゜・。
159157:04/03/28 13:11 ID:???
よく見たらセリフの順番が違ってた。あわててたみたい。

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
そうそう、ゼルダですけど、仲間うちでリーグ戦とかもやってるんですよ。
もっとも、ゼルダは、その中で弱い方なんですけどね。

和谷「くーっ!!」

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
私の番ですね。

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
いえ、私の番ですよ。 
ま、弱いっていっても、そのリーグ内では弱いってこと。
ゼルダは、自分より強いやつをいっぱい呼んだんですよ。 はい、次は白。

NNN 名前 :負けない [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:z4 ID:87hLVv9w
それは楽しそうですね。

和谷「誰なんだよ…もしかして和谷リーグの参加者なのか?」
和谷は名無しに訊いてみた。

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
ヲチしてたんですか?
ちがったかな?
だれかなんて、どーでもいいだ
ろうと、エヘヘ。
おっと、このスレはいつごろ?どれくらい
前から見てらしたんですか?
160157:04/03/28 13:16 ID:???
NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
さっきから私にきつい打ち込みをするし、
あれ、どうしたのかなと思ったんですけど
ね… どうやら嫌われたわけではなくて良かった。

和谷「越智じゃないとすると…うーん、進藤には、この話はしてないし…
そうか! きっと棋院の古株に違いない!!」

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
小さな兆候にも、勘づく性格って、
宮仕えに向いてるとか言われません
か?

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
はは、宮仕えって、誉められてるの?
ずいぶん、気さくな人ですね。
れんらく(捨てメアドとか用意)すれば、返事もくれそうですね。

飯島「つーか、まだ気づかないのかよ、悲しくなってきたぞ和谷」

NNN 名前 :1(スレ立て人) [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:5cRnpmpG
まさか、ま
さか、まさ
か、
伊賀忍者の王手飛車
角取り、五目並べの
さんさ
んですか?

NNN 名前 :フロア@名無しさん [sage] 投稿日 :yy/mm/dd xx:zz ID:GUvwaO70
やっと気づいたのか、…って、読みがはずれてますよ。
161157:04/03/28 13:25 ID:???
アキラ「いきなり すごい三味線合戦だ。二人とも」 

飯島は、レスの交換をしてるだけではない。和谷にきびしい手も打っていた。
しかし、
和谷「(へっ、あんまりオレをなめるなよ!)」
和谷は、飯島の攻撃に対して、受けもせずに打ち込み返した。
飯島「…やるな和谷」
和谷「(どうだ、お前なんか、もうすぐ終わりだぞ!)」
しかし、和谷の手薄なところに一撃をくらわせるアキラ。
そして、それに続く飯島。
和谷「わーっ!!」
*

>158 え?お、終わり???マジデスカ????の、??????に、ぎくりとしました。
やっぱり、終わりっぽくなかったですかね?
実は、ごちゃごちゃしてきた部分を、(迷ったんだけど)ザックリ削って、
(終)の文字をいれたものですから。
しばらくしたら、また和谷の出てくる話を書こうかと思っています。
162マロン名無しさん:04/03/28 22:10 ID:???
一気に読んだ。面白かった
飯島は奈瀬には碁を続けてほしいと
思ってるのかな?
新作待ってるよ。
163161:04/03/29 00:38 ID:???
>162 飯島は奈瀬には碁を続けてほしいと思ってるのかな?

あまり多角的な観点からは見てませんでした。
深いなー。さすがマロンというか、さすがヒカ碁というべきか。

164マロン名無しさん:04/03/29 21:48 ID:???
>157
和谷 必 死 だ な!w 
と思いながら読んでたが終わってみるとちょっとイイ話だったので驚いた。
ワヤスレッドの次スレも見てみたいが予定はなしですか?
それと三味線合戦ってなんですか?

とにかく、かなりの分量をオツカレ!負け犬らしさを楽しませてもらったよ。
165マロン名無しさん:04/03/30 19:29 ID:???
   
166157:04/03/30 21:52 ID:???
>164 ありがとー。
三味線ですが、勝負中に、勝負の進行には関係無いおしゃべりで、
相手にチカラを出させないようにすることを、「三味線を弾く」といいます。
辞書には、「三味線を弾く」は、「相手を惑わすような、本心でない言動をすること。」とあります。
現実には、勝負時における「相手に予断を与える言動・行為」の、すべてが該当するようです。
無意味な音をたててみたりとか、的はずれな感想を言ってみるとかですね。
囲碁・将棋・野球・麻雀・中間や期末テストの期間中などにも、見られます。
とても、お行儀が悪くトラブルの元になったりします。
しかし、こと勝負の場においては、つきものの行為だといえましょう。

ワヤスレの続きは、削った分があるので、それがスッキリまとまれば投下したいなと思ってます。
ですが、今のところ方向性があやふやなので、予定と言える程ではないです。
その前に、違うタイトルのを書いてみようとも思ってます。
167マロン名無しさん:04/03/31 01:12 ID:???
>166
まだまだ楽しませてもらえそうだな。
では保守りながら待ってることとしよう
三味線を弾くの説明では、真っ先に桑原のジジィを連想した。
168マロン名無しさん:04/03/31 23:34 ID:???
新初段に対しても使うもんなぁ …疲れるのがイヤとか。
169マロン名無しさん:04/04/02 13:07 ID:p4Cb6EBl
 
170マロン名無しさん:04/04/02 20:08 ID:???
負け犬の遠吠え、売れたんだってね。
読んでないけど…
171マロン名無しさん:04/04/02 21:28 ID:???
2004年のキーワードは「負け犬」だな
172マロン名無しさん:04/04/05 16:47 ID:???
負け犬そろそろ昇段はしたのか?
173マロン名無しさん:04/04/06 19:07 ID:???
デスノート終了後和谷の中国修行編が始まります。
174マロン名無しさん:04/04/06 23:10 ID:???
社はアメリカに、ヒカルと倉田はモンゴルへと旅立ちます。
175マロン名無しさん:04/04/07 18:36 ID:???
その後和谷の世界征服編が始まります。
176マロン名無しさん:04/04/07 19:12 ID:???
そのためにはアイテムが必要です。
177マロン名無しさん:04/04/07 19:32 ID:???
何でしょうか。
178マロン名無しさん:04/04/07 21:15 ID:???
いいマムコと出会うのです。運命なのです。
和谷はそれからさなのです。
179マロン名無しさん:04/04/08 17:44 ID:???
五木寛之とか本宮ひろしでしょうか?
もっとコナミ的なのがいいです。
180マロン名無しさん:04/04/09 00:15 ID:???
和谷は、「負け犬一族」の末裔だったのです。
そして、王家の紋章の「尾っぽをまるめた犬」を持つと、
人間界に散らばっている他の仲間を見つける旅に出ます。


181マロン名無しさん:04/04/09 17:33 ID:???
>人間界に散らばっている他の仲間
ヤムチャとかウルレの青カビ兄とかか?
182マロン名無しさん:04/04/09 21:47 ID:???
王国の復活は、プリンスである和谷の使命でした。
しかし、和谷の旅は困難を極めます。
そんなときいつも、故郷においてきたジジィの言葉が思い出されるのです。

「若さま… ヤムチャにお会いなされ… ウ、ゴホッ、ゴホ 」
「じい、ヤムチャって誰?」
「わ、若さまの…」
183マロン名無しさん:04/04/09 21:54 ID:???
久々のニアミス。
王国とかいってどうせ負け犬王国とかじゃねーのか?w
184マロン名無しさん:04/04/10 11:31 ID:???
汽車は闇を抜けて 光の海へ
夢がちらばる 無限の宇宙さ
星の架け橋 渡ってゆこう

人は誰でも 幸せ探す 旅人のようなもの
希望の星に 巡り会うまで 歩きつづけるだろう
きっといつかは 君も出会うさ あおい小鳥に

プァーーーン(汽笛の音)

185青い鳥のヤムチャを求めて:04/04/10 22:30 ID:???
和谷と伊角の旅は続いていた。

レエピンを、腕にぶら下げて歩いている人物がやって来た。
レエピンというのは、捨てられた子犬のような目で「イスミクン」と鳴く哀願動物であった。
しかし、その人物のように、腕にレエピンの首を引っかける人物は珍しかった。

レエピンの鳴き声に、つい名前を呼ばれたのかと振り返る伊角。
桜野「あらぁ、噂通りね。あなた大きいレエピンを持っているのね。どう、私のと交換しない?」
和谷「ふざけんな!だれが、お前なんかのペットに…」
桜野「お前なんかとは、何よ!」
桜野は、和谷の背後から首を絞めた。
和谷「きゅー」
桜野「あら面白い、このレエピン、首を絞めると鳴くわ」
和谷「きゅー」「きゅー」「きゅー」「きゅ〜〜」
伊角「よせ!」
桜野「なによ、交換がイヤだったら、私のレエピンのほうを仕込むんだから!」
桜野はレエピンの首を絞める。

桜野「ほら鳴け!鳴け!きゅーと鳴いてみせろ!」
レエピン「イスミクン!イスミクン!」
桜野「違う!きゅーだ、きゅーと鳴くんだ!」
レエピン「イスミ…、イ…」
伊角「やめてくれ!…もう見ておれん」
桜野「ふーん、どうやら決心がついたようね。レエピンもアナタの方を気に入ったみたいよ」
見つめ合うレエピンと伊角。レエピンは、チワワ目で哀願していた。
どうする伊角。伊角は和谷を見た。
和谷「な…何?伊角さん…真剣な目して…まさか、ここでチェンジだとか言わないよね?」
伊角「和谷、聞いてくれ」
和谷「いやだ聞きたくない! くそー、おい女!オレと勝負しろ!」
和谷は伝説のマグネット碁盤を取り出した。
桜野「あら!?そんなものまで持ってるの! いいわ、レエピンが相手する。レエピン!勝ったらトレード成立よ!!」
和谷とレエピンの対局が始まった。
186青い鳥のヤムチャを求めて:04/04/10 22:31 ID:???
伊角「…気落ちするな和谷。いい碁だったぞ」
和谷の惜敗だった。
伊角「それにな、さっき言おうとしたんだけど、お前さっさと逃げてくればいいじゃないか」
和谷「はっ!そうだった。 …でも遅い、もう遅い…碁盤の契約は絶対なんだ…」
伊角「ふう、しかたないな」
伊角は、桜野に向き直った。
「今度はオレと勝負してください!そして和谷もレエピンもかけて下さい」
桜野「いいわ。そのかわり、私が勝ったらアナタは私のものよ。さ、この伝説の碁盤に誓いましょ」
碁盤が光り、対局が始まる。

伊角「…気落ちしないで。 とてもいい碁でした」
伊角の勝利だった。
桜野「…ありがとう、やさしいのね。いいわ決めたわ。私、アナタについてく!」

今日の和谷日記
「今日、従者が3人になった。よーし、次は本因坊ゆかりの地だ!!」
187マロン名無しさん:04/04/10 23:31 ID:???
(*゚∀゚) =3 新連載キター!!!期待!!
188マロン名無しさん:04/04/11 12:29 ID:???
RPG風?
女王様桜野と他の3人を日記の中では従者扱いの
いわば日記弁慶っぽい負け犬がいい感じだ。
189186:04/04/11 21:49 ID:???
>187-188 サンクス 次は「ゲームをやる和谷」のお話を書いてみます。
できれば再来週くらいに投下したいと思っています。
190マロン名無しさん:04/04/12 20:31 ID:???
>189
>185-186の話、おもしろげなんだけどこれで終わりなのか?
次の話につながっていくのか?
まあとにかく待ってるぞー
191マロン名無しさん:04/04/14 12:59 ID:pucYEOkU
負け犬の色恋沙汰話が読みたいなあ…
192マロン名無しさん:04/04/14 16:18 ID:???
残酷な提案だな
193マロン名無しさん:04/04/15 10:04 ID:???
>189と合わせて恋愛シミュレーションゲーに没頭する負け犬とか
194マロン名無しさん:04/04/17 01:52 ID:LsWM4kZw
 ホシューリ
195マロン名無しさん:04/04/17 20:48 ID:???
  ∧_∧
 ( ,,・∀・)
 ( ∪ ∪    どきどき 負け犬
 と__)__)
196マロン名無しさん:04/04/18 13:18 ID:???
「まけいぬ」
平仮名で書くとなんかかわいい。気がする

「マケイヌ」
ゴレイヌのようだ。
197マロン名無しさん:04/04/18 21:42 ID:???
このスレももうすぐ200を超えるとは…すごいぞまけいぬ
198マロン名無しさん:04/04/19 12:30 ID:???
1000を目指す遠い道程…
199マロン名無しさん:04/04/21 09:37 ID:???
マケドニア
200マロン名無しさん:04/04/21 20:13 ID:???
負けどにあ
201負けてたまるか(渥美清):04/04/22 22:06 ID:???
♪そーらが泣いたら雨になる
やーまが泣いたら水がでる
俺が泣ーいても、何にも出ーなーい〜♪
202マロン名無しさん:04/04/22 22:15 ID:???
「泣いてたまるか」だった。on_
203マロン名無しさん:04/04/23 19:39 ID:???
負け犬ってたまるか
204マロン名無しさん:04/04/23 19:44 ID:???
いーとー負け負け
いーとー負け負け
フレンダーは、ちょっとしか出てこなかった。
スタッフロールで、「フレンダー アズ ヒムセルフ」って出るのかな?
と思ってたのに、どうやら警察犬らしいことが分っただけだった。

伊角「来いっ!フレンダー!」
和谷「…怒るよ、伊角さん」

冴木「フレンダージェーーット!」 
和谷「…殴るよ、冴木さん」

ヒカル「フレンダーーお手ーーっ!」
和谷「…ぬっころすよ、進藤」

しげ子「フレンダーーケーーキ!」
和谷「……ありません」
206マロン名無しさん:04/04/25 10:21 ID:???
イタイかも
207マロン名無しさん:04/04/25 19:27 ID:???
しげ子はたぶん森下門下一の強者
208ワヤゲー:04/04/25 20:08 ID:???
「 K.O!」
( ゜Д゜)ノ  十年早いんだよッ!  …「 Ya--hoo!! 」(・∀・)  
======================================
1.和谷、格ゲーで連勝中
======================================
ここは地下のゲーセン。平日に学生服姿でブイブイいわせてる和谷。ただいま連勝中。
和谷「…また、勝っちまったよ。このゲーセンはレベル低ぇえな」
対戦した者達が舌打ちする。
「ち… あの中坊、強いぜ」
和谷が30連勝ほどしたあたりで、まわりは徐々に観戦モードになっていった。
しかし、最終ステージで、再び乱入された。CPU相手に魅せコンボの練習をしていた時だった。
和谷「フーン、主人公キャラか。…まずは屈伸ガードで様子をみるか」
「Ready--- Fight!」  
いきなり相手は大技を入れてきた。もちろん効果はない。
和谷「開幕に三段で攻撃?そういやさっき開幕サマーもいたよな、ローカルルールなのか?」
さりげなくギャラリーの反応を見てみたが…どうやら違うっぽい。
「受けねらいかよ?よかった。いちいち捌かなきゃいけなかったら…ウザいもんな」
瞬く間に和谷が2本先取した。あと1本で40連勝だ。
「Round3…」「(さあ最後くらいは楽しませてくれ)」
「 …Ready--- Fight!」  
相手はまたも開幕三段だった。しかも連続。和谷はさも面倒くさそうに、右手の親指1本だけで対応する。
オンリー立ちガード。和谷のキャラはノーダメージのまま後ろに押されていく。ステージの端が近付いてきた。
「やれやれ、いつまで同じ技を続ける気だ?」
まるで見物人感覚になっていた和谷だったが、当然このままでは済まさない。
「いまだ!」
和谷のスペシャルコンボが炸裂し、相手の体力を大きく奪った。そのまま相手が起きあがるのを遠巻きに待つ。
「40連勝まで あと生蹴り1発分のダメージか」
そのまま軸移動しながら、じりじりと近付いていく。そして、お互いの生蹴り射程距離に入った。
和谷は、相手の後ろへ廻ろうと軸ズレのしゃがみダッシュをかけた。
その一瞬、和谷のキャラが大きく上にかち上げられる。相手の三段(の始めの2発)だった。
「ああっ!なんだよ!スカせるはずなのに!」
209ワヤゲー:04/04/25 20:09 ID:???
相手の小刻みな入力ミスともとれる最初のコマンドが、その軸ズレを修正したのだった。
和谷のキャラは もろにカウンターをくらい、バウンド時にも再度浮かされ、新三段で壁まで運ばれた。
カウンター時の先行入力による硬直解除が、そのまま壁コンボとして成立し、和谷のキャラはダウンし終わるまでに また三段をくらってしまう。
どよめくギャラリー 「すげ、崩れ九段かよ!?」
どよめきを聞いた和谷「ちぇ、ただの超常現象じゃん!バカのひとつ覚えが、たまたまだろ」
しかし入力してなければ、偶然にしろ成立しえなかったコンボであることもマチガイなかった。
「最後は屈辱蹴りで決めてやる…」
和谷は再度相手の背後に突き抜けた。
だがここで和谷はいやな予感がした。瞬間、ダッシュで相手から離れた。相手の振り向きより遅れる気がしたのだ。
「あーあ」と、がっかりするギャラリーのため息。
和谷が どよめかすことができなかったギャラリーが、今 和谷の選択に、ため息をついた。
「くそっ」と和谷。
結局、最後は和谷のしゃがパンで決着がついた。40連勝した和谷は、直後の連コインに備える。
「今度は最初からとばしてやるぞ」
だが相手は入ってこない。和谷がひょいと顔を出すと、筐体の向こう側の人物の、別のゲームに移動していくうしろ姿だけが見えた。子供だった。
和谷「あっちは…脱衣ゲームコーナー?」
そして、その子供は脱衣ゲームのひとつをやり始める。ほどなく和谷は席をたった。
210ワヤゲー:04/04/25 20:16 ID:???
======================================
2.うしろ姿のあいつ
======================================
和谷からは、その相手の顔は見えてない。和谷自身も見られないように、そうっと近付いていく。
こういう時はゲーセン内の各筐体を遮蔽物にしながら、顔を相手の方へは向けずに歩くのが基本だ。
むしろ負けたときに使われる歩行法だったが、和谷はなぜか最初から得意だった。
サバゲーの素質があるかもしれなかった。
和谷は相手の向かい側の席に腰を下ろす。見れば脱衣囲碁ゲームだった。
対戦台タイプだったので、いま和谷の座っている2P側にも、1P側の画面が出ている。
「ふーん、こいつ布石とかは分かっているみたいだな。 …ようし、それなら」


脱衣囲碁ゲーム中のヒカル。

佐為「…ねぇヒカルゥ、早く碁会所行かないと暗くなってしまいますよー」
ヒカル「碁会所は金かかるだろ?」
佐為「またそんなイジワル言ってー。だめですよ。 碁会所に行くからって、じーちゃんから お小遣いもらうところ
私、ちゃんと見てましたから」
佐為は、ヒカルを脇目で見ながら、なおも主張する。
「ああ またあの子と打ちたいなぁ。はあー、打ちたい打ちたい…」
思わず吹き出すヒカル。「佐為ったら、もーう、しょうがないなー…」
佐為「(うずうず)ええ、ええ」
ヒカル「…そのあとで一緒にラーメン食いに行ったろ。だから もうお金ない」
佐為「なんと!」
211ワヤゲー:04/04/25 20:18 ID:???

ヒカル「それにお前、子供と打ちたいって言うくらいだし、まずはこれでいいだろ?実はこれを佐為に見せてやりたくてさ。
どーだスゲエだろー。この箱のなかには誰もいないんだぞ」
佐為「まさか…ヒカル…始めから…」
ヒカル「(脱衣するところを、見たら また驚くぞ、こいつ。 くくっ ) それに…」
佐為「でも、この人、おかしな手ばかり打ってくるんですよ!」
ヒカル「それはだな、お前が勝てば勝つほど強いヤツが出てくるようになってんだよ。
そういうもんなんだよゲームってやつは」

佐為「………………………………………ホントに?」

ババーーーーーン! 突然のBEEP音とともに、対局を申し込む文字があらわれた。
いまヒカルの1P側の画面には「対局を受けますか」の文字がフラッシュしている。
ヒカル「乱入だ」
佐為「…いきなりどうしたんですか?これ」
ヒカル「対局を申し込まれたんだよ。相手は向かいの席。…受けるぞ、佐為」
佐為「はい」
212マロン名無しさん:04/04/25 22:06 ID:???
キタ━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)`Д´)-_-)´Д`)゚ω゚)━!!!

元ワヤスレッドさんですか?お待ちしておりました!!
213マロン名無しさん:04/04/26 20:03 ID:???
ギャラリーにため息をつかれる負け犬に
負け犬らしさがにじみ出てるなw
さあどうなる!
やっぱり負けちゃうのかまけいぬ!
214マロン名無しさん:04/04/27 21:26 ID:???
負け犬は負けるから負け犬と言う
215マロン名無しさん:04/04/27 21:35 ID:???
かませ犬がミルコに勝つともいうし。
216マロン名無しさん:04/04/30 18:28 ID:ijifA9A1
和谷って初登場時は進藤より主人公っぽかったのにね。
217マロン名無しさん:04/04/30 21:33 ID:???
ヤムチャも初登場時は強敵だった
そういうもんだ。
218ここはとあるお寿司屋さん:04/05/01 20:13 ID:???
すし屋店員和谷(8才)「いらっしゃーい、ようこそ子供寿司へ!」
アキラ(7才)「わあ、おかあさん、お皿がいっぱいまわってるー」
明子(…才)「あらぁ、かわいい店員さんね。偉いわね、お店の番してるの?」
和谷「へへっ、大将は、いま夜の準備をしてますんで。さ、廻ってるものをどうぞ」

近くで犬がしきりに鳴いていた。店の裏のようだった。大型犬が数頭といったところだろうか。

和谷「さ、こちらの席へどうぞ。大将がくるまでは、お寿司をお出しできないんで、お代は要りませんから」
明子がよくみてみると、たしかに廻っているのはジュースやフライドチキン、プリンといった子供向けのものばかりだった。
明子「(タダだなんて、この子あとで怒られないかしら?) …でも悪いから、また お店の人がいるときに来ます」
和谷「ええ!?そんなぁ。お代は結構ですから、帰らないで下さいよう」
和谷の目が潤んできた。その目に明子は帰るのを思いとどまらされる。
219ここはとあるお寿司屋さん:04/05/01 20:15 ID:???
「それじゃあアキラさん、いただきましょうか」
「うん、ぼくポテトとジュース。いただきます!」
明子はナポリタンを選んだ。「いただきます」
「わぁ、おいしいね。おかあさん」
だが明子はナポリタンを一口食べるなり
「(・・・なんか変。しょっぱい。変にしょっぱいわ。ナポリタン選んで失敗したかしら。
なんだか頭まで痛くなってきた)…アキラさんは、そのポテト、おいしい?」
「うん、とってもオイシイよ。うんオイシイ、オイシイ…オイシイ…オイシイ………」
アキラは廻ってるものを一心不乱に食べながら、ジュースを飲み続ける。
和谷うれしそうに「へへっ なにしろウチは子供メニューにチカラ入れてますから」
「そうなの?でも悪いけど、このナポリタンは、もういただけないわ。ちょっと味がきつすぎて…」
明子は苦情を言った。
驚いた和谷はあわてて深くアタマをさげて謝った。
「申し訳ございません!今すぐ作り直しますっ!も、もちろん御代は結構です!」
「い、いえ…」
「おかあさん、ボク、トイレに行って来る…」
アキラの前には、飲み終わったジュースのパックがいくつも並んでいた。
「アキラさん、いつのまにそんなにジュース飲んだの!?」
明子はここまで店にサービスさせて帰るのも、何か心苦しいものを感じた。
「ぼっちゃん、トイレはあちらです。奥様、作り直すまでの間、どうか、どうかお待ち下さいませ!」
「…わかりました、では作り直してくださいね。待ってますよ」
明子の微笑みに、和谷は顔をくしゃくしゃにして喜び、何度も頭を下げながら、奥へと消えていった。

数分後…

「お待ちどォ〜。出来立てのナポリタンでーす!」
今度のナポリタンは絶品だった。明子を有頂天にさせるほどだった。
「まあ美味しい!冷めないうちにアキラさんにも、はやく食べさせたいわ!」
しかしアキラはなかなか帰ってこなかった。

ここは子供寿司… 人気メニューはナポリタン…
220マロン名無しさん:04/05/01 20:54 ID:???
(((((;゚д゚))))ブラックだ…
221マロン名無しさん:04/05/02 02:06 ID:???
(((((;゚д゚))))むしろレッド…
222マロン名無しさん:04/05/03 21:55 ID:???
      |ハ,_,ハ
      |'A` ';/^l
      |u'''^u;'  |
      |' A ` ミ  ダレモイナイ・・・
      |  ⊂  :,    マンドクセ スルナラ イマノウチ
      |     ミ
      |    彡 
      |    ,:'
      |''~''''∪


               l^丶            
        マンドクセ   |  '゙''"'''゙ y-―,     
               ミ 'A `    ,:'     
             (丶    (丶 ミ     
          ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ
              ;:        ミ  '; 'A` ';,  
              `:;       ,:'  c  c.ミ  
               U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J


            /^l
     ,―-y'"'~"゙´  |   ア マンドクセ ♪
     ヽ   ' A`  ゙':
     ミ  .,/)   、/)
     ゙,   "'   ´''ミ   ハ,_,ハ
  ((  ミ       ;:'  ,:'  'A`';  ホッシュ♪
      ';      彡  :: っ ,っ
      (/~"゙''´~"U    ι''"゙''u
223ワヤゲー:04/05/05 01:54 ID:???
================================⌒====
3.YOUR NAME! ( ゚Д゚)ノ⊥ ←\↑/→ 愛で空が落ちてくる
======================================

和谷「コイツの格ゲーでのプレイスタイルは大技ばかりだった。
ゲームで強い技が出せれば、それでいいというスタンス。
だから碁に対しても、もし碁に最強の手が存在しているなら、それを一つだけ覚えて終わり、
そんな取り組み方、そうだろうと思っていた…」

佐為「ヒカル、どうやらここも、かためられそうです」
ヒカル「おう!そうか。 (佐為、どうやら喜んでるな。碁会所でなくても正解だったかな。
なにしろオレがラーメン食べられるだけじゃなく、佐為まで喜ぶんなら、 このコンボは引き続き有効かも)」


和谷「…そんなやつの碁の取り組み方なら、きっと…大味で、ハメ手みたいなのばかり狙ってくる碁…
オレとかの指導が必要な碁だろうと思ったんだけど…」

ヒカル「で?これ勝ってんの?」
佐為「はい、ヒカルの置きマチガイは序盤だけでしたので」
ヒカル「そうかー、オレのせいで負けるかと思ってあせってたんだー」
224ワヤゲー:04/05/05 01:55 ID:???

いまや勝負は中盤を終えようとしていた。

和谷「だけど…コイツの布石は、格ゲーの時と全く違う印象だった。
実際打ってみて、今はそのときの印象からも、さらに違ってきてる。
コイツの碁は…いざ始まってみれば、たまに別人がうってるかのように意外な手を打ってきたり、
3三にばかり打ってきたり、手が控えてるのかと思えば、一転して各局面での華麗な石の運びで、
しかも、じっくり腰を落ち着けた碁。
…それなのに、無駄な筋まであって、なんというか、まるで相手が二人いるような気にさせられる。
そう、それも片方がとんでもなく強いヤツで…そうだよ、なんだか得体の知れない底力をコイツに感じるんだ」

ヒカル「なー佐為ィ、また下の方に打つの?ここのほうがカッコよくないか?」
佐為「そこは右上隅オオゲイマシマリ、いまは下辺星に打ちましょう」
ヒカル「わかった… あれ?」
ヒカルは再度、画面上の石を、佐為の指示した場所に置き直そうと試みる。
佐為「?」
ヒカル「…佐為、きっとこのボタン整備不良だよ。ごめん…」
佐為「まさかヒカル…」
「うん、またやっちゃった。」
すでに、そこから石は動かせなくなっていた。

225ワヤゲー:04/05/05 01:55 ID:???

和谷「これは!? また、オレを…オレを誘っている一手か?最善の一手じゃない…よな?」

ヒカル「ごめん、佐為。相手が打ってこないうちになら『待った』って出来るよな?いまから相手に謝ってこようか?」
佐為「一度置いた石は動かせませんよ、ヒカル。 それに、ここなら大丈夫です」

今のヒカルの悪手に和谷は考え込んでいた。

和谷「ここは…いかにも黒がつぶれそうなんだけど、でも、ずっと先まで読むと…
かなりキワドイかもしれない…のか? 
いや攻め入るスキかもしれないような、しかしここを、つこうとしても地力に違いが…
うーん。ワナかもしれないけど、いっそこっちを切ってみる手はどうだ?」

ヒカル「相手、打ってこないね…なんで?」
佐為「ヒカルのこの一手が…おもしろい手だからですよ」
ヒカル「ホントに?」
佐為「ええ」
ヒカル「よかったー、大ピンチになったかと思ったー」

226ワヤゲー:04/05/05 01:56 ID:???
補導員A「ちょっとキミ、名前を聞かせてもらえるかな?」
和谷の肩に手をのせる補導員。それに振り向く和谷。
和谷「ああ、すいませーん。この勝負が終ったらすぐに帰りますからー。へへ、今いいとこなんです」 
「名前は?」
「だから今やめられないから!友だちとの勝負が長引いちゃって…」
「友だち?どこに?」
補導員B「カツマタさん、こっち側には誰もいません」
「ええっ!?」
驚いた和谷は、1Pの席を見る。そこは既にもぬけのからだった。
和谷はあわてて補導員の手をふりはらい、対局相手の姿を求めて出口へと走った。
補導員A・B「…逃げた」
和谷「くそ、なんで逃げるんだよ。オレはお前の顔もまだ知らねえんだぞ!」
服装は覚えていた。しかし、相手が道路の右に行ったか左に行ったかも分からない。
「右か?」
勘だった。和谷は右の人混みに向かって叫ぶ。
「また会おうぜっ! 待ってるぞーっ」
すでに相手の姿はどこにも見えてなかった。
和谷は自分の喪失感をうち消すかのように言う。
「いいさ、待ってる。 ここで待ってるからな! …オレのライバル!」 
======================================
4.忠犬ワヤ公
======================================
和谷に、新たな日課が始まった。まずはゲーセン内の人脈づくりだった。
注目したのは、ゲーセンに置いてある連絡ノート。
和谷「アイツの特徴は大技ばかりを使うこと。まったくのドシロウトでもなければ、
大技はアイツのプレイスタイル。絶対に目立つはずさ」
227マロン名無しさん:04/05/05 20:54 ID:???
>222
和谷と楽平っぽいなと思ってしまった

ワヤゲーの和谷ガンバ!!
228マロン名無しさん:04/05/05 21:24 ID:???
楽平の方はスリラー踊ってるみたいだし。
229マロン名無しさん:04/05/06 22:09 ID:???
ワヤゲーキタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(゜  )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!!
毎回楽しみにしてます
相変わらずワヤの間違った方向の情熱が(・∀・)イイ!

      |ハ,_,ハ
      |'A` ';/^l
      |u'''^u;'  |
      |' A ` ミ  ダレモイナイ・・・
      |  ⊂  :,    イスミ スルナラ イマノウチ
      |     ミ
      |    彡 
      |    ,:'
      |''~''''∪

               l^丶            
      イスミサン!      |  '゙''"'''゙ y-―,     
               ミ 'A `    ,:'     
             (丶    (丶 ミ     
          ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ
              ;:        ミ  '; 'A` ';,  イスミクン!!
              `:;       ,:'  c  c.ミ  
               U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J

            /^l
     ,―-y'"'~"゙´  |   ア イスミサン ♪
     ヽ   ' A`  ゙':
     ミ  .,/)   、/)
     ゙,   "'   ´''ミ   ハ,_,ハ
  ((  ミ       ;:'  ,:'  'A`';  モウイッキョク♪
      ';      彡  :: っ ,っ
      (/~"゙''´~"U    ι''"゙''u
230マロン名無しさん:04/05/07 03:21 ID:???
>229

めっちゃカワ(・∀・)イイ!!
231マロン名無しさん:04/05/10 00:51 ID:???
楽平と大楽平の対面が見たかったな
232マロン名無しさん:04/05/12 23:21 ID:???
ほしゅるぞ負け犬
233マロン名無しさん:04/05/17 22:48 ID:???
忠犬ワヤ公の続きはまだか。
待ってるぞわんわんわん。
234マロン名無しさん:04/05/21 20:50 ID:???
あの結構凝った頭は毎朝セットしてるんかね?
235マロン名無しさん:04/05/22 15:11 ID:???
三段になったら七・三分けにします。
236マロン名無しさん:04/05/22 18:46 ID:???
かわいかったな和谷
237マロン名無しさん:04/05/22 23:15 ID:???
ワヤヤかわいいよワヤヤ
238マロン名無しさん:04/05/23 00:55 ID:???

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 |_∧
 |ω・`)つ□ ツヅキ…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 |)彡   
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  ・ 
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 |  コソーリ
 |∧_∧
 |´・ω・`)         
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

239ワヤゲー:04/05/23 00:56 ID:???
和谷は、連絡ノートの一番うしろの空きページに「『たずね人あり」と書いた。

『たずね人あり。○月○日
大技ばっかりというか、大技しか使わない人と対戦しました。
その人の顔は見てなかったのですが、ぜひ再戦したいです。
どなたか、そんなプレイヤーをご存じありませんか?
僕はその時の勝負にまだ納得できてません。
決着をつけたいので情報あったら教えてください。
                 ゴールデンシルバーより 』

ゴールデンシルバーは和谷のリングネーム、知られた通り名だった。
またノートだけでなく自分で見つけたコンボや裏技なども
積極的に周りに教えて親睦を図っていった。
いつしか和谷は、このゲーセンの常連たちに頼られるようになっていった。
ある日、和谷が地下へおりていくと
「おい、ゴールデン! いま遠征組が来てんだよ。爆勝ちされてる。このままじゃ、やべえ」
和谷が見てみると、知らない顔が3人。うち1人がプレイ中で、あとの2人は後ろで観戦していた。
どんな手を使っているのか、ダウンを奪う度に3人ともゲラゲラ笑っている。

「へー、3人か。でも来たばかりで指、動かねーな。いますぐの勝負はむり」
和谷は正直に言った。
「だったらオレがスパーの相手やるよ。それでアイツらを黙らせてやってくれ」
和谷はうなずき、格ゲーエリアへ歩いていく。他の常連たちも和谷に気づいた。
「おっ、ゴールデンが来た!」
「しっ! 遠征組に気づかれないようにしなきゃ。それと、オレたちで時間稼いでヤツラの足止めしとくぞ」
和谷は遠征組の後ろを廻って、空いている台に腰を下ろす。
向かい側のプレイヤーも、事情を察して席を空け、スパー相手は、すばやく向かいの席に着いた。
和谷のためのスパーが始まった。
240ワヤゲー:04/05/23 00:57 ID:???
和谷は最速で指を慣らすための連係をいくつか持っていた。
レバーの方向とボタン連打数やキャラの動きを総チェックするためのモノで、
対戦に使えるシロモノではなかった。
それは、あらゆる方向に正確にレバーを入れなくては出来ない連係ではあった。
しかし動きが珍妙かつバラエティに富んだものなので、早くも遠征組に目を付けられてしまう。
「こいつ、面白い動きさせてるな」
さっそくスパー相手の後ろに1人が立った。
「次、俺だかんね」という合図だった。
しかしスパー相手は、負けても席を譲らない。和谷のアイドリングに協力するためだった。
連コインはマナー違反、続ければ当然ひんしゅくを買う。
「おーい、弱いヤツはさっさとどけよ。連コインしてんじゃねえよ!」
実は和谷のスパー相手は弱くはなかった。しかし、今は和谷のスパーパートナーに徹していた。
そのため、かなりきついことを言われても、耳も貸さずにプレイしていた。
この間、和谷は徐々にテンションを高めていく。
和谷のアイドリングが順調に終わりに近付いた頃には、遠征組全員が和谷の腕前を見抜いていた。
「てめぇ、いいかげんどけよっ! つまんねープレイしてんなよ!」
和谷は席を立ち、向かいのスパー相手の肩をポンとたたいた。
そして「OK」とだけ言った。
そのまま隣のレスラー使いの台に行く。ギャラリーは道をあけた。
ギャラリー「いよいよか!?」
和谷は席に着くとコインを投入し、短く深呼吸をした。
「ふー、さてと… いっちょ かましますか」
和谷のテンションはうまく上がっていた。
241ワヤゲー:04/05/23 00:59 ID:???

「Ready--- Fight!」  
和谷にとって最初の相手はやりやすかった。大技ばかり狙ってくるスタイルは既に研究済みだった。
「(なるほど、いまどき滅多にいないからな。みんなやりにくかったんだな。
 …しっかし、コイツがもっと小柄だったらなぁ、ひょっとしてアイツかもと、オレも期待するんだけど…)」
ストレートで勝ちを収め、相手の連勝を33で止めた。
ここで遠征組は作戦を練りはじめたようだった。なかなか入ってこない。
「さあて、お次は誰?」
余裕の和谷に挑戦してきたのは、完全な待ちスタイルだった。
和谷「ふーん、オレの連係データをチェックしてるの? …それなら!」
和谷は即座に投げ主体に切替えた。
こういうとき下段投げを持っているキャラは便利だった。

和谷が3人から9勝をあげたとき、対戦台の向こうから声が聞こえてきた。
「おい、頼むぞ。連敗を止めてくれよ!」
「まかしとけ!こいつのショボイパターンは見切ったぜ」
これを聞いた和谷は、ここで本来の自分のスタイルに戻した。
和谷「(いくらなんでも、手の内全部晒してるわけねーだろー)」

結局、終ってみれば和谷の土つかずの95連勝だった。
うち40勝くらいは、ここの常連達から得たものだった。
和谷のプレイがあまりにも素晴らしかったので、常連達もガマンできずに入ってきていたのだった。
242ワヤゲー:04/05/23 01:01 ID:???

いまや、ここの顔となった和谷。
大技ばかりのプレイヤーが現れれば、即座に和谷に連絡がいくはずだった。
和谷「どうだ、まだ見ぬライバルよ。準備はいいぞ。いつでもどんと来い!だ」

しかし、なかなか和谷のライバルは現れない。
すぐに会えるものだろうと思っていたのに、現状は思わしくない。
いきおい まだノートに書いてる最中の人にまで、和谷は情報を聞きに行ってしまう。

ノートに書き込んでいたプリクラ少女A「…なあに あいつ、ナンパしに来たと思ったら向こうに行っちゃった」
プリクラ少女B「むかつくね。ノートにウソ書いてやろうよ」
プリクラ少女C「今日はダメだよ、あいつが居ないときがいいよ」

そんな和谷も、次第にゲーセンから脚が遠のいていく。
プロ試験がそろそろ近づいていた。
======================================
5.凋落
======================================
伊角「なんだ和谷、機嫌悪そうだな。またフクに負けたのか」
和谷「…そうだけど、それだけじゃないんだ」
フク「伊角さん、あのね、ボクが和谷くんに、塔矢くんのことを聞いたら和谷くん怒っちゃった」
伊角「和谷… どうして、そんなに塔矢が嫌いなんだ?」
和谷「…わかんねーけど、なんか気に入らないんだ、アイツ」
243ワヤゲー:04/05/23 01:02 ID:???

その日の夕方、ラーメン屋にて。
佐為・ヒカル・あかりがテーブルで向き合っている。
佐為「あかりちゃん、おめでとう」
ヒカル「あかり、かなり遅くなったけど、誕生日おめでとうな。」
あかり「ありがとう、ヒカル」
あかりにラーメンをおごられているヒカル。それはケーキ代わりのラーメンだった。
あかり「ヒカル、おいしい?」
ヒカル「ああ」
あかりも、満足そうに片手を髪にそえて、ラーメンを食べはじめる。
佐為「こういうときはヒカルのほうが、あかりちゃんに、ごちそうするのが普通なのでは?」
ヒカル「オレは小遣い減らされたってのに、急に祝ってやろうとか、おまえが言いだすから、こうなるんだよ。しょうがないさ」
あかり「えっ?な、なに、ヒカル。 …私なんかした?」
ヒカル「え、いや、えーと… なんかノドが渇いたかなーって」
あかり「あ、ごめん。お水のおかわり持ってくるね」
ヒカル「待て、あかり」
あかり「え…」
ヒカル「お前の水も忘れんな」
あかり「うん♪」
コップを2つ持っていくあかり。
244ワヤゲー:04/05/23 01:03 ID:???
佐為「…それにしてもヒカルは、おいしそうに食べますね。
あかりちゃんと一緒に食べるから、いっそうおいしいんですか?」
ヒカル「何言ってんだ。おいしそうじゃないの、おいしいの!いつでもラーメンは!」
佐為「いつでもですか。なるほど。そういえばヒカルは どんなときでも、おいしそうにラーメンを食べますね。
 以前に、じーちゃんと私を、ダマくらかしてラーメン食べたときも、それはそれは、おいしそうに食べてました」
ヒカル「ダマくらかして…って、良く覚えてんなー。 やっぱり年齢が4桁ともなると執念深くなるのかな」
佐為「また言いましたね、ヒカル…まあいいでしょ。 
それよりもあのとき説明してくれた『勝てば勝つほど強い者が出てくるようになってるゲエム』も、
この近くですよ、ヒカル。あれから行っていませんが…」
「あれか。まあ…あのときは、お前の強さが判らなかったからな。
判っていたらゲーセンの碁なんかおまえに勧めないよ。
あれは今のオレにだって必要ないと思うくらいのもんなんだ。
オレだって今は塔矢を追いかけてるしな、なにしろ塔矢アキラだぜ。
いまさらゲーセンの碁なんかに用はないよ、佐為」  
ヒカルは、かいがいしく冷水を運んでくるあかりを ながめながら答えた。
「ヒカル、お待ちどおさま。はい、どうぞ」
「ああ」
気のない返事。ヒカルは、あかりの顔を見ながら何事か考えていた。
あかり「なに?どうかした?ヒカル」
ヒカル「…あかり、ラーメン食ったら 一局打ってやろうか」
あかり「え?今から!? そ、そりゃヒカルが打ってくれれば、私はうれしいんだけど…
でも大丈夫かなぁ?遅くまでおじゃまして、おうちの人に良く思われなかったりしたら…
それともヒカル…もしかして今日…おうちの人いない?」
ヒカル「お前なんかアッというまに終っちゃうよ。へんな心配すんな」
あかり「あは、そうだよね! ばかだね私、何言ってんだろう」
ヒカル「ははは」
あかりは箸を置き、少しだけ背筋をのばすと、ヒカルに向かってコクリとうなずいた。
「うん… じゃヒカル、よろしく お願いします」
「挨拶早すぎだろー。 あ、それと打つのはオレんちじゃなくて、この近くのゲーセンだかんな」
245マロン名無しさん:04/05/23 02:03 ID:???
ワヤゲーキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
無駄にキラキラしいリングネームにワロタ(w
ゲーセン知らないからわからない単語とかあるが
なんか和谷かっこいい雰囲気じゃね?
246マロン名無しさん:04/05/23 10:28 ID:???
いけてます。
247マロン名無しさん:04/05/23 14:09 ID:???
だがその後のタイトルが「凋落」
ここが負け犬ならではだなw
248マロン名無しさん:04/05/24 21:38 ID:2mia0UJ/
age
249マロン名無しさん:04/05/27 03:15 ID:???
永遠のために
http://www.sakamoto-ryuichi.com/RANK/COMIC/
一票ヨロ
250マロン名無しさん:04/05/28 19:34 ID:???
ジャンプのロボット漫画に負け犬キャラが出てきた
髪型といい泣きながら逃げてく後ろ姿といい…わやってる
251マロン名無しさん:04/05/29 16:45 ID:???
ゎゃスレ落ちた(´Д`)━( ´Д)━( ´)━( )━O━o━?????
ここだけは絶対保守だな
252マロン名無しさん:04/05/29 21:56 ID:???
先細っちゃダメだ!
ホシュホシュo━O━( )━( ´)━( ´Д)━(´Д`)━!!!!!
253マロン名無しさん:04/05/29 22:13 ID:???
( ゚Д゚)ノ ⌒ ω   ∧∧  ワヤタマ ホッシュ!!
         ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡≡≡≡

因島市には、エコロジーをうたったヒカ碁キャラのポスターがある。(船着き場とかに)
右上に佐為、左下にヒカル(ともにぴえろ絵)で、真ん中に地球のイメージ。
254マロン名無しさん:04/05/30 14:53 ID:???
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェー
255ワヤゲー:04/05/30 22:44 ID:???

和谷が道場破りを返り討ちにした「95連勝」のスコアは今も壁に貼られている。
そのとき和谷に負けた3人が、その後、全国でも有名なプレイヤーにまで成長したため、
近隣のゲーセンからも強者たちが、ここに押し寄せ、この店のレベルを大いに引き上げた。
100連勝以上の記録保持者も、ぞろぞろ出ており、和谷の記録は、すでに過去のものになっていた。
しかし、この店を大いに盛り上げた記念碑的なスコアとして、記録が破られた今でも店長が特別に残していたのだった。

「最近、ゴールデン見ないよね」
「たまに来てるよ。ただ俺たちと対戦しないだけ」
「はぁ?何しにゲーセンに来てんだよ」
「いつも例のノート見たら、そのまま帰ってる」
「なんだよ、もう強くねぇくせに俺らのことバカにしてんのか?」
「違うかも。弱くなったから対戦しなくなったのかも」
「どっちにしても、もう店長に言って、あのスコアは剥がしてもらおうぜ」

格ゲーは反射スピードだけでなく、知識の収集と反復練習がものをいうゲーム。
己の技量を日々磨いてないと、すぐに相対的に弱くなる。いわゆる腕が落ちる。
そしてゲームのマイナーチェンジ(調整というか修正)にともない和谷はパンピープレイヤーと同程度となった。
励ます者もいたが、すでに和谷自身が格ゲーの新情報の収集に興味を持てなくなっていた。
和谷は格ゲーをゆるやかに引退していったのだった。
256ワヤゲー:04/05/30 22:45 ID:???

ヒカル「よし、さあキャラをえらべよ、あかり!」
あかり「…なに …ヒカル。 これって…」
脱衣囲碁ゲームだった。
「そ、囲碁ゲーム。負けた方が脱ぐんだぜ。このメガネかけたの筒井さんみたいだな。オレ、これにする。あかり、お前は…」
あかりはロングヘアーのキャラを選ばされると思った。だがヒカルは、
「…このショートカットにしろよ。なんか塔矢をやっつけるみたいでワクワクする」
「ちょっと待って! 私、塔矢君のかわりなの?ヒカル、打ってくれるんじゃないの?」
「だから打ってやるよ」
「なんか違うよ、私、マグネット碁盤でいいからヒカルの部屋で打ちたい。こんなとこ いやだ」
「ばかか、あかり。マグネットなんて、いつでも出来んだろ。さっさと座れよ」

帰ろうとするあかり。
「こんなとこじゃイヤ!ヒカルの部屋がいいの」
「おい、待てよ」
「待たない。帰る!どうせ私は、かわりなんでしょう?」
「待てよ、わかったよ。オレの部屋で、しような!わかったから、な!」
あかりのあとを追うヒカル。
プリクラ少女A「なんだぁ〜!?ガキども。 こんなとこでサカりやがって!!」
プリクラ少女B「むかつくね!晒そうよ」
プリクラ少女C「晒すのはいいけど。プリクラん中で、マネするの出たらやだよ」
257ワヤゲー:04/05/30 22:47 ID:???

和谷は、ついにノートに書き込みを発見した。

『ゴールデンレトリバー様 ○月○日
大技ばっかりの人を見つけました。彼女連れでした。
脱衣ゲームコーナーで、自分の彼女にゲームの脱衣ポーズをとらせてました。
女好きの鬼畜プレイ野郎と思われます…

「おおおおおーーーー!!
…来たよ、ついに来たよ。我がライバルが!」
和谷はこれを読んで、思わず瞬間ダッシュ、1メートルほどの床サーフィンでポーズをとった。
意味はなかった。続きを読む。
「…そうだよ。確かに女好きだよ。 あれだけの打ち手が、わざわざ脱衣ゲームやってんだ、女好きに決まってるさ!」

ノートには どんな技を使ったか記述がなく、まるで具体性に欠けてるものだった。
が、和谷はあのときの本人だと信じて疑わなかった。
どうにも和谷は嗅覚がすぐれてるとこがあった。
「そうか髪はサラサラで真ん中でわけてて、うん、そういえば、そんなだった気がする。それと黄色いスニーカーに
数字の5をプリントしたパーカーか… え!待ち合わせ場所まで決めてくれたのか。
『夢見る乙女』さん、ありがとう! えーと、待ち合わせ場所は…女子校の校門前ぇ!?
んで、この時間って… 思いっきり授業中じゃねーか。 まさか、こいつ学校行ってねえのかよ?」

和谷は、ときどき夢でライバルに出会うことがあった。
飲み物を買おうとして棋院の大部屋から出たとこで会うのだ。
だが、そのライバルは、いつも後ろ姿だった。そして、そのライバルに和谷は言う
「遅かったな!待ってたぜ」
昨日も、その夢を見た。そして、今日からは、もっとハッキリした夢になりそうだった。
「数字の5か、目は大きめで、ほおは柔らかめ、触ったのか? いや、そんなことより返事を書かなきゃな。
…えーと …女子校の前で、ですか? 女好きもほどほどにしとけよ…と」
258マロン名無しさん:04/05/30 23:46 ID:???
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
出だしカコヨかったのにゴールデンレトリバー(w
犬かよ!
意味ない床サーフィンも負け犬っぽくていーな
259256:04/05/31 02:01 ID:???
>258 ありがとー

でも、ちょっとだけ、ヒカルのセリフ変更しますね。

帰ろうとするあかり。
「こんなとこじゃイヤ!ヒカルの部屋がいいの」
「おい、待てよ」
「待たない。帰る!どうせ私は、かわりなんでしょう?」
「待てよ、わかったよ。オレの部屋で、しような!やさしくするから、な!」
あかりのあとを追うヒカル。
プリクラ少女A「なんだぁ〜!?ガキども。 こんなとこでサカりやがって!!」
260マロン名無しさん:04/05/31 21:35 ID:???
和谷が、これだけの情熱を囲碁に向けてたらつ∀`)
もうすぐ対決か?

>259 サカリ度が増してるなw
261マロン名無しさん:04/06/05 01:00 ID:???
負け犬ホッシュ!
262ワヤゲー:04/06/05 14:23 ID:???

和谷は、待ち合わせ場所に このゲーセンを指定した。
=====================================
6.待ち人と失せ物
=====================================
約束当日。
少女たちは、ゲーセンに入ると、まっさきに脱衣コーナーを目指した。

プリクラ少女A「金銀、来たかなぁ?まだ居ると思う?」
プリクラ少女B「3時間くらいなら待ってるっしょ。ゲーセンだし」
プリクラ少女C「金、銀って、そのうちポケモンのゲームに出てきそうな名前だよね」

はたして少女たちは、脱衣コーナーで待っている和谷と伊角を発見する。

プリクラ少女A「いる!いるよ〜」
プリクラ少女B「ねえ! となりの男の子…ちょっと良さげじゃない?」
プリクラ少女C「ちょっとどころじゃないよ…すごく…いい…ぁぁ…」

和谷は、すでに伊角を3時間も つき合わさせてしまっていた。
そのことで気まずい顔をしながらも、早く「数字の5」を見つけてやろうと目をキョロキョロさせている。

少女たちがふらふらと伊角に近付いていくと、それを見つけた常連の1人が和谷に言った。
「おいゴールデン、こいつらだよノートにウソ書いたの。…まったく、意地はって信じねえんだから」
「え!?」
「ち、ちがうんです!謝りに来たんです!!」
「えええーー!?」
少女たちの狼狽した姿を目の当たりにして、和谷は、ようやく事態を飲み込んだ。
和谷は目の前が真っ暗になった。
263ワヤゲー:04/06/05 14:25 ID:???
常連プレイヤーらにより、少女たちはイスに座らせられる。
しおらしくしていたのは演技だったが、逃げるつもりもなかった。
けなげなところを伊角にアピールできるチャンスだとも思っていた。
プリクラ少女A「ごめんなさい、ごめんなさい」
プリクラ少女B「私たち謝ろうと思ってここにきたんです 」
プリクラ少女C「どうして こんな悪いことをしたのか判らないんです」
3人は伊角を見ながら「許してください。何でもします!」と言った。
嘘泣きだったが、伊角の心を動かすには充分だった。
「…なあ和谷、そろそろ許してやったらどうだ?」
「えー!!!? 伊角さんも被害者なんだよ? けど…その伊角さんが言うのなら、もう、いいよ…」

伊角は、和谷が気持ちを爆発させてしまうのを心配していた。
それでガス抜きのタイミングを伺っていた。少女たちが早めに謝ってくれて、内心ホッとしていた。
しかし、終ったわけではなかった。伊角は油断していた。
「ありがとう!うれしい、何でもします!何されてもいいです!!」
3人が伊角にしがみついてきた。
その少女たちの表情を見て、和谷は激怒した。
「(何やってんだよ! 伊角さん!? オレもだけど! 伊角さん甘い!というかオレがバカ! けど言えない!
言ってもいいけど、もう それはあとだ!あとなんだ!)くそっ、くそっ、くそっ!!」
和谷は、手詰まりになった顔で悔しがり始めた。それを見た伊角はあわてる。
「(まさか和谷、女の子たちに掴みかかる気か?いや、ガス抜きのタイミングはあったはず。爆発は無いと思うが、)」
でも早く和谷をなだめなくては、と思ったその時。
和谷は叫んだ。
「うわあああああーー」
ゲーセン中の人間が振り返る。伊角は目をつぶった。出遅れたことが分かった。
「くそー、やってやる!いまから百人組手をやるぞおおおおー!」
常連たちは耳を疑った。
「なにぃ!? 正気かゴールデン!!」
264ワヤゲー:04/06/05 14:26 ID:???

百人組手とは、読んで字のごとく1人のプレイヤーが連続で百人を相手に対戦するというもの。
ゲーム、あるいはゲーセンを盛り上げるため、非常に腕の立つプレイヤーを招待して行なわれるイベントの一種だ。

通常、野試合など格ゲーは負ければ次のプレイヤーと交代するという了解のもとに行なわれている。
負けたのに、100人と対戦し終わるまで交代しないなんてことは許されない。
が、百人組手はあえてそれをやる。
むしろ、できるだけ多くのプレイヤーの「あいつと対戦したい」という欲求に応えるためのものだった。
当然、誰もが対戦したがり、また対戦する価値があると100人の人間に納得させるプレイヤーでなければならない。
そうでなければ、100人を集めることも出来ない。
たいへんな集中力の持続が要求され、挑戦者たちとの実力差が大いに期待できるプレイヤー以外は、お呼びでないのだ。

常連たちは、突然の和谷のご乱心について、少し離れたとこでヒソヒソと話し合った。
「つまり俺ら全員と対戦したいってこと?」
「いや〜、かなりフラストレーションが溜まってると見たね」
「一歩踏み込んで、今はメチャクチャにされたいってところかな?」
「だいたい、ここには百人もいないし…」
「俺、やるよ。ここんとこゴールデンと手合わせしてないし」
「おれもやる」
「1人当たり30勝ずつアイツに勝って… 3人で90勝も させてもらえば充分かな」
「残りの10勝はご祝儀のつもり?」
「じゃ、オレもやる。500円ぐらい ご祝儀で使っちゃう。本当はゴールデンに復活して欲しいしね」

ルールが決められた。和谷が連敗した場合、相手プレイヤーは交代しても良いことになった。
どっちが、百人組手をしているのか判らなくなってしまうからだ。
ただし、勝敗表はしっかりとつけることとした。
265ワヤゲー:04/06/05 14:27 ID:???

和谷は伊角に言った。
「100敗すると、1万円かかるから。もしものときは、追加でお金貸してほしいんだ」
ためらう伊角に和谷は続ける。
「大丈夫。100連勝すれば、100円だけで済むし、あくまで’もしも’だから。
オレ、ここで勝負しなけりゃ、一歩も前に進めない気がする。
今日で、自分の気持ちにケリをつけてしまいたいんだ。そして、伊角さんには、この勝負をぜひ見届けてほしい」

和谷と伊角、2人合わせても、所持金が1万円に満たないであろうことを見抜いた少女たちは、
伊角に融資の話を持ちかけた。

プリクラ少女A「あなたになら、いくらでも 貸しちゃいます! そのあと、あなたから、そちらの方に貸しても同じ事でしょ」
プリクラ少女B「見知らぬ人間から 借りるのが 心苦しいんなら、借用書作ってもいいです! 
 あなたの住所と電話番号と家族構成だけでOKです」
プリクラ少女C「証文は絶対に書き換えたりしませんから! カラダで払えなんてことも言いませんから!!」

それを聞いた伊角は、和谷と向き合った。
「和谷、オレの目を見ろ」
「え?」
正直なところ、伊角には、ゲーセンで一気に1万円を消費しようとする和谷の感覚が解らなかった。
だが、「この勝負で気持ちにケリをつけたい」という和谷の言葉も目も信じてやりたかった。
伊角は うなずき、手持ちのコインを和谷の台の上に置いた。
和谷が勝てばいいだけの話だ。伊角の腹は決まった。
266ワヤゲー:04/06/05 14:29 ID:???
勝負は、和谷の負けで始まった。
和谷の台の上のコインが1枚、また1枚と筐体に飲まれていく。
伊角は驚いた。
「対戦格闘ゲームというものは、こんなにも早く勝負がついてしまうのか?」
格ゲーをよく知らない伊角は、和谷がフレーム単位で相手の動きをつかんでいることには、気づけなかった。
和谷は急速に勘をとりもどしつつあった。同キャラ戦の おかげでもあった。
しかし、新技や調整後の基本技の性質などは、今この場で掴まなければならない。
和谷はわざと相手のパターンにつきあい、使える技の新パターンを組み上げていった。
だがギリギリまで踏み込んでいく動作のため、和谷のキャラは凄まじい勢いで瞬殺されていった。

「K・O!」「K・O!」「K・O!」「K・O!」「K・O!」「K・O!」・・・

伊角のすぐ後ろでは、少女たちが祈っていた。
その祈りは、必死のあまり つい口をでて、伊角の耳にまで届いていた。

プリクラ少女A「負けてしまえ、負けてしまえ、負けてしまえ、負けてしまえ、負けろ、負けろ、負けろ、
負けろ、負けろ、負けろ、負けろ、負けろ、負けろ、負けろ、負けろ、負けるんだ、負けるんだ、
負けるんだ、負けるんだ、負けるんだ、負けるんだ」

プリクラ少女B「ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ、
ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ、ドレイになれ」

プリクラ少女C「(じゅる) しゃぶりつくす、しゃぶりつくす、しゃぶりつくす、しゃぶりつくす、しゃぶりつくす、
しゃぶりつくす、しゃぶりつくす」
267ワヤゲー:04/06/05 14:30 ID:???
伊角は和谷の肩にそっと手を置き、穏やかに言った。
「和谷、オレからお前に言えることはただひとつ。勝て!」
「おう!みてろよ、伊角さん!」
そして和谷は、あっというまに20連敗した。手持ちのコインがもう無い。
「伊角さん、追加ァ! 早くッ、急いで!」

無言で両替機まで歩いてく伊角。

プリクラ少女A「いい?すこしでも出口に向かう素振りを見せたら、即、カラダをはって阻止するよ」
プリクラ少女B「脚をかけて転ばすわ」
プリクラ少女C「むいて、ひっくり返して、なめまわす! ふしゅるふふふしゅる」
少女たちは、エサを求める鳥のように両手をバタバタさせながら、伊角のあとをついてまわった。

和谷は、自分の戦績の不甲斐なさに、このまま百人だけでは終われないと思った。
いっそ二百人組手をやればフッ切れるかとも考えた。だが、まずは最初の勝利だった。
「伊角さーん、 早くーッ、終るーっ!」
和谷は相手のCPU戦が終るまでに再乱入できるかを心配し始める。
その相手から、和谷は言われた。
「入ってこないと思ったら両替中かよ。いいよ、こっち側に座れよ。同キャラだから良いだろ?」
和谷は席を移った。気のせいかボタンの反応が良い。肩のチカラが抜けたのが判る。
レバーも、いい感じで馴染んだ。やれる、と思った。

「それにしても伊角さん、どこまで行っちゃたんだ?」
268マロン名無しさん:04/06/05 16:48 ID:???
ワヤゲー続く?続き(;´Д`)ハアハア
こえーよプリクラ少女
269267:04/06/06 14:06 ID:???
>268 続きます。ワヤゲー終わるときには「(終)」と入れときますね。
270マロン名無しさん:04/06/06 19:05 ID:???
ワヤゲー乙!!
プリクラ少女が豹変しとるw
マターリな調子でがんがってくだちぃ
271マロン名無しさん:04/06/06 22:43 ID:???
      |ハ,_,ハ
      |´∀`';/^l
      |u'''^u;'  |
      |∀ `  ミ  ダレモイナイ・・・
      |  ⊂  :,    モサモサ スルナラ イマノウチ
      |     ミ
      |    彡 
      |    ,:'
      |''~''''∪



               l^丶            
        もさもさ   |  '゙''"'''゙ y-―,     
               ミ ´ ∀ `  ,:'     
             (丶    (丶 ミ     
          ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ
              ;:        ミ  ';´∀`';,  
              `:;       ,:'  c  c.ミ  
               U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J
            /^l
     ,―-y'"'~"゙´  |   もさもさ
     ヽ  ´ ∀ `  ゙':
     ミ  .,/)   、/)
     ゙,   "'   ´''ミ   ハ,_,ハ
  ((  ミ       ;:'  ,:' ´∀`';
      ';      彡  :: っ ,っ
      (/~"゙''´~"U    ι''"゙''u
272マロン名無しさん:04/06/06 23:13 ID:???
「和谷、オレの目を見ろ」 と
「和谷、オレからお前に言えることはただひとつ。勝て!」 にワロタ
伊角が淡々といい味出してるな(w
273マロン名無しさん:04/06/06 23:46 ID:???

     ||
   ∧||∧
  (  ⌒ ヽ   伊角
   ∪  ノ  
    ∩∪∩
    (・∀・| | プリA
     |     |
   ⊂∩___∩ノ
    (・∀・| | プリB
     |     |
   ⊂∩___∩ノ
    (・∀・| | プリC
     |     |
   ⊂∩___∩ノ
    (・∀・| | 和谷
     |     |
   ⊂⊂____ノ
        彡
274マロン名無しさん:04/06/08 00:45 ID:???
     ||
   ∧||∧
 Σ(□ ̄ ヽ   伊角
   ∪  ノ  
    ∩∪∩
    (・∀・| | プリA
     |     |
   ⊂∩___∩ノ
    (´,_ゝ`| | プリB
     |     |
   ⊂∩___∩ノ
    (゚Д゚ | | プリC
     |     |
    (________⊃     シャー
        彡   ≡≡≡ ⊂(゚Д゚;⊂⌒`つ 和谷
     ブン
275マロン名無しさん:04/06/08 14:47 ID:???
age
276マロン名無しさん:04/06/08 15:18 ID:???
>273 和谷はいざとなったらこういう行動に走るタイプだw
>274 そしてこうされるタイプだw

コンボにワロタ。
277マロン名無しさん:04/06/09 15:57 ID:???
北斗杯で代表のイスを争ったのがマブダチの伊角さんでも
「ツイてる。二人で潰しあいでもなんでもやってくれ(・∀・)!」
の名言はありえたのだろうか
278マロン名無しさん:04/06/12 20:41 ID:???
伊角に参加資格があったら、確実に勝てないのが3人になるわけだから、
我らが和谷様ならば、目標を「準決勝に進むことまで」に下方修正すると思う。
だとすると、あのセリフは、(いくらなんでも)出ないと思うぞよ。
279マロン名無しさん:04/06/12 23:44 ID:???
和谷VS伊角なら「ツイてる。伊角さんになら負けても全然悔しくない」
越智VS伊角なら「ツイてる。越智相手なら『黙れ』で瞬殺だ」
伊角が勝ったら「嬉しい!嬉しい!嬉しい!」
280マロン名無しさん:04/06/13 15:45 ID:???
飼い主になつく犬ころみたいだな
281マロン名無しさん:04/06/13 15:55 ID:???
不覚にもカワイイと思ってしまった>犬ころ
282マロン名無しさん:04/06/16 02:13 ID:???
アッパーズのバドミントンマンガに、すげえ転校生が出てきた。
日本の学校での最初のあいさつが「得意なスポーツはバドミントンです」
それに喜んだ主人公が「バドミントン や ら な い か?」
と云ったら答えは「いやだね」

理由は…「勝てないから」 (最初に自分で話題をふっておきながら)

これ、日本選手相手なら、本当は強いとか、主語が違うとかのイヤミ野郎でなければ、
このセリフ、負け犬のセリフとしては最上級なのではないだろうか?
なにしろ勝負すらしないのに、「得意なスポーツ」だと脳内変換してるのだから。
(最後のコマの髪型は、かなり和谷に似ている)
283マロン名無しさん:04/06/16 20:44 ID:???
日本の学校で〜って事は留学生?
外人版負け犬か?
284マロン名無しさん:04/06/16 23:35 ID:???
>283 最新号ですから、今なら立ち読みできます。
285マロン名無しさん:04/06/18 20:28 ID:???
もさもさホッシュ!
286マロン名無しさん:04/06/20 12:10 ID:???
>282
気のせいきゃ?髪型どきょろでないような
287マロン名無しさん:04/06/20 20:58 ID:???
どきょろ?
288マロン名無しさん:04/06/21 00:32 ID:???
ああ、わかった。「どころ」か
289ワヤゲー:04/06/21 01:13 ID:???

伊角の財布の中は、もう五千円札が1枚あるだけだ。
いちばん近くの両替機では千円札以外は両替不可であった。
そのため他の両替機を探そうとしたその矢先に、少女たちが さっそく案内を申し出た。

プリA「この両替機、一万円、五千円の両替ができないんですよね。不便ですよねー」
プリB「あっちの両替機なら出来ますよ」
プリC「間違ってメダル交換を押しやすいので気をつけてくださいね!」

こうして少女たちは、プリクラコーナーの近くの両替機へと、伊角を誘導することに成功した。

浮かせ技というものは、同じ技を一定以上連続して使ってしまうと、スカって相手キャラを地面に落とす。
だから、適時違う技を織り交ぜなくては永久コンボは出来ない。
先行入力でキャンセルされる拍数を間違えれば、浮かせ直しは続けられないのだ。
だが、結局はバグであるため、バージョン変更の際に修正されたものと和谷は思い込んでいた。
しかし、今日、和谷は気づいた。
「やっぱりそうか。このバージョンでも まだ残っていたのか…先行入力の拍数が同じだ!」

先行入力による硬直解除の拍数が分かってしまえば、永久コンボのほか、ディレイバリアーへの応用も簡単だった。
相手がガードしたなら、硬直が発生される分だけの先行入力を決められた拍数だけコマンド入力しておけばよい。
ガードしないならそのまま連続コンボへと移行する技を入力しておく。
――遅れて出る後(反撃)の先(攻撃)で、相手の攻撃に自動カウンターが決まる――
和谷は「ディレイバリヤー」と名付けていた。
単純なコマンド以外、置いとけないのがイマイチだったが、充分に使えた。
290ワヤゲー:04/06/21 01:14 ID:???

A「そう、ここで両替ボタンを押してから百円玉何枚、千円札何枚かを指定するんです」
B「そう、そうです!すごーい!どうしてそんなに柔らかくボタンを押せるんですかぁ?」
C「ねー!すごいよね。こう、ヒジだけが少し遅れて前に出て、手首がすいっと…」

少女たちの物真似は、伊角の碁石を打つさまに少し似ていた。
感極まったのか、少女たちは、突然キャーキャーと、はしゃぎだした。
伊角は、それに構わず、和谷のところへ戻ろうとした。少女たちは、一生懸命に話しかけてくる。

「去年のクリスマスボウルの最後の1分間は熱かったですよねー」
「私、絶対パスするんだと思っちゃいました」
「残り1分で、ランかパスか…負けてたほうが小柄な選手ばっかりだったんですよね!」

伊角はいぶかしがりながらも、ほんの少しだけ油断をした。
「ごめん、知らないなぁ、それ。 でもスゴイ展開だったってことは何となくわかるよ」
パッと顔が輝く3人。
「そうなんです!すごかったんですー」
「わかってもらえて感激です!」
「まさに当たって砕けろだったんですよー!」

ドンッ!!

少女3人は、いきなり伊角にタックルをぶちかました。
ふいうちをくらった伊角は体勢を崩した。
少女たちは伊角とともにプリクラBOXの中へなだれ込んだ。
291ワヤゲー:04/06/21 01:15 ID:???
もんどりうった伊角が見たものは、急いで服を脱いでる少女たちだった。ひとりが、カーテンをさっと閉める。
他の二人は、上半身ハダカのまま、伊角の両の腕にガッチリしがみついた。すごいチカラだった。
――「火事場のばか力」という言葉がある。腕の細い女性が、我が家の火事となると、嫁入り道具のタンスだろうが、1人で担ぎ出してしまうという土壇場の力――

今まさに伊角は、万力で締め上げられているような圧力を両腕に感じていた。

「私たち思い出が欲しいんです! いっしょに写ってくれるだけでいいんです」
「あなたの優しさが欲しいんです。 少しだけ笑って写ってくれればいいんです!」
「既成事実も欲しいんです。 ちょっと脱いでくれるだけでもいいんです!」

「冗談じゃない!オレはここから出る!」
「そんな!騒ぎになったら、ご家族、きっと泣かれますよ」
「構わん」と、外へ出ようとする伊角。
「待ってください!私たち、こんなカッコで人前になんか出られません!」
「それならば早くオレから離れるんだ! オレがカーテンを開ける前にだ!」
伊角は、カーテンに手を掛けまま言った。

そのカーテンはマジックテープにより、上から下まで隙間無く閉めることが出来るものだった。
女の子でも、中で安心して着替えることが出来るようにとの店の配慮だった。
各地のゲーセンでは、変装道具と称してコスチュームのレンタルサービスもあった。
このプリクラ少女たちも、狭いBOXの中で、素早く着替えられるようになっていたのだった。

伊角は、少女たちに、さとすように言った。
「さ、早くオレから離れるんだ」
しかし、伊角の性格は、すでに少女たちに見抜かれてしまっていた。
「…今、あなたが、そのままカーテンを開けるだけで、私たちは退学です。親に勘当されて家出です…」
「きっとシャブ漬けにされて、外国に売り飛ばされます…」
「そうなったら、手首を切って壁に血文字を書きます…」

この言葉に伊角はひるんでしまった。そして組み付かれたまま奥まで押し戻される。
292ワヤゲー:04/06/21 01:17 ID:???
伊角は、少女たちのバッグや服の上に、尻餅をつかされるように倒された。
ふたりの少女に腕をつかまれたまま、もう1人の少女が正面から伊角の脚を割って、近づいてきた。
そして伊角のシャツの襟に手を掛けた。細い指が上からゆっくりと、シャツのボタンを外していく。
ボタンを外し終ると、今度はベルトをカチャカチャと外してみせる。
びくん、と伊角の腹筋にチカラが入った。
少女達は、伊角をなだめるように、口々に言った。
「シャツ…、ううん、Tシャツも…そう、外に出した方が、カッコイイよ…」
「私も そう思う…」
「今は、そうだね…うん…」
少女の手は3回に分けてシャツを出させた。
そして、再び襟をつかむと左右に広げ、そのまま剥くように脱がそうとする。
しかし、これは伊角の二の腕で止まった。
二人の少女が腕に必死にしがみついていたためだった。

BOXの中は、カーテンが締め切られた事で換気が最悪になっていた。
湿度と室温が急上昇し、酸欠状態にも似た息苦しさになった。少女たちの呼吸も、ぜぇぜぇと荒くなっている。
伊角を脱がそうとしていた少女は、汗だくになりながら、立ち上がるとコインを投入する。
「じゃ、1枚目、撮るね…」

1回目のストロボが焚かれた。


和谷のプレイの特徴は、永久コンボと回転系の無敵中段、そしてディレイバリアー。
永久コンボは、続いたとしても運び技になってしまうので、ダメージ自体は大したことはなかった。
そのうえ和谷は、最初から最後まで1回のコンボで終らせることはしなかった。
かわりに回転系の無敵中段が、かつては猛威をふるっていた。
293ワヤゲー:04/06/21 01:17 ID:???
無敵といっても名前だけで、実際のところは、無敵でも何でもなかった。
が、過去、和谷は軸ズレのじゃがみダッシュと組み合わせることにより、あたかも無敵のような演出をしていた。
すでに和谷は、無敵技ではないと周りにバラしてしまっているが、それでもいきなりの中段の回転系はガードを固めてしまうものだ。
軸がズレているので、とっさの反撃、とっさでなくても直線的な打撃では、足位置によっては当たらない。
そして、ガードをすると背後にまわられてしまう。
和谷がバラすまでは、本当に無敵の技なのだと、このゲーセンでは認識されていた。

永久コンボの他に無敵やバリアーまでも駆使し始めた和谷は、いまや完全復活を遂げていた。

席を移ってから、あっさりと5連勝した。相手は、ご祝儀で勝たせてやると公言していたプレイヤーだった。
が、しかし周りの者には、とても八百長には見えなかった。勝負のあと、和谷の対戦相手に、他プレイヤーが確認する。
「おい、今の勝負、マジだったよな?」
負けた相手は うなずいた。
「よし、次は俺だ。マジでやってやるぜ!」
こうして、VS和谷のガチンコ勝負が始まった。

和谷は凄まじい勢いで勝ち星をあげていった。
タネを知っていても、縦横無尽に繰り出される和谷の連係の前に、相手プレイヤーたちは、ただ屍の山を築いていくしかなかった。
「だめだ、もう、オレたちじゃ手がつけられない!」
地上のゲーセン出口付近で、プレイヤー達は、各々ケータイとPHSを用い、和谷の復活を告げるニュースを、あちこちの強者たちに知らせた。

「ゴールデンの大復活だあ!」
「大マジで」
「そーだよ、百人組手だよ」
「いーや、マジなんだって」
「そんなんじゃねー!早く来い! 来いってば!」
294ワヤゲー:04/06/21 01:22 ID:???
知らせを聞いて、ぞくぞく集まってくる強者たち。たちまち和谷との対戦待ちの長い行列が出来た。
みんな伝説の復活を待っていたのだった。
押し寄せた者たちの熱気がゲーセン内にこもり、エアコンの利きが悪くなってきた。

何十連勝しても、和谷の連勝は止まらなかった。
「オレがアイツに土をつけてやる」
「それまで負けるなよ」
行列で待っている間、プレイヤーたちは、和谷をうち負かす連係を思い浮かべながら、対戦中のモニターに見入っていた。
誰かが列に割り込んだ。怒号が起きる。
「ざけんな コラァ!」
「なめてっと、コロスぞ!」
しかし割り込んだ男は、当然という顔で和谷と対戦を始めた。お前達とは違うんだ、という顔つきだった。
他店の有名プレイヤーだった。だが、あえなく和谷に瞬殺された。すぐさま連コインしたが、また負けた。KOシーンをリプレイ画面で研究しようとする。
「おい、リプレイなんか、いちいち見てんじゃねえ!どけっ!」
ゲーセン内は殺伐としてきた。有名プレイヤーは、冗談だよ、と言いながら最後尾に廻った。
何人かの小学校低学年の子供プレイヤーも、和谷に挑戦してきた。
「やったぁ、ゴールデンシルバーから一本取ったぁ!」
「おお!」
一本取っただけで、勝てはしなかったが、子供は大喜びだった。
殺伐さが少し抜ける一服の清涼剤となった。
それでも地下にこもった熱気は相変わらずだった。エアコンの除湿機能は完全におぼつかなくなっていた。
湿度の上昇で、床に水膜まで出来ており、滑りやすくなっていた。女性プレイヤーの服は、汗で下着まで透けて見えていた。
不快指数は凶悪なレベルになった。それほどの大盛況だった。
店長はひさびさの熱気ある大イベントに喜んだ。
そこで和谷の筐体だけは、イベント仕様(料金を入れなくても稼働するモード)に設定しなおされた。
これで、もう(たとえ負けても)資金を投入する必要はない。
「おい、ゴールデン。今あちこちに声掛けたからよ、百人とかには、こだわらないでさ、行き着くとこまで行っちゃえよ」
「おう!行っちゃうよ、オレ!! …ところでさ、さっきから気になってたんだけど、オレのツレ、どこに行ったか知らない?」
295ワヤゲー:04/06/21 01:23 ID:???

ゲーセン内が、最悪の不快指数を誇っていた頃、プリクラBOXの中は、まさに見た目も含めてサウナ風呂状態だった。
酸欠状態のBOXの中では、もう誰もしゃべらない。
少女のひとりが、すでに汗でぐっしょりと重くなっていた下着を、スカートを履いたまま勢いよくおろした。
それを見た他のふたりは、これから繰り広げられるであろう光景に息をのんだ。

最悪の環境の中で、まともな思考が出来なくなっていた。

そこに、急にプリクラのカーテンを開け、4人を怒鳴りつける者がやってきた。
「お前ら、いつまで待たすんだよ!? もう、たくさん撮ったろ、いいかげんに交代しろよ!!」
カーテンが開いて、BOX内には、やや新鮮な空気が入ってきた。

少女たちは、一斉に空気をむさぼった。それで落ち着いたのか、掴んでいる腕のチカラも、ゆるんできた。
カーテンが開けられた時、伊角は反射的に顔を伏せていた。そのまま動けない伊角。
侵入者は、まよわず少女ごと伊角を足蹴にした。
「ほらぁ、意地はってないで早くどけよー 」
伊角は顔を上げられなかった。
「オ、オレは…」
見知らぬ人間に怒鳴られて、釈明することも出来ない自分。
それを、まるで第三者のように、ながめてる自分がいることも感じ始めていた。
伊角は、自身の滑稽な姿に、つい「フッ」と笑ってしまう。
その笑いにバカにされたのかと、そのまま伊角の背中を踏みつけるように押し出しにかかるヒカル。
「なに笑ってんだよー、さっさと出てけよ、もおーっ! いま凶暴なのが一緒に来てんだからなー。 
オレがラーメン食えなくなったら、どーしてくれるんだよ!?」

伊角は、まだまだ自分は助かってないと思った。
296マロン名無しさん:04/06/21 20:24 ID:???
ワヤゲ〜キタ〜〜〜!!
気の毒な伊角さん(´Д⊂
対して負け犬が水を得た魚のようだw
297マロン名無しさん:04/06/21 22:22 ID:???
                           
                          ↓和谷  _______
    ⊂⌒~⊃。Д。)⊃←プリA        ∧_∧  ||\  \
   ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ←プリB        (・ω・` ) ..||  |二二|
  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃.  ←プリC       (  つつ. ||/   .|
 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃.   ←伊角       |二二二二二二二二|
                      .   || ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄||



ヽ(´ー`) ノ  ←ヒカル
298マロン名無しさん:04/06/22 01:49 ID:???
伊角さんつぶれちゃうぞ!(´Д⊂
299マロン名無しさん:04/06/23 01:21 ID:???
          ,,,,,,,,,,,,    _
   /         "'''"   ||         ドッカン
  / /   ,,  ,,  ☆ガン,,,,,,‖  ドッカン
 ━━━━━'), )=      ,‖ ガゴン
      ∧_∧ヽ\       ‖   /    ヒカル,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     (   ) 〉 〉_ __   “‖_ ,   ∧_∧ ∠  おらっ!出ろよ!
     / ⌒ ̄ / …""    ||     (`∀´ )  \________
      |   | ̄l        |/      /     \
.     |    |  |         ||      | |   /\ヽ 
凶暴なの|   |  .|         |     へ//|  |  | |     出ろ?
      (   |  .|    ,, ,   ゙!l''ヽ/,へ \|_ ,,|   | |  , \   / _______   
       | .lヽ \ |        ヽ\/  \_ / ( ) , ∧_∧  ||\  \
      | .|  〉 .〉        |        | |        (・ω・` ) ,,..||  |二二|
     / / / / |         〈| ドッカン,. | |       (  つつ. ||/   .|
     / / / / |         ||      | |       |二二二二二二二二
    / /  / / └──┴──┘      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    何が出るんだろ? わくわく
         ,-、            ,.-、
        ./ \          /  ヽ
       /   ,, --──-- 、._/   . :|
       /,.-‐''"´          \:  ,, |
     / /           \ ヽ、 |   
    /    ●         ●     ヽ|  
     l   , , ,                     ,,l 
    .|        (_人__丿  """      |
     l        ヽノ            l
    ` 、  /⌒⌒i   /⌒ヽ        /
      `/    |   |    \    /
300マロン名無しさん:04/06/23 16:28 ID:???
ワヤゲー、凶暴なのってもしかしてあかりのことか(w
301マロン名無しさん:04/06/26 18:33 ID:uj50DncO
保全栞
302マロン名無しさん:04/06/29 21:57 ID:???
犬ころホッシュ!
303マロン名無しさん:04/07/02 12:42 ID:Jmu0NAxt
和谷がだんだんと消えて逝く…
304マロン名無しさん:04/07/03 13:38 ID:???



 |
 |
 |  
 |ノシ  (…頭隠してシッポ隠さず)
 ̄ ̄ ̄ ̄
305マロン名無しさん:04/07/03 22:03 ID:???
シッポ踏みっ。ギュー
306マロン名無しさん:04/07/04 01:01 ID:???
キャウンキャウン!シッポ巻く負け犬。
307ワヤゲー:04/07/05 01:09 ID:???

少女たちは、お互いの服を交換しあい、プリクラシールを、とても1日で撮ったものとは思えないほどの
バラエティに富んだものに仕上げていた。
毎回服を交換するため、伊角の右腕、左腕、両脚の担当を、きちんと3人でローテーションを組んでいた。
そしてスキあらば伊角を脱がそうとするので、抵抗していた伊角の汗を吸ったTシャツは、
胸をさらけ出すほどヨレヨレとなり、それが、あたかも違う日に撮ったかのような効果を与えていた。

さて、かたくなに動こうとしない伊角に、しびれをきらしたヒカルは、外の金子に問いかけた。
「なー、他で撮ろうぜ。ここ暑いし。こいつらはサイテーだし」
「なーに、どーしたの?」
金子はBOXの中を覗いて驚いた。半裸の男女が転がっているではないか。それも4人も。
いかに1秒間で着替えることが出来るプリクラ少女たちにとっても、タイミング悪く
ヒカルがカーテンを開けた0.1秒では、まともに服を身につけることはかなわなかった。
ヒカルとは違い、同じ女である金子の目は、ある事実を見逃さなかった。
(下着の付け方が間違っている…)
金子は即座に、自分のうしろに居るあかりに言った。
「藤崎さん、こっちには来ないで。よそへ行きましょ」
ヒカルは、BOXから出て金子に確認する。
「なあ、ここがダメでも、ラーメンはおごってくれるよな?」
「大丈夫よ。まずアンタと藤崎さんとで撮る。キレイに撮れることが判ったら、次は私と藤崎さんとで撮る。
どっちにしてもラーメンおごってあげる」
「よし、行くぞ、あかり!次だ」

伊角は、ここで出ていくべきか迷った。葛藤する伊角の背中が金子に訴えていた。金子が伊角に訊いた。
「ねえ、アンタはどうするの?」

はじけるように、少女たちが反応した。
「なんだ!てっめえ〜、出て失せろ!」
「目障りだ、関係ねえだろ! この……!」
「うぜーよ、ころしちゃうよー」
308ワヤゲー:04/07/05 01:10 ID:???
罵倒に対し、金子は静かに身構えた。何万回もサーブを打ってきた者が自然にできる半身の構えだった。
金子の流れるような重心の移動に、少女たちは相手に年季を感じた。
手を出してはいけないものに触れてしまった思いがした。
金子の自然な姿勢の移行には、一連の流れで眼が目標を定めるクセがあった。
そして、金子の瞳がすぼまった。

少女たちはここで詫びを入れた。
「すんませんでしたぁーー!」
「自分ら調子にのりすぎましたァーー!!」
「これ、差し上げますぅーー」

差し出されたプリクラシールの束を見て、その内容に金子は目を見張った。
(な、な、な、な、なにこれ!?)
そこには、物憂げな表情で胸元をはだけ、顔は上気している伊角の姿があった。
(こ、こ、この人モデル?かな? この人よね。いま、足下で顔を伏せてる…)
危うくフリーズしかけた金子だったが、すぐに我に返り、シールの束を、伊角の目の前にバサッと置いた。
「あんたに全部あげる」
金子は「むふーっ」と鼻息を残し、そのままノッシノッシと出口に歩いていった。
少女たちが見守る中、伊角はシールの束を掴むと、ゆっくりとBOXを出ていった。
309ワヤゲー:04/07/05 01:10 ID:???

格ゲーにはお互い五分の状態というのがある。どちらも優位ではないという状況。
お互いが攻撃を仕掛けるならば、どちらもバクチ的にならざるを得ない何分の一秒の時間。
読み切っていなければ、確率半々の出たとこ勝負の間。
しかし和谷は、この五分五分の状態をことごとく制してきた。一見さんには、それが不思議でならない。
まるで高性能コンピューターのごとく、相手の攻撃パターンを、すべて暗記してしまうのだろうか?
常連達は訊かれる。
「なんだってヤツは、いつも五分の立場から優位に進めるんだ?」
「…ゴールデンの嗅覚の良さはハンパじゃないからさ。まるで犬のような…そう、それも獲物を、情け容赦なく追いつめていく猟犬…」
「猟犬!」
まわりのギャラリーが、これに反応する。
「…聞いたか? おい、猟犬だってよ」
「なあ、ここで『ドーベルマン、カッコイイ』とか言ってみようか」
「やだよ、そんなの」
「ひとりで言えよ」
310ワヤゲー:04/07/05 01:11 ID:???
そして、ついに新たな刺客が登場した。かつて和谷に撃破された道場破りの3人だった。
百人組手の知らせを聞いて駆けつけてきたのだ。
それを見たギャラリー:「うおっ、あいつらは!?」 「以前、ゴールデンに返り討ちにされた…」
「…斬りこみ隊長の伊藤っ! ――文字通りの先鋒請負人、時折見せる待ちスタイルは相手の弱点を丸裸にしてしまう――」
「それに実直の青木! ――その実直な人柄と公平性と客観性を買われ、すでにゲーム雑誌にもライターとして活躍。文章構成力あり――」
「そして城北地区最後の砦、閃光の美和まで来たぁー!  ――閃光のごとき速い攻撃。あまりの速さのためか、実は女にまで手が早いと、もっぱらのウワサ――」

3人のビッグネームの登場に、ギャラリーはさらに盛り上がった。
伊藤「フッ、ずいぶん盛り上がってるようだな」
青木「まあまあ、伊藤君。ここは斬りこみ隊長であるキミからリベンジをお願いしようか」
美和「まったく、永久だの無敵だのバリアーなんぞは、もう過去の物さ。オレが速攻で終らせてくれる」

「伊角さーん。いままでどこ行ってたんだよー」
「いや、向こうで見てたんだ… 本当だ、見ていたんだぞ」
「そうか、資金の方はもう大丈夫、タダになったから」

「おい、ゴールデン!いよいよ真打ち登場になっちゃうかも。しっかりしろよ」
「まかせとけ!」

伊藤も青木も、結局、和谷には歯が立たなかった。
だが、その実戦データはしっかりと美和に受け継がれていた。
美和「やっぱりオレが最後の砦ってわけか。…行くぞ!猟犬くん」
和谷と美和の対戦がはじまった。

「Ready--- Fight!」  
いきなり和谷は1本取られてしまった。
開幕からの速攻だった。
美和「フッ、駆け引きなんかには興味ないね。開幕から速攻勝負に持ち込む。それでオレの勝ちさ」
和谷「さすがに速いな、負荷かけてやがんのか?」
311ワヤゲー:04/07/05 01:12 ID:???
(ギャラリー)
「な!?」
「なんだ、あの速さ」
「はじめて見る!」

「Round2…」
「Ready--- Fight!」  
またも、速攻に出る美和。和谷は為す術もなくあっというまに押し出された。

(ギャラリー)
「あれじゃあ、開幕バックダッシュしかねえ」
「いや、それはもう読まれてる。美和の手の内ってことだ」

美和「猟犬くん、まずは1勝目を貰おうか」

「Round3…」
「Ready--- Fight!」  
開幕からの美和の連係に対し、和谷は立ちガードを崩さなかった。
美和「バカめ! 投げでもくらえ!!」
その瞬間、逆に和谷のほうが、美和を投げてしまった。

(理解できないものを見たギャラリーが、一瞬静まりかえる)
「……?」
「いまのなに?」
「偶然?」
「まぐれには違いないだろうけど、今、美和の連係に割って入んなかったか?」
312ワヤゲー:04/07/05 01:13 ID:???
美和「くそ!割り込まれるはずはないんだ!」
美和が再び中下の連係を繰り出してくる。そこにまた割り込まれて投げられる。
美和「ち、分かったよ。そんなに割り込みたきゃ」
今度はベーシックな連係ばかりを続けて出した。ディレイも掛けていない。
美和「これでどうだ!」
そこにも、割り込んで投げを決めた和谷。
どよめくギャラリー
「おお!」
「まぐれじゃないのか!?」
美和は訳が分からなくなった。これでは仕様を根本から否定してしまうんじゃないのか?

「おいおーい、さっさと解説しろよ!ゴールデン!!」
「待てよー、まだ勝ってない」

「Round5…」
「 …Ready--- Fight!」  
動揺した美和は、和谷に逆転負けを食らってしまう。
そして解説タイム。
和谷「ガードボタンを押していれば、レバーを前に入れても後ろに入れても立ちガードだろ。
そこで、オレは手攻撃のコマンドをディレイバリヤーの要領で置いておいたんだ。
相手の攻撃に割り込むだけでなく、先行入したコマンドのうち拍数通りに間をあけてキャンセルされるのはいいよね。
あとは投げが成立するタイミングだけど、実はその際の割り込みのパンチは画像上省略されてるんだ。
だから、まるで連携に割り込んで投げを入れたように見えるだけなのさ。もちろんリプレイのときは省略されないよ。
ギャラリーおいてけぼりの攻防になるよね」
和谷は「いきなり投げ」と名付けた。
ギャラリーからはブーイングのネーミングセンスだった。が、結局、技を出せるものが名付ける、そういうものだった。
313ワヤゲー:04/07/05 01:13 ID:???

夜になっても和谷の連勝は続いていた。しかし、やはり人は少なくなっていった。
伊角「和谷、ちょっと顔を洗ってくる」
和谷は、画面から眼をそらさずに、おう、と答えた。

顔を洗って鏡を見る伊角。目の前の憔悴しきった自分の顔に嫌悪を感じた。
「くそっ」
そのときだった。鏡に映る自分のうしろで、人の気配がした。
(まさか…トイレの扉の陰に誰か、いる…のか?)

髪をふり乱した女が手に鎌を持ち、突然、「きしゃぁああーーーーっ!!」と、叫ぶ。
そしてトイレの扉の上を乗り越えてくる。そんな映画のワンシーンが伊角の脳裏をよぎった。
伊角は疲れきっていた。
疲れてはいたが、ここで帰ろうとは思わなかった。
和谷の戦いを最後まで見届けなければとの思いがあった。

対戦が終り、伊角と和谷が外に出ると、もうとっくに夜だった。
家に帰るころは深夜に近くなるなと思っていた伊角は、自宅にも和谷の家にも連絡を入れていた。
いま、上機嫌の和谷に言いたくはなかったが、つい不満が漏れる。
「残念だったな、和谷。結局、待ち人来ず、で…」
「待ち人来ずとも、失せもの現る、だったさ。今日は大事なもんを再確認しちゃったし」
「そうか?それって…」
そのときだった。突然、2人の前に3人の少女たちがバラバラと現れ、行く手を阻んだ。
「おい、そこの2人、ちょっと待ちなぁ!」
伊角は視線を自分の足元に落とした。前髪で目が隠れる。
314ワヤゲー:04/07/05 01:14 ID:???
「待ってたぜ! へへ、まさか、このまま帰れるとは思っちゃいないだろうね?」
「ふへへっ フトコロの中の例の物、半分置いてってもらおうか」
「そうそう、それと、となりの犬っころ! お前は邪魔だよ、さっさと…」

伊角の鋭い眼光が少女たちを射抜く。
「…だまれ!」
その場の空気が、一瞬で凍りついた。
伊角の立っている場所から、怒りの波動が広がっていく。
身体の芯から震えさせてしまうような鳴動だった。
立ち尽くす少女たち。
驚いた和谷は伊角の手をひいて歩き出した。

少女たちが見えなくなってから、和谷は伊角に訊いた。
「…どうしたんだよ?女の子相手にドスのきいた声なんか出しちゃって。
ケンカでもするつもりだったのか?」
「すまん…」
「世話がやけるなー、でも、いいや。伊角さんのおかげで、オレは気持ちにケリをつけられたし…」
笑顔で、和谷は言った。
「やっと今日、すっきりした。これからはプロ目指して一直線だ」
伊角は、和谷の晴れやかな顔を見て思った。
きっと、和谷の目に映っている未来は、輝かしいものなのだろう、と。
(そうだ… きっと 和谷は、オレより高みへ駆け上がっていく… オレなんかより、ずっと、ずっと高く…)

和谷は天上の月に向かって両手を大きく広げて叫んだ。
「明日から、またがんばるぞー!シビレルような対局をたくさんやってやるんだ!!」
「ああ、がんばれ。 オレもがんばる」
「おう、やってやろうぜ!伊角さん!」
315ワヤゲー:04/07/05 01:14 ID:???
======================================
7.和谷、プロになって「ずっと進藤にはやられっぱなし!」 
======================================
いつまでも成績がパッとしないプロ棋士和谷。
それでも和谷の闘志までは萎えてはいなかった。
しかし伊角やヒカルの華々しい戦績と和谷の戦績を比べる者は、当人以外には いなくなっていた。

ある日のこと。和谷の手合いとヒカルの手合いが、ほぼ同時に終了した。
ヒカル「ラーメン食べて帰るか!和谷」
和谷「いいけど進藤、おまえ和谷リーグ戦の消化率悪すぎ。特にオレと」
ヒカル「和谷とは良く打ってる気がするのになぁ。今からリーグ戦として一局打つってことでいいだろ」
和谷「じゃ、対局ついでに回転寿司にも寄って行くか?」
ヒカル「そうこなくちゃ。負けた方のおごりな。 …ゴチになりますっ!」

アキラ「進藤、 うちに来れば お寿司くらい いつでも出前とるけど?」

ヒカル「塔矢!」
和谷「べつに寿司そのものを言ってるわけじゃ…なあ進藤」    
アキラ「…進藤、キミは若獅子戦のあと、市河さんのとこに顔出してないよね。
対局ならここで済ましてまって、そのあとボクと一緒に行くというのはどうだろう?」
ヒカル「うーん…」
和谷「いや、対局のあとはメシ食いに行くし… オレと行くよな?進藤」
ヒカル「うーん、そうだな…」
和谷「…オレとだよな? 進藤…」
ヒカル「うん、まずは和谷戦が先だ。よーし、暗くなるまでに終らせるぞ」
和谷「ムッ… ま、いいか。 じゃ、塔矢プロ。お先に」
ヒカル「じゃな塔矢!」
アキラ「(…回転寿司か。入ったことはないけど、進藤の張り切りようは気になる…ちょっとだけ2人をつけてみるか)」
316ワヤゲー:04/07/05 01:17 ID:???

日も落ちた繁華街を歩いてる2人。


ヒカル「おーい和谷ぁ、お腹空いたよ。もう何でもいいからメシ食ってからにしようよ」
和谷は、かつて自分が通っていたゲーセンがこの近くにあることを思い出していた。
和谷「そうだった… 進藤、オレは ここいらへんは詳しいんだ。
あそこのゲーセンなんか、よく行ったぜ。…補導されかけたこともあるけどな」
ヒカル「ハハ、なんだそれ?オレもこのゲーセンに来たことがあるぞ。
プリクラん中でエッチなことしてたっぽい最悪なヤツに、むかついてからは来なくなったけど」
和谷「えー!? お前も来たんだ! なんだよ、じゃ、その最悪野郎さえいなかったら、
オレとお前って、もっと早くから出会えてたかもしれないじゃん!」
ヒカル「どーかなー。和谷は、もうプロめざしてた頃だったはずだし、案外お前って、現実的だもんな。毎日ゲーセンには来ないだろ」
和谷「でも結構オレ燃えてて…通い詰めた時があったんだ… そうだ!もしかすると今でも対局できるぞ!」

地下のゲーセンに降りていく和谷とヒカル。店内では和谷を見た何人かが口々にささやく。
「おい、あそこ!ゴールデンシルバーだよ」
「本当に?」
「……なんだか、少し変わったな」

壁には和谷のスコアが、まだ貼ってあった。誇らしげに胸をはっている犬のイラスト付きだった。
それは、今でも すすけてはいなかった。
和谷が歩く先をプレイヤー達が注目する。そのあとをついて歩くヒカル。
目指した先に囲碁ゲーム機が昔のままにあった。
まるで2人を待っていたかのようだった。
和谷は、そこに座ると、しばし感慨深げに筐体を触ってから深呼吸をし、ヒカルとの対局にのぞんだ。
「いくぞ、進藤!」
317ワヤゲー:04/07/05 01:19 ID:???
勝負は、一方的な展開になり、割と早く決着がついた。和谷の完敗だった。完膚無きまでに負けてしまった。
喜色満面のヒカルが、筐体の向こうから顔を出す。
「どうだ和谷!オレ、会心の打ちまわしだったろ!! な! 
おい和谷? 
(え? …なんだよ和谷  …泣いてんのか?) 」
======================================
8.いい勝負
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「なんだよ、お前… 一体どうしたんだよ…」
もう和谷は、こみあげてくる感情を押さえきれなくなっていた。
和谷は顔をあげて言った。
「進藤、 ここでオマエと打って、中学の時にコレでオレに勝ったヤツを思い出した。
ものすごく強いヤツで、オレ、いいようにあしらわれて…でもすごく楽しかったんだ。
そのときは、ああ子供にも強いヤツいるんだなって…」
「和谷に勝ったぁ!? どんなやつだよ?」
「わかんねー。勝負の途中でオレ補導されかけてさ、そいつは先に逃げちゃったから顔を見てないんだ」
「!!」
「オレ、そいつとまた打ちたくてさ、毎日ここで待っていたんだ。待つのが日課になっちゃってさ。でも、そいつ来なくて…」
「……」
「アイツとは、もう二度と打てないんだろうな、なんて、つい考えちまったら、なんだか泣けてきて…」
ヒカルは自分の涙を見られないようにと和谷の両肩を掴むと抱き寄せた。
そして懸命に目をしばたたかせる。
「和谷…いまからラーメン食べに行こうぜ。 …一緒に代わりに腹一杯食べてやってくれよ。いいだろう?」
「一緒に代わりにって、どんな食べ方だ?進藤」
「いいから!和谷はオレと一緒にラーメンを食いに行くの! オレおごるから。もう決まり!!」
「おごりィ?お前が?」
318ワヤゲー:04/07/05 01:20 ID:???
ヒカルの申し出は迫力があった。2人はゲーセン内で注目を浴びた。
「見ろよ。あの2人泣いてね?」
「いい勝負したんだよ、きっと」
「お互いの健闘を、たたえあってか… でも、どんな勝負だったのか判んね−な…」
「あいつら見てて、なんか感動しちまった。 …おれも碁、覚えようかな」
そんな中、碁を知ってるアキラだけは納得いかず、抱き合う2人の姿を凝視していた。

「なぁ進藤、オレに おごってくれるのは分かったけど…」
「?」
「やっぱり寿司の方がいいなー! お前もスキだろ?」


それから囲碁ゲーム機は、しばらくの間は ここで稼動していた。
が、数日後このゲーセンでは、収益の悪いゲーム機は すべて撤去し、
替わりにブリーダーズの大型筐体を入れることが決められた。
すべての脱衣ゲーム機が撤去される日に、なぜか囲碁ゲーム機だけ引き取り手があらわれ、
その日のうちに、新しい持ち主のもとへと届けられることとなった。

廃品置き場へ向かう予定だったトラックが、ゲーム機を新たな設置場所へと運ぶ。
行き先は塔矢行洋が経営する碁会所だった。
「客層の新規開拓のため、ゲーム機を設置する」のだと、若先生が経営に口を出し、決定したのだった。
こうして、このゲーム機は、若先生の思惑により再び稼動する運びとなった。




(終)    … 次は、もっと短いのを書イテミマス(・∀・)  
319マロン名無しさん:04/07/05 02:16 ID:???
ワヤゲーキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(`  )━(Д` )━(;´Д`)ワンワン!!!!!

夜中に大爆笑させてもらいました!!
前半あまりにも金子がカッコよくて「ワヤ…かすむな…」と思ったけど、
がんばった!!カッコイイ!!でも「いきなり投げ」!!
伊角のヘナチョコぶりもイイッ! ヘナチョコなのに妙に律儀なとこが泣ける。最後はやっぱり「黙れ」か。

個人的に「ドーベルマン、カッコイイ」の下りが好きだ。
思わずPCの前で言ってみた。夜中に一人。

そしてすかさず
和谷、プロになって「ずっと進藤にはやられっぱなし!」か。

息もつけない。これからも楽しみにしてるぞ。
320318:04/07/05 06:55 ID:???
>319 個人的に「ドーベルマン、カッコイイ」の下りが好きだ。
私と感性が似通ってたりして。マシンガンのような感想におどろきました。
ありがとー。
321マロン名無しさん:04/07/06 00:57 ID:dKPo1lxv
お疲れ様でした。
この過疎板でここまでやってくれるとは…
322マロン名無しさん:04/07/06 01:30 ID:???
ワヤゲーオモロかた!
俺も武道家の動きを見るような金子さんの構えと
伊角さんの「黙れ」にワラタ。
>317の余韻と、>318のゲーム機再稼動が何だか
ワヤスレッドのラストの呼吸に重なって良かったよ。またキテくれ!
323318:04/07/06 21:57 ID:???
ドーモです。
住人の過半数からレスをいただいた気分です。
しばらくしたら、>186 の続きを少し書いてみます。
324マロン名無しさん:04/07/06 23:00 ID:???
>323
過半数…このスレなら確かにそうかもw
青い鳥の続き待ってるよー!
325マロン名無しさん:04/07/06 23:32 ID:???
そうなのかなあ>過半数
だとしたら、ものすごく贅沢なことだな。
神のおかげで、自分的には碁スレの中でどこより一番の良スレだ。

>186の続きも、楽しみに待ってます。
326マロン名無しさん:04/07/08 01:01 ID:???
ぶっちゃけこのスレはすぐ沈むだろうと誰もが思ってただろ(w
なのに職人さんが来てくれて、まだまだ負け犬ワールドを楽しませてもらってる。
嬉しいよ。
327名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 17:25 ID:mLGOQCqg
またレスが途絶えた…
きょうの名無しは選挙
負け犬も選挙行くのかな
まだ選挙権はありません。
アダルト組だけです。
本田はギリギリ
伊角は余裕
門脇は半分くらいサボってそう
332マロン名無しさん:04/07/14 23:22 ID:???
ゴールデンシルバーホッシュ
333マロン名無しさん:04/07/15 21:11 ID:???
ゴールデンシルバーでググるとなんだか
いっぱい出てきてビックリだ。
334マロン名無しさん:04/07/17 01:17 ID:???
動物系のサイトがたくさん出てきたよ…さすが負け犬
335マロン名無しさん:04/07/17 04:16 ID:???
自分は「ドーベルマン」「カッコイイ」でググってみた!!

あの犬の耳ってわざわざあんな形に外科手術してんのな。
勉強になったよ。
負け犬もわざわざあんな髪型にしてるんだな、と思ったら感慨深かった。
336マロン名無しさん:04/07/17 19:22 ID:???
成犬と子犬で種類が違うわけじゃなかったんだね。
馬が蹄鉄履くようなもんか。
切りすぎたせいなのか耳を動かせなくなってるの見たことがあるけど、
当時はケンカでやられた痕かと思ってた。
タマタマも一つ食いちぎられたかのように変形していたし。
337マロン名無しさん:04/07/18 22:20 ID:???
和谷はカレンダーに出るほどの人気者。
そして佐為に強いと云わしめ、
saiをネット碁に導いた男でもある。
それでも逆襲の機会を与えられなかった男。
そんな負け犬が僕らに教えてくれるものは、
…深いのかもしれない。
338マロン名無しさん:04/07/18 23:07 ID:???
また深くなかったりするかもしれない。
なんでもないような事が幸せだったと思う、
そんなロードは和谷のイメージソング。
339マロン名無しさん:04/07/19 17:53 ID:???
あの後もヒカ碁が続いていたら
負け犬にもきっとリベンジのチャンスが与えられていたよ。
340マロン名無しさん:04/07/20 19:59 ID:???
      ///////
      ///////________________
     /////// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄  
     ///////                     (~) チリンチリン
    ///////             ';/^l       ノ,,
    ///////      ,―-y'"'~"゙´" .|
   ///////      ヽ   ´ ∀ ` ゙': ( 厨 ) ))  負け犬の夏もさ
   ///////     .  ミ         ,,'"~)              ,,,.
  ///////         ':;  ミ;,,.,.,)   ,ミ        ..      ,;'"'゙';,/
  ///////          ミ        :;        .  ハ,_,ハ. ヽ、ノ
 ///////   //△    ミ゙゛';:, ~)   :,,  ~)      ,;:' ´∀`;'っ┴
 ////// l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  `゙ "`'''~^"~'''゙"''"  ̄ ̄ ̄l :: っ ,;;
 /////   ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄  ι''"゙''u.
 ////    ^^^                   ^^^
341マロン名無しさん:04/07/21 00:45 ID:???
暑中お見舞い申し上げます、だな。
342マロン名無しさん:04/07/21 07:07 ID:???
かき氷食いたくなった。
343マロン名無しさん:04/07/23 01:39 ID:???
負け犬の部屋にはクーラーあんのかな。
344マロン名無しさん:04/07/24 00:59 ID:???
ないだろ?ないと言ってくれ負け犬
俺の部屋にだってないんだ。
345マロン名無しさん:04/07/25 07:38 ID:???
夷隅さんの手合い料が入ったら、買ってもらう予定ですが何か?

>344
がんがれ
346マロン名無しさん:04/07/27 18:52 ID:???
負け犬、ヒモかよ!

けど夷隅さんは押しが弱いから
ねだれば買ってくれそうな気がするな
347マロン名無しさん:04/07/29 22:43 ID:???
クーラー無しの部屋に棲む俺様がホッシュ!
348クーラー欲ッシュ!:04/08/01 18:26 ID:???
あるところに、ひとりの若者が住んでいました。
その若者はときどき、お年寄り相手に、指導碁を打つことで生計をたてておりました。

昼前に、若者が家に戻ると、一匹の犬が訪ねて来ていました。
若者は犬を見ると言いました。
「おうワンワンや、今日も来てくれたのかい?」
すると、シッポを振って犬は言いました。
「オレのことは縮めてワヤでいいよ。伊角さん、今朝も お年寄り相手に碁を打ってきたんだね。
言葉使いが年寄り臭くなってる」
「そうか? ワヤ、今日も暑いな」
「伊角さん、はやく扇風機のスイッチ入れて!」
若者がスイッチを入れると、犬はたちまち扇風機を抱え込むようにもたれかかり、その風を独占しました。
「う゛ぅーう゛ぉう゛ぉ伊角さん、ほら扇風機に向かってしゃべると、こんな変な声がぼべみでぼらああ゛っ!」
若者は、そんな犬を見てニコニコしておりました。
「ワヤは扇風機が好きかい?」
「大好きさ!」
「そうか、良かったよ。オレの家にはクーラーないし……」
「…クーラーってなに?」
「部屋全部が涼しくなるものさ」
若者はクーラーについて説明しました。
犬はそれを興味津々に聞いていましたが、やがて
「ようし、それならオレがクーラーを持ってきてやるよっ」
と言うと、若者が止める間もなく、パッと飛び出していきました。
349クーラー欲ッシュ!:04/08/01 18:27 ID:???

犬が最初に訪ねたのは、この町いちばんの金持ちの家でした。
犬は、この家の子となじみでしたので、時々お手伝いさんから骨を貰ったりしてました。
「おーい、メガネキノコォー、オレだー」
「あ? なんだ犬か。何の用?」
メガネキノコはもったいぶって訊きました。どうせ骨をもらいに来たのだと思ってました。
しかし、犬の要望は違ってました。
「クーラーくれよ。わんわん」
「クーラー?」
「な、いいだろ?」
犬は期待に胸を膨らませシッポを振りながらメガネキノコの返事を待ってました。
「犬…遅いよ。確かにボクの家は、部屋数も多いし、毎年1台はエアコン買い換えているけれど、
今年のは もうフクにあげちゃったよ、本格的に暑くなる前に来てくれなくちゃ」
「え、フク?」
犬は後ろも見ずに、フクの家にダッシュしていきました。
350クーラー欲ッシュ!:04/08/01 18:29 ID:???

「ぉぅぃ… フク…」
「え?」
フクは、誰かが窓をコツコツたたく音に気づきました。窓を見ると、犬が合図をしています。
フクは急いで窓を開けました。
「あ、やっぱり犬くんだ。来てくれたんだー」
「クーラーおくれよ。わんわん」
「クーラー?」
「メガネキノコにもらっただろ?わんわん」
フクは困った顔で言いました。
「犬くん、ボクね、彼女が出来たんだ。彼女、とっても暑がりだからクーラーはあげられないんだ、ごめんね」
犬はがっかりしました。
「そうか、いいよ… じゃフク、またな…」
「うん、犬くん。バイバーイ」

犬が、伊角の家まで戻ろうと、トボトボと道を歩いていた時でした。
縁側で碁に興じている2人の男の子を見つけました。
その2人は、山のような数のトロフィーや盾に囲まれながら、碁を打ってました。
犬は驚きました。
「あ!金ピカがいっぱい!? 伊角さんの家にあるのより大きくて、しかも数も100倍くらいある!
あれが貰えれば、きっと どこかでクーラーと交換できるんじゃないか!?」
犬は足取りも軽く縁側の2人に近付きます。

犬が入ってきた事に気づいた前髪金髪の子が言いました。
「あれ、塔矢、おまえんち、犬飼ってたっけ?」
おかっぱの男の子が、それに答えました。
「進藤、キミもいいかげんボクの家のことくらい覚えたらどうだ」
351マロン名無しさん:04/08/01 19:07 ID:???
クーラーキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(`  )━(Д` )━(;´Д`)ワンワン!!!!!
…いや、まだ伊角さんちには来てないけど<クーラー

負け犬ついにホントに犬ダターーーー!! 縮めてワヤってどうなのw
今日もツボ押されまくりだーーーー!!

あんな雑談が、すごいぞ、すごいよ、楽しいデース!!
本当にしあわせなスレだな〜。自分はこのスレが大好きだ。
神、ありがトン ! ありがトン !
続きも楽しみにしてるよ〜。
352マロン名無しさん:04/08/01 19:27 ID:???
「ぼべみでぼらああ゛っ!」って何かにものすごく効きそうな気がする…何かに。
ピンチになったら今度から心の中で唱えることにするよ。
353マロン名無しさん:04/08/01 22:17 ID:???
アリガトン
思いつきで始めちゃったので、長くないわりにはマターリすると思います。
354マロン名無しさん:04/08/02 16:27 ID:???
新作キター!!
扇風機を抱え込むようにして風を独占する負け犬w
俺の部屋でやられたら引っぺがすが
伊角さんはさすがおだやかだな。
何気にフクに彼女できてるのにワロタ。
355マロン名無しさん:04/08/02 20:44 ID:???
フクの彼女、誰だろう。内田とか?
356マロン名無しさん:04/08/03 14:54 ID:???
よく憶えてるな、内田とか
キャラブックで見たけど育ったら萌えキャラになりそうな子だな
357マロン名無しさん:04/08/04 20:19 ID:???
クーラ-キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!

出だしから禿げしくワロタw
犬の口調がなんだか可愛い
とくに扇風機w
今後に期待満々で常にホシュりまつ
がんがってくだちぃ!!!
358マロン名無しさん:04/08/08 16:24 ID:???
            /^l
     ,―-y'"'~"゙´  |
     ヽ   ´ ∀ ` ゙':
     ミ         ミ.,  γ⌒'ヽ
     ':;  ミ;,,.,.,)  (,.,ミ 〜i ミ(二i
     ミ        :; 〜ヽ、,,_| |ノ
    ミ゙゛';:, ~)   :,,  ~)   r-.! !-、
     `゙ "`'''~^"~'''゙"''"    `'----'

扇風機ホッシュ!
359マロン名無しさん:04/08/11 09:58 ID:+sDtjOy3
ほっしゅり
360クーラー欲ッシュ!:04/08/14 12:44 ID:???
犬は、縁側の2人の会話から、ここが おかっぱの家だと判りました。
「塔矢……、うしろ、うしろ」
「あっ、なんだキミは!?」
アキラは、のし掛かってくる犬に驚きました。
犬はアキラにマッサージをしようとしていました。アキラに取り入って、トロフィーを貰うためです。
「金ピカおくれよ、わんわん」

「金ピカ?」
アキラにとって、塔矢家の盾やトロフィーとは、人に譲れるものではありません。
アキラは犬を振り払って正座をすると、静かに犬の顔を見据えました。
それはそれは恐い目でした。

犬はその目を見て、かつて自分がパンや魚を盗んでは追いかけられた過去を思い出しました。
まだ伊角と出会う前のことでした。
「(……うー、なんて恐い目なんだ)」
とっさに犬は、アキラに愛想笑いをしてみました。するとアキラもニッコリと微笑み返すではありませんか。
犬は少し安堵しました。
「(ずいぶん… 騙されやすそうな人だな)」
ヒカルが犬を呼びつけます。
「なんだ お前、トロフィーが欲しいのか? じゃ、オレのをやるから、オレの肩たたけよ」
犬は早速、アキラの頭上を飛び越えてヒカルの背後に着地すると、にこやかに唄いながらヒカルの肩をたたき始めます。
「 ♪ たん とん たん とん たんとんとーん  」
「ちょっと待て進藤、キミの持ってるトロフィーを渡す!? ボクとの決勝戦を侮辱するのか!?」
「い、いやトロフィーといっても、実は、前から将棋部に修理しとけって云われたままのやつで…」
「将棋部?」
「そー、将棋部のトロフィー。(加賀は、いらないって言ってたし、あげちゃってもイイよなぁ?)」
361クーラー欲ッシュ!:04/08/14 12:45 ID:???

犬は今まで伊角に碁を教わってきました。この間はネコとも対局しています。
とても賭け碁が好きなネコで、石をズラしたりもしました。
この対局で、犬は、初めて伊角以外の者と打ったのでした。
そのため、最初はビクビクしながら打ち始めたのですが、結局ネコには完勝しました。

いま犬は、ヒカルの肩をたたきながら、盤上の石を見ています。
「へー、詰め碁やってたんだね」
「分かるのか?これ、オレが考えた詰め碁なんだぜ。どうだお前もやってみるか?」
さっきまでヒカルは、自分の考えた詰め碁を、アキラに見せていたのです。
犬も、これまで詰め碁はたくさん解いてましたし好きでした。
さっそくヒカルの問題に取りかかります。
「えーと、まず黒がここ、白はツイだら死ぬからハネる、コウにさせないように黒はここ。
白下がったら黒のウッテガエシ」
「へー、やるじゃん! じゃあ これは?実戦であったやつなんだけどさ……」

トロフィーを並べてるアキラの前でも、ヒカルと犬の検討が続きます。
「わんわん、だからオレは、ここに打つほうが好き」
「そうか。うーん、やっぱり、そう考えるヤツが多いのかなぁ」
「裏の裏まで狙っても、きっとノゾかれてしまうと思う、わんわん」
「お前、なかなか やるな。……なんつうか定石にこだわりが窺える!」
ヒカルが、犬の実力に感心し始めた頃でした。
ようやく塔矢邸に芦原がやって来ました。
「あ、進藤くんも、手伝いに来てくれたのかい?」
「ちょっとだけ」
「芦原さん、一応トロフィーは並べておきましたよ」
トロフィーを並べ終ったアキラが芦原に言いました。
362クーラー欲ッシュ!:04/08/14 12:45 ID:???

「ようし、じゃあ棋院に頼まれていたものを、さっさと選り分けてしまおう」
「進藤、キミはもう手伝わないのか?」
「ああ。 もう最初に約束した分は手伝ったろ? …この犬おもしれえんだ」
「その犬、進藤くんのかい?」
芦原の質問にはアキラが代わりに答えました。
「勝手に入ってきた犬なんだけど」
「ハハハ。ねー、芦原さん、聞いて。 コイツ、トロフィーが欲しいんだって」

「トロフィー?犬くん、キミがかい」
「わんわん、ダメならクーラーが欲しい」
「クーラーが欲しい? キミ名前は?」
「ワヤ」
芦原は、少し腰をかがめて犬の目線になって言いました。
「残念だけどワヤくん、クーラーはね、電気屋さんに売ってるんだ」
芦原は、真面目に言っていました。

犬は芦原の目線の高さに安心しました。そして訳を話します。
「……実はオレ、毎日 仲間のお年寄りと打ってる人から碁を教わったんだけど。
今年はとても暑いのに、その人の家にはクーラーないんだ。だから、なんとかしてやりたくて、あちこち尋ねて廻ってるんだ」

芦原は、生活保護を受けている老人から、犬が碁を教わっている、そんな光景を思い浮かべました。
「(そうだったのか…… なんて健気な犬なんだろう。)」

芦原は、ワヤから離れたところに、アキラとヒカルを呼んで提案しました。
「みんなでお金を出し合って、ワヤくんにクーラーをプレゼントしようじゃないか。
(ついでに僕は、そのご老人に指導碁も打ってあげようっと) うん、そうしよう」
アキラは芦原の意見に賛成でした。しかしヒカルは、そこに新たな提案をしました。
「いや、そうじゃなくてさ、いっそ勝負ってことにしない?」
363クーラー欲ッシュ!:04/08/14 12:46 ID:???

犬は、その後のヒカルからの説明に驚きました。
「ペア碁?」
「そう、オレとお前、そして塔矢と芦原さんのチームで勝負するんだ。賞品はクーラー。
あ、オレはクーラー要らないから勝ったら お前の物な」
「えっ、本当に!?」
「エヘン、どうだワヤ?」
「すげえっ! ナイスだ!!」
犬の張り切りようを見て、芦原は感心しました。
「たしかに進藤くんのいうとおり、対局によって手に入れた方が良いのだろうな……」
「さ、準備はいいぞ、進藤」
アキラは既に碁盤の前でスタンバッてました。
「……アキラも張り切ってるし」

対局前に、犬は芦原にも確かめました。
「ホントに勝ったらクーラーくれる!?」
「ああ、そうだよ (本当は健闘するだけでも、その ご褒美ってことにするけどね。
健闘ぐらいなら進藤君も いるし大丈夫だろう) ところでワヤくん、キミの棋力はどれくらい?」
犬は胸をはって答えました。
「この間、ネコに勝った!」
「ネコ? ほおーう?」
犬はシッポをパタパタと振っています。
364クーラー欲ッシュ!:04/08/14 12:47 ID:???
その横でヒカルは、一人ほくそ笑んでました。
「へへへっ、(実はこのルール、ワヤとオレのチームが勝てば、オレだけクーラーのお金を出さなくてもいいんだよね)」
また、アキラも笑みを浮かべてました。
「フフッ、(ボクにはお見通しだぞ進藤、キミは本気で勝ちにくるつもりだな) まあ、いい。勝負だ!」
「いよっしゃあ!さぁー勝負だ! よかったな!ワヤ」
「おう、やってやるぜ!!」

さて、ニギる時になってアキラが言いました。
「ところで進藤、ボクたちが勝った場合、(キミは)どうするんだ?」
犬はハッとしました。「(そうだ、オレどうするんだろう?)」
ヒカルは、犬から見えないように、ウインクをして言いました。
「そのときは、ワヤが2人のドレイになるってことでいいじゃん。もう煮るなり焼くなり好きにしてよ」

その時、美しい音が流れてきました。
それは、管楽器と弦楽器を限りなく近付けたような音色でした。
どこか郷愁を帯びて、暑さをも忘れさせる伸びやかな音。
皆の心に、しみいる音でした。
その音の発生源は犬でした。
犬が怯えて「クゥ〜ン クゥ〜ン」と鳴きはじめたのでした。

ヒカルの「煮るなり焼くなり」という言葉から、「犬鍋の話」を思い出し、犬は怖くなったのです。
「( ナベになるのはイヤだ…… どうしよう… これが罠だったら…… きっと今ならまだ、大暴れすれば間に合うけど、 でも… )」
もう犬には、3人の笑顔さえもが、だんだんと悪魔の微笑みに見えてきて仕方ありませんでした。
その悪魔の笑顔で、アキラが犬に言いました。
「さ、キミの番だよ」
365マロン名無しさん:04/08/14 14:44 ID:???
本当に犬だ
366クーラー欲ッシュ!:04/08/14 18:18 ID:???

  ∧_∧   ∧_∧   \   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)  (・∀・ )   |< 今日の鍋パーティーは
 (    )__(    )  _| │ 猛獣が出てくるらしいですな
_∧  ∧_∧ ̄ ̄ ̄/.//|  \__________
  ) (    )  /┃.| | |
  ̄ ̄ ̄\ )_/   |__|/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      || ┃       < 夏の風物詩ですな
      |_)          \__________

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ∧_∧  ....伊角さん、元気だせよ       ..: : :: :: ::: ::::::
 ( ´∀`)  オレは.伊角さんの血となり肉となったんだよ
 (    )..  この夏は精力つけて乗り切ろうぜ! ::..: . :.
..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
367366:04/08/14 18:22 ID:???
最初はこんな感じのを怪談ぽくやろうとしてました。
ただ、なんとなくズレてるなと思って結局変えることにしました。
368マロン名無しさん:04/08/14 21:02 ID:???
待ってたぞ!!
愛想笑ったりシッポ振る負け犬がチョト可愛いなwネコは三谷か。
絵本か童謡みたいなのんびりした語り口が良いな。

>366
夷隅さんしばらく立ち直れなさそうだ…
369マロン名無しさん:04/08/15 05:12 ID:tptAY+qF
今度は絵本か
370マロン名無しさん:04/08/16 02:25 ID:???
誕生日には誰もカキコしてないんだな
371マロン名無しさん:04/08/16 08:50 ID:???
「ワヤワヤムチャチャチャ、ワヤムチャチャャ」
  ∧_∧  ∧∞∧
 ( ・∀・ ) ( ・∀・ )
 ( つ⊂ ) ( つ⊂ )
  ヽ ( ノ  ヽ ( ノ
 (_)し'  (_)し'
 楽平  &   しげ子

  「ハッピーバースデイ,大楽平!」
   ∧_∧   ∧∞∧
  ∩ ・∀・)∩∩ ・∀・)∩
   〉     _ノ 〉     _ノ
  ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノ
  し´(_)   し´(_) 
    「…ケーキおごって」
372マロン名無しさん:04/08/16 19:01 ID:???
キャラブック見ちゃったよ
8月12日生まれかぁ…
8月6日だったらヤムチャっぽくて憶えやすいのにな
373マロン名無しさん:04/08/17 23:44 ID:???
和谷としげ子ってアニメの最終回じゃ
けっこう良い感じにしてたよな
代わりに加賀の表情は意味深だった
374マロン名無しさん:04/08/18 00:33 ID:???
>>373
加賀はアテレコするとしたら「アチャー」って感じだった
375マロン名無しさん:04/08/19 12:51 ID:???
おれは「ホアアァ!
・・・ハァ」
という感じだったかな
376マロン名無しさん:04/08/19 17:16 ID:???
「ガッ!






…ちょ〜ん」
377マロン名無しさん:04/08/22 20:01 ID:???
ここ掘しゅれワンワン!
378クーラー欲ッシュ!:04/08/22 22:03 ID:???
皆の心に、しみいる音でした。 その音の発生源は犬でした。
すっかり怯えてしまった犬が、「クゥ〜ン クゥ〜ン」と鳴きはじめたのでした。
ヒカルの「煮るなり焼くなり」という言葉に、犬は すっかり怖くなったのです。
「( 煮…煮られるのはイヤだ…焼かれるのも……どうしよう… もし、もし……
きっと今逃げれば、まだ助かる…… でも… )」

もう犬には、3人の笑顔さえもが、何かをたくらむ悪魔の微笑みに見えてきて仕方ありませんでした。
その悪魔の笑顔で、アキラが犬に言いました。
「さ、キミの番だよ…」

しかし怯えきった犬には、一手目が、なかなか打てません。
「早くしろよ、ワヤ」
「うーううーうううう……」
もう犬には盤面が見えてませんでした。
仕方がないので、犬は、ヒカルにお伺いを立てます。
「…パス、 しようかな……」
「ええっ!? 一手目から何言ってんだよ、お前!!」
「きっとオレは不味いし!ホントだよ!」
「一手目から、マズイもウマイも、あるもんか!」
ここでヒカルはハッとしました。
「(ワヤが言ってる不味いって……そうか!)」
食い意地の張ったヒカルだけに通じた「不味い」の意味……
379クーラー欲ッシュ!:04/08/22 22:05 ID:???
そうなのでした。ヒカルは、犬の心のS・O・Sをキチンと酌み取ったのでした。
「(ワヤって、面白いやつだなー) ふーん、そーか、ワヤ。ここから逃げたいんだな」
犬はパッと顔を向けて うなずきました。
ヒカルも うなずき返して言いました。
「でも、ダメ。 さ、早く打て」
そんなヒカルの頑なな態度に、アキラは感心しておりました。
「(…さすがだな、進藤。立ち向かわない限り、いつか負け犬になってしまうものだ……)」
実はヒカルは、犬のビビリように、内心ウキウキしてました。

芦原だけは、犬に助け船を出してみます。
「まあまあ、進藤くん。ワヤくんには、僕たちの相手は、荷が重いようだね。対局は無しでも良いということで……」
芦原の言葉には、ヒカルもアキラも、同時に反発しました。
「ダメダメ!オレはワヤの一手目も楽しみなんだから!」
「芦原さん、ここはワヤくんの一手を待ちましょう。 …ワヤくん。最初の一手、期待しているよ」
2人のコンビネーションに、芦原は思い直しました。
「OK、分かった。 (この2人……碁に関しては、本当に似たもの同士だよなぁ)」
「…おいワヤ、クーラーを手に入れるんじゃなかったのか?」
ヒカルの問いかけに、当初の目的を思い出した犬は、ようやく真剣に盤上を見始めました。
そして、その目には、少しずつ気迫が宿ってきてました。
しかし、どんなに気迫のこもった目になっても、「クゥ〜ン クゥ〜ン」という犬の生理現象は止まりませんでした。
そんな犬によるBGMの中で、対局は進んでいきました。
380クーラー欲ッシュ!:04/08/22 22:06 ID:???

「終った・・・・・みじかい夢だった」
まだ序盤でした。犬は、そうつぶやくと肩を落としました。
「まだ終ってない!よく見ろよワヤ!」
ヒカルが活を入れます。

さっきから、芦原には犬の態度が不思議でした。
「(やれやれ。ワヤくん、悪くない手を打っているのにな。ここまで気持ちが負けてしまっているとは……)」
もう、芦原は指導碁のつもりで打ってました。
その後、ヒカルの勝負手をアキラが冷静に受けるだけでも、犬の気持ちは、どんどん挫けていきました。
「だめだ・・・もう・・・」
「まだ、だめじゃない!がんばれよ、ワヤ」
いまだ犬の鳴き声は、テンポを変えつつも続いていました。
「クゥ〜ン クゥ〜ン」「クゥ〜ン クゥ〜ン」
そのためか、犬の次に打つ芦原の手も、次第に気の抜けたものになっていきました。

「クゥ〜ン クゥ〜ン」「クゥ〜ン クゥ〜ン」「クゥ〜ン クゥ〜ン」
「なあ……ワヤ、もう少し静かにできないのか?」
ヒカルにたしなめられますが、犬の鳴き声は止められません。
「ムリなんだ…… シャックリと同じで、止めようとしてもオレには止められないんだ……」

早くも対局は中盤を迎えてました。
ヒカルの打ち込みに構わず、アキラはホウリコんできました。強手でした。
「うわああ!もはや これまでかああー!!」
「落ち着けってば!ワヤ!!」
実は、これまでも犬は、なかなか良い手を打ってきてました。その上、ヒカルとの呼吸もピッタリでした。
「今、大丈夫なんだから!あきらめるなよ」
そんな、ヒカルの言葉の直後でした。
ヒカルもアキラも、ハッとする一手を、突然、犬は繰り出してきたのです。
「(ワヤ……落ち着いて来たのか!)」
それは両ニラミに出来そうな、良い位置でした。
381クーラー欲ッシュ!:04/08/22 22:08 ID:???
もともと犬をパートナーにしたヒカルは、その鋭い打ち筋にも、さして驚いてませんでした。
また、アキラも、ヒカルが勝負を言い出した時点で、きっと強い打ち手なのだろうと思っていました。
しかし芦原だけは、犬の強さを、ネコに勝ったことしか知らないまま対局を進めていました。

「(芦原さんは、どうするだろうか?)」
アキラは何気に、芦原に注意を呼びかけます。
「芦原さん、油断しないでください」
しかし芦原は、これまでよりも、大きく響きだした犬のBGMに気をとられてました。
そして気をとられたまま、この手を受けてしまいました。
瞬間、アキラの顔色が変わりました。
「……(この失着を、進藤が見逃すとは思えない)」
アキラの予感は当たりました。すかさずヒカルが、それにつけこんだ一手を放ちました。
「さあ、あとに続けよ、ワヤ!」
せっかくのアキラの気迫も、芦原に伝わりきってなかったのが、チームにとって誤算でした。
アキラは、芦原の打ち回しを予想しながら、自分の次の一手を打ちます。
「(ここは捨てて、こっちに廻った方が良いと思うが。 芦原さんは、どう思っているか)……」
そんなアキラの、一歩引いた打ち込みに、ヒカルはチャンスだと思いました。
「(ワヤ。あそこだ、あそこに打てよ!頼むぞ!!)」
急に押し黙ったヒカルとアキラのプレッシャーに、犬は押しつぶされそうになりました。
「クゥ〜ン クゥ〜ン(知らなかった……勝負がこんなにも苦しいものだなんて)
クゥ〜ン クゥ〜ン(……苦しい。でも、でも今のオレは、胸がこんなにも躍っている!だけど……)クゥ〜ン クゥ〜ン
(苦しいよ、どうしよう、伊角さん……オレ…オレ、このまま打ってもいいのかな?)クゥ〜ン クゥ〜ン」

ふいに犬の鳴き声が止まりました。
そして犬は、ヒカルの希望通りの所へ、次々と打ち込み始めたのです。
ヒカルは喜びました。その後の犬の打ち回しには、不満は全くありませんでした。
「へへッ、ワヤ。 何か、いいパートナ−だな。オレたちって。 ……ようし、ついて来いよワヤ!」
ヒカルと犬のチームワークは、芦原を感嘆させるものになっていきました。
ほどなく盤上は、ワヤチームの優勢になったのでした。
382マロン名無しさん:04/08/23 00:21 ID:???
昔犬飼ってたから負け犬のクゥ〜ンクゥ〜ンが
よく想像できるよ(´Д⊂
胸を躍らせつつもクゥ〜ンクゥ〜ンが止まらない負け犬にわらた。
383マロン名無しさん:04/08/23 00:23 ID:???
まあ、がんがれ。
素直な気持ちだ。
384381:04/08/23 07:53 ID:???
>382>381トンクス
次回、このままストレートに行くのです。
385384:04/08/23 07:55 ID:???
まちがえた >382>383
よろぴくね
386マロン名無しさん:04/08/23 15:48 ID:???
負け犬どうしちゃったんだ。眠れる力が覚醒?
387マロン名無しさん:04/08/23 17:09 ID:???
おだやかな心を持つ、スーパーヤムチャ人になった。
388マロン名無しさん:04/08/23 18:22 ID:???
ここから奇跡の大逆転負けだろ。
389マロン名無しさん
がんがれ!