【総合】バキスレへようこそ Part 8【SSスレ】
大好きなスレだけど、パオとVSの作品が終わったら終了みたいだな、このスレ。
対してヤムスレは作品自体は小粒だけど、しばらくは続くだろう。
一長一短か。でも出来ればここも続いて欲しい
ここっていつ終わるの?
今終わる
パオタソ、ガンバッテクダチャイ!!
前回までの分について、ルールの補足やネタの差し替えを
行いました。これからも、ちょこちょこ修正するかも
しれません。
で、そのたんびにバレさんに更新をお願いするのも
心苦しいので、自分でページをつくってみました。
http://cgi-bin.spaceports.com/~usobare/ 本来なら、最初っから私がやるべき作業であるのに
今までバレさんに任せっきりでした。申し訳ない。
もしよろしければ、保管ページにリンクなど貼って
いただければ幸いであります。
それでは、本編です。今回のネタで、これまでの設定と
食い違う箇所がいくつかありますが、ご了承下さい。
同じ時刻。部屋に一人残されたのび太は、ますます精力的に
髑髏をむしゃぶり続けていた。リスの髑髏程度では物足りなく
なったのか、ただ今のお相手はれっきとした人骨である。
滑らかな白亜のフォルムにいちごジャムをこんもり垂らして
全体に延ばすと、紅色に潤った頭頂部にそっとキスをする。
いちごの甘さとわずかな酸味が、のび太の脳髄をたちまち
とろかせる。一気呵成にジャムをなめつくし、次はマヨネーズを
塗りつけた。グチョグチョになった髑髏をビッとなめ上げ、茶碗に
山盛りの白飯をかき喰らう。シンプルだが濃密な味わいに
これまたのび太は魅了された。もう、ただのマヨネーズごはんなんか
食べられない!
玄関のブザーが鳴った。こんな時間に来客である。食事中ののび太は
もちろん微動だにしない。面倒な応対は家人に任せて、あくまで
ディナーを満喫する構えである。水洗いした髑髏にケチャップをかけて
とろけるチーズを載せて電子レンジに放り込んだ。
30分後。なおもブザーは鳴り続けている。消息不明のママはともかく
パパが在宅中のはずなのだが、会社でも便所掃除ぐらいしか使い道のない
この中年男に、多くを期待するのは酷というものである。
ちっと舌打ちをして、のび太がようやく重い腰を上げた。大切な髑髏を
小脇に抱えて、階段を下りていく。髑髏の頭の上では、カルビとタン塩が
ジュージュー音を立てていた。
「ピンポンピンポンうっせーなー。ドアの鍵なんてヘアピン一本ありゃ
簡単に開くんだから、勝手に入ってくりゃいーじゃねーか。
犯すぞコラ!」
ドアの向こうには、イガグリ頭の少年が立っていた。のび太に気がつく
様子もなく、親の仇のように呼び鈴のボタンを押し続けている。
のび太の同級生だろうか。
「なんだ、誰かと思ったらKか。さっさとのび太様の応対に気づいて
呼び鈴から指を離せ」
「うへー!のび太くん、その髑髏は一体なに?まあいいや。
お邪魔しまーす!」
Kと呼ばれた少年が、土足で家に上がりこんだ。髑髏にさして驚いた顔も
見せないあたり、大物か脳障害の風格を感じさせる。
間違いなく後者である。
「30分も居留守ぶっこかれたら諦めるだろ、普通。粘り強いにも
程ってもんがあるんだよ」
「ゴメンゴメン。でもさ、僕らぐらいの年齢だと、ピンポンダッシュに
憧れるのも無理からぬことなんだよね」
「お前のは、ピンポンダッシュじゃなくてピンポンストップだろ」
土足のKとのび太が、雀卓をはさんで対座している。髑髏はとりあえず
勉強机の上に置いた。髑髏の内部に立てたキャンドルの炎がゆらめいて
部屋の壁に不気味な陰影を映し出している。
客にお茶の一杯も出さないのび太が、用件を伺った。
「で、こんな時間になんの用よ?」
「ウチのオヤジが危篤でさ」
いきなり関係のない話を切り出したKに、のび太の繊細なハートが
ずたずたに切り裂かれた。
「それがどうしたんだよ!Kのオヤジが死のうがパクられようが
俺は一銭も得しないだろ!止めを刺して欲しいんだったら、そんなもん
テメエで殺れ!」
「違う違う。ハゲオヤジが、枕元でゼーハー言いながら僕に頼むんだよ。
死ぬ前に、一度でいいから麻雀で大勝ちしたいって。オフクロも僕も
姉さんも妹もクソガキの甥も、家族のほとんどが麻雀のエキスパートだから
家庭麻雀のたびにオヤジの小遣いがパンクしちゃうんだよね。わざと
負けてやるつもりなんか毛頭ないし。ズブの素人ののび太くんなら
オヤジもいい目が見られるかな、と思ってさ」
人に物を頼む割にはズブの素人呼ばわりのKだが、のび太は黙っている。
実際に麻雀は初心者同然なのだから、反論の材料など何一つない。
「悪いんだけど、僕まだあんまり麻雀のルールを覚えてないんだよね。
知っている役だって、ツモとリーチと、えっと何だっけ、128,000点の
アレぐらいで」
「128,000点って、のび太くんが振り込んだの?うへー!ところで
雀卓が出してあるってことは、今まで麻雀やってたんだよね?」
相変わらず反応の薄いKに、のび太がこれまでのいきさつを話した。
ドラえもん、ドラミ、セワシの熱心な指導、熱き戦士との出会いと別れ、
友の裏切りと愛犬の死、早すぎた恋の話・・・。
「うへー。ってことは、リーチの説明の途中までは終わったんだ。
よし、続きは僕が面倒みちゃうよ!」
スリルと感動に満ち満ちたのび太の青春物語を「うへー」の一言で
総括したKが、胸をドンと叩いて麻雀牌を並べ始めた。
スレの引っ越しの件ですが、私はどこにスレが立とうと
読んで下さる方がいる限り、書き続けますよ。IDが表示
されようと、されまいと。表示された方がいいには
違いないんですけど。
ふーん
Kって、誰?
俺、あんまりドラえもん読み込んでないからワカラヌ
KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKkkkkkkkkkkkkkkkkkkkKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKkk
私はその友だちの名をここにKと呼んでおきます。私はKと子供の時からの仲好しでした。
子供の時からといえば断らないでもわかっているでしょう、二人には同郷の縁故があったのです。
Kは真宗の坊さんの子でした。もっとも長男ではありません、次男でした。
VS死乙
これからも頑張ってくれ
ごめん、死になってたわ
なんでこんなに人がいないんだ!!?
VS氏お疲れ。
やっぱり一気読みしたら面白い。
でも、麻雀だけでなく、週間少年漫画板のウソバレも
まとめてくれたらもっと嬉しかった。がんばれ
パオはもう来ないっぽいなぁ・・・
ちきしょう・・
くそったれがっ!
SSが来てるのにこの程度かよ・・
VS氏、がんばれ!
俺は応援してるぞ
もともとこれだけしかいなかったって事だろ。
荒らしがいなくなって静かになっただけ。
パオも口だけだから何だかんだ言って戻ってくる。
いや、SSスレなんてこんな感じが一番でしょ。ROM主体だろうし。
クラウンに移ったヤムスレなんて、作品の後全くレス付いてないぞ。
それに、荒らしにレス消費されるよりマシ。
この調子なら、別に移動しなくていいんじゃない?
そんなこんなで、ジャイアンの言葉に実況も解説も観客も騒ぐ中、気遣われた当の本人、タタミは。
「気を遣ってくれて、ありがとう。でも、そんなお気遣いは無用よ。危ないってことなら、ほら」
と言いながら、眼鏡を外して投げ捨てた。
「でね、こうすると眼鏡っ子のお約束として、わたしはぼんやりとしか見えなくなるの。でも、
わたしの知り合いの、春風高校っていうところのお兄さんもそうなんだけど、」
タタミはジャイアンに向かって、不敵な笑みを浮かべる。
「相手が見えにくくなると、間合いが取れなくなる。そのせいで、手加減ができなくなるのよ」
「何だと? じゃあ、今まで手加減してたってのか?」
「ええ。正直言って、四年生の男の子一人にわたしとあさりの二人がかりじゃ、勝負にならない
と思ってた。けど、ジャイアン。どうやらあんたは、噂以上の強さみたいだし」
タタミは指をパキポキ鳴らして、
「獅子はウサギを倒すにも……ってね。さあ、かかってらっしゃい! 六年生の、年上の
お姉さんとして、相手したげるわよ剛田君っ!」
「へっ、面白ぇ! やってみやがれ!」
ジャイアンが、拳を振り回してタタミに襲い掛かった。タタミはそれを、前進しながら
しゃがみ込んでかわし、そのままジャイアンの腹に肘打ちを入れる。ジャイアンの頭が下がった
ところに、間髪居れず強烈なアッパーカット! が、それでもジャイアンは崩れず、力任せに
体重を乗せたラリアートを叩き込む。間合いが詰まっていたためタタミはかわせず、ガードしたものの
それごと吹っ飛ばされた。が、近過ぎてジャイアンも力が乗らず、大したダメージにはなっていない。
吹っ飛んだタタミに、すかさず追撃をかける。するとタタミが、正確無比な廻し蹴りで迎え撃つ。
《す、素晴らしい攻防ですっ! パワーとタフネスのジャイアン、破壊力と判断力のタタミ!
荒れ狂う野獣と冷徹な狙撃者の熱戦は、今のところ全くの互角!》
「いや、段々……タタミちゃんが押してきています!」
やはり右腕が満足に使えないというハンデは大きく、徐々に攻防の天秤がタタミに傾いてきた。
ジャイアンの拳や脚が空を切り、タタミの肘や膝がヒットしていく。それを見て観客席ののび太が、
「ジャ……!」
何か言いかけて、だがやめて、言葉を飲み込んだ。スネ夫が、溜息をついて言う。
「今、何を言いかけたか解るよのび太。僕もそれ、言いたい。でも言ったら、後でジャイアンに……」
解説の刃牙も、同じことを考えていた。
「この局面で、ジャイアンが逆転するにはアレをやるしかありません。が、ジャイアンはアレを
武器として認識していない。おそらく、使わないでしょう。となると……」
《あっとぉ! ジャイアン、二度目のダウン! もはや勝負は決したかぁ?》
タタミの、首投げ跳び蹴りパンチにビンタ、という必殺コンボを喰らって、ジャイアンは遂に倒れた。
両手で、にじり上がるようにして上体を起こすものの、立ち上がることができない。タタミが、
額の汗を拭いながら息を切らせて、言った。
「あんた、ほんとに……強いわ。巻貝小の男子となら、誰とやったって圧勝できるって、わたしが
保障する。けど、今あんたの前に立っているのは、このわたし。浜野タタミよ」
タタミは、トドメの一撃を打ち込むべく、拳を固めた。そしてジャイアンを見下ろし、振り上げて、
「今、楽にしてあげるわ。わたしを相手にここまでやったんだもの、恥じることはないわよっ!」
振り下ろす……が、その時、ジャイアンの口からジャイアンの最強の必殺技が飛び出した!
「♪俺はジャイアン、ガキ大将おおおおぉぉぉぉっ!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!」
その瞬間、タタミは拳を振り下ろすどころではなくなり、耳を塞ぎたかったのだがそれもままならず、
頭の中をぐわんぐわんいわせながら、目を白黒させながら、吐き気さえ覚えつつよろめいた。
ジャイアンが、ニヤリと笑いながらよろりと立ち上がる。
「へへ、軽くやっても響くな屋内は……ってか。前に読んだマンガで、軍人が大声を攻撃に使ってる
のを見てな。俺はこの通り色男だが、見てくれだけじゃない、実力派の歌手を目指してる。となると、
肺活量に支えられた声量ってのが重要だ。だから俺は、別のマンガで読んだのを参考にして
特訓に特訓を重ね、今じゃ十本のローソクを歌声で消せるようになったんだっ!」
違う! それは本当は、ローソクの火を揺らさずに歌う特訓! とタタミは突っ込みたかったが、
未だに頭がぐわんぐわんで、立っていることすら困難な状態だ。
「貰ったぜ、タタミっ!」
ジャイアンが、左肩から猛烈なタックルをタタミにぶちかました。そのまま左腕を振り上げて、
タタミを肩に担いで……背中から、思いっきり地面に叩きつけた!
《ワ、ワンハンドボディスラムが決まったああぁぁ!》
ぐふっ、と完全に息を詰まらせたタタミは、それでも横に転がって、執念で起き上がる。
「ま、負けるもんか……百万円……百万円……わたしは百万円、全額、貯金してみせる……っ!」
真っ直ぐ立てず前傾姿勢のまま、ふらつくタタミ。その目の前に、ずいっとジャイアンが進み出た。
「約束だからな。顔だけは、殴らないでおいてやるぜっっ!」
金槌で釘を打つかのような、縦に振り下ろされたジャイアンの拳が、タタミの頭に叩き込まれた。
直立するのに四苦八苦していたタタミの体、具体的に言うとタタミの首は、頭部を襲った猛烈な
衝撃を支えることができず、そのまま真っ直ぐ、地面に叩きつけられて……動かなくなった。
「勝負ありっっ!」
小坊主が、決着を宣した。実況が絶叫し、観客が歓声を上げる。……お子様対決、決着。
砂の感触を背にタタミが目を開けると、あさりが心配そうな顔で覗き込んでいた。
「……あさり……ごめん。負けちゃったみたいね、わたし」
「ううん。二対一だったんだもん、半分はあさちゃんのせいだよ」
と、ジャイアンが、タタミの投げ捨てた眼鏡を拾って持ってきた。タタミにそれを渡して、
「どうだ、立てるか?」
ジャイアンに引っ張り上げられ、タタミは立ち上がった。ジャイアンはタタミと、そしてあさりを見て、
「大した奴だよ、お前らは。いやほんと、女にしとくのは勿体無いぜ。男だったら、毎日でも
ガンガンやり合って、いいケンカライバルになれそうなんだけどな」
と言って、がははははと豪快に笑った。あさりは、ぽそっとタタミに耳打ちする。
「おね〜ちゃん。何か、聞いてたよりちょっと……ほんのちょっとだけど、かっこよくない?」
「バ、バカっ。何言ってんのよ。こんなデブ、全然かっこいいことなんて、」
ジヤイアンが、二人に手を差し出した。
「いい勝負だったぜ。のび太やスネ夫相手じゃ、こうはいかねえ。久しぶりに、本気で燃えた」
「あははっ。それ、あさちゃんも同じ♪」
「……ま、ちょっとキツめの美容体操ってとこね。わたしにとっちゃ」
あさりと、そしてタタミと、ジャイアン。三人が、闘技場の真ん中で握手した。にこにこしてるあさり、
満足そうなジャイアン。そして、まだ少し残念そうな顔をしているタタミ。
「ねえ。ちなみに、あんたはどうする気なの? 賞金百万円」
「へへ。そのことだけどよ……おぉい! 徳川のジイさん!」
ジャイアンが、観客席の光成に向かって叫んだ。
「この会場、一万人は入ってねぇよな?」
「? まあ、せいぜい千人ぐらいじゃが。それがどうした?」
「そっか。細かい計算はできねえけど、そんなら多分、大丈夫だな」
ジャイアンは拳を振り上げて、大きな声で叫んだ。
「今日は気分がいい! 賞金で俺がオゴるぜ! コーラでもファンタでもポテチでもえびせんでも、
みんな好きなだけやってくれいっっ!」
「おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
観客が吼え、そして一斉にジャイアンコールを贈った。光成はからからと笑って、小坊主たち
全員に通達。周辺のスーパーや駄菓子屋に走らせ、全ての菓子・ジュース類を買占めさせた(無論、
百万円超過分は自腹にした)。
今までになく大騒ぎ、ジャイアンコール一杯の闘技場で、タタミは苦笑しながら呟いた。
「はは……完敗だわ。負け負け、完全に負け。わたしたちの、負けね」
その夜遅くまで、闘技場での宴会は続いた。あさりとタタミ、のび太とスネ夫、そしてこの
地下闘技場の正チャンプ、刃牙にも祝福されながら、ジャイアンは思った。
『みんな、ありがとよ……俺、もっともっと強くなるぜ!』
あさりの出番が少な過ぎることとか、もっと両陣営のキャラを出したかったこととか……いろいろ
ありましたが、予想外にジャイアンとタタミの打ち合いが長引いたのでカットしました。
いつも一生懸命だけどドジで間抜けで失敗ばかり、けれども片思いのあの人の為に今日も頑張る、
という正統派ヒロイン全開なアンジーちぁんなんか、結構真面目に萌えるものがあると思ってるん
ですけどね〜。出せなかったのが残念。……今度別ネタで挑戦してみようかな。
>>VSさん
また一段と、スゴいというかヤバいオーラを放ってますね。Kってもしかして、家族構成
から考えると……Kツオですか?
>>ふら〜りさん
ジャイアン優勝よりもタタミと鳥坂に交友があることよりも
あさりの一人称が「あさちゃん」であることに大層ショックを
受けました。んなろー。完結、お疲れ様です。
それはそうと、
>Kってもしかして、家族構成から考えると……
いーわーなーいーでー。
まあ、どのみち誰かが言っちゃうんだろうけど。
第一話「策謀の香り」
「なあ、あいつだぜ」
「ああ、わかってる。俺にまかせてくれ。なあにこう見えても俺は(ry」
「・・・だっだれだおまえ達は!?」
「俺たちはうんこ」
「うんこ!?」
「うんこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
うんこきたああああ!!
あん、でも一話一話がちょっぴり短いカナ。
でも無理して欲しくないので、これからも頑張ってくださいネ。
Kってカツミじゃないよなぁ・・・甥なんていないし。
うんこさんはヤムスレのアリバイがあるので
現段階では本当にやる気があるかどうか分かんないなあ。
パオさんとVSさんは今日はちゃんと書いてくれるかな?
ふら〜りさん、アンジーって誰ですか?
アンジーといえば水戸華之助
一昔前のミュージシャンのアンジーなら知ってる。
パオは来ると思うが夜王はもう来ないのかな?
結局投げ出したなあの人。ここに待ってるファンがいるのによ。
カツオ
おーい、ヤムスレの方が質も量も高いぞーw
>>904 マロンどころか、漫画板全体から逃げ出したスレなどどうでもいい。
むこうでもウザがられてるし。
>>905 クソみたいな釣りにも反応してしまう・・・これが今のバキスレ住民か
荒らしが自作自演を始めました 無視しましょう
909 :
魔界編 30話:03/10/01 22:56 ID:miWsYxI0
>>841 勇次郎の肉体がメリメリと肥大化していく。殺気が肉眼視出来る様に、ビリビリと大気を震わす。
彼の上半身を包むはずのシャツは、とうに引き裂かれ地面を這っている。肉体の怒張に耐えられなかったのだ。
姫川はその光景を、固唾を呑んで見届ける。今、攻撃すれば「鬼」は現出しないかも知れない。
(でも、それで勝っても意味はありません。おそらく攻撃力だけならば、彼の「鬼」は館長より上・・)
姫川の見据える先。それは、自らの師・松尾 象山を超える事。その為には、万全の勇次郎を超えねばならない。
勇次郎が踵を返す。そして、背中に張り付いた「鬼」を姫川に見せ付ける。驚異的な筋肉で造られた、鬼の形相。
「とくと見るがいいぜ、姫川とやら・・。これが戦場で数多の屍を築きし、オーガの正体だッ!!」
姫川。軽く頷く。まるで決意でもしたかの様な微笑を添えて。 ・・そしてそっと目を閉じる。怪訝な顔の勇次郎。
(聞いた事があります。オーガと化した勇次郎氏の攻撃は、人間の反応速度を超えると。 ・・ならば)
ならば、「目」に頼るのは無駄である。目で見、脳で認識し、それを筋肉に伝える。それでは間に合わない、到底。
先程の伝統派空手の「見切り」の境地・・。あれすらも勇次郎の「鬼」は凌駕するであろう。ならば更にそれの先。
(感じるのです。空気の揺らめき、大地の振動、殺気、呼吸・・。彼の動いた瞬間を感じねば追いつけない)
無限大に殺気を高める範馬 勇次郎。それとは逆に、自らの殺気を消し去り、自然と一体化していく姫川 勉。
今、姫川は。人として行き着ける、最高の境地に辿り着いた。この死合いにて。 ・・そう。仙人・朧と同じ領域に。
それを見て勇次郎は笑う。勇次郎も分かったのだ。目の前の男が、あの朧と同じ動きを?んだ事に。笑う理由とは。
(それでいい。俺は無限に強くなる。 ・・取り合えず仙人とやらの領域を、通過点にしてくれるわッ!!)
来ちゃった…。
911 :
魔界編 30話:03/10/01 23:21 ID:miWsYxI0
>>909 勇次郎が見ているのは、目の前の姫川や、記憶にある朧ではない。勇次郎が見据えているのは、たった2人の強者である。
人間界最強最高の男、男塾塾長・江田島 平八。そして魔界の頂点者・大魔王バーンだけである。人間界と魔界の最強者。
こやつら2人を超えた時、この範馬 勇次郎は復権する。この世界でも。 ・・「地上最強の生物」に。
姫川の肉体が、透き通る様な錯覚を覚える勇次郎。対して勇次郎は、触れる全てを呑み込む様な邪悪な殺気。勇次郎が叫ぶ。
「ケッ。殺気も欲も捨て去りおったか。 ・・だが、禁欲の先に行き着ける境地など、高が知れているわッ!!」
勇次郎の背中の「鬼」が哭く。勇次郎必殺の、「ブン殴り」の構えである。対して姫川、静かに棒立ちのまま、時を待つ。
(殺気が爆発した刹那。その一瞬だけです、彼の技を見切るチャンスは。全身を目にして、大気の震えを感じろ・・)
ぶうん。 ・・竜巻の様に勇次郎の肉体が捩れる。そして一気に大砲の様に発射される、勇次郎の鉄拳。目を見開く姫川。
姫川の脳裏に強烈なイメージが閃く。雷光の様な、勇次郎のパンチの軌跡。だがその殺気は、前もって見切れている。
大地の震動。大気の揺らめき。殺気の軌跡。 ・・その全てが、姫川に教えてくれる。勇次郎の攻撃を。勇次郎の動きを。
姫川は前に出る。彼の生涯の中で、最速・最高の動き。前に出ながら体を捻る。勇次郎の拳が、胸を掠めながら虚空を切る。
血が大地に降り注ぐ。姫川の血である。勇次郎の拳がわき腹を掠めたのだ。だが見切った。完全にその拳の動きを見切った。
姫川が刹那笑う。それは勇次郎を仕留めた、という快感だったのか。最高の境地に至った、自分への達成感だったのか。
どうですか、勇次郎。あなたからすれば、私の肉体をスリ抜けた様に感じたはず。あなたの、最高の攻撃を・・。
912 :
魔界編 30話:03/10/01 23:53 ID:miWsYxI0
>>911 勇次郎と視線が合う。その視線に向け、2本貫手を叩き込もうとする姫川。人差し指と中指で、目玉をエグリにいく。
だが勇次郎の視線は、姫川を蔑んでいる。いや、哀れんでいるといってもいい。攻撃をスリ抜けた姫川を、である。
次の瞬間、姫川の肉体がピタリ、と止まる。 ・・勇次郎の眼球の手前数ミリのところで、姫川の貫手は止まっている。
「美味かったぜ姫川とやら・・。堪能した。俺のエサに充分なってくれたぜ、てめえは」 勇次郎は笑って言う。
そしてスローモーションの様に、姫川の肉体が崩れ落ちていく。わき腹から血がボトボトと垂れ、骨が見えている。
「仙人の境地、大したもんだぜ。だが技が見切られたら見切られたで、力ずくで叩き伏せればいいだけのこった」
姫川は薄れゆく意識で、わき腹の傷を見る。深い。 ・・まさかカスっただけのあの攻撃で、これだけの殺傷力が・・。
ふいに師・松尾 象山の太陽の様な笑顔が思い浮かぶ。そして象山は自分のコブシを指差し、得意のセリフを語る。
(どこだって良いんだよ。腹でも顔でも足でもよ。こいつが一発決まりゃあ、相手は倒れるしかねえんだ・・)
そうか。この勇次郎も師・象山と同じなのか。どこでも良かったのだ、当てる場所は。例えカスッただけのわき腹でも。
勇次郎が倒れた姫川を見下ろし、顔を覗き込む。そして鬼の笑顔を浮かべて言う。 「おめえの負けだ」
姫川は覚悟を決め、静かに目を閉じる。もう肉体は動かない。勇次郎は右脇に正拳を構え、止めを刺そうとする。
913 :
魔界編 30話:03/10/02 00:01 ID:a9zkED1M
>>912 「おいおい困るねえ。ウチの人間勝手に殺されちゃあよ」 ・・後ろから、場面に不釣合いな陽気な声が響く。
勇次郎が驚愕して振り向く。気付かなかった、接近に。だが今その男は、辺りを切り裂く超ド級の殺気を放っている。
「弟子をイジめられたら師匠登場かい・・? いいぜ、アンタともここでケリを付けてもよッ!!」 叫ぶ勇次郎。
だがその声の主、松尾 象山は笑って首を振る。 「おいおい、オイラァケガ人だぜ。治った頃にまた遊ぼうや」
象山は先の関が原決戦で、宮沢 鬼龍と闘い、勝利と引き換えに片腕を折っている。それを言っているのだ。
象山は勇次郎を無視し、倒れた姫川を肩に担ぐ。そして悠々と立ち去ろうとする。だが勇次郎は何故か手出しをしない。
クルッと振り返る象山。太陽の様な笑顔で勇次郎に言う。 「手ぇ出さねえって事は、次回って事だな」
勇次郎は応える。 「ああ次回だ。手負いのアンタを倒しても、何もならねえ・・」 立ち去っていく象山と姫川。
残された勇次郎。大声で笑う。仙人の域を超え、また確実に近付いたからだ。江田島 平八と大魔王バーンに・・。
「まったく楽しいぜ、この世界は・・。上のヤツらの首を狙うのがこんなに楽しいとは、すっかり忘れていたぜ・・。」
元の世界の勇次郎は。 ・・最強者にして頂点者であるが故に、誰も彼を楽しませる事が出来なかった、戦闘において。
だがここはいる。確実に強者たちが。そして自分の力も、それに呼応して、無限に高まっていくのも分かる。
影道の塔に背中を向け、いっとき帰途へつく勇次郎。ポツリ、と一言言う。次はどいつを喰おうかな、と。
914 :
パオ ◆w/9ws2V0DU :03/10/02 00:06 ID:a9zkED1M
マロンから移転はどうしましょう? もう1スレ待った方が良いかな。
今の状態ならここで良いです。取り合えず1スレ様子を見てという事で。
コロコロ意見が変わりますが、実際荒らし減ってるみたいだし。
後、ちょっとネタに詰まってます。滅多にないんですが、アカギ対ダービー。
最初に用意してたギミックが、冷静に考えると穴だらけ。で、今作り直してます。
ま、頑張りますんでよろしくお願います。出来は正直どうなるか分からない。
少年漫画でやってみたいんだが・・・。
少年漫画には、えなりという大御所もいるし、いいんじゃないか?
実際、あのスレ、すごく上手くいってるよ。
少年漫画はいわくありげな辞典スレ(俺は知らんが)があるので反対
でも新たな住人を増やせるかもナー