バキ小説スレPart7

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577マロン名無しさん
削除依頼した方がいいような
578マロン名無しさん:03/08/29 22:45 ID:???
>バレ氏
乙。依頼しようとしたらバレ氏のカキコが。
579マロン名無しさん:03/08/29 22:47 ID:???
6OOげと
580マロン名無しさん:03/08/29 23:22 ID:???
>バレ&ふら〜り
乙。
ただあれだな。見た感じ依頼-削除の間に少なくとも丸一日は経ってるみたいだから
あんま意味は無さそうだな。残念ながら。
削除人がとろとろやってる内にまた来るよ、こいつ。
アク禁ってのは依頼できねぇんかな
581マロン名無しさん:03/08/29 23:49 ID:???
>バレさん、ふら〜りさん
お疲れ様でした。
ほんとにイタイ人にはまいりました。
最近荒らしてるひとでしょうか?
582マロン名無しさん:03/08/29 23:50 ID:???
もう600か…作品、30レス分も無いんじゃないの?
583ありばん死 ◆GzrfxfEudo :03/08/29 23:56 ID:6xSpEHh6





   _∧ ∧
  ( 病気 )
  8 レノヽヾ8
  ξξξ ゚ヮ゚ノξ  ありばんは脳みその障害だよ!
   ⊂)†iつ=i三フ  
  ⊂<___|    
     し
          




584マロン名無しさん:03/08/30 02:36 ID:???
削除されたようだ。
585バキ:39.5号:03/08/30 04:02 ID:???
第2試合、毛海王勝利。

続いて第3試合。郭海皇vsミスターというお口直しの好カードに
沸き立つ観衆だが、再三のコールにも両者が入場する気配がない。
控え室ももぬけの殻。二人はどこへ消えたのか?

大きな雷鳴と共に、ひときわ雨が強くなった。タラップを降りた
ミスターが、懐かしのアメリカの大地を踏みしめ空を見上げる。
大擂台賽には心から失望した。話し合いによる平和的優勝を望む
ミスターの目の前で、野蛮などつき合いを繰り返すハイエナ共に
愛想をつかし、矢も盾もたまらずアメリカ行きの飛行機に乗り込んだ。
今はただぐっすり眠りたい。オヤジのおしめも取り替えてやりたい。
広大な自邸の敷地をとつとつと歩く。雨しぶきの向こう、玄関手前に
人影が見える。ドアにもたれてうずくまっていた郭海皇が、ミスターの
足音を聞きつけて顔をあげ、寂しそうに笑った。
「きちゃった」

ずぶ濡れの体をシャワーで温める郭。ガラス越しのシルエットを
視界の隅にちらつかせながら、ミスターは木刀を削っていた。
形になった一振りをシャンデリアの光にかざして、左右にかえしながら
出来具合を確かめる。逆手に握りなおして薙ぎ上げると、天井から
吊るした食パンが綺麗にスライスされて地に落ちた。完璧だ。

シャワールームのドアが開いた。さくら色に上気した肢体に
薄いバスタオルを一枚はおっただけの郭が、ミスターに歩み寄る。
パンにバターを塗る手を止め、ミスターの視線が郭をなめ上げる。
一瞬の隙をつき、郭が内股のホルスターからデザートイーグルを
引き抜いた!死ね、ミスター!
轟音と同時に、剣風が吹いた。顔の真ん中に走った赤いすじが
郭の体を二つに裂いた。それを見届けたミスターも、また倒れた。

大擂台賽会場に悲報が届いた。皆ふーんと言って鼻クソをほじるばかりであった。
586バレ:03/08/30 04:07 ID:???
外伝さんの柳編も補完できました。
一応、これで過去の作品は全て補完されています。
では、明日(というか今日)早いので寝ます。

昨日書いたSSの巻末リンク一個貼り忘れ
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hinomoto/baki/ss-short/00-au.htm
587バキ:39.5号:03/08/30 04:07 ID:???
>バレさん
下手下手って、そんなことないと思うんだけどなぁ。
結局、「継続こそ力なり」なんですよ。
本人が飽きずに書き続けることで、読んでいる側が
うまいことアジャストしてくれるものです。

この辺りを履き違えると私のようになる。
588バレ:03/08/30 04:10 ID:???
すいません。間に思いっきり入ってしまいました。
あと、暖かい言葉有難うございます。
SSについては睡魔に負けた今、ろくに頭に入りませんので
また朝見ます。
589マロン名無しさん:03/08/30 12:29 ID:???
昨日は凄かったな。
乙>バレ
590マロン名無しさん:03/08/30 18:21 ID:???
VSさん復活おめ。
591マロン名無しさん:03/08/30 18:22 ID:???
>「きちゃった」
ここでツボにはまった
592マロン名無しさん:03/08/30 20:23 ID:???
>VS氏
復活おめ&乙&おもろい
郭がいい感じにキモいし。

投稿規制が厳しくなったらしいんで、今からゆっくり気味に投稿。

>>30-32 >>352-355 が前回

あらすじ
勇次郎が出た
コンマ一秒程の間、スペランカーとサムスは硬直して見つめ合い、それからすぐに二人は火の手の
上がった方向へと視線を奔らせた。――ベースキャンプだ!
「あれは!」
「ちっ、敵に仕掛けられたのだろう。ヘルメットを被れ、スペランカー一等兵。戦闘準備だ」
夜闇に突然現れた暁に目を奪われているスペランカーにサムスは上官として命令しつつ、自身も傍らに
脱ぎ捨ててあったバトルスーツを、膝を突いて分解し始めた。機密性に優れたこの完全鎧は、ひとまず
パーツ毎に分解してから部分部分装着しなければならないが、サムスは流れるような動作で素早く
この作業を行っている。スペランカーがヘルメットを被った時、既にサムスは頭部を残し全てのパーツを
装着済みであった。
スペランカーは背中に手を回して何かを探している様子である。――武器を、マシンガンを忘れた!
「サムス……少尉。キャンプに武器を置いてきてしまったみたいです……」
「たわけ!……まぁ、どっちみちマシンガンなどで仕留められる相手ではないだろう。このタイミングで
我々に不意打ちを仕掛けることが出来る者……単身……おそらく、敵は範馬勇次郎だ」
険しい表情のサムスを見て、スペランカーは未だに理解できなかった。
――我等ファミコンウォーズが、たかが一人の兵にそれほど神経質になる必要があるのだろうか?
自分の顔をまじまじと眺めるスペランカーに対しサムスは、先程までの親密さで話しかけたい衝動に
駆られながらも、あくまで上官として話しかける。
「一等兵。ここへ来る途中、宴会をやっていた辺りに乗り捨てられたザクがあっただろう?あれを動かし
てくれ。生身のお前が戦闘に参加した所で足手まといになるだけだ」
「たった一人の敵を相手にモビルスーツを……」
「今は信じられなくてもいい」スペランカーの言葉も途中に、サムスは言う。
「だが必要なんだ。ザクの戦力が」
スペランカーはしぶりながらもこれを了解した。上官の命令だ、仕方ない。と、不意に、スペランカーは
何とも言えない不安に駆られた。何が不安なのかは分からない。だが何か、嫌な予感が。
「キャンプに近い他の者達は既に戦闘を開始している頃だろう。グズっている暇は無い。私は直に戦闘
に参加するが、お前もなるべく早くザクを起動させて後を追って来い。操縦経験は無いだろうが問題
無い。自動車を元に感覚的に動かせるようになっているはずだ。……そうだ、これ位は貸してやる」
サムスは先程スペランカーに向けた拳銃、女性が持つにしては大きすぎる44マグナムを渡す。
「勇次郎が相手では予備の武器にも護身用にもならんだろうがな。では、行くぞ」
「待ってくれ、サムス!」背を向けて走り出そうとするサムスをスペランカーが呼び止める。
「何だ、スペランカー……」しばらく考えた挙句、サムスは「一等兵」と付け加えなかった。
「何か、物凄く嫌な予感がする。変に思われるかもしれないけど、必ず、何かが起きると思うんだ」
「私もだ」サムスは否定せず、間を空けず同意する。
「こんな心配必要ないとは思うけど、サムス。頼むから……死なないでくれ」
「了解した」サムスは笑顔を浮かべた。部下に対する会釈程度のものではなく、恋人同士の笑顔を。
それを見て、スペランカーは意を決して口を開く。もしかしたら、今しか言える時は無いかもしれない。
「……この作戦が終わって本国へ帰れたら、僕と……僕と結婚してくれ。僕は必ずサムスを……」
「そういう事は後で言って欲しいな」サムスはスペランカーの胸を小突いた。「後で、ゆっくりとさ」
二人は視線を絡ませあう。だがそこには、拭い去れない不安が横たわっている様に感じられた。
さらにサムスがヘルメットを装着すると、二人の間に障壁が発生してしまったかの様な錯覚に陥る。
「今は任務が先だ。後の幸せは、後で考えろ」
そしてサムスは背を向け、月明かりに照らされながら夜の中へ跳び去っていった。
後には、やはり不安が拭いきれないスペランカーだけが残された。
――だったら、不安だったら、急ぐんだスペランカー!早く、ザクの元へ!
スペランカーは己を奮い立たせて走り出した。ジャングルの中へ。
先程まで酒を交わして馬鹿騒ぎをしていた隊員達も、現場に駆けつけた事で酔いが一気に醒めた。
五つあるテントの内4つ――残る一つはマリオが使ったものだ――が炎に包まれ、周辺の木々にまで
火の粉を散らして燃え上がっていたのだ。
隊員達はマリオの名を叫んだ。この時間帯、ここに残っていたのはマリオただ一人だったからだ。
――敵の襲撃にあったか。だが、何故マリオ大尉は呼子を吹かなかったのだろうか。
リンクは叫びながら思考を巡らす。物を冷静に考えられるまでには酔いが醒めてきていた。
――呼子を吹く間もなくやられた?敵は、単身で侵入してきたのか。かなり熟達した戦士。オーガか?
「マリオ大尉!無事なら返事をして下さい!マリオ大尉!」
その時、リンクは炎の一つの中から浮かび上がるシルエットに気付いた。影は徐々に炎から立ち上がり
次第にその姿を露にしてゆく。上半身は服を脱いだ、剥き出しの筋肉の塊。が、その頭には見間違う
ことの無いMのロゴが入った赤い帽子が乗っかっており、その下には、しわが深く刻まれ髭を生やした
熟年の顔があった。――生きていた。マリオ大尉だ!
リンクが全員に伝えると、面々は安堵の表情を浮かべ、マリオの方へと駆け寄っていった。
「大尉!無事だったんですね?」
カラテカが炎の近くに立つマリオに手を差し出して言う。が、リンクはマリオの顔に何か不自然なものを
感じた。――大尉の顔のしわ、あまりにも深すぎやしないだろうか?何というか、弛んでる様に……
「無事じゃねェさ」
マリオはカラテカの肩に腕をかけ、体を預けてつぶやく。そして、リンクだけが不可解に思う。弱った様に
聞こえる声だが、その小さな声に、マリオには最早無いはずの若々しさが感じられる。
――もしや。リンクの思考は突然、辿り着くべき解答へと至った。……こいつは、大尉じゃない!
「そいつから離れて下さいッ!カラ……」
マリオの皮を被ったそいつの蹴りがカラテカの両膝を砕き、分断した。カラテカは何が起きたのか理解
できない様子でマリオもどきを見上げ、話しかけようとしたところで頭蓋骨を叩き砕かれた。
目にも映らぬ速さのネリョチャギ。カラテカは灰色の脳を割れた頭部から曝け出し、何やら不気味に
ぶつぶつとつぶやきながら地面に崩れ伏した。
「てめェらの大将はこのツラだけになっちまったぜ」
勇次郎はマリオの生皮の仮面と帽子を地面に投げ捨てて笑った。