【ﾈｷﾞま!】ﾈｷﾞのお姉ちゃんに萌えろ!!【しとやか】

ウェールズ辺境にある○○村、そこでは代々優秀な魔法使い達が輩出され、
立派なマギステル・マギとして世に送り出されていく。
いつしか魔法使いの村と呼ばれるようになったその村では、村人達は魔法使いの成長を助けるため・
魔法使いとしての心構えを育てるための伝統を代々受けつぎ、何百年もの間村を守りつづけてきた。
魔法に最適な環境と、"魔法使いの村"独特の"しきたり"のもとで…。



マギステルの修行を終え、日本の皆にしばし別れを告げて故郷ウェールズへと舞い戻ったネギ。
彼を迎えるのは、ネギの姉 ネカネ・スプリングフィールドと幼馴染 アーニャの暖かいもてなし…のはずであった。
しかしいざ故郷の村に着いてみれば二人の姿は無く、
代わりにネギの試験突破を過剰なまでに祝う村人達が彼を出迎えた。

村人達「ネギ君、おめでとう！いやぁ、君なら絶対に試験を突破できると思っていたよ！」
ネギ「あ、有難うございます！あの、ところで…お姉ちゃんはどこですか？
一月前に貰ったメールでは一番に村の入り口で出迎えてくれるという話だったんですけれど…
それに、アーニャの姿も見えないみたいだし。」
村に着いた時からどうもその事が気に掛かっていた、二人なら真っ先に僕の事を出迎えてくれるはずなんだけれど。

村人達「あ、ああ…それが、実は二人共急な用が出来てしまってな。今はちょっと村を出てしまっているんだ。」
ネギ「エ！そうなんですか！？いつ頃戻って来られるんでしょうか？」
村人達「えーと、それがちょっと私達も詳しい事までは聞かされていないんだ…。
ひょっとしたら、ネギ君がウェールズに滞在している間は会えないかも知れな…」
ネギ「えぇっ！？嘘でしょ！？だってお姉ちゃんあんなに楽しみにしてくれてて、手紙でだってその事を何回も…！」
そう、お姉ちゃんなんか試験が終わる半年も前から毎回、
その日が待ち遠しい待ち遠しいといかにその時が楽しみであるかを綴ってくれていたのだ。
あのアーニャだって"楽しみにしてるね！"なんて手紙を書いてくれたりして…お姉ちゃんほど頻繁ではなかったけれど。
村人達「まぁまぁネギ君、残念なのは私達も一緒だ。今日のところは取りあえず、ゆっくり体を休めようじゃないか？」
…変だ。妙にあっさりし過ぎている。何か得体の知れない不安のかけらが、胸に引っ掛かり…
ネギ「僕、家の方を見てきます！何か急に村を出ていってしまった事も気に掛かるし…」
村人達「いやいやいや！今日はこれからすぐに村長の家で歓迎パーティーが開かれるんだ！！！ほらネギ君、こっちこっち！」
ネギ「あ、ちょっ、ちょっと…」
…しかし、村の皆に強引に手を引かれて村長の家へと連れ立つ事になってしまった。

村長「おめでとうネギ君、君なら必ず試験を突破してくれるものと思っておったよ！実にめでたい！」
ネギ「は、はぁ…有難うございます…」
釈然としないものを抱えながら、僕はここ村長の家で開かれている歓迎パーティーの主役として、話題の中心にあった。
「ネギ君、日本はどんな所だった？」「修行の最中なにか変わった事はあったかい？」
ひっきりなしに話かけられ、こちらから何かを尋ねる暇さえない。
僕は思い切って無理やり話をさえぎり、村長にどうしても気になっていたある事について尋ねようとした。

ネギ「あの、村長…！お姉ちゃんとアーニャの事なんですけど、なにか…」
村長の奥さん「まぁっ、物騒なニュースですこと！！！」
僕が話を切り出すのを慌てて遮るかのように、今しがたラジオから入ってきた緊急ニュースに村長の奥さんは声を荒げた。
ラジオニュース「…にて起きた連続無差別殺人事件の犯人は、地元警察の必死の追跡捜査にも関わらず
今現在も逃走中であり、警察は引き続き犯人が逃走した区域の住人に警戒を呼びかけています。
警察の発表によると、犯人は身長190cm近くの大柄な男で茶色のパンツ・黒のジャケットに赤いニット帽を被っており、
凶器のナイフを所持したまま××地方に向かって逃走している可能性が高く…」
「やだぁ…××地方だって…」「ちょっと、怖いわねぇ…」
…僕達の村は今しがたニュースで読み上げられた××地方に属しており、
警察の予想が正しければ当然、僕達の村も逃走先候補の一つという事になる。
「ははは、大丈夫さ。こんな田舎の村じゃよそ者はどうしたって目立つ。
犯人は潜伏するにしてももうちょっと都会を選ぶだろうよ、木の葉を隠すなら森の中ってな…」
「いやいや、田舎の村だからこそ人目につきにくいとも言えるぞ。案外こんな辺境の村にまで足を伸ばしてくるかも…」
村長「ええい、もうやめんかい！パーティーの最中じゃぞ！」
大した大声でないとは言えよく通る村長の一喝で、突然のニュースに興奮しざわめいていた村人達は途端に静まり返った。
…そう、確かに今のニュースに興味を引かれるのも無理はない、僕だって一瞬ラジオの音声に釘付けになった。
けれども、さっきの村長の奥さんの話の遮り方、やっぱりどこか不自然だ。
まるで、何か触れて欲しく無い事があるかのような…いや、事実触れて欲しくない何かがあるのではないだろうか？
だとしたら、何故…。

ｱｰﾆｬﾆｬ　　　　 　　＿ﾈｶｶｶ　　　　　ﾐｻｻｻｻ　　.__　ﾁｬﾁｬﾁｬﾁ＿_　 ｱｺｺｺｺ　＿ ＿ ﾕｴｴｴｴｴ
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