東芝・東大、解除信号の流出元を特定――CATVの「ただ見」防止
東芝と東京大学の今井英樹教授らは、有料配信される映像の視聴制限解
除信号を未契約者が割り出して利用する“ただ見”を防ぐため、信号の流
出元を特定する技術を開発した。CATV(ケーブルテレビ)の有料番組
を契約者以外でも視聴できるようにする機器が出回っており、新技術を利
用して信号の流出を探れるようにする。追跡が可能になる。CATV会社
や通信事業者などに売り込む。
CATVなどは契約者にしか視聴できないように、映像信号に「スクラ
ンブル」と呼ぶ視聴制限処理をして放送している。正規契約者には視聴制
限解除する専用機器を提供している。東芝によると、出回っている視聴制
限解除装置では正規契約者になりすまして得た制限解除信号などが使われ
ているという。
開発した技術では配信側が映像に暗号化した検査信号を組み込んで視聴
者に流す。流出しているかどうかは、契約者に個別に配布している検査信
号のコンピューター上の「復号鍵」で解除できるかどうかで、どの制限解
除信号を特定する。
http://it.nikkei.co.jp/it/news/newsCh.cfm?i=2005011400272j0