平素は格別にお引き立ていただきまことにありがとうございます。
さて、ご存じのとおり、12月1日より地上デジタル放送が開始されます。関東地区に
おいては、これらの放送は当初微弱な電力で東京タワーより送信開始の予定です。
厚木地区は、この東京タワーより40kmと離れており、電界強度が非常に低いことが
予想されます。このため、当社における地上デジタル放送の再送信については当面
見送る予定でした。
しかしながら、お客様方の強いご希望が多々あり、当社としても、皆様型のご希望を
無視できないものと判断いたしました。このため、この微弱電界強度対応として、
27素子4パラレル2段スタックのアンテナをアクストメインタワー上に設置の上、地上デジタル放
送を受信、皆様型に再送信実験を行う予定です。
また、再送信方式についても、OFDM(※1) パススルー方式によって皆様方のご家庭
にお送りする予定です。
これらの詳細については、後日、当社ホームページ上で説明させていただく予定でご
ざいます。
今後とも、原木伊勢厚ケーブルネットワークをよろしくお願いいたします。
※1 OFDM : Orthogonal Frequency Division Multiplexing
日本語では、直交周波数分割多重。地上波デジタル放送で用いられる変調方式。
従来のアナログ放送(AM変調)やBSデジタル放送(トレリス符号化PSK変調)とは異なる
ため、お客さまにおかれては新たなテレビセットのご購入が必要となります。
※2 パススルー : Pass Through
周波数を変換する程度で、変調方式を変換することなく、CATV上に信号を送り
出す方式のことです。現在、当社ではBSデジタル放送をトランスモジュレーション方式で
再送信していますが、この方式では、汎用性のないセットトップボックスが必要となる
というデメリットがあります。
今回採用のパススルー方式は、周波数帯域の使用効率が悪い(チャンネル数が少な
くなる)という欠点があるものの、一般に販売されているデジタルテレビをご購入いた
だくだけで、高品位のデジタル放送を楽しめるという特徴があります。