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名無しさん@ご利用は計画的に:
卑怯なコウモリ(ひきょうなこうもり)は、イソップ寓話の一つ。
昔、鳥の一族と獣の一族がお互いに争っていた。
その様子を見ていたコウモリは、鳥の一族が有利になると鳥たちの前に姿を現し、
「私は鳥の仲間です。あなたたちと同じように翼を持っています」と言った。
獣の一族が有利になると獣たちの前に姿を現し、
「私は獣の仲間です。ねずみのような灰色の毛皮と牙があります」と言った。
その後二つの一族間の争いは終わり、鳥も獣も和解した。
しかし、幾度もの寝返りをしたコウモリはどちらの種族からも嫌われ、
仲間はずれにされてしまい、やがて暗い洞窟の中へ身をひそめるようになった。