■経団連、全銀協通じ要請
全国銀行協会の畔柳信雄会長(三菱東京UFJ銀行頭取)は、24日の記者会見で「日本経団連から、会員銀行に政治寄付を呼びかけてほしいという要請があった」と述べ、各行にその要請を伝えたことを明らかにした。
大手銀行は公的資金の注入を受け、1998年から政治献金を自粛していた。要請を受け三菱東京UFJ銀に加え、他の大手行も政治献金再開の検討に入る見通しだ。
経団連はメガバンク3グループの公的資金完済を受け、全銀協の会長行で実質的な窓口役となっていた三菱東京UFJ銀に政治献金の協力を呼びかけたとみられる。
畔柳会長は会見で「会長行の立場で(要請を各行に)伝えたところ。
いろいろな観点から検討していくが、白紙の状態」と語った。
3メガバンクは2006年3月期に過去最高益を記録したものの、業績回復は貸倒引当金からの戻り益による部分が大きい。「(経団連は)重要な社会貢献として寄付を呼びかけている」(畔柳会長)ものの、各行はなお慎重に検討を重ねるとみられる。
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200610250023a.nwc