河童と狸のDCカード 9枚目

むか〜し、むか〜し、のお話です。

その頃「湾岸」といえばお台場ではなく
某国が大義名分のもと派手に行っていた
戦争のことを皆が思い描いていた時代のお話。

東京は渋谷の駅の真ん前に、

真っ赤なマークの都市銀行系の
クレジットカード会社があったとさ。

まだまだ世の中のカードホルダーたちは

やっぱUCがいちばん使える店が多いぜぃ！
おれはストーンズ好きだから日本信販！
とか、ドメのブランドにこだわっていた時代。

時の流れはVISAへと大きくうねりはじめていた。

Master連合が大きくキャンペーンを
うっていたのも、まさに、この時代。

日本でUC、世界でマスターの大きな看板。

さらに、信販系へのマスター開放...。

真っ赤なマークの渋谷の某社でも
宣伝担当のタヌキが必死に
VISAへの対抗策を考えてたとさ。

そんなタヌキのところへ
見た目がタヌキくりそつの
社長（当時）がやってきて

おい、タヌキ！
なにをブラブラ
考えてるんだ？

タヌキは世界中でVISAが大躍進して
日本もそうなっている顛末を

当時まだヒジョーに重かった
パワポを使って説明しましたとさ。

話をひととおり聞いた社長は
「だったらうちもVISAを出そう！」
と、ひとこと。

へっ？社長、いま、なんとおっしゃりました？

「だから、うちもVISAを出すんだよ！」

「ブラブラしてるヒマあるなら
アメリカ行って話つけてこい！」

てなワケで、タヌキは裸一貫、
会社のマイルでアメリカへ。

熱意と体格だけで、とにもかくにも
契約書にサインをしてYクラスで帰京。

そ・れ・が
日本初！

VISA　　Master
デュアル発行の快挙に
なったとさ。

そのときのご褒美が
いまの伴侶のかっぱ！

以来、かっぱとタヌキの
デュアルプランナーは
ぜ〜んぶリボになるDCカード2や
数々の提携カードを開発。

なんて話はイマどきの

DC社員ですら
知らんのだろうな
きっと。1000げと。

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