>>172 私の答えを書きましょう。
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どこか遠い国で無差別大量殺人事件起こした犯人がここに捉われて居るとする。
檻に入れられて逃げることは出来ないが、檻から出せば貴方に襲い掛かるかもしれない。
この男が殺した相手は貴方とは何のかかわりも無い人だとする。
そこにいる貴方はこの男をどうすると思いますか?
檻に入っているが、ボタンを押せば床が抜け絞首刑で殺すことは出来る。
食事を与えなければ、いずれ死ぬだろうが、食事を与えることもできる。
男と話をすることはできる。
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自分の身内を殺された訳でもないし、この男に私は直接的な怒りや恨みは感じないでしょう。得体の知れない恐怖は感じるでしょうが。
なので、わたしはボタンを押してこの男を殺すとこは無いでしょう。
関連する事を避け、食事を与えずに餓死させることもできないでしょう。
そこで、食事を与え生かしておくとともに、この男の身に何があったのかを聞き出そうとするでしょう。
こんな狂人ですのできっと理屈の通らない話を聞かされるでしょうが、そこで私が取る態度は「人を殺すという行為は極めて重大な罪である」という事をなんとか理解させようとするでしょう。
それが徒労に終わる可能性は高いです。
その結果はこの男を檻から出す事は無く、この男は多分檻の中で寿命を終える事でしょう。
でも、ひょっとしたらこの男は私の話す事例や世間の常識や多くの努力の結果、自分の罪を自覚するかもしれません。
でも、自覚した振りをしているかも知れないので、簡単には檻からは出せないでしょう。たぶん反省しても檻の中で生涯を終えるでしょう。
しかし、この男の反省が本物ではないかと思えるくらい性格が変わり信用できるかも知れません。
この男なら檻から出して一緒に生活してもいいのではないかと思えるかもしれません。そうなったら檻から出すという結果に至る可能性もあるでしょう。
そしてある日重大な事件が起きます。
かつて大量殺人事件を起こしたこの男は真から罪を自覚し反省の心を持つようになり、自分の起こした罪の大きさを自覚することにより、自ら命を絶ってしまうのです。
こんな悲しい結末もあるでしょう。また別の可能性としては、真から罪を悔いたこの男はその罪の償いのために、遺族や社会に対して多大な貢献を行うようになるのかもしれません。
いずれにしても、どんな凶悪犯罪者であろうとも殺してしまうという選択肢は私にはありません。
私にはこの男を殺す理由が無いのです。
この男を殺しても何も得られるものがありません。