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先天性労働者:
あらゆる体制内派との一大激突に勝ちぬこう
この時代にどう闘うのか。最大の焦点は、労働者階級の怒りと行動を現体制の内側に押しとどめようとする
動きとの徹底的対決だ。革命情勢の成熟に震え上がった帝国主義ブルジョアジーは今や、一部の労働貴族ら
を体制の支柱に積極的に取り込んで、革命を未然に圧殺することに一切をかけている。これに応えて資本主
義を救済するためにこぞって動き出している体制内労働運動や体制内の女性運動と、徹底的に対決することが必要だ。
大恐慌下で階級対立が果てしなく非和解化し、内乱的激突がすでに始まっている。この中で米帝の「最後の選択肢」
として登場したのがオバマだ。オバマの大統領就任演説は労働者階級への宣戦布告だ。「新たな責任の時代」
「ひとつのアメリカ」「無私の精神」を叫び、労働者はアメリカ資本主義救済のためにどんな犠牲も自ら進んで引き受けよ、
としている。これを米帝の大資本と一体となって支えているのが体制内労働運動だ。
日本もまったく同じ構図だ。麻生政権と自民党政治支配の危機がますます深まる中で、
日帝ブルジョアジーは「労使一丸」で資本の危機救済に当たろうと叫ぶ以外に何の展望も打開策もない。
これを受けて1月15日、連合会長の高木は日本経団連会長の御手洗と会談し、「雇用対策のために労使一緒に汗をかきたい」
と進んで労使共同宣言を締結した。日本共産党委員長の志位も大企業の存続意義を語り、
「健全な資本主義のもとでは財界と共存共栄できる」と資本主義の生き残りのために協力することを誓っている。
さらに、派遣切りに対して「治安問題化させるな」と、体制維持のためのセーフティネットを主張する派遣村。
徹底した首切り・賃下げと非正規雇用の拡大でしかない「ワークシェアリング」を率先して提案する体制内労働運動指導部。
こうした体制内勢力と激突・粉砕して階級的労働運動の爆発的発展の水路を押し開くことだ。
田母神など極右勢力との対決を含めて一切がここにかかっている。
体制内勢力は「トヨタがつぶれれば日本がつぶれる」「ストライキなどやるな」と言うが、資本家と労働者は徹底的に非和解だ。
現に今、資本は労働者を大量解雇し、住居も奪い、家族の生活も未来も、命さえも奪っているではないか。
資本家のために死んでたまるか!
労働者はけっして救済の対象ではない。この社会の真の主人公だ! 誇り高い存在だ。失業者は解雇された労働者だ。
内定取り消しの学生も同じだ。労働者は闘って生き、闘う中ですべてを奪い返すのだ。
現場労働者が団結して体制内派をぶっ飛ばし、そのもとに抑え込まれてきた巨万の労働者の怒りとエネルギーを解き放って闘うならば、
この社会をひっくり返すことは絶対にできる。
その突破口はすでに開かれている。日本経団連と連合による労働者支配の破綻点、それが動労千葉を先頭とする階級的労働運動の
存在と闘いだ。国鉄1047名闘争をめぐる、動労千葉を始めとした闘う国鉄労働者と4者4団体指導部との対立と激突は、
体制内労働運動との激突の最先端だ。その核心は、労働組合を革命の拠点にするのか、資本の最後の安全弁にするのかをめぐる対立だ。
この大分岐と激突を4大産別を始め全産別・全戦線に押し広げ、勝ちぬく中でこそ、闘う労働組合をよみがえらせ、
革命勝利への道を押し開くことができる。
昨年、闘う女性たちは、婦人民主クラブ全国協議会から逃亡した塩川一派を弾劾し、「労働者階級の解放だけでは女性は解放されない」
と労働者階級への不信をあおる彼らの血債主義・糾弾主義と根底から決別して、プロレタリア革命の勝利に一切をかけきる闘いを開始した
。これは、女性解放運動の中にマルクス主義をよみがえらせる闘いとして、階級闘争全体の大きな前進を切り開いた。
今や動労千葉を敵視し、革命に真正面から敵対する存在に転落した塩川一派を怒りを込めて断罪し、踏みしだいて進もう。