死刑の犯罪抑止効果を示す研究結果が出される(米国)

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1傍聴席@名無しさんでいっぱい:2007/06/11(月) 18:41:30 ID:RN2iAa4j0
 「科学は結論を出しました。本当に、です。疑う余地がありません」デンバーのコロラド大学経済学部教授の
Naci Mocanは主張する。「結論は、死刑に抑止効果があるということです」

 彼が共同執筆した2003年の研究、およびデータを再検討した2006年の研究によって、死刑の実施は殺人を5つ
減少させ、死刑の減軽は5つの殺人の増加を意味することが明らかになった。「確実な結果です。覆されることは
ないでしょう」彼は主張した。

 -エモリー大学教授による2003年の全国的な研究によれば、それぞれの処刑は平均18件の殺人事件を抑止する。
他の研究では3、5ないしは14件の殺人事件を抑止するという結果がでている。

 -ヒューストン大学教授による2006年の研究によれば、2000年のイリノイ州の処刑保留は、のちの4年間にわたって
150件もの殺人事件に繋がった。

 このような研究結果にリベラルとして有名なCass Sunsteinシカゴ大学法学部教授が哲学的な反応を示した。
彼が2005年に共同執筆した、死刑問題の評論には「死刑は道徳的に必要か」という題がつけられた。

 「殺人者を処刑することによって、罪のない人が殺人の被害にあうことを防げることが本当であるならば、道徳的な
評価は単純ではない」彼は、AP通信に語った。「死刑廃止論者や私のような人たちは、死刑によって罪もない命が
救われる可能性を十分考慮してこなかったことについて懐疑的である」

 一方、一部の人々は抑止効果を主張する研究が方法において重大なミスを犯したためその結果は信用できない
ものだと主張している。別の評論家は、その研究は死刑判決を受けえた殺人よりも多い全ての殺人を誤って
勘定していると主張する。そしてまた、ある評論家は判断を下すための処刑が、毎年、合衆国には
わずかしかないと主張する。

 「我々には何かを主張するだけの十分なデータがない」Wharton School of Businessの経済学者で、昨年広い
分野の研究を共同執筆したJustin Wolfersは言った。そしてそれらの研究は「薄っぺらい物」で「二流のマスコミ」が
取り上げるものだと言った。

http://www.guardian.co.uk/uslatest/story/0,,-6699323,00.html