へとへとツアコン蜂起、日当改善訴え労組
http://www.asahi.com/business/update/0413/TKY200704130043.html 2007年04月13日09時06分
「ツアコン」と呼ばれ、華やかなイメージもある旅行添乗員たちが、
長時間労働や低賃金に悲鳴をあげて労働組合を結成、労働基準監督署も指導に乗り出した。
業界慣行では何時間働いても日当が定額で、添乗員たちはこの慣行が労働基準法に違反していると主張。
業界団体は逆に、業界慣行を正式に認めるよう厚生労働省に迫っている。
「何時間働いても給料は同じなのに、負担は増える一方。働きに見合った賃金にして欲しい」
海外ツアーの添乗員の女性(38)は今年2月、仲間と全国一般東京東部労組に入った。
阪急交通社の子会社で、添乗員を派遣する阪急トラベルサポート(大阪市北区)に登録している。
会社には「日当制」の見直しと、労働時間に合った残業代や深夜割増賃金の支払いを求めている。
ツアーは朝6時や7時の朝食に始まり、夕食後も夜景観賞やナイトショーなどのオプションに同行する。
早朝や深夜まで予定がつまったツアーが増え、労働時間は長くなる一方だ。
業界団体の実態調査によると、国内外を問わず1日12時間を超える勤務が7割以上で、
国内修学旅行では16時間以上が5割を超える。
だが価格競争のなか、添乗員の待遇は抑えられたまま。
日当の平均は国内9450円、海外1万3250円で、年収は約230万円にしかならない。
しかも、ツアーごとの契約でボーナスも社会保険もないことが多い。